JP2014185394A - 溶湯濾過装置および溶湯濾過槽の予熱装置 - Google Patents

溶湯濾過装置および溶湯濾過槽の予熱装置 Download PDF

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Abstract

【課題】濾過ユニットの予熱効率を向上させること。
【解決手段】実施形態に係る溶湯濾過装置は、溶湯濾過槽と、溶湯濾過槽の内部を予熱する予熱装置とを備える。溶湯濾過槽は、金属溶湯を濾過する複数本の濾過チューブを備えた濾過ユニットを収容する。また、予熱装置は、熱風発生部と、ノズルとを備える。熱風発生部は、熱風を発生させる。そして、ノズルは、熱風発生部によって発生させた熱風を溶湯濾過槽内の壁部へ向けて斜めに送り出す。
【選択図】図1C

Description

開示の実施形態は、溶湯濾過装置および溶湯濾過槽の予熱装置に関する。
従来、アルミニウム溶湯などの金属溶湯を濾過することによって金属溶湯中に含まれる介在物を除去する溶湯濾過装置が知られている。この種の溶湯濾過装置は、入湯口と出湯口とを有する溶湯濾過槽内に、複数本のセラミックス製濾過チューブを有する濾過ユニットをセットし、入湯口から供給される金属溶湯をセラミックスチューブで濾過して出湯口から取り出すように構成されている。
濾過チューブの温度が十分に上がっていない状態(たとえば、670℃以下の状態)で、高温の金属溶湯が濾過チューブに触れると、濾過チューブの表面にアルミニウム等の固化膜が形成されるおそれがある。このような固化膜は、金属溶湯が濾過チューブの内部へ浸透するのを阻害し、濾過効率を低下させる要因となる。そこで、溶湯濾過槽を予め熱しておくための予熱装置が開発されている。
たとえば、特許文献1には、ヒータおよびファンに接続された送風管を、溶湯濾過槽の蓋部に形成された連通孔から溶湯濾過槽内に垂直に差し込み、ヒータによって熱せられた空気を送風管から溶湯濾過槽内へ送り込むことで、溶湯濾過槽内を予熱する予熱装置が開示されている。
特開平6−25761号公報
しかしながら、上述した従来技術には、濾過ユニットの予熱効率を向上させるという点で更なる改善の余地があった。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、濾過ユニットの予熱効率を向上させることのできる溶湯濾過装置および溶湯濾過槽の予熱装置を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る溶湯濾過装置は、溶湯濾過槽と、溶湯濾過槽の内部を予熱する予熱装置とを備える。溶湯濾過槽は、金属溶湯を濾過する複数本の濾過チューブを備えた濾過ユニットを収容する。また、予熱装置は、熱風発生部と、ノズルとを備える。熱風発生部は、熱風を発生させる。そして、ノズルは、熱風発生部によって発生させた熱風を溶湯濾過槽内の壁部へ向けて斜めに送り出す。
実施形態の一態様によれば、濾過ユニットの予熱効率を向上させることができる。
図1Aは、第1の実施形態に係る溶湯濾過装置の模式的な分解側断面図である。 図1Bは、溶湯濾過装置の模式的な平断面図である。 図1Cは、図1BのA−A’線断面図である。 図2Aは、第2の実施形態に係る溶湯濾過装置の構成を示す模式的な平断面図である。 図2Bは、図2AのC−C’線断面図である。 図3は、第3の実施形態に係る入湯口周辺の模式的な側断面図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する溶湯濾過装置および溶湯濾過槽の予熱装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す各実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態に係る溶湯濾過装置の構成について説明する。図1Aは、第1の実施形態に係る溶湯濾過装置の模式的な分解側断面図である。また、図1Bは、濾過槽の模式的な平断面図であり、図1Cは、図1BのA−A’線断面図である。なお、図1Aは、図1BのB−B’線における分解側断面図に相当する。
また、以下においては、位置関係を明確にするために、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を規定し、Z軸正方向を鉛直上向き方向とする。
図1Aに示すように、第1の実施形態に係る溶湯濾過装置1は、溶湯濾過槽(以下、単に「濾過槽」と記載する)10と、蓋部20と、2つの予熱装置30a,30bとを備える。
濾過槽10は、上方が開放された箱形形状を有する。かかる濾過槽10は、濾過ユニット5が収容される濾過室11と、アルミニウム溶湯などの金属溶湯を濾過室11内に供給するための入湯口12(図1B参照)と、濾過ユニット5によって濾過された金属溶湯を外部に取り出すための出湯口13とを有する。
濾過室11内に収容される濾過ユニット5は、前後一対の鏡板52,53間に複数本の濾過チューブ51を上下方向に複数段、左右方向に複数本掛け渡した構造となっている。濾過チューブ51は、セラミックス製の多孔質チューブである。また、鏡板52,53は、炭化ケイ素等の耐火物である。
濾過ユニット5は、金属溶湯が入湯される方向に対して交差する方向(Y軸方向)に一対の鏡板52,53が並んだ状態で、濾過槽10の上方から濾過室11内へ収容される。また、鏡板52と濾過室11の内壁との間に楔14が挿入されることによって、濾過ユニット5は、濾過室11内で保持された状態となる。
濾過チューブ51は、鏡板53側の端部が開放され、鏡板52側の端部が閉鎖されている。鏡板53には、各濾過チューブ51に対応する位置に開口531が形成されており、これにより各濾過チューブ51の開放端と出湯口13とが、濾過室11に形成された連通開口111を介して連通した状態となる。
濾過チューブ51の温度が十分に上がっていない状態(たとえば、670℃以下の状態)で、高温の金属溶湯が濾過チューブ51に触れると、濾過チューブ51の表面にアルミニウム等の固化膜が形成されて濾過効率が低下するおそれがある。このため、溶湯濾過装置1では、濾過室11内に金属溶湯を供給する前に、予熱装置30a,30bを用いて濾過室11内を予め加熱しておく。かかる予熱装置30a,30bの構成については、後述する。
蓋部20は、濾過槽10を閉塞する。蓋部20の下面(濾過室11との対向面)には、凹部21が形成されており、かかる凹部21内には、複数本のパイプ状のヒータ22が並べて配置される。ヒータ22の温度は、たとえば1000℃である。
また、蓋部20には、蓋部20の上面と蓋部20下面の凹部21とを連通する貫通孔23a,23bが形成されている。かかる貫通孔23a,23bは、鉛直方向に対して斜めに形成されており、後述する予熱装置30a,30bのノズル33が挿通される。
次に、予熱装置30a,30bの具体的な構成について図1Cを参照して説明する。図1Cに示すように、各予熱装置30a,30bは、熱風発生部31と、支持部32と、ノズル33とをそれぞれ備える。
熱風発生部31は、たとえば送風用のファンと加熱用のヒータとを備えており、ファンによって送風される空気をヒータによって熱することにより熱風を発生させる。かかる熱風発生部31は、図示しないエアタンクに接続されており、かかるエアタンクから供給される常温の空気をファンを用いてヒータへ送風することによって熱風を発生させる。
なお、熱風発生部31が発生させる熱風の温度は、たとえば300〜600℃程度であることが好ましい。これは、熱風の温度が300℃以下だと濾過室11内の加熱効果が十分でなく、600℃以上だと高性能かつ高価なヒータが必要となるためである。また、熱風発生部31が発生させる熱風の流量は、たとえば常温の状態で100〜300L/min程度であることが好ましい。これは、100L/min以下だと熱風を十分に循環させることができず、300L/min以上だとヒータの加熱能力が追いつかずに温度が低下するおそれがあるためである。
支持部32は、蓋部20の上部に取り付けられた板状の部材であり、熱風発生部31を蓋部20の上部から離間させた状態で斜めに支持する。
ノズル33は、蓋部20の斜めに形成された貫通孔23a,23bに挿通され、熱風発生部31が発生させる熱風を濾過室11の上部から濾過室11の内壁113,114へ向けて送り出す。なお、内壁113,114は、「溶湯濾過槽内の壁部」の一例である。
このように、第1の実施形態に係る予熱装置30a,30bは、濾過室11の内壁113,114へ向けて熱風を送り出すことで、まず、濾過室11の内壁113,114を加熱する。これにより、内壁113,114からの輻射熱を利用して濾過ユニット5を加熱することができるため、濾過ユニット5の予熱効率を向上させることができる。
また、予熱装置30a,30bは、濾過室11が有する4つの内壁112〜115(図1Aおよび図1C参照)のうち、濾過チューブ51の延在方向に対して交差する方向(X軸方向)に面する内壁113,114へ向けて熱風を送り出す。内壁113,114と濾過ユニット5との間、濾過ユニット5と濾過室11の床面との間、2つの濾過ユニット5同士の間にはそれぞれ隙間が存在するため、予熱装置30a,30bの各ノズル33から送り出された熱風は、これらの隙間を通って、すなわち、各濾過ユニット5の周囲を巡るようにして、濾過室11内を循環する。このように、熱風が各濾過ユニット5の周囲を巡るため、各濾過ユニット5を効率的に加熱することができる。
また、予熱装置30a,30bは、内壁113,114における濾過ユニット5の上端部よりも低い位置へ向けて、かつ、濾過チューブ51に熱風が直接当たらない角度で熱風を送り出す。これにより、内壁113,114と濾過ユニット5との間の隙間に熱風を効率的に送り込むことができるため、濾過ユニット5の予熱効率をさらに向上させることができる。
また、濾過ユニット5と濾過室11の床面との間を熱風が通ることにより、濾過ユニット5と濾過室11の床面との間に溜まった空気を押し出して熱風とともに濾過室11内を循環させることができるため、濾過室11内を全体的にムラ無く加熱することができる。
また、第1の実施形態に係る溶湯濾過装置1では、2つの濾過ユニット5が水平方向(X軸方向)に並べて配置されており、2つの予熱装置30a,30bは、各濾過ユニット5に対応して設けられる。
すなわち、予熱装置30aは、X軸負方向側の内壁113へ向けて熱風を送り出すことにより、内壁113の近傍に配置される濾過ユニット5を集中的に加熱する。また、予熱装置30bは、X軸正方向側の内壁114へ向けて熱風を送り出すことにより、内壁114の近傍に配置される濾過ユニット5を集中的に加熱する。これにより、溶湯濾過装置1は、2の濾過ユニット5を均等に加熱することができる。
また、予熱装置30aと予熱装置30bとは、図1Cにおいて奥行き方向に並べて配置される。具体的には、予熱装置30aと予熱装置30bとは、濾過ユニット5の延在方向(Y軸方向)から見たときに互いに重なるように配置される。
これにより、熱風を所望の角度で送り出すにあたって必要となる予熱装置30aと内壁113との離間距離L1および予熱装置30bと内壁114との離間距離L2の合計L1+L2が、内壁113,114間の距離L3を超える場合でも、内壁113,114間の距離L3を広げることなく、つまり、濾過槽10を大型化させることなく、2つの予熱装置30a,30bを蓋部20に設置することができる。また、予熱装置30a,30bをこのように配置することで、上記奥行き方向における濾過ユニット5の温度ムラを生じにくくすることもできる。
なお、ノズル33は、基端部から先端部までが一体的に形成された一つの機械部品で構成されてもよいし、熱風発生部31に接続されるノズル本体部と、このノズル本体部の先端に着脱自在に接続されるパイプ状の送風管とで構成されてもよい。
また、ノズル33の先端部は、蓋部20の下面に形成された凹部21内に配置される。すなわち、ノズル33の先端部は蓋部20の下面から飛び出さないため、たとえば予熱装置30a,30bが取り付けられた状態で蓋部20を床面等に載置した場合に、ノズル33の先端部が床面に接触して破損することを防止することができる。
溶湯濾過装置1は、濾過室11内に濾過ユニット5がセットされ、濾過槽10が蓋部20によって閉じられた後、上述した予熱装置30a,30bと、蓋部20に設けられたヒータ22とによって、たとえば800℃程度に予熱される。予熱装置30a,30bは、濾過室11の下部および濾過ユニット5を集中的に加熱し、ヒータ22は、濾過室11の上部を集中的に加熱する。
その後、溶湯濾過装置1では、金属溶湯が濾過槽10の入湯口12から濾過室11内へ供給される。濾過室11へ供給された金属溶湯は、濾過チューブ51の外側から内側へ浸透する際に濾過されて介在物が除去される。濾過チューブ51によって濾過された金属溶湯は、濾過チューブ51の内側の空間を通り、連通開口111を経て出湯口13から外部へ出湯される。
上述してきたように、第1の実施形態に係る溶湯濾過装置1は、濾過槽10と、濾過槽10の内部を予熱する予熱装置30a,30bとを備える。濾過槽10には、金属溶湯を濾過する複数本の濾過チューブ51を備えた濾過ユニット5が配置される。また、予熱装置30a,30bは、熱風発生部31と、ノズル33とを備える。熱風発生部31は、熱風を発生させる。また、ノズル33は、熱風発生部31によって発生させた熱風を濾過槽10の内壁113,114へ向けて斜めに送り出す。したがって、第1の実施形態に係る溶湯濾過装置1によれば、濾過槽10の内部、特に、濾過ユニット5の予熱効率を向上させることができる。
また、第1の実施形態に係る溶湯濾過装置1では、濾過槽10が、2つの濾過ユニット5を濾過チューブ51の延在方向と交差する方向に並べて収容可能であり、2つの予熱装置30a,30bが、濾過チューブ51の延在方向と交差する方向に面する濾過室11の2つの内壁113,114のそれぞれへ向けて熱風を送り出すこととした。したがって、第1の実施形態に係る溶湯濾過装置1によれば、2つの濾過ユニット5を均等かつ効率的に予熱することができる。
ところで、図1Aに示すように、鏡板52に接する濾過槽10の内壁112は、3層構造となっている。具体的には、濾過室11の内側に設けられる第1層112aおよび外側に設けられる第3層112cは、炭化ケイ素やアルミナ等の耐火物からなる耐火煉瓦で形成される。また、第1層112aと第3層112cとによって挟まれる第2層112bは、たとえばキャスタブル耐火物で形成される。
このように、鏡板52に接する濾過槽10の内壁112を3層構造とすることにより、仮に急熱や急冷等によって内壁112に亀裂が入った場合でも、かかる亀裂が各層の異なる位置に生じやすくなり、濾過室11の内部と外部とを連通するような長い亀裂を生じにくくすることができる。したがって、濾過前の金属溶湯が内壁112の亀裂から出湯口13側へ漏れ出にくくすることができる。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態では、2つの濾過ユニット5を収容可能な溶湯濾過装置1について説明したが、溶湯濾過装置は、3つ以上の濾過ユニット5を収容可能なタイプであってもよい。
以下では、3つ以上の濾過ユニット5を収容可能な溶湯濾過装置の一例として、3つの濾過ユニット5を収容可能な溶湯濾過装置の構成について図2Aおよび図2Bを参照して説明する。図2Aは、第2の実施形態に係る溶湯濾過装置の構成を示す模式的な平断面図であり、図2Bは、図2AのC−C’線断面図である。
図2Aに示すように、第2の実施形態に係る溶湯濾過装置1Aは、3つの濾過ユニット5を収容可能に構成される。具体的には、溶湯濾過装置1Aの濾過槽10Aは、濾過室11Aの内部空間を水平方向に仕切る2つの仕切壁15a,15bを備えており、かかる仕切壁15a,15bによって仕切られた3つの空間に濾過ユニット5がそれぞれ配置される。なお、仕切壁15a,15bは、「溶湯濾過槽内の壁部」の一例である。
また、濾過槽10Aは、仕切壁15a,15bによって仕切られた3つの空間ごとに入湯口12および出湯口13を備えている。これにより、金属溶湯は、各入湯口12から3つの空間のそれぞれに供給され、各空間内に配置された濾過ユニット5によって濾過された後、各出湯口13から外部へ出湯される。
第2の実施形態に係る溶湯濾過装置1Aは、3つの予熱装置30c〜30eを備える。図2Bに示すように、予熱装置30c〜30eは、第1の実施形態に係る予熱装置30a,30bと同様、熱風発生部31と、支持部32と、ノズル33とをそれぞれ備える。
3つの予熱装置30c〜30eの各ノズル33は、蓋部20Aの斜めに形成された貫通孔23c〜23eにそれぞれ挿通され、熱風発生部31が発生させる熱風を濾過室11Aの上部から濾過室11の内部へ向けて斜めに送り出す。
予熱装置30c〜30eは、3つの濾過ユニット5に対応して設けられており、仕切壁15a,15bによって仕切られた濾過室11Aの各空間へ熱風を送り込むことにより、各空間および各空間に配置された濾過ユニット5を加熱する。
具体的には、予熱装置30cは、濾過室11Aの上部から仕切壁15aへ向けて熱風を送り出す。仕切壁15aに当たった熱風は、濾過ユニット5と仕切壁15aとの間の隙間に流れ込み、濾過ユニット5を巡るようにして、内壁116と仕切壁15aとで仕切られた空間11A1内を循環する。このように空間11A1内を循環する熱風と、仕切壁15aからの輻射熱とによって空間11A1および空間11A1に配置された濾過ユニット5が効率的に予熱される。
また、予熱装置30dは、濾過室11Aの上部から仕切壁15bへ向けて熱風を送り出す。これにより、仕切壁15a,15bによって仕切られた空間11A2内を循環する熱風と、仕切壁15bからの輻射熱とによって空間11A2および空間11A2に配置された濾過ユニット5が効率的に予熱される。
予熱装置30eは、濾過室11Aの上部から内壁117へ向けて熱風を送り出す。これにより、仕切壁15bと内壁117とによって仕切られた空間11A3内を循環する熱風と、内壁117からの輻射熱とによって空間11A3および空間11A3に配置された濾過ユニット5が効率的に予熱される。
なお、予熱装置30cは、仕切壁15aではなく、内壁116へ向けて熱風を送り出してもよい。同様に、予熱装置30dは、仕切壁15aへ向けて熱風を送り出してもよいし、予熱装置30eは、仕切壁15bへ向けて熱風を送り出してもよい。
このように、第2の実施形態に係る溶湯濾過装置1Aは、3つの濾過ユニット5を収容可能な濾過槽10Aを備えるとともに、3つの予熱装置30c〜30eが、各濾過ユニット5に対応して設けられる。そして、3つの予熱装置30c〜30eは、濾過室11A内の空間を仕切る仕切壁15a,15bまたは内壁116,117へ向けて熱風を斜めに送り出す。これにより、溶湯濾過装置1Aは、3つの濾過ユニット5を効率的かつ均等に加熱することができる。
なお、蓋部20Aには、第1の実施形態に係る蓋部20と同様、凹部21Aが形成され、かかる凹部21Aには、複数本のヒータ22が水平方向に並べて配置される。そして、溶湯濾過装置1Aは、上述した予熱装置30c〜30eと、蓋部20Aに設けられた複数本のヒータ22とによって予熱される。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、入湯口の変形例について説明する。図3は、第3の実施形態に係る入湯口周辺の模式的な側断面図である。なお、ここでは、一例として第1の実施形態に係る溶湯濾過装置1の入湯口12に対して本変形例を適用する場合の例を示すが、本変形例は、第2の実施形態に係る溶湯濾過装置1Aの入湯口12に対しても適用可能である。
図3に示すように、変形例に係る入湯口12Bは、濾過室11に連通する下流側開口部121が、外部に連通する上流側開口部122よりも低い位置に設けられる。また、下流側開口部121の上端は、濾過室11内に供給された金属溶湯Mの湯面よりも低い位置に設けられ、上流側開口部122の下端は、金属溶湯Mの湯面よりも高い位置に設けられる。
これにより、濾過室11内の金属溶湯Mによって下流側開口部121が塞がれ、濾過室11内が密閉された状態となるため、金属溶湯Mを濾過中に濾過室11内に酸素が流入し、金属溶湯Mと反応して酸化物が形成されることを防止することができる。
また、下流側開口部121は、内壁113Bの壁面内に形成される。すなわち、下流側開口部121は、内壁113Bの壁面から濾過室11側に飛び出さない。したがって、濾過室11に対して濾過ユニット5を出し入れする際に、濾過ユニット5が下流側開口部121と接触して濾過ユニット5や下流側開口部121が破損することを防止することができる。
上述してきた第1および第2の実施形態では、溶湯濾過装置に対して濾過ユニットと同数の予熱装置が設けられる場合の例を示したが、予熱装置の数は、必ずしも濾過ユニットと同数であることを要しない。たとえば、予熱装置は、1つの濾過ユニットに対して2つ以上設けられてもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 溶湯濾過装置
5 濾過ユニット
10 濾過槽
11 濾過室
12 入湯口
13 出湯口
20 蓋部
21 凹部
22 ヒータ
23a〜23e 貫通孔
30a〜30e 予熱装置
31 熱風発生部
32 支持部
33 ノズル
51 濾過チューブ
52,53 鏡板
111 連通開口
112〜117 内壁

Claims (10)

  1. 金属溶湯を濾過する複数本の濾過チューブを備えた濾過ユニットが収容される溶湯濾過槽と、
    前記溶湯濾過槽の内部を予熱する予熱装置と
    を備え、
    前記予熱装置は、
    熱風を発生させる熱風発生部と、
    前記熱風発生部によって発生させた熱風を前記溶湯濾過槽内の壁部へ向けて斜めに送り出すノズルと
    を備える、溶湯濾過装置。
  2. 前記溶湯濾過層を閉塞する蓋部
    をさらに備え、
    前記蓋部は、該蓋部を斜めに貫通する貫通孔を有し、
    前記ノズルは、前記貫通孔に挿通される、請求項1に記載の溶湯濾過装置。
  3. 前記溶湯濾過槽は、
    複数の前記濾過ユニットを収容可能であり、
    前記予熱装置は、
    前記濾過ユニットに対応して複数設けられる、請求項1または2に記載の溶湯濾過装置。
  4. 前記溶湯濾過槽は、
    2つの前記濾過ユニットを前記濾過チューブの延在方向と交差する方向に並べて収容可能であり、
    複数の前記予熱装置は、
    前記壁部のうち、前記濾過チューブの延在方向と交差する方向に面する前記溶湯濾過槽の2つの内壁の一方へ向けて前記熱風を送り出すものと、前記2つの内壁の他方へ向けて前記熱風を送り出すものとを含む、請求項3に記載の溶湯濾過装置。
  5. 複数の前記予熱装置は、
    前記濾過チューブの延在方向から見たときに互いに重なるように配置される、請求項4に記載の溶湯濾過装置。
  6. 前記溶湯濾過槽は、
    3つ以上の前記濾過ユニットを前記濾過チューブの延在方向と交差する方向に並べて収容可能であり、かつ、前記溶湯濾過槽内部の空間を前記濾過ユニットごとに仕切る仕切壁を備えており、
    複数の前記予熱装置は、
    前記壁部のうち、前記濾過チューブの延在方向と交差する方向に面する前記溶湯濾過槽の内壁へ向けて前記熱風を送り出すものと、前記壁部のうち、前記仕切壁へ向けて前記熱風を送り出すものとを含む、請求項3に記載の溶湯濾過装置。
  7. 前記ノズルは、
    前記溶湯濾過槽内の壁部における前記濾過ユニットの上端部よりも低い位置へ向けて、かつ、前記濾過チューブに前記熱風が直接当たらない角度で前記熱風を送り出す、請求項1〜6のいずれか一つに記載の溶湯濾過装置。
  8. 前記溶湯濾過槽は、
    前記金属溶湯が供給される入湯口
    を備え、
    前記入湯口は、
    前記溶湯濾過槽に連通する下流側開口部が、外部に連通する上流側開口部よりも低い位置に設けられ、かつ、前記下流側開口部の上端が前記溶湯濾過槽内の前記金属溶湯の湯面よりも低い位置に設けられるとともに、前記上流側開口部の下端が前記溶湯濾過槽内の前記金属溶湯の湯面よりも高い位置に設けられる、請求項1〜7のいずれか一つに記載の溶湯濾過装置。
  9. 前記下流側開口部は、
    前記溶湯濾過槽の内壁の壁面内に形成される、請求項8に記載の溶湯濾過装置。
  10. 金属溶湯を濾過する複数本の濾過チューブを備えた濾過ユニットが配置される溶湯濾過槽の内部を予熱する予熱装置であって、
    熱風を発生させる熱風発生部と、
    前記熱風発生部によって発生させた熱風を前記溶湯濾過槽内の壁部へ向けて斜めに送り出すノズルと
    を備える、溶湯濾過槽の予熱装置。
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