JP2014184951A - エアバッグ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】乗員拘束初期段階でエネルギー吸収量を増加し、インフレータのガスの出力を抑える。
【解決手段】ガスを放出するベントホール、弛緩状態と伸張状態との間で変化することにより、ベントホールを開状態から閉状態を経て開状態に遷移させるスライドテザー、スライドテザーを案内するスライドテザーカバー、を含み、スライドテザー胴部の長手方向の他端部は、ベントホールからインフレータの取り付け箇所へ向かう方向において止着され第1の支点を、二股部は、スライドテザーカバーの他端部が止着され第2の支点を、脚片部の終端部は、それぞれ止着され第3の支点を構成し、エアバッグが膨張展開するとき、第1の支点と第3の支点とを起点として生じるエアバッグの展開方向に働く力と、第2の支点を起点として生じる展開方向と交差する方向に働く力とによって、ベントホールを状態遷移させる。
【選択図】図8
【解決手段】ガスを放出するベントホール、弛緩状態と伸張状態との間で変化することにより、ベントホールを開状態から閉状態を経て開状態に遷移させるスライドテザー、スライドテザーを案内するスライドテザーカバー、を含み、スライドテザー胴部の長手方向の他端部は、ベントホールからインフレータの取り付け箇所へ向かう方向において止着され第1の支点を、二股部は、スライドテザーカバーの他端部が止着され第2の支点を、脚片部の終端部は、それぞれ止着され第3の支点を構成し、エアバッグが膨張展開するとき、第1の支点と第3の支点とを起点として生じるエアバッグの展開方向に働く力と、第2の支点を起点として生じる展開方向と交差する方向に働く力とによって、ベントホールを状態遷移させる。
【選択図】図8
Description
本発明は、エアバッグ装置に関する。
車両衝突時、その衝撃を感知してインフレータ(ガス発生器)から発生させたガスをエアバッグ内に注入し、バッグを膨張及び展開させて、乗員と車体との間に介在させることにより乗員への衝撃を緩和し、これを保護するエアバッグ装置が普及している。近年では、自動車等の車両には、車両が衝突した際の衝撃から乗員を保護するため、このエアバッグ装置が標準装備されている。
エアバッグ装置としては、運転者や助手席の乗員を保護するものの他に、後部座席の乗員に対する保護や歩行者の保護、車両の側面衝突時や車両の横転時における衝撃から乗員の保護等、種々の形式のものが実用化されている。また、設置する場所や用途に応じて、エアバッグの形状等は異なったものに構成されている。
多くのエアバッグ装置は、上記したように、車両の衝突時等に、インフレータ等のガス発生器から発生させた高圧のガスによって、袋状のエアバッグを膨張展開させ、衝突等の衝撃をエアバッグによって吸収緩和する構成となっている。このように、エアバッグ装置としては、衝撃等から乗員を保護するための構成が採用されている。
エアバッグ装置では、インフレータから噴出した高圧のガスによって、瞬時にエアバッグを膨張展開させ、その後、乗員を拘束する段階では、エアバッグ内部のガスを適度に逃がすことにより、エアバッグ内部の圧力を調整して乗員を効果的に拘束できるように構成されている。
エアバッグ内部のガスを適度に逃がす方法として、エアバッグ本体にガス排出用のベントホールを形成する技術が採用されている。ベントホールを介した排気部の構成としては、従来から種々の技術が提案されている。例えば、エアバッグの膨張展開初期においては、ベントホールからの通気抵抗を増大させてガスの排出を抑制しておき、膨張展開後期においては、ベントホールを全開にすることができるエアバッグ装置や、テザーを使ってベントホールを開閉する構成において、乗員がシートベルトを装着している場合としていない場合との何れの場合であっても、乗員の頭部を効果的に保護することができるエアバッグ装置等が提案されている。
また、この種の従来の車両用エアバッグは、車両の衝突等の衝撃を感知してインフレータから噴出される膨張ガスにより膨張展開する場合に、乗員を効率良く捕捉保護するために、乗員の着座位置がエアバッグに対して近接しているか離間しているかを考慮して、エアバッグの膨張形状あるいはエアバッグ内部の膨張ガス圧(内圧)等を適宜選択できるように構成したものが知られている。その1つは、いわゆる蓄圧型エアバッグと呼ばれるものであり、もう1つは可変容量型エアバッグと呼ばれるものである。
蓄圧型エアバッグ及び可変容量型エアバッグは、何れも、当該エアバッグを構成する基布にベントホールを設けて、当該ベントホールを適宜開閉することによって内部の膨張ガス圧を調整するようにしている。
そして、上記2種類タイプのエアバッグのうち、蓄圧型エアバッグは、膨張展開初期においてベントホールを開口して膨張ガスの放出を許容し、エアバッグに近接した状態で着座している乗員の衝撃を低減するようにし、また、乗員がエアバッグに対して離間して着座している場合には、膨張展開初期からさらに膨張展開させ、その過程において、ベントホールを閉塞あるいは小開口にして膨張ガスの放出を抑制して、早期の膨張展開を達成することにより、離間した乗員を確実に捕捉保護するようにしている。
他方、可変容量型エアバッグは、当該エアバッグを構成する一対の基布にベントホールを形成し、車両の衝突時にインフレータが発生するガス(膨張用ガス)でエアバッグを展開させる過程で、ベントホールを開放するように構成すべく、重ね合わせた一対の基布を分離可能な接合部で接合し、エアバッグが展開する際の荷重で当該接合部を分離可能に構成すると共に、ベントホールを閉塞するベントホールカバーの端部を、エアバッグの外周部近傍で当該接合部にて接合し、当該接合部の分離によりベントホールカバーの端部を基布から分離してベントホールを開放するように構成している。
ここで、従来の車両用エアバッグ装置について、図19から図21を用いて説明する。図19は、従来のエアバッグ装置を膨張展開状態にして、分解状態のインフレータ及びエアバッグカバー並びにバックプレートと共に描画した一部破断概略的斜視図であり、図20は、図19に示すエアバッグ装置を一部破断した状態で描画した平面図である。また、図21は、従来のエアバッグ装置の膨張展開状態を描画した説明図で 、(a)乗員が近接している場合におけるエアバッグの初期膨張展開状態、(b)乗員が離間している場合における(a)の状態からエアバッグの膨張展開が進行して到達したフル展開状態、(c)(b)に示すエアバッグのフル展開状態において、乗員が当接した場合に膨張ガスの一部を外部に放出して乗員を捕捉保護している状態、をそれぞれ示す図である。
図19において、特許文献1に記載された従来の車両用エアバッグ901は、図示しない車両に衝突等の衝撃が加わった場合に、インフレータ902から噴出される膨張ガスにより膨張展開して、乗員910(図21)を捕捉保護するように構成されており、このため、乗員910側に対向する第1面構成基布911と反乗員側に対向する第2面構成基布912とを、互いに外周部位を、例えば接着又は本縫いによる縫合により接合して袋状に形成することによって構成されている。
そして、図示しない車両の通常時においては、適宜の形状に折り畳まれた状態で、エアバッグケース903及びバックプレート904が形成する収容室内に収容された状態で、例えば不図示のステアリングホイール等の車体側に設置されている。第2面構成基布912には、その略中央部に穿設したインフレータ挿入孔912aに挿入されたインフレータ902が、インフレータ挿入孔912aを囲繞するように形成された複数個のインフレータ取付孔912bを利用して図示しないボルト等により取付けられている。
また、第2面構成基布912には、インフレータ挿入孔912aより外周側において、ベントホール905が形成されている。ベントホール905は、ベントホールカバー906により開閉されるように構成している。
ベントホールカバー906は、ベントホール905を閉塞するカバー本体部906−1と、カバー本体部906−1から二股に分岐形成されたカバー脚片部906−2、906−3と、を有して構成されている。両カバー脚片部906−2、906−3の先端部(ベントホールカバー906の一端部)は、それぞれ第1面構成基布911に本縫いにより縫着されている。
カバー本体部906−1の先端部(ベントホールカバー906の他端部)は、例えば二重に折り返された手繰り寄せ部906bが形成された後、第2面構成基布912に本縫いにて縫着されている。そして、カバー本体部906−1と両カバー脚片部906−2、906−3とが分岐する部位は、ベントホール905に連通する連通部906aに構成されている。
また、第1面構成基布911及び第2面構成基布912には、共に、ベントホール905より外周側に所定の膨張ガス圧によって分離可能な接合部913が形成されている。接合部913は、例えば、図20に明示するように、エアバッグ1の外周部から中央部に向かって渦巻状に複数個それぞれ端末部が対向するように縫製することによって、ベントホール905を含む内周側にスモールバッグ部914を区画形成している。
さらに、ベントホールカバー906には、カバー本体部906−1及びカバー脚片部906−2、906−3を跨設する状態において、ガイド片907がカバーしている。ガイド片907は、手繰り寄せ部906bに対して第2面構成基布912側に存しており、手繰り寄せ部906bと共に、接合部913により第1面構成基布911及び第2面構成基布912に接合されている(図20参照)。また、ガイド片907には、連通部906aを介してベントホール905に連通する連通孔907aが形成されている。
上記のように構成する従来の車両用エアバッグ901においては、図示しない車両の衝突事故等に遭遇して衝撃を受けた場合には、かかる衝撃を図示しないエアバッグ制御装置が感知し、インフレータ902に指令して、膨張ガスをエアバッグ901内に供給して、エアバッグ901を膨張展開させることになる。
かかる車両が衝突事故等に遭遇した際に、乗員910が、エアバッグ901に比較的近接している場合には、図21(a)に示す膨張展開初期として、第1面構成基布911及び第2面構成基布912が互いに外周部側において所定の膨張ガス圧によって分離可能な接合部913にて接合される。しかも第2面構成基布912側に設けたベントホール905は、ベントホールカバー906の手繰り寄せ部906bが接合部913によって第1面構成基布911及び第2面構成基布912に接合されて保持されていることから、ベントホールカバー906の連通部906a及びガイド片907の連通孔907aに連通することによって閉塞されずに開口している。
この結果、エアバッグ901は、スモールバッグ部914による小容量状態で早期に膨張展開することになる。そして、かかる状態においては、ベントホール905から連通部906a及びガイド片7の連通孔907aを介して膨張ガスを外部に放出できることになり(図21(a)の矢印参照)、近接する乗員910は、エアバッグ901に当接したとしても適宜エアバッグ901が収縮して、確実かつ優しく捕捉保護されることになる。
また、車両の衝突事故等に遭遇した際に、乗員910が、エアバッグ901より比較的離間した状態で着座している場合には、エアバッグ901が膨張展開初期より進行して、フル膨張展開状態へ移行していく。かかる進行過程において、エアバッグ901内の膨張ガスの膨張ガス圧が所定圧以上に上昇した場合には、接合部913を構成していた縫製が分離することになり、この結果、エアバッグ901は、フル膨張展開状態に移行することになる。
そして、かかる接合部913を構成している縫製の分離により、ベントホールカバー906における手繰り寄せ部906bが解放されることになり、ベントホールカバー906は、ガイド片907にガイドされながら伸長して引っ張り動作を行ってカバー本体部906−1によりベントホール905がガイド片907の連通孔907aと共に閉塞することになる(図21(b)に示す状態)。
この結果、エアバッグ901は、接合部913を分離させることによって大容量の展開形状にさせると共に、その進行過程において、ベントホールカバー906の引っ張り動作によりベントホール905を閉塞又は小開口にすることにより、早期にフル膨張展開状態になして離間した乗員910を早期にかつ確実に捕捉することになる。
そして、かかるフル膨張展開状態において、エアバッグ901に乗員910が図21(c)に示すように当接したような場合には、エアバッグ901は押圧されることになる。この結果、膨張ガスの移動によりベントホールカバー906は、ガイド片907にガイドされながら弛緩してベントホール905を開口する。したがって、膨張ガスは図21(c)の矢印で示すようにエアバッグ901の外部に放出されることになって、エアバッグ901は図21(c)に示すように乗員910の頭部の形状に倣って凹んで、離間した乗員910を優しく保護することになる。
しかしながら、従来のエアバッグ901では、エアバッグ901の展開方向を起点としてベントホール905が閉じることとしている。すなわち、エアバッグ901が膨張ガスの排気特性を変えずに展開してカバー本体部906-1の先端部が折り畳み状態から解かれてからベントホール905が閉塞するよう構成されていることもあり、上記図21で説明したような、ベントホールの“開”状態(初期段階では、膨張ガスを抜く)、“閉”状態、そして“開”状態に移行するという一連の動作における根本的なコンセプトを保持しつつ、“開”状態から“閉”状態への移行をよりスムーズにするよう改良が続けられてきた。
本発明は、展開初期の段階における膨張ガスの蓄圧を高めることにより、乗員を拘束する初期段階でエネルギー吸収量を増加させると共に、エネルギー吸収効率を上げることにより、インフレータの膨張ガスの出力を抑えることが可能なエアバッグ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明におけるエアバッグ装置は、インフレータから供給されたガスによって膨張展開することにより乗員を拘束し、乗員側に対向する第1面構成基布と反乗員側に対向する第2面構成基布とからなる中空のエアバッグを含むエアバッグ装置であって、前記第2面構成基布に設けられた前記ガスを放出するためのベントホールと、前記第2面構成基布の内面から第1面構成基布の内面にわたって設けられ、弛緩状態と伸張状態との間で変化することにより、前記ベントホールを開口状態から閉塞状態を経てさらに開口状態に状態遷移させるスライドテザーと、前記ベントホールと連通する開口を備え、前記スライドテザーを介して一端部が第2面構成基布内面に止着され、前記スライドテザーを案内するスライドテザーカバーと、を含み、前記スライドテザーは、胴部と、前記胴部の長手方向の一端部から二股に分岐された二股部と、前記二股部からそれぞれ延設された脚片部とから構成され、前記胴部の長手方向の他端部は、前記ベントホールから前記インフレータの取り付け箇所へ向かう方向において第2面構成基布内面に止着されることにより第1の支点を構成し、前記二股部は、前記スライドテザーカバーの他端部が前記第2面構成基布内面に止着されることにより第2の支点を構成し、前記脚片部の延設された終端部は、それぞれ第1面構成基布内面に止着されて第3の支点を構成し、前記エアバッグが膨張展開するとき、前記第1の支点と前記第3の支点とを起点として生じる前記エアバッグの展開方向に働く力と、前記第2の支点を起点として生じる前記エアバッグの展開方向と交差する方向に働く力とに基づいて、前記ベントホールを状態遷移させることを特徴とする。
また、請求項2に記載のエアバッグ装置は、請求項1に記載のエアバッグ装置において、前記ベントホールは、前記インフレータの挿入孔の近傍に設けられていることを特徴とする。
さらに、請求項3に記載のエアバッグ装置は、請求項1又は2に記載のエアバッグ装置において、前記スライドテザーは、前記ベントホールを、前記閉塞状態を経てさらに前記開口状態に状態遷移させる際、前記スライドテザーの脚片部を前記エアバッグの内部方向に引き戻す動作を規制する規制部材を備えることを特徴とする。
本発明によれば、展開初期の段階における膨張ガスの蓄圧を高めることにより、乗員を拘束する初期段階でエネルギー吸収量を増加させると共に、エネルギー吸収効率を上げることにより、インフレータの膨張ガスの出力を抑えることが可能なエアバッグ装置が得られる。
次に、本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化乃至省略する。本発明は、要するに、エアバッグ内の膨張ガスを排気するためのベントホールが、“開”、“閉”、“開”の三状態に遷移する構造を有するエアバッグにおいて、ベントホールを開閉するために設けられたスライドテザーが、エアバッグの展開挙動動作において、展開方向に働く力と、展開方向と交差する方向に働く力と、によって引っ張られることにより、上記三状態に遷移することを特徴とするものである。
まず最初に、本発明の実施形態に係るエアバッグ装置の構造について図1から図3を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態におけるエアバッグ装置を膨張展開状態にして、分解状態のインフレータ及びエアバッグカバー並びにバックプレートと共に描画した一部破断概略的斜視図であり、図2は、図1に示すエアバッグ装置の平面図である。また、図3は、図1に示すエアバッグ装置を一部破断した状態で描画した一部破断概略的平面図である。
図1において、本発明の実施形態に係るエアバッグ101は、図示しない車両に衝突等の衝撃が加わった場合に、インフレータ102から噴出される膨張ガスにより膨張展開して、乗員110(図4)を捕捉保護するように構成されており、このため、乗員110側に対向する第1面構成基布111と反乗員側に対向する第2面構成基布112とを、互いに外周部位を、例えば接着又は本縫いによる縫合部120−1(図2)により接合して袋状に形成することによって構成されている。
そして、図示しない車両の通常時においては、適宜の形状に折り畳まれた状態で、エアバッグケース103及びバックプレート104が形成する収容室内に収容された状態で、例えば不図示のステアリングホイール等の車体側に設置されている。第2面構成基布112には、その略中央部に穿設したインフレータ挿入孔(以下、「インフレータの取り付け箇所」ともいう。)112aに挿入されたインフレータ102が、インフレータ挿入孔112aを囲繞するように形成された複数個のインフレータ取付孔112bを利用して図示しないボルト等により取り付けられている。
また、第2面構成基布112には、インフレータ挿入孔112aの外周近傍に、ベントホール105が形成されている。ベントホール105は、スライドテザー106により開閉されるように構成している。
スライドテザー106は、ベントホール105を閉塞するスライドテザー胴部106−1と、スライドテザー胴部106−1から二股に分岐形成されたスライドテザー二股部106bと、スライドテザー脚片部106−2、106−3と、から構成されている。スライドテザー胴部106−1は、その長手方向の上端部が、後述するスライドテザーカバー107の一端部と共に第2面構成基布112の内面に縫合部120−4によって縫着されている。また、後述するスライドテザー106の根元部分に形成されたスライドテザー張出部は、第2面構成基布112の内面に縫合部120−6、120−7によって縫着されている。なお、図2には、縫合部120−4と、インフレータ102の周囲を覆うカバーの縫合部120−2とが重なっている例について図示されているが、これらは、互いに重ならないように配置されていても良いことは勿論である。スライドテザー二股部106bは、スライドテザーカバー107の他端部の略中央部分が第2面構成基布112の内面に縫合部120−5によって縫着されることにより、エアバッグ101の展開方向に対する動きを規制されている。スライドテザー脚片部106−2、106−3の延設された先端部は、それぞれ第1面構成基布111の内面に縫合部120−3により縫着されている。
そして、スライドテザー胴部106−1とスライドテザー脚片部106−2、106−3とが分岐する部位であるスライドテザー二股部106bには、ベントホール105に連通する連通部106aが形成されている。また、図2には、インフレータの取り付け箇所112aとベントホール105との間に、縫合部120−4が設けられている例について図示されているが、エアバッグの膨張展開性能に支障をきたさない限りにおいて、縫合部120−4は、ベントホール105からインフレータの取り付け箇所112aへ向かう方向であれば任意の箇所に設けることも可能である。すなわち、インフレータの取り付け箇所112aを越えた位置(インフレータの取り付け箇所112aからベントホール105に向かう方向とは反対の方向)に、縫合部120−4を設けることも可能である。
また、図3に示すように、第1面構成基布111及び第2面構成基布112には、共に、ベントホール105より外周側に所定の膨張ガス圧によって分離可能な接合部113が形成されている。接合部113は、例えば、エアバッグ1の外周部から中央部に向かって渦巻状に複数個それぞれ端末部が対向するように縫製することによって、ベントホール105を含む内周側にスモールバッグ部114を区画形成している。
さらに、スライドテザー106は、スライドテザー胴部106−1、スライドテザー二股部106b、及びスライドテザー脚片部106−2、106−3を跨設する状態において、スライドテザーカバー107に覆われている。スライドテザーカバー107は、スライドテザー胴部106−1、スライドテザー二股部106bを介して第2面構成基布112の内面に縫合部120−4、120−5により縫着され、後述するスライドテザー106の根元部分に形成されたスライドテザー張出部を介して第2面構成基布112の内面に縫合部120−6、120−7により縫着されている。また、スライドテザーカバー107には、連通部106aを介してベントホール105に連通する連通孔107aが形成されている。
このような構成を有する本発明のエアバッグ101においては、図示しない車両の衝突事故等に遭遇して衝撃を受けた場合には、かかる衝撃を図示しないエアバッグ制御装置が感知し、インフレータ102に指令して、膨張ガスをエアバッグ101内に供給して、エアバッグ101を膨張展開させることになる。
なお、エアバッグ101が、エアバッグケース103及びバックプレート104が形成する収容室内に収容される際の折り方は、従来のエアバッグと同様に、外側から中心に向かって折り畳まれ、展開挙動動作における展開方向、及び展開方向と交差する方向に対して展開し易い折り方であれば、手折り、又は機械折りの何れの方法を用いても良い。
次に、本発明の実施形態に係るエアバッグの、乗員が通常に着座している場合から、車両が衝突事故に遭遇した際の一連の動作について図4から図9を用いて説明する。図4は、本発明の実施形態におけるエアバッグ装置の、乗員が通常に着座している場合における初期収縮状態を示す図であり、図5は、本発明の実施形態におけるエアバッグ装置の膨張展開状態を描画した説明図で、乗員が近接している場合におけるエアバッグの初期膨張展開状態を示す図である。
また、図6は、本発明の実施形態におけるエアバッグ装置の膨張展開状態を描画した説明図で、図5の状態からエアバッグの膨張展開が進行して乗員に到達したフル展開状態を示す図であり、図7は、本発明の実施形態におけるエアバッグ装置の膨張展開状態を描画した説明図で、図6に示すエアバッグ装置のフル展開状態において、乗員が当接した場合に膨張ガスの一部を外部に放出して乗員を捕捉保護している状態を示す図である。
さらに、図8は、本発明の実施形態におけるエアバッグ装置の膨張展開状態を描画した説明図で、(1)乗員が通常に着座している場合における初期収縮状態図、(2)乗員が近接している場合におけるエアバッグの初期膨張展開状態、(3)エアバッグの膨張展開が進行して乗員に到達したフル展開状態、(4)乗員が当接した場合に膨張ガスの一部を外部に放出して乗員を捕捉保護している状態をそれぞれ示す図であり、図9は、本発明におけるエアバッグ装置の膨張展開状態において、ベントホールとスライドテザーとの位置関係を説明する図で、(a)乗員が近接している場合におけるエアバッグの初期膨張展開状態、(b)エアバッグの膨張展開が進行して乗員に到達したフル展開状態、(c)乗員が当接した場合に膨張ガスの一部を外部に放出して乗員を捕捉保護している状態をそれぞれ示す図である。
まず、図4に示すように、乗員110が通常に着座している場合、本発明の実施形態に係るエアバッグ101にインフレータ102が取り付けられ、図示しない車両のステアリングホイール等の車体側に設置されている。なお、図4から図7に示すように、左方向が車両の前方向であり、右方向が車両の後方向であるものとする。このとき、本発明の実施形態に係るエアバッグ101と、乗員110との関係は、図8の(1)のような状態となる。
次に、車両が衝突事故等に遭遇すると、かかる衝撃を図示しないエアバッグ制御装置が感知し、インフレータ102に指令して、膨張ガスをエアバッグ101内に供給して、エアバッグ101を膨張展開させることになる。そして、図5に示すように、乗員110が、エアバッグ101に比較的近接し始めると、膨張展開初期段階として、第1面構成基布111と第2面構成基布112とが、互いに外周部側において所定の膨張ガス圧によって分離可能な接合部113(図3)にて接合される。そして、インフレータ102から供給される膨張ガスが図5のA方向に放出され、エアバッグ101は、展開挙動動作として図5のC方向に展開を開始する。
このとき、第1面構成基布111側に縫合されたスライドテザー脚片部106−2、106−3がスライドテザー106を引っ張ることにより、弛緩した状態にあるスライドテザー胴部106−1は、縫合部120−5によって第2面構成基布112に縫合されたスライドテザーカバー107上を少し移動する。そうすると、スライドテザーカバー107の連通孔107aと、スライドテザー106の連通部106aとが連通することによって、ベントホール105が閉塞されずに開口された状態となる。この状態を図9(a)に示す。
このように、スライドテザー106の連通部106aと、スライドテザーカバー107の連通孔107aとが連通することにより、開口部が形成される。そして、この開口部から、インフレータ102から供給された膨張ガスが図5のBの方向に放出される。これが、上述した三状態の最初の“開”状態である。このとき、本発明の実施形態に係るエアバッグ110と、乗員110との関係は、図8の(2)のような状態となる。
この結果、エアバッグ101は、スモールバッグ部114(図3)による小容量状態で早期に膨張展開することになる。そして、かかる状態においては、ベントホール105からスライドテザーの連通部106a及びスライドテザーカバーの連通孔107aを介して、膨張ガスが外部へ放出されることになり、近接する乗員110は、エアバッグ101に当接したとしても適宜エアバッグ101が収縮して、確実かつ優しく捕捉保護されることになる。
次に、図5に示した状態から時間が経過すると、インフレータ102から図5のA方向に放出される膨張ガスの量がさらに増大することにより、エアバッグ101はさらに膨張し、図6に示すような状態に移行する。このとき、エアバッグ101は、展開挙動動作として、図6のC方向に展開を開始すると共に、D方向、すなわち、展開方向であるC方向と交差する方向であるD方向にも膨張を開始する。
すると、第1面構成基布111側に縫合されたスライドテザー脚片部106−2、106−3がスライドテザー106をさらに引っ張ることにより、スライドテザー胴部106−1は、スライドテザーカバー107上をさらに移動し、スライドテザー106は伸張状態となる。その結果、スライドテザーカバー107の連通孔107aと、スライドテザー106の連通部106aとの位置がずれることとなり、スライドテザー106の連通部106aとスライドテザーカバー107の連通孔107aとは連通せず、ベントホール105とスライドテザーカバー107の連通孔107aは共に閉塞されることとなる。この状態を図9(b)に示す。なお、スライドテザー106によるベントホール105の閉塞状態は、図6及び図9(b)においては完全閉塞状態となるようにしているが、これに限定されるものではなく、小開口状態になるようにしても良い。
そして、インフレータ102から供給された膨張ガスは、エアバッグ101の外部へ放出されることなく、エアバッグ101内に滞留する。これが、上述した三状態の次の“閉”状態である。このとき、本発明の実施形態に係るエアバッグ110と、乗員110との関係は、図8の(3)のような状態となる。
なお、図6に示す膨張展開状態は、車両の衝突事故等に遭遇した際に、乗員110が、エアバッグ101より比較的離間した状態で着座しており、エアバッグ101が膨張展開初期状態より進行し、フル膨張展開状態へ移行した場合にも起こり得る状態である。この進行過程において、エアバッグ101内の膨張ガスのガス圧が所定圧以上に上昇した場合には、接合部113(図3)を構成していた縫製が分離することになり、この結果、エアバッグ101は、フル膨張展開状態に移行することになる。
この結果、エアバッグ101は、接合部113を分離させることによって大容量の展開形状になると共に、その進行過程において、スライドテザー106の引っ張り動作によりベントホール105を閉塞又は小開口にすることにより、早期にフル膨張展開状態に移行して離間した乗員110を早期にかつ確実に捕捉することになる。
さらに、図6に示したフル膨張展開状態において、エアバッグ101に乗員110が図7に示すように当接した場合には、エアバッグ101は、乗員110の体によって押圧されることになる。その結果、エアバッグ101内に充填された膨張ガスが移動することにより、エアバッグ101はE方向に凹み、スライドテザーカバー107にガイドされながら、第1面構成基布111に縫合されたスライドテザー106が撓み、弛緩する。
そして、スライドテザー106の胴部106−1はスライドテザーカバー107と共に第2面構成基布112に縫合部120−5により縫製されているので、弛緩状態となったスライドテザー106の余長分がベントホール105から飛び出ることにより、エアバッグ101の内部と外部との間に開口が形成される。この状態を図9(c)に示す。
したがって、膨張ガスは図7のF方向に放出されることとなり、エアバッグ101は図8(4)に示すように乗員110の頭部の形状に倣って凹み、離間した乗員110を優しく保護することになる。
ここで、エアバッグ101に乗員110が当接した場合に、エアバッグ101内に充填された膨張ガスが外部に放出される状態について詳細に説明する。図10は、本発明の実施形態におけるエアバッグ装置において、エアバッグ展開後、乗員接触時に膨張ガスが外部に放出される状態を説明する図である。図10に示すように、弛緩状態となったスライドテザー106の余長分がベントホール105から飛び出ることにより、エアバッグ101内に充填された膨張ガスが、X、Y、及びZ方向の3方向に向けて外部に排気されることとなる。
そして、図10に示すような3方向に向けた排気を効率良く行うために、ベントホール105の形状をX−Y方向に長い形状とすることがより好ましい。この点について図11を用いて説明する。図11は、本発明の実施形態におけるエアバッグ装置のベントホールの形状について説明する図である。図11に示すように、ベントホール105の形状を、円形状とすることに代えて、半円形状にしたり、半分の楕円形状にしたりすることにより、エアバッグ101内に充填された膨張ガスの排気効率がより向上される。
以上説明したように、従来のエアバッグが、展開方向(車両の前後方向)に展開することにより発生する力に基づいてベントホールの開閉動作を行っていのに対して、本発明の実施形態では、エアバッグが展開方向(車両の前後方向)により発生する力と、当該展開方向に交差する方向により発生する力とに基づいて、ベントホールの開閉動作を行うようにしている。
換言すれば、スライドテザーを、エアバッグの展開方向(車両の前後方向)に対して引っ張っていたものを、エアバッグの展開方向(車両の前後方向)に加え、当該展開方向に交差する方向に対しても引っ張るようにしたものである。
要するに、従来、スライドテザーの支点を、第1面構成基布と第2面構成基布との2箇所に設け、エアバッグの展開方向を起点として“開”、“閉”、“開”の三状態を行っていたのに対して、本発明の実施形態では、スライドテザーの支点を、スライドテザー胴部の長手方向の上端部が、ベントホールからインフレータの取り付け箇所へ向かう方向において第2面構成基布内面に接合された部分を第1の支点、スライドテザーカバーの他端部の略中央部が第2面構成基布内面に接合され、スライドテザー二股部がエアバッグの展開方向に対する動きを規制された部分を第2の支点、及びスライドテザー脚片部が、第1面構成基布の内面に接合された部分を第3の支点とする3箇所に設け、第1の支点と第3の支点とを起点として生じるエアバッグの展開方向に働く力と、第2の支点を起点として生じるエアバッグの展開方向と交差する方向に働く力とに基づいて、“開”、“閉”、“開”の三状態を行っているのである。これにより、エアバッグの展開方向と、ベントホールが閉塞する方向とが同一となり、より素早くスライドテザーを引っ張ることができる。
また、本発明の実施形態では、ベントホールの位置を、インフレータ挿入孔(エアバッグの中心)に対して近づけることにより、スライドテザーカバーが固定された縫合部により近い位置にあるベントホールに対してスライドテザーの連通部が重なることにより、より安定した“開”状態による膨張ガスの排気が可能となり、これにより、インフレータのサイズ(膨張ガスの発生能力)を余計に大きくする必要もなくなった。
ここで、インフレータ挿入孔からベントホールの位置までの寸法、及びスライドテザーの根元部分の縫製について説明する。図12は、本発明の実施形態におけるエアバッグ装置において、インフレータ挿入孔からベントホールの位置までの寸法、及びスライドテザーの根元部分の縫製について説明する図である。図12に示すように、インフレータ挿入孔112aからベントホール105の位置までの寸法Aを、10mmから50mmの間の数値に設定すると、“閉”状態において、スライドテザー106がエアバッグ101の第2面構成基布112に対してより密着し易くなり、機密性がより向上される。
すなわち、“閉”状態のとき、スライドテザー106を引っ張る支点は、ベントホール105が閉じられる程度に、よりベントホール105に近いほうが良く、ベントホール105を確実に閉じられる程度にベントホール105に近い位置である第2面構成基布112にスライドテザー106の支点の1つを設けている。なお、ベントホール105の径は、車種及び衝撃力によって異なるものであり、車種及び衝撃力によって調製代、チューニング代を有している。
また、スライドテザー胴部106−1に対してスライドテザー脚片部106−2、106−3を引っ張る角度については、スライドテザー脚片部106−2、106−3を引っ張る距離が最短距離となる角度に設定している。さらに、スライドテザー脚片部106−2、106−3を二股に分岐することにより、スライドテザー106が引っ張られたときに一点引きとならず、スライドテザー胴部106−1に皺がよることなく、安定的に面上に展開することとしている。すなわち、スライドテザー胴部106−1の縫合部を中心としてスライドテザー脚片部106−2、106−3は互いに外側に向けて設けられているので、スライドテザーカバー107とスライドテザー106によって閉塞されたベントホール105を、面として安定的に広げることが可能となる。
さらに、スライドテザー106は、図12に示すように、根元の一部分が互いに反対方向に張り出すような形状をしており、スライドテザー106の根元部分に形成されたスライドテザー張出部106−4、106−5を、それぞれ縫合部120−7、120−6で縫製すると共に、インフレータ挿入孔112a側を、縫合部120−4で縫製することとしている。
すなわち、図12を正面から見た場合、スライドテザー106の引っ張り方向の下端部縫製H−H´ライン、及び、この下端部H−H´ラインとそれぞれ直交する方向である張出部縫製G−Hライン、並びにG´−H´ラインとで形成される略U字状の縫製によって、スライドテザー106の引っ張り方向の根元部分が強固に固定されることになるので、スライドテザー106がエアバッグ101の展開力に引っ張られても、エアバッグ101の展開挙動が安定し易くなるのである。
スライドテザー張出部106−4、106−5を、縫合部120−7、120−4、及び120−6で縫製することにより、エアバッグ101の展開挙動動作時に、スライドテザー106の引っ張り方向が仮に左右方向に暴れたとしても、根元部分が強固に固定されているので、ベントホール105を確実に覆うことが可能となる。
次に、スライドテザー張出部106−4、106−5の縫製の形状について説明する。図13は、本発明の実施形態におけるエアバッグ装置において、スライドテザーの張出部分の縫製の例について説明する図であり、図14は、本発明の実施形態におけるエアバッグ装置において、スライドテザーの張出部分の縫製の他の例について説明する図である。
図13に示すように、スライドテザー106の一部分に形成されたスライドテザー張出部106−4、106−5が、部分縫製部140−1、140−2によってスライドテザーカバー107、及び第2面構成基布112に縫着された場合、あるいは、図14に示すように、スライドテザー106の一部分に形成されたスライドテザー張出部106−4、106−5が、内側縫製部150−1、150−2によってスライドテザーカバー107、及び第2面構成基布112に縫着された場合においても、上述した効果と同様の効果を得ることが可能である。なお、ここで示した縫製の仕方は一例であって、スライドテザー106の引っ張り方向の根元部分が安定する縫製であれば、如何なる縫製の仕方であっても良い。
次に、スライドテザーカバー107のスロット穴について説明する。図11から図14には、スライドテザー二股部106bを通すためのスロット穴130−1、130−2が設けられている。スライドテザーカバー107の外周縁部の縫着予定部を一部非縫着としてスライドテザー二股部106bを通すのではなく、スロット穴130−1、130−2にスライドテザー二股部106bを通すことにより、エアバッグ101の展開挙動動作時に、スライドテザー二股部106bからスライドテザーカバー107の縫製部に対して加わる負荷が分散され易くなって、補強等にかかるコストを低減することができる。
なお、図11から図14では、スロット穴130−1、130−2の形状として、長穴の例を示しているが、この形状は、様々な形状とすることが可能である。例えば、長穴に代えてスリット形状であっても良いし、このスリット形状の両端に円を設けたものであっても良い。さらに、長穴に代えて楕円形状の穴とすることも可能である。また、図11から図14では、スロット穴130−1、130−2の長穴の長手方向は、図12に示すスライドテザー106の引っ張り方向の下端部縫製H−H´ラインに対して平行に設けられているが、下端部縫製H−H´ラインに対して斜め方向に設けられていても良い。
次に、エアバッグ101が、図6、図8(3)に示すようにフル展開状態になった後、図7、図8(4)に示すように乗員が当接すると、スライドテザー106が撓み、スライドテザー106の余長分がベントホール105から飛び出ることにより、ベントホール105が再び“開”状態となるが、ベントホール105の開口が大きすぎると、膨張ガスの排気スピードが速すぎたり、排気量が多過ぎることが懸念される。そこで、乗員を保護した後のベントホール105の開口具合を調整する手段(規制部材)を設けることが考えられる。
この、ベントホール105の開口具合を調整する手段(規制部材)について図15から図18を用いて説明する。図15は、本発明の実施形態におけるエアバッグ装置において、膨張展開が進行して乗員に到達したフル展開状態におけるスライドテザーとスライドテザー脚片部の状態を示す要部拡大図であり、図16は、本発明の実施形態におけるエアバッグ装置において、フル展開状態で乗員が当接し膨張ガスの一部がベントホールから放出されるときのスライドテザーとスライドテザー脚片部の状態を示す要部拡大図である。また、図17、図18は、図16のI−I断面を示す断面図である。
図17に示すように、規制部材は、スライドテザー脚片部106−2、106−3がエアバッグ101の内部方向に引き戻される動作を規制するものであり、スライドテザー脚片部106−2、106−3のそれぞれに、ストッパ片106−6を設ける。ストッパ片106−6は、ベントホール105側に折返し部を向かわせて形成した布片である。ストッパ片106−6は、スライドテザー脚片部106−2、106−3のエアバッグ101の第1面構成基布111に対向する面に縫い付けることによって設けられている。ストッパ片106−6のもう一方の面は、縫製線がある以外は滑らかな状態にある。
図16及び図17は、スライドテザー106の余長分がベントホール105の開口を閉塞する方向、すなわち、スライドテザー脚片部106−2、106−3が、ベントホール105の方向(エアバッグ101の内部方向)に引き戻される状態を示している。スライドテザー脚片部106−2、106−3が、図16の白抜き矢印方向へ引き戻されるとき、ストッパ片106−6は、折返し部がスロット穴130−1、130−2の縁に引っ掛かり、スライドテザー脚片部106−2、106−3の引き戻し動作を規制することができる。これにより、膨張ガスX、Y、Zが、エアバッグ101の外部に放出するための開口を所定の広さにし、それ以上に拡大することを防ぐことができる。
なお、図18に示すように、スライドテザー脚片部106−2、106−3を複数回折り曲げてから縫製してストッパ部106−7を形成するようにしても構わない。ストッパ部106−7は、エアバッグ101の内側に形成された折返し部106−8と、その反対側に形成された折返し部106−9とにより構成される。
折返し部106−9は小さく形成されており、エアバッグ101の展開時において、スライドテザー脚片部106−2、106−3は展開方向側に傾斜しながら展開するので、エアバッグ101の展開動作時において、折返し部106−9は、スロット穴130−1、130−2に引っ掛かり難くなっている。
折返し部106−8は比較的大きく形成されており、乗員を保護した後、ベントホール105が開いたとき、スライドテザー脚片部106−2、106−3は展開方向側に傾斜しながら引き戻るので、乗員を保護した後のベントホール105の開口動作時において、スロット穴130−1、130−2に引っ掛かり易くなっている。これにより、スライドテザー脚片部106−2、106−3の引き戻し動作が規制される。
スライドテザー脚片部106−2、106−3が展開方向側に傾くのは、図2、図5、図6、図7、及び図9に示すとおり、スライドテザー脚片部106−2、106−3の先端部が第1面構成基布111(乗員側基布)の中央近辺に連結されており、スライドテザー二股部106bがエアバッグ101の外周側に設けられたスロット穴130−1、130−2に挿入されているためである。
上記の図17、及び図18で示した実施形態では、スライドテザー脚片部106−2、106−3がスロット穴130−1、130−2に挿入されている例を示したが、図2に示すようなエアバッグ101とスライドテザーカバー107との間からスライドテザー脚片部106−2、106−3が挿入されている態様でも構わない。また、折り返し部を撓ませながら縫製したり、折り返し数を増やしたり、縫い形状を調整することで、より引っ掛かりやすくすることもできる。
なお、本発明の実施形態に係るエアバッグの織物を構成する材質は特に限定するものではなく、例えば、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン46、ナイロン610、ナイロン612等の強度が高く、安価で、一般的に出回っている材質のものを採用する。さらに、本発明の実施形態におけるエアバッグは、車両の前方から後方に向かって展開し、乗員を保護する構成に限られず、所定方向に沿って面状に膨張展開する必要がある適宜のエアバッグ装置を装着する乗り物全般に適用することができる。
以上説明してきたように、本発明では、インフレータから供給されたガスによって膨張展開することにより乗員を拘束し、乗員側に対向する第1面構成基布と反乗員側に対向する第2面構成基布とからなる中空のエアバッグを含むエアバッグ装置であって、第2面構成基布に設けられたガスを放出するためのベントホールと、第2面構成基布の内面から第1面構成基布の内面にわたって設けられ、弛緩状態と伸張状態との間で変化することにより、ベントホールを開口状態から閉塞状態を経てさらに開口状態に状態遷移させるスライドテザーと、ベントホールと連通する開口を備え、スライドテザーを介して一端部が第2面構成基布内面に止着され、スライドテザーを案内するスライドテザーカバーと、を含み、スライドテザーは、胴部と、胴部の長手方向の一端部から二股に分岐された二股部と、二股部からそれぞれ延設された脚片部とから構成され、胴部の長手方向の他端部は、ベントホールからインフレータの取り付け箇所へ向かう方向において第2面構成基布内面に止着されることにより第1の支点を構成し、二股部は、スライドテザーカバーの他端部が第2面構成基布内面に止着されることにより第2の支点を構成し、脚片部の延設された終端部は、それぞれ第1面構成基布内面に止着されて第3の支点を構成し、エアバッグが膨張展開するとき、第1の支点と第3の支点とを起点として生じるエアバッグの展開方向に働く力と、第2の支点を起点として生じる展開方向と交差する方向に働く力とに基づいて、ベントホールを状態遷移させている。これにより、展開初期の段階における膨張ガスの蓄圧を高めることにより、乗員を拘束する初期段階でエネルギー吸収量を増加させると共に、エネルギー吸収効率を上げることにより、インフレータの膨張ガスの出力を抑えることが可能なエアバッグ装置を得ることができるのである。
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範囲な趣旨及び範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正及び変更が可能である。
101 エアバッグ
102 インフレータ
103 エアバッグケース
104 バックプレート
105 ベントホール
106 スライドテザー
106a 連通部
106b スライドテザー二股部
106−1 スライドテザー胴部
106−2、106−3 スライドテザー脚片部
106−4、106−5 スライドテザー張出部
106−6 ストッパ片
106−7 ストッパ部
106−8、106−9 折返し部
107 スライドテザーカバー
107a 連通孔
110 乗員
111 第1面構成基布
112 第2面構成基布
112a インフレータ挿入孔
112b インフレータ取付孔
113 接合部
114 スモールバッグ部
120−1、120−2、120−3、120−4、120−5、120−6、120−7 縫合部
130−1、130−2 スロット穴
140−1、140−2 部分縫製部
150−1、150−2 内側縫製部
102 インフレータ
103 エアバッグケース
104 バックプレート
105 ベントホール
106 スライドテザー
106a 連通部
106b スライドテザー二股部
106−1 スライドテザー胴部
106−2、106−3 スライドテザー脚片部
106−4、106−5 スライドテザー張出部
106−6 ストッパ片
106−7 ストッパ部
106−8、106−9 折返し部
107 スライドテザーカバー
107a 連通孔
110 乗員
111 第1面構成基布
112 第2面構成基布
112a インフレータ挿入孔
112b インフレータ取付孔
113 接合部
114 スモールバッグ部
120−1、120−2、120−3、120−4、120−5、120−6、120−7 縫合部
130−1、130−2 スロット穴
140−1、140−2 部分縫製部
150−1、150−2 内側縫製部
Claims (3)
- インフレータから供給されたガスによって膨張展開することにより乗員を拘束し、乗員側に対向する第1面構成基布と反乗員側に対向する第2面構成基布とからなる中空のエアバッグを含むエアバッグ装置であって、
前記第2面構成基布に設けられた前記ガスを放出するためのベントホールと、
前記第2面構成基布の内面から第1面構成基布の内面にわたって設けられ、弛緩状態と伸張状態との間で変化することにより、前記ベントホールを開口状態から閉塞状態を経てさらに開口状態に状態遷移させるスライドテザーと、
前記ベントホールと連通する開口を備え、前記スライドテザーを介して一端部が第2面構成基布内面に止着され、前記スライドテザーを案内するスライドテザーカバーと、を含み、
前記スライドテザーは、胴部と、前記胴部の長手方向の一端部から二股に分岐された二股部と、前記二股部からそれぞれ延設された脚片部とから構成され、
前記胴部の長手方向の他端部は、前記ベントホールから前記インフレータの取り付け箇所へ向かう方向において第2面構成基布内面に止着されることにより第1の支点を構成し、
前記二股部は、前記スライドテザーカバーの他端部が前記第2面構成基布内面に止着されることにより第2の支点を構成し、
前記脚片部の延設された終端部は、それぞれ第1面構成基布内面に止着されて第3の支点を構成し、
前記エアバッグが膨張展開するとき、前記第1の支点と前記第3の支点とを起点として生じる前記エアバッグの展開方向に働く力と、前記第2の支点を起点として生じる前記エアバッグの展開方向と交差する方向に働く力とに基づいて、前記ベントホールを状態遷移させることを特徴とするエアバッグ装置。 - 前記ベントホールは、前記インフレータの挿入孔の近傍に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
- 前記スライドテザーは、前記ベントホールを、前記閉塞状態を経てさらに前記開口状態に状態遷移させる際、前記スライドテザーの脚片部を前記エアバッグの内部方向に引き戻す動作を規制する規制部材を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のエアバッグ装置。
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