JP2014184920A - 自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】パーキングロック装置の回転ギヤと固定部材とを噛み合わせる際の車両の最大移動量を低減する
【解決手段】パーキングギヤの歯の歯厚とパーキングロックポールの先端部のポール長さとの和に対応するモータMG2の回転子の回転量としての所定値αだけシフトポジションが駐車ポジションに操作されたときのモータの回転子の回転位置θm2から回転した位置を目標回転位置θm2*として(S110)、モータの回転子の回転位置θm2と回転位置θm2*との差分が打ち消されるようモータのトルク指令Tm2*を設定してモータを制御する(S130,S140)。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車に関し、詳しくは、車軸に連結された駆動軸に動力を出力可能なモータと、駆動軸に取り付けられた回転ギヤと回転ギヤとの噛み合いによって駆動軸を回転不能に固定する固定部材と有しシフトポジションが駐車ポジションに操作されたときに固定部材が回転ギヤと噛み合い可能に作動するパーキングロック装置と、を備える自動車に関する。
従来、この種の自動車としては、車軸に動力を出力可能なモータと、車軸に取り付けられたパーキングギヤとパーキングギヤと噛み合い可能なパーキングロックポールとを有するパーキングロック機構と、を備え、シフトポジションが駐車ポジションに操作された以降にブレーキペダルポジションが閾値より大きいときには、第1のトルクがモータから出力されるようモータを制御し、シフトポジションが駐車ポジションに操作された以降にブレーキペダルポジションが閾値以下のときには、第1のトルクより大きな第2のトルクがモータから出力されるようモータを制御するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。これにより、前者の場合には、車両の移動を伴うことなくパーキングギヤとパーキングロックポールとを噛み合わせることができる場合があり、後者の場合には、パーキングギヤとパーキングロックポールとをより確実に噛み合わせることができる。
特開2009−161108号公報
一般に、パーキングギヤとパーキングロックポールとが噛み合っているときでも、両者の間の隙間(バックラッシュ)により、パーキングギヤは若干回転可能である。したがって、シフトポジションが駐車ポジションに操作されたときに両者が噛み合わなかった場合(パーキングロックポールの先端部がパーキングギヤの歯の歯先に当たった場合)に、モータからトルクを継続して出力すると、パーキングギヤが回転することによってパーキングギヤの歯と歯との間の溝にパーキングロックポールが嵌るが、さらに、両者の隙間の分だけパーキングギヤは回転する。パーキングギヤの回転量が大きいと車両の移動量が大きくなることから、この最大値をより低減するのが好ましい。
本発明の自動車は、パーキングロック装置の回転ギヤと固定部材とを噛み合わせる際の車両の最大移動量を低減することを主目的とする。
本発明の自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の自動車は、
車軸に連結された駆動軸に動力を出力可能なモータと、前記駆動軸に取り付けられた回転ギヤと該回転ギヤとの噛み合いによって前記駆動軸を回転不能に固定する固定部材と有しシフトポジションが駐車ポジションに操作されたときに前記固定部材が前記回転ギヤと噛み合い可能に作動するパーキングロック装置と、を備える自動車であって、
シフトポジションが駐車ポジションに操作されたときには、前記回転ギヤと前記固定部材とが噛み合っていない状態から噛み合うまでに要する前記モータの回転子の回転量として定められた所定回転量に基づいて前記モータからトルクが出力されるよう該モータを制御する制御手段、
を備えることを要旨とする。
この本発明の自動車では、シフトポジションが駐車ポジションに操作されたときには、パーキングロック装置の回転ギヤと固定部材とが噛み合っていない状態から噛み合うまでに要するモータの回転子の回転量として定められた所定回転量に基づいてモータからトルクが出力されるようモータを制御する。これにより、パーキングロック装置の回転ギヤと固定部材とを噛み合わせる際のモータの回転子の最大回転量ひいては車両の最大移動量を低減することができる。
こうした本発明の自動車において、前記制御手段は、シフトポジションが駐車ポジションに操作されたときの前記モータの回転子の回転位置である初期回転位置と、該初期回転位置から前記所定回転量だけ離れた目標回転位置と、の差分が打ち消されるよう前記モータのトルク指令を設定して制御する手段である、ものとすることもできる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図でありる。 パーキングロック装置60の構成の概略を示す構成図である。 シフトポジションSPが駐車ポジションに操作されたときに実施例のHVECU70により実行される駐車操作時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 シフトポジションSPが駐車ポジションに操作されたときにパーキングギヤ62とパーキングロックポール64とが嵌合しなかったときの様子を示す説明図である。 シフトポジションSPが駐車ポジションに操作されてパーキングロック装置60のパーキングギヤ62とパーキングロックポール64とを嵌合させる際の実施例と比較例の様子を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車320の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車420の構成の概略を示す構成図である。 変形例の電気自動車520の構成の概略を示す構成図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図であり、図2は、パーキングロック装置60の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図1に示すように、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力するエンジン22と、エンジン22を駆動制御するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24と、エンジン22のクランクシャフト26にキャリアが接続されると共に駆動輪38a,38bにデファレンシャルギヤ37を介して連結された駆動軸36にリングギヤが接続されたシングルピニオン式のプラネタリギヤ30と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されたモータMG1と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子が駆動軸36に接続されたモータMG2と、モータMG1,MG2を駆動するためのインバータ41,42と、インバータ41,42の図示しないスイッチング素子をスイッチング制御することによってモータMG1,MG2を駆動制御するモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40と、例えばリチウムイオン二次電池として構成されてインバータ41,42を介してモータMG1,MG2と電力をやりとりするバッテリ50と、バッテリ50を管理するバッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52と、駆動軸36に取り付けられたパーキングロック装置60と、車両全体を制御するハイブリッド用電子制御ユニット(以下、HVECUという)70と、を備える。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。エンジンECU24には、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号、例えば、クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサからのクランクポジションθcrやエンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサからの冷却水温Tw,燃焼室内に取り付けられた圧力センサからの筒内圧力Pin,燃焼室へ吸排気を行なう吸気バルブや排気バルブを開閉するカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサからのカムポジションθca,スロットルバルブのポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサからのスロットル開度TH,吸気管に取り付けられたエアフローメータからの吸入空気量Qa,同じく吸気管に取り付けられた温度センサからの吸気温Ta,排気系に取り付けられた空燃比センサからの空燃比AF,同じく排気系に取り付けられた酸素センサからの酸素信号O2などが入力ポートを介して入力されており、エンジンECU24からは、エンジン22を駆動するための種々の制御信号、例えば、燃料噴射弁への駆動信号やスロットルバルブのポジションを調節するスロットルモータへの駆動信号,イグナイタと一体化されたイグニッションコイルへの制御信号,吸気バルブの開閉タイミングの変更可能な可変バルブタイミング機構への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。また、エンジンECU24は、HVECU70と通信しており、HVECU70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをHVECU70に出力する。なお、エンジンECU24は、クランクシャフト26に取り付けられた図示しないクランクポジションセンサからの信号に基づいてクランクシャフト26の回転数、即ちエンジン22の回転数Neも演算している。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの回転位置θm1,θm2や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力ポートを介して入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42の図示しないスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。また、モータECU40は、HVECU70と通信しており、HVECU70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをHVECU70に出力する。なお、モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の回転角速度ωm1,ωm2や回転数Nm1,Nm2も演算している。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された電圧センサ51aからの端子間電圧Vbやバッテリ50の出力端子に接続された電力ラインに取り付けられた電流センサ51bからの充放電電流Ib,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51cからの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりHVECU70に送信する。また、バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために、電流センサ51bにより検出された充放電電流Ibの積算値に基づいてそのときのバッテリ50から放電可能な電力の容量の全容量に対する割合である蓄電割合SOCを演算したり、演算した蓄電割合SOCと電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい許容入出力電力である入出力制限Win,Woutを演算したりしている。なお、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定し、バッテリ50の蓄電割合SOCに基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより設定することができる。
パーキングロック装置60は、図1や図2に示すように、駆動軸36に取り付けられたパーキングギヤ62と、パーキングギヤ62と噛み合ってその回転駆動を停止した状態でロックするパーキングロックポール64と、を備える。パーキングロックポール64は、他のポジションから駐車ポジション(Pポジション)への操作信号または駐車ポジションから他のポジションへの操作信号を入力したHVECU70によって図示しないアクチュエータが駆動制御されることによって作動し、パーキングギヤ62との噛合およびその解除によってパーキングロックおよびその解除を行なう。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。HVECU70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号やシフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。HVECU70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。なお、実施例のハイブリッド自動車20では、シフトポジションSPとしては、駐車ポジション(Pポジション)や中立ポジション(Nポジション),ドライブポジション(Dポジション),リバースポジション(Rポジション)などがある。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20では、運転者によるアクセルペダルの踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸36に出力すべき要求トルクTr*を計算し、この要求トルクTr*に対応する要求動力が駆動軸36に出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2との運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてがプラネタリギヤ30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されて駆動軸36に出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや、要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部がプラネタリギヤ30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力が駆動軸36に出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード,エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力を駆動軸36に出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。なお、トルク変換運転モードと充放電運転モードとは、いずれもエンジン22の運転を伴って要求動力が駆動軸36に出力されるようエンジン22とモータMG1とモータMG2とを制御するモードであり、実質的な制御における差異はないため、以下、両者を合わせてエンジン運転モードという。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、シフトポジションSPが駐車ポジションに操作されたときの動作について説明する。図3は、シフトポジションSPが駐車ポジションに操作されたときに実施例のHVECU70により実行される駐車操作時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
駐車操作時制御ルーチンが実行されるとHVECU70は、まず、モータMG2の回転子の回転位置θm2を入力し(ステップS100)、入力したモータMG2の回転子の回転位置に所定値αを加え値を目標回転位置θm2*に設定する(ステップS110)。ここで、モータMG2の回転子の回転位置θm2は、回転位置検出センサ44により検出されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。また、所定値αは、実施例では、パーキングギヤ62とパーキングロックポール64とが嵌合していない状態から両者が嵌合するまでに要するモータMG2の最大回転量Δθmaxを用いるものとした。図4は、シフトポジションSPが駐車ポジションに操作されたときにパーキングギヤ62とパーキングロックポール64とが嵌合しなかったときの様子を示す説明図である。図中、「L1」は、パーキングギヤ62の歯の歯厚を示し、「L2」は、パーキングロックポール64の先端部(パーキングギヤ62と噛み合う部分)64aの図中左右方向(パーキングギヤ62の周方向)の長さとしてのポール長さを示す。所定値αは、実施例では、パーキングギヤ62の歯の歯厚L1とパーキングロックポール64の先端部64aのポール長さL2との和に対応するモータMG2の回転子の回転量を用いるものとした。これは、図4の状態(パーキングギヤ62の歯62aの歯先(最外径部)の図中右端部とパーキングロックポール64の先端部64aの図中左端部とが当接している状態)で、パーキングギヤ62が時計回りに所定値αだけ回転すれば、パーキングギヤ62とパーキングロックポール64とが噛み合うためである。なお、パーキングギヤ62は、パーキングロックポール64と噛み合った後に、更に隙間(バックラッシュ)分だけ時計回りに回転可能である。
こうしてモータMG2の回転子の目標回転位置θm2*を設定すると、モータMG2の回転子の回転位置θm2を入力し(ステップS120)、モータMG2の回転子の現在の回転位置θm2と基準位置θsetとを用いて次式(1)によりモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し(ステップS130)、設定したモータMG2のトルク指令Tm2*をモータECU40に送信する(ステップS140)。そして、本ルーチンの実行を開始してから所定時間T1が経過したか否かを判定し(ステップS150)、所定時間T1が経過していないときにはステップS120に戻り、所定時間T1が経過したときに本ルーチンを終了する。
Tm2*=kp・(θm2*-θm2) (1)
ここで、式(1)は、モータMG2の回転子の現在の回転位置θm2が目標回転位置θm2*となるようにする(両者の差分を打ち消す)ためのフィードバック制御における関係式であり、式(1)中、「kp」は、比例項のゲインである。また、トルク指令Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG2がトルク指令Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。さらに、所定時間T1は、本ルーチンのモータMG2の制御によってモータMG2の回転子の回転位置θm2が回転量αだけ回転するのに要する時間やそれより若干長い時間などを用いるものとした。
図5は、シフトポジションSPが駐車ポジションに操作されてパーキングロック装置60のパーキングギヤ62とパーキングロックポール64とを嵌合させる際の実施例と比較例の様子を示す説明図である。実施例や比較例では、シフトポジションSPが駐車ポジションに操作されてパーキングロックポール64が作動したときに、パーキングギヤ62の歯62aの歯先(最外径部)の図中右端部とパーキングロックポール64の先端部64aの図中左端部とが当接したときを考えるものとした。また、比較例としては、所定時間に亘って若しくはモータMG2の回転子の回転位置θm2が変化しなくなるまでモータMG2から一定のトルクを出力する場合を考えるものとした。比較例では、図5(b)に示すように、モータMG2からトルクを出力してパーキングギヤ62を時計回りに回転させるとパーキングロックポール64がパーキングギヤ62の歯62aの左側の溝に嵌り込むが、さらに、モータMG2からトルクが出力されてパーキングギヤ62が回転し、パーキングギヤ62の歯62b(歯62aの左側の歯)とパーキングロックポール64とが当接したときにパーキングギヤ62の回転が停止する。一方、実施例では、図5(a)に示すように、モータMG2からトルクを出力してパーキングギヤ62を時計回りに回転させてパーキングロックポール64がパーキングギヤ62の溝63aに嵌り込むと(モータMG2の回転子の回転位置θm2が目標回転位置θm2*に至ると)モータMG2からトルクを出力しなくなり、パーキングギヤ62が回転しなくなる。したがって、比較例に比してモータMG2の回転子の最大回転量を小さくすることができ、ひいては、駆動輪38a,38bの最大回転量を小さくすることができる。なお、シフトポジションSPが駐車ポジションに操作されたときに、パーキングギヤ62とパーキングロックポール64とが嵌合したときやパーキングギヤ62の歯62aの歯先の図中比較的左側の端部とパーキングロックポール64の先端部64aが当接したとき、具体的には、パーキングギヤ62の歯62bとパーキングロックポール64とが当接するまでのモータMG2の回転子の回転量が所定値α以下となるときには、実施例と比較例とで同様に、パーキングギヤ62の歯62bとパーキングロックポール64とが当接するまでパーキングギヤ62が回転する、即ち、実施例と比較例とでパーキングギヤ62の回転量(車両の移動量)は変わらない。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、パーキングギヤ62の歯の歯厚L1とパーキングロックポール64の先端部64aのポール長さL2との和に対応するモータMG2の回転子の回転量としての所定値αだけシフトポジションSPが駐車ポジションに操作されたときのモータMG2の回転子の回転位置θm2から回転した位置を目標回転位置θm2*として、モータMG2の回転子の回転位置θm2と回転位置θm2*との差分が打ち消されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定して、モータMG2を制御するから、モータMG2の回転子の最大回転量を低減することができ、ひいては、車両の最大移動量を低減することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、上述の式(1)により、モータMG2の回転子の回転位置θm2と目標回転位置θm2*との差分が打ち消されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定するものとしたが、式(1)により計算した値を仮トルクTm2fbとして、次式(2)に示すように、その仮トルクTm2fbにレート値Tlimを用いたレート処理を施してトルク指令Tm2*を設定するものとしてもよい。
Tm2*=max(min(Tm2fb,前回Tm2*+Tlim),前回Tm2*-Tlim) (2)
実施例のハイブリッド自動車20では、パーキングギヤ62の歯の歯厚L1とパーキングロックポール64の先端部64aのポール長さL2との和に対応するモータMG2の回転子の回転量としての所定値αだけシフトポジションSPが駐車ポジションに操作されたときのモータMG2の回転子の回転位置θm2から離れた位置を目標回転位置θm2*として、モータMG2の回転子の回転位置θm2と回転位置θm2*との差分が打ち消されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定するものとしたが、パーキングギヤ62とパーキングロックポール64とを嵌合する際のモータMG2の回転子の回転量が所定値α以下となればよいから、例えば、以下の手法によってモータMG2のトルク指令Tm2*を設定するものとしてもよい。
まず、ハイブリッド自動車20における運動方程式は、車両の回転慣性モーメントIと回転粘性項dとモータMG2の回転子の回転位置θm2(t)とモータMG2のトルクTm2(t)を用いて次式(3)により表わすことができる。ここで、「(t)」は、シフトポジションSPが駐車ポジションに操作された時刻t0からの経過時間を示す。続いて、モータMG2のトルクTm2の基本値としての基本トルクTm2tmpを一定トルクu(t)とすると共に、式(4)に示すように、モータMG2のトルクTm2(t)を、モータMG2の回転子の時刻tの回転位置θm2(t)の時刻t0の回転位置θm2(0)に対する変化量(θm2(t)−θm2(t0))とゲインkとの積を基本トルクTm2tmpから減じて得られる値として定義する。そして、式(3)および式(4)をまとめると式(5)が得られ、この式(5)を微分演算子sを用いてラプラス変換すると、伝達関数として式(6)が得られる。この伝達関数を用いれば、モータMG2の回転子の回転位置θm2(t)は、式(7)に示すように、最終値の定理により、最終的に値(u/k)に収束することが解る。したがって、値(u/k)が上述の所定値αとなるようにすればよいから、これを満たすように一定トルクu(t)を設定してこれをモータMG2の基本トルクTm2tmp(t)とすると共に、この基本トルクTm2tmp(t)とモータMG2の回転子の回転位置θm2(t)とを用いて式(4)により得られるトルクTm2(t)をモータMG2のトルク指令Tm2*に設定すればよいことになる。こうした処理により、実施例と同様に、パーキングギヤ62とパーキングロックポール64とを嵌合させる際のモータMG2の回転子の最大回転量を小さくすることができ、車両の最大移動量を小さくすることができる。なお、式(4)でゲインkの項(右辺第1項,第2項)を用いない場合、即ち、基本トルクTm2tmp(t)(=u(t))をトルクTm2(t)とする場合、値(u/k)におけるkが極小のときを考えればよいから、回転位置θm2(t)は収束しない、即ち、上述の比較例と同様の動作になると考えられる。
Figure 2014184920
Figure 2014184920
実施例のハイブリッド自動車20では、駆動輪38a,38bに連結されると共にパーキングロック装置60(パーキングギヤ62)が取り付けられた駆動軸36にプラネタリギヤ30を介してエンジン22とモータMG1とを接続すると共に駆動軸36にモータMG2を接続するものとしたが、図6の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、駆動輪38a,38bとは異なる車輪39a、39bに連結された駆動軸136にプラネタリギヤ30を介してエンジン22とモータMG1とを接続すると共に駆動軸36にモータMG2を接続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22からの動力をプラネタリギヤ30を介して駆動輪38a,38bに接続された駆動軸36に出力するものとしたが、図7の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフトに接続されたインナーロータ232と駆動輪38a,38bに接続された駆動軸36に接続されたアウターロータ234とを有しエンジン22からの動力の一部を駆動軸36に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、駆動輪38a,38bに連結されると共にパーキングロック装置60が取り付けられた駆動軸36にエンジン22からの動力をプラネタリギヤ30を介して出力すると共にモータMG2からの動力を駆動軸36に出力するものとしたが、図8の変形例のハイブリッド自動車320に例示するように、駆動輪38a,38bに連結された駆動軸36に変速機330を介してモータMGを取り付けると共にモータMGの回転軸にクラッチ329を介してエンジン22を接続する構成とし、エンジン22からの動力をモータMGの回転軸と変速機330とを介して駆動軸36に出力すると共にモータMGからの動力を変速機330を介して駆動軸36に出力するものとしてもよい。あるいは、図9の変形例のハイブリッド自動車420に例示するように、駆動輪38a,38bに連結されると共にパーキングロック装置60が取り付けられた駆動軸36にモータMGからの動力を出力すると共にエンジン22からの動力を変速機430を介して駆動輪38a,38bとは異なる車輪39a、39bに連結された駆動軸136に出力するものとしてもよい。
実施例では、本発明を、走行用のエンジン22とモータMG2とを備えるハイブリッド自動車20に適用するものとしたが、図9の変形例の電気自動車520に例示するように、エンジンを備えずに、モータMGからの動力だけを用いて走行する電気自動車520に適用するものとしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、モータMG2が「モータ」に相当し、パーキングギヤ62とパーキングロックポール64とを有するパーキングロック装置60が「パーキングロック装置」に相当し、図3の駐車操作時制御ルーチンを実行するHVECU70が「制御手段」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車の製造産業などに利用可能である。
20,120,220,320,420 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、30 プラネタリギヤ、36,136 駆動軸、37 デファレンシャルギヤ、38a,38b 駆動輪、39a,39b 車輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51a 電圧センサ、51b 電流センサ、51c 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、60 パーキングロック装置、62 パーキングギヤ、62a、62b 歯、63a 溝、64 パーキングロックポール、64a 先端部、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ、234 アウターロータ、329 クラッチ、330,430 変速機、520 電気自動車、MG,MG1,MG2 モータ。

Claims (2)

  1. 車軸に連結された駆動軸に動力を出力可能なモータと、前記駆動軸に取り付けられた回転ギヤと該回転ギヤとの噛み合いによって前記駆動軸を回転不能に固定する固定部材と有しシフトポジションが駐車ポジションに操作されたときに前記固定部材が前記回転ギヤと噛み合い可能に作動するパーキングロック装置と、を備える自動車であって、
    シフトポジションが駐車ポジションに操作されたときには、前記回転ギヤと前記固定部材とが噛み合っていない状態から噛み合うまでに要する前記モータの回転子の回転量として定められた所定回転量に基づいて前記モータからトルクが出力されるよう該モータを制御する制御手段、
    を備える自動車。
  2. 請求項1記載の自動車であって、
    前記制御手段は、シフトポジションが駐車ポジションに操作されたときの前記モータの回転子の回転位置である初期回転位置と、該初期回転位置から前記所定回転量だけ離れた目標回転位置と、の差分が打ち消されるよう前記モータのトルク指令を設定して制御する手段である、
    自動車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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