JP2012218577A - ハイブリッド車 - Google Patents

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Abstract

【課題】シフト位置をニュートラル(中立)から変更したときに生じ得る過大な電力による二次電池の充電を抑制する。
【解決手段】出力制限Woutが値0のときにNポジションであるときには、蓄電割合SOCに割合差分ΔSを加えて基準蓄電割合SSOCを設定し(S130)、基準蓄電割合SSOCから蓄電割合SOCを減じて割合差分ΔSを設定し(S150)、割合差分ΔSが大きいほど絶対値が大きくなる負の値の補正量Wajにより入出力制限Win,Woutを補正する(S160,S170)。これにより、Nポジションのときの入出力制限Win,Woutを一定に保つことができ、入力制限Winが負側に大きく補正されることによる不都合、即ちシフト変更されたときに過大な電力によりバッテリが充電される不都合を抑制することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ハイブリッド車に関し、詳しくは、内燃機関と、走行用の動力を入出力可能な電動機と、電動機と電力のやりとりが可能な二次電池と、を備えるハイブリッド車に関する。
従来、この種のハイブリッド車としては、シフト位置がニュートラルとされたことによりモータジェネレータを駆動するインバータがシャットダウンされているときに、バッテリの電圧や電流に基づいて推定されるバッテリの充電状態値が予め定めた閾値より小さいときには、運転者に対してシフトポジションの変更を警告するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このハイブリッド車では、運転者が警告にしたがってシフト位置をニュートラルから他のシフト位置に変更することにより、インバータのシャットダウンを解除し、モータジェネレータによりバッテリを充電することができる状態にしようとしている。
特開2010−125926号公報
ハイブリッド車では、バッテリの充放電電流や温度などに基づいてバッテリから放電可能な電力の容量の全容量に対する割合である蓄電割合を演算すると共に過大な電力によるバッテリの充放電を防止するためにバッテリの温度や電圧,蓄電割合などに基づいてバッテリから放電を許容してもよい最大の電力としての出力制限やバッテリの充電を許容してもよい最大の負の電力としての入力制限を設定し、バッテリの充放電を設定した入力制限と出力制限(以下、入出力制限という。)の範囲内で行ないながら走行するようエンジンやモータを制御する。バッテリは放置すると自然放電するため、その出力制限は、蓄電割合が車両の起動やエンジンの始動に必要な電力にある程度の自然放電により消滅する電力を加えた容量に対する値に至ると、バッテリからの放電を禁止するために値0となる。この場合、バッテリの充電が行なわれやすいように、その後の自然放電などによる蓄電割合の低下に応じて入出力制限を負側に補正することも考えられるが、シフト位置がニュートラル(中立)のときに蓄電割合の低下に応じて入出力制限を負側に補正すると、シフト位置が例えば前進走行用の位置に変更されたときに入出力制限が大きく負側に補正されていることから過大な電力によりバッテリを充電する場合が生じる。
本発明のハイブリッド車は、シフト位置をニュートラル(中立)から変更したときに生じ得る過大な電力による二次電池の充電を抑制することを主目的とする。
本発明のハイブリッド車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド車は、
内燃機関と、走行用の動力を入出力可能な電動機と、前記電動機と電力のやりとりが可能な二次電池と、前記二次電池の状態に基づいて該二次電池に蓄電されている電力の容量の全容量に対する割合である蓄電割合を設定する蓄電割合設定手段と、前記二次電池の状態および前記蓄電割合に基づいて該二次電池から放電が許容される正の最大の電力としての出力制限と該二次電池の充電が許容される負の最大の電力としての入力制限とを設定する入出力制限設定手段と、前記設定された出力制限と入力制限の範囲内の電力による前記二次電池の充放電を伴って走行するよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する駆動制御手段と、を備えるハイブリッド車において、
所定時間毎に、前記入出力制限設定手段により設定された出力制限が値0以下ではないときにはそのときに設定されている蓄電割合を基準蓄電割合として設定し、前記入出力制限設定手段により設定された出力制限が値0以下であるときにシフト位置が中立ではないときにはそのときに設定されている基準蓄電割合を保持し、前記入出力制限設定手段により設定された出力制限が値0以下であるときにシフト位置が中立であるときにはそのときに設定されている蓄電割合から前記所定時間前に設定されていた蓄電割合を減じて得られる割合変化量をそのときに設定されている基準蓄電割合に加えた値を新たな基準蓄電割合として設定する基準蓄電割合設定手段と、
前記基準蓄電割合から前記蓄電割合を減じて得られる割合差分が大きいほど絶対値が大きくなる負の補正値によって前記入出力制限設定手段により設定された出力制限および入力制限を補正する補正手段と、
を備えることを特徴とする。
この本発明のハイブリッド車では、二次電池の状態に基づいて二次電池に蓄電されている電力の容量の全容量に対する割合である蓄電割合を設定すると共に二次電池の状態および蓄電割合に基づいて二次電池から放電が許容される正の最大の電力としての出力制限と二次電池の充電が許容される負の最大の電力としての入力制限とを設定し、設定した出力制限と入力制限の範囲内の電力による二次電池の充放電を伴って走行するよう内燃機関と電動機とを制御する。そして、所定時間毎に、入出力制限設定手段により設定された出力制限が値0以下ではないときにはそのときに設定されている蓄電割合を基準蓄電割合として設定し、入出力制限設定手段により設定された出力制限が値0以下であるときにシフト位置が中立ではないときにはそのときに設定されている基準蓄電割合を保持し、入出力制限設定手段により設定された出力制限が値0以下であるときにシフト位置が中立であるときにはそのときに設定されている蓄電割合から所定時間前に設定されていた蓄電割合を減じて得られる割合変化量をそのときに設定されている基準蓄電割合に加えた値を新たな基準蓄電割合として設定し、基準蓄電割合から蓄電割合を減じて得られる割合差分が大きいほど絶対値が大きくなる負の補正値によって入出力制限設定手段により設定された出力制限および入力制限を補正する。即ち、入出力制限設定手段により設定された出力制限が値0以下ではないときには、所定時間毎に、そのときに設定されている蓄電割合を基準蓄電割合として設定し、基準蓄電割合から蓄電割合を減じて得られる割合差分が大きいほど絶対値が大きくなる負の補正値によって入出力制限設定手段により設定された出力制限および入力制限を補正することになるが、蓄電割合を基準蓄電割合として設定するから、割合差分は値0となり、入出力制限設定手段により設定された出力制限や入力制限の補正は行なわれないのと同意となる。入出力制限設定手段により設定された出力制限が値0以下であるときにシフト位置が中立ではないときには、所定時間毎に、そのときに設定されている基準蓄電割合を保持し、基準蓄電割合から蓄電割合を減じて得られる割合差分が大きいほど絶対値が大きくなる負の補正値によって入出力制限設定手段により設定された出力制限および入力制限を補正する。この場合、自然放電などにより蓄電割合が小さくなると割合差分が大きくなるから、それに伴って絶対値が大きくなる負の補正値によって入出力制限設定手段により設定された出力制限と入力制限が補正される。これにより、二次電池の充電を促すことができる。入出力制限設定手段により設定された出力制限が値0以下であるときにシフト位置が中立であるときには、所定時間毎に、そのときに設定されている蓄電割合から所定時間前に設定されていた蓄電割合を減じて得られる割合変化量をそのときに設定されている基準蓄電割合に加えた値を新たな基準蓄電割合として設定し、基準蓄電割合から蓄電割合を減じて得られる割合差分が大きいほど絶対値が大きくなる負の補正値によって入出力制限設定手段により設定された出力制限および入力制限を補正する。新たな基準蓄電割合をSSOC(n)とし、それまでに設定されている基準蓄電割合をSSOC(n-1)とし、蓄電割合をSOC(n)とし、所定時間前の蓄電割合をSOC(n-1)とし、割合差分をΔS(n)とすると、新たな基準蓄電割合と割合差分は式(1)、(2)によって示すことができる。式(2)の右辺のSSOC(n)に式(1)の右辺を代入すると、式(3)を得ることができる。この式(3)は、割合差分は所定時間前の割合差分と同一であることを意味する。したがって、入出力制限設定手段により設定された出力制限が値0以下であるときにシフト位置が中立であるときには、割合差分が保持され、これにより入出力制限設定手段により設定された出力制限や入力制限を補正する補正値も保持されることになる。即ち、入出力制限設定手段により設定された出力制限が値0以下であるときにシフト位置が中立であるときには、自然放電などにより蓄電割合が低下しても補正された出力制限や入力制限はその値が保持されることになる。この結果、その後にシフト位置を中立以外の位置としたときに入出力制限設定手段により設定された出力制限や入力制限が負側に大きく補正されることによって過大な電力により二次電池を充電するという不都合を抑制することができる。
SSOC(n)=SSOC(n-1)+[SOC(n)-SOC(n-1)] ・・・(1)
ΔS(n)=SSOC(n)-SOC(n) ・・・(2)
ΔS(n)=SSOC(n-1)+[SOC(n)-SOC(n-1)]-SOC(n)
=SSOC(n-1)-SOC(n-1)=ΔS(n-1) ・・・ (3)
こうした本発明のハイブリッド車において、動力を入出力可能な発電機と、前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸と車両の車軸に連結された駆動軸との3軸に3つの回転要素が接続された遊星歯車機構と、を備えるものとすることできる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 バッテリECU52により実行される入出力制限補正処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 実施例と比較例の蓄電割合SOC,入出力制限Win,Woutの時間変化の一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車320の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車420の構成の概略を示す構成図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、ガソリンや軽油などを燃料とするエンジン22と、エンジン22を駆動制御するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという。)24と、エンジン22のクランクシャフト26にキャリアが接続されると共に駆動輪38a,38bにデファレンシャルギヤ37を介して連結された駆動軸36にリングギヤが接続されたプラネタリギヤ30と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されたモータMG1と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子が駆動軸36に接続されたモータMG2と、モータMG1,MG2を駆動するためのインバータ41,42と、モータMG1,MG2を駆動制御するモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという。)40と、インバータ41,42を介してモータMG1,MG2と電力をやりとりするバッテリ50と、バッテリ50を管理するバッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという。)52と、車両全体を制御するハイブリッド用電子制御ユニット(以下、HVECUという。)70と、を備える。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM、入出力ポート、通信ポートを備える。エンジンECU24には、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号、例えば、クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサからのクランクポジションやエンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサからの冷却水温Tw,燃焼室内に取り付けられた圧力センサからの筒内圧力Pin,燃焼室へ吸排気を行なう吸気バルブや排気バルブを開閉するカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサからのカムポジション,スロットルバルブのポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサからのスロットルポジションSP,吸気管に取り付けられたエアフローメータからの吸入空気量Qa,同じく吸気管に取り付けられた温度センサからの吸気温Ta,排気系に取り付けられた空燃比センサからの空燃比AF,同じく排気系に取り付けられた酸素センサからの酸素信号O2などが入力ポートを介して入力されており、エンジンECU24からは、エンジン22を駆動するための種々の制御信号、例えば、燃料噴射弁への駆動信号や、スロットルバルブのポジションを調節するスロットルモータへの駆動信号、イグナイタと一体化されたイグニッションコイルへの制御信号、吸気バルブの開閉タイミングの変更可能な可変バルブタイミング機構への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。また、エンジンECU24は、HVECU70と通信しており、HVECU70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをHVECU70に出力する。なお、エンジンECU24は、クランクシャフト26に取り付けられた図示しないクランクポジションセンサからの信号に基づいてクランクシャフト26の回転数、即ちエンジン22の回転数Neも演算している。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM、入出力ポート、通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力ポートを介して入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42の図示しないスイッチング素子をスイッチングするためのスイッチング制御信号が出力ポートを介して出力されている。また、モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からの信号に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を演算している。
バッテリECU52は、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM、入出力ポート、通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ラインに取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた図示しない温度センサからの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりHVECU70に送信する。また、バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいてそのときのバッテリ50から放電可能な電力の容量の全容量の割合である蓄電割合SOCを演算したり、演算した蓄電割合SOCと電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算している。なお、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定し、バッテリ50の蓄電割合SOCに基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより設定することができる。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM、入出力ポート、通信ポートを備える。HVECU70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。HVECU70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダルの踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸36に出力すべき要求トルクTr*を計算し、この要求トルクTr*に対応する要求動力が駆動軸36に出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてがプラネタリギヤ30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されて駆動軸36に出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部がプラネタリギヤ30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力が駆動軸36に出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力を駆動軸36に出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。なお、トルク変換運転モードと充放電運転モードは、いずれもエンジン22の運転を伴って要求動力が駆動力36に出力されるようエンジン22とモータMG1,MG2とを制御するモードであり、実質的な制御における差異はないため、以下、両者を合わせてエンジン運転モードという。
エンジン運転モードでは、HVECU70は、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accと車速センサ88からの車速Vとに基づいて駆動軸36に出力すべき要求トルクTr*を設定し、設定した要求トルクTr*に駆動軸36の回転数Nr(例えば、モータMG2の回転数Nm2や車速Vに換算係数を乗じて得られる回転数)を乗じて走行に要求される走行用パワーPdrvを計算すると共に計算した走行用パワーPdrvからバッテリ50の蓄電割合SOCに基づいて得られるバッテリ50の充放電要求パワーPb*(バッテリ50から放電するときが正の値)を減じてエンジン22から出力すべきパワーとしての要求パワーPe*を設定する。そして、要求パワーPe*を効率よくエンジン22から出力することができるエンジン22の回転数NeとトルクTeとの関係としての動作ライン(例えば燃費最適動作ライン)を用いてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定し、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で、エンジン22の回転数Neが目標回転数Ne*となるようにするための回転数フィードバック制御によりモータMG1から出力すべきトルクとしてのトルク指令Tm1*を設定すると共にモータMG1をトルク指令Tm1*で駆動したときにプラネタリギヤ30を介して駆動軸36に作用するトルクを要求トルクTr*から減じてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し、設定した目標回転数Ne*と目標トルクTe*とについてはエンジンECU24に送信し、トルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40に送信する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによってエンジン22が運転されるようエンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などを行い、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
モータ運転モードでは、HVECU70は、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定する共にバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*が駆動軸36に出力されるようモータMG2のトルク指令Tm2*を設定してモータECU40に送信する。そして、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
次に、実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に蓄電割合SOCが低下して出力制限Woutが値0に至ったときの動作について説明する。図2は、バッテリECU52により実行される入出力制限補正処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、数msec毎や数十msec毎,数百msec毎など)に繰り返し実行される。
入出力制限補正処理ルーチンが実行されると、バッテリECU52は、まず、入出力制限Win,Woutや蓄電割合SOC,基準蓄電割合SSOC,割合差分ΔS,シフトポジションSPなどの入出力制限Win,Woutの補正に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、入出力制限Win,Woutは、図示しない入出力制限設定処理により電池温度Tbに基づいて設定された入出力制限Win,Woutの基本値に蓄電割合SOCに基づく補正係数を乗じて設定されて図示しないRAMの所定領域に記憶されたものを読み込むことにより入力するものとした。蓄電割合SOCは、図示しない蓄電割合設定処理によりバッテリ50の充放電電流の積算値に基づいて演算されて図示しないRAMの所定領域に記憶されたものを読み込むことにより入力するものとした。基準蓄電割合SSOCは、このルーチンにより設定されるものであり、前回このルーチンが実行されたときに設定されて図示しないRAMの所定領域に記憶されたものを入力するものとし、システム始動後に始めて本ルーチンが実行されたときには入力した蓄電割合SOCを初期値として用いるものとした。割合差分ΔSは、このルーチンにより基準蓄電割合SSOCから蓄電割合SOCを減じることにより設定されるものであり、前回このルーチンが実行されたときに設定されて図示しないRAMの所定領域に記憶されたものを入力するものとし、システム始動後に始めて本ルーチンが起動されたときには値0を初期値として用いるものとした。シフトポジションSPは、シフトポジションセンサ82により検出されたものをHVECU70から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力した入出力制限Win,Woutのうちの出力制限Woutが値0以下であるか否か、蓄電割合SOCが基準蓄電割合SSOC以下であるか否かを判定し(ステップS110)、出力制限Woutが値0以下ではないときや出力制限Woutが値0以下でも蓄電割合SOCが基準蓄電割合SSOCより大きいときには蓄電割合SOCを基準蓄電割合SSOCとして設定する(ステップS140)。出力制限Woutが値0以下であり且つ蓄電割合SOCが基準蓄電割合SSOC以下のときには、シフトポジションSPがニュートラルポジション(Nポジション)であるか否かを判定し(ステップS120)、シフトポジションSPがニュートラルポジション(Nポジション)ではないときにはそのときに設定されている基準蓄電割合SSOCを保持し、シフトポジションSPがニュートラルポジション(Nポジション)であるときには蓄電割合SOCに割合差分ΔSを加えたものを基準蓄電割合SSOCとして設定する(ステップS130)。ここで、割合差分ΔSは、前回このルーチンが実行されて設定されたものであるため、区別するために、今回このルーチンにより設定されるものをΔS(n)とし、前回このルーチンにより設定されたものをΔS(n−1)とする。同様に、基準蓄電割合SSOCについても、今回このルーチンにより設定されたものや保持されたものをSSOC(n)とし、前回このルーチンにより設定されたものや保持されたものをSSOC(n−1)とする。また、蓄電割合SOCについては、今回このルーチンにより入力されたものをSOC(n)とし、前回このルーチンにより入力されたものをSOC(n−1)とする。すると、ステップS130による基準蓄電割合SSOCの設定は、次式(4)に示すようになる。
SSOC(n)=SOC(n)+ΔS(n-1) ・・・(4)
基準蓄電割合SSOC(n)が設定されたり保持されると、次式(5)により割合差分ΔS(n)を設定し(ステップS150)、割合差分ΔSが大きいほど絶対値が大きくなる負の値としての補正量Wajを予め定めたマップから導出することによって設定し(ステップS160)、式(6),(7)に示すように、出力制限Woutと入力制限Winとに各々補正量Wajを加えることにより出力制限Woutと入力制限Winとを補正して(ステップS170)、本ルーチンを終了する。
ΔS(n)=SSOC(n)-SOC(n) ・・・(5)
Win←Win+Waj ・・・(6)
Wout←Wout+Waj ・・・(7)
ここで、上述の式(4)のΔS(n−1)に式(5)を代入して括り直すと式(8)となる。これは、今回このルーチンにより入力した蓄電割合SOC(n)から前回このルーチンにより入力した蓄電割合SOC(n−1)を減じたもの、即ち、蓄電割合SOC(n)から所定時間前の蓄電割合SOC(n−1)を減じたものを前回このルーチンにより設定された基準蓄電割合SSOC(n−1)に加えたものとなる。さらに、式(8)の右辺の基準蓄電割合SSOC(n−1)に式(8)の関係をn=1となるまで適用すると式(9)および式(10)を得る。これは、基準蓄電割合SSOC(n)は、出力制限Woutが値0となったとき以降にシフトポジションSPがニュートラルポジション(Nポジション)とされたとき或いはシフトポジションSPがニュートラルポジション(Nポジション)の状態で出力制限Woutが値0となったときの基準蓄電割合SSOC(1)に今回このルーチンで入力した蓄電割合SOC(n)から基準蓄電割合SSOC(1)を設定したときに入力した蓄電割合SOC(1)を減じたもの(差分)を加えることにより計算することができること、を意味している。
SSOC(n)=SOC(n)+[SSOC(n-1)-SOC(n-1)]
=SSOC(n-1)+[SOC(n)-SOC(n-1)] ・・・(8)
=SSOC(1)+Σ[SOC(n)-SOC(n-1)] ・・・(9)
=SSOC(1)+[SOC(n)-SOC(1)] ・・・(10)
また、式(5)の右辺第1項の基準蓄電割合SSOC(n)に式(4)を代入すると、次式(11)を得る。これは、出力制限Woutが値0のときにシフトポジションSPがニュートラルポジション(Nポジション)のときには、割合差分ΔS(n)は変化しないこと、即ち、基準蓄電割合SSOC(n)と蓄電割合SOC(n)との差が変化しないことを意味している。
ΔS(n)=SSOC(n)-SOC(n)
=[SOC(n)+ΔS(n-1)]-SOC(n)
=ΔS(n-1) ・・・(11)
図3は、実施例の二つのケース(ケースAとケースB)と比較例とにおけるシフトポジションSP,蓄電割合SOC,基準蓄電割合SSOC,入出力制限Win,Woutの時間変化の様子の一例を示す説明図である。ケースAは、シフトポジションSPがニュートラルポジション(Nポジション)の状態で蓄電割合SOCが小さくなって出力制限Woutが値0となり、その後、シフトポジションSPがニュートラルポジション以外のポジション(例えば、前進走行用ポジションや駐車用ポジション)に変更された場合であり、ケースBは、シフトポジションSPがニュートラルポジション以外のポジションの状態で蓄電割合SOCが小さくなって出力制限Woutが値0となり、その後、シフトポジションSPがニュートラルポジションとされ、更に、ニュートラルポジション以外のポジションに変更された場合である。また、比較例は、出力制限Woutが値0になったときの蓄電割合SOCを基準蓄電割合SSOCに設定し、その基準蓄電割合SSOCを出力制限Woutが値0より大きくなるまで保持する処理、即ち、図2の入出力制限補正処理ルーチンにおいてステップS120,S130を除いた処理を実行する場合である。
比較例では、蓄電割合SOCが出力制限Woutを値0とするために予め定められた閾値Srefに至った時間T1に出力制限Woutが値0となり、基準蓄電割合SSOC(1)には蓄電割合SOC(1)、即ち閾値Srefが設定される。その後、シフトポジションSPがニュートラルポジション以外のポジションに変更される時間T3に至るまで、蓄電割合SOC(n)は時間の経過に伴って自然放電などにより小さくなる。基準蓄電割合SSOC(n)は、時間T1に設定された閾値Srefが保持されるから、割合差分ΔS(n)には蓄電割合SOC(n)の減少に伴って絶対値が大きくなる負の値が設定され、補正量Wajにも蓄電割合SOC(n)の減少に伴って絶対値が大きくなる負の値が設定される。このため、入出力制限Win,Woutも蓄電割合SOCの減少に伴って負側に大きくなるよう補正される。比較例の基準蓄電割合SSOCと補正前の入出力制限Win,Woutについては、図3の比較例の蓄電割合SOCと入出力制限Win,Woutとにそれぞれ一点鎖線として示した。したがって、シフトポジションSPがニュートラルポジション以外のポジションに変更された時間T3の直後にバッテリ50を充電する際には、バッテリ50の充電電力は時間T3のときに設定された入力制限Winで制限されるから、充電電力は本来の入力制限Win(ステップS170による補正を受けない入力制限Win)より過大なものとなる。
ケースAでは、蓄電割合SOCが閾値Srefに至った時間T1に出力制限Woutが値0となり、基準蓄電割合SSOC(1)には蓄電割合SOC(1)、即ち閾値Srefが設定される。その後、シフトポジションSPがニュートラルポジション以外のポジションに変更される時間T3に至るまで、蓄電割合SOC(n)は時間の経過に伴って自然放電などにより小さくなる。基準蓄電割合SSOC(n)は、シフトポジションSPがニュートラルポジションであるため、ステップS130により上述の式(4)により設定されるが、上述したように式(4)は式(10)に書き換えられるから、式(10)の右辺第一項の基準蓄電割合SSOC(1)に蓄電割合SOC(1)を代入することにより、基準蓄電割合SSOC(n)は蓄電割合SOC(n)に一致することが解る。このため、ステップS150で設定される割合差分ΔS(n)は式(5)により値0となり、ステップS160で補正量Wajに値0が設定されるため、ステップS170で入出力制限Win,Woutは値0の補正量Wajによって補正される。即ち、入出力制限Win,Woutは何ら補正されないことになる。したがって、図3のケースAの入出力制限Win,Woutに示すように、時間T1から時間T3に至るまで、出力制限Woutは値0を保持し、入力制限Winも同一の値を保持する。したがって、シフトポジションSPがニュートラルポジション以外のポジションに変更された時間T3の直後にバッテリ50を充電する際には、バッテリ50の充電電力は入力制限Winで制限されるから、充電電力が過大となることはない。
ケースBでは、蓄電割合SOCが閾値Srefに至った時間T1に出力制限Woutが値0となり、基準蓄電割合SSOC(1)には蓄電割合SOC(1)、即ち閾値Srefが設定される。その後、シフトポジションSPがニュートラルポジションに変更される時間T2に至るまで、蓄電割合SOC(n)は時間の経過に伴って自然放電などにより小さくなる。基準蓄電割合SSOC(n)は、シフトポジションSPがニュートラルポジション以外のポジションであるため、時間T1で設定された基準蓄電割合SSOC(1)、即ち閾値Srefが保持される。ケースBの基準蓄電割合SSOCについては、図3のケースBの蓄電割合SOCには一点鎖線として示した。時間T1から時間T2まででは、蓄電割合SOC(n)は時間の経過に伴って小さくなり、基準蓄電割合SSOC(n)は閾値Srefが保持されるから、割合差分ΔS(n)は、式(5)により時間の経過に伴って絶対値が大きくなる負の値が設定される。したがって、補正量Wajにも時間の経過に伴って絶対値が大きくなる負の値が設定され、入出力制限Win,Woutは時間の経過に伴って負側に大きくなるように補正される。ケースBの補正前の入出力制限Win,Woutについては、図3のケースBの入出力制限Win,Woutには一点鎖線として示した。時間T2にシフトポジションSPがニュートラルポジション以外のポジションからニュートラルポジションに変更されると、シフトポジションSPがニュートラルポジション以外のポジションに変更される時間T3に至るまで、蓄電割合SOC(n)は時間の経過に伴って自然放電などにより小さくなる。基準蓄電割合SSOC(n)は、シフトポジションSPがニュートラルポジションであるため、上述の式(11)に示すように蓄電割合SOC(n)との差分(割合差分ΔS(n))が保持される。したがって、補正量Wajは、時間T2に設定された値を保持するため、補正量Wajにより補正される入出力制限Win,Woutも時間T2に設定された値を保持する。したがって、シフトポジションSPがニュートラルポジション以外のポジションに変更された時間T3の直後にバッテリ50を充電する際には、バッテリ50の充電電力は時間T2のときに設定された入力制限Winで制限されるから、充電電力は本来の入力制限Win(ステップS170による補正を受けない入力制限Win)より若干大きくなるが過大とはならない。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、蓄電割合SOCが低下して出力制限Woutが値0に至ったときに、シフトポジションSPがニュートラルポジション(Nポジション)であるときには、蓄電割合SOC(n)に割合差分ΔS(n−1)を加えたものを基準蓄電割合SSOC(n)として設定し、設定した基準蓄電割合SSOC(n)から蓄電割合SOC(n)を減じて割合差分ΔS(n)を設定し、設定した割合差分ΔSが大きいほど絶対値が大きくなる負の値としての補正量Wajを設定し、出力制限Woutと入力制限Winとに各々補正量Wajを加えて出力制限Woutと入力制限Winとを補正することにより、言い換えれば、蓄電割合SOC(n)から所定時間前の蓄電割合SOC(n−1)を減じたものを前回このルーチンにより設定された基準蓄電割合SSOC(n−1)に加えて基準蓄電割合SSOC(n)として設定し、設定した基準蓄電割合SSOC(n)から蓄電割合SOC(n)を減じて割合差分ΔS(n)を設定し、設定した割合差分ΔSが大きいほど絶対値が大きくなる負の値としての補正量Wajを設定し、出力制限Woutと入力制限Winとに各々補正量Wajを加えることにより出力制限Woutと入力制限Winとを補正することにより、シフトポジションSPがNポジションのときの割合差分ΔSを一定に保つことができる。この結果、割合差分ΔSが負の値として大きくなるに伴って負側に大きく出力制限Woutと入力制限Winとが補正されることによって生じる不都合、即ち、シフトポジションSPがニュートラルポジション以外のポジションに変更されたときに過大な電力によりバッテリ50が充電される不都合を抑制することができる。もとより、蓄電割合SOCが低下して出力制限Woutが値0に至ったときに、シフトポジションSPがニュートラルポジション以外のポジションであるときには、蓄電割合SOCが低下して出力制限Woutが値0に至ったときの蓄電割合SOC(0)を基準蓄電割合SSOC(n)として保持し、保持した基準蓄電割合SSOC(n)から蓄電割合SOC(n)を減じて割合差分ΔS(n)を設定し、設定した割合差分ΔSが大きいほど絶対値が大きくなる負の値としての補正量Wajを設定し、出力制限Woutと入力制限Winとに各々補正量Wajを加えて出力制限Woutと入力制限Winとを補正することにより、出力制限Woutや入力制限Winをバッテリ50が充電されやすいよう補正することができる。この結果、迅速にバッテリ50の充電を行なうことができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を駆動軸36に出力するものとしたが、図4の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力を駆動軸36が接続された車軸(駆動輪38a,38bが接続された車軸)とは異なる車軸(図4における車輪39a,39bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力をプラネタリギヤ30を介して駆動輪38a,38bに接続された駆動軸36に出力するものとしたが、図5の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフトに接続されたインナーロータ232と駆動輪38a,38bに動力を出力する駆動軸36に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸36に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22からの動力をプラネタリギヤ30を介して駆動輪38a,38bに接続された駆動軸36に出力すると共にモータMG2からの動力を駆動軸36に出力するものとしたが、図6の変形例のハイブリッド自動車320に例示するように、駆動輪38a,38bに接続された駆動軸36に変速機330を介してモータMGを取り付け、モータMGの回転軸にクラッチ329を介してエンジン22を接続する構成とし、エンジン22からの動力をモータMGの回転軸と変速機330とを介して駆動軸36に出力すると共にモータMGからの動力を変速機330を介して駆動軸に出力するものとしてもよい。あるいは、図7の変形例のハイブリッド自動車420に例示するように、エンジン22からの動力を変速機430を介して駆動輪38a,38bに接続された駆動軸36に出力すると共にモータMGからの動力を駆動輪38a,38bが接続された車軸とは異なる車軸(図7における車輪39a,39bに接続された車軸)に出力するものとしてもよい。即ち、エンジンと走行用の動力を出力する電動機とを備えるものであれば如何なるタイプのハイブリッド自動車としてもよいのである。
実施例では、本発明をハイブリッド自動車20の形態として説明したが、自動車以外の車両の形態としてもよいし、車両の制御方法の形態としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、モータMG2が「電動機」に相当し、バッテリ50が「二次電池」に相当し、図示しない電流センサにより検出されたバッテリ50の充放電電流の積算値に基づいてそのときのバッテリ50から放電可能な電力の容量の全容量の割合である蓄電割合SOCを演算するバッテリECU52が「蓄電割合設定手段」に相当し、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定すると共にバッテリ50の蓄電割合SOCに基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより入出力制限Win,Woutを設定するバッテリECU52が「入出力制限設定手段」に相当し、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて要求トルクTr*を設定し、要求トルクTr*に基づいて走行用パワーPdrvを計算し、走行用パワーPdrvからバッテリ50の蓄電割合SOCに基づく充放電要求パワーPb*を減じてエンジン22から出力すべき要求パワーPe*を設定し、要求パワーPe*と動作ラインとからエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定し、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で、エンジン22の回転数Neが目標回転数Ne*となるようモータMG1のトルク指令Tm1*を設定し、モータMG1をトルク指令Tm1*で駆動したときにプラネタリギヤ30を介して駆動軸36に作用するトルクを要求トルクTr*から減じてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し、設定した目標回転数Ne*と目標トルクTe*とについてはエンジンECU24に送信し、トルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40に送信するHVECU70と、受信した目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによってエンジン22が運転されるようエンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などを行なうエンジンECU24と、受信したトルク指令Tm1*,Tm2*でモータMG1,MG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なうモータECU40と、が「駆動制御手段」に相当し、図2の入出力制限補正処理ルーチンのステップS100〜S140までの処理を実行するバッテリECU52が「基準蓄電割合設定手段」に相当し、図2の入出力制限補正処理ルーチンのステップS150〜S170までの処理を実行するバッテリECU52が「補正手段」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド車の製造産業などに利用可能である。
20,120,220,320,420 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、37 デファレンシャルギヤ、38a,38b 駆動輪、39a,39b 車輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ、234 アウターロータ、329 クラッチ、330,430 変速機、MG,MG1,MG2 モータ。

Claims (1)

  1. 内燃機関と、走行用の動力を入出力可能な電動機と、前記電動機と電力のやりとりが可能な二次電池と、前記二次電池の状態に基づいて該二次電池に蓄電されている電力の容量の全容量に対する割合である蓄電割合を設定する蓄電割合設定手段と、前記二次電池の状態および前記蓄電割合に基づいて該二次電池から放電が許容される正の最大の電力としての出力制限と該二次電池の充電が許容される負の最大の電力としての入力制限とを設定する入出力制限設定手段と、前記設定された出力制限と入力制限の範囲内の電力による前記二次電池の充放電を伴って走行するよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する駆動制御手段と、を備えるハイブリッド車において、
    所定時間毎に、前記入出力制限設定手段により設定された出力制限が値0以下ではないときにはそのときに設定されている蓄電割合を基準蓄電割合として設定し、前記入出力制限設定手段により設定された出力制限が値0以下であるときにシフト位置が中立ではないときにはそのときに設定されている基準蓄電割合を保持し、前記入出力制限設定手段により設定された出力制限が値0以下であるときにシフト位置が中立であるときにはそのときに設定されている蓄電割合から前記所定時間前に設定されていた蓄電割合を減じて得られる割合変化量をそのときに設定されている基準蓄電割合に加えた値を新たな基準蓄電割合として設定する基準蓄電割合設定手段と、
    前記基準蓄電割合から前記蓄電割合を減じて得られる割合差分が大きいほど絶対値が大きくなる負の補正値によって前記入出力制限設定手段により設定された出力制限および入力制限を補正する補正手段と、
    を備えることを特徴とするハイブリッド車。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014184893A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Toyota Motor Corp ハイブリッド自動車
US11168786B2 (en) * 2019-11-05 2021-11-09 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Electrified vehicle and control method for electrified vehicle

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