JP2014183519A - 再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高品位を要する用途(例えば業務用途)でも、それに支障を来たすことの無い視認性を保ちつつ、再生装置の再生応答性能を改善する。
【解決手段】再生指示された素材に係るHD素材のデータ(本発明に係る第1素材データ)をサーバーから取得して再生処理する機能(ステップS130〜S160)と、再生指示された素材に係るプロキシ素材のデータ(本発明に係る第2素材データ)をサーバーから取得して再生処理する機能(ステップS200〜S230)と、を備えており、再生指示された素材について、HD素材の再生処理の準備(サーバーからのデータ取得やデコード処理等)が完了するまではプロキシ素材の再生処理(ステップS230)を実施し、HD素材の再生処理の準備が完了した段階でHD素材の再生処理(ステップS160)に切り替える構成となっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、映像及び音声データから成る素材を再生するビデオサーバーシステム内の再生装置における再生応答性能の改善に関する。
ビデオサーバーシステムにおける再生装置や編集装置は、主にサーバー上の記録媒体に蓄積した本放送向けの高品位素材データであるHD(High Definition)素材をネットワーク経由で取得している。
サーバー上の記録媒体に蓄積されたHD素材はデータ量が大きく、読み出しの高速な記録媒体や広帯域のネットワーク機器、高速処理技術を用いても、再生装置への転送完了までには相応の時間を要する。また、HD素材はデータ量が大きいため、予め再生装置内に保持する等の手法は現実的でない。
ビデオサーバーシステムにおける素材の試写では、しばしばHD素材の代用として、データ量を低く抑えた低品位版の素材データ(プロキシ素材)をHD素材の収録時などに生成しておき、これを利用してきた。
この利用によれば、データ量が小さいため転送が素早く、データ転送に起因する応答性能が改善される。また、HD素材を用いるよりもビデオサーバーシステムの設備負荷・ネットワーク負荷を低減可能である。
ここで、HDCAM(登録商標)では、安定した等倍速再生に駆動機構を安定させるため数秒間の助走再生動作(プリロール動作)を必要とし、倍速再生では1フレームを一様に比較的小さな一定間隔単位で間引いて動画差分データを読み込み、間引き位置をシフトさせていくことによって数フレームのうちに画面全体を更新する仕組みで、全フレーム(NTSC(National Television System Committee)ドロップフレーム=約29.97fps)の表示を行なっている。また、XDCAM(登録商標)では、等倍速再生の準備動作は特に行なっていないが、2倍を超える高倍速再生においてフレーム間間引き表示を行なっている。
一方、ビデオサーバーシステムにおけるHD素材再生装置や編集装置(以降、再生装置と総称)では、XDCAMと同様、高倍速再生時のみサーバー性能に応じて5fps程度のフレーム間間引き表示を行なっていた。なお、MPEG2やAVC−Intra(登録商標)など採用される圧縮フォーマットの使用上、HDCAMのように小さな単位でデータを間引いて表示することが難しい。AVC−Intraは、1フレームが走査線順に「スライス」という単位で10分割されており、単位は大きいが独立したデコードが可能である。
昨今の再生装置の機器性能は、一般に処理負荷が大きいとされるHD素材のデコードを行なっても十分に余裕を持つことが可能であり、他のタスクを並行処理する余地がある。
本発明に係る先行技術としては、例えば、遠隔ビデオ編集のためのシステムであって、ソース・メディア・ファイルを格納するための記憶デバイスと、低帯域幅ネットワークを通じて、前記ソース・メディア・ファイルに関するビデオ編集コマンドを受信するための入力と、前記ソース・メディア・ファイルの仮想表現であって、前記編集コマンドと、前記ソース・メディア・ファイルへのリンクとを含む、仮想表現と、広帯域幅リンクを通じて前記ソース・メディア・ファイルを読み取り、前記編集コマンドをこれに適用し、前記編集したソース・メディア・ファイルのプロキシ表現を生成するメディア配信エンジンと、前記プロキシ表現を前記低帯域幅ネットワークを通じて送信するための出力と、を含む、遠隔ビデオ編集システムの発明がある(特許文献1参照)。
特開2010−252327号公報
旧来の再生装置は、高い品位を要する試写や編集業務ではプロキシ素材を一切扱わないため、プロキシ素材の活用による応答性能の改善ができなかった。
一方で、プロキシ素材を使用した使者や編集は、応答性能を改善可能だが、全編において低品位な映像・音声となるため、高い品位を要する用途には不向きだった。
再生装置は等速再生・倍速再生ともにXDCAMと同等の動作をするが、本体内に格納したメディアにデータが存在するXDCAMと比較すると、サーバーからのデータ転送を経由しているため応答性能において不利であった。
また、HDCAMと比較すると、AVC−Intraのスライス単位をデータ間引きの対象としても、画面に対して分割単位が粗いため、HDCAMの細かな間引き方法に比べると視認性に難がある。
大容量のHD素材を常時扱うビデオサーバーシステムでは、ネットワークやサーバーにおいて極めて高い処理能力を要求されていた。加えてその要求性能ゆえに緻密な調整を余儀なくされ、結果として開発コストを浪費せざるを得ない状況を生んでいた。
本発明は、上記のような従来の事情に鑑みて為されたものであり、高品位を要する用途(例えば業務用途)でも、それに支障を来たすことの無い視認性を保ちつつ、再生装置の再生応答性能を改善することを目的とする。
本発明は、上記の目的を達成するために、映像及び音声を含む素材の再生処理を行う再生装置を以下のように構成した。
すなわち、本発明に係る再生装置では、再生を指示された素材のデータである第1素材データをサーバーから取得して再生処理する第1再生手段と、前記指示された素材のデータであって前記第1素材データより小容量の第2素材データをサーバーから取得して再生処理する第2再生手段と、を備え、前記指示された素材について、前記第1再生手段による再生処理の準備が完了するまでは前記第2再生手段による再生処理を実施し、前記第1再生手段による再生処理の準備が完了した段階で前記第1再生手段による再生処理に切り替えることとした。
これにより、再生を指示された当初は、比較的速く再生処理の準備を終えることができる第2素材データの再生処理を実施するので、良好な再生応答性能を得ることが可能であるとともに、第1素材データについて再生処理の準備が完了した段階で第1素材データの再生に切り替えるので、再生開始後の或る程度の期間を除いて高品位な素材再生を実現することができ、高品位を要する用途でも、それに支障を来たすことの無い視認性を得ることが可能となる。
また、本発明では、上記の再生装置において、前記指示された素材について、前記第1再生手段による前記第1素材データの取得に先行または並行して、前記第2再生手段による前記第2素材データの取得を行うこととした。
これにより、再生当初は高品位な素材再生ではないとはいえ、素材再生の準備を速やかに完了させることができ、再生応答性能の更なる改善を図ることが可能である。
本発明によれば、高品位を要する用途でも、それに支障を来たすことの無い視認性を保ちつつ、再生装置の再生応答性能を改善することができる。
本発明に係る再生装置を備えたビデオサーバーシステムの構成例を示す図である。 再生装置の動作に係るフローチャートの例を示す図である。
本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1には、本発明に係る再生装置を備えたビデオサーバーシステムの構成例を示してある。
本例のビデオサーバーシステムは、概略的に、再生装置901、制御装置903、HD素材サーバー910、プロキシサーバー920、再生環境220により構成されている。なお、図示の例では各1台ずつの構成となっているが、これらの装置はそれぞれ複数であってもよい。
制御装置903は、新規素材スタンバイ指示、再生速度変更指示、表示フレームの指定(ジョグ制御など)といった各種の制御情報を含む信号を再生装置901に与える。
HD素材サーバー910は、HD素材(大容量の素材データ)の圧縮データを記録媒体に蓄積し、再生装置901からの要求に応じたHD素材の圧縮データを記録媒体から読み出して要求元の再生装置901へ供給する。
プロキシサーバー920は、HD素材に比べてデータ量を低く抑えたプロキシ素材(小容量の素材データ)の圧縮データを記録媒体に蓄積し、再生装置901からの要求に応じたプロキシ素材の圧縮データを記録媒体から読み出して要求元の再生装置901へ供給する。
再生環境220は、再生装置901から供給されるHD−SDI(Serial Digital Interface)形式の出力210に基づいて、HD素材やプロキシ素材の再生出力を行う。再生環境220としては、映像を再生出力(表示)するディスプレイや音声を再生出力するスピーカ等を備えた端末装置が挙げられる。
再生装置901は、ビデオサーバーシステム上のネットワークに接続され、各種の処理に必要な演算能力や記憶領域及び各種の映像音声出力インターフェースを有する。再生装置901は、制御装置903による制御に従ってHD素材やプロキシ素材のデータを処理し、処理結果のデータをHD−SDI出力210として再生環境220へ供給する。
ここで、再生装置901の動作の概要を説明しておく。
再生装置901は、素材の再生を開始する直後に限定して、データ量が小さく、サーバーからの転送を高速に行えるプロキシ素材を再生する。すなわち、HD素材を再生する準備が完了するまでは、データ転送を高速に行えるプロキシ素材をHD素材の代替として再生し、HD素材の再生準備が完了した段階で、プロキシ素材の再生からHD素材の再生に切り替えることで、再生応答性能を改善する。また、プロキシ素材のデータを一部だけ装置内に蓄積しておくことで、データ転送を省略して再生応答性能の更なる改善を図る。
本例では、再生装置901は、HD素材用圧縮素材メモリ100と、HD素材デコードライブラリ110と、HD素材用非圧縮素材メモリ120と、統合非圧縮素材メモリ130と、統合逆方向非圧縮素材メモリ140と、HD素材用逆方向圧縮素材メモリ160と、プロキシ用圧縮素材メモリ300と、プロキシ素材デコードライブラリ310と、プロキシ用非圧縮素材メモリ320と、プロキシ用逆方向非圧縮素材メモリ330と、HD−SDIインターフェースボード902と、プロキシ用保存領域930と、を備えている。
なお、これらを用いた再生処理等の制御はプロセッサにより実施するが、その図示は省略してある。
HD素材用圧縮素材メモリ100は、HD素材サーバー910から供給されたHD素材の圧縮データを格納(保存)するメモリ領域である。
HD素材デコードライブラリ110は、HD素材用圧縮素材メモリ100に格納されたHD素材の圧縮データをデコードするライブラリである。
HD素材用非圧縮素材メモリ120は、HD素材デコードライブラリ110でデコードされたHD素材の非圧縮データを格納(保存)するメモリ領域である。
HD素材用逆方向圧縮素材メモリ160は、再生とは逆方向のHD素材の圧縮データを格納(保存)するメモリ領域である。
プロキシ用圧縮素材メモリ300は、プロキシサーバー920から供給されたプロキシ素材の圧縮データを格納(保存)するメモリ領域である。
プロキシ素材デコードライブラリ310は、プロキシ用圧縮素材メモリ300に格納されたプロキシ素材の圧縮データをデコードするライブラリである。
プロキシ用非圧縮素材メモリ320は、プロキシ素材デコードライブラリ310でデコードされたプロキシ素材の非圧縮データを格納(保存)するメモリ領域である。
プロキシ用逆方向非圧縮素材メモリ330は、再生とは逆方向のプロキシ素材の圧縮データを格納(保存)するメモリ領域である。
統合非圧縮素材メモリ130は、HD素材およびプロキシ素材の非圧縮データを統合して格納(保存)するメモリ領域である。
統合逆方向非圧縮素材メモリ140は、再生とは逆方向のHD素材およびプロキシ素材の非圧縮データを統合して格納(保存)するメモリ領域である。
HD−SDIインターフェースボード902は、統合非圧縮素材メモリ130に格納されたHD素材またはプロキシ素材の非圧縮データを再生して再生環境220へ出力するための映像音声出力インターフェースであり、出力バッファ200及び逆方向出力バッファ230を有している。
プロキシ用保存領域930は、デコードを終えたプロキシ素材について、デコード前の圧縮データを一定数(或る程度のフレーム数)だけ保存する領域であり、ハードディスクやフラッシュメモリなどの記録媒体で構成される。
再生装置901の動作について、図2に例示するフローチャートを参照して説明する。
再生装置901は、制御装置903から再生速度変更指示(あるいは表示フレームの指定)を受信すると(S100)、指示された再生速度(あるいは指定された表示フレーム)の情報と、現在の再生フレーム位置の情報を基に、要求すべき素材のフレーム位置(要求フレーム)を自動的に決定する(S110)。
ここで、要求フレームの決定(S110)は、制御装置903からの再生速度変更指示(S100)の制御時の一度のみならず、表示フレームの更新や後述するデータ要求(S140,S210)のタイムアウト(に伴うリトライ)などの契機毎に継続して行なわれる。
また、要求すべきフレームデータは、全フレームでも、フレーム間引きでもよい。
なお、HD−SDI出力210及び再生環境220は、常に約29.97fpsに対応しており、素材の等倍速以外の倍速再生映像は、再生装置901において素材データのフレームを重複させたり間引いたりすることで実現する。
次に、再生装置901は、再生開始に備えて、その時に再生している映像を一時停止する(S120)。
ここで、再生開始処理が間に合う限りにおいて、映像の一時停止は1フレームしか無くても良く、必ず2フレーム以上画像を重複させて映像の連続性自体を分断することに意味は無い。
なお、特に断りのない限り、後述する「映像の停止」とは、映像及び音声の両方の同期した停止を意味する。また、「フレームデータ」についても、同一フレームの映像及び音声データ両方を意味する。
次に、再生装置901は、要求フレームの決定後、そのフレーム位置のフレームデータが装置内に存在するか否かについて、各保存領域を検索して判断する(S130,S200)。
このとき、正方向メモリであるHD素材用圧縮素材メモリ100、HD素材用非圧縮素材メモリ120、プロキシ用圧縮素材メモリ300、プロキシ用保存領域930、プロキシ用非圧縮素材メモリ320に対する検索だけでなく、逆方向メモリであるHD素材用逆方向圧縮素材メモリ160、プロキシ用逆方向非圧縮素材メモリ330や、統合メモリである統合非圧縮素材メモリ130、統合逆方向非圧縮素材メモリ140に対する検索も行う。これにより、例えば正方向再生しているときに逆方向の再生を指示された場合、統合逆方向非圧縮素材メモリ140にデータが残っている可能性があるので、統合逆方向非圧縮素材メモリ140からデータが発見された場合に当該データを統合非圧縮素材メモリ130に転送することで、素早く再生を再開すること等が可能となる。
なお、HD素材の圧縮データの存否はHD素材用圧縮素材メモリ100およびHD素材用逆方向圧縮素材メモリ160の検索により判断でき、HD素材の非圧縮データの存否はHD素材用非圧縮素材メモリ120および統合非圧縮素材メモリ130および統合逆方向非圧縮素材メモリ140の検索により判断でき、プロキシ素材の圧縮データの存否はプロキシ用圧縮素材メモリ300およびプロキシ用逆方向非圧縮素材メモリ330およびプロキシ用保存領域930の検索により判断でき、プロキシ素材の非圧縮データの存否はプロキシ用非圧縮素材メモリ320および統合非圧縮素材メモリ130および統合逆方向非圧縮素材メモリ140の検索により判断できる。
次に、再生装置901は、要求フレームのデータを装置内に発見した場合、圧縮データであれば、そのデコードを開始する(S140,S220)。また、非圧縮データであれば、HD−SDI出力210としての出力を待機する。
ここで、HD素材の圧縮データは、HD素材デコードライブラリ110によりデコードされ、その結果の非圧縮データがHD素材用非圧縮素材メモリ120に格納される。また、プロキシ素材の圧縮データは、プロキシ素材デコードライブラリ310によりデコードされ、その結果の非圧縮データがプロキシ用非圧縮素材メモリ320に格納される。
また、再生装置901は、装置内に保持しているフレームデータが不足すると判断した場合(要求フレームのデータを装置内から発見できなかった場合)、HD素材サーバー210あるいはプロキシサーバー920に対して不足フレームのデータ要求を行い、該当するデータを取得する(S140,S210)。
なお、プロキシ素材のデータ要求(S210)は、プロキシ素材の検索(S200)と同時に実施し、この検索に並行してサーバー転送(該当するプロキシ素材のデータ取得)を受けた後、メモリ上で重複するフレームのプロキシ素材のデータを削除することとしても良い。すなわち、要求フレームのプロキシ素材のデータが装置内に存在するか否かに関わらずプロキシサーバー920にデータ要求を行い、その後、要求フレームのプロキシ素材のデータが装置内に既に存在していることが判明した場合に、装置内のデータまたはプロキシサーバー920から取得したデータの一方を削除することで、検索結果を待ってデータ要求を行う場合に比べて処理時間の短縮を図ることができる。
また、HD素材のデータ要求(S140)は、S110で要求すべき素材のフレームデータを決定した直後、すなわち、プロキシ素材のデータ要求(S210)と同時に実施してもよく、あるいは、プロキシ素材のデータ要求(S210)を先行して実施させることとしても良い。
なお、HD素材のデータ要求(S140)よりもプロキシ素材のデータ要求(S210)を先行して実施する場合には、プロキシ素材側に優先してネットワーク帯域を割り当て、一定量のプロキシ素材の圧縮データを取得した後、プロキシ素材のデータ取得数とのバランスを取りながらHD素材側のネットワーク帯域を徐々に増やしていく運用が想定される。
再生装置901は、プロキシサーバー920からプロキシ素材の圧縮データを取得してプロキシ用圧縮素材メモリ300に格納し次第、プロキシ素材デコードライブラリ310でそのデコードを開始する(S220)。
プロキシ素材のデコード後は、デコードされたプロキシ素材の非圧縮データをプロキシ用非圧縮素材メモリ320に格納し、その先のHD素材/プロキシ素材統合の非圧縮素材メモリ130に転送された後、HD−SDIインターフェースボード902の出力バッファ200に保持され、HD−SDI出力210として出力されて再生環境220で再生出力される(S230)。
ここで、本例の再生装置901では、装置内の各メモリ(HD素材用非圧縮素材メモリ120やプロキシ素材用非圧縮素材メモリ320や統合非圧縮素材メモリ130など)を物理的に共通の記録媒体を用いて実現し、各メモリ内に格納(保存)したデータをアドレスによって管理しており、同一の実データをそれぞれ異なる領域に重複保持することや、実データのコピー・転送処理などは実際には実施しない。
例えば、プロキシ素材用非圧縮素材メモリ320と統合非圧縮素材メモリ130の両方に存在する同一フレームのデータは、同一アドレスに存在するデータをプロキシ素材用非圧縮素材メモリ320と統合非圧縮素材メモリ130の両方が互いに参照しているだけであり、これらメモリ間の実データ転送処理は実施しない。一方、HD−SDIインターフェースボードのバッファ200に対するデータ転送処理については、転送元の統合非圧縮素材メモリ130と転送先のバッファ200は物理的に異なる領域であるため、実際にデータ転送処理を実施する。
再生装置901は、プロキシ素材の再生中もHD素材のサーバー要求(S140)及びHD素材のデコード(S150)を続けながら、HD−SDIインターフェースボードのバッファ200上にある再生済みのフレームデータは適宜破棄する。
また、再生装置901は、HD素材サーバー910からHD素材の圧縮データを取得すると、プロキシ素材の圧縮データを格納するプロキシ用圧縮素材メモリ300とは別領域のHD素材用圧縮素材メモリ100にHD素材の圧縮データを格納し、HD素材デコードライブラリ110でデコードした後、デコードされたHD素材の非圧縮データをHD素材用非圧縮素材メモリ120に蓄積する(S150)。
その後、再生装置901は、HD素材の再生の安定性を確保可能な一定量以上のHD素材のデータを装置内の各メモリ(HD素材用圧縮素材メモリ100やHD素材用非圧縮素材メモリ120)に蓄積すると、プロキシ素材の再生(S230)からHD素材の再生(S160)に切り替える。
再生の切り替えは、統合非圧縮素材メモリ130が参照するアドレスを、プロキシ素材用非圧縮素材メモリ320上のデータからHD素材用非圧縮素材メモリ120上のデータに書き換えることで実現する。
ここで、再生装置901は、プロキシ素材とHD素材の切り替え点において、音声の圧縮方式に応じて音声波形がプロキシ素材とHD素材とで大きく異なる可能性が生じる場合には、違和感を最小としながら音声ノイズを抑制するために、数十サンプル程度だけ切り替え点近傍の音声に対してフェードアウトとフェードイン、あるいはクロスフェードを行う。
再生装置901は、再生後も、その再生に用いた圧縮/非圧縮のHD素材やプロキシ素材のデータを装置内の保存領域に保持する。また、HD素材の再生(S160)へ切り替えた後は、デコード済みだが再生が不要となったプロキシ素材の非圧縮データを必要に応じて破棄してもよい。
また、再生とは逆方向の非圧縮データについては、HD素材とプロキシ素材で統合したメモリ領域である統合逆方向非圧縮素材メモリ140に保持する。統合逆方向非圧縮素材メモリ140に当初プロキシ素材のデータが入っていても、HD素材のデータ取得後は、統合逆方向非圧縮素材メモリ140のデータをHD素材用非圧縮素材メモリ120のデータに書き換える。ただし、HD素材のデコード(S150)が再生に追いつかない場合などは、再生方向のデコードを最優先にして逆方向のデコードを実施せず、統合逆方向非圧縮素材メモリ140のデータの書き換えは実施しない。
ここで、HD−SDI出力210を再生環境220で安定的に再生出力(S160,S230)には、プロキシサーバー920からのデータ転送時間、デコード処理時間、データ転送処理による揺らぎ等を吸収して再生を安定化させるために、各メモリにおいて一定数(或る程度のフレーム数)のデータが保持されていることを確認する必要がある。
これらの点を考慮して、本例の再生装置901では、デコードを終えたプロキシ素材について、プロキシ用圧縮素材メモリ300に格納されているデコード前の圧縮データを一定数だけプロキシ用保存領域930に転送して保存するようにしてある。これにより、プロキシ用圧縮素材メモリ300のデータ容量を物理的に拡張することができ、プロキシ用保存領域930に保存されているプロキシ素材の圧縮データについてはプロキシサーバー920からのデータ転送を省略することができる。
なお、プロキシ素材は、HD素材よりデータ量が小さく圧縮されている必要があるが、音声については比較的データが小さいので非圧縮のまま扱うこととしても良い。
また、プロキシ素材は、高圧縮ながら映像・音声ともにHD素材との違和感が最小限である必要がある。
また、プロキシ素材は、フレーム間圧縮や高圧縮も有効な手段であるが、データ転送やデコードによる遅延を最小限にして、プロキシ素材を併用する利点を残す必要がある。
なお、HD素材・プロキシ素材ともに、映像についてフレーム間圧縮を行っている場合は、要求フレームに対して、要求フレームをデコードできるように適宜Iフレーム(Intra−coded Frame)やPフレーム(Predicted Frame)など、参照しているフレームを要求フレームと共に転送するようにする。
また、音声についても同様で、要求フレーム位置の音声サンプルから再生できるように、デコードのために圧縮単位をともに転送するようにする。
また、プロキシ素材は、シームレスな再生切り替え(プロキシ素材の再生からHD素材の再生への切り替え)のために、HD素材との時間位相にズレを生じない必要がある。
また、プロキシ素材は、ES(Elementary Stream)形式、TS(Transport Stream)形式、ストリーミング形式のデータ送信、フレームテーブル等によって、プロキシ素材の全編ではなく、指定されたフレームに該当する素材データを抽出し、サーバーからデータ転送できることが望ましい。
また、再生環境220が音声のサンプリング周波数を48kHzに限定している場合には、再生装置901は、HD−SDI出力220までにプロキシ音声、倍速音声を適宜リサンプルして48kHzに合わせるようにする。
以上説明したように、本例の再生装置901は、再生指示された素材に係るHD素材のデータ(本発明に係る第1素材データ)をサーバーから取得して再生処理する機能と、再生指示された素材に係るプロキシ素材のデータ(本発明に係る第2素材データ)をサーバーから取得して再生処理する機能と、を備えており、再生指示された素材について、HD素材の再生処理の準備(サーバーからのデータ取得やデコード処理等)が完了するまではプロキシ素材の再生処理を実施し、HD素材の再生処理の準備が完了した段階でHD素材の再生処理に切り替える構成となっている。
このため、再生指示された当初は、比較的速く再生処理の準備を終えることができるプロキシ素材の再生処理を実施するので、良好な再生応答性能を得ることが可能であるとともに、HD素材の再生処理の準備が完了した段階でHD素材の再生に切り替えるので、再生開始後の或る程度の期間を除いて高品位な素材再生を実現することができ、高品位を要する用途でも、それに支障を来たすことの無い視認性を得ることが可能となる。
更に、本例の再生装置901は、再生指示された素材について、HD素材のデータ取得に先行または並行して、プロキシ素材のデータ取得を行う構成となっている。
このため、再生当初は高品位な素材再生ではないとはいえ、素材再生の準備を速やかに完了させることができ、再生応答性能の更なる改善を図ることが可能である。
また、本手法では、HD素材を再生する機能とプロキシ素材を再生する機能とを有効に活用して上記の処理を行うので、コスト発生を抑制しつつ、再生応答性能の改善を図ることができる。
また、プロキシ素材は大きく視認性を損なうものでは無いので、再生当初における素材内容の把握に大きな支障を来すこともない。
ここで、本例では、本発明に係る第1再生手段の機能を、HD素材用圧縮素材メモリ100、HD素材デコードライブラリ110、HD素材用非圧縮素材メモリ120等により実現し、本発明に係る第2再生手段の機能を、プロキシ用圧縮素材メモリ300、プロキシ素材デコードライブラリ310、プロキシ用非圧縮素材メモリ320等により実現し、再生処理の切り替え制御の機能を、図示しないプロセッサ等により実現している。
なお、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムや当該プログラムを記憶する記憶媒体などとして提供することも可能である。
すなわち、例えば、ビデオサーバーシステムにおいて、ビデオサーバーシステム上で再生制御を受け、ビデオサーバーシステム上のデータ蓄積サーバーから映像素材データを取得して再生処理することを特徴とする再生装置における再生応答改善方法として把握することができる。
また、例えば、通常用いる大容量の映像素材データをデータ取得して再生処理するステップと、低用量の映像素材データをデータ取得して再生処理するステップと、を有することを特徴とする再生装置における再生応答改善方法として把握することができる。
また、例えば、上記の再生応答改善方法において、更に、大容量の映像素材データをデータ取得して再生処理するステップに先行、または並行して、低用量の映像素材データをデータ取得して再生処理するステップを有することを特徴とする再生装置における再生応答改善方法として把握することができる。
また、例えば、上記の再生応答改善方法において、更に、大容量の映像素材データの再生処理の準備が完了したことを検知するステップと、低用量の映像素材の再生から大容量の映像素材の再生に切り替えるステップと、を有することを特徴とする再生装置における再生応答改善方法として把握することができる。
本発明は、映像及び音声を含む素材の再生処理を行う再生装置や、当該再生装置を備えたビデオサーバーシステム等の種々の用途に利用することができる。
901:再生装置、 903:制御装置、 910:HD素材サーバー、 920:プロキシサーバー、 210:HD−SDI出力、 220:再生環境、
100:HD素材用圧縮素材メモリ、 110:HD素材デコードライブラリ、 120:HD素材用非圧縮素材メモリ、 130:統合非圧縮素材メモリ、 140:統合逆方向非圧縮素材メモリ、 160:HD素材用逆方向圧縮素材メモリ、 300:プロキシ用圧縮素材メモリ、 310:プロキシ素材デコードライブラリ、 320:プロキシ用非圧縮素材メモリ、 330:プロキシ用逆方向非圧縮素材メモリ、 902:HD−SDIインターフェースボード、 930:プロキシ用保存領域

Claims (2)

  1. 映像及び音声を含む素材の再生処理を行う再生装置において、
    再生を指示された素材のデータである第1素材データをサーバーから取得して再生処理する第1再生手段と、
    前記指示された素材のデータであって前記第1素材データより小容量の第2素材データをサーバーから取得して再生処理する第2再生手段と、を備え、
    前記指示された素材について、前記第1再生手段による再生処理の準備が完了するまでは前記第2再生手段による再生処理を実施し、前記第1再生手段による再生処理の準備が完了した段階で前記第1再生手段による再生処理に切り替える、
    ことを特徴とする再生装置。
  2. 前記指示された素材について、前記第1再生手段による前記第1素材データの取得に先行または並行して、前記第2再生手段による前記第2素材データの取得を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
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