JP2014182210A - レンズアレイユニットおよびレンズアレイユニット製造方法 - Google Patents

レンズアレイユニットおよびレンズアレイユニット製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014182210A
JP2014182210A JP2013055424A JP2013055424A JP2014182210A JP 2014182210 A JP2014182210 A JP 2014182210A JP 2013055424 A JP2013055424 A JP 2013055424A JP 2013055424 A JP2013055424 A JP 2013055424A JP 2014182210 A JP2014182210 A JP 2014182210A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
image
light
lens array
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013055424A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaharu Fujii
隆春 藤井
Takeya Sugita
丈也 杉田
Kazumasa Akimoto
和昌 穐本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Kyocera Optec Co Ltd
Original Assignee
Kyocera Corp
Kyocera Optec Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp, Kyocera Optec Co Ltd filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2013055424A priority Critical patent/JP2014182210A/ja
Publication of JP2014182210A publication Critical patent/JP2014182210A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Lenses (AREA)
  • Facsimile Heads (AREA)

Abstract

【課題】設計に制約を付加することなく迷光を抑制する。
【解決手段】レンズアレイユニット13は第1のレンズアレイ17と遮光膜33とを有する。第1のレンズアレイ17は第1の面上にそれぞれが単一のレンズとして機能する複数のレンズ面を有する。遮光膜33を第1の面に形成する。遮光膜は第1の面における複数のレンズ面以外の領域を少なくとも遮光する。
【選択図】図3

Description

本発明は、スキャナやファクシミリなどの画像読取装置またはLEDプリンタなどの画像形成装置に用いられるレンズアレイユニットに関するものである。
スキャナやファクシミリなどの画像読取装置、またはLEDプリンタなどの画像形成装置には、レンズを列上に配置したレンズアレイが用いられる。レンズアレイは、例えば、透明な板状部材の両面に、光軸が一致するように凸面を、アレイ状に形成することにより作成される(特許文献1、特許文献2参照)。
特開2007−256933号公報 特開2011−223190号公報
透明な板状部材に、例えば凸面を形成することによるレンズアレイ形成方法では、任意の凸面に入射した光が、光軸が異なる凸面の下部領域に進行し、入射した凸面と光軸の異なる凸面から出射し得る。このような迷光が生じると、画像の再現性が低下する。特許文献1においては、凸面を形成した板状部材の全面に黒色の塗料液を塗布した後、凸面上の塗料液を除去することにより、迷光を阻止している。また、特許文献2においては、レンズアレイの凸面上にアパーチャを形成することにより迷光を阻止している。
しかし、特許文献1の方法では、凸面の塗料液の確実な除去が困難となり得、例えば結像させる画像に濃淡が生じ得る。また、特許文献1の方法では、溝の形成を要するため隣接する凸面間に比較的長い幅が形成される。比較的長い幅の溝が、レンズアレイユニットの設計の制約となり得る。また、特許文献2の方法では、十分な遮光性が得られず、迷光のさらなる抑制が求められていた。
したがって、かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、レンズアレイユニットの設計に大きな制約を与えることなく、迷光を抑制するレンズアレイユニットおよびレンズアレイユニット製造方法を提供することにある。
上述した諸課題を解決すべく、第1の観点によるレンズアレイユニットは、
第1の面に、それぞれが単一のレンズとして機能する複数のレンズ面を有するレンズアレイと、
前記第1の面に一体的に形成し、前記第1の面における前記複数のレンズ面以外の領域を少なくとも遮光する遮光膜とを備える
ことを特徴とするものである。
また、第2の観点によるレンズアレイユニットにおいては、
前記レンズ面は、凸面または凹面であって、
前記遮光膜は前記レンズ面の一部も遮光する
ことが好ましい。
また、第3の観点によるレンズアレイユニットにおいては、
前記レンズアレイは、透明な板状部材の側面に前記複数のレンズ面を形成することにより、形成される
ことが好ましい。
また、第4の観点によるレンズアレイユニットにおいては、
前記遮光膜は、フォトリソグラフィおよびフィルム・インク印刷の少なくとも一方によって、前記第1の面に形成される
ことが好ましい。
また、第5の観点によるレンズアレイユニット製造方法は、
レンズアレイにおけるそれぞれが単一のレンズとして機能する複数のレンズ面を有する第1の面に前記複数のレンズ面以外の領域に遮光膜を形成する形成ステップを備える
ことを特徴とするものである。
上記のように構成された本発明に係るレンズアレイユニットおよびレンズアレイユニット製造方法によれば、レンズアレイユニットの設計に大きな制約を与えることなく、迷光を抑制可能である。
本発明の一実施形態に係るレンズアレイユニットを有する画像読取部の外観を示す斜視図である。 図1における主走査方向に垂直な平面による画像読取部の断面図である。 レンズアレイユニットの外観を示す斜視図である。 遮光膜の形状を示す正面図である。 単位光学系に対してθの定義を説明するための図である。 単位光学系と像面および物体面との位置関係を示す図である。 単位光学系における等倍の像を形成する像面の位置と結像位置との関係を示す光路図である。 図3における第1の方向に垂直な平面による単位光学系の部分断面図である。 副走査方向における点光源のズレ位置に対するスポット像の重心のズレ位置を示す図である。 遮光膜の位置によりスポット像の重心が変位することを説明する光路図である。 従来のレンズアレイユニットにおいて理想位置から物体面が変位した場合における像面上の結像位置の変化を説明するための図である。 重なり度の違いによって像シフト量が変動することを説明するために、被写界深度に対する許容される像シフト量の関係を示すグラフである。 本発明の位置実施形態に係るレンズアレイユニットを有する画像形成装置の概略構成を示す構成図である。
以下、本発明を適用したレンズアレイユニットの実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るレンズアレイユニットを有する画像読取部10の斜視図である。画像読取部10はイメージスキャナに用いられる。画像読取部10は、画像読取面icsに配置される被写体の画像を主走査方向に沿った直線状に読取可能である。画像読取部10を、主走査方向に垂直な副走査方向に変位させながら、直線状の画像を連続的に読取ることにより、被写体の2次元状の画像が読出される。
次に、図2を用いて画像読取部10の構成を説明する。図2は、図1において主走査方向に垂直な平面であって二点鎖線で示した部位の断面を概略的に示す図である。ただし、図1と異なり、カバーガラス11が設けられている。なお、図2の裏面から表面に向かう方向が主走査方向であり、左から右に向かう方向が副走査方向である。また、図2の上から下に向かう方向を光軸方向とする。
画像読取部10は、カバーガラス11、照明系12、レンズアレイユニット13、撮像素子14、および位置規定部材15を含んで構成される。カバーガラス11、照明系12、レンズアレイユニット13、および撮像素子14は、位置規定部材15によって、互いの位置および姿勢が以下に説明する状態に維持されるように固定される。
位置規定部材15には、孔部16が形成される。孔部16は第1の室部r1と第2の室部r2とを有している。第1の室部r1は第2の室部r2より副走査方向の幅が長くなるように、形成される。
孔部16の第1の室部r1側の端に、カバーガラス11が冠着される。第1の室部r1には、照明系12が配置される。なお、照明系12は、光軸方向から見て第2の室部r2に重ならない位置に配置される。照明系12から発する照明光がカバーガラス11の方向に出射するように照明系12は設けられる。すなわち、照明系12を構成する光源や照明光学系の姿勢や位置が定められる。
第2の室部r2には、レンズアレイユニット13が挿着される。また、孔部16の第2の室部r2側の端に、撮像素子14が固着される。
なお、カバーガラス11の平面の法線、レンズアレイユニット13に設けられる各光学系の光軸、および撮像素子14の受光面の法線は光軸方向と平行となるように、姿勢が調整される。
上述のような構成において、照明系12から発する照明光がカバーガラス11を介して被写体に照射される。被写体による照明光に対する反射光がカバーガラス11を透過する。被写体の反射光がレンズアレイユニット13によって撮像素子14の受光面に結像する。結像した光学像が撮像素子14によって撮像され、電気信号である画像信号が生成される。
なお、撮像素子14はCCDラインセンサやCMOSラインセンサなどであって、1次元の画像信号を生成する。生成された1次元の画像信号は信号処理回路に送信され、所定の画像処理が施される。画像読取部10を副走査方向に変位させながら生成した複数のフレームの1次元の画像信号を生成することによって2次元状の画像信号が生成される。
次に、レンズアレイユニット13の詳細な構成を、図3を用いて説明する。レンズアレイユニット13は、第1のレンズアレイ17、第2のレンズアレイ18、および遮光部19、および遮光膜33によって構成される。
第1のレンズアレイ17には、透明な板状部材の対向する両側面に複数のレンズ面、例えば凸面を形成することにより、複数の第1のレンズ20が設けられる。すなわち、レンズ面は単一のレンズとして機能する。複数の第1のレンズ20は光軸が互いに平行になるように姿勢が定められる。また、第1のレンズ20の光軸に垂直な主走査方向(第1の方向)に沿って互いに密着するように、第1のレンズ20は配置される。
第2のレンズアレイ18には、透明な板状部材の対向する両側面に複数のレンズ面、例えば凸面を形成することにより、複数の第2のレンズ21(図2参照)が設けられる。すなわち、レンズ面はレンズとして機能する。複数の第2のレンズ21は光軸が互いに平行になるように姿勢が定められる。また、第2のレンズ21の光軸に垂直な方向に沿って並ぶように、第2のレンズ21は配置される。
第1のレンズアレイ17と第2のレンズアレイ18とは、遮光部19によって連結される。各第1のレンズ20の光軸と何れかの第2のレンズ21の光軸とが重なるように、第1のレンズアレイ17と第2のレンズアレイ18との位置が合わせされる。
遮光部19には、複数の透光孔22が形成される。透光孔22は各第1のレンズ20から第2のレンズ21に向けて貫通している。なお、遮光部19の第1のレンズ20側の面は絞りとして機能し、透光孔22以外の面に入射する光を遮光する。
図4に示すように、遮光膜33は、第1のレンズアレイ17の物体側の面(第1の面)において、それぞれの第1のレンズ20に対応する複数の開口34を有する。開口34は、主走査方向においては第1のレンズ20の第1面を形成する凸面と同じ径を有し、副走査方向においては第1のレンズ20の第1面を形成する凸面よりも短い径である。
遮光膜33は、第1のレンズアレイ17の物体側の面と一体的になるように直接、例えばフォトリソグラフィによって形成される。すなわち、第1のレンズアレイ17の物体側の面に、黒色のレジストを塗布し、フォトレジストにより開口34以外の領域に黒色の幕を形成することにより、開口34を有する遮光膜33が形成される。
開口34、第1のレンズ20、透光孔22、および第2のレンズ21によって単位光学系23が構成される。
各単位光学系23が、正立等倍光学系となるように且つ物体側に実質的にテレセントリックとなるように、第1のレンズ20および第2のレンズ21が設計され、単位光学系23が構成される。なお、実質的にテレセントリックとなるための条件については、後述する。
本実施形態においては、前述のように、第1のレンズ20の両面および第2のレンズ21の両面が凸面になるように形成することにより、正立等倍性が単位光学系23に設けられる。
さらに、第1のレンズ20は、以下の(1)式を満たすように、設計され、形成される。
Figure 2014182210
ただし、r11は第1のレンズ20の第1面の曲率半径である。また、Lは第1のレンズ20の厚さである。また、nは第1のレンズ20の屈折率である。
さらに、各単位光学系23は、以下の(2)式を満たすように設計され、形成される。
Figure 2014182210
ただし、θは、図5に示すように、物体面os上の一点を単位光学系23によって像面isに結像させた微小な光学像fiの重心位置cgを通る光線の単位光学系23への入射角度である。δは、図6に示すように、単位光学系23に対して予め許容される像シフト量である。なお、像シフト量とは、物体を単位光学系23から被写界深度Δzだけ変位させることによる、像面isの任意の一点に像を結像させる物体面os上の一点の、単位光学系23の光軸から垂直な方向への変位量である。
例えば、撮像素子14の撮影光学系としてレンズアレイユニット13を用いて像シフト量δが画素ピッチ以下である場合には、撮像された画像には異なる単位光学系23による物体上の同じ点に対応する像面isにおける結像点のズレに起因するボケは認識され得ない。したがって、許容される像シフト量δは、用いる撮像素子や受光機器などに応じて定められたり、人間により知覚し得るズレ量などに定められたりする。
さらに、各単位光学系23は、以下の(3)式を満たすように設計され、形成される。
Figure 2014182210
なお、yは単位光学系23の視野半径、すなわち単位光学系23が取込み可能な光の物体面os上の範囲の半径である。なお、単位光学系23から物体面osまでの物体距離Lは予め定められる。被写体となる原稿が載置されるガラス面と単位光学系23との距離が該定められた距離Lとなるように、イメージスキャナは形成される。また、Dは単位光学系23の直径である。
さらに、各単位光学系23は、位置規定部材15によって定められる物体距離だけ離れた物体面に対して等倍の像を形成する像面の位置が、当該物体面の単位光学系23による結像位置よりも単位光学系23から離れるように、設計され、形成される(図7参照)。
次に透光孔22の形状について、詳細に説明する。図8に示すように、同一の中心線clを有して連続する2つの円錐台の側面に沿った形状に、透光孔22の内面は形成される。また、第1のレンズ20側の透光孔22の口径が第2のレンズ21側の口径より小さくなるように、透光孔22は形成される。中心線clが第1のレンズ20および第2のレンズ21の光軸と重なるように、透光孔22の形成位置が定められる。
さらに、透光孔22の内面には、光の反射を抑える処理や光を吸収する処理が施される。例えば、光の反射を抑制する処理として、サンドブラストなどにより表面を荒らすシボと呼ばれる処理や、表面をスクリュー状に加工することによって反射光線の進行を抑制する処理である。また、光を吸収する処理として、吸光塗料による内面の塗布などが挙げられる。
以上のような構成の本実施形態のレンズアレイユニットによれば、開口34を有する遮光膜33が第1のレンズアレイ17の物体側の面に直接形成されるので、遮光膜33が第1のレンズアレイ17の物体側の面に密着する。一般的に遮光膜とレンズアレイとの間に空隙があると、その間に入射する光が迷光を生じ得る。前述のように、本実施形態では、遮光膜33が物体側の面に密着するので、遮光膜33と第1のレンズアレイ17間への光の入射が制限され、迷光が抑制される。特に、本実施形態のように単位光学系23が物体側にテレセントリックである場合には、迷光の抑制が主要な効果となり得る。単位光学系が物体側に非テレセントリックである場合には、遮光部19を第1のレンズ20から離間させると、画角の広がりに応じて開口34の大きさを調整する必要がある。言い換えると、大きさを調整しなければ、結像に必要な光線を遮光することになり、画像の形成に不適となる。それゆえ、単位光学系23が物体側に非テレセントリックである場合には、上述の効果とは別に、遮光部19を第1のレンズ20に密着させることが好ましい。一方、単位光学系が物体側にテレセントリックである場合には、第1のレンズ20に対して光軸に平行に入射する光が主に像を形成するので、第1のレンズ20より物体側に配置された遮光部19は、第1のレンズ20からの距離に応じて開口34の大きさを変えることなく、機能し得る。それゆえ、物体側にテレセントリックである場合には、遮光部19を第1のレンズ20に密着させることは、必ずしも求められることではない。しかし、物体側にテレセントリックであっても、遮光部19が第1のレンズ20から離間していると、上述のように、離間している空隙に、特に斜方から入射する光が第1のレンズアレイ17のコバ部(互いに隣接する第1のレンズ20の間の部位)に入射することにより迷光が生じ得る。それゆえ、物体側にテレセントリックであっても、遮光部19を第1のレンズ20に密着させることにより、上述のような迷光抑制の効果が得られる。
また、本実施形態のレンズアレイユニットによれば、遮光膜33を物体側の面に直接形成するので、レンズアレイユニット13の全体の熱膨張に対する第1のレンズアレイ17および遮光膜33の位置ズレを抑制可能なので、遮光膜33の遮光性を維持可能である。
また、本実施形態のレンズアレイユニットによれば、各レンズ面の端部、すなわち平坦面との境界近辺に、遮光膜33を形成可能である。各レンズ面の周縁部では成型時の型転写誤差が大きく、解像性能への影響が生じやすい。しかし、本実施形態では、レンズ面の周縁部を意図的に遮光し、像を形成する光線として用いることを除外することが可能なので、画像の最周辺における解像性を向上可能である。
また、本実施形態のレンズアレイユニットによれば、第1のレンズアレイ17と別部材の遮光部材を組合わせていないので、組立誤差に起因するレンズとして機能する第1のレンズ20および開口34の光軸のズレを低減化可能である。したがって、レンズアレイユニット13の製造精度を向上可能であり、また製造が簡潔化される。さらに、レンズ面のような曲面に対しても遮光膜を密着させることが容易であり、迷光の防止効果をさらに向上可能である。
また、本実施形態のレンズアレイユニットによれば、フォトリソグラフィにより遮光膜33を形成するので、膜圧の薄膜化が可能であり、開口34を光学絞り、視野絞り、および遮光マスクの少なくとも一つとして用いる場合には、設計上の制約を低減化可能である。
また、本実施形態においては、遮光膜33を設けるので、以下に説明するように、レンズアレイユニット13により結像する画像において単位光学系23の配置方向、すなわち主走査方向に沿った濃淡の発生を抑制可能である。
従来知られているように、レンズなどの光学系による像は、像面isと光軸との交点が最も明るく光軸から離れるほど暗くなる。それゆえ、結像される画像には明るさのムラが生じる。デジタルカメラの場合には、画像の領域毎に増幅率を変えることにより明るさのムラを低減化させることが可能である。
しかし、光軸から離れた領域の光量が極端に低い場合には増幅率を大きくする必要があり、ノイズの影響も大きくなる。それゆえ、光軸上の光量に対する光量の比が、何れの位置であっても、50%程度を超えるように設計することが最低限必要であるが、より好適には80%以上に設計することである。
本実施形態のレンズアレイユニット13の場合には、隣接する2つの単位光学系23を透過する光束を合わせて80%程度を超える光量が得られればよい。しかし、(1)および(2)式を要件とするテレセントリック性を確保しながら、このような光量を得ることは困難である。2つの隣接する単位光学系23を投下する光束を合わせて80%以上とするには、単位光学系23のイメージサークルを大きくするなど、単位光学系23の主走査方向における周辺部の光量を増やすことが考えられる。しかし、周辺部の光量を増やすと、(2)式におけるθを増加させることなので、テレセントリック性の低化を引起す。すなわち、周辺部の光量の増加とテレセントリック性の維持とはトレードオフの関係にある。そこで、主走査方向における光軸近傍の光量を相対的に低下させることにより、光軸近傍に対する周辺部の光量の比を増加させることが考えられる。そこで、本実施形態では、副走査方向に沿った幅が主走査方向に沿った幅よりも短い開口34を有する遮光膜33で第1のレンズアレイ17を覆うことにより、光軸近傍の光束を一部遮光して入射光量が均質化する。
さらに、本実施形態のレンズアレイユニットにおいては、等倍の像の像面の位置と結像位置との関係に対して、第1のレンズ20側に遮光膜33が設けられるので、撮像される画像に生じる歪みを低減化可能である。歪みの低減化効果について以下に詳細に説明する。
撮像素子14は、副走査方向における単位光学系23の光軸に重なるように設置されることが理想的である。しかし、撮像素子14の副走査方向の取付け位置には微小なズレが生じ得る。副走査方向において光軸からずれた位置において形成されるスポット像に対応する点光源の、副走査方向における光軸からのズレは、スポット像の重心のズレと異なっていることが一般的である。例えば、第1のレンズ20および第2のレンズ21を用いて正立等倍光学系を形成する場合においては、図9に示すように、副走査方向において光軸からxだけずれた点光源によるスポット像の形成位置の光軸からのズレはxと異なり、より大きいことが一般的である。副走査方向における点光源およびスポット像の位置の差が大きくなる程、撮像素子14により撮像される画像の歪みが大きくなる。このような状況において、ズレの差を小さくするためには、スポット像の重心を光軸に近付けることが好ましい。
図10に示すように、等倍の像の像面の位置が結像位置より単位光学系23から離れているとき、第1のレンズ20の第1面より物体側において、副走査方向における光軸から離れた部位の光束を遮光(b参照)すると、スポット像(si参照)の副走査方向における光軸から離れた部位は像面に到達せず、光軸よりの部位が到達する。したがって、遮光膜33を第1のレンズ20の第1面側に設けることにより、スポット像の重心を光軸に近付けることが出来、画像に生じる歪みを低減化可能である。
なお、第1のレンズ20の第2面近傍には絞りとして機能する透光孔22が設けられており、主走査方向における光軸近傍の光および周辺部の光がオーバーラップして透光孔22を通過する。それゆえ、遮光膜33を第1のレンズ20の第2面近傍に設けたとしても、光軸近傍の光のみを選択的に遮光することは出来ない。それゆえ、遮光膜33を第1のレンズ20の第2面近傍に設ける意義は無い。また、第1のレンズ20および第2のレンズ21の間に中間結像位置があるため、中間結像位置では光束自体が極めて細く、物理的な遮光を第2のレンズ21の第1面近傍で実行することは困難である。それゆえ、遮光膜33は、第2のレンズ21の第1面近傍に設ける意義は無い。
また、本実施形態のレンズアレイユニットにおいては、通常のレンズを用いて形成可能であって、アレイ全体として被写界深度を拡大したレンズアレイユニットを形成することが可能である。アレイ全体として被写界深度が拡大される効果について以下に詳細に説明する。
図11(a)に示すように、従来のレンズアレイユニット13’では、像面isまでの距離に対して理想の物体面osの位置に載置された物体が各単位光学系23’により像面is上に等倍の正立像として結像される。複数の単位光学系23’によって形成される像は位置ずれを生じることなく一つの全体像として写し出される。
しかし、図11(b)に示すように、物体面osが理想位置から変位することにより個々の単位光学系23’の像面isにおける等倍性が崩れ、物体面osにおける同じ一点の像面isにおける結像位置が互いに隣接する単位光学系23’で異なる。それゆえ、レンズアレイユニット13’全体により写し出される像にはブレが生じる。したがって、レンズアレイユニット13’全体としての被写界深度は浅くなる。
一般的に、物体側の主光線の入射角度が大きくなるほど、物体面osの変位に対するレンズの倍率の変化は大きくなる。レンズアレイユニット全体では、倍率の変化が大きくなるほど、隣接するレンズによる物体面osの同一の点の結像位置のズレが大きくなる。
それゆえ、理想的には、主光線の入射角度がゼロであれば、物体面osの変位に対して倍率は変化しない。それゆえ、物体面osが理想位置から変位しても物体面os上の一点の別々のレンズによる結像位置がずれずに像面is上の同じ位置に結像する。すなわち、レンズアレイを構成する個々の光学系が物体側テレセントリックであれば、レンズアレイ全体としての被写界深度を深く保つことが可能である。このように、本実施形態のレンズアレイユニット13は、レンズアレイ全体としての被写体深度を深化させることが可能である。
なお、本実施形態では、第1のレンズ20が(1)式を満たすように形成することにより、以下に説明するように、物体側のテレセントリック性が個々の単位光学系23に備えられる。
単位光学系23の物体側をテレセントリックにするためには、第1のレンズ20の後側焦点と絞りの位置を合致させることが求められる。第1のレンズ20の後側焦点位置は、無限遠の物体の第1のレンズ20による結像位置に実質的に等しい。また透光孔22の細径部位が、単位光学系23の絞りとして機能する。
それゆえ、単位光学系23の物体側をテレセントリックにするためには、第1のレンズ20による無限遠結像位置と透光孔22の細径部位の位置を合致させることが必要である。
透光孔22の細径部位は、後述するように、第1のレンズ20の第2面上または第2面近傍に配置されることが好ましい。したがって、透光孔22の細径部位を第1のレンズ20の第2面近傍に配置した場合において第1のレンズ20による無限遠結像位置を第1のレンズ20の第2面上に実質的に合致させることにより、単位光学系23に物体側テレセントリック性を設けることが出来る。
無限遠結像位置を第1のレンズ20の第2面に合致させる条件は、以下のように定められる。第1のレンズ20の第1面の前後の幾何光学的な関係として、アッベの不変量より(4)式が成立する。
Figure 2014182210
ただし、(4)式において、sは物体と第1のレンズ20の第1面との間の距離とする。また、sは第1のレンズ20の第1面と第1のレンズ20の第1面から射出した光の結像位置との間の距離とする。
無限遠の物体の結像位置を定めるので、sを無限大とすると(4)式は(5)式に変形可能である。
Figure 2014182210
(5)式が満たされる場合に、第1のレンズ20の第1面から距離sの位置が、第1面の曲率半径がrである第1のレンズ20の無限遠結像位置となる。したがって、第1のレンズ20の第2面において第1のレンズ20の無限遠の物体を結像させるには、(6)式を満たす必要がある。
Figure 2014182210
ただし、(6)式を満たさなくても、(6)式の左辺の絶対値が、実質的にゼロでとみなせる許容値以下であれば、第1のレンズ20の第2面を無限遠結像位置に実質的に合致させることが可能である。なお、(6)式の左辺は、無限遠結像位置の調整のみならず、第1のレンズ20の倍率にも影響を与える。それゆえ、許容値は、無限遠結像位置の調整および第1のレンズ20の倍率を考慮して定められる。
(6)式の左辺の絶対値が増加するほど、無限遠結像位置が第1のレンズ20の第2の面から離間する。無限遠結像位置が離間するほど、第1のレンズ20の物体側のテレセントリック性が低下する。許容値が0.3であれば、第1のレンズ20の物体側のテレセントリック性は維持される。
また、(6)式の左辺の絶対値が増加するほど、第1のレンズ20の倍率が増加する。本実施形態においては、第1のレンズ20は縮小光学系、すなわち倍率が1未満であることが望ましい。なぜならば、正立等倍性を有するように、第1のレンズ20と第2のレンズ21を用いて単位光学系23を構成するからである。
第1のレンズ20の倍率が1未満である必要があることについて、さらに具体的に説明する。単位光学系23の倍率は1なので、単位光学系23を構成する第1のレンズ20と第2のレンズ21の倍率の積が1である。したがって、第1のレンズ20と第2のレンズ21の一方が縮小光学系で、他方が拡大光学系である必要がある。前述のように、第1のレンズ20は互いに密着するように主走査方向に沿って配置される(図3参照)。したがって、第1のレンズ20を互いに密着させるためには、第1のレンズ20が縮小光学系であることが必須の条件となる。
(6)式の左辺の絶対値が0.2未満である場合に、第1のレンズ20の倍率は1未満である。それゆえ、第1のレンズ20の倍率を考慮した許容値は0.2と求められる。
したがって、無限遠結像位置の要請および第1のレンズ20の倍率の両者を考慮すると、(6)式の左辺の絶対値に対して用いる許容値は0.2であることが好ましい。許容値を0.2とすることにより、(1)式が得られる。
次に、透光孔22の細径部位を、第1のレンズ20の第2面上または第2面近傍に配置されることが好ましい理由について説明する。
第1のレンズ20と第2のレンズ21の間には、任意の単位光学系23から他の単位光学系23への迷光防止のための遮光壁と、明るさを調整するための絞りとを設ける必要がある。本実施形態においては、遮光部19に形成される透光孔22の内壁が遮光壁として機能し得る。したがって、絞りは第1のレンズ20と遮光部19との間、または遮光部19と第2のレンズ21との間のいずれかに配置される。
ところで、第1のレンズ20の第2面および、第2のレンズ21の第1面には、塵が付着し得る。塵が付着すると、撮像素子14に到達する被写体像の光量が減少する。塵の影響を可能な限り低減化するためには、塵が付着され得る第1のレンズ20の第2面および第2のレンズ21の第1面を通過する光束を可能な限り太くすることが望ましい。
このような条件を満たすためには、有限距離にある被写体の光学像の結像位置と、第1のレンズ20の第2面および第2のレンズ21の第1面とを十分に離間させる必要がある。有限距離にある被写体の光学像の結像位置を両者から十分に離間するためには、透光孔22の内部において、有限距離にある被写体の光学像を結像させることが好ましい。また、透光孔22の内部において、有限距離にある被写体の光学像を結像させるには、その結像位置より第1のレンズ20側の任意の位置において、無限遠の被写体を結像させる必要がある。
前述のように、物体側にテレセントリック性を設けるために、第1のレンズ20の焦点に、絞りを配置することが必要である。それゆえ、絞りを透光孔22の内部より第1のレンズ20側に配置する必要がある。したがって、絞りを、第1のレンズ20と遮光部19との間に設ける必要がある。
また、任意の単位光学系23から他の単位光学系23への迷光防止のために、第1のレンズ20の第2面および第2のレンズ21の第1面に入射する光束が、第1、第2のレンズ20、21のレンズの径よりも細いことが求められる。第1のレンズ20の第2面および第2のレンズ21の第1面における光束を細くするためには、第1のレンズ20の第2面と第2のレンズ21の第1面との間の距離を短くすることが必要である。
また、遮光壁が光軸方向に沿って長くなるほど迷光防止効果が高くなる。したがって、第1のレンズ20の第2面と第2のレンズ21の第1面との間の短い距離において、遮光壁の迷光防止効果を最大化するためには、第1のレンズ20と第2のレンズ21との間の光路すべてに亘って透光孔22で覆われることが求められる。すなわち、透光孔22の一方の端部が第1のレンズ20の第2面に合致し、他方の端部が第2のレンズ21の第1面に合致させることが好ましい。すなわち、透光孔22と、第1のレンズ20および第2のレンズ21との間に空隙を設けないように配置することが好ましい。
第1のレンズ20の第2面と透光孔22との間に空隙を設けないので、絞りを透光孔22の第1のレンズ20側の端部に密着させる必要がある。絞りを透光孔22の端部に密着させる代わりに、透光孔22の端部に細径部位を形成することにより絞りとして機能させることが可能である。それゆえ、透光孔22の細径部位を、第1のレンズ20の第2面上または第2面近傍に配置されることが好ましい。
また、本実施形態では、各単位光学系23は、(2)式を満たすように、形成される。すなわち、許容される像シフト量δおよび許容される被写界深度Δzにより算出される角度がθの最大角度となるように、単位光学系23は設計される。
この条件は、単位光学系23が物体側に実質的にテレセントリックとなる条件である。(1)式は、近軸理論に基づいて、物体側にテレセントリックになるように求められた条件である。それゆえ、単位光学系23における第1のレンズ20の第1面の曲率半径以外の要素によっては、テレセントリック性が低下することがある。そこで、単位光学系23全体に対して(2)式のような条件を満たすことにより、隣接する単位光学系23によって結像される像の結像位置のズレを、視認が難しい程度に抑えることが可能である。
また、本実施形態によれば、0.5≦y/Dとなるように単位光学系23は形成される。それゆえ、物体面os上のすべての点がいずれかの単位光学系23の視野域に含まれ得るので、像の一部欠落が防止される。
ところで、y/Dが大きくなるほど、単位光学系23は光軸からの距離の離れた物体面osも視野域に含むことになる。それゆえ、y/Dが大きくなると、物体面os上の一点を結像させる単位光学系23の数が増え、異なる単位光学系23により形成される像のズレの影響がより大きくなる。
そこで、本実施形態では、y/D≦1となるように単位光学系23は形成される。それゆえ、物体面os上の一点を結像させる単位光学系23の数が2以下に限定され、像のズレの影響を低減化させることが可能である。
また、本実施形態によれば、第1のレンズ20が主走査方向に沿って互いに密着するように配置される。このような構成により、主走査方向に沿って欠落の無い画像を形成することが可能である。
本実施形態では、前述のように、各単位光学系23は物体側に実質的にテレセントリックであるため、単位光学系23の径外に位置する点からの光の透過量は低い。それゆえ、隣接する単位光学系23間に隙間があると、隙間の延長上の物体面os上の点の像が極めて暗くなり、画像が欠落することもあり得る。しかし、上述のように、第1のレンズ20が主走査方向に沿って密着するので、このような隙間が無く、主走査方向に沿って欠落の無い画像を得ることが可能である。
また、本実施形態では、透光孔22の第1のレンズ20側の口径が第2のレンズ21側の口径より小さいので、他の単位光学系23の第1のレンズ20からの迷光の、第2のレンズ21への入射を防止することが可能である。
互いに密着する第1のレンズ20では、隣接する第1のレンズ20の側面などから迷光が入射することがあり得る。このような迷光の混入により、結像される画像のノイズの影響が大きくなる。しかし、本実施形態のように、透光孔22を用いて迷光の第2のレンズ21への入射を抑制することにより迷光が抑止され、画像のノイズの影響を低減化させることが可能である。
また、本実施形態では、透光孔22の内面には光の反射を抑える処理や光を吸収する処理が施されるので、第1のレンズ20側の開口を通過し、透光孔22の内面に入射する迷光の第2のレンズ21への伝播を防ぐことが可能である。
次に、視野半径yに対する単位光学系23の直径Dの比を重なり度mと定義し、重なり度mと像シフト量δとの関係を、数値を用いて以下に説明する。物体面os上の任意の一点から放射される光の入射角度をθとすると、以下の(7)、(8)式が成り立つ。
Figure 2014182210
(7)、(8)式とmとを用いて、以下の(9)式が導かれる。
Figure 2014182210
(9)式から明らかなように、重なり度mが1/2から変化するほど、像シフト量δが増加する。図12に、m=0.65およびm=2.7である場合を例として、被写界深度Δzと像シフト量δとの関係を示す。なお、D=2.0、L0=9とする。
像シフト量δが大きくなるほど、レンズアレイユニット13全体としての解像度が低下し、隣接する単位光学系23により結像される同一の物体面os上の点の結像位置のズレが大きくなる。図12に示すように、同じ被写界深度Δzにおいて、像シフト量δは、m=2.7の場合に比べて、m=0.65の場合の方が小さい。したがって、mと1/2との差が大きくなるほど、結像位置のズレが大きくなることが分かる。
例えば、許容される像シフト量が例として用いられる撮像素子14の画素ピッチの0.05mmである場合には、m=2.7で被写界深度Δzは0.1mmである。一方で、m=0.65では被写界深度Δzは0.65mmである。このように、許容される像シフト量に基づいて定められる被写界深度Δzは、重なり度mが1/2に近い程、深いことが分かる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。
例えば、本実施形態のレンズアレイユニットにおいては、フォトリソグラフィによって遮光膜を形成しているが、遮光膜の形成方法はフォトリソグラフィに限定されない。第1のレンズアレイ17の物体側の面に一体的に遮光膜33を直接形成する方法であれば、どのような方法によって形成してもよい。例えば、インクジェットを用いてインクを直接、物体側の面上に印刷することにより、遮光膜33を形成してもよい。または、フィルムを高精度で物体側の面上に印刷してもよい。
また、本実施形態のレンズアレイユニットにおいては、第1のレンズ20として機能する物体側に凸面が形成されるが、凹面であっても、本実施形態における設計上の制約を付加することなく、迷光の抑制は可能である。さらには、第1のレンズ20はセルフォック(登録商標)やロッドレンズなどの棒状のレンズのレンズ面、すなわち物体の光学像が入射する面を有する構成であっても、迷光の抑制は可能である。
また、本実施形態のレンズアレイユニットにおいては、第1のレンズ20として機能する物体側に形成される凸面の一部を遮光する構成であるが、凸面全体は遮光されず、即ち物体側の面の平坦面のみが少なくとも遮光される構成であってもよい。当該構成においても、迷光の抑制効果を得ることが可能である。
また、本実施形態のレンズアレイユニットにおいては、遮光膜33が第1のレンズ20側に設けられる構成であるが、等倍の像の像面の位置が結像位置より単位光学系23に近いときには、遮光膜33は第2のレンズ21の第2面に設けられる。等倍の像の像面の位置が結像位置より単位光学系23に近いときには、遮光膜33を第2のレンズ21の第2面側に設けることにより、スポット像の重心を光軸に近付けることが出来、画像に生じる歪みを低減化可能である。
また、本実施形態のレンズアレイユニットにおいては、第1のレンズアレイ17の物体側の面にのみ遮光膜33が形成される構成であるが、開口を有する遮光膜を遮光膜33と同様に、第1のレンズアレイ17の像側の面、ならびに第2のレンズアレイ18の物体側の面および像側の面の少なくともいずれかに形成可能である。遮光膜33を形成する面に適した形状の開口に変形させてよい。例えば、遮光膜33は、形成させる面によっては、視野絞り、光学絞り、および遮光マスクの少なくともいずれかとして機能させることが可能であり、その目的に応じて開口の大きさおよび形状の少なくとも一方を変形可能である。
また、本実施形態のレンズアレイユニットは、画像読取装置に用いられる画像読取部10に設けられる構成であるが、図13に示す画像形成装置27に用いられてもよい。画像形成装置27は、例えばLEDプリンタ24に用いられる。
LEDプリンタ24は、感光ドラム25、帯電器26、画像形成装置27、現像器28、転写器29、および除電器30を含んで構成される。感光ドラム25は円筒状で軸を中心として回転する。帯電器26は、感光ドラム25の表面を帯電させる。画像形成装置27は、帯電させた感光ドラム25上に静電潜像を形成する。現像器28は、静電潜像をトナーで現像する。転写器29は、現像された画像を用紙31に転写する。除電器30は、感光ドラム25に帯電した電荷を除電する。
画像形成装置27は、本実施形態のレンズアレイユニット13およびLED基板32を含んで構成される。LED基板32には直線上にLEDが設けられる。各LEDの発光を制御することにより、LED基板32は1次元状の画像を形成する。レンズアレイユニット13は、LED基板32が形成する画像を、上述の感光ドラム25に露光する。
10 画像読取部
11 カバーガラス
12 照明系
13、13’ レンズアレイユニット
14 撮像素子
15 位置規定部材
16 孔部
17 第1のレンズアレイ
18 第2のレンズアレイ
19 遮光部
20 第1のレンズ
21 第2のレンズ
22 透光孔
23、23’ 単位光学系
24 レーザプリンタ
25 感光ドラム
26 帯電器
27 画像形成装置
28 現像器
29 転写器
30 除電器
31 用紙
32 LED基板
33 遮光膜
34 開口
cg 重心位置
cl 中心線
fi 微小な光学像
ics 画像読取面
is 像面
os 物体面
r1、r2 第1の室部、第2の室部

Claims (5)

  1. 第1の面に、それぞれが単一のレンズとして機能する複数のレンズ面を有するレンズアレイと、
    前記第1の面に一体的に形成し、前記第1の面における前記複数のレンズ面以外の領域を少なくとも遮光する遮光膜とを備える
    ことを特徴とするレンズアレイユニット。
  2. 請求項1に記載のレンズアレイユニットであって、
    前記レンズ面は、凸面または凹面であって、
    前記遮光膜は前記レンズ面の一部も遮光する
    ことを特徴とするレンズアレイユニット。
  3. 請求項1または請求項2に記載のレンズアレイユニットであって、
    前記レンズアレイは、透明な板状部材の側面に前記複数のレンズ面を形成することにより、形成される
    ことを特徴とするレンズアレイユニット。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のレンズアレイユニットであって、
    前記遮光膜は、フォトリソグラフィおよびフィルム・インク印刷の少なくとも一方によって、前記第1の面に形成される
    ことを特徴とするレンズアレイユニット。
  5. レンズアレイにおけるそれぞれが単一のレンズとして機能する複数のレンズ面を有する第1の面に前記複数のレンズ面以外の領域に一体的に遮光膜を形成する形成ステップを備えることを特徴とするレンズアレイユニット製造方法。
JP2013055424A 2013-03-18 2013-03-18 レンズアレイユニットおよびレンズアレイユニット製造方法 Pending JP2014182210A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013055424A JP2014182210A (ja) 2013-03-18 2013-03-18 レンズアレイユニットおよびレンズアレイユニット製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013055424A JP2014182210A (ja) 2013-03-18 2013-03-18 レンズアレイユニットおよびレンズアレイユニット製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014182210A true JP2014182210A (ja) 2014-09-29

Family

ID=51700989

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013055424A Pending JP2014182210A (ja) 2013-03-18 2013-03-18 レンズアレイユニットおよびレンズアレイユニット製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014182210A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019515348A (ja) * 2016-05-02 2019-06-06 カール ツァイス マイクロスコピー ゲーエムベーハーCarl Zeiss Microscopy Gmbh 角度選択照明に対するアーティファクト低減
JP2020160238A (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 富士ゼロックス株式会社 光学装置、画像読取装置、および画像形成装置
JP7427974B2 (ja) 2020-01-27 2024-02-06 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 光学装置、画像読取装置および画像形成装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110128592A1 (en) * 2009-12-02 2011-06-02 Nippon Sheet Glass Company, Limited Erecting equal-magnification lens array plate, optical scanning unit, and image reading device
US20120200899A1 (en) * 2011-02-08 2012-08-09 Nippon Sheet Glass Company, Limited Erecting equal-magnification lens array plate, optical scanning unit, image reading device, and image writing device
JP2012163742A (ja) * 2011-02-07 2012-08-30 Seiko Epson Corp 結像光学素子、結像光学アレイおよび画像読取装置
US20130003142A1 (en) * 2011-06-30 2013-01-03 Nippon Sheet Glass Company, Limited Method of manufacturing lens array plate, erecting equal-magnification lens array plate, and optical scanning unit, and image reading device
JP2013045098A (ja) * 2011-08-26 2013-03-04 Kyocera Corp 正立等倍レンズアレイユニットおよび画像読取装置
US20140226202A1 (en) * 2011-08-26 2014-08-14 Kyocera Corporation Erecting equal-magnification lens array unit, image reading device and image forming device

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110128592A1 (en) * 2009-12-02 2011-06-02 Nippon Sheet Glass Company, Limited Erecting equal-magnification lens array plate, optical scanning unit, and image reading device
JP2011118122A (ja) * 2009-12-02 2011-06-16 Nippon Sheet Glass Co Ltd 正立等倍レンズアレイプレート、光走査ユニットおよび画像読取装置
JP2012163742A (ja) * 2011-02-07 2012-08-30 Seiko Epson Corp 結像光学素子、結像光学アレイおよび画像読取装置
US20120200899A1 (en) * 2011-02-08 2012-08-09 Nippon Sheet Glass Company, Limited Erecting equal-magnification lens array plate, optical scanning unit, image reading device, and image writing device
JP2012163850A (ja) * 2011-02-08 2012-08-30 Nippon Sheet Glass Co Ltd 正立等倍レンズアレイプレート、光走査ユニット、画像読取装置および画像書込装置
US20130003142A1 (en) * 2011-06-30 2013-01-03 Nippon Sheet Glass Company, Limited Method of manufacturing lens array plate, erecting equal-magnification lens array plate, and optical scanning unit, and image reading device
JP2013015586A (ja) * 2011-06-30 2013-01-24 Nippon Sheet Glass Co Ltd レンズアレイプレートおよび正立等倍レンズアレイプレートの製造方法
JP2013045098A (ja) * 2011-08-26 2013-03-04 Kyocera Corp 正立等倍レンズアレイユニットおよび画像読取装置
US20140226202A1 (en) * 2011-08-26 2014-08-14 Kyocera Corporation Erecting equal-magnification lens array unit, image reading device and image forming device

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019515348A (ja) * 2016-05-02 2019-06-06 カール ツァイス マイクロスコピー ゲーエムベーハーCarl Zeiss Microscopy Gmbh 角度選択照明に対するアーティファクト低減
JP7491667B2 (ja) 2016-05-02 2024-05-28 カール ツァイス マイクロスコピー ゲーエムベーハー 角度選択照明に対するアーティファクト低減
JP2020160238A (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 富士ゼロックス株式会社 光学装置、画像読取装置、および画像形成装置
JP7293791B2 (ja) 2019-03-26 2023-06-20 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 光学装置、画像読取装置、および画像形成装置
JP7427974B2 (ja) 2020-01-27 2024-02-06 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 光学装置、画像読取装置および画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4856199B2 (ja) レンズユニット、ledヘッド、露光装置、画像形成装置および読取装置
JP6211019B2 (ja) レンズミラーアレイ、光学ユニット及び画像形成装置
JPWO2007040246A1 (ja) イメージ結像光学系、イメージ結像光学系を用いた画像読取り装置および画像書込み装置
JP2010181686A (ja) レンズアレイ、ledヘッド、露光装置、画像形成装置および読取装置
JP2013088660A (ja) 結像素子アレイ及び画像形成装置
JP2018019179A (ja) 読取モジュール及びそれを備えた画像読取装置並びに画像形成装置
JP2018019251A (ja) 読取モジュール及びそれを備えた画像読取装置並びに画像形成装置
JP2014182210A (ja) レンズアレイユニットおよびレンズアレイユニット製造方法
US9354360B2 (en) Erecting equal-magnification lens array unit, image reading device and image forming device
JP4157880B2 (ja) 固体撮像素子の固定構造及び画像読取ユニット及び画像形成装置
JP5709458B2 (ja) 検出装置及び画像形成装置
JP5981836B2 (ja) 正立等倍レンズアレイユニット、画像読取装置、および画像形成装置
JP2011237732A (ja) 画像情報検出装置及びそれを有する画像形成装置
JP2015022163A (ja) レンズアレイユニット、画像読取装置、および画像形成装置
US8791974B2 (en) Optical scanning apparatus and image forming apparatus
JP6190127B2 (ja) 正立等倍レンズアレイユニット、画像読取装置、および画像形成装置
WO2014132644A1 (ja) 正立等倍レンズアレイユニット、画像読取装置、および画像形成装置
JP5988387B2 (ja) 正立等倍レンズアレイユニット、画像読取装置、および画像形成装置
JPH11231215A (ja) 結像レンズ
JP5988386B2 (ja) 正立等倍レンズアレイユニット、画像読取装置、および画像形成装置
JP5767950B2 (ja) 正立等倍レンズアレイユニット、画像読取装置、および画像形成装置
JP5767907B2 (ja) 正立等倍レンズアレイユニットおよび画像読取装置
JP5767908B2 (ja) 正立等倍レンズアレイユニットおよび画像読取装置
JP5889684B2 (ja) 正立等倍レンズアレイユニットおよび画像読取装置
JP2014126751A (ja) レンズアレイ光学系、画像形成装置、及び画像読取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151211

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160817

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160913

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170314