JP2014181786A - ディスクブレーキ - Google Patents

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泰昭 鶴見
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Abstract

【課題】ディスクブレーキにおいて、ディスクロータの冷却性を向上させる。
【解決手段】ディスクブレーキは、円環状を成したベンチレーティッド型のディスクロータ32と、ディスクロータ32の内周側から跨ぐキャリパとを含む。キャリパの連結部74の周方向の両端部に、それぞれ、通風穴90,92が設けられる。車両の走行中に車両の幅方向の外側から内側に向かって風が流れるが、風は、通風穴90,92を経てディスクロータ32に供給される。風はディスクロータ32の中空部を経てディスクロータ32とリム部との間の隙間から抜けたり、ディスクロータ32の摩擦面に沿って流れたりする。それによって、ディスクロータ32を良好に冷却することができる。
【選択図】図10

Description

本発明は、車両の車輪に設けられ、車輪の回転を抑制するディスクブレーキに関するものである。
特許文献1には、(i)ホイールのリムの内周側に一体的に回転可能に設けられた円環状のディスクロータと、(ii)そのディスクロータを内周側から跨いで設けられ、摩擦材を前記ディスクロータに押し付けるキャリパとを備えたディスクブレーキが記載されている。
特開平10−292832号公報
本発明は、ディスクブレーキの冷却性の向上を図るものである。
課題を解決するための手段および効果
本発明に係るディスクブレーキのキャリパは、連結部に半径方向に貫通して形成された通風穴を含むものとされる。
ホイールの回転に伴ってディスクロータが回転させられる。キャリパにより摩擦材がディスクロータに押し付けられ、これらが摩擦係合させられることにより、ホイールの回転が抑制される。また、摩擦材とディスクロータとの間の摩擦により熱が発生させられ、ディスクロータが加熱される。
一方、ホイールの回転に伴って、風が通風穴から吸引されてディスクロータに供給される。ディスクロータに供給された風は、ベンチレーティッドのフィンが形成された空間を経て外周側から抜けたり、ディスクロータの両側の摩擦面に沿って流れたりする。それにより、ディスクロータを冷却することができる。
特許請求可能な発明
(1)車両の車輪と共に回転可能な円環状を成したディスクロータと、
そのディスクロータを、内周側において跨ぐ状態で設けられ、前記ディスクロータの両側の摩擦面に摩擦材をそれぞれ押し付けるキャリパと
を含むディスクブレーキであって、
前記キャリパが、前記ディスクロータの内周側を跨ぐ部分の、互いに周方向に隔たった位置に、半径方向に貫通して形成された少なくとも2つの通風穴を含むとともに、それら少なくとも2つの通風穴が、各々と平行に延びる線同士が互いに交差する姿勢とされたことを特徴とするディスクブレーキ。
例えば、少なくとも2つの通風穴のうちの1つの姿勢(例えば、傾斜の状態で表すことができる)を、前進方向に回転している場合にエア(風)を吸引し易い姿勢とし、他の1つの姿勢を、後退方向に回転している場合に吸引し易い姿勢とすることができる。
また、少なくとも2つの通風穴の姿勢を、キャリパの開き剛性の低下を抑制し得る姿勢とすることができる。キャリパの開き剛性とは、キャリパの、摩擦材をディスクロータの摩擦面に押し付ける軸方向力の反力に起因する変形(摩擦材が摩擦面から離間する方向の変形)し難さをいい、開き剛性が大きい場合は小さい場合より、反力により変形し難くなる。
なお、例えば、キャリパが、内周側(ディスクロータを跨ぐ側)において非回転体に固定される場合において、内周側の部分(連結部と称することができる)が外周側(ディスクロータの摩擦面に対向する側)の部分より周方向に長い台形状を成したものである場合には、通風穴が連結部に形成されても、それに起因するキャリパの開き剛性の低下が抑制され得る。
(2)前記キャリパが、(i)前記ディスクロータの両側の摩擦面に対向してそれぞれ設けられ、前記摩擦材に軸方向力を付与する軸方向駆動部と、(ii)それら軸方向駆動部を、前記ディスクロータの内周側において連結する連結部とを含み、その連結部に前記少なくとも2つの通風穴が形成された(1)項に記載のディスクブレーキ。
軸方向駆動部は、ディスクロータの両側の摩擦面の各々に対向して設けられるが、軸方向駆動部の一方はリアクションディスク部とすることもできる。また、軸方向駆動部は、それぞれ、液圧シリンダ等の液圧アクチュエータによって出力される軸方向力を付与するものであっても、電動モータ等の電動アクチュエータによって出力される軸方向力を付与するものであってもよい。
(3)前記少なくとも2つの通風穴が、前記各々と平行に延びる線同士が、前記車輪の前記キャリパの前記ディスクロータの内周側を跨ぐ部分の内周側において交差する状態で形成された(1)項または(2)項に記載のディスクブレーキ。
少なくとも2つの通風穴が、通風穴と平行に延びる線同士が内周側において交差する姿勢で形成された場合には、外周側において交差する姿勢で形成された場合と比較して、通風穴の形成に起因するキャリパの開き剛性の低下を良好に抑制し得る。このことは、有限要素法の解析により明らかである。
(4)前記少なくとも2つの通風穴の各々と平行に延びる線同士が、前記車輪の前記キャリパの前記ディスクロータの内周側を跨ぐ部分の外周側において交差する状態で、前記少なくとも2つの通風穴が形成された(1)項または(2)項に記載のディスクブレーキ。
(5)前記キャリパが、前記車輪の回転軸線と平行な方向から見た場合に、概して台形状を成したものであり、前記少なくとも2つの通風穴が、各々と平行な線の各々と、前記台形の長辺の中心と短辺の中心とを通る台形中心線とのなす角度が、それぞれ、鋭角となる姿勢で形成された(1)項ないし(4)項のいずれか1つに記載のディスクブレーキ。
少なくとも2つの通風穴のうちの2つの通風穴は、台形中心線に対して対称に形成することができるが、対称に形成することは不可欠ではない。
(6)前記少なくとも2つの通風穴が、前記車輪の回転に伴って、前記内周側から外周側に向かって空気を吸引し易い向きに傾斜した姿勢で形成された(1)項ないし(5)項のいずれか1つに記載のディスクブレーキ。
(7)前記円環状のディスクロータが、前記車輪のリム部に、前記リム部の内周面と前記円環状のディスクロータの外周面との間に隙間を隔てて取り付けられた(1)項ないし(6)項のいずれか1つに記載のディスクブレーキ。
ディスクロータがベンチレーティッドタイプのものである場合には、風が、一対の板状部材の間のフィンが設けられた部分(中空部)を内周側から外周側に向かって流れ、外周面とリム部との間の隙間から抜ける。
(8)前記キャリパの前記ディスクロータの内周側を跨ぐ部分の周方向の中央部に、前記車輪の回転軸線と平行な方向に伸び、内周側と外周側とを貫通する中央貫通穴が形成されるとともに、前記跨ぐ部分の前記中央貫通穴の外周側の開口周辺の前記回転軸線と平行な方向の両端部に、前記内周側から外周側に向かって凸となる持ち上がり部が形成された(1)項ないし(7)項のいずれか1つに記載のディスクブレーキ。
中央貫通穴は、例えば、少なくとも2つの通風穴の間に設けることができる。
持ち上がり部は、中央貫通穴の開口周辺に、軸方向駆動部に向かって凸(半径方向に凸)となる形状とすることができる。
(9)前記キャリパの前記ディスクロータの内周側を跨ぐ部分の周方向の中央部に、前記車輪の回転軸線方向に伸び、内周側と外周側とを貫通する中央貫通穴が形成されるとともに、前記跨ぐ部分の前記中央貫通穴の外周側の開口周辺の前記回転軸線と平行な方向の中心部と両端部の各々との間の部分に周方向に傾斜した切欠が形成された(1)項ないし(8)項のいずれか1つに記載のディスクブレーキ。
切欠の切欠面の少なくとも一部は平面であっても曲面であってもよい。
(10)前記キャリパの前記ディスクロータの内周側を跨ぐ部分の周方向の中央部に、前記車輪の回転軸線方向に伸び、内周側と外周側とを貫通する中央貫通穴が形成されるとともに、前記跨ぐ部分の前記中央貫通穴の外周側の開口周辺の形状が、前記中央貫通穴の周方向の中心を通り、かつ、前記回転軸線を含む第1面に対して対称とされるとともに、前記中央貫通穴の前記回転軸線と平行な方向の中心を通り、かつ、前記第1面に対して直交する第2面に対して対称とされた(1)項ないし(9)項のいずれか1つに記載のディスクブレーキ。
持ち上がり部、切欠は、それぞれ、中央貫通穴の外周側の開口周辺にそれぞれ4つずつ設けられる。
本発明の一実施例であるディスクブレーキが搭載されたホイールの斜視図である。 上記ディスクブレーキのディスクロータをホイールに取り付ける取付装置の分解斜視図である。 上記ホイール(キャリパを外した状態)の正面図である。 上記ディスクブレーキのキャリパを内周側から見た図である。 図4のAA断面図である。 図4のBB断面図である。 図4のCC断面図である。 図4のDD断面図である。 上記ディスクブレーキの斜視図である。 上記ディスクブレーキにおける風の流れを示す図である。 上記ディスクブレーキのキャリパに設けられた別の通風穴を示す図である。
以下、本発明の一実施形態であるディスクブレーキを図面に基づいて詳細に説明する。本発明は、下記の実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。
図1において、非駆動輪であるホイール10は、ステアリングナックル12に回転軸線Lの回りに回転可能に保持される。ホイール10は、(i)リム部14と、(ii)リム部14に取り付けられた図示しないタイヤと、(iii)ホイール10の回転軸線方向の一端側に設けられた円板状のディスク部16とを含む。ステアリングナックル12は、アクスルハブ20を回転可能に保持し、そのアクスルハブ20にホイール10のディスク部16が複数対のハブボルト22およびハブナット(図示を省略する)によって締結される。
ディスクブレーキ30は、(a)ホイール10に、そのホイール10と共に回転可能に取り付けられたディスクロータ32と、(b)非回転体としてのステアリングナックル12に固定されたキャリパ36とを含む。キャリパ36は、一対の摩擦材34a,b(図5等参照)をディスクロータ32の両側の摩擦面35a,b(図1,9等参照)にそれぞれ押し付ける。
ディスクロータ32は、図9に示すようにベンチレーティッド型の円環状を成したものであり、外周縁においてホイール10のリム部14の内周面に半径方向(回転軸線Lと垂直な方向)に隙間38(図3参照)等を隔てて取り付けられ、キャリパ36が、ディスクロータ32にそれの内周側から跨がる状態で設けられる。
本実施例においては、図2,3に示すように、取付装置40によってディスクロータ32がリム部14の内周側に取り付けられる。取付装置40は、ディスクロータ32とリム部14との間に設けられた(1)中間リング部材42および(2)固定用リング部材44を含むとともに、(3)ディスクロータ32の外周面に、周方向に等間隔で形成された複数個の第1係合凸部50と、(4)中間リング部材42の内周面の、前記第1係合凸部50に対応する位置に設けられた第1係合凹部52と、(5)中間リング部材42の外周面に、周方向に等間隔で形成された複数個の第2係合凸部54と、(6)アダプタリング部材56の内周面の、前記第2係合凸部54に対応する位置に設けられた第2係合凹部58と、(7)固定用リング部材44に設けられた複数個の雌ねじ部60とを含む。第1係合凸部50は、ベンチレーティッド型のディスクロータ32の幅方向の中央に位置する中空部62から外れた位置に設けられる。また、アダプタリング部材56はリム部14に相対移動不能に設けられる。
ディスクロータ32は中間リング部材42の内周側に、第1係合凸部50が第2係合凹部52に圧入、焼嵌め等によって嵌合されることにより、相対回転不能に取り付けられる。そして、第1係合凸部50は、ディスクロータ32の外周面から外周側へ突出して設けられ、第1係合凹部52は、中間リング部材42の内周面から内周側へ突出して設けられたものであるため、これら第1係合凸部50と第1係合凹部52との嵌合により、ディスクロータ32の外周面と中間リング部材42の内周面との間に隙間38が形成される。その結果、ディスクロータ32の中空部62が開放される。
同様に、中間リング部材42の第2係合凸部54とアダプタリング56の第2係合凹部58との圧入、焼嵌め等により、中間リング部材42がアダプタリング56に相対回転不能に取り付けられるのであるが、第2係合凸部54が中間リング部材42の外周面から外周側に突出して設けられ、第2係合凹部58がアダプタリング56の内周面から内周側に突出して設けられるため、これら中間リング部材42の外周面とアダプタリング56(リム部30)の内周面との間に隙間63が形成される。
また、固定用リング部材44は、雌ねじ部60が、ディスクロータ32の第1係合凸部50と中間リング部材42の第1係合凹部52との嵌合部に対応する状態で中間リング部材42の内周側に配設され、ボルト64が、第2係合凹部52に設けられた軸線方向の貫通穴66と第1係合凸部50に形成された隙間を通って、雌ねじ部60に設けられた雌ねじ穴68において螺合させられることにより、ディスクロータ32、中間リング部材42が軸方向に相対移動不能に固定される。
キャリパ36は、図1,8に示すように、回転軸線Lと平行な方向から見た場合に、外周側が内周側より周方向の長さが短い台形状を成す。キャリパ36は、図4,5,9等に示すように、ディスクロータ32の両側の摩擦面35a,bにそれぞれ対応して設けられた軸方向駆動部としてのシリンダ部70,72と、シリンダ部70,72をディスクロータ32の内周側において連結する連結部(ブリッジ部と称することができる)74とを含む。シリンダ部70,72には、それぞれ、液圧シリンダが周方向に2つずつ隙間を隔てて設けられる(図8参照)のであり、本実施例のディスクブレーキ30はオポーズド型とされる。また、一対の摩擦材34a,bが、それぞれ、図8に示すように、アンチ・ラトル・スプリング76によって連結部74に押し付けられて保持される。
シリンダ部70,72の液圧シリンダに液圧が供給されると、摩擦材34a,bがそれぞれディスクロータ32の摩擦面35a,bに押し付けられる。
キャリパ36の連結部74の周方向の両端部に、それぞれ、内周側に湾曲して突出した被取付部80,82が設けられ、ステアリングナックル12にボルト等により相対移動不能に固定される。また、連結部74の軸線方向の両端部にはそれぞれ半径方向に外周側に向かって伸びた補強部84,86が設けられる。補強部84,86は、連結部74とシリンダ部70,72の各々とをそれぞれ連結するものである。
また、連結部74の周方向の両端部のディスクロータ32の中空部(フィンが形成された部分であり、一対の板状部材の間の空間をいう。)62に対向する部分(軸線方向の中央部)に、それぞれ、内周側と外周側とを貫通する通風穴90,92が形成される。換言すれば、通風穴90,92により、ディスクロータ32の中空部62とキャリパ36の内周側とが連通させられる。
通風穴90,92は、図8に示すように、通風穴90,92と平行に延びた穴規定線L,L同士が連結部74の内周側の点Pにおいて交差する姿勢で、かつ、キャリパ36の周方向の中心線Lに対してほぼ45°傾斜する姿勢とされる。
中心線Lとは、2つの被取付部80,82から等距離(m=m)にあり、かつ、2つの被取付部80,82を通る線に垂直な線である。穴規定線L,Lは中心線Lに対して30〜60°傾斜した姿勢とすることが望ましく、特に、45°傾斜した姿勢とすることが望ましい。
なお、図11(a)に示すように、通風穴202,204を、穴規定線L11,L21が中心線Lと平行となる姿勢で形成したり、図11(b)に示すように、通風穴206,208を、穴規定線L12,L22が連結部74の外周側の点Qにおいて交差する姿勢で形成したりすることもできる。図11(b)に示すように通風穴206,208が形成された場合には、前進回転時に、通風穴206から風(エア)が吸引され易いため、ディスクロータ32を良好に冷却することができる。しかし、有限要素法の解析により、通風穴90,92のように規定線L,Lが連結部74の内周側の点Pにおいて交差する姿勢で設けた方がキャリパの開き剛性の低下を抑制する点で望ましい。
また、キャリパ36の連結部74の周方向の中央部には、回転軸線Lと平行な方向(以下、単に軸線方向と略称する場合がある)に伸び、かつ、半径方向に貫通した中央貫通穴としてのスリット94が形成される。スリット94は、摩擦材34a,bを保持するアンチ・ラトル・スプリング76を配設する(通す)機能を備えたものである。
図5、6に示すように、連結部74の、スリット94の外周側の開口部周辺の軸線方向の両端部には、それぞれ、内周側から外周側に持ち上がった形状(半径方向に凸)を成す持ち上がり部100(合計4か所)が設けられる。詳細には、スリット94の開口縁において最も外周側に位置し、周方向、軸線方向に離れるにつれて内周側に位置する形状とされる。
また、図5,7に示すように、スリット94の外周側の開口部周辺の軸線方向の中心と両端部の各々との間の中間部には、それぞれ、周方向に傾斜した切欠102(合計4か所)が設けられる。切欠102の形状は、スリット94の開口縁が最も内周側に位置し、開口縁から周方向、軸線方向に離れるにつれて外周側に位置する向きに傾斜した形状とされる。切欠102は、それぞれ、持ち上がり部100に隣接した位置、換言すれば、持ち上がり部100のすその付近に設けられる。
持ち上がり部100、切欠102等によって構成されるスリット94の外周側の開口部周辺の形状は、半径方向から見た場合に、図4のAAに沿った第1面S1(図6,7参照)および図4のDDに沿った第2面S2(図5参照)にそれぞれ対称な形状とされている。切欠102の切欠面104と第1面S1とのなす角度は、30〜60°の間の角度とすることが望ましく、特に、ほぼ45°とすることが望ましい。
キャリパ36の連結部74の周方向の中央部に形成されたスリット94の外周側の開口周辺部(縁部を含む)の形状を、上述のようにすることにより、キャリパの開き剛性を高くし、キャリパ36に加えられる応力を小さくし得ることが、有限要素法の解析により確かめられている。
スリット94の開口部周辺の形状とキャリパの開き剛性、応力との関係は明らかではないが、切欠102、持ち上がり部100等により、キャリパ36の周方向、半径方向の弾性変形が許容されることによりキャリパ36の軸線方向の弾性変形が抑制されて、開き剛性が高められるとともに、応力が緩和されると考えられる。
以上のように構成されたディスクブレーキにおいて、図10に示すように、ホイール10が前進回転方向Pに回転している状態でシリンダ部70,72に液圧が供給されると、一対の摩擦材34a,bがディスクロータ32の摩擦面35a,bに押し付けられるとともに、キャリパ36が弾性変形させられ、ディスクブレーキ30が作動させられて、ホイール10の回転が抑制される。
また、車両の走行中には、車両の幅方向の外側から内側に向かって風が当たるが、図10に示すように、風は、通風穴90,92、スリット94を経て、ディスクロータ32に供給される。ディスクロータ32に供給された風は、ディスクロータ32の内部の中空部62を経て、外周面とリム部14との間の隙間38から抜けたり、ディスクロータ32の摩擦面35a,bに沿って流れたりする。詳細には、通風穴90、スリット94を経てディスクロータ32に供給される風は、摩擦材34a,b等があるため、主として中空部62を経て外周側に抜ける。通風穴92を経てディスクロータ32に供給される風は、圧力差が小さいため流量が小さいが、中空部62を経て外周側に抜けたり、ディスクロータ32の摩擦面35a,bに沿って流れたりする。
このように、通風穴90,92を設けることにより、ディスクロータ32を良好に冷やすことができる。
10:ホイール 12:ナックル 14:リム部 16:ディスク部 32:ロータ 34:摩擦材 36:キャリパ 38:隙間 40:取付装置 62:隙間 74:連結部 90,92:通風穴 94:スリット 100:持ち上がり部 102:切欠

Claims (1)

  1. 車両の車輪と共に回転可能な円環状を成したディスクロータと、
    そのディスクロータを、内周側において跨ぐ状態で設けられ、前記ディスクロータの両側の摩擦面に摩擦材をそれぞれ押し付けるキャリパと
    を含むディスクブレーキであって、
    前記キャリパが、前記ディスクロータの内周側を跨ぐ部分の互いに周方向に隔たった位置に、半径方向に貫通して形成された少なくとも2つの通風穴を含むとともに、それら少なくとも2つの通風穴が、各々と平行に延びる線同士が互いに交差する姿勢とされたことを特徴とするディスクブレーキ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102015205819A1 (de) * 2015-03-31 2016-10-06 Continental Teves Ag & Co. Ohg Innenumgriffene Festsattelscheibenbremse für ein Kraftfahrzeug

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