JP2022150834A - ハブユニット軸受 - Google Patents

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Masamitsu Watabe
達男 若林
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Abstract

【課題】軽量化及び剛性向上を両立できるハブユニット軸受を提供する。【解決手段】フランジ50が、ハブボルトが挿通されるボルト孔51が形成された複数のボルトボス部53と、ボルトボス部53の周方向両側及び径方向外側に設けられた薄肉部55と、薄肉部55の周方向両側及び径方向外側に設けられた厚肉部57と、を有する。薄肉部55の軸方向幅55Lは、ボルトボス部53の軸方向幅53Lよりも小さい(55L<53L)。厚肉部57の軸方向幅57Lは、ボルトボス部53の軸方向幅53L以下であり(57L≦53L)、薄肉部55の軸方向幅55Lよりも大きい(57L>55L)。【選択図】図3

Description

本発明は、ハブユニット軸受に関する。
ハブユニット軸受は、バネ下重量に影響を及ぼすため、車両の乗り心地向上及び燃費向上の為には軽量化や低回転慣性化が求められる一方、操安性向上の観点からは、高剛性であることも求められる。
特許文献1に記載されたハブフランジは、上記の要求に応えるハブユニット軸受に採用されるハブフランジの一例である。ハブフランジはハブユニット軸受の中では質量が大きいため、特許文献1においては、回転部品であるハブ輪の質量と回転慣性を減らす為に、フランジを星形(十字)形状とすると共に、フランジの径方向外側部及びボルト孔のボルトボス部の周方向隣接部を薄肉化し、ハブ輪の質量と回転慣性を減らしている。
特開2019-59289号公報
しかし、特許文献1に記載のハブフランジにおいては、径方向外側部が薄肉化されているため、周方向の剛性が低くなり、周方向の力に対し変形が大きくなる可能性がある。特に、駆動輪に使用されるハブユニット軸受では、駆動力や制動力を路面に伝える必要があるため、ハブフランジの周方向剛性が不足すると、径方向から見たフランジ形状が変形し、駆動/制動制御の遅れ感の原因となる。また、ブレーキロータとのフレッチングコロージョンが進行し、ホイールアライメントの狂いが大きくなり、操縦安定性が低下する可能性がある。さらに、ブレーキロータがディスクの場合は、ブレーキジャダが大きくなる、等の不具合の原因となる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、軽量化及び剛性向上を両立できるハブユニット軸受を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 内周面に複列の転走面が形成された外方部材と、
外周面に複列の転走面が形成された内方部材と、
前記外方部材の前記複列の転走面と、前記内方部材の前記複列の転走面と、の間に配置される複数の転動体と、
を備えるハブユニット軸受において、
前記外方部材又は前記内方部材には、径方向外側へ延びる車輪取り付け用のフランジが設けられ、
前記フランジは、
ハブボルトが挿通されるボルト孔が形成された複数のボルトボス部と、
前記複数のボルトボス部それぞれの周方向両側及び径方向外側に設けられた薄肉部と、
前記薄肉部の周方向両側及び径方向外側に設けられた厚肉部と、
を備え、
前記薄肉部の軸方向幅は、前記複数のボルトボス部それぞれの軸方向幅よりも小さく、
前記厚肉部の軸方向幅は、前記複数のボルトボス部それぞれの軸方向幅以下であり、前記薄肉部の軸方向幅よりも大きい、
ハブユニット軸受。
(2) 前記厚肉部は、前記フランジの外周に沿って連続して延び、前記フランジの輪郭を構成、または形成する
(1)に記載のハブユニット軸受。
(3) 前記複数のボルトボス部それぞれの軸方向一方側面と、前記厚肉部の軸方向一方側面と、は同一平面上に位置するか、前記複数のボルトボス部それぞれの一方側面は、前記厚肉部の軸方向一方側面よりも軸方向内側に位置する、
(1)または(2)に記載のハブユニット軸受。
(4) 駆動輪用のハブユニット軸受である、(1)~(3)のいずれか一つに記載のハブユニット軸受。
本発明によれば、軽量化及び剛性向上を両立できるハブユニット軸受を提供できる。
図1は、第一実施形態に係るハブユニット軸受を示す断面図である。 図2は、第一実施形態のハブ輪をインナー側(軸方向内側)から見た図である。 図3(a)はフランジをインナー側から見た図であり、図3(b)は図3(a)のA-A線断面図であり、図3(c)は図3(a)のB-B線断面図である。 図4(a)は第二実施形態のフランジを示す図であり、図4(b)は図4(a)のC-C線断面図であり、図4(c)は図4(a)のD-D線断面図である。 図5(a)は第三実施形態のフランジを示す図であり、図5(b)は図5(a)のE-E線断面図であり、図5(c)は図5(a)のF-F線断面図である。 図6(a)は第四実施形態のフランジを示す図であり、図6(b)は図6(a)のE-E線断面図であり、図6(c)は図6(a)のF-F線断面図である。 図7は、第五実施形態のハブ輪をインナー側(軸方向内側)から見た図である。
以下、本発明の各実施形態のハブユニット軸受1について、図面を参照して説明する。
(第一実施形態)
図1は、第一実施形態に係るハブユニット軸受1を示す断面図である。
ハブユニット軸受1は、車輪(駆動輪または従動輪)を回転自在に支持するものである。ハブユニット軸受1は、内周面に複列の転走面11a,11bが形成された外方部材10と、外周面に複列の転走面21a,21bが形成された内方部材20と、外方部材10の複列の転走面11a,11bと内方部材20の複列の転走面21a,21bとの間に配置される複数の転動体3と、複数の転動体3を転動自在に保持する保持器4と、を備えている。
なお、本明細書において、「軸方向内側(軸方向一方側)」及び「インナー側」とは、車体に取り付けた際のハブユニット軸受1の車体側を表し、図1中の右側である。「軸方向外側(軸方向他方側)」及び「アウター側」とは、車体に取り付けた際のハブユニット軸受1の車輪側を表し、図1中の左側である。また、「径方向外側」とは、内方部材20の回転軸Oから遠ざかる方向を表し、図1中の上側である。「径方向内側」とは、内方部材20の回転軸Oに近づく方向を表し、図1中の下側である。「周方向」とは、内方部材20の回転軸Oを中心に旋回する方向を表す。
外方部材10は、転がり軸受構造の外輪を構成する。外方部材10の内周面には、二列の転走面11a,11bが形成されている。二列の転走面11a,11bはそれぞれ、内方部材20の二列の転走面21a,21bに径方向に対向する。
内方部材20は、転がり軸受構造の内輪を構成する。内方部材20は、ハブ輪30と、内輪40と、を有する。ハブ輪30は、外方部材10の径方向内側に配置された軸部35を有する。
軸部35の外周面のうちインナー側端部には、段部31が形成されている。段部31の外径は、ハブ輪30の他の部分の外径に比べて小さい。また、段部31は、回転軸Oを中心軸とする円筒形状である。
軸部35の外周面のうち段部31よりもアウター側には、転走面21bが形成されている。軸部35の転走面21bは、外方部材10のアウター側の転走面11bに対向する。
軸部35の外周面のうち転走面21bよりもアウター側には、径方向外側へ延びる車輪取り付け用のフランジ50が形成されている。
軸部35の外周面のうち、軸方向における転走面21bとフランジ50との間(外方部材10のアウター側端部の位置に対応)には、密封部材7が配置される。密封部材7は、外方部材10の内周面と内方部材20の軸部35の外周面との間で転動体3が設置された内部空間Sを密閉する。
図示されたハブユニット軸受1は駆動輪用のハブユニット軸受であるため、ハブ輪30(軸部35)の中心には、ドライブシャフト(不図示)とかみ合うための軸方向に延びるスプライン孔33が形成されている。しかし、本実施形態に係るハブユニット軸受1は従動輪用のハブユニット軸受としても適用可能であり、その場合、ハブ輪30(軸部35)の中心は孔の無い中実である。
内輪40は、ハブ輪30の段部31に嵌合される。内輪40の外周面のうちインナー側端部には、密封部材5が配置される。密封部材5は、外方部材10の内周面と内方部材20の外周面との間の内部空間Sを密閉する。
内輪40の外周面のうち、密封部材5が配置される部分よりもアウター側には、転走面21aが形成されている。内輪40の転走面21aは、外方部材10のインナー側の転走面11aに対向する。
次に、ハブ輪30のフランジ50について詳細に説明する。図2は、第一実施形態のハブ輪30をインナー側(軸方向内側)から見た図である。図3(a)は、フランジ50をインナー側から見た図であり、図3(b)は、図3(a)のA-A線断面図であり、図3(c)は、図3(a)のB-B線断面図である。
本実施形態のハブ輪30は、軸部35の外周面から径方向外側に延びる複数(本実施形態では四個)のフランジ50を有している。複数のフランジは、周方向に所定間隔で設けられている。本実施形態においては、フランジ50はハブ輪30の回転軸Oを中心に位相角90°ごとに設けられており、複数のフランジ50全体としては星形形状(十字形状)とされている。
なお、フランジ50の個数は四個に限定されず任意に設定してよい。例えば、フランジ50がハブ輪30の回転軸Oを中心に位相角72°ごとに設けられることにより、フランジ50の個数が五個とされてもよい。また、フランジ50がハブ輪30の回転軸Oを中心に位相角60°ごとに設けられることにより、フランジ50の個数が六個とされてもよい。
フランジ50の略中心には、ハブボルト(不図示)が挿通されるボルト孔51が形成されたボルトボス部53が設けられる。さらに、フランジ50は、ボルトボス部53の周方向両側及び径方向外側に設けられた薄肉部55と、薄肉部55の周方向両側及び径方向外側に設けられた厚肉部57と、を有する。
図3(c)に示すように、薄肉部55の軸方向幅55Lは、ボルトボス部53の軸方向幅53Lよりも小さい(55L<53L)。厚肉部57の軸方向幅57Lは、ボルトボス部53の軸方向幅53L以下であり(57L≦53L)、薄肉部55の軸方向幅55Lよりも大きい(57L>55L)。本実施形態においては、厚肉部57の軸方向幅57Lは、ボルトボス部53の軸方向幅53Lと同一である(57L=53L)
フランジ50のアウター側(図3(b)の下側、図3(c)の右側)の側面(軸方向外側面)50Aは、ボルトボス部53、薄肉部55及び厚肉部57の軸方向外側面(軸方向他方側面)によって構成されている。これら、ボルトボス部53、薄肉部55及び厚肉部57の軸方向外側面は、同一平面上に位置するため、フランジ50の軸方向外側面50Aは、略平面形状である。そして、フランジ50の軸方向外側面50Aは、軸部35のアウター側の側面35Aと滑らかに接続する。
フランジ50のインナー側の側面(軸方向内側面)50Bは、ボルトボス部53、薄肉部55及び厚肉部57の軸方向内側面(軸方向一方側面)によって構成されている。本実施形態においては、ボルトボス部53の軸方向内側面と厚肉部57の軸方向内側面とは同一平面上に位置するが、薄肉部55の軸方向内側面がボルトボス部53及び厚肉部57の軸方向内側面よりもアウター側(軸方向外側)に位置する。したがって、フランジ50の軸方向内側面50Bは、凹凸形状である。また、フランジ50の軸方向内側面50Bは、ハブ輪30の軸部35のインナー側の側面35Bよりもアウター側に位置しており、これらの側面50B、35Bは互いに曲面58によって接続される。
ボルトボス部53は、ボルト孔51の周囲からフランジ50の基端部まで径方向内側へ延びて、ハブ輪30の軸部35に接続している。なお、ボルトボス部53のボルト座面(軸方向内側面)は、旋削加工されており、その表面粗さや平面度、平行度等が確保されている。なお、本実施形態においては、ボルトボス部53のボルト座面(軸方向内側面)と、厚肉部57の軸方向内側面と、が同一平面上に位置するため、ボルトボス部53のボルト座面(軸方向内側面)と厚肉部57の軸方向内側面とが、同時に旋削加工されても構わない。
ここで、フランジ50の輪郭を構成する縁部のうち、周方向一方側(図3(a)の右側)の縁部を「第一縁部50C」と呼び、周方向他方側(図3(a)の左側)の縁部を「第二縁部50D」と呼び、径方向外側の縁部を「第三縁部50E」と呼ぶ。第一縁部50C及び第二縁部50Dは、フランジ50の先端部(径方向外側端部)から基端部(径方向内側端部)まで延びる。第一縁部50Cの径方向外側端部及び第二縁部50Dの径方向外側端部は、第三縁部50Eによって周方向に接続される。したがって、これら第一~第三縁部50C~50Eは、軸方向から見ると、逆U字形状である(図3(a)参照)。そして、第一~第三縁部50C~50Eに沿うように厚肉部57が設けられており、この厚肉部57によってフランジ50の輪郭が構成される。したがって、厚肉部57は、軸方向から見ると、逆U字形状である。
上述したボルトボス部53と厚肉部57との間において、フランジ50の軸方向内側面50Bに溝部56が設けられる。これにより、ボルトボス部53と厚肉部57との間には、薄肉部55が形成される。したがって、薄肉部55は、軸方向から見ると、逆U字形状である。本実施形態の薄肉部55の軸方向内側面は略平面形状である。薄肉部55の軸方向内側面と、軸部35のインナー側の側面35Bと、は曲面58によって接続される。
以上説明したように、本実施形態のハブユニット軸受1によれば、フランジ50が、ハブボルト(不図示)が挿通されるボルト孔51が形成されたボルトボス部53と、ボルトボス部53の周方向両側及び径方向外側に設けられた薄肉部55と、薄肉部55の周方向両側及び径方向外側に設けられた厚肉部57と、を有する。そして、薄肉部55の軸方向幅55Lは、ボルトボス部53の軸方向幅53Lよりも小さい(55L<53L)。厚肉部57の軸方向幅57Lは、ボルトボス部53の軸方向幅53L以下であり(57L≦53L)、薄肉部55の軸方向幅55Lよりも大きい(57L>55L)。
したがって、フランジ50は、ボルトボス部53の周方向両側及び径方向外側が薄肉部55によって薄肉化されるので、ハブ輪30の質量と回転慣性を低減することができる。
さらに、フランジ50は、薄肉部55の周方向両側のみならず径方向外側も厚肉部57によって厚肉化されるので、周方向剛性を向上できる。これにより、径方向から見たフランジ50の形状の変形が抑制できるので、駆動及び制動制御の遅れ感、ブレーキロータのフレッチングコロージョンによるホイールアライメントの狂い、ブレーキジャダ等の不具合の発生が抑制される。
また、本実施形態のハブユニット軸受1によれば、厚肉部57がフランジ50の輪郭を構成する。したがって、フランジ50の強度や剛性をさらに向上できる。
また、本実施形態のハブユニット軸受1によれば、ボルトボス部53の軸方向内側面(軸方向一方側面)と、厚肉部57の軸方向内側面(軸方向一方側面)と、が同一平面上に位置する。したがって、フランジ50の軸方向内側面50Bに溝部56を設けるという比較的簡単な工程のみで、ボルトボス部53、薄肉部55、及び厚肉部57を設けることができる。
上記のようなハブユニット軸受1は、従動輪用のハブユニット軸受として用いることが可能であるが、フランジ50の剛性がより重要となる駆動輪用のハブユニット軸受として用いることが特に好適である。
(第二実施形態)
図4(a)は、第二実施形態のフランジ50を示す図であり、図4(b)は、図4(a)のC-C線断面図であり、図4(c)は、図4(a)のD-D線断面図である。
本実施形態のフランジ50においては、薄肉部55の軸方向内側面(軸方向一方側面)が、径方向外側に向かうにしたがって軸方向外側に位置するテーパ面とされている。すなわち、溝部56の深さが、径方向外側に向かうにしたがって、徐々に深くなる。
このように構成することで、路面反力に基づく大きな力が掛かるボルトボス部53の径方向内側を、燃費や動力性能に影響する回転慣性の増大を抑えつつ、強化することができる。
なお、このような構成は、ハブユニット軸受1が重量の嵩む車両に用いられる場合に好適である。なぜなら、強度が必要なボルトボス部53の径方向内側を強化できると共に、あまり強度を必要とせず、半径が大きく、回転慣性への影響度が高いボルトボス部53の径方向外側の質量を低減できるからである。
(第三実施形態)
図5(a)は、第三実施形態のフランジ50を示す図であり、図5(b)は、図5(a)のE-E線断面図であり、図5(c)は、図5(a)のF-F線断面図である。
本実施形態のフランジ50においては、厚肉部57の軸方向幅57Lがボルトボス部53の軸方向幅53Lよりも小さい(57L<53L)。これにより、ボルトボス部53の軸方向内側面(軸方向一方側面)は、厚肉部57の軸方向内側面(軸方向一方側面)よりも軸方向内側に位置する。
このように構成することで、厚肉部57の軸方向幅57Lが第一及び第二実施形態の構成に比べて小さくなるため、フランジ50の質量及び回転慣性を低減できる。したがって、本実施形態の構成は、ハブユニット軸受1が重量の嵩む車両に用いられる場合に好適である。また、平面度を確保するための旋削加工面がボルトボス部53のみになるので、旋削部の外内径差が少なくなり、加工時間が減るのでコストダウンにつながる。さらに、断続切削によるバイトの振動を軽減でき、仕上げ面の精度が向上する。
なお、図示の例では、薄肉部55の軸方向内側面が、第二実施形態と同様に径方向外側に向かうにしたがって軸方向外側に位置するテーパ面とされているが、この構成に限定されず、第一実施形態と同様に径方向に延びる(回転軸Oに対して鉛直方向に延びる)平面としても構わない。
(第四実施形態)
図6(a)は、第四実施形態のフランジ50を示す図であり、図6(b)は、図6(a)のE-E線断面図であり、図6(c)は、図6(a)のF-F線断面図である。
本実施形態のフランジ50においては、第三実施形態の構成に加えて、厚肉部57の軸方向内側面が、径方向外側に向かうにしたがって軸方向外側に位置するテーパ面とされている。
このように構成することで、燃費や動力性能に影響する回転慣性の増大を抑えつつ、厚肉部57の補強効果が径方向内側に向かうほど大きくできる。
なお、このような構成は、ハブユニット軸受1が重量の嵩む車両に用いられる場合に好適である。なぜなら、強度が必要なフランジ50の径方向内側を強化できると共に、あまり強度を必要とせず、半径が大きく、回転慣性への影響度が高いフランジ50の径方向外側の質量を低減できるからである。
(第五実施形態)
図7は、第五実施形態のハブ輪30をインナー側(軸方向内側)から見た図である。本実施形態のハブ輪30においては、全てのフランジ50が回転軸Oを中心とする円板37上に形成されて一体化されている。すなわち、本実施形態のハブ輪30は、丸フランジ付ハブ輪である。このような構成によれば、ハブ輪30の剛性をさらに向上できる。
なお、上述の実施形態のハブユニット軸受1では、車輪取り付け用のフランジ50が内方部材20に設けられていたが、車輪取り付け用のフランジ50は外方部材10に設けられても構わない。
本願発明は、各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において実施可能であり、様々な変形が可能である。
1 ハブユニット軸受、3 転動体、4 保持器、5,7 密封部材、10 外方部材、11a,11b 転走面、20 内方部材、21a,21b 転走面、30 ハブ輪、31 段部、33 スプライン孔、35 軸部、37 円板、40 内輪、50 フランジ、50A 軸方向外側面、50B 軸方向内側面、50C 第一縁部、50D 第二縁部、50E 第三縁部、51 ボルト孔、53 ボルトボス部、53L 軸方向幅、55 薄肉部、55L 軸方向幅、56 溝部、57 厚肉部、57L 軸方向幅、58 曲面、O 回転軸

Claims (4)

  1. 内周面に複列の転走面が形成された外方部材と、
    外周面に複列の転走面が形成された内方部材と、
    前記外方部材の前記複列の転走面と、前記内方部材の前記複列の転走面と、の間に配置される複数の転動体と、
    を備えるハブユニット軸受において、
    前記外方部材又は前記内方部材には、径方向外側へ延びる車輪取り付け用のフランジが設けられ、
    前記フランジは、
    ハブボルトが挿通されるボルト孔が形成された複数のボルトボス部と、
    前記複数のボルトボス部それぞれの周方向両側及び径方向外側に設けられた薄肉部と、
    前記薄肉部の周方向両側及び径方向外側に設けられた厚肉部と、
    を備え、
    前記薄肉部の軸方向幅は、前記複数のボルトボス部それぞれの軸方向幅よりも小さく、
    前記厚肉部の軸方向幅は、前記複数のボルトボス部それぞれの軸方向幅以下であり、前記薄肉部の軸方向幅よりも大きい、
    ハブユニット軸受。
  2. 前記厚肉部は、前記フランジの外周に沿って連続して延び、前記フランジの輪郭を構成、または形成する
    請求項1に記載のハブユニット軸受。
  3. 前記複数のボルトボス部それぞれの軸方向一方側面と、前記厚肉部の軸方向一方側面と、は同一平面上に位置するか、前記複数のボルトボス部それぞれの一方側面は、前記厚肉部の軸方向一方側面よりも軸方向内側に位置する、
    請求項1または2に記載のハブユニット軸受。
  4. 駆動輪用のハブユニット軸受である、請求項1~3のいずれか一項に記載のハブユニット軸受。
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