JP2014181113A - 遮蔽装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者の作業の邪魔になりにくく、作業スペースを大きく確保できるようにする。
【解決手段】遮蔽装置は、物品の通過を遮るように覆うシート状の遮蔽部材と、該遮蔽部材を巻き取るための巻取軸と、巻取軸を回転駆動する駆動部とを備える。遮蔽部材は、巻取軸による遮蔽部材の巻き取り動作又は引き出し動作によって上下方向に移動可能に構成される。遮蔽部材は、巻取軸に巻き取られた遮蔽解除状態と巻取軸から引き出された遮蔽状態とに状態変更可能に構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、組立工場におけるピッキング作業や物流センターにおける物品の仕分け作業等に使用される遮蔽装置に関する。
従来、組立生産を行う工場において、製品を組み立てるために必要となる部品には、多種多様なものがあるため、これらは種類別に所定の部品棚に収納されている。この状態で、各部品は、所定のタイミングで取り出されて使用される(以下、この作業を「ピッキング作業」という)。
このピッキング作業に関し、各部品が誤って取り出されないように、各部品の取り出し口を遮蔽する遮蔽装置(ピッキング作業用端末)が使用される(例えば特許文献1参照)。遮蔽装置は、遮蔽部材(シャッタ)と、作業者によって操作されるレバースイッチとを備える。遮蔽部材は、開位置と閉位置とに位置変更可能に構成される。
作業者は、遮蔽部材が所定のタイミングで開位置に移動したときに、ピッキング作業を行うことができ、作業が完了すると、その旨を送信すべくレバースイッチを操作する。このように、遮蔽装置は、遮蔽部材を適切なタイミングで、必要な部品に対応する遮蔽部材のみを開位置に移動させてピッキング作業を可能にすることで、他の部品が誤って取り出されることを防止する。
同様に、いわゆる物流センター等における物品仕分け作業においても、遮蔽装置が使用されている(例えば特許文献2参照)。この場合には、物品を投入するための物品投入部に、投入されるべきでない物品が誤って投入されないように、遮蔽装置は、遮蔽部材(開閉扉)によって物品投入部を遮蔽する。
特開2012−56752号公報 特開2008−189459号公報
従来の遮蔽装置において、遮蔽部材は、遮蔽を解除した状態(開いた状態)にあるとき、作業者側に向かって突出する状態になる。このため、作業者の作業スペースが減少し、作業に支障が生じる場合も考えられる。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、作業者の作業の邪魔になりにくく、作業スペースを大きく確保できるようにした遮蔽装置を提供することを目的とする。
本発明に係る遮蔽装置は、上記の課題を解決するためのものであって、物品の通過を遮るように覆うシート状の遮蔽部材と、該遮蔽部材を巻き取るための巻取軸と、巻取軸を回転駆動する駆動部とを備え、遮蔽部材は、巻取軸による遮蔽部材の巻き取り動作又は引き出し動作によって上下方向に移動可能に構成され、かつ、巻取軸に巻き取られた巻取状態と巻取軸から引き出された遮蔽状態とに状態変更可能に構成されることを特徴とする。
かかる構成によれば、遮蔽部材を上下方向に移動させることによって、遮蔽状態と遮蔽解除状態との切り替えを行うことができるため、いずれの状態においても、遮蔽部材が作業者に向かって突出するということがない。したがって、作業者の作業の邪魔になりにくく、作業スペースを十分に大きく確保できるようになる。
また、本発明に係る遮蔽装置によれば、前記駆動部を制御する制御部を備え、該制御部は、所定の作業の後に作業者によって操作される操作部材を備えることが望ましい。
かかる構成によれば、操作部材を操作することによって、作業が完了した旨の信号を制御部に送信することができる。この信号を制御部から外部に発信することにより、作業が適切に実行されていることを管理することが可能になる。
また、本発明に係る遮蔽装置によれば、前記駆動部は、巻取軸と一体に構成され、前記制御部は、駆動部に対して分離するように構成されることが望ましい。
かかる構成によれば、遮蔽部材が設けられる場所に応じて、作業に最適な位置に制御部及び操作部材を配置することが可能になる。
本発明によれば、作業者の作業の邪魔になりにくく、作業スペースを大きく確保できるようになる。
図1は、本発明に係る遮蔽装置の一実施形態を示す正面図である。 図2は、図1の遮蔽装置の平面図である。 図3は、図1の遮蔽装置の側面図である。 図4は、遮蔽装置の一部を示す部分断面図である。 図5は、遮蔽装置の一部を示す部分断面図である。 図6は、遮蔽装置の一部を示す斜視図である。 図7は、遮蔽装置の断面図である。 図8は、遮蔽装置の電気的構成を示すブロック図である。 図9は、遮蔽装置の一部を示す斜視図である。 図10は、遮蔽装置の他の例を示す正面図である。 図11は、図10の遮蔽装置の側面図である。 図12は、遮蔽装置の他の例を示す断面図である。
以下、本発明に係る遮蔽装置の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
この遮蔽装置は、例えば、組立工場における組立ラインにおいて、ピッキング作業を行う場合、物流センター等の施設において物品の仕分け作業を行う場合等に使用されるものである。その他として、例えばピッキングのために部品等が収納される収納棚にその部品を補充するための補充口が設けられている場合には、この補充口に遮蔽装置が設けられてもよい。その他に、遮蔽装置は、組立工場等の施設において、収納棚に収納できないような大型の部品(物品)の手前側に配置されて使用され得る。
遮蔽装置は、組立工場等の施設内において、所定の構造物に取り付けられる。例えば、遮蔽装置は、部品を収納する収納棚や、仕分け設備に付設されるフレーム等の構造物に取り付けられる。本実施形態においては、パイプによって構成される構造物(以下「取付対象物」という)2に遮蔽部材3が取り付けられた状態を例に説明する。この取付対象物2は、縦杆2aと横杆2bとを連結することによって構成される。
図1乃至3に示すように、遮蔽装置1は、シート状の遮蔽部材3と、遮蔽部材3を巻き取るための巻取軸4と、巻取軸4を回転駆動するための駆動部5と、駆動部5を制御するための制御部6と、遮蔽装置1を取付対象物2に固定するための固定部材7とを備える。
遮蔽部材3は、図1に示すように、所定の面積を有する長方形のシート部材で構成される。遮蔽部材3の一端部は、巻取軸4に固定されている。遮蔽部材3の他端部には、ウエイトバー(錘)が設けられている。これにより、遮蔽部材3は、巻取軸4による遮蔽部材3の巻き取り動作又は引き出し動作によって上下方向に移動可能に構成される。
また、この遮蔽部材3は、巻取軸4から十分引き出された状態で、所定の遮蔽を行う。以下、この状態を「遮蔽状態」という(図1参照)。遮蔽部材3が遮蔽状態にあるとき、所定の作業に使用される物品又は部品が遮蔽部材3によって覆われ、その通過が遮られる。なお、遮蔽部材3は、透明な部材や網状の部材によって構成されていてもよい。本明細書において「遮蔽」とは、遮蔽対象物となる物品又は部品と作業者との間に介在して、作業者が遮蔽対象物を取り出したり、投入したりできないようにすることを意味し、遮蔽状態において、作業者にとって見えないように遮蔽対象物の全てが覆われて隠されるということは必ずしも必要ではない。
また、遮蔽部材3は、巻取軸4に全て巻き取られた状態で、遮蔽状態を解除できる。以下、この状態を「遮蔽解除状態」という。この遮蔽解除状態は、遮蔽部材3が巻取軸4に全て巻き取られた状態のみならず、遮蔽部材3が途中まで巻き取られた状態をも含む。例えば、遮蔽部材3の上下方向の長さが、遮蔽対象物品の上下方向の長さの2倍以上となっており、遮蔽部材3の下半分の部分で、当該物品を遮蔽している場合は、その長さ分だけ巻取軸4に巻き取られることによって、当該物品が露出して遮蔽解除状態となる。遮蔽部材3は、制御部6による駆動部5の制御により、遮蔽状態と遮蔽解除状態とに状態変更可能となっている。
巻取軸4としては、例えば、樹脂製で中空状のパイプが使用される。この巻取軸4は、駆動部5の駆動により、その軸心回りに回転可能に構成される。巻取軸4の外面には、外方に突出する突起部4aが形成されている(図5参照)。この突起部4aは、巻取軸4の長手方向に沿って長い突条として形成されている。この突起部4aには、遮蔽部材3が重ねられた状態で、所定の固定具8(図2参照)が遮蔽部材3の上側から取り付けられる。これにより、遮蔽部材3が巻取軸4に固定される。また、巻取軸4の内面には、突起部4aに対応する位置に凹部4bが形成されている(図5参照)。この凹部4bは、巻取軸4の長手方向に沿って長い凹条として形成されている。
駆動部5は、巻取軸4と一体に構成されている。より具体的には、駆動部5は、巻取軸4の一端部側に固定されている。この駆動部5は、図4、図5、及び図7に示すように、巻取軸4を回転駆動するためのモータ11と、モータ11を保持する保持部材12と、モータ11を巻取軸4に連結するための連結部材13と、連結部材13を回転可能に支持するベアリング14と、ベアリング14を支持する支持部材15と、支持部材15を覆うカバー部材16とを備える。
モータ11は、所定の接続配線17を介して制御部6に電気的に接続されている。また、このモータ11の回転軸は、連結シャフト18を介して連結部材13に連結されている。この連結シャフト18には、モータ11の回転数を検知するためのエンコーダ21が設けられている。エンコーダ21は、連結シャフト18に固定されるエンコーダディスク22と、フォトインタラプタ23を有する基板24とを備える。
図5、図6に示すように、エンコーダディスク22は、その周縁部に複数の突起部22aと複数の凹部22bとを有する。突起部22aと凹部22bは、エンコーダディスク22の円周方向に沿って交互に設けられる。
基板24は、ねじ等の固定部材25によって保持部材12に固定されている。基板24に設けられているフォトインタラプタ23は、制御部6に電気的に接続されている。このフォトインタラプタ23は、例えば、赤外線LEDからなる発光部23aと、フォトICからなる受光部23bとを有する。発光部23aと受光部23bは所定間隔で離れて設けられている。これにより、発光部23aと受光部23bとの間に、エンコーダディスク22の周縁部が通過するスリットが形成されている。
エンコーダ21は、エンコーダディスク22の突起部22aがスリットを通過したときに、発光部23aから放出される光がこの突起部22aによって遮断されたことを検出する。エンコーダ21は、この遮断の回数を検出することにより、モータ11の回転数を求めることができる。
図4に示すように、保持部材12は、金属製の板部材を所定の形状に折曲加工することによって形成される。保持部材12は、図4、図5に示すように、モータ11の一部を保持する保持部31と、固定部材7に取り付けられる取付部32とを有する。
保持部31は、保持部材12の厚さ方向に貫通する孔31aを有する。保持部31は、この孔31aにモータ11の一部が挿通されることにより、モータ11を保持できる。
保持部材12には複数(図例では2つ)の取付部32が設けられている。取付部32は、固定部材7の一部にねじ、ボルト等によって固定されている。
連結部材13は、その内側にモータ11を収納できるように筒状に構成されている。より具体的には、連結部材13は、前記連結シャフト18が連結される第1筒部35、第2筒部36、及び、前記ベアリング14に係合する第3筒部37を有する。
第1筒部35は、その中途部内側に、半径方向に沿って形成される壁部38を有する。この壁部38の中央部には、貫通孔39が形成されている。この貫通孔39には、前記連結シャフト18の一端部が挿通されている。これにより、モータ11の回転軸の回転によって連結シャフト18が回転する場合に、この連結シャフト18の回転力が連結部材13に伝達される。
第1筒部35の外面には、半径方向外方に突出する複数の突出部35aが形成されている。この突出部35aは、第1筒部35の外面の円周方向に沿って間隔をおいて形成されている。この突出部35aは、第1筒部35の長手方向(筒心方向)に沿って長い突条として形成されている。この突出部35aは、図5に示すように、巻取軸4の内面に形成される凹部4bに嵌合している。これにより、連結部材13は、巻取軸4と一体となって回転することができる。
このように、第1筒部35は、巻取軸4の凹部4bに嵌合させるだけで、この巻取軸4に連結することができる。したがって、巻取軸4に対する駆動部5の着脱が容易になり、メンテナンス性の良い構成になっている。また、長さの異なる巻取軸4に駆動部5を容易に取り付けることができるため、作業対象となる物品(部品)の種々の大きさに容易に適応することが可能になる。
第2筒部36は、第1筒部35の壁部から突出して形成されている。この第2筒部36の外径は、第1筒部35の外径よりも小さくなっている。これにより、第2筒部36には、第1筒部35に取り付けられる巻取軸4よりも内径の小さな他の巻取軸4が取り付けられ得る。第2筒部36の外面には、第1筒部35と同様に、半径方向外方に突出する複数の突出部36aが形成されている。
このように、連結部材13は、第1筒部35と第2筒部36の2つの筒部を有することで、外径の異なる巻取軸4を取り付け可能に構成されている。これにより、遮蔽装置1は、使用される環境に応じて大小異なる巻取軸4を使い分けることが可能になる。本実施形態では、例えば、第1筒部35に外径43mmの巻取軸4が取り付けられ、第2筒部36に外径28mmの巻取軸4が取り付けられ得る。
第3筒部37は、第1筒部35よりも大きな内径及び外径を有する。この第3筒部37には、前記ベアリング14が嵌る凹部37aが形成されている。
ベアリング14には、例えばボールベアリングが使用され得る。このベアリング14の内輪は、支持部材15に接触している。ベアリング14の外輪は、連結部材13における第3筒部37の凹部37aに嵌合している。これによって、連結部材13は、その筒心まわりに回転自在な構成となっている。
支持部材15は、図4、図5に示すように、ベアリング14を支持する支持部41を有する。支持部41は、ベアリング14の内輪に挿通される筒部41aと、この筒部41aが突出してベアリング14の側部を係止するために係止爪41bとを有する。支持部41は、ベアリング14の内輪に筒部41aが挿入され、係止爪41bがベアリング14に接触することにより、このベアリング14を支持している。
カバー部材16は、ベアリング14を支持する支持部材15を覆うとともに、固定部材7に固定されている。
モータ11は、接続配線17を介して制御部6に電気的に接続される。この接続配線17は、固定部材7に設けられる接続部(コネクタ)42に接続される。接続部42は、モータ11の接続配線17が接続される第1接続部42aと、この第1接続部42aに接続される第2接続部42bとを有する。第1接続部42aは、カバー部材16の内側に設けられている。第2接続部42bは、カバー部材16の下部から露出している。
駆動部5における連結部材13、ベアリング14、支持部材15、及びカバー部材16は、巻取軸4の一端部側のみならず、他端部側にも設けられている。これにより、巻取軸4は、これらの部材によって、その両端部において回転可能に支持されている。なお、本実施形態において、巻取軸4の他端部側には、モータ11が設けられていない。
制御部6は、図1〜図3に示すように、所定の固定具44を介して固定部材7に固定されている。これにより、制御部6は駆動部5と一体に構成される。また、制御部6は、この固定具44を用いることなく、駆動部5及び固定部材7から分離され、これらから離れた位置で取付対象物2に固定され得る(図10、図11参照)。この場合には、図11に示すように、別途の固定具45を介して、例えば取付対象物2の縦杆2aに着脱自在に固定され得る。
この制御部6は、制御基板(図示略)と、制御基板を収納する制御ボックス46と、作業者によって操作されるレバースイッチ(操作部材)47と、所定の状態を表示するための表示ランプ48を含む押ボタンスイッチ(操作部材)49とを備える。
制御基板は、各種の制御を行うためのマイコン(マイクロコンピュータ)51を有する(図7参照)。マイコン51は、図8に示すように、モータドライバ52を介してモータ11に駆動信号を送信する。
また、マイコン51は、図8に示すように、レバースイッチ47が操作された場合に、その旨の信号を、ホール素子53、アンプ54を通じて受信するように構成される。さらに、マイコン51は、ドライブ素子55を介して押ボタンスイッチ49の表示ランプ48に所定の制御信号を送信する。また、マイコン51は、押ボタンスイッチ49が操作された場合に、その旨の信号を、フォトインタラプタ56を通じて受信することができる。
また、マイコン51は、図8に示すように、制御ボックス46に設けられる設定スイッチ57を通じて各種の設定が為され得る。また、マイコン51は、オープンコレクタ58を通じて制御部6の外部に信号を送信できる。さらに、マイコン51は、フォトカプラ59を通じて外部からの信号を受信できる。
制御ボックス46は、中空状でほぼ直方体状に構成される。制御ボックス46の正面側には、設定スイッチ57(図8参照)が設けられている。この設定スイッチ57は、設定を行う場合を除き、制御ボックス46に設けられた開閉自在な蓋部61によって覆われている。
レバースイッチ47は、制御ボックス46の下部から下方に突出するように設けられている。レバースイッチ47は、ホール素子53、アンプ54を介して制御基板のマイコン51に電気的に接続されている。レバースイッチ47は、例えば、遮蔽部材3が遮蔽解除状態にあり、作業員が所定の作業を行った後に操作される。この操作により、マイコン51は、レバースイッチ47から受信した信号によって、所定の作業が完了したことを検知できる。
押ボタンスイッチ49は、レバースイッチ47と同様に、所定の作業が完了したときに、操作され得る。
図3に示すように、制御ボックス46の裏面側から接続配線63が露出している。この接続配線63の端部には、第2接続部42bが設けられている。この第2接続部42bは、図9に示すように、第1接続部42aに接続される。
なお、制御部6及び駆動部5は、電源回路65及び電源66(図8参照)によって制御及び駆動される。
固定部材7は、取付対象物2に固定される第1固定部7aと、駆動部5の支持部材15が固定される第2固定部7bとを有する。第1固定部7aは、図1〜図5に示すように、板状に構成されており、巻取軸4の一端部側と他端部側の2箇所に設けられている。第1固定部7aは、巻取軸4の長手方向に対してほぼ平行となるように設けられている。この第1固定部7aは、取付対象物2の横杆2bに連結される連結部67を有する。この連結部67は、クランプ状に構成されている。
第2固定部7bは、板状に構成されており、第1固定部7aに直交するように設けられる。すなわち、第2固定部7bは、巻取軸4の半径方向に沿って設けられる。この第2固定部7bの内側には、駆動部5の支持部材15が固定されている。この第2固定部7bの外側には、駆動部5のカバー部材16が固定されている。また、この第2固定部7bには、駆動部5における保持部材12の取付部32が取り付けられている。
以下、本発明に係る遮蔽装置1の作用について説明する。
遮蔽装置1は、取付対象物2に取り付けられた状態で使用される。遮蔽装置1は、別途設けられる管理装置からの信号に応じて作動し得る。この信号を受信すると、この遮蔽装置1は、制御部6の制御によって駆動部5を制御し、駆動部5の駆動による巻取軸4の回転により、遮蔽部材3の状態(遮蔽状態、遮蔽解除状態)を変更させる。遮蔽装置1は、所定の作業が行われるべきタイミングで、遮蔽状態にある遮蔽部材3を遮蔽解除状態へと変更する。これにより、作業者は、遮蔽部材3によって覆われていた物品を確認することができる。遮蔽部材3が遮蔽解除状態になることにより、作業者は、その物品を取り出し、作業を行う。
作業が完了すると、作業者は、レバースイッチ47又は押ボタンスイッチ49を操作する。制御部6のマイコン51はこの操作によって生じた信号を受信し、作業が完了したことを検知する。マイコン51は、その旨の信号を外部の管理装置に送信するとともに、遮蔽部材3を再度遮蔽状態へと変更させる。
なお、制御部6からの信号が受信されたことを報知するために、管理装置が制御部6に向かって所定の信号を送信することも可能である。制御部6は、設定スイッチ57による所定の設定により、管理装置からの信号を受信するとともに、押ボタンスイッチ49の表示ランプ48を点灯・点滅させることができる。これにより、作業者は、管理装置からの応答を目視で確認できる。
以上説明した本発明に係る遮蔽装置1によれば、遮蔽部材3を上下方向に移動させることによって、遮蔽状態と遮蔽解除状態との切り替えを行うことができるため、いずれの状態においても、遮蔽部材3が作業者に向かって突出するということがない。したがって、作業者の作業の邪魔になりにくく、作業スペースを十分に大きく確保できるようになる。
また、レバースイッチ47又は押ボタンスイッチ49といった操作部材を操作することによって、作業が完了した旨の信号を制御部6に送信することができる。この信号を制御部6から外部に発信することにより、作業が適切に実行されていることを管理することが可能になる。
また、駆動部5が巻取軸4と一体に構成され、前記制御部6が駆動部5に対して分離するように構成されることで、遮蔽部材3が設けられる場所に応じて、作業に最適な位置に制御部6及び操作部材(レバースイッチ47、押ボタンスイッチ49)を配置することが可能になる。
なお、本発明に係る遮蔽装置は、上記実施形態の構成に限定されるものではない。また、本発明に係る遮蔽装置は、上記した作用効果に限定されるものでもない。本発明に係る遮蔽装置は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、上記の実施形態では、エンコーダ21として、いわゆる遮断式のものを使用した例を説明したが、これに限定されず、いわゆる反射式のものを使用してもよい。
上記の実施形態では、駆動部5(モータ11)が巻取軸4の端部に取り付けられた例を示したが、これに限定されない。例えば、制御部6の制御ボックス46内にモータ11を設け、巻取軸4を駆動するようにしてもよい。
上記の実施形態では、巻取軸4の一端部側に駆動部5が設けられた例を示したが、これに限定されない。例えば、図12に示すように、巻取軸4の両端部に駆動部5が設けられていてもよい。これにより、遮蔽部材3の巻き取りの際の駆動力を向上させることが可能になる。
上記の実施形態では、駆動部5における連結部材13が、径の異なる2種類の巻取軸4を連結するための第1筒部35、第3筒部36の2つの筒部を有する例を示したが、これに限定されない。例えば、連結部材13は、1つの筒部を有していてもよく、また、3つ以上の複数の筒部を有していてもよい。
上記の実施形態では、遮蔽部材3は、1枚のシート状に構成されていたが、これに限定 されない。遮蔽部材3は、複数に分割されて巻取軸4に設けられてもよい。
例えば、遮蔽部材3の下端部に磁石を設けるとともに、制御部6に磁力を感知するセンサを内蔵させてもよい。これにより、制御部6は、遮蔽部材3が遮蔽状態から遮蔽解除状態に変更されるときに、センサが磁石の磁力を感知することによって、駆動部5を停止させ、巻取軸4による遮蔽部材3の巻き取り動作を停止させることができる。
1…遮蔽装置、2…取付対象物、2a…縦杆、2b…横杆、3…遮蔽部材、4…巻取軸、4a…突起部、4b…凹部、5…駆動部、6…制御部、7…固定部材、7a…第1固定部、7b…第2固定部、8…固定具、11…モータ、12…保持部材、13…連結部材、14…ベアリング、15…支持部材、16…カバー部材、17…接続配線、18…連結シャフト、21…エンコーダ、22…エンコーダディスク、22a…突起部、22b…凹部、23…フォトインタラプタ、23a…発光部、23b…受光部、25…固定部材、31…保持部、31a…孔、32…取付部、35…第1筒部、35a…突出部、36…第2筒部、36a…突出部、37…第3筒部、37a…凹部、38…壁部、39…貫通孔、41…支持部、41a…筒部、41b…係止爪、42…接続部、42a…第1接続部、42b…第2接続部、44…固定具、45…固定具、46…制御ボックス、47…レバースイッチ、48…表示ランプ、49…押ボタンスイッチ、51…マイコン、52…モータドライバ、53…ホール素子、54…アンプ、55…ドライブ素子、56…フォトインタラプタ、57…設定スイッチ、58…オープンコレクタ、59…フォトカプラ、61…蓋部、63…接続配線、65…電源回路、66…電源、67…連結部

Claims (3)

  1. 物品の通過を遮るように覆うシート状の遮蔽部材と、該遮蔽部材を巻き取るための巻取軸と、巻取軸を回転駆動する駆動部とを備え、
    遮蔽部材は、巻取軸による遮蔽部材の巻き取り動作又は引き出し動作によって上下方向に移動可能に構成され、かつ、巻取軸に巻き取られた遮蔽解除状態と巻取軸から引き出された遮蔽状態とに状態変更可能に構成されることを特徴とする遮蔽装置。
  2. 前記駆動部を制御する制御部を備え、該制御部は、所定の作業の後に作業者によって操作される操作部材を備える請求項1に記載の遮蔽装置。
  3. 前記駆動部は、巻取軸と一体に構成され、前記制御部は、駆動部に対して分離するように構成される請求項2に記載の遮蔽装置。
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