JP2014175273A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】全体としてのエネルギ効率を向上することが可能な燃料電池システムを提供する。
【解決手段】FCシステム10では、第1負荷12よりも第2負荷20の消費電力が大きいとき、第1電圧変換装置24及び第2電圧変換装置30の少なくとも一方により第2電圧変換装置30への入力電圧を調整することにより、第2電圧変換装置30への入力電圧を、第2電圧変換装置30における電圧変換を不要にする値又は第2電圧変換装置30における変圧率を抑制する値にすると共に、第1負荷12及び第2負荷20の要求電力の合計値に追従するようにガス供給装置18により反応ガスの供給量を調整させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池の出力電圧を固定すると共に、反応ガスの供給量を調整することで燃料電池の出力電流を可変とする電圧固定・電流可変制御を行う燃料電池システムに関する。
特許文献1では、燃料電池の出力制御として4種類の制御、すなわち、通常時用の第1・第2通常モードと、アイドル発電抑制モード時用の第1・第2アイドル発電抑制モードが開示されている(図11、図12)。
これらの制御のうち第1アイドル発電抑制モードは、主として、アイドル発電抑制モード時においてバッテリ22の充電を要する場合に用いられるものであり、目標セル電圧Vcelltgt(=目標FC電圧Vfctgt/セル数)を、酸化還元領域R3外の電位に固定し、FC電流Ifcを一定とする制御である([0115])。
また、第2アイドル発電抑制モードは、主として、アイドル発電抑制モード時においてバッテリ22の充電を要さない場合に用いられるものであり、目標セル電圧Vcelltgt(=目標FC電圧Vfctgt/セル数)を、酸化還元領域R3以上の電位に固定すると共に、目標酸素濃度Cotgtを可変とすることにより、FC電流Ifcを可変とする制御である([0118])。
なお、上記にいうアイドル発電抑制モードは、メインスイッチ158がオンの状態においてFC16が積極的な発電を停止することを意味し、また、積極的な発電とは、ECU32からの指令に基づき行うFC16の発電を指し、残留ガスによる発電を含まないとされている([0082])。
加えて、第1・第2アイドル発電抑制モードにおける目標セル電圧Vcelltgtは、セル電圧Vcellが還元領域R2又は酸化領域R4内の値となるように設定すればよいとされている([0164])。
特開2012−252998号公報
上記のように、特許文献1では、燃料電池による積極的な発電を停止した状態(第1・第2アイドル発電抑制モード時)における目標セル電圧Vcelltgtは、セル電圧Vcellが還元領域R2又は酸化領域R4内の値となるように設定すればよいとされている。すなわち、燃料電池又はそのセルの劣化を考慮して目標電圧が設定されている。このため、特許文献1では、車両又は燃料電池システム全体のエネルギ効率には着目されていない。
例えば、燃料電池の出力電圧をDC/DCコンバータで変圧して補機に供給している場合、アイドル時において燃料電池の出力電圧と補機への目標入力電圧との間に差が大きいと、DC/DCコンバータでの電力損失が大きくなることが考えられる。しかしながら、特許文献1では、このような点について検討されていない。
上記のような話は、燃料電池車両に限るものでなく、また、アイドル時に限るものでもない。
本発明は上記のような課題を考慮してなされたものであり、全体としてのエネルギ効率を向上することが可能な燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池システムは、走行モータである第1負荷と、前記第1負荷に対して電力を供給する燃料電池と、前記燃料電池に反応ガスを供給するガス供給装置と、前記燃料電池と並列に接続されて前記第1負荷に電力を供給する蓄電装置と、前記第1負荷と前記蓄電装置の間に配置された第1電圧変換装置と、前記第1負荷と前記燃料電池の間又は前記第1負荷と前記蓄電装置の間に第2電圧変換装置を介して接続された補機である第2負荷と、前記ガス供給装置、前記第1電圧変換装置及び前記第2電圧変換装置を制御する制御装置とを備える燃料電池車両を含むものであって、前記制御装置は、前記第2負荷の消費電力が前記第1負荷の消費電力よりも大きいとき、前記第1電圧変換装置により前記第2電圧変換装置への入力電圧を調整することにより、前記第2電圧変換装置への入力電圧を、前記第2電圧変換装置における電圧変換を不要にする値又は前記第2電圧変換装置における変圧率を抑制する値である第1エネルギ効率改善値にすると共に、前記第1負荷及び前記第2負荷の要求電力の合計値に追従するように前記ガス供給装置により前記反応ガスの供給量を調整させることを特徴とする。
本発明によれば、補機である第2負荷の消費電力が、走行モータである第1負荷の消費電力よりも大きいとき、第2電圧変換装置(第2負荷側の電圧変換装置)への入力電圧を調整して、第2電圧変換装置における電圧変換を不要にする又は第2電圧変換装置における変圧率を抑制する。これにより、第2電圧変換装置の損失を低下させることが可能となる。この際、第2電圧変換装置への入力電圧への調整を行っても、燃料電池からの供給電力を反応ガスの供給量で調整することにより第1負荷及び第2負荷に対して所望の電力供給を行うことが可能となる。
本発明に係る燃料電池システムは、第1負荷と、前記第1負荷に対して電力を供給する燃料電池と、前記燃料電池に反応ガスを供給するガス供給装置と、前記燃料電池と並列に接続されて前記第1負荷に電力を供給する蓄電装置と、前記第1負荷と前記蓄電装置の間に配置された第1電圧変換装置と、前記第1負荷と前記燃料電池の間又は前記第1負荷と前記蓄電装置の間に接続された第2負荷と、前記第1負荷と前記燃料電池の間若しくは前記第1負荷と前記蓄電装置の間の配線と前記第2負荷とを結ぶ配線上に配置され又は前記第1負荷と前記燃料電池の間の配線上に配置された第2電圧変換装置と、前記ガス供給装置、前記第1電圧変換装置及び前記第2電圧変換装置を制御する制御装置とを備えるものであって、前記制御装置は、前記第2負荷の消費電力が前記第1負荷の消費電力よりも大きいとき、前記第1電圧変換装置及び前記第2電圧変換装置の少なくとも一方により前記第2電圧変換装置への入力電圧を調整することにより、前記第2電圧変換装置への入力電圧を、前記第2電圧変換装置における電圧変換を不要にする値又は前記第2電圧変換装置における変圧率を抑制する値である第1エネルギ効率改善値にすると共に、前記第1負荷及び前記第2負荷の要求電力の合計値に追従するように前記ガス供給装置により前記反応ガスの供給量を調整させることを特徴とする。
本発明によれば、第2負荷の消費電力が第1負荷の消費電力よりも大きいとき、第2電圧変換装置における電圧変換を不要にする又は第2電圧変換装置における変圧率を抑制するように第2電圧変換装置への入力電圧を調整する。これにより、第2電圧変換装置の損失を低下させることが可能となる。この際、第2電圧変換装置への入力電圧への調整を行っても、燃料電池からの供給電力を反応ガスの供給量で調整することにより第1負荷及び第2負荷に対して所望の電力供給を行うことが可能となる。
前記制御装置は、前記第2負荷の消費電力が前記第1負荷の消費電力よりも大きいとき、前記第2電圧変換装置への入力電圧を、前記燃料電池を構成する各セルのセル電圧が酸化還元電位範囲外となる値に設定してもよい。これにより、第2電圧変換装置の損失低下を図りつつ、燃料電池の劣化を抑制することが可能となる。
前記第2負荷の消費電力が前記第1負荷の消費電力よりも大きいときは、前記燃料電池車両のアイドル時であってもよい。これにより、燃料電池車両のアイドル時におけるエネルギ効率を向上することが可能となる。
前記燃料電池システムは、前記第1負荷と前記燃料電池の間又は前記第1負荷と前記蓄電装置の間に接続された補機である第3負荷を備え、前記制御装置は、前記第3負荷の消費電力が前記第1負荷及び前記第2負荷の消費電力よりも大きいとき、前記第1電圧変換装置により前記第3負荷への入力電圧を調整することにより、前記第3負荷への入力電圧を、前記第1電圧変換装置における電圧変換を不要にする値又は前記第1電圧変換装置における変圧率を抑制する値である第2エネルギ効率改善値にすると共に、前記第1負荷、前記第2負荷及び前記第3負荷の要求電力の合計値に追従するように前記ガス供給装置により前記反応ガスの供給量を調整させてもよい。
上記によれば、第3負荷の消費電力が第1負荷及び第2負荷の消費電力よりも大きいとき、第1電圧変換装置における電圧変換を不要にする又は第1電圧変換装置における変圧率を抑制するように第3負荷への入力電圧を調整する。これにより、第1電圧変換装置の損失を低下させることが可能となる。この際、第3負荷への入力電圧への調整を行っても、燃料電池からの供給電力を反応ガスの供給量で調整することにより第1〜第3負荷に対して所望の電力供給を行うことが可能となる。
本発明によれば、燃料電池システム全体としてのエネルギ効率を向上することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る燃料電池システムとしての燃料電池車両の概略全体構成図である。 第1実施形態における燃料電池スタックの出力制御に関する基本的なフローチャートである。 第1実施形態の第2モード(CVVC制御)において目標FC電圧を設定するフローチャートである。 第1実施形態に係る各種制御を用いた場合のタイムチャートの例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る燃料電池システムとしての燃料電池車両の概略全体構成図である。 第2実施形態の第2モード(CVVC制御)において目標FC電圧を設定するフローチャートである。 第2実施形態に係る各種制御を用いた場合のタイムチャートの例を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る燃料電池システムとしての燃料電池車両の概略全体構成図である。 第3実施形態の第2モード(CVVC制御)において目標FC電圧を設定するフローチャートである。
A.第1実施形態
1.全体的な構成の説明
[1−1.全体構成]
図1は、本発明の第1実施形態に係る燃料電池システムとしての燃料電池車両10(以下「FC車両10」又は「車両10」という。)の概略全体構成図である。図1に示すように、FC車両10は、走行モータ12と、インバータ14と、燃料電池スタック16と、エアポンプ20を含むガス供給装置18と、高電圧バッテリ22(蓄電装置)と、バッテリ側電圧制御装置24と、エアコンディショナ26と、12V系28と、エアポンプ側電圧制御装置30と、電子制御装置32とを有する。
理解の容易化のため、以下では、走行モータ12を「モータ12」ともいい、燃料電池スタック16を「FCスタック16」又は「FC16」といい、エアポンプ20を「A/P20」ともいう。また、高電圧バッテリ22を「バッテリ22」ともいい、バッテリ側電圧制御装置24を「BAT−VCU24」といい、エアコンディショナ26を「A/C26」ともいう。さらに、エアポンプ側電圧制御装置30を「A/P−VCU30」といい、電子制御装置32を「ECU32」という。
[1−2.駆動系]
モータ12は、FC16及びバッテリ22から供給される電力に基づいて駆動力を生成し、当該駆動力により図示しないトランスミッションを通じて図示しない車輪を回転させる。また、モータ12は、回生を行うことで生成した電力(回生電力Preg)[W]をバッテリ22等に出力する。
インバータ14は、3相ブリッジ型の構成とされて、直流/交流変換を行い、直流を3相の交流に変換してモータ12に供給する一方、回生動作に伴う交流/直流変換後の直流をバッテリ22等に供給する。
[1−3.FC系]
(1−3−1.FCスタック16)
FCスタック16は、例えば、固体高分子電解質膜をアノード電極とカソード電極とで両側から挟み込んで形成された燃料電池セル(以下「FCセル」という。)を積層した構造を有する。
(1−3−2.ガス供給装置18)
ガス供給装置18は、FCスタック16に対して反応ガスを供給する。ガス供給装置18は、FCスタック16のアノードに対して水素(燃料ガス)を給排するアノード系と、FCスタック16のカソードに対して酸素を含む空気(酸化剤ガス)を給排するカソード系と、FCスタック16を冷却する冷却系とを備える。
エアポンプ20は、カソード系に含まれ、外気(空気)を圧縮してカソード側に送り込むものであり、その吸気口は、図示しない配管を介して車外(外部)と連通している。図1に示すように、A/P20は、FC16とインバータ14との間の配線100に対してA/P−VCU30を介して接続されている。
ガス供給装置18の具体的な構成としては、例えば、特許文献1に記載のもの(特許文献1の図3等参照)を用いることができる。
[1−4.高電圧バッテリ22]
バッテリ22は、複数のバッテリセルを含む蓄電装置(エネルギストレージ)であり、例えば、リチウムイオン2次電池、ニッケル水素2次電池又はキャパシタ等を利用することができる。本実施形態ではリチウムイオン2次電池を利用している。
[1−5.BAT−VCU24]
BAT−VCU24は、FC16からの電力(以下「FC電力Pfc」又は「FC発電電力Pfc」という。)と、バッテリ22からの電力(以下「バッテリ電力Pbat」という。)[W]と、モータ12からの回生電力Pregとの供給先を制御する。
BAT−VCU24は、両側で昇降圧を行う電圧変換装置である。すなわち、バッテリ22側(以下「1次側」という。)の電圧(1次電圧V1)[V]をモータ12側(以下「2次側」という。)の電圧(2次電圧V2)[V]に昇降圧すると共に、2次電圧V2を1次電圧V1に昇降圧する電圧変換装置である。要求仕様によっては、BAT−VCU24は、両側で昇降圧を行う電圧変換装置でなくてもよい。
[1−6.エアコンディショナ26]
A/C26は、車両10の車室内の温度等を調節する。図1に示すように、A/C26は、バッテリ22とBAT−VCU24との間の配線102に対して、12V系28と並列に接続されている。
[1−7.12V系28]
12V系28は、比較的低電圧で作動する機器等を含む系である。例えば、12V系28は、12Vバッテリ、アクセサリ(オーディオ機器、ナビゲーション装置等)、ECU32等を含む。図1に示すように、12V系28は、バッテリ22とBAT−VCU24との間の配線102に対して、A/C26と並列に接続されている。
なお、12V系28は、バッテリ22の出力電圧(以下「バッテリ電圧Vbat」という。)等を受けるに当たり、図示しない降圧側の電圧変換装置を用いる。理解の容易化のため、第1実施形態では、当該電圧変換装置の影響を考慮しない。
[1−8.A/P−VCU30]
A/P−VCU30は、入力側(FC16、BAT−VCU24の側)から出力側(A/P20側)に向かって昇降圧を行う電圧変換装置である。図1に示すように、A/P−VCU30は、FC16とインバータ14との間の配線100に対して接続されている。要求仕様によっては、A/P−VCU30は、入力側から出力側に向かって昇圧のみ又は降圧のみを行う電圧変換装置であってもよい。
[1−9.ECU32]
ECU32は、通信線104(図1等)を介して、モータ12、インバータ14、FC16、ガス供給装置18(エアポンプ20を含む。)、バッテリ22、BAT−VCU24、エアコンディショナ26、12V系28及びAP−VCU30を制御する。当該制御に際しては、メモリ(ROM)に格納されたプログラムを実行し、また、図示しない各種センサの検出値を用いる。
ECU32は、マイクロコンピュータを含み、必要に応じて、タイマ、A/D変換器、D/A変換器等の入出力インタフェースを有する。なお、ECU32は、1つのECUのみからなるのではなく、各部毎の複数のECUから構成することもできる。
2.第1実施形態の制御
次に、ECU32における制御、特に、FCスタック16の出力制御について説明する。
[2−1.基本制御]
図2には、第1実施形態におけるFCスタック16の出力制御に関する基本的なフローチャートが示されている。ステップS1において、ECU32は、FC車両10(FCシステム)が低負荷状態であるか否かを判定する。具体的には、FC車両10(FCシステム)全体の要求負荷(システム要求負荷Psys_req)が、低負荷を判定するための閾値(低負荷判定閾値)を下回るか否かを判定する。システム要求負荷Psys_reqは、特許文献1と同様に算出する(特許文献1の図6等参照)。
車両10が低負荷状態でない場合(S1:NO)、ステップS2において、ECU32は、第1モードを実施する。第1モードは、FC16の出力電圧(以下「FC電圧Vfc」という。)と出力電流(以下「FC電流Ifc」という。)の両方を可変とする電圧可変・電流可変制御である。第1モードは、主として、システム要求負荷Psys_reqが相対的に高いときに用いられるものであり、目標ガス濃度を固定(或いは、反応ガスを豊潤な状態に維持)した状態で、FC電圧Vfcの目標値(以下「目標FC電圧Vfc_tar」という。)を調整することによりFC電流Ifcを制御する。
車両10が低負荷状態である場合(S1:YES)、ステップS3において、ECU32は、第2モードを実施する。第2モードは、FC電圧Vfcを固定しつつ、FC電流Ifcを可変とする電圧固定・電流可変(CVVC:Constant Voltage and Variable Current)制御である。第2モードは、主として、システム要求負荷Psys_reqが相対的に低いときに用いられるものであり、目標FC電圧Vfc_tarを固定すると共に、目標ガス濃度を可変とすることにより、FC電流Ifcを可変とする。
従って、第2モードにおけるECU32は、FC16からの供給電力(FC電力Pfc)を反応ガスの供給量を調整することにより第1負荷及び第2負荷に対して所望の電力供給を行う。第2モードにおける目標FC電圧Vfc_tarの設定方法については、図3を参照して後述する。
[2−2.第2モードにおける目標FC電圧Vfc_tarの設定]
図3は、第1実施形態の第2モードにおいて目標FC電圧Vfc_tarを設定するフローチャートである。ステップS11において、ECU32は、車両10(FCシステム)がアイドル中であるか否かを判定する。アイドル状態は、車両10のメインスイッチ(図示せず)がオンの状態においてFC16が積極的な発電を停止することを意味する。また、積極的な発電とは、ECU32からの指令に基づき行うFC16の発電を指し、残留ガスによる発電を含まない。
例えば、モータ12の負荷が所定の閾値(アイドル判定モータ負荷閾値)を下回る場合、アイドル状態と判定する。或いは、車両10の車速V[km/h]が所定の閾値(アイドル判定車速閾値)を下回る場合、アイドル状態と判定してもよい。第1実施形態では、車両10がアイドル状態であると、モータ12の消費電力Pmotは、エアポンプ20の消費電力Papよりも小さくなる。このため、モータ12の消費電力PmotとA/P消費電力Pap(以下「A/P消費電力Pap」ともいう。)を比較してアイドル状態を判定してもよい。
車両10がアイドル中である場合(S11:YES)、ステップS12において、ECU32は、エアコンディショナ26の消費電力(以下「A/C消費電力Pac」ともいう。)と12V系28の消費電力(以下「12V系消費電力P12v」ともいう。)の合計Pac+P12vが、エアポンプ20の消費電力Papを上回るか否かを判定する。
このような判定を行うのは、補機としてのA/P20は、FC16とインバータ14との間の配線100に対して接続されているのに対し、補機としてのエアコンディショナ26と12V系28がバッテリ22とBAT−VCU24との間の配線102に接続されていることに基づく。
例えば、第1実施形態では、各VCU24、30の電力損失(変換損失)を考慮して、システム全体における電圧を制御する。このため、A/P−VCU30と対になるエアポンプ20の消費電力Papは、単独で比較対象となる。また、エアコンディショナ26及び12V系28は、BAT−VCU24と対応付けられるため(或いは各VCUを介さずにバッテリ22から電力供給を受ける位置にいるため)、両者の消費電力P12v、Pacを合わせて比較する。
図3のステップS12においてA/C消費電力Pacと12V系消費電力P12vの合計Pac+P12vが、A/P消費電力Papを上回る場合(S12:YES)、ステップS13において、ECU32は、バッテリ22の出力電圧(バッテリ電圧Vbat)が酸化還元領域外の値であるか否かを判定する。
酸化還元領域は、FCスタック16を構成する各セルのセル電圧が酸化還元電位の範囲内となる電圧範囲である。酸化還元電位の範囲の詳細は、特許文献1に記載されている(特許文献1の図9、図10及びこれらの関連記載参照)。
バッテリ電圧Vbatが酸化還元領域外の値である場合(S13:YES)、FC電圧Vfc又はセル電圧の観点からすれば、FC16の劣化を抑制可能な状態である。そこで、ステップS14において、ECU32は、バッテリ電圧Vbatを目標FC電圧Vfc_tarとして設定する。
これに伴い、ECU32は、BAT−VCU24の変圧動作を停止させ、2次電圧V2(BAT−VCU24を基準としてFC16側の電圧)をバッテリ電圧Vbatに等しくさせる(直結処理)。すなわち、FC16の特性上、FC電流Ifcは、FC電圧Vfcに応じて定まる。このため、BAT−VCU24が電圧変換を行わずに1次側と2次側を電気的に接続させると、FC電圧Vfcは、2次電圧V2に追従する。従って、BAT−VCU24が電圧変換を行わないことで、2次電圧V2及びFC電圧Vfcは、バッテリ電圧Vbatと略等しくなる。
また、A/P−VCU30については、2次電圧V2(≒バッテリ電圧Vbat)をA/P20の目標入力電圧Vap_tarに等しくなるように変圧させる。従って、エアポンプ20は、バッテリ電力Pbat又はFC電力Pfcにより動作可能となる。
一方、バッテリ電圧Vbatが酸化還元領域外の値でない場合(S13:NO)、FC電圧Vfc又はセル電圧の観点からすれば、FC16の劣化が進行し易い状態である。そこで、ステップS15において、ECU32は、酸化還元領域外の値(例えば、0.9V×セル数)を目標FC電圧Vfc_tarとして設定する。
酸化還元領域外の値を目標FC電圧Vfc_tarとして設定した後、ECU32は、BAT−VCU24を動作させて、FC電圧Vfcが目標FC電圧Vfc_tarとなるようにバッテリ電圧Vbatを変圧させる。すなわち、FC16の特性上、FC電流Ifcは、FC電圧Vfcに応じて定まる。このため、ECU32は、BAT−VCU24がバッテリ電圧Vbatを変圧した後の2次電圧V2が目標FC電圧Vfc_tarとなるように、BAT−VCU24の変圧率を設定する。また、A/P−VCU30については、2次電圧V2(=バッテリ電圧Vbat×BAT−VCU24の変圧率)をA/P20の目標入力電圧Vap_tarに等しくなるように変圧させる。
図3のS12に戻り、A/C消費電力Pacと12V系消費電力P12vの合計Pac+P12vが、A/P消費電力Papを上回らない場合(S12:NO)、ステップS16において、ECU32は、エアポンプ20の要求入力電圧(以下「A/P要求電圧Vap_req」という。)が酸化還元領域外の値であるか否かを判定する。
A/P要求電圧Vap_reqが酸化還元領域外の値である場合(S16:YES)、FC電圧Vfc又はセル電圧の観点からすれば、FC16の劣化を抑制可能な状態である。そこで、ステップS17において、ECU32は、A/P要求電圧Vap_reqを目標FC電圧Vfc_tarとして設定する。
これに伴い、ECU32は、BAT−VCU24を動作させ、FC電圧Vfcが目標FC電圧Vfc_tarとなるようにバッテリ電圧Vbatを変圧させる。上記のように、FC16の特性上、FC電流Ifcは、FC電圧Vfcに応じて定まる。このため、ECU32は、BAT−VCU24がバッテリ電圧Vbatを変圧した後の2次電圧V2が目標FC電圧Vfc_tarとなるように、BAT−VCU24の変圧率を設定する。
また、A/P−VCU30については、A/P−VCU30への入力電圧である2次電圧V2が、A/P要求電圧Vap_reqとなっているため、A/P−VCU30における変圧の必要はない。そこで、ECU32は、A/P−VCU30に対して電圧変換を行わずに入力側(FC16及びバッテリ22側)と出力側(エアポンプ20側)を接続する処理(直結処理)を行うよう指示する。これにより、エアポンプ20は、バッテリ電力Pbat又はFC電力Pfcにより動作可能となる。
一方、A/P要求電圧Vap_reqが酸化還元領域外の値でない場合(S16:NO)、FC電圧Vfc又はセル電圧の観点からすれば、FC16の劣化を進行し易い状態である。そこで、ステップS18において、ECU32は、ステップS15と同様、酸化還元領域外の値を目標FC電圧Vfc_tarとして設定する。
なお、合計Pac+P12vがA/P消費電力Papよりも大きい場合に取り得る合計Pap+Pac+P12vと、合計Pac+P12vがA/P消費電力Papを上回らない場合に取り得る合計Pap+Pac+P12vの値との差が明らかである場合、ステップS15、S18における目標FC電圧Vfc_tarの値を相違させてもよい。
ステップS18において酸化還元領域外の値を目標FC電圧Vfc_tarとして設定した後の処理は、ステップS15と同様である。
ステップS11に戻り、車両10がアイドル中でない場合(S11:NO)、ステップS19において、ECU32は、酸化還元領域外の値であり且つFC電力Pfcが大きくなる値(例えば、0.8V×セル数)を目標FC電圧Vfc_tarとして設定する。
これに伴い、ECU32は、BAT−VCU24を動作させ、FC電圧Vfcが目標FC電圧Vfc_tarとなるようにバッテリ電圧Vbatを変圧させる。具体的には、ECU32は、BAT−VCU24がバッテリ電圧Vbatを変圧した後の2次電圧V2が目標FC電圧Vfc_tarとなるように、BAT−VCU24の変圧率を設定する。また、A/P−VCU30については、2次電圧V2(=バッテリ電圧Vbat×BAT−VCU24の変圧率)をA/P20の目標入力電圧Vap_tarに等しくなるように変圧させる。
[2−3.各種制御の例]
図4には、第1実施形態に係る各種制御を用いた場合のタイムチャートの例が示されている。なお、図4のFC発電電力Pfcは、補機の消費電力、すなわち、A/C消費電力Pac、12V系消費電力P12v及びA/P消費電力Papに対応するもののみを示し、モータ12の消費電力Pmotに対応するものは含めていない。また、図4中のVCU合計損失Ltotalとは、BAT−VCU24及びA/P−VCU30の電力損失(変換損失)の合計である。
さらに、図4において、VCU合計損失Ltotalのうち実線は、第1実施形態に係る制御に対応し、破線は、比較例に係る制御に対応する。比較例に係る制御とは、例えば、特許文献1に開示された制御である。
時点t1までは低負荷状態であり(図2のS1:YES)且つアイドル状態でない(図3のS11:NO)。このため、ECU32は、酸化還元領域外の値であり且つFC電力Pfcが大きくなる値(例えば、0.8V×セル数)を目標FC電圧Vfc_tarとして設定する(S19)。
時点t1において、車両10がアイドル状態になる(図3のS11:YES)と共に、エアポンプ20の出力(駆動量)が増加する。車両10がアイドル状態になったことに伴い、ECU32は、A/C消費電力Pacと12V系消費電力P12vの合計Pac+P12vとA/P消費電力Papを比較する(S12)。時点t1では、合計Pac+P12vの方が、A/P消費電力Papよりも大きく(S12:YES)、バッテリ電圧Vbatが酸化還元領域外の値である(S13:YES)。このため、ECU32は、バッテリ電圧Vbatを目標FC電圧Vfc_tarとして設定する(S14)。
これにより、比較例と比較して第1実施形態の制御の方がVCU合計損失Ltotalが減少する。
時点t2になると、エアポンプ20の出力(駆動量)がさらに増加する。これに伴い、A/P消費電力Pap及びシステム要求負荷Psys_reqが増加したことに伴い、FC電力Pfcが増加する。また、時点t2では、A/C消費電力Pacと12V系消費電力P12vの合計Pac+P12vの方が、A/P消費電力Papよりも小さくなる(S12:NO)。加えて、A/P要求電圧Vap_reqが酸化還元領域外の値である(S16:YES)。このため、ECU32は、A/P要求電圧Vap_reqを目標FC電圧Vfc_tarとして設定する(S17)。
3.第1実施形態の効果
以上説明したように、第1実施形態によれば、車両10がアイドル中であり(図3のS11:YES)、補機であるエアポンプ20(第2負荷)の消費電力Papが、走行モータ12(第1負荷)の消費電力Pmotよりも大きいとき、A/P−VCU30(第2電圧変換装置)への入力電圧である2次電圧V2を調整して、A/P−VCU30における電圧変換を不要にする(S17)又はA/P−VCU30における変圧率を抑制する(S18)。これにより、A/P−VCU30の損失を低下させることが可能となる。この際、A/P−VCU30への入力電圧(2次電圧V2)への調整を行っても、FC16からの供給電力(FC発電電力Pfc)を反応ガスの供給量で調整することによりモータ12及びエアポンプ20に対して所望の電力供給を行うことが可能となる。
同様に、第1実施形態によれば、車両10がアイドル中であり(図3のS11:YES)、補機である12V系28(第3負荷)及びエアコンディショナ26(第3負荷)の消費電力P12v、Pacの合計P12v+Pacが、走行モータ12(第1負荷)の消費電力Pmot及びエアポンプ20(第2負荷)の消費電力Papよりも大きいとき(S12:YES)、BAT−VCU24(第1電圧変換装置)によりエアコンディショナ26への入力電圧(以下「Vac_in」という。)及び12V系28への入力電圧(以下「V12v_in」という。)をバッテリ電圧Vbatとするように調整する。これにより、エアコンディショナ26及び12V系28への入力電圧Vac_in、V12v_inを、BAT−VCU24における電圧変換を不要にする値(S14)又はBAT−VCU24における変圧率を抑制する値(S15)とする。これにより、BAT−VCU24の損失を低下させることが可能となる。この際、上記のような入力電圧Vac_in、V12v_inへの調整を行っても、FC16からの供給電力(FC発電電力Pfc)を反応ガスの供給量を調整することによりモータ12、エアポンプ20、エアコンディショナ26及び12V系28に対して所望の電力供給を行うことが可能となる。
第1実施形態によれば、車両10がアイドル中であり(図3のS11:YES)、補機であるエアポンプ20(第2負荷)の消費電力Papが、走行モータ12(第1負荷)の消費電力Pmotよりも大きいとき、ECU32(制御装置)は、A/P20及びA/P−VCU30への入力電圧Vap_inを、酸化還元領域外の値(FCスタック16を構成する各セルのセル電圧が酸化還元電位範囲外となる値)に設定する(図3のS16〜S18)。これにより、A/P−VCU30の損失低下を図りつつ、FC16の劣化を抑制することが可能となる。
第1実施形態では、図3のステップS12〜S18の処理を、FC車両10のアイドル時に実施する(S11:YES)。これにより、FC車両10のアイドル時におけるエネルギ効率を向上することが可能となる。
B.第2実施形態
1.全体的な構成の説明(第1実施形態との相違)
[1−1.全体構成]
図5は、本発明の第2実施形態に係る燃料電池システムとしての燃料電池車両10A(以下「FC車両10A」又は「車両10A」という。)の概略全体構成図である。第1実施形態と同様の構成については同一の参照符号を付して説明を省略する。
第1実施形態では、エアコンディショナ26及び12V系28がバッテリ22とBAT−VCU24との間に接続されていた(図1参照)。これに対し、第2実施形態では、エアコンディショナ26及び12V系28がモータ12(インバータ14)又はFC16とBAT−VCU24との間に接続される(図5参照)。
これに伴い、エアコンディショナ26の手前には、エアコンディショナ側電圧制御装置34(以下「A/C−VCU34」ともいう。)が配置され、12V系28の手前には、12V系側電圧制御装置36(以下「12V系−VCU36」ともいう。)が配置される。
[1−2.A/C−VCU34]
A/C−VCU34は、入力側(FC16、BAT−VCU24の側)から出力側(A/C26側)に向かって昇降圧を行う電圧変換装置である。図5に示すように、A/C−VCU34は、モータ12(インバータ14)又はFC16とBAT−VCU24との間の配線100に対して接続されている。要求仕様によっては、A/C−VCU34は、入力側から出力側に向かって昇圧のみ又は降圧のみを行う電圧変換装置であってもよい。
[1−3.12V系−VCU36]
12V系−VCU36は、入力側(FC16、BAT−VCU24の側)から出力側(12V系28側)に向かって昇降圧を行う電圧変換装置である。12V系−VCU36は、モータ12(インバータ14)又はFC16とBAT−VCU24との間の配線100に対して接続されている。要求仕様によっては、12V系−VCU36は、入力側から出力側に向かって昇圧のみ又は降圧のみを行う電圧変換装置であってもよい。
2.第2実施形態の制御
次に、ECU32における制御、特に、FCスタック16の出力制御について説明する。基本制御については、第1実施形態(図2)と同じである。
[2−1.第2モードにおける目標FC電圧Vfc_tarの設定]
図6は、第2実施形態の第2モードにおいて目標FC電圧Vfc_tarを設定するフローチャートである。ステップS21において、ECU32は、車両10A(FCシステム)がアイドル中であるか否かを判定する。具体的には、図3のS11と同様である。
車両10Aがアイドル中である場合(S21:YES)、ステップS22において、ECU32は、各補機の消費電力を比較する。すなわち、ECU32は、A/P消費電力Pap、A/C消費電力Pac及び12V系消費電力P12vのうちいずれが最も大きいかを判定する。
このような判定を行うのは、補機としてのエアポンプ20、エアコンディショナ26及び12V系28がいずれもFC16又はモータ12(インバータ14)とBAT−VCU24との間の配線100に接続されていることに基づく。
例えば、第2実施形態では、各VCU24、30、34、36の電力損失(変換損失)を考慮して、システム全体における電圧を制御する。このため、A/P−VCU30と対になるエアポンプ20の消費電力Papは、単独で比較対象となる。同様に、A/C−VCU34と対になるエアコンディショナ26の消費電力Papは、単独で比較対象となる。同様に、12V系−VCU36と対になる12V系28の消費電力P12vは、単独で比較対象となる。
図6のステップS22において12V系消費電力P12vが最も大きい場合(S22:P12v>Pap、Pac)、12V系28の制御電圧(以下「12V系制御電圧V12v」という。)が酸化還元領域外の値であるか否かを判定する。その名の通り、12V系制御電圧V12vは、約12Vである。
12V系制御電圧V12vが酸化還元領域外の値である場合(S23:YES)、ステップS24において、ECU32は、12V系制御電圧V12vを目標FC電圧Vfc_tarとして設定する。これに伴い、ECU32は、BAT−VCU24を動作させて、2次電圧V2を目標FC電圧Vfc_tarと等しくさせる。また、12V系−VCU36の変圧動作を停止させ、2次電圧V2を12V系制御電圧V12vに等しくさせる(直結処理)。また、A/P−VCU30については、2次電圧V2(=12V系制御電圧V12v)をA/P20の目標入力電圧Vap_tarに等しくなるように変圧させる。A/C−VCU34については、2次電圧V2(=12V系制御電圧V12v)をA/C26の目標入力電圧Vac_tarに等しくなるように変圧させる。
一方、12V系制御電圧V12vが酸化還元領域外の値でない場合(S23:NO)、ステップS25において、ECU32は、酸化還元領域外の値(例えば、0.9V×セル数)を目標FC電圧Vfc_tarとして設定する。
酸化還元領域外の値を目標FC電圧Vfc_tarとして設定した後、ECU32は、FC電圧Vfcが目標FC電圧Vfc_tarとなるようにバッテリ電圧Vbatを変圧させる。換言すると、FC16の特性上、FC電流Ifcは、FC電圧Vfcに応じて定まる。このため、ECU32は、BAT−VCU24によりバッテリ電圧Vbatを変圧した後の2次電圧V2が目標FC電圧Vfc_tarとなるように、BAT−VCU24の変圧率を設定する。
また、12V系−VCU36については、2次電圧V2(=バッテリ電圧Vbat×BAT−VCU24の変圧率)を12V系28の目標入力電圧V12v_tarに等しくなるように変圧させる。A/P−VCU30については、2次電圧V2(=バッテリ電圧Vbat×BAT−VCU24の変圧率)をA/P20の目標入力電圧Vap_tarに等しくなるように変圧させる。A/C−VCU34については、2次電圧V2(=バッテリ電圧Vbat×BAT−VCU24の変圧率)をA/C26の目標入力電圧Vac_tarに等しくなるように変圧させる。
ステップS22に戻り、A/C消費電力Pacが最も大きい場合(S22:Pac>P12v、Pap)、エアコンディショナ26の制御電圧(以下「A/C制御電圧Vac」という。)が酸化還元領域外の値であるか否かを判定する。
A/C制御電圧Vacが酸化還元領域外の値である場合(S26:YES)、ステップS27において、ECU32は、A/C制御電圧Vacを目標FC電圧Vfc_tarとして設定する。これに伴い、ECU32は、BAT−VCU24を動作させて、2次電圧V2を目標FC電圧Vfc_tarと等しくさせる。
また、A/C−VCU34の変圧動作を停止させ、2次電圧V2(=A/C制御電圧Vac)をそのままA/C26への入力電圧Vac_inとする(直結処理)。A/P−VCU30については、2次電圧V2(=A/C制御電圧Vac)をA/P20の目標入力電圧Vap_tarに等しくなるように変圧させる。12V系−VCU36については、2次電圧V2(=A/C制御電圧Vac)を12V系28の目標入力電圧V12v_tarに等しくなるように変圧させる。
一方、A/C制御電圧Vacが酸化還元領域外の値でない場合(S26:NO)、FC電圧Vfc又はセル電圧の観点からすれば、FC16の劣化を進行し易い状態である。そこで、ステップS28において、ECU32は、ステップS25と同様、酸化還元領域外の値を目標FC電圧Vfc_tarとして設定する。
ステップS28において酸化還元領域外の値を目標FC電圧Vfc_tarとして設定した後の処理は、ステップS25と同様である。
ステップS22に戻り、A/P消費電力Papが最も大きい場合(S22:Pap>P12v、Pac)、ステップS29に進む。ステップS29〜S31は、図3のステップS16〜S18と同様である。
ステップS21に戻り、車両10Aがアイドル中でない場合(S21:NO)、ステップS32において、ECU32は、酸化還元領域外の値であり且つFC電力Pfcが大きくなる値(例えば、0.8V×セル数)を目標FC電圧Vfc_tarとして設定する。これに伴い、ECU32は、BAT−VCU24を制御して、FC電圧Vfcが目標FC電圧Vfc_tarとなるようにバッテリ電圧Vbatを変圧させる。具体的には、ECU32は、BAT−VCU24がバッテリ電圧Vbatを変圧した後の2次電圧V2が目標FC電圧Vfc_tarとなるように、BAT−VCU24の変圧率を設定する。
また、A/P−VCU30については、2次電圧V2(=バッテリ電圧Vbat×BAT−VCU24の変圧率)をA/P20の目標入力電圧Vap_tarに等しくなるように変圧させる。また、A/C−VCU34については、2次電圧V2(=バッテリ電圧Vbat×BAT−VCU24の変圧率)をA/C26の目標入力電圧Vac_tarに等しくなるように変圧させる。12V系−VCU36については、2次電圧V2(=バッテリ電圧Vbat×BAT−VCU24の変圧率)を12V系28の目標入力電圧V12v_tarに等しくなるように変圧させる。
[2−2.各種制御の例]
図7には、第2実施形態に係る各種制御を用いた場合のタイムチャートの例が示されている。なお、図7では、全ての時間において車両10Aがアイドル状態(図6のS21:YES)であるものとする。図7のFC発電電力Pfcは、補機の消費電力、すなわち、A/C消費電力Pac、12V系消費電力P12v及びA/P消費電力Papに対応するもののみを示し、モータ12の消費電力Pmotに対応するものは含めていない。また、図7中のVCU合計損失Ltotalとは、BAT−VCU24、A/P−VCU30、A/C−VCU34及び12V系−VCU36の電力損失の合計である。
さらに、図7において、VCU合計損失Ltotalのうち実線は、第2実施形態に係る制御に対応し、破線は、比較例に係る制御に対応する。比較例に係る制御とは、例えば、特許文献1に開示された制御である。
時点t11までは低負荷状態であり(図2のS1:YES)且つアイドル状態である(図6のS21:YES)。このため、ECU32は、A/C消費電力Pac、12V系消費電力P12v及びA/P消費電力Papを比較する(S22)。時点t11より前は、12V系消費電力P12vが最も大きく(S22:P12v>Pap、Pac)、12V系制御電圧V12vが酸化還元領域外の値である(S23:YES)。このため、ECU32は、12V系制御電圧V12vを目標FC電圧Vfc_tarとして設定する(S24)。
時点t11において、エアポンプ20及びエアコンディショナ26の出力(駆動量)が増加する。時点t11では、A/C消費電力Pacが最も大きく(S22:Pac>P12v、Pap)、A/C制御電圧Vacが酸化還元領域外の値である(S26:YES)。このため、ECU32は、A/C制御電圧Vacを目標FC電圧Vfc_tarとして設定する(S27)。
時点t12になると、エアポンプ20の出力(駆動量)がさらに増加するが、最も大きい消費電力は、A/C消費電力Pacのままである。
時点t13になると、エアコンディショナ26の出力(駆動量)が減少する。これに伴い、A/P消費電力Papが最も大きくなる(S22:Pap>P12v、Pac)。また、時点t13において、A/P要求電圧Vap_reqは酸化還元領域外の値である(S29:YES)。このため、ECU32は、A/P要求電圧Vap_reqを目標FC電圧Vfc_tarとして設定する(S30)。
3.第2実施形態の効果
以上のような第2実施形態によれば、第1実施形態の効果に加え又はこれに代えて、以下の効果を奏することが可能となる。
すなわち、第2実施形態によれば、車両10Aがアイドル中であり(図6のS21:YES)、12V系28(第2負荷)の消費電力P12vが最も大きいとき(図6のS22:P12v>Pap、Pac)、12V系−VCU36(第2電圧変換装置)への入力電圧である2次電圧V2を調整して、12V系−VCU36における電圧変換を不要にする(S24)又は12V系−VCU36における変圧率を抑制する(S25)。これにより、12V系−VCU36の損失を低下させることが可能となる。この際、12V系−VCU36への入力電圧(2次電圧V2)の調整を行っても、FC16からの供給電力(FC発電電力Pfc)を反応ガスの供給量を調整することによりモータ12、エアポンプ20、エアコンディショナ26及び12V系28に対して所望の電力供給を行うことが可能となる。
エアコンディショナ26(第2負荷)の消費電力Pacが最も大きいとき(図6のS22:Pac>P12v、Pap)、及びエアポンプ20(第2負荷)の消費電力Papが最も大きいとき(S22:Pap>P12v、Pac)も同様である。
C.第3実施形態
1.全体的な構成の説明(第1実施形態との相違)
[1−1.全体構成]
図8は、本発明の第3実施形態に係る燃料電池システムとしての燃料電池車両10B(以下「FC車両10B」又は「車両10B」という。)の概略全体構成図である。第1実施形態と同様の構成については同一の参照符号を付して説明を省略する。
第3実施形態ではFC用電圧制御装置38(以下「FC−VCU38」という。)を有する。また、第1実施形態ではA/P−VCU30を有していたが、第3実施形態ではA/P−VCU30を有していない。
[1−2.FC−VCU38]
FC−VCU38は、入力側(FC16側)から出力側(モータ12、BAT−VCU24の側)に向かって昇降圧を行う電圧変換装置である。図8に示すように、FC−VCU38は、モータ12(インバータ14)とFC16との間の配線100上に配置されている。要求仕様によっては、FC−VCU38は、入力側から出力側に向かって昇圧のみ又は降圧のみを行う電圧変換装置であってもよい。
2.第3実施形態の制御
次に、ECU32における制御、特に、FCスタック16の出力制御について説明する。基本制御については、第1実施形態(図2)と同じである。
[2−1.第2モードにおける目標FC電圧Vfc_tarの設定]
図9は、第3実施形態の第2モードにおいて目標FC電圧Vfc_tarを設定するフローチャートである。ステップS41において、ECU32は、車両10B(FCシステム)がアイドル中であるか否かを判定する。具体的には、図3のS11と同様である。
車両10Bがアイドル中である場合(S41:YES)、ステップS42において、ECU32は、A/C消費電力Pac及び12V系消費電力P12vの合計Pac+P12vが、A/P消費電力Papを上回るか否かを判定する。このような判定を行う理由は、第1実施形態と同様である。
A/C消費電力Pacと12V系消費電力P12vの合計Pac+P12vが、A/P消費電力Papを上回る場合(S42:YES)、ステップS43において、ECU32は、バッテリ電圧Vbatが酸化還元領域外の値であるか否かを判定する。
バッテリ電圧Vbatが酸化還元領域外の値である場合(S43:YES)、FC電圧Vfc又はセル電圧の観点からすれば、FC16の劣化を抑制可能な状態である。そこで、ステップS45において、ECU32は、バッテリ電圧Vbatを目標FC電圧Vfc_tarとして設定する。これに伴い、ECU32は、BAT−VCU24及びFC−VCU38の変圧動作を停止させ、2次電圧V2をバッテリ電圧Vbatに等しくさせる(直結処理)。
一方、バッテリ電圧Vbatが酸化還元領域外の値でない場合(S43:NO)、FC電圧Vfc又はセル電圧の観点からすれば、FC16の劣化を進行し易い状態である。そこで、ステップS45において、ECU32は、酸化還元領域外の値(0.9V×セル数)を目標FC電圧Vfc_tarとして設定する。
酸化還元領域外の値を目標FC電圧Vfc_tarとして設定した後、ECU32は、FC電圧Vfcが目標FC電圧Vfc_tarとなるようにBAT−VCU24又はFC−VCU38を制御する。例えば、FC−VCU38を直結状態にしつつ、BAT−VCU24を作動させてバッテリ電圧Vbatを変圧させる。
図9のS42に戻り、A/C消費電力Pacと12V系消費電力P12vの合計Pac+P12vが、A/P消費電力Papを上回らない場合(S42:NO)、ステップS46において、ECU32は、A/P要求電圧Vap_reqが酸化還元領域外の値であるか否かを判定する。
A/P要求電圧Vap_reqが酸化還元領域外の値である場合(S46:YES)、FC電圧Vfc又はセル電圧の観点からすれば、FC16の劣化を抑制可能な状態である。そこで、ステップS47において、ECU32は、A/P要求電圧Vap_reqを目標FC電圧Vfc_tarとして設定する。これに伴い、ECU32は、FC−VCU38を直結状態にしつつ、BAT−VCU24を作動させて、FC電圧Vfcが目標FC電圧Vfc_tarとなるようにバッテリ電圧Vbatを変圧させる。
一方、A/P要求電圧Vap_reqが酸化還元領域外の値でない場合(S46:NO)、FC電圧Vfc又はセル電圧の観点からすれば、FC16の劣化を進行し易い状態である。そこで、ステップS48において、ECU32は、ステップS45と同様、酸化還元領域外の値を目標FC電圧Vfc_tarとして設定する。ステップS48において酸化還元領域外の値を目標FC電圧Vfc_tarとして設定した後の処理は、ステップS45と同様である。
ステップS41に戻り、車両10Bがアイドル中でない場合(S41:NO)、ステップS49に進む。ステップS49は、図3のS19と同様である。
3.第3実施形態の効果
以上のような第3実施形態によれば、第1実施形態の効果に加え又はこれに代えて、以下の効果を奏することが可能となる。
すなわち、第3実施形態によれば、車両10Bがアイドル中であり(図9のS41:YES)、エアポンプ20(第2負荷)の消費電力Papが、走行モータ12(第1負荷)の消費電力Pmotよりも大きいとき、BAT−VCU24(第1電圧変換装置)によりFC−VCU38(第2電圧変換装置)への入力電圧であるFC電圧Vfcを調整して、FC−VCU38における電圧変換を不要にする(S47、S48)。
これにより、FC−VCU38の損失を低下させることが可能となる。この際、BAT−VCU24によりFC−VCU38への入力電圧(FC電圧Vfc)の調整を行っても、FC16からの供給電力(FC発電電力Pfc)を反応ガスの供給量を調整することによりモータ12及びエアポンプ20に対して所望の電力供給を行うことが可能となる。
同様に、第3実施形態によれば、車両10Bがアイドル中であり(図9のS41:YES)、エアコンディショナ26(第3負荷)の消費電力Pac及び12V系28(第3負荷)の消費電力P12vの合計Pac+P12vが、走行モータ12(第1負荷)の消費電力Pmot及びエアポンプ20(第2負荷)の消費電力Papよりも大きいとき(S42:YES)、BAT−VCU24(第1電圧変換装置)及びFC−VCU38(第2電圧変換装置)によりエアコンディショナ26及び12V系28への入力電圧Vac_in、V12v_inを調整する。これにより、エアコンディショナ26及び12V系28への入力電圧Vac_in、V12v_inを、BAT−VCU24及びFC−VCU38における電圧変換を不要にする(S44)又はBAT−VCU24及びFC−VCU38における変圧率を抑制する(S45)。
これにより、BAT−VCU24及びFC−VCU38の損失を低下させることが可能となる。この際、上記のような入力電圧Vac_in、V12v_inへの調整を行っても、FC16からの供給電力(FC発電電力Pfc)を反応ガスの供給量を調整することによりモータ12、エアポンプ20、エアコンディショナ26及び12V系28に対して所望の電力供給を行うことが可能となる。
D.変形例
なお、本発明は、上記各実施形態に限らず、本明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下の構成を採用することができる。
1.搭載対象
上記各実施形態では、FC車両10、10A、10BをFCシステムとして用いたが、これに限らず、FC車両10、10A、10B以外をFCシステムとして用いてもよい。例えば、船舶や航空機等の移動体をFCシステムとして用いることもできる。或いは、ロボット、製造装置、家庭用電力システム又は家電製品をFCシステムとして用いてもよい。
2.車両10、10A、10B(FCシステム)の構成
上記各実施形態では、図1、図5、図8に示す構成要素を含ませたが、例えば、補機(エアポンプ20、エアコンディショナ26及び12V系28)の組合せや配置は任意に設定可能である。例えば、図1、図5、図8ではいずれもA/P20を、BAT−VCU24の2次側(配線100)に接続させたが、1次側(配線102)に接続させてもよい。
上記各実施形態のガス供給装置18は、酸素を含む空気を供給するエアポンプ20を備える構成を例示したが、これに代えて又は加えて、水素を供給する水素ポンプを備える構成としてもよい。
3.電力供給モード
上記各実施形態では、車両10、10A、10Bがアイドル中であることを条件として用いたが(図3のS11、図6のS21、図9のS41)、いずれかのVCUにおける電圧変換を不要とする又は変圧率を抑制する制御は、アイドル中以外の場面でも用いることが可能である。例えば、車両10、10A、10Bのクルーズ走行時、緩加速時又はクリープ走行時に上記制御を用いてもよい。
10、10A、10B…燃料電池車両(燃料電池システム)
12…走行モータ(第1負荷) 16…燃料電池スタック(燃料電池)
18…ガス供給装置 20…エアポンプ(第2負荷)
22…高電圧バッテリ(蓄電装置) 24…BAT−VCU(第1電圧変換装置)
26…エアコンディショナ(第2負荷、第3負荷)
28…12V系(第2負荷、第3負荷) 30…AP−VCU(第2電圧変換装置)
32…ECU(制御装置) 38…FC−VCU(第2電圧変換装置)
Pmot…モータ(第1負荷)の消費電力
Pap…エアポンプ(第2負荷)の消費電力

Claims (5)

  1. 走行モータである第1負荷と、
    前記第1負荷に対して電力を供給する燃料電池と、
    前記燃料電池に反応ガスを供給するガス供給装置と、
    前記燃料電池と並列に接続されて前記第1負荷に電力を供給する蓄電装置と、
    前記第1負荷と前記蓄電装置の間に配置された第1電圧変換装置と、
    前記第1負荷と前記燃料電池の間又は前記第1負荷と前記蓄電装置の間に第2電圧変換装置を介して接続された補機である第2負荷と、
    前記ガス供給装置、前記第1電圧変換装置及び前記第2電圧変換装置を制御する制御装置と
    を備える燃料電池車両を含む燃料電池システムであって、
    前記制御装置は、
    前記第2負荷の消費電力が前記第1負荷の消費電力よりも大きいとき、
    前記第1電圧変換装置により前記第2電圧変換装置への入力電圧を調整することにより、前記第2電圧変換装置への入力電圧を、前記第2電圧変換装置における電圧変換を不要にする値又は前記第2電圧変換装置における変圧率を抑制する値である第1エネルギ効率改善値にすると共に、
    前記第1負荷及び前記第2負荷の要求電力の合計値に追従するように前記ガス供給装置により前記反応ガスの供給量を調整させる
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 第1負荷と、
    前記第1負荷に対して電力を供給する燃料電池と、
    前記燃料電池に反応ガスを供給するガス供給装置と、
    前記燃料電池と並列に接続されて前記第1負荷に電力を供給する蓄電装置と、
    前記第1負荷と前記蓄電装置の間に配置された第1電圧変換装置と、
    前記第1負荷と前記燃料電池の間又は前記第1負荷と前記蓄電装置の間に接続された第2負荷と、
    前記第1負荷と前記燃料電池の間若しくは前記第1負荷と前記蓄電装置の間の配線と前記第2負荷とを結ぶ配線上に配置され又は前記第1負荷と前記燃料電池の間の配線上に配置された第2電圧変換装置と、
    前記ガス供給装置、前記第1電圧変換装置及び前記第2電圧変換装置を制御する制御装置と
    を備える燃料電池システムであって、
    前記制御装置は、
    前記第2負荷の消費電力が前記第1負荷の消費電力よりも大きいとき、
    前記第1電圧変換装置及び前記第2電圧変換装置の少なくとも一方により前記第2電圧変換装置への入力電圧を調整することにより、前記第2電圧変換装置への入力電圧を、前記第2電圧変換装置における電圧変換を不要にする値又は前記第2電圧変換装置における変圧率を抑制する値である第1エネルギ効率改善値にすると共に、
    前記第1負荷及び前記第2負荷の要求電力の合計値に追従するように前記ガス供給装置により前記反応ガスの供給量を調整させる
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池システムにおいて、
    前記制御装置は、前記第2負荷の消費電力が前記第1負荷の消費電力よりも大きいとき、前記第2電圧変換装置への入力電圧を、前記燃料電池を構成する各セルのセル電圧が酸化還元電位範囲外となる値に設定する
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  4. 請求項1又は請求項1に従属する請求項3記載の燃料電池システムにおいて、
    前記第2負荷の消費電力が前記第1負荷の消費電力よりも大きいときは、前記燃料電池車両のアイドル時である
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  5. 請求項1又は請求項1に従属する請求項3若しくは4若しくは請求項1に従属する請求項3に従属する請求項4記載の燃料電池システムにおいて、
    前記燃料電池システムは、前記第1負荷と前記燃料電池の間又は前記第1負荷と前記蓄電装置の間に接続された補機である第3負荷を備え、
    前記制御装置は、
    前記第3負荷の消費電力が前記第1負荷及び前記第2負荷の消費電力よりも大きいとき、
    前記第1電圧変換装置により前記第3負荷への入力電圧を調整することにより、前記第3負荷への入力電圧を、前記第1電圧変換装置における電圧変換を不要にする値又は前記第1電圧変換装置における変圧率を抑制する値である第2エネルギ効率改善値にすると共に、
    前記第1負荷、前記第2負荷及び前記第3負荷の要求電力の合計値に追従するように前記ガス供給装置により前記反応ガスの供給量を調整させる
    ことを特徴とする燃料電池システム。
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