JP2014174912A - コンテンツ共有システム、コンテンツ共有サーバ装置、コンテンツ共有方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】投稿されたコンテンツに対する評価者の評価の信頼性を高めることができるコンテンツ共有システム、コンテンツ共有サーバ装置、コンテンツ共有方法及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】端末装置５にて作成されたコンテンツの投稿をコンテンツ共有サーバ装置１が投稿受付処理部２１にて受け付け、投稿を受け付けたコンテンツを記憶部１１に記憶し、公開処理部２２が公開する。コンテンツ共有サーバ装置１は、利用者に対して有価価値情報を付与する。コンテンツ共有サーバ装置１は、公開されたコンテンツに対する投票又はコメント等の評価を、有価価値情報の減価を伴って評価受付処理部２３にて受け付ける。コンテンツ共有サーバ装置１の報酬付与処理部２４は、コンテンツを投稿したユーザに対して報酬を与える。
【選択図】図１

Description

本発明は、コンテンツの投稿及び投稿されたコンテンツに対する評価等を行うことができるコンテンツ共有システム、コンテンツ共有サーバ装置、コンテンツ共有方法及びコンピュータプログラムに関する。

従来、ユーザが制作して投稿した画像又は楽曲等のコンテンツをウェブサイトなどにて公開し、公開されたコンテンツを他のユーザが評価することができるコンテンツ共有システムが知られている（例えば特許文献１参照）。このシステムのサーバ装置は、例えばユーザの評価を集計してコンテンツの順位付けを行い、コンテンツの人気ランキングなどとして発表する処理を行うことができる。

特開平９−１７１５０４号公報

従来のコンテンツ共有システムでは、投稿されたコンテンツに対してユーザが評価を行う行為には何ら制限が課せられておらず、趣向性に欠けていた。

本発明の目的の一つは、投稿されたコンテンツに対して評価を行う際の趣向性を高めることができるコンテンツ共有システム、コンテンツ共有サーバ装置、コンテンツ共有方法及びコンピュータプログラムを提供することにある。

本発明に係るコンテンツ共有システムは、ネットワーク上において、投稿されたコンテンツを公開することで、複数の利用者間でコンテンツを共有させるコンテンツ共有システムであって、投稿者によるコンテンツの投稿操作、又は、公開されたコンテンツ若しくはコンテンツを投稿した投稿者に対する評価者による評価操作を受け付ける端末装置と、利用者に対して有価価値情報を付与する有価価値情報付与部、前記端末装置との通信により投稿者からのコンテンツの投稿を受け付けるコンテンツ投稿受付部、及び、投稿されたコンテンツ又はコンテンツを投稿した投稿者に対して、前記端末装置との通信により、前記有価価値情報の減価を伴って評価者からの評価を受け付ける評価受付部を有するコンテンツ共有サーバ装置を備える。

また、本発明に係るコンテンツ共有システムは、前記評価受付部が、コンテンツ又は投稿者に対するコメント又は投票を評価として受け付ける。

また、本発明に係るコンテンツ共有システムは、コンテンツを投稿した投稿者に対して報酬を与える投稿報酬付与部を備える。

また、本発明に係るコンテンツ共有システムは、前記投稿報酬付与部が、前記コンテンツ又は投稿者に対する評価と共に減価された有価価値情報の多寡に応じて、報酬を付与する。

また、本発明に係るコンテンツ共有システムは、前記評価受付部で受け付けられた評価に係るコンテンツ又は投稿者に対する人気指標を算出する人気指標算出部を備え、前記投稿報酬付与部は、前記人気指標算出部が算出した人気指標に応じて、報酬を付与する。

また、本発明に係るコンテンツ共有システムは、前記人気指標算出部が、前記評価受付部が投稿者に対して受け付けた評価及び該投稿者が投稿したコンテンツに対して受け付けた評価の少なくともいずれか一方に基づいて、前記投稿者の人気指標を算出する。

また、本発明に係るコンテンツ共有システムは、前記人気指標出部が、前記コンテンツ又は投稿者に対する評価の回数、及び、前記コンテンツ又は投稿者を評価した評価者の人数の少なくともいずれか一方に基づいて人気指標を算出する。

また、本発明に係るコンテンツ共有システムは、前記投稿報酬付与部が、有価価値情報を報酬として投稿者に付与する。

また、本発明に係るコンテンツ共有システムは、前記報酬として与えられる有価価値情報は、有効期間が定められている。

また、本発明に係るコンテンツ共有システムは、前記コンテンツ投稿受付部が、前記有価価値情報の減価を伴ってコンテンツの投稿を受け付ける。

また、本発明に係るコンテンツ共有システムは、前記有価価値情報が、有価数値情報である。

また、本発明に係るコンテンツ共有システムは、前記有価価値情報付与部が、所定期間内で有効な有価価値情報を利用者に付与する。

また、本発明に係るコンテンツ共有システムは、所定期間における前記有価価値情報付与部による各利用者への付与量の上限が定められている。

また、本発明に係るコンテンツ共有システムは、前記利用者が、前記投稿者又は前記評価者になり得る。

また、本発明に係るコンテンツ共有システムは、前記コンテンツ投稿受付部が投稿を受け付けたコンテンツは、前記評価受付部による評価を受け付けることが可能な期間が定められている。

また、本発明に係るコンテンツ共有サーバ装置は、ネットワーク上において、投稿されたコンテンツを公開することで、複数の利用者間でコンテンツを共有させるコンテンツ共有サーバ装置であって、利用者に対して有価価値情報を付与する有価価値情報付与部と、投稿者からのコンテンツの投稿を受け付けるコンテンツ投稿受付部と、投稿されたコンテンツ又はコンテンツを投稿した投稿者に対して、前記有価価値情報の減価を伴って評価者からの評価を受け付ける評価受付部を備える。

また、本発明に係るコンテンツ共有方法は、ネットワーク上において、投稿されたコンテンツを公開することで、複数の利用者間でコンテンツを共有させるコンテンツ共有方法であって、利用者に対して有価価値情報を付与する有価価値情報付与ステップと、投稿者からのコンテンツの投稿を受け付けるコンテンツ投稿受付ステップと、投稿されたコンテンツ又はコンテンツを投稿した投稿者に対して、前記有価価値情報の減価を伴って評価者からの評価を受け付ける評価受付ステップを含む。

また、本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを、利用者に対して有価価値情報を付与する有価価値情報付与手段と、投稿者からのコンテンツの投稿を受け付けるコンテンツ投稿受付手段と、投稿されたコンテンツ又はコンテンツを投稿した投稿者に対して、前記有価価値情報の減価を伴って評価者からの評価を受け付ける評価受付手段として動作させる。

本発明の一例では、有価価値情報の減価を伴って評価者から評価を受けることで、投稿されたコンテンツに対して評価を行う際の趣向性を高めることができる。

本実施の形態に係るコンテンツ共有システムの構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係るコンテンツ共有システムの構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係るコンテンツ共有サービスを説明するための模式図である。 コンテンツ共有サーバ装置が行うログイン処理の手順を示すフローチャートである。 コンテンツ共有サーバ装置が行うコンテンツ投稿受付処理の手順を示すフローチャートである。 コンテンツ共有サーバ装置が行うコンテンツ公開処理の手順を示すフローチャートである。 コンテンツ共有サーバ装置が行う投稿者への報酬付与処理の手順を示すフローチャートである。 コンテンツ共有サーバ装置が行う評価者への報酬付与処理の手順を示すフローチャートである。 コンテンツ共有サーバ装置が行う評価者への報酬付与処理の手順を示すフローチャートである。

＜システム構成＞
図１及び図２は、本実施の形態に係るコンテンツ共有システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態に係るコンテンツ共有システムは、コンテンツ共有サーバ装置１と、複数の端末装置５とがネットワークＮＷを介して接続された構成である。端末装置５は、本システムが提供するコンテンツ共有サービスのユーザが、コンテンツの作成、投稿、閲覧及び評価等を行うために利用するものである。ユーザは、端末装置５を用い、ネットワークＮＷを介してコンテンツ共有サーバ装置１にユーザが作成したコンテンツを投稿することができる。本実施の形態においてコンテンツは、例えば静止画像、動画像、音声、楽曲又はアプリケーションプログラム等である。ユーザは、端末装置５を用いて、他のユーザが投稿したコンテンツを閲覧することができる。またユーザは、閲覧したコンテンツに対して投票及びコメント等の評価を行うことができる。なおここでいうコメントの投稿は、一例としては、投稿されたコンテンツ又は投稿者についての文字列情報（典型的には、コンテンツ又は投稿者に対する感想又は意見等の情報）を含むデータを、端末装置５からコンテンツ共有サーバ装置１へ投稿することである。

図１には、コンテンツ共有サーバ装置１の詳細構成を示してある。コンテンツ共有サーバ装置１は、処理部１０、記憶部１１、表示部１２、操作部１３、記録媒体装着部１４及び通信部１５等を備えて構成されている。処理部１０は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）又はＭＰＵ（Micro Processing Unit）等の演算処理装置を用いて構成されている。処理部１０は、記憶部１１に記憶されたサーバプログラム８１又は記録媒体装着部１４に装着された記録媒体８に記録されたサーバプログラム８１を読み出して実行することにより、コンテンツ共有サービスに係る各種の情報処理を行う。例えば処理部１０は、コンテンツの投稿を受け付ける処理、投稿されたコンテンツを公開する処理、コンテンツに対する評価を受け付ける処理、及び、コンテンツの投稿者又は評価者に対して報酬を付与する処理等を行う。

記憶部１１は、ハードディスクなどの記憶装置を用いて構成されている。記憶部１１は、ユーザにより投稿されたコンテンツなどのデータ、及び、処理部１０にて実行されるサーバプログラム８１などのプログラムが記憶されている。表示部１２は、液晶パネル又はＰＤＰ（Plasma Display Panel）等を用いて構成され、処理部１０から与えられた画像を表示する。操作部１３は、例えばキーボード及びマウス等の入力装置を用いて構成され、ユーザによりなされた操作の内容を処理部１０へ通知する。記録媒体装着部１４は、カード型、カセット型又はディスク型等の記録媒体８を着脱できるように構成されている。処理部１０は、記録媒体装着部１４に装着された記録媒体８からサーバプログラム８１及びその他のデータを読み出すことができる。通信部１５は、インターネットなどのネットワークＮＷを介して、端末装置５などの他の装置との間でデータの送受信を行う。

また本実施の形態に係るコンテンツ共有サーバ装置１は、処理部１０がサーバプログラム８１を実行することにより、投稿受付処理部２１、公開処理部２２、評価受付処理部２３及び報酬付与処理部２４等がソフトウェア的な機能ブロックとして実現される。投稿受付処理部２１は、ネットワークＮＷを介した端末装置５からのコンテンツの投稿を受け付ける処理を行う。公開処理部２２は、記憶部１１に記憶したコンテンツを公開する処理を行う。これにより端末装置５を利用する各ユーザは、他のユーザが投稿したコンテンツを閲覧することができる。評価受付処理部２３は、公開したコンテンツに対する評価を、ネットワークＮＷを介して端末装置５から受け付ける処理を行う。報酬付与処理部２４は、コンテンツの投稿者及び評価者に対して報酬を付与する処理を行う。

図２には端末装置５の詳細構成を示してある。端末装置５は、例えばゲーム機、携帯電話機、スマートフォン、タブレット型端末又はパーソナルコンピュータ等の種々の情報処理装置であってよい。端末装置５は、処理部５０、記憶部５１、表示部５２、操作部５３、記録媒体装着部５４及び通信部５５等を備えて構成されている。処理部５０は、記憶部５１に記憶されたクライアントプログラム９１又は記録媒体装着部５４に装着された記録媒体９に記録されたクライアントプログラム９１を読み出して実行することにより、コンテンツ共有サービスに係る各種の情報処理を行う。

記憶部５１は、端末装置５にてユーザが作成したコンテンツ、及び、処理部５０にて実行されるクライアントプログラム９１等が記憶されている。表示部５２は、処理部５０から与えられた画像を表示する。操作部５３は、ユーザの操作を受け付けて処理部５０へ通知する。記録媒体装着部５４は記録媒体９を着脱することができ、処理部５０は、記録媒体装着部５４に装着された記録媒体９からクライアントプログラム９１及びその他のデータを読み出すことができる。通信部５５は、ネットワークＮＷを介してコンテンツ共有サーバ装置１との間でデータの送受信を行う。

また本実施の形態に係る端末装置５は、処理部５０がクライアントプログラム９１を実行することにより、コンテンツ作成処理部６１、投稿処理部６２、閲覧処理部６３及び評価処理部６４等がソフトウェア的な機能ブロックとして実現される。コンテンツ作成処理部６１は、端末装置５を利用するユーザがコンテンツを作成するために必要な各種の処理を行う。例えばコンテンツが静止画像の場合、コンテンツ作成処理部６１は、操作部５３に対するユーザの操作に基づいて、点又は線の描画、及び、着色等の処理を行う。この場合、コンテンツ作成処理部６１は、いわゆるお絵かきソフト、ドローイングソフト、動画編集ソフト又は音声・楽曲編集ソフト等に相当する処理を行う。コンテンツ作成処理部６１にて作成されたコンテンツは、記憶部５１に記憶される。

投稿処理部６２は、コンテンツ作成処理部６１にて作成されて記憶部５１に記憶されたコンテンツを、コンテンツ共有サーバ装置１に対して投稿する処理を行う。なお、これらのコンテンツは端末装置５において作成されたものである必要はなく、端末装置５とは別の（外部の）情報処理装置、すなわち例えばゲーム機、携帯電話機、スマートフォン、タブレット型端末又はパーソナルコンピュータ等の種々の情報処理装置において作成され、端末装置５へ転送されたものであってよい。閲覧処理部６３は、コンテンツ共有サーバ装置１に対して投稿されたコンテンツを閲覧するための処理を行う。評価処理部６４は、閲覧したコンテンツに対する投票又はコメント等の評価を行うための処理を行う。

＜コンテンツ共有サービス概要＞
本実施の形態に係るコンテンツ共有システムにおいては、端末装置５にて実行するクライアントプログラム９１は無料で提供されるが、コンテンツ共有サーバ装置１が提供するコンテンツ共有サービスは有料である。このためコンテンツ共有サービスを利用するユーザは、利用開始に先立って、端末装置５を用いて利用料の支払いを行う必要がある。例えばコンテンツ共有サーバ装置１は、コンテンツ共有サービスを所定期間（例えば３０日間）利用する権利を「サービス利用チケット」として所定価格（例えば１００円）で販売している。本実施の形態において、この所定期間をサービス利用期間という。ユーザは、端末装置５の通信機能を利用してコンテンツ共有サーバ装置１にアクセスし、電子マネー又はクレジットカード等を用いて「サービス利用チケット」を購入する。端末装置５にて「サービス利用チケット」を使用することにより、使用した時点からサービス利用期間に亘ってユーザはコンテンツ共有サービスを利用することが可能となる。

なお本実施の形態において、有料でのコンテンツ共有サービスの利用には、ユーザがコンテンツの投稿、閲覧及び評価等を行うことが含まれるが、端末装置５にてコンテンツを作成することは含まれず、コンテンツ作成は無料で行うことが可能である。またコンテンツ共有サービスを初めて利用するユーザは、ＩＤ（IDentifier）及びパスワード等の必要な情報をコンテンツ共有サーバ装置１に登録する処理を行う。サービス利用期間が経過した場合、ユーザは「サービス利用チケット」を再び購入して使用することにより、同じＩＤでコンテンツ共有サービスの利用を継続することができる。

コンテンツ共有サーバ装置１は、「サービス利用チケット」を購入して使用したユーザに対して、コンテンツ共有サービス内で使用する通貨としてコインが支給される。本実施の形態において、コインには特別コインと通常コインとの２種が存在する。例えばコンテンツ共有サーバ１は、各ユーザに３枚の特別コインと、１００枚の通常コインとを支給する。ユーザは支給されたコインを使用して、コンテンツの投稿及び評価等を行うことができる。なおコンテンツの閲覧にはコインを使用する必要はない。

各ユーザに支給されるコインは、有効期限が定められており、「サービス利用チケット」と同じサービス利用期間が経過した場合に使用不可能となる（又は、コインの残り枚数が０枚となる）。また本実施の形態においては、各ユーザに支給されるコインは、上記の枚数に上限が定められており、例えば追加料金の支払いによる追加コインの支給などは行わない。これによりサービス利用期間内に各ユーザが行うことができるコンテンツの投稿及び評価等の行動の量を制限することができる。よってコンテンツサーバ装置１の処理負荷の増大、及び、特定のユーザによるサービスの独占等の問題が発生することを防止できる。

ユーザは、端末装置５にてクライアントプログラム９１を実行することにより、コンテンツを作成することができる。上述のように、ユーザはコンテンツの作成を無料で楽しむことができる。端末装置５は、処理部５０のコンテンツ作成処理部６１により、ユーザのコンテンツ作成に係る操作の受け付け、及び、作成したコンテンツの記憶部５１への保存等の処理を行う。また端末装置５は、通信部５５により、コンテンツ共有サーバ装置１を介さずに、他の端末装置５との通信を行うことが可能である。ユーザは、自らの端末装置５を用いて、例えば友人などの他のユーザが所持する端末装置５との直接的な通信を行い、記憶部５１に記憶したコンテンツの送受信を行うことができる。このようなコンテンツ共有サーバ装置１を介さない通信によるコンテンツの送受信についても、ユーザは無料で利用可能である。

図３は、本実施の形態に係るコンテンツ共有サービスを説明するための模式図である。特別コイン及び通常コインを支給されたユーザは、これらのコインを用いてコンテンツの投稿及び評価を行うことができる。即ち、本サービスを利用するユーザは、コンテンツの投稿者及び評価者のいずれにもなり得る。投稿者は、コインを使用して、作成したコンテンツをコンテンツ共有サービスに対して投稿する。評価者は、コインを使用して、投稿されたコンテンツに対する評価を行う。投稿者には、投稿したコンテンツに対する評価に応じた報酬が与えられる。評価者には、評価に対する報酬が与えられる。

このように、本実施の形態に係るコンテンツ共有サービスでは、コンテンツの投稿者及び評価者が共に、上限の定められたコインを用いて投稿及び評価の行動を行い、この行動に対して報酬が与えられる。投稿者及び評価者への報酬には、追加のコインの付与、又は、支給するコイン数の増加等が含まれる。よって本サービスでは、投稿者と評価者との間でコインを循環させることができる。

＜コンテンツの投稿＞
コンテンツを作成したユーザは、コンテンツ共有サーバ装置１に対してコンテンツを投稿することができる。端末装置５の投稿処理部６２は、例えば記憶部５１に記憶された作成済みのコンテンツを一覧表示して、操作部５３に対する操作に応じて投稿するコンテンツの選択を受け付ける。投稿処理部６２は、選択されたコンテンツを、通信部５５の通信によってコンテンツ共有サーバ装置１へ送信する。コンテンツ共有サーバ装置１の投稿受付処理部２１は、端末装置５から送信されたコンテンツを受信し、これを投稿コンテンツとして受け付けて記憶部１１に記憶する。

なお本実施の形態において、コンテンツの投稿には１枚のコインの消費、即ち有価価値情報の減価、が必要である。消費するコインは特別コイン又は通常コインのいずれであっても１枚でよく、コンテンツを投稿するユーザが任意に選択することができる。各ユーザが所持するコインの枚数などの情報は、コンテンツ共有サーバ装置１が管理しており、コンテンツの投稿の受付に伴って、ユーザのコインの所持枚数が減算される。

通常コインを使用して投稿されたコンテンツは、コンテンツ共有サーバ装置１にて保持される期間が定められている。コンテンツ共有サーバ装置１は、コンテンツが投稿された時点から所定期間（例えば３０日）が経過した場合、このコンテンツを記憶部１１から削除する。本実施の形態において、この所定期間をコンテンツ保持期間という。ただし、後述するコンテンツに対する評価によって、所定の条件を満たしたコンテンツは、コンテンツ保持期間が経過しても削除されない。これに対して特別コインを使用して投稿されたコンテンツは、コンテンツ保持期間などの制限を受けることなく、コンテンツ共有サーバ装置１にて保持され、公開され続ける。

＜コンテンツの公開及び閲覧＞
コンテンツ共有サーバ装置１は、投稿されたコンテンツを公開する処理を、処理部１０の公開処理部２２にて行う。各ユーザは、端末装置５を用いて、コンテンツ共有サーバ装置１にて公開されたコンテンツを閲覧することができる。端末装置５は、ユーザの操作部５３に対する操作に応じて、コンテンツ共有サービスにて共有されたコンテンツの閲覧要求を受け付けた場合、閲覧処理部６３にてコンテンツ共有サーバ装置１へ閲覧要求を送信する。閲覧要求を受信したコンテンツ共有サーバ装置１は、処理部１０の公開処理部２２が、記憶部１１に記憶したコンテンツのタイトル又はサムネイル等によるリストを作成し、閲覧要求に係る端末装置５へ送信する。なおこのときに公開処理部２２は、特別コインを使用して投稿されたコンテンツをリストの先頭側へ表示する又は強調表示する等の方法により、特別コインを使用して投稿されたコンテンツと通常コインを使用して投稿されたコンテンツとの公開に差を設ける。コンテンツ共有サーバ装置１からコンテンツのリストを受信した端末装置５の閲覧処理部６３は、受信したリストに基づく表示用の画像を生成して表示部５２へ出力することにより、コンテンツのリストを表示部５２に表示する。

端末装置５の表示部５２に表示されたコンテンツのリストに対して、ユーザは、操作部５３にて操作を行うことにより、詳細を閲覧したいコンテンツを選択することができる。端末装置５の閲覧処理部６３は、ユーザによるコンテンツの選択を受け付けた場合、このコンテンツを指定した詳細閲覧要求をコンテンツ共有サーバ装置１へ送信する。詳細閲覧要求を受信したコンテンツ共有サーバ装置１の公開処理部２２は、指定されたコンテンツを記憶部１１から読み出して、詳細閲覧要求に係る端末装置５へ送信する。コンテンツ共有サーバ装置１からコンテンツを受信した端末装置５の閲覧処理部６３は、コンテンツに適した方法での閲覧を実現する。例えばコンテンツが静止画像であれば、閲覧処理部６３は、受信した静止画像を表示部５２に表示する。例えばコンテンツが動画像であれば、閲覧処理部６３は、動画像の再生処理を行い、映像を表示部５２に表示すると共に、音声をスピーカなどから出力する。例えばコンテンツが楽曲であれば、閲覧処理部６３は、楽曲を再生してスピーカなどから出力する。本実施の形態においては、便宜上、コンテンツを”閲覧する”と表現するが、これには楽曲を聞く行為及び動画像を視聴する行為等を含むものとする。

＜コンテンツの評価＞
公開されたコンテンツを端末装置５にて閲覧したユーザは、自らの好みなどに応じてコンテンツの評価を行うことができる。本実施の形態に係るコンテンツ共有サービスにおいては、コンテンツの評価方法として、投票及びコメントの２つの方法が提供されている。例えば端末装置５にてユーザがコンテンツを閲覧している際、端末装置５の評価処理部６４は、投票ボタン及びコメントボタン等を表示部５２に表示して、操作部５３によるユーザの投票又はコメントの操作を受け付ける。なおコンテンツに対する投票又はコメントのいずれの評価を行う場合であっても、ユーザは評価に１枚のコインを使用する必要がある。使用するコインは特別コイン又は通常コインのいずれであってもよい。ただしコンテンツを投稿したユーザが、自らのコンテンツに対して評価を行うことはできない。一つのコンテンツに対して、同じユーザが評価を複数回行うことは可能である。なおここでいう「評価」には、ユーザがコンテンツに対する投票又はコメントを行うこと以外にも、後述のユーザがコンテンツをブックマークに登録することを含んでもよい。

ユーザは、コインを使用して自らが気に入ったコンテンツに対して投票を行うことによって、このコンテンツに対する良い評価を与えることができる。端末装置５の評価処理部６４は、コンテンツに対する投票の操作を受け付けた場合、このコンテンツに対する投票が行われた旨を、いずれのコインが使用されたかを示す情報と共に、コンテンツ共有サーバ装置１へ通知する。コンテンツ共有サーバ装置１は、各コンテンツに対するコイン毎の投票数を管理している。端末装置５から投票がなされた旨の通知を受信したコンテンツ共有サーバ装置１の評価受付処理部２３は、通知に係るコンテンツの投票数を増加させる。また評価受付処理部２３は、投票を行ったユーザが所持するコイン数を減らす。コンテンツに対する投票数は、コンテンツのリスト表示の際などに、付随情報として表示される。例えば、「投票数：特別コイン３枚、通常コイン２６枚」などの表示が行われる。

またユーザは、コインを使用してコンテンツに対するコメントを書き込むことができる。コメントは、コンテンツに対して良い評価であっても悪い評価であってもよい。このため本実施の形態においては、コメントに対して使用されたコインの数は、上記の投票数には含めない。またコメントは、テキストに限らず、画像又は音声等であってもよい。端末装置５の評価処理部６４は、コメントの入力を受け付けた場合、入力されたコメントを、いずれのコインが使用されたかを示す情報と共に、コンテンツ共有サーバ装置１へ送信する。コメントを受信したコンテンツ共有サーバ装置１の評価受付処理部２３は、このコンテンツに対応付けてコメントを記憶部１１に記憶する。また評価受付処理部２３は、コメントを行ったユーザが所持するコイン数を減らす。コンテンツに対応付けて記憶部１１に記憶されたコメントは、このコンテンツが閲覧される際などに、付随情報として表示される。また特別コインを使用したコメントは、強調表示されるなど、通常コインを使用したコメントとは区別して表示される。

またユーザは、公開された一のコンテンツに対する投票と同様に、コンテンツの投稿者に対してコインを使用した投票を行うことができる。ただし本実施の形態においては、投稿者に対する投稿は、特別コインを使用して行う必要がある。端末装置５の評価処理部６４は、ユーザに対する投票の操作を受け付けた場合、このユーザに対する投票が行われた旨をコンテンツ共有サーバ装置１へ通知する。コンテンツ共有サーバ装置１は、各ユーザについてコイン毎の投票数を管理している。本実施の形態においては、各ユーザの投票数は、ユーザに対して直接的に行われた投票と、このユーザが投稿した全コンテンツに対して行われた投票との合計数である。端末装置５からユーザに対する投票がなされた旨の通知を受信したコンテンツ共有サーバ装置１の評価受付処理部２３は、投票されたユーザの投票数を増加させる。また評価受付処理部２３は、投票を行ったユーザが所持する特別コインの数を減らす。ユーザに対する投票数は、コンテンツの投稿者名などの情報と共に表示される。例えば、「ユーザＡへの投票数：特別コイン１０枚、通常コイン３５５枚」などの表示が行われる。

＜投稿者への報酬＞
上述のように、通常コインを使用して投稿されたコンテンツは、投稿からコンテンツ保持期間が経過した場合に削除される。ただし、投票により獲得したコインの数が所定条件を満たした場合、通常コインを使用して投稿されたコンテンツは、コンテンツ保持期間経過後の削除が免除される。本実施の形態においては、この所定条件を削除免除条件という。これは高い評価を獲得したコンテンツに対して、コンテンツ共有サーバ装置１の報酬付与処理部２４が付与する報酬の１つである。報酬付与処理部２４は、例えば特別コインを５枚以上又は通常コインを１００枚以上獲得することを削除免除条件とし、通常コインを使用して投稿されたコンテンツがコンテンツ保持期間内に削除免除条件を満たした場合、コンテンツ保持期間経過後の削除を免除する。このとき報酬付与処理部２４は、削除を免除するのではなく、コンテンツ保持期間を延長してもよい。

よってコンテンツを閲覧したユーザは、自らが気に入ったコンテンツに対して投票を行うことにより、このコンテンツが削除されることを防ぐことができる。コンテンツ共有サーバ装置１は、公開する各コンテンツについて、このコンテンツが通常コインを使用して投稿されたものであるか否か、現時点でのコインの投票数、及び、削除までの残り期間等の情報を端末装置５へ送信し、端末装置５を使用してコンテンツを閲覧するユーザにこれらの情報を提供してもよい。

また、コンテンツ共有サーバ装置１の報酬付与処理部２４は、コンテンツを投稿したユーザが獲得したコインの数が所定条件を満たした場合、コンテンツ共有サービスを利用するための「サービス利用チケット」をこのユーザに付与する。本実施の形態においては、この所定条件を利用チケット獲得条件という。報酬付与処理部２４は、例えば１回のサービス利用期間内に特別コインを２０枚以上又は通常コインを１０００枚以上獲得することを利用チケット獲得条件とし、ユーザの得票数が利用チケット獲得条件を満たした場合に「サービス利用チケット」を付与する。報酬として付与される「サービス利用チケット」は、コンテンツ共有サービスを利用するためにユーザが購入するものと略同じである。「サービス利用チケット」を報酬として付与されたユーザは、今回のサービス利用期間が経過した後にこれを使用することによって、次回のサービスを無料で利用することができる。ただし報酬として付与される「サービス利用チケット」には、例えば６カ月又は１年等の有効期限が定められており、有効期限の経過後には使用できない。

このように報酬付与処理部２４が「サービス利用チケット」を報酬として付与することにより、評価の高いコンテンツを投稿し続ける投稿者は、コンテンツ共有サービスを継続的に無料で利用することが可能となる。「サービス利用チケット」を報酬として付与することは、コンテンツ共有サービスを利用する権利を報酬として付与することであり、チケットの仕様に対して支給されるコインを報酬として付与することでもある。なお利用チケット獲得条件は、ユーザが獲得したコインについて判定するのではなく、ユーザが投稿したコンテンツ毎に判定してもよい。この場合、何れかのコンテンツについて利用チケット獲得条件が満たされた場合、このコンテンツの投稿者に対して報酬付与処理部２４が「サービス利用チケット」を付与する。なお本実施の形態においては、報酬付与処理部２４が報酬として「サービス利用チケット」を付与する構成とするが、これに限るものではない。例えば報酬付与処理部２４が、特別コイン又は通常コインを直接的に報酬としてユーザへ付与する構成としてもよい。

また、コンテンツ共有サーバ装置１は、例えば１カ月毎などの所定の集計期間において、公開されているコンテンツが獲得したコイン数を集計する。このときにコンテンツ共有サーバ装置１は、例えば特別コイン１枚を通常コイン１００枚分などに換算して集計を行えばよい。集計結果に応じて、コンテンツ共有サーバ装置１はコンテンツの人気ランキングを決定し、決定した人気ランキングを公開処理部２２が公開する。報酬付与処理部２４は、人気ランキングの上位コンテンツ、例えば１位から１０位までのコンテンツの投稿者に対して、「追加コインチケット」を報酬として付与する。「追加コインチケット」は、「サービス利用チケット」と共に使用することによって、ユーザに対して付与されるコイン数を増加させることができるチケットである。コンテンツ共有サーバ装置１は、例えば１枚の「追加コインチケット」につき、特別コインの支給数を３枚増加させる。なおコンテンツ共有サーバ装置１は、「追加コインチケット」を付与した人気ランキングの上位コンテンツを、殿堂入りとして以降の人気ランキングの対象から外す。これにより同じコンテンツが人気ランキングの上位を独占し続けることを回避できる。

また、コンテンツ共有サーバ装置１の報酬付与処理部２４は、コンテンツ又はユーザに対する投票によってこのユーザが獲得したコインの数に応じた投稿ポイントを、このユーザに与える。コンテンツ共有サーバ装置１は、各ユーザについてユーザレベルを管理している。ユーザレベルは、レベル１から開始され、投稿に応じた投稿ポイント、及び、後述の評価ポイントをユーザが獲得することによって上昇する。コンテンツ共有サーバ装置１は、「サービス利用チケット」が使用された場合にユーザへ支給するコインの数を、このユーザのユーザレベルに応じて決定する。即ち、ユーザレベルが上昇することによって、このユーザに支給されるコイン数が増加する。

なお本実施の形態においては、投稿者に報酬を与える条件を、コンテンツ又は投稿者が投票により獲得したコインの数に応じて判断しているが、これに限るものではない。同一のコンテンツ又は投稿者に対して同一の評価者が複数回行った評価は１回分の評価としてもよい。即ち、投稿者に報酬を与える条件を、例えばコンテンツ又は投稿者に対して投票を行った評価者の人数に応じて判断してもよい。またコイン数又は人数のいずれを判断基準とする場合であっても、これらを集計する期間はサービス利用期間又は１カ月等に限らず、その他の期間としてもよい。また期間を限定せずに、コンテンツ又は投稿者が獲得した累積のコイン数又は人数に応じて判断してもよい。

＜ブックマーク機能＞
コンテンツ共有サーバ装置１は、各ユーザについて、このユーザが投票を行ったコンテンツ又はユーザのリストを作成して保持及び管理している。本実施の形態においては、このリストをブックマークと呼ぶ。各ユーザは、端末装置５にてブックマークを表示させる操作を行うことで、コンテンツ共有サーバ装置１からブックマークを取得して表示部５２に表示させることができる。端末装置５の閲覧処理部６３は、操作部５３にてブックマーク表示の操作を受け付け、コンテンツ共有サーバ装置１へブックマークの送信を要求する。端末装置５からの要求に応じてコンテンツ共有サーバ装置１の公開処理部２２は、要求に係るユーザのブックマークを記憶部１１から読み出し、端末装置５へ送信する。端末装置５の閲覧処理部６３は、コンテンツ共有サーバ装置１から送信されたブックマークを受信し、これを表示部５２に表示する。

端末装置５の表示部５２に表示されるブックマークには、コンテンツの一覧が表示されたページと、ユーザの一覧が表示されたページとの２種が存在し、操作部５３に対する操作によってこれらのページを切り替えることができる。ブックマークのコンテンツ一覧においては、各コンテンツが特別コイン又は通常コインのいずれを用いて投票されたかが区別可能なように表示が行われる。コンテンツ一覧において、いずれかのコンテンツが選択された場合、端末装置５からコンテンツ共有サーバ装置１へ選択されたコンテンツの閲覧要求が送信され、これに応じてコンテンツ共有サーバ装置１から送信されたコンテンツが端末装置５の表示部５２に表示される。

ブックマークのユーザ一覧においていずれかのユーザが選択された場合、端末装置５からコンテンツ共有サーバ装置１へ、選択されたユーザが投稿したコンテンツのリストが要求され、これに応じてコンテンツ共有サーバ装置１から送信されたコンテンツのリストが端末装置５の表示部５２に表示される。更に、表示されたコンテンツのリストから一のコンテンツが選択された場合に、コンテンツ共有サーバ装置１からこのコンテンツが端末装置５へ送信され、表示部５２に表示される。なお上述のように、ユーザに対する投票は特別コインを使用して行う必要があるため、ブックマークのユーザ一覧においては、各ユーザがいずれのコインを用いて投票されたかを区別可能に表示する必要はない。

コンテンツ共有サーバ装置１は、端末装置５へブックマークを送信する際に、このブックマークのユーザ一覧に含まれる各ユーザについて、新着のコンテンツの有無を示す情報を共に送信する。各ユーザのコンテンツが新着であるか否かは、ブックマークの所有者のユーザがこのコンテンツを閲覧したか否かに基づいて決定される。新着の通知を行うことにより、コンテンツを閲覧するユーザは、自らの気に入ったユーザが新たに投稿したコンテンツを見逃すことなく、確実に閲覧することができる。

＜評価者への報酬１＞
コンテンツ共有サーバ装置１の報酬付与処理部２４は、投票を行ったユーザに対して、その投票対象のコンテンツ又はユーザの注目度合い（人気指標）に応じた評価ポイントを与える。上述のように、コンテンツ共有サーバ装置１は、各ユーザのユーザレベルを管理しており、各ユーザが獲得した評価ポイントに応じてユーザレベルを上昇させる。コンテンツ共有サーバ装置１は、ユーザレベルの上昇に伴って、このユーザに支給するコインの数を増加させる。

報酬付与処理部２４は、例えば以下のようにして評価ポイントを算出する。ユーザが一のコンテンツに対して投票を行った場合、報酬付与処理部２４は、投票時点におけるこのコンテンツの評価（例えば、このコンテンツが獲得しているコインの数）を調べて記憶しておく。その後、例えばこのコンテンツの投稿から３０日などの所定期間が経過した場合、報酬付与処理部２４は、所定期間経過時点でのこのコンテンツの評価を調べる。報酬付与処理部２４は、所定期間経過時点の評価と投票時点の評価との差分を算出し、この差分に応じた評価ポイントをユーザに与える。即ち報酬付与処理部２４は、両時点間の差分が大きいほど、多くの評価ポイントをユーザに与える。このためユーザに評価ポイントが付与されるのは、コンテンツに対して評価を行った時点より後となる。

ただし報酬付与処理部２４は、ユーザレベルが所定レベル以上のユーザ、又は、コンテンツの人気ランキングで上位に入賞したことのあるユーザ等、既に高い評価を得ているユーザが投稿したコンテンツについては、評価ポイントの算出対象から除外する。よってコンテンツを評価するユーザは、新人のユーザなど未だ高い評価を得ていないユーザが投稿したコンテンツを探し、これらの中から将来的に高い評価を得ると予想されるコンテンツに対して投票を行うことで、報酬として高い評価ポイントが付与される可能性がある。これにより、評価を行うユーザに対して、新人作家を発掘する楽しみを提供することができる。

なお、上記の評価ポイントの算出方法では、投票時点及び所定期間経過時点におけるコンテンツの評価の差分に応じて評価ポイントを算出したが、算出方法はこれに限らない。例えば各コンテンツに対する評価が公開されていない場合などには、投票時点におけるコンテンツの評価に応じて評価ポイントを算出してもよい。またコンテンツの評価として、このコンテンツが獲得しているコインの総数を用いるのではなく、例えば１週間などの単位期間におけるコイン獲得数、また例えばコンテンツに対して投票を行ったユーザの人数等の情報を用いてもよい。

＜評価者への報酬２＞
本実施の形態に係るコンテンツ共有サービスでは、各ユーザは自らのブックマークを他のユーザに公開することができる。また各ユーザは、公開された他のユーザのブックマークを参照して、このブックマークに登録されたコンテンツを閲覧することができる。コンテンツ共有サーバ装置１の報酬付与処理部２４は、他のユーザによるブックマークの参照状況に応じて、このブックマークを有するユーザに評価ポイントを与える。コンテンツ共有サーバ装置１は、獲得した評価ポイントに応じてユーザレベルを上昇させ、ユーザに支給するコイン数を増加させる。

このために報酬付与処理部２４は、公開されたブックマークを他のユーザが参照してコンテンツを閲覧し、このコンテンツに対して投票が行われた場合に、このブックマークを公開したユーザに対して評価ポイントを付与する。このようにして付与された評価ポイントによって、ブックマークを公開したユーザのユーザレベルが上昇する。上述のように、コンテンツ共有サーバ装置１は、ユーザレベルの上昇に伴って、このユーザに支給するコインの数を増加させる。

また報酬付与処理部２４は、他のユーザがブックマークを参照することによって獲得した評価ポイントを、例えば１カ月などの所定期間に亘って集計する。報酬付与処理部２４は、所定期間に獲得した評価ポイントの合計に基づいて、ブックマークの人気ランキングを作成して公開すると共に、ランキング上位のブックマークを公開したユーザに対して「サービス利用チケット」を報酬として付与する。ただし、報酬として付与される「サービス利用チケット」には、例えば６カ月又は１年等の有効期限が定められている。

なお報酬付与処理部２４は、ブックマークを参照して他のユーザがコンテンツを閲覧して投票した場合に、このブックマークを公開したユーザに評価ポイントを与える構成としたが、これに限らない。例えば報酬付与処理部２４は、ブックマークを参照して他のユーザがコンテンツを閲覧した場合に、このコンテンツに対する投票が行われていない場合であっても、このブックマークを公開したユーザに評価ポイントを与える構成としてもよい。

また報酬付与処理部２４による評価ポイントの付与は、ブックマークの参照によりコンテンツの投票又は閲覧がなされる都度行ってもよく、例えばサービス利用期間又は１カ月等の所定期間の経過毎に行ってもよい。また報酬付与処理部２４が付与する評価ポイントの量は、ブックマークの参照によりコンテンツの投票又は閲覧がなされた回数（総数）、又は、所定期間に投票又は閲覧がなされた回数（頻度）等に応じて決定することができる。また報酬付与処理部２４は、同一のブックマークの参照を同一のユーザが複数回行った場合であっても、これらのブックマークの参照を１回の参照とみなして、付与する評価ポイントの量を決定してもよい。即ち、評価ポイントの付与量を、ブックマークを参照したユーザの人数に応じて決定してもよい。また報酬付与処理部２４は、ブックマークの参照による投票又は閲覧の回数と、ブックマークを参照したユーザの人数との比率を算出し、この比率に応じて評価ポイントの量を決定してもよい。

＜処理手順の詳細＞
次に、フローチャートを用いてコンテンツ共有サーバ装置１が行う処理の手順を説明する。図４は、コンテンツ共有サーバ装置１が行うログイン処理の手順を示すフローチャートである。コンテンツ共有サービスの利用を希望するユーザは、端末装置５にてサービスへのログイン要求を行う。コンテンツサーバ装置１の処理部１０は、端末装置５からのログイン要求を受け付けたか否かを判定する（ステップＳ１）。ログイン要求を受け付けていない場合（Ｓ１：ＮＯ）、処理部１０は、ログイン要求を受け付けるまで待機する。ログイン要求を受け付けた場合（Ｓ１：ＹＥＳ）、処理部１０は、端末装置５との間でユーザＩＤ及びパスワード等の情報の送受信を行って認証処理を行う（ステップＳ２）。なお、認証処理に失敗した場合には、処理部１０は、新規のユーザＩＤ作成を促すメッセージなどを端末装置５に表示させる処理を行うが、この処理については説明を省略する。

認証処理の完了後、コンテンツ共有サーバ装置１の処理部１０は、ログインしたユーザについて、ログインした時点が「サービス利用チケット」を使用したサービス利用期間内であるか否かを判定する（ステップＳ３）。サービス利用期間内である場合（Ｓ３：ＹＥＳ）、処理部１０は、端末装置５にコンテンツ共有サービスのトップメニューを表示させる処理を行い（ステップＳ８）、処理を終了する。サービス利用期間内でない場合（Ｓ３：ＮＯ）、処理部１０は、「サービス利用チケット」の使用を促すメッセージを表示し（ステップＳ４）、「サービス利用チケット」が使用されたか否かを判定する（ステップＳ５）。「サービス利用チケット」が使用されていない場合（Ｓ５：ＮＯ）、処理部１０は、ステップＳ４へ処理を戻してメッセージ表示を継続する。

「サービス利用チケット」が使用された場合（Ｓ５：ＹＥＳ）、コンテンツ共有サーバ装置１の処理部１０は、このユーザに対して所定枚数のコインを支給する（ステップＳ６）。なお、ユーザは「サービス利用チケット」と共に「追加コインチケット」を使用することができ、「追加コインチケット」が使用されている場合、処理部１０は、支給するコインの枚数を増やす。その後、処理部１０は、このユーザに関する所持コイン枚数及びサービス利用期間等の情報を更新する（ステップＳ７）。処理部１０は、コンテンツ共有サービスのトップメニューを端末装置５に表示させる処理を行い（ステップＳ８）、処理を終了する。コンテンツ共有サービスのトップメニューには、例えばコンテンツの投稿、コンテンツの閲覧及び他のユーザのブックマーク閲覧等の項目が表示される。

図５は、コンテンツ共有サーバ装置１が行うコンテンツ投稿受付処理の手順を示すフローチャートである。コンテンツ共有サーバ装置１の処理部１０の投稿受付処理部２１は、端末装置５からコンテンツの投稿がなされたか否かを判定する（ステップＳ１１）。コンテンツの投稿がなされていない場合（Ｓ１１：ＮＯ）、投稿受付処理部２１は、コンテンツの投稿がなされるまで待機する。コンテンツの投稿がなされた場合（Ｓ１１：ＹＥＳ）、投稿受付処理部２１は、端末装置５からのコンテンツを通信部１５にて受信し（ステップＳ１２）、受信したコンテンツを記憶部１１に記憶する（ステップＳ１３）。

処理部１０の投稿受付処理部２１は、受信して記憶したコンテンツが特別コインを用いて投稿されたものであるか否かを判定する（ステップＳ１４）。特別コインを用いて投稿されたコンテンツの場合（Ｓ１４：ＹＥＳ）、投稿受付処理部２１は、ステップＳ１６へ処理を進める。通常コインを用いて投稿されたコンテンツの場合（Ｓ１４：ＮＯ）、投稿受付処理部２１は、このコンテンツの削除期限を設定し（ステップＳ１５）、ステップＳ１６へ処理を進める。

処理部１０の投稿受付処理部２１は、コンテンツを投稿したユーザに関して、所持コイン数及び投稿コンテンツ等のユーザ情報を更新する（ステップＳ１６）。次いで投稿受付処理部１２は、投稿されたコンテンツを公開すると共に（ステップＳ１７）、このコンテンツの投稿者をブックマークに登録しているユーザに対して、新たなコンテンツが公開された旨を通知し（ステップＳ１８）、処理を終了する。

図６は、コンテンツ共有サーバ装置１が行うコンテンツ公開処理の手順を示すフローチャートである。コンテンツ共有サーバ装置１の処理部１０の公開処理部２２は、端末装置５からコンテンツの閲覧要求を受け付けたか否かを判定する（ステップＳ２１）。コンテンツの閲覧要求を受け付けていない場合（Ｓ２１：ＮＯ）、公開処理部２２は、閲覧要求を受け付けるまで待機する。コンテンツの閲覧要求を受け付けた場合（Ｓ２１：ＹＥＳ）、公開処理部２２は、記憶部１１に記憶されているコンテンツのリストを作成し（ステップＳ２２）、作成したコンテンツのリストを、閲覧要求に係る端末装置５へ送信する（ステップＳ２３）。

次いで公開処理部２２は、送信したコンテンツのリストに基づく端末装置５からコンテンツの詳細閲覧要求を受け付けたか否かを判定する（ステップＳ２４）。コンテンツの詳細閲覧要求を受け付けていない場合（Ｓ２４：ＮＯ）、公開処理部２２は、詳細閲覧要求を受け付けるまで待機する。コンテンツの詳細閲覧要求を受け付けた場合（Ｓ２４：ＹＥＳ）、公開処理部２２は、詳細閲覧要求に係るコンテンツを記憶部１１から読み出して（ステップＳ２５）、読み出したコンテンツを端末装置５へ送信し（ステップＳ２６）、処理を終了する。

図７は、コンテンツ共有サーバ装置１が行う投稿者への報酬付与処理の手順を示すフローチャートである。なお本フローチャートにおいては、評価として投票を受け付ける場合について説明し、コメントの受付については説明を省略する。また本フローチャートにおいては、コンテンツに対する投票について説明し、投稿したユーザに対する投票については説明を省略する。コンテンツ共有サーバ装置１の処理部１０の評価受付処理部２３は、端末装置５からの投票を受け付けたか否かを判定する（ステップＳ３１）。投票を受け付けた場合（Ｓ３１：ＹＥＳ）、評価受付処理部２３は、投票されたコンテンツを、投票を行ったユーザのブックマークに追加登録する（ステップＳ３２）。

処理部１０の報酬付与処理部２４は、投票されたコンテンツについて、投票により獲得したコインの枚数を集計する（ステップＳ３３）。報酬付与処理部２４は、集計結果に基づいて、コンテンツのコイン獲得枚数が削除免除条件を満たすか否かを判定する（ステップＳ３４）。コイン獲得枚数が削除免除条件を満たさない場合（Ｓ３４：ＮＯ）、処理部１０は、ステップＳ３１へ処理を戻す。コイン獲得枚数が削除免除条件を満たす場合（Ｓ３４：ＹＥＳ）、報酬付与処理部２４は、このコンテンツの削除期間の設定を無効とする（ステップＳ３５）。なおこのコンテンツが特別コインを用いて投稿されたものであるなど、削除期間が設定されていない場合、処理部１０は、ステップＳ３５の処理を行わずに、ステップＳ３６へ処理を進めればよい。

次いで処理部１０の報酬付与処理部２４は、コンテンツのコイン獲得枚数が利用チケット獲得条件を満たすか否かを判定する（ステップＳ３６）。利用チケット獲得条件を満たさない場合（Ｓ３６：ＮＯ）、報酬付与処理部２４は、ステップＳ３１へ処理を戻す。利用チケット獲得条件を満たす場合（Ｓ３６：ＹＥＳ）、報酬付与処理部２４は、このコンテンツを投稿したユーザに「サービス利用チケット」を付与し（ステップＳ３７）、ステップＳ３１へ処理を戻す。

また処理部１０は、コンテンツに対する投票を受け付けていない場合（Ｓ３１：ＮＯ）、その月の末日など、コンテンツの人気ランキングを発表するタイミングであるか否かを判定する（ステップＳ３８）。人気ランキングを発表するタイミングでない場合（Ｓ３８：ＮＯ）、処理部１０は、ステップＳ３１へ処理を戻す。人気ランキングを発表するタイミングである場合（Ｓ３８：ＹＥＳ）、処理部１０は、評価受付処理部２３が受け付けた投票の集計結果に基づいて、コンテンツの人気ランキングを決定し、公開処理部２２が人気ランキングを公開する（ステップＳ３９）。また処理部１０の報酬付与処理部２４は、人気ランキングにて上位入賞したコンテンツを投稿したユーザに対して「追加コインチケット」を付与し（ステップＳ４０）、ステップＳ３１へ処理を戻す。

図８は、コンテンツ共有サーバ装置１が行う評価者への報酬付与処理の手順を示すフローチャートである。なお本フローチャートに示す処理は、コンテンツ共有サーバ装置１が記憶する各コンテンツについて行われる。コンテンツ共有サーバ装置１の処理部１０の評価受付処理部２３は、端末装置５からのコンテンツに対する投票を受け付けたか否かを判定する（ステップＳ５１）。投票を受け付けた場合（Ｓ５１：ＹＥＳ）、処理部１０の報酬付与処理部２４は、投票時点におけるコンテンツの評価を取得し（ステップＳ５２）、評価を行ったユーザと、評価されたコンテンツの評価とを対応付けて記憶部１１に記憶し（ステップＳ５３）、ステップＳ５１へ処理を戻す。

端末装置５からの投票を受け付けていない場合（Ｓ５１：ＮＯ）、処理部１０は、コンテンツの投稿から所定期間が経過したか否かを判定する（ステップＳ５４）。所定期間を経過していない場合（Ｓ５４：ＮＯ）、処理部１０は、ステップＳ５１へ処理を戻す。所定期間を経過した場合（Ｓ５４：ＹＥＳ）、処理部１０の報酬付与処理部２４は、現時点におけるコンテンツの評価を取得する（ステップＳ５５）。報酬付与処理部２４は、このコンテンツに投票を行った各ユーザについて、投票時点の評価と現時点の評価との差分を算出する（ステップＳ５６）。報酬付与処理部２４は、算出した差分に応じた評価ポイントを、このコンテンツに投票を行ったユーザに付与し（ステップＳ５７）、処理を終了する。

図９は、コンテンツ共有サーバ装置１が行う評価者への報酬付与処理の手順を示すフローチャートである。コンテンツ共有サーバ装置１の処理部１０は、端末装置５から他のユーザのブックマークの閲覧要求を受け付けたか否かを判定する（ステップＳ７１）。ブックマークの閲覧要求を受け付けた場合（Ｓ７１：ＹＥＳ）、処理部１０の公開処理部２２は、要求に応じたブックマークを記憶部１１から読み出して端末装置５へ送信する（ステップＳ７２）。

次いで処理部１０は、送信したブックマークに基づくコンテンツの閲覧要求を端末装置５から受け付ける処理を行い（ステップＳ７３）、受け付けた閲覧要求に係るコンテンツを端末装置５へ送信する（ステップＳ７４）。次いで処理部１０は、コンテンツに対する投票を受け付ける処理を行う（ステップＳ７５）。処理部１０の報酬付与処理部２４は、投票を受け付けたコンテンツの閲覧に用いられたブックマークの所有者に対して評価ポイントを付与し（ステップＳ７６）、ステップＳ７１へ処理を戻す。

また処理部１０は、ブックマークの閲覧要求を受け付けていない場合（Ｓ７１：ＮＯ）、その月の末日など、ブックマークの利用に関するランキングを発表するタイミングであるか否かを判定する（ステップＳ７７）。ランキングを発表するタイミングでない場合（Ｓ７７：ＮＯ）、処理部１０は、ステップＳ７１へ処理を戻す。ランキングを発表するタイミングである場合（Ｓ７７：ＹＥＳ）、処理部１０は、報酬付与処理部２４がブックマークの所有者に対して付与した評価ポイントの合計値に基づいて、ブックマークのランキングを決定し、公開処理部２２がランキングを公開する（ステップＳ７８）。処理部１０の報酬付与処理部２４は、ランキングにて上位入賞したブックマークを所有するユーザに対して「サービス利用チケット」を付与し（ステップＳ７９）、ステップＳ７１へ処理を戻す。

以上の構成の本実施の形態に係るコンテンツ共有システムにおいては、端末装置５にて作成されたコンテンツの投稿をコンテンツ共有サーバ装置１が投稿受付処理部２１にて受け付け、投稿を受け付けたコンテンツを記憶部１１に記憶し、公開処理部２２が公開する。コンテンツ共有サーバ装置１の公開処理部２２は、端末装置５からの要求に基づいて、コンテンツリスト及びコンテンツを端末装置５へ送信することによりコンテンツを公開する。コンテンツ共有サーバ装置１は、公開されたコンテンツに対する投票又はコメント等の評価を評価受付処理部２３にて受け付ける。コンテンツ共有サーバ装置１の報酬付与処理部２４は、コンテンツに対する評価を行ったユーザに対して報酬を付与する。
これにより、コンテンツを評価するユーザが、コンテンツを評価する行為に対して高いモチベーションを得ることができる。

また本実施の形態に係るコンテンツ共有システムにおいては、コンテンツ共有サーバ装置１の報酬付与処理部２４が、評価ポイント及び「サービス利用チケット」等を報酬として付与し、結果としてサービスを利用する際に使用するコインを報酬として付与している。ここで付与されるコインは、価値を有する数値情報である。またコンテンツ共有サーバ装置１の評価受付処理部２３は、サービス利用に際して支給される又は報酬として付与されるコインの消費（有価価値情報の減価）を伴って、コンテンツに対する評価を受け付ける。
よって、コンテンツの評価者に対するコインの付与と、評価者によるコインの消費とによるコイン利用のサイクルを実現することができる。

なおユーザに対して付与される「有価価値情報」には、以下のようなものを含み得る。
・現実世界において有価であるもの。
・それ自体が有料であるもの（対価の支払いにより直接的に付与されるもの）。
・有料の「サービス利用チケット」などにて間接的に付与されるもの。
即ち「有価価値情報」は、特別コイン又は通常コイン等に限らず、その他の種々のものであってよい。「有価価値情報」には、本実施の形態のコイン又はチケット等の他に、ゲームなどのアプリケーション内で使用できる仮想通貨、換金可能なポイント、換金は不可能であるが景品等との交換が可能なポイント、電子マネー等を含み得る。

またコンテンツ共有サーバ装置１の報酬付与処理部２４は、「サービス利用チケット」を付与することにより、コンテンツ共有システムを利用する権限を報酬として付与している。これによりユーザは、コンテンツ共有システムを無料で利用することが可能となるため、コンテンツを評価する行為に対して高いモチベーションを得ることができる。

またコンテンツ共有サーバ装置１の報酬付与処理部２４は、コンテンツに投票されたコインの数を、このコンテンツに対する人気指標として算出する。報酬付与処理部２４は、コンテンツへの投票を行った投票者に対して、このコンテンツの人気指標に応じた報酬を付与する。例えば報酬付与処理部２４は、投票を行った時点のコンテンツの人気指標と、所定期間経過後の時点におけるコンテンツの人気指標との変化（差分）に応じた評価ポイントを、このコンテンツの評価者へ付与する。これによりコンテンツの評価者は、未だに評価の高くなく、且つ、将来的に高評価が得られると推定されるコンテンツ又は投稿者を探して評価する楽しみを得ることができる。なお、コンテンツに対する人気指標は、他のユーザから該コンテンツに投票されたコインの枚数（有価価値情報の多寡）以外にも、後述するブックマークに登録された回数やブックマーク登録したユーザの人数、コンテンツの閲覧回数、評価された回数等に基づいて算出されてもよい。

またコンテンツ共有サーバ装置１は、ユーザの投票に応じてブックマーク（評価対象情報）を作成し、ブックマークを公開することを可能とする。報酬付与処理部２４は、公開されたブックマークを参照して他のユーザがコンテンツの閲覧及び評価を行った場合に、このブックマークを所有するユーザに対して評価ポイントを報酬として与える。また報酬付与処理部２４は、１カ月などの所定期間におけるブックマークの利用回数などに応じてランキングを作成し、ランキングの上位に入賞したブックマークを所有するユーザに「サービス利用チケット」を報酬として与える。これらにより、コンテンツを評価したユーザに対して、評価内容に応じた報酬を付与することができる。

なお本実施の形態においては、「評価対象情報」としてブックマークを挙げたが、これは一例である。例えば「評価対象情報」は、ユーザの評価履歴の一覧などの情報であってもよく、その他の構成であってもよい。また本実施の形態においては、コンテンツ又は投稿者に対する評価を行った場合にブックマークへの登録が行われる構成としたが、これに限らない。例えばユーザがブックマークへの登録操作を行うことで、コンテンツ又は投稿者がブックマークに登録される構成であってよい。この場合に、ユーザによるブックマークの登録操作を、評価の一つとみなして人気指標の算出などに加味してもよい。

またコンテンツ共有サーバ装置１の報酬付与処理部２４は、コンテンツを投稿したユーザに対して報酬を与える。例えば報酬付与処理部２４は、コンテンツが獲得したコイン数が削除免除条件を満たした場合に、通常コインを用いて投稿されたコンテンツの削除を免除する。また例えば報酬付与処理部２４は、コンテンツに対する投票及び投稿者に対する投票によってユーザが獲得したコイン数が利用チケット獲得条件を満たした場合、「サービス利用チケット」をこのユーザに付与する。また例えば報酬付与処理部２４は、コンテンツの人気ランキングを集計して発表し、上位入賞したコンテンツの投稿者に対して「追加コインチケット」を付与する。
これらによりコンテンツの投稿者は、コンテンツを作成して投稿する行為に対して高いモチベーションを得ることができる。

またコンテンツ共有サーバ装置１は、報酬付与処理部２４が結果的にコンテンツの投稿者に対してコインを付与し、投稿受付処理部２１がコインの消費を伴ってコンテンツの投稿を受け付ける。よって、コンテンツの投稿者に対するコインの付与と、投稿者によるコインの消費とによるコイン利用のサイクルを実現することができる。更には、コンテンツの投稿者に係るコインの付与及び消費と、コンテンツの評価者に係るコインの付与及び消費とにより、コイン利用のサイクルを実現することができる。

またコンテンツ共有サーバ装置１は、「サービス利用チケット」の使用により、所定のサービス利用期間内で有効なコインをユーザに支給する。ユーザはこのコインを利用して、コンテンツの投稿及び評価等を行うことができる。またサービス利用期間内に支給されるコインは、ユーザのレベルに応じてその支給量の上限が定められており、コインの追加購入などを行うことはできない。またユーザに報酬として付与する「サービス利用チケット」及び「追加コインチケット」にも有効期限が定められる。また通常コインを用いて投稿されたコンテンツについては、コンテンツ保持期間が設定されており、この期間を経過した場合にコンテンツ共有サーバ装置１の記憶部１１から削除される。これらの制限により、ユーザがサービス利用期間内に使用できるコイン数が制限されるため、投稿されるコンテンツの質及びコンテンツに対する評価の質等を向上することができる。またこれらの制限がない場合と比較して、投稿されるコンテンツの数及び評価の数等を低減できるため、コンテンツ共有サーバ装置１の処理負荷を低減することができる。

なお本実施の形態においては、コンテンツ共有サービスの利用を有料としたが、無料のサービスとして実現してもよい。初めてのサービス利用から１ヶ月間は無料とする、又は、１６時〜１８時などの特定時間帯はサービスの利用を無料とするなど、サービスの一部を無料で提供してもよい。この場合に無料で提供するサービスは、投稿されたコンテンツの閲覧のみなどに限定してもよい。又は、この場合に評価者は、投票又はコメントのいずれの評価も通常コイン又は特別コインを使用することなく行うことができる構成としてもよい。このとき、コンテンツ共有サーバ装置１の報酬付与処理部２４は、投票に使用されたコインの数ではなく、コンテンツに対する投票及び投稿者に対する投票の回数や投票したユーザの人数等によって、コンテンツ共有サービスを利用するための「サービス利用チケット」を、コンテンツを投稿したユーザに付与するかどうかを判定することができる。

またコインの追加購入などを行うことができない構成としたが、追加料金の支払いなどに応じてコインを支給する構成としてもよい。この場合、前記諸条件を満たした投稿者又は評価者に対して報酬として付与される「サービス利用チケット」の代わりに、通常コイン又は特別コインを直接的に報酬として付与してもよい。また通常コイン及び特別コインの２種のコインを用いる構成としたが、これに限るものではなく、１種類又は３種類以上のコインを用いる構成としてもよい。

またコンテンツの評価として投票を行ったユーザに報酬を与える構成としたが、これに限るものではない。例えばコンテンツに対するコメントを行ったユーザに対して報酬を与える構成としてよい。例えばコメントに対して賛成又は反対の投票を受け付けて支持率（賛成票数／投票数）を算出し、支持率に応じた報酬をユーザに与えてもよい。

またコンテンツ共有システムの装置構成及び各装置における機能の分担は、本実施の形態にて説明したものに限らない。例えば本実施の形態においてコンテンツ共有サーバ装置１の機能として説明したものの少なくとも一部を、端末装置５が有していてもよい。また逆に、端末装置５の機能として説明したものの少なくとも一部を、コンテンツ共有サーバ装置１が有していてもよい。またコンテンツ共有サーバ装置１の機能は、１つのサーバ装置にて実現されるのではなく、複数のサーバ装置にて実現されるものであってよい。

（変形例）
コンテンツ共有サーバ装置１の報酬付与処理部２４は、コンテンツに対する評価を行った評価者に対して、このコンテンツの投稿者とのコミュニケーションを図る権利を報酬として付与してもよい。例えば報酬付与処理部２４は、コンテンツの投票時点の評価と、所定期間経過後の評価との差分を算出し、この差分が閾値を超える場合に、投稿者とのコミュニケーションを図る権利を付与する。報酬付与処理部２４は、コンテンツの投稿者へ送信するメッセージを評価者から受け付け、受け付けたメッセージを投稿者へ送信する。このメッセージを受信した投稿者は、評価者に対してメッセージの返信を行うことができる。ただし投稿者が返信を行うか否かは、投稿者の判断に委ねられる。

（変形例）
コンテンツ共有サーバ装置１が記憶部１１に記憶したコンテンツを、ユーザが端末装置５にて閲覧するのみでなく、端末装置５の記憶部５１にダウンロードすることが可能な構成としてもよい。例えばコンテンツ共有サーバ装置１は、コンテンツのダウンロードを、特別コインの消費を伴って受け付ける。端末装置５からコンテンツのダウンロード要求を受け付けたコンテンツ共有サーバ装置１は、記憶部１１からコンテンツを読み出して端末装置５へ送信する。端末装置５は、コンテンツ共有サーバ装置１から受信したコンテンツを記憶部５１に記憶する。端末装置５がコンテンツ共有サーバ装置１との通信を行うことができない場合であっても、ユーザは端末装置５にてダウンロードしたコンテンツを閲覧することができる。またコンテンツ共有サーバ装置１は、ダウンロードに用いられた特別コインを、このコンテンツに対するコインの投票数に加算して、投稿者への報酬又はランキングの決定等を行う。

１ コンテンツ共有サーバ装置
５ 端末装置
８ 記録媒体
９ 記録媒体
１０ 処理部
１１ 記憶部
１２ 表示部
１３ 操作部
１４ 記録媒体装着部
１５ 通信部
２１ 投稿受付処理部
２２ 公開処理部
２３ 評価受付処理部
２４ 報酬付与処理部
５０ 処理部
５１ 記憶部
５２ 表示部
５３ 操作部
５４ 記録媒体装着部
５５ 通信部
６１ コンテンツ作成処理部
６２ 投稿処理部
６３ 閲覧処理部
６４ 評価処理部
８１ サーバプログラム
９１ クライアントプログラム

Claims (18)

1. ネットワーク上において、投稿されたコンテンツを公開することで、複数の利用者間でコンテンツを共有させるコンテンツ共有システムであって、
   投稿者によるコンテンツの投稿操作、又は、公開されたコンテンツ若しくはコンテンツを投稿した投稿者に対する評価者による評価操作を受け付ける端末装置と、
   利用者に対して有価価値情報を付与する有価価値情報付与部、前記端末装置との通信により投稿者からのコンテンツの投稿を受け付けるコンテンツ投稿受付部、及び、投稿されたコンテンツ又はコンテンツを投稿した投稿者に対して、前記端末装置との通信により、前記有価価値情報の減価を伴って評価者からの評価を受け付ける評価受付部を有するコンテンツ共有サーバ装置
   を備える、コンテンツ共有システム。
2. 前記評価受付部は、コンテンツ又は投稿者に対するコメント又は投票を評価として受け付ける、請求項１に記載のコンテンツ共有システム。
3. コンテンツを投稿した投稿者に対して報酬を与える投稿報酬付与部を備える、請求項１又は請求項２に記載のコンテンツ共有システム。
4. 前記投稿報酬付与部は、前記コンテンツ又は投稿者に対する評価と共に減価された有価価値情報の多寡に応じて、報酬を付与する、請求項３に記載のコンテンツ共有システム。
5. 前記評価受付部で受け付けられた評価に係るコンテンツ又は投稿者に対する人気指標を算出する人気指標算出部を備え、
   前記投稿報酬付与部は、前記人気指標算出部が算出した人気指標に応じて、報酬を付与する、請求項３又は請求項４に記載のコンテンツ共有システム。
6. 前記人気指標算出部は、前記評価受付部が投稿者に対して受け付けた評価及び該投稿者が投稿したコンテンツに対して受け付けた評価の少なくともいずれか一方に基づいて、前記投稿者の人気指標を算出する、請求項５に記載のコンテンツ共有システム。
7. 前記人気指標出部は、前記コンテンツ又は投稿者に対する評価の回数、及び、前記コンテンツ又は投稿者を評価した評価者の人数の少なくともいずれか一方に基づいて人気指標を算出する、請求項５又は請求項６に記載のコンテンツ共有システム。
8. 前記投稿報酬付与部は、有価価値情報を報酬として投稿者に付与する、請求項３乃至請求項７のいずれか１つに記載のコンテンツ共有システム。
9. 前記報酬として与えられる有価価値情報は、有効期間が定められている、請求項８に記載のコンテンツ共有システム。
10. 前記コンテンツ投稿受付部は、前記有価価値情報の減価を伴ってコンテンツの投稿を受け付ける、請求項１乃至請求項９のいずれか１つに記載のコンテンツ共有システム。
11. 前記有価価値情報は、有価数値情報である、請求項１乃至請求項１０のいずれか１つに記載のコンテンツ共有システム。
12. 前記有価価値情報付与部は、所定期間内で有効な有価価値情報を利用者に付与する、請求項１乃至請求項１１のいずれか１つに記載のコンテンツ共有システム。
13. 所定期間における前記有価価値情報付与部による各利用者への付与量の上限が定められている、請求項１２に記載のコンテンツ共有システム。
14. 前記利用者は、前記投稿者又は前記評価者になり得る、請求項１乃至請求項１３のいずれか１つに記載のコンテンツ共有システム。
15. 前記コンテンツ投稿受付部が投稿を受け付けたコンテンツは、前記評価受付部による評価を受け付けることが可能な期間が定められている、請求項１乃至請求項１４に記載のコンテンツ共有システム。
16. ネットワーク上において、投稿されたコンテンツを公開することで、複数の利用者間でコンテンツを共有させるコンテンツ共有サーバ装置であって、
    利用者に対して有価価値情報を付与する有価価値情報付与部と、
    投稿者からのコンテンツの投稿を受け付けるコンテンツ投稿受付部と、
    投稿されたコンテンツ又はコンテンツを投稿した投稿者に対して、前記有価価値情報の減価を伴って評価者からの評価を受け付ける評価受付部
    を備える、コンテンツ共有サーバ装置。
17. ネットワーク上において、投稿されたコンテンツを公開することで、複数の利用者間でコンテンツを共有させるコンテンツ共有方法であって、
    利用者に対して有価価値情報を付与する有価価値情報付与ステップと、
    投稿者からのコンテンツの投稿を受け付けるコンテンツ投稿受付ステップと、
    投稿されたコンテンツ又はコンテンツを投稿した投稿者に対して、前記有価価値情報の減価を伴って評価者からの評価を受け付ける評価受付ステップ
    を含む、コンテンツ共有方法。
18. コンピュータを、
    利用者に対して有価価値情報を付与する有価価値情報付与手段と、
    投稿者からのコンテンツの投稿を受け付けるコンテンツ投稿受付手段と、
    投稿されたコンテンツ又はコンテンツを投稿した投稿者に対して、前記有価価値情報の減価を伴って評価者からの評価を受け付ける評価受付手段
    として動作させる、コンピュータプログラム。

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