JP2018055473A - 管理システム、管理方法及び管理プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】投票イベントの効率化を図る。【解決手段】管理システムは、被投票者用のウォレットに仮想資産を配布する資産配布部と、投票者から移動要求があった場合に、前記被投票者用のウォレットから、該投票者の投票者用のウォレットへ、前記仮想資産を移動する移動部と、前記仮想資産を移動する取引を記録するブロックチェーンから、前記仮想資産を移動する取引の総数を、被投票者ごとに算出する算出部とを有することを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、管理システム、管理方法及び管理プログラムに関する。
従来より、ブロックチェーン技術を利用した種々のシステムの開発が進められている。ブロックチェーン技術を利用したシステムの場合、中央データベースが不要であり、データの改竄に対する耐性が高く、かつシステムのゼロダウンタイムが実現できるといった特性がある。
かかる特性を活かしたシステムの一例として、仮想通貨であるカラードコイン(Open Assets Protocol)を用いた投票管理システムが挙げられる。
当該投票管理システムの場合、投票イベントにおいて、各投票者がウォレットを生成し、イベント管理者が、各投票者のウォレットにカラードコインを配布する。また、各投票者は、投票行為として、特定の被投票者のウォレットにカラードコインを移動させる。カラードコインの移動は、ブロックチェーン上にトランザクション(取引履歴)として記録されるため、イベント管理者は、ブロックチェーン上においてトランザクションを検索し、各被投票者のウォレットに移動したカラードコインの総数を集計することで、各被投票者の得票数を算出する。
特開2014−203253号公報
しかしながら、上記投票管理システムの場合、投票イベント開始前の準備として、イベント会場に集まった各投票者に、カラードコインを予め配布しておく必要がある。カラードコインの配布は、トランザクションとしてブロックチェーン上に記録されるため、投票者の数が多いとトランザクションの記録に時間がかかり、準備に時間を要することになる。
また、上記投票管理システムの場合、投票イベント開始後も、投票者が投票行為としてカラードコインを移動させるごとに、ブロックチェーン上にトランザクションが記録される。このため、被投票者の得票数が増大すると、トランザクションの記録に時間がかかり、集計に時間を要することになる。
一つの側面では、投票イベントの効率化を図ることを目的とする。
一態様によれば、管理システムは、
被投票者用のウォレットに仮想資産を配布する資産配布部と、
投票者から移動要求があった場合に、前記被投票者用のウォレットから、該投票者の投票者用のウォレットへ、前記仮想資産を移動する移動部と、
前記仮想資産を移動する取引を記録するブロックチェーンから、前記仮想資産を移動する取引の総数を、被投票者ごとに算出する算出部とを有することを特徴とする。
投票イベントの効率化を実現することができる。
投票管理システムを含むネットワーク全体の構成を示す図である。 投票管理システムの機能構成を示す図である。 管理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 投票イベント処理のフローチャートである。 準備処理の概要を示す第1の図である。 準備処理の概要を示す第2の図である。 投票処理の概要を示す第1の図である。 投票処理の概要を示す第2の図である。 集計処理の概要を示す図である。 準備処理のシーケンス図である。 投票処理のシーケンス図である。 集計処理のシーケンス図である。
以下、各実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
[第1の実施形態]
<ネットワーク全体の構成>
はじめに、第1の実施形態における投票管理システムを含むネットワーク全体の構成について説明する。図1は、投票管理システムを含むネットワーク全体の構成を示す図である。
図1において、投票管理システム100は、イベントサービス提供会社が企画する投票イベントを実現するためのシステムである。投票イベントとは、複数の投票者が、例えば、各被投票者より飲食サービスの提供を受け、最良と判断した飲食サービスを提供した被投票者に対して投票を行うイベント等を指し、いわゆる人気投票イベントと呼ばれる。
図1に示すように、投票管理システム100は、投票者端末110、管理装置120、被投票者端末131〜133を有する。なお、第1の実施形態では、説明の便宜上、被投票者端末の数を3台としているが、被投票者端末の数は、3台に限定されない。また、図1の例では、投票者端末110を1台のみ示しているが、投票管理システム100において、投票者端末は複数含まれるものとする。
投票者端末110は、投票者が有する端末であり、スマートフォン等の携帯型の端末である。投票者は、投票者端末110を介して投票を行う。
管理装置120は、イベントサービス提供会社が有する端末であり、投票イベント全体を管理する。
被投票者端末131〜133は、被投票者が有する端末であり、投票者からの投票を受け付ける。なお、図1の例は、各被投票者がそれぞれ被投票者端末を有する場合を示しているが、各被投票者がそれぞれ被投票者端末を有している必要はない。
また、図1の例では、管理装置120と、被投票者端末131〜133とを別体として示しているが、管理装置120と、被投票者端末131〜133とは、一体であってもよい。つまり、管理装置120は、投票イベント全体を管理することに加え、投票者からの投票を受け付けるようにしてもよい。
投票管理システム100による投票イベントにおいては、仮想資産(仮想通貨)が用いられるものとする。仮想通貨とは、電子署名を利用して取引を行う仮想的な通貨である。仮想通貨には、Bitcoin(ビットコイン)、Litecoin、Monacoin、Peercoin、Namecoin、Quarkcoin、Mastercoin、Ripplecoin、Megacoin等が含まれる。なお、以下では、仮想通貨としてビットコインを利用する場合について説明する。
投票管理システム100を含むネットワークは、P2P(Peer-to-Peer)ネットワークである。ネットワーク内の各ノード間で行われる仮想通貨の取引は、「ブロックチェーン」と呼ばれる取引台帳(トランザクションのブロックの連なり)に記録される。具体的には、取引により仮想通貨が移動するごとに、ブロックチェーンに新たにトランザクションのブロックが追加される。
ブロックの追加に際しては、トランザクションが、P2Pで分散保持され、各ノードが真正性をチェックし、ブロックチェーンで規定されたハッシュ値を最も早く発見したノードが、トランザクションのブロックをブロックチェーンに追加する。
投票管理システム100では、投票者が特定の被投票者に投票を行うことで、投票者と特定の被投票者との間で、仮想通貨が移動する。このため、イベントサービス提供会社では、ブロックチェーンを検索することにより、各被投票者の得票数を算出することができる。
<投票管理システムの機能構成>
次に、投票管理システム100に含まれる、投票者端末110、管理装置120、被投票者端末131(被投票者端末132、133も同様であるため、ここでは被投票者端末131)の機能構成について説明する。図2は、投票管理システムの機能構成を示す図である。
投票者端末110は、管理装置120から提供されるWebアプリをインストールし、インストールしたWebアプリを実行する。投票者端末110は、Webアプリを実行することで、保管部201、送信部202、トランザクション参照部203として機能する。
保管部201は、管理装置120に対して、ウォレットの配布を要求し、管理装置120より、投票者用のウォレットのビットコインアドレスを受信し、格納する。ビットコインアドレスとは、ビットコインをウォレットに保有するうえでの“口座番号”に相当する。
送信部202は、投票者の指示に応じて、特定の被投票者に投票する。具体的には、送信部202は、投票者の指示に応じた被投票者端末(例えば、被投票者端末131)に、ビットコインアドレスを送信することで、ビットコインの移動要求を行う。送信部202が、被投票者端末131に対してビットコインアドレスを送信しビットコインの移動要求を行うことで、被投票者端末131は、当該ビットコインアドレスにより特定される投票者用のウォレットを移動先としてビットコインを移動する。なお、被投票者端末131によりビットコインが移動されることで、ブロックチェーン上にトランザクションが記録される。
トランザクション参照部203は、ブロックチェーン上のトランザクションのブロックを参照することで、送信部202により正常に投票が行われたことを確認する。具体的には、トランザクション参照部203は、トランザクションのブロックを参照し、被投票者用のウォレットから投票者用のウォレットに、ビットコインが移動されたことを示すトランザクションを検索し、これを表示する。これにより、投票者は、投票が正常に行われたことを確認することができる。
管理装置120には、管理プログラムがインストールされている。管理装置120が当該管理プログラムを実行することで、管理装置120は、ウォレット配布部211、仮想資産配布部212、投票集計部213、不正投票検証部214として機能する。
ウォレット配布部211は、投票者端末110に投票者用のウォレットのビットコインアドレスを配布するためのWebアプリを生成し、投票者端末110に提供する。また、ウォレット配布部211は、各投票者用のウォレットを生成する。更に、ウォレット配布部211は、各投票者用のウォレットの生成に伴って、ビットコインアドレスを生成する。
また、ウォレット配布部211は、投票者端末110より、ウォレットの配布の要求を受け付けた場合に、投票者端末110を有する投票者のために生成した、投票者用のウォレットのビットコインアドレスを、要求元の投票者端末110に送信する。なお、ウォレット配布部211は、投票者端末110を含む各投票者端末に送信したビットコインアドレスを、アドレス情報格納部215のビットコインアドレス一覧テーブル(投票者)に格納する。
仮想資産配布部212は、ビットコインを発行する。仮想資産配布部212は、(投票者の数)×(被投票者の数)に相当する数のビットコインを発行する。また、仮想資産配布部212は、発行したビットコインを、投票者の数ずつに分け、各被投票者用のウォレットに、投票者の数のビットコインを配布する。なお、仮想資産配布部212は、ビットコインの配布に際して、各被投票者端末より被投票者用のウォレットのビットコインアドレスの通知を受け付けているものとする。仮想資産配布部212は、通知されたビットコインアドレスにより特定される各被投票者用のウォレットにビットコインを配布する。また、仮想資産配布部212は、通知された各被投票者用のウォレットのビットコインアドレスを、アドレス情報格納部215のビットコインアドレス一覧テーブル(被投票者)に格納する。
投票集計部213は、投票者による投票が完了した場合に、ブロックチェーン上のトランザクションのブロックを参照し、各被投票者の得票数を集計するためのトランザクションを取得する。具体的には、投票集計部213は、移動元が、各被投票者用のウォレットであるトランザクションの総数を集計することで、各被投票者の得票数を集計する。
不正投票検証部214は、投票者による投票が完了した場合に、ブロックチェーンのトランザクションのブロックを参照し、不正な投票がなかったか(投票者が投票可能な票数を超えて投票を行っていないか)を判定する。具体的には、不正投票検証部214は、移動先が、投票者用のウォレットであるトランザクションの総数を集計し、移動先が投票者用のウォレットであるトランザクションの総数が所定数を超えていた場合に、当該投票者が不正投票を行ったと判定する。不正投票検証部214は、不正投票が行われたと判定した場合、不正投票を行った投票者による投票を無効とする。この場合、投票集計部213は、当該投票者による投票数を、各被投票者の得票数から減算する。
被投票者端末131(被投票者端末132、133も同様)には、被投票者プログラムがインストールされている。被投票者端末131が当該被投票者プログラムを実行することで、被投票者端末131は、保管部221、投票者アドレスバッファ部222、移動部223として機能する。
保管部221は、管理装置120の仮想資産配布部212がビットコインを配布する際の配布先となるウォレットを生成する。保管部221は、ウォレットの生成に伴ってビットコインアドレスを生成し、格納するとともに、生成したビットコインアドレスを、管理装置120に通知する。また、保管部221は、ビットコインアドレスの生成に伴い、秘密鍵を生成し、格納する。
投票者アドレスバッファ部222は、投票の際に投票者端末110より送信されたビットコインアドレスを受信し、受信したビットコインアドレスをアドレス情報格納部224のビットコインアドレステーブルに保持する。
移動部223は、投票者アドレスバッファ部222がビットコインアドレスを所定数受信するごとに、または、所定タイミングで、受信したビットコインアドレスにより特定される投票者用のウォレットを移動先として、同時にビットコインを移動(一斉移動)する。移動部223は、保管部221に格納された秘密鍵を用いてビットコインの一斉移動を行う。なお、移動部223によりビットコインが一斉移動されたことに伴うトランザクションは、P2Pで分散保持され、いずれかのノードにより、トランザクションのブロックがブロックチェーンに追加される。
このように、投票管理システム100では、投票者が特定の被投票者に投票を行うことで発生する投票者と被投票者との間の仮想通貨の移動を、従来の“投票者→特定の被投票者”の移動方向ではなく、“特定の被投票者→投票者”の移動方向としている。これにより、以下のような効果が得られる。
・従来の“投票者→特定の被投票者”の移動方向の場合、投票イベント開始前の準備として、各投票者に仮想通貨を配布するため、投票者の数に応じた数のトランザクションをブロックチェーン上に記録する必要があった。一般にトランザクションをブロックチェーン上に記録するには10分程度の時間を要するため、従来は、投票者の数が増大した場合に、準備に多大な時間が必要となっていた。また、トランザクションをブロックチェーン上に記録するには取引手数料が必要となるため、従来は、投票者の数が増大した場合に、多大な取引手数料が必要であった。
これに対して、“特定の被投票者→投票者”の移動方向の場合、投票イベント開始前の準備として、各被投票者に仮想通貨をまとめて配布する。このため、被投票者の数に応じたトランザクションがブロックチェーン上に記録されるだけであり、投票者の数が増大した場合でも、記録されるトランザクションの数は変化しないため、従来と比較して準備に要する時間を短縮することができる。また、従来と比較して取引手数料を削減することができる。
・従来の“投票者→特定の被投票者”の移動方向の場合、投票イベント開始後に、各投票者が仮想通貨を移動させるため、投票の数に応じた数のトランザクションをブロックチェーン上に記録する必要があった。上述したようにトランザクションをブロックチェーン上に記録するには10分程度の時間を要するため、従来は、被投票者の得票数が増大した場合に、集計に多大な時間がかかっていた。また、トランザクションをブロックチェーン上に記録するには取引手数料が必要となるため、従来は、被投票者の得票数が増大した場合に、多大な取引手数料が必要であった。
これに対して、“特定の被投票者→投票者”の移動方向の場合、投票者端末110より送信されたビットコインアドレスをアドレス情報格納部224に保持しておき、所定数ごとにあるいは所定のタイミングでビットコインを一斉移動させる。このため、ブロックチェーン上に記録されるトランザクションの数を減らすことができる。これにより、被投票者の得票数が増大した場合でも、従来と比較して集計に要する時間を短縮することができる。また、従来と比較して取引手数料を削減することができる。
<ハードウェア構成>
次に、投票管理システム100に含まれる、投票者端末110、管理装置120、被投票者端末131〜133のハードウェア構成について説明する。なお、投票者端末110、管理装置120、被投票者端末131〜133は、いずれも同様のハードウェア構成を有することから、ここでは、管理装置120のハードウェア構成について説明する。
図3は、管理装置のハードウェア構成を示す図である。図3に示すように、管理装置120は、CPU(Central Processing Unit)301、ROM(Read Only Memory)302、RAM(Random Access Memory)303を有する。また、管理装置120は、補助記憶装置304、表示装置305、操作装置306、I/F(Interface)装置307、ドライブ装置308を有する。なお、これらのハードウェアは、バス309を介して相互に接続されている。
CPU301は、補助記憶装置304に格納された各種プログラム(例えば、管理プログラム等)を実行する。
ROM302は不揮発性メモリである。ROM302は、補助記憶装置304に格納された各種プログラムをCPU301が実行するために必要な各種プログラム、データ等を格納する主記憶装置として機能する。具体的には、ROM302は、BIOS(Basic Input/Output System)やEFI(Extensible Firmware Interface)等のブートプログラム等を格納する。
RAM303は揮発性メモリであり、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等を含む。RAM303は、補助記憶装置304に格納された各種プログラムがCPU301によって実行される際に展開される、作業領域を提供する主記憶装置として機能する。
補助記憶装置304は、管理装置120にインストールされた各種プログラムや、各種プログラムが実行されることで生成されるデータ等を格納するコンピュータ読み取り可能な記憶装置である。
表示装置305は、管理装置120の内部状態を表示する装置である。操作装置306は、管理装置120に対する各種指示の入力を受け付ける装置である。
I/F装置307は、P2Pネットワークを介して、投票者端末110、被投票者端末131〜133等と、管理装置120との間で通信を行う装置である。
ドライブ装置308は記録媒体310をセットするための装置である。ここでいう記録媒体310には、CD−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等のように情報を光学的、電気的あるいは磁気的に記録する媒体が含まれる。また、記録媒体310には、ROM、フラッシュメモリ等のように情報を電気的に記録する半導体メモリ等も含まれる。
なお、補助記憶装置304に格納される各種プログラムは、例えば、配布された記録媒体310がドライブ装置308にセットされ、該記録媒体310に記録された各種プログラムがドライブ装置308により読み出されることでインストールされてもよい。あるいは、補助記憶装置304に格納される各種プログラムは、図示しない通信装置を介してネットワークからダウンロードされることでインストールされてもよい。
<投票イベント処理の流れ>
次に、投票管理システム100により実行される投票イベント処理の流れについて説明する。図4は、投票イベント処理のフローチャートである。
ステップS401において、投票者端末110、管理装置120、被投票者端末131〜133は、それぞれ、投票者が投票を行うための準備処理を実行する。
ステップS402において、投票者は、投票者端末110を介して投票を行う。投票者による投票は、投票者端末110と被投票者端末131〜133とが、それぞれ、投票処理を実行することで実現される。
ステップS403において、管理装置120は、各被投票者の得票数を集計するための集計処理を行う。管理装置120は、投票者の不正投票による投票数を減算したうえで、各被投票者の得票数を算出する。
以下、投票イベント処理に含まれるステップS401〜ステップS403の各工程の概要について説明し、更に、各工程において、投票者端末110、管理装置120、被投票者端末131〜133がそれぞれ実行する具体的な処理の内容について説明する。
<準備処理の概要>
図5、図6は、準備処理の概要を示す第1及び第2の図である。図5(a)に示すように、準備処理において、イベントサービス提供会社は、管理装置120を介して、各投票者用のウォレット501を生成する。イベントサービス提供会社は、予め投票者の数を取得しておき、投票者の数に応じた数の投票者用のウォレット501を生成する。
また、イベントサービス提供会社は、管理装置120を介して、被投票者に配布するビットコイン502を発行する。イベントサービス提供会社は、予め投票者の数と、被投票者の数を取得しておき、(投票者の数)×(被投票者の数)に相当する数のビットコイン502を発行する。
一方、各被投票者は、被投票者端末131〜133を介して、それぞれ、イベントサービス提供会社から配布されるビットコインの配布先となる被投票者用のウォレット511〜513を生成する。被投票者端末131〜133は、被投票者用のウォレット511〜513の生成に伴ってビットコインアドレス及び秘密鍵を生成し、格納する。
続いて、イベントサービス提供会社は、管理装置120を介して、投票者用のウォレット501の各ウォレット(例えば、ウォレット501_1)のビットコインアドレスを、各投票者の投票者端末(例えば、投票者端末110)に送信する(図5(b)参照)。また、イベントサービス提供会社は、管理装置120を介して、発行したビットコインを、投票者の数に応じた数ずつに分けて(541〜543)、各被投票者用のウォレット511〜513に配布する。これにより、各被投票者は、投票者の数に応じた数のビットコイン(541〜543)を保有することになる(図6参照)。
図6に示すように、上記準備処理が完了すると、投票者は、投票者端末(例えば、投票者端末110)に投票者用のウォレット(例えば、ウォレット501_1)のビットコインアドレスを有することになる。また、各被投票者A〜Cは、被投票者端末131〜133の各被投票者用のウォレット511〜513に、ビットコイン541〜543を保有することになる。
このように、投票管理システム100の場合、投票イベント開始前に、各投票者は、ビットコインを保有しないため、秘密鍵を管理する必要がない。このため、各投票者は秘密鍵の管理負荷を回避することができる。また、各投票者は、秘密鍵の喪失に伴う投票機会の喪失のリスクを回避することができる。
なお、管理装置120が被投票者端末131〜133の各被投票者用のウォレット511〜513にビットコインを配布したことに伴って、ブロックチェーンには、トランザクションのブロックが追加される。図6の例では、被投票者端末131〜133の被投票者用のウォレット511〜513にビットコイン541〜543が配布されているため、ブロックチェーンに追加されるトランザクションのブロックの数は“3”となる。
<投票処理の概要>
図7、図8は、投票処理の概要を示す第1及び第2の図である。図7(a)は、投票者が投票を行う様子を示している。具体的には、図7(a)は、投票者が被投票者(A)に対して投票を行った様子を示している。なお、上述したように、投票者による投票行為は、投票者端末110から被投票者端末131に対して行う、ビットコインアドレスの送信による投票者用のウォレット501_1へのビットコインの移動要求のことをいう。
図7(b)は、投票者による投票が完了した後の投票管理システム100の状態を示している。図7(b)に示すように、投票者による投票が完了すると、被投票者(A)は、被投票者端末131を介して、移動要求の際に送信されたビットコインアドレスにより特定される投票者用のウォレット501_1に対して、ビットコイン701を移動させる。被投票者(A)は、秘密鍵を用いてビットコイン701の移動を行う。
これにより、投票者は、投票者用のウォレット501_1にビットコイン701を保有することになる。
ここで、被投票者端末131は、所定数の投票が行われた後に、各投票者用のウォレットに対してビットコインの一斉移動を行う。このため、例えば、被投票者端末131が行った、ビットコインの一斉移動がN回であったとすると、ブロックチェーンに追加されるトランザクションのブロックの数は“N”となる。
全ての投票者が投票を完了すると、図8に示すように、各投票者は、投票者用のウォレット(例えば、投票者用のウォレット501_1)にビットコイン701を保有した状態となる。また、各被投票者の被投票者用のウォレット511〜513は、得票数に応じた数のビットコインが減った状態となる(801〜803参照)。
<集計処理の概要>
図9は、集計処理の概要を示す図である。各投票者による投票が完了すると、図9(a)に示すように、イベントサービス提供会社は、ブロックチェーンの中から、各投票者用のウォレットを移動先とするトランザクションを検索し、取得することで、各投票者が投票を行った回数を算出する。
投票イベントにおいて、各投票者の票数は予め規定されているものとし、規定された票数を超えて投票者が投票を行っていた場合、当該投票者による投票は不正投票と判定し、当該投票者による投票を無効とする。つまり、イベントサービス提供会社は、各投票者が投票を行った回数を算出することで、不正投票の有無を判定する。
また、各投票者による投票が完了すると、図9(b)に示すように、イベントサービス提供会社は、ブロックチェーンの中から、被投票者用のウォレット511を移動元とするトランザクションを検索し、取得する。これにより、イベントサービス提供会社は、被投票者(A)の得票数を算出する。同様に、イベントサービス提供会社は、ブロックチェーンの中から、被投票者用のウォレット512を移動元とするトランザクションを検索し、取得することで、被投票者(B)の得票数を算出する。更に、イベントサービス提供会社は、ブロックチェーンの中から、被投票者用のウォレット513を移動元とするトランザクションを検索し、取得することで、被投票者(C)の得票数を算出する。
<準備処理のシーケンス>
続いて、上記準備処理において、投票者端末110、管理装置120、被投票者端末131が実行する具体的な処理について、図10のシーケンス図を用いて説明する。
図10は、準備処理のシーケンス図である。ステップS1001において、管理装置120のウォレット配布部211は、投票イベントにおける投票者の数を取得する。ステップS1002において、管理装置120のウォレット配布部211は、取得した投票者の数に応じた数のWebアプリを生成する。
ステップS1003において、管理装置120のウォレット配布部211は、取得した投票者の数に応じた数の投票者用のウォレット501を生成するとともに、ビットコインアドレスを生成する。
ステップS1004において、ウォレット配布部211は、生成したWebアプリを、各投票者端末に配布する。図10の例は、投票者端末110にWebアプリを配布した場合を示している。図10に示すように、ウォレット配布部211により配布されるWebアプリには、投票者端末110を、保管部として機能させるプログラム、送信部として機能させるプログラム、トランザクション参照部として機能させるプログラムが含まれる。
ステップS1005において、投票者端末110は、管理装置120のウォレット配布部211により配布されたWebアプリを、インストールする。
ステップS1006において、投票者端末110は、インストールしたWebアプリを起動させる。
ステップS1007において、投票者端末110は、保管部201として機能し、管理装置120のウォレット配布部211にアクセスすることで、ウォレットの配布の要求を行う。
ステップS1008において、管理装置120のウォレット配布部211は、投票者用のウォレット501のうち、投票者端末110を有する投票者のために生成した投票者用のウォレット501_1のビットコインアドレスを、投票者端末110に送信する。
ステップS1009において、投票者端末110は、保管部201として機能し、管理装置120より送信されたビットコインアドレスを格納する。
ステップS1010において、管理装置120のウォレット配布部211は、投票者端末110に送信したビットコインアドレスを、アドレス情報格納部215のビットコインアドレス一覧テーブル(投票者)1020に格納する。
図10に示すように、ビットコインアドレス一覧テーブル(投票者)1020には、情報の項目として、“登録時刻”と“ビットコインアドレス一覧”とが含まれる。“登録時刻”には、投票者端末110からのウォレットの配布の要求に伴って、投票者端末110に送信したビットコインアドレスを、ビットコインアドレス一覧テーブル(投票者)1020に登録した時刻が格納される。“ビットコインアドレス一覧”には、投票者端末110を含む各投票者端末に送信されたビットコインアドレスを示す一覧が格納される。
ステップS1011において、管理装置120の仮想資産配布部212は、投票イベントにおける投票者の数を取得する。ステップS1012において、管理装置120の仮想資産配布部212は、投票イベントにおける被投票者の数を取得する。
ステップS1013において、管理装置120の仮想資産配布部212は、(投票者の数)×(被投票者の数)に相当する数のビットコイン502を発行する。
ステップS1014において、被投票者端末131の保管部221は、被投票者用のウォレット511を生成する。また、ステップS1015において、被投票者端末131の保管部221は、被投票者用のウォレット511の生成に伴って、ビットコインアドレス及び秘密鍵を生成し、格納する。
ステップS1016において、被投票者端末131の保管部221は、管理装置120の仮想資産配布部212に対して、ビットコインアドレスを送信することで、ビットコイン541の移動要求を行う。
ステップS1017において、管理装置120の仮想資産配布部212は、発行したビットコイン502のうち、投票者の数に応じた数のビットコイン541を移動する。管理装置120の仮想資産配布部212は、移動要求の際に送信されたビットコインアドレスにより特定される被投票者用のウォレット511に対して、ビットコイン541を移動する。なお、仮想資産配布部212によるビットコイン541の移動に伴って、ブロックチェーンには、トランザクションのブロックが追加される。
ステップS1018において、管理装置120の仮想資産配布部212は、被投票者端末131より送信された、被投票者用のウォレットのビットコインアドレスを、アドレス情報格納部215のビットコインアドレス一覧テーブル(被投票者)1030に格納する。
図10に示すように、ビットコインアドレス一覧テーブル(被投票者)1030には、情報の項目として、“登録時刻”と“ビットコインアドレス一覧”とが含まれる。“登録時刻”には、被投票者端末131〜133から送信されたビットコインアドレスを、ビットコインアドレス一覧テーブル(被投票者)1030に登録した時刻が格納される。“ビットコインアドレス一覧”には、被投票者端末131〜133より送信されたビットコインアドレスを示す一覧が格納される。
<投票処理のシーケンス>
続いて、上記投票処理において、投票者端末110、被投票者端末131が実行する具体的な処理について、図11のシーケンス図を用いて説明する。図11は、投票処理のシーケンス図である。
ステップS1101において、投票者端末110の送信部202は、表示装置305に投票画面1120を表示する。図11に示すように、投票画面1120には、イベント名(“XXイベント”)が含まれる。また、投票画面1120には、被投票者A〜被投票者Cのいずれに投票するかを選択する投票先の選択肢が含まれる。更に、投票画面1120には、投票を指示する指示ボタンが含まれる。
ステップS1102において、送信部202は、投票画面1120を介して、投票者による投票先の選択を受け付ける。
ステップS1103において、送信部202は、投票画面1120を介して、投票者による投票の指示を受け付ける。
ステップS1104において、送信部202は、保管部201に格納されたビットコインアドレス(投票者用のウォレット501_1のビットコインアドレス)を読み出す。
ステップS1105において、送信部202は、読み出したビットコインアドレスを、被投票者端末131(選択された投票先に対応する被投票者端末、ここでは被投票者端末131)の投票者アドレスバッファ部222に送信する。
ステップS1106において、投票者アドレスバッファ部222は、投票者端末110より送信されたビットコインアドレスを、アドレス情報格納部224のビットコインアドレステーブル1130に保持する。図11に示すように、ビットコインアドレステーブル1130には、情報の項目として、“登録時刻”と“ビットコインアドレス”とが含まれる。“登録時刻”には、投票者端末110から送信されたビットコインアドレスを受信し、ビットコインアドレステーブル1130に保持した時刻が格納される。“ビットコインアドレス”には、投票者アドレスバッファ部222が保持した所定数のビットコインアドレスが格納される。
ステップS1107において、投票者アドレスバッファ部222は、ビットコインアドレステーブル1130に所定数のビットコインアドレスを保持すると、ビットコインアドレステーブル1130を移動部223に通知する。
ステップS1108において、移動部223は、ビットコインアドレステーブル1130に含まれる各ビットコインアドレスにより特定される各投票者用のウォレットを移動先として、ビットコイン701を含む複数のビットコインを一斉移動する。移動部223は、保管部221が格納する秘密鍵を用いて、複数のビットコインについて一斉移動を行う。
なお、ビットコイン701を含む複数のビットコインの一斉移動に伴って、ブロックチェーンには、トランザクションのブロックが追加される。
ステップS1109において、投票者端末110のトランザクション参照部203は、ブロックチェーン上のトランザクションのブロックの中から、投票者用のウォレット501_1を移動先とするトランザクションを検索する。ステップS1111において、トランザクション参照部203は、投票者用のウォレット501_1を移動先とするトランザクションを表示する。これにより、投票者は、自身の投票が、ブロックチェーン上に記録されたことを確認することができる。
<集計処理のシーケンス>
続いて、上記集計処理において、管理装置120が実行する具体的な処理について、図12のシーケンス図を用いて説明する。
図12は、集計処理のシーケンス図である。ステップS1201において、不正投票検証部214は、アドレス情報格納部215のビットコインアドレス一覧テーブル(投票者)1020を読み出し、投票者用のウォレットのビットコインアドレスの一覧を取得する。
ステップS1202において、不正投票検証部214は、ブロックチェーン上のトランザクションのブロックを参照する。これにより、不正投票検証部214は、ビットコインアドレス一覧テーブル(投票者)1020に含まれるビットコインアドレスにより特定される各投票者用のウォレットを移動先とするトランザクションを検索する。
ステップS1203において、不正投票検証部214は、検索の結果として、各投票者用のウォレットを移動先とするトランザクションを取得する。
ステップS1204において、不正投票検証部214は、ステップS1203において取得したトランザクションの総数を集計する。
図12において、集計結果1220は、各投票者用のウォレットを移動先とするトランザクションの集計結果を示している。図12に示すように、集計結果1220は、情報の項目として、“ビットコインアドレス”と“トランザクション数”とが含まれる。
“ビットコインアドレス”には、検索されたトランザクションに含まれる、各投票者用のウォレットのビットコインアドレスが格納される。“トランザクション数”には、それぞれのビットコインアドレスにより特定される各投票者用のウォレットが移動先として含まれていたトランザクションの数が格納される。不正投票検証部214は、集計結果1220に基づいて、各投票者が、投票を行った回数を識別する。
ステップS1205において、不正投票検証部214は、不正投票の判定を行う。具体的には、不正投票検証部214は、各投票者が投票を行った回数が所定数を超えているか否かを判定する。仮に、今回の投票イベントにおける投票可能回数が2回までであったとすると、不正投票検証部214は、所定数(=“2”)を超える回数の投票を行った投票者は、不正投票を行った投票者と判定する。
ステップS1206において、不正投票検証部214は、不正投票を行った投票者の投票者用のウォレットのビットコインアドレス(ここでは、“e1f1g1h1”)を投票集計部213に通知する。
ステップS1207において、投票集計部213は、アドレス情報格納部215のビットコインアドレス一覧テーブル(被投票者)1030を読み出し、被投票者用のウォレットのビットコインアドレスの一覧を取得する。
ステップS1208において、投票集計部213は、ブロックチェーン上のトランザクションのブロックを参照する。これにより、投票集計部213は、ビットコインアドレス一覧テーブル(被投票者)1030に含まれるビットコインアドレスにより特定される各被投票者用のウォレットを移動元とするトランザクションを検索する。
ステップS1209において、投票集計部213は、検索の結果として、各被投票者用のウォレットを移動元とするトランザクションを取得する。
ステップS1210において、投票集計部213は、ステップS1209において取得したトランザクションの総数を集計する。
図12において、集計結果1230は、各被投票者用のウォレットを移動元とするトランザクションの集計結果を示している。図12に示すように、集計結果1230は、情報の項目として、“移動元ビットコインアドレス”と“移動先ビットコインアドレス”とが含まれる。
“移動元ビットコインアドレス”には、被投票者用のウォレットのビットコインアドレスが格納される。“移動先ビットコインアドレス”には、検索されたトランザクションに含まれる、各投票者用のウォレットのビットコインアドレス(移動先)が格納される。
ステップS1211において、投票集計部213は、取得したトランザクションの総数の集計結果のうち、“移動先ビットコインアドレス”に、ステップS1206において通知されたビットコインアドレスが含まれているか否かを判定する。
図12の例は、ステップS1206において通知されたビットコインアドレス(“e1f1g1h1”)が、“移動先ビットコインアドレス”に含まれていた場合を示している(集計結果1230のハッチング部分参照)。
投票集計部213は、ステップS1206において通知されたビットコインアドレスを、集計結果1230から削除したうえで、“移動先ビットコインアドレス”に格納されたビットコインアドレスの総数をカウントする。
ステップS1212において、投票集計部213は、ステップS1211においてカウントした減算後の数を、各被投票者の得票数の最終的な集計結果として出力する。
以上の説明から明らかなように、第1の実施形態における投票管理システム100では、投票イベントにおいてビットコインを用いるにあたり、被投票者から投票者にビットコインを移動する。
これにより、第1の実施形態における投票管理システム100によれば、従来のような、投票者から被投票者にビットコインを移動する場合と比較して、投票イベントにおいてブロックチェーンに追加するトランザクションのブロックの数を減らすことができる。この結果、ブロックチェーンへのトランザクションのブロックの追加に伴う、準備処理時及び投票処理時の時間を短縮することが可能となる。また、ブロックチェーンへのトランザクションの追加に伴って発生する、取引手数料を抑えることが可能となる。
この結果、投票イベントの効率化を実現することができる。
加えて、第1の実施形態における投票管理システム100によれば、従来のような、投票者から被投票者にビットコインを移動する場合と比較して、投票者が秘密鍵を管理する必要がなくなる。この結果、投票者の管理負荷を回避させることが可能になるとともに、秘密鍵喪失に伴う投票機会喪失のリスクを回避することが可能となる。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、投票開始時間と投票終了時間について特に言及しなかったが、投票者による投票は、予め定められた時間において行われたもののみ有効とするようにしてもよい。例えば、予め定められた時間でない時間(時間外)に、被投票者端末131が、ビットコインアドレスを受信した場合には、移動部223が当該ビットコインアドレスにより特定される投票者用のウォレットに、ビットコインを移動しないように制御してもよい。
なお、従来のような、“投票者→特定の被投票者”の移動方向の場合、時間外であっても投票者端末がビットコインを移動した場合には、トランザクションのブロックが、ブロックチェーンに追加されてしまっていた。つまり、ブロックチェーンに基づいて集計結果を算出した場合に、時間外の投票も、集計結果に含まれてしまう可能性があった。これに対して、上記第1の実施形態の投票管理システム100の場合、ビットコインの移動を、被投票者端末131側で制御できるため、投票時間帯を限定しても、このような問題が生じないといった利点がある。
[その他の実施形態]
上記第1及び第2の実施形態では、管理装置120が、投票者端末110にWebアプリを配布し、投票者端末110が当該Webアプリを起動することで、管理装置120に対して、ウォレットの配布の要求を行うものとして説明した。しかしながら、投票者端末110が管理装置120に対してウォレットの配布を要求する方法はこれに限定されず、他の方法によりウォレットの配布を要求するようにしてもよい。
また、上記第1及び第2の実施形態では、管理装置120がウォレット配布部211〜不正投票検証部214までの各部を有し、被投票者端末131が保管部221〜移動部223までの各部を有するものとして説明した。しかしながら、被投票者端末131の一部または全部を管理装置120が有していてもよい。
また、上記第1及び第2の実施形態では、投票管理システム100を、投票イベントに適用する場合について説明した。しかしながら、投票管理システム100の適用は、投票イベントに限定されない。例えば、投票管理システム100を、スタンプラリーイベント等に適用してもよい。
この場合、投票者端末110がビットコインアドレスを送信する際の送信先(被投票者端末131〜133のいずれか)を示すQRコード(登録商標)を、各所の施設に配置しておく。そして、投票者が各所の施設を回って、QRコード(登録商標)を撮影すると、投票者端末110は、対応する送信先にビットコインアドレスを送信する。この結果、送信先の被投票者端末(例えば、被投票者端末131)から投票者用のウォレット(ビットコインアドレスにより特定される投票者用のウォレット)にビットコインが移動される。管理装置120は、各投票者用のウォレットを移動先とするトランザクションを取得することで、当該各投票者が回った施設の個数を集計することができる。
このように、スタンプラリーイベントにおけるスタンプの押印行為を、投票者が行う投票行為(ビットコインアドレスの送信)に置き換えることで、投票管理システム100を、スタンプラリーイベントに適用することができる。したがって、投票行為(ビットコインアドレスの送信)が行われるスタンプラリーイベントも広義の投票イベントということができる。
なお、開示の技術では、以下に記載する付記のような形態が考えられる。
(付記1)
被投票者用のウォレットに仮想資産を配布する資産配布部と、
投票者から移動要求があった場合に、前記被投票者用のウォレットから、該投票者の投票者用のウォレットへ、前記仮想資産を移動する移動部と、
前記仮想資産を移動する取引を記録するブロックチェーンから、前記仮想資産を移動する取引の総数を、被投票者ごとに算出する算出部と
を有することを特徴とする管理システム。
(付記2)
複数の投票者からの前記移動要求において送信される、複数の前記投票者用のウォレットのアドレスを保持する保持部を更に有し、
前記移動部は、前記保持部に保持された複数のアドレスにより特定されるウォレットに、同時に前記仮想資産を移動することを特徴とする付記1に記載の管理システム。
(付記3)
前記資産配布部は、投票者の数に応じた前記仮想資産を、前記被投票者用のウォレットに配布することを特徴とする付記1または2に記載の管理システム。
(付記4)
前記投票者用のウォレットを生成し、該投票者用のウォレットのアドレスを配布するウォレット配布部を更に有し、
前記移動部は、
前記ウォレット配布部により配布されたアドレスにより特定される前記投票者用のウォレットへの前記仮想資産の移動要求を受信した場合に、該アドレスにより特定される前記投票者用のウォレットへ、前記仮想資産を移動することを特徴とする付記1に記載の管理システム。
(付記5)
前記ブロックチェーンから、投票者ごとに、前記仮想資産を移動する取引の総数を算出し、算出した総数が所定数を超えていないかを検証する検証部を更に有することを特徴とする付記1に記載の管理システム。
(付記6)
前記算出部は、
前記ブロックチェーンから前記被投票者ごとに算出した前記取引の総数から、前記検証部が算出した総数が所定数を超えている投票者による取引の総数を減算することを特徴とする付記5に記載の管理システム。
(付記7)
コンピュータが、
被投票者用のウォレットに仮想資産を配布し、
投票者から移動要求があった場合に、前記被投票者用のウォレットから、該投票者の投票者用のウォレットへ、前記仮想資産を移動し、
前記仮想資産を移動する取引を記録するブロックチェーンから、前記仮想資産を移動する取引の総数を、被投票者ごとに算出する、
処理を実行することを特徴とする管理方法。
(付記8)
被投票者用のウォレットに仮想資産を配布し
投票者から移動要求があった場合に、前記被投票者用のウォレットから、該投票者の投票者用のウォレットへ、前記仮想資産を移動し、
前記仮想資産を移動する取引を記録するブロックチェーンから、前記仮想資産を移動する取引の総数を、被投票者ごとに算出する、
処理をコンピュータに実行させるための管理プログラム。
なお、上記実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせ等、ここで示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
100 :投票管理システム
110 :投票者端末
120 :管理装置
131〜133 :被投票者端末
201 :保管部
202 :送信部
203 :トランザクション参照部
211 :ウォレット配布部
212 :仮想資産配布部
213 :投票集計部
214 :不正投票検証部
221 :保管部
222 :投票者アドレスバッファ部
223 :移動部

Claims (5)

  1. 被投票者用のウォレットに仮想資産を配布する資産配布部と、
    投票者から移動要求があった場合に、前記被投票者用のウォレットから、該投票者の投票者用のウォレットへ、前記仮想資産を移動する移動部と、
    前記仮想資産を移動する取引を記録するブロックチェーンから、前記仮想資産を移動する取引の総数を、被投票者ごとに算出する算出部と
    を有することを特徴とする管理システム。
  2. 複数の投票者からの前記移動要求において送信される、複数の前記投票者用のウォレットのアドレスを保持する保持部を更に有し、
    前記移動部は、前記保持部に保持された複数のアドレスにより特定されるウォレットに、同時に前記仮想資産を移動することを特徴とする請求項1に記載の管理システム。
  3. 前記ブロックチェーンから、投票者ごとに、前記仮想資産を移動する取引の総数を算出し、算出した総数が所定数を超えていないかを検証する検証部を更に有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の管理システム。
  4. コンピュータが、
    被投票者用のウォレットに仮想資産を配布し、
    投票者から移動要求があった場合に、前記被投票者用のウォレットから、該投票者の投票者用のウォレットへ、前記仮想資産を移動し、
    前記仮想資産を移動する取引を記録するブロックチェーンから、前記仮想資産を移動する取引の総数を、被投票者ごとに算出する、
    処理を実行することを特徴とする管理方法。
  5. 被投票者用のウォレットに仮想資産を配布し
    投票者から移動要求があった場合に、前記被投票者用のウォレットから、該投票者の投票者用のウォレットへ、前記仮想資産を移動し、
    前記仮想資産を移動する取引を記録するブロックチェーンから、前記仮想資産を移動する取引の総数を、被投票者ごとに算出する、
    処理をコンピュータに実行させるための管理プログラム。
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