JP2014173312A - 住宅の壁体構造部における換気構造及びそれに用いる通気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スムーズな通気を可能にして換気性能を向上させ、また、デザイン面、耐久性面及び防水面上の問題が起きるおそれがない住宅の壁体構造部における換気構造を提供することを課題とする。
【解決手段】壁体1の内外両側に通気間隙2、3を保持してサイディング4、5を張設し、壁体1の上側に連通用間隙13を確保して天板6を設置し、内方側の通気間隙2の上端部と外方側の通気間隙3の上端部とを連通用間隙13を介して連通可能にし、外方側と内方側の通気間隙2、3のうちの少なくとも一方を閉塞するようにして壁体1上面と天板6との間に通気装置15を配置し、天板6に設置したカバー7の垂直面7aによって通気装置15の開口端面を隠蔽して成る。通気装置15は、水平方向に通気可能であって、外方側の通気間隙2対応部に空間部16を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、住宅の壁体構造部における換気構造及びそれに用いる通気装置に関するものであり、より詳細には、一般住宅の壁体構造部、即ち、パラペット、ベランダの手摺り、あるいは、ケラバ等に適用される換気構造であって、殊に、陸屋根式住宅等のように、棟や軒のない住宅等であっても、壁体換気及び小屋裏換気が可能となる、住宅の壁体構造部における換気構造及びそれに用いる通気装置に関するものである。
最近の一般住宅は、敷地の有効利用等の観点から、四角形状で陸屋根としたものが増えてきている。そして、その陸屋根には、その外周に沿って立ち上げた、人の落下や雨水の外壁を伝っての流下を防止するためのパラペットが設けられる。また、ベランダの周縁部にも、同様の手摺り壁が設けられる。
ところで、夏場において住宅は、日射を受けてその外装材や屋根材がかなり高温となり、小屋裏の温度は、しばしば65度を超える。従って、特に夏場においては、室内の快適な温熱環境を維持して涼しさを確保するためには、室内だけでなく、小屋裏の換気を行う必要がある。この小屋裏換気の方法としては、棟換気又は軒換気が一般的であり、種々の棟換気装置及び軒換気装置が提案され、実用化されている(特許第3127132号公報、特開2000−220266号公報、特開2001−323619号公報等)。
ところで、多くの住宅においては、その外壁に沿って通気層が形成される。この通気層は、壁内に進入した湿気を排出し、構造躯体を乾燥させて住宅の耐久性を高める役割、外壁から侵入した雨水の排出経路としての役割、並びに、夏季に、太陽照射により熱せられた外壁材からの伝導熱を防ぎ、更に室内の温熱環境を良好に保つ役割を果たす。
通例、この壁体構造部に形成される通気層は小屋裏空間に連通状態にされていて、この通気層から流れ出る空気は、一旦小屋裏空間に解放された後、上記棟換気装置や軒換気装置を介して棟部又は軒部から排出される。しかし、上記陸屋根式の住宅の場合は、棟や軒がないため、このような方法を採ることができない。また、ベランダの手摺りは、多くの場合、換気可能な構造に構築されていない。
更に、ケラバの場合は、通気層及び小屋裏の換気を行うためにケラバ側(妻壁側)
の壁面に換気口が設けられるが、それによって外観が損なわれ、また、その外壁部分に雨だれによる汚染が生ずることから、次第に敬遠されるようになってきた。そこで、その代わりに、通気層の上部において、防水紙に孔を開ける等の方法で小屋裏と連通させ、棟又は軒の換気部材から排気することが行われているが、この方法の場合は、直接大気に開口するという観点での換気面積(開口面積)が少ないため、この方法によって十分な小屋裏換気を行うことはできない。
このような問題を解決するため、本願出願人は先に、壁体の両側に適宜間隔の通気層を設け、外側の前記通気層は上端及び下端を外部に開口させ、内側の前記通気層は、その上端は外部に開口させ又は前記外側通気層に連通させ、その下端は外部に開口させ又は小屋裏空間その他の住宅内空気溜まり部に連通させ、前記外側通気層の上端部における外部開口部に、中間部が折曲されていて、前記中間折曲部を通って一端面から他端面に抜ける通気路が多数縦横に連設されたL型通気装置をその水平部を上にして配備したことを特徴とする住宅の壁体構造部における換気構造を提唱している(特開2012−7433号公報)。
しかるに、上記提唱に係る換気構造の場合は、壁体の内外の通気層から外部に抜けようとする空気はL型の通気装置を通過しなければならないところ、通気路がL型であるために少なからぬ通気抵抗を受けることになり、その分スムーズな通気が阻害されて換気性能が落ちるという問題がある。また、L型通気装置の開口端面が下向きとなるために、下から見上げた際にその開口端面が露見してしまい、デザイン上問題となり、更に、現場によってはL型通気装置が笠木からはみ出してしまうことがあるが、その場合は、デザイン面、耐久性面(太陽光線が直接当たる)、及び、防水面での問題が起こる。
特許第3127132号公報 特開2000−220266号公報 特開2001−323619号公報 特開2012−7433号公報
上述したように、上記従来提唱されている換気構造の場合は、壁体の内外の通気層から外部に抜けようとする空気はL型の通気装置を通過するが、その際通気路がL型であるために少なからぬ通気抵抗を受けることになり、その分スムーズな通気が阻害されて換気性能が落ちるという問題があった。また、L型通気装置の開口端面が下向きとなるために、下から見上げた際にその開口端面が露見してしまい、デザイン上問題となり、更に、現場によってはL型通気装置が笠木からはみ出してしまうことがあるが、その場合は、デザイン面、耐久性面(太陽光線が直接当たる)及び防水面での問題があった。
本発明は、このような従来の換気構造における諸問題を一挙に解決するためになされたもので、ストレートな通気路を有する通気装置を用いることによりスムーズな通気を可能にして換気性能を向上させ、また、設置時に下方から見上げた際に通気装置の開口端面が露見して外観が損なわれることがなく、デザイン面、耐久性面及び防水面上の問題が起きるおそれがない住宅の壁体構造部における換気構造、並びに、それに用いる通気装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に係る発明は、壁体の内外両側に通気間隙を保持してサイディングを張設し、前記壁体の上側に連通用間隙を確保し、内方側の前記通気間隙の上端部と外方側の前記通気間隙の上端部とを前記連通用間隙を介して連通可能にし、前記外方側と内方側の通気間隙のうちの少なくとも一方を閉塞するようにして前記壁体上面に前記連通用間隙と連通するように通気装置を配置し、冠着するカバーの垂直面によって前記通気装置の開口端面を隠蔽して成り、前記通気装置は、水平方向に通気可能であって、前記通気間隙対応部に前記通気間隙に連通する空間部を有していることを特徴とする住宅の壁体構造部における換気構造である。
一実施形態においては、前記連通用間隙は、前記壁体の上面と前記カバーの下面との間、あるいは、前記壁体の上面と前記カバーの下側に配置されることのある天板との間に形成される。また、一実施形態においては、前記通気装置は短寸側側面視において左右対称形に形成され、更に一実施形態においては、前記通気装置は、幅方向に通気する一対の角棒状の通気部材を、間に前記空間部を保持して上面を連結したものとされ、他の実施形態においては、前記通気装置は、両側面が通気可能にされると共に下面の前記空間部に対応する部分が通気可能にされた枠体と、一対の角棒状の通気部材とから成り、前記一対の通気部材は、それぞれその通気開口面を前記枠体の通気可能な側面に向けて配置されて前記枠体内に設置され、前記通気部材間の間隙が前記空間部とされる。
また、一実施形態においては、前記通気部材の通気開口面とそれが対向する前記枠体の長尺側側面との間に離隔部が設けられ、また、一実施形態においては、前記通気間隙を確保するための縦胴縁を前記壁体の上面より上方に突出させ、その突出部が前記通気装置の空間部内に収まるようにされる。
上記換気構造において用いられる本発明に係る通気装置は、断面が角C字形状、コ字形状又は四角形状であって、長尺側両側面が通気可能にされると共に下面の一部が通気可能にされた枠体と、前記枠体内に装填される一対の通気部材とから成り、前記一対の通気部材は、その長尺側両側面が通気開口面とされてその短尺側幅方向に通気可能であって、その一方の前記通気開口面を前記枠体の長尺側側面に対向させて間隔を置いて前記枠体内に装着固定され、前記通気部材間の空間が、前記枠体下面の通気可能部に通じる空間部とされるものである。
一実施形態においては、その通気装置は、短寸側側面視において左右対称形にされ、また、前記通気部材の通気開口面とそれが対向する前記枠体の長尺側側面との間に離隔部が設けられる。
本発明は上記のとおりであって、本発明に係る換気構造は、シンプルな構成で施工が容易であり、ストレートな通気路を有する通気装置が用いられるためにスムーズな通気が可能となって換気性能が向上し、また、雨雪が通気装置内に侵入することを防止することができ、更に、設置時に下方から見上げた際に通気装置の開口端面が露見して外観が損なわれることがなく、デザイン面、耐久性面及び防水面上の問題が起きるおそれがないという効果がある。
また、本発明に係る換気構造に用いる本発明に係る通気装置は、シンプルな構成で取り扱いやすく、作業性に優れているため、本換気構造の構築に用いるのに好適なる効果がある。
本発明に係る住宅の壁体構造部における換気構造の一実施形態の縦断面図である。 本発明に係る住宅の壁体構造部における換気構造に用いる通気装置の構成例を示す下方視斜視図である。 図2に示す通気装置の下方視分解斜視図である。 本発明に係る通気装置の一実施形態を示す下方視斜視図である。 本発明に係る通気装置の構成例を示す側面図である。 本発明に係る住宅の壁体構造部における換気構造に用いる笠木(カバー)の構成例を示す図である。
本発明を実施するための好ましい形態について、添付図面に依拠して説明する。なお、本発明において言うところの壁体構造部には、パラペット、ベランダの手摺り及びケラバ等が含まれる。
図1乃至図3には、本発明に係る換気構造をパラペットについて実施した形態が示されている。そこに示される換気構造は、骨組み材を組んで形成されることで、内部に通気空間が確保される壁体1と、壁体1の外方側及び内方側に、適宜間隔の通気間隙2、3を設けて張設されるALC(軽量気泡コンクリート)等のサイディング4、5と、天板6を介して壁体1及びサイディング4、5の上側に設置されるカバーである笠木7とで構成されるものである。なお、笠木7として、例えば、図6に示すような底面7bのあるものを用いる場合は、その底面7bが天板6の役目を果たし得るので、天板6が省略されることもある。
通例、外方側のサイディング4は建物の下部まで延ばされ、通気間隙2はその下端が地表付近において大気に開放される。一方、内方側の通気間隙3の下端は、小屋裏に連通する空間その他の家屋内空間に連通状態にされる。また、図示してないが、壁体1の壁板を開口して、壁体1内部の空間部を通気間隙2、3に連通させるように構成することもある。
壁体1の外側面には、必要に応じ、ポリスチレンフォーム等の保温材10が張設され、また、壁体1の全体に防水シート11が被装される。そして、通気間隙2、3を確保するための縦胴縁12は、壁体1の内外側面に対して防水シート11の上から適宜間隔置きに打着される。また、天板6は、壁体1の上側に、内方側の通気間隙2の上端部と外方側の通気間隙3の上端部とを連通させるための連通用間隙13を確保するためのもので、壁体1の上面に適宜間隔置きに打着した横胴縁14に固定される。笠木7は、天板6に固定されて設置される。上記のように天板6を省略する場合は、連通用間隙13は壁体1の上面と笠木7の底面7bとの間に形成されることになる。
外方側の通気間隙2と内方側の通気間隙3のうちの少なくとも一方の上端部には、その上方開口部を閉塞するようにして、壁体1の上面と天板6との間に横長の通気装置15が配置される。図示した例は、通気装置15を外方側の通気間隙2にのみ配したものであり、内方側の通気間隙3にのみ配する場合及び双方の通気間隙2、3に配置する場合の図示は省略してある。通気装置15は、水平方向(短寸幅方向)に通気可能なものであって、設置時に通気間隙2に被さる部分に、通気間隙2に連通する空間部16を有するものである。最もシンプルな通気装置15は、幅方向に通気する一対の角棒状の通気部材18、18を、間に空間部16を保持して上面を連結することにより構成される。
また、通気装置15は、図2、3に示されるように、下面が通気可能であって両側面に通気窓17aを開設した金属製の枠体17と、一対の角棒状の通気部材18、18とで構成することとし、各通気部材18、18を、その通気路18aが開口する通気開口面を通気窓17aに対向させて枠体17内に配備し、通気部材18、18間の空間を空間部16とすることもできる。
その場合の枠体17としては、図1乃至3に示されるような、断面が角C字形状のものが多く用いられるが、側面に通気窓17a列を開設すると共に、底面に通気窓17b列を開設した断面がコ字形状のもの(図4参照)、あるいは、両側面に通気窓17a列を開設すると共に、底面に通気窓17b列を開設した断面が四角形状のもの(図示してない)とすることもできる。これらの場合、底面の通気窓17b列は、設置時において通気間隙2上に位置するように配設される。また、枠体17には、通気装置15を壁体1や胴縁12、13にビス留め又は釘留めするための留め孔が適宜穿設される。
通気部材18は、水平方向(幅方向)に抜ける通気路18aを並設したプラスチック板を多数段積層し、熱線で溶断して所定幅にすると共に一体化する、公知の方法を利用して製造することができる(特許第2610342号公報等参照)。通気部材18は、図1乃至4に示されるような長さ方向端面が四角形状のものであってもよいし、図5(B)に示されるような、長さ方向端面が逆台形状のものであってもよい。後者の場合は、その斜面にされた通気開口面が、通気窓17a列を形成した枠体17の側面に対向するように配置される。通例、通気部材18、18は、両面テープによって枠体17の内天面等に固定される。
また、通気窓17a列を形成した枠体17の側面に対向する各通気部材18の通気開口面は、枠体17の当該側面に当接させることとしてもよいが(図1乃至4参照)、その側面から離すようにして、そこに離隔部20を設けることとしてもよい(図5参照)。通気部材18の長さ方向端面を逆台形状とした場合は、必然的に離隔部20が生成されることになる(図5(B)参照)。この離隔部20を設ける場合は、当接させる場合よりも通気性がよくなり、また、その部分において雨雪の進入勢いを殺ぐことができるようになる。
通気装置15は、その短寸側側面視において左右対称形となるように形成することが好ましい。そのようにした場合は、設置向きに正誤がなくなり、その分作業効率が向上する。
上述したように通気装置15は、外方側の通気間隙2又は内方側の通気間隙3、あるいは、その双方の通気間隙2、3の上方開口部を閉塞するようにして、壁体1の上面と天板6との間に配置するが、その配置作業を容易にするために、縦胴縁12を上方に延長して壁体1の上面から突出させ、その突出部が通気装置15の空間部16に収まるようにすることが好ましい(図1参照)。そのようにした場合は、通気装置15の位置決め作業が不要となり、また、通気装置15の固定作業が容易となる。
笠木7の垂直面7aは、その下端が通気装置15の下端より下方に位置するように設定される。また、サイディング4と通気装置15との間、並びに、サイディング5と天板6との間に、隙間シールのためのシーリング材19を介在させる。
上記構成の本発明に係る壁体構造部における換気構造を採用したパラペットの場合、図示した例においては、小屋裏から家屋内空間を通って上昇してくる暖かい空気は、通気間隙3内に流入して上昇し、連通用間隙13を通って通気装置15内に流入し、通気装置15の空間部16において通気間隙2を上昇してくる空気に合流した後、大気に放出されるという空気の流れができる。この空気の流れが通気装置15を通過する際、通気装置15の通気路は、従来のL字型通気装置の場合と異なり水平方向にストレートであるため、一端から他端面にスムーズに抜けて大気に放出される。
なお、通気装置15の端面から抜けた空気は笠木7の垂直面7aに当たって下方に導かれるが、通気装置15の端面と笠木7の垂直面7aとの間は開かれた空間であるので、空気は流路を規制されることなく自由に流れるので、L字型通気装置の場合のような通気抵抗はない。かくして、小屋裏内における熱こもり現象が解消され、室内の温熱環境が良好に保たれる。
また、強風雨時においてパラペットに風が吹き付けた場合、仮に真横から吹き付けたとしても、笠木7の垂直面7a下端が通気装置15の下端より少し下に位置するように配置されているため、雨水が通気装置15内に進入することが阻止される。また、サイディング4に沿って下方から通気装置15内に入ろうとする風雨の風向は、通気装置15の通気方向と直交するために圧損抵抗が高くなり、雨水の表面張力及び自重が風圧力を上回るため、雨雪が通気装置15内へ進入することは殆んどなく、家屋内空間及び小屋裏内に雨雪が入り込むおそれはない。また、上述したように、通気装置15内に離隔部20を設けたときは、その部分において雨雪の勢いが殺がれる。
また、内方側の通気間隙3にのみ通気装置15を配置する場合は、通気間隙2内を上昇する空気が連通用間隙13を通って通気装置15内に流入し、通気装置15の空間部16において通気間隙3を上昇してくる空気に合流した後、大気に放出されるという空気の流れができる。更に、通気間隙2、3の双方に通気装置15を配置する場合は、それぞれの通気装置15を経て大気に放出がされるか、外気の流れに従って、いずれか一方の通気装置15から大気に放出される。
本発明に係る壁体構造部における換気構造をベランダの手摺に採用する場合も、概ね上記パラペットの場合に準じる。また、ケラバに採用する場合は、笠木7の部分が、屋根板、野地板、垂木等で構成されることになる。この場合も、小屋裏内の暖かい空気は上昇して通気間隙3に抜け、通気装置15を経て大気に放出される。
この発明をある程度詳細にその最も好ましい実施形態について説明してきたが、この発明の精神と範囲に反することなしに広範に異なる実施形態を構成することができることは明白である。従って、この発明は、添付請求の範囲において限定した以外はその特定の実施形態に制約されるものではない。
1 壁体
2、3 通気間隙
4、5 サイディング
6 天板
7 笠木(カバー)
7a 垂直面
7b 底面
10 保温材
11 防水シート
12 縦胴縁
13 連通用間隙
14 横胴縁
15 通気装置
16 空間部
17 枠体
17a、17b 通気窓
18 通気部材
18a 通気路
19 シーリング材
20 離隔部

Claims (10)

  1. 壁体の内外両側に通気間隙を保持してサイディングを張設し、前記壁体の上側に連通用間隙を確保し、内方側の前記通気間隙の上端部と外方側の前記通気間隙の上端部とを前記連通用間隙を介して連通可能にし、前記外方側と内方側の通気間隙のうちの少なくとも一方を閉塞するようにして前記壁体上面に前記連通用間隙と連通するように通気装置を配置し、冠着するカバーの垂直面によって前記通気装置の開口端面を隠蔽して成り、
    前記通気装置は、水平方向に通気可能であって、前記通気間隙対応部に前記通気間隙に連通する空間部を有していることを特徴とする住宅の壁体構造部における換気構造。
  2. 前記連通用間隙は、前記壁体の上面と前記カバーの下面との間、あるいは、前記壁体の上面と前記カバーの下側に配置されることのある天板との間に形成される、請求項1に記載の住宅の壁体構造部における換気構造。
  3. 前記通気装置は、短寸側側面視において左右対称形に形成される、請求項1に記載の住宅の壁体構造部における換気構造。
  4. 前記通気装置は、幅方向に通気する一対の角棒状の通気部材を、間に前記空間部を保持して上面を連結したものである、請求項1に記載の住宅の壁体構造部における換気構造。
  5. 前記通気装置は、両側面が通気可能にされると共に下面の前記空間部に対応する部分が通気可能にされた枠体と、一対の角棒状の通気部材とから成り、前記一対の通気部材は、それぞれその通気開口面を前記枠体の通気可能な側面に向けて配置されて前記枠体内に設置され、前記通気部材間の間隙が前記空間部となる、請求項1に記載の住宅の壁体構造部における換気構造。
  6. 前記通気部材の通気開口面とそれが対向する前記枠体の長尺側側面との間に離隔部が
    設けられる、請求項5に記載の住宅の壁体構造部における換気構造。
  7. 前記通気間隙を確保するための縦胴縁を前記壁体の上面より上方に突出させ、その突出部が前記通気装置の空間部内に収まるようにした、請求項1乃至6のいずれかに記載の住宅の壁体構造部における換気構造。
  8. 断面が角C字形状、コ字形状又は四角形状であって、長尺側両側面が通気可能にされると共に下面の一部が通気可能にされた枠体と、前記枠体内に装填される一対の通気部材とから成り、
    前記一対の通気部材は、その長尺側両側面が通気開口面とされてその短尺側幅方向に通気可能であって、その一方の前記通気開口面を前記枠体の長尺側側面に対向させて間隔を置いて前記枠体内に装着固定され、前記通気部材間の空間が、前記枠体下面の通気可能部に通じる空間部とされる通気装置。
  9. 短寸側側面視において左右対称形とされる、請求項8に記載の通気装置。
  10. 前記通気部材の通気開口面とそれが対向する前記枠体の長尺側側面との間に離隔部が設けられる、請求項8又は9に記載の通気装置。
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