JP2014172921A - プロピレン系ブロック共重合体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】粘着性が発現しやすい軟質なプロピレン系ブロック共重合体であっても、流動性が良好な共重合体のパウダーが得られるプロピレン系ブロック共重合体の製造方法を提供する。
【解決手段】第1工程で、プロピレンを除く炭素数2〜20のα−オレフィンの含量が5重量%以下のプロピレン単独重合体またはプロピレン・α−オレフィン共重合体である成分(A)を重合し、次いで、第2工程で、α−オレフィン含量が15〜80重量%のプロピレン・α−オレフィン共重合体である成分(B)を重合し、成分(B)の割合が20〜70重量%であるプロピレン系ブロック共重合体の製造方法であって、Siを含むオイルを、少なくとも第2工程の重合途中および/または最後に添加することを特徴とするプロピレン系ブロック共重合体の製造方法など。
【選択図】なし

Description

本発明は、プロピレン系ブロック共重合体の製造方法に関し、さらに詳しくは、粘着性が発現しやすい軟質なプロピレン系ブロック共重合体であっても、流動性が良好な共重合体のパウダーが得られるプロピレン系ブロック共重合体の製造方法に関する。
オレフィン系の熱可塑性エラストマー又はプラストマーは、適度な柔軟性と強度を持ち、リサイクルや焼却廃棄などの環境問題適応性が高く、また、軽量で成形性や経済性などにも優れていることから、フィルムやシート、繊維、不織布、各種容器、成形性、改質剤などとして、幅広い分野で用いられている。ここでオレフィン系の熱可塑性エラストマー又はプラストマーとしては、プロピレン・α−オレフィン共重合体に代表されるランダムコポリマーの成分を含む重合体ブレンドがよく知られている。
かかる熱可塑性エラストマー又はプラストマーのうち、第1工程でポリプロピレンを主成分とする結晶性ポリマー製造し、第2工程でプロピレン・α−オレフィン共重合体を主成分とする半結晶性又は非晶性エラストマー成分を製造して得られる、いわゆる軟質プロピレン系ブロック共重合体と称されるものは、ランダムコポリマーのエラストマー又はプラストマーに比べて、耐熱性と生産性に優れ、また、機械的な混合により製造されるランダムコポリマーの成分を含むエラストマー又はプラストマーに対して、製造コストの低減が図れるため、経済性が高く、また、耐熱性などに優れているため、最近において非常に汎用されている。
これまでの軟質プロピレン系ブロック共重合体は、チーグラー・ナッタ触媒を用いて製造されていた。かかる軟質プロピレン系ブロック共重合体は、触媒活性点の不均一性が原因で発生する副生物である分子量が低いオリゴマーが存在することにより、ポリマー粉体(以下、「パウダー」ともいう。)の表面に、第2工程の成分がブリードするため、パウダーの流動性が悪いので、実用的な連続生産が難しいという問題があった。パウダーの流動性を改善するために、チーグラー・ナッタ触媒での軟質プロピレン系ブロック共重合体の製造技術が工夫され、気相重合技術、プロピレン・α−オレフィン共重合時に触媒失活剤を添加したコア−シェル構造の形成技術、パウダー粒子の大粒径化技術などにより、より軟質なプロピレン系ブロック共重合体が製造できるように、製造可能範囲を拡大してきた。特に、気相重合とパウダー粒子の大粒径化技術の組み合わせは、軟質プロピレン系ブロック共重合体の製造限界を大きく広げた。さらに、触媒活性点が均一であるメタロセン触媒への転換により、オリゴマーの副生を抑えることが可能になり、さらに軟質にできるようになってきている。
一方、チーグラー・ナッタ触媒からメタロセン触媒への転換に伴い、炭素数4(以下、「C4」ともいう。)以上のα−オレフィンの反応性が高められるため、第2工程でC4以上のα−オレフィンをより多く取り込んだエラストマー成分を製造して得られるプロピレン系ブロック共重合体が製造できるようになった。そして、このプロピレン系ブロック共重合体は、柔軟性と透明性が良好なので、種々の用途への展開が期待されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、メタロセン触媒によるエチレンおよび/またはC4〜C20のα−オレフィンとプロピレンとのランダム共重合体の重合で得られた軟質プロピレン系ブロック共重合体は、オリゴマーの副生が抑えられているにも関わらず、パウダーの流動性が乏しく、上記の気相重合、コア−シェル構造の形成技術及びパウダー粒子の大粒径化技術の組み合わせだけでは、実用上の製造プラントへの適用は、困難である。
一方、粘着性パウダーの製造方法として、微粒子を重合器へフィードし、粘着性パウダーを表面改質して、パウダーの流動性を保つ製造方法が知られている(例えば、特許文献2参照。)。しかし、多量の微粒子の投入が必要であること、連続生産において後続の生産銘柄が粘着性の悪くない銘柄であるとか、微粒子の混入を望まない銘柄であるとかであっても、重合器に残留する微粒子が混入してしまうので、生産ロスが大きく、生産コストが高くなる問題や、製品の品質上の問題が残る。
また、シロキサン類又はポリシロキサン類を重合器へフィードして、付着を防止するα−オレフィンブロック共重合体の製造方法も知られている(例えば、特許文献3参照。)。
しかし、α−オレフィンの含有量が5重量%を上回るブロック共重合体の場合は、パウダー性状を維持する方法としては、不十分であった。
特開2010−168498号公報 特開平6−32811号公報 特開昭63−146914(特公平5−62885)号公報
上記特許文献1に記載されている、エチレンおよび/またはC4〜C20のα−オレフィンとプロピレンとのランダム共重合体の重合時では、特に、第1工程で、α−オレフィン含量が5重量%以下の成分(A)を重合し、第2工程で、α−オレフィン含量が15〜80重量%の成分(B)を重合し、成分(B)の割合が20〜70重量%であるプロピレン系ブロック共重合体の重合時において、第2工程で重合される非晶成分がパウダー表面へブリードする。このことにより、パウダーが付着性を有し、パウダー同士の凝集が生じる。このようなパウダー同士の凝集が生じると、気相重合においては、攪拌不良によるヒートスポットが形成され、塊の形成の主原因となる。同時にパウダー凝集は、重合器からの抜出し配管での閉塞を引き起こすおそれがあるため、気相重合は、製造プラントへの適用が困難であった。
また、上記特許文献2に記載されている微粒子による付着性パウダーの表面改質では、本発明者らは、付着性パウダーに対して、微粒子が少なくとも1重量%以上必要であることを確認している。多量の微粒子の製造プラントへの投入は、熱交換器等を閉塞させるおそれがあるため、リアクターの循環系への飛散が少ない液体表面改質剤の探索が必要となっている。
さらに、上記特許文献3に記載のシリコーンオイルの添加方法では、エチレンおよび/またはC4〜C20のα−オレフィンとプロピレンとのランダム共重合体の重合条件下では、多量の非晶成分がシリコーンでコーティングされた層を超えてブリードするため、パウダーの表面改質方法としては、不十分であった。
したがって、本発明の目的は、上記従来技術の問題点に鑑み、付着性パウダーの凝集性を改善する液体表面改質剤添加方法の提供、および粘着性が発現しやすい軟質なプロピレン系ブロック共重合体であっても、流動性が良好な共重合体のパウダーが得られるプロピレン系ブロック共重合体の製造方法を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するため、微粒子以外の付着性パウダーの表面改質方法を鋭意検討した結果、Siを含むオイルを表面改質剤として用いる方法において、さらに非晶成分を製造する第2工程の途中から重合終了まで逐次的に添加することにより、付着性パウダー同士の凝集を起こすことなく、プロピレン系ブロック共重合体を製造できる方法を見出した。そして、これらの知見に基づき、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の第1の発明によれば、第1工程で、プロピレンを除く炭素数2〜20のα−オレフィンの含量が5重量%以下のプロピレン単独重合体またはプロピレン・α−オレフィン共重合体である成分(A)を重合し、次いで、第2工程で、α−オレフィン含量が15〜80重量%のプロピレン・α−オレフィン共重合体である成分(B)を重合し、成分(B)の割合が20〜70重量%であるプロピレン系ブロック共重合体の製造方法であって、
Siを含むオイルを、少なくとも第2工程の重合途中および/または最後に添加することを特徴とするプロピレン系ブロック共重合体の製造方法が提供される。
また、本発明の第2の発明によれば、第1の発明において、前記Siを含むオイルは、珪素(Si)、炭素(C)および酸素(O)の元素からなることを特徴とするプロピレン系ブロック共重合体の製造方法が提供される。
また、本発明の第3の発明によれば、第1又は2の発明において、前記Siを含むオイルを、プロピレン系ブロック共重合体の重合ポリマー量に対して、500〜4000ppm添加することを特徴とするプロピレン系ブロック共重合体の製造方法が提供される。
さらに、本発明の第4の発明によれば、第1〜3のいずれかの発明において、メタロセン触媒を用いて重合することを特徴とするプロピレン系ブロック共重合体の製造方法が提供される。
本発明のプロピレン系ブロック共重合体の製造方法によれば、表面改質剤としてSiを含むオイルを用いて、少なくとも非晶成分を製造する第2工程の途中から重合終了まで、逐次的に添加することにより、粘着性が発現しやすい軟質なプロピレン系ブロック共重合体であっても、流動性が良好な共重合体のパウダーが得られるプロピレン系ブロック共重合体を製造することができる。
本発明のプロピレン系ブロック共重合体の製造方法は、第1工程で、プロピレンを除く炭素数2〜20のα−オレフィン5重量%以下の成分(A)を重合し、次いで、第2工程でα−オレフィン15〜80重量%以下の成分(B)を重合し、成分(B)の割合が20〜70重量%であるプロピレン系ブロック共重合体の重合時において、Siを含むオイルを、少なくとも第2工程の重合途中と最後に、或いは第2工程の重合途中または最後に、添加することを特徴とする。
以下、本発明のプロピレン系ブロック共重合体の製造方法について、具体的かつ詳細に説明する。
1.オイル
本発明のプロピレン系ブロック共重合体の製造方法において、ポリマーの表面改質剤として、使用されるオイルは、Siを含むオイルである。成型加工の際に、離型性を改良することができるオイルを用いることが望ましい。その中でも、Siを含むシリコーンオイルが最も望ましい。ここでいう、シリコーンオイルは、アルキル基などの有機基を有し、シロキサン構造からなるポリシロキサンである。親水性が低いオイルを用いるほうが、触媒の活性の低下防止の観点から、好ましい。
使用されるシリコーンオイルは、Si、C、Oからなるものが望ましい。その他の元素を含む場合は、例えば、アミノ基を有するアミノ変性シリコーンオイルや、フッ素変性シリコーンオイルは、極性を有するため、触媒の低活性化を招くおそれがある。
使用されるシリコーンオイルの動粘度は、25℃において、好ましくは50cSt[50mm/s]以上、より好ましくは、80cSt[80mm/s]以上であり、好ましくは10,000cSt以下、より好ましくは6,000cSt以下である。上記の範囲(50cSt)以上だと、シリコーンオイルがパウダーの細孔内部への拡散が抑制できるため、表面改質効果が向上する。一方、上記の範囲(10,000cSt)以下だと、シリコーンオイルの粘度が高くなりすぎず、取り扱いが容易なうえ、パウダーへの分散がより均一となる。
シリコーンオイルの添加量は、プロピレン系ブロック共重合体のパウダー量に対して、好ましくは500ppm以上、より好ましくは1000ppm以上、さらに好ましくは、2000ppm以上、一方、好ましくは4000ppm以下、より好ましくは3500ppm以下、さらに好ましくは3000ppm以下である。
上記の範囲(500ppm)以上だと、表面改質効果が向上し、パウダー凝集性を改善でき、良好なパウダー流動性を得ることができる。一方、上記の範囲の上限(4000ppm)以下だと、シリコーンオイルへ、C3以上の凝縮性ガスや溶媒などが溶解せずに、パウダーを膨順させず、良好なパウダー流動性を得ることができる。
2.ポリマーの製造方法
本発明のプロピレン・α−オレフィンブロック共重合体の製造方法に用いられる重合プロセスは、公知の重合プロセスが使用可能である。例えば、スラリー重合法、バルク重合法、気相重合法等が使用できる。また、バッチ重合法や連続重合法のいずれも用いることができ、所望により、二段及び三段等の複数段の連続重合法を用いてもよい。
プロピレン・α−オレフィンブロック共重合体は、一般的に、プロピレン系重合体部分[成分(A)]とプロピレン・α−オレフィン共重合体部分[成分(B)]との反応混合物である。これは、プロピレン系重合体部分[成分(A)]の重合(前段の第1工程)と、この後に続く、プロピレン・α−オレフィン共重合体[成分(B)]の重合(後段の第2工程)の製造工程により得ることができる。
尚、上記成分(A)は、エチレンなどのプロピレンを除く炭素数2〜20のα−オレフィンを5重量%以下で含有してもよい。
上記重合に用いられる触媒としては、特に限定されるものではなく、公知の触媒が使用可能である。例えば、チタン化合物と有機アルミニウム化合物を組み合わせた、いわゆるチーグラー・ナッタ触媒(例えば、ポリプロピレンハンドブック(1998年5月15日初版第1刷発行)等に記載)、あるいは、メタロセン触媒(例えば、特開平5−295022号公報参照。)が使用できる。
チーグラー・ナッタ触媒は、チタン化合物として有機アルミニウム等で還元して得られた三塩化チタンまたは三塩化チタン組成物を電子供与性化合物で処理し更に活性化したもの(例えば、特開昭47−34478号公報、特開昭58−23806号公報、特開昭63−146906号公報参照。)、塩化マグネシウム等の担体に四塩化チタンを担持させることにより得られるいわゆる担持型触媒(例えば、特開昭58−157808号公報、特開昭58−83006号公報、特開昭58−5310号公報、特開昭61−218606号公報参照。)等が含まれる。
一方、メタロセン触媒については、前述の文献のみならず、公知のメタロセン触媒が使用可能であり、好ましい。
また、助触媒として使用される有機アルミニウム化合物としては、例えば、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウムなどのトリアルキルアルミニウム、ジエチルアルミニウムクロライド、ジイソブチルアルミニウムクロライドなどのアルキルアルミニウムハライド、ジエチルアルミニウムハイドライドなどのアルキルアルミニウムハイドライド、ジエチルアルミニウムエトキシドなどのアルキルアルミニウムアルコキシド、メチルアルモキサン、テトラブチルアルモキサンなどのアルモキサン、メチルボロン酸ジブチル、リチウムアルミニウムテトラエチルなどの複合有機アルミニウム化合物などが挙げられる。また、これらを2種類以上混合して使用することも可能である。
また、上述の触媒には、立体規則性改良や粒子性状制御、可溶性成分の制御、分子量分布の制御等を目的とする各種重合添加剤を使用することができる。例えば、ジフェニルジメトキシシラン、tert−ブチルメチルジメトキシシランなどの有機ケイ素化合物、酢酸エチル、安息香酸ブチル、p−トルイル酸メチル、ジブチルフタレートなどのエステル類、アセトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類、ジエチルエーテルなどのエーテル類、安息香酸、プロピオン酸などの有機酸類、エタノール、ブタノールなどのアルコール類等の電子供与性化合物を挙げることができる。
重合様式としては、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ベンゼン又はトルエン等の不活性炭化水素を重合溶媒として用いるスラリー重合、プロピレン自体を重合溶媒とするバルク重合、また、原料のプロピレンを気相状態下で重合する気相重合が可能である。また、いずれの重合様式を組み合わせて行うことも可能である。例えば、成分(A)をバルク重合で行い、成分(B)を気相重合で行う方法や、成分(A)をバルク重合、続いて気相重合で行い、成分(B)は、気相重合で行う方法などが挙げられる。
また、プロピレン系ブロック共重合体の粉体流動性を維持する理由より、成分(B)を製造する第2工程の重合は、気相重合の適用が望ましい。また、重合様式は、第1工程で、プロピレン単独重合、またはエチレン−プロピレンランダム重合を行い、第2工程で、第1工程よりも高いエチレン、1−ブテンなどのα−オレフィンを含む重合ができることが望ましい。
また、重合形式として、回分式(バッチ重合)、連続式、半回分式のいずれによってもよい。
さらに、重合用の反応器としては、特に形状、構造を問わないが、スラリー重合、バルク重合で一般に用いられる攪拌機付き槽や、チューブ型反応器、気相重合に一般に用いられる流動床反応器、攪拌羽根を有する横型反応器などが挙げられる。
気相重合においては、成分(A)の重合工程は、プロピレン、連鎖移動剤として水素を供給して、前記触媒の存在下に、温度0〜100℃、好ましくは30〜90℃、特に好ましくは40〜80℃、プロピレンの分圧0.6〜4.2MPa、好ましくは1.0〜3.5MPa、特に好ましくは1.5〜3.0MPa、滞留時間は0.5〜10時間で行う。
成分(A)には、本発明の効果を損なわない範囲で、プロピレン以外の炭素数が2〜20のα−オレフィン5重量%以下が共重合されていることが好ましい。
本発明に用いられるプロピレン系ブロック共重合体の成分(A)のMFRは、特に制限はないが、通常1〜500g/10分の範囲である。プロピレン・α−オレフィンブロック共重合体の成分(A)をこの様な範囲とするためには、触媒の種類にもよるが、連鎖移動剤の水素を、水素/プロピレンのモル比で5×10−5〜0.3の範囲で行うことにより、所望のMFRに調節することが可能である。
プロピレン系ブロック共重合体を製造する際は、引き続いて、即ち前段重合工程(第1工程)で製造された成分(A)の存在下、後段重合工程(第2工程)で、プロピレン、α−オレフィン(好ましくはプロピレンを除く炭素数2〜20のα−オレフィン)と、必要に応じて水素を供給して、前記触媒(前記成分(A)の製造に使用した当該触媒)の存在下に0〜100℃、好ましくは30〜90℃、特に好ましくは40〜80℃、プロピレン及びα−オレフィンの分圧各0.1〜2.0MPa、好ましくは0.1〜1.5MPa、滞留時間は0.5〜10時間の条件で、プロピレンとα−オレフィンの共重合を行い、成分(B)を製造し、最終的な生成物として、プロピレン系ブロック共重合体を得る。
成分(B)は、本発明の効果を損なわない範囲でプロピレンと2種類以上のα−オレフィン、例えば、エチレンと1−ブテンが共重合されていてもよく、成分(B)としては、本発明の効果が表れる軟質プロピレン系ブロック共重合体が得られやすい、例えば、プロピレン・エチレン−1−ブテン共重合体が好ましい。
本発明に用いられるプロピレン系ブロック共重合体の成分(B)の固有粘度[η]は、好ましくは1.0〜2.0dl/gである。この範囲にコントロールする場合、触媒の種類にもよるが、水素/(プロピレン+α−オレフィン)モル比を、10−5〜0.8の範囲で行うことにより、調節することが可能である。また、成分(B)中のα−オレフィン含量を本発明の範囲内に維持するためには、後段のプロピレン濃度に対するα−オレフィン濃度を調整すればよい。さらに、ゲル発生やベタツキを抑えるために、成分(B)の反応中あるいは反応前に、エタノールなどのアルコール類や酸素などの非共有電子対を有する気体を添加することが望ましい。具体的には、アルコールであれば、アルコール類/有機アルミニウム化合物の比で、0.5〜3.0モル比の条件で行うことができる。酸素であれば、酸素/有機アルミニウムの化合物の比で、0.01〜2.0モル比の条件で行うことができる。また、このアルコール類や非共有電子対を有する気体の添加量で、プロピレン系ブロック共重合体の成分(B)の割合も、コントロールすることができる。
また、本発明が適用されるポリマーは、好ましくは、非晶成分が多いホモポリプロピレン(プロピレン単独重合体)、プロピレン−エチレン共重合体(コポリマー)及びプロピレン−エチレン−ブテン共重合体(コポリマー)からなる群より選ばれる少なくとも一種からなるプロピレン系ブロック共重合体である。
第1工程で製造される成分(A)のα−オレフィン含量は、好ましくは0.5重量%以上、より好ましくは1.0重量%以上、さらに好ましくは1.5重量%以上、一方、上限は5.0重量%以下、好ましくは4.5重量%以下、さらに好ましくは4.0重量%以下である。この範囲(5重量%)を超えると、第1工程からパウダー耐熱性が著しく低下するため、通常の重合温度の設定が困難となる。
また、第2工程で製造される成分(B)に含まれるα−オレフィン含量は、15重量%以上、好ましくは20重量%以上、さらに好ましくは25重量%以上、一方、80重量%以下、好ましくは75重量%以下、さらに好ましくは70重量%以下である。この範囲(15重量%)を下回ると、パウダー性状の悪化は発生しない。この範囲(80重量%)を上回ると、液体表面改質剤の効果だけでは、パウダー性状を維持することができない。
さらに、ポリマーのプロピレン系ブロック共重合体において、成分(B)の割合は、20重量%以上、好ましくは25重量%以上、さらに好ましくは30重量%以上、一方、70重量%以下、好ましくは65重量%以下、さらに好ましくは、60重量%以下である。この範囲(20重量%)を下回ると、柔軟性が不足するおそれがある。また、この範囲(70重量%)を上回ると、パウダーがコア−シェル構造を形成できなくおそれがあるため、著しい成分(B)のブリードが発生し、パウダーの性状が維持できなくなるおそれがある。一般的に、第2工程で製造される非晶成分量中に含まれるα−オレフィン含量が大きくなるほど、また、非晶成分の製造割合が大きくなるほど、パウダー表面への非晶成分がブリードしやすくなるため、パウダー付着性は大きくなる。
3.シリコーンオイルの添加方法
シリコーンオイルは、添加の容易さのために、溶媒に溶解させて用いるのが好ましい。用いる溶媒は、シリコーンオイルが均一に分散すれば、特に制限はないが、飽和炭化水素の溶媒が好ましい。特に、入手しやすく、製造プラントで除去が容易なヘキサン、ヘプタンが好ましい。
バッチ重合において、シリコーンオイルを添加するタイミングは、第2工程の初期だけでなく、第2工程で重合される成分(B)が、成分(B)100重量%基準で、10重量%以上、好ましくは15重量%以上、さらに好ましくは20重量%以上、一方、40重量%以下、好ましくは35重量%以下、さらに好ましくは30重量%以下重合される毎に、逐次的に添加し、さらに、重合停止前に添加することが望ましい。
この範囲内だと、パウダー表面のシリコーンオイル層を超えて、非晶成分がブリードしなくなるため、パウダー性状が悪化しない。このため、重合時に正常な攪拌ができ、シリコーンオイルの分散不良が生じなくなり、重合パウダーの一部が除熱不足とならず、さらに非晶成分のブリードが生じない。
一方、連続重合においては、水平攪拌型反応器であれば、第2工程の初期から添加しても良いが、粒子性状の悪化が顕著となる第2工程での重合量がポリマー組成に対し20重量%より大きくなる反応器の真ん中から抜出槽付近に、シリコーンオイルを添加することが望ましい。また、縦型流動床の場合は、成分Bがポリマー組成に対し20重量%以上重合されると、性状が悪くなった凝集パウダーが、ベッド槽の下部に滞留しやすいため、流動床の下部、さらに好ましくは、パウダーで形成される流動床高さ3分の1以下に、シリコーンオイルを添加することが望ましい。
4.パウダー流動性の評価
本発明のプロピレン系ブロック共重合体の製造方法において、シリコーンオイルの添加によるパウダー流動性の評価は、一般的に知られている方法である、粒子かさ密度、安息角、および篩上のパウダー残量評価法を用いて、行っている。
粒子かさ密度(B.D)(以後、B.Dとも記載する。)は、一般的な流動性指標の一つである。粒子かさ密度が小さくなることは、粒子同士の接触点の増加、粒子粘着性の増加が原因であることが、広く知られている。本発明においても、プロピレン以外の成分(B)のα−オレフィンが15重量%を下回る条件でのB.Dを基準として、パウダー流動性の評価を行った。
また、安息角も、B.Dと同じく、一般的な流動性指標の一つである。粉体層の自由表面が限界応力状態にある場合に、粉体層表面が水平面に対してなす角度を安息角とよぶ。すなわち、安息角は、粉体を空中の1点から水平板上に連続的に落下させて得られる円錐形堆積の斜面と、水平板のなす角度である。安息角の測定には、注入法、排出法、傾斜法があるが、本発明においてはパウダー流動様子の確認が容易である傾斜法を用いて、評価した。
篩上の残存量評価は、2800μmの篩で30秒間一定の間隔にて、篩作業を行い、その残存量にて、評価を実施した。この方法は、一般的な手法としては用いられていないが、せん断がかかる条件下での、粒子間付着力の比較として実施した。
以下、実施例によって、本発明をより具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。本発明における各物性値の測定方法を以下に示す。
1.パウダー凝集性の評価:
(1)嵩密度(B.D)の測定:
ASTM D1895−69に準拠したポリマーの嵩密度を示す。
(2)安息角測定:
筒井理化学機器(株)型、三輪式円筒回転法の安息角測定器を用いて、回転時の傾斜安息角を測定した。
(3)2800μm篩上の残存量評価:
30秒間一定の間隔にて篩作業を行い、その残存量の変化にて、評価を実施した。
[実施例1]
1.第1工程:ポリマー成分(A)の重合
撹拌および温度制御装置を有する内容積3Lのオートクレーブをプロピレンで充分置換した後に、トリイソブチルアルミニウム・n−ヘプタン溶液2.76ml(2.02mmol)を加え、エチレン16g、水素40ml、続いて液体プロピレン750gを導入し、70℃に昇温しその温度を維持した。特開2005−132992号公報に記載されているメタロセン触媒(製造例−1の〔(r)−ジクロロ[1,1´−ジメチルシリレンビス{2−メチル−4−(4−クロロフェニル)−4H−アズレニル}]ジルコニウム〕を用いた予備重合触媒)をn−ヘプタンでスラリー化し、触媒として(予備重合ポリマーの重量は除く)12mgを圧入し、重合を開始した。
槽内温度を60℃に維持して30分重合を継続した。その後、常圧まで残モノマーをパージし、さらに精製した窒素で完全に置換した。生成したポリマーを一部サンプリングして分析したところ、エチレン含量1.6wt%、230℃、2.16kg荷重のMFR10g/10分であった。
2.第2工程:ポリマー成分(B)の重合
別途、撹拌および温度制御装置を有する内容積20Lのオートクレーブを用いて、第2工程で使用する混合ガスを調製した。調製温度は90℃、混合ガス組成は、エチレン30.7mol%、プロピレン49.1mol%、ブテン20.2mol%であった。第1工程にてポリマーを一部サンプリングした後、125mg/mlに調整した、25℃における動粘度100cStのシリコーンオイル[東レ・ダウ社製、「SH200」 100CS]ヘキサン溶媒を0.8ml添加後、この混合ガスを3Lのオートクレーブに供給し、第2工程の重合を開始した。重合温度は80℃、圧力2.0MPaGにて、120分重合を継続した。この間に30分ごとに(約成分(B)の割合が10wt%増加するごとに)調整シリコーンオイル溶液を0.8ml加えた。さらに、重合停止直前にも、調整シリコーンオイルを0.8ml加え、その後エタノールを10ml導入して、重合を停止した。
回収したポリマーは、オーブンで充分に乾燥した。収量は173g、活性は17.8kg/g−触媒、ポリマー中の成分(B)の割合は52wt%、成分(B)に含まれるエチレン/ブテンの含量は、それぞれ14wt%/34wt%であり、回収したポリマーの230℃、2.16kg荷重のMFRは21.8g/10分であった。成分(B)の重合速度は、4.7(kg/g−触媒)/hであった。1回あたりのシリコーンオイルの添加量は、100mgであり、総添加量は、500mgであった。最終共重合体のパウダー量中のシリコーンオイル濃度は、2890ppmとなった。
パウダー凝集性評価結果は、以下のとおり。
・パウダーBD:0.42g/ml
・安息角:45°
・2800μm篩上パウダー残存割合:0wt%
上記のとおり、著しい活性低下も生じることなく、通常のパウダー流動性を有するパウダーを得ることができた。
上記実施例1のプロピレン系ブロック共重合体の製造方法の概要と評価結果を表1に示す。
[実施例2]
シリコーンオイルとして25℃における動粘度が5000cStのシリコーンオイル(東レ・ダウ社製、「SH200」 5000CS)を125mg/mlに調整したシリコーンオイルヘキサン溶媒を用いたこと以外は、実施例1と同じ操作を行った。
収量は187.6g、活性は19.0kg/g−触媒、ポリマー成分(A)のエチレン2.2wt%、成分(A)の230℃、2.16kg荷重のMFR9g/10分、ポリマー成分(B)の割合44wt%、成分(B)に含まれるエチレン/ブテンの含量は、それぞれ13wt%/36wt%であり、回収したポリマーの230℃、2.16kg荷重のMFR9.3g/10分であった。成分(B)の重合速度は、3.7(kg/g−触媒)/hであった。シリコーンオイルの添加量は、500mgであり、パウダー中のシリコーンオイル濃度は、最終共重合体のパウダー量に対して、2670ppmであった。
パウダー凝集性評価結果は、以下のとおり。
・パウダーBD:0.41g/ml
・安息角:45°
・2800μm篩上パウダー残存割合:0wt%
上記のとおり、実施例1と同様、著しい活性低下も生じることなく、通常のパウダー流動性を有するパウダーを得ることができた。
上記実施例2のプロピレン系ブロック共重合体の製造方法の概要と評価結果を表1に示す。
[比較例1]
シリコーンオイル濃度を150mg/mlに調整したシリコーンオイルヘキサン溶媒を、第2工程の重合開始前に、0.8mlに替えて4.0ml添加し、第2工程の重合途中と重合停止直前では、調整シリコーンオイルを添加しなかった以外は、実施例1と同じ操作を行った。
収量は158g、活性は16.2kg/g−触媒、ポリマー成分(A)のエチレン2.6wt%、成分(A)の230℃、2.16kg荷重のMFR9g/10分、ポリマー成分(B)の割合48wt%、成分(B)に含まれるエチレン/ブテンの含量は、それぞれ13wt%/34wt%であり、回収したポリマーの230℃、2.16kg荷重のMFR17.5g/10分であった。成分(B)の重合速度は、3.5(kg/g−触媒)/hであった。シリコーンオイルの添加量は、600mgであり、パウダー中のシリコーンオイル濃度は、最終共重合体のパウダー量に対して、3800ppmであった。
パウダー凝集性評価結果は、以下のとおり。
・パウダーBD:0.23g/ml
・安息角:パウダーが凝集しており、測定不能であった。
・2800μm篩上パウダー残存割合:100wt%
上記のとおり、第2工程の重合開始前にシリコーンオイルを添加し、第2工程の重合途中と重合停止直前では、シリコーンオイルを添加しなかった比較例1では、パウダーBDの低下が確認され、かつ2800μmの篩をパウダーが通過しないほど、パウダー流動性が悪化した。
上記比較例1のプロピレン系ブロック共重合体の製造方法の概要と評価結果を表1に示す。
[比較例2]
シリコーンオイルに替えて、アルキルジエタノールアミド(三洋化成社製、ケミスタット)を125mg/mlに調整したヘキサン溶媒を用いたこと以外は、実施例1と同じ操作を行った。
収量は188.9g、活性は10.9kg/g−触媒、ポリマー成分(A)のエチレン1.8wt%、成分(A)の230℃、2.16kg荷重のMFR5g/10分、ポリマー成分(B)の割合30wt%、成分(B)に含まれるエチレン/ブテンの含量は、それぞれ11wt%/34wt%であり、回収したポリマーの230℃、2.16kg荷重のMFR11.1g/10分であった。成分(B)の重合速度は、1.7(kg/g−触媒)/hであった。アルキルジエタノールアミドの添加量は、500mgであり、パウダー中のアルキルジエタノールアミド濃度は、最終共重合体のパウダー量に対して、2650ppmであった。
パウダー凝集性評価結果は、以下のとおり。
・パウダーBD:0.33g/ml
・安息角:パウダーが凝集しており、測定不能であった。
・2800μm篩上パウダー残存割合:100wt%
上記のとおり、アミノ基などを含むシリコーンオイル以外の液体表面改質剤は、シリコーンオイルよりも、少ない添加量で活性が低下し、パウダーBDの低下も確認され、かつ2800μmの篩をパウダーが通過しないほど、パウダー流動性が悪化した。
上記比較例2のプロピレン系ブロック共重合体の製造方法の概要と評価結果を表1に示す。
[参考例]
第2工程のポリマー成分(B)の重合で、第2工程で使用する混合ガス組成をエチレン32.8mol%、プロピレン70.7mol%に設定し、シリコーンオイルを添加しなかった以外は、実施例1、2と同じ工程で重合した。
収量は236.1g、活性は26.2kg/g−触媒、ポリマー成分(A)エチレン2.2wt%、成分(A)の230℃、2.16kg荷重のMFR11g/10分、ポリマー成分(B)の割合44wt%、成分(B)に含まれるエチレンの含量は11wt%であり、回収したポリマーの230℃、2.16kg荷重のMFR7.5g/10分であった。成分(B)の重合速度は、8.4(kg/g−触媒)/hであった。
パウダー凝集性評価結果は、以下のとおり。
・パウダーBD:0.41g/ml
・安息角:36°
・2800μm篩上パウダー残存割合:0wt%
上記のとおり、実施例1、2と参考例の対比から、実施例1,2で得られた軟質のプロピレン系ブロック共重合体は、参考例のブテンを含まない硬質のプロピレン系ブロック共重合体と同等程度まで、付着性を抑制できていることがわかる。
上記参考例のプロピレン系ブロック共重合体の製造方法の概要と評価結果を表1に示す。
Figure 2014172921
本発明のプロピレン系ブロック共重合体の製造方法では、Siを含むオイルを表面改質剤として用い、さらに、少なくとも非晶成分を製造する第2工程の途中から重合終了まで、逐次的に添加することにより、付着性パウダー同士の凝集を起こすことなく、プロピレン系ブロック共重合体を製造できる方法を見出し、産業上、利用可能性が高いものである。

Claims (4)

  1. 第1工程で、プロピレンを除く炭素数2〜20のα−オレフィンの含量が5重量%以下のプロピレン単独重合体またはプロピレン・α−オレフィン共重合体である成分(A)を重合し、次いで、第2工程で、α−オレフィン含量が15〜80重量%のプロピレン・α−オレフィン共重合体である成分(B)を重合し、成分(B)の割合が20〜70重量%であるプロピレン系ブロック共重合体の製造方法であって、
    Siを含むオイルを、少なくとも第2工程の重合途中および/または最後に添加することを特徴とするプロピレン系ブロック共重合体の製造方法。
  2. 前記Siを含むオイルは、珪素(Si)、炭素(C)および酸素(O)の元素からなることを特徴とする請求項1に記載のプロピレン系ブロック共重合体の製造方法。
  3. 前記Siを含むオイルを、プロピレン系ブロック共重合体の重合ポリマー量に対して、500〜4000ppm添加することを特徴とする請求項1又は2に記載のプロピレン系ブロック共重合体の製造方法。
  4. メタロセン触媒を用いて重合することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のプロピレン系ブロック共重合体の製造方法。
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