JP2014172877A - フォーマー容器入り皮膚洗浄剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A)R1COOM(R1は、炭素数5〜25の一価炭化水素基を表し、Mは、アルカリ金属、アンモニウム、アルカノールアミン、及び塩基性アミノ酸のいずれかを表す。)、(B)糖アルコール、並びに(C)ポリグリセリン、ポリオキシプロピレングリセリルエーテル、及びポリオキシプロピレンジグリセリルエーテルから選択される少なくとも1種を含有し、(B)成分の含有量が0.5質量%〜20質量%、(C)成分の含有量が0.3質量%〜20質量%、(B)成分と(C)成分との質量比B/Cが0.05〜15であるフォーマー容器入り皮膚洗浄剤組成物である。
【選択図】なし
Description
しかし、高級脂肪酸塩と糖アルコールとを組み合わせて、泡質の改善及びすすぎ性を向上させた皮膚洗浄剤組成物をフォーマー容器に充填して用いると、高温保存後に高級脂肪酸塩と糖アルコールとがフォーマー容器の泡形成部(メッシュ)上で構造体を形成して、メッシュの目詰まりを起こし、フォーマー容器のポンプの押し易さが低下し、正常に泡が吐出できなくなるという問題がある。
しかし、この提案の発明は、多価アルコール(糖アルコールを含む)の含有量が30質量%〜60質量%と多いという相違点があり、すすぎ後のさっぱり感を保ちつつ、フォーマー容器から吐出した泡の弾力性があり、フォーマー容器による泡立ちがよく、高温保存後のフォーマー容器のメッシュの目詰まりを防止して、フォーマー容器のポンプをスムーズに押すことができることを課題としていない。
しかし、この提案の発明は、多価アルコールとして糖アルコールのソルビトールを含んでおらず、すすぎ後のさっぱり感を保ちつつ、フォーマー容器から吐出した泡の弾力性があり、フォーマー容器による泡立ちがよく、高温保存後のフォーマー容器のメッシュの目詰まりを防止して、フォーマー容器のポンプをスムーズに押すことができることを課題としていない。
しかし、この提案の発明は、アシルグリシン型界面活性剤を必須成分として含み、脂肪酸塩と糖アルコールと特定の多価アルコールとの組み合わせについて記載がなく、すすぎ後のさっぱり感を保ちつつ、フォーマー容器による泡立ちがよく、高温保存後のフォーマー容器のメッシュの目詰まりを防止して、フォーマー容器のポンプをスムーズに押すことができることを課題としていない。
(A)下記一般式(1)で表される脂肪酸塩、
R1COOM ・・・ 一般式(1)
(ただし、前記一般式(1)中、R1は、炭素数5〜25の一価炭化水素基を表し、Mは、アルカリ金属、アンモニウム、アルカノールアミン、及び塩基性アミノ酸のいずれかを表す。)
(B)糖アルコール、並びに
(C)ポリグリセリン、ポリオキシプロピレングリセリルエーテル、及びポリオキシプロピレンジグリセリルエーテルから選択される少なくとも1種、を含有し、
前記(B)成分の含有量が0.5質量%〜20質量%であり、
前記(C)成分の含有量が0.3質量%〜20質量%であり、
前記(B)成分と前記(C)成分との質量比B/Cが0.05〜15である。
本発明のフォーマー容器入り皮膚洗浄剤組成物は、(A)脂肪酸塩、(B)糖アルコール、及び、(C)ポリグリセリン、ポリオキシプロピレングリセリルエーテル、及びポリオキシプロピレンジグリセリルエーテルから選択される少なくとも1種を含有し、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前記(A)成分の脂肪酸塩は、下記一般式(1)で表される。
R1COOM ・・・ 一般式(1)
ただし、前記一般式(1)中、R1は、炭素数5〜25の一価炭化水素基を表し、Mは、アルカリ金属、アンモニウム、アルカノールアミン、及び塩基性アミノ酸のいずれかを表す。
前記R1は、炭素数5〜25の直鎖又は分岐鎖の一価炭化水素基を示し、炭素数7〜17が好ましく、飽和であっても不飽和であってもよい。
前記R1の炭素数が5未満であると、界面活性能がなく、フォーマー容器による泡立ちが悪くなることがあり、25を超えると、フォーマー容器による泡立ち、及びすすぎ後のさっぱり感が悪くなることがある。
前記アルカリ金属としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ナトリウム、カリウム、などが挙げられる。
前記アルカノールアミンとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、などが挙げられる。
前記塩基性アミノ酸としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、リジン、アルギニン、などが挙げられる。
これらの中でも、前記Mは、アルカリ金属が好ましく、フォーマー容器による泡立ち、及びフォーマー容器から吐出した泡の弾力性の点から、カリウムが特に好ましい。
また、前記(A)成分の脂肪酸塩としては、天然脂肪酸塩の混合物を用いることができ、該脂肪酸塩の混合物としては、例えば、ヤシ油脂肪酸塩、硬化ヤシ油脂肪酸塩、パーム油脂肪酸塩、硬化パーム油脂肪酸塩、パーム核油脂肪酸塩、硬化パーム核油脂肪酸塩、牛脂脂肪酸塩、硬化牛脂脂肪酸塩、などが挙げられる。これらの中でも、質量比(A1/A2)=約60/約40の混合物であるヤシ油脂肪酸が好ましい。
また、前記(A)成分の脂肪酸塩としては、フォーマー容器から吐出した泡の弾力性、フォーマー容器による泡立ちのよさ、すすぎ後のさっぱり感の点から、ラウリン酸カリウムと、ミリスチン酸カリウム、パルミチン酸カリウム、ステアリン酸カリウム、イソステアリン酸カリウム、オレイン酸カリウムから選ばれる脂肪酸塩との併用や、ヤシ油脂肪酸カリウムが好ましく、ラウリン酸カリウムと、ミリスチン酸カリウム又はパルミチン酸カリウムとの併用がより好ましい。
前記(A2)成分の含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記皮膚洗浄剤組成物全量に対して、0.3質量%〜4質量%が好ましく、フォーマー容器から吐出した泡の弾力性、及びフォーマー容器による泡立ちのよさの点から、0.4質量%〜3.5質量%がより好ましい。前記含有量が、0.3質量%未満であると、フォーマー容器から吐出した泡の弾力性が損なわれることがあり、4質量%を超えると、フォーマー容器による泡立ちが悪くなることがある。
前記(A)成分の脂肪酸塩の含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記皮膚洗浄剤組成物全量に対して、3質量%〜10質量%が好ましく、フォーマー容器から吐出した泡の弾力性、フォーマー容器による泡立ちのよさ、すすぎ後のさっぱり感、及び高温保存後のフォーマー容器のポンプの押し易さの点から、4質量%〜8質量%がより好ましい。前記含有量が、3質量%未満であると、フォーマー容器から吐出した泡の弾力性、フォーマー容器による泡立ちが悪くなり、さっぱり感が低下することがあり、10質量%を超えると、高温保存後のフォーマー容器のポンプの押し易さが悪くなることがある。
なお、前記(A)成分の脂肪酸塩は、特に制限はなく、脂肪酸塩として配合することも可能であるが、脂肪酸と水酸化カリウム、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン等を別々に、配合槽中に添加して中和反応させて脂肪酸塩としてもよい。
前記(B)成分の糖アルコールは、すすぎ後のさっぱり感を格段に高め、フォーマー容器から吐出した泡の弾力性を顕著に向上させることができる。
前記(B)成分の糖アルコールとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、ラクチトール、オリゴ糖アルコール、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、すすぎ後のさっぱり感、及びフォーマー容器から吐出した泡の弾力性の点から、ソルビトールがより好ましい。
前記含有量が、0.5質量%未満であると、フォーマー容器から吐出した泡の弾力性、及びすすぎ後のさっぱり感が低下することがあり、20質量%を超えると、フォーマー容器による泡立ちのよさ、及び高温保存後のフォーマー容器のポンプの押し易さが悪くなることがある。
前記(C)成分は、ポリグリセリン、ポリオキシプロピレングリセリルエーテル、及びポリオキシプロピレンジグリセリルエーテルから選択される少なくとも1種であり、40℃保存後のフォーマー容器のメッシュの目詰まりを防止する役割を有している。
前記ポリオキシプロピレングリセリルエーテルとしては、市販品を用いることができ、前記市販品としては、例えば、グリセリンにPOの平均付加モル数が3であるPPG−3グリセリル(商品名:ニューポールGP−250、三洋化成工業株式会社製)、グリセリンにPOの平均付加モル数が6であるPPG−6グリセリル(商品名:ニューポールGP−400、三洋化成工業株式会社製)、グリセリンにPOの平均付加モル数が8であるPPG−8グリセリル(商品名:ユニオールSGP−65、日油株式会社製)、グリセリンにPOの平均付加モル数が9であるPPG−9グリセリル(商品名:ニューポールGP−600、三洋化成工業株式会社製)、グリセリンにPOの平均付加モル数が10であるPPG−10グリセリル(商品名:ユニオールTG−700、日油株式会社製)、グリセリンにPOの平均付加モル数が16であるPPG−16グリセリル(商品名:ユニオールGT−1000、日油株式会社製)、グリセリンにPOの平均付加モル数が33であるPPG−33グリセリル(商品名:ユニオールTG−2000、日油株式会社製)、グリセリンにPOの平均付加モル数が50であるPPG−50グリセリル(商品名:ユニオールGT−3000、日油株式会社製)、グリセリンにPOの平均付加モル数が70であるPPG−70グリセリル(商品名:ユニオールTG−4000R、日油株式会社製)、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記(B)成分と、前記(C)成分との質量比B/Cは、0.05〜15であり、フォーマー容器による泡立ちのよさ、すすぎ後のさっぱり感、高温保存後のフォーマー容器のポンプの押し易さの点から、0.1〜10が好ましい。
前記質量比B/Cが、0.05未満であると、フォーマー容器による泡立ちのよさ、及びすすぎ後のさっぱり感が悪くなることがあり、15を超えると、高温保存後のフォーマー容器のポンプの押し易さが悪くなることがある。
前記(A)成分と、前記(B)成分及び(C)成分との質量比A/(B+C)は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.1〜10が好ましく、フォーマー容器による泡立ちの良さ、高温保存後のフォーマー容器のポンプの押し易さの点から、0.3〜5がより好ましい。
前記質量比A/(B+C)が、0.1未満であると、フォーマー容器による泡立ちのよさが損なわれることがあり、10を超えると、高温保存後のフォーマー容器のポンプの押し易さが悪くなるおそれがある。
本発明のフォーマー容器入り皮膚洗浄剤組成物は、前記(A)成分〜前記(C)成分以外にも、本発明の効果を損なわない範囲で、その他の成分を含有することができる。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、皮膚洗浄剤組成物に通常用いられているものの中から適宜選択することができ、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩等のアニオン界面活性剤、アミンオキシド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル等のノニオン界面活性剤、両性界面活性剤、油分、シリコーン類、低級又は高級アルコール等のアルコール類、ラノリン誘導体、蛋白誘導体、アクリル樹脂分散液、カチオン性ポリマー、アニオン性ポリマー、ノニオン性ポリマー、ビタミン等の薬剤、殺菌剤、防腐剤、pH調整剤、酸化防止剤、金属封鎖剤、紫外線吸収剤、動植物抽出物又はその誘導体、色素、香料、顔料、無機粉体、粘土鉱物、ナイロン、ポリエチレン等の水不溶性ポリマー粉体、水、などが挙げられる。
前記その他の成分の含有量としては、本発明の効果を損なわない範囲で、目的に応じて適宜選択することができる。
本発明のフォーマー容器入り皮膚洗浄剤組成物の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記(A)成分〜(C)成分、前記その他の成分、及び水(皮膚洗浄剤組成物の全体が100質量%となるように残部を配合)を混合して、得ることができる。また、前記皮膚洗浄剤組成物を調製する装置としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、剪断力と全体混合できる複数の攪拌羽根(プロペラ、タービン、ディスパー等)を備えた攪拌装置が好ましい。なお、前記(A)成分〜(C)成分、及び前記その他の成分は、皮膚洗浄剤組成物を調製するにあたり、それぞれ単独で使用してもよく、また、2種以上の成分を含む混合物の状態で使用してもよい。
前記皮膚洗浄剤組成物のpH(25℃)としては、安定性の点から、9〜11が好ましい。前記pHは、すべての成分を混合した後に最後にpHを確認しながら水酸化カリウム及び/又はクエン酸等を加えることで、調整できる。より詳しくは、水酸化カリウム及び/又はクエン酸等以外の成分の合計が約98質量%となるように精製水をバランスして混合攪拌する。なお、pHは、例えば、医薬部外品原料規格2006一般試験法pH測定法に準拠して測定することができる。
必要なら加温してもよい。混合攪拌中に水酸化カリウム又はクエン酸等を徐々に添加し、それぞれpHを測定しながら目標とするpHまで添加する。目標pHとなったところで、最後に残りの精製水を加えて、全体で100質量%となるように水をバランスする。
本発明のフォーマー容器入り皮膚洗浄剤組成物は、フォーマー容器に充填して用いられる。
前記フォーマー容器としては、ノンガス型の泡吐出容器が挙げられる。前記ノンガス型の泡吐出容器としては、皮膚洗浄剤組成物を空気と混合して発泡状態で吐出できるものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ボトル胴部を手で圧搾することによって泡を吐出できるスクイズフォーマー容器、ノズル部を押し下げることによって泡を吐出できるポンプフォーマー容器、などが挙げられる。このようなフォーマー容器としては、例えば、大和製罐株式会社製、株式会社吉野工業所製などを使用することができる。
前記ノンガス型の泡吐出容器は、通常、泡を形成するための多孔質膜体(材質はナイロン、ポリエステル、ポリオレフィン等のプラスチック材料が好ましい)を有し、皮膚洗浄剤組成物が該多孔質膜体を通過することにより泡が形成されるものである。前記多孔質膜体のメッシュとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、100メッシュ以上が好ましく、100メッシュ〜400メッシュがより好ましく、200メッシュ〜350メッシュが更に好ましい。
前記多孔質膜体の枚数としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、泡性能を向上させる観点から2枚〜4枚が好ましい。より具体的には、特開平7−315463号公報、特開平8−230961号公報、及び特開2005−193972号公報に記載されたフォーマー容器を好適に使用することができる。
前記皮膚洗浄剤組成物の性状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、常温で液体状が好ましい。また、ポンプを押し下げることによって泡を吐出できるポンプフォーマー容器と200メッシュ2枚使用する際において、使用する温度条件下で皮膚洗浄剤組成物の粘度は、15mPa・s以下が好ましく、1mPa・s〜10mPa・sがより好ましい。
ここで、前記粘度は、例えば、BL型粘度計(ローターNo.1、60ppm、1分間後、東京計器株式会社製)により、25℃で測定することができる。
本発明のフォーマー容器入り皮膚洗浄剤組成物の用途としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ボディソープ、ハンドソープ、泡ハンドソープ、クレンジングフォーム、洗顔料、などに適用することが好ましい。
表1〜表11に示す組成からなる実施例及び比較例の皮膚洗浄剤組成物(ハンドソープ)を常法により調製し、クエン酸と水酸化カリウムでpHを10.2に調整した。なお、pHは、医薬部外品原料規格2006一般試験法pH測定法に準拠して測定した。
次に、得られた皮膚洗浄剤組成物を、株式会社吉野工業所製の容量250mLのポンプフォーマー容器(200メッシュ2枚使用)に100mL充填して、以下のようにして、フォーマー容器から吐出した泡の弾力性、フォーマー容器による泡立ちのよさ、すすぎ後のさっぱり感、及び高温(40℃)保存後のフォーマー容器のポンプの押し易さ(目詰まりのなさ)を評価した。結果を表1〜表11に併記した。
専門パネラー10名が、各皮膚洗浄剤組成物(ハンドソープ)入りポンプフォーマー容器の1プッシュ(約1g)を手のひらに取り、両手のひらをこすり合わせたときの泡の弾力性を下記評価基準に基づいて評価した。結果は、専門パネラー10名の評点平均値を求め、下記判定基準に基づき判定した。
〔評価基準〕
5点:非常に泡に弾力がある
4点:泡に弾力がある
3点:やや泡に弾力がある
2点:やや泡に弾力がない
1点:泡に弾力がない
〔判断基準〕
◎:4.0点以上
○:3.0点以上4.0点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:2.0点未満
専門パネラー10名が、各皮膚洗浄剤組成物(ハンドソープ)入りポンプフォーマー容器の1プッシュ(約1g)を手のひらに取り、泡立ちのよさを下記評価基準に基づいて評価した。結果は、専門パネラー10名の評点平均値を求め、下記判定基準に基づき判定した。
〔評価基準〕
5:泡がキメ細かく、泡立ちは非常によい
4:泡がややキメ細かく、泡立ちはよい
3:やや粗い泡はあるが、泡立ちはややよい
2:かなり粗い泡があり、泡立ちは悪い
1:水っぽく、泡立たない
〔判断基準〕
◎:4.5点以上
○:3.0点以上4.5点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:2.0点未満
専門パネラー10名が、各皮膚洗浄剤組成物(ハンドソープ)入りポンプフォーマー容器の1プッシュ(約1g)を手のひらに取り、両手のひらを擦り合わせて洗い、水ですすぎ後のさっぱり感を下記評価基準に基づいて評価した。結果は、専門パネラー10名の評点平均値を求め、下記判定基準に基づき判定した。
〔評価基準〕
5点:すすぎ後のさっぱり感が非常にある
4点:すすぎ後のさっぱり感がある
3点:すすぎ後のさっぱり感がややある
2点:すすぎ後のさっぱり感がややない
1点:すすぎ後のさっぱり感がまったくない
〔判断基準〕
◎:4.0点以上
○:3.0点以上4.0点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:2.0点未満
各皮膚洗浄剤組成物を前記ポンプフォーマー容器に各5本充填し、ポンプを押して5回通液させた後、40℃で1ヶ月間保存した。保存後、専門パネラー10名が、フォーマー容器のポンプを押して、下記評価基準に基づいてポンプの押し易さを評価し、その評点の平均値に基づき、下記判断基準で判定した。なお、ポンプフォーマー容器のメッシュに目詰りがあるとポンプの動作が重くなり押し難くなる。
〔評価基準〕
5点:極めてスムーズにポンプを押すことができる
4点:スムーズにポンプを押すことができる
3点:ややスムーズにポンプを押すことができる
2点:重く、僅かにポンプを押すことができる
1点:ポンプを押すことができない
〔判断基準〕
◎:4.0点以上
○:3.0点以上4.0点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:2.0点未満
−フォーマー容器入り身体洗浄剤組成物−
下記の組成のフォーマー入り身体洗浄剤組成物を常法に基づいて調製し、上記実施例及び比較例と同様にして、フォーマー容器から吐出した泡の弾力性、フォーマー容器による泡立ちのよさ、すすぎ後のさっぱり感、及び高温(40℃)保存後のフォーマー容器のポンプの押し易さ(目詰まりのなさ)を評価した。結果を下記に示した。
ラウリン酸カリウム(A) 6質量%
ミリスチン酸カリウム(A) 1.5質量%
オレイン酸エタノールアミン(A) 0.5質量%
モノエタノールアミン 0.5質量%
カチオン性高分子−1 0.5質量%
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 0.5質量%
ラウリン酸アミドプロピルベタイン 0.3質量%
ソルビトール(B) 5質量%
PPG−14ジグリセリル(C) 5質量%
プロピレングリコール 10質量%
香料 1質量%
色素 適量
精製水 残部
合計 100質量%
・pH=10.2
・質量比B/C=1
・質量比A/(B+C)=0.8
・泡の弾力性:◎
・泡立ちのよさ:◎
・すすぎ後のさっぱり感:◎
・40℃保存後のポンプの押し易さ:◎
−フォーマー容器入り皮膚洗浄剤組成物−
下記組成のフォーマー容器入り皮膚洗浄剤組成物を常法に基づいて調製し、上記実施例及び比較例と同様にして、フォーマー容器から吐出した泡の弾力性、フォーマー容器による泡立ちのよさ、すすぎ後のさっぱり感、及び高温(40℃)保存後のフォーマー容器のポンプの押し易さ(目詰まりのなさ)を評価した。結果を下記に示した。
リンゴ酸モノラウラミドカリウム塩 3質量%
ラウリン酸カリウム(A) 1.5質量%
ミリスチン酸カリウム(A) 0.5質量%
モノエタノールアミン 0.5質量%
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 0.5質量%
ソルビトール(B) 3質量%
ジグリセリン(C) 5質量%
プロピレングリコール 15質量%
ローズマリーエキス 1質量%
POE(5)硬化ヒマシ油 1質量%
ホホバ油 0.5質量%
メチルパラベン 0.3質量%
エデト酸 0.1質量%
ヒドロキシエタンジホスホン酸 0.1質量%
香料 1質量%
水酸化カリウム 適量
精製水 残部
合計 100質量%
・pH=10.2
・質量比B/C=0.6
・質量比A/(B+C)=0.3
・泡の弾力性:◎
・泡立ちのよさ:◎
・すすぎ後のさっぱり感:◎
・40℃保存後のポンプの押し易さ:◎
−フォーマー容器入りハンドソープ−
下記組成のフォーマー容器入りハンドソープを常法に基づいて調製し、上記実施例及び比較例と同様にして、フォーマー容器から吐出した泡の弾力性、フォーマー容器による泡立ちのよさ、すすぎ後のさっぱり感、及び高温(40℃)保存後のフォーマー容器のポンプの押し易さ(目詰まりのなさ)を評価した。結果を下記に示した。
ラウリン酸カリウム(A) 4質量%
ミリスチン酸カリウム(A) 1質量%
モノエタノールアミン 0.5質量%
プロピレングリコール 6質量%
デカグリセリン(C) 3質量%
ソルビトール(B) 4質量%
カチオン性高分子−1 0.7質量%
ラウリルジメチルアミンオキサイド 0.7質量%
アクリル酸アルキル重合体エマルション 5質量%
ヒドロキシエタンジホスホン酸 0.1質量%
エデト酸 0.2質量%
トリクロサン 0.1質量%
イソプロピルメチルフェノール 0.1質量%
香料 1質量%
水酸化カリウム 適量
精製水 残部
合計 100質量%
・pH=10.2
・質量比B/C=1.3
・質量比A/(B+C)=0.7
・泡の弾力性:◎
・泡立ちのよさ:◎
・すすぎ後のさっぱり感:◎
・40℃保存後のポンプの押し易さ:◎
−フォーマー容器入り身体洗浄剤−
下記組成のフォーマー容器入り身体洗浄剤を常法に基づいて調製し、上記実施例及び比較例と同様にして、フォーマー容器から吐出した泡の弾力性、フォーマー容器による泡立ちのよさ、すすぎ後のさっぱり感、及び高温(40℃)保存後のフォーマー容器のポンプの押し易さ(目詰まりのなさ)を評価した。結果を下記に示した。
ラウリン酸カリウム(A) 8質量%
ミリスチン酸カリウム(A) 1.5質量%
パルミチン酸カリウム(A) 0.5質量%
モノエタノールアミン 0.5質量%
N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニンナトリウム 3質量%
プロピレングリコール 6.5質量%
ソルビトール(B) 3.5質量%
PPG−9ジグリセリル(C) 4質量%
ラウリルジメチルアミンオキサイド 3質量%
エデト酸 0.2質量%
香料 1質量%
水酸化カリウム 適量
精製水 残部
合計 100質量%
・pH=10.2
・質量比B/C=0.9
・質量比A/(B+C)=1.3
・泡の弾力性:◎
・泡立ちのよさ:◎
・すすぎ後のさっぱり感:◎
・40℃保存後のポンプの押し易さ:◎
*ラウリン酸カリウムは、ラウリン酸(NAA−122、日油株式会社製)を水酸化カリウム(旭硝子株式会社製、液体苛性カリ)で中和させて調製した。
*ミリスチン酸カリウムは、ミリスチン酸(NAA−142、日油株式会社製)を水酸化カリウム(旭硝子株式会社製、液体苛性カリ)で中和させて調製した。
*ステアリン酸カリウムは、ステアリン酸(NAA−174、日油株式会社製)を水酸化カリウム(旭硝子株式会社製、液体苛性カリ)で中和させて調製した。
*パルミチン酸カリウムは、パルミチン酸(NAA−171、日油株式会社製)を水酸化カリウム(旭硝子株式会社製、液体苛性カリ)で中和させて調製した。
*オレイン酸カリウムは、オレイン酸(NAA−34、日油株式会社製)を水酸化カリウム(旭硝子株式会社製、液体苛性カリ)で中和させて調製した。
*ヤシ油脂肪酸カリウムは、ヤシ脂肪酸(新日本理化株式会社製)を水酸化カリウム(旭硝子株式会社製、液体苛性カリ)で中和させて調製した。
<1> (A)下記一般式(1)で表される脂肪酸塩、
R1COOM ・・・ 一般式(1)
(ただし、前記一般式(1)中、R1は、炭素数5〜25の一価炭化水素基を表し、Mは、アルカリ金属、アンモニウム、アルカノールアミン、及び塩基性アミノ酸のいずれかを表す。)
(B)糖アルコール、並びに
(C)ポリグリセリン、ポリオキシプロピレングリセリルエーテル、及びポリオキシプロピレンジグリセリルエーテルから選択される少なくとも1種、を含有し、
前記(B)成分の含有量が0.5質量%〜20質量%であり、
前記(C)成分の含有量が0.3質量%〜20質量%であり、
前記(B)成分と前記(C)成分との質量比B/Cが0.05〜15であることを特徴とするフォーマー容器入り皮膚洗浄剤組成物である。
<2> (B)成分の糖アルコールが、ソルビトールである前記<1>に記載のフォーマー容器入り皮膚洗浄剤組成物である。
<3> (A)成分の含有量が4質量%〜8質量%であり、
前記(A)成分と(B)成分及び(C)成分との質量比A/(B+C)が0.1〜10である前記<1>から<2>のいずれかに記載のフォーマー容器入り皮膚洗浄剤組成物である。
Claims (3)
- (A)下記一般式(1)で表される脂肪酸塩、
R1COOM ・・・ 一般式(1)
(ただし、前記一般式(1)中、R1は、炭素数5〜25の一価炭化水素基を表し、Mは、アルカリ金属、アンモニウム、アルカノールアミン、及び塩基性アミノ酸のいずれかを表す。)
(B)糖アルコール、並びに
(C)ポリグリセリン、ポリオキシプロピレングリセリルエーテル、及びポリオキシプロピレンジグリセリルエーテルから選択される少なくとも1種、を含有し、
前記(B)成分の含有量が0.5質量%〜20質量%であり、
前記(C)成分の含有量が0.3質量%〜20質量%であり、
前記(B)成分と前記(C)成分との質量比B/Cが0.05〜15であることを特徴とするフォーマー容器入り皮膚洗浄剤組成物。 - (B)成分の糖アルコールが、ソルビトールである請求項1に記載のフォーマー容器入り皮膚洗浄剤組成物。
- (A)成分の含有量が4質量%〜8質量%であり、
前記(A)成分と(B)成分及び(C)成分との質量比A/(B+C)が0.1〜10である請求項1から2のいずれかに記載のフォーマー容器入り皮膚洗浄剤組成物。
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