JP2014172750A - 原紙自動連結装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本願発明に係る原紙自動連結装置1は、テープの引出装置と、ターレット2と、テープ滞留機構3と、テープ連結機構4とを備え、テープ連結機構4は、下流セット部42に第2接合シートn2をセットすることができ、上流セット部41に新テープt2の先端部と第1接合シートn1とをセットすることができ、第1接続部43にて上流セット部41を旧テープt1と新テープt2の表裏一方の面へ押圧して第1接合シートn1により両テープt1,t2を接合すると共に、第2接続部44にて下流セット部42を旧テープt1と新テープt2の表裏他の一方の面へ押圧して第2接合シートn2により両テープt1,t2を接合する。
【選択図】図3
Description
また、人の手で粘着テープを新旧の両原紙に貼り付けて両原紙を連結した場合、連結失敗の可能性がある。また、ガムテープなどの粘着テープを、両原紙に貼るときは時間もかかる。このため、紙管を製造する場合など、上記の人の手で原紙を連結するものとすると、作業負担がかかり高速での製管が困難となる。
そこで、本願発明者は、送りを停止させずに更に確実に旧原紙と新原紙とを接合できないか鋭意研究を行い、本願発明は、原紙の表裏両面へ接合シートを貼ることにより、今般その解決を図ったものである。
特に本願発明は、人手で接合を行う場合に比べてより確実に原紙の表裏両面へ接合シートを貼ることを可能とし、更に、人手で接合を行う場合に比べてより速やかに原紙の表裏両面へ接合シートを貼ることを可能とする。
また、本願発明では、停止工程における前記固定は、前記旧テープ終端側の上流側固定位置と、前記上流側固定位置よりも前記旧テープ下流側の下流側固定位置の少なくとも2箇所にて行うものであり、前記移動工程において、停止工程における前記下流側固定位置での固定を維持し、停止工程における前記上流側固定位置での固定を解除し、前記下流側固定位置を下流側へ移動させて、第1接続工程における前記新旧の両テープの接合位置を下流セット部へ配置するものである原紙自動連結方法を提供する。
更に、本願発明は、夫々ロール状に巻かれ当該ロールから引き出されて送られる、旧テープと当該旧テープを補充する新テープとについて、前記旧テープの後端と、前記新テープの先端とを、接合シートにて接合し、前記旧テープに連続して前記新テープが引き出されて送られるものであり、前記接合位置よりも前記旧テープの下流側にて前記旧テープを弛ませた状態にし、少なくとも前記接合中、旧テープの前記接合位置を停止させた状態にしつつ旧テープの前記送りにより前記弛みを減らすことにて、前記旧テープの送りを停止させることなく前記接合を行う原紙自動連結装置において、テープの引出装置と、ターレットと、テープ滞留機構と、テープ連結機構とを備え、前記引出装置は、テープの送り経路において、前記テープ滞留機構の下流側に設けられ、前記ターレットは、先端部に旧テープの前記ロールを軸止する第1のアームと、先端部に新テープの前記ロールを軸止する第2のアームの、少なくとも2本のアームを備え、第2アームの基部は第1アームの基部に固定され、基部を中心とし両アームを同体に旋回させ、前記引出装置が引き出すテープを旧テープから新テープに切り替えるものであり、前記テープ滞留機構は、テープの送り経路において、前記引出装置よりも上流側であって前記テープ連結機構よりも下流側に設けられ、前記テープ滞留機構は、テープの送り経路において、前記引出装置よりも上流側に配置されたダンサーローラと、当該ダンサーローラよりも上流側に配置されたガイドローラとを備え、前記ダンサーローラは、位置が固定された前記ガイドローラに対し、テープの張力に応じて自在に移動でき、前記ダンサーローラは、前記送りローラから遠ざかることにより、前記引出装置と送りローラとの間にて、旧テープを上記の弛ませた状態とするものであり、前記テープ連結機構は、上流セット部と、下流セット部と、センサと、固定保持部と、切断部と、第1接続部と、第2接続部とを備え、前記下流セット部には、前記第2接合シートがセットされ、前記上流セット部には、前記新テープの先端部と前記第1接合シートとがセットされ、前記上流セット部において、前記第1接合シートの基端側が前記新テープの先端の表裏一方の面に接合され、且つ、前記第1接合シートの先端側が前記新テープの先端側から突出した状態にセットされ、前記センサは、旧テープの前記ロールの径から、前記旧テープを新テープへ交換の時期を検出するものであり、前記センサが前記交換の時期を検出すると、前記固定保持部は、前記旧テープの終端側を固定し、テープ滞留機構の前記ダンサーローラの移動にて旧テープの前記弛みを減らしつつ、旧テープの当該終端側を送られないようにするものであり、前記切断部は、前記固定中に、前記固定位置よりも前記旧テープの上流側で、前記旧テープの基端寄りの部分を切断するものであり、前記第1接続部は、前記切断後の前記旧テープの新基端と、前記仮保持部にて保持された前記第1接合シートの先端側とを近接押圧して、両者を接合するものであり、前記固定保持部と前記第1接続部の少なくとも何れか一方は、第1接続部による前記接続後、前記固定又は前記押圧の状態を維持したまま、接合された前記新旧の両テープを前記旧テープの下流側へ移動させるものであり、前記第2接続部は、前記新旧の両テープの接合箇所であって、前記第1接合シートと反対側の面に、前記仮保持部にて保持された前記第2接合シートを接近押圧させて、両者を接合するものであり、前記第2接合シートによる前記接合後、前記固定保持部と前記第1接続部の少なくとも何れか一方が、前記固定又は前記押圧を解除することにより、接続された前記新旧の両テープを前記旧テープの下流側へ移動可能とする原紙自動連結装置を提供する。
また更に、本願発明では、前記テープ連結機構は、前記旧テープを挟んで前記上流セット部と反対側へ設けられたステージと、テープ移動部とを備え、前記ステージは前記旧テープの表裏一方の面と対面し、前記固定保持部は、前記上流セット部よりも下流側において前記旧テープの厚み方向について前記旧テープを挟んで前記ステージと反対側に設けられたパッドであり、前記ステージへ近接移動することにより旧テープを前記ステージとの間に挟持するものであり、前記切断部は、前記挟持中、前記ステージの上流側端部に沿って旧テープの横幅方向へ移動することにより、前記旧テープの前記ステージの後端から上流側へはみ出る部分を切り取る切断用刃を備え、前記第1接続部は、前記切断用刃が後退した状態において、前記上流セット部を旧テープへ接近移動させ、新テープの先端をステージの前記上流側端部へ一致させた状態にて、第1接合シートの先端部を旧テープに押圧するものであり、前記下流セット部は、前記ステージよりも旧テープの下流側に設けられ、旧テープの厚み方向について旧テープを挟んで前記下流セット部と反対側へ受け部が設けられており、前記テープ移動部は、前記受け部よりも前記旧テープの下流側にて、前記旧テープを挟んで下流側へ移動させて、前記接合箇所を前記下流セット部と前記受け部との間に配置するものであり、前記第2接続部は、前記下流セット部を、前記受け部へ接近移動させ、前記受け部との間にて旧テープの第1接合シートと反対側の面へ第2接合シートを押圧するものである原紙自動連結装置を提供する。
本願発明は、特に旧テープと新テープとの上記接合を、自動で行うことができる。テープを原紙の両面に貼れるため、連結失敗の恐れがない。また、速やかに接合を行うことができる。このため、製管においても、より確実で高速な紙管の製造を行うことを可能とした。
(原紙自動連結装置の概要)
図1及び図2へ示す通り、この原紙自動連結装置は、夫々ロール状に巻かれ当該ロールから引き出されて送られる、旧テープt1と当該旧テープt1を補充する新テープt2とについて、旧テープt1の後端と、新テープt2の先端とを、接合シートにて接合し、旧テープt1に連続して新テープt2が引き出されて送られるものであり、前記接合位置よりも旧テープt1の下流側にて旧テープt1を弛ませた状態にし、少なくとも前記接合中、旧テープt1の前記接合位置を停止させた状態にしつつ旧テープt1の前記送りにより弛みを減らすことにて、前記旧テープt1の送りを停止させることなく前記接合を行うものである。
図1及び図2へ示す通り、この原紙自動連結装置1は、テープの引出装置(図示しない。)と、ターレット2と、テープ滞留機構3と、テープ連結機構4とを備える。
図1及び図2において、11はテープ滞留機構3を支持する支柱を示し、12はターレット2を支持する支柱を示し、13はテープ連結機構4を支持する支柱を示す。またt20は新テープt2のロールを示す。
引出装置は、旧テープt1の送り経路kにおいて、テープ滞留機構3の下流側に設けられており、上記ロールからテープを引き出す。
この実施の形態において、上記引出装置は、送り経路kの最下流に位置するテープの巻取り装置である。但しテープ滞留機構と前記巻取り装置との間に、テープ引き出しの張力を供与する装置を引き出し装置として、前記巻取り装置と別に設けるものとしてもよい。
ターレット2は、先端部に旧テープt1の前記ロールを軸止する第1のアーム21と、先端部に新テープt2の前記ロールを軸止する第2のアーム22の、少なくとも2本のアームを備える。第2のアーム22の基部は第1アームt1の基部に固定され、基部を中心とし両アーム21,22を同体に旋回させ、前記引出装置が引き出すテープを旧テープから新テープに切り替える。図1及び図2へ示す例では、ターレット2は、第3のアーム23を備える。但し、ターレット2は、各ロールを回転可能に保持できるものであれば、アームを2本備えるものとしても或いはアームを4本以上備えるものとしても実施可能である。
テープ滞留機構3は、テープの送り経路kにおいて、前記引出装置よりも上流側であってテープ連結機構4よりも下流側に配置されている。
テープ滞留機構3は、テープの送り経路kにおいて、前記引出装置よりも上流側に配置されたダンサーローラ31と、ダンサーローラ31よりも上流側に配置された上流ガイドローラ32と、ダンサーローラ31よりも下流側であって前記引出装置よりも上流側に配置された下流ガイドローラ33と、前記引出装置よりも上流側であって下流ガイドローラ33の下流に配置された副ダンサーローラ34とを備える。
ダンサーローラ31は、位置が固定された上流ガイドローラ32及び下流のガイドローラ33に対し、旧テープt1の張力に応じて自在に移動できる。ダンサーローラ31は、上流ガイドローラ32及び下流ガイドローラ33とから遠ざかることにより、旧テープt1を弛ませた状態とする。この例では、ダンサーローラ31は上下に移動することができ、ダンサーローラ31が上方に位置するとき、上流ガイドローラ32と下流ガイドローラ33とに掛けられた旧テープt1を大きく弛ませた即ち大きく引き出した状態にできる。旧テープt1から強い張力を受けるとダンサーローラ31は、下方U(図2)へ移動し、弛みを減らす。
また、副ダンサーローラ34はダンサーローラ33と同じ支持体(図示しない。)に固定されており、タンサーローラ31と一体に移動する。
この例では、上流ガイドローラ32は、テープ連結機構4のケーシング40に設けられた2つのローラにて構成されている。
尚、上記の下流ガイドローラ33を介さずに、テープをダンサーローラ31から直接引き出すものとしても実施できる。
また、ガイドローラ32,33は、夫々1個に限らず、複数設けるものとしても実施できる。また、副ダンサーローラ34を設けないものとしてもよく、或いは副ダンサーローラ34を2個以上設けてもよい。図示した実施の形態において副ダンサーローラ34はダンサーローラ31と一体に移動するものとしたが、副ダンサーローラ34はダンサーローラ31と独立したものとし、別々に移動できるものとしても実施できる。
テープ連結機構4は、図3及び図6へ示す通り、上記ケーシング40と、上記ケーシング40に設けられた、上流セット部41と、下流セット部42と、センサ5と、固定保持部6と、切断部7と、第1接続部43と、第2接続部44と、ステージ45と、受け部46と、制御部(図示しない。)とを備える。
以下、旧テープt1と新テープt2の連結の方法と共に、テープ滞留機構4の上記各構成について詳しく説明する。
この方法は、新旧のテープt1,t2の接合を、第1接合シートn1と第2接合シートn2の2枚の粘着テープを貼ることにて行う。即ち、新旧のテープt1,t2の表裏一方に第1接合シートn1を貼り、新旧のテープt1,t2の表裏他の一方に第2接合シートn2を貼る。第1接合シートn1と第2接合シートn2にはカットしたガムテープを採用することができる。
具体的には、この方法は、テープが前記引出装置にてターレット2のロールから引き出されて順次送られている状態において、セット工程s1と、停止工程s2と、切断工程s3と、第1接続工程s4と、移動工程s5と、第2接続工程s6と、停止解除工程s7とを遂行するものである。
この例では、セット工程s1のみ作業者により遂行され、上記の他の工程は、上記制御部の制御の下自動的に行われる。但し、セット工程s1も自動的に遂行されるものとしてよい。
上流セット部41は、テープの送り方向kについて、下流セット部42の上流に配置されている(図3、図4及び図7)。上流セット部41と下流セット部42は夫々テープ端部を着脱可能に保持する仮保持部fを備える。この例では、仮保持部fは、空気を吸引する吸盤にて構成されている。この例では、上流セット部41及び下流セット部42は接合シートのサイズに対応する矩形のウレタン板であり、仮保持部fは、空気を吸引することによってシートを吸着する真空エジェクターである。仮保持部fは、接合テープの非粘着面を吸引し保持する。
下流セット部42には、第2接合シートn2をセットすることができ、上流セット部41には、新テープt2の先端部と第1接合シートn1とをセットすることができる。
セット工程s1において、作業者は、下流セット部42に第2接合シートn2をセットし、上流セット部41に、新テープt2と第1接合シートn1とをセットする。上流セット部41の当該セット状態において、第1接合シートn1の基端側を新テープt2の先端の表裏一方の面に接合し、且つ、第1接合シートn1の先端側を新テープt2の先端側から突出させた状態にセットする。
センサ5は、旧テープt1のロールの径から、旧テープt1を新テープt2へ交換の時期を検出する(図1〜3)。具体的に、センサ5には光電センサを採用することができる。光電センサは、投光部と受光部とを備え、投光部が発する光を受光部が受光することにより旧テープt1の減少を感知する。但し、センサ5は、旧テープt1を新テープt2へ交換の時期を検出することができれば、例えばロールの回転の回数を計測することが可能なロータリーエンコーダや、ロールの外周に押し当てられた加圧センサとすることも可能である。
センサ5がテープの交換の時期を検出すると、停止工程s2により、上記制御部は、固定保持部6に、旧テープt1の終端側を固定させ、テープ滞留機構3のダンサーローラ31の上記移動にて旧テープt1の弛みを減らしつつ、旧テープt1の当該終端側を送られないようにする。この固定保持部6は、旧テープt1の終端側をクランプするストッパーである。
上記ステージ45は、前記旧テープt1を挟んで前記上流セット部と反対側へ設けられており、ステージ45は、旧テープt1の表裏一方の面と対面する。上流側固定部61は、上流セット部41よりも下流側において旧テープt1の厚み方向について旧テープt1を挟んでステージ45と反対側に設けられたパッドである。当該パッドは、エアーシリンダーにて伸縮するロッドの先端に設けられ、ステージ45へ近接移動することにより旧テープt1をステージ45との間にて挟持する。
下流側固定部62は、旧テープt1の送り方向kについて、上流側固定部61の下流側に設けられている。下流側固定部62は、表パッド62aと裏パッド62bとを備える。両パッド62a,62bはラバーシリンダーにて互いに近接・離反することができる。両パッド62a,62bが近接することにより、両パッド62a,62bにて旧テープt1をクランプすることができる。
固定保持部6は、上流側固定部61による旧テープt1終端側の上流側固定位置と、下流側固定部62による上流側固定位置よりも下流側の下流側固定位置の少なくとも2箇所にて、旧テープt1を固定するのである。
上記切断部7は、前記挟持中においてステージ45の上流側端部に沿って旧テープの横幅方向へ移動することにより、旧テープt1のステージ45の後端から上流側へはみ出る部分を切り取る切断用刃を備える(図3及び図5)。
停止工程s2による旧テープt1の終端側の前記固定中に、切断工程s3において、上記切断部7にて、停止工程s2での前記固定位置よりも旧テープt1の上流側で、旧テープt1の基端寄りの部分を切断するのである。
より具体的には、切断部7は、図5(A)〜(C)へ示すように、ステージ45の上流側端部に沿って旧テープt1の横幅方向wへ移動することができる円形の丸刃71(図5(B))と、ステージ45の上流側端部に設けられた下刃72とを備える。丸刃71と下刃72とにて、旧テープt1の上記はみ出る部分を切断する。丸刃71は、フリー回転することができる。この例では、ロッドレスシリンダーにて、丸刃71の上記移動を行う。
第1接続工程s4において、第1接続部43は、前記切断後の旧テープt1の新基端と、仮保持部fにて保持された第1接合シートn1の先端側とを近接押圧して、両者を接合する。
即ち、第1接続部43は、上記切断後丸刃71が後退した状態において、上流セット部41を旧テープt1へ接近移動させ、新テープt2の先端をステージ45の上流側端部へ一致させた状態にて、第1接合シートn1の先端部を旧テープt1に押圧する。この例では、第1接続部43は、シリンダーと当該シリンダーから伸縮するロッドとを備え、当該ロッドの先端に上記上流セット部41が設けられている。
移動工程s5において、固定保持部6が停止工程s2における前記固定状態を維持したまま、接合された前記新旧の両テープt1,t2を旧テープt1の下流側へ移動させる。
即ち、前記切断完了後、制御部の指令で、第1接続部43の上記押圧状態が解除され、固定保持部6は、固定状態を維持して、接合された前記新旧の両テープt1,t2を旧テープt1の下流側へ移動させる。
そして、上記において、前記切断完了後第1接続部43の上記押圧状態が解除された際、固定保持部6は、上流側固定部61による固定を解除し、下流側固定部62は固定(クランプ)を維持する。下流側固定部62の表裏両パッド62a,62bが設けられた上記ロッド62dの伸縮により、表裏両パッド62a,62bを下流側へ移動させて、表裏両パッド62a,62bがクランプした即ち下流側固定部62が固定を維持する旧テープt1を、送り方向kの下流側へ移動させる。このように下流側固定部62は、テープ移動部でもある。
図6及び図8に示す62eは表裏両パッド62a,62bの送り方向kへの上記移動を案内するガイドバーである。
上記下流セット部42は、ステージ45よりも旧テープt1の下流側であり且つ上記下流側固定部62の上流側に設けられており、旧テープt1の厚み方向について旧テープt1を挟んで下流セット部42と反対側へ受け部46が設けられている。
下流側固定部62はテープ移動部として、受け部46よりも旧テープt1の下流側にて上記の通り旧テープt1を保持し移動させ、新旧両テープt1,t2の前記接合箇所を下流セット部42と受け部46との間に配置する。
第2接続工程s6において、固定保持部6の下流側固定部62は固定を維持し、上流側固定部61が再び作動して旧テープt1を固定する。固定保持部6の当該固定状態において、上記第2接続部44が、前記新旧の両テープt1,t2の接合箇所であって、第1接合シートn1と反対側の面に、下流セット部42の仮保持部fにて保持された第2接合シートn2を接近押圧させて、両者を接合する。
具体的には、第2接続部44は、シリンダー(図示しない。)と当該シリンダーから伸縮するロッドであり、当該ロッドの先端に、下流セット部42が設けられている。当該ロッドの伸縮にて、下流セット部42を、受け部46へ接近移動させ、旧テープt1の第1接合シートn1と反対側の面へ第2接合シートn2を押圧する。
尚、この例では、下流セット部42は直接上記ロッドに固定されているのではなく、ロッド先端にはスライド案内部47が設けられており、下流セット部42は、当該スライド案内部47に保持されている(図6)。スライド案内部47は、下流セット部42を、テープ連結機構4の平面視において送り方向kと直交する方向についてスライド可能に保持する枠体である。上記セット工程s1における下流セット部42への第2接合シートn2の固定に際し、下流セット部42を旧テープt1から横へ引き出すことによって第2接合シートn2をセットし(図6)、セット後下流セット部42を旧テープt1の上に押し戻せばよい(図8)。
第2接合シートn2を貼り付けた後、停止解除工程s7において、固定保持部6が上流側固定部61と下流側固定部62の双方の固定を解除することにより、接続された前記新旧の両テープt1,t2を、前記引出装置にて旧テープt1の下流側へ移動可能とする。
上記の実施の形態において、下流セット部42は、平面視におけるスライド案内部47の横方向スライドによって、テープの送りラインに配置し、その上で、下流セット部42は前記ロッドを伸ばすことによって旧新の両テープt1,t2の接合箇所に向けて即ち図3における上方に向けて押圧されるものであった。この他、下流セット部42は、上記ロッドは少なくとも2段に伸ばすことが可能なものとすると共に上記横方向への移動を行わないものとしても実施できる。この場合、最も上記ロッドを縮めた状態において、第2接合シートn2をセットできるものとし、上記ロッドを1段階伸ばした状態を接合の待機状態とし、上記ロッドを2段階伸ばした状態にして上記押圧(接合)を行うものとする。
また、上流セット部41についても、下流セット部42におけるのと同様のスライド案内部47を用いセット後、スライドにて横方向に移動させて送りラインに配置するものとしても実施でき、また、上記の通り、2段階に伸縮できるロッドを用いて横方向に移動させずに、セット、待機状態、押圧状態を切り替えるものとしても実施できる。
また、上流セット部41、下流セット部42、又はその双方において、上記手動にてセットするに変えて、ロール状の接合シートからローラにて接合シートを引き出し、切断部材によって接合シートをカットし、仮保持部fにて吸引保持してセットを自動的に完了するものとしても実施できる。この場合において、接合シートの粘着面に剥離紙が貼られている場合、巻き取りローラを設け、接合シートから剥離シートを巻き取って剥離させた後、上記の通りカットするものとすればよい。
2 ターレット
3 テープ滞留機構
4 テープ
5 センサ
6 固定保持部
7 切断部
21 (ターレット2の)第1アーム
22 (ターレット2の)第2アーム
31 (テープ滞留機構3の)ダンサーローラ
41 上流セット部
42 下流セット部
43 第1接続部
44 第2接続部
45 ステージ
46 受け部
Claims (4)
- 原紙である旧テープと当該旧テープを補充する新テープとについて、順次送られる前記旧テープの後端と、前記新テープの先端とを、接合シートにて接合し、前記旧テープに連続して前記新テープを送るものであり、前記接合位置よりも前記旧テープの下流側にて前記旧テープを弛ませた状態にし、少なくとも前記接合中、旧テープの前記接合位置を停止させた状態にしつつ旧テープの前記送りにより前記弛みを減らすことにて、前記旧テープの送りを停止させることなく前記接合を行う原紙自動連結方法において、
下流セット部と、当該下流セット部の上流に配置された上流セット部とを用いるものであって、前記上流及び下流の両セット部は夫々テープ端部を着脱可能に保持する仮保持部を備え、前記新旧のテープの前記接合を、第1及び第2の表裏2枚の接合シートで行うものであり、
セット工程と、停止工程と、切断工程と、第1接続工程と、移動工程と、第2接続工程と、停止解除工程とを遂行するものであり、
前記セット工程において、前記下流セット部に第2接合シートをセットし、前記上流セット部に、前記新テープと前記第1接合シートとをセットし、上流セット部の前記セット状態において、前記第1接合シートの基端側を前記新テープの先端の表裏一方の面に接合し、前記第1接合シートの先端側を前記新テープの先端側から突出させた状態にセットし、
前記旧テープがなくなると、前記停止工程により、前記旧テープの終端側を固定しつつ、旧テープの前記弛みを減らすことにて旧テープの当該終端側が送られないようにし、
前記停止工程による旧テープの終端側の前記固定中に、前記切断工程により、前記停止工程での前記固定位置よりも前記旧テープの上流側で、前記旧テープの基端寄りの部分を切断し、
前記第1接続工程において、前記切断後の前記旧テープの新基端と、前記仮保持部にて保持された前記第1接合シートの先端側とを近接押圧して、両者を接合し、
前記移動工程において、第1接続工程の前記押圧を解除し停止工程における前記固定状態を維持したまま、接合された前記新旧の両テープを前記旧テープの下流側へ移動させ、
前記第2接続工程において、前記新旧の両テープの接合箇所であって、前記第1接合シートと反対側の面に、前記仮保持部にて保持された前記第2接合シートを接近押圧させて、両者を接合し、
前記停止解除工程において、旧テープの前記固定を解除して、接続された前記新旧の両テープを前記旧テープの下流側へ移動可能とすることを特徴とする原紙自動連結方法。 - 停止工程における前記固定は、前記旧テープ終端側の上流側固定位置と、前記上流側固定位置よりも前記旧テープ下流側の下流側固定位置の少なくとも2箇所にて行うものであり、
前記移動工程において、停止工程における前記下流側固定位置での固定を維持し、停止工程における前記上流側固定位置での固定を解除し、前記下流側固定位置を下流側へ移動させて、第1接続工程における前記新旧の両テープの接合位置を下流セット部へ配置するものであることを特徴とする請求項1記載の原紙自動連結方法。 - 夫々ロール状に巻かれ当該ロールから引き出されて送られる、旧テープと当該旧テープを補充する新テープとについて、前記旧テープの後端と、前記新テープの先端とを、接合シートにて接合し、前記旧テープに連続して前記新テープが引き出されて送られるものであり、前記接合位置よりも前記旧テープの下流側にて前記旧テープを弛ませた状態にし、少なくとも前記接合中、旧テープの前記接合位置を停止させた状態にしつつ旧テープの前記送りにより前記弛みを減らすことにて、前記旧テープの送りを停止させることなく前記接合を行う原紙自動連結装置において、
テープの引出装置と、ターレットと、テープ滞留機構と、テープ連結機構とを備え、
前記引出装置は、テープの送り経路において、前記テープ滞留機構の下流側に設けられ、
前記ターレットは、先端部に旧テープの前記ロールを軸止する第1のアームと、先端部に新テープの前記ロールを軸止する第2のアームの、少なくとも2本のアームを備え、第2アームの基部は第1アームの基部に固定され、基部を中心とし両アームを同体に旋回させ、前記引出装置が引き出すテープを旧テープから新テープに切り替えるものであり、
前記テープ滞留機構は、テープの送り経路において、前記引出装置よりも上流側であって前記テープ連結機構よりも下流側に設けられ、
前記テープ滞留機構は、テープの送り経路において、前記引出装置よりも上流側に配置されたダンサーローラと、当該ダンサーローラよりも上流側に配置されたガイドローラとを備え、前記ダンサーローラは、位置が固定された前記ガイドローラに対し、テープの張力に応じて自在に移動でき、前記ダンサーローラは、前記前記送りローラから遠ざかることにより、前記引出装置と送りローラとの間にて、旧テープを上記の弛ませた状態とするものであり、
前記テープ連結機構は、上流セット部と、下流セット部と、センサと、固定保持部と、切断部と、第1接続部と、第2接続部とを備え、
前記下流セット部には、前記第2接合シートがセットされ、
前記上流セット部には、前記新テープの先端部と前記第1接合シートとがセットされ、
前記上流セット部において、前記第1接合シートの基端側が前記新テープの先端の表裏一方の面に接合され、且つ、前記第1接合シートの先端側が前記新テープの先端側から突出した状態にセットされ、
前記センサは、旧テープの前記ロールの径から、前記旧テープを新テープへ交換の時期を検出するものであり、
前記センサが前記交換の時期を検出すると、前記固定保持部は、前記旧テープの終端側を固定し、テープ滞留機構の前記ダンサーローラの移動にて旧テープの前記弛みを減らしつつ、旧テープの当該終端側を送られないようにするものであり、
前記切断部は、前記固定中に、前記固定位置よりも前記旧テープの上流側で、前記旧テープの基端寄りの部分を切断するものであり、
前記第1接続部は、前記切断後の前記旧テープの新基端と、前記仮保持部にて保持された前記第1接合シートの先端側とを近接押圧して、両者を接合するものであり、
前記固定保持部と前記第1接続部の少なくとも何れか一方は、第1接続部による前記接続後、前記固定又は前記押圧の状態を維持したまま、接合された前記新旧の両テープを前記旧テープの下流側へ移動させるものであり、
前記第2接続部は、前記新旧の両テープの接合箇所であって、前記第1接合シートと反対側の面に、前記仮保持部にて保持された前記第2接合シートを接近押圧させて、両者を接合するものであり、
前記第2接合シートによる前記接合後、前記固定保持部と前記第1接続部の少なくとも何れか一方が、前記固定又は前記押圧を解除することにより、接続された前記新旧の両テープを前記旧テープの下流側へ移動可能とする原紙自動連結装置。 - 前記テープ連結機構は、前記旧テープを挟んで前記上流セット部と反対側へ設けられたステージと、テープ移動部とを備え、前記ステージは前記旧テープの表裏一方の面と対面し、
前記固定保持部は、前記上流セット部よりも下流側において前記旧テープの厚み方向について前記旧テープを挟んで前記ステージと反対側に設けられたパッドであり、前記ステージへ近接移動することにより旧テープを前記ステージとの間に挟持するものであり、
前記切断部は、前記挟持中、前記ステージの上流側端部に沿って旧テープの横幅方向へ移動することにより、前記旧テープの前記ステージの後端から上流側へはみ出る部分を切り取る切断用刃を備え、
前記第1接続部は、前記切断用刃が後退した状態において、前記上流セット部を旧テープへ接近移動させ、新テープの先端をステージの前記上流側端部へ一致させた状態にて、第1接合シートの先端部を旧テープに押圧するものであり、
前記下流セット部は、前記ステージよりも旧テープの下流側に設けられ、旧テープの厚み方向について旧テープを挟んで前記下流セット部と反対側へ受け部が設けられており、
前記テープ移動部は、前記受け部よりも前記旧テープの下流側にて、前記旧テープを挟んで下流側へ移動させて、前記接合箇所を前記下流セット部と前記受け部との間に配置するものであり、
前記第2接続部は、前記下流セット部を、前記受け部へ接近移動させ、前記受け部との間にて旧テープの第1接合シートと反対側の面へ第2接合シートを押圧するものであることを特徴とする請求項3記載の原紙自動連結装置。
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