JP2014172636A - 容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡便な構造でありながら把持部を強化でき、かつ、荷役者等が持ちやすい容器を提供する。
【解決手段】容器本体3及び蓋体4における多角形の対向する二辺に対応する側壁320,420での外面よりも更に外方に突出した把持部32,42を備え、容器本体側の把持部32及び蓋体側の把持部42は、容器本体3に蓋体4が装着された状態において高さ方向に組み合わされ、この組み合わされた状態で、容器本体側の把持部32における下部に荷役者等の親指以外の指が掛けられ、蓋体側の把持部42における上部に荷役者等の親指が掛けられるように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、発泡性合成樹脂で形成された容器本体と蓋体とからなる容器に関する。
従来、発泡性合成樹脂で形成された容器本体と蓋体とからなる容器は広く用いられている。この容器のうちで、「通い箱」として繰り返し使用されるものがある。この「通い箱」として使用される容器に収納される被搬送物として、例えば、給食センターから学校へと搬送される米飯入り個別容器や弁当容器が挙げられる。そして、この「通い箱」として使用される容器には、当該容器の搬送を容易にするために荷役者等が指を掛けることのできる把持部が形成されていることが多い。
ここで、被搬送物を収納した容器は大きな重量となる場合がある。このため、「通い箱」として使用される場合には把持部に大きな荷重がかかることで、短期のうちに把持部が破損してしまうことがあり問題であった。
この問題に対し、特許文献1及び2に記載の発明では、把持部に非発泡合成樹脂からなる補強材が取り付けられたことで、把持部を強化して破損しにくくしている。
特開2005−206210号公報 特開2006−168744号公報
ところが前記各文献の構成では、把持部を補強するための別部材を容器に対して取り付ける必要がある。このため、容器の製造コスト上昇の要因となり問題である。
なお、収納した被搬送物の重量が大きい場合には、荷役者等に与える負担を小さくするため、容器を持ちやすい構造をとすることが好ましいことは言うまでもない。
そこで前記の問題等に鑑み、本発明は、簡便な構造でありながら把持部を強化でき、かつ、荷役者等が持ちやすい容器を提供することを課題とする。
本発明は、発泡性合成樹脂製の容器本体及び蓋体を備え、容器本体は、多角形状の底壁と、該底壁の表側外周縁部に立設され高さ方向端部を容器本体の開口部とする枠状の本体側壁とを備え、前記容器本体は本体側壁の高さ方向端部の全周に亘って形成された嵌合用凸部を備え、前記蓋体は裏側に全周に亘って形成され前記嵌合用凸部に対応する位置に形成された嵌合用凹部を備え、該嵌合用凸部と該嵌合用凹部とが互いに高さ方向で着脱自在に嵌合することで容器本体と蓋体とが着脱自在とされ、前記容器本体及び前記蓋体における、前記多角形の対向する二辺に対応する側壁の外面よりも更に外方に突出した把持部を備え、前記容器本体側の把持部及び前記蓋体側の把持部は、前記容器本体に前記蓋体が装着された状態において高さ方向に組み合わされ、この組み合わされた状態で、前記容器本体側の把持部における下部に荷役者等の親指以外の指が掛けられ、前記蓋体側の把持部における上部に荷役者等の親指が掛けられるように構成されている容器である。
前記構成において、多角形の対向する二辺に対応する側壁から把持部が外方に突出し、容器本体側の把持部には荷役者等の親指以外の指が掛けられように構成されており、蓋体側の把持部には荷役者等の親指が掛けられるように構成されている。このため、側壁が外方に突出した把持部により補強される。また、被搬送物の重量が大きい場合でも荷役者等が容器を安定して持ち上げることができる。
また、前記容器本体側の把持部及び前記蓋体側の把持部は、前記容器本体及び前記蓋体における前記多角形の対向する二辺に対応する側壁の外面に、該外面の幅方向全長に亘って形成されているものとできる。
前記構成において、多角形の対向する二辺に対応する側壁の外面の幅方向全長に亘って把持部が形成されるため、側壁の厚みを前記幅方向全長に亘って大きくできる。これにより、該側壁の強度が確保され、荷役者等が重量物の収納された容器を持ち上げた際の該容器の変形を抑制できる。
また、前記嵌合用凸部のうち、平面視で前記容器本体側の把持部に沿う位置に備えられた嵌合用凸部は、他の位置に備えられた嵌合用凸部よりも幅方向寸法が大きいものとできる。
前記構成において、把持部に沿う位置に備えられた嵌合用凸部の幅方向寸法が大きいことにより、容器本体側の把持部の曲げ強度を向上できる。
また、前記本体側壁のうち下側部分は上側部分よりも厚みが大きいものとできる。
前記構成において、本体側壁のうち下側部分が上側部分よりも厚みが大きいことにより、容器のうちで特に被搬送物の重量がかかる容器本体の下部が補強される。
また、前記発泡性合成樹脂は発泡ポリスチレンであり、少なくとも前記容器本体を構成する発泡した合成樹脂粒子の発泡倍率が30倍以下とできる。
前記構成において、発泡した合成樹脂粒子の発泡倍率が30倍以下であることにより、少なくとも容器本体を全体的に硬く丈夫なものとできる。
本発明の容器では、側壁が外方に突出した把持部により補強される。また、被搬送物の重量が大きい場合でも荷役者等が容器を安定して持ち上げることができる。このため、本発明の容器は簡便な構造でありながら把持部が強化されており、かつ、荷役者等が持ちやすい。
本発明の一実施形態を表す容器の分解斜視図である。 同容器の容器本体と蓋体とを分離した状態の、図1のA−A矢視における縦断面図である。 同容器の容器本体と蓋体とを分離した状態の、図1のB−B矢視における要部縦断面図である。
以下、本発明に係る容器の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態の容器1に収納される被搬送物は、一例として、給食センターから学校へと搬送される米飯入り個別容器や弁当容器が挙げられる。
図1及び図2に示すように、容器1は、上端部に開口部2aを有する発泡性合成樹脂製の容器本体3と、容器本体3の開口部2aを閉じて容器本体3内をほぼ密封状態にするための発泡性合成樹脂製の蓋体4とを備える。発泡性合成樹脂としては、特に限定されないが、例えば発泡ポリスチレン、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン等の各種発泡性合成樹脂が利用できる。また、以下の説明は、容器1の短辺方向を左右方向とし、容器1の長辺方向を前後方向とする。また、上下方向については図示した状態を基準とする。
本実施形態の発泡性合成樹脂としては発泡ポリスチレンが用いられている。特に本実施形態の容器1には、炊きたてで熱い米飯を入れた個別容器が収納されることがあるため、耐熱樹脂を用いてもよい。また、発泡倍率は30倍以下とされている。この発泡倍率であれば成型後の発泡ポリスチレンからなる構造物を硬く丈夫なものとできる。このため特に、被搬送物が収納される容器本体3につき、被搬送物の重量が大きい場合でも撓み等の発生を抑制できる。
容器本体3は、左右方向、前後方向のそれぞれにおいて対称形状である底壁30と本体側壁31とを備える。以下、底壁30において、その上面は表面と称し、下面は裏面と称する。底壁30は、四隅にアールを有する平面視略矩形の平板状に形成されている。なお、矩形以外の多角形(具体的には対向する二辺を有する多角形)とすることもできる。底壁30の表面30cは容器本体3の底面に相当し、被搬送物を支持する面である。底壁30の表面30cは平坦面である。
底壁30の裏面30dにおける外周部領域と、本体側壁31の外面における下部領域との間に亘ってはアール部3aが形成されている。このようにアール部3aが容器本体3の角部に存在するため、荷役作業中に容器1同士が衝突した場合等でも、容器本体3に損傷が生じにくく、容器1を長持ちさせることができ、容器1を「通い箱」として好適に使用できる。
底壁30の裏面30dには、当該裏面30dから更に下方に突出した突出部30bが形成されている。この突出部30bは底面視で略矩形枠状である。この突出部30bは、底壁30の裏面30dに一体的に形成されている。また、突出部30bの下面300bは平坦面である。そして、この突出部30bに囲まれる内周部領域30aは、表面側に凹んでいる平坦面である。
本体側壁31は、底壁30の表面30cの外周縁部から上方に立ち上げられていることで、略矩形枠状に形成されている。本体側壁31は、左右側壁310,310及び前後側壁320,320から構成されている。左右側壁310,310は、底壁30の一対の長辺である左右の縁部から上方に立ち上げられ、左右方向で互いに対向している。前後側壁320,320は、底壁30の一対の短辺である前後の縁部から上方に立ち上げられ、前後方向で互いに対向している。この本体側壁31により、本体側壁31の高さ方向端部である上端面が開口部2aに一致する略直方体状の空間が形成される。また、本体側壁31の高さ方向端部の全周に亘って嵌合用凸部5が形成されている。
また、本体側壁31(左右側壁310,310及び前後側壁320,320)は、薄肉の本体側壁上部311と厚肉の本体側壁下部312とから一体に構成されており、前記各部311,312の境界には段差313が存在する。この構成により、全周に亘って周回した本体側壁下部312によって本体側壁31における下側部分の厚みを大きくできるため、容器本体3のうちで特に被搬送物の重量がかかる下部が補強され、撓み等の発生を抑制できる。
また、被搬送物として、例えば釜飯容器のような鍔状の突出部を有する形状の容器を収納する際にも、当該突出部を段差313より上方に位置させることにより、本体側壁31の内面に釜飯容器等が干渉することなく、釜飯容器等を容器1に収納できる。
前後側壁320,320のそれぞれ前後方向外面(以下単に、外面と称する)には、荷役者等が指を掛けて容器1を把持するための本体側把持部32が形成されている。なお、容器本体3が矩形以外の多角形である場合には、当該多角形の対向する二辺に対応する側壁に本体側把持部32が形成される。
この本体側把持部32は、前後側壁320,320のうち上部が該前後側壁320,320の幅方向(左右方向)全長に亘り、該側壁の外面よりも更に外方に突出して形成されており、その下部に荷役者等の指(具体的には親指以外の指)が掛けられる。本実施形態では、本体側把持部32における前後側壁320,320の外面からの突出寸法は20mm〜40mmで形成され、本体側把持部32の高さ寸法は25mm〜50mmで形成される。前後側壁320,320の外面から本体側把持部32が外方に突出したことにより、この本体側把持部32の分、前後側壁320,320の厚みが大きくなったことになる。このため、前後側壁320,320の強度が確保される。また、本体側把持部32が前記寸法とされたことにより、容器本体3に蓋体4が装着された状態において、本体側把持部32と、この本体側把持部32に高さ方向に組み合わされている蓋体側把持部42(後述)とに荷役者等の指を同時に掛けることができる。よって、容器1に重量物が収納されていても、各把持部32,42に対して荷役者等の指が上下から添えられることにより、荷役者等が容器1を安定して持ち上げることができる。
なお本実施形態では、荷役者等の指を掛けやすくするため、図2に示すように、本体側把持部32の幅方向中央における、前後側壁320,320の外面に隣接する位置の下面に指掛け凹部34が形成されている。この指掛け凹部34により、本体側把持部32に指を掛けやすくできることから、本体側把持部32の下面が平坦面である場合に比べ、前後側壁320,320からの本体側把持部32の突出寸法を小さくできる。
左右側壁310,310の外面は、下方側ほど(底壁30の表面30c側に近付くほど)内側となる傾斜面に形成されている。また、左右側壁310,310の厚み方向内面(以下単に、内面と称する)は、下方側ほど内側となる傾斜面に形成されている。このような傾斜面は、製造金型の抜き勾配によって得られ、製造金型に対する容器本体3の離型性を確保するために、製造金型によって傾斜して形成される。前後側壁320,320に関しても同様である。なお、各側壁310,320の外面における傾斜面、及び、各側壁310,320のうち側壁本体上部311の内面における傾斜面の傾斜角度は1°に設定されているため、図面上では把握でき難い。また、各側壁310,320のうち側壁本体下部312の内面における傾斜面の傾斜角度は、各側壁310,320の他の面(製造金型の抜き勾配によって得られる面)よりも大きく形成されている。
本体側把持部32の表面における外側縁部には開蓋用凹部33が形成されている。開蓋用凹部33は、図示のように斜め外方を向いた斜面を有しており、容器本体3に装着された蓋体4における蓋体側把持部42の裏面側に形成された把持用凹部43に指を掛けて容器本体3に対して蓋体4を持ち上げる際に指先が入り込む部分である。なお、容器本体3における前記開蓋用凹部33と、蓋体4における把持用凹部43とは、いずれか一方のみが形成されていてもよい。
嵌合用凸部5は、本体側壁31の高さ方向端部に位置する水平面である上端面31aから、本体側壁31の内側縁部の全周に亘って一段高く形成されており、外方を向いた略垂直面である側壁51と、水平面である上面52とを備える。前後側壁320,320上の各嵌合用凸部5,5の幅方向寸法は同寸法であり、厚み5aとされている。同様に、左右側壁310,310上の各嵌合用凸部5,5の幅方向寸法は同寸法であり、厚み5bとされている。なお、この嵌合用凸部5は、本実施形態では本体側壁31の内側縁部に形成されているが、本発明における嵌合用凸部5の形成位置はこれに限定されず、例えば本体側壁31の幅方向中央に形成されていてもよい。
この嵌合用凸部5は、前後側壁320,320上の嵌合用凸部5の厚み5a(図1、図2参照)が、左右側壁310,310上の嵌合用凸部5の厚み5b(図1、図3参照)よりも大きく形成されている。つまり、本体側把持部32に沿う位置に備えられた嵌合用凸部5は、他の位置に備えられた嵌合用凸部5よりも幅方向寸法が大きい。このため、幅方向寸法が大きい嵌合用凸部5により本体側把持部32の上部が補強されることにより、本体側把持部32の曲げ強度を向上できる。
蓋体4は、左右方向、前後方向のそれぞれにおいて対称形状である天壁40と蓋体側壁41とを備える。以下、天壁40において、上面は表面と称し、下面は裏面と称する。天壁40は四隅にアールを有する平面視略矩形の平板状に形成されている。なお、矩形以外の多角形(具体的には対向する二辺を有する多角形)とすることもできる。天壁40の表面40aは平坦面である。また、天壁40の裏面40bは、表面40aと平行な平坦面である。
蓋体側壁41は、天壁40の裏面40bの外周縁部から下方に垂れ下げられていることで、略矩形枠状に形成されている。蓋体側壁41は、左右側壁410,410及び前後側壁420,420から構成されている。左右側壁410,410は、天壁40の一対の長辺である左右の縁部から下方に垂れ下げられ、左右方向で互いに対向している。前後側壁420,420は、天壁40の一対の短辺である前後の縁部から下方に垂れ下げられ、前後方向で互いに対向している。
蓋体側壁41は、天壁40に直接的に連続している。また、蓋体側壁41(左右側壁410,410及び前後側壁420,420)は嵌合用凹部6を備えている。
前後側壁420,420のそれぞれ前後方向外面(以下単に、外面と称する)には、荷役者や容器1のユーザー等が親指を当接させることで、安定して容器1を持ち上げることができる蓋体側把持部42が形成されている。なお、蓋体4が矩形以外の多角形である場合には、当該多角形の対向する二辺に対応する側壁に蓋体側把持部42が形成される。
この蓋体側把持部42は、前後側壁420,420のうち下部が該前後側壁420,420の幅方向(左右方向)全長に亘り、該側壁よりも外方に突出して形成されており、その上部(本実施形態では上面42a)に荷役者等の指(具体的には親指)が当接する。本実施形態では、蓋体側把持部42における、容器本体3に蓋体4が装着された状態での容器本体3の前後側壁320,320の外面からの突出寸法は20mm〜40mmで形成され、蓋体側把持部42の高さ寸法は20mm〜45mmで形成される。図3と図2を見比べると理解できるが、前後側壁420,420から蓋体把持部42が外方に突出したことにより、この蓋体把持部42の分、前後側壁420,420の厚みが左右側壁410,410と比較して大きい。このため、前後側壁420,420の強度が確保される。また、蓋体側把持部42が前記寸法とされたことにより、容器本体3に蓋体4が装着された状態において、前記本体側把持部32と蓋体側把持部42とに荷役者等の指を同時に掛けることができる。
また、この蓋体側把持部42は、容器本体3に蓋体4が装着された際に本体側把持部32に対して高さ方向に組み合わされるため、本体側把持部32に沿って当接する。この際、荷役者等が各把持部32,42を同時に把持することにより、荷役者等の指が本体側把持部32を上方に押圧し、これと同時に蓋体側把持部42を下方に押圧する。これにより各把持部32,42が密着することから、蓋体側把持部42が本体側把持部32を補強することになり、各把持部32,42の組み合わせ状態における曲げ強度を向上できる。
把持用凹部43は、蓋体側把持部42の裏面における外側縁部に形成された凹部である。この把持用凹部43は、容器本体3に装着された蓋体4に指を掛け、容器本体3に対して蓋体4を持ち上げる際に荷役者等の指先を引っ掛けることのできる部分である。この把持用凹部43は、幅(左右)寸法が開蓋用凹部33と等しく、図2に示すように、蓋体側把持部42の裏側角部が垂直面及び水平面によって切り欠かれた形状となっている。
嵌合用凹部6は、容器本体3の嵌合用凸部5と着脱自在に嵌合される凹部である。この嵌合用凹部6は、前記嵌合用凸部5に対応する位置に、蓋体側壁41の全周に沿って形成されている。なお、本実施形態の嵌合用凹部6は、蓋体側壁41の内側縁部が天壁40の裏面40bに至るまで全て切り欠かれたようにして形成されているため、嵌合用凹部6と天壁40の裏面40bとの間に段差等の境目がないが、これに限定されず、蓋体側壁41の一部に嵌合用凹部6が形成されていてもよい。
嵌合用凸部5と嵌合用凹部6とが互いに本体側壁31及び蓋体側壁41の高さ方向で着脱自在に嵌合することで容器本体3と蓋体4とが着脱自在とされる。嵌合用凸部5と嵌合用凹部6とを嵌合させることで、嵌合用凸部5と嵌合用凹部6とが密閉される(容器本体3と蓋体4とが密閉される)とともに、容器本体3の開口部2aが蓋体4で覆われる。
この嵌合用凹部6は、略垂直面である側壁61と、水平面である上面62とを備える。ただし本実施形態では、本体側壁31の内側縁部に形成された嵌合用凸部5に対応する位置に、天壁40の裏面40bに至るように嵌合用凹部6が形成されているため、この上面62と天壁40の裏面40bとは段差のない連続面(平坦面)となっている。嵌合用凸部5と嵌合用凹部6とが嵌合した際に、側面61は嵌合用凸部5の側壁51に当接する。このため、嵌合用凸部5と嵌合用凹部6とをほぼ隙間無く嵌合させることができる。なお、側壁61の高さ寸法は嵌合用凸部5の側壁51の高さ寸法よりもやや大きく形成されているため、前記嵌合の際、嵌合用凹部6の下面62と嵌合用凸部5の上面52との間には隙間が保たれる。このため前記嵌合の際に、水平面である本体側壁31の上端面31aと、同じく水平面である蓋体側壁41の下端面41aとを隙間無く当接させることができる。
そして蓋体4は、天壁40の表面40aにおける矩形縁部に、補強用凸部401を備える。補強用凸部401は、天壁40の矩形周方向に連続して設けられている。この補強用凸部401は、表面40aから突出するよう天壁40に一体的に形成されている。この補強用凸部401は、全長に亘って同幅に形成されている。また、補強用凸部401の上面401aは平坦面であり、全長に亘って表面40aから等しい高さに設定されている。本実施形態では、この補強用凸部401の外側角部にアールが形成されている。これにより、前記容器本体3のアール部3aと同じく、荷役作業中に容器1同士が衝突した場合等でも、蓋体4に損傷が生じにくく、容器1を長持ちさせることができる。そして、容器1の全体として丸味を帯びた外観とでき、デザイン上の統一感を持たせることができる。
本実施形態では、補強用凸部401の表面40aからの突出高さは、容器本体3における突出部30bの裏面30dからの突出高さとほぼ等しい。そして、補強用凸部401に囲まれた表面40aの大きさは、容器本体3における突出部30bの大きさよりも大きい。これにより、蓋体4の上方に別の容器1の容器本体3が位置するようにして、複数の容器1〜1を上下方向に積み重ねることができる。
前記構成の容器1は、荷役者等によって容器本体3の開口部2aから、例えば、学校給食用の米飯入り個別容器や弁当容器等の被搬送物が収納された後に、容器本体3に蓋体4が装着されることで開口部2aが閉じられ(容器1の内部空間が外部に対してほぼ密封され)、容器1はこの状態で搬送に供される。容器1の内部空間への被搬送物の配置は種々に行うことができ、例えば複数の被搬送物が積み重ねられてもよいし、複数の被搬送物間にダンボール製等の間仕切り部材を配置してもよい。
容器本体3に蓋体4を装着するには、容器本体3側に形成されている嵌合用凸部5に、その上方から蓋体4側に形成した嵌合用凹部6を位置合わせするようにして、嵌合用凸部5と嵌合用凹部6とを嵌合させる。
容器1(容器本体3及び蓋体4)は発泡性合成樹脂製であるため、緩衝作用により荷役時や搬送時の衝撃が米飯入り個別容器や弁当容器等に及ぶことを抑制できる。また、保温作用により米飯入り個別容器や弁当容器等を保温しつつ搬送できる。また、各把持部32,42は、容器本体3に蓋体4が装着された状態において、本体側把持部32における下部(本実施形態では指掛け凹部34)に荷役者等の親指以外の指が掛けられ、蓋体側把持部42における上部(上面42a)に荷役者等の親指が掛けられるように構成されているため、荷役者等が容器1を安定して持ち上げることができる。
そして前記構成の容器1は、前後側壁320,420の幅方向(左右方向)全長に亘り形成された各把持部32,42により、短辺側側壁である前後側壁320,320及び前後側壁420,420の強度が確保される。更に、本体側把持部32に沿う位置に備えられ、他の位置に備えられたものよりも幅方向寸法が大きい嵌合用凸部5により、把持部32自体の強度が確保される。このため、重量物である米飯入り個別容器や弁当容器等を収納しても、持ち上げ時において容器1が変形しにくい。
そして前記構成の容器1は、容器本体3の側壁310,320における上側部分よりも下側部分の方につき側壁の厚みが大きいため、容器1のうちで特に被搬送物の重量がかかる容器本体3の下部が補強される。また、合成樹脂粒子の発泡倍率が30倍以下であることにより、少なくとも容器本体3を全体的に硬く丈夫なものとできる。
本実施形態の容器1は、突出部30bの下面300bを床面に直接載置するよう用いたり、あるいは下面300bを他の容器1の蓋体4の天壁40の表面40a上に位置するように積み重ねて用いたりすることが可能である。
なお、本発明の容器には、前記で説明した学校給食用の米飯入り個別容器や弁当容器以外に、特に重量物である種々の物を被搬送物として収納可能である。
1…容器、2a…開口部、3…容器本体、4…蓋体、5…嵌合用凸部、6…嵌合用凹部、30…底壁、31…側壁、40…天壁、41…蓋体側壁、32…把持部(容器本体側)、42…把持部(蓋体側)

Claims (5)

  1. 発泡性合成樹脂製の容器本体及び蓋体を備え、容器本体は、多角形状の底壁と、該底壁の表側外周縁部に立設され高さ方向端部を容器本体の開口部とする枠状の本体側壁とを備え、
    前記容器本体は本体側壁の高さ方向端部の全周に亘って形成された嵌合用凸部を備え、前記蓋体は裏側に全周に亘って形成され前記嵌合用凸部に対応する位置に形成された嵌合用凹部を備え、該嵌合用凸部と該嵌合用凹部とが互いに高さ方向で着脱自在に嵌合することで容器本体と蓋体とが着脱自在とされ、
    前記容器本体及び前記蓋体における、前記多角形の対向する二辺に対応する側壁の外面よりも更に外方に突出した把持部を備え、
    前記容器本体側の把持部及び前記蓋体側の把持部は、前記容器本体に前記蓋体が装着された状態において高さ方向に組み合わされ、この組み合わされた状態で、前記容器本体側の把持部における下部に荷役者等の親指以外の指が掛けられ、前記蓋体側の把持部における上部に荷役者等の親指が掛けられるように構成されている容器。
  2. 前記容器本体側の把持部及び前記蓋体側の把持部は、前記容器本体及び前記蓋体における前記多角形の対向する二辺に対応する側壁の外面に、該外面の幅方向全長に亘って形成されている請求項1に記載の容器。
  3. 前記嵌合用凸部のうち、平面視で前記容器本体側の把持部に沿う位置に備えられた嵌合用凸部は、他の位置に備えられた嵌合用凸部よりも幅方向寸法が大きい請求項1または2に記載の容器。
  4. 前記本体側壁のうち下側部分は上側部分よりも厚みが大きい請求項1〜3のいずれかに記載の容器。
  5. 前記発泡性合成樹脂は発泡ポリスチレンであり、
    少なくとも前記容器本体を構成する発泡した合成樹脂粒子の発泡倍率が30倍以下である、請求項1〜4のいずれかに記載の容器。
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