JP5940929B2 - 箱型容器 - Google Patents

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Description

本発明は、物品の運搬等に使用される箱型容器に関するものである。
一般に、物品の運搬等に使用される箱型容器は、略矩形状の底壁部と、底壁部の側辺部から上方に延出する側壁部とを備えており、上方の開口部から物品を出し入れする構成となっている。また、箱型容器には、発泡合成樹脂により構成されたものがある(例えば、特許文献1、2等参照。)。発泡合成樹脂製の箱型容器は、断熱性や緩衝性等に優れており、温度管理の必要な食品や、複雑な形状の工業用部品等の運搬に利用されている。
特開2005−350080号公報 特開2000−264375号公報
ところで、箱型容器を運搬等する際に、箱型容器を手前側に引っ張ってスライド移動させることで、作業者にとって箱型容器をより持ち易い状態(箱型容器の持ち手がより掴み易くなるような相対位置)にしてから、箱型容器を持ち上げるといった作業が往々にして行われている。例えば、図11に示すように、箱型容器51の3つの側面を囲う柵62を備えるカゴ車61から、上下に積み重ねられている箱型容器51を順次取出そうとした場合、同図に示す箱型容器51には、柵62のない手前側の面と奥側の面とに持ち手53が形成されているが、箱型容器51の奥側の面と柵62との間に隙間がない状態では奥側の持ち手53に手を掛けることができないので、箱型容器51を一旦手前側に引っ張り出す必要がある。
しかしながら、図11に示すように、カゴ車61の内側の幅と、箱型容器51の幅とがほぼ同じである場合、箱型容器51の側面に手を掛けて箱型容器51を引っ張り出そうにも、箱型容器51の両側面と、カゴ車61の柵62との間に手を進入させる隙間がなく、箱型容器51の側面に接触を図ることすらできない。また、図11に示す箱型容器51は蓋部材54を備えており、温度管理の必要な食品が収容されている場合には、保冷・保温、衛生管理等のために蓋部材54を開けるわけにもいかないことから、箱型容器51の内面に手を掛けることもできない。
さらに、発泡合成樹脂製の箱型容器51というのは、成形の都合上、また、所定の強度を確保する必要がある都合上、むやみに凹凸やリブを設けることができない。
本発明は、上記例示した問題点等を解決するためになされたものであって、その目的は、発泡合成樹脂により構成される箱型容器において、手前側に引っ張って移動させる場合の作業性の向上を図ることのできる箱型容器を提供することにある。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.略矩形板状の底壁部と、前記底壁部の各側辺部から上方に延出する側壁部とを備え、発泡合成樹脂よりなる箱型容器において、
前記側壁部のうち、所定のコーナー部を構成する第1側壁部と第2側壁部とに関し、
前記第1側壁部の外面側には、前記第2側壁部との境界部を含む範囲において第1凹部が設けられているとともに、
前記第1凹部の前記第1側壁部の横幅方向中央部側に隣接して、前記第1凹部よりも容器内方に凹む第2凹部が設けられており、
前記第2凹部の内面のうち前記第1凹部に連接する部位において、上下方向に延びる係止面が設けられていることを特徴とする箱型容器。
手段1によれば、第2側壁部側から第2凹部の第1凹部側の内面(係止面)に指先を引っ掛けて、箱型容器を比較的スムースに手前側に引っ張り出す(引き寄せる)ことができる。さらには、設置場所の壁面等に第1側壁部の外面を密着させて箱型容器を設置した場合であっても、第2側壁部側から第1凹部を介して第2凹部にまで指や手を差し入れることができる。従って、箱型容器を手前側に引っ張って移動させる場合の作業性の向上を図ることができる。また、箱型容器の側方において箱型容器の側面に手を掛けるためのスペースを確保する必要がなく、設置場所の省スペース化、箱型容器を運搬する運搬器具等の小型化等を図ることができる。
手段2.前記第1凹部及び前記第2凹部の少なくとも一部の上部には、当該凹部底面から容器外方に突出する支持部が設けられていることを特徴とする手段1に記載の箱型容器。
手段2によれば、第1凹部及び第2凹部に差し入れた手を上方に移動させることで、支持部の下面を支持することができ、そのまま支持部を押し上げることで、箱型容器の手前側を浮かせることができる。このように箱型容器の手前側を浮かせつつ引っ張り出すことによって、箱型容器を引っ張り出す際の摩擦抵抗を低減させることができ、作業性の向上を図ることができる。
特に、箱型容器同士を段積みすると、水平方向において互いに係合して位置ずれが防止されるような構成(スタッキング可能な構成)である場合、段積みされた箱型容器をスライドさせるためには、最初にスライドさせる上側の箱型容器の手前側を少し浮かせる必要がある。このため、箱型容器の手前側を浮かせ易くして、箱型容器の取出し易さを向上させるといった本手段2の作用効果が一層顕著なものとなる。
手段3.前記係止面は、上方に向けて前記第1側壁部の横幅方向中央部側に傾斜していることを特徴とする手段1又は2に記載の箱型容器。
手段3によれば、第2側壁部側から箱型容器を引っ張る場合に指を掛けることのできる第2凹部の第1凹部側の内面(係止面)が、上方に向けて第1側壁部の中央部側に傾斜している。このため、箱型容器の手前側を浮かせつつ箱型容器を引っ張り出す場合に、係止面に対して上方に向かう力を掛け易くなる。従って、箱型容器を引っ張り出す作業性の向上を図ることができる。
手段4.前記第2側壁部の側辺部と、前記第1凹部との間に形成される上下に延びる境界部が面取り形状となっていることを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載の箱型容器。
手段4によれば、第2側壁部側から第1凹部に対してより手を挿入し易くすることができる。尚、面取り形状としては、平面取り形状、丸面取り形状等が挙げられる。
箱型容器(容器本体)の上面側を示す斜視図である。 容器本体の上面側を示す斜視図である。 容器本体の下面側を示す斜視図である。 長辺側側壁部側の正面図である。 短辺側側壁部側の正面図である。 容器本体の一部断面を含む斜視図である。 カゴ車に積まれた箱型容器を示す斜視図である。 別の実施形態における容器本体の下面側を示す斜視図である。 別の実施形態における容器本体をカゴ車に積んだ状態を示す斜視図である。 別の実施形態における容器本体の下面側を示す斜視図である。 従来構成を説明するための斜視図である。
以下に、一実施形態について図面を参照して説明する。図1〜図3等に示すように、箱型容器1は、上方に開口する略四角箱状の容器本体2と、容器本体2の開口部を閉鎖可能な蓋部材4(図7参照)とを備えている。容器本体2は、略矩形板状の底壁部7と、底壁部7の相対する一対の長辺部からそれぞれ上方に延出する第1側壁部としての長辺側側壁部8と、底壁部7の相対する一対の短辺部からそれぞれ上方に延出する第2側壁部としての短辺側側壁部9とを備えている。
また、本実施形態の容器本体2及び蓋部材4は、それぞれ発泡ポリプロピレンによって、一体的に型成形されることで構成されている。このため、非発泡材によって構成されるものに比べ、全体的に肉厚が厚く構成されている上、肉厚を変化させることで段差等を形成するようになっている。さらに、本実施形態の箱型容器1は、温度管理の必要な食品の運搬や保管等に使用されるものであり、図6に示すように、一方の長辺側側壁部8の内面側には、保冷剤や保温材等を収容可能な壁内収容部11が形成されている。
尚、図7に示すように、蓋部材4の外寸は、容器本体2の外寸とほぼ同じであり、蓋部材4を容器本体2に被せても、蓋部材4が容器本体2よりも外方に突出することはない。また、図示は省略するが、蓋部材4の下面側には、蓋部材4を容器本体2に被せると、容器本体2の側壁部8、9の内周側に嵌合する嵌合凸部が設けられている。これにより、容器本体2に対する蓋部材4の水平方向における位置ずれが防止されるようになっている。
さらに、蓋部材4の上面側には、外周縁に沿って上方に突出する段積み用凸部12が設けられている。これに対し、図3等に示すように、容器本体2の底壁部7の下面には、底壁部7の外周縁を一段高く形成することで、容器本体2に蓋部材4を被せた状態の箱型容器1同士を上下に積み重ねた(段積みした)場合に、段積み用凸部12の上面に当接して支持される受部13が形成されている。このため、箱型容器1の段積み状態において、上側の箱型容器1の底壁部7のうち受部13の内周側に位置する部位が、下側の箱型容器1の段積み用凸部12の内周側に嵌合することとなる。これにより、水平方向における位置ずれを防止しつつ、箱型容器1同士を段積みする(スタッキングする)ことができるようになっている。尚、蓋部材4を外した容器本体2同士や、蓋部材4同士でもスタッキングできるように構成されている。
さて、図3〜図5等に示すように、本実施形態では、一方の長辺側側壁部8の外面側には、各短辺側側壁部9との境界部を含む範囲において、短辺側側壁部9の横幅を削るようにして第1凹部21が形成されるとともに、第1凹部21の長辺側側壁部8の横幅方向中央部側に隣接して、第1凹部21よりも容器内方に凹む第2凹部22が形成されている。これにより、第2凹部22の内面のうち第1凹部21に連接する部位において、短辺側側壁部9側から箱型容器1を手前側に引っ張る場合に指を掛けることのできる係止面24が形成されている。尚、第1凹部21と第2凹部22との間に、深さの違いによる段差(係止面24)以外の仕切りはなく、第1凹部21の底面(容器外方を向いている面)と、第2凹部22の内面である係止面24とが連接している。
図3等に示すように、本実施形態の第1凹部21及び第2凹部22は、長辺側側壁部8の上下方向中央部よりも下方に形成されている。また、長辺側側壁部8の外面のうち、第1凹部21及び第2凹部22の直上方における部位は凹まされることなく、その他の部位(第2凹部22の側方部位等)と面一となっている。このため、第1凹部21及び第2凹部22の上縁部を画定する第1凹部21及び第2凹部22の内面が形成されることとなる。以下、第1凹部21及び第2凹部22の上縁部を画定する内面を「支持面25」と称する。本実施形態では、支持面25が支持部を構成する。
支持面25は、第1凹部21及び第2凹部22の底面を基準とした場合には、容器外方に突出している。このため、第1凹部21及び第2凹部22に挿入した手を上方に移動させると、手の上辺部(人差し指の側面等)が支持面25に当接することとなる。さらに、かかる当接状態から支持面25を押し上げると、箱型容器1の手前側が浮き上がることとなる。
また、図3、図5等に示すように、支持面25は、第1凹部21及び第2凹部22の底面や長辺側側壁部8の外面に対して略直交方向に延びている。特に、本実施形態では、第1凹部21及び第2凹部22の上縁部の高さ位置が揃っており、支持面25のうち第1凹部21に対応する部位と第2凹部22に対応する部位とが面一となっている。このため、極力広い面積で支持面25を支持することができ、箱型容器1の手前側を浮かせる際に力を掛け易くなる。尚、第1凹部21及び第2凹部22は、底壁部7の下面にまで延設されており、第1凹部21及び第2凹部22の下縁部を画定するような第1凹部21及び第2凹部22の内面はない。
さらに、第1凹部21の横幅は、短辺側側壁部9の外面に親指を掛けつつ、残りの指を第1凹部21及び第2凹部22に挿入して、係止面24に指先を掛けることができる程度の幅(例えば、20mm〜90mm)となっている。さらに、第1凹部21の長辺側側壁部8の外面からの深さは、大人の手の厚みよりも若干長くなっている。また、第2凹部22は、少なくとも第1凹部21を介して第2凹部22にまで挿入された指の関節を当該第2凹部22内で曲げることが許容される空間を有している。
また、図4等に示すように、本実施形態では、第1凹部21と第2凹部22との境界部において上下に延びるようにして形成された係止面24は、上方に向けて長辺側側壁部8の横幅方向中央部側に傾斜している。さらに、図3、図6等に示すように、短辺側側壁部9の側辺部と、第1凹部21との間に形成される上下に延びる境界部が丸面取り形状となっている。加えて、第1凹部21の底面と係止面24との境界部についても面取り形状となっているが、係止面24のうち指が掛けられることとなる平らな面の面積が極力小さくならないように、短辺側側壁部9の側辺部と第1凹部21と境界部に比べて曲率半径が小さくなっている。
また、図1等に示すように、各短辺側側壁部9の外面側には、短辺側側壁部9の横幅方向中央部において、箱型容器1を持ち上げる際に指を掛ける持ち手27が形成されている。持ち手27は第1凹部21及び第2凹部22よりも上方に位置している。
また、図7に示すように、本実施形態の箱型容器1には、対応するカゴ車31が設けられている。カゴ車31は、箱型容器1を載置可能な略矩形板状のベース板32と、ベース板32の下面4隅に設けられるキャスター33と、ベース板32の3つの側辺部からそれぞれ上方に延出し、箱型容器1を5段に段積みした高さよりも高い柵34とを備えている。カゴ車31の内側収容空間の横幅(相対する柵34の間の距離)は、箱型容器1の短辺側側壁部9の横幅よりも若干大きい程度である。このため、箱型容器1をベース板32に載置した場合には、各長辺側側壁部8と柵34との間には、ほとんど隙間が形成されない。
さらに、カゴ車31の内側収容空間の奥行き幅は、箱型容器1の長辺側側壁部8の横幅よりも若干大きい程度である。このため、箱型容器1をベース板32に載置した場合には、カゴ車31の奥側に位置する短辺側側壁部9と柵34との間には、ほとんど隙間が形成されない。このように、箱型容器1の外寸に合わせてカゴ車31を設計することにより、カゴ車31を極力小型化させることができ、かかるカゴ車31に箱型容器1を段積みして運搬することで、小回りよく移動させたり、カゴ車31の保管スペースを小さくしたりすることができる。
また、箱型容器1をカゴ車31から取出す場合には、箱型容器1の長辺側側壁部8や奥側の短辺側側壁部9と、柵34との間に手を進入させるだけの隙間がないことから、先ず、手前の短辺側側壁部9側から第1凹部21を介して第2凹部22に指を挿入し、係止面24に指を掛けて引っ張る。このとき、第1凹部21及び第2凹部22に挿入した手を上方に移動させて支持面25を押し上げると、箱型容器1の手前側を浮かせることができる。特に、段積みされた状態の箱型容器1のうち上側の箱型容器1を取出す際には、箱型容器1の手前側を浮かせることで、箱型容器1同士で水平方向への相対移動を規制する状態を解除することができる。また、係止面24が上方に向けて長辺側側壁部8の横幅方向中央部側に傾斜しているため、係止面24に指を掛けた際に、箱型容器1に対して上側への力を掛け易くなっている。そして、箱型容器1を浮かせつつある程度手前側に引っ張り出す(引き寄せる)ことで、箱型容器1の奥方においてカゴ車31の柵34との間に手を挿入可能な空間が形成される。これにより、かかる空間を介して奥側の短辺側側壁部9の持ち手27に手を掛けることができるようになる。そして、一対の持ち手27に手を掛けて、箱型容器1を持ち上げ、カゴ車31から取出すこととなる。
尚、一対の短辺側側壁部9に持ち手27が形成されることで、箱型容器1をカゴ車31に載せる際に、作業者が腕を前後させるようにして一対の持ち手27を持ちながら、箱型容器1の半分以上をカゴ車31(ベース板32或いは既にカゴ車31に載せられている箱型容器1の上)に載せることができる。つまり、長辺側側壁部8にだけ持ち手が形成されるような構成を採用する場合、一般に持ち手は形成される側壁部の横幅方向中央部に形成されるため、持ち手を持ちながらでは、箱型容器1の半分以上をカゴ車31に載せることができない。従って、持ち手から手を離す際に、作業者は体の他の部位で箱型容器1がカゴ車31から転落しないように押さえておく必要が生じてしまう。このため、一対の短辺側側壁部9に持ち手27を形成することによって、箱型容器1の積み降ろしに際しての作業性の向上を図ることができる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、長辺側側壁部8の外面側には、短辺側側壁部9との境界部を含む範囲において、短辺側側壁部9の横幅を削るようにして第1凹部21が形成されるとともに、第1凹部21の長辺側側壁部8の横幅方向中央部側に隣接して、第1凹部21よりも容器内方に凹む第2凹部22が形成されている。このため、短辺側側壁部9側から第2凹部22の第1凹部21側の内面(係止面24)に指先を引っ掛けて、箱型容器1を比較的スムースに手前側に引っ張り出すことができる。さらには、設置場所の壁面に長辺側側壁部8の外面を密着させて箱型容器1を設置した場合であっても、短辺側側壁部9側から第1凹部21を介して第2凹部22にまで手を差し入れることができる。従って、箱型容器1を引っ張って移動させる場合の作業性の向上を図ることができる。また、箱型容器1の側方において箱型容器1の側面に手を掛けるためのスペースを確保する必要がなく、設置場所の省スペース化、箱型容器1を運搬する運搬器具(カゴ車31等)の小型化等を図ることができる。
さらに、第1凹部21及び第2凹部22を長辺側側壁部8の上縁部よりも下方に形成することによって、第1凹部21及び第2凹部22の底面の上縁部から容器外方に向けて略直交して延出し、第1凹部21及び第2凹部22の上縁部を画定する支持面25が設けられている。このため、第1凹部21及び第2凹部22に差し入れた手を上方に移動させることで、支持面25を支持することができ、そのまま支持面25を押し上げることで、箱型容器1の手前側を浮かせることができる。このように箱型容器1の手前側を浮かせつつ引っ張り出すことによって、箱型容器1を引っ張り出す際の摩擦抵抗を低減させることができ、作業性の向上を図ることができる。
特に、本実施形態では、箱型容器1同士を段積みすると、水平方向において互いに係合して位置ずれが防止されるような構成(スタッキング可能な構成)であるため、段積みされた箱型容器1をスライドさせるためには、スライドさせる上側の箱型容器1の手前側を少し浮かせる必要がある。このため、箱型容器1の手前側を浮かせ易くして、箱型容器1の取出し易さを向上させるといった作用効果が一層顕著なものとなる。
また、短辺側側壁部9側から箱型容器1を引っ張る場合に指を掛けることのできる係止面24は、上方に向けて長辺側側壁部8の横幅方向中央部側に傾斜している。このため、箱型容器1の手前側を浮かせつつ箱型容器1を引っ張り出す場合に、係止面24に対して上方に向かう力を掛け易くなる。従って、箱型容器1を引っ張り出す作業性の向上を図ることができる。さらに、短辺側側壁部9の側辺部と、第1凹部21との間に形成される上下に延びる境界部が面取り形状となっている。このため、短辺側側壁部9側から第1凹部21に対してより手を挿入し易くすることができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、第1凹部21及び第2凹部22が一方の長辺側側壁部8において形成されているが、第1凹部21及び第2凹部22の形成の対象とされる側壁部8、9や、第1凹部21及び第2凹部22の数は特に限定されるものではなく、利用条件に応じて適宜設計されるものである。例えば、図8に示すように、一対の長辺側側壁部8の左右両側部において第1凹部21及び第2凹部22を形成してもよい。この場合、図9に示すように、箱型容器1をカゴ車31に段積みすると、柵34のない手前側の開口に対し、短辺側側壁部9の左右両側方においてそれぞれ第1凹部21が臨むこととなる。これにより、箱型容器1をカゴ車31から引っ張り出す際に、左右一対の第1凹部21及び第2凹部22に対してそれぞれ手を挿入して係止面24に指を掛けることができる。従って、片手ではなく、両手を使って、バランスよくスムースに箱型容器1を引っ張り出すことができ、作業性の向上を図ることができる。
また、例えば、図10に示すように、短辺側側壁部9に対して第1凹部21及び第2凹部22を形成することとしてもよい。この場合、長辺側側壁部8側から短辺側側壁部9に形成された第1凹部21及び第2凹部22に手を差し入れて係止面24に指を掛けて手前側に引っ張ることができる。このため、短辺側側壁部9と設置場所の壁面との間に隙間なく箱型容器1が設置された場合であっても、箱型容器1を長辺側側壁部8側から手前側に引っ張り出すことができるようになる。さらに、図10に示すように、長辺側側壁部8及び短辺側側壁部9のそれぞれに第1凹部21及び第2凹部22を形成することにより、短辺側側壁部9側及び長辺側側壁部8側のどちら側からでも係止面24に指を掛けて手前側に箱型容器1を引っ張り出すことができる。このため、設置場所等に応じて適宜箱型容器1を設置する向きを変更しても、箱型容器1を手前側に比較的スムースに引っ張り出すことができるといった作用効果を発揮することができる。
(b)さらに、上記実施形態では、第1凹部21及び第2凹部22が長辺側側壁部8の上下方向中央部よりも下方の部位に形成されているが、かかる構成に限定されず、例えば、第1凹部21及び第2凹部22を上下方向中間位置にのみ形成したり、長辺側側壁部8の上縁部にまで形成したりすることとしてもよい。但し、前者の構成を採用する場合、塵等が溜まり易くなったり、洗浄性や成形性が低下したりするおそれがあるため、第1凹部21及び第2凹部22は下縁部にまで延設されていることが望ましい。また、後者の構成を採用する場合には支持面25が省略されてしまうため、その代わりに、第1凹部21及び第2凹部22のうち少なくとも一部の上部から容器外方に突出する凸部(支持部)を設けることとしてもよい。但し、上記実施形態のように、第1凹部21及び第2凹部22を長辺側側壁部8の上辺部よりも下方位置に形成することで、形状の複雑化や強度の低下を防止しつつ支持面25を形成して、箱型容器1の手前側を浮かせる際の作業性の向上を図ることができる。
(c)上記実施形態では、一対の短辺側側壁部9の外面側に持ち手27が形成されているが、かかる構成に代えて、又は、加えて、長辺側側壁部8の外面側に持ち手を形成することとしてもよい。また、持ち手27を省略することも可能である。尚、短辺側側壁部9の持ち手27を省略した構成を採用する場合において、箱型容器1をカゴ車31に載せて運搬した後にカゴ車31から取出す場合には、短辺側側壁部9側から第1凹部21及び第2凹部22を介して係止面24に指を掛けてある程度手前側に引っ張り出してから、箱型容器1の奥方に腕をまわして、短辺側側壁部9の下辺部から底壁部7の下面に手を掛け、箱型容器1を持ち上げることもできる。
尚、上記実施形態のカゴ車31には、箱型容器1を一列で積み上げるだけのスペースしか形成されていないが、箱型容器1を複数列で積み上げて運搬することができるように構成してもよい。この場合、互いに隣接する箱型容器1の長辺側側壁部8同士が当接していても、第1凹部21を介して第2凹部22にまで手を進入させて係止面24に指を掛け、箱型容器1を手前側に引っ張り出すことができる。
(d)上記実施形態では、長辺側側壁部8の内面側において保冷剤等を収容可能な壁内収容部11が形成されているが、壁内収容部11を省略してもよい。加えて、箱型容器1に収容される物品についても特に限定されるものではなく、温度管理の必要な食品以外にも、複雑な形状の工業用部品等を収容することとしてもよい。
また、上記実施形態では、第1凹部21の底面と短辺側側壁部9の側辺部との境界部、及び、第1凹部21の底面と係止面24との境界部が丸面取り形状とされているが、その他の面取り形状(平面取り形状等)としてもよいし、面取り形状としなくてもよい。
(e)上記実施形態では、容器本体2に対して着脱自在な蓋部材4を具備する箱型容器1に具体化されているが、容器本体2に対して回動可能に連結された蓋部材4を備える箱型容器や、蓋部材4のない箱型容器に適用してもよい。
(f)上記実施形態では、箱型容器1はポリプロピレンにより構成されているが、ポリエチレン、ポリスチレン等その他の樹脂材料により構成されることとしてもよい。
1…箱型容器、2…容器本体、4…蓋部材、7…底壁部、8…長辺側側壁部、9…短辺側側壁部、21…第1凹部、22…第2凹部、24…係止面、25…支持面、27…持ち手。

Claims (4)

  1. 略矩形板状の底壁部と、前記底壁部の各側辺部から上方に延出する側壁部とを備え、発泡合成樹脂よりなる箱型容器において、
    前記側壁部のうち、所定のコーナー部を構成する第1側壁部と第2側壁部とに関し、
    前記第1側壁部の外面側には、前記第2側壁部との境界部を含む範囲において第1凹部が設けられているとともに、
    前記第1凹部の前記第1側壁部の横幅方向中央部側に隣接して、前記第1凹部よりも容器内方に凹む第2凹部が設けられており、
    前記第2凹部の内面のうち前記第1凹部に連接する部位において、上下方向に延びる係止面が設けられていることを特徴とする箱型容器。
  2. 前記第1凹部及び前記第2凹部の少なくとも一部の上部には、当該凹部底面から容器外方に突出する支持部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の箱型容器。
  3. 前記係止面は、上方に向けて前記第1側壁部の横幅方向中央部側に傾斜していることを特徴とする請求項1又は2に記載の箱型容器。
  4. 前記第2側壁部の側辺部と、前記第1凹部との間に形成される上下に延びる境界部が面取り形状となっていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の箱型容器。
JP2012171632A 2012-08-02 2012-08-02 箱型容器 Active JP5940929B2 (ja)

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