JP5504111B2 - 保冷容器 - Google Patents

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Description

本発明は、マグロを保冷輸送する際に使用する保冷容器に関する。
従来、マグロを収容して目的地へ輸送するための保冷容器としては、上側に形成された開口からマグロを収容するための箱状の保冷容器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−151421号公報
ところで、保冷容器に重量のあるマグロを収容すると、マグロが収容された保冷容器を地面、もしくは移動用パレットの上に置いたり、先に置かれた保冷容器の上に積み重ねておく。そして、マグロの収容作業が終了すると、各保冷容器を他の場所へ移動させることが行われている。
前記のように積み重ねた保冷容器を他の場所へ移動させるには、最上部に位置する保冷容器から順に持ち上げてから、例えば保冷容器を移動させる手段であるフォークリフトなどに積み替えることになるが、保冷容器を持ち上げる際には、持ち上げたい保冷容器の底面とこの保冷容器の直下に位置する保冷容器との間に手を入れて保冷容器を保持しなければならない。しかしながら、マグロが収容された重量のある保冷容器を持ち上げながら保冷容器を保持することが非常にやり難いものであった。
そこで、本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、地面、もしくは移動用パレットの上に置かれたり、積み重ねた状態であっても、保持し易い保冷容器を提供することを課題とする。
本発明に係る保冷容器は、底部と、該底部の左右の縁部に立設された左右の側壁と、前記底部の前後の縁部に立設された前後の側壁とから、上側が開口された箱状に構成された容器本体を備え、前記開口からマグロを収容するための保冷容器であって、前記底部の底面の四隅に、前記容器本体を左右両側から保持するための切欠部が設けられ、各切欠部は、前後方向及び左右方向の2方向に開放された切欠きであり、かつ、4本の指が左右から入る大きさの前後方向に長い形状であることを特徴とする。
本発明によれば、例えば作業者が保冷容器の前後にそれぞれ立って保冷容器の左右両側に腕を回してから、左右両側に設けられた切欠部に手を入れて手を掛けることで保冷容器を容易に保持することができる。このように左右両側から保冷容器を保持することによって、保冷容器を安定よく持ち上げることができる。尚、切欠部に手を入れて保冷容器を保持してから持ち上げる他、補助部材を切欠部に入れ、その補助部材を手で持ち、保冷容器を補助部材を介して間接的に持ち上げてもよい。
また、左右の切欠部に左右両側から手を入れることができるだけでなく、積み重ねた保冷容器の左右両側にスペースが無い場合又はスペースが少ない場合には、切欠部に前側又は後側から手を入れることができ、狭い場所でも保冷容器を持ち上げることができる。しかも、保冷容器の強度面において有利な四隅に切欠部を設けることによって、保冷容器の保形強度が低下することを抑制することができる。この場合も、手に代えて補助部材を切欠部に入れ、その補助部材を手で持ち、保冷容器を補助部材を介して間接的に持ち上げてもよい。
また、切欠部を左右方向よりも前後方向に長くすることによって、切欠部に入れる手の幅の大きさに無関係に切欠部に左右両側から手を容易に入れることができ、迅速に保冷容器を持ち上げることができる。
また、本発明に係る保冷容器においては、前記切欠部の左右方向の寸法は、左右方向から入れる4本の指の付け根から先端までがほぼ入る大きさに設定されていることが好ましい。
また、本発明に係る保冷容器においては、前記切欠部の上面の外周縁には、外側ほど上方に位置するように角の取れた湾曲部が形成されていることが好ましい。
また、本発明に係る保冷容器においては、前記容器本体が発泡合成樹脂でなり、前記底部と前記左右の側壁との間の稜部分の少なくとも一部に前後方向に延びる肉厚補強部が設けられていることが好ましい。
かかる構成によれば、容器本体が発泡合成樹脂で構成されていても、作業者が保冷容器の前後にそれぞれ位置してマグロが収容された保冷容器を前側と後側とで持ち上げた場合に、保冷容器が前後方向で撓む(変形する)ことを肉厚補強部により抑制することができる。
また、本発明に係る保冷容器においては、前記底部が、偏平な底面を有する底部本体と、この底部本体の外周縁に連設され、かつ、該底部本体の底面よりも上方に位置する底面を有する底部外周部とを備え、該底部外周部に、前記切欠部が設けられていることが好ましい。
かかる構成によれば、床面などに対して接地させる偏平な底面を有する底部本体とは無関係な底部外周部に切欠部を形成することによって、底部本体の底面にまで切欠部の一部が延びるように切欠部を設けている場合において、底部本体の底面の一部の強度が弱くなるといったことがなく、保冷容器の重量を底部本体で安定よく接地支持させることができ、底部本体の一部が欠ける又は変形するなどのトラブル発生を防止することができる。
以上の如く、本発明によれば、切欠部を利用することによって、地面、もしくは移動用パレットの上に置かれたり、積み重ねた状態であっても、保持し易い保冷容器を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る保冷容器の全体の縦断側面図を示す。 同実施形態に係る保冷容器の容器本体であって、(a)はそれの平面図、(b)は同図A−A線断面図、(c)は同図B−B線断面図を示す。 同実施形態に係る保冷容器の上蓋であって、(a)はそれの底面図、(b)は同図(a)におけるC−C線断面図、(c)は同図(a)におけるD−D線断面図を示す。 同実施形態に係る保冷容器の容器本体であって、(a)はそれの底面図、(b)はそれの側面図、(c)はそれの正面図、(d)はそれの底面の角部の拡大斜視図を示す。 同実施形態に係る保冷容器の容器本体を上下方向に複数個積み重ねた状態を示しており、(a)はそれの側面図、(b)はそれの正面図を示す。 本発明の他の実施形態に係る保冷容器の容器本体であって、(a)は切欠部を略正方形にした要部の底面図、(b)は切欠部を鉤型状にした要部の底面図、(c)は切欠部の位置を変更した底面図を示す。 本発明の他の実施形態に係る保冷容器の容器本体であって、(a),(b),(c),(d)は切欠部の各種形状を示す要部の正面図である。
以下、本発明に係る保冷容器の一実施形態について、図1〜図3を参酌して説明する。
保冷容器1は、図1に示すように、マグロを上端の開口10Aから収容することができる箱型状の発泡合成樹脂でなる容器本体10と、この容器本体10の開口10Aを閉じて密閉状態にするための発泡合成樹脂でなる上蓋20とから構成されている。尚、発泡合成樹脂としては、特に限定されないが、例えば発泡ポリスチレン、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン等の各種発泡合成樹脂が利用できる。
容器本体10は、図2(a)〜(c)に示すように、平面視略長方形状に形成され、マグロを載置する載置面11Aを備えた底部11と、底部11の一対の長辺である左右の縁部に上方に向けて立設された左右の側壁12,12と、底部11の一対の短辺である前後の縁部から上方に向けて立設された前後の側壁13,13とを備え、これら4つの側壁12,13の上部にマグロを出し入れするための前記開口10Aが形成されて構成されている。
このように構成された容器本体10の内部構造について説明すれば、底部11と左右の側壁12,12との間の稜部分に、下方に凹状になるよう湾曲した円弧状の傾斜面部14が前後の側壁13,13に近い前後の部分を除く所定の長さに亘って設けられている。これら左右の傾斜面部14を設けている。
傾斜面部14は、前後方向中央部分(底部11の長辺方向中央を中心として底部11の長辺寸法の約1/2から1/4程度の長さの部分)14aと、その中央部分14aの前後端に連設される前側部分14b及び後側部分14bとを備えている。中央部分14aは、大きな径(例えば、R50〜R200)を有する円弧面に形成され、前側部分14b及び後側部分14bは、中央部分14aの径よりも小さい径を有し、かつ、前後の側壁13,13に向かって次第に円弧の径が小さくなる先窄まりの円弧面に形成されている。
前記のように傾斜面部14を底部11に備えさせることによって、底部11の内面(載置面11A)を凹面形状に形成することができるので、マグロZを収容すると、底部11の内面でマグロZの荷重が分散された状態で支持され、マグロZの荷重が底部11の特定箇所に集中することが回避される。しかも、傾斜面部14が底部11と左右の側壁12,12との間の稜部分に前後方向に延びる肉厚補強部として作用するので、底部11及び左右の側壁12,12の強度が高められ、後述するように保冷容器1を前側と後側とで持ち上げた場合に、保冷容器1が前後方向で撓む(変形する)ことを肉厚補強部により抑制することができる。
また、前後の側壁13,13の内面には、マグロZの頭部又は尾部が当たる部分に、発泡合成樹脂より硬質の板材で形成した補強板15が着脱可能に保持されている。補強板15は、前後の側壁13,13の底部から上方の所定位置まで内方へ突出して形成された保持部16によって着脱可能に保持されている。図では保持部16の高さが、前後の側壁13,13の底部から上端までの距離の1/4の高さになっているが、補強板15を保持できるのであれば、どのような高さであってもよい。
保持部16は、補強板15を前後方向の内方側から規制する前後規制部16aと、補強板15を左右両側から規制する左右規制部16b,16bとを有し、この前後規制部16a及び左右規制部16b,16bにより補強板15を上下方向に抜き挿し可能なポケット状の保持溝17を形成し、この保持溝17に補強板15の下端部分を挿し込むことで、前後の側壁13,13の内面に補強板15を着脱可能に保持している。補強板15の材質、厚み及び面方向の大きさは、収容するマグロZの大きさや重量に応じて任意に選択することができる。また、補強板15の材質としては、発泡合成樹脂より強度が高い材質、例えば、段ボール、プラスチック段ボール、各種プラスチック、ベニヤ板等が挙げられる。
また、左右の側壁12,12及び前後の側壁13,13の上端面、即ち、容器本体10の上端面には、内縁全周に亘って上向きに突出する嵌合用凸条18が設けられている。
一方、上蓋20は、図3(a),(b),(c)に示すように、底面(下面)が開口した箱状に形成されており、下端面の外縁全周に亘って下向きに突出する嵌合用凸条21が設けられ、この嵌合用凸条21を容器本体10の嵌合用凸条18の外側に嵌合することによって、容器本体10に取り外し可能に取付けられる。
上述のように構成された保冷容器1は、図1に示すように、容器本体10内にマグロZをまるごと収容するとともに、その上から保冷剤や氷(図示せず)などを詰め、容器本体10を上蓋20で密閉した状態で、消費地まで輸送されるようになっている。この保冷容器1では、例えば輸送時等に保冷容器1内のマグロZが前後方向に移動した場合、マグロZの鋭利な頭部又は尾部が、容器本体10の前後の側壁13,13の内面に設けられた補強板15,15に当たることとなり、マグロZの鋭利な頭部又は尾部が前後の側壁13,13に直接当たることはない。このため、前後の側壁13,13において亀裂が発生する等の不具合がなく、前後の側壁13,13の破損が防止されて保冷容器1の信頼性の向上が図れる。
保冷容器1の輸送が空輸の場合には、陸送と異なり、飛行機の離発着に伴い、保冷容器1に急激な加速がかかる。特に、マグロは100kg程度あるので、保冷容器1に急激な加速がかかると、マグロが慣性により移動してマグロの尖った頭部や尾部が保冷容器を構成する容器本体10の前後の側壁13,13を突き破るという問題がある。しかし、前記のように補強板15を装着しておけば、前後の側壁13,13の破損が防止されて保冷容器1の信頼性の向上が図れ、マグロの空輸に特に適した保冷容器に構成することができる。
また、保冷容器1は、補強板15を容器本体10の保持部16に着脱可能に保持させているので、容器本体10の構造を簡単にして当該容器本体10の製造が容易に行えるとともに、輸送後においていつでも簡単に容器本体10から補強板15を取外すことができて補強板15の分離回収が簡単であり、洗浄作業や廃棄処分が容易に行える。
更に、保冷容器1は、補強板15を容器本体10の保持部16に形成した保持溝17に挿し込んで保持させているので、補強板15の容器本体10への取付けを容易に行うことができるとともに、輸送時等に補強板15が前後方向及び左右方向に位置ずれする虞がない。
また、底部11は、偏平な底面19aを有する略長方形状の底部本体19Aと、この底部本体19Aの外周縁に連設され、かつ、該底部本体19Aの底面よりも上方に位置する底面19bを有する環状の底部外周部19Bとを備えている。これに対して、上蓋20の上面には、下方に突出した前記底部本体19Aが内嵌する凹部20A(図3(b),(c)参照)が形成されており、保冷容器1を上下方向に積み重ねたときに、下側の保冷容器1の上蓋20の凹部20Aに、上側の保冷容器1の底部本体19Aが内嵌することによって、上側の保冷容器1が下側の保冷容器1に対して前後方向及び左右方向のいずれの方向にも位置ずれすることがないようにしている。
また、底部11の底面の四隅のそれぞれには、図4(a)〜(d)に示すように、容器本体10を左右両側から両手で保持するための切欠部30が設けられている。切欠部30は、底部外周部19Bの前側の側壁13の前端から後側の側壁13へ向かう所定範囲に底部外周部19Bの底面19bから上方に凹むように形成された左右一対の前側切欠部30A,30Aと、底部外周部19Bの後側の側壁13の後端から前側の側壁13へ向かう所定範囲に底部外周部19Bの底面19bから上方に凹むように形成された左右一対の後側切欠部30B,30Bとから構成されている。前側切欠部30A,30A及び後側切欠部30B,30Bは、前後方向に長い底面視において略長方形状に形成されている。また、前側切欠部30A,30A及び後側切欠部30B,30Bのそれぞれの上面の外周縁には、外側ほど上方に位置するように角の取れた湾曲した湾曲部30Rが形成されている。
各切欠部30A又は30Bは、前側又は後側及び左側又は右側の2方向が開放され、かつ、切欠部30A又は30Bの上面30a又は30bから底部外周部19Bの底面19bまでの距離(深さ)が、前後方向及び左右方向のどの位置においても略同一に設定された切欠に構成されている。切欠部30A又は30Bの前記距離(深さ)は、例えば指がスムーズに入る程度の距離(深さ)であればどのような寸法に設定してもよいが、例えば20mm以上にしておくことが好ましい。また、切欠部30A又は30Bの前後方向の長さは、4本の指が左右から入る程度の大きさに設定することが好ましく、例えば70mm以上に設定することが好ましい。さらに、切欠部30A又は30Bの左右方向(奥行き方向)の寸法は、左右方向から入れる4本の指の付け根から指先がほぼ入る程度の大きさに設定することが好ましく、例えば60mm以上に設定することが好ましい。
このように前後の切欠部30A,30Bを備えた保冷容器1にマグロZを収容し、収容する度に保冷容器1を上下方向に積み重ねていく。そして、収容作業が終了し、積み重ねた保冷容器1を他の場所に移動させるために作業者が保冷容器1を一個ずつ持ち上げる手順を図5(a),(b)に基づいて説明する。
まず、作業者は、積み重ねた保冷容器1群の前後にそれぞれ立つ。この状態から、両腕を保冷容器1の左右両側に回してから、親指を除く4本の指を左右に設けられた切欠部30A,30A又は30B,30Bに左右両側から(図5(b)の矢印方向から)それぞれ入れる。そして、残る親指を左右の側壁12,12の外面に押し付けることにより両手で保冷容器1を把持(保持)することができる。このように保冷容器1の前後に居る作業者が保冷容器1を把持することによって、保冷容器1を安定よく持ち上げることができる。図5では、容器本体10に上蓋20を装着しないで容器本体10のみを積み重ねた場合を示しているが、特に、空輸の場合には、上蓋20を容器本体10に装着した保冷容器1を積み重ねることが好ましい。前記のように切欠部30A又は30Bを左右方向よりも前後方向に長くすることによって、手の幅の大きさに無関係に指を切欠部30A又は30Bに左右両側から容易に入れることができるだけでなく、多くの指(ここでは4本の指)を切欠部30A又は30Bに挿入することができ、一層安定よく保冷容器1を持ち上げることができる。
また、底部11の底面19aの四隅に2方向に開放された切欠部30A又は30Bを備えさせることによって、例えば積み重ねた保冷容器1の左右両側にスペースが無い場合又はスペースが少ない場合において、指を切欠部30A又は30Bに対して前側又は後側から挿入して手を切欠部30A又は30Bに入れることができ、狭い場所でも保冷容器1を持ち上げることが可能になる。しかも保冷容器1の強度面において有利な四隅に切欠部30A,30A、30B,30Bを設けることによって、保冷容器1の保形強度が低下することを抑制することができる。さらに、底部外周部19Bに切欠部30A,30A、30B,30Bを形成することによって、上蓋20の凹部20Aに内嵌する底部本体19Aに切欠部30A,30A、30B,30Bの一部が延びて形成された場合に、嵌合強度が弱くなることや底部本体19Aの一部の強度が弱くなるといったことがなく、商品価値を高めることができる。
尚、本発明に係る保冷容器は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、実施形態で示した略長方形状の切欠部30の形状を、図6(a),(b)に示す形状に構成してもよい。つまり、図6(a)は、略正方形状の切欠部31を示し、図6(b)は、鉤型状の切欠部32を示しており、切欠部の形状はどのような形状であってもよい。特に、図6(b)では、保冷容器1の左右両側から手を入れるスペースが全く無い場合でも、切欠部32に前側又は後側から手を入れ、保冷容器1の前後端部を下から受け止めた(保持した)状態で保冷容器1を持ち上げることができる。
前記実施形態では、底部11の底面の四隅、つまり前側の側壁13の前端から後側の側壁13へ向かう前端部分及び後側の側壁13の後端から前側の側壁13へ向かう後端部分に切欠部30を備えさせたが、図6(c)に示すように、前端部分よりも後側の側壁13寄りの部分及び後端部分よりも前側の側壁13寄りの部分のそれぞれに、左右一対の切欠部33,33を備えさせてもよい。要するに、切欠部を設ける位置は、底部の底面における前側の側壁13寄り部分及び後側の側壁13寄り部分であれば、どのような位置であってもよい。これら前側の側壁13寄り部分及び後側の側壁13寄り部分とは、保冷容器1の長手方向中央部を挟んで前側の側壁13側の部分を前側の側壁13寄り部分であり、後側の側壁13側の部分を後側の側壁13寄り部分である。図6(c)のように切欠部33,33を保冷容器1の長手方向中央部側に設けた場合には、四隅に設ける場合に比べて、保冷容器1を持ち上げたときの保冷容器1の前後方向での撓み量が小さくなる。
また、前記実施形態では、切欠部30の上面30aから底部外周部19Bの底面19bまでの距離(深さ)を、前後方向及び左右方向のどの位置においても略同一に設定したが、図7(a)〜(d)に示すように、左右方向(奥行き方向)において変化するように構成してもよい。図7(a)は、左右方向外側に位置する第1切欠部34Aと、左右方向内側に位置し、かつ、第1切欠部34Aの上面34aよりも高い上面34bを有する第2切欠部34Bとから切欠部34を形成している。そして、第1切欠部34Aと第2切欠部34Bとの境界部分に備えた段部34Dに指を掛けることによって、切欠部34に掛けた手が切欠部34から外れ難くなる。図7(b)は、左右方向内側に向かうほど上面が高くなる傾斜面35aを備えた切欠部35を備えている。図7(c)は、左右方向内側に向かうほど上面が高くなる上方側に突出する湾曲面36aを備えた切欠部36を備えている。図7(b)及び(c)においても、図4で示した上面が水平方向の偏平面となる切欠部30に比べて、切欠部35,36に掛けた手が切欠部35,36から外れ難くなる。図7(d)は、下方に突出する円弧状の凸部37aと上方に突出する円弧状の凹部37bが左右方向に交互に形成された波型形状の上面を備えた切欠部37を備えている。この切欠部37の凹部37bに指が入り込んで引っ掛かることによって、切欠部37に掛けた手が切欠部37から外れ難くなる。
また、前記実施形態では、切欠部30を容器本体10に4箇所設けたが、5箇所以上設けて実施することもできる。
また、前記実施形態では、補強板15を設けたが、マグロの頭部又は尾部が当たる側壁の部分に他の部分よりも硬質となる硬質部を容器本体10に一体形成する又は別体形成した硬質部を接着又は溶着により容器本体10に備えさせてもよい。
また、前記実施形態では、空輸用に最適となる容器本体10を示したが、陸送用に最適となるように容器本体10に入れた氷が解けた水を容器外へ排出することができる排出孔を備えた容器本体10であってもよい。尚、陸送用に用いる容器本体10には、補強板15などの補強部を省略して実施することもできる。
また、前記実施形態では、切欠部30の前後方向の長さを4本の指が入る程度の長さに設定したが、2本又は3本の指が入る長さに設定してもよいし、また5本の指の全てが入る長さに設定してもよい。場合によっては、手全体が完全に入るように前後方向の長さ及び左右方向(奥行き方向)の長さを設定してもよい。また、切欠部30に親指を除く4本の指を入れるとともに親指を左右の側壁12,12に押し付けることによって、容器本体10を手で把持することで容器本体10を安定よく持ち上げるようにしたが、容器本体10の底面を両手で受けるように支持した状態、つまり把持しない状態で持ち上げるようにしてもよい。
また、前記実施形態では、切欠部30に手を入れて保冷容器1を直接持ち上げるようにしたが、場合によっては、切欠部30に補助部材を入れ、その補助部材を手で持ち、保冷容器1を補助部材を介して間接的に持ち上げるようにしてもよい。
また、前記実施形態では、保冷容器1を発泡合成樹脂から構成したが、各種の合成樹脂などで構成してもよい。
1…保冷容器、10…容器本体、10A…開口、11…底部、11A…載置面、12…左右の側壁、13…前後の側壁、14…傾斜面部、14a…中央部分、14b…前側部分(後側部分)、15…補強板、16…保持部、16a…前後規制部、16b…左右規制部、17…保持溝、18…嵌合用凸条、19A…底部本体、19B…底部外周部、19a…底面、19b…底面、20…上蓋、20A…凹部、21…嵌合用凸条、30,31,32,33,34,35…切欠部、30A…前側切欠部、30a…上面、34A…第1切欠部、34B…第2切欠部、34D…段部、34a…上面、34b…上面、35a…傾斜面、36a…湾曲面、37a…凸部、37b…凹部、Z…マグロ

Claims (5)

  1. 底部と、該底部の左右の縁部に立設された左右の側壁と、前記底部の前後の縁部に立設された前後の側壁とから、上側が開口された箱状に構成された容器本体を備え、前記開口からマグロを収容するための保冷容器であって、
    前記底部の底面の四隅に、前記容器本体を左右両側から保持するための切欠部が設けられ、各切欠部は、前後方向及び左右方向の2方向に開放された切欠きであり、かつ、4本の指が左右から入る大きさの前後方向に長い形状であることを特徴とする保冷容器。
  2. 前記切欠部の左右方向の寸法は、左右方向から入れる4本の指の付け根から先端までがほぼ入る大きさに設定されていることを特徴とする請求項1に記載の保冷容器。
  3. 前記切欠部の上面の外周縁には、外側ほど上方に位置するように角の取れた湾曲部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の保冷容器。
  4. 前記容器本体は、発泡合成樹脂でなり、前記底部と前記左右の側壁との間の稜部分の少なくとも一部に前後方向に延びる肉厚補強部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の保冷容器。
  5. 前記底部は、偏平な底面を有する底部本体と、この底部本体の外周縁に連設され、かつ、該底部本体の底面よりも上方に位置する底面を有する底部外周部とを備え、該底部外周部に、前記切欠部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の保冷容器。
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