JP2012025434A - 段ボール箱 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 一対の端壁1から夫々連設された一対の上端フラップ10及び一対の側壁20から夫々連設された一対の上側フラップ30を有し、上側フラップ30の両側端部31に上端フラップ10の上外側角部11が上側から差し込まれて係合する差込孔32を形成し、上外側角部11を差込孔32に差し込んで上端フラップ10及び上側フラップ30を重ねて上端フラップ10の端縁13及び上側フラップ30の端縁33によって天面40に開口41を形成してなり、上側フラップ30に、その端縁33から切欠き形成されるとともに上端フラップ10の端縁13に沿う切欠き面34aを有して上端フラップ10の端縁13を手で支承したとき手の一部が挿入可能な切欠き部34を設けた。
【選択図】図1
Description
図9及び図10に示すように、この従来の段ボール箱Baは、一対の端壁100から夫々連設された一対の上端フラップ101及び一対の側壁110から夫々連設された一対の上側フラップ111を有し、上側フラップ111の両側端部112に上端フラップ101の外側の上外側角部102が上側から差し込まれて係合する差込孔113を形成し、上端フラップ101の上外側角部102を差込孔113に差し込んで上端フラップ101の両側端部103及び上側フラップ111の両側端部112を重ねた状態で、上端フラップ101の端縁104及び上側フラップ111の端縁114によって天面120に開口121を形成してなる。また、上端フラップ101には、段ボール箱Baの内部に品物が収容された状態で段ボール箱Baを持ち運ぶ際に把持する把持孔105が形成されている。
そして、この従来の段ボール箱Baの内部に品物を収容した状態で段ボール箱Baを持ち運ぶときは、上端フラップ101に形成された把持孔105に手を挿入し、把持孔105を構成する壁部105aを手で支承して段ボール箱を持ち上げることにより行なう。この場合、両方の把持孔105にそれぞれ手を挿入して両手で持ち、あるいは、一方の把持孔105のみに手を挿入して片手で持つようにする。ところで、この片手で持つやり方においては、把持孔105の幅が狭いので、持ちにくいことから、例えば、図10に示すように、開口121に手を入れて上端フラップ101の端縁104を手で支承して持つことも行なっている。
また、開口121の幅には限界があり、手を挿入しにくいことがあるので、それだけ、段ボール箱Baを持ちにくいという問題もある。
また、切欠き面が上端フラップの端縁に沿って形成されているので、開口の幅を大きくすることができ、そのため、手を挿入して支承しやすくなるので、段ボール箱を持ちやすくすることができる。
これにより、一対の上端フラップのどちら側を把持しても良いので、操作性を向上させることができる。
これにより、一方の上側フラップだけではなく、両方の上側フラップに切欠き部が設けられることになるので、バランスが良くなり、そのため、上側フラップの強度の不均衡を抑止することができる。
これにより、段ボール箱の天面に防滑剤が塗布されるので、段ボール箱を積み上げたときに、上側に位置する段ボール箱の底壁が下側に位置する段ボール箱の天面に対して滑らなくなり、そのため、段ボール箱の積み上げ時の安定性を向上させることができる。
図1乃至図8には、本発明の実施の形態に係る段ボール箱Bを示している。この段ボール箱Bは、一対の矩形状の端壁1から夫々連設された一対の上端フラップ10及び一対の矩形状の側壁20から夫々連設された一対の上側フラップ30を有し、上側フラップ30の両側端部31に上端フラップ10の外側の上外側角部11が上側から差し込まれて係合する差込孔32が形成され、上端フラップ10の上外側角部11を差込孔32に差し込んで上端フラップ10の両側端部12及び上側フラップ30の両側端部31を重ねた状態で、上端フラップ10の端縁13及び上側フラップ30の端縁33によって天面40に開口41を形成するものである。一対の端壁1には、段ボール箱Bを両手で持つ際に、手が挿入される把手孔4が形成されている。
また、この上側フラップ30には、一対の差込孔32の間に、例えばニス等の防滑剤42が塗布されている。
先ず、底壁70を構築して段ボール箱Bを組み立てる。組み立ては、図4及び図5に示すように、一対の下側フラップ60の互いの端縁63を接合させ、下側フラップ60の差入孔62に下端フラップ50の下外側角部51を上側から差し込んで下側フラップ60の両側端部61に下端フラップ50の両側端部52を夫々重ねて保持する。この場合、下端フラップ50の下外側角部51を差入孔62に差し込んで下端フラップ50を差入孔62に差し込むと、下中間片部55は下側フラップ60に重なるようになるが、このとき、差入孔62の周縁部が切り込み54に入り込み、下中間片部55は切り込み54により下外側角部51とは別に移動して下側フラップ60に重なるようになる。この場合、下端フラップ50の下端連設線3と下中間片部55の端縁53との間の距離L3を下端連設線3と下外側角部51の端縁53との間の距離L4よりも短く形成しているので、下外側角部51がある程度差入孔62に差し込まれてから下中間片部55が下側フラップ60に重なるようになるので、邪魔にならず、そのため、下端フラップ50を差入孔62に差し込みやすくすることができる。
これにより、下端フラップ50が下側フラップ60によって押えられ、下側フラップ60が下端フラップ50によって押えられるので、底壁70の強度を向上させることができる。
これにより、上端フラップ10が上側フラップ30によって押えられ、上側フラップ30が上端フラップ10によって押えられ、天面40に開口41が形成されて、天面40が閉じられる。
尚また、上記実施の形態において、防滑剤42を上端フラップ10と上側フラップ30とに塗布したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、下端フラップ50及び下側フラップ60にも塗布して良く、適宜変更して差し支えない。この場合、天面40と底壁70とに防滑剤42が塗布されるようになるので、段ボール箱Bを積み重ねた際に、上側に位置する段ボール箱Bの底壁70が下側に位置する段ボール箱Bの天面40に対してより一層滑らなくなり、そのため、段ボール箱Bの積み上げ時の安定性をより一層向上させることができる。また、防滑剤42を下端フラップ50及び下側フラップ60のみに塗布しても良い。
1 端壁
2 上端連設線
3 下端連設線
4 把手孔
10 上端フラップ
11 上外側角部
12 側端部
13 端縁
14 切り込み
15 上中間片部
20 側壁
21 上側連設線
30 上側フラップ
31 側端部
32 差込孔
33 端縁
34 切欠き部
34a 切欠き面
35 舌片
36 起立部
40 天面
41 開口
42 防滑剤
50 下端フラップ
51 下外側角部
52 側端部
53 端縁
54 切り込み
55 下中間片部
60 下側フラップ
61 側端部
62 差入孔
63 端縁
64 舌片
70 底壁
Claims (8)
- 一対の端壁から夫々連設された一対の上端フラップ及び一対の側壁から夫々連設された一対の上側フラップを有し、上記上側フラップの両側端部に上記上端フラップの外側の上外側角部が上側から差し込まれて係合する差込孔を形成し、上記上端フラップの上外側角部を上記差込孔に差し込んで上記上端フラップの両側端部及び上記上側フラップの両側端部を重ねた状態で、上記上端フラップの端縁及び上記上側フラップの端縁によって天面に開口を形成してなる段ボール箱において、
上記少なくとも何れか一方の上側フラップに、該上側フラップの上記開口を構成する端縁から切欠き形成されるとともに、少なくとも一方の上端フラップの端縁に沿う切欠き面を有し、上記上端フラップの端縁を手で支承したとき手の一部が挿入可能な切欠き部を設けたことを特徴とする段ボール箱。 - 上記切欠き部を、上記一対の上端フラップの端縁に夫々対応して設けたことを特徴とする請求項1記載の段ボール箱。
- 上記切欠き部を、上記開口の対角位置に設けたことを特徴とする請求項2記載の段ボール箱。
- 上記差込孔の一部を構成するとともに上記上側フラップの上記側壁に対する上側連設線上に起立し上記上端フラップの上記上外側角部の外側縁に対峙する起立部を設けたことを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の段ボール箱。
- 上記上端フラップの両側縁部に該上端フラップの端縁から左右対称位置に切り込みを入れ、該上端フラップの切り込みより外側に上記上外側角部を形成し、上記上端フラップの切り込みより内側に上中間片部を形成し、該上端フラップの上記端壁に対する上端連設線と上記上中間片部の端縁との間の距離を、上記上端連設線と上記上外側角部の端縁との間の距離より短く形成したことを特徴とする請求項1乃至4何れかに記載の段ボール箱。
- 一対の端壁から夫々連設された一対の下端フラップ及び一対の側壁から夫々連設され互いの端縁が接合する一対の下側フラップを備えて構成し、上記下側フラップの両側端部に上記下端フラップの外側の下外側角部が上側から差し込まれて係合する差入孔を形成し、上記下端フラップの下外側角部を上記差入孔に差し込んで上記下端フラップの両側端部及び上記下側フラップの両側端部を重ねた状態で保持することを特徴とする請求項1乃至5何れかに記載の段ボール箱。
- 上記下端フラップの両側縁部に該下端フラップの端縁から左右対称位置に切り込みを入れ、該下端フラップの切り込みより外側に上記下外側角部を形成し、上記下端フラップの切り込みより内側に下中間片部を形成し、該下端フラップの上記端壁に対する下端連設線と上記下中間片部の端縁との間の距離を、上記下端連設線と上記下外側角部の端縁との間の距離より短く形成したことを特徴とする請求項6記載の段ボール箱。
- 上記一対の上端フラップ及び一対の上側フラップの少なくとも何れかに防滑剤を塗布したことを特徴とする請求項1乃至7何れかに記載の段ボール箱。
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