JP2004284669A - 段ボール包装箱 - Google Patents

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Katsuhiro Osawa
勝弘 大澤
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Abstract

【課題】内フラップと外フラップをボクサー止めすることなくロックして空気流通用の開口も設けた段ボール包装箱を提供する。
【解決手段】箱主体1の一方の対向する側板部11、11の上端縁に折曲線11a、11aを介して連設した各内フラップ2、2の中央に先端縁から基端の前方に達するように設けた2本の切込線21、21間に係止片3をその基端の2条の折返線3aを介して連設した押え片部31と該押え片部31の先端に折曲線3bを介して挿し込み片部32を連設させて形成したものとしたうえ、各内フラップ2、2の基端に前記挿し込み片部32を挿し込むスリット33を設け、また、箱主体1の他方の対向する側板部12、12の上端縁に折曲線12a、12aを介して連設した各外フラップ4、4をその両側部に細幅な突合せ板部41を残して前記係止片3が臨む切欠部5を設ける。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、白菜、キャベツ等の野菜類を箱詰めして運搬、保管するために使用する段ボール包装箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
白菜、キャベツ等の野菜類を箱詰めして運搬、保管するために使用する段ボール包装箱は野菜類が蒸れて鮮度が落ちないようにするために箱主体の上部開口を閉じる上フラップの間に空気流通用の開口を設ける必要がある。そのため、従来は図6に示すように、A式の段ボール箱の各上フラップ101a、101bをショートフラップとしてその先端間に空気流通用の開口100を形成していた。そして、野菜類を収納したら上フラップの内フラップ101aと外フラップ10bとの重合箇所をボクサー止め102によりロックするものであった。しかし、このボクサー止め102は、開梱する際に手数が係る上にワイヤが手に接触したり、飛んで危険であるばかりでなく、野菜類を傷つける虞もあった。そこで、これを解決するものとしてボクサー止めによらずにフラップに係止部を形成して内フラップと外フラップとをロックするものが提案されている。(例えば、特許文献1、2参照)
【0003】
【特許文献1】特開2001−301742号公報(図2)
【特許文献2】特開2002−2665号公報(図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記した特許文献1、2に記載のものは、ボクサー止めによらずにフラップをロックすることができるものであるが、何れもロック用の係止片がフラップ上面より露出したものであるため、段積みした場合に上側に位置する箱を引きずった際に破損してロック機能を損なう問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するためになされた本発明の段ボール包装箱は、箱主体の一方の対向する側板部の上端縁に折曲線を介して連設した各内フラップの中央に先端縁から基端の前方に達するように設けた2本の切込線間に係止片をその基端の2条の折返線を介して連設した押え片部と該押え片部の先端に折曲線を介して挿し込み片部を連設させて形成したものとしたうえ、各内フラップの基端に前記挿し込み片部を挿し込むスリットを設け、また、箱主体の他方の対向する側板部の上端縁に折曲線を介して連設した各外フラップをその両側部に細幅な突合せ板部を残して前記係止片が臨む切欠部を設けたことを特徴とするものである。
【0006】
前記した発明によれば、内フラップと外フラップをもって上部開口に重合させて施蓋した後に内フラップに形成した係止片を外フラップの切欠部を介して上方に折曲させたうえ押え片部を外フラップの細幅な突合せ板部の上面に添装して該押え片部の先端に折曲線を介して連設した挿し込み片部を内フラップの基端に設けたスリットに挿し込めば、外フラップと内フラップは係止片によりにロックされて開蓋されることのないものであるうえ切欠部が開口された状態となるので箱主体内に外気が流通するので収納した野菜類が蒸れて鮮度が落ちる問題がないものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図を参照して説明する。
1は箱主体であり、該箱主体1の一方の対向する側板部11、11の上端縁に折曲線11a、11aを介して内フラップ2、2が連設されている。この各内フラップ2の中央に先端縁から基端の前方に達するように設けた2本の切込線21、21間に係止片3をその基端に段ボール素板厚さの間隔をおいて2条の折返線3aを介して連設した押え片部31と該押え片部31の先端に折曲線3bを介して挿し込み片部32を連設させて形成している。また、各内フラップ2の基端には折曲線11aに添わせて前記挿し込み片部32を挿し込むスリット33が設けられている。また、係止片3の押え片部31には摘み34が半円状の切込線34aにより形成されている。
【0008】
また、前記箱主体1の他方の対向する側板部12、12の上端縁に折曲線12a、12aを介して外フラップ4、4が連設されている。この各外フラップ4はその両側部には前記内フラップ2の基端と切込線21、21の基端との間の幅の無切込部と同幅とした先端同士が突き合う細幅な突合せ板部41を残して前記係止片3が臨む切欠部5を設けている。なお、図示の外フラップ4のように、中央に先端同士が突き合う中央突合せ板部42を残してその両側に切欠部5、5を設けておけば一方の切欠部5が空気導入に他方の切欠部5が空気排出口となり空気流通に好ましいが、中央突合せ板部42を残すことなく切欠部を一連に設けてもよい。また、底部のフラップの構造は特に限定されるものではないが、図3の点線及び図5の段ボール素板に示すように一切の封緘材不要とする所謂ワンタッチ形式を採用している。
【0009】
このように構成されたものは、箱主体1に白菜、キャベツ等の野菜類を収納して、箱主体1の上部開口を各内プラップ2を内側に伏倒させたうえ各外フラップ4を該内プラップ2に重合するように伏倒させて施蓋する。このように施蓋すれば、外フラップ4には内フラップ2に形成した係止片3が臨む切欠部5が設けてあるので、図2に示しようにこの切欠部5を通して前記係止片3の基端の2条の折返線3aを介して連設した押え片部31を先ず基端側の折返線3aを上方に向け折曲したうえ段ボール素板厚さの間隔をおいた先端側の折返線3aを外向きに折曲して、該押え片部31の先端に折曲線3bを介して連設した挿し込み片部32を内フラップ2の基端に折曲線11aに添わせて設けたスリット33に挿し込めば、外フラップ4の細幅な突合せ板部41、41は内フラップ2の基端と係止片3の押え片部31に挟持されるので、外フラップ4と内フラップ2は係止片3によりにロックされて開蓋されることのないものである。
【0010】
そして、切欠部5が臨む係止片3は前記したとおりロック状態では上方外向きに折曲されているので切欠部5は開口した状態であるから、この切欠部5を通じて外気が箱主体1内に入り内部の空気と入れ替わり野菜類が蒸れることなく保管、運搬をすることができるものである。また、野菜類を収納した段ボール製包装箱は保管、運搬の際に段積みする場合に上方の箱を引きずっても、係止片3の挿し込み片部32はスリット33から箱主体1内に挿し込まれて箱主体から露出していないで他物に接触し、破損してロック機能を損なう問題がないものである。
【0011】
さらに、段積みした場合に外フラップ4の上面に係止片3の押え片部31が位置しているので、該押え片部31の厚さが上下の箱のスペーサとなり、段積みした上下の箱の間には押え片部31の厚さ分の空気流通路が形成されるので、段積みしてもこの空気流通路を介して箱主体1の空気が入れ替わるものである。なお、底部のフラップの構造を図3の点線及び図5の展開図に示すように一切の封緘材不要とする所謂ワンタッチ形式を採用すれば、底部は周縁から中央に向かい上げ底状となり底部下面と下段の外フラップの間は空気の流通がよいものとなる。
【0012】
このように野菜類を収納した段ボール製包装箱の外フラップ4と内フラップ2を開くには、係止片3の挿し込み片部32をスリット33から手指により引き出だせば、係止片3は基端の2条の折返線3aを支点に段ボールのもつ弾発力により切欠部3の内側に復帰して外フラップ4の引き起こしの障害とならないので外フラップ4、内フラップ2の順により引き起こせばよいものであり、収納した野菜類を傷つけたり、作業者が怪我をする虞の無いものである。そして、野菜類を取り出した段ボール製包装箱を折り畳むには、底部のフラップの構造を一切の封緘材不要とする所謂ワンタッチ形式を採用していれば容易に折り畳み嵩張ることなく運搬、保管ができるうえ、開梱の際に段ボール製包装箱を傷つける虞がないのものである。
【0013】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の段ボール包装箱は、内フラップに形成した係止片がその押え片部を外フラップに設けた切欠部を介して内フラップの基端上面に添装した外フラップの突合せ板部の上部を押えたうえ先端の挿し込み片部を内フラップの基端に設けたスリットに挿し込んでいるの外フラップと内フラップは該係止片によりロックされて開蓋する虞もなく、挿し込み片部もスリットから箱主体内に位置するので段積みして上部に位置する箱を引きずっても破損してロック機能を損なうことも無いものである。また、係止片がロック状態の時は切欠部は開口された状態となり外気が箱主体内に流入するから箱詰めした白菜、キャベツ等の野菜類が蒸れて鮮度が落ちることのないものである。
従って、本発明の段ボール包装箱は従来の問題点を解決したものとして、その益大なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す一部切欠斜視図である。
【図2】本発明の実施形態を態様を異にして示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態を態様を異にして示す斜視図である。
【図4】本発明の実施形態の要部を示す断面図である。
【図5】本発明の実施形態の段ボール素板を示す正面図である。
【図6】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 箱主体扉
11 側板部
11a 折曲線
12 側板部
12a 折曲線
2 内フラップ
21 切込線
3 係止片
3a 折返線
3b 折曲線
31 押え片部
32 挿し込み片部
4 外フラップ
41 突合せ板部
5 切欠部

Claims (1)

  1. 箱主体の一方の対向する側板部の上端縁に折曲線を介して連設した各内フラップの中央に先端縁から基端の前方に達するように設けた2本の切込線間に係止片をその基端の2条の折返線を介して連設した押え片部と該押え片部の先端に折曲線を介して挿し込み片部を連設させて形成したものとしたうえ、各内フラップの基端に前記挿し込み片部を挿し込むスリットを設け、また、箱主体の他方の対向する側板部の上端縁に折曲線を介して連設した各外フラップをその両側部に細幅な突合せ板部を残して前記係止片が臨む切欠部を設けたことを特徴とする段ボール包装箱。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2441817A (en) * 2006-09-12 2008-03-19 Ds Smith Packaging Ltd A blank for a container
JP2012025434A (ja) * 2010-07-23 2012-02-09 Tohoku Shiki Kk 段ボール箱
CN105832232A (zh) * 2016-06-08 2016-08-10 上海出版印刷高等专科学校 纸巾盒
JP2017056993A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 王子ホールディングス株式会社 包装箱

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