JP2005001718A - 天面封緘箱 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】相対向して内側に折り込まれ一対の内フラップと相対向して前記内フラップ上に折り込まれる一対の外フラップを設け、かつその4枚のフラップが折り込まれた状態で天面に開口が形成されるように箱体の上部を封緘するようにした天面封緘箱において、
前記一対の内フラップの先端部における一方の角部寄りの個所に1個の切込溝20a,20bと、該切込溝に端部を連ねた折れ線または切込線からなる弱め線21a,21bを設け、また前記一対の外フラップにおける一方の角部寄りの個所に、前記切込溝に挿入して噛み合わせることが出来る1個の切欠き係合部30a,30bを設けてなり、天面封緘時に外フラップの下に折り込まれた内フラップの切込溝の外側縁部を前記弱め線を介して上方に折り曲げ、前記切込溝内に前記係合部を挿入して前記内フラップと外フラップをロックすることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、封緘材を使用しないで簡単に封緘ロックできる天面封緘箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
農産物を段ボールに箱詰めして出荷する場合、従来は生産者サイドで一度に多数の箱を組立て、これに荷詰めして出荷するので、組立てが容易なJIS−Z1507の0201形式(旧A−1形)の段ボール箱が多用されている。
この箱は、長方形状の4側板を一方向に連接し、その4側板に箱の底面及び天面を封鎖するため、底面側と天面側にそれぞれ上下の天面フラップを連接してなるほぼ直方体形状の箱であり、組立に際しては、連接した4枚の側板を角筒状に連結した後、上下の天面フラップを内側に折り曲げ、重ね合わせた部分をステープルと呼ばれる封緘材Sを専用のマシンンで打ち込んでジョイントするか(図6参照)、あるいはフラップをテープ貼りすることで封緘していた。
【0003】
しかし、ステープル方式によるジョイント作業は、ステープル打込みマシンで上下天面フラップの重合面の2箇所または4箇所をロックする必要があるが、ステープル打ち込みマシンは、重くて力を要するので非力の人間には取り扱いが大変であり、労力とコストが嵩む問題がある。また、金属針でケガの危険があり、あるいは収容する農産物にキズつけたり、開梱時に箱内に金属の針が混入することがある。
また、使用済みの箱を古紙として再利用する場合にあっても箱を解体処分する際に金属の針が混入したままであると危険であるし、ステープルや封緘テープは異物なので分別除去する作業が必要であるから、封緘材ごみの処理コストがかさむ問題がある。
こうしたことから、近年、環境負担の低減を目的として、封緘材の削減・廃止、封緘や開封作業性の向上及び解体作業等での安全性の向上等の要望が段ボール業界に寄せられている。すなわち封緘材を使用しないで封緘ロックできる包装箱が求められている。
【0004】
本発明は、斯かる実情に鑑み、封緘材を使用しないで迅速、簡単に天面を封緘ロックすることができる簡易封緘箱を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明は次のような構成を有する天面封緘箱を提案する。
(1) 箱体の4側壁の少なくとも上部に、それぞれ相対向して内側に折り込まれ一対の内フラップと相対向して前記内フラップ上に折り込まれる一対の外フラップを設け、かつその4枚のフラップが折り込まれた状態で天面に開口が形成されるように箱体の上部を封緘するようにした天面封緘箱において、
前記一対の内フラップの先端部における一方の角部寄りの個所に1個の切込溝と、該切込溝に端部を連ねた折れ線または切込線からなる弱め線を設け、また前記一対の外フラップにおける一方の角部寄りの個所に、前記切込溝に挿入して噛み合わせることが出来る1個の切欠き係合部を設けてなり、天面封緘時に外フラップの下に折り込まれた内フラップの切込溝の外側縁部を前記弱め線を介して上方に折り曲げ、前記切込溝内に前記係合部を挿入して前記内フラップと外フラップをロックすることを特徴とする天面封緘箱。
(2) 前記弱め線は、V形またはW形に形成された折れ線または切込線である(1)に記載した天面封緘箱。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。
図1は実施形態の封緘箱の展開図であり、図2〜5はそれぞれ実施形態の箱の組立説明図である。
実施形態の箱は1ピースの段ボール製ブランクシートからなるもので、相対向する側板1、3と側板2、4とを交互に折線を介して連接している。前記4枚の側板の上辺には、それぞれ天板を形成する4枚の天面フラップ5〜8を備えている。また、前記4枚の側板の下辺には、それぞれ底板を形成する底面フラップ9〜12を備えている。
【0007】
4枚の天面フラップ5〜8のうち、長側板1と3に連接したフラップ5と7は外フラップであり、短側板2と4に連接したフラップ6と8は内フラップであって、箱封緘時に内フラップの上に外フラップを折り込んで使用する。またこの実施形態の天面フラップ5〜8の長さ方向の寸法F1は、箱の幅面を構成する短側板2と4の幅方向寸法Wの1/2よりも短く設定されている。そのため、箱封緘時に、天面フラップ5〜8を内側に折り曲げて内フラップの上に外フラップを折り込んで封緘すると、箱天面中央部に開口部Hが図5に示すように形成される。
【0008】
同様に、4枚の底面フラップ9〜12のうち、長側板1と3に連接したフラップ9と11は外フラップであり、短側板2と4に連接したフラップ10と12は内フラップであって、箱封緘時に内フラップの上に外フラップを折り込んで使用する。またこの実施形態の底面フラップは何れも略矩形状に形成され、その長さ方向の寸法F2は、箱の幅面を構成する短側板2と4の幅方向寸法Wの1/2の長さとほぼ等しく形成されているから、箱の底面を組立たときには、底面フラップ9と11は突き合せとなり、底面全面が閉塞されるようになっている。
【0009】
一方、内外の天面フラップ5〜8には封緘材を使用しない、次のような天面ロック機構が形成されている。対向する内フラップ6と8において、先端両角部のうち、一方の角部寄りの個所に1個の切込溝20a、20bを設け、また、該切込溝に端部を連ねた折れ線または切込線からなる弱め線21a、21bを設ける。この折れ線または切込線からなる弱め線21a、21bは、図1にも例示したようにV字状またはW字状に形成する。
【0010】
他方、対向する外フラップ5と8の先端角部の一方で、前記切込溝20a、20bに隣りあう位置には、前記切込溝に挿入して噛み合わせることが出来る1個の切欠き係合部30a、30bを設ける。これらの切込溝と切欠き係合部は略V字状に形成されている。
なお、弱め線を形成する切込線は、ミシン線やブランク板厚の半分程度まで切込みを入れたハーフカット線で通常は構成するが、普通の押し罫で構成することもできる。
因みに符号13で示すものは、側板1の左辺に設けた接合片である。
【0011】
次に上記ブランクシートから、実施形態の箱を組み立てるときの手順を説明する。先ず側板1〜4を接合片13を介して角筒状に接合してから底面を組立てる。すなわち、箱を上下をひっくり返して短側面側の底面フラップ10と12を折り込んでから、その上に長側面側の底面フラップ9と11を順次折り込んで底面を組立てる。底組み完成後、箱を正立させて元の位置に戻し内容物を収納する。
【0012】
箱の天面を封緘するときは、図2〜5に示すように、対向する内フラップ6と8を90度内側に折り曲げ、その上に外フラップ5と7を折り曲げる(図3参照)。次に、外フラップの一方を手で押さえ、他方の手を天面の開口部Hから挿入して前記外フラップの下に折り込まれた一方の内フラップ6を掴んで上方に引き上げる。このとき、図4に示すように該内フラップ6には弱め線21aが形成されているので上方に向かって湾曲したり、略く字状に折り曲がることになるから、内フラップ6に設けた切込溝20aの外側縁部22aを外フラップ5の一方の角部に形成された切欠き係合部30aを挿入する。
【0013】
同じように、外フラップの他方を手で押さえ、開口部Hから前記外フラップの下に折り込まれたもう一方の内フラップ8を掴んで上方に引き上げる。内フラップ8に設けた切込溝20bの外側縁部22bを外フラップ7の一方の角部に形成された切欠き係合部30bを挿入する。
かくして対向する2枚の内フラップ6と8は、内側から外側にいわば巴状に折れ曲がって、切込溝20a、20bに外フラップ5と7の角部に形成された切欠き係合部30a、30bが挿入して噛みあうことになる。その結果、4側壁上部の内フラップと外フラップは、折り込まれた状態で天面の中央に開口Hが形成され、しかも内フラップと外フラップは互いにロックして環状に連結した状態となり天面を封緘する。
【0014】
なお、内容物の点検の必要性などで天面を再開封するときは、開口Hから手を入れて対向する外フラップ5と7を外側に開くと、内フラップには弱め線21a,21bが形成されているので上方に向かって湾曲したり、略く字状に折り曲がることになるから内フラップに設けた切込溝20a、20bと外フラップに形成された切欠き係合部30a,30bの係合は解除され、箱天面は容易に開封できる。
【0015】
【発明の効果】
このように本発明の箱は、天面封緘時に、外フラップの下に折り込まれた内フラップを箱内に90度以上押し下げず、内フラップを掴んで上方に引き上げるだけで内外両フラップを互いにロックすることができる。また、内フラップと外フラップは互いにロックして環状に連結した状態となり天面に開口を形成できるから、農産物収納箱として好適である。さらにまた本発明は、ステープルなどの封緘材を使用しないで、天面を封緘ロックすることができため、環境負荷の低減、封緘時の作業性の向上、解体時の安全性の向上という優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の箱の展開図である。
【図2】本発明の箱の開封状態を示す説明図である。
【図3】天面封緘時に、外フラップの下に内フラップを折り込んだ状態を示す本発明の箱の斜視図である。
【図4】天面封緘時に、外フラップの下に折り込んだ内フラップを掴んで上方に引き上げる途中の状態の説明図である。
【図5】天面封緘完了状態を示す斜視図である。
【図6】従来の箱の説明図である。
【符号の説明】
1,3 長側板
2,4 短側版
5,7 外フラップ
6,8 内フラップ
9〜12 底面フラップ
20a,20b 切込溝
30a,30b 切欠き係合部
21a,21b 弱め線
H 開口
Claims (2)
- 箱体の4側壁の少なくとも上部に、それぞれ相対向して内側に折り込まれ一対の内フラップと相対向して前記内フラップ上に折り込まれる一対の外フラップを設け、かつその4枚のフラップが折り込まれた状態で天面に開口が形成されるように箱体の上部を封緘する天面封緘箱において、
前記一対の内フラップの先端部における一方の角部寄りの個所に1個の切込溝と、該切込溝に端部を連ねた折れ線または切込線からなる弱め線を設け、また前記一対の外フラップにおける一方の角部寄りの個所に、前記切込溝に挿入して噛み合わせることが出来る1個の切欠き係合部を設けてなり、天面封緘時に外フラップの下に折り込まれた内フラップの切込溝の外側縁部を前記弱め線を介して上方に折り曲げ、前記切込溝内に前記係合部を挿入して前記内フラップと外フラップをロックすることを特徴とする天面封緘箱。 - 前記弱め線は、V形またはW形に形成された折れ線または切込線である請求項1に記載した天面封緘箱。
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JP2012025434A (ja) * | 2010-07-23 | 2012-02-09 | Tohoku Shiki Kk | 段ボール箱 |
JP2021062891A (ja) * | 2019-10-15 | 2021-04-22 | 王子ホールディングス株式会社 | 包装箱 |
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2003
- 2003-06-12 JP JP2003167574A patent/JP4140895B2/ja not_active Expired - Lifetime
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