JP2014172148A - キャリア - Google Patents

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Abstract

【課題】十分な衝撃吸収性を備えて、ウエハにおけるキャリアとの接触負荷を軽減する。
【解決手段】上定盤と下定盤との間にウエハSを挟み込んでウエハSを所定の厚みに研磨加工する際にウエハSを保持するキャリア2であって、外周部に複数のギヤ歯が形成された円板状のキャリア本体30と、キャリア本体30に形成された貫通孔33と、貫通孔33の内周面に、貫通孔33の周方向に間隔をあけて複数設けられたアーム部材34Aと、を備え、アーム部材34Aには、固定端37aから自由端37bに向けて貫通孔33の周方向に沿って延び、固定端37a側が貫通孔33の内周面に連結されるとともに、自由端37b側が貫通孔33の径方向に弾性変形可能なアーム本体が備えられ、複数のアーム部材34Aのアーム本体37により、内方にウエハSが収容される保持孔38が形成されているようにした。
【選択図】図7

Description

本発明は、ウエハを研磨加工して所定の厚みに調整するウエハ研磨装置で用いるキャリアに関する。
近年、携帯電話や携帯情報端末機器には、時刻源や制御信号等のタイミング源、リファレンス信号源等として水晶等を利用した圧電振動子が用いられている。この種の圧電振動子は、様々なものが知られており、例えば音叉型の圧電振動片を有するものや、厚み滑り振動する圧電振動片を有するもの等が知られている。
圧電振動片は、水晶、タンタル酸リチウムやニオブ酸リチウム等の各種の圧電体から形成されるものが一般的である。この圧電振動片の作製について具体的に説明すると、まず、圧電体の原石を切断してウエハにした後、該ウエハを所定の厚みまで研磨加工する。そして、研磨加工されたウエハを洗浄、乾燥させた後、フォトリソグラフィ技術によりエッチング加工して圧電振動片の外形を形成すると共に、所定の金属膜をパターニングして電極を形成する。これにより、1枚のウエハから一度に複数の圧電振動片を作製することができる。
このように作製される圧電振動片は、自身の厚みがウエハの厚みに依存するため、上述した研磨加工が品質等を決定付けるための特に重要な工程とされている。通常、研磨加工においては、原石から切断されたウエハをある程度の厚みまで粗く研磨するラッピング工程と、該ラッピング工程後、ウエハを鏡面研磨して所定の厚みまで高精度に仕上げるポリッシング工程と、を行っている。
研磨加工を行うウエハ研磨装置では、ウエハを研磨する際、上定盤と下定盤との間にウエハを挟みこみ、上定盤と下定盤とをウエハに対して相対的に回転させることによって、研磨を行う。上定盤と下定盤との間にウエハを挟み込むには、円板状で、ウエハを支持する保持孔が形成されたキャリアが用いられている。このキャリアは、その外周部にギヤ部が形成されて、遊星歯車機構によって上定盤と下定盤との間で遊星運動し、これによって、保持孔に保持されたウエハが研磨される。
図12に示すように、ウエハSとキャリア300の保持孔301との間には、ウエハSの保持孔301へのセットや保持孔301からの取り出しを容易に行うためにクリアランス302が存在している。
そして、保持孔301に保持されたウエハSには、上定盤と下定盤との間でウエハSの表面に沿った方向の摩擦力と、上定盤と下定盤との間でウエハSの表面に直交する方向の圧力とが作用している。このため、ウエハSを研磨する際には、前記の摩擦力と圧力が作用しているウエハSが、遊星運動しているキャリア300に対し、保持孔301内で相対的に移動し、ウエハSの外周部が保持孔301の内周面に衝突する。
そこで、特許文献1には、保持孔の内周部に、径方向に弾性変形可能な枠部を備えた構成が開示されている。この構成によれば、保持孔内でウエハが相対移動してウエハの外周部が保持孔の内周面に突き当たるときに、枠部が径方向に弾性変形することによって、ウエハに加わる衝撃や摩擦力や圧力によってウエハに作用する応力を緩和する。
特開2011−245562号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構成においては、枠部は、保持孔の周囲に貫通孔を形成することによって、貫通孔に対して保持孔の内周側に形成されたものとなっている。したがって、枠部は、その両端部が支持体によって支持されている。
このような両持ち構造の枠部は、ウエハが突き当たって保持孔の径方向に弾性変形したときの反発力が強い。このため、十分な衝撃吸収が行えず、ウエハの外周部に割れ・欠け・クラック・チッピングといったダメージを与えてしまうことがある。
そこでなされた本発明の目的は、十分な衝撃吸収性を備えて、ウエハにおけるキャリアとの接触負荷を軽減することのできるキャリアを提供することである。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明は、上定盤と下定盤との間にウエハを挟み込んで該ウエハを所定の厚みに研磨加工する際に前記ウエハを保持するキャリアであって、外周部に複数のギヤ歯が形成された円板状のキャリア本体と、前記キャリア本体に形成された貫通孔と、前記貫通孔の内周面に、該貫通孔の周方向に間隔をあけて複数設けられたアーム部材と、を備え、前記アーム部材には、固定端から自由端に向けて前記貫通孔の周方向に沿って延び、前記固定端側が前記貫通孔の内周面に連結されるとともに、前記自由端側が前記貫通孔の径方向に弾性変形可能なアーム本体が備えられ、複数の前記アーム部材の前記アーム本体により、内方に前記ウエハが収容される保持孔が形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、研磨時にウエハが衝突するとアーム本体が弾性変形し、ウエハが衝突するときの衝撃を緩和することができる。このとき、アーム本体が、固定端と自由端とを有する片持ちカンチレバー状をなしているので、特許文献1に記載の技術のように両端部が支持された枠部に比較して撓みやすく、変形量を大きくすることができる。
また、前記アーム部材は、前記貫通孔の内周面に固定された固定部を備え、前記アーム本体の前記固定端は、前記固定部を介して前記貫通孔の内周面に連結されているようにしてもよい。
この場合、アーム本体の固定端から自由端までを、貫通孔の内周面よりも内周側に配置することができ、貫通孔や保持孔の大きさや形状の自由度を高めることができる。
また、前記アーム本体は、前記アーム本体の一端側が前記固定端とされ、前記アーム本体の他端側が前記自由端とされた片持ち状とされているようにしてもよい。
この場合、固定部の大きさを調整することでアーム本体の長さを調整し、アーム本体の弾性変形に対する強度を調整することができる。
また、前記アーム本体の中間部が前記固定部に固定され、前記アーム本体は、前記固定部から貫通孔の周方向に沿って両側に延び、前記中間部が前記固定端とされ、両側の先端部が前記自由端とされているようにしてもよい。
この場合、アーム本体は、中間部からその両側に延びる部分が、それぞれ片持ちカンチレバー状をなす。
さらに、前記固定部が、前記貫通孔の内周面から該貫通孔の内方に向けて突出して設けられ、前記貫通孔の内周面側の基端を中心として、前記貫通孔の周方向に弾性変形可能に形成されているようにしてもよい。
この場合、ウエハの衝突によって、固定部がアーム本体とともに弾性変形することで、アーム本体を貫通孔の周方向に揺動させることが可能になり、アーム部材全体で衝撃吸収を行うことができる。
本発明によれば、片持ちカンチレバー状のアーム本体を備えることによって、十分な衝撃吸収性を備えて、ウエハにおけるキャリアとの接触負荷を軽減することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係るキャリアを用いて研磨を行うウエハ研磨装置の構成図である。 図1に示すウエハ研磨装置を構成するキャリア周辺の拡大図である。 図2のA−A矢視図である。 図1に示すウエハ研磨装置を構成する上定盤とパウダーホースとの取り付け関係を示す図である。 図1に示すウエハ研磨装置を構成するキャリア周辺の断面図であり、研磨パッドが取り付けられていない状態の断面図である。 図1に示すウエハ研磨装置を構成するキャリア周辺の断面図であり、研磨パッドが取り付けられている状態の断面図である。 第1の実施形態に係るキャリアを示す平面図である。 図1に示すウエハ研磨装置により研磨されたウエハが用いられた圧電振動子をリッド基板側から見た外観斜視図である。 圧電振動子の分解斜視図である。 圧電振動子を製造する際の一工程を示す図であって、圧電振動片をキャビティ内に収容した状態でベース基板用ウエハとリッド基板用ウエハとが陽極接合されたウエハ接合体の分解斜視図である。 第2の実施形態に係るキャリアを示す平面図である。 従来のキャリアにおけるウエハの保持状態を示す平面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明によるキャリアを実施するための形態を説明する。しかし、本発明はこれらの実施形態のみに限定されるものではない。
<第1の実施形態>
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1、本発明の第1の実施形態に係るキャリアを用いて研磨を行うウエハ研磨装置の構成図、図2は、図1に示すウエハ研磨装置を構成するキャリア周辺の拡大図、図3は、図2のA−A矢視図である。さらに、図4は、図1に示すウエハ研磨装置を構成する上定盤とパウダーホースとの取り付け関係を示す図である。
本実施形態のウエハ研磨装置1は、図1、図2に示すように、研磨液Wを供給しながらウエハSの両面を研磨して、該ウエハSの厚みを所定の厚みに調整する装置であって、キャリア2と、遊星歯車機構3と、上定盤4と、下定盤5と、研磨液供給手段6と、を備えている。
キャリア2は、図3に示すように、円板状のキャリア本体30と、キャリア本体30の外周部に、周方向に沿って所定ピッチで複数のギヤ歯が形成されたギヤ部31と、キャリア本体30の内周部に形成された、ウエハSが収納されるウエハ収納部32と、を備えて形成されている。キャリア2の厚みは、例えば約100μmである。なお、本実施形態では、ウエハ収納部32が1つ形成されたキャリア2を5枚備えている場合を例に挙げて説明するが、ウエハ収納部32の数、キャリア2の枚数は、それぞれウエハSの寸法、上定盤4及び下定盤5の寸法によって制約を受け、その制約の範囲内で自由に設定して構わない。そして、本実施形態では、5枚のキャリア2が、軸線L回りに該軸線Lを中心として等角度毎に配置されている。
上記軸線Lに沿って配置されるシャフト10には、サンギア11が固定され、サンギア11の外周側には、5枚のキャリア2の周囲を取り囲むように、リング状に形成されたインターナルギア12が配置されている。そして、5枚のキャリア2は、サンギア11及びインターナルギア12に対してギヤ部31が噛合した状態で配置されている。
これらサンギア11及びインターナルギア12は、図示しない駆動源により共に図3の紙面上において反時計方向に回転する。この際、サンギア11及びインターナルギア12の回転速度は、それぞれ別々の速度で回転するように調整されている。これにより、各キャリア2は、時計方向に自転しながら、軸線Lを中心に反時計方向に公転する。つまり、サンギア11及びインターナルギア12は、ギヤ部31を介してキャリア2に噛合され、該キャリア2を自転させながら軸線L回りに公転させる上記遊星歯車機構3として機能する。
図1に示すように、上定盤4及び下定盤5は、共に中心が刳り貫かれた環状に形成されており、キャリア2の上下に配置されている。この際、下定盤5は、回転テーブル13上に固定されており、回転テーブル13と共に軸線Lを中心としてキャリア2の公転方向とは反対方向(時計方向)に回転するようになっている。一方、上定盤4は、図1に示すポール14に沿って上下に移動可能とされており、下定盤5との距離を自在に調整できるようになっている。これにより、キャリア2に形成されたウエハ収納部32にウエハSを収納して保持或いは取り出したり、ウエハ収納部32に保持されたウエハSに所定の荷重を加えながら該ウエハSを両定盤4、5で挟み込んだりすることができるようになっている。
上定盤4の上方には、パウダーリング15が固定されたリングプレート16が配置されており、該リングプレート16の下面に上記ポール14が固定されている。パウダーリング15には、環状の溝部15aが形成されており、パウダーリング15の上方に配置された供給バルブ17から吐出された研磨液Wを内部に貯留できるようになっている。
また、リングプレート16には、複数のパウダーホース18の基端側が固定され、各パウダーホース18は、溝部15a内に連通した状態になっている。これにより、溝部15a内に一旦貯留された研磨液Wは、溝部15aからパウダーホース18内に流れ、パウダーホース18の先端に向かって流れるようになっている。パウダーホース18の先端は、上定盤4に形成された後述する複数の貫通孔に固定され、これにより、両定盤4、5の間に研磨液Wを供給することができるようになっている。
一方で下定盤5の下方には、研磨後に流れてきた研磨液Wを受け取る回収パン21と、回収パン21で受け取られて集められた研磨液Wを貯める研磨液槽22とが配置されている。研磨液槽22には、内部に溜まった研磨液Wを攪拌すると共に、研磨液Wを汲み上げて循環ホース23に循環させるポンプ24が設けられている。循環ホース23は、供給バルブ17に接続された分配器25に接続され、これにより、回収した研磨液Wを再度供給バルブ17に戻し、パウダーリング15の溝部15a内に供給できるようになっている。
なお、上述した研磨液Wは、研磨材が含有された液(スラリー)である。研磨材としては、一般的に酸化セリウム(CeO2)が慣用される。また、研磨液Wとしては、例えば、酸化セリウムと防錆材と水とからなる溶液等が挙げられる。また、回収パン21には、フィルタ26が設けられており、回収した研磨液Wに含まれるウエハSの研磨加工粉を除去している。これにより、常に清浄な研磨液Wを両定盤4、5の間に供給し続けることができるようになっている。
また、図4に示すように、上定盤4には複数の貫通孔4aが形成され、本実施形態において貫通孔4aは8つ形成されている。そして、これら貫通孔4aには上記パウダーホース18の先端が固定される。
ここで、パウダーホース18の固定についてより詳細に説明すると、該パウダーホース18は、円筒状に形成された継手20を介して貫通孔4aに差し込まれて固定される。この継手20には、略中間部分に外径が大きくなったストップリング20aが形成されている。
一方、上定盤4に形成された貫通孔4aの内径は、継手20の外径よりも若干大きいサイズとされている。これにより、継手20を貫通孔4a内に嵌め込んで嵌合固定できるようになっている。この際、継手20に形成されたストップリング20aが上定盤4の上面に接触するので、継手20は安定に固定されるようになっている。
このように、継手20を介して上定盤4の貫通孔4aに固定されたパウダーホース18によって、両定盤4、5の間に研磨液Wを供給することができるようになっている。なお、図1及び図2では、図を見易くするために継手20の図示を省略している。ここで、上述したパウダーリング15、リングプレート16、供給バルブ17、パウダーホース18、回収パン21、研磨液槽22、循環ホース23、ポンプ24及び分配器25は、研磨液Wを両定盤4、5の間に供給する上記研磨液供給手段6として機能する。
ところで、図1等においては、上定盤4および下定盤5に着脱可能に接着された上側研磨パッド100および下側研磨パッド101が接着された状態を示している。
上側研磨パッド100においても研磨液WをウエハS側に供給するための複数の不図示の貫通孔が形成されている。本実施形態では、これら不図示の貫通孔も、上定盤4の貫通孔4aと同様の配置位置とするが、任意の位置で構わない。
ウエハ研磨装置1では、図5に示すように、ウエハSを粗く削るラッピング工程では上述の上側研磨パッド100および下側研磨パッド101を取り外し、上定盤4および下定盤5でウエハSを挟み込んで、研磨加工を行い、図6に示すように、ウエハSを鏡面加工に仕上げるポッリンシング加工では、上側研磨パッド100および下側研磨パッド101を利用して、これらの間にウエハSを挟みこんで研磨する。
さて、図7に示すように、キャリア2に形成されたウエハ収納部32は、キャリア本体30に形成された例えば略矩形の貫通孔33と、貫通孔33の内周面に、貫通孔33の周方向に間隔をあけて複数(図7の例では、貫通孔33の四辺にそれぞれ一つずつ、計4個)設けられたアーム部材34Aと、を備えている。
アーム部材34Aは、貫通孔33の内周面に固定された固定部35と、貫通孔33の周方向に沿って延びたストレート形状のアーム本体37と、が一体に形成されている。
固定部35は、略矩形の貫通孔33の四隅に内周側に突出するようにして形成されている。
アーム本体37は、その一端側の基端部37aが固定部35を介して貫通孔33の内周面に連結されている。これによって、アーム本体37は基端部37aが固定端とされ、他端側の先端部37bが自由端とされた、片持ちカンチレバー状をなし、先端部37b側が貫通孔33の径方向に弾性変形可能とされている。
貫通孔33の四辺に設けられたアーム部材34Aのアーム本体37により、その内方にウエハSが収容される保持空間(保持孔)38が形成されている。保持空間38は、貫通孔33のうち、アーム本体37と、貫通孔33の内周面と、の間に設けられた間隙に連通している。保持空間38と前記間隙とは、アーム本体37の先端部37bと、貫通孔33の内周面と、の間に設けられた開口を通して連通している。
この保持空間38は、ウエハSとの間に所定のクリアランスが確保できるよう形成されている。つまり、矩形の貫通孔33の内周側で互いに対向するアーム本体37,37の間隔が、ウエハSの外形寸法よりも大きくなるよう形成されている。
次に、上記ウエハ研磨装置1を利用して行うラッピング加工およびポリッシング加工について説明する。
まず、ラッピング加工では、上定盤4を下定盤5から離間するようにポール14に沿って上方に移動させた後、キャリア2のウエハ収納部32内にウエハSを収納して保持させる。ウエハSを保持した後、図5に示すように、上定盤4を下降させ、ウエハ収納部32に保持されたウエハSの両面を上定盤4と下定盤5とで所定の荷重を加えながら挟み込む。
次いで、研磨液供給手段6により両定盤4、5の間に研磨液Wを供給すると同時に、遊星歯車機構3を駆動させてキャリア2を自転させながら両定盤4、5の中心を貫く軸線L回りに公転させる。但し、研磨液Wの供給と遊星歯車機構3の作動が同時ではなく、研磨液Wの供給を行った後に遊星歯車機構3を駆動させても構わない。また、遊星歯車機構3の駆動と同時に、下定盤5をキャリア2の公転方向とは反対方向に回転させる。
研磨液Wを供給するには、ポンプ24を作動させる。ポンプ24を作動させると、研磨液Wは、図1に示すように、研磨液槽22の中で十分に攪拌された後に汲み上げられて、循環ホース23内に送られる。そして、循環ホース23内を通過した後、研磨液Wは分配器25に送られ、該分配器25で分流されてパウダーリング15内の溝部15a内に送られる。そして、溝部15a内に送られた研磨液Wは、該溝部15a内に貯留されると共に各パウダーホース18に流れ込む。そして、パウダーホース18を流れた研磨液Wは、貫通孔4aを通過した後、両定盤4、5の間に流れ込む。これにより、研磨液Wの供給を行うことができる。
一方、遊星歯車機構3の駆動によってキャリア2が自転及び公転させられるので、ウエハ収納部32に保持されたウエハSも同時に自転及び公転運動する。これにより、ウエハSは、研磨液Wが間に供給された両定盤4、5によって両面が研磨加工させられる。
一方で、ポリッシング加工では、まず、上定盤4に上側研磨パッド100を接着するとともに、下定盤5に下側研磨パッド101を接着する。そして、上定盤4を下定盤5から離間するように上方に移動させた後、キャリア2のウエハ収納部32内にウエハSを収納して保持させる。ウエハSを保持した後、図6に示すように、ポール14に沿って上定盤4を下降させ、ウエハ収納部32に保持されたウエハSの両面を上定盤4と下定盤5とで所定の荷重を加えながら挟み込む。
これにより、ウエハSは、両定盤4、5の表面に接着された上側研磨パッド100および下側研磨パッド101に挟み込まれた状態となる。
次いで、上述と同様に、研磨液供給手段6により両定盤4、5の間に研磨液Wを供給すると同時に、遊星歯車機構3を駆動させてキャリア2を自転させながら両定盤4、5の中心を貫く軸線L回りに公転させる。これにより、上側研磨パッド100および下側研磨パッド101により両面が研磨加工させられる。
なお、フィルタ26を通過する際に、研磨加工粉は除去される。そのため、研磨液槽22には、清浄な研磨液Wだけが溜まった状態となる。そして、回収された研磨液Wは、再度ポンプ24によって送り出され、再使用される。
上記のラッピング加工およびポリッシング加工において、ウエハSを研磨しているときには、キャリア2に形成されたウエハ収納部32の保持空間38に収容されたウエハSは、上定盤4と下定盤5との間で、ウエハSを研磨するときの摩擦力が、ウエハSの表面に沿った方向に作用する。また、ウエハSには、上定盤4と下定盤5との間に挟み込まれることで、ウエハSの表面に直交する方向の圧力が作用している。
そして、前記したように、ウエハSと保持空間38との間には、クリアランスが形成されている。
このため、研磨中、ウエハSが、遊星運動しているキャリア2に対して、保持空間38内で相対的に移動することとなる。
図7に示すように、ウエハSが保持空間38内で相対移動することによって、アーム部材34Aのアーム本体37にウエハSが衝突すると、アーム本体37は、基端部37a側を中心として撓み、先端部37b側が貫通孔33の径方向に弾性変形する(図7中、二点鎖線参照)。これによって、ウエハSがアーム本体37に衝突するときの衝撃が緩和される。
次に、上述したウエハ研磨装置1を利用してラッピング工程およびポリッシング工程を行ったウエハSは、例えば、以下に示すような圧電振動子200の圧電振動片205の作製に用いられる。
(圧電振動子)
図8は、圧電振動子をリッド基板側から見た外観斜視図であり、図9は、圧電振動子の分解斜視図である。
図8、図9に示すように、上記圧電振動子200は、箱状のパッケージ201と、パッケージ201のキャビティC内に収納された圧電振動片205とを備えた表面実装型の圧電振動子200である。
パッケージ201は、ベース基板202及びリッド基板203が接合材204を介して積層され、互いに陽極接合されることで形成されている。このパッケージ201は、ベース基板202およびリッド基板203がガラス材料からなる、表面実装型のガラスパッケージである。
ベース基板202には、ベース基板202を貫通する一対の貫通電極206,207が設けられている。ベース基板202の裏面202aには、これら貫通電極206,207に電気的に接続された不図示の外部電極が設けられている。ベース基板202の表面202bには、貫通電極206,207に電気的に接続された引き回し電極208,209が形成されている。
リッド基板203は、ベース基板202に重ね合わせ可能な大きさの板状に形成されている。そして、リッド基板203の裏面203b側には、圧電振動片205が収容される矩形状の凹部203aが形成されている。この凹部203aは、ベース基板202及びリッド基板203が重ね合わされたときに、圧電振動片205を収容するキャビティCを形成する。
圧電振動片205は、水晶、タンタル酸リチウムやニオブ酸リチウム等の圧電材料から形成された音叉型の振動片であり、所定の電圧が印加されたときに振動するものである。
この圧電振動片205は、平行に配置された一対の振動腕部205a,205bと、一対の振動腕部205a,205bの基端側を一体的に固定する基部205cとからなる音叉型で、一対の振動腕部205a,205bの外表面上には、振動腕部205a,205bを振動させる図示しない一対の励振電極と、この一対の励振電極と、ベース基板202の表面202bに形成された引き回し電極208,209と、を電気的に接続する一対のマウント電極とを有している(何れも不図示)。
このように構成された圧電振動片205は、導電性接着剤や金等のバンプBを利用して、引き回し電極208,209上に接合されている。
これにより、圧電振動片205は、ベース基板202の表面202bから浮いた状態で支持されるとともに、各マウント電極と引き回し電極208,209とがそれぞれ電気的に接続された状態となる。
このように構成された圧電振動子200を作動させる場合には、ベース基板202に形成された外部電極(不図示)に対して、所定の駆動電圧を印加する。これにより、圧電振動片205の各励振電極に電流を流すことができ、一対の振動腕部205a,205bを接近・離間させる方向に所定の周波数で振動させることができる。そして、この一対の振動腕部205a,205bの振動を利用して、発振器、電子機器、電波時計において、時刻源、制御信号のタイミング源やリファレンス信号源等として利用することができる。
(圧電振動子の製造方法)
次に、上述した圧電振動子200の製造方法について説明する。
図10は、圧電振動子を製造する際の一工程を示す図であって、圧電振動片をキャビティ内に収容した状態でベース基板用ウエハとリッド基板用ウエハとが陽極接合されたウエハ接合体の分解斜視図である。
図10に示すように、複数のベース基板202が連なるベース基板用ウエハ220と、複数のリッド基板203が連なるリッド基板用ウエハ230との間に複数の圧電振動片205を封入してウエハ接合体240を形成し、ウエハ接合体240を切断することにより複数の圧電振動子200を同時に製造する。
圧電振動片205を作製するには、まず水晶のランバート原石を所定の角度でスライスした後、上記ウエハ研磨装置1においてラッピング研磨、ポリッシュ研磨を行って、所定の厚みのウエハSとする。続いて、フォトリソグラフィ技術によって圧電振動片205の外形形状にパターニングするとともに、金属膜の成膜およびパターニングを行って、励振電極(不図示)、引き回し電極208,209等を形成する。その後、圧電振動片205の共振周波数の粗調を行う。
リッド基板203を作製するには、ソーダ石灰ガラスを所定の厚さまで研磨加工して円板状のリッド基板用ウエハ230を形成した後、リッド基板用ウエハ230の裏面230aに、エッチング等によりキャビティC用の凹部203aを複数形成する。さらに、ベース基板用ウエハ220との接合面となるリッド基板用ウエハ230の裏面230a側を少なくとも研磨する。
ベース基板202を作製するには、ソーダ石灰ガラスを所定の厚さまで研磨加工して円板状のベース基板用ウエハ220を形成した後、例えばプレス加工等により、ベース基板用ウエハに一対のスルーホールを形成し、このスルーホール内に貫通電極206,207を形成する。
さらに、ベース基板用ウエハ220の表面220aに導電性材料をパターニングして、接合材204、引き回し電極208,209を形成する。
次に、ベース基板用ウエハ220の各引き回し電極208,209上に、圧電振動片205を、それぞれ導電性接着剤や金等のバンプBを介してマウントする。そして、ベース基板用ウエハ220とリッド基板用ウエハ230とを重ね合わせ、図示しない陽極接合装置で陽極接合する。これにより、圧電振動片205がキャビティC内に封止され、ベース基板用ウエハ220とリッド基板用ウエハ230とが接合されたウエハ接合体240が得られる。
こののち、一対の貫通電極206,207にそれぞれ電気的に接続された一対の外部電極(不図示)を形成し、圧電振動子200の周波数を微調整する。
周波数の微調が終了後、接合されたウエハ接合体240を切断して個片化することにより、互いに陽極接合されたベース基板202とリッド基板203との間に形成されたキャビティC内に圧電振動片205が封止された圧電振動子200を一度に複数製造される。
なお、上記のパッケージ201は、ベース基板202をセラミックからなるものとし、リッド基板203を金属またはガラス材料等からなる、セラミックパッケージとすることも可能である。この場合、ベース基板202とリッド基板203とを、前記接合材204に代えて、両基板202、203の間に配置されたシールリングによって接合してもよい。前記シールリングは、ベース基板202の外形よりも一回り小さい導電性の枠状部材であり、ベース基板202に接合される。前記シールリングは、銀ロウ等のロウ材や半田材等による焼付けによってベース基板202に接合、或いは、ベース基板202上に形成(例えば、電解メッキや無電解メッキの他、蒸着やスパッタ等により)された金属接合層に対する溶着等によって接合される。
また、このセラミックパッケージにおいては、リッド基板203が、銀ロウ等のロウ材や半田材等による焼付け等によって、前記シールリングと気密に接合される。なおリッド基板203の溶接方法としては、例えばローラ電極を接触させることによるシーム溶接や、レーザ溶接、超音波溶接等が挙げられる。また、リッド基板203と前記シールリングとの溶接をより確実なものとするため、互いになじみの良いニッケルや金等の接合層を、少なくともリッド基板203の下面と、前記シールリングの上面とにそれぞれ形成することが好ましい。
以上に記載したように、本発明の第1の実施形態によれば、キャリア2の貫通孔33に設けられたアーム部材34Aのアーム本体37が、基端部37aが固定端とされ、他端側の先端部37bが自由端とされた片持ちカンチレバー状をなしているので、研磨時にウエハSが衝突すると、アーム本体37が弾性変形してウエハSが衝突するときの衝撃を緩和することができる。このとき、アーム本体37が片持ちカンチレバー状であるので、特許文献1に記載の技術のように両端部が支持された枠部に比較して撓みやすく、変形量を大きくすることができる。これによって、ウエハSにおけるウエハ収納部32との接触負荷を軽減することができる。
また、ウエハSが衝突すると、アーム本体37は、先端部37bが貫通孔33の外周側に変位する。すると、アーム本体37は、基端部37aと先端部37bとの間が、貫通孔33の内周側に向けて突出するよう湾曲する。これにより、アーム本体37においてウエハSに対向する側の側面37sとウエハSとの接触面積を確保することが可能になり、アーム本体37に衝突するときにウエハSの外周部に作用する力(圧力)を小さくすることができる。
このようにして、研磨時にウエハSがキャリア2と干渉するときの衝撃を緩和することによって、ウエハSの外周部が傷ついたりするのを防ぐことが可能となる。
また、周方向に複数本が位置するアーム本体37によってウエハSを収容する保持空間38を形成することによって、貫通孔33や保持空間38については、その形の自由度が高まる。
さらに、アーム本体37は、その基端部37aが固定部35を介して貫通孔33の内周面に連結されている。これにより、アーム本体37の基端部37aを貫通孔33の内周面に直接連結した場合(図7中、点線Pで図示)に比較して、アーム本体37の基端部37aから先端部37bまでの長さを小さくすることができ、アーム本体37の弾性変形に対する強度を高めることが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明にかかるキャリアの第2の実施形態について説明する。なお、以下に説明する第2の実施形態においては、ウエハ収納部32に設けられたアーム部材の構成が、上記第1の実施形態で示したアーム部材34Aの構成とは異なるので、その相違点を中心に説明を行い、上記第1の実施形態と共通する構成については図中に同符号を付してその説明を省略する。
図11は、第2の実施形態に係るキャリアを示す平面図である。
この図11に示すように、本実施形態において、キャリア2に形成されたウエハ収納部32は、キャリア本体30に形成された例えば略矩形の貫通孔33と、貫通孔33の内周面に、貫通孔33の周方向に間隔をあけて複数(図11の例では、貫通孔33の四辺にそれぞれ一つずつ、計4個)設けられたアーム部材34Bと、を備えている。
アーム部材34Bは、貫通孔33の内周面に固定された固定部41と、貫通孔33の周方向に沿って延びたストレート形状のアーム本体40と、が一体に形成されている。
固定部41は、略矩形の貫通孔33の各辺の中央部に配置されて、貫通孔33の内周面から貫通孔33の内方に向けて突出するよう形成されている。
アーム本体40は、その長さ方向の中間部が、固定部41を介して貫通孔33の内周面に連結されている。これによって、アーム本体40は、長さ方向中央部が基端部40a、つまり固定端とされ、基端部40aから両側に、それぞれ貫通孔33の周方向に沿ってストレート形状のアーム体40c,40dが延びている。そして、アーム体40c,40dは、先端部40e,40fが自由端とされて、貫通孔33の径方向に弾性変形可能とされている。
貫通孔33の四辺に設けられたアーム部材34Bのアーム本体40により、その内方にウエハSが収容される保持空間(保持孔)42が形成されている。
この保持空間42は、ウエハSとの間に所定のクリアランスが確保できるよう形成されている。つまり、矩形の貫通孔33の内周側で互いに対向するアーム本体40,40の間隔が、ウエハSの外形寸法よりも大きくなるよう形成されている。
このようなアーム部材34Bは、ウエハSが摩擦力や圧力によって保持空間42内で相対移動してアーム本体40に衝突すると、アーム本体40の両側のアーム体40c,40dが、固定部41に連結された基端部40aを中心として、先端部40e,40f側が撓み、貫通孔33の径方向に弾性変形する。これによって、ウエハSがアーム本体40に衝突するときの衝撃が緩和される。
ここで、固定部41は、その断面二次モーメントの設定次第で、アーム本体40が弾性変形しても、固定部41は変形しない剛体とすることができる。また、固定部41を、アーム本体40の弾性変形にともなって、貫通孔33の内周面側の基端41aを中心として、貫通孔33の周方向に弾性変形し、アーム本体40の中間部に連結された連結部41b側が変位するものとすることもできる。
以上に記載したように、本発明の第2の実施形態によれば、キャリア2の貫通孔33に設けられたアーム部材34Bのアーム本体40が、中間部の基端部40aが固定端とされ、その両側に延びるアーム体40c、40dの先端部40e,40fが自由端とされた片持ちカンチレバー状をなしているので、研磨時にウエハSが衝突すると、アーム本体40が弾性変形してウエハSが衝突するときの衝撃を緩和することができる。このとき、アーム本体40のアーム体40c、40dのそれぞれが片持ちカンチレバー状であるので、特許文献1に記載の技術のように両端部が支持された枠部に比較して撓みやすく、変形量を大きくすることができる。これによって、ウエハSが衝突するときの衝撃を緩和し、ウエハSにおけるウエハ収納部32との接触負荷を軽減することができる。
また、ウエハSが衝突すると、アーム本体40は、基端部40aと先端部40e,40fとの間が、貫通孔33の内周側に向けて突出するよう湾曲する。これにより、アーム本体40においてウエハSに対向する側の側面40sとウエハSとの接触面積を確保することが可能になり、アーム本体40に衝突するときにウエハSの外周部に作用する力(圧力)を小さくすることができる。
このようにして、研磨時にウエハSがキャリア2と干渉するときの衝撃を緩和することによって、ウエハSの外周部が傷ついたりするのを防ぐことが可能となる。
また、周方向に複数本が位置するアーム本体40によってウエハSを収容する保持空間42を形成することによって、貫通孔33や保持空間42については、その形の自由度が高まる。
さらに、アーム本体40は、その基端部40aが固定部35を介して貫通孔33の内周面に連結されている。この固定部35の断面二次モーメントを適宜に設定することにより、固定部35を弾性変形しない剛体とすることによってアーム本体40を強固に支持し、アーム本体40のみを弾性変形させる構成としたり、固定部35をアーム本体40とともに弾性変形させる構成とすることもできる。このようにして、アーム部材34Bの設計の自由度を高めることが可能となる。
(その他の実施形態)
なお、本発明のキャリアは、図面を参照して説明した上述の各実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、貫通孔33を矩形としたが、上記第1および第2の実施形態で示したように、周方向に複数本を配したアーム本体37,40によってウエハSの形状に応じた保持空間38,42を形成するようにしたので、貫通孔33については、矩形に限らず、円形、多角形状等とすることも可能である。
また、アーム部材34A,34Bを、貫通孔33の周方向に間隔を隔てて4個設けるようにしたが、その数は、適宜変更することができる。
また、キャリア2を用いて研磨を行うウエハ研磨装置1の構成については、上記で示した構成に限らず、適宜他の構成とすることができる。
上記実施形態で示したキャリア2を用い、ウエハ研磨装置1で研磨するウエハSの用途は、上記に例示した圧電振動子200に限らず、他の様々な用途のものであってもよい。
これ以外についても、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
1…ウエハ研磨装置
2…キャリア
3…遊星歯車機構
4…上定盤
5…下定盤
6…研磨液供給手段
10…シャフト
11…サンギア
12…インターナルギア
30…キャリア本体
31…ギヤ部
32…ウエハ収納部
33…貫通孔
34A,34B…アーム部材
35…固定部
37,40…アーム本体
37a…基端部
37b…先端部
38,42…保持空間(保持孔)
40a…基端部
40c,40d…アーム体
40e,40f…先端部
41…固定部
41a…基端
41b…連結部
100…上側研磨パッド
101…下側研磨パッド
200…圧電振動子
200…パッケージ
205…圧電振動片
S…ウエハ

Claims (5)

  1. 上定盤と下定盤との間にウエハを挟み込んで該ウエハを所定の厚みに研磨加工する際に前記ウエハを保持するキャリアであって、
    外周部に複数のギヤ歯が形成された円板状のキャリア本体と、
    前記キャリア本体に形成された貫通孔と、
    前記貫通孔の内周面に、該貫通孔の周方向に間隔をあけて複数設けられたアーム部材と、を備え、
    前記アーム部材には、固定端から自由端に向けて前記貫通孔の周方向に沿って延び、前記固定端側が前記貫通孔の内周面に連結されるとともに、前記自由端側が前記貫通孔の径方向に弾性変形可能なアーム本体が備えられ、
    複数の前記アーム部材の前記アーム本体により、内方に前記ウエハが収容される保持孔が形成されていることを特徴とするキャリア。
  2. 前記アーム部材は、前記貫通孔の内周面に固定された固定部を備え、
    前記アーム本体の前記固定端は、前記固定部を介して前記貫通孔の内周面に連結されていることを特徴とする請求項1に記載のキャリア。
  3. 前記アーム本体は、前記アーム本体の一端側が前記固定端とされ、前記アーム本体の他端側が前記自由端とされた片持ち状とされていることを特徴とする請求項2に記載のキャリア。
  4. 前記アーム本体の中間部が前記固定部に固定され、前記アーム本体は、前記固定部から貫通孔の周方向に沿って両側に延び、前記中間部が前記固定端とされ、両側の先端部が前記自由端とされていることを特徴とする請求項2に記載のキャリア。
  5. 前記固定部が、前記貫通孔の内周面から該貫通孔の内方に向けて突出して設けられ、前記貫通孔の内周面側の基端を中心として、前記貫通孔の周方向に弾性変形可能に形成されていることを特徴とする請求項4に記載のキャリア。
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