JP2014168020A - パーツフィーダ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、アブソリュートエンコーダの分解能を下げることを可能とし、正確な制御を容易に行うことができるパーツフィーダを提供する。
【解決手段】パーツフィーダ1は、ギヤ部によってモータ20の回転で歯が送られるスプロケット30の歯毎に、歯を次位の歯に送るときのモータ20の回転量を記憶する記憶部12と、所定位置のスプロケット30の歯を特定するアブソリュートエンコーダと、アブソリュートエンコーダが特定した歯に対応する記憶部12の回転量の情報に基づいてモータ20を回転させるモータ回転制御部13と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、部品が保持されたテープをスプロケットの回転によって移動させることにより部品を搬送するパーツフィーダに関する。
従来、このような分野の技術文献として、特開2007−73632号公報がある。この公報には、電子部品を収納したテープが巻回されたリールが取り付けられ、リールからテープを繰り出していくことによって部品の搬送を行うテープフィーダが記載されている。この公報に記載されたテープフィーダにはテープを送り出すテープ送り機構が設けられており、このテープ送り機構は、駆動源としての送りモータと、複数のギヤと、テープの送り穴が嵌合されるスプロケットとを備えている。スプロケットの側面には着磁部分が所定のパターンで形成されており、テープフィーダ本体部の側板には上記着磁部分を検出する磁気センサが設けられており、上記スプロケットと磁気センサとでスプロケットの絶対位置を検出するアブソリュート型のエンコーダが構成されている。
この公報に記載されたテープフィーダは、スプロケットの各歯の画像データに基づいて各歯のテープ送り方向におけるずれとその補正量を演算し、この補正量に基づいてスプロケットの目標位置を補正する。このように、スプロケットの目標位置を補正してスプロケットの回転位置をフィードバック制御することにより、スプロケットの歯を正規位置で停止させることを可能としている。
特開2007−73632号公報
ところで、上述したようなパーツフィーダにおいては、電子部品を精度よく搬送するために、スプロケットの歯を停止させる位置について高い精度が求められている。しかしながら、実際はギヤ及びスプロケットの歯の寸法誤差やバックラッシュによって、歯を停止させる位置の精度が低下しているという問題がある。
そこで、前述したパーツフィーダでは、スプロケットと磁気センサとで構成されるアブソリュートエンコーダの分解能を高めることによって歯の停止位置の精度を高めているが、このようにアブソリュートエンコーダの分解能を高めると、測定値のずれが発生し易く正確な制御がしづらいという問題を発生させる虞がある。また、分解能が高い光学式のアブソリュートエンコーダは、数多くのスリットが設けられているため大型化されているという問題がある。更に、分解能が高い磁気式のアブソリュートエンコーダは、磁気自体が不安定になり易いため、より制御を難しくしてしまう可能性があるという問題がある。
そこで、本発明は、アブソリュートエンコーダの分解能を下げることを可能とし、正確な制御を容易に行うことができるパーツフィーダを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、モータの回転をギヤ部を介してスプロケットに伝達させることによりスプロケットを回転させ、部品を保持するテープに所定間隔毎に設けられたテープ送り用の送り穴がスプロケットの歯に嵌合されることによりスプロケットの回転に伴ってテープを移動させて部品を搬送するパーツフィーダにおいて、モータの回転における原点位置を特定する原点特定部と、ギヤ部によってモータの回転で送られるスプロケットの歯毎に、歯を次位の歯に送るときのモータの回転量を記憶する記憶部と、所定位置のスプロケットの歯を特定する歯特定部と、歯特定部が特定した歯に対応する記憶部の回転量の情報に基づいてモータを回転させるモータ回転制御部と、を備え、記憶部は、歯毎に設定された番地に対応して、次の番地に送るときのモータの回転量を示すパルス数を記憶しており、モータ回転制御部は、原点位置の特定後に、記憶部に記憶されている歯特定部が特定した番地の次の番地に対応するパルス数と原点位置との情報に基づいてモータの回転を停止させる。
上記のパーツフィーダは、ギヤ部によってモータの回転でスプロケットの歯が送られるようになっているので、モータの回転はギヤで減速されてスプロケットに伝達される。よって、モータを記憶部に記憶されているスプロケットの歯に応じた回転量で回転させ、この回転をギヤで減速させることにより、スプロケットの歯の停止位置を精度よく調整することが可能となるため、歯の停止位置の精度を高めることができる。また、記憶部は、スプロケットの歯毎に、歯を次位の歯に送るときのモータの回転量を記憶している。このように、記憶部は、スプロケットやギヤ列の寸法誤差やバックラッシュを加味したモータの回転量を予め歯毎に記憶している。また、歯特定部が所定位置の歯の番地を特定し、モータの回転及び原点位置の特定を行った後に、モータ回転制御部は、歯特定部が特定した番地の次の番地に対応するパルス数を参照して原点位置からモータを回転させる。このように、モータの原点位置から次の番地に対応するパルス数だけモータを回転させることにより、歯の停止位置の精度向上を可能としている。更に、歯特定部が所定位置の歯を検出すれば、その歯に応じてモータ回転制御部が予め記憶部に記憶されている回転量でモータを回転させていくので、スプロケットの歯の位置を検出するアブソリュートエンコーダの分解能を高めなくても、スプロケットの歯の停止位置の精度を高めることができる。また、上記のパーツフィーダは、予め記憶されている回転量でモータを回転させて歯の停止位置の精度を高めているので、アブソリュートエンコーダの分解能を高める必要が無く、装置が大型化する問題や制御が困難になる問題は発生しないため、正確な制御をし易くすることが可能となっている。
また、歯特定部は、電源がオンされた直後に、所定位置の歯の番地を特定し、歯特定部が番地を特定した後に、モータ回転制御部がモータを回転させてスプロケットの歯を次位の歯に送ると共に原点特定部がモータの原点位置を特定する。
上述した構成にあっては、電源のオン直後の初期設定時に歯の停止位置の調整を行っているので、歯の停止位置調整のための動作がパーツフィーダの通常の動作に影響を与えないようにすることができる。
また、ギヤ部は、スプロケットと同軸の第1のギヤと、第1のギヤと同一のギヤ比であって第1のギヤと噛み合う第2のギヤと、を備えており、歯特定部は、第2のギヤ上に設けられている。
ここで、従来のパーツフィーダのように、スプロケットによってアブソリュートエンコーダが構成されていると、着磁部分や磁気センサを配置するスペースがスプロケット周辺に必要となるため、スプロケット周辺の構造が複雑化してしまう。これに対して、上述した構成を備える本発明のパーツフィーダでは、スプロケットと同軸の第1のギヤでなく、第1のギヤに隣接する第2のギヤに歯特定部を設けているので、スプロケットから歯特定部を離すことができ、スプロケット周辺の構造を簡易にすることができる。また、第1のギヤと第2のギヤとはギヤ比が1対1であるため、歯特定部による歯の特定処理を簡易にすることができる。
本発明によれば、アブソリュートエンコーダの分解能を下げることを可能とし、正確な制御を容易に行うことができる。
本発明に係るパーツフィーダの一実施形態を示す斜視図である。 モータを示す側面図である。 モータを示す断面図である。 スプロケット、ギヤ部及びモータを示す側面図である。 変形例に係るスプロケット、ギヤ部及びモータを示す側面図である。 記憶部のマップを示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係るパーツフィーダの好適な実施形態について詳細に説明する。
図1に示されるパーツフィーダ1は、基板に、レジスタ、コンデンサ、IC、トランジスタ、等の小片状の電子部品を実装する表面実装機に対して着脱可能に装着されて利用される。パーツフィーダ1には、上記の電子部品を保持したテープ3が巻き付けられたリール2が装着されている。このリール2からは、テープ繰り出し機構10によってテープ3が間欠的に1ピッチずつ繰り出される。そして、テープ3の電子部品は、テープ繰り出し機構10の上部の部品取出部4に繰り出され、表面実装機のヘッドユニット(不図示)によって吸着され、そして、吸着された電子部品は表面実装機のヘッドによって基板に実装される。
テープ3には、テープ3の延在方向において所定間隔毎に設けられたテープ送り用の送り穴(不図示)が設けられており、テープ3の送り穴にスプロケット30の歯31(図4参照)が嵌合される。テープ3の送り穴にスプロケット30の歯31が嵌合された状態でスプロケット30が1ピッチずつ送られることにより、テープ3が移動して電子部品が搬送される。
パーツフィーダ1のテープ繰り出し機構10は、テープ繰り出し機構10を制御するCPU、ROM若しくはRAM又は両方を有する制御基板11と、制御基板11からの制御信号を受けて動作するモータ20と、テープ3を1ピッチずつ送るスプロケット30と、モータ20の回転駆動力をスプロケット30に伝達させるギヤ列(ギヤ部)40(図4参照)とを備えている。そして、制御基板11からの制御信号は、フレキシブルプリント回路基板14を通ってモータ20に出力される。
図2及び図3に示されるように、モータ20は、モータ軸25に固定されたロータマグネット24を有するロータ27と、ロータマグネット24の外周面に対向するコイル26bを有するステータ26とを備えている。ステータ26は、コイル26bと、コイル26bが巻回されたコア26aとを備えている。ロータ27は、ステータ26のコイル26bに供給される制御基板11からのパルスで、一定の角度だけ回転する。ロータ27と共に回転するモータ軸25は、円筒状のベアリング29の軸穴に挿入されている。モータ20のロータ27は、500パルスで一回転する。また、モータ20は、ロータ27の回転位置を検出するエンコーダ機能を有する光学エンコーダ21と、モータ20のロータ27の回転方向及び回転速度を検出するホール素子群22と、モータ20のロータ27の原点位置を特定する原点特定用ホール素子(原点特定部)23とを備えている。
図3に示されるように、光学エンコーダ21は、エンコーダスリット板21aと、投/受光型光学素子21bと、を備えたインクリメンタル型の光学式エンコーダである。エンコーダスリット板21aは、モータ20のモータ軸25に固定されている円盤状の部材であり、周方向にスリットパターンが形成されている。光学エンコーダ21の投/受光型光学素子21bは、エンコーダスリット板21aに対面する位置に配置されている。
投/受光型光学素子21bは、エンコーダスリット板21aに向かって光を照射し、エンコーダスリット板21aのスリットで透光された光を受光せず、反射された光のみを受光する。投/受光型光学素子21bは、エンコーダスリット板21aによって透光された光を受光せず反射されたのみを受光することで反射光のオン/オフを検出し、このオン/オフに伴う検出信号をフレキシブルプリント回路基板14を介して制御基板11に出力する。制御基板11では、光学エンコーダ21からの検出信号によってモータ20のロータ27の回転角度が分かるようになっている。
図2に示されるように、ロータマグネット24は、N極とS極とが周方向に交互に形成されたマグネットである。ロータマグネット24には、ホール素子群22と原点特定用ホール素子23が対面している。ホール素子群22は、周方向に並設された3個のホール素子22a,22b,22cを備えている。各ホール素子22a,22b,22cは、モータ20のロータ27の回転による磁界の変化に応じた信号を制御基板11に出力する。制御基板11では、各ホール素子22a,22b,22cからの信号によってロータ27の回転速度や回転方向を検出できるようになっており、検出した回転速度や回転方向に基づいて制御基板11がモータ20の駆動制御を行う。
制御基板11は、原点特定用ホール素子23からの信号の波形からロータ27の回転位置を検出し、原点として特定する。
また、モータ20が駆動すると、それに伴いギヤ列40を構成する各ギヤが回転する。図4に示されるように、ギヤ列40は、モータ20のモータ軸25と同軸でモータ軸25と共に回転する第1平歯ギヤ41と、第1平歯ギヤ41に噛合する第2平歯ギヤ42と、第2平歯ギヤ42と同軸で第2平歯ギヤ42と共に回転する第3平歯ギヤ43と、第3平歯ギヤ43に噛合する第4平歯ギヤ44と、第4平歯ギヤ44と同軸で第4平歯ギヤ44と共に回転する第5平歯ギヤ45と、第5平歯ギヤ45と噛合する第6平歯ギヤ(第2のギヤ)46と、第6平歯ギヤ46と噛合する第7平歯ギヤ(第1のギヤ)47とを備えている。
スプロケット30は、第7平歯ギヤ47と同軸で第7平歯ギヤ47と共に回転する。また、前述したように、モータ20のロータ27は500パルスで一回転するが、スプロケット30は歯31が一歯送られるときモータ20のロータ27が一回転以上回転するようにギヤ列40のギヤ比が設定されている。スプロケット30は、例えば30個の歯31を有しており、それぞれの歯31には、制御基板11が各歯31を識別するための番地が設定されている(図5参照)。また、スプロケット30には、テープ3の送り穴に嵌合する所定位置Aの歯31を特定する磁気式のアブソリュートエンコーダ(歯特定部)50が設けられている。
アブソリュートエンコーダ50は、円環状に形成され周方向の位置に応じて異なる磁気パターンを有する着磁部材53と、着磁部材53の磁気パターンに対面する位置に取り付けられて、磁気パターンの磁界を検出するホール素子54と、このホール素子54を保持する直方体状の保持部材51と、を備えている。アブソリュートエンコーダ50の着磁部材53は、第7平歯ギヤ47と共に回転するが、ホール素子54が着磁部材53から受ける磁界の強弱は、スプロケット30の回転位置、すなわち所定位置Aにどの歯31があるかに応じて異なっている。ホール素子54は、所定位置Aにどの歯31があるかに応じて異なった磁界を検出することにより、異なる波形の信号を制御基板11に出力する。波形によって、制御基板11では、所定位置Aにどの歯31があるかを特定できるようになっている。
また、図1に示されるように、制御基板11には、モータ20の動作を制御するためのプログラムが記憶されており、記憶されているプログラムとして、スプロケット30の歯31の番地とモータ20のパルス数との関係を示すマップM(図6参照)を記憶する記憶部12と、モータ20のロータ27の回転制御を行うモータ回転制御部13と、が設けられている。
図6に示されるように、記憶部12は、スプロケット30の歯31の番地毎に、所定位置Aの歯31を次位の歯31に送るときのモータ20のロータ27の回転量を記憶している。ところで、前述したように、モータ20のロータ27は500パルスの信号を受けて一回転する。仮に、単純にモータ20のロータ27の一回転で歯31を一歯ずつ送るとすると、スプロケット30及びギヤ列40の寸法誤差やバックラッシュの影響により、部品取出部4(図1参照)に対する歯31の停止位置が微妙にずれてしまう問題が発生し、歯31の停止位置の精度が低下するという問題が発生する。特に、近年では電子部品の小型化が進んでいるため、歯31の停止位置の精度が低いと、テープ3が保持する電子部品を上手く吸着できないという問題を生じさせてしまう。
そこで、このような問題を回避するために、アブソリュートエンコーダ50の分解能を高くすれば、歯31の停止位置の微調整が可能となるため、歯31の停止位置の精度を上げることはできる。しかしながら、アブソリュートエンコーダ50の分解能を上げると、アブソリュートエンコーダ50の測定値にずれが生じ易くなり正確な制御がしづらくなる問題や、アブソリュートエンコーダ50が大型化する問題を発生させる。
そこで、上記のような問題に対応するために、パーツフィーダ1では、アブソリュートエンコーダ50の分解能を高めることなく、歯31の停止位置の精度を高めることを可能としている。パーツフィーダ1では、歯31の停止位置の精度を高めるため、歯31毎に歯31の停止位置を微妙に変えており、記憶部12は、予め歯31毎にモータ20のロータ27の回転量の情報をパルス数として記憶している。そして、モータ回転制御部13は、アブソリュートエンコーダ50によって特定された歯31の番地に対応するマップMのパルス数の信号をモータ20に出力する。
また、図4に示されるように、ギヤ列40は、スプロケット30と同軸の第7平歯ギヤ47と、第7平歯ギヤ47と噛み合う第6平歯ギヤ46とを備えており、アブソリュートエンコーダ50は、スプロケット30の軸上に設けられている。このように、パーツフィーダ1では、スプロケット30の軸にアブソリュートエンコーダ50を設けているので、ギヤにアブソリュートエンコーダ50を設ける場合と比べて構成を簡易にすることができる。
また、パーツフィーダ1は、電源がオンされたときに、所定位置Aの歯31の位置を微調整する機能を有している。以下では、パーツフィーダ1の電源オン時の動作について説明する。
まず、パーツフィーダ1に電源が投入されると、その直後にアブソリュートエンコーダ50が所定位置Aの歯31の番地を特定する。その後、モータ回転制御部13は、モータ20を駆動させて、スプロケット30の歯31を送る。このとき、原点特定用ホール素子23は、検出した磁界に応じた信号を制御基板11に出力し、制御基板11がモータ20の原点位置の特定を行う。
その後、モータ回転制御部13は、アブソリュートエンコーダ50が特定した歯31の次の番地に対応するマップMのパルス数を参照して、原点位置からモータ20のロータ27を回転させて停止させる。このとき、モータ20を原点位置まで回転させたパルス数をアブソリュートエンコーダ50が特定した歯31の次の番地に対応するマップMのパルス数から減らす。こうして、初期設定としてマップMによって歯31の停止位置を微調整した後に、表面実装機のヘッドユニットによってテープ3からの電子部品の吸着が行われる。そして、制御基板11は、モータ20のロータ27を回転させるモータ回転信号を表面実装機から受信すると、再度、歯31の番地の特定、原点位置の特定、及び原点位置からのロータ27の回転を繰り返す。
すなわち、図6に示されるように、電源投入直後にアブソリュートエンコーダ50が特定した歯31の番地が2番地であるとすると、モータ回転制御部13はモータ20のロータ27を回転させて歯31を1ピッチ送る。そして、原点特定用ホール素子23によって原点位置の特定が行われた後に、モータ回転制御部13は、3番地に対応する503パルスを参照して原点位置からモータ20のロータ27を回転させる。このとき、モータ20を原点位置まで回転させたパルス数を503パルスから減らす。例えば、原点位置まで回転させたパルス数が100パルスである場合、原点位置から403パルスだけモータ20のロータ27を回転させる。
以上のように動作するパーツフィーダ1では、ギヤ列40によってモータ20のロータ27の回転でスプロケット30の歯31が送られ、モータ20のロータ27の回転はギヤ列40で減速されてスプロケット30に伝達される。よって、モータ20のロータ27をマップMに記憶されているスプロケット30の歯31に応じた回転量で回転させ、この回転をギヤ列40で減速させることにより、スプロケット30の歯31の停止位置を細かく調整することが可能となる。よって、歯31の停止位置の精度を高めることができる。また、記憶部12のマップMは、スプロケット30の歯31の番地毎に、歯31を次位の歯31に送るときのモータ20のロータ27の回転量を予め記憶している。このように、記憶部12は、スプロケット30やギヤ列40の寸法誤差やバックラッシュを加味したモータ20のロータ27の回転量を予め歯31毎に記憶している。
よって、アブソリュートエンコーダ50が所定位置Aの歯31の番地を特定し、モータ20のロータ27を回転させて原点位置の特定を行った後に、モータ回転制御部13は、アブソリュートエンコーダ50が特定した番地の次の番地に対応するパルス数を参照して原点位置からモータ20のロータ27を回転させる。このように、モータ20のロータ27の原点位置から次の番地に対応するパルス数だけモータ20のロータ27を回転させることにより、歯31の停止位置の精度向上を可能としている。また、アブソリュートエンコーダ50が所定位置Aの歯31の番地を特定すれば、その歯31に応じてモータ回転制御部13が予めマップMに記憶されている回転量でモータ20のロータ27を回転させていくので、アブソリュートエンコーダ50の分解能を高めなくても、歯31の停止位置の精度を高めることができる。また、パーツフィーダ1は、予めマップMに記憶されている回転量でモータ20のロータ27を回転させて歯31の停止位置の精度を高めているので、アブソリュートエンコーダ50の分解能を高める必要が無く、光学式のアブソリュートエンコーダを用いた場合における装置の大型化の問題や、磁気式のアブソリュートエンコーダを用いた場合における制御が困難となる問題は発生しない。従って、パーツフィーダ1では、装置の大型化を回避すると共に、正確な制御をし易くすることが可能となっている。
また、電源のオン直後の初期設定時に歯31の停止位置の微調整を行っているので、歯31の停止位置調整のための動作がパーツフィーダ1の通常の動作に影響を与えないようにすることができる。
ここで、変形例として図5に示されるように、第6平歯ギヤ46は、第7平歯ギヤ47とギヤ比が同一となっている。磁気パターンを有する着磁部材153と、磁気パターンの磁界を検出するホール素子154と、ホール素子154を保持する保持部材151とを備えたアブソリュートエンコーダ150は、第6平歯ギヤ46上に設けられている。このように、第6平歯ギヤ46にアブソリュートエンコーダ150を設けているので、スプロケット30からアブソリュートエンコーダ150を離すことができ、スプロケット30周辺の構造の厚みを抑えると共にスプロケット30周辺の構造を簡易にすることができる。更に、第6平歯ギヤ46と第7平歯ギヤ47とはギヤ比が1対1であるため、アブソリュートエンコーダ150及び制御基板11による歯の特定処理を簡易にすることができる。
本発明は、前述した実施形態に 限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、下記のような種々の変形が可能である。
初期設定として所定位置Aの歯31の停止位置を微調整した後に、テープ3から電子部品の吸着が行われ、その後に制御基板11がモータ回転信号を表面実装機から受信したが、制御基板11によるモータ回転信号の受信タイミングは、電源投入直後にアブソリュートエンコーダ50が歯31を特定した後であればいつでもよい。
上記では、アブソリュートエンコーダ50による歯31の番地の特定と、モータ20のロータ27の回転及び原点位置の特定と、原点位置から所定パルス数だけのモータ20のロータ27の回転と、が繰り返される処理について説明した。しかしながら、番地の特定と原点位置の特定は、電源オン直後の初回実行時にのみ行って、2回目以降は行わないようにしてもよい。このように、2回目以降は番地の特定及び原点位置の特定を行わないようにしても、番地は1ずつ増えていくので、マップMのパルス数に基づいてモータ回転制御部13がモータ20のロータ27を順次回転させていけば、歯31を正確な停止位置に停止させることが可能である。
図2に示されるように、モータ20は、エンコーダ機能を有する光学エンコーダ21と、原点を特定する原点特定用ホール素子23とを備えていたが、光学エンコーダ21に原点特定機能を持たせることも可能であり、この場合、原点特定用ホール素子23を省略できる。また、ホール素子群22がモータ20のロータ27の回転位置を検出するエンコーダ機能を有していてもよく、この場合、光学エンコーダ21を省略できる。なお、エンコーダ機能は、磁気式エンコーダで実現させてもよいし、光学式エンコーダで実現させてもよい。
また、上記実施形態では、モータ20のロータ27が500パルスで一回転したが、モータ20のロータ27が一回転するのに必要なパルス数は上記に限定されない。スプロケット30の歯31の数は30であったが、スプロケット30の歯31の数も上記に限定されない。更に、上記実施形態では、ロータ27の一回転で歯31が一歯ずつ送られたが、例えばロータの二回転で歯を一歯ずつ送る等、歯を一歯ずつ送るときのロータの回転量は上記に限定されない。また、上記実施形態では、歯31を一歯ずつ送ったが、例えばロータの一回転で0.5歯ずつ送る等、歯を送る単位についても上記に限定されない。
アブソリュートエンコーダ50がテープ3の送り穴に嵌合する所定位置Aにある歯31を特定したが、他の位置の歯31を特定してもよい。また、アブソリュートエンコーダ50は磁気式であったが、光学式であってもよい。
ギヤ列にはギヤが7枚設けられていたが、設定するギヤ比に応じてギヤの枚数は適宜変更できる。
記憶部12とモータ回転制御部13は同一の制御基板11に設けられていたが、別々の制御基板に設けられていてもよい。
1…パーツフィーダ、3…テープ、11…制御基板、12…記憶部、13…モータ回転制御部、20…パルスモータ(モータ)、23…原点特定用ホール素子(原点特定部)、30…スプロケット、31…歯、40…ギヤ列(ギヤ部)、46…第6平歯ギヤ(第2のギヤ)、47…第7平歯ギヤ(第1のギヤ)、50,150…アブソリュートエンコーダ(歯特定部)、A…所定位置、M…マップ。

Claims (3)

  1. モータの回転をギヤ部を介してスプロケットに伝達させることにより前記スプロケットを回転させ、部品を保持するテープに所定間隔毎に設けられたテープ送り用の送り穴が前記スプロケットの歯に嵌合されることにより前記スプロケットの回転に伴って前記テープを移動させて前記部品を搬送するパーツフィーダにおいて、
    前記モータの回転における原点位置を特定する原点特定部と、
    前記ギヤ部によって前記モータの回転で送られる前記スプロケットの前記歯毎に、前記歯を次位の前記歯に送るときの前記モータの回転量を記憶する記憶部と、
    所定位置の前記スプロケットの前記歯を特定する歯特定部と、
    前記歯特定部が特定した前記歯に対応する前記記憶部の前記回転量の情報に基づいて前記モータを回転させるモータ回転制御部と、
    を備え、
    前記記憶部は、前記歯毎に設定された番地に対応して、次の番地に送るときの前記モータの回転量を示すパルス数を記憶しており、
    前記モータ回転制御部は、前記原点位置の特定後に、前記記憶部に記憶されている前記歯特定部が特定した前記番地の次の番地に対応する前記パルス数と前記原点位置との情報に基づいて前記モータの回転を停止させる、
    パーツフィーダ。
  2. 前記歯特定部は、電源がオンされた直後に、前記所定位置の前記歯の前記番地を特定し、
    前記歯特定部が前記番地を特定した後に、前記モータ回転制御部が前記モータを回転させて前記スプロケットの前記歯を次位の前記歯に送ると共に前記原点特定部が前記モータの前記原点位置を特定する、
    請求項1に記載のパーツフィーダ。
  3. 前記ギヤ部は、前記スプロケットと同軸の第1のギヤと、前記第1のギヤと同一のギヤ比であって前記第1のギヤと噛み合う第2のギヤと、を備えており、
    前記歯特定部は、前記第2のギヤ上に設けられている、
    請求項1又は2に記載のパーツフィーダ。
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