JP6341721B2 - テープフィーダ及びテープフィーダの制御方法 - Google Patents

テープフィーダ及びテープフィーダの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、部品が保持されたテープをスプロケットの回転によって移動させることにより部品を搬送するテープフィーダ及びテープフィーダの制御方法に関する。
従来、このような分野の技術文献として、特開2007一73632号公報がある。この公報には、電子部品を収納したテープが巻回されたリ一ルが取り付けられ、リ一ルからテープを繰り出していくことによって部品の搬送を行うテープフィーダが記載されている。この公報に記載されたテープフィーダにはテープを送り出すテープ送り機構が設けられており、このテープ送り機構は、駆動源としての送りモータと、複数のギヤと、テープの送り穴が嵌合されるスプロケットとを備えている。スプロケットの側面には着磁部分が所定のパタ一ンで形成されており、テープフィーダ本体部の側板には上記着磁部分を検出する磁気センサが設けられており、上記スプロケットと磁気センサとでスプロケットの絶対位置を検出するアブソリュート型のエンコーダが構成されている。
この公報に記載されたテープフィーダは、スプロケットの各歯の画像デ一タに基づいて各歯のテープ送り方向におけるずれとその補正量を演算し、この補正量に基づいてスプロケットの目標位置を補正するようになっている。このように、スプロケットの目標位置を補正してスプロケットの回転位置をフィ一ドバック制御することにより、スプロケットの歯を正規位置で停止させることを可能としている。
特開2007一73632号公報
ところで、上述したようなテープフィーダにおいては、電子部品を精度よく搬送するために、スプロケットの歯を停止させる位置について高い精度が求められている。しかしながら、実際はギヤ及びスプロケットの歯の寸法誤差やバックラッシュによって、歯を停止させる位置の精度が低下しているという問題がある。
そこで、前述したテープフィーダでは、スプロケットと磁気センサとで構成されるアブソリュートエンコーダの分解能を高めることによって歯の停止位置の精度を高めているが、このようにアブソリュートエンコーダの分解能を高めると、測定値のずれが発生し易く正確な制御がしづらいという問題を発生させる虞がある。また、分解能が高い光学式のアブソリュートエンコーダは、数多くのスリットが設けられているため大型化されているという問題がある。更に、分解能が高い磁気式のアブソリュートエンコーダは、磁気自体が不安定になり易いため、より制御を難しくしてしまう可能性があるという問題がある。さらに、分解能が高いアブソリュートエンコーダは価格が高いという問題もある。
そこで、本出願人はこの問題の解決を目指して、スプロケットと同軸上に設けられた円盤に段階的に変化する指標を設け、この指標を光学的に読み取ることにより所定位置にある歯を特定し、またモータに原点特定用ホール素子を設けモータの一回転中の特定位置を原点位置として特定し、そして特定した歯から次位の歯までスプロケットを回転させるためのモータのパルス数と特定した歯の原点位置までのモータのパルス数をあらかじめ記憶させることにより、原点位置から次位の歯までの必要なパルス数だけモータを回転させるようにして、高価なアブソリュートエンコーダを使用せずに、安価な構成で正確な制御を行うことができるテープフィーダを開発して特許出願をした。
この発明は高価なアブソリュートエンコーダを使用せずに、安価な構成で正確な制御を行うという目的については十分に達成できた。しかし、モータの一回転中の特定の一点を特定するためにだけ用いられる原点特定用ホール素子を新たにモータに設けるということは、モータにはその他にロータの回転位置を検出するエンコーダやロータの回転方向や回転速度を検出するためのホール素子群も必要であるため、モータの構成が複雑化してしまうという課題があった。
そこで、本発明は、モータの一回転中の特定位置を原点位置として特定するための原点特定用ホール素子を不要として、簡単な構成でもって正確な制御を行うことができるテープフィーダ及びテープフィーダの制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のテープフィーダは、モータの回転をギヤ部を介してスプロケットに伝達させることにより前記スプロケットを回転させ、部品を保持するテープに所定間隔毎に設けられたテープ送り用の送り穴が前記スプロケットの歯に嵌合されることにより前記スプロケットの回転に伴って前記テープを移動させて前記部品を搬送するテープフィーダにおいて、所定位置にある前記スプロケットの前記歯を特定する歯特定部と、前記ギヤ部によって前記モータの回転で送られる前記スプロケットの前記歯毎に、前記歯を次位の前記歯に送るときの前記モータの回転量を記憶する記憶部と、を備え、前記歯特定部は、前記スプロケットと同軸上にあるいは前記スプロケットと同じ角速度で回転する前記ギヤ部の歯車と同軸上に設けられた円盤の円盤面又は円筒の筒部周面に、前記円盤面又は前記筒部周面を光学的に読み取った時に読み取り位置によりデータが変化するように非透過面又は非反射面からなる起点マークを挟んで断続的に透過率又は反射率が変化する指標が設けられることを特徴とする。
また、本発明においては、前記記憶部は、前記歯毎に設定された番地から対応する前記起点マークまで前記円盤又は前記円筒を回転させた前記モータの回転量を記憶していることが好ましい。
また、本発明においては、前記記憶部は、前記歯毎に設定された番地に対応する前記起点マークから次位の前記歯まで前記円盤又は前記円筒を回転させるための前記モータの回転量を記憶していることが好ましい。
また、本発明のテープフィーダの制御方法は、モータの回転をギヤ部を介してスプロケットに伝達させることにより前記スプロケットを回転させ、部品を保持するテープに所定間隔毎に設けられたテープ送り用の送り穴が前記スプロケットの歯に嵌合されることにより前記スプロケットの回転に伴って前記テープを移動させて前記部品を搬送するテープフィーダの制御方法であって、前記歯毎に設定された番地に対応して前記スプロケットの前記歯を次の番地に送るときの前記モータの回転量を示す第一のパルス数と、前記歯毎に設定された番地から予め定められた起点マークまでの前記モータの回転量を示す第二のパルス数とを記憶させ、読み取り位置によりデータが変化するように非透過面又は非反射面からなる前記起点マークを挟んで断続的に透過率又は反射率が変化する指標を読み取ったデータにより前記所定位置にある前記スプロケットの前記歯とその歯に対応する前記起点マークを特定するようにし、前記モータを回転させ、前記モータの回転量を示すパルス数が、前記起点マークの特定後に前記第一のパルス数から前記第二のパルス数をマイナスしたパルス数を計測したときに前記モータの回転を停止させることを特徴とする。
また、本発明のテープフィーダの制御方法は、モータの回転をギヤ部を介してスプロケットに伝達させることにより前記スプロケットを回転させ、部品を保持するテープに所定間隔毎に設けられたテープ送り用の送り穴が前記スプロケットの歯に嵌合されることにより前記スプロケットの回転に伴って前記テープを移動させて前記部品を搬送するテープフィーダの制御方法であって、前記歯毎に設定された番地に対応して予め定められた起点マークから次位の前記歯までの前記モータの回転量を示すパルス数を記憶させ、読み取り位置によりデータが変化するように非透過面又は非反射面からなる前記起点マークを挟んで断続的に透過率又は反射率が変化する指標を読み取ったデータにより前記所定位置にある前記スプロケットの前記歯とその歯に対応する前記起点マークを特定するようにし、前記モータを回転させ、前記起点マーク特定後に、前記起点マークから次番地までのパルス数を送って前記モータの回転を停止させることを特徴とする。
本発明によれば、モータの一回転中の特定位置を原点位置として特定するための原点特定用ホール素子が不要となり、簡単な構成でもって正確な制御を行うことができるテープフィーダ及びテープフィーダの制御方法を提供することが可能となる。
本発明に係るテープフィーダの一実施形態を示す側面図である。 図1に示すテープフィーダのモータ部分の拡大図である。 図1に示すテープフィーダのモータ部分の拡大断面図である。 本発明に係るテープフィーダのスプロケット、ギヤ部及びモータの一例を示す側面図である。 図4に示すテープフィーダのスプロケット、ギヤ部及びモータの斜視図である。 筒部周面に非透過面からなる起点マークを挟んで濃度が段階的に変化する指標を設けた例を示す斜視図である。 実施例1の記憶部のマップを示す図である。 実施例2の記憶部のマップを示す図である。
本発明のテープフィーダは、モータの回転をギヤ部を介してスプロケットに伝達させることによりスプロケットを回転させ、部品を保持するテープに所定間隔毎に設けられたテープ送り用の送り穴がスプロケットの歯に嵌合されることによりスプロケットの回転に伴ってテープを移動させて部品を搬送するテープフィーダにおいて、所定位置にあるスプロケットの歯を特定する歯特定部と、ギヤ部によってモータの回転で送られるスプロケットの歯毎に、歯を次位の歯に送るときのモータの回転量を記憶する記憶部と、を備え、歯特定部は、スプロケットと同軸上にあるいはスプロケットと同じ角速度で回転するギヤ部の歯車と同軸上に設けられた円盤の円盤面又は円筒の筒部周面に、円盤面又は筒部周面を光学的に読み取った時に読み取り位置によりデータが変化するように非透過面又は非反射面からなる起点マークを挟んで断続的に透過率又は反射率が変化する指標が設けられる。
上記のテープフィーダは、ギヤ部によってモータの回転でスプロケットの歯が送られるようになっているので、モータの回転はギヤで減速されてスプロケットに伝達される。よって、モータを記憶部に記憶されているスプロケットの歯に応じた回転量で回転させ、この回転をギヤで減速させることにより、スプロケットの歯の停止位置を精度よく調整することが可能となるため、歯の停止位置の精度を高めることができる。また、記憶部は、スプロケットの歯毎に歯を次位の歯に送るときのモータの回転量を記憶している。このように、記憶部は、スプロケットやギヤ列の寸法誤差やバックラッシュを加味したモータの回転量を予め歯毎に記憶している。
そしてこのような構成にすることにより、歯特定部が所定位置にある歯を特定した後、その歯に応じて予め記憶部に記憶されている回転量でモータを回転させるため、スプロケットの歯の位置を正確に検出するために必要となるアブソリュートエンコーダを用いないでも、スプロケットの歯の停止位置の精度を高めることができる。また、歯特定部で所定位置にある歯に対応する起点マークを特定させることにより、モータを回転させるときの基準位置となる原点位置を検出するための原点特定用ホール素子などが不要となる。したがって、装置が大型化したり構成が複雑化する問題や、制御が困難になる問題が発生しない。
また、本発明において好ましくは、記憶部は、歯毎に設定された番地から対応する起点マークまで円盤又は円筒を回転させたモータの回転量を記憶している。
このような構成にすることにより、記憶部に記憶されている歯毎に歯を次位の歯に送るときのモータの回転量と、この歯毎に設定された番地から対応する起点マークまで円盤又は円筒を回転させたモータの回転量に基づき、スプロケットの歯を正確に次位の歯に送ることができる。
また、本発明において好ましくは、記憶部は、歯毎に設定された番地に対応する起点マークから次位の歯まで円盤又は円筒を回転させるためのモータの回転量を記憶している。
このような構成にすることにより、記憶部に起点マークから次位の歯まで円盤又は円筒を回転させるためのモータの回転量を記憶しているため、スプロケットの歯を正確に次位の歯に送ることができる。
また、本発明のテープフィーダの制御方法は、モータの回転をギヤ部を介してスプロケットに伝達させることにより前記スプロケットを回転させ、部品を保持するテープに所定間隔毎に設けられたテープ送り用の送り穴が前記スプロケットの歯に嵌合されることにより前記スプロケットの回転に伴って前記テープを移動させて前記部品を搬送するテープフィーダの制御方法であって、前記歯毎に設定された番地に対応して前記スプロケットの前記歯を次の番地に送るときの前記モータの回転量を示す第一のパルス数と、前記歯毎に設定された番地から予め定められた起点マークまでの前記モータの回転量を示す第二のパルス数とを記憶させ、読み取り位置によりデータが変化するように非透過面又は非反射面からなる前記起点マークを挟んで断続的に透過率又は反射率が変化する指標を読み取ったデータにより前記所定位置にある前記スプロケットの前記歯とその歯に対応する前記起点マークを特定するようにし、前記モータを回転させ、前記モータの回転量を示すパルス数が、前記起点マークの特定後に前記第一のパルス数から前記第二のパルス数をマイナスしたパルス数を計測したときに前記モータの回転を停止させる。
より具体的には、例えば本発明の上記記載のテープフィーダを用い、記憶部に、歯毎に設定された番地に対応してスプロケットの歯を次の番地に送るときのモータの回転量を示す第一のパルス数と、歯毎に設定された番地から対応する起点マークまで円盤又は円筒を回転させたモータの回転量を示す第二のパルス数とを記憶させ、歯特定部で指標を読み取ったデータにより所定位置にあるスプロケットの歯とその歯に対応する起点マークを特定するようにし、モータを回転させ、モータの回転量を示すパルス数が、起点マークの特定後に第一のパルス数から第二のパルス数をマイナスしたパルス数を計測したときにモータの回転を停止させる。
記憶部には、歯毎に歯を次位の歯に送るときのモータの回転量を示す第一のパルス数と、歯毎に設定された番地から対応する起点マークまで円盤又は円筒を回転させたモータの回転量を示す第二のパルス数とを記憶させる。そして、モータを回転させ、モータの回転量を示すパルス数が起点マークの特定後に第一のパルス数から第二のパルス数をマイナスしたパルス数を計測したときにモータの回転を停止させることにより、歯の停止位置の精度向上が可能となっている。
また、本発明のテープフィーダの制御方法は、モータの回転をギヤ部を介してスプロケットに伝達させることにより前記スプロケットを回転させ、部品を保持するテープに所定間隔毎に設けられたテープ送り用の送り穴が前記スプロケットの歯に嵌合されることにより前記スプロケットの回転に伴って前記テープを移動させて前記部品を搬送するテープフィーダの制御方法であって、前記歯毎に設定された番地に対応して予め定められた起点マークから次位の前記歯までの前記モータの回転量を示すパルス数を記憶させ、読み取り位置によりデータが変化するように非透過面又は非反射面からなる前記起点マークを挟んで断続的に透過率又は反射率が変化する指標を読み取ったデータにより前記所定位置にある前記スプロケットの前記歯とその歯に対応する前記起点マークを特定するようにし、前記モータを回転させ、前記起点マーク特定後に、前記起点マークから次番地までのパルス数を送って前記モータの回転を停止させる。
より具体的には、例えば本発明の上記記載のテープフィーダを用い、記憶部に、歯毎に設定された番地に対応する起点マークから次位の歯まで円盤又は円筒を回転させるためのモータの回転量を示すパルス数を記憶させ、歯特定部で指標を読み取ったデータにより所定位置にあるスプロケットの歯とその歯に対応する起点マークを特定するようにし、モータを回転させ、起点マーク特定後に、起点マークから次番地までのパルス数を送ってモータの回転を停止させる。
記憶部には、歯毎に設定された番地に対応する起点マークから次位の歯まで円盤又は円筒を回転させるためのモータの回転量を示すパルス数を記憶させる。そして、モータを回転させ、起点マーク特定後に、起点マークから次番地までのパルス数を送ってモータの回転を停止させることにより、歯の停止位置の精度向上が可能となっている。
以下、図面を参照しつつ本発明に係るテープフィーダ及びテープフィーダの制御方法の実施例について詳細に説明する。
歯特定部に、非透過面からなる起点マークを挟んで360度にわたり濃度が段階的に変化して光の透過量が断続的に変化する指標が設けられた円盤面を挟んで発光素子と受光素子が設けられている例を図1〜図5及び図7に基づいて説明する。
図1に示すようにテープフィーダ1は、基板に、レジスタ、コンデンサ、IC、トランジスタ、等の小片状の電子部品を実装する表面実装機に対して着脱可能に装着されて利用される。テープフィーダ1には、上記の電子部品を保持したテープ3が巻き付けられたリ一ル2が装着されている。このリ一ル2からは、テープ繰り出し機構10によってテープ3が間欠的に1ピッチずつ繰り出される。そして、テープ3の電子部品は、テープ繰り出し機構10の上部の部品取出部4に繰り出され、表面実装機のヘッドユニット(不図示)によって吸着され、そして、吸着された電子部品は表面実装機のヘッドによって基板に実装される。
テープ3には、テープ3の延在方向において所定間隔毎に設けられたテープ送り用の送り穴(不図示)が設けられており、テープ3の送り穴にスプロケット30の歯31(図4参照)が嵌合される。テープ3の送り穴にスプロケット30の歯31が嵌合された状態でスプロケット30が1ピッチずつ送られることにより、テープ3が移動して電子部品が搬送される。
テープフィーダ1のテープ繰り出し機構10は、テープ繰り出し機構10を制御するCPU、ROM若しくはRAM又は両方を有する制御基板11と、制御基板11からの制御信号を受けて動作するモータ20と、テープ3を1ピッチずつ送るスプロケット30と、モータ20の回転駆動力をスプロケット30に伝達させるギヤ列(ギヤ部)40(図4、図5参照)とを備えている。そして、制御基板11からの制御信号は、フレキシブルプリント回路基板14(図2参照)を通ってモータ20に出力される。
図2及び図3に示すように、モータ20は、モータ軸25に固定されたロータマグネット24を有するロータ27と、ロータマグネット24の外周面に対向するコイル26bを有するステ一タ26とを備えている。ステ一タ26は、コイル26bと、コイル26bが巻回されたコア26aとを備えている。ロータ27は、ステ一タ26のコイル26bに供給される制御基板11からのパルスで、一定の角度だけ回転する。ロータ27と共に回転するモータ軸25は、円筒状のベアリング29の軸穴に挿入されている。モータ20のロータ27は、例えば500パルスで一回転する。なお、以下の本実施例ではモータ20のロータ27は、500パルスで一回転するものとして説明する。また、モータ20は、ロータ27の回転位置を検出するエンコーダ機能を有する光学エンコーダ21と、モータ20のロータ27の回転方向及び回転速度を検出するホ一ル素子群22とを備えている。
図3に示すように、光学エンコーダ21は、エンコーダスリット板21aと、投/受光型光学素子21bと、を備えたインクリメンタル型の光学式エンコーダである。エンコーダスリット板21aは、モータ20のモータ軸25に固定されている円盤状の部材であり、周方向にスリットパタ一ンが形成されている。光学エンコーダ21の投/受光型光学素子21bは、エンコーダスリット板21aに対面する位置に配置されている。
投/受光型光学素子21bは、エンコーダスリット板21aに向かって光を照射し、エンコーダスリット板21aのスリットで透光された光を受光せず、反射された光のみを受光する。投/受光型光学素子21bは、エンコーダスリット板21aによって透光された光を受光せず反射された光のみを受光することで反射光のオン/オフを検出し、このオン/オフに伴う検出信号をフレキシブルプリント回路基板14を介して制御基板11に出力する。制御基板11では、光学エンコーダ21からの検出信号によってモータ20のロータ27の回転位置が分かるようになっている。
図2に示すように、ロータマグネット24は、N極とS極とが周方向に交互に形成されたマグネットである。ロータマグネット24には、ホ一ル素子群22が対面している。ホ一ル素子群22は、周方向に並設された3個のホ一ル素子22a,22b,22cを備えている。各ホ一ル素子22a,22b,22cは、モータ20のロータ27の回転による磁界の変化に応じた信号を制御基板11に出力する。制御基板11では、各ホ一ル素子22a,22b,22cからの信号によってロータ27の回転速度や回転方向を検出できるようになっており、検出した回転速度や回転方向に基づいて制御基板11がモータ20の駆動制御を行う。
また、モータ20が駆動されると、それに伴いギヤ列40を構成する各ギヤが回転する。図4に示すように、ギヤ列40は、モータ20のモータ軸25と同軸でモータ軸25と共に回転する第1平歯ギヤ41と、第1平歯ギヤ41に噛合する第2平歯ギヤ42と、第2平歯ギヤ42と同軸で第2平歯ギヤ42と共に回転する第3平歯ギヤ43と、第3平歯ギヤ43に噛合する第4平歯ギヤ44と、第4平歯ギヤ44と同軸で第4平歯ギヤ44と共に回転する第5平歯ギヤ45と、第5平歯ギヤ45と噛合する第6平歯ギヤ46とを備えている。
スプロケット30は、第6平歯ギヤ46と同軸で第6平歯ギヤ46と共に回転する。また、前述したように、モータ20のロータ27は500パルスで一回転する。そして、スプロケット30は歯31が一歯送られるときモータ20のロータ27が一回転するかあるいはそれ以上回転するようにギヤ列40のギヤ比が設定されている。なお、本実施例ではモータ20のロータ27が一回転すると、スプロケット30の歯31が一歯送られるように構成されているものとして以下説明する。スプロケット30は、例えば30個の歯31を有しており、それぞれの歯31には、制御基板11が各歯31を識別するための番地が設定されている(図7参照)。また、歯特定部は、スプロケット30のテープ3の送り穴に嵌合する所定位置Aの歯31を特定するための歯特定手段50を備えている。
歯特定部の歯特定手段50は、図4と図5に示すように、スプロケット30と同軸で回転する円盤の円盤面51に非透過面を挟んで360度にわたり濃度が段階的に変化して透過光量が断続的に変化する指標52が設けられ、この円盤面51を挟んで設けられた発光素子53と受光素子54を備えている。また、受光素子54で検出された透過光量のデータに基づき所定位置Aにある歯31を特定できるように、各々の歯31と透過光量が関連付けられている。さらに、受光素子54で検出された非透過面を、その非透過面を挟んでいる歯31と対応させて起点マーク521として識別できるように、各々の歯31と対応する起点マーク521が関連付けられている。発光素子53と受光素子54は公知のものが使用でき、また透過型フォトセンサーを用いてもよい。なお、透過光量を段階的に変化させるために、指標の濃度を段階的に変化させることに代え、円盤面51の厚さを段階的に変化させ、透過光量が変化するようにしてもよい。
して例えば、図4に示す位置に配した受光素子54で透過光量を検出することにより、制御基板11では、所定位置Aにどの歯31があるかを特定できるようになっている。指標52は、濃度が段階的に変化することにより受光素子54で検出される透過光量が起点マーク521を境にして断続的に変化すればよい。なお、指標52の濃度の段階的な変化は起点マーク521を挟んで行われるため指標52の変化の段数と起点マーク521の数は等しく、またこれらはそれぞれスプロケット30の各歯31と対応するように歯31の数と等しくする。また、スプロケット30が歯31と次位の歯31の間の中間地点に近いような位置にある場合でも、必ずどちらかの歯31を所定位置Aにあるものとして特定する。後で説明するように、この所定位置Aにある歯31の特定は、その特定した歯31から次位の歯31へ回転させるために必要となるモータ20のパルス数を知るために利用するためであり、歯31の正確な停止位置の識別までは必要としないからである。なお、起点マーク521は受光素子54で透過光量の瞬間的変化を検出することにより起点マーク521であることを特定できればよく、受光素子54の配置や性能に応じて直線状でも点状でもよく、またその線幅や大きさも適宜選択可能である。
また、図1に示すように、制御基板11には、モータ20の動作を制御するためのプログラムが記憶されており、記憶されているプログラムとして、スプロケット30の歯31毎に設定された番地から次の番地へ回転させるためのモータ20の回転量を示す第一のパルス数と、スプロケット30の歯31毎に設定された番地から対応する起点マーク521まで指標52が設けられた円盤を回転させるためのモータ20の回転量を示す第二のパルス数とを示すマップM(図7参照)を記憶する記憶部12と、モータ20のロータ27の回転制御を行うモータ回転制御部13と、が設けられている。
図7に示すように、記憶部12は、スプロケット30の歯31の番地毎に、所定位置Aにある歯31を次位の歯31に送るときのモータ20のロータ27の回転量を記憶している。ところで、前述したように、モータ20のロータ27は500パルスの信号を受けて一回転する構成であるため、本来であれば所定位置Aにある歯31を次位の歯31に送るときのモータ20のロータ27の回転量は500パルスで全て等しいはずである。しかし、スプロケット30及びギヤ列40の寸法誤差やバックラッシュの影響により、単純にモータ20のロータ27の一回転で歯31を一歯ずつ送ろうとすると、部品取出部4(図1参照)に対する歯31の停止位置が微妙にずれてしまう問題が発生し、歯31の停止位置の精度が低下するという問題が発生する。特に、近年では電子部品の小型化が進んでいるため、歯31の停止位置の精度が低いと、テープ3が保持する電子部品を上手く吸着できないという問題を生じさせてしまう。
そこで、本発明では歯31の停止位置の精度を高めるため、歯31毎に歯31の停止位置を微妙に変えており、記憶部12に、予め歯31毎にモータ20のロータ27の回転量の情報を第一のパルス数として記憶させる。そして、モータ回転制御部13により、歯特定手段50によって特定された歯31の番地に対応するマップMのパルス数の信号をモータ20に出力して、所定のパルス数だけロータ27を回転させるようにする。
また、歯31とその歯31に対応する起点マークまでのモータ20のロータ27の回転量も同様に必ずしも一定とはならないため、予め歯31毎に設定された番地から対応する起点マーク521まで指標52が設けられた円盤を回転させるためのモータ20のロータ27の回転量の情報を第二のパルス数として記憶させる。その結果、後述するように、アブソリュートエンコーダを使用することなくスプロケット30の各歯31を正確な位置で停止させることができるようになっている。
また、図4に示すように、ギヤ列40は、スプロケット30と同軸の第6平歯ギヤ46と、第6平歯ギヤ46と噛み合う第5平歯ギヤ45とを備えており、歯特定手段50は、スプロケッ30の軸上に設けられている。このように、本実施例のテープフィーダ1では、スプロケット30の軸に歯特定手段50を設けているので、ギヤに歯特定手段50を設ける場合と比べて構成を簡易にすることができる。
次に、テープフィーダ1の電源オン時の初期設定の動作について説明する。
まず、テープフィーダ1に電源が投入されると、その直後に歯特定手段50が所定位置Aにある歯31の番地を特定する。スプロケット30が歯31と次位の歯31の間の中間地点に近いような位置にある場合であっても、必ずどちらかの歯31を所定位置Aにあるものとして特定する。なお、初期設定時のスプロケット30の回転数を最小とするためには、対応する起点マーク521がこれから検出されることとなる番地を特定するのが望ましい。その後、モータ回転制御部13は、モータ20を駆動させて、スプロケット30の歯31を送り、歯特定手段50は受光素子54の受光量が極端に低下した瞬間を検出して起点マーク521の特定を行う。なお、スプロケット30の回転後に受光素子54の受光量が極端に低下せず対応する起点マーク521を特定する前に、歯特定手段50が次位の歯31が所定位置Aに到達したことを検出したときは、その検出した次位の歯31の番地を基準として続けて対応する起点マーク521の特定を行うようにする。
その後、モータ回転制御部13は、歯特定手段50が特定した歯31の次の番地に対応するマップMの第一のパルス数と歯特定手段50が特定した歯31の番地から対応する起点マーク521まで円盤を回転させるためのマップMの第二のパルス数を参照して、起点マーク521からの所定のパルス数だけモータ20のロータ27を回転させて停止させる。すなわち、歯特定手段50が特定した歯31の番地の次の番地に対応するマップMの第一のパルス数から、歯特定手段50が特定した歯31の番地から対応する起点マーク521までの第二のパルス数をマイナスしたパルス数だけ、起点マーク521の特定後にモータ20のロータ27を回転させる。こうして、初期設定としてマップMによって歯31の停止位置を調整した後に、表面実装機のヘッドユニットによってテープ3からの電子部品の吸着が行われる。そして、制御基板11は、モータ20のロータ27を回転させるモータ回転信号を表面実装機から受信すると、再度、歯31の番地の特定、起点マーク521の特定、及び起点マーク521からの所定のパルス数のロータ27の回転を繰り返す。
以下、この初期設定の調整方法をさらに詳述する。例えば、図7に示すように、電源投入直後に歯特定手段50が特定した歯31の番地が2番地であるとすると、モータ回転制御部13はモータ20のロータ27を回転させて歯31を1ピッチ送るようにする。そして、指標52の2番地の歯に対応する起点マーク521の特定を行う。2番地に対応する起点マーク521の特定が行われた後に、モータ回転制御部13は、3番地に対応する503パルスを参照し、特定した起点マーク521を基準にしてモータ20のロータ27を引き続き回転させる。ただし、歯31を2番地から3番地に回転させるに際し2番地から対応する起点マーク521まで円盤を回転させるのに要するモータのパルス数の13パルスを503パルスから減らす。その結果、起点マーク521の特定後に490パルスだけモータ20のロータ27を回転させる。そうすると、3番地の歯31が正確に所定位置で停止することとなる。
なお、歯31を2番地から3番地へ1ピッチ送る間に2番地に対応する起点マーク521の特定が行われなかった場合は、モータ20のロータ27を引き続き回転させて3番地の歯31を基準として歯31を1ピッチ送るようにし、対応する起点マーク521の特定を行う。そして、モータ回転制御部13は、4番地に対応する510パルスを参照し、特定した3番地に対応する起点マーク521を基準にしてモータ20のロータ27を引き続き回転させる。ただし、歯31を3番地から4番地に回転させるに際し3番地から起点マーク521まで円盤を回転させるのに要するモータのパルス数の18パルスを510パルスから減らす。その結果、起点マーク521の特定後に492パルスだけモータ20のロータ27を回転させる。そうすると、4番地の歯31が正確に所定位置で停止することとなる。
以上のように動作するテープフィーダ1では、ギヤ列40によってモータ20のロータ27の回転でスプロケット30の歯31が送られ、モータ20のロータ27の回転はギヤ列40で減速されてスプロケット30に伝達される。よって、モータ20のロータ27をマップMに記憶されているスプロケット30の歯31に応じた回転量で回転させ、この回転をギヤ列40で減速させることにより、スプロケット30の歯31の停止位置を細かく調整することが可能となる。よって、歯31の停止位置の精度を高めることができる。また、記憶部12のマップMは、スプロケット30の歯31の番地毎に、歯31を次位の歯31に送るときのモータ20のロータ27の回転量と対応する起点マーク521まで円盤を回転させるためのモータ20のロータ27の回転量を予め記憶している。このように、記憶部12は、スプロケット30やギヤ列40の寸法誤差やバックラッシュを加味したモータ20のロータ27の回転量を予め歯31毎に記憶している。
よって、歯特定手段50が所定位置Aにある歯31の番地を特定し、引き続き対応する起点マーク521の特定を行った後に、モータ回転制御部13は、歯特定手段50が特定した番地の次の番地に対応する第一のパルス数と起点マーク521までの第二のパルス数を参照して起点マーク521の特定後にモータ20のロータ27を第一のパルス数から第二のパルス数をマイナスしたパルス数だけ回転させる。このように、起点マーク521の特定後に次の番地に対応する所定のパルス数だけモータ20のロータ27を回転させることにより、歯31の停止位置の精度向上を可能としている。したがって、歯特定手段50は所定位置Aにある歯31の番地と対応する起点マーク521を特定できれば、起点マーク521から次の番地に対応する所定のパルス数だけモータ20のロータ27を回転させることにより歯31は正確な位置に停止できるため、モータ20のロータ27を一定パルス数だけ回転させるためにパルス数の計測開始の基準となるロータ27の特定位置を原点位置として特定するための原点特定用ホール素子が不要となる。
なお、初期設定完了後も、歯特定部の歯特定手段50が所定位置Aに到達した次位の歯31の番地を特定し、引き続き対応する起点マーク521の特定を行った後に、モータ回転制御部13は、歯特定手段50が特定した番地の次の番地に対応する第一のパルス数と起点マーク521までの第二のパルス数を参照して起点マーク521の特定後にモータ20のロータ27を所定のパルス数だけ回転させる。次位の歯31へ送るたびに歯31の特定と対応する起点マーク521の検出を行い、所定のパルス数だけモータ20のロータ27を回転させるようにしたので、歯31を非常に正確に所定位置で停止できることとなる。
また、電源のオン直後の停止状態で所定位置Aにある歯31の特定ができ、初期設定時にテープフィーダ1の通常の動作と切り離して歯31の停止位置の調整を行えるため、歯31の停止位置調整のための動作がテープフィーダ1の通常の動作に影響を与えないようにすることができる。
なお、上記実施例では円盤面51に非透過面となる起点マーク521を挟んで濃度が段階的に変化して透過光量が断続的に変化する指標52を設け、円盤面51を挟んで発光素子53と受光素子54を設けた例を示したが、円盤面に非反射面となる起点マークを挟んで濃度が段階的に変化して光の反射量が断続的に変化する指標を設け、その指標が設けられた円盤面に対向させて発光素子と受光素子を設けてもよい。また、この場合は反射型フォトセンサーを用いることもできる。発光素子と受光素子を同じ側に設けることができるため、装置の小型化が可能となる。
実施例1の初期設定時及び初期設定完了後の制御方法に代え、次のような制御方法にしてもよい。
記憶部12に 図8に示すように歯31毎に、設定された番地に対応する起点マーク521から次番地の歯31まで円盤又は円筒を回転させるためのモータ20の回転量を示すパルス数をマップMに記憶させる。
そして、モータ20を回転させ、起点マーク521特定後に、マップMを参照して起点マーク521から次番地までのパルス数だけ送ったらモータ20の回転を停止させる。これにより歯31を正確に所定位置に停止できることとなる。
以下、初期設定の調整方法をさらに詳述するが、初期設定完了後の制御方法も同様である。例えば、電源投入直後に歯特定手段50が特定した歯31の番地が図8に示す2番地であったとする。3番地に送る際には、まず起点マーク521を認識するまでモータ20を回転させる。起点マーク521が認識されたら、マップMの2番地の欄を参照しそこから11パルスだけモータ20を回転させて停止すると、3番地に正しく送られることとなる。
上記実施例1の歯特定手段で、円盤に代えて円筒を使用した例を図6に基づいて説明する。なお、実施例1と異なる構成についてのみ説明する。
図6に示すように、指標52は円盤に代えて円筒55に設けられている。すなわち、円筒55の筒部周面56に360度にわたり指標52として非透過面からなる起点マーク521を挟んで濃度が段階的に変化して透過光量が断続的に変化する指標52が設けられている。そして、この筒部周面56を挟んで発光素子と受光素子が設けられている(不図示)。また、円筒55の大きさも任意に選択可能である。
なお、指標52を非反射面からなる起点マーク521を挟んで反射量が断続的に変化する反射型のものとし、発光素子と受光素子を同じ側に設けることも可能である。この場合、指標52を設ける筒部周面56は外周面でも内周面でもどちらでもよいが、筒部の内周面に反射型の指標を設けると発光素子と受光素子も円筒55の中に収納されることとなり、円筒55の外側に余計なものが配置されず装置の小型化が図れる。
歯特定手段が、スプロケットと同軸上でなく、ギヤ部の他の歯車と同軸上に設けられている例について説明する(図面については省略する。)。なお、実施例1及び実施例3と異なる構成についてのみ説明する。
この場合、歯特定手段が設けられている歯車はスプロケットと同じ角速度で回転する必要がある。なお、回転方向についてはスプロケットと歯特定手段が設けられた歯車は逆回転であってもよい。このようにすると、スプロケット30から歯特定手段50を離すことができ、スプロケット30の周辺の構造の厚みを抑えると共にスプロケット30の周辺の構造を簡易にすることができる。
本発明は、前述した各実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、下記のような種々の変形が可能である。
初期設定として所定位置Aにある歯31の停止位置を調整した後に、テープ3から電子部品の吸着が行われ、その後に制御基板11がモータ回転信号を表面実装機から受信したが、制御基板11によるモータ回転信号の受信タイミングは、電源投入直後に歯特定手段50が歯31を特定した後であればいつでもよい。
上記した実施例では、歯特定部の歯特定手段50による歯31の番地の特定と、モータ20のロータ27の回転及び対応する起点マーク521の特定と、起点マーク521から所定のパルス数だけのモータ20のロータ27の回転と、が繰り返される処理について説明した。しかしながら、歯31の番地の特定と対応する起点マーク521の特定は、電源オン直後の初回実行時にのみ行って、2回目以降は行わないようにしてもよい。このように、2回目以降は歯31の番地の特定及び対応する起点マーク521の特定を行わないようにしても、歯31の番地は1ずつ増えていくので、マップMのパルス数に基づいてモータ回転制御部13がモータ20のロータ27を順次回転させていけば、歯31を正確な停止位置に停止させることが可能である。
図2に示されるように、モータ20は、エンコーダ機能を有する光学エンコーダ21とホール素子群22を備えているが、ホ一ル素子群22がモータ20のロータ27の回転位置を検出するエンコーダ機能を有していてもよく、この場合、光学エンコーダ21を省略できる。なお、エンコーダ機能は、磁気式エンコーダで実現させてもよいし、光学式エンコーダで実現させてもよい。
また、上記実施例では、モータ20のロータ27が500パルスで一回転するとしたが、モータ20のロータ27が一回転するのに必要なパルス数は上記に限定されない。スプロケット30の歯31の数は30であったが、スプロケット30の歯31の数も上記に限定されない。更に、上記実施例では、ロータ27の一回転で歯31が一歯ずつ送られたが、例えばロータの二回転で歯を一歯ずつ送る等、歯を一歯ずつ送るときのロータの回転量は上記に限定されない。また、上記実施例では、歯31を一歯ずつ送ったが、例えばロータの一回転で0.5歯ずつ送る等、歯を送る単位についても上記に限定されない。
ギヤ列40にはギヤが6枚設けられていたが、設定するギヤ比に応じてギヤの枚数は適宜変更できる。
記憶部12とモータ回転制御部13は同一の制御基板11に設けられていたが、別々の制御基板に設けられていてもよい。
1 テープフィーダ
3 テープ
11 制御基板
12 記憶部
13 モータ回転制御部
20 パルスモータ(モータ)
30 スプロケット
31 歯
40 ギヤ列(ギヤ部)
46 第6平歯ギヤ
50 歯特定手段
51 円盤面
52 指標
521 起点マーク
53 発光素子
54 受光素子
55 円筒
56 筒部周面
A 所定位置
M マップ

Claims (5)

  1. モータの回転をギヤ部を介してスプロケットに伝達させることにより前記スプロケットを回転させ、部品を保持するテープに所定間隔毎に設けられたテープ送り用の送り穴が前記スプロケットの歯に嵌合されることにより前記スプロケットの回転に伴って前記テープを移動させて前記部品を搬送するテープフィーダにおいて、
    前記スプロケットは、一歯送られるとき前記モータが一回転以上回転するようにギヤ比が設定されており、
    所定位置にある前記スプロケットの前記歯を特定する歯特定部と、
    前記ギヤ部によって前記モータの回転で送られる前記スプロケットの前記歯毎に、前記歯を次位の前記歯に送るときの前記モータの回転量を記憶する記憶部と、
    を備え、
    前記歯特定部は、前記スプロケットと同軸上にあるいは前記スプロケットと同じ角速度で回転する前記ギヤ部の歯車と同軸上に設けられた円盤の円盤面又は円筒の筒部周面に、前記円盤面又は前記筒部周面を光学的に読み取った時に読み取り位置によりデータが変化するように非透過面又は非反射面からなる起点マークを挟んで断続的に透過率又は反射率が変化する指標が設けられることを特徴とするテープフィーダ。
  2. 前記記憶部は、前記歯毎に設定された番地から対応する前記起点マークまで前記円盤又は前記円筒を回転させた前記モータの回転量を記憶していることを特徴とする請求項1に記載のテープフィーダ。
  3. 前記記憶部は、前記歯毎に設定された番地に対応する前記起点マークから次位の前記歯まで前記円盤又は前記円筒を回転させるための前記モータの回転量を記憶していることを特徴とする請求項1に記載のテープフィーダ。
  4. モータの回転をギヤ部を介してスプロケットに伝達させることにより前記スプロケットを回転させ、部品を保持するテープに所定間隔毎に設けられたテープ送り用の送り穴が前記スプロケットの歯に嵌合されることにより前記スプロケットの回転に伴って前記テープを移動させて前記部品を搬送するテープフィーダであって、前記スプロケットは一歯送られるとき前記モータが一回転以上回転するようにギヤ比が設定されているテープフィーダの制御方法であって、
    前記歯毎に設定された番地に対応して前記スプロケットの前記歯を次の番地に送るときの前記モータの回転量を示す第一のパルス数と、前記歯毎に設定された番地から予め定められた起点マークまでの前記モータの回転量を示す第二のパルス数とを記憶させ、
    読み取り位置によりデータが変化するように非透過面又は非反射面からなる前記起点マークを挟んで断続的に透過率又は反射率が変化する指標を読み取ったデータにより前記所定位置にある前記スプロケットの前記歯とその歯に対応する前記起点マークを特定するようにし、
    前記モータを回転させ、前記モータの回転量を示すパルス数が、前記起点マークの特定後に前記第一のパルス数から前記第二のパルス数をマイナスしたパルス数を計測したときに前記モータの回転を停止させることを特徴とするテープフィーダの制御方法。
  5. モータの回転をギヤ部を介してスプロケットに伝達させることにより前記スプロケットを回転させ、部品を保持するテープに所定間隔毎に設けられたテープ送り用の送り穴が前記スプロケットの歯に嵌合されることにより前記スプロケットの回転に伴って前記テープを移動させて前記部品を搬送するテープフィーダであって、前記スプロケットは一歯送られるとき前記モータが一回転以上回転するようにギヤ比が設定されているテープフィーダの制御方法であって、
    前記歯毎に設定された番地に対応して予め定められた起点マークから次位の前記歯までの前記モータの回転量を示すパルス数を記憶させ、
    読み取り位置によりデータが変化するように非透過面又は非反射面からなる前記起点マークを挟んで断続的に透過率又は反射率が変化する指標を読み取ったデータにより前記所定位置にある前記スプロケットの前記歯とその歯に対応する前記起点マークを特定するようにし、
    前記モータを回転させ、前記起点マーク特定後に、前記起点マークから次番地までのパルス数を送って前記モータの回転を停止させることを特徴とするテープフィーダの制御方法。
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