JP2014167146A - 二酸化炭素ガスの電気分解方法。 - Google Patents

二酸化炭素ガスの電気分解方法。 Download PDF

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Abstract

【課題】二酸化炭素ガスを一酸化炭素ガスと酸素ガスとに高い変換効率を以て電気分解する方法を提供する。
【解決手段】ペロブスカイト型の酸化物からなる固体電解質層12の一面にアノード用触媒層11を、該アノード用触媒層11と反対の面に少なくとも酸化ニッケルを含む酸化物からなるカソード用触媒層13を積層させてなる積層体の、アノード用触媒層11とカソード用触媒層13との間に電圧を印加して二酸化炭素ガスを一酸化炭素ガスと酸素ガスとに電気分解する方法であって、カソード用触媒層13の表面に、少なくとも二酸化炭素ガスを含むガスを供給して、カソードで二酸化炭素ガスを一酸化炭素ガスと酸素イオンに変換し、得られた酸素イオンを固体電解質層12中を拡散させて、アノードで酸素イオンから酸素ガスを生成させることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、二酸化炭素ガス(以下、「CO」とも言う)の電気分解方法に関し、特に、二酸化炭素ガスを一酸化炭素ガス(以下、「CO」とも言う)と酸素ガス(以下、「O」とも言う)とに高い変換効率を以て電気分解する方法に関するものである。
COの増加による地球温暖化が、国際的な問題として大きく取り上げられており、その排出量を削減することが全世界的な課題となっている。発生ガスからCOを分離・回収するために様々な技術開発が試みられているが、回収したCOをどのように利用するかについては、有効な手段は提案されていないのが現状である。
すなわち、これまで、回収したCOを地中に埋める技術、いわゆるCCS(Carbon dioxide Capture and Storage)が欧州や米国、日本などを中心に盛んに研究されている。しかし、この技術は、COを地中に埋めた後の安全性の観点から、特に地震国である日本においては、社会的な合意が得られにくいだけでなく、財団法人地球環境産業技術研究機構(RITE)の試算によれば、近海を含む日本付近でのCOの埋設可能量を排出量で除した値、すなわち寿命は、わずか50年〜100年程度であるとされている。したがって、少なくとも日本においては、CCSはCO排出削減のための抜本的な解決策にはなりにくいと考えられる。
ところで、統計によれば、日本のCO排出量は、発電に伴う排出が約30%、鉄鋼生産に伴う排出が10%であり、その他は、運輸部門、民生部門が大きな割合を占めている。このうち、発電所では、石炭、石油、天然ガスの化学エネルギーを、それら化石燃料の完全酸化によって電力エネルギーに変換するため、COが排出され、それ故、化石燃料の使用に見合う量のCOは必然的に発生してしまう。
しかし、このような化石燃料による発電は、長期的には太陽光発電、風力発電、潮力発電などのいわゆるソフト・エネルギーの利用、バイオマス発電、原子力発電の普及により、徐々に減少していくものと考えられる。
一方、製鉄所における鉄鋼生産では、種々のプロセスにおいてCOが発生するが、最大の発生源は高炉プロセスである。この高炉プロセスにおけるCOの発生は、酸化鉄である鉄鉱石を還元材の炭素により還元し、鉄鉱石中の酸素を除去することに起因する。このため鉄鋼生産においては、COの発生は不可避であると言える。
こうした背景の下、COを固体炭素とOとに分解する方法や、COとOとに分解する等、COを分解する技術が提案されている。中でも、製鉄所等における燃料として使用できることから、COをCOとOとに分解する技術の確立は重要であり、これまでに様々な技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、COを含む気体が存在する反応槽内に配置される陽陰の電極と、電極間に電圧を印加する電圧発生装置と、気体中のCO濃度を調整するCO濃度調整手段を備えたCO分解装置が開示されており、CO濃度を調整した雰囲気に、酸化されやすい金属からなる陰極と陽極を設置し、電極間に高電界を与えることにより、少ないエネルギーでCOを分解できることが記載されている。
また、特許文献2には、陰極と、陽極と、陰極と陽極との間に電圧を印加する電源とを備え、COを含有する溶液を電解してCOを陰極で電解還元する電解槽を有するCOの電解還元装置が開示されており、電解槽の陰極の少なくとも表面の一部が導電性ダイヤモンドで構成することにより、高い電流効率でCOを電解還元できることが記載されている。
特開2006−205153号公報 特開2011−174139号公報
しかしながら、特許文献1の技術においては、十数%のCOを含有する排ガスに10kV以上の高電圧でCOの電解を行っているものの、実際に生成するCOの濃度は数百ppm〜数千ppm(CO転化率は1%以下)であり、COのCOへの変換効率が著しく低い。
また、特許文献2に記載された技術は、電解液を用いる湿式法であり、炭酸カリウム水溶液、硫酸ナトリウム水溶液中にCOを吹込んで電解を行っているが、COの分解能力は水溶液中に溶解するCO濃度に依存するため、COの変換効率が低い。また、電解質の陰極表面に高価な導電性ダイヤモンドを蒸着する必要があり、製造コストが高価となる。
そこで、本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであって、本発明の目的は、特に、COをCOとOとに高い変換効率を以て電気分解する方法を提供することにある。
発明者らは、上記課題を解決する方途について鋭意検討した。上記のCOの電気分解では、COおよび酸素イオン(以下、「O2−」とも言う)が生成されるが、この電解をスムーズに行うためには、生成したO2−を陽極まで速やかに拡散させ、Oを発生させる必要がある。そこで、COをCOとO2−に変換するカソード電極、O2−を拡散する固体電解質層、さらに拡散した酸素イオン(O2−)を酸素分子(O)に結合するアノード電極の配置について検討した。その結果、カソード電極およびアノード電極を固体電解質層に接触させることにより、カソードで生成したO2−をアノードへ速やかに拡散させて結合させ、Oを発生できることを見出すに至った。さらに、高効率でのCOの電気分解を実現するためのカソード電極材料、固体電解質層材料、さらにアノード電極材料について鋭意検討した結果、固体電解質層をペロブスカイト型の酸化物で構成し、また、カソード用触媒層を少なくとも酸化ニッケルを含む酸化物で構成することが有効であることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明の要旨構成は以下の通りである。
(1)ペロブスカイト型の酸化物からなる固体電解質層の一面にアノード用触媒層を、該アノード用触媒層と反対の面に少なくとも酸化ニッケルを含む酸化物からなるカソード用触媒層を積層させてなる積層体の、アノード用触媒層とカソード用触媒層との間に電圧を印加して二酸化炭素ガスを一酸化炭素ガスと酸素ガスとに電気分解する方法であって、前記カソード用触媒層の表面に、少なくとも二酸化炭素ガスを含むガスを供給して、カソードで二酸化炭素ガスを一酸化炭素ガスと酸素イオンに変換し、得られた酸素イオンを前記固体電解質層中を拡散させて、アノードで前記酸素イオンから酸素ガスを生成させることを特徴とする二酸化炭素ガスの電気分解方法。
(2)前記アノード用触媒層は、BaLaCoO(m+n=1)の組成を有する酸化物からなることを特徴とする前記(1)に記載の二酸化炭素ガスの電気分解方法。
(3)前記カソード用触媒層は、酸化ニッケルを主成分とし、副成分として、鉄、銅、ルテニウムから選ばれる一種以上の酸化物を含有し、主成分と副成分とが混合された混合酸化物であることを特徴とする前記(1)または(2)に記載の二酸化炭素ガスの電気分解方法。
(4)前記カソード用触媒層は、酸化ニッケルを主成分とし、副成分として、鉄、銅、ルテニウムから選ばれる一種以上の酸化物、およびLaSrFeMn(s+t=1、a+b=1)の組成を有するペロブスカイト型の酸化物からなり、主成分と副成分とが混合された混合酸化物であることを特徴とする前記(3)に記載の二酸化炭素ガスの電気分解方法。
(5)前記カソード用触媒層は、酸化ニッケルを主成分とし、副成分として、鉄、銅、ルテニウムから選ばれる一種以上の酸化物、およびCeMnFe(x+y+z=1)の組成を有するペロブスカイト型の酸化物からなり、主成分と副成分とが混合された混合酸化物であることを特徴とする前記(3)に記載の二酸化炭素ガスの電気分解方法。
(6)前記カソード用触媒層である混合酸化物に含まれる前記酸化ニッケルの含有率は50質量%以上95質量%以下である、前記(3)〜(5)のいずれか一項に記載の二酸化炭素ガスの電気分解方法。
(7)前記カソード用触媒層の表面に供給する少なくとも二酸化炭素ガスを含むガスの温度は600℃以上900℃以下である、前記(1)〜(6)のいずれか一項に記載の二酸化炭素ガスの電気分解方法。
(8)前記二酸化炭素ガスを含むガスの温度は600℃以上800℃以下である、前記(7)に記載の二酸化炭素ガスの電気分解方法。
(9)前記アノード用触媒層とカソード用触媒層との間に印加する電圧は0.6V以上2.0V以下である、前記(1)〜(8)のいずれか一項に記載の二酸化炭素ガスの電気分解方法。
(10)前記カソード用触媒層の表面に供給するガスに含まれる二酸化炭素ガスの濃度は15体積%以上である、前記(1)〜(9)のいずれか一項に記載の二酸化炭素ガスの電気分解方法。
本発明によれば、COをCOとOとに高い変換効率を以て電気分解することができる。その結果、実質的なCOの発生量の削減を図ることができる。
二酸化炭素ガスを一酸化炭素ガスと酸素ガスとに電気分解する原理を説明する模式図である。 実施例に使用した、二酸化炭素ガスを一酸化炭素ガスと酸素ガスとに電気分解する実験装置を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本発明に係る二酸化炭素ガスの電気分解方法は、ペロブスカイト型の酸化物からなる固体電解質層の一面にアノード用触媒層を、該アノード用触媒層と反対の面に少なくとも酸化ニッケルを含む酸化物からなるカソード用触媒層を積層させてなる積層体の、アノード用触媒層とカソード用触媒層との間に電圧を印加して二酸化炭素ガスを一酸化炭素ガスと酸素ガスとに電気分解する方法であって、カソード用触媒層の表面に、少なくとも二酸化炭素ガスを含むガスを供給して、カソードで二酸化炭素ガスを一酸化炭素ガスと酸素イオンに変換し、得られた酸素イオンを固体電解質層中を拡散させて、アノードで酸素イオンから酸素ガスを生成させる。
まず、本発明によりCOをCOとOとに電気分解する原理について説明する。図1は、COをCOとOとに電気分解する原理を説明する模式図である。本発明においては、COを電気分解するユニットとして、固体電解質層12の一面にアノード用触媒層11を、該アノード用触媒層11と反対の面にとカソード用触媒層13とを積層させてなる積層体1を用いる。この積層体1のアノード用触媒層11とカソード用触媒層13との間に電圧を印加した状態の下で、COを含むガスGを積層体11に供給することにより、COを含むガスGに含まれるCOをCOとOとに電気分解する。
(CO電気分解の原理)
その際、各電極で起こる反応は以下の通りである。すなわち、カソード用触媒層13では、COを含むガスGに含まれるCOは、電子を受け取り、下記の式(1)の反応が起こる。
CO+2e→CO+O2− (1)
一方、アノード用触媒層11では、カソード用触媒層13にて発生したO2−が、固体電解質層12内を拡散してアノード用触媒層11に到達し、下記の式(2)に従って、O2−から電子が取り除かれてOが発生する。
2O2−→O+4e (2)
こうして、COを含むガスに含まれるCOがカソード用触媒層13においてCOに還元(改質)され、アノード用触媒層11においてOが発生する電気分解が起きるのである。
次に、CO電気分解ユニットとして機能する積層体1の各構成について説明する。まず、アノード用触媒層11は、図1に示すように、固体電解質層12の一方に形成され、アノードとして機能するとともに、上記式(2)で示した反応を促進させる。本発明において、このアノード用触媒層11は、酸素イオン(O2−)を酸素分子(O)に速やかに再結合させる活性の高い材料からなることが必要である。好ましくは、Ba、La、Coから選ばれる1種以上からなる複合酸化物からなり、より好ましくは、BaLaCoO(m+n=1)の組成を有する酸化物からなる。また、mは0.1以上1以下とすることが好ましい。これにより、ペロブスカイト構造のアノードとなる。最適には、電気抵抗が最少となることから0.5である。
固体電解質層12は、アノード用触媒層11とカソード用触媒層13との間に電圧を印加した状態で、カソード側からアノード側にO2−を伝導させる。本発明において、この固体電解質層12は、ペロブスカイト型酸化物とする。これは、低温でも高いイオン伝導性を持つためである。好ましくは、La、Sr、Ga、Mg、Zr、Yから選ばれる2種以上の酸化物からなるペロブスカイト型複合酸化物とする。これにより、アノードとカソード間にかける電圧が比較的低い場合にも高い変換効率でCOの電気分解が可能となる。
カソード用触媒層13は、図1に示したように、固体電解質層12上に、アノード用触媒層11の反対側に形成され、カソードとして機能するとともに、上記式(1)で示した反応を促進させる。本発明において、このカソード用触媒層13は、少なくともニッケル(Ni)を含む酸化物からなる。上述のように、発明者らは、固体電解質層12をペロブスカイト型酸化物で構成するとともに、カソード用触媒層13を少なくともNiを含む酸化物で構成することにより、分解効率が向上することを見出した。カソード用触媒層13がNiOを含むことにより、COの分解効率が向上する理由は、NiOにより、CO分子のCO−O間の結合が効率的に切断されるためと考えられる。
ここで、カソード用触媒層13は、少なくとも酸化ニッケル(NiO)を含む酸化物で構成するが、NiOを主成分として、鉄、銅、ルテニウムから選ばれる一種以上の酸化物を副成分として含む酸化物で構成することが好ましい。これによりCOの分解効率をさらに向上させることができる。
さらに、Niを含む酸化物と、LaSrFeMn(s+t=1、a+b=1)の組成を有するペロブスカイト型酸化物との混合酸化物で構成すること、あるいはNiを含む酸化物と、CeMnFe(x+y+z=1)の組成を有するペロブスカイト型の酸化物との混合酸化物で構成することにより、分解効率を一層向上させることができ、より好ましい。
カソード用触媒層13が上記LaSrFeMn(s+t=1、a+b=1)あるいはCeMnFe(x+y+z=1)を含む場合、LaSrFeMn(s+t=1、a+b=1)については、sは0.5以上1以下、aは0.05以上0.3以下とすることが好ましい。また、CeMnFe(x+y+z=1)については、xは0.6以上1以下、yは0以上0.4以下、zは0以上0.2以下とすることが好ましい。
上記LaSrFeMnの組成の酸化物あるいはCeMnFeの組成を有する酸化物を含むカソード用触媒層13の構成において、NiOが混合酸化物に占める比率は、50質量%以上95質量%以下とすることが好ましい。この範囲とすることにより、変換効率を大きく高めることができる。より好ましくは80質量%以上95質量%以下である。
また、カソード用触媒層13を、NiOを含む酸化物とCeMnFe(x+y+z=1)の組成を有するペロブスカイト型の酸化物との混合酸化物とする場合、CeMnFeの組成の酸化物において、Ceの比率は0.5以上であることが好ましい。
こうしたアノード用触媒層11、固体電解質層12およびカソード用触媒層13からなる積層体1は、図1に模式的に示したように、平薄の固体電解質層12の両面に、アノード用触媒層11およびカソード用触媒層13をそれぞれ塗布して形成することができる。また、固体電解質層12を円筒形に加工し、その内側面、外側面にカソード用触媒層13およびアノード用触媒層11をそれぞれ塗布して形成することもできる。
固体電解質層12へのアノード用触媒層11およびカソード用触媒層13の具体的な形成方法としては、これら触媒層の原料を水溶液あるいは有機溶剤に分散させてスラリー化し、固体電解質層12の表面に塗布する方法が挙げられる。また、触媒層11および13の厚さを制御するために、スクリーンプリントの手法等を使用して形成することもできる。さらに、CVD(化学蒸着)やPVD(物理蒸着)等の手法を用いて形成することもできる。
上記アノード用触媒層11、カソード用触媒層13およびペロブスカイト型酸化物の固体電解質層12は、所定の組成となるように、アノード用触媒層11、カソード用触媒層13およびペロブスカイト型酸化物の固体電解質層12を構成する金属の酸化物と硝酸塩とを混合し、焼成して作製することができる。ここで、硝酸塩の代わりに塩化物を用いても良い。また、カソード用触媒層13については、その性能を向上させるために、酸化ニッケルと金属の硝酸塩を混合することが好ましいが、混合する方法は物理的に混合し、再度焼成することによりカソード用触媒層13となる酸化物が得られる。
このような構成を有する積層体1をCO電解ユニットとして用いることにより、COをCOとOとに高い変換効率を以て電気分解することができる。次に、COの電気分解の各条件について説明する。
COを含むガスGとしては、COを含むものであれば特に限定されないが、製鉄プロセスで発生する高炉ガス、熱風炉や加熱炉の燃焼排ガスなどは、COを15体積%以上含有するので好適である。また、上記高炉ガスなどに対して、例えばCO濃度を高める処理を施して得られたガスを用いることもできる。さらに、他の産業分野で発生するCOを含むガスを用いることもできる。
積層体1へのCOを含むガスGの供給は、上記式(1)に示したように、COのCOへの還元反応はカソード用触媒層13にて起こるため、COを含むガスGをカソード用触媒層13に表面に供給する。
COを含むガスGの温度は600℃以上900℃以下とし、高温でCOを電気分解することが好ましい。これは、高温ほど電気分解に必要な電力を減らすことができるためである。電気分解装置の設計の点から、より好ましくは600℃以上800℃以下である。
COを含むガスGの上記温度範囲への加熱は、ガスGを熱交換器を通して予熱することにより行うことができる。予熱されたガスGを供給することにより、電解装置内の温度を600℃以上900℃以下とすることが好ましい。
上記熱交換器の熱源としては、製鉄所の排熱を用いることが好ましい。この製鉄所排熱としては、例えば、スラグの顕熱、コークス炉ガス(COG)の顕熱、焼結鉱の顕熱等を利用できる。また、積層体1によるCOの電気分解により、高温のCOおよびOが生成されるため、COを含むガスGを予熱する熱交換器の熱源として熱回収してもよい。
600℃以上900℃以下のCOを含むガスGを得る別の方法として、高炉ガス中のCOを部分燃焼する方法が挙げられる。これにより、主としてCOとCOとからなる600℃以上900℃以下の高温のガスを得ることができ、この方法で得られたガスを、COを含むガスGとして積層体1に供給することもできる。
さらに、別の方法として、上記した電気分解で発生したCOの一部を燃焼し、これにより発生する高温のCOを含む燃焼ガスを高炉ガス等のCOを含むガスと混合し、得られたガスを、COを含むガスGとして連続体1に供給する方法が挙げられる。
なお、連続体1に供給されるCOを含むガスGは、必要に応じて、アノード用触媒層11、固体電解質層12やカソード用触媒層13に問題となる成分(例えば、硫黄、ハロゲンを含むガス)を事前に除去した後に連続体1に供給することもできる。
アノード用触媒層11とカソード用触媒層13との間に印加する電圧は、0.6V以上2V以下とする。これは0.6V未満の場合には電解反応が進まないためである。また、2Vを超えると、COが固体炭素とOとに分解され、COが生成されないばかりでなく、生成された固体炭素がカソード用触媒層13の表面を覆ってCOの分解反応自体が阻害されるばかりでなく、固体電解質層12が還元されて分解されるためである。
COを含むガスGに含まれるCOの濃度は特に限定されないが、変換効率の点からは、高濃度が良く、15体積%以上であることが好ましい。
また、COを含むガスGのカソード用触媒層13への供給は、高炉ガス等のCOを含むガスからCOを分離回収し、該分離回収されたCOを、COを含むガスGとして供給することがより好ましい。これにより、COの変換効率をより高めることができる。
COを含むガスからCOを分離回収する方法としては、例えば、加圧または冷却によりCOを液化又は固化する方法や、苛性ソーダやアミンなどの塩基性水溶液にCOを吸収させた後、加熱または減圧により分離回収する方法、あるいは活性炭やゼオライトなどにCOを吸着させた後、加熱または減圧により分離回収する方法、さらにCO分離膜により分離回収する方法などが知られており、これらを含む任意の方法を採用することができる。
こうしてCOを含むガスから分離回収されたCOの濃度は特に限定されないが、COの濃度は80体積%以上であることが好ましい。これにより、電気分解の際に使用する積層体1を小型化することができる。
以下、本発明の実施例について説明する。まず、固体電解質層12、アノード用触媒層11およびカソード用触媒層13の形成について説明する。
<固体電解質層の形成>
固体電解質層12としては、La0.9Sr0.1Ga0.8Mg0.2の組成のペロブスカイト型酸化物を用いた。これを得るために、まず、所望の組成となるモル比のLa、SrCO、Ga、MgOをアルミナ乳鉢で30分間混合した後、アルミナるつぼに入れ、5時間かけて室温から1000℃まで加熱し、1000℃で6時間焼成した後、5時間かけて室温まで冷却した。次いで、得られた粉末を乳鉢で30分間混ぜた後、直径17mmの円盤に20MPaで20分間加圧して一軸成形した後、ゴム製の袋に入れて真空パックし、さらに300MPaで30分間静水圧プレスしてペレットを得た。得られたペレットを5時間かけて室温から1000℃まで加熱し、さらに5時間かけて1500℃まで加熱して1500℃で6時間焼成した後、5時間かけて1000度まで冷却し、さらに5時間かけて室温まで冷却して焼結させた。こうして、厚さ0.3mmの固体電解質層12を得た。
<アノード用触媒の形成>
アノード用触媒層11としては、Ba0.6La0.4CoOの組成の酸化物を使用した。これは、以下のようにして得た。すなわち、まず、所定量のBa(NO(和光純薬工業製)、La(NO・6HO、Co(NO・6HOを水に溶かし、蒸発乾固した。次いで、これをドラフト中において400℃で焼成し、硝酸塩を酸化物に分解し、得られた粉を乳鉢で30分間混合し、アルミナるつぼに入れて1200℃で6時間焼成した。その後、乳鉢で30分間混合し、アノード用触媒層の材料を得た。
<カソード用触媒の形成>
カソード用触媒層13としては、様々な構成のものを形成した。カソード用触媒層が酸化ニッケルを主成分として、鉄、銅、コバルト、白金およびルテニウムから選ばれる一種以上の酸化物を副成分として含む酸化物からなる場合には、例えば、副成分として鉄の酸化物を含む場合(発明例5)、まず、ビーカー中でFe(NO・9HO水溶液に、目標組成となるような比率のNiOを分散させ、蒸発乾固する。次いで、得られた固形物をドラフト中において400℃で焼成し、窒素酸化物を気化させて混合酸化物粉を得る。得られた混合酸化物粉を乳鉢で30分間混合し、アルミナるつぼに入れて600℃で6時間焼成する。その後、30分間乳鉢で混合することにより、粉状のカソード用触媒層材(電極剤)を得た。他の金属の場合についても同様に得ることができる。
鉄以外の金属の場合には(発明例2〜4、6)、所望の金属の硝酸塩あるいは塩化物の水溶液にNiOを分散させ、以降、上記したものと同様の処理により、粉状の電極材を得ることができる。
また、カソード用触媒層13が酸化ニッケルからなる場合(発明例1)には、NiO粉をアルミナるつぼに入れて600℃で6時間焼成することにより、NiOからなるカソード用触媒層を得た。
さらに、La0.6Sr0.4Fe0.9Mn0.1(以下、「LSFM」とも言う)、Ce0.6Mn0.3Fe0.1(CMF)を混合する場合は、前述で作製したNiOを主成分とする酸化物にLSFMあるいはCMFを30分間乳鉢で混合し、粉状の電極材を得た。
ここで、NiOを主成分とする酸化物に混合するLSFMは、上記組成となるモル比のLa、SrCO、Fe、MnOをアルミナ乳鉢等で30分間混合し、アルミナるつぼに入れ、1000℃で6時間焼成して得た。
また、CMFは、上記組成となるモル比のCeO、MnO、Feをアルミナ乳鉢等で30分間混合し、アルミナるつぼに入れ、1000℃で6時間焼成して得た。
<アノード用触媒層およびカソード用触媒層の形成(スクリーンプリント法)>
上述のようにして得られた触媒層の材料を用いて、スクリーンプリント法により固体電解質層12の一方の面にアノード用触媒層11を、他方の面にカソード用触媒層13を形成した。具体的には、まず、メノウ乳鉢中において、エチルセルロース:粉状の電極材=8:100(重量比)となるように混合し、次いで、3−ヒドロキシ2,2,4−トリメチルペンチルを適量滴下しながら、適当な粘度になるまでよく混合し、所定時間撹拌した後、脱泡した。こうして得られたペーストをスクリーンプリント法で固体電解質層12に塗布した。ここで、スクリーンプリントは200メッシュのステンレス製メッシュを用いて行った。塗布した面積は8mmφ、厚み5〜10μmである。スクリーンプリント法により塗布された固体電解質層12をアルミナボートに載せ、1100℃で30分間、焼き付けを行った。このとき、同時にBa0.6La0.4CoO電極面の端に、白金ペーストを用いて白金線(0.1mmφ)を取り付けた(参照極)。こうしてCO電解ユニットとしての積層体1を得た。
<実験装置>
次に、得られた積層体1を用いて、図2に示すCO分解の実験装置2を構成した。この図において、集電用のPtメッシュ24がアノード用触媒層11およびカソード用触媒層13上にそれぞれ配置された積層体1は、アルミナ管とパイレックス(登録商標)ガラスのリングとで上下から挟み込み、室温から800℃まで2時間で昇温し、800℃で1時間保持した後、パイレックスガラスのリングを軟化させてガラスパッキン23によりシールし、測定温度に設定した。続いて、電源21によりアノード用触媒層11とカソード用触媒層13との間に1.6Vの電圧を印加し、ガス供給管25により、50%CO/1%CO/49%Arからなるガスを、COを含むガスGとして100ml/分の流量でカソード用触媒層13に供給した。一方、空気供給管27により、空気を100ml/分の流量でアノード用触媒層11に供給した。電気分解は800℃で行い、COの還元により発生したCOを一酸化炭素ガス排出口26から排出するとともに、発生したOを酸素ガス排出口28から排出してそれぞれガスクロマトグラフィーにより分析した。電解温度が900℃の場合には、900℃まで昇温後、1時間保持し、ガラスシールを行った。電気分解温度が700℃の場合は、降温して行った。
<電気分解効率の評価>
表1に、上記発明例1〜14および比較例に対する電解条件およびCOの分解効率に関するデータを示す。ここで、COの分解効率は、COのCOへの転化率で評価した。発明例1〜6は、カソード用触媒層13として、LSFM(La0.6Sr0.4Fe0.9Mn0.1)、CMF(Ce0.6Mn0.3Fe0.1)が添加されていないものであり、発明例1は、Niの酸化物(酸化ニッケル)のみで構成したもの(以下、「Ni」とも表記)、発明例2は、Niの酸化物/Cuの酸化物=9(質量比)の酸化物で構成したもの(以下、「NiCu91」とも表記)、発明例3は、Niの酸化物/Coの酸化物=9(質量比)の酸化物で構成したもの(以下、「NiCo91」とも表記)、発明例4は、Niの酸化物/Ptの酸化物=9(質量比)の酸化物で構成したもの(以下、「NiPt91」とも表記)、発明例5は、Niの酸化物/Feの酸化物=9(質量比)の酸化物で構成したもの(以下、「NiFe91」とも表記)、発明例6は、Niの酸化物/Ruの酸化物=9(質量比)の酸化物で構成したもの(以下、「NiRu91」とも表記)である。
発明例7は、NiFe91にLSFMをその添加量がカソード用触媒層13全体の10質量%となるように添加したもの(以下、「NiFe91−LSFM10」とも表記)、発明例8〜10は、NiFe91にCMFをその添加量がカソード用触媒層13全体の10質量%となるように添加したもの(以下、「NiFe91−CMF10」とも表記)である。発明例8〜10は、電気分解温度と印加電圧が異なっている。また、発明例11および12は、発明例6と同様に、カソード用触媒層13としてNiRu91を用い、これらは電気分解温度と印加電圧が異なっている。
さらに、発明例13は、NiRu91にLSFMをその添加量がカソード用触媒層13全体の10質量%となるように添加したもの、発明例14は、NiRu91にCMFをその添加量がカソード用触媒層13全体の10質量%となるように添加したものである。
さらにまた、比較例は、Coの酸化物(酸化コバルト)のみで構成したものである。
Figure 2014167146
カソード用触媒層13が少なくとも酸化ニッケルを含む酸化物からなる発明例1〜6は、比較例に比べてCO転化率が向上することが分かる。さらに、CO選択性が90%以上と高く、カソード触媒層13上へ炭素析出が起き難いため、触媒としての効果が長時間維持できる。そして、発明例1、3および4と発明例2、5および6とを比較すると、カソード用触媒層13が、酸化ニッケルを主成分とし、副成分としてCu、Fe、Ruのいずれかの酸化物を含むことにより、CO転化率が向上すること、およびCO選択性が97%以上に高まることが分かる。
また、発明例2と、発明例5および6とを比較すると、カソード用触媒層13が、酸化ニッケルを主成分とし、副成分としてFe、Ruのいずれかの酸化物を含む場合には、CO転化率がさらに向上することが分かる。さらに、発明例5と発明例7および8との比較、また、発明例6と発明例13および14との比較から、LSFMまたはCMFを添加すると、CO転化率がさらに向上することも分かる。
さらに、発明例8〜10を比較すると、電解温度が高い方がCO転化率が高いことが分かる。これは、発明例6、11および12を比較しても同様である。
さらにまた、発明例7と8との比較、および発明例13と14との比較から、LSFMよりも、CMFの方がCO転化率の上昇率が高いことが分かる。
このように、本発明により、COをCOとOとに高い変換効率を以て電気分解することができており、上記発明例1〜14のいずれにおいても、COを含むガスの電気分解を2時間継続後のカソード触媒層13表面に固体炭素は生成されなかったが、比較例では、電気分解を2時間継続後には、CO転化率が10%低下した他、カソード触媒層13表面に固体炭素の析出が確認された。なお、COのCOへの転化率は、CO減少量をCO流通量で除した比率(%)であり、CO選択性は、CO生成量をCO減少量で除した比率(%)である。
本発明によれば、二酸化炭素ガスを一酸化炭素ガスと酸素ガスとに高い変換効率を以て電気分解できるため、二酸化炭素ガスの排出量の多い製鉄所における利用に有用である。
1 積層体
2 実験装置
11 アノード用触媒層
12 固体電解質層
13 カソード用触媒層
21 電源
22 参照極
23 ガラスパッキン
24 白金メッシュ
25 ガス供給管
26 一酸化炭素ガス排出口
27 空気供給管
28 酸素ガス排出口

Claims (10)

  1. ペロブスカイト型の酸化物からなる固体電解質層の一面にアノード用触媒層を、該アノード用触媒層と反対の面に少なくとも酸化ニッケルを含む酸化物からなるカソード用触媒層を積層させてなる積層体の、アノード用触媒層とカソード用触媒層との間に電圧を印加して二酸化炭素ガスを一酸化炭素ガスと酸素ガスとに電気分解する方法であって、
    前記カソード用触媒層の表面に、少なくとも二酸化炭素ガスを含むガスを供給して、カソードで二酸化炭素ガスを一酸化炭素ガスと酸素イオンに変換し、得られた酸素イオンを前記固体電解質層中を拡散させて、アノードで前記酸素イオンから酸素ガスを生成させることを特徴とする二酸化炭素ガスの電気分解方法。
  2. 前記アノード用触媒層は、BaLaCoO(m+n=1)の組成を有する酸化物からなることを特徴とする請求項1に記載の二酸化炭素ガスの電気分解方法。
  3. 前記カソード用触媒層は、酸化ニッケルを主成分とし、副成分として、鉄、銅、ルテニウムから選ばれる一種以上の酸化物を含有し、主成分と副成分とが混合された混合酸化物であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の二酸化炭素ガスの電気分解方法。
  4. 前記カソード用触媒層は、酸化ニッケルを主成分とし、副成分として、鉄、銅、ルテニウムから選ばれる一種以上の酸化物、およびLaSrFeMn(s+t=1、a+b=1)の組成を有するペロブスカイト型の酸化物からなり、主成分と副成分とが混合された混合酸化物であることを特徴とする請求項3に記載の二酸化炭素ガスの電気分解方法。
  5. 前記カソード用触媒層は、酸化ニッケルを主成分とし、副成分として、鉄、銅、ルテニウムから選ばれる一種以上の酸化物、およびCeMnFe(x+y+z=1)の組成を有するペロブスカイト型の酸化物からなり、主成分と副成分とが混合された混合酸化物であることを特徴とする請求項3に記載の二酸化炭素ガスの電気分解方法。
  6. 前記カソード用触媒層である混合酸化物に含まれる前記酸化ニッケルの含有率は50質量%以上95質量%以下である、請求項3〜5のいずれか一項に記載の二酸化炭素ガスの電気分解方法。
  7. 前記カソード用触媒層の表面に供給する少なくとも二酸化炭素ガスを含むガスの温度は600℃以上900℃以下である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の二酸化炭素ガスの電気分解方法。
  8. 前記二酸化炭素ガスを含むガスの温度は600℃以上800℃以下である、請求項7に記載の二酸化炭素ガスの電気分解方法。
  9. 前記アノード用触媒層とカソード用触媒層との間に印加する電圧は0.6V以上2.0V以下である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の二酸化炭素ガスの電気分解方法。
  10. 前記カソード用触媒層の表面に供給するガスに含まれる二酸化炭素ガスの濃度は15体積%以上である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の二酸化炭素ガスの電気分解方法。
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