JP2014166702A - 繊維強化樹脂成形品及びその成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストをより低減できる繊維強化樹脂成形品及び繊維強化樹脂成形品の成形方法を提供すること。
【解決手段】繊維強化樹脂成形品1は、繊維により樹脂を強化させて形成され、布状の繊維層20と、繊維層20の一方の面及び/又は他方の面に積層され、熱可塑性材料からなる薄膜状の樹脂層10と、を備え、繊維層20及び樹脂層10がそれぞれ乾燥された状態で積層されてプレス成形される。樹脂層10は、薄膜状のポリカーボネートにより構成され、繊維層20は、炭素繊維の織布により構成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、繊維強化樹脂成形品及びその成形方法に関する。
従来、例えば、自動二輪車のカウル等の繊維強化樹脂成形品は、樹脂層と繊維層とが積層されて一体化されたプリプレグをプレス成形することにより製造される(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−47596号公報
ところで、プリプレグを用いてプレス成形を行う場合には、プリプレグの表面に残存する水分に起因して成形品の表面に気泡が発生することを防ぐために、プリプレグを十分に乾燥させる必要がある。
ここで、複数の樹脂層及び繊維層が積層されて形成されたプリプレグを乾燥させるためには、高温、高圧の状態を長時間保つ必要がある。そのため、従来の手法では、成形品の製造コストが高くなってしまう。
従って、本発明は、製造コストをより低減できる繊維強化樹脂成形品及び繊維強化樹脂成形品の成形方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、繊維により樹脂を強化させて形成された繊維強化樹脂成形品(1)であって、布状の繊維層(20)と、該繊維層(20)の一方の面及び/又は他方の面に積層され、熱可塑性材料からなる薄膜状の樹脂層(10)と、を備え、前記繊維層(20)及び前記樹脂層(10)がそれぞれ乾燥された状態で積層されてプレス成形されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載の構成に加えて、前記樹脂層(10)は、薄膜状のポリカーボネートにより構成され、前記繊維層(20)は、炭素繊維の織布により構成されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加えて、前記樹脂層(10)からなる中央層(11)と、該中央層(11)の一方の面及び他方の面に積層される複数の前記繊維層(20)と、を含むことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の構成に加えて、前記繊維層(20)の外側に配置される外側樹脂層(12)を更に備え、前記中央層(11)の厚さは、前記外側樹脂層(12)の厚さよりも厚いことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の構成に加えて、金型(6)により成形されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明においては、請求項5に記載の構成に加えて、前記金型(6)は、下面に型面が形成される上金型(61)と、上面に型面が形成される下金型(62)と、を備え、前記上金型(61)の型面は、下方に向かって凸となる凸状部(63)を有し、前記下金型(62)の型面は、下方に向かって凹となる凹状部(64)を有することを特徴とする。
請求項7に記載の発明においては、請求項6に記載の構成に加えて、前記上金型(61)は、前記凸状部(63)の周囲に形成され、上方に向かって凹む凹溝(65)を更に備えることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、布状の繊維層(20)を供給する繊維層供給工程(S1)と、熱可塑性材料からなる薄膜状の樹脂層(10)を供給する樹脂層供給工程(S2)と、前記繊維層(10)を乾燥させる繊維層乾燥工程(S3)と、前記樹脂層(20)を乾燥させる樹脂層乾燥工程(S4)と、乾燥された前記繊維層(20)及び前記樹脂層(10)を積層する積層工程(S5)と、前記積層工程(S5)により積層された前記繊維層(20)及び前記樹脂層(10)の積層体(30)を加熱された成形型(6)に配置し、加圧して成形する成形工程(S6)と、前記成形工程(S6)により成形された前記積層体(30)を所定の大きさに切り出す切出し工程(S7)と、を備えることを特徴とする。
請求項9に記載の発明においては、請求項8に記載の構成に加えて、前記成形型(6)は、前記成形工程(S6)において前記積層体(30)から発生する気泡を収集する気泡収集部(65)を備え、前記切出し工程(S7)において、成形された前記積層体(30)における前記気泡収集部(65)において成形された部位を切除することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、繊維強化樹脂成形品1を、布状の繊維層20と、繊維層20の一方の面及び/又は他方の面に積層され、熱可塑性材料からなる薄膜状の樹脂層10と、により構成し、繊維層20及び樹脂層10をそれぞれ乾燥した状態で積層してプレス成形した。布状の繊維層20及び薄膜状の樹脂層10を用いることで、これらの繊維層20及び樹脂層10を乾燥させる時間を短くでき、乾燥を容易に行える。従って、繊維強化樹脂成形品1の製造コストを低減することができる。
また、例えば、樹脂層を平板により形成する場合は、樹脂層が薄膜状の樹脂フィルムと比べて厚くなる。このため、板状の樹脂層には、気泡がより入りやすくなる。また、板状の樹脂層は、薄膜状の樹脂フィルムよりも高圧でプレスされるため、気泡が細かくなりやすい。このような平板状の樹脂層を再度加熱や加圧すると、細かく多量の気泡により繊維強化樹脂成形品の強度が好ましく得られない場合がある。更に、平板状の樹脂層に繊維層を積層した積層体を再度加熱及び加圧する場合は、板状の樹脂層に繊維層が含浸されている。このため、気泡を移動させて除去しようとしても、気泡が繊維に阻まれて移動させることが困難である。これに対し、樹脂層10を薄膜状のフィルムで構成し、繊維層20及び樹脂層10をそれぞれ乾燥させた状態で一度に加熱及び加圧を行うと、加熱の際に樹脂層10から気泡を移動させて、気泡を除去しながら繊維強化樹脂成形品1を成形することができる。
請求項2に記載の発明によれば、樹脂層10を、薄膜状のポリカーボネートにより構成し、繊維層20を、炭素繊維の織布により構成した。ポリカーボネートが溶融する温度(250℃)では、炭素繊維は溶融しない。このため、繊維層20により繊維強化樹脂成形品1の強度を高くすることができる。
更に、ポリカーボネートにより樹脂層を構成することで、耐候性が高く、光沢のある繊維強化樹脂成形品1を提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、繊維強化樹脂成形品1を、樹脂層10からなる中央層11と、中央層11の一方の面及び他方の面に積層される複数の繊維層20と、を含んで構成した。このため、プレス成形時に、繊維層20に挟まれる樹脂層10の中央層11を溶融させて、2つの繊維層20を密着させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、繊維強化樹脂成形品1を繊維層20の外側に配置される外側樹脂層12を含んで構成し、中央層11の厚さを外側樹脂層12の厚さよりも厚く構成した。このため、中央層11の溶融量を外側樹脂層12の溶融量よりも多くして2つの繊維層20の密着をより強固にすると共に、繊維強化樹脂成形品1を軽量化することができる。
請求項5に記載の発明によれば、繊維強化樹脂成形品1を金型6により成形した。金型6を加熱して成形することで、金型6の表面粗さを高くし、繊維強化樹脂成形品1の表面を凹凸の少ない化粧面とすることができる。このため、繊維強化樹脂成形品1を、クリア塗装等を行うことなく製造できる。
請求項6に記載の発明によれば、金型6を、下面に型面が形成される上金型61と、上面に型面が形成される下金型62と、により構成し、上金型61の型面には、下方に向かって凸となる凸状部63を設け、下金型62の型面には、下方に向かって凹となる凹状部64を設けた。凸状部63を有する上金型61と、凹状部64を有する下金型62とを用いて繊維強化樹脂成形品1を成形することで、繊維層20及び樹脂層10からなる積層体30が、下側に凹となる形状に加熱及び加圧される。このため、積層体30を成形するときに発生する気泡を、成形される積層体30の上方へ移動させることで、金型6の外側に抜けさせやすくできる。よって、繊維強化樹脂成形品1に気泡を混入させにくくできる。
請求項7に記載の発明によれば、上金型61Aに、凸状部63に形成され、上方に向かって凹む凹溝65を設けた。このため、上金型61Aに形成した凹溝65で繊維強化樹脂成形品1Aに補強用のリブ31を形成すると共に、繊維層20と樹脂層10の間の気泡を凹溝65に集めることができる。従って、気泡を、外観に影響を与えないリブ31に集めることで、繊維強化樹脂成形品1Aの外観を向上させられ、かつ、繊維強化樹脂成形品1Aの強度を更に高めることができる。
請求項8に記載の発明によれば、繊維強化樹脂成形品1を、布状の繊維層20を供給する繊維層供給工程S1と、薄膜状の樹脂層10を供給する樹脂層供給工程S2と、繊維層20を乾燥させる繊維層乾燥工程S3と、樹脂層10を乾燥させる樹脂層乾燥工程S4と、乾燥された繊維層20及び樹脂層10を積層する積層工程S5と、積層工程S5により積層された積層体30を成形する成形工程S6と、を経て成形した。これにより、繊維層20及び樹脂層10を別々に乾燥させることができる。このため、乾燥させる時間が短くなり乾燥が容易になると共に、水分が蒸発し、気泡の発生を抑制することができる。
請求項9に記載の発明によれば、成形型6を気泡収集部65を含んで構成し、切出しS7において、積層された積層体30における気泡収集部65により成形された部位を切除した。このため、積層体30の成形後に気泡を含む部位を切除することで、気泡の少ない繊維強化樹脂成形品1を得ることができる。
第1実施形態に係る繊維強化樹脂成形品を示す模式図である。 図1に示す繊維強化樹脂成形品の成形工程を示す概略図である。 第1実施形態に係る上金型を下面側から視た状態を示す模式図である。 他の実施形態に係る繊維強化樹脂成形品及びその成形工程を示す概略図である。
まず、第1実施形態に係る繊維強化樹脂成形品1の全体構成について、図1〜図3を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る繊維強化樹脂成形品を示す模式図である。図2は、図1に示す繊維強化樹脂成形品の製造工程を示す概略図である。図3は、第1実施形態に係る成形型としての上金型を下面側から視た状態を示す模式図である。
繊維強化樹脂成形品1は、図1に示すように、繊維層20と樹脂層10と、を備え、これら繊維層20及び樹脂層10が積層された積層体30(図2参照)がプレス成形されて構成される。
繊維層20は、炭素繊維の織布により構成される。繊維層20は、繊維強化樹脂成形品1に複数層設けられている。
樹脂層10は、熱可塑性材料、例えばポリカーボネートの薄膜により構成される。樹脂層10は、繊維層20の一方の面及び他方の面に積層される。
即ち、繊維強化樹脂成形品1は、樹脂層10及び繊維層20が交互に重なるように積層された積層体30により構成される。より具体的には、本実施形態では、繊維強化樹脂成形品1は、上から樹脂層10、繊維層20、樹脂層10、繊維層20、樹脂層10の順に5つの層が積層されて構成される。そして、外側の樹脂層10は外側樹脂層12を構成し、繊維層20の間に挟まれる中央側の樹脂層10は、中央層11を構成する。例えば、中央層11の厚さは、外側樹脂層12の厚さと異ならせることができる。
繊維強化樹脂成形品1における中央層11の厚さは、樹脂層10と繊維層20との密着性を良好にする観点から、0.2mm〜0・3mmであることが好ましい。また、外側層12の厚さは、0.1mm〜0.3mmであることが好ましい。
次に、図2及び図3を参照して、本実施形態の繊維強化樹脂成形品1の成形工程について説明する。本実施形態の繊維強化樹脂成形品1の成形方法は、繊維層供給工程S1と、樹脂層供給工程S2と、繊維層乾燥工程S3と、樹脂層乾燥工程S4と、積層工程S5と、成形工程S6と、切出し工程S7と、を備える。
繊維層供給工程S1では、繊維層20を形成する布状の繊維ウェブ20が、ロール状に巻かれた状態から繊維ウェブローラ41により繰り出されて供給される。
樹脂層供給工程S2では、樹脂層10を形成する薄膜状の樹脂フィルム10が、ロール状に巻かれた状態から樹脂フィルムローラ42により繰り出されて供給される。
この樹脂層供給工程S2において、中央層11を構成する樹脂フィルム10は、外側樹脂層12を構成する樹脂フィルム10よりも厚さの厚いものが用いられる。
繊維層乾燥工程S3では、繊維ウェブローラ41から繰り出される繊維ウェブ20が、熱風式の高温の乾燥炉5により乾燥される。具体的には、繊維ウェブ20は、乾燥炉5内で熱風を吹きつけられ、水分を除去される。
繊維層乾燥工程S3における乾燥条件は、繊維ウェブ20を必要十分に乾燥させる観点から、例えば60℃〜80℃、0.5分〜2分の条件で行われる。
樹脂層乾燥工程S4では、樹脂フィルムローラ4から繰り出される樹脂フィルム10が、熱風式の高温の乾燥炉5により乾燥される。具体的には、樹脂フィルム10は、乾燥炉5内で熱風を吹きつけられ、水分を除去される。
樹脂層乾燥工程S4における乾燥条件は、樹脂フィルム10を必要十分に乾燥させる観点から、例えば60℃〜80℃、0.5分〜2分の条件で行われる。
積層工程S5では、繊維層乾燥工程S3及び樹脂層乾燥工程S4で乾燥された繊維ウェブ20及び樹脂フィルム10が、繊維ウェブローラ41及び樹脂フィルムローラ42から繰り出された状態で積層され、積層体30が形成される。積層工程S5では、例えば、上から樹脂フィルム10、繊維ウェブ20、樹脂フィルム10、繊維ウェブ20、樹脂フィルム10の順で積層される。
成形工程S6では、積層体30が金型6によりプレスされて成形される。
ここで、金型6は、図2に示すように、下面に型面が形成される上金型61と、上面に型面が形成される下金型62と、を備える。上金型61は、下方に向かって凸となる凸状部63を有している。
上金型61には、図3に示すように、複数の凸状部63が所定間隔をあけて複数形成されている。本実施形態では、凸状部63一つにより、一つの繊維強化樹脂成形品1が成形される。
下金型62は、下方に向かって凹となる複数の凹状部64を有している。下金型62は、上金型61と合わせたときに凸状部63と凹状部64との間に所定の隙間が形成された状態で上金型61と合わさるように構成されている。
金型6は、上金型61及び下金型62がそれぞれ複数の凸状部63及び凹状部64を備えているため、一つの金型6から複数の繊維強化樹脂成形品1が得られるように構成されている。
以上の金型6は、予め加熱されている。そして、予め加熱された上金型61及び下金型62により積層体30を加圧して、積層体30がプレス成形される。
ここで、積層体30がプレス成形されるときには、樹脂層10と繊維層20との間隙に含まれる空気や、積層体30の表面に残存するわずかな水分等に起因して、気泡が発生する。本実施形態では、プレス成形時に発生する気泡は、上方に移動して凸状部63の外側に集められる。即ち、上金型61における凸状部63の外側部分は、気泡を収集する気泡収集部として機能する。
成形工程S6では、積層体30は、上金型61及び下金型62に挟まれた状態で冷却される。積層体30は、冷却された後、金型6から外される。
切出し工程S7では、金型6から外された積層体30が、切断機7により切断される。本実施形態では、切出し工程S7では、成形された積層体30は、凸状部63の周縁に沿って切断される。これにより、成形工程S6において気泡が集められた凸状部63の外側の部位が除去され、凸状部63の形状に対応した形状の繊維強化樹脂成形品1が製造される。
第1実施形態の繊維強化樹脂成形品1によれば、以下のような効果を奏する。
繊維強化樹脂成形品1を、布状の繊維層20と、繊維層20の一方の面及び/又は他方の面に積層され、熱可塑性材料からなる薄膜状の樹脂層10と、により構成し、繊維層20及び樹脂層10をそれぞれ乾燥した状態で積層してプレス成形した。布状の繊維層20及び薄膜状の樹脂層10を用いることで、これらの繊維層20及び樹脂層10を乾燥させる時間を短くでき、乾燥を容易に行える。従って、繊維強化樹脂成形品1の製造コストを低減することができる。
また、例えば、樹脂層を平板により形成する場合は、樹脂層が薄膜状の樹脂フィルムと比べて厚くなる。このため、板状の樹脂層には、気泡がより入りやすくなる。また、板状の樹脂層は、薄膜状の樹脂フィルムよりも高圧でプレスされるため、気泡が細かくなりやすい。このような平板状の樹脂層を再度加熱や加圧すると、細かく多量の気泡により繊維強化樹脂成形品の強度が好ましく得られない場合がある。更に、平板状の樹脂層に繊維層を積層した積層体を再度加熱及び加圧する場合は、板状の樹脂層に繊維層が含浸されている。このため、気泡を移動させて除去しようとしても、気泡が繊維に阻まれて移動させることが困難である。これに対し、樹脂層10を薄膜状のフィルムで構成し、繊維層20及び樹脂層10をそれぞれ乾燥させた状態で一度に加熱及び加圧を行うと、加熱の際に樹脂層10から気泡を移動させて、気泡を除去しながら繊維強化樹脂成形品1を成形することができる。
樹脂層10を、薄膜状のポリカーボネートにより構成し、繊維層20を、炭素繊維の織布により構成した。ポリカーボネートが溶融する温度(250℃)では、炭素繊維は溶融しない。このため、繊維層20により繊維強化樹脂成形品1の強度を高くすることができる。
更に、ポリカーボネートにより樹脂層を構成することで、耐候性が高く、光沢のある繊維強化樹脂成形品1を提供することができる。
繊維強化樹脂成形品1を、樹脂層10からなる中央層11と、中央層11の一方の面及び他方の面に積層される複数の繊維層20と、を含んで構成した。このため、プレス成形時に、繊維層20に挟まれる樹脂層10の中央層11を溶融させて、2つの繊維層20を密着させることができる。
繊維強化樹脂成形品1を、繊維層20の外側に配置される外側樹脂層12を含んで構成し、中央層11の厚さを、外側樹脂層12の厚さよりも厚く構成した。このため、中央層11の溶融量を外側樹脂層12の溶融量よりも多くして2つの繊維層20の密着をより強固にすると共に、繊維強化樹脂成形品1を軽量化することができる。
繊維強化樹脂成形品1を金型6により成形した。金型6を加熱して成形することで、金型6の表面粗さを高くし、繊維強化樹脂成形品1の表面を凹凸の少ない化粧面とすることができる。このため、繊維強化樹脂成形品1をクリア塗装等を行うことなく製造できる。
金型6を、下面に型面が形成される上金型61と、上面に型面が形成される下金型62と、により構成し、上金型61の型面には、下方に向かって凸となる凸状部63を設け、下金型62の型面には、下方に向かって凹となる凹状部64を設けた。凸状部63を有する上金型61と、凹状部64を有する下金型62とを用いて繊維強化樹脂成形品1を成形することで、繊維層20及び樹脂層10からなる積層体30が、下側に凹となる形状に加熱及び加圧される。このため、積層体30を成形するときに発生する気泡を、成形される積層体30の上方へ移動させることで、金型6の外側に抜けさせやすくできる。よって、繊維強化樹脂成形品1に気泡を混入させにくくできる。
繊維強化樹脂成形品1を、布状の繊維層20を供給する繊維層供給工程S1と、薄膜状の樹脂層10を供給する樹脂層供給工程S2と、繊維層20を乾燥させる繊維層乾燥工程S3と、樹脂層10を乾燥させる樹脂層乾燥工程S4と、乾燥された繊維層20及び樹脂層10を積層する積層工程S5と、積層工程S5により積層された積層体30を成形する成形工程S6と、を経て成形した。これにより、繊維層20及び樹脂層10を別々に乾燥させることができる。このため、乾燥させる時間が短くなり乾燥が容易になると共に、水分が蒸発し、気泡の発生を抑制することができる。
成形型6を気泡収集部65を含んで構成し、切出しS7において、積層された積層体30における気泡収集部65により成形された部位を切除させた。このため、積層体30の成形後に気泡を含む部位を切除することで、気泡の少ない繊維強化樹脂成形品1を得ることができる。
次に、第2実施形態に係る繊維強化樹脂成形品1Aについて、図4を参照しながら説明する。図4は、繊維強化樹脂成形品1A及びその成形工程を示す概略図である。なお、第2実施形態の説明にあたって、同一構成要件については、同一符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
第2実施形態では、金型6Aに気泡収集部としての凹溝65が形成される。より具体的には、凹溝65は、上金型61Aにおける凸状部63Aの周囲において、型面が上方に向かって凹んで形成される。また、凹溝65は、凸状部63Aにおける中央部にも形成される。
以上の第2実施形態の金型6Aにより成形される繊維強化樹脂成形品1Aは、凹溝65に対応する部分によりリブ31が形成されたものとなる。
より詳細には、第2実施形態においては、成形工程S6において、積層体30Aを上金型61A及び下金型62Aにより加熱及び加圧すると、凸状部63A及び凹状部64Aにより、立体形状部分が形成されると共に、凹溝65に流れこんだ樹脂層10によってリブ31が形成される。また、成形工程S6において積層体30Aから発生する気泡は、凸状部63Aの周囲に設けられた凹溝65及び凸状部63Aに設けられた凹溝65に集められる。
第2実施形態では、切出し工程S7において、成形された積層体30Aは、リブ31よりも外側において切断される。これにより、立体形状部分(金型6Aの凸状部63A及び凹状部64Aにより成形された部分)、この立体形状部分の周囲に形成された縁部32、及びリブ31を備える繊維強化樹脂成形品1Aが製造される。
第2実施形態の繊維強化樹脂成形品1Aによれば、以下のような効果を奏する。
上金型61Aに、凸状部63に形成され、上方に向かって凹む凹溝65を設けた。このため、プレス成形時に発生する気泡を、凹溝65に集められると共に、この気泡が集められた部分により補強用のリブ31を形成できる。従って、繊維強化樹脂成形品1Aが、立体形状部分の周囲に縁部32を有する場合であっても、気泡を、外観に影響を与えないリブ31に集めることで、繊維強化樹脂成形品1Aの外観を向上させられ、かつ、繊維強化樹脂成形品1Aの強度を更に高めることができる。
以上、本発明の好ましい各実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されることなく、種々の形態で実施することができる。
例えば、積層体30の外側層に、加飾層を設け、繊維強化樹脂成形品に模様等を付して、装飾性を高めてもよい。
また、上記の実施形態では、積層体30は、樹脂層10及び繊維層20の5層の構造となっているが、これに限られず、積層の構成は何層でもよい。また、中央層は、積層体30の外側に配置される樹脂層10と厚さが同じであってもよい。
1、1A 繊維強化樹脂成形品
6 金型(成形型)
10 樹脂層
11 中央層
20 繊維層
30 積層体
61 上金型
62 下金型
63 凸状部
64 凹状部
65 凹溝(気泡収集部)
S1 繊維層供給工程
S2 樹脂層供給工程
S3 繊維層乾燥工程
S4 樹脂層乾燥工程
S5 積層工程
S6 成形工程
S7 切出し工程

Claims (9)

  1. 繊維により樹脂を強化させて形成された繊維強化樹脂成形品(1)であって、
    布状の繊維層(20)と、
    該繊維層(20)の一方の面及び/又は他方の面に積層され、熱可塑性材料からなる薄膜状の樹脂層(10)と、を備え、
    前記繊維層(20)及び前記樹脂層(10)がそれぞれ乾燥された状態で積層されてプレス成形される繊維強化樹脂成形品(1)。
  2. 前記樹脂層(10)は、薄膜状のポリカーボネートにより構成され、
    前記繊維層(20)は、炭素繊維の織布により構成される請求項1に記載の繊維強化樹脂成形品(1)。
  3. 前記樹脂層(10)からなる中央層(11)と、該中央層(11)の一方の面及び他方の面に積層される複数の前記繊維層(20)と、を含む請求項1又は2に記載の繊維強化樹脂成形品(1)。
  4. 前記繊維層(20)の外側に配置される外側樹脂層(12)を更に備え、
    前記中央層(11)の厚さは、前記外側樹脂層(12)の厚さよりも厚い請求項3に記載の繊維強化樹脂成形品(1)。
  5. 金型(6)により成形される請求項1〜4のいずれかに記載の繊維強化樹脂成形品(1)。
  6. 前記金型(6)は、下面に型面が形成される上金型(61)と、上面に型面が形成される下金型(62)と、を備え、
    前記上金型(61)の型面は、下方に向かって凸となる凸状部(63)を有し、
    前記下金型(62)の型面は、下方に向かって凹となる凹状部(64)を有する請求項5に記載の繊維強化樹脂成形品(1)。
  7. 前記上金型(61)は、前記凸状部(63)に形成され、上方に向かって凹む凹溝(65)を更に備える請求項6に記載の繊維強化樹脂成形品(1)。
  8. 布状の繊維層(20)を供給する繊維層供給工程(S1)と、
    熱可塑性材料からなる薄膜状の樹脂層(10)を供給する樹脂層供給工程(S2)と、
    前記繊維層(20)を乾燥させる繊維層乾燥工程(S3)と、
    前記樹脂層(10)を乾燥させる樹脂層乾燥工程(S4)と、
    乾燥された前記繊維層(20)及び前記樹脂層(10)を積層する積層工程(S5)と、
    前記積層工程(S5)により積層された前記繊維層(20)及び前記樹脂層(10)の積層体(30)を加熱された成形型(6)に配置し、加圧して成形する成形工程(S6)と、
    前記成形工程(S6)により成形された前記積層体(30)を所定の大きさに切り出す切出し工程(S7)と、を備える繊維強化樹脂成形品(1)の成形方法。
  9. 前記成形型(6)は、前記成形工程(S6)において前記積層体(30)から発生する気泡を収集する気泡収集部を備え、
    前記切出し工程(S7)において、成形された前記積層体(30)における前記気泡収集部において成形された部位を切除する請求項8に記載の繊維強化樹脂成形品(1)の成形方法。
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