JP2014076548A - 炭素繊維複合成形品のプレス成形装置、炭素繊維複合成形品のプレス成形システム、および炭素繊維複合成形品のプレス方法 - Google Patents

炭素繊維複合成形品のプレス成形装置、炭素繊維複合成形品のプレス成形システム、および炭素繊維複合成形品のプレス方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 生産性に優れ、炭素繊維複合成形品の製造コストの低減を図ることの可能な炭素繊維複合成形品のプレス成形装置、炭素繊維複合成形品のプレス成形システム、および炭素繊維複合成形品のプレス方法を提供する。
【解決手段】加圧板20の間で前記熱可塑性樹脂層Rと炭素繊維層Cからなる積層成形体W1を加熱および加圧して熱可塑性樹脂が含浸された炭素繊維複合成形品W2を成形する炭素繊維複合成形品W2のプレス成形装置11であって、少なくとも3枚以上が多層に配置された加圧板20と、前記加圧板20が格納されるチャンバ23と、前記チャンバ23を真空状態とする真空ポンプ24とが設けられ、少なくとも3枚以上の加圧板20間で前記熱可塑性樹脂層Rと炭素繊維層Cを加熱および加圧して同時に複数の熱可塑性樹脂が含浸された炭素繊維複合成形品W2を成形する。
【選択図】図1

Description

本発明は、加圧板の間で前記熱可塑性樹脂層と炭素繊維層からなる積層成形体を加熱および加圧して熱可塑性樹脂が含浸された炭素繊維複合成形品を成形する炭素繊維複合成形品のプレス成形装置、炭素繊維複合成形品のプレス成形品のプレス成形システム、および炭素繊維複合成形品のプレス成形方法に関するものである。
従来、炭素繊維に熱硬化性樹脂を含浸させたプリプレグを更に加熱および加圧して硬化成形体にするプリフォーム工程と、その後の炭化処理工程等により、炭素繊維複合成形品を得る方法としては、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1において炭素繊維複合成形品に使用される樹脂(マトリックス樹脂)は、フェノール等の熱硬化性樹脂であるが、プリフォーム工程よりも後工程において高圧で長時間加圧する工程が必要となり、設備コストとランニングコストが高額になるという問題があった。また特許文献2にも炭素繊維が載置され真空吸引されたキャビティ内に熱硬化性樹脂を注入して炭素繊維複合成形品を成形する成形方法が記載されている。特許文献2には炭素繊維の注入してからの時間は記載されていないが、一定以上の時間、高温での硬化処理が必要となるものであった。また特許文献1、特許文献2ともに熱硬化性樹脂を用いるので、前記成形の後に加熱・加圧して2次的な賦形を行うことは難しいものであった。
一方特許文献3のように、マトリックス樹脂として熱可塑性樹脂を使用して炭素繊維複合成形品を成形することも行われている。特許文献3の成形方法は、強化繊維と炭素繊維を含浸させつつ所定の形状に賦形するものである。特許文献3には成形時間に関する記載は無いが、1個の成形品を成形するためには、2枚の加圧板の間で長時間をかけて炭素繊維への熱可塑性樹脂の含浸、および成形が行われるものであると想定され、成形効率の点で問題があるものであった。また特許文献3は、前記成形を常圧下で行うため、気泡が完全に抜けていない炭素繊維複合成形品となる恐れが十分にあった。なお特許文献3の(0002)には、炭素繊維複合成形品の各種成形法が記載されている。
特許文献4についても熱可塑性を用いた炭素繊維複合成形品の成形が記載され、成形を真空状態で行うことが記載されている。しかし特許文献4は、2枚の加圧板の間を真空状態にしてから成形を行うので生産性に劣るものであった。また特許文献4は、プレス成形装置において炭素繊維層に熱可塑性樹脂を含浸させながら炭素繊維複合成形品(最終成形品)までを成形するので、特許文献3と同様に成形効率の問題を有するものであった。更にまた特許文献4では、プレス型の平坦な部分と傾斜した部分で、炭素繊維複合成形品が受ける圧力分布が異なるので、炭素繊維複合成形品の平坦な部分と傾斜した部分で樹脂および炭素繊維の密度や分布にムラが発生しやすいという問題があった。
更に、特許文献5、特許文献6については、1次成形と2次成形の2工程により炭素繊維複合成形品を成形することが記載されている。しかし特許文献5の1次成形については、最終成形品の形状に応じた形状となっており、1次成形型の製造コストが高いものであった。そして生産効率を上げようとすると1次成形型と2次成形型の両方を多数・準備する必要があり、コストが高くなるものであった。また特許文献5の1次成形型(1次成形品)は2次成形型(2次成形品)のための専用品であり、1次成形品としては汎用性のないものであった。特許文献6については、マトリックス樹脂は熱硬化性であり、2次成形後にオートクレーブ内で完全硬化する必要があるものであった。従って特許文献6は特許文献1と同様に設備コストとランニングコストの点で問題があるものであった。
特開昭59−69408号公報(特許請求の範囲、第1図) 特開平9−117964号公報(請求項1、0002、0017、図1) 特開2011−218798号公報(請求項1、図2) 特開2009−113369号公報(請求項1、0077ないし0083、図11) 特開2004−322442号公報(請求項1、図2) 特開2005−186558号公報(請求項1、0029、図2)
上記のように、特許文献1、特許文献2では、マトリックス樹脂に主に熱硬化性材料を使用するため、加熱炉や加圧装置の金型の温度の上限が高く設定する必要があり、成形装置のコストとランニングコストの両方のコストが高額になりすぎるという問題があった。成形品1個あたりの成形時間が長く必要であるという問題があった。更にはまた熱硬化性樹脂を使用した成形品に2次加工を行いにくいという問題があった。一方、特許文献3、特許文献4は、マトリックス樹脂に主に熱可塑性樹脂を使用するため、加圧装置の金型の温度が熱硬化性樹脂と比較して低温でよく、ランニングコストが抑えられるという点では優れている。しかし特許文献3、特許文献4は、炭素繊維を含浸させながら最終成形品を1個づつ成形するので、依然として炭素繊維複合成形品1個あたりの成形時間が長くなるという点では問題があった。
更には平坦な成形品以外の成形品を成形する場合には、場合によってプレス型の平坦な部分と傾斜した部分で、炭素繊維複合成形品が受ける圧力分布が異なるので均一な材料分布になりにくいという問題があった。更にまた特許文献5、特許文献6は、炭素繊維複合成形品を1次成形と2次成形に分けて成形するものである。しかし特許文献5は、1次成形型が専用型であり、型の形状が複雑であるので高価になりがちな上に1次成形された成形品に汎用性がないものだった。また特許文献6については、マトリックス樹脂に熱硬化性樹脂を使用するものであり、上記した特許文献1、特許文献2と同様に2次成形の後にも熱処理等を行う必要があり、成形装置のコストとランニングコストの両方のコストが高額になりすぎるという問題があった。従ってこれら特許文献1ないし特許文献6では、炭素繊維複合成形品1個あたりの製造コストが高くなってしまうという問題があった。
そこで本発明の炭素繊維複合成形品のプレス成形装置、炭素繊維複合成形品のプレス成形システム、および炭素繊維複合成形品のプレス方法では、生産性に優れ、炭素繊維複合成形品の製造コストの低減を図ることの可能な炭素繊維複合成形品のプレス成形装置、炭素繊維複合成形品のプレス成形システム、および炭素繊維複合成形品のプレス方法を提供することを目的とする。またはボイド等がほとんど無く良好な含浸が可能な炭素繊維複合成形品のプレス成形装置、炭素繊維複合成形品のプレス成形システム、および炭素繊維複合成形品のプレス方法を提供することを目的とする。更には発明全体に該当するわけではないが、平坦でない成形品であっても材料分布を良好にした炭素繊維複合成形品のプレス成形装置、炭素繊維複合成形品のプレス成形システム、および炭素繊維複合成形品のプレス方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の炭素繊維複合成形品のプレス成形装置は、加圧板の間で前記熱可塑性樹脂層と炭素繊維層からなる積層成形体を加熱および加圧して熱可塑性樹脂が含浸された炭素繊維複合成形品を成形する炭素繊維複合成形品のプレス成形装置であって、少なくとも3枚以上が多層に配置された加圧板と、前記加圧板が格納されるチャンバと、前記チャンバを真空状態とする真空ポンプとが設けられ、少なくとも3枚以上の加圧板間で前記熱可塑性樹脂層と炭素繊維層からなる積層成形体を加熱および加圧して同時に複数の熱可塑性樹脂が含浸された炭素繊維複合成形品を成形することを目的とする。
本発明の請求項2に記載の炭素繊維複合成形品のプレス成形装置は、請求項1において、前記加圧板は表面が平坦であって内部に熱媒通路またはヒータが設けられた熱板であり、平坦な炭素繊維複合成形品を成形することを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の炭素繊維複合成形品のプレス成形システムは、加圧板の間で前記熱可塑性樹脂層と炭素繊維層からなる積層成形体を加熱および加圧して熱可塑性樹脂が含浸された炭素繊維複合成形品を成形する炭素繊維複合成形品のプレス成形システムであって、少なくとも3枚以上が多層に配置された加圧板と、前記加圧板が格納されるチャンバと、前記チャンバを真空状態とする真空ポンプとが設けられ、少なくとも3枚以上の加圧板間で前記熱可塑性樹脂層と炭素繊維層からなる積層成形体を加熱および加圧して同時に複数の熱可塑性樹脂が含浸された炭素繊維複合成形品を成形する炭素繊維複合成形品のプレス装置と、前記炭素繊維複合成形品のプレス装置の複数の加圧板間に前記熱可塑性樹脂層と炭素繊維層からなる積層成形体を供給する供給装置と、前記プレス装置の少なくとも3枚以上の加圧板間から複数の熱可塑性樹脂が含浸された炭素繊維複合成形品を取出す搬出装置と、が設けられたことを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の炭素繊維複合成形品のプレス成形システムは、請求項3において、搬出装置で取出された炭素繊維複合成形品は、2次成形プレス成形装置へ送られるか、または2次成形プレス成形装置へ送られる前にストック装置に送られることを特徴とする。
本発明の請求項5に記載の炭素繊維複合成形品のプレス成形方法は、加圧板の間で前記熱可塑性樹脂層と炭素繊維層からなる積層成形体を加熱および加圧して熱可塑性樹脂が含浸された炭素繊維複合成形品を成形する炭素繊維複合成形品のプレス成形方法であって、少なくとも3枚以上が多層に配置された加圧板と、前記加圧板が格納されるチャンバと、前記チャンバを真空状態とする真空ポンプとが設けられ、少なくとも3枚以上の加圧板間で前記熱可塑性樹脂層と炭素繊維層からなる積層成形体を加熱および加圧して同時に複数の熱可塑性樹脂が含浸された炭素繊維複合成形品を成形することを特徴とする。
本発明の請求項6に記載の炭素繊維複合成形品のプレス方法は、請求項5において、成形された炭素繊維複合成形品は表面が平坦な一次成形品であって、2次成形プレス装置で更に賦形されることを特徴とする。
本発明の炭素繊維複合成形品のプレス成形装置は、加圧板の間で前記熱可塑性樹脂層と炭素繊維層からなる積層成形体を加熱および加圧して熱可塑性樹脂が含浸された炭素繊維複合成形品を成形する炭素繊維複合成形品のプレス成形装置であって、少なくとも3枚以上が多層に配置された加圧板と、前記加圧板が格納されるチャンバと、前記チャンバを真空状態とする真空ポンプとが設けられ、少なくとも3枚以上の加圧板間で前記熱可塑性樹脂層と炭素繊維層からなる積層成形体を加熱および加圧して同時に複数の熱可塑性樹脂が含浸された炭素繊維複合成形品を成形するので、熱可塑性の炭素繊維複合成形品を一度に大量生産することができ、成形コストを低減することができる。また本発明の炭素繊維複合成形品のプレス成形システムおよび炭素繊維複合成形品のプレス方法についても、本発明の炭素繊維複合成形品のプレス成形装置と同じく、熱可塑性の炭素繊維複合成形品を一度に大量生産することができ、成形コストを低減することができる。
本実施形態の炭素繊維複合成形品のプレス成形システム関する説明図である。 本実施形態の炭素繊維複合成形品のプレス成形装置に関する説明図である。 本実施形態の炭素繊維複合成形品のプレス成形方法に用いられる樹脂シートと炭素繊維マットからなる積層成形体に関する説明図である。 第2の実施形態の炭素繊維複合成形品のプレス成形装置に関する説明図である。 第3の実施形態の炭素繊維複合成形品のプレス成形方法に関する説明図である。 第3の実施形態の炭素繊維複合成形品のプレス成形方法に用いられる枠体に関する説明図である。
図1、図2により本実施形態の炭素繊維複合成形品のプレス成形システム10(以下単にプレス成形システム10と略す)と炭素繊維複合成形品のプレス成形装置11(以下単にプレス成形装置11と略す)について説明する。本実施形態のプレス成形システム10は、炭素繊維複合成形品Cの成形を1次成形と2次成形に分けて行うものである。
まずプレス成形システム10の仕込装置12について説明する。仕込装置12は、ステンレス、銅などの金属薄板または金属箔といったプレス用薄板Pの間に、それぞれ複数枚の熱可塑性樹脂層である熱可塑性樹脂シートR(板状のものを含む)と炭素繊維層である炭素繊維シートCからなる積層成形体W1と挟み、更に搬送用の載置プレートP2の上に載置し、積層成形体セットW1aとしてプレス成形装置11へ搬送および成形可能な状態にするものである。なお本発明においてプレス用薄板Pの厚みは一例として0.02mm〜5.0mm程度の範囲で選択される。またプレス用薄板Pは、金属ではなく、樹脂フィルム、紙、布等であってもよく、一例としてテフロン(登録商標)のプレートなどでもよい。またプレス用薄板Pは、必須のものではなく、何も使用しない場合も想定される。また載置プレートP2は厚さ0.5〜5.0mm程度のステンレス等の金属板が使用されるが、こちらも使用しない場合も想定される。
仕込装置12においてセットされた熱可塑性樹脂層と炭素繊維層からなる積層成形体W1とプレス用薄板Pと載置プレートP2とからなる積層成形体セットW1aは、コンベア13により多段形成装置14に送られる。多段形成装置14は、多数の棚14aが上下方向に昇降移動可能となっており、積層成形体セットW1aが棚14aに搬入・載置されると、図示しない駆動機構により、載置された棚14aが順次上昇されて、次工程の搬入装置15のアーム15aと略同じ高さにそれぞれの棚14aが位置決めされてセットされる。
搬入装置15は、多段形成装置14の棚14aの上下方向の位置および後述するプレス成形装置11の加圧板20の上下方向の位置に対応して、上下に複数のアーム15aが設けられている。各アーム15aは水平に設けられ上面は積層成形体セットW1aを載置する載置部となっている。各アーム15aは、図示しない駆動機構により昇降および前後進移動可能となっている。また搬入装置15自体も図示しない駆動機構により自走可能となっている。そして搬入装置15は、多段形成装置14の棚14aに載置されている前記積層成形体セットW1aをアーム15aの載置部に載置して、プレス成形装置11に向けて移動し、プレス成形装置11の各加圧板20の上面に前記積層成形体Wを載置可能となっている。なお搬入装置15は図示のものに限定されず、多段形成装置14からプレス成形装置11の各加圧板20上へ直接、積層成形体セットW1aを押し出して搬入するものや、多段形成装置14を設けず1つづつ積層成形体セットW1aを加圧板20上へ搬入するものなど他の装置でもよい。
図2に概略が示されるようにプレス成形装置11は、上盤16と下盤17の間にタイバ18にガイドされて昇降可能な可動盤19が設けられ、その間に複数の加圧板20が上下方向に多段に配設されている。なお待機時(型開時)において加圧板20は、図示しない段板の上にそれぞれが所定間隔を保って載置されている。そして可動盤19の下方には油圧ポンプ25aとその油圧回路25により駆動制御される圧縮用シリンダ21のラム21aが固定されている。そして可動盤19と前記可動盤19に固定された加圧板20は、圧縮用シリンダ21の駆動により押し上げられ、下方の加圧板20から順次、上方の加圧板20に当接して上盤16に固定される加圧板20に向けて押し上げられる。なおプレス成形装置11の駆動源は電動機を用いたもの等でもよく加圧機構もリンク式など他の機構であってもよい。
そして各加圧板20の間で、前記積層成形体セットW1aの熱可塑性樹脂シートRと炭素繊維シートCからなる積層成形体W1の加熱・加圧が行われる。また前記上盤16と下盤17の間の可動盤19、加圧板20等が配設される成形空間は、真空室23aにより外界とは密閉可能なチャンバ23内に格納され、チャンバ23は管路を介して真空ポンプ24に連通されている。そしてプレス成形装置11には成形開始から成形完了までの加圧板20の温度、加圧力、真空度などを制御する制御装置38が配置されている。
加圧板20は、上下の表面が平坦面からなる均等な板厚の金属板(一般的には鉄板)である。そして内部には熱媒油が流通可能な通路20aがそれぞれ形成されている。加圧板20の前記通路20aは、供給側、排出側ともに、管路22を介して、熱媒油の加熱と冷却を制御する熱媒供給装置26に接続されている。そして熱媒供給装置26には電気ヒータからなり熱媒油を加熱するための加熱手段27と、冷却水により熱媒油を冷却する冷却手段28が設けられ、図示しないバルブにより切替られるようになっている。また熱媒供給装置26には熱媒を加圧板20に循環させるポンプ29が設けられている。なお加圧板20の加熱は、加圧板20内に設けられた電気ヒータや、加圧板20内の通路20aに蒸気を供給して行うようにしてもよく、加圧板20の冷却についても通路20aに水を供給して行うようにしてもよい。
図1、図2においてプレス成形装置11は、加圧板20(熱板)が7枚(成形スペースとしては6段)で構成されているが、加圧板20の枚数は少なくとも3枚以上であれば限定されない。一般的には5枚から20枚程度の加圧板20のプレス成形装置11が多いが、プレス成形装置11を大型化した場合の加圧板20の枚数は、30枚程度までのものが想定される。またプレス成形装置11を2基以上併設して処理能力を高めたり、積層成形体W1の種類に応じてプレス成形装置11を使い分けるようにしてもよい。またプレス成形装置11は、加圧板20が加熱専用のホットプレス装置と、加圧板が冷却専用のコールドプレスをそれぞれ別個に設けたものでもよい。前記の場合、積層成形体W1の炭素繊維層への熱可塑性樹脂の含浸はホットプレス装置で行い、冷却、反りの除去、賦形をコールドプレスで行う。
また多段のプレス成形装置11の後工程には、プレス成形装置11で成形の完了した炭素繊維複合成形品W2とプレス用薄板Pと載置プレートP2とをプレス成形装置11から後工程へ搬出する搬出装置30が設けられている。搬出装置30も搬入装置15と同様にプレス成形装置11の加圧板20の上下方向の位置に対応して多段の載置用のアーム30aが設けられている。各アーム15aは水平に設けられ上面は炭素繊維複合成形品W2等を載せた載置プレートP2を載置する載置部となっている。そして各アーム15aは、図示しない駆動機構により昇降および前後進移動可能となっている。また搬入装置15自体も図示しない駆動機構により自走可能となっている。そして搬出装置30は、プレス成形装置11の各加圧板20上から取出した炭素繊維複合成形品W2(プレス用薄板Pと載置プレートP2を含む)をアーム30aの載置部に載置して、後工程の段解除装置31へ移動させる。なお搬出装置30は、多段のプレス成形装置11から1段づつ後工程へ搬出するものなど他のタイプの装置でもよい。また搬入装置15と搬出装置30は、一部または全部を共通の装置としてもよい。
段解除装置31は、多段形成装置14と同様の構造であって、多数の棚31aが上下方向に移動可能となっている。そして段解除装置31の後工程にはコンベア32が設けられている。段解除装置31の各棚31aに炭素繊維複合成形品W2等を載せた載置プレートP2が載置されると、各棚31aは下降され、最下方の棚31aから順に、コンベア32により、炭素繊維複合成形品W2とプレス用薄板Pと載置プレートP2を次の分解装置33へ移動させる。
分解装置33では、送られてきた炭素繊維複合成形品W2から、まず載置プレートP2が分離され、次に上下のプレス用薄板Pが剥がされる。そして炭素繊維複合成形品W2については、別のコンベア34によりストック装置35へ貯蔵されるか、そのまま次の2次成形用プレス成形装置40へ再び送られる。また載置プレートP2については、汚れやキズ等がなければそのまま仕込装置12へ送られる。またプレス用薄板Pについては、材質に応じて、再利用されるものと使い捨てられるものの両方の種類がある。また場合によってはこの分解工程33でプレス用薄板Pを剥がさないで、2次成形工程へ送る場合もあり得る。
ストック装置35は、1次成形された炭素繊維複合成形品W2を2次成形までの間、貯留する設備である。ストック装置35は、多数の棚を有し、表面が平坦な平板か平板状の炭素繊維複合成形品W2が重ねられて保管される。炭素繊維複合成形品W2は表面が平坦な平板か平板状であるので、容積を取らずに多数枚数をストック装置35に保管することができる。なおストック装置35に保管の際には、炭素繊維複合成形品W2の間に紙、樹脂フィルム等を介在させるようにしてもよい。そしてストック装置35は、温度等をコントロール可能として、アニーリングなどができるようにしてもよい。
またストック装置35は、1次成形側の多段のプレス成形装置11と2次成形側の2次成形用プレス成形装置40の間でのバッファ機能のみを有するものでもよい。その場合、ストック装置35は、分解装置33と2次成形用プレス成形装置40の間に配置され、成形サイクルは長いが同時に多数枚数が成形される1次成形側の多段のプレス成形装置11と、成形サイクルは短いが同時に1枚または2枚(或いは4枚など成形枚数は限定されない)といった少数枚数しか成形されない2次成形側の2次成形用プレス成形装置40の間で、炭素繊維複合成形品W2を順番に2次成形用プレス成形装置40へ供給する役割をする。
ストック装置35と2次成形用プレス成形装置40の間には、炭素繊維複合成形品W2を予熱する予熱装置36が設けられている。ストック装置35から予熱装置36へは、コンベア37により炭素繊維複合成形品W2が送られる。予熱装置36は、赤外線ヒータや電気ヒータ、誘導加熱装置等が設けられ、炭素繊維複合成形品W2を熱変形温度近くまで昇温する。予熱装置36と2次成形用プレス成形装置40の間には、2次成形用プレス成形装置40の下型41に予熱された炭素繊維複合成形品W2を供給する供給装置39が設けられている。なおストック装置35が、1次成形側の多段のプレス成形装置11と2次成形側の2次成形用プレス成形装置40の間でバッファ機能のみしか有さないものである場合、ストック装置35と予熱装置36は兼用されるものでもよく、1次成形した後温度低下する前に2次成形用プレス成形装置40に送られる場合には予熱しないものでもよい。
2次成形用プレス成形装置40は、炭素繊維複合成形品W2を最終形状の炭素繊維複合成形品W3に成形するための成形装置である。2次成形用プレス成形装置40は、固定的に設けられた下固定盤42にタイバ43が上方に向けて固定され、タイバ43の上側には上盤44が固定されている。上盤44には圧縮用シリンダ45が設けられている。また下固定盤42と上盤44の間には上可動盤46が昇降自在に設けられている。下固定盤42には下型41が取付けられ、上可動盤46には下型41に嵌合される上型47が取付けられている。2次成形用プレス成形装置40の下型41および上型47は、最終成形品の形状に応じて凹凸や輪郭等が形成されている。2次成形用プレス成形装置40の下型41および上型47は、1次成形用の多段のプレス成形装置11と同じく、それぞれ加熱と冷却が可能となっている。
本実施形態において2次成形用プレス成形装置40は1段(下型41が1個と上型47が1個)だが、金型またはキャビティの数は、2個以上の複数個であってもよい。図1において2次成形用プレス成形装置40は、真空化できるチャンバを備えていないが、真空化したチャンバ内で2次成形を行うものでもよい。また2次成形用プレス装置40は、駆動源や可動盤や固定盤の配置等も限定されない。更に2次成形用プレス成形装置40は、生産規模に応じて複数台が設置されるものでもよい。更にまた成形品の形状によっては、2次成形用プレス成形装置40の後工程に、更に3次成形などを行うプレス成形装置を設けたものでもよい。プレス成形システム10の2次成形用プレス成形装置40は、同じ工場内に設けられておらず、別の工場に設けられたものでもよい。
なお上記のプレス成形システム10において、仕込装置12、仕込装置12から1次成形を行う多段のプレス成形装置11への積層成形体セットW1aの搬入、前記多段のプレス成形装置11から後工程の分解装置33への炭素繊維複合成形品W2等と載置プレートP2の搬出、分解装置33などは、全自動で行われる装置の他、作業員の入力により半自動で行われる装置、または作業員が一部または全部の作業を手作業により行うものでもよい。
次に本実施形態のプレス成形方法について説明する。一例として本実施形態で使用される炭素繊維層は、厚みが1〜5mm、一辺の長さが40cm四方の正方形の炭素繊維マットCである。炭素繊維マットCは、方向性を持って織られたものでもよく、不織状態のものでもよい。または塊状のものを複数配置して層状にしたものでもよい。また炭素繊維マットCは炭素繊維に加えて、別の繊維層(一例としてガラス繊維、金属繊維、アラミド繊維など)を加えたものでもよい。
また本実施形態で使用されるマトリックス樹脂である熱可塑性樹脂は、ポリアミド6樹脂からなり、厚みが0.5〜5mm、一辺の長さが40cm四方の正方形の熱可塑性樹脂シートRである。ポリアミド6樹脂は溶融時の流動性に優れており、炭素繊維マットへの含浸に優れている。しかしながら本発明に用いられるマトリックス樹脂は、熱可塑性樹脂であって、他のポリアミド、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ フェニレンサルファイド、熱可塑ポリウレタン等の他の熱可塑性樹脂であってもよい。また前記熱可塑性樹脂同士、前記熱可塑性樹脂と他の熱可塑性樹脂が混合されたものでもよい。更には熱可塑性樹脂に熱硬化性樹脂を混入されたものであっても、再度の賦形が可能なものは本発明では熱可塑性樹脂層に含まれるものとする。また熱可塑性樹脂層はシートRが取扱い上好ましいが、もっと薄い樹脂フィルムや、シートよりももっと硬さがあって厚みもある樹脂板からなる熱可塑性樹脂層であってもよい。また更には熱可塑性樹脂は、粉状や粒状のものを全体に行渡るように熱可塑性樹脂層として使用してもよい。
また積層成形体Wは、炭素繊維マットCと熱可塑性樹脂シートR以外に、別の繊維層や熱硬化樹脂層などを加えたものでもよい。それらであっても炭素繊維に熱可塑性樹脂を含浸させるものは、本発明の炭素繊維層と熱可塑性樹脂層からなる積層成形体Wに該当するものとする。
これらの熱可塑性樹脂シートRと炭素繊維マットCは、事前に図示しない乾燥炉で所定時間以上、乾燥したものが望ましい。熱可塑性樹脂シートRまたは炭素繊維Cに水分が含まれていると、炭素繊維複合成形品W2を成形する際に、前記水分が水蒸気となりボイドが発生し、炭素繊維Cに対する熱可塑性樹脂の含浸を阻害する。熱可塑性樹脂が粉状や粒状などの場合も乾燥することが望ましい点は同じである。
一例として図3に示されるように、積層成形体セットW1aの形成に使用されるプレス用薄板Pは、厚みが0.05mmの銅箔であって、熱可塑性樹脂シートRと炭素繊維マットCが前記プレス用薄板Pに挟まれる。そして搬送用の載置プレートP2に載置されて積層成形体セットW1aを構成する。積層成形体W1における熱可塑性樹脂シートRと炭素繊維マットCのそれぞれの枚数は、熱可塑性樹脂シートRや炭素繊維マットCの厚みや種類により相違し特に限定はされない。しかし一例として積層成形体W1全体(プレス用薄板Pおよび載置プレートP2は除く)に占める炭素繊維の重量パーセント比が、25〜98%、更に望ましくは35〜60%にとなるようにすることが望ましい。
そしてプレス成形システム10の仕込装置12で形成された積層成形体セットW1aが、搬入装置15により多段のプレス成形装置11へ搬入され各加圧板20の上にそれぞれ1セットづつ載置される。本実施形態では、加圧板20の上には積層成形体セットW1aを1セットづつ載置するのは上下からの熱伝達を均等にするためであって、基本は加圧板20と加圧板20の間で1枚の炭素繊維複合成形品W2が成形される。しかし非常に薄い炭素繊維複合成形品W2の場合では、加圧板20と加圧板20に間で複数枚の炭素繊維複合成形品W2を加圧するものをまったく除外するものではない。
加圧板20の上にた積層成形体セットW1aが載置され、搬入装置15が後退すると、プレス成形装置11のチャンバ23は密閉され、チャンバ23内は真空ポンプ24により吸引され、一例として10hPa〜100hPaに真空化される。プレス成形装置11の成形雰囲気が真空化されることにより、炭素繊維とマトリックス樹脂内の空気や水分が奪われ、炭素繊維複合成形品の中のマトリックス樹脂の部分に空洞などが無くなり、熱可塑性樹脂と炭素繊維の密着性が非常に良好な含浸が行える。または真空により炭素繊維に対する熱可塑性樹脂の含浸が促進されて成形時間が短時間でよくなる。
積層成形体セットW1aをプレス成形装置11の加圧板20に載置する際の加圧板20の温度は、限定されないが、一例として30℃〜200℃程度であって、マトリックス樹脂の熱変形温度よりも低いことが望ましい。それは主として積層成形体W1の上下から均等に熱が伝わるようにするためである。加圧板20へ積層成形体セットW1aが載置されるとチャンバ23内の真空化のスタートと並行して、またはやや遅れて加圧板20の温度も昇温させる。そしてチャンバ23内の真空化のスタートと並行して、またはやや遅れて圧縮用シリンダ21を作動させて加圧板20を上昇させ、それぞれの積層成形体セットW1aを上方の加圧板20に当接させる。本実施形態では、全ての積層成形体セットW1aの上面が上側の加圧板20の下表面に当接した状態で、一旦保持する。そしてプレス用薄板P等を介して上下の加圧板20から略均等に積層成形体W1を加熱する。この際、炭素繊維マットCはまだ完全には押しつぶされておらず、成形空間が真空化されていることから炭素繊維マットCや熱可塑性樹脂シートRから良好に空気を抜きつつ加熱を行うことができる。なおこの際に最初から或いは途中から、一例として0.5MPa以下で加圧を行うものでもよい。
そして加圧板20の温度がマトリックス樹脂である熱可塑性樹脂シートRの熱変形温度と融点の間の温度となると、圧縮用シリンダ21を作動させ加圧力を上昇させる。本実施形態の面圧は、あまり強圧を加えると熱可塑性樹脂シートRの樹脂が流動してしまうので、一例として1.3MPaないし5.0MPaが望ましい。そして加圧開始後も更に加圧板20の温度は昇温され、熱可塑性樹脂シートRの融点を超えて、融点+10℃〜融点70℃までの範囲に維持される。またこの熱可塑性樹脂シートRが溶融する過程で発生したガスや水分も成形空間が真空状態にあるために発生する都度、吸引される。
圧縮用シリンダ21による積層成形体W1の加圧時間は一例として8分〜120分が望ましいが前記に限定されるものではない。なお本実施形態のプレス成形装置11は、加圧板20の冷却も可能となっており、加圧時間の後半は、加圧板20の温度が、マトリックス樹脂の熱変形温度よりも低温になるように制御される。そして加圧時間が経過するとチャンバ23内を大気圧に戻し、圧縮用シリンダ21を作動させて加圧板20をそれぞれ段板の上に下降させて積層成形体W1の加圧を終了する。なお多段のプレス成形装置11では、厳密には型閉時には下側の加圧板20同士の方が先に当接され、型開時には上側に加圧板20同士のほうが後に当接が解除されるが、同じサイクルで成形される炭素繊維複合成形品は同時に成形されたものである。
そして前記の多段のプレス成形装置11で成形された炭素繊維複合成形品W2とプレス用薄板Pと載置プレートP2は、搬出装置30、段解除装置31、コンベア32を経て分解装置33に送られる。そして分解装置33にてプレス用薄板Pが剥離され、載置プレートP2が分離される。そして炭素繊維複合成形品W2は、ストック装置35に送られるか、またはそのまま2次成形プレス装置40へ送られる。そしてストック装置35に炭素繊維複合成形品W2が送られた際は、予熱装置36で炭素繊維複合成形品W2の予熱がなされてから2次成形用プレス成形装置40に送られてくる。
2次成形用プレス成形装置40においては、圧縮用シリンダ45の駆動により、最終成形品の形状に応じた下型41と上型47の間で炭素繊維複合成形品W2が加圧され、最終成形品W3に賦形される。なお2次成形用プレス成形装置40の下型41および上型47も、加熱と冷却が可能となっていて、加圧前半は下型と上型が炭素繊維複合成形品W2を構成する熱可塑性樹脂の熱変形温度以上であって融点以下に加熱され、加圧後半は下型と上型が熱変形温度以下に冷却される。しかし使用さっるマトリックス樹脂の種類や成形方法によっては融点プラス20℃程度まで加熱してもよい。2次成形用プレス成形装置40による炭素繊維複合成形品W2の加圧時間は、既に炭素繊維への樹脂の含浸は完了しているので、厚みや形状、樹脂の種類によっても異なるが、30秒〜10分程度である。
なお1次成形用の多段のプレス成形装置11で含浸および成形された1次成形品である炭素繊維複合成形品W2を2次成形用プレス成形装置40に送る前の工程のどこかで、図示しないウォータージェット式の切断機などで周辺をトリミングして、2次成形に適した形にしてもよい。またマトリックス樹脂である熱可塑性樹脂の部分だけば外側に流出してバリのような状態になっている場合はそれらを切除して、形状を整えるようにしてもよい。または2次成形用プレス成形装置40で成形された炭素繊維複合成形品W3についても更に、更にプレス、切削、穴あけ、接合、部品取り付け、塗装、コーティング等の後加工を行うものでもよい。
そして本発明は、このようにしてバインダの役割をするマトリックス樹脂である熱可塑性樹脂の樹脂シートRと炭素繊維のマットCとを積層した積層成形体W1を多段のプレス成形装置11により加圧成形することにより、平板状の炭素繊維複合成形品W2の1次成形品を同時に大量に成形することができる。そして炭素繊維へのマトリックス樹脂の含浸に時間がかかる場合であっても、同時に大量にプレス成形ができるので、1枚あたりの成形時間として演算すれば、効率のよい成形が可能となる。また特に本発明では、1次成形を真空状態で行う際にチャンバ内を真空化する一定時間必要となるるが、同時に大量の炭素繊維複合成形品W2の1次成形品を成形することができるので、1枚あたりの真空化に関する時間が短くて済む。また加圧板20(熱板)は表面が平坦であるので、複雑な成形面を有する成形金型を複数準備することと比較するとプレス成形装置11およびその成形金型のコストを低減することができる。更には3枚以上の多層に配設された加圧板20間で複数の積層成形体W1の成形が、1個の圧縮用シリンダ21による圧縮で同時に行えるので、エネルギー効率がよい。更にまた本発明では、加圧板20の間で、それぞれ1枚づつ炭素繊維複合成形品W2の成形を行うことを基本とするので、1枚づつ成形した場合は、上下の加圧板20から良好に加熱を行うことができる。例えば特許文献4の図13には複数枚の炭素繊維複合成形品を同時に加圧板の間で成形する例が記載されているが、加圧板に近い成形品と加圧板に遠い成形品では品質にムラが生じやすい。
更には本発明では、炭素繊維マットCに熱可塑性樹脂を含浸させ1次成形品W2を成形する工程は、平坦面同士の間で加圧が行われるので、均一な加圧ができ、炭素繊維と樹脂の分布を略均一にすることができる。その点、特許文献4や図6のように成形品に傾斜面があるものや垂直面があるものにおいて、炭素繊維層に熱可塑性樹脂を含浸させつつ最終成形品を成形しようとすると炭素繊維と樹脂の分布を略均一にならない場合がある。これはキャビティ内を上方から加圧された際に、炭素繊維層により溶融樹脂の流動が妨げられられたり部分的に活発になり、理論通りにパスカルの法則が適用されないからである。また本発明の平坦な1次成形品W2は、多様な2次成形品の成形に用いることができ、汎用性がある。更に平坦な1次成形品W2は、ストック装置35への貯蔵や他工場への流通の際も場所を取らず、取扱いが容易である。
次に図4に示される第2の実施形態のプレス成形装置51について説明する。図4に示されるプレス成形装置51も、加圧板52の間でマトリックス樹脂である熱可塑性樹脂シートRと炭素繊維マットCを加熱および加圧して熱可塑性樹脂が含浸された炭素繊維複合成形品W2を成形する炭素繊維複合成形品のプレス成形装置51であって、少なくとも3枚以上が多層に配置された加圧板52と、前記加圧板52が格納されるチャンバと、前記チャンバを真空状態とする図示しない真空ポンプと、図示しない加圧板52を圧縮する圧縮用シリンダ等が設けられ、少なくとも3枚以上の加圧板52間で前記熱可塑性樹脂層Rと炭素繊維層Cを加熱および加圧して同時に複数の熱可塑性樹脂が含浸された炭素繊維複合成形品W2を成形する点では、図2のプレス成形装置11と同じである。
両者の相違点については、図4に示されるプレス成形装置51は、加圧板52の加圧面が平坦ではなく、凹部53が形成されている点である。各加圧板51には成形される炭素繊維複合成形品Wの大きさと板厚に対応する凹部53が形成されている。通常は加圧板51の上面のみに前記の凹部53が形成されるが、上側の加圧板51の下面と下側の加圧板51の上面の少なくとも一方に凹部53が形成されていればよい。平面視した凹部52の輪郭形状は、矩形の他、他の多角形や円形など限定されず、最終成形品W3の形状に対応させることができる。
ここで凹部52の目的は、加圧板51により加圧および加熱された積層用成形体Wのうちの溶融樹脂(マトリックス樹脂)が、外側へ流動せずに、一定の形状に収まるようにするためのものである。図4に示される別の実施形態の場合もプレス用薄板Pと載置プレートP2は使用することも想定されるが、載置プレートP2は凹部の形状に倣った形状とすることが考えられる。また図4には記載されないが、加圧板52には、凹部の底面の部分の一部または全部が周囲の部分に対して上昇し、成形の終了した炭素繊維複合成形品W2を離型するエジェクタ装置を設けてもよい。
なお図4の実施形態についても、加圧板51の形状を複雑化させずに、平坦または略平坦な1次成形品W2を成形することを主眼としている。しかし加圧板51の凹部52の表面形状を最終成形品W3の形状に似せて、一部または全体に凹凸がある1次成形品W2を成形するものでもよい。または加圧板51の表面形状を最終成形品の形状として、そのまま最終成形品を成形するものでもよい。その場合であっても、含浸に時間のかかる炭素繊維を1台のプレス成形装置51において、同時に大量の炭素繊維複合成形品W3を成形できるので効率はよい。
具体的な例としては、自動車の車体板、シャーシなど比較的大型のパーツの場合、そのパーツ専用の加圧板51を取付けた多段のプレス成形装置51により、真空下で、炭素繊維を含浸させた1次成形品W2を同時に複数枚(または複数個)成形する。その1次成形品W2については、外形は最終形状のパーツに応じた形状となっている。そして前記の1次成形品を2次成形用プレス成形装置40に移動させて最終成形品W3に成形する。なお1次成形において立体形状に凹凸や曲面を設けるかどうかは、部品により相違する。2次成形が平板から成形可能であれば、1次成形品は表面が平坦な平板であるほうが望ましいが、2次成形が表面が平坦な平板から成形するには支障がある場合は、1次成形において立体形状に凹凸や曲面を設ける場合もあり得る。
また図4に示される例では、加圧板52の下面は平坦になっているが、加圧面52の下面を突状に形成し、凹部53に嵌合されるようにしてもよい。このようなインロー構造の加圧板52,52を使用することにより、更に種々の形状の炭素繊維複合成形品W3を成形できる。
次に図5、図6に示される第3の実施形態のプレス成形方法について説明する。図5等に示されるプレス成形方法に使用されるプレス成形装置11の構成は、図2に記載されたものと同じである。図5等に示される別の実施形態のプレス成形システム10では、仕込装置12において積層成形体セットW1aを形成する際に、下側のプレス用薄板P上に中央部に穴62の開いた枠体61を載置し、前記枠体61の穴62内に炭素繊維マットCとマトリックス樹脂の樹脂シートRを積層して載置する。そして前記枠体61、炭素繊維シートCおよび樹脂シートRからなる積層成形体W1の上面に別のプレス用薄板Pを載置され、搬送・加圧用の積層成形体セットW1aが形成される。なお第3の実施形態においても載置プレートP2は必要に応じて使用される。
図6に示されるように枠体61は、枠部63がそれぞれ所定の幅と高さを有する金属、樹脂、ゴム等からなる部材である。枠体51の高さは、積層された炭素繊維マットCと樹脂シートRの高さよりも低くて加圧シロがあるようになっている。そして枠体51の高さは、プレス成形された際の炭素繊維複合成形品W2の高さと略同じに設定されている。また枠部63の幅は所定の強度を有する幅となっている。枠体61の内側の穴62の平面形状は、矩形の他、他の多角形や円形など限定はされず、最終成形品W3の形状に略対応させることができる。枠体61の目的は、図4の凹部52と同様に、加圧板20により加熱された溶融樹脂(マトリックス樹脂)が、外側へ流動せずに、一定の形状の収まるようにするためのものである。
そして多段のプレス成形装置11で炭素繊維複合成形品W2の1次成形が終了すると、分解装置33でプレス用薄板Pを剥離する際に、同時に枠体61も外される。プレス用薄板Pと枠体61の間にマトリックス樹脂のバリが形成され、それが2次成形にとって問題となる場合は、2次成形を開始する前にバリは除去される。
本発明については、一々列挙はしないが、上記した本実施形態のものに限定されず、当業者が本発明の趣旨を踏まえて変更を加えたものについても、適用されることは言うまでもないことである。本発明の多段のプレス成形装置11,51または2次成形用のプレス成形装置40で成形された炭素繊維複合成形品W3は、引張り強度等に優れた成形品であり、航空機、自動車、二輪車、鉄道等の輸送機器に使用されるほか、高層建築等の建築物、家電製品、産業機械、兵器、スポーツ用品等、軽量化と強度が求められるあらゆる製品に用いられる。
10 プレス成形システム
11,51 プレス成形装置
12 仕込装置
20、52 加圧板
21,45 圧縮用シリンダ
26 熱媒供給装置
27 加熱手段
28 冷却手段
33 分解装置
35 ストック装置
36 予熱装置
40 2次成形用プレス成形装置
41 下型
47 上型
C 炭素繊維マット(炭素繊維層)
P プレス用薄板
P2 載置プレート
R 熱可塑性樹脂シート(熱可塑性樹脂層)
W1 積層成形体
W1a 積層成形体セット
W2 炭素繊維複合成形品(1次成形品)
W3 炭素繊維複合成形品(最終成形品)

Claims (6)

  1. 加圧板の間で熱可塑性樹脂層と炭素繊維層からなる積層成形体を加熱および加圧して熱可塑性樹脂が含浸された炭素繊維複合成形品を成形する炭素繊維複合成形品のプレス成形装置であって、
    少なくとも3枚以上が多層に配置された加圧板と、
    前記加圧板が格納されるチャンバと、
    前記チャンバを真空状態とする真空ポンプとが設けられ、
    少なくとも3枚以上の加圧板間で前記熱可塑性樹脂層と炭素繊維層からなる積層成形体を加熱および加圧して同時に複数の熱可塑性樹脂が含浸された炭素繊維複合成形品を成形することを特徴とする炭素繊維複合成形品のプレス成形装置。
  2. 前記加圧板は表面が平坦であって内部に熱媒通路またはヒータが設けられた熱板であり、平坦な炭素繊維複合成形品を成形することを特徴とする請求項1に記載の炭素繊維複合成形品のプレス成形装置。
  3. 加圧板の間で熱可塑性樹脂層と炭素繊維層からなる積層成形体を加熱および加圧して熱可塑性樹脂が含浸された炭素繊維複合成形品を成形する炭素繊維複合成形品のプレス成形システムであって、
    少なくとも3枚以上が多層に配置された加圧板と、前記加圧板が格納されるチャンバと、前記チャンバを真空状態とする真空ポンプとが設けられ、少なくとも3枚以上の加圧板間で前記熱可塑性樹脂層と炭素繊維層からなる積層成形体を加熱および加圧して同時に複数の熱可塑性樹脂が含浸された炭素繊維複合成形品を成形する炭素繊維複合成形品のプレス装置と、
    前記炭素繊維複合成形品のプレス装置の複数の加圧板間に前記熱可塑性樹脂層と炭素繊維層からなる積層成形体を供給する供給装置と、
    前記プレス装置の少なくとも3枚以上の加圧板間から複数の熱可塑性樹脂が含浸された炭素繊維複合成形品を取出す搬出装置と、が設けられたことを特徴とする炭素繊維複合成形品のプレス成形システム。
  4. 搬出装置で取出された炭素繊維複合成形品は、2次成形プレス装置へ送られるか、または2次成形プレス装置へ送られる前に炭素繊維複合成形品を貯留するストック装置に送られることを特徴とする請求項3に記載の炭素繊維複合成形品のプレス成形システム。
  5. 加圧板の間で熱可塑性樹脂層と炭素繊維層からなる積層成形体を加熱および加圧して熱可塑性樹脂が含浸された炭素繊維複合成形品を成形する炭素繊維複合成形品のプレス成形方法であって、
    少なくとも3枚以上が多層に配置された加圧板と、
    前記加圧板が格納されるチャンバと、
    前記チャンバを真空状態とする真空ポンプとが設けられ、
    少なくとも3枚以上の加圧板間で前記熱可塑性樹脂層と炭素繊維層からなる積層成形体を加熱および加圧して同時に複数の熱可塑性樹脂が含浸された炭素繊維複合成形品を成形することを特徴とする炭素繊維複合成形品のプレス成形方法。
  6. 請求項5において成形された炭素繊維複合成形品は表面が平坦な一次成形品であって、2次成形プレス装置で更に賦形されることを特徴とする請求項5に記載の炭素繊維複合成形品のプレス成形方法。
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