JP2014166260A - 脱臭装置 - Google Patents

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【課題】小空間でありながら換気量の多い場所における空気を安全かつ確実に脱臭することが可能な脱臭装置を提供する。
【解決手段】第1空気吸込口17と空気吹出口14とをつなぐ送風路19内に空気から臭気成分を除去する触媒フィルタ12を備えた脱臭装置10であり、第1空気吸込口17から空気を吸い込むと共に、触媒フィルタ12を通過した空気を送風路19内に吹き出すシロッコファン18と、シロッコファン18の風下側に配置されてオゾンを発生するオゾナイザ15と、シロッコファン18の風下側に配置される第2空気吸込口13とを備え、触媒フィルタ12を通過する空気と第2空気吸込口13から吸い込まれる空気とを空気吹出口14から吹き出す軸流ファン16とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、脱臭用のフィルタとオゾン発生手段とを用いて空気を脱臭する脱臭装置に関する。
従来、車などのように小空間でありながら換気量の多い場所の空気を脱臭する脱臭装置があった。このような空間内で高い脱臭性能を発揮させる脱臭装置としては、オゾン脱臭と触媒脱臭の併用技術を用いたものがある(特許文献1参照)。
また、消臭効果の即効性を得ようとする場合は、悪臭を吸引して装置内で脱臭処理を行い、室内にオゾンを放出するだけではなく、空間内のオゾン濃度を一定の濃度に保つことが有効である(特許文献2参照)。
そこで、換気量の多い空間で十分なオゾン濃度を得るためには、大きなオゾン発生器が必要となる一方で、小空間では吹き出し空気に直接人が暴露される可能性があり、安全にオゾンを用いるためには、吹き出しオゾン濃度を一定以下に抑える必要がある。この両者の要求を満たすには、換気量に見合うように風量を増やす必要があるが、触媒フィルタに空気を通過させるには、触媒フィルタの圧力損失に打ち勝つ静圧特性を持った大型送風機が必要となり、小空間における設置は困難であった。
また、送風量を増やしつつ静穏性も確保可能な脱臭装置としては、2つの送風機を備えたものがあった(特許文献3参照)。
特開2000−121110号公報 特開2007−44435号公報 特開平8−141060号公報
しかしながら、上記特許文献1のようにオゾン脱臭と触媒脱臭を併用し、換気量の多い空間において、特許文献2のように空間内のオゾン濃度を一定の濃度に保ちつつ、安全性のため小空間内での吹き出しオゾン濃度を一定以下に抑えるという制御を行うことは、特許文献3のように送風機を2つにして風量を大きくしただけでは達成することができなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、小空間でありながら換気量の多い場所における空気を安全かつ確実に脱臭することが可能な脱臭装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の脱臭装置は、第1空気吸込口と空気吹出口とをつなぐ送風路内に空気から臭気成分を除去するフィルタ部を備えた脱臭装置であって、前記第1空気吸込口から空気を吸い込むと共に、前記フィルタ部を通過した空気を前記送風路内に吹き出す第1送風手段と、前記第1送風手段の風下側に配置されてオゾンを発生するオゾン発生手段と、前記第1送風手段の風下側に配置される第2空気吸込口とを備え、前記フィルタ部を通過する空気と前記第2空気吸込口から吸い込まれる空気とを前記空気吹出口から吹き出す第2送風手段とを備えていることを特徴とする。
また、このように構成された脱臭装置にあって、前記フィルタ部は、脱臭触媒フィルタであり、前記フィルタ部に隣接配置され、前記フィルタ部を加熱して触媒による臭気成分の分解を促進させる加熱ヒータと、前記加熱ヒータと前記フィルタ部の少なくとも一部を囲うように配置された断熱材と、を備えたことを特徴とする。
本発明の脱臭装置によれば、第1空気吸込口と空気吹出口とをつなぐ送風路内に臭気成分を除去するフィルタ部を備え、第1空気吸込口から空気を吸い込むと共に、フィルタ部を通過した空気を送風路内に吹き出す第1送風手段と、第1送風手段の風下側に配置されてオゾンを発生するオゾン発生手段と、第1送風手段の風下側に配置される第2空気吸込口とを備え、フィルタ部を通過する空気と第2空気吸込口から吸い込まれる空気とを空気吹出口から吹き出す第2送風手段を備えている。このように、第1送風手段は、第1空気吸込口から吸い込んだ空気をフィルタ部に送り、通過させることで臭気成分を除去すると共に、臭気成分が除去された空気を第2送風手段により空気吹出口から吹き出す際に、フィルタ部の風下側に設けられたオゾン発生手段から高濃度オゾンを放出する場合であっても、第2空気吸込口から吸い込まれた空気によって希釈することが可能となる。このため、脱臭装置が小型化できると共に、オゾンを安全な放出濃度に保ったまま、換気量の大きな空間を所定のオゾン濃度に満たすことが可能となり、消臭効果の即効性が得られ、さらにフィルタ部による臭気成分除去を併用することにより高い脱臭性能が得られる。
また、フィルタ部は、脱臭触媒フィルタであり、フィルタ部に隣接配置され、フィルタ部を加熱して触媒による臭気成分の分解を促進させる加熱ヒータと、その加熱ヒータとフィルタ部の少なくとも一部を囲うように配置された断熱材とを備えている。このように、臭気成分を除去するフィルタ部に脱臭効果が高く、フィルタの再生処理が可能な脱臭触媒フィルタを用いることで、フィルタを交換せずに繰り返し使用することができると共に、フィルタの加熱再生時に断熱材によって効率の良い再生処理が可能となる。
図1は、本発明の一実施形態にかかる脱臭装置の概略構成を示す断面図である。 図2は、図1の脱臭装置のターボ運転モードにおける動作状態を示す断面図である。 図3は、図1の脱臭装置の通常運転モードにおける動作状態を示す断面図である。 図4は、図1の脱臭装置の再生運転モードにおける動作状態を示す断面図である。 図5は、図1の脱臭装置の静音運転モードにおける動作状態を示す断面図である。 図6は、本発明の一実施形態にかかる脱臭装置の制御動作を説明するフローチャートである。
以下、本発明にかかる脱臭装置の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態にかかる脱臭装置の概略構成を示す断面図である。この図1を用いて、本実施形態の脱臭装置の構成を説明する。脱臭装置10は、図1に示すように、上部の径が筒状に形成された筐体11の下部側面には、スリット状の穴から空気を吸い込む第1空気吸込口17が形成され、筐体11の天井面には筐体11内に吸い込まれた空気を排出するスリット状の穴で構成された空気吹出口14が形成されている。この第1空気吸込口17から空気吹出口14までの間は、空気の通り道である送風路19となっている。この送風路19の途中には、送風路19内を通過する空気から臭気成分を除去するフィルタ部としての触媒フィルタ12が配置されている。
触媒フィルタ12は、心材部分に蜂の巣(ハニカム)構造を取り入れて板状に形成した通気性を有するハニカムコアボード12aを備え、ここではアルミ合金で構成されていて、その表面に、酸化マンガンなどの金属酸化物やプラチナなどの貴金属の触媒を所定の厚さに形成(触媒層)されている。なお、吸着材としては、活性炭や各種セラミックス粉末などをさらに添加することが好ましい。さらには、抗菌剤や防かび剤などが添加されることも好ましい。ここでは、触媒フィルタ12は、吸着した臭気成分の分解を、ハニカムコアボード12aに隣接するように配置した加熱ヒータ12bの加熱により促進する加熱再生構造とした。具体的には、アルミ合金で構成されるハニカムコアボード12aの一側面に加熱ヒータ12bを当接させて、加熱ヒータ12bからの熱をハニカムコアボード12a全体に伝熱する。触媒はハニカムコアボード12aを介して加熱されて臭気成分の分解が促進される。但し本発明は、必ずしもこれに限定されず、その他の加熱再生構造を有する触媒フィルタを用いて実施してもよい。また、加熱ヒータ12bと筐体11との間には、断熱材12cが配置されている。この断熱材12cは図示していないが、加熱ヒータ12bだけでなくハニカムコアボード12aの周囲も囲うように配置されている。このように、断熱材12cは、ハニカムコアボード12aの加熱再生時において、加熱ヒータ12bの熱が外部に逃げないようにしてハニカムコアボード12aを確実に加熱すると共に、筐体11が高温になるのを防止する役割を果たしている。また、断熱材12cは、加熱ヒータ12bとハニカムコアボード12aとの位置関係にもよるが、加熱ヒータ12bとハニカムコアボード12aの少なくとも一部を囲うように配置されることが好ましい。なお、本実施形態の脱臭装置は、車などの小空間を想定した小型脱臭装置であり、図1に示すように、筐体11の径が小さく、その中のハニカムコアボード12aも小径であるため、ハニカムコアボード12aの外周に加熱ヒータ12bを配置する構造であっても、伝熱により全体を素早く確実に加熱することが可能である。また、ハニカムコアボード12aの外周に加熱ヒータ12bを配置するため、加熱ヒータ12bが通風抵抗とならない。
続いて、脱臭装置10の送風路19内に配置された触媒フィルタ12の風下側には、第2空気吸込口13と、オゾン発生手段としてのオゾナイザ15と、触媒フィルタ12を通過した空気と第2空気吸込口13から吸い込まれた空気とを空気吹出口14から排出させる第2送風手段としての軸流ファン16が配置されている。
オゾナイザ15は、送風路19内を流れる空気に対し紫外線照射や放電などを行ってエネルギーを付与することで活性化させ、解離または励起された酸素の一部をオゾンに変化させることにより、空気の殺菌や脱臭を行う酸化力の強い気体であるオゾン(O)を生成する。オゾナイザ15で生成されるオゾン濃度は、紫外線照射時間や放電時間、あるいは、紫外線照射量や放電量に比例するが、送風量にほぼ反比例する。このため、高濃度のオゾンを発生させても、送風量を多くして希釈することにより、一定濃度まで低下させたオゾンを含む空気を大量に生成させることができる。本実施例の脱臭装置では、触媒フィルタ12を通過してくる脱臭空気の他に、第2空気吸込口13を設け、軸流ファン16の送風量を調節することにより、送風路19のオゾナイザ15から放出されるオゾンを希釈し、所定のオゾン濃度とした空気を空気吹出口14から放出することができる。
第2空気吸込口13は、軸流ファン16の下部から筐体11の径が逆円錐状に窄まったテーパ部分にスリット状の穴が形成され、斜め下方からの空気を吸い込むように形成されている。これは、空気吹出口14から上方へ放出されたオゾンを含む脱臭空気が直ぐに取り込まれないように、空気の取り込み方向を脱臭空気放出方向とは逆の方向、すなわち下方側に向けている。なお、この第2空気吸込口13は、オゾナイザ15から放出されるオゾンを希釈するための空気吸込口であるので、後述するシロッコファン18と軸流ファン16の間であればどこに形成されていても良く、吸込口の位置や穴の形状や大きさなどは適宜変更可能であり、オゾンの希釈に必要な空気量が取り込めるものであれば良い。
軸流ファン16は、軸方向から吸い込み軸方向に送風する軸流送風機のことであり、小さな筺体の内部空間に設置することが可能で、効率の良い送風が可能である。第2送風手段として、本実施例ではこの軸流ファン16を好適に用いたが、これに限定する趣旨ではなく、種々の送風機を採用することができる。
続いて、脱臭装置10の送風路19内に配置された触媒フィルタ12の風上側には、第1空気吸込口17から吸い込まれた空気を触媒フィルタ12へ送る第1送風手段としてのシロッコファン18が配置されている。
シロッコファン18は、遠心送風機の一種であり、回転方向に対して多数の幅の細い羽根が取り付けられた多翼羽根18aと、それを回転させるファンモータ18bとで構成されている。本実施例の脱臭装置10では、例えば自動車の座席周辺に設けられた飲料ホルダーなどに脱臭装置10を立てた状態で保持して使用できるように、第1空気吸込口17を筐体11の側面に形成し、送風方向を上下方向としたため、空気の流れを90°変化させることからシロッコファン18を用いたが、第1送風手段はこれに限定されず、種々の送風機を用いることができる。
このように構成された本実施形態にかかる脱臭装置10の各運転モードの動作状態を図2〜図5を用いて説明する。なお、本実施形態で示す各種数値(オゾンの発生量や濃度、空気量など)は一例であって、本発明はこの実施形態により限定されるものではない。
(ターボ運転モード)
図2は、図1の脱臭装置のターボ運転モードにおける動作状態を示す断面図である。このターボ運転モードは、例えば自動車の車内等で本実施例の脱臭装置を使用する際に、エンジン始動時に車内に溜まっていた悪臭を素早く除去したい場合など、あるいは自動車の高速走行時に対応する脱臭モードである。このターボ運転モードでは、軸流ファン16を「高速回転」させ、オゾナイザ15を「連続運転」とし、シロッコファン18のファンモータ18bを「ON」し、触媒フィルタ12の加熱ヒータ12aを「OFF」している。この時のオゾン発生量は、7.2ml/hで、希釈前のオゾン濃度は0.6ppmである。
この時の第1空気吸込口17からの空気流入量は、シロッコファン18のファンモータ18bをONしているため、0.2m/minである。しかし、軸流ファン16は、高速回転して第2空気吸込口13から多量の空気が吸い込まれるため、オゾナイザ15で発生したオゾンが送風路19内で希釈され、0.04ppmまでオゾン濃度が低下した空気が空気吹出口14から車内へ3m/minの割合で吹き出される。これにより、例えば車内容積を3.6mとした場合、順次換気されている車内のオゾン濃度は、0.025ppm程度に保たれる。
(通常運転モード)
図3は、図1の脱臭装置の通常運転モードにおける動作状態を示す断面図である。この通常運転モードは、上記ターボ運転モードにより、エンジン始動時に車内に溜まっていた悪臭がある程度除去された後の通常の脱臭モード、あるいは自動車の低速走行時や停車時の脱臭モードである。この通常運転モードでは、軸流ファン16を「低速回転」させ、オゾナイザ15を「間欠運転」とし、シロッコファン18のファンモータ18bを「ON」し、触媒フィルタ12の加熱ヒータ12aを「OFF」している。この時のオゾン発生量は、2.4ml/hで、オゾナイザ15のON比率は、33%である。
この時の第1空気吸込口17からの空気流入量は、シロッコファン18のファンモータ18bがONのままであるため、ターボ運転モードと変わらず0.2m/minである。しかし、軸流ファン16は、低速回転に変更され、それに伴って第2空気吸込口13から吸い込まれる空気量も減少する。また、オゾナイザ15の運転は、ターボ運転の連続運転からON比率が33%の間欠運転に変更されるため、それに伴ってオゾン発生量も7.2ml/hから2.4ml/hに減少する。これにより、減少したオゾン発生量をより少ない空気量で希釈された結果、0.02ppmまでオゾン濃度が低下した空気が空気吹出口14から車内へ2m/minの割合で吹き出される。これにより、例えば車内容積を3.6mとした場合、順次換気されている車内のオゾン濃度は、0.015ppm程度に保たれる。
(再生運転モード)
図4は、図1の脱臭装置の再生運転モードにおける動作状態を示す断面図である。この再生運転モードは、脱臭運転を一時的に停止し、触媒フィルタ12を加熱ヒータ12aにより所定時間(ここでは5分)、所定温度(ここでは触媒到達温度を50℃)まで加熱することで、触媒フィルタ12のハニカムコアボード12aの触媒層に吸着した臭気成分を分解し、触媒フィルタ12を再生させるモードである。この再生運転モードは、自動車のエンジン始動後、運転モードがユーザによって切り換えられたとしても、所定時間後(ここでは10分後)にはこの再生運転モードを行うようにプログラムされている。これは、自動車のように、短い距離を走行後、次に運転するまでにある程度期間が経過する場合が考えられ、触媒フィルタ12の再生運転を行う機会が失われるのを防止するためである。この再生運転モードでは、軸流ファン16とオゾナイザ15とシロッコファン18のファンモータ18bを全て「OFF」し、触媒フィルタ12の加熱ヒータ12bのみを「ON」する。
この再生運転モード時は、第1空気吸込口17および第2空気吸込口13からの空気の流入は無く、空気吹出口14からの空気の吹き出しも無い。この状態で、加熱ヒータ12bを5分間加熱すると、隣接するアルミ合金からなるハニカムコアボード12aに熱が伝わって、触媒フィルタ12全体を少なくとも50℃まで加熱するように制御することで、触媒フィルタ12を再生させることができる。本実施例では、断熱材12cによって加熱ヒータ12bおよびこれと隣接するハニカムコアボード12aの周囲が囲われ、加熱ヒータ12bおよび加熱されたハニカムコアボード12aから外へ熱が逃げないように構成しているため、効率の良い再生運転が可能となる。また、断熱材12cは、加熱ヒータ12bと筐体11との間に配置されているため、加熱ヒータ12bからの熱が筐体11に伝わり難くなっている。
(静音運転モード)
図5は、図1の脱臭装置の静音運転モードにおける動作状態を示す断面図である。この静音運転モードは、自動車の駐車時などにおいて軸流ファン16の運転音が気になり、車内の臭いは気にならない状態でユーザが選択可能な運転モードである。この静音運転モードでは、軸流ファン16を「OFF」し、オゾナイザ15を「間欠運転」とし、シロッコファン18のファンモータ18bを「ON」し、触媒フィルタ12の加熱ヒータ12aを「OFF」している。この時のオゾン発生量は、0.24ml/hで、オゾナイザ15のON比率は、3.3%である。
この時の第1空気吸込口17からの空気流入量は、シロッコファン18のファンモータ18bがONであるため、ターボ運転モードや通常運転モードと変わらず0.2m/minである。しかし、軸流ファン16は、OFFしているため、第2空気吸込口13からの空気の流入は無く、逆にシロッコファン18から触媒フィルタ12を通過した空気が送風路19へ流入するため、空気吹出口14および第2空気吸込口13からそれぞれ空気が排出される。この時のオゾナイザ15の運転は、通常運転モードのON比率33%からON比率3.3%の間欠運転に変更するため、それに伴ってオゾン発生量も2.4ml/hから0.24ml/hに減少する。これにより、さらに減少したオゾン発生量を少ない空気量で排出する結果、排出オゾン濃度は通常運転モードと同じ0.02ppmであるが、排出される空気量が通常運転モードの1/10の0.2m/minとなるため、空間内に放出されるオゾン量は1/10となる。
図6は、本発明の一実施形態にかかる脱臭装置の制御動作を説明するフローチャートである。以下、図6および上記図2〜図5を用いて、本実施形態の脱臭装置の一動作例を説明する。
本実施形態にかかる脱臭装置10は、これを車内容積が3.6mの乗用車に搭載し、脱臭運転を行う際に、乗用車の走行時における想定換気回数を60回/hとし、停車時の想定換気回数を30回/hとする。
例えば脱臭装置10が乗用車のエンジンの始動と連動して電源がONして、脱臭運転が開始されると、脱臭装置10を制御する不図示の制御部は、図2に示すターボ運転モードを開始する(ステップS100)。ターボ運転モードは、前回乗用車に乗った時から時間が経っていて、その間換気が行われず、悪臭が車内に溜まっていたり、高速走行時などで換気量が増え、オゾン濃度が一定濃度以下となって脱臭効果が低下したりする場合などに用いられる。運転開始時から5分間は、ターボ運転モードでの脱臭運転が行われる(ステップS101でNo)。
運転開始からターボ運転モードで5分間運転が行われると(ステップS101でYes)、図3の通常運転モードに移行する(ステップS102)。通常運転モードは、ターボ運転モードで悪臭がある程度除去された後、あるいは自動車の低速走行時や停車時などに用いられる。運転開始時から特にユーザによる運転切換が行われなければ、5分間のターボ運転モード後に、5分間の通常運転モードでの脱臭運転が行われる(ステップS103でNo)。
通常運転モードで5分間運転が行われると(ステップS103でYes)、図4の再生運転モードに移行する(ステップS104)。再生運転モードは、運転開始後、運転モードがユーザによって切り換えられても、常に10分後にはこの再生運転モードが5分間行われる。つまり、触媒フィルタ12の再生処理には、加熱ヒータ12bによる電力消費を伴うため、乗用車の運転が終了しエンジンを切った後に再生処理を行うと、バッテリーが上がるおそれがある。このため、運転開始後の走行中の早い段階で再生処理を行っておく必要がある。再生運転モード(ステップS104)は、運転開始後、ターボ運転モード(ステップS100)と、通常運転モード(ステップS102)とを5分間ずつ行った後に実施するようにしたため、車内の悪臭がある程度除去され、オゾン濃度も一定濃度まで上がっていることから、再生運転のために脱臭運転を一時的に(5分間)停止したとしても、臭いに関する問題は生じない。
再生運転モードが5分間行われると(ステップS105でYes)、制御部は、ユーザからの運転モードの指定の有無を判断し(ステップS106)、特に運転モードの指定がなければ図3の通常運転モードに戻って運転を継続する(ステップS107)。その後、運転終了の有無が判断され(ステップS108)、運転が終了しない場合には(ステップS108でNo)、ステップS106に戻って再び運転モードの指定の有無を判断する。
ステップS106で運転モードの指定が無い場合(ステップS106でNo)、あるいは、運転モードが指定されたが(ステップS106でYes)、指定された運転モードが通常運転モードの場合は(ステップS109で通常運転)、通常運転モードで運転が行われる(ステップS107)。
また、ステップS109で指定された運転が静音運転モードであれば(ステップS109で静音運転)、図5の静音運転モードに移行する(ステップS110)。静音運転モードは、軸流ファン16をOFFするため送風音が低減され、29dB以下での静寂運転が可能となる。
また、ステップS109で指定された運転がターボ運転モードであれば(ステップS109でターボ運転)、図2のターボ運転モードに移行する(ステップS111)。ターボ運転モードは、ユーザが脱臭効果を一時的に上げたい時に使用する。これらの各運転モードでの運転中に、乗用車のエンジンを停止するか、ユーザが脱臭装置を停止させると運転が終了する(ステップS108でYes)。
以上述べたように、本実施形態にかかる脱臭装置によれば、触媒フィルタ12とオゾナイザ15の両方を使用して脱臭処理を行うため、高い脱臭性能を得ることができる。特に、オゾンを空間内に一定濃度で放出することで、オゾンの臭いにより悪臭を打ち消すマスキング効果と、臭の元となる臭気成分を酸化作用によって分解する効果とにより強力な脱臭効果を得ることができる。
また、本実施形態にかかる脱臭装置によれば、2つの送風手段を備えている。このため、第1送風手段として一定の静圧特性を持った小型のシロッコファン18を用いれば、圧力損失が生じても触媒フィルタ12に空気を通過させ臭気成分を吸着させて脱臭処理することができる。第2送風手段としての軸流ファン16は、オゾナイザ15から放出されるオゾンを、シロッコファン18からの送風量に影響されず、第2空気吸込口13から空気を取り入れて希釈することにより、オゾナイザ15が高濃度のオゾンを発生させたとしても、吹き出しオゾン濃度を一定濃度以下に下げることができることから、吹き出し空気が直接人に暴露される自動車内のような小空間あっても安全にオゾンを用いることができる。さらに、一定濃度以下のオゾンを大量に空間内に放出することが可能なため、換気量の大きい自動車内の空間であっても脱臭効果を期待することができる。
10 脱臭装置
11 筐体
12 触媒フィルタ(フィルタ部)
12a ハニカムコアボード
12b 加熱ヒータ
12c 断熱材
13 第2空気吸込口
14 空気吹出口
15 オゾナイザ(オゾン発生手段)
16 軸流ファン(第2送風手段)
17 第1空気吸込口
18 シロッコファン(第1送風手段)
18a 多翼羽根
18b ファンモータ
19 送風路





Claims (2)

  1. 第1空気吸込口と空気吹出口とをつなぐ送風路内に空気から臭気成分を除去するフィルタ部を備えた脱臭装置であって、
    前記第1空気吸込口から空気を吸い込むと共に、前記フィルタ部を通過した空気を前記送風路内に吹き出す第1送風手段と、
    前記第1送風手段の風下側に配置されてオゾンを発生するオゾン発生手段と、
    前記第1送風手段の風下側に配置される第2空気吸込口とを備え、
    前記フィルタ部を通過する空気と前記第2空気吸込口から吸い込まれる空気とを前記空気吹出口から吹き出す第2送風手段とを備えていることを特徴とする脱臭装置。
  2. 前記フィルタ部は、脱臭触媒フィルタであり、
    前記フィルタ部に隣接配置され、前記フィルタ部を加熱して触媒による臭気成分の分解を促進させる加熱ヒータと、
    前記加熱ヒータと前記フィルタ部の少なくとも一部を囲うように配置された断熱材と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の脱臭装置。

































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