JP2014163479A - 回転駆動装置、及び画像形成装置 - Google Patents

回転駆動装置、及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】軽量化して省資源化に対応できるとともに、遊星歯車変速装置の出力軸と被駆動体軸との軸ズレを抑えることができる回転駆動装置を提供する。
【解決手段】モータ20と、遊星歯車減速装置30と、遊星歯車減速装置30の出力軸40から出力される回転駆動力を感光体ドラム1に伝達するドラム軸50とを備えた感光体駆動装置10において、遊星歯車減速装置30の内歯歯車32の材質が樹脂で、内歯歯車32の感光体ドラム1側がラジアル方向に弾性変形可能に構成されており、遊星歯車変速装置30の出力軸40のドラム軸50に対する相対位置を、遊星歯車変速装置30の出力軸40とドラム軸50とが略同軸となる位置に規制する位置決め部品91を備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、プリンター、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置に用いる回転駆動装置、及びこれを備えた画像形成装置に関するものである。
従来から、電子写真方式によるプリンターや複写機等では、次の構成のものが知られている。すなわち、回転する潜像担持体(以下、感光体ドラムという)の表面に静電潜像を形成し、形成した静電潜像にトナーを付着させて現像する。そして、現像して得たトナー画像を、無端状ベルト(以下、中間転写ベルトという)に1次転写し、中間転写ベルト上のトナー画像を、更に記録媒体上に2次転写した後、定着して画像を得る構成である。
高精度に一定速度で回転するべき被駆動体でもある感光体ドラムや、一定速度で移動させるべき中間転写ベルトに速度変動が生じると出力された画像にジッタや濃度ムラが生じる。ある周波数で速度変動が継続すると画像全体に周期濃度ムラが生じ、縞模様のバンディングとして目視される。感光体ドラムの速度変動は書き込み系の露光ラインの副走査位置ズレを発生させる。同時に、中間転写ベルトへの1次転写時の副走査位置ズレを発生させる。また、中間転写ベルトの速度変動は、1次転写時と2次転写時の副走査位置ズレを発生させる。これらの速度変動に起因したバンディングにより、画像品質が著しく低下してしまう。
以上のような理由から、感光体ドラムや中間転写ベルトには高精度な回転駆動が求められており、感光体ドラムや中間転写ベルトの高精度な回転駆動を実現するために、従来から様々な回転駆動装置の構成が提案されている。例えば、被駆動体の被駆動体軸と同軸に大口径ギアを設け、この大口径ギアに駆動源の駆動軸に設けた駆動ギアを噛み合わせて回転駆動する回転駆動装置の構成である。大口径ギアと駆動ギアとを噛み合わせ、小型で高速な駆動源の速度変動が少ない速度領域の回転駆動力を高い減速比で減速して被駆動体に伝達することで、被駆動体の回転ムラを抑制する。
また、被駆動体の被駆動体軸と同軸に、駆動源としてダイレクトドライブモータを設け、その駆動軸を被駆動体の被駆動体軸と接続して回転駆動する構成も知られている。ダイレクトドライブモータを被駆動体軸に直接接続することで、減速機構を省略して回転駆動装置を小型化するとともに、ダイレクトドライブモータをフィドバック制御することで、被駆動体の回転ムラを抑制する。
しかし、大口径ギアを設ける構成では、大口径ギアに噛み合う位置に、駆動源の駆動軸に設けた小口径ギアを配置する必要があるとともに、被駆動体の径よりも大口径ギアの径が大きくなることが多い。このため、被駆動体の径方向の実装サイズ、つまり回転駆動装置が大型化してしまう可能性が高い。また、ダイレクトドライブモータを設ける構成では、被駆動体と等速で回転駆動されるダイレクトドライブモータに高いトルクが要求されるため、ダイレクトドライブモータが大型になり、回転駆動装置の重量が増加する可能性がある。
このような不具合が生じない構成の回転駆動装置も提案されている。例えば、特許文献1には、次のような遊星歯車変速装置(遊星歯車機構)を用いた回転駆動装置(ローラ駆動装置)の構成が開示されている。筒状の被駆動体(ローラ部材)に、駆動源(モータ)の回転駆動力を、遊星歯車変速装置を介して伝達するというものである。この遊星歯車変速装置では、太陽歯車と同軸に設けられた内歯歯車(内歯車)が固定支持されており、太陽歯車は駆動源の出力軸(モータ軸)に同軸で接続されている。太陽歯車の周りには、複数の遊星歯車がキャリア(遊星歯車支持部材)に回転自在に保持され、内歯歯車と太陽歯車とに噛み合うように配置されている。
そして、駆動源が回転駆動されると、その回転駆動力が太陽歯車に伝達され、遊星歯車は太陽歯車と内歯歯車に噛み合いながら自転するとともに公転し、遊星歯車を回転自在に保持したキャリアが公転することとなる。このキャリアの回転が同軸で連結された被駆動体に伝達され、被駆動体が回転駆動することとなる。すなわち、キャリアが被駆動体に駆動力を伝達する被駆動体軸や、遊星歯車変速装置の出力軸としても機能している。
この回転駆動装置では、上記のような遊星歯車変速装置を用いているので、小型で高速な駆動源の速度変動が少ない速度領域の回転駆動力を高い減速比で減速して被駆動体に達することができる。すなわち、大口径ギアを設けたり、ダイレクトドライブモータを設けたりすることなく、被駆動体の回転ムラを抑制することができる。したがって、大口径ギアを設けて回転駆動装置が大型化したり、ダイレクトドライブモータを設けて回転駆動装置の重量が増加してしまったりすることがない。
近年、以前に増して工業製品の省資源化への対応が重要になってきている。具体的には、製品を構成する各構成部品や各構成ユニット等の重量、及びその点数の抑制や、各構成部品等の長寿命化、リサイクル対応や、製造時のエネルギー消費、及び製造後のエネルギー消費の抑制等が求められている。製造後のエネルギー消費には、製品を稼動させるために要するエネルギーだけではなく、運搬時に要するエネルギー等も含まれ、製品重量が重要な鍵となる。加えて、回転駆動装置では、従来からの高精度回転に対する要求に応えつつ、これを採用した製品の製造後の運搬等に消費するエネルギー消費を抑制するために、回転駆動装置自体の軽量化に留まらず、前記製品の軽量化への寄与も求められている。これは、回転駆動装置のように、これを採用した製品の本体側板等の支持部材に片持ち固定されることが多い装置では、その重量により曲げモーメントが支持部材に働くため、支持部材の板厚・重量、ひいては前記製品の重量に影響を与えるためである。
このような省資源化の要請から回転駆動装置には、さらなる軽量化が求められている。しかし、特許文献1に記載の構成は、回転駆動装置を構成する各構成部品や各構成ユニット等の材質に関しては規定されておらず、省資源の観点で考慮された構成ではなかった。すなわち、回転駆動装置を構成する各構成部品や各構成ユニット等の材質が規定されておらず、十分に軽量化されているか否か不明な構成であった。例えば、回転駆動装置に用る遊星歯車変速装置の主な構成部品の全てを金属で構成すると、用いる金属が特殊なものでない限り、各構成部品の重量が増加してしまい回転駆動装置のさらなる軽量化は困難であると考えられる。さらに、回転駆動装置に用いる遊星歯車変速装置の出力軸と、被駆動体に遊星歯車変速装置の出力軸から出力される回転駆動力を伝達する被駆動体軸との軸ズレが一定値を超えると回転精度に影響が出るおそれがある。
本発明は以上の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、軽量化して省資源化に対応できるとともに、遊星歯車変速装置の出力軸と被駆動体軸との軸ズレを抑えることができる回転駆動装置を提供することである。
上述した課題を解決するため、請求項1に係る発明は、
駆動源と、
前記駆動源側からの回転駆動力を受けて回転する太陽歯車と、内歯歯車と、該内歯歯車内に円周方向で等間隔に配設され前記太陽歯車と前記内歯歯車とに噛み合う複数の遊星歯車と、該複数の遊星歯車を回転自在に支持するとともに、回転自在なキャリアとからなる遊星歯車機構が設けられた遊星歯車変速装置と、
被駆動体を支持するとともに、前記被駆動体に前記遊星歯車変速装置の出力軸から出力される回転駆動力を伝達する被駆動体軸とを備えた回転駆動装置において、
前記遊星歯車変速装置は、
前記内歯歯車の材質が樹脂で、前記内歯歯車の被駆動体側がラジアル方向に弾性変形可能に構成されており、
前記遊星歯車変速装置の出力軸の前記被駆動体軸に対する相対位置を、前記遊星歯車変速装置の出力軸と前記被駆動体軸とが略同軸となる位置に規制する位置決め部品を備えていることを特徴とする回転駆動装置である。
請求項1に係る発明の回転駆動装置では、内歯歯車の材質が樹脂で、内歯歯車の被駆動体側がラジアル方向に弾性変形可能に構成されている。これにより、請求項1に係る発明の回転駆動装置は、例えば内歯歯車の材質が金属である場合等と比較して、軽量化して省資源化に対応できる。さらに、請求項1に係る発明の回転駆動装置は、遊星歯車変速装置の出力軸の被駆動体軸に対する相対位置を、遊星歯車変速装置の出力軸と被駆動体軸とが略同軸となる位置に規制する位置決め部品を備えている。これにより、請求項1に係る発明の回転駆動装置では、遊星歯車変速装置の出力軸と被駆動体軸との軸ズレが抑えられている。
一実施形態に係る複合機の全体概要図。 実施例1に係る感光体駆動装置の主要部の斜視図。 実施例1に係る感光体駆動装置の断面図。 連結部材の構成を示す図。 連結部材の他の構成を示す図。 実施例2に係る感光体駆動装置における位置決めブラケット及び位置決め治具の断面図。
以下、本発明を、画像形成装置である電子写真方式のカラー複合機(以下、複合機500という)に適用した一実施形態について、複数の実施例を挙げ、図を用いて説明する。まず、各実施例に共通する本実施形態の複合機500の全体概要について説明する。図1は、本実施形態に係る複合機500の全体概要図である。
本実施形態における複合機500は、いわゆるタンデム式の画像形成装置であって、乾式二成分現像剤を用いた乾式二成分現像方式を採用したものである。この複合機500は、複合機本体100、複合機本体100を載置する給紙テーブル200、複合機本体100上に取り付けるスキャナ300、及びスキャナ300の上部に取り付ける原稿自動搬送装置400から構成されている。この複合機500では、スキャナ300から読み取った画像情報である画像データを受け取って、又はパソコン等の外部機器からの印刷データを受け取って画像形成処理を行う。複合機本体100には、図に示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色用の4個の被駆動体としての円筒状の潜像担持体である感光体ドラム1Y,1M,1C,1Bkが並設されている。これら感光体ドラム1Y,1M,1C,1Bkは、駆動ローラを含む回転可能な複数のローラに支持された無端ベルト状の中間転写ベルト5に接触するように、そのベルト移動方向に沿って並んで配置されている。
また、感光体ドラム1Y,1M,1C,1Bkの周りには、それぞれ、帯電器2Y,2M,2C,2Bk、各色対応の現像装置9Y,9M,9C,9Bk、クリーニング装置4Y,4M,4C,4Bk、除電ランプ3Y,3M,3C,3Bk等の電子写真プロセス用部材がプロセス順に配設されている。そして、各感光体ドラム1の上方には、光書込装置17が設けられている。また、各感光体ドラム1の中間転写ベルト5を介して対向する位置には、それぞれ1次転写手段である1次転写ローラ6Y,6M,6C,6Bkが配置されている。
中間転写ベルト5は、架張ローラ11,12,13及びテンションローラ14に架け渡されており、不図示の駆動源により回転駆動される駆動ローラである架張ローラ12の回転により回転駆動される。架張ローラ13の中間転写ベルト5を介して対向する位置には、ベルトクリーニング装置19が設けられており、2次転写後に中間転写ベルト5上に残留する残トナーを除去する。また、架張ローラ11は、2次転写手段である2次転写ローラ7に対向する2次転写対向ローラであり、中間転写ベルト5を介して2次転写ローラ7との間に2次転写ニップ部を形成する。
この2次転写ニップ部の転写紙搬送方向下流側には、架張ローラ対16に架張された転写紙搬送ベルト15が設けられており、トナー像が2次転写された転写紙を定着装置18まで搬送する。定着装置18は、定着ローラ対8を備えており、その定着ニップ部で熱及び圧力を加えて、未定着のトナー像を転写紙上に定着する。
次に、本実施形態における複合機500のコピー動作について説明する。本実施形態に係る複合機500でフルカラー画像を形成する場合、まず、原稿自動搬送装置400の原稿台401に原稿をセットする。又は、原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス301上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じて押さえる。その後、ユーザーがスタートスイッチ(不図示)を押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたときには、原稿がコンタクトガラス301上に搬送される。そして、スキャナ300が駆動して第1走行体302および第2走行体303が走行を開始する。これにより、第1走行体302からの光がコンタクトガラス301上の原稿で反射し、その反射光が第2走行体303のミラーで反射されて、結像レンズ304を通じて読取センサ305に案内される。このようにして原稿の画像情報を読み取る。
また、ユーザーによりスタートスイッチが押されると、モータ(不図示)が駆動し、駆動ローラである架張ローラ12が回転駆動して中間転写ベルト5が回転駆動する。また、これと同時に、後述する感光体駆動装置10Y(不図示)により、感光体ドラム1Yを図中矢印の方向に回転駆動しながら帯電器2Yで一様帯電する。その後、光書込装置17からの光ビームLyを照射して感光体ドラム1Y上にY静電潜像を形成する。このY静電潜像は、現像装置9Yにより、現像剤中のYトナーにより現像される。現像時には、現像ローラと感光体ドラム1Yとの間に所定の現像バイアスが印加され、現像ローラ上のYトナーは、感光体ドラム1Y上のY静電潜像部分に静電吸着する。
このように現像されて形成されたYトナー像は、感光体ドラム1Yの回転に伴い、感光体ドラム1Yと中間転写ベルト5とが接触する1次転写位置に搬送される。この1次転写位置において、中間転写ベルト5の裏面には、1次転写ローラ6Yにより所定のバイアス電圧が印加される。そして、このバイアス印加によって発生した1次転写電界により、感光体ドラム1Y上のYトナー像を中間転写ベルト5側に引き寄せ、中間転写ベルト5上に1次転写する。以下、同様にして、Mトナー像、Cトナー像、Bkトナー像も、中間転写ベルト5上のYトナー像に順次重ね合うように1次転写される。なお、2次転写後の中間転写ベルト5上に残留した転写残トナーは、ベルトクリーニング装置19により除去される。
また、ユーザーによりスタートスイッチが押されると、ユーザーが選択した転写紙に応じた給紙テーブル200の給紙ローラ202が回転し、給紙カセット201の1つから転写紙が送り出される。送り出された転写紙は、分離ローラ203で1枚に分離して給紙路204に入り込み、搬送ローラ205により複合機本体100内の給紙路101まで搬送される。このようにして搬送された転写紙は、レジストローラ102に突き当たったところで止められる。なお、給紙カセット201にセットされていない転写紙を使用する場合、手差しトレイ105にセットされた転写紙を給紙ローラ104により送り出し、分離ローラ108で1枚に分離した後、手差し給紙路103を通って搬送される。そして、同じくレジストローラ102に突き当たったところで止められる。
中間転写ベルト5上に4色重なり合ったトナー像は、中間転写ベルト5の回転にともない、2次転写ローラ7と対向する2次転写位置に搬送される。また、レジストローラ102は、上述のようにして中間転写ベルト5上に形成された合成トナー像が2次転写位置に搬送されるタイミングに合わせて回転を開始し、転写紙を2次転写位置に搬送する。そして、この2次転写位置において、2次転写ローラ7により転写紙の裏面に所定のバイアス電圧が印加され、そのバイアス印加により発生した2次転写電界及び2次転写位置での当接圧により、中間転写ベルト5上のトナー像が転写紙上に一括して2次転写される。その後、トナー像が2次転写された転写紙は、転写紙搬送ベルト15により定着装置18に搬送されて、定着装置18に設けられた定着ローラ対8により定着処理が行われる。そして、定着処理が行われた転写紙は、排紙ローラ対106により、装置外に設けられた排紙トレイ107状に排出されてスタックされる。
次に、本発明の特徴である、回転駆動装置の構成を、被駆動体である感光体ドラムを回転駆動する感光体駆動装置に適用した例について、実施例を挙げ、図を用いて説明する。被駆動体である各感光体ドラム1Y、1M、1C、1Bkは、同一構成の感光体駆動装置10Y、10M、10C、10Bkにより回転駆動されているので、以下、各色に対応する符号Y、M、C、Bkを省略して説明する。また、本発明は、中間転写ベルト5の駆動ローラである架張ローラ12のローラ駆動装置や、2次転写駆動部、定着駆動部等の各駆動ローラの回転駆動装置にも適用可能である。
(実施例1)
まず、本実施形態の第1の実施例について、図を用いて説明する。図2は、本実施例に係る感光体駆動装置10の主要部の斜視図、図3は、本実施例に係る感光体駆動装置10の断面図、図4は、連結部材の構成を示す図、図5は、連結部材の他の構成を示す図である。
図2に示すように、本実施例の感光体駆動装置10は、駆動源であるモータ20、遊星歯車変速装置である遊星歯車減速装置30、連結部材であるジョイント41、被駆動体軸であるドラム軸50から主に構成されている。そして、遊星歯車減速装置30の出力軸40はドラム軸50とジョイント41により連結固定されている。また、ドラム軸50には軸受け51が圧入されており、この軸受け51を介して装置本体の筐体に固定された後側の本体側板である後側板62に支持位置決めされる。そして、装置筐体に固定された前側の本体側板である前側板61に設けた軸受け56にドラム軸50の先端近傍が支持位置決めされる構成である。つまり、ドラム軸50は複合機本体100の筐体の一部である前側板61及び後側板62に、両端部をそれぞれ軸受け51,56を介して位置決め支持され、被駆動体である感光体ドラム1はドラム軸50を介して複合機本体100の筐体に対して位置決め支持される。
次に、図3を用いて遊星歯車減速装置30の内部構造の詳細について説明する。本実施例の遊星歯車減速装置30は2K−H型2段構成の遊星歯車機構が用いられている。このように本実施例では遊星歯車機構を2段構成としているが、減速比に応じて3段、4段と段数をさらに重ね合わせることも可能である。
まず、2K−H型遊星歯車機構に関する一般的な説明をおこなう。2K−H型遊星歯車機構は、太陽歯車(sun gear)、遊星歯車(planetary gear)、遊星歯車の公転運動を支持する遊星キャリア(planetary carrier)、内歯歯車(outer gear)の四点の部品から構成されている。太陽歯車の回転、遊星歯車の公転(キャリアの回転)、外輪歯車の回転の三つの要素の内、一つを固定、一つを入力、一つを出力に接続する。それぞれ、どれを入出力・固定に割り当てるかによって、一つのユニットで複数の減速比や回転方向の切替えが可能である。本実施例において対象とする2K−H型の2段構造は、複合遊星歯車機構(2個以上の2K−H型)に分類され、2個以上の2K−H型のそれぞれの3本の基本軸のうち2本の基本軸同士を結合し、残りの基本軸の1本を固定し、他の1軸を駆動軸または従動軸とする機構となる。
減速比に関しては、太陽歯車の歯数をZa、遊星歯車の歯数をZb、内歯歯車の歯数をZcとした場合に、次の式1で表される。なお、式中の添え字1,2は1段目、2段目を意味している。
(式1)
減速比=Za1 /(Za1+Zc1)×Za2 /(Za2+Zc2)
本実施例の遊星歯車減速装置30の1段目の遊星歯車機構では、駆動源であるモータ20の駆動軸であるモータ出力軸21には、第1太陽歯車31を直接歯切りしている。そして、この第1太陽歯車31及びブラケット22に固定された内歯歯車32に噛み合う1段目の第1遊星歯車33が、1段目の第1キャリア34により支持されて第1太陽歯車31の外周を公転するようになっている。この第1遊星歯車33は、回転バランスとトルク分担のために、同心状に第1キャリア34の3箇所に配置される。このように本実施例では、周方向で3等分された第1キャリア34の位置にそれぞれ第1遊星歯車33が配置されている。また、各第1遊星歯車33は、第1キャリア34に設けられた第1キャリアピン35に、支持されて自転する構成となっている。そして、第1遊星歯車33は、第1太陽歯車31と内歯歯車32との噛合いにより、自転及び公転回転し、第1遊星歯車33を支持する第1キャリア34は、第1太陽歯車31の回転に対し減速回転し、1段目の減速比が獲得される。
また、本実施例では第1キャリア34に回転支持部はなく、浮動回転を行うように構成されている。そして、第1キャリア34の回転中心に設けられた第2太陽歯車36が2段目の遊星歯車機構の入力となる。
そして、2段目の遊星歯車機構では、2段目まで一体で形成された内歯歯車32と2段目の第2太陽歯車36とに噛み合う2段目の第2遊星歯車37が、2段目の第2キャリア38により支持されて、2段目の第2太陽歯車36の外周を公転するようになっている。各第2遊星歯車は、第2キャリア38に設けられた第2キャリアピン39に支持されて自転及び公転する。最終段に相当する2段目の第2キャリア38の回転中心には出力軸40が設けられており、中空円筒状のジョイント41を介してドラム軸50と連結されている。また、第2キャリア38の出力軸40は内歯歯車32により位置決めされ、各キャリアや各遊星歯車を覆うように内歯歯車32の感光体1側の端部に設けた内歯歯車キャップ42に圧入された軸受けにより支持される構成となっている。内歯歯車キャップ42は内歯歯車32の内周とインローで位置決めされる構成となっているため、出力軸40は内歯歯車32の中心軸との同軸度を最小化できる構成となっている。
また、ドラム軸50と出力軸40とを連結部材であるジョイント41で同軸になるように連結して一体化している。ジョイント41の構成については、例えば、図4、5に示すような構成があげられる。図4に示すジョイント41は中空円筒形状であり、ドラム軸50及び遊星歯車減速装置30の出力軸40は同じ直径となっており、ドラム軸50側では、ジョイント41がドラム軸50に圧入される構成となっている。また、出力軸40側では、出力軸40とはすきまばめとなっており、ジョイント41と段付きネジ43aにより連結固定される構成となっている。一方、図5に示すジョイント41は中空円筒形状の中央部にスリット41aを有しており、出力軸40はネジ43bにより押し曲げられたジョイントとの摩擦力により連結固定される構成となっている。いずれの構成もジョイント部分によるドラム軸50と出力軸40の中心軸のズレを最小化して、駆動伝達できる構成となっている。
また、図3に示すように、モータ20は、ブラケット22により支持されている。また、内歯歯車32は、ブラケット22に対してネジ43で固定されている。このようにブラケット22は、内歯歯車32の固定・保持、及びモータ20の固定・保持を行っている。そして、ブラケット22は駆動側板63とねじによって固定される構成となっている。駆動側板63は後側板62にカシメられたスタッド64により支持位置決めされている。また、内歯歯車32のモータ20側には、内歯歯車32の中心軸に中空円筒形状のボスが設けられており、モータ20はその円筒形状内周とモータ20側に設けられた軸受けがインローによる勘合で位置決めされる。また、中空円筒形状の外周はブラケット22に形成された孔とインローによる勘合で位置決めされる構成となっている。さらに、本実施例では、ブラケット22が、後側板62に一端がカシメられた柱状の位置決め部品91により後側板62に対して位置決めされている。この位置決め部品91は、ブラケット22にカシメられている。
このような構成とすることで、内歯歯車32を基準として、モータ出力軸21、ブラケット22、遊星歯車減速装置30の出力軸40の中心軸をすべて同軸上に配置し、かつ部品寸法のばらつきによる同軸度を最小化することが可能な構成となっている。
また、感光体ドラム1は筒状のドラム52と、ドラムフランジ53a,53bにより構成され、ドラム52はドラム両端に設けられたドラムフランジ53a,53bを介してドラム軸50に位置決めされる構成となっている。ドラムフランジ53a,53bはドラム52の中心軸位置に孔が設けられており、その孔とドラム軸50がインローで位置決めされる。また、ドラム軸50にはドラム52へと駆動伝達を行うジョイント55が圧入されており、ドラムフランジ53aを介してドラム52は駆動される構成となっている。以上の構成により、モータ出力軸21(第1太陽歯車31)、内歯歯車32、第1キャリア34(第2太陽歯車36)、第2キャリア38、遊星歯車減速装置30の出力軸40、ドラム軸50、ドラム52の中心軸をすべて同一軸上に配置できる。
また、本実施例の遊星歯車減速装置30においては、各部品を次のような材料から構成している。モータ20のモータ出力軸21、すなわち遊星歯車減速装置30の入力軸に直接歯切りされた第1太陽歯車31と、第1キャリアピン35、第2キャリアピン39、第2キャリア38は金属材料、例えばステンレス、炭素鋼などから構成している。また、その他の第1遊星歯車33、第1キャリア34及び一体で構成された第2太陽歯車36、第2遊星歯車37、第1遊星歯車33と第2遊星歯車37とに噛み合う共通歯車仕様でハウジングケースと一体で構成された内歯歯車32は樹脂材料、例えばポリアセタールなどの成型品で構成している。
加えて、回転速度検知手段である速度検知手段90のエンコーダ用円板を、内歯歯車32、モータ出力軸21、ブラケット22、遊星歯車減速装置30の出力軸40の中心軸の同軸上に設けている。また、速度検知手段90のエンコーダ用円板を、出力軸40のジョイント41よりも駆動力伝達方向上流側に設けている。このように本実施例では、速度検知手段90の例として、エンコーダと2センサの構成を示している。この構成については、必要制御精度によって任意にセンサの数を変更してもよい。
上述したように、本実施例の感光体駆動装置10では、遊星歯車減速装置30を用いているので、大口径ギアを設けたり、駆動源としてダイレクトドライブモータを設けたりすることなく、感光体ドラム1の回転ムラを抑制することが可能である。また、モータ20のモータ出力軸21、第1太陽歯車31、内歯歯車32、第1キャリア34及び一体で構成された第2太陽歯車36、第2キャリア38及び一体で構成された遊星歯車減速装置30の出力軸40、ドラム軸50、感光体ドラム1、及び速度検知手段90のエンコーダ用円板の全てが同軸上に配設されている。したがって、各部品寸法のばらつきによる同軸度を最小化できる。さらに、第1キャリア34が、内歯歯車32に対して浮動支持されており、第1キャリア34と内歯歯車32との同心誤差を浮動支持による調心作用により抑え、感光体ドラム1の回転ムラをより抑制できる。
加えて、速度検知手段90を備えているので、モータ20をフィードバックすることで、取り付け誤差等により生じる同心誤差に起因した感光体ドラム1の回転ムラをさらに抑制することもできる。したがって、感光体ドラム1の回転ムラをさらに抑制した、感光体ドラム1の高精度な回転駆動が可能である。つまり、感光体ドラム1の高精度回転駆動が可能な感光体駆動装置10を提供できる。
また、遊星歯車減速装置30を用いているので、従来のように、駆動源としてダイレクトドライブモータを用いることなく、感光体駆動装置10を軽量化できる。さらに、遊星歯車減速装置30に設ける内歯歯車32と、第1遊星歯車33及び第2遊星歯車37と、第1キャリア34及び第1キャリア34と一体で構成された第2太陽歯車36を樹脂で構成している。したがって、これらを金属で構成したものより、感光体駆動装置10を軽量化できる。このように感光体駆動装置10を軽量化できるので、複合機500の省資源化に対応できる。
また、遊星歯車減速装置30は、内歯歯車32と、第1遊星歯車33及び第2遊星歯車37と、第1キャリア34及び第1キャリア34と一体で構成された第2太陽歯車36とが樹脂で、第2キャリア38の材質が金属製のハイブリッド構成なので、第2キャリア38に金属製の出力軸40を一体で設けることができる。このように出力軸40及び出力軸40が一体に設けられる第2キャリア38の材質が金属製なので、出力軸40及び第2キャリア38は、遊星歯車変速装置の主な構成部品の全てが樹脂の構成よりも、高い感光体ドラム1の負荷に耐えることができる。したがって、軽量化して省資源化に対応できるとともに、遊星歯車変速装置の主な構成部品の全てが樹脂の構成よりも、高い感光体ドラム1の負荷に耐えられる感光体駆動装置10を提供することができる。
また、本実施例では、ドラム軸50は後側板62に軸受け51を介してラジアル方向の位置が固定されるとともに回転可能に支持され、遊星歯車減速装置30の内歯歯車32もブラケット22とスタッド64を介して後側板62に固定されている。このため、感光体駆動装置10を装置本体に組み付ける場合に、ドラム軸50と遊星歯車減速装置30の出力軸40とに軸ズレが生じると、この軸ズレに起因して回転ムラが生じてしまうおそれがある。
そこで、本実施例では、内歯歯車32と、第1遊星歯車33及び第2遊星歯車37と、第1キャリア34と一体で構成された第2太陽歯車36とを樹脂製とし、それぞれラジアル方向に弾性変形可能に構成している。このように弾性変形可能に構成することで、ドラム軸50と遊星歯車減速装置30の出力軸40とに軸ズレが生じた場合であっても、弾性変形可能に構成した各構成部材の弾性変形により調心することができ、高精度に感光体ドラム1を回転駆動できる。また、弾性変形可能に構成した各構成部材で、調心する際の弾性変形量を分散させることができるので、感光体駆動装置10の耐久性を向上させることもできる。
また、金属製の出力軸40を設けることで、ドラム軸50と出力軸40との連結に、ドラム軸50と出力軸40の中心軸のズレを最小化して、駆動伝達できるジョイント41を用いることができる。ジョイント41を用いて、ドラム軸50と出力軸40とを連結して一体化することで、主な構成部品が全て樹脂の構成のように被駆動体軸と遊星減速機構の出力部とをガタのあるスプライン継ぎ手等の連結構成を用いる必要がなく、ガタのある連結構成により生じる回転ムラを排除できる。加えて、速度検知手段90を設ける位置がジョイント41の駆動力伝達方向下流側の限定されず、速度検知手段90を出力軸40のジョイント41よりも上流側、つまり、遊星歯車減速装置30側に設けることもできる。
このように速度検知手段90を遊星歯車減速装置30側に設けることで、感光体駆動装置10の組立性を悪化させることなく、速度検知手段90の感光体駆動装置10への実装を実現できる。
例えば、次のようにして速度検知手段90の感光体駆動装置10への実装を実現できる。モータ20とともにブラケット22に固定された遊星歯車減速装置30の出力軸40に、速度検知手段90のエンコーダ用円板を、内歯歯車32が一体に構成されたハウジングケースに、速度検知手段90のセンサを取り付けて、それぞれ位置調整及び固定を行う。その後、遊星歯車減速装置30の出力軸40にドラム軸50をジョイント41を用いて連結して一体化した後、後側板62の孔へドラム軸50を、駆動側板63の孔へ遊星歯車減速装置30を差し込んで、それぞれ位置調整及び固定を行う。
このようにして速度検知手段90の感光体駆動装置10への実装を実現することで、速度検知手段90を用いたフィードバック制御による感光体ドラム1の高精度な回転駆動が可能となる。したがって、感光体駆動装置10を軽量化する省資源化と、感光体ドラム1の高精度回転を両立できる。よって、軽量化して省資源化に対応できるとともに、感光体ドラム1の高精度回転が可能な感光体駆動装置10を提供することができる。
ここで、本実施例では、上述したようにブラケット22が位置決め部品91により後側板62に対して位置決めされている。仮に、この位置決め部品91が存在しなかったとする。すると、ブラケット22は、駆動側板63およびスタッド64を介して後側板62に対して位置決めされることとなる。この場合、ブラケット22と後側板62との間には、次のような位置ズレが生じるおそれがある。即ち、ブラケット22と駆動側板63との取付け誤差、駆動側板63とスタッド64との取付け誤差、スタッド64の直角度、スタッド64と後側板62との取付け誤差が積み上がった位置ズレが生じるおそれがある。ブラケット22には遊星歯車減速装置30が固定されており、後側板62にはドラム軸50が固定されている。このため、ブラケット22と後側板62との間に位置ズレが生じた場合、その位置ズレは、遊星歯車減速装置30の出力軸40とドラム軸50との軸ズレを生じさせる。
本実施例では、上述したように遊星歯車減速装置30の内歯歯車32等が弾性変形可能となっていることで、ドラム軸50と遊星歯車減速装置30の出力軸40とに軸ズレが生じた場合であっても調心される。しかしながら、この軸ズレ量が、歯車等の弾性変形で調心可能な許容値を上回る程に大きくなると、調心が追い付かず回転精度に影響が出るおそれがある。
そこで、本実施例では、ドラム軸50と遊星歯車減速装置30の出力軸40との軸ズレ自体を抑えるべく、位置決め部品91が設けられている。この位置決め部品91は、上述したように、一端が後側板62にカシメられ他端がブラケット22にカシメられている。つまり、ブラケット22は、駆動側板63およびスタッド64を介することなく後側板62に対して直接位置決めされている。そして、この位置決め部品91が、後側板62におけるドラム軸50が通る貫通孔の中心軸と、ブラケット22における遊星歯車変速装置30が嵌め込まれる貫通孔の中心軸とが略同軸となる位置に配置されている。これにより、遊星歯車減速装置30の出力軸40のドラム軸50に対する相対位置が、その出力軸40とドラム軸50とが略同軸となる位置に規制される。その結果、ブラケット22が駆動側板63およびスタッド64を介して位置決めされる場合と比較して、本実施例では、ドラム軸50と遊星歯車減速装置30の出力軸40とに軸ズレが抑えられる。
(実施例2)
実施例2は、モータ20と遊星歯車変速装置30とを締結するブラケットが、後述の位置決め治具によって次のように位置決めされており、このブラケット自体が、ドラム軸50と遊星歯車減速装置30の出力軸40とを略同軸とする役割を果たしている。このように、実施例2は、ブラッケトが位置決めされる点、およびブラケット自体が上記の役割を果たす点が、上述の実施例1とは異なっている。以下では、実施例2について、実施例1との相違点に注目して説明し、遊星歯車減速装置30の構成等といった実施例1との同一点については図示および説明を割愛する。尚、以下では、実施例2におけるブラケットを位置決めブラケットと呼ぶ。
図6は、実施例2に係る感光体駆動装置における位置決めブラケット及び位置決め治具の断面図である。尚、この図6では、図3に示す構成要素と同等な構成要素については図3と同じ符号が付されており、ここでは、これら同等な構成要素についての重複説明を省略する。また、以下の説明では、特に断らずに図3に示されている構成要素を参照する。
本実施例では、実施例1における位置決め部品91は備えられておらず、位置決めブラケット92は、駆動側板63およびスタッド64を介して後側板62に支持される。ただし、本実施例では、図6に示されるように、この位置決めブラケット92が、駆動側板63およびスタッド64を介して後側板62に支持された状態で、位置決め治具93によって次のように位置決めされる。
位置決め治具93は、ブラケット嵌め合い部93a、後側板嵌め合い部93b、前側板軸受け嵌め合い部93cを備えている。ブラケット嵌め合い部93aは、遊星歯車減速装置30の、位置決めブラケット92の貫通孔92aに嵌め込まれる、内歯歯車32の中空円筒形状の外周と同じ径を有する円柱である。後側板嵌め合い部93bは、後側板62の貫通孔62aに嵌め込まれるドラム軸50の軸受け51の外周と同じ径を有する円柱である。前側板軸受け嵌め合い部93cは、前側板61に設けられた軸受け56に嵌め込まれるドラム軸50と同じ径を有する円柱である。位置決め治具93は、これら3つの嵌め合い部が互いに同軸となるように精密に一体成型されたものである。
本実施例では、まず、位置決めブラケット92が駆動側板63に仮止めされ、駆動側板63がスタッド64に仮止めされる。この仮止めは、位置決めブラケット92や駆動側板63が動ける程度に緩いネジ止めによってなされる。その後、位置決め治具93が挿入される。前側板軸受け嵌め合い部93cは前側板61の軸受け56に嵌入され、後側板嵌め合い部93bは後側板62の貫通孔62aに嵌入され、ブラケット嵌め合い部93aは位置決めブラケット92の貫通孔92aに嵌入される。この位置決め治具93の挿入により、前側板61の軸受け56と後側板62の貫通孔62aと位置決めブラケット92の貫通孔92aとが精密に同軸上に揃えられる。そして、このように位置決め治具93が挿入された状態で、位置決めブラケット92が駆動側板63に、駆動側板63がスタッド64に、それぞれ本止めされる。この後、位置決め治具93は抜き出される。以上の作業により、位置決めブラケット92が、位置決めブラケット92の貫通孔92aと前側板61の軸受け56と後側板62の貫通孔62aとが略同軸となる位置に位置決めされる。
本実施例では、この位置決め後に、モータ20、遊星歯車減速装置30、およびドラム軸50の取付けが行われる。その結果、遊星歯車減速装置30の出力軸40の、ドラム軸50に対する相対位置が、その出力軸40とドラム軸50とが略同軸となる位置に位置決めブラケット92によって規制される。このため、本実施例では、位置決めされていない単なるブラケットで遊星歯車減速装置30等を支持する場合と比較して、ドラム軸50と遊星歯車減速装置30の出力軸40との軸ズレが抑えられる。また、本実施例では、上述したように、位置決めブラケット92の貫通孔92a、後側板62の貫通孔62a、および前側板61の軸受け56の通し関係が位置決めされる。このため、本実施例によれば、例えば駆動側板63やスタッド64等の個々の部品について個別に位置決めする場合等と比較して軸ズレが一層抑えられる。
また、本実施例では、例えば加工限界まで精密に成型した位置決め治具93を用意しておくことで、上記の位置決めを、このような加工限界での精密さで行うことができる。さらに、位置決め治具93は、同機種であれば、複数の画像形成装置の製造に共通に使用することができる。つまり、これら同機種の画像形成装置について、装置毎のバラつきを抑えて上記のような位置決めを行うことができる。
尚、上記説明では、本発明の画像形成装置の一実施形態としてタンデム式のカラー複合機500が例示されている。しかしながら、本発明の画像形成装置はこれに限るものではなく、例えばプリンター、複写機、ファクシミリ等であってもよい。また、発明の画像形成装置は、カラーの画像形成装置に限るものではなく、モノクロの画像形成装置であってもよい。また、発明の画像形成装置は、タンデム式の画像形成装置に限るものではなく、例えばロータリ式等の他のタイプの画像形成装置であってもよい。
また、前述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の回転駆動装置の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
1 感光体ドラム
2 帯電器
3 除電ランプ
4 クリーニング装置
5 中間転写ベルト
6 1次転写ローラ
7 2次転写ローラ
8 定着ローラ対
9 現像装置
10 感光体駆動装置
11,12,13, 架張ローラ
14 テンションローラ
15 転写紙搬送ベルト
16 架張ローラ対
17 光書込装置
18 定着装置
19 ベルトクリーニング装置
20 モータ
21 モータ出力軸
22 ブラケット
30 遊星歯車減速装置
31 第1太陽歯車
32 内歯歯車
33 第1遊星歯車
34 第1キャリア
35 第1キャリアピン
36 第2太陽歯車
37 第2遊星歯車
38 第2キャリア
39 第2キャリアピン
40 出力軸
41 ジョイント
41a スリット
42 内歯歯車キャップ
43,43a,43b ネジ
50 ドラム軸
51 軸受け
52 ドラム
53a,53b ドラムフランジ
55 ジョイント
61 前側板
62 後側板
63 駆動側板
64 スタッド
65 駆動側板
90 速度検知手段
91 位置決め部品
92 位置決めブラケット
93 位置決め治具
93a ブラケット嵌め合い部
93b 後側板嵌め合い部
93c 前側板軸受け嵌め合い部
100 複合機本体
101 給紙路
102 レジストローラ
103 給紙路
104 給紙ローラ
105 手差しトレイ
106 排紙ローラ対
107 排紙トレイ
108 分離ローラ
200 給紙テーブル
201 給紙カセット
202 給紙ローラ
203 分離ローラ
204 給紙路
205 搬送ローラ
300 スキャナ
301 コンタクトガラス
302 走行体
303 走行体
304 結像レンズ
305 読取センサ
400 原稿自動搬送装置
401 原稿台
500 複合機
L 光ビーム
特開2008−151868号公報

Claims (5)

  1. 駆動源と、
    前記駆動源側からの回転駆動力を受けて回転する太陽歯車と、内歯歯車と、該内歯歯車内に円周方向で等間隔に配設され前記太陽歯車と前記内歯歯車とに噛み合う複数の遊星歯車と、該複数の遊星歯車を回転自在に支持するとともに、回転自在なキャリアとからなる遊星歯車機構が設けられた遊星歯車変速装置と、
    被駆動体を支持するとともに、前記被駆動体に前記遊星歯車変速装置の出力軸から出力される回転駆動力を伝達する被駆動体軸とを備えた回転駆動装置において、
    前記遊星歯車変速装置は、
    前記内歯歯車の材質が樹脂で、前記内歯歯車の被駆動体側がラジアル方向に弾性変形可能に構成されており、
    前記遊星歯車変速装置の出力軸の前記被駆動体軸に対する相対位置を、前記遊星歯車変速装置の出力軸と前記被駆動体軸とが略同軸となる位置に規制する位置決め部品を備えていることを特徴とする回転駆動装置。
  2. 請求項1に記載の回転駆動装置において、
    前記遊星歯車変速装置は、前記出力軸及び該出力軸が一体に設けられるキャリアの材質が金属であることを特徴とする回転駆動装置。
  3. 請求項1又は2に記載の回転駆動装置において、
    前記駆動源と前記遊星歯車変速装置とを締結するブラケットであって、前記回転駆動装置を用いる装置の該回転駆動装置側の側板に取り付けられるブラケットを備え、
    前記被駆動体軸は、前記回転駆動装置を用いる装置の前記被駆動体側の側板に軸受けを介してラジアル方向の位置が固定されるとともに回転可能に支持され、
    前記位置決め部品が、前記ブラケットを、前記回転駆動装置側の側板を介することなく前記被駆動体側の側板に直接位置決めするものであることを特徴とする回転駆動装置。
  4. 請求項1又は2に記載の回転駆動装置において、
    前記被駆動体軸は、前記回転駆動装置を用いる装置の前記被駆動体側の側板に軸受けを介してラジアル方向の位置が固定されるとともに回転可能に支持され、
    前記位置決め部品が、前記駆動源と前記遊星歯車変速装置とを締結する、前記遊星歯車変速装置が嵌入する貫通孔が設けられたブラケットであって、前記貫通孔と前記軸受けとが略同軸となる位置に、所定の位置決め治具によって位置決めされたブラケットであることを特徴とする回転駆動装置。
  5. 複数の被駆動体を備えた画像形成装置において、
    前記複数の被駆動体の内、いずれか、又は複数の回転駆動に、請求項1乃至4のいずれ
    か一に記載の回転駆動装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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