JP2014161851A - 曲げ装置及びそれを用いた配線材の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】曲げ対象が左右両方向に曲げられた加工品を連続した工程で製造することができる曲げ装置及びそれを用いた配線材の製造方法を提供する。
【解決手段】曲げ装置1は、軸20a,20bによって自転可能に支持され、かつ、金属からなる棒状の金属部材10を挟むように配置され、金属部材10と接触する面が弧状の1対のローラ2A、2Bと、第1の回転軸としての軸31を中心に両方向に回転可能に設けられたハンドル3と、ハンドル3が両方向のうちいずれか一方向に回転したとき、1対のローラ2A、2Bのローラ軸20a、20bの一方を第1の回転軸とは異なる位置にある第2の回転軸として保持し、1対のローラ2A、2Bの間隔を保ちながら1対のローラ2A、2Bのローラ軸20a、20bの他方を第2の回転軸を中心に公転させる公転機構とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】曲げ装置1は、軸20a,20bによって自転可能に支持され、かつ、金属からなる棒状の金属部材10を挟むように配置され、金属部材10と接触する面が弧状の1対のローラ2A、2Bと、第1の回転軸としての軸31を中心に両方向に回転可能に設けられたハンドル3と、ハンドル3が両方向のうちいずれか一方向に回転したとき、1対のローラ2A、2Bのローラ軸20a、20bの一方を第1の回転軸とは異なる位置にある第2の回転軸として保持し、1対のローラ2A、2Bの間隔を保ちながら1対のローラ2A、2Bのローラ軸20a、20bの他方を第2の回転軸を中心に公転させる公転機構とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、曲げ装置及びそれを用いた配線材の製造方法に関する。
従来の技術として、パイプを曲げる加工サイクルの所要時間を大幅に短縮できる曲げ装置(例えば、特許文献1参照)、コイルの曲げ成形寸法精度を向上させて厚み合わせ作業を廃止させるとともに、ロータコイルを構成する部品点数を減らすことができる曲げ装置(例えば、特許文献2参照)が提案されている
特許文献1には、曲げ加工を行うベンダー部と、曲げ対象である原料パイプを切断してベンダー部へ供給するカッター部とによって構成される曲げ装置であって、ベンダー部は、曲げ機構及びストリッパー機構を有し、カッター部は、送り機構、カッター機構、挿入クランプ及びストッパーを有し、カッター機構は、送り機構の前方に配置され、挿入クランプは、カッター機構の前方に配置されて供給ラインに沿って移動可能なように構成され、ストッパーは、挿入クランプの前方に配置され、供給ラインを遮断する位置から開放する位置まで移動可能なように構成され、所望の形状に湾曲させたパイプ製品を全自動で製造する曲げ装置が記載されている。
特許文献2には、予めコイル成形寸法の曲げ対象である平角導体を送り出す導体送り機構と、導体送り機構により送り出される平角導体が挿入され、平角導体をコイル成形寸法で曲げ成形する成形ヘッドと、成形ヘッドにより成形されたコイルを搭載し、かつ平角導体の成形方向に同期してX方向又はY方向に移動するXYテーブルと、成形ヘッドにて平角導体をエッジワイズ方向に曲げ成形する際、平角導体の曲げ方向に同期してXYテーブルを回転する回転テーブルとを備える曲げ装置が記載されている。
しかし、従来の曲げ装置は、曲げ対象を左右方向のどちらか一方向にしか曲げることができないことから、従来の曲げ装置を用いて曲げ対象を左右両方向に曲げられた加工品を製造するには、曲げ対象を左右方向のどちらか一方に曲げた後、それを曲げ装置から引き抜き、曲げ対象の向きを反転させて、再度曲げ装置に配置する等の工程が必要となるので、連続した工程で曲げ対象が左右両方向に曲げられた加工品を製造することができない。
そのため、本発明の目的は、曲げ対象が左右両方向に曲げられた加工品を連続した工程で製造することができる曲げ装置及びそれを用いた配線材の製造方法を提供することにある。
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、以下の曲げ装置及びそれを用いた配線材の製造方法を提供する。
[1]軸によって回転可能に支持され、かつ、金属からなる棒状の曲げ対象を挟むように配置され、前記曲げ対象と接触する面が弧状の1対の挟持部材と、
第1の回転軸を中心に両方向に回転可能に設けられた回転部材と、
前記回転部材が前記両方向のうちいずれか一方向に回転したとき、前記1対の挟持部材の一方の軸を前記第1の回転軸とは異なる位置にある第2の回転軸として保持し、前記1対の挟持部材の間隔を保ちながら前記1対の挟持部材の他方の軸を前記第2の回転軸を中心に公転させる公転機構と、
を備える曲げ装置。
[2]前記公転機構は、前記1対の挟持部材の間隔を保つように前記1対の挟持部材の軸を保持する間隔保持部材と、
前記1対の挟持部材の軸を第2の回転軸としてそれぞれ保持する1対の窪みを有する回転軸保持部材と、
前記回転部材に形成され、前記回転部材が回転したとき、前記回転保持部材の前記窪みから離れる方向に前記1対の挟持部材の一方の前記軸を案内する案内面と、
を備える前記[1]に記載の曲げ装置。
[3]前記1対の挟持部材が公転したとき、前記1対の挟持部材の前記軸の一方の前記挟持部材の軸を前記回転軸保持部材の前記窪みに保持させる弾性部材とをさらに備える、
前記[2]に記載の曲げ装置。
[4]前記曲げ対象は、円形の断面形状を有し、
前記1対の挟持部材は、側面が前記断面形状に沿った曲面を有する、
前記[1]から[3]のいずれかに記載の曲げ装置。
[1]軸によって回転可能に支持され、かつ、金属からなる棒状の曲げ対象を挟むように配置され、前記曲げ対象と接触する面が弧状の1対の挟持部材と、
第1の回転軸を中心に両方向に回転可能に設けられた回転部材と、
前記回転部材が前記両方向のうちいずれか一方向に回転したとき、前記1対の挟持部材の一方の軸を前記第1の回転軸とは異なる位置にある第2の回転軸として保持し、前記1対の挟持部材の間隔を保ちながら前記1対の挟持部材の他方の軸を前記第2の回転軸を中心に公転させる公転機構と、
を備える曲げ装置。
[2]前記公転機構は、前記1対の挟持部材の間隔を保つように前記1対の挟持部材の軸を保持する間隔保持部材と、
前記1対の挟持部材の軸を第2の回転軸としてそれぞれ保持する1対の窪みを有する回転軸保持部材と、
前記回転部材に形成され、前記回転部材が回転したとき、前記回転保持部材の前記窪みから離れる方向に前記1対の挟持部材の一方の前記軸を案内する案内面と、
を備える前記[1]に記載の曲げ装置。
[3]前記1対の挟持部材が公転したとき、前記1対の挟持部材の前記軸の一方の前記挟持部材の軸を前記回転軸保持部材の前記窪みに保持させる弾性部材とをさらに備える、
前記[2]に記載の曲げ装置。
[4]前記曲げ対象は、円形の断面形状を有し、
前記1対の挟持部材は、側面が前記断面形状に沿った曲面を有する、
前記[1]から[3]のいずれかに記載の曲げ装置。
[5]前記[1]から[4]のいずれかに記載の曲げ装置を用いて配線材を製造する製造方法であって、
棒状の配線材用の導体を1対の挟持部材で挟持する工程と、
前記導体を前記1対の挟持部材で挟持した状態で、両方向に回転可能な回転部材を前記両方向のうちいずれか一方向に回転させて前記導体を前記回転部材と同じ前記一方向に曲げる工程とを含む、
配線材の製造方法。
[6]前記導体を前記1対の挟持部材で挟持した状態で、前記回転部材を前記両方向のうち前記一方向と反対の方向に回転させ、前記導体を前記回転部材と同じ前記反対の方向に曲げる工程をさらに含む、
前記[5]に記載の配線材の製造方法。
[7]前記導体を前記導体の幅の方向に間隔を設けて配置された幹部と、前記導体が前記幹部から前記幅の方向又は前記幅の方向と交差する方向に分岐する枝部とを形成する工程をさらに含む、
[5]又は[6]に記載の配線材の製造方法。
棒状の配線材用の導体を1対の挟持部材で挟持する工程と、
前記導体を前記1対の挟持部材で挟持した状態で、両方向に回転可能な回転部材を前記両方向のうちいずれか一方向に回転させて前記導体を前記回転部材と同じ前記一方向に曲げる工程とを含む、
配線材の製造方法。
[6]前記導体を前記1対の挟持部材で挟持した状態で、前記回転部材を前記両方向のうち前記一方向と反対の方向に回転させ、前記導体を前記回転部材と同じ前記反対の方向に曲げる工程をさらに含む、
前記[5]に記載の配線材の製造方法。
[7]前記導体を前記導体の幅の方向に間隔を設けて配置された幹部と、前記導体が前記幹部から前記幅の方向又は前記幅の方向と交差する方向に分岐する枝部とを形成する工程をさらに含む、
[5]又は[6]に記載の配線材の製造方法。
本発明によれば、曲げ対象が左右両方向に曲げられた加工品を連続した工程で製造することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図中、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付してその重複した説明を省略する。
[実施の形態の要約]
本実施の形態の曲げ装置は、軸によって自転可能に支持され、かつ、金属からなる棒状の曲げ対象を挟むように配置され、前記曲げ対象と接触する面が弧状の1対の挟持部材と、第1の回転軸を中心に両方向に回転可能に設けられた回転部材と、前記回転部材が前記両方向のうちいずれか一方向に回転したとき、前記1対の挟持部材の一方の軸を前記第1の回転軸とは異なる位置にある第2の回転軸として保持し、前記1対の挟持部材の間隔を保ちながら前記1対の挟持部材の他方の軸を前記第2の回転軸を中心に公転させる公転機構とを備える。
本実施の形態の曲げ装置は、軸によって自転可能に支持され、かつ、金属からなる棒状の曲げ対象を挟むように配置され、前記曲げ対象と接触する面が弧状の1対の挟持部材と、第1の回転軸を中心に両方向に回転可能に設けられた回転部材と、前記回転部材が前記両方向のうちいずれか一方向に回転したとき、前記1対の挟持部材の一方の軸を前記第1の回転軸とは異なる位置にある第2の回転軸として保持し、前記1対の挟持部材の間隔を保ちながら前記1対の挟持部材の他方の軸を前記第2の回転軸を中心に公転させる公転機構とを備える。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る曲げ装置の外観を示す斜視図であり、図2は、曲げ装置の外観を示す平面図であり、(a)は、上面図、(b)は、下面図である。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る曲げ装置の外観を示す斜視図であり、図2は、曲げ装置の外観を示す平面図であり、(a)は、上面図、(b)は、下面図である。
この曲げ装置1は、金属からなる棒状の曲げ対象である金属部材10を挟むように配置された1対のローラ2A、2Bと、第1の回転軸の一例としてのハンドル軸31を中心に左右両方向に回転可能に設けられたハンドル3と、1対のローラ2A、2Bの間隔を保つように1対のローラ2A、2Bのローラ軸20a、20bを保持する連結部材4と、1対のローラ2A、2Bのローラ軸20a、20bをハンドル軸31とは異なる位置にある第2の回転軸としてそれぞれ保持する固定部材5と、1対のローラ2A、2Bのローラ軸20a、20bを固定部材5に保持させる弾性部材6a〜6dと、1対のローラ2A、2B及び連結部材4とともに金属部材10を支持するステージ7と、ステージ7を支持するテーブル8と、ハンドル3を上方から支持するアーム9とを備える。
なお、ローラ2A、2Bは、挟持部材の一例であり、ハンドル3は、回転部材の一例であり、連結部材4は、間隔保持部材の一例であり、固定部材5は、回転軸保持部材の一例であり、ローラ軸20a、20bは、軸の一例である。また、1対のローラ2A、2B、ハンドル3、連結部材4、固定部材5、ステージ7、テーブル8、アーム9及びローラ2A、2Bのローラ軸20a、20b、ハンドル3のハンドル軸31は、金属や樹脂等で形成される。
(金属部材)
曲げ対象の金属部材10は、例えば矩形の断面を有し、ステンレス鋼、アルミニウム、銅等の金属が用いられる。なお、金属部材10は、中空であってもよい。
曲げ対象の金属部材10は、例えば矩形の断面を有し、ステンレス鋼、アルミニウム、銅等の金属が用いられる。なお、金属部材10は、中空であってもよい。
(ローラ)
1対のローラ2A、2Bは、金属部材10の側面10cと接触する側面21が弧状であって、それぞれ金属部材10の厚みと略同一の厚みである円盤形状を有し、円柱状のローラ軸20a、20bに自転可能に支持されている。ローラ2A、2Bは、弧状の側面21が対向して金属部材10の幅とほぼ等しい間隔を有するように設けられる。なお、ローラ軸20a、20bは、例えばローラ2A、2Bとローラ軸20a、20bとの間に設けられた図示しないベアリング等を介してローラ2A、2Bを保持するものとしてもよい。また、ローラ軸20a、20bは、1対のローラ2A、2Bに固定し、ローラ軸20a、20bがローラ2A、2Bとともに回転してもよい。
1対のローラ2A、2Bは、金属部材10の側面10cと接触する側面21が弧状であって、それぞれ金属部材10の厚みと略同一の厚みである円盤形状を有し、円柱状のローラ軸20a、20bに自転可能に支持されている。ローラ2A、2Bは、弧状の側面21が対向して金属部材10の幅とほぼ等しい間隔を有するように設けられる。なお、ローラ軸20a、20bは、例えばローラ2A、2Bとローラ軸20a、20bとの間に設けられた図示しないベアリング等を介してローラ2A、2Bを保持するものとしてもよい。また、ローラ軸20a、20bは、1対のローラ2A、2Bに固定し、ローラ軸20a、20bがローラ2A、2Bとともに回転してもよい。
(ハンドル)
ハンドル3は、本体部30と、本体部30の側面の中央部分が突出した突出部32と、突出部32に設けられたハンドル軸31とを有する。ハンドル軸31は、アーム9に回転可能に保持されている。
ハンドル3は、本体部30と、本体部30の側面の中央部分が突出した突出部32と、突出部32に設けられたハンドル軸31とを有する。ハンドル軸31は、アーム9に回転可能に保持されている。
ハンドル3の本体部30は、左右いずれか一方向に回転したとき、1対のローラ2A、2Bのローラ軸20a、20bの一方が後述する固定部材5の窪み50a、50bの一方から離れる方向に移動するローラ軸20a又はローラ軸20bを案内する案内面30a、30bを有する。本体部30の両端部は、手で把持可能な把持部となっている。なお、把持部に他の部材を介して人力又はモータ等の回転力を伝えてハンドル3を回転させてもよい。
ハンドル3の案内面30a、30bは、ハンドル軸31に対して対称に本体部30の側面に設けられる。案内面30a、30bは、ハンドル3が左右いずれか一方に回転したとき、1対のローラ2A、2Bのローラ軸20a、20bの一方を第2の回転軸とし、第2の回転軸を中心に1対のローラ2A、2Bを公転させる。なお、案内面30a、30bは、ハンドル軸31に対して対称なものでなくてもよい。
(連結部材)
連結部材4は、1対のローラ2A、2Bとハンドル3との間に位置し、下面が金属部材10の上面10aと接触するように設けられる。連結部材4は、1対のローラ2A、2Bの側面21が金属部材10の側面10cと接触するように、連結部材4の端部を貫通するローラ軸20a、20bを介して1対のローラ2A、2Bを連結させて保持する。
連結部材4は、1対のローラ2A、2Bとハンドル3との間に位置し、下面が金属部材10の上面10aと接触するように設けられる。連結部材4は、1対のローラ2A、2Bの側面21が金属部材10の側面10cと接触するように、連結部材4の端部を貫通するローラ軸20a、20bを介して1対のローラ2A、2Bを連結させて保持する。
(固定部材)
固定部材5は、1対のローラ2A、2Bと平行に設けられる第1の固定部材51と、第1の固定部材51とともにT字状を構成するように設けられる第2の固定部材52とを備える。
固定部材5は、1対のローラ2A、2Bと平行に設けられる第1の固定部材51と、第1の固定部材51とともにT字状を構成するように設けられる第2の固定部材52とを備える。
固定部材5の第1の固定部材51は、側面51aに1対のローラ2A、2Bのローラ軸20a、20bの一方を第2の回転軸としてそれぞれ保持する1対の窪み50a、50bを備える。窪み50a、50bは、1対のローラ2A、2Bのローラ軸20a、20bの直径をDとすると、D/2以上の半径の半円状に形成され、1対のローラ2A、2Bのローラ軸20a、20bを公転可能に保持する。なお、連結部材4、ハンドル3の案内面30a、30b及び固定部材5の窪み50a、50bは、公転機構を構成する。
固定部材5の第2の固定部材52は、金属部材10を貫通させて1対のローラ2A、2Bの間に金属部材10を導入するための導入孔521を有する。また、第2の固定部材52は、テーブル8及びアーム9の基端部を保持する。
(弾性部材)
弾性部材6a、6bは、第1の固定部材51を挟んでそれぞれ上方側、下方側に設けられて先端がローラ2Aのローラ軸20aに取り付けられ、後端が第2の固定部材52の側面52a、52bに固定される。一方、弾性部材6c、6dは、第1の固定部材51を挟んで上方側、下方側に設けられて先端がローラ2Bのローラ軸20bに取り付けられ、後端が第2の固定部材52の側面52a、52bに固定される。弾性部材6a〜6dには、例えば金属のコイルばね、板ばねやゴム等が用いられる。
弾性部材6a、6bは、第1の固定部材51を挟んでそれぞれ上方側、下方側に設けられて先端がローラ2Aのローラ軸20aに取り付けられ、後端が第2の固定部材52の側面52a、52bに固定される。一方、弾性部材6c、6dは、第1の固定部材51を挟んで上方側、下方側に設けられて先端がローラ2Bのローラ軸20bに取り付けられ、後端が第2の固定部材52の側面52a、52bに固定される。弾性部材6a〜6dには、例えば金属のコイルばね、板ばねやゴム等が用いられる。
(ステージ)
ステージ7は、1対のローラ2A、2Bの下方側にステージ7の上面7aが金属部材10の下面10bと接触するように設けられる。ステージ7は、連結部材4とともに、1対のローラ2A、2Bのローラ軸20a、20bを間隔を設けて保持する。なお、ステージ7の上面7aには、金属部材10が入り込む溝部や、ステージ7が自転したときに金属部材10の側面10cを支持する突起部を設けてもよい。
ステージ7は、1対のローラ2A、2Bの下方側にステージ7の上面7aが金属部材10の下面10bと接触するように設けられる。ステージ7は、連結部材4とともに、1対のローラ2A、2Bのローラ軸20a、20bを間隔を設けて保持する。なお、ステージ7の上面7aには、金属部材10が入り込む溝部や、ステージ7が自転したときに金属部材10の側面10cを支持する突起部を設けてもよい。
(テーブル)
テーブル8は、両端部が第2の固定部材52の端部に接続する円弧状の形状を有し、1対のローラ2A、2Bが公転したときに1対のローラ2A、2Bのローラ軸20a、20bと干渉しないように設けられる。テーブル8は、ステージ7の下方からステージ7を支持するように第2の固定部材52の側面52aから突出して設けられる。
テーブル8は、両端部が第2の固定部材52の端部に接続する円弧状の形状を有し、1対のローラ2A、2Bが公転したときに1対のローラ2A、2Bのローラ軸20a、20bと干渉しないように設けられる。テーブル8は、ステージ7の下方からステージ7を支持するように第2の固定部材52の側面52aから突出して設けられる。
(曲げ装置の動作)
図3は、曲げ対象を曲げる動作を模式的に示す上面図であり、図4は、曲げ対象を曲げる動作を模式的に示す下面図である。図3及び図4において、(a)は、曲げ対象を上方から見て左方向に曲げた状態、(b)は、曲げ対象を上方から見て右方向に曲げた状態を示す。以下、曲げ装置1が曲げ対象である金属部材を曲げる動作について図3及び図4を参照して説明する。なお、図3、図4において弾性部材を簡略化して図示している。
図3は、曲げ対象を曲げる動作を模式的に示す上面図であり、図4は、曲げ対象を曲げる動作を模式的に示す下面図である。図3及び図4において、(a)は、曲げ対象を上方から見て左方向に曲げた状態、(b)は、曲げ対象を上方から見て右方向に曲げた状態を示す。以下、曲げ装置1が曲げ対象である金属部材を曲げる動作について図3及び図4を参照して説明する。なお、図3、図4において弾性部材を簡略化して図示している。
(金属部材を左方向に曲げる場合)
まず、金属部材10を上方から見て左方向に曲げる場合の曲げ装置1の動作について説明する。金属部材10を第2の固定部材52の導入孔521に挿通させ、さらに金属部材10を1対のローラ2A、2B間に挿入させる。次に、手動又は油圧、空圧、電力等の動力により、ハンドル3をハンドル軸31を中心に図3(a)、図4(a)に示すように、上方から見て左方向(図4(a)では、紙面における右方向)に回転させる。
まず、金属部材10を上方から見て左方向に曲げる場合の曲げ装置1の動作について説明する。金属部材10を第2の固定部材52の導入孔521に挿通させ、さらに金属部材10を1対のローラ2A、2B間に挿入させる。次に、手動又は油圧、空圧、電力等の動力により、ハンドル3をハンドル軸31を中心に図3(a)、図4(a)に示すように、上方から見て左方向(図4(a)では、紙面における右方向)に回転させる。
このハンドル3が左回転すると、一方のローラ2Aのローラ軸20aは、ハンドル3の案内面30aに沿って接触(すべり接触又はころがり接触)し、固定部材5の窪み50aから離れる方向に移動する。他方のローラ2Bのローラ軸20bは、弾性部材6c、6dにより固定部材5の窪み50bに引き付けられて窪み50bに保持され、ローラ軸20bの位置が規制される。
一方のローラ2Aは、連結部材4により他方のローラ2Bとの間隔が保たれて他方のローラ2Bの固定部材5の窪み50bに保持されたローラ軸20bを中心に弾性部材6a、6bのばね力に抗して公転する。また、ステージ7は、テーブル8の上面をスライドしながら移動し、金属部材10の下面を保持する。
一方のローラ2Aは、ローラ軸20bを中心に公転することにより、金属部材10の側面10cを他方のローラ2Bの側面21に押し付ける。これにより、金属部材10がローラ2Bの側面21に沿って上方から見て左方向に曲がる。
(金属部材を右方向に曲げる場合)
次に、金属部材10を上方から見て右方向に曲げる場合について金属部材10を上方から見て左方向に曲げる場合と異なる点を中心に説明する。まず、ハンドル3を第1の回転軸を中心に図3(b)、図4(b)に示すように、上方から見て右方向(図4(b)では、紙面における左方向)に回転させる。
次に、金属部材10を上方から見て右方向に曲げる場合について金属部材10を上方から見て左方向に曲げる場合と異なる点を中心に説明する。まず、ハンドル3を第1の回転軸を中心に図3(b)、図4(b)に示すように、上方から見て右方向(図4(b)では、紙面における左方向)に回転させる。
このハンドル3が右回転すると、一方のローラ2Bのローラ軸20bは、ハンドル3の案内面30bに沿って接触し、固定部材5の窪み50bから離れる方向に移動する。他方のローラ2Aのローラ軸20aは、弾性部材6a、6bにより固定部材5の窪み50aに引き付けられて固定部材5の窪み50aに保持され、ローラ軸20aの位置が規制される。
ローラ2Bは、ローラ軸20aを中心に公転することにより、金属部材10の側面10cを他方のローラ2Aの側面21に押し付ける。これにより、金属部材10がローラ2Aの側面21に沿って上方から見て右方向に曲がる。
(第1の実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(ア)1対のローラ2A、2Bのローラ軸20a、20bの一方を中心に1対のローラ2A、2Bを公転させる構成とすることにより、曲げ対象である金属部材10を左右両方向に曲げることができる。これにより、左右方向のどちらか一方に曲げられた金属部材10を曲げ装置1から引き抜き、金属部材10の向きを反転させて再度曲げ装置1に配置する工程等を省いた連続した工程で金属部材10を左右両方向に曲げることができる。
(イ)曲げ装置1が左右両方向に金属部材10を曲げることができるので、左右それぞれの方向のみに対応した曲げ装置を複数準備することなく金属部材10を左右両方向に曲げることができる。
(ウ)金属部材10の上面10aと下面10bを連結部材4及びステージ7で挟み、ステージ7で金属部材10の下面10bを支持することで、曲げ装置1により金属部材10を曲げるときの上下方向の変形を抑制することができる。
本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(ア)1対のローラ2A、2Bのローラ軸20a、20bの一方を中心に1対のローラ2A、2Bを公転させる構成とすることにより、曲げ対象である金属部材10を左右両方向に曲げることができる。これにより、左右方向のどちらか一方に曲げられた金属部材10を曲げ装置1から引き抜き、金属部材10の向きを反転させて再度曲げ装置1に配置する工程等を省いた連続した工程で金属部材10を左右両方向に曲げることができる。
(イ)曲げ装置1が左右両方向に金属部材10を曲げることができるので、左右それぞれの方向のみに対応した曲げ装置を複数準備することなく金属部材10を左右両方向に曲げることができる。
(ウ)金属部材10の上面10aと下面10bを連結部材4及びステージ7で挟み、ステージ7で金属部材10の下面10bを支持することで、曲げ装置1により金属部材10を曲げるときの上下方向の変形を抑制することができる。
[第2の実施の形態]
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る曲げ装置を示し、(a)は、曲げ装置の外観を示す斜視図であり、(b)は、曲げ装置の要部を示す断面図である。第1の実施の形態では、曲げ装置1は、断面が矩形の金属部材10を曲げるものであったが、本実施の形態の曲げ装置1Aは、断面が円形の金属部材10を曲げるものである。以下、第1の実施の形態と異なる点を中心に説明する。
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る曲げ装置を示し、(a)は、曲げ装置の外観を示す斜視図であり、(b)は、曲げ装置の要部を示す断面図である。第1の実施の形態では、曲げ装置1は、断面が矩形の金属部材10を曲げるものであったが、本実施の形態の曲げ装置1Aは、断面が円形の金属部材10を曲げるものである。以下、第1の実施の形態と異なる点を中心に説明する。
本実施の形態の曲げ装置1Aの1対のローラ2A、2Bは、ローラ2A、2Bの中心に向かって凹となる半円状の側面21aを有する。1対のローラ2A、2Bの側面21aは、図5(b)に示すように、金属部材10の断面形状に沿った曲面を有し、対向する側面21aが合わさったときに金属部材10を拘束するように設けられる。なお、金属部材10は、中空の円柱状のものであってもよい。
1対のローラ2A、2Bの側面21aは、1対のローラ2A、2Bがローラ軸20a又は20bを中心に公転したとき、1対のローラ2A、2Bの対向する側面21aにより金属部材10を拘束しながら金属部材10を一方の側面21aに押し付け、金属部材10を側面21aに沿って左右いずれか一方の方向に曲げる。
(第2の実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、断面が円形の金属部材10を左右両方向に曲げることができる。これにより、左右方向のどちらか一方に曲げられた金属部材10を引き抜いて再度曲げ装置1Aに配置する工程、又は左右方向のどちらか一方に曲げられた金属部材10を回転させる工程等を省いた連続した工程で断面が円形の金属部材10を左右両方向に曲げることができる。
本実施の形態によれば、断面が円形の金属部材10を左右両方向に曲げることができる。これにより、左右方向のどちらか一方に曲げられた金属部材10を引き抜いて再度曲げ装置1Aに配置する工程、又は左右方向のどちらか一方に曲げられた金属部材10を回転させる工程等を省いた連続した工程で断面が円形の金属部材10を左右両方向に曲げることができる。
[第3の実施の形態]
図6は、本発明の第3の実施の形態に係る配線材の外観を示す斜視図である。第1の実施の形態では、金属部材10を曲げる曲げ装置1について説明したが、本実施の形態では、曲げ装置1を用いて製造した加工品の一例としての配線材11及びその製造方法ついて第1の実施の形態と異なる点を中心に説明する。
図6は、本発明の第3の実施の形態に係る配線材の外観を示す斜視図である。第1の実施の形態では、金属部材10を曲げる曲げ装置1について説明したが、本実施の形態では、曲げ装置1を用いて製造した加工品の一例としての配線材11及びその製造方法ついて第1の実施の形態と異なる点を中心に説明する。
本実施の形態の配線材11は、配線材用の複数の導体12が間隔を設けて導体12の幅の方向に並列に配置された幹部121と、導体12が幹部121から導体12の幅の方向又は幅の方向と交差する方向に曲げられて分岐した枝部122と、複数の導体12の両端部が露出するように幹部121及び枝部122を被覆する被覆部材13とを有する。また、配線材11は、曲げ装置1で曲げられて少なくとも1本の導体12を幹部121から分岐させる分岐部123と、曲げ装置1で曲げられて幹部121を屈曲させる第1及び第2の曲げ部124、125とを有する。
導体12は、例えば矩形の断面を有し、幹部121側の端部12aと、枝部122側の端部12bを備える。なお、導体12の断面形状は、円形、楕円形等であってもよい。
幹部121は、導体12の一方の端部12aから分岐部123までの部分で構成される。枝部122は、分岐部123から導体12の他方の端部12bまでの部分で構成される。幹部121は、第1及び第2の曲げ部124、125で左右に曲げられる。枝部122は、幹部121の外側に向かって他の枝部122や幹部121と重ならないように幹部121から分岐する。なお、幹部121は、第1及び第2の曲げ部124、125により同一の方向に曲げられてもよい。
分岐部123は、幹部121の中心線121aとは別方向に分かれる導体12の部分を指す。分岐部123は、例えば各端部12bが幹部121の中心線121aから等距離に位置するように導体12の幅の方向、すなわち導体12を中心線121aに対して90度の角度の方向に曲げる。なお、分岐部123において導体12を曲げる角度は、90度に限定されず、導体12の幅の方向と交差する方向、例えば中心線121aに対して45度や135度等でもよい。
導体12の材料には、例えば無酸素銅、タフピッチ銅、銅合金、アルミニウム、ニッケル等が用いられる。また、導体表面には、ニッケルめっき、錫めっき等が施されていてもよい。
被覆部材13は、1対の被覆部材13A、13Bからなり、1対の被覆部材13A、13Bで幹部121側の端部12a及び枝部122側の端部12bが露出するように、幹部121及び枝部122を被覆する。被覆部材13は、幹部121及び枝部122を被覆することにより、各導体12を並列に配置された状態で固定し、絶縁する。なお、被覆部材13には、例えば絶縁部材であるポリイミド、ポリアミド、ポリエチレンテレフタラート等が用いられる。
(配線材の製造方法)
図7〜図9は、曲げ装置を用いた配線材の製造方法の一例を示す図である。以下、曲げ装置1を用いた配線材11の製造方法について図7〜図9を参照して工程順に説明する。
図7〜図9は、曲げ装置を用いた配線材の製造方法の一例を示す図である。以下、曲げ装置1を用いた配線材11の製造方法について図7〜図9を参照して工程順に説明する。
(1)導体を挟持する工程
図7は、曲げ対象である導体を供給して曲げ装置で曲げる工程を模式的示す平面図であり、(a)は、導体を曲げ装置に配置した状態、(b)は、導体を上方から見て左方向に曲げた状態、(c)は、導体を送り出した状態、(d)は、導体を上方から見て右方向に曲げた状態、(e)は、さらに導体を送り出した状態を示す。
図7は、曲げ対象である導体を供給して曲げ装置で曲げる工程を模式的示す平面図であり、(a)は、導体を曲げ装置に配置した状態、(b)は、導体を上方から見て左方向に曲げた状態、(c)は、導体を送り出した状態、(d)は、導体を上方から見て右方向に曲げた状態、(e)は、さらに導体を送り出した状態を示す。
導体12を曲げる工程では、導体12を巻き付けて収納するリール300を準備する。次に、リール300から導体12を引き出して供給し、図7(a)に示すように、導体12を1対のローラ2A、2Bの側面21で挟持する。
(2)導体を曲げる工程
次に、図7(b)に示すように、導体12を1対のローラ2A、2Bの側面21で挟持した状態で曲げ装置1のハンドル3を左方向に回転させ、導体12をローラ2Bの側面21に沿ってハンドル3の回転方向と同じ左方向に曲げる。曲げられた導体12は、枝部122及び分岐部123を形成する。次に、図7(c)に示すように、ハンドル3を元の位置に戻して、リール300から導体12を供給して曲げられた導体12を送り出す。
次に、図7(b)に示すように、導体12を1対のローラ2A、2Bの側面21で挟持した状態で曲げ装置1のハンドル3を左方向に回転させ、導体12をローラ2Bの側面21に沿ってハンドル3の回転方向と同じ左方向に曲げる。曲げられた導体12は、枝部122及び分岐部123を形成する。次に、図7(c)に示すように、ハンドル3を元の位置に戻して、リール300から導体12を供給して曲げられた導体12を送り出す。
次に、図7(d)に示すように、導体12を1対のローラ2A、2Bの側面21で挟持した状態でハンドル3を右方向に回転させて送り出した導体12を右方向に曲げる。右方向に曲げられた導体12は、第1の曲げ部124を形成する。次に、図7(e)に示すように、ハンドル3を元の位置に戻して、さらに導体12を供給して曲げられた導体12を送り出し、送り出された導体12を再度左方向に曲げて第2の曲げ部125を形成する。
(3)導体を配置する工程
図8は、曲げ対象である導体を配置する工程を模式的に示す平面図であり、(a)は、導体を切断して配置する工程、(b)は、複数の導体を並列に配置する工程を示す。図9は、被覆部材を切除する工程を模式的に示す斜視図である。
図8は、曲げ対象である導体を配置する工程を模式的に示す平面図であり、(a)は、導体を切断して配置する工程、(b)は、複数の導体を並列に配置する工程を示す。図9は、被覆部材を切除する工程を模式的に示す斜視図である。
導体を配置する工程では、図8(a)に示すように、曲げ装置1で曲げられた導体12を間隔を設けて平行に配置する。次に、配置した導体12のリール300側を切断機構400で切断して端部12aを形成する。
次に、それぞれ枝部122の位置及び曲げられた方向が異なる複数の導体12を図8(b)に示すように、導体12が重ならないように間隔を設けて配置し、幹部121を形成する。次に、幹部121及び枝部122を端部12a、12bが露出するように1対の被覆部材13A、13Bで被覆する。
次に、図9に示すように、金型による打ち抜きや、カッター、レーザ等による切除方法で被覆部材13が互いに接触した除去部分13a〜13gを接着代を残して除去する。
(第3の実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(ア)左右両方向に曲げることができる曲げ装置1を用いて導体12を曲げることにより、導体12を曲げる度に曲げ装置1から導体12を引き抜くことなく導体12を複数回曲げることができるので、導体12が左右両方向に曲げられた配線材11を連続した工程で製造することができる。
(イ)曲げ装置1を用いることで導体12が複数回曲げられた配線材11を容易に製造できる。これにより、導体12の配線自由度が向上した所望の形状の配線材11が製造できる。
本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(ア)左右両方向に曲げることができる曲げ装置1を用いて導体12を曲げることにより、導体12を曲げる度に曲げ装置1から導体12を引き抜くことなく導体12を複数回曲げることができるので、導体12が左右両方向に曲げられた配線材11を連続した工程で製造することができる。
(イ)曲げ装置1を用いることで導体12が複数回曲げられた配線材11を容易に製造できる。これにより、導体12の配線自由度が向上した所望の形状の配線材11が製造できる。
[変形例]
なお、本発明の実施の形態は、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲内で種々に変形、実施が可能である。例えば、曲げ装置1は、断面が矩形、円形の他、1対のローラ2A、2Bの側面の形状を変更して断面がH型等の任意の形状の金属部材を曲げるものとしてもよい。
なお、本発明の実施の形態は、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲内で種々に変形、実施が可能である。例えば、曲げ装置1は、断面が矩形、円形の他、1対のローラ2A、2Bの側面の形状を変更して断面がH型等の任意の形状の金属部材を曲げるものとしてもよい。
また、上記実施に形態では、ハンドル3の案内面30a、30bによって1対のローラ2A、2Bを公転させるものとして説明したが、ハンドル3は、ハンドル3の本体部30と1対のローラ2A、2Bのローラ軸20a、20bとを接続する部材を介して1対のローラ2A、2Bを公転させる構成としてもよい。
また、1対のローラ2A、2Bがローラ軸20a、20bの一方を中心に公転できるように上方又は下方から保持される構成としてもよい。
また、1対のローラ2A、2Bは、円盤状に限らず半円形状等でもよい。
また、ステージ7は、1対のローラ2A、2Bの公転とともに自転せずに金属部材10を支持するものであってもよい。
また、連結部材4は、ローラ軸20a、20bを等間隔で連結し、金属部材10の上面10aと接触するものであれば、ステージ7のように広い平面を有する形状であってもよい。
また、ハンドル3は、ローラ2A、2B、連結部材4の上面側に設けたが、ハンドル3をステージ7よりも下面側に設けて下方側からローラ2A、2Bに回転力を加える構成としてもよい。
また、ハンドル軸20a、20bを保持する窪み50a、50bは、固定部材5の側面51aに設けられているものとして説明したが、例えば、ハンドル軸31を保持するアーム9の形状を変更し、窪みをアーム9に設けてもよい。
上記実施の形態の製造方法は、本発明の要旨を変更しない範囲で工程の付加、削除、入替、置換等が可能である。例えば、配線材11の製造工程は、予め決められた形状に曲げられたそれぞれの導体2を一定の順序で形成して配置するものとして説明したが、それぞれの形状に曲げられた導体2を連続して複数形成した後に、複数の曲げられた導体2を配置する工程としてもよい。
本発明は、例えば電圧監視配線材、電力輸送線路、信号線路、車両、携帯電話、通信機器、情報端末機器、測定機器、家電機器等に適用可能である。
1、1A…曲げ装置、2A、2B…ローラ、3…ハンドル、4…連結部材、5…固定部材、6a〜6d…弾性部材、7…ステージ、7a…上面、8…テーブル、9…アーム、10…金属部材、10a…上面、10b…下面、10c…側面、11…配線材、12…導体、12a、12b…端部、13、13A、13B…被覆部材、13a〜13g 除去部分、20a、20b…ローラ軸、21、21a…側面、30…本体部、30a、30b…案内面、31…ハンドル軸、32…突出部、50a、50b…窪み、51…第1の固定部材、51a…側面、52…第2の固定部材、52a、52b…側面、121…幹部、121a…中心線、122…枝部、123…分岐部、124…第1の曲げ部、125…第2の曲げ部、300…リール、400…切断機構、521…導入孔、
Claims (7)
- 軸によって自転可能に支持され、かつ、金属からなる棒状の曲げ対象を挟むように配置され、前記曲げ対象と接触する面が弧状の1対の挟持部材と、
第1の回転軸を中心に両方向に回転可能に設けられた回転部材と、
前記回転部材が前記両方向のうちいずれか一方向に回転したとき、前記1対の挟持部材の一方の軸を前記第1の回転軸とは異なる位置にある第2の回転軸として保持し、前記1対の挟持部材の間隔を保ちながら前記1対の挟持部材の他方の軸を前記第2の回転軸を中心に公転させる公転機構と、
を備える曲げ装置。 - 前記公転機構は、前記1対の挟持部材の間隔を保つように前記1対の挟持部材の軸を保持する間隔保持部材と、
前記1対の挟持部材の軸を第2の回転軸としてそれぞれ保持する1対の窪みを有する回転軸保持部材と、
前記回転部材に形成され、前記回転部材が回転したとき、前記回転保持部材の前記窪みから離れる方向に前記1対の挟持部材の一方の前記軸を案内する案内面と、
を備える請求項1に記載の曲げ装置。 - 前記1対の挟持部材が公転したとき、前記1対の挟持部材の前記軸の一方の前記挟持部材の軸を前記回転軸保持部材の前記窪みに保持させる弾性部材とをさらに備える、
請求項2に記載の曲げ装置。 - 前記曲げ対象は、円形の断面形状を有し、
前記1対の挟持部材は、側面が前記断面形状に沿った曲面を有する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の曲げ装置。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の曲げ装置を用いて配線材を製造する製造方法であって、
棒状の配線材用の導体を1対の挟持部材で挟持する工程と、
前記導体を前記1対の挟持部材で挟持した状態で、両方向に回転可能な回転部材を前記両方向のうちいずれか一方向に回転させて前記導体を前記回転部材と同じ前記一方向に曲げる工程とを含む、
配線材の製造方法。 - 前記導体を前記1対の挟持部材で挟持した状態で、前記回転部材を前記両方向のうち前記一方向と反対の方向に回転させ、前記導体を前記回転部材と同じ前記反対の方向に曲げる工程をさらに含む、
請求項5に記載の配線材の製造方法。 - 前記導体を前記導体の幅の方向に間隔を設けて配置された幹部と、前記導体が前記幹部から前記幅の方向又は前記幅の方向と交差する方向に分岐する枝部とを形成する工程をさらに含む、
請求項5又は6に記載の配線材の製造方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN111266481A (zh) * | 2020-02-25 | 2020-06-12 | 张美姣 | 一种建筑现场钢筋加工区钢筋折弯处理机械及处理方法 |
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-
2013
- 2013-02-21 JP JP2013031981A patent/JP2014161851A/ja active Pending
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