JP4948140B2 - 不等長多心ケーブル製造方法及び装置 - Google Patents

不等長多心ケーブル製造方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4948140B2
JP4948140B2 JP2006326718A JP2006326718A JP4948140B2 JP 4948140 B2 JP4948140 B2 JP 4948140B2 JP 2006326718 A JP2006326718 A JP 2006326718A JP 2006326718 A JP2006326718 A JP 2006326718A JP 4948140 B2 JP4948140 B2 JP 4948140B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
electric wire
stage
electric wires
unequal length
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006326718A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008140682A (ja
Inventor
聡史 ▲高▼橋
慎一 鈴木
剛 塚原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Molex LLC
Original Assignee
Molex LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Molex LLC filed Critical Molex LLC
Priority to JP2006326718A priority Critical patent/JP4948140B2/ja
Publication of JP2008140682A publication Critical patent/JP2008140682A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4948140B2 publication Critical patent/JP4948140B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Processing Of Terminals (AREA)

Description

本発明は、不等長多心ケーブル製造方法及び装置に関するものである。
従来、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant:個人用携帯情報端末)、デジタルカメラ、ビデオカメラ、音楽プレーヤ、ゲーム機、ナビゲーション装置等の電子機器においては、機器内の配線や機器本体とディスプレイとの接続のために、多数本の電線を集合して一体化させたハーネス形状の多心ケーブルが用いられている。この場合、両端が電気コネクタに接続された多数本の電線を所定のピッチで並行に配列して平面状のフラットケーブルを構成することもあるが、取回しを容易にするために、電線を長さ方向の中間部で束ねて円筒状ケーブルを構成することもある。
しかし、両端が電気コネクタに接続されたフラットケーブルを、そのままの状態で、長さ方向の中間部で束ねると、外側に位置する電線が中心に引張られた状態となって、断線が生じやすくなる。そこで、外側に位置する電線が中心に位置する電線よりも長くなるようにあらかじめ整列して、電線を長さ方向の中間部で束ねて円筒状ケーブルを構成しても、外側に位置する電線が引張られることがないようにする多心ケーブルが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1には、その図1に、n本の素線w1、w2・・・w(n−1)、wnを有するスダレ型多心ケーブルが示され、最外側の素線w1が最も長く、内側に位置する素線w2、・・・が順次短くなり、中央部の素線又は素線群の長さが一番短くなるケーブルが示されている。
さらに、そのようなケーブルを形成するための治具として、フラットケーブル半円カッターが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
図9はその半円カッターを示す図である。
図において、800は多心ケーブル製造方法において使用される半円カッターである。この半円カッター800は、コネクタに線を一定な余長を持たせるため、下板801に形成されたガイド溝804に合わせ刃部805までフラットケーブルを挿入し、上板802に取付けられた半円刃807でフラットケーブルの端部を半円形に切断するもので、端部が半円形に切断されることで、最外側の素線が最も長く、内側に位置する素線が順次短くなり、中央部の素線又は素線群の長さが一番短くなるようになっている。
これにより、外側に位置する電線ほど長くなるように整列された平面状の不等長のフラットケーブルを得ることができる。そして、該フラットケーブルを長さ方向の中間部で束ねると、外側に位置する電線が引張られることのない円筒状ケーブルが構成される。
特開昭61−230208号公報 実開昭61−198667号公報
しかしながら、前記従来の多心ケーブル製造方法は、複数種類の円筒状ケーブルを製造する場合、下板801、あるいは、半円刃807を多数形成する必要があるので、加工が面倒であり、半円カッター800の製作コストが高くなってしまう。
さらに、各電線の長さは半円カッター800によって決まるので、各電線の長さを微調整することができず、製造上のフレキシビリティが低くなってしまう。
さらに、電線をガイド溝804内に押込む作業は熟練を必要とするので、作業者によるばらつきが発生する可能性があり、円筒状ケーブルの品質が不均一になる可能性がある。
さらに、電線を正確に位置出しして形成することが困難であるので、その結果、各電線の長さの精度が低くなってしまう。
本発明は、前記従来の問題点を解決して、回転可能な回転ステージによって、複数の電線を所定のピッチで並行に配列した平面状のケーブルの先端部分を、前記ピッチを維持するとともに電線の先端を揃(そろ)えて軸方向に位置決めして移動不能に把持し、クランプステージによって、前記ケーブルの中間を、前記ピッチを維持するとともに電線を軸方向に移動可能に把持し、カットステージによって、前記ケーブルの尾端近傍を、前記ピッチを維持するとともに電線を軸方向に移動可能に把持し、前記回転ステージをいずれかの電線の軸線を回転中心として所定角度回転させた後、前記カットステージのカッターによって、電線の尾端を切揃えることにより、ケーブルを平面状にしたときに電線の尾端の包絡線が所定の曲線となる不等長多心ケーブルを容易に、高精度で、短時間で製造することができ、かつ、回転ステージの回転中心及び回転角度を調整することによって、電線の尾端の包絡線の形状を任意に選択することができる不等長多心ケーブル製造方法及び装置を提供することを目的とする。
そのために、本発明の不等長多心ケーブル製造方法においては、複数の電線を所定のピッチで平板状に配列し、すべての電線を直線状とするとともに先端の包絡線が軸方向に直交する直線となるようにすると、尾端の包絡線が曲線となる不等長多心ケーブルを製造する不等長多心ケーブル製造方法であって、所定のピッチで平板状に配列された複数の直線状の電線から成るケーブルの先端部分を、回転ステージによって、所定のピッチを維持するとともに電線の先端を揃えて軸方向に位置決めして移動不能に把持するステップと、前記ケーブルの中間を、クランプステージによって、所定のピッチを維持するとともに各電線を軸方向に移動可能に把持するステップと、前記ケーブルの尾端近傍を、カットステージによって、所定のピッチを維持するとともに各電線を軸方向に移動可能に把持するステップと、前記回転ステージをいずれかの電線の軸線を回転中心として所定角度回転させるステップと、前記カットステージのカッターによって、すべての電線の尾端を切揃えるステップとを有する。
本発明の他の不等長多心ケーブル製造方法においては、さらに、前記ケーブルの先端部分は、電線の先端の包絡線が軸方向に直交する直線となるように、回転ステージによって把持される。
本発明の更に他の不等長多心ケーブル製造方法においては、さらに、前記電線の尾端は、その包絡線が軸方向に直交する直線となるように、カッターによって切揃えられる。
本発明の更に他の不等長多心ケーブル製造方法においては、さらに、前記回転ステージは、前記ケーブルの幅方向の一端に位置する電線の軸線を回転中心として180度回転する。
本発明の更に他の不等長多心ケーブル製造方法においては、さらに、前記回転ステージは、前記ケーブルの幅方向の中央に位置する電線の軸線を回転中心として180度回転する。
本発明の不等長多心ケーブル製造装置においては、複数の電線を所定のピッチで平板状に配列し、すべての電線を直線状とするとともに先端の包絡線が軸方向に直交する直線となるようにすると、尾端の包絡線が曲線となる不等長多心ケーブルを製造する不等長多心ケーブル製造装置であって、所定のピッチで平板状に配列された複数の直線状の電線から成るケーブルの先端部分を、所定のピッチを維持するとともに電線の先端を揃えて軸方向に位置決めして移動不能に把持する回転ステージと、前記ケーブルの中間を所定のピッチを維持するとともに各電線を軸方向に移動可能に把持するクランプステージと、前記ケーブルの尾端近傍を、所定のピッチを維持するとともに各電線を軸方向に移動可能に把持する、カットステージとを有し、前記回転ステージは、いずれかの電線の軸線を回転中心として所定角度回転し、前記カットステージは、すべての電線の尾端を切揃えるカッターを備える。
本発明の他の不等長多心ケーブル製造装置においては、さらに、前記回転ステージは、ケーブルの先端部分を電線の先端の包絡線が軸方向に直交する直線となるように把持する。
本発明の更に他の不等長多心ケーブル製造装置においては、さらに、前記カッターは、電線の尾端をその包絡線が軸方向に直交する直線となるように切揃える。
本発明の更に他の不等長多心ケーブル製造装置においては、さらに、前記回転ステージは、前記ケーブルの幅方向の一端に位置する電線の軸線を回転中心として180度回転する。
本発明の更に他の不等長多心ケーブル製造装置においては、さらに、前記回転ステージは、前記ケーブルの幅方向の中央に位置する電線の軸線を回転中心として180度回転する。
本発明によれば、不等長多心ケーブル製造方法及び装置においては、回転可能な回転ステージによって、複数の電線を所定のピッチで並行に配列した平面状のケーブルの先端部分を、前記ピッチを維持するとともに電線の先端を揃えて軸方向に位置決めして移動不能に把持し、クランプステージによって、前記ケーブルの中間を、前記ピッチを維持するとともに電線を軸方向に移動可能に把持し、カットステージによって、前記ケーブルの尾端近傍を、前記ピッチを維持するとともに電線を軸方向に移動可能に把持し、前記回転ステージをいずれかの電線の軸線を回転中心として所定角度回転させた後、前記カットステージのカッターによって、電線の尾端を切揃えるようになっている。
これにより、ケーブルを平面状にしたときに電線の尾端の包絡線が所定曲線となる不等長多心ケーブルを容易に、高精度で、短時間で製造することができ、かつ、回転ステージの回転中心及び回転角度を調整することによって、電線の尾端の包絡線の形状を任意に選択することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態における不等長多心ケーブル製造方法の基本概念を示す図、図2は本発明の第1の実施の形態における不等長多心ケーブルを示す図である。なお、図2において(a)は両端にコネクタを接続し中間部を束ねた状態を示し、(b)は両端にコネクタを接続した状態を示し、(c)は先端を揃えた状態を示している。
図において、101は本実施の形態において製造される不等長多心ケーブルであり、複数本の電線111から成る。そして、前記不等長多心ケーブル101は、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA、デジタルカメラ、ビデオカメラ、音楽プレーヤ、ゲーム機、ナビゲーション装置等の電子機器において、機器内の配線や機器本体とディスプレイとの接続のために使用されるものであるが、いかなる種類の電子機器又は電気機器においていかなる用途に使用されるものであってもよい。
本実施の形態において、前記不等長多心ケーブル101は、図2(a)に示されるように、取回しを容易にするために、電線111を長手方向の中間で束ねた状態で使用されるものとする。前記電線111は、例えば、絶縁電線、同軸電線、シールド電線等の外周部分が絶縁被覆された比較的小径の電線であり、柔軟で可撓(とう)性を備えるものである。この場合、前記電線111の両端111a及び111bは、図2(b)に示されるように、所定のピッチで平面状に、すなわち、フラットに配列されて電気コネクタ112に接続されている(この場合の所定のピッチとは、例えば、電気コネクタの端子間距離である。)。そして、図2(a)に示されるように、帯状のバンドル部材113を巻付けることによって、電線111を長手方向の中間で束ねて、円筒状又は円柱状の束ね部115を形成する。すると、電気コネクタ112は相対して平行になり、該束ね部115の両側に、電気コネクタ112に接続されたほぼ直角三角形となる接続部116が形成される。以降、バンドル部材113で束ねられた部分を1つの頂点とみなし、接続部116を直角三角形として説明する。
すなわち、直線状になった最も上に位置する電線111及び電気コネクタ112が直角となり、後述のL1及びL2が斜辺を形成する。
ここで、先端111a側(図2における左側)の接続部116の長さ(直線状になった電線の方向、以降、軸方向という。)をE1とし、束ね部115の長さをE3とし、尾端側(図2における右側)の接続部116の長さをE2とすると、両側の電気コネクタ112間の電線111の長さLは、次の式(1)で表される。
L=E1+E2+E3 ・・・式(1)
なお、図において、L1は先端側の接続部116が形成する直角三角形の斜辺の長さを示し、L2は尾端側の接続部116が形成する直角三角形の斜辺の長さを示し、Dは電線111が所定のピッチで配列された状態での不等長多心ケーブル101の幅を示している。
図2(a)に示される例は、最も短い電線111、すなわち、図2(a)における最も上に位置する電線111が直線の状態を維持するときに、他の電線111が弛(ゆる)んで直角三角形が形成する平面から突出したり、引張られて断線することもない状態となっている。これは、電線111を束ねることなくフラットに配列すると、図2(b)に示されるように、各電線111の長さが相違するように設定されているためである。また、すべての電線111を直線状とするとともに、各電線111の先端111aを揃えて、該先端111aの包絡線が長手方向、すなわち、軸方向に直交する直線となるようにすると、図2(c)に示されるように、電線111の尾端111bの包絡線が曲線となる。
図2(c)に示されるような不等長多心ケーブル101は、図1に示されるように、電線111の先端111aを揃えて位置決めして軸方向に移動不能とし、電線111の尾端111bを先端に対して相対的に所定角度回転させた状態で切揃えることによって製造することができる。
前記不等長多心ケーブル101を製造する原理について説明する。
まず、複数の電線111を所定のピッチで並行に配列した平面状のケーブル101の先端部分を、固定把持装置(図示せず)によって、前記ピッチを維持するとともに電線111の先端111aを揃えて軸方向に位置決めして移動不能に把持する。続いて、前記ケーブル101の尾端111b側部分を、治具121によって、前記ピッチを維持するとともに各電線111を軸方向に移動可能に保持し、先端111a側の固定把持装置を角度θだけ回転させる。この場合、前記固定把持装置の回転中心は、図1における最左端に位置する電線111(図2における最も上側で最短の線。)の軸線Xに一致させる。
なお、図1におけるEは、図2(a)におけるE1とE2とを合計した場合の値、すなわち、E1=E2、E=E1+E2である。また、rは、ケーブル101の先端部分を含む平面における各電線111の軸線X(この場合、回転軸と一致。)からの距離である。
このようにして、治具121の電線保持面において、束ね部115の長さE3をもって尾端を切揃えることによって得られたケーブル101における各電線111の斜辺となる長さliは、次の式(2)で表される。
Figure 0004948140
この場合、各電線111の尾端111bによって形成される端部の包絡線は、次の式(3)で数式化された曲線として表される。
Figure 0004948140
そして、θを180度に設定した場合に、図2(c)に示されるようなケーブル101を得ることができる。
次に、前記不等長多心ケーブル101を製造する方法について具体的に説明する。まず、本実施の形態における不等長多心ケーブル製造装置について説明する。
図3は本発明の第1の実施の形態における不等長多心ケーブル製造装置を示す上面図である。
図において、1は本実施の形態における不等長多心ケーブル製造装置としてのケーブル製造装置であり、上面が矩形平板状の支持台11、及び、該支持台11の上に取付けられた軸受装置12を有する。そして、該軸受装置12は、一側面(図における左側面)に備える回転支持部14を介して、回転ステージ21が回転可能に取付けられている。該回転ステージ21は、複数の電線111を所定のピッチで並行に配列した平面状の後述される素材ケーブル102の先端部分(配列時に前記ピッチを維持して揃えられた電線111の先端111a。)を軸方向に位置決めして軸方向への移動を不能にするよう把持する。
ここで、複数の電線111を平面状の素材ケーブル102として平行に配列する際に、作業上隣合う電線111が接触した状態となることもある。所定のピッチとは、前述のように電気コネクタの端子間距離を指すが、電線111が接触した状態で平面状に並んだときのピッチを指す場合も含む。さらに、後述のように所定のピッチとして素材ケーブル102を中間支持部35へ取付けられたときの電線111のピッチも含む。
また、前記軸受装置12の他側面(図における右側面)には、前記回転ステージ21を回転させる回転ホイール13が取付けられている。そのため、オペレータは、前記回転ホイール13が備える回転用ハンドル13aを操作して前記回転ホイール13を回転させ、軸受装置12内に回転可能に配設された図示されない回転軸を回転させることによって、該回転軸に接続された回転支持部14を介して、回転ステージ21を所望の角度だけ回転させることができる。なお、前記軸受装置12内に電動モータを配設することによって、手動で回転ホイール13を回転させることなく、回転ステージ21を自動的に回転させるようにすることもできる。
ここで、該回転ステージ21は、回転する前記回転支持部14に取付けられた回転治具としてのステージ基部22、該ステージ基部22に固定された先端ガイド部23、及び、該先端ガイド部23に対して回動可能に取付けられた先端クランパ24を備える。なお、前記ステージ基部22は、アクリル等の樹脂から成るものであることが望ましい。
そして、前記ステージ基部22及び先端ガイド部23の上面には、両者に跨(またが)るような大きさの先端位置決め凹部25が形成されている。該先端位置決め凹部25には素材ケーブル102の先端部が収容され、その先端部が軸方向に位置決めされる。この場合、各電線111の先端を先端位置決め凹部25の基準縁25aに当接させることによって、素材ケーブル102を軸方向に位置決めすることができる。
また、前記先端クランパ24は、第1枢動軸支部27によって、先端ガイド部23に回動可能に取付けられており、図に示された開位置から第1枢動軸支部27を中心にほぼ180度回動させられて閉位置にまで姿勢変化させられる。そして、前記先端クランパ24は、閉位置において、先端位置決め凹部25内に収容された素材ケーブル102の先端部を上方から先端ガイド部23に押付けて把持する。なお、前記先端クランパ24は、閉位置において、その先端の被ロック部24aが先端ガイド部23に取付けられた第1ロック部材26と係合することによって、ロックされる。
そして、前記支持台11の上には、さらに、クランプステージ31及びカットステージ41が取付けられている。この場合、前記回転ステージ21、クランプステージ31及びカットステージ41は、支持台11の長手方向に所定の間隔を開けて並ぶように配置されている。前記クランプステージ31は、複数の電線111を所定のピッチで並行に配列した平面状の素材ケーブル102の中間を、前記ピッチを維持するとともに各電線111を軸方向に移動可能に把持する。
クランプステージ31とカットステージ41との距離により不等長多心ケーブル101の束ね部115の長さE3を決定する。
ここで、前記クランプステージ31は、支持台11の上に取付けられたクランプ基台部32、該クランプ基台部32の上に取付けられた中間ガイド部33、及び、該中間ガイド部33に対して回動可能に取付けられた中間クランパ34を備える。そして、前記中間ガイド部33には、上面に複数の第1電線収容溝35aが形成された中間支持部35が配設されている。前記第1電線収容溝35aは素材ケーブル102の電線111のピッチと等しいピッチで形成され、各第1電線収容溝35aに収容された電線111のピッチを維持することができる。また、前記第1電線収容溝35aの深さは電線111の外径よりも小さく、これにより、第1電線収容溝35a内に収容された電線111の上端は中間支持部35の上面から上方に突出した状態となる。
そして、前記中間クランパ34は、第2枢動軸支部37によって、中間ガイド部33に回動可能に取付けられており、図に示された開位置から第2枢動軸支部37を中心にほぼ180度回動させられて閉位置にまで姿勢変化させられる。前記中間クランパ34は、閉位置において、第1電線収容溝35a内に収容された電線111の上端を上方から中間ガイド部33に押付けて把持する。この場合、前記中間クランパ34は、各電線111が各第1電線収容溝35a内に収容された状態を維持しつつ軸方向に移動可能な程度の力によって、電線111の上端を下方に押付ける。なお、前記中間クランパ34は、閉位置において、その先端の被ロック部34aが中間ガイド部33に取付けられた第2ロック部材36と係合することによって、ロックされる。
また、前記カットステージ41は、支持台11の上に取付けられたカット基台部42、該カット基台部42の上に取付けられたカットダイ支持部43、及び、該カットダイ支持部43に対して回動可能に取付けられたカットパンチ支持腕46を備える。そして、前記カットダイ支持部43には、電線111の尾端を切揃えるためのカットダイ44が取付けられている。また、前記カットダイ支持部43には上面に複数の第2電線収容溝45aが形成された尾端支持部45が配設されている。前記第2電線収容溝45aは素材ケーブル102の電線111のピッチと等しいピッチで形成され、各第2電線収容溝45aに収容された電線111のピッチを維持することができる。また、前記第2電線収容溝45aの深さは電線111の外径よりも小さく、これにより、第2電線収容溝45a内に収容された電線111の上端は尾端支持部45の上面から上方に突出した状態となる。なお、前記カットダイ支持部43の少なくとも尾端支持部45は、アクリル等の樹脂から成るものであることが望ましい。
ここで、前記カットパンチ支持腕46は、第3枢動軸支部47によって、カットダイ支持部43に回動可能に取付けられており、オペレータがカット用ハンドル46aを操作することによって、図に示された開位置から第3枢動軸支部47を中心にほぼ180度回動させられて切断位置にまで姿勢変化させられる。前記カットパンチ支持腕46には電線111の尾端を切揃えるためのカットパンチ48が取付けられており、前記切断位置において、カットパンチ48とカットダイ44とが協働してカッターとして機能し、電線111を切断する。これにより、電線111の尾端は軸方向に対して直角の一直線状に切揃えられる。
なお、必要に応じて、尾端支持部45の上に図示されない板状の押え部材を載置し、該押え部材によって第2電線収容溝45a内に収容された電線111の上端を上方からカットダイ44に押付けて把持することができる。この場合、前記押え部材は、各電線111が各第2電線収容溝45a内に収容された状態を維持しつつ軸方向に移動可能な程度の力によって、電線111の上端を下方に押付ける。
次に、前記ケーブル製造装置1を使用した不等長多心ケーブル製造方法について説明する。
図4は本発明の第1の実施の形態における不等長多心ケーブルを製造する動作を示す第1の図、図5は本発明の第1の実施の形態における不等長多心ケーブルを製造する動作を示す第2の図、図6は本発明の第1の実施の形態における不等長多心ケーブルを製造する動作を示す第3の図である。
まず、電線111の尾端を切揃える前のケーブルとしての素材ケーブル102を用意する。該素材ケーブル102は、所定のピッチでフラットに、かつ、直線状に配列された複数の電線111から成り、該電線111の集合体の両面に粘着テープから成るフィルム状の整線テープが貼(てん)付されている。この場合、前記素材ケーブル102は、製造される不等長多心ケーブル101の長さよりも長くなるようにあらかじめ切断され、さらに、尾端部分(図4における左端部分)は斜めに切断されていることが望ましい。また、先端は、素材ケーブル102の長手方向、すなわち、軸方向に直交する直線を形成するように切揃えられているものとする。
続いて、素材ケーブル102の裏側(下側)の整線テープを剥(は)がしてして除去する。この場合、素材ケーブル102の先端部における回転ステージ21の先端位置決め凹部25内に収容される部分に対応する範囲の整線テープは、除去することなく残しておくことが望ましい。
続いて、前記素材ケーブル102を、図4に示されるように、回転ステージ21、クランプステージ31及びカットステージ41の上に載置してセットする。この場合、素材ケーブル102の先端部は、回転ステージ21の先端位置決め凹部25内に収容され、素材ケーブル102の先端を先端位置決め凹部25の基準縁25aに当接させる。これにより、各電線111の先端を揃えて軸方向に位置決めすることができる。
また、素材ケーブル102の先端部分(図4における右端部分)と尾端部分との間の部分、すなわち、中間部分は、クランプステージ31の中間支持部35上にセットされる。この場合、裏側の整線テープが除去されているので、各電線111は第1電線収容溝35aに収容される。なお、前記第1電線収容溝35aの深さが電線111の外径よりも小さいので、表側の整線テープの粘着面は中間支持部35の上面に接触しない。
さらに、素材ケーブル102の尾端部分は、カットステージ41の尾端支持部45上にセットされる。この場合、裏側の整線テープが除去されているので、各電線111は第2電線収容溝45aに収容される。なお、該第2電線収容溝45aの深さが電線111の外径よりも小さいので、表側の整線テープの粘着面は尾端支持部45の上面に接触しない。
なお、素材ケーブル102を回転ステージ21、クランプステージ31及びカットステージ41の上に載置してセットする際に、表側(上側)の整線テープは、除去されずに電線111の集合体に貼付されている。そのため、電線111がばらばらになってしまうことがなく、素材ケーブル102を容易に取扱ってセットすることができる。
続いて、回転ステージ21の先端クランパ24を開位置から第1枢動軸支部27を中心にほぼ180度回動させ、図5に示されるように、閉位置にまで姿勢変化させる。そして、被ロック部24aに第1ロック部材26を係合させることによって、先端クランパ24を閉位置でロックする。これにより、素材ケーブル102の先端部における電線111は、先端クランパ24と先端ガイド部23とによって、所定のピッチを維持して整列した状態を保ちつつ軸方向に移動不能に把持された状態となる。
続いて、素材ケーブル102における回転ステージ21とカットステージ41との間の範囲に対応する表側の整線テープを剥がして除去する。そして、クランプステージ31の中間クランパ34を開位置から第2枢動軸支部37を中心にほぼ180度回動させ、図5に示されるように、閉位置にまで姿勢変化させる。続いて、被ロック部34aに第2ロック部材36を係合させることによって、中間クランパ34を閉位置でロックする。これにより、素材ケーブル102の中間部分における電線111は、中間クランパ34と中間支持部35とによって、所定のピッチを維持して整列した状態を保ちつつ軸方向に移動可能に把持された状態となる。
続いて、素材ケーブル102における回転ステージ21とカットステージ41との間の範囲よりも尾端側に対応する表側の整線テープを剥がして除去する。そして、尾端支持部45の上に押え部材を載置し、該押え部材によって第2電線収容溝45a内に収容された電線111の上端を上方からカットダイ44に押付ける。これにより、素材ケーブル102の尾端部分における電線111は、押え部材と尾端支持部45とによって、所定のピッチを維持して整列した状態を保ちつつ軸方向に移動可能に把持された状態となる。なお、前記押え部材は、電線111の状態を視認することができるように、透明なアクリル等の樹脂から成るものであることが望ましい。
続いて、回転ステージ21の回転ホイール13を回転させ、ステージ基部22を180度だけ回転させる。なお、ステージ基部22の回転中心はいずれかの電線111の軸線に一致させる。ここでは、図1における最左端に位置する電線111、すなわち、図4及び5における素材ケーブル102の最上端に位置する電線111の軸線に一致しているものとする。また、ステージ基部22は、図1における反時計回り方向、すなわち、クランプステージ31及びカットステージ41から回転ステージ21を見た状態で反時計回り方向に回転する。これにより、素材ケーブル102は、図6に示されるように、クランプステージ31と回転ステージ21との間の範囲において、180度捩(ねじ)れた状態となる。
この場合、図における素材ケーブル102の最上端に位置する電線111は、ステージ基部22の回転中心に一致しているので、軸方向に引張られることがない。これに対し、他の電線111は、ステージ基部22の回転中心から離れているので、軸方向に引張られることとなる。前述のように、素材ケーブル102の電線111は、先端部分がステージ基部22によって整列した状態を保ちつつ軸方向に移動不能に把持されているところ、中間部分及び尾端部分がクランプステージ31及びカットステージ41において整列した状態を保ちつつ軸方向に移動可能に把持されているのであるから、軸方向に引張られることによって、ステージ基部22の方向に引出される。
そして、クランプステージ31と回転ステージ21との間の範囲において捩れた状態の電線111の長さは、前記式(2)で表されるように、ステージ基部22の回転中心から離れているものほど長くなる。そのため、該ステージ基部22の回転中心から離れている電線111ほど、より長くステージ基部22の方向に引出される。その結果、図6に示されるように、図における素材ケーブル102の最下端に近い電線111ほど、その尾端がステージ基部22の方向により大きく移動し、当初において斜めであった電線111の尾端の包絡線は、平坦に近い形状となる。
続いて、押え部材を外し、その代わりに粘着テープを素材ケーブル102の尾端部分における電線111の表側に貼付する。これにより、電線111がばらばらになることが防止される。
続いて、カットパンチ支持腕46を開位置から第3枢動軸支部47を中心にほぼ180度回動させ、切断位置にまで姿勢変化させる。前記カットパンチ支持腕46が切断位置になると、カットパンチ48とカットダイ44とが協働して電線111を切断し、該電線111の尾端が素材ケーブル102の長手方向に直交する直線となるように切揃える。
最後に、先端クランパ24及び中間クランパ34のロックを解除すると、図2(c)に示されるような不等長多心ケーブル101を得ることができる。
このように、本実施の形態においては、所定のピッチで平板状に配列された複数の直線状の電線111から成る素材ケーブル102の先端部分を、回転ステージ21によって、ピッチを維持するとともに電線111の先端を揃えて軸方向に位置決めして移動不能に把持し、素材ケーブル102の中間を、クランプステージ31によって、ピッチを維持するとともに各電線111を軸方向に移動可能に把持し、素材ケーブル102の尾端近傍を、カットステージ41によって、ピッチを維持するとともに各電線111を軸方向に移動可能に把持し、回転ステージ21をいずれかの電線111の軸線を回転中心として所定角度回転させ、カットステージ41のカットパンチ48とカットダイ44とによって、すべての電線111の尾端を切揃える。
素材ケーブル102の切揃えられた尾端、及び、あらかじめ揃えられた先端に電気コネクタ112を取付ける。該電気コネクタ112が取付けられた状態で、あらかじめ設定したE1、E2及びE3の位置で束ね部115を形成することによって、不等長多心ケーブル101を製造する。これにより、複数の電線111を所定のピッチで平板状に配列し、すべての電線111を直線状とするとともに先端の包絡線が軸方向に直交する直線となるようにすると、尾端の包絡線が所定の曲線となる不等長多心ケーブル101を、容易に、高精度で、短時間で製造することができる。また、回転ステージ21の回転中心及び回転角度を調整することによって、電線の尾端の包絡線の形状を任意に選択することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。また、前記第1の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
図7は本発明の第2の実施の形態における不等長多心ケーブル製造方法の基本概念を示す図、図8は本発明の第2の実施の形態における不等長多心ケーブルを示す図である。なお、図8において(a)は中間部を束ねた状態を示し、(b)は両端にコネクタを接続した状態を示し、(c)は先端を揃えた状態を示している。
本実施の形態における不等長多心ケーブル101は、図8(a)に示されるように、束ね部115の両側に、形成された三角形が二つの斜辺の長さが等しい二等辺三角形となっている。これは、電線111を束ねることなくフラットにした状態において、図8(b)に示されるように、最も短い電線111が不等長多心ケーブル101の幅方向の中心に位置し、最も長い電線111が不等長多心ケーブル101の幅方向の両側、すなわち、図における上下端に位置するように、電線111が配列されているからである。そして、各電線111の先端を揃えて、各電線111を直線の状態とすると、図8(c)に示されるように、各電線111の尾端の包絡線が曲線となる。
図8(c)に示されるような不等長多心ケーブル101は、図7に示されるように、電線111の先端を揃えて軸方向に位置決めして移動不能とし、電線111の尾端を所定角度回転させた状態で切揃えることによって製造することができる。
本実施の形態における不等長多心ケーブル101を製造する原理について説明する。
まず、複数の電線111を所定のピッチで並行に配列した平面状のケーブル101の先端部分を、固定把持装置121によって、前記ピッチを維持するとともに電線111の先端を揃えて軸方向に位置決めして移動不能に把持する。続いて、前記ケーブル101の尾端部分を、図示されない治具によって、前記ピッチを維持するとともに各電線111を軸方向に移動可能に保持し、角度θだけ回転させる。この場合、前記治具の回転中心は、不等長多心ケーブル101の幅方向の中心に位置する電線111の、軸線Xから下方向へD/2の位置に一致させる。
なお、図7におけるEは、図8(a)におけるE1とE2とが等しい場合の値、すなわち、E1=E2、E=E1+E2である。また、rは、ケーブル101の先端部分を含む平面における各電線111の軸線Xからの距離である。
このようにして、治具121の電線保持面において尾端を切揃えることによって得られたケーブル101における各電線111の斜辺となる長さliは、次の式(4)で表される。
Figure 0004948140
この場合、各電線111の尾端の包絡線は、次の式(5)で数式化された曲線として表される。
Figure 0004948140
そして、θを180度に設定した場合に、図8(c)に示されるようなケーブル101を得ることができる。
なお、その他の点の構成については、前記第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。また、不等長多心ケーブル101を製造する具体的な方法、及び、不等長多心ケーブル製造装置についても、前記第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
このように、本実施の形態においては、電線111の先端と尾端とを相対的に回転させるための回転中心を、不等長多心ケーブル101の幅方向の中心に位置する電線111の軸線に一致させるようになっている。これにより、電線111の尾端の包絡線が式(5)で数式化された曲線として表され、図8(c)に示されるような形状となっている不等長多心ケーブル101を得ることができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の第1の実施の形態における不等長多心ケーブル製造方法の基本概念を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における不等長多心ケーブルを示す図である。 本発明の第1の実施の形態における不等長多心ケーブル製造装置を示す上面図である。 本発明の第1の実施の形態における不等長多心ケーブルを製造する動作を示す第1の図である。 本発明の第1の実施の形態における不等長多心ケーブルを製造する動作を示す第2の図である。 本発明の第1の実施の形態における不等長多心ケーブルを製造する動作を示す第3の図である。 本発明の第2の実施の形態における不等長多心ケーブル製造方法の基本概念を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における不等長多心ケーブルを示す図である。 従来の電線整列治具を示す図である。
符号の説明
1 ケーブル製造装置
11 支持台
12 軸受装置
13 回転ホイール
13a 回転用ハンドル
14 回転支持部
21 回転ステージ
22 ステージ基部
23 先端ガイド部
24 先端クランパ
24a、34a 被ロック部
25 先端位置決め凹部
25a 基準縁
26 第1ロック部材
27 第1枢動軸支部
31 クランプステージ
32 クランプ基台部
33 中間ガイド部
34 中間クランパ
35 中間支持部
35a 第1電線収容溝
36 第2ロック部材
37 第2枢動軸支部
41 カットステージ
42 カット基台部
43 カットダイ支持部
44 カットダイ
45 尾端支持部
45a 第2電線収容溝
46 カットパンチ支持腕
46a カット用ハンドル
47 第3枢動軸支部
48 カットパンチ
101 不等長多心ケーブル
102 素材ケーブル
111 電線
112 電気コネクタ
113 バンドル部材
115 束ね部
116 接続部
121 固定把持装置
800 半円カッター
801 下板
802 上板
804 ガイド溝
805 刃部
807 半円刃

Claims (10)

  1. (a)複数の電線(111)を所定のピッチで平板状に配列し、すべての電線(111)を直線状とするとともに先端の包絡線が軸方向に直交する直線となるようにすると、尾端の包絡線が曲線となる不等長多心ケーブル(101)を製造する不等長多心ケーブル製造方法であって、
    (b)所定のピッチで平板状に配列された複数の直線状の電線(111)から成るケーブル(102)の先端部分を、回転ステージ(21)によって、所定のピッチを維持するとともに電線(111)の先端を揃えて軸方向に位置決めして移動不能に把持するステップと、
    (c)前記ケーブル(102)の中間を、クランプステージ(31)によって、所定のピッチを維持するとともに各電線(111)を軸方向に移動可能に把持するステップと、
    (d)前記ケーブル(102)の尾端近傍を、カットステージ(41)によって、所定のピッチを維持するとともに各電線(111)を軸方向に移動可能に把持するステップと、
    (e)前記回転ステージ(21)をいずれかの電線(111)の軸線を回転中心として所定角度回転させるステップと、
    (f)前記カットステージ(41)のカッター(44、48)によって、すべての電線(111)の尾端を切揃えるステップとを有することを特徴とする不等長多心ケーブル製造方法。
  2. 前記ケーブル(102)の先端部分は、電線(111)の先端の包絡線が軸方向に直交する直線となるように、回転ステージ(21)によって把持される請求項1に記載の不等長多心ケーブル製造方法。
  3. 前記電線(111)の尾端は、その包絡線が軸方向に直交する直線となるように、カッター(44、48)によって切揃えられる請求項1に記載の不等長多心ケーブル製造方法。
  4. 前記回転ステージ(21)は、前記ケーブル(102)の幅方向の一端に位置する電線(111)の軸線を回転中心として180度回転する請求項1に記載の不等長多心ケーブル製造方法。
  5. 前記回転ステージ(21)は、前記ケーブル(102)の幅方向の中央に位置する電線(111)の軸線を回転中心として180度回転する請求項1に記載の不等長多心ケーブル製造方法。
  6. (a)複数の電線(111)を所定のピッチで平板状に配列し、すべての電線(111)を直線状とするとともに先端の包絡線が軸方向に直交する直線となるようにすると、尾端の包絡線が曲線となる不等長多心ケーブル(101)を製造する不等長多心ケーブル製造装置(1)であって、
    (b)所定のピッチで平板状に配列された複数の直線状の電線(111)から成るケーブル(102)の先端部分を、所定のピッチを維持するとともに電線(111)の先端を揃えて軸方向に位置決めして移動不能に把持する回転ステージ(21)と、
    (c)前記ケーブル(102)の中間を所定のピッチを維持するとともに各電線(111)を軸方向に移動可能に把持するクランプステージ(31)と、
    (d)前記ケーブル(102)の尾端近傍を、所定のピッチを維持するとともに各電線(111)を軸方向に移動可能に把持する、カットステージ(41)とを有し、
    (e)前記回転ステージ(21)は、いずれかの電線(111)の軸線を回転中心として所定角度回転し、
    (f)前記カットステージ(21)は、すべての電線(111)の尾端を切揃えるのカッター(44、48)を備えることを特徴とする不等長多心ケーブル製造装置(1)。
  7. 前記回転ステージ(21)は、ケーブル(102)の先端部分を電線(111)の先端の包絡線が軸方向に直交する直線となるように把持する請求項6に記載の不等長多心ケーブル製造装置(1)。
  8. 前記カッター(44、48)は、電線(111)の尾端をその包絡線が軸方向に直交する直線となるように切揃える請求項6に記載の不等長多心ケーブル製造装置(1)。
  9. 前記回転ステージ(21)は、前記ケーブル(102)の幅方向の一端に位置する電線(111)の軸線を回転中心として180度回転する請求項6に記載の不等長多心ケーブル製造装置(1)。
  10. 前記回転ステージ(21)は、前記ケーブル(102)の幅方向の中央に位置する電線(111)の軸線を回転中心として180度回転する請求項6に記載の不等長多心ケーブル製造装置(1)。
JP2006326718A 2006-12-04 2006-12-04 不等長多心ケーブル製造方法及び装置 Expired - Fee Related JP4948140B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006326718A JP4948140B2 (ja) 2006-12-04 2006-12-04 不等長多心ケーブル製造方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006326718A JP4948140B2 (ja) 2006-12-04 2006-12-04 不等長多心ケーブル製造方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008140682A JP2008140682A (ja) 2008-06-19
JP4948140B2 true JP4948140B2 (ja) 2012-06-06

Family

ID=39601932

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006326718A Expired - Fee Related JP4948140B2 (ja) 2006-12-04 2006-12-04 不等長多心ケーブル製造方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4948140B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59124987U (ja) * 1983-02-14 1984-08-22 辻 栄 乾燥機
JP3843984B2 (ja) * 2004-02-23 2006-11-08 住友電気工業株式会社 コネクタ付き多心ケーブル
JP4834959B2 (ja) * 2004-04-22 2011-12-14 住友電気工業株式会社 配線部材及びその製造方法
JP4910504B2 (ja) * 2006-06-28 2012-04-04 住友電気工業株式会社 多心ケーブルの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008140682A (ja) 2008-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6794128B2 (ja) 被遮蔽多芯丸形ケーブルから遮蔽膜を除去するためのケーブル処理装置および方法
EP0989652B1 (en) Method and apparatus for processing an end of a cable
WO2012072968A1 (en) Wire holder and method of terminating wire conductors
JP5631703B2 (ja) ヤットコ用アダプタ
CN112164956B (zh) 一种动力线全自动压接设备
JP3176081U (ja) 略はさみ型の手動利器用スケール
JP2014007043A (ja) 電線皮むき方法及び装置、並びに端子電線圧着方法及び装置
JP2007227047A (ja) 多心ケーブル及びその製造方法
JP2020188677A (ja) ケーブルの内部導体から絶縁体を除去する方法およびストリッピング装置
JP6017202B2 (ja) ケーブル被覆剥取工具
JP4948140B2 (ja) 不等長多心ケーブル製造方法及び装置
CN208045912U (zh) 压接手工具
JP2013118797A (ja) 同軸ケーブルの加工処理装置及び同軸ケーブルの加工処理方法
CN108074679B (zh) 用于自动化导线加工系统和方法的旋转导线传送
JP2014060849A (ja) ケーブル被覆剥取工具
US20100058581A1 (en) Hybrid fiber/copper cable preparation tool
CN213278660U (zh) 一种线材定位治具
JP7044816B2 (ja) 電線矯正方法及び電線矯正装置
JP2008079433A (ja) 電線被覆切具及びその取扱方法
JP2006180681A (ja) 微細同軸ケーブルの端末加工方法及び微細同軸ケーブルの端末加工装置
JP3229345U (ja) 長尺体の被覆剥ぎ取り治具
US20220320838A1 (en) Cable stripping tool
KR102056220B1 (ko) 환상 동심 꼬임 코드의 제조 장치 및 그에 이용하는 카세트
US11527874B1 (en) Wire tool for stripping and terminating electrical wires and methods of using the same
CN210742551U (zh) 光缆剥线刀

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090825

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120229

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120306

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120306

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150316

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4948140

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees