JP2014161563A - 台所用シンク - Google Patents

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Abstract

【課題】座った状態で調理などの作業を行う場合に、作業性の向上できる台所用シンクを提供すること。
【解決手段】台所用シンク1は、上面に開口部10aが形成されたシンク本体10を有し、シンク本体10は、底面部11と、底面部11における奥行き方向の奥側から起立する奥壁部13と、底面部11における奥行き方向に直交する幅方向の両端部からそれぞれ起立する一対の側壁部14、15と、底面部11における奥行き方向の手前側から鉛直方向に対して40°〜50°手前側に傾斜して起立する前壁部12と、を備え、前壁部12の下方には、着座した状態の使用者の脚が進入可能な脚部進入空間104が形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、台所用シンクに関する。詳細には、使用者が座った状態でも作業性のよい台所用シンクに関する。
従来、台所用シンクの使用者は、調理などの作業を台所用シンクに向かって立った状態で行っている。しかし、車椅子の使用者や高齢者等にとって、立った状態での作業は困難であるため、座った状態でも調理などの作業が行える台所用シンクが提案されている(特許文献1参照)。特許文献1の台所用シンクでは、水仕事を行うためのシンク本体が台所用シンクの奥側に配置され、台所用シンクの前面側には、車椅子が進入できるスペースとともに、台所用シンクの前面側から奥側に向かって下方に傾斜する保護カバーが設けられている。
実開平5−89563号公報
特許文献1の台所用シンクにおいて、シンク本体は底面部から直立する4つの壁面を有し、台所用シンクの奥側に配置されている。このため、座った状態の使用者は、作業中に台所用シンクの奥側まで手を伸ばす必要が生じる。
したがって、本発明は、座った状態で調理などの作業を行う場合に、作業性の向上できる台所用シンクを提供することを目的とする。
(1) 本発明の台所用シンクは、上面に開口部が形成されたシンク本体を有する台所用シンクであって、前記シンク本体は、底面部と、前記底面部における奥行き方向の奥側から起立する奥壁部と、前記底面部における奥行き方向に直交する幅方向の両端部からそれぞれ起立する一対の側壁部と、前記底面部における奥行き方向の手前側から鉛直方向に対して40°〜50°手前側に傾斜して起立する前壁部と、を備え、前記前壁部の下方には、着座した状態の使用者の脚が進入可能な脚部進入空間が形成されている。
(2) 前記開口部の一部を覆うように前記シンク本体の上部に着脱可能に配置されるまな板をさらに備え、前記シンク本体は、前記一対の側壁部の上端部から幅方向の外側に略水平方向に延出し、前記まな板を支持する一対の第1まな板支持部と、前記第1まな板支持部における前記前壁部側に設けられ前記第1まな板支持部に支持された前記まな板の該前壁部側への移動を規制する第1規制部と、をさらに備え、前記前壁部の上端部は、前記第1規制部よりも手前側に位置することが好ましい。
(3) 前記シンク本体は、前記前壁部の上端部近傍に設けられ、前記まな板を支持する第2まな板支持部を更に備えることが好ましい。
(4) 前記第2まな板支持部は、前記シンク本体の幅方向の略中心線から幅方向に間隔を空けて複数設けられることが好ましい。
(5) 前記シンク本体は、前記シンク本体における前記第2まな板支持部の裏側に形成される締結部と、前記締結部に取り付けられる縦長の部材と、を備えることが好ましい。
(6) 前記締結部は、隣り合う2つの前記第2まな板支持部の裏側において、前記シンク本体における幅方向の外側へ互いに離れるように配置されることが好ましい。
(7) 前記シンク本体は、前記底面部における前記奥壁部側に設けられ、該底面部から隆起するデッキ部を備えることが好ましい。
(8) 前記前壁部は、前記デッキ部の上面と略同じ高さに形成され、前記前壁部の内側から外側へ向かって窪む窪み部を備えることが好ましい。
(9) 前記シンク本体は、合成樹脂部材により一体成型されて形成されていることが好ましい。
(10) 本発明のシステムキッチンは、(1)〜(9)のいずれかに記載の台所用シンクと、該台所用シンクの幅方向の外側に該台所用シンクに連続して設けられるカウンターと、を備え、前記台所用シンクの下部には、該台所用シンクの使用者が椅子に座った状態で脚部を進入可能な脚部進入空間が形成される。
本発明によれば、座った状態で調理などの作業を行う場合に、作業性の向上できる台所用シンクを提供することができる。
本実施形態のシステムキッチンを示す平面図である。 本実施形態のシステムキッチンを示す部分斜視図である。 図2における台所用シンクを奥壁側から示した斜視図である。 本実施形態の台所用シンクを示す平面図である。 図4のA−A線の断面図である。 図4のB−B線の断面図である。 図4の台所用シンクの正面図である。 (a)図は、台所用シンクにおけるシンク本体の裏面の部分拡大平面図である。(b)図は、(a)図のC−C線の断面図である。(c)図は、(a)図のD−D線の断面図である。 台所用シンクの使用の状態を示す説明図である。 変形例の台所用シンクの使用の状態を示す図である。 変形例のシステムキッチンの使用の状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態の台所用シンク1が設けられたシステムキッチン100の平面図である。図2は、システムキッチン100の部分斜視図である。図3は、図2における台所用シンク1を奥壁側から示した斜視図である。図4は、台所用シンク1を示す平面図である。まな板20及び水栓3は省略されている。図5は、図4のA−A線の断面図である。図6は、図4のB−B線の断面図である。図7は、図4の台所用シンク1の正面図である。
本実施形態の台所用シンク1は、図1及び図2等に示すように、台所で調理を行うためのシステムキッチン100の一部を構成する。より具体的には、システムキッチン100は、台所用シンク1と、水栓3と、カウンター101と、加熱調理台102と、キャビネット103と、脚部進入空間104と、を備える。
台所用シンク1は、水栓3から排出される水を利用して調理するために、カウンター101に設けられる凹部である。台所用シンク1は、上面に開口部10aが形成されたシンク本体10と、開口部10aの一部を覆うようにシンク本体10の上部に着脱可能に配置されるまな板20(図2及び図3参照)と、を備える。
まな板20は、シンク本体10の開口部10aを跨いで渡すことのできる長さを有する板状の部材で構成される。図2に示されるように、まな板20は、略長方形であり、四隅の角が短く面取りされているため、詳細には8つの辺を有している。まな板20は、合成樹脂等の汚れの付着しにくい部材により構成される。
シンク本体10は、図1〜7等に示すように底面部11と、前壁部12と、奥壁部13と、一対の側壁部14、15と、排水部5と、蓋51と、を備える。また、シンク本体10は、第1まな板支持部41と、第2まな板支持部42と、第3まな板支持部43と、第1規制部44と、第2規制部45と、第3規制部46と、を備える。また、シンク本体10は、デッキ部6と、窪み部7と、手摺取り付け部8と、縦長の部材としての手摺9と、を有する。シンク本体10は、合成樹脂部材により一体成形されて構成される。
底面部11は、平面視で略矩形状の矩形部分と、矩形部分の奥側の一部が更に奥へ凹む凹み部16とを備える。また、底面部11は、凹み部16の手前側に排水部5が設けられている排水部分を備える。底面部11は、図5〜図7に示すように、この排水部分が最も低くなるように、排水部分に向かって緩やかな下り傾斜を形成するように設けられている。
奥壁部13は、底面部11の奥行き方向DDにおける奥側から起立する壁である。奥壁部13は、略矩形部分の奥側から凹み部16の奥側に沿って形成されている。奥壁部13は、略矩形部分の奥側の壁と、凹み部16の奥側の壁と、略矩形部分の奥側の壁及び排水部分の奥側の壁を繋ぎ、これらの壁に直交する部分とから構成されている。
前壁部12は、底面部11の奥行き方向DDにおける手前側から奥側へ傾斜する壁である。図3及び図5に示すように、前壁部12は、上端部12aから底面部11に向かって緩やかに傾斜している。前壁部12の上端部12aから傾斜する傾斜部分は、第1傾斜部121を形成する。また、前壁部12は、第1傾斜部121から更に底面部11に向かって第1傾斜部121よりも急に傾斜する第2傾斜部122を有する。前壁部12は、図5に示すように、第2傾斜部122において底面部11から鉛直方向に対して手前側に40°〜50°角度αの分傾斜している。また、前壁部12は、前壁部12の手前側から底面部11の奥側へ、長さL1にわたって傾斜しており、長さL1は、例えば18cm〜21cmである。
一対の側壁部14、15は、図4に示すように、底面部11における奥行き方向DDに直交する幅方向WDの両端部からそれぞれ起立する壁である。一方の側壁部14と、他方の側壁部15とは、略平行に延びている。
第1まな板支持部41は、一対の側壁部14、15の上端部14a、15aから幅方向WDの外側に略水平方向に延出し、まな板20の端部を支持する。第1まな板支持部41は、シンク本体10と連続するカウンター101の上面よりも低い位置に形成される。第1まな板支持部41は、一対の側壁部14、15に沿って前壁部12側から奥壁部13側へ延びるように形成される。
第1規制部44は、第1まな板支持部41に支持されたまな板20の前壁部12側への移動を規制するものである。第1規制部44は、第1まな板支持部41における前壁部12側であって、かつ前壁部12の上端部12aよりも奥側に設けられる。第1規制部44は、図2に示すように、一方の側壁部14側の第1まな板支持部41と、他方の側壁部15側の第1まな板支持部41と、の間の距離が、手前側に向かうにしたがって短くなるように傾斜して形成されている。第1規制部44は、まな板支持部41の前壁部12側において、シンク本体10の高さH1方向へ起立している。
図2及び図3に示すように、第2規制部45は、第1まな板支持部41における幅方向外側の側縁に沿って設けられる。第2規制部45は、第1まな板支持部41の幅方向外側の側縁からシンク本体10の高さH1方向へ起立する面である。第2規制部45は、シンク本体10の高さH1方向へ起立していることにより、第1まな板支持部41に支持されたまな板20の幅方向WDへの移動を規制する。
第2まな板支持部42は、図4に示すように、前壁部12の上端部12a近傍かつ幅方向WDの中央部近傍に、幅方向WDに間隔を空けて2つ設けられている。詳細には、第2まな板支持部42は、シンク本体10の幅方向WDにおける中心線CLを挟んで一方と他方に所定の距離W3(例えば50mm〜100mm)離れて配置されている。
第2まな板支持部42は、前壁部12の上端部12a近傍から奥側に向かって突出している。第2まな板支持部42の上面は、まな板20を支持可能な平面上に構成され、この上面においてまな板20を支持する。第2まな板支持部42の上面の位置(高さ)は、一対のまな板支持部41の高さよりもわずかに低く構成される。第2まな板支持部42の上面の高さは、例えば、一対のまな板支持部41の高さよりも2mm〜5mm程度低く構成される。
第3規制部46は、第2まな板支持部42の手前側の端縁からシンク本体10の高さH1方向へ盛り上がる突起に設けられている。第3規制部46は、図4に示すように、一方の側壁部14側の第1まな板支持部41に設けられた第1規制部44における幅方向WD略中央部と、他方の側壁部15側の第1まな板支持部41に設けられた第1規制部44における幅方向WD略中央部と、を結んだ仮想線IL1上に位置する(図4参照)。第3規制部46は、第2まな板支持部42と、突起との境界に形成される突起の面である。
第3まな板支持部43は、底面部11における矩形部分から起立する奥壁部13の上端部13aから奥側に略水平方向に延出している。第3まな板支持部43は、第1まな板支持部41と連続する平面上に延出している。第3まな板支持部43は、まな板20を縦に置いて第1まな板支持部41及び第2まな板支持部42に支持させた状態で、まな板20の奥側に位置する短手方向の端部を支持することが可能な奥行き方向DDの延出長さを有する。
第3まな板支持部43は、図3に示すように、第2まな板支持部42の手前側の縁から第3まな板支持部43の最も奥側の端部までの長さL2が、一対の第1まな板支持部41のうち、一方の第1まな板支持部41における第2規制部45から他方のまな板支持部41における第2規制部45までの長さと同程度に配置され、まな板20を横置き又は縦置きの両方に用いることができるように配置されている。
デッキ部6は、図2及び図4〜6に示すように、シンク本体10における一方の側壁部15側で、奥壁部13と側壁部15の境界部近傍に設けられ、底面部11から隆起している。本実施形態では、デッキ部6は、凹み部16に設けられる。デッキ部6は、平面視で略矩形形状を有する。
図5に示すように、窪み部7は、前壁部12におけるデッキ部6の向かい側に、前壁部12の内側から外側へ向かって窪むように形成される。窪み部7は、前壁部12においてデッキ部6の幅と同じ幅に延び、デッキ部6の上面と略同じ高さに形成されている。詳細には、図5に示すように、窪み部7は、窪み部7における最も底面側へ窪んだ部分が、デッキ部6の上面から略水平に延びる仮想線IL2上に位置するように形成されている。
排水部5は、底面部11におけるデッキ部6の手前側に設けられている。排水部5は、図5及び図6に示すように、排水用凹部52と、排水穴53と、を備える。排水用凹部52は、底面部11の一部が下方に窪んで形成される。排水穴53は、排水用凹部52の底面の一部に形成される。この排水穴53には、配水管(図示せず)が接続される。
蓋51は排水部5の上部に取り外し可能に配置され、排水部5を覆っている。
図8(a)は、台所用シンク1におけるシンク本体10の裏面の部分拡大平面図である。詳細には、図8(a)は、前壁部12における片側の第2まな板支持部42及び第3規制部46の裏面を表している。図8(b)及び(c)は、それぞれ図8(a)のC−C線の断面図及びD−D線の断面図である。
手摺取り付け部8は、図8(b)及び(c)に示すように、第2まな板支持部42の凸部の裏側における樹脂の厚みのある部分に形成されている。具体的には、この手摺取り付け部8には、締結部としてのねじ孔8aが形成されている。ねじ孔8aは、手摺取り付け部8を構成する樹脂部分に、金属性のナット81を一体に埋め込み、インサート成形することで形成されている。
ねじ孔8aは、図7に示すように、隣り合う2つの第2まな板支持部42の裏側において、シンク本体10の幅方向WDにおける中心線CLを挟んでシンク本体10の幅方向WD外側に互いに離れるように2つ配置されている。ねじ孔8aは、それぞれのねじ孔8aの中心軸同士が互いに140mm〜180mmの間を空けて離れるように配置されている。すなわち、ねじ孔8aは、第2まな板支持部42の裏側における第2まな板支持部42の幅方向中心から外側に寄って配置されている。このため、ねじ孔8aを第2まな板支持部42の幅方向中心に設けた場合と比べて、ねじ孔8aに手摺9を取り付けた際に手摺9を固定して支持する位置の間隔が広がるため、手摺9の取り付けの強度が高まる。
手摺9は、図11に示すように、棒状部分91と、取り付け板92と、取り付け面93と、貫通孔93a、締結具(ねじ)94と、を有する。棒状部分91は、縦長の形状を有し、棒状の手摺を構成する。取り付け板92は、棒状部分91から直交する方向に延びる板面を有する。取り付け面93は、取り付け板92の上方の端部において、取り付け板92に対して直角に曲がり、前壁部12の手前側における裏面に合わさる大きさの面を有する。取り付け面93には、貫通孔93aが設けられている。
手摺9は、棒状部分91が前壁部12に沿うように取り付けられる。具体的には、手摺9は、取り付け面93の貫通孔93aを手摺取り付け部8に設けられたねじ孔8aに位置合わせして取り付けられる。手摺9は、取り付け面93の貫通孔93aとねじ孔8aとを合わせた状態で、締結具94をねじ孔8aに螺合させることにより、手摺9が前壁部212の裏側に取り付けられる。
図1に示すように、以上の台所用シンク1は、カウンター101と一体となってシステムキッチン100に設けられる。台所用シンク1は、カウンター101の中央部寄りに設けられる。台所用シンク1は、シンク本体10の上面がカウンター101に連続するように配置されている。図9は、台所用シンク1の使用の状態を示す図である。カウンター101は省略して図示されている。
台所用シンク1は、シートモールディングコンパウンド(Sheet Molding Compound)や、バルクモールディングコンパウンド(Bulk Molding Compound)等の合成樹脂製の成形材料を用いて、カウンター101と一体的に熱圧成形(所定の高温高圧下で行われるプレス成形法)により成形される。
カウンター101は、台所用シンク1の幅方向WDの外側に、台所用シンク1に連続して設けられる。カウンター101は、上面が床面から所定の高さに位置するとともに、上面が略水平となるように構成される。
キャビネット103は、カウンター101の幅方向WDにおける一方の下部に設けられる。キャビネット103は、戸棚や引き出し等の、調理に必要な用具や食品を収容可能な収納庫を備える。
脚部進入空間104は、台所用シンク1の下部に配置され、システムキッチン100の前面から奥側に向かって形成された凹状の空間である。図9に示すように、脚部進入空間104は、この凹状の空間に、台所用シンク1の使用者が椅子に座った状態で脚部を進入可能に形成される。脚部進入空間104は、台所用シンク1の手前側の端部から18〜21cm(長さL1)奥側の位置において、高さH2が、床面から63〜68cm以上空くように構成されている。また、脚部進入空間104は、図2に示すように、台所用シンク1の下部において所定幅W2開いている。幅W2は、例えば、65〜90cmの範囲である。
水栓3は、台所用シンク1における奥側の略中央に配置され、台所用シンク1におけるシンク本体10に向けて水を排出する。
加熱調理台102は、カウンター101上の幅方向WDにおける一方側に台所用シンク1に隣接して配置される。図1に示すように、加熱調理台102と台所用シンク1との間の距離W1は、台所用シンク1の使用者が移動することなく好適に加熱調理台102を使用できるようにする観点から、5cm〜20cm離れていることが好ましく、10cm〜15cm離れていることがより好ましい。加熱調理台102と台所用シンク1との間の距離W1が5cmよりも短いと、加熱調理台の熱が台所用シンク1まで及ぶため、台所用シンク1を使用しづらくなる。加熱調理台102と台所用シンク1との間の距離W1が20cmを越えると、台所用シンク1の前において調理を行なっている使用者の手が加熱調理台102まで届きづらくなる。加熱調理台102と台所用シンク1との間の距離W1が5cm〜20cmの範囲内であれば、例えば、椅子に座った状態で台所用シンク1を使用している使用者が移動することなく好適に加熱調理台102を使用できる。
本実施形態の台所用シンク1及びシステムキッチン100によれば、以下のような効果を奏する。
(1)台所用シンク1におけるシンク本体10の前壁部12を、シンク本体10の底面部11における奥行き方向DDの手前側から鉛直方向に対して40°〜50°手前側に傾斜して起立させ、この前壁部12の下方に着座した状態の使用者の脚が進入することのできる脚部進入空間を形成した。このため、脚部進入空間104に、車椅子を進入させたり、椅子を配置して椅子に座った状態で調理作業を行うことができる。さらに、図9に示すように、シンク本体10の前壁部12が傾斜しているため、使用者は座った状態でも手を伸ばすことなくシンク本体10の手前側で作業を行うことができる。また、使用者は座った状態で傾斜部に重い鍋を立てかけて鍋を洗浄する等、前壁部12の傾斜を利用して作業ができ、体重をかけなくても楽に調理や洗浄の作業が可能である。
(2) 台所用シンク1に、シンク本体10の一対の側壁部14、15の上端部14a、15aから幅方向外側に延出する第1まな板支持部41を設けた。このため、まな板20の短手方向の端部をまな板支持部41に載置し、まな板20を横向きにおいて使用することができる。また、まな板支持部41は、一対の側壁部14、15の上端部14a、15aから幅方向外側に延出しているため、図10に示すようにまな板20をまな板支持部41に支持させた状態で手前側から奥側へ所望の位置にスライドさせることができる。
第1まな板支持部41における前壁部12側に、まな板20の前壁部12側への移動を規制する第1規制部44を設け、前壁部12の上端部12aを、第1規制部44よりも手前側に位置させた。このため、まな板20が第1規制部44よりも手前に移動しないので、まな板20の使用中にまな板20がシンク本体10からずれ落ちることがない。
図2に示すように、まな板20は、横置きにした場合、第1規制部44の屈曲した部分にまな板20の四隅の面取り部分が嵌まるように構成されている。そこで、まな板20を手前側へ移動させると、まな板20の長手方向の端縁は第1規制部44まで手前に移動して止まり、まな板20と前壁部12の上端部12aとの間に、隙間Sが生じる(図2及び図10参照)。調理によりまな板20の上に生じた液体や水は、第1規制部44と前壁部12の上端部12aに間に生じた隙間Sに落ち、台所用シンク1の外側までこぼれ落ちない。
(3) まな板20を支持する第2まな板支持部42を、前壁部12の上端部12a近傍に設けた。このため、まな板20は、第1まな板支持部41に支持された状態で、まな板20の長手方向の端縁で第2まな板支持部42に支持される。したがって、硬い物を切る際に力を入れても、まな板20が撓まず、利用者が力を入れやすい。
また、まな板20が撓みにくいため、薄いまな板を用いることができ、高齢者等、重いものを持ち上げる力が低下している利用者であってもまな板20を利用しやすい。
(4) 第2まな板支持部42を、シンク本体10の幅方向の略中心線CLから幅方向に間隔を空けて複数設けた。このため、まな板20を図2に示すように横置きにして使用した場合は、まな板20の長手方向の端縁が複数の支点により支えられるため、まな板20がより安定して支持される。また、まな板20を図3に示すように縦置きにして使用した場合は、まな板20の短手方向の端縁が、まな板20が配置される左又は右側の側壁部14、15に近い位置に配置されている第2まな板支持部42により支持される。このため、縦置きの場合でもまな板20が安定して支持される。
また、縦置きの場合には、使用者の利き手に合わせてシンク本体10の幅方向WDにおける左側又は右側のいずれにも置くことができる。
(5) シンク本体10における第2まな板支持部42の裏側に、ねじ孔8aと、ねじ孔8aに取り付けられる手摺9とを設けた。ねじ孔8aは、シンク本体10に金属性のナット81を、第2まな板支持部42の裏側の樹脂の厚みのある部分に形成された手摺取り付け部8を利用して、インサート成形により埋め込んで一体的に形成されている。このため、手摺9の締結具94をねじ孔8aに螺合させて取り付けると、手摺9がシンク本体10全体で支持されることとなり、手摺9の取り付けの強度が高まる。また、手摺9を取り付けることにより、椅子に座った状態で作業を行う使用者が、手摺9を掴んで移動することができる。また、図11に示すように、手摺9にタオル等を掛けて、濡れた手を拭くことができる。
(6) ねじ孔8aを、隣り合う2つの第2まな板支持部42の裏側において、シンク本体10における幅方向WDの外側へ互いに離れるように配置した。このため、ねじ孔8aが、隣り合う2つの第2まな板支持部42の裏側において互いに近づいた位置に配置される場合と比べて、取り付けられる部材を支持する点が離間するため、部材の取り付けの強度がさらに高まる。
(7) シンク本体10に、底面部11における奥壁部13側に設けられ、底面部11から隆起するデッキ部6を設けた。このため、デッキ部6に、食器等を洗浄するスポンジや洗剤を置くことができる。
(8) シンク本体10を、合成樹脂部材により一体成型して形成した。このため、第1複数の第2まな板支持部42や手摺取り付け部8等を容易に形成することができる。
(9) システムキッチン100に、上記の台所用シンク1と、台所用シンク1の幅方向の外側に該台所用シンクに連続して設けられるカウンター101を設け、台所用シンク1の下部には、台所用シンク1の使用者が椅子に座った状態で脚部を進入可能な脚部進入空間104を形成した。このため、(1)と同様の効果を奏することができる。
次に、図10及び図11を用いて上記の実施形態の変形例を説明する。図10及び図11は、それぞれ上記の実施形態の台所用シンク1に、デッキ部6及び窪み部7に水切り棚60を載置した状態を示している。図10は、まな板20が横置きにされた状態、図11は、まな板20が縦置きにされた状態を示している。まな板20は、横置きの場合にはシンク本体10の奥行き方向DDに、縦置きの場合は幅方向WDにスライドさせることができる。
水切り棚60は、図11に示すように、長方形の輪郭と、長手方向の端部を除く部分に設けられる網状部とを有する。水切り棚60は、長手方向の長さがデッキ部6から窪み部7までの距離に対応するように構成されている。このため、水切り棚60は、長手方向の一方の端部をデッキ部6に載置するとともに、他方の端部を窪み部7に載置することで、底面部11からデッキ部6の高さ離れた位置に配置される。
上記の変形例による台所用シンク1及びシステムキッチン100によれば、以下のような効果を奏する。
(10)前壁部12に、デッキ部6の上面と略同じ高さに形成され、前壁部12の内側から外側へ向かって窪む窪み部7を設けた。このため、デッキ部6から窪み部7に水切り棚60などを渡して配置することができる。水切り棚60は、底面部11に直接触れない高さに配置されるため、食器や野菜等、シンク本体10に直接置いたり、水流などの水の影響を受けたくないものを一時的に置くことができる。
以上、本発明の好ましい各実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態及び変形例に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、第2まな板支持部42は、上記の実施形態では2つ設けられているが、より小幅な第2まな板支持部を3つ以上設けてもよい。
また、上記の変形例では、デッキ部6から窪み部7に水切り棚60を渡しているが、水切り棚に限らず、有孔のかご状の部材等であってもよい。
1 台所用シンク
6 デッキ部
7 窪み部
8a 締結部(ねじ孔)
9 手摺(縦長の部材)
10 シンク本体
11 底面部
12 前壁部
13 奥壁部
14 側壁部
15 側壁部
20 まな板
41 第1まな板支持部
42 第2まな板支持部
44 第1規制部
104 脚部進入空間

Claims (10)

  1. 上面に開口部が形成されたシンク本体を有する台所用シンクであって、
    前記シンク本体は、
    底面部と、
    前記底面部における奥行き方向の奥側から起立する奥壁部と、
    前記底面部における奥行き方向に直交する幅方向の両端部からそれぞれ起立する一対の側壁部と、
    前記底面部における奥行き方向の手前側から鉛直方向に対して40°〜50°手前側に傾斜して起立する前壁部と、を備え、
    前記前壁部の下方には、着座した状態の使用者の脚が進入可能な脚部進入空間が形成されている台所用シンク。
  2. 前記開口部の一部を覆うように前記シンク本体の上部に着脱可能に配置されるまな板をさらに備え、
    前記シンク本体は、
    前記一対の側壁部の上端部から幅方向の外側に略水平方向に延出し、前記まな板を支持する一対の第1まな板支持部と、
    前記第1まな板支持部における前記前壁部側に設けられ前記第1まな板支持部に支持された前記まな板の該前壁部側への移動を規制する第1規制部と、をさらに備え、
    前記前壁部の上端部は、前記第1規制部よりも手前側に位置する請求項1に記載の台所用シンク。
  3. 前記シンク本体は、前記前壁部の上端部近傍に設けられ、前記まな板を支持する第2まな板支持部を更に備える請求項2に記載の台所用シンク。
  4. 前記第2まな板支持部は、前記シンク本体の幅方向の略中心線から幅方向に間隔を空けて複数設けられる請求項3に記載の台所用シンク。
  5. 前記シンク本体は、前記シンク本体における前記第2まな板支持部の裏側に形成される締結部と、前記締結部に取り付けられる縦長の部材と、を備える請求項3又は4のいずれかに記載の台所用シンク。
  6. 前記締結部は、隣り合う2つの前記第2まな板支持部の裏側において、前記シンク本体における幅方向の外側へ互いに離れるように配置される請求項5に記載の台所用シンク。
  7. 前記シンク本体は、前記底面部における前記奥壁部側に設けられ、該底面部から隆起するデッキ部を備える請求項1〜6のいずれかに記載の台所用シンク。
  8. 前記前壁部は、前記デッキ部の上面と略同じ高さに形成され、前記前壁部の内側から外側へ向かって窪む窪み部を備える請求項7に記載の台所用シンク。
  9. 前記シンク本体は、合成樹脂部材により一体成型されて形成されている請求項1〜8のいずれかに記載の台所用シンク。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の台所用シンクと、該台所用シンクの幅方向の外側に該台所用シンクに連続して設けられるカウンターと、を備え、
    前記台所用シンクの下部には、該台所用シンクの使用者が椅子に座った状態で脚部を進入可能な脚部進入空間が形成されるシステムキッチン。
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