JP2014160660A - 回転部分に取り付けられる装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池缶の膨張による端子の基板からのはずれ防止や基板の割れ防止に有利な扁平形電池の取付方法及び回転部分に取り付けられる装置を提供する。
【解決手段】基板3を備え回転部分7に取り付けられる装置1に用いる扁平形電池4の取付方法であって、扁平形電池4は、正極缶8と負極缶9とを対向させて組み合わせたものであり、基板3と扁平形電池4とを対向させ、かつ端子5、6を介して接続し、正極缶8及び負極缶9のうち基板3に対向させる側を、扁平形電池4の膨張時の膨らみによる変形量の小さい側とし、基板3及び扁平形電池4を樹脂10に埋設させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板を備え回転部分に取り付けられる装置に用いる扁平形電池の取付方法、及び基板と扁平形電池とを備え回転部分に取り付けられる装置に関する。
コイン形電池やボタン形電池と呼ばれる扁平形電池は、情報機器や映像機器等のメモリバックアップ用を中心とした電源として利用されている。扁平形電池は、正極缶と負極缶とを組み合わせたものである。扁平形電池内には、発電要素を収納し、非水電解液を充填している。発電要素は、セパレータを介して正極材と負極材とを配置したものである。
一方、扁平形電池は、回転部分に取り付けられる装置の電源として用いる場合がある。このような装置として、例えば走行中の自動車のタイヤ空気圧を監視するタイヤ空気圧監視システムに用いる装置が挙げられる。タイヤ空気圧監視システムでは、扁平形電池を内蔵し検知圧を送信する送信機が、回転部分であるタイヤのホイールに取り付けられる仕様のものがある。
この仕様では、扁平形電池は、タイヤと一体に回転し遠心力が加わり、遠心力による電解液の流動により、電池性能が低下する場合もある。このため、下記特許文献1には、遠心力の方向に負極材が存在する向きにして電池を装置に装着する電池の取付方法が提案されている。
特開平11−242948号公報
しかしながら、扁平形電池を内蔵した装置がタイヤのホイールに取り付けられた場合、扁平形電池の電池缶の膨張による装置に与える影響も考えられる。このような装置として、扁平形電池と基板とを端子を介して接続し、扁平形電池及び基板を樹脂に埋設している装置が挙げられる。この装置においては、電池缶の膨張により、電池缶と基板とを接続する端子が基板からはずれる方向に力が作用する場合がある。また、電池缶の膨張により、電池缶と基板との間の樹脂を介して基板を変形させる場合がある。このため、電池缶の膨張が大きく、端子や基板の変形量が大きくなると、端子の基板からのはずれや基板の割れの可能性があった。
本発明は、前記のような従来の問題を解決するものであり、電池缶の膨張による端子の基板からのはずれ防止や基板の割れ防止に有利な扁平形電池の取付方法及び回転部分に取り付けられる装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の扁平形電池の取付方法は、基板を備え回転部分に取り付けられる装置に用いる扁平形電池の取付方法であって、前記扁平形電池は、正極缶と負極缶とを対向させて組み合わせたものであり、前記基板と前記扁平形電池とを対向させ、かつ端子を介して接続し、前記正極缶及び前記負極缶のうち前記基板に対向させる側を、前記扁平形電池の膨張時の膨らみによる変形量の小さい側とし、前記基板及び前記扁平形電池を樹脂に埋設させることを特徴とする。
本発明の回転部分に取り付けられる装置は、基板と扁平形電池とを備え回転部分に取り付けられる装置であって、前記扁平形電池は、正極缶と負極缶とを対向させて組み合わせたものであり、前記基板と前記扁平形電池とが対向し、かつ端子を介して接続されており、前記正極缶及び前記負極缶のうち前記基板に対向させる側を、前記扁平形電池の膨張時の膨らみによる変形量の小さい側とし、前記基板及び前記扁平形電池は、樹脂に埋設していることを特徴とする。
本発明によれば、電池缶の膨張による端子の基板からのはずれ防止や基板の割れ防止に有利になる。
本発明の一実施の形態に係る扁平形電池の取付方法を説明するための断面図。 本発明の一実施の形態に用いる扁平形電池の斜視図。 図2のAA線における断面図。 装置1内に内蔵した扁平形電池4において、正極缶8が膨らんで変形した状態を示す断面図。 装置1に内蔵した扁平形電池4において、負極缶9が膨らんで変形した状態を示す断面図。 装置1に内蔵した扁平形電池4において、正極缶8及び負極缶9の両方が膨らんで変形した状態を示す断面図。 本発明の別の実施の形態に係る装置を示す断面図。
本発明の扁平形電池の取付方法及び回転部分に取り付けられる装置によれば、正極缶及び負極缶のうち基板に対向させる側を、扁平形電池の膨張時の膨らみによる変形量の小さい側としたことにより、電池缶の膨張による端子の基板からのはずれ防止や基板の割れ防止に有利になる。
前記本発明の扁平形電池の取付方法においては、前記回転部分の回転中心から見て、前記扁平形電池を前記基板より内側に配置することが好ましい。また、前記本発明の回転部分に取り付けられる装置においては、前記回転部分の回転中心から見て、前記扁平形電池を前記基板より内側に配置していることが好ましい。これらの構成によれば、扁平形電池への衝撃・振動の緩和、温度上昇の抑制、及び遠心力による電池性能の低下防止を図ることができる。
また、前記扁平形電池の質量が前記基板の質量に比べ大きいことが好ましい。
また、前記回転部分がタイヤであることが好ましい。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る扁平形電池の取付方法を説明するための断面図である。2点鎖線は回転物7の外形の一部の概略を示しており、例えば自動車のタイヤ又はホイールの一部である。
装置1は、回転物7に固定しており、回転物7が矢印a方向に回転すると、装置1はこれと一体になって矢印a方向に回転する。装置1はケース2内に基板3及び扁平形電池4を収納している。扁平形電池4は、正極缶8と負極缶9とを対向させて組み合わせたものである。扁平形電池4と基板3とは、端子5、6を介して接続している。具体的には、正極缶8には端子5を接合し、負極缶9には端子6を接合している。端子5及び端子6は、基板3に差し込むようにして接続している。扁平形電池4の一例として、外径寸法を20mmとし、厚さを5mmとしたものが挙げられる。
ケース2内は樹脂10を充填しており、扁平形電池4及び基板3は、樹脂10に埋設している。樹脂10は、装置1の耐水性・耐湿性等を確保するためのものであり、例えばシリコーン材料のポッテング材である。
装置1が、例えばタイヤ空気圧監視システムの送信機の場合は、装置1が検知した検出圧力の信号は、車体側の受信機(図示せず)に電波で送信されることになる。この例では、基板3には空気圧を検知する圧力センサ、圧力センサからの検出圧力を電波で車体側の受信機に送信させるための信号処理回路等の電子部品が実装されることになる。また、扁平形電池4は基板3への電力供給源となる。
図2は、図1に示した扁平形電池4の斜視図を示している。本図では端子5及び端子6の図示は省略している。図3は、図2のAA線における断面図である。正極缶8及び負極缶9は、例えばステンレス材をプレス成形して成形することができる。図3において、正極缶8は、底部11の外周に周壁12を立設させ、一端が開口した円筒状である。負極缶9は、底部13の外周に周壁14を立設させ、一端が開口した円筒状である。正極缶8の周壁12の内周面と負極缶9の周壁14の外周面との間には、ガスケット15を介在させている。ガスケット15は樹脂成形品であり、例えばポリフェニレンサルファイド(PPS)を主成分とし、オレフィン系エラストマーを含有した樹脂組成物で成形する。
正極缶8の周壁12の先端部12aを、中心軸16側に湾曲させて、正極缶8を負極缶9にかしめ固定している。このことにより、正極缶8と負極缶9との間の隙間をガスケット15により封止し、かつ極性の異なる正極缶8と負極缶9とを絶縁している。
扁平形電池4内には、発電要素17を収納し、非水電解液を充填している。発電要素17は、正極活物質等を円盤形状に固めた正極材18と、負極活物質の金属リチウム又はリチウム合金を円盤形状に形成した負極材19と、不織布製のセパレータ20とを含んでいる。セパレータ20を介して正極材18と負極材19とが配置されている。正極材18に外面には、ステンレス鋼等で形成した正極リング21を装着している。
正極材18は、正極リング21と一体に正極活物質を円盤状に成形したものである。正極活物質としては、例えば二酸化マンガンに、黒鉛、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体およびヒドロキシプロピルセルロースを混合して調整した正極合剤を成形したものが挙げられる。
セパレータ20は不織布で形成しており、例えばポリブチレンテレフタレート製の繊維を素材とする不織布である。
扁平形電池4内には電解液を収容しており、セパレータ20には非水電解液が含浸する。非水電解液としては、例えば、プロピレンカーボナイトと、1,2−ジメトキシエタンとを混合した溶媒にLiClO4を溶解した溶液を用いることができる。セパレータ20の厚さは、例えば0.3−0.4mm程度である。
以上、扁平形電池4の構造について説明したが、扁平形電池4の内部は、中空部に各種部品及び電解液を収容したものである。この構成では、扁平形電池4が高温になると、扁平形電池4の内部が膨張する。例えば、回転物7が自動車のタイヤ又はホイールである場合、扁平形電池4は、屋外使用により高温になったり、路面走行による摩擦熱が伝達して高温になったりする。
扁平形電池4の内部が膨張すると、正極缶8及び負極缶9も膨張し、正極缶8及び負極缶9は膨らむように変形することになる。正極缶8及び負極缶9は同一形状ではないため、膨張時の変形量は、正極缶8と負極缶9とで大小関係が生じるのが通常である。
図1の装置1の例では、扁平形電池4の膨張による変形量は、負極缶9より正極缶8のほうが小さい。装置1では、変形量が小さい正極缶8に基板3を対向させている。この構成により、端子5、6の基板3からのはずれ防止や基板3の割れ防止に有利になるようにしている。このことについて、以下図4−7を参照しながら説明する。図4、5では説明の便宜上、正極缶8及び負極缶9の一方が膨らんだ状態を説明するが、扁平形電池4の膨張時には、図6の2点鎖線に示したように、正極缶8及び負極缶9の両方が膨らむことになる。
図4は、装置1内に内蔵した扁平形電池4において、正極缶8が膨らんで変形した状態を示している。正極缶8は2点鎖線で示したように、基板3側に膨らんで変形している。この変形に伴い、端子5も2点鎖線で示したように変位している。
端子5の先端は、基板3に差し込まれて固定されているが、2点鎖線で示した端子5は、便宜上先端が自由端の場合で図示している。2点鎖線で示した端子5の先端は、実線で示した端子5の先端に比べ、上方に持ち上がるように変位している。したがって、正極缶8の変形に伴い、端子5には端子5が基板3からはずれる方向に力が作用することになる。
また、正極缶8の膨らみにより、樹脂10を介して基板3が2点鎖線で示したようにたわんで変形することになる。このような基板3の変形は、基板3の割れの原因になる。さらに、この基板3の変形は、基板3から端子5、6がはずれる方向への変形である。
次に、図1において、回転物7が矢印a方向に回転すると、装置1及び装置1に内蔵した扁平形電池4に、矢印b方向に遠心力が作用する。図4において、基板3がケース2に固定されており、端子4、5の先端を基板3に固定することにより、扁平形電池4が基板3に固定されている場合は、扁平形電池4には基板3から離れる方向に、矢印b方向の遠心力が作用する。
前記のとおり、正極缶8及び基板3の変形に伴い、端子5、6が基板3からはずれる方向に力が作用することになる。このため、正極缶8及び基板3の変形量が大きくなると、端子5、6は基板3からはずれ易くなる。このことに加えて、扁平形電池4が基板3から離れる方向に遠心力が作用すると、端子5、6は基板3から一層はずれ易くなる。
以上より、扁平形電池4の両面のうち基板3と対向している面(図4では正極缶8の面)は、扁平形電池4の膨張による変形量はできるだけ小さいことが望ましいことになる。
図5は、装置1に内蔵した扁平形電池4において、負極缶9が膨らんで変形した状態を示している。基板3に対し、正極缶8とは反対側の負極缶9が、2点鎖線で示したように、基板3と反対側に膨らんで変形している。この変形に伴い、端子6も2点鎖線で示したように変位している。
端子6の先端は、基板3に差し込まれて固定されているが、2点鎖線で示した端子6は、便宜上先端が自由端である場合で図示している。2点鎖線で示した端子6の先端は、実線で示した端子6の先端に比べ、下方に沈み込むように変位している。したがって、負極缶9の変形に伴い、端子6には端子6が基板3に差し込まれる方向に力が作用することになる。
一方、図4では正極缶8の膨らみにより、樹脂10を介して基板3も2点鎖線で示したようにたわんで変形するのに対し、図5では基板3と反対側の負極缶9が変形している。このため、負極缶8の変形に伴う基板3の変形は特に生じることはなく、基板3には端子5、6がはずれる方向への力の作用はないことになる。
また、図4の場合と同様に、矢印b方向の遠心力は、扁平形電池4が基板3から離れる方向に作用する。しかしながら、図5では前記のとおり、正極缶8の変形に伴う端子5、6が基板3からはずれる方向への力の作用はない。このため、端子の基板3への接続を確実に保つという点では、図5のように基板3と反対側の負極缶9が変形した構成は、図4のように基板3側の正極缶8が変形した構成に比べ有利になる。
以上より、扁平形電池4の両面のうち基板3とは反対側の面(図5では負極缶9の面)が膨らむように変形しても、端子の基板3からのはずれや基板3の変形については、特別不利になることはないことになる。
図6は、装置1に内蔵した扁平形電池4において、正極缶8及び負極缶9の両方が膨らんで変形した状態を示している。図4、5では説明の便宜上、正極缶8及び負極缶9の一方が膨らんだ状態を説明したが、扁平形電池4の膨張時には、図6に示したように、正極缶8及び負極缶9の両方が膨らんで変形することになる。
図4を用いて説明したように、扁平形電池4の両面のうち基板3と対向している面(図4では正極缶8の面)の変形量が大きくなると、基板3の変形量も大きくなり、端子5、6については基板3からはずれ易くなる。また、矢印b方向の遠心力により、端子5、6は基板3から一層はずれ易くなる。このため、基板3に対向した正極缶8の変形量はできるだけ小さいことが望ましい。
他方、図5を用いて説明したように、扁平形電池4の両面のうち基板3とは反対側の面(図5では負極缶9の面)が膨らむように変形しても、端子5、6の基板3からのはずれや基板3の変形については、特別不利になることはない。
したがって、扁平形電池4の両面のうち、扁平形電池4の膨張時の変形量が小さい面を基板3と対向させることにより、端子5、6の基板3からのはずれ防止、基板3の変形による基板3の割れ防止に有利になることになる。本実施の形態の例では、扁平形電池4の膨張時の変形量は、負極缶9に比べ正極缶8の方が小さい。このため、図1に示したように、正極缶8を基板3に対向させている。
負極缶9及び正極缶8の変形量の大小関係は、扁平形電池4の中心軸16(図3)上の変形量により判断することができる。また、変形量の大小関係は、品種が異なれば同一とは限らないので、品種毎に予め変形量の大小関係を確認し、負極缶9及び正極缶8のうちいずれを基板3に対向させるかを決定すればよい。
図7は、本発明の別の実施の形態に係る装置を示す断面図である。図1に示した装置1は、回転物7の回転中心30から見て、基板3を扁平形電池4より内側に配置している。これに対し、図7の装置40では、回転物7の回転中心30から見て、扁平形電池4を基板3より内側に配置している。すなわち、図7の装置30は、図1の装置1に比べ、基板3と扁平形電池4との上下関係を逆にしている。
装置40においても、負極缶9に比べ変形量の小さい正極缶8を基板3に対向させて、端子5、6の基板3からのはずれ防止、基板3の変形による基板3の割れ防止を図っている。
図7では、基板3は扁平形電池4より回転物7の外部側にある。このため、回転物7の外部からの衝撃は、基板3と扁平形電池4とでは、基板3により直接的に加わることになり、扁平形電池4への衝撃・振動が緩和されることになる。
また、回転物7が自動車のタイヤ又はホイールである場合、路面走行による摩擦熱が装置1にも伝達されることになる。この場合、摩擦熱は扁平形電池4より外側にある基板3により直接的に加わることになる。したがって、基板3を扁平形電池4より外側に配置した構成は、扁平形電池4を基板3より外側に配置した構成に比べ、扁平形電池4の温度上昇が抑えられることになる。このため、基板3を扁平形電池4より外側に配置した構成は、基板3を扁平形電池4より内側に配置した構成に比べ、高温下の使用を避けることが望ましい扁平形電池4にとって有利な使用環境となる。
次に、前記の通り、扁平形電池4内には電解液を収容している。回転物7の回転に伴う遠心力が大きくなると、遠心力による電解液の流動により、電池性能が低下する場合もある。図7のように基板3を扁平形電池4より外側に配置した構成は、扁平形電池4を基板3より外側に配置した構成に比べ、遠心力による電池性能の低下防止に有利な構成になっている。
具体的には、回転物7の回転数が一定の場合、扁平形電池4に作用する遠心力は、回転中心30から扁平形電池4までの距離に比例する。このため、扁平形電池4の位置を回転中心30に近づけるほど、扁平形電池4に作用する遠心力は小さくなる。
したがって、図7の構成のように、基板3を扁平形電池4より外側に配置した構成は、扁平形電池4を基板3より外側に配置した構成に比べ、扁平形電池4が回転中心30に近づいた位置にあり、遠心力による電池性能の低下防止に有利になる。
ここで、基板を備えた扁平形電池を用い、回転物に取り付けられる装置においては、図7の構成とは逆に、回転物7の回転中心30から見て、扁平形電池4を基板3より外側に配置するのが通常である。これは、基板3に比べ質量が大きく遠心力も大きくなる扁平形電池4を基板3より外側に配置した方が、装置1の回転が安定すると考えるのが通常であるためである。
図7に示した実施の形態は、このような通常の設計手法とは逆に、あえて回転物7の回転中心30から見て、扁平形電池4を基板3より内側に配置して、前記のように扁平形電池4への衝撃・振動の緩和、温度上昇の抑制、及び遠心力による電池性能の低下防止を図ったものである。
また、回転物7は、タイヤ又はホイールであってもよいが、タイヤの場合には、より大きな遠心力が作用するため、本発明の効果はより発揮できるものになる。
なお、図2、3を用いて、扁平電池4の寸法や構成部品の材料について説明したが、これらは一例であり、他の寸法のものでもよく、他の材料を用いたものであってもよい。
以上のように、本発明によれば、電池缶の膨張による端子の基板からのはずれ防止や基板の割れ防止に有利になり、回転部分に用いる扁平形電池の取付方法及び回転部分に取り付けられる装置に有用である。
1,40 装置
2 ケース
3 基板
4 扁平形電池
5,6 端子
7 回転物
8 正極缶
9 負極缶
10 樹脂
本発明は、基板と扁平形電池とを備え回転部分に取り付けられる装置に関する。

Claims (8)

  1. 基板を備え回転部分に取り付けられる装置に用いる扁平形電池の取付方法であって、
    前記扁平形電池は、正極缶と負極缶とを対向させて組み合わせたものであり、
    前記基板と前記扁平形電池とを対向させ、かつ端子を介して接続し、
    前記正極缶及び前記負極缶のうち前記基板に対向させる側を、前記扁平形電池の膨張時の膨らみによる変形量の小さい側とし、
    前記基板及び前記扁平形電池を樹脂に埋設させることを特徴とする扁平形電池の取付方法。
  2. 前記回転部分の回転中心から見て、前記扁平形電池を前記基板より内側に配置する請求項1に記載の扁平形電池の取付方法。
  3. 前記扁平形電池の質量が前記基板の質量に比べ大きい請求項1又は2に記載の扁平形電池の取付方法。
  4. 前記回転部分がタイヤである請求項1から3のいずれかに記載の扁平形電池の取付方法。
  5. 基板と扁平形電池とを備え回転部分に取り付けられる装置であって、
    前記扁平形電池は、正極缶と負極缶とを対向させて組み合わせたものであり、
    前記基板と前記扁平形電池とが対向し、かつ端子を介して接続されており、
    前記正極缶及び前記負極缶のうち前記基板に対向させる側を、前記扁平形電池の膨張時の膨らみによる変形量の小さい側とし、
    前記基板及び前記扁平形電池は、樹脂に埋設していることを特徴とする回転部分に取り付けられる装置。
  6. 前記回転部分の回転中心から見て、前記扁平形電池を前記基板より内側に配置している請求項5に記載の回転部分に取り付けられる装置。
  7. 前記扁平形電池の質量が前記基板の質量に比べ大きい請求項5又は6に記載の回転部分に取り付けられる装置。
  8. 前記回転部分がタイヤである請求項5から7のいずれかに記載の回転部分に取り付けられる装置。
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