JP2019142380A - 電子装置及びタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】内部構造の耐久性を向上可能なモニタリング装置を提供する。【解決手段】タイヤの状態を検出するモジュールと、タイヤ内面に取り付けられ、モジュールが収容される収容空間を有する台座とを有する電子装置であって、モジュール又は収容空間の一方の平面視における形状を定幅形状とし、他方の平面視における形状を円形とした。【選択図】図2

Description

本発明は、タイヤ内面に設置される電子装置及び該電子装置を備えたタイヤに関する。
従来、圧力センサ、温度センサ、電池又は発電素子、無線機等を一体化した機能部品(モジュール)をタイヤ内に設け、タイヤの状態を検出する技術が知られている。
モジュールは、タイヤ内面に取り付けられた台座を介してタイヤ内に装着されるものの、タイヤは、路面との接地によって変形するため、台座から脱落したり、台座内で回転したりすることが予測される。これらの不具合を防止するように、例えば、台座における機能部品の収容部の底部に凹凸部を設け、この凹凸部に嵌合する凹凸部を機能部品に設けたモジュール及び台座の取付構造が知られている(特許文献1)。
特開2015−160512号公報
しかしながら、このような取付構造は、モジュール及び台座双方の凹凸部の形成により体積が増加してしまい、モジュール及び台座の重量の増加によるタイヤへの影響に加え、モジュール及び台座の製造時の資源の増加等の懸念を生じさせる。
また、モジュールの回転を防止する形状の他の選択肢として、モジュール及び台座の収容部の平面形状を楕円や長方形(正方形)等とすることが考えられる。しかし、楕円であっても回転方向に外形形状が滑らかであり、引っ掛かりがない形状のため回転し易い。また、長方形のような多角形では、回転を防止できるものの、角部をきっかけとしてゴム製の台座を引き裂いてしまう危険性がある。加えて、モジュールではボタン電池等の円盤状のものが使用されるため、この形状から外れた角部を外形形状に設定すると、電池等の機能部品を収容する空間の周りに不要な領域ができることになる。このようなケースの不要な領域を少なくするためには、四角よりもボタン電池の形状に近くなるような角数の多い正多角形にする必要があるが、やはり角がゴム台座を切り裂く虞がある。このように平面形状を正多角形とした場合であってもモジュールの平面形状の重心と、台座収容部の平面形状の重心とが一致しているため、モジュールに回転力が生じた場合、モジュールの回転しようとする運動に対して重心位置が変化しないため回転しやすい。仮に、多角形状の角部を面取りしても、不要な領域の問題はあり、なおかつ面取りしたとしても、応力集中を起こしやすく、その面取りした角部付近からゴム台座が引き裂かれることも考えられる。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、モジュール及び台座の重量の増加を防ぎつつ機能部品を台座に対して安定的に維持可能な電子装置及びタイヤを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための電子装置の構成として、タイヤの状態を検出するモジュールと、タイヤ内面に取り付けられ、モジュールが収容される収容部を有する台座とを有する電子装置であって、収容部に収容されたモジュールの平面視における外形形状の重心と、台座の収容部の平面視における断面形状の重心とがずれるように、モジュールの外形形状及び収容部の形状を設定した。
本構成によれば、平面視におけるモジュールの重心と、台座の重心との位置がずれるため、台座内におけるモジュールの回転を防止できる。
また、モジュールの外形形状又は収容部の断面形状の一方を円形とし、他方を円形を除く定幅形状としたことにより、平面視におけるモジュールの重心と、台座の重心との位置がずれるため、台座内におけるモジュールの回転を防止できる。
また、定幅形状をルーローの多角形としたことにより、容易に定幅形状を設定できる。
また、請求項1乃至請求項3に記載された電子装置をタイヤが備えたことにより、該タイヤの状態を安定して取得できる。
タイヤに取り付けられた電子装置を示す図である。 タイヤに取り付けられた電子装置の平面図である。 モジュールの平面図及び断面図である。 台座の平面図及び断面図である。 台座の収容部の断面図である。 定幅形状の設定方法の一例を示す図である。 定幅形状の他の形態を示す図である。 定幅形状の他の形態を示す図である。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組み合わせのすべてが発明の解決手段に必須であるとは限らず、選択的に採用される構成を含むものである。
図1は、タイヤ10に取り付けられた電子装置1の取付状態を示す図である。図2は、タイヤ10に取り付けられた電子装置1の平面図である。図1に示すように、タイヤ10は、ホイールリム15に組み付けられて使用される。ホイールリム15に組み付けられたタイヤ10の内側空間には、空気などの気体が充填される。
電子装置1は、タイヤ10の路面と接するトレッド11の裏側である内周面10sの幅方向中央に取り付けられる。電子装置1は、モジュール2と、台座3とで構成され、モジュール2は、タイヤ10に対して所定の向きとなるように台座3を介してタイヤ10に取り付けられる。なお、電子装置1が装着されるタイヤ10の種類は、特に限定されないが、主に通常の舗装路(一般道及び高速道)を走行する乗用自動車、トラック、バスなどの自動車、航空機等のタイヤに装着される。
図3は、モジュール2の平面図及び断面図である。
図3(a)に示すように、モジュール2は、外観視において下面部58と、側面部51と、上面部56とを備える。本実施形態では、下面部58と上面部56とは同一形状に設定される。モジュール2の内部には、タイヤ10の状態を検出するための複数のセンサ32;34;36、送信装置38、制御装置40及び電池46等の機能部品が収容される。なお、機能部品の詳細については後述する。
図3(a)に示すように、本実施形態に係るモジュール2は、平面視したときの形状(以下、平面形状という)、即ち、側面部51の輪郭、下面部58及び上面部56の形状が、円形状に設定される。ここでいう円形とは、真円を意味するが、楕円などであっても良い。また、平面視とは、図1に示すように、タイヤ内周に取り付けられた電子装置1をタイヤ中心側から半径方向に見たときの形状をいう。
図3(b)は、図3(a)に示すA−A矢視におけるモジュール2の断面図である。以下、同図を用いてモジュール2について説明する。
モジュール2は、上述のように、タイヤ10の状態を検出するためのセンサ32;34;36、送信装置38、制御装置40及び電池46等の機能部品をケース20に収容して構成される。
ケース20は、例えば、機能部品を収容するための主空間を形成する下ケース20Aと、下ケース20Aに対する蓋体として機能する上ケース20Bとを組み合わせることで構成される。ケース20の素材としては、例えば、モジュール2の軽量化及び強度の観点から合成樹脂等が用いられる。下ケース20A及び上ケース20Bは、平面視における形状が同一形状に形成され、下ケース20Aと上ケース20Bとを組み合わせて一体化した場合であってもその形状が維持される。即ち、モジュール2の外形形状は、ケース20の外形形状に一致する。
ケース20には、機能部品を収容する収容空間Sが設けられる。収容空間Sは、平面形状において設定された円形の中心と同心となるように、円盤状の電池46の形状である円形に倣い円筒状に形成される。
機能部品である温度センサ32、圧力センサ34及び加速度センサ36等の複数のセンサ32;34;36や、各センサ32;34;36により検出された検出値を送信するための送信装置38、複数のセンサ32;34;36の動作及び送信装置38の動作等を制御する制御装置40は、例えば、回路基板30上に実装される。
なお、回路基板30の構成については、これに限定されない。
温度センサ32、圧力センサ34及び加速度センサ36は、例えば、回路基板30の同一面側に配置され、他面側には、送信器として機能する送信装置38と制御装置40とが配置される。また、回路基板30の他面側には、電池46の電極に接続される端子42A;42Bが設けられている。回路基板30は、例えば、電池46の直径よりもやや小径の円形に形成され、モジュール2をタイヤ内周面10sに取り付けたときに、一面側をタイヤ中心(他面側をタイヤ内面)に向けてケース20内に収容される。
温度センサ32は、計測部32Aを囲み、該計測部32Aにタイヤ内の空気を導入する導入筒32Bを備え、圧力センサ34は、感圧面34Aを囲み、該感圧面34Aへとタイヤ内の空気を導入する導入筒34Bをそれぞれ備える。
温度センサ32の導入筒32B及び圧力センサ34の導入筒34Bは、それぞれ回路基板30に対して垂直方向に延長し、回路基板30をケース20内の所定の位置に収容したときに、上ケース20Bに設けられた貫通孔22;24に挿入される。これにより、回路基板30をケース20内に収容した状態であっても、タイヤ内の空気に対して計測部32Aや感圧面34Aが露出することになり、タイヤ気室内の状態を正確に計測することができる。
加速度センサ36は、例えば、タイヤ幅方向、半径方向及び周方向(回転接線方向)の3軸方向の加速度を測定可能とするセンサであって、回路基板30に設けられた位置決め部を基準にして所定の向きに取り付けられる。加速度センサ36は、回路基板30をケース20内に収容し、モジュール2としてタイヤ10に装着したときに、加速度センサ36の測定軸が、タイヤ幅方向、タイヤ前後方向、タイヤ半径方向に一致するように回路基板30に配設される。
送信装置38は、送信回路として回路基板に実装される。送信装置38は、例えば、加速度センサ36がタイヤ10の回転(遠心力)を検出したことに基づいて所定のプログラムを実行し、温度センサ32、圧力センサ34及び加速度センサ36によって検出されたタイヤ10内の温度、圧力、加速度を無線通信によりタイヤ外に送信する。送信装置38から無線により送信された温度、圧力及び加速度等の信号は、図外の車両に設けられた本体ユニットの無線回路により受信され、例えば、車内に設けられた表示器にタイヤの状態(温度、圧力、又は、異常の有り・無し)に関する情報を表示する。
電池46は、いわゆる円盤状のボタン電池であって、回路基板30から延長する金属製の端子42A;42Bを各電極に接触させながら端子42A;42B間で挟むことにより回路基板30に取り付けられる。
回路基板30は、電池46が取り付けられた状態で電池46の電極面を下ケース20Aの内底部に向けて収容される。回路基板30は、ケース20に対して所定の位置を向くように収容空間Sに収容される。回路基板30をケース20に対する位置を設定する方法としては、例えば、収容空間Sを形成する内壁に突起を設け、回路基板30に突起に対応する切欠きを設けておくことで、回路基板30がケース20に対して位置決めされる。
ケース20の内部には、上記回路基板30及び電池46を収容した状態でポッティング材48が充填される。これにより、圧力センサ34の感圧面34A及び温度センサ32の計測部32Aを除く回路基板30の全体及び電池46がポッティング材48により覆われた状態にある。ポッティング材48の素材としては、ウレタン系樹脂、或いは、エポキシ系樹脂が好ましい。タイヤ10の回転時、特に高速回転したときであってもポッティング材48が電池46や回路基板30から受ける力に対して十分な耐性を得ることができる。
図4は、台座3の断面図及び平面図である。
台座3は、タイヤ内周面10sに対して貼付される貼付面130aを有する貼付部130と、当該貼付部130から上方に向けて立ち上がり、モジュール2の収容空間である収容部150sを形成する収容壁部150とを備える。台座3は、タイヤ10の変形に追従するように、ゴム部材によって形成されている。ゴム部材は、特に限定されず、天然ゴムやジエン系ゴムまたは非ジエン系ゴムなどの合成ゴム等の弾性素材(エラストマー)等により一体的に構成される。
貼付部130は、断面円形状に形成された板状部材であって、その下面がタイヤ内周面10sと接して貼付される貼付面130aとして形成される。貼付面130aは、例えば、タイヤ内周面10sへの貼付前において平坦面、或いはタイヤ内周面10sの曲率に沿う曲面として形成される。
収容壁部150は、モジュール2の周囲を包み込み、脱落不能に収容可能に形成される。収容壁部150は、モジュール2の側面部51に対応する包囲壁部152と、モジュール2の上面部56に対応する上壁部154とを備える。図4(b)に示すように、包囲壁部152は、例えば、一定の肉厚で延長し、平面視したときの内側側面151の形状、即ち、内側側面151の断面形状が、定幅形状となるように設定される。定幅形状とは、差し渡しの幅が常に一定となる形状である。差し渡しの幅とは、ある図形(形状)を一組の平行線で挟んだときの、その二直線の距離である。つまり、定幅形状とは、平面上において回転させたときに、高さが変化しない(一定の)図形である。定幅形状の代表的なものの一つにルーローの多角形があり、ルーローの多角形による形状を台座3の収容部150sの平面形状として設定することができる。図4(b)は、ルーローの7角形に基づいて設定された平面形状を示している。内側側面151の寸法は、モジュール2の側面部51に接し、内側側面151を所定の加圧力で加圧しつつ保持可能に設定される。なお、包囲壁部152の厚さは、上述のように一定の肉厚に限らず、適宜設定すれば良い。
上壁部154は、包囲壁部152で囲まれる空間を覆うように、包囲壁部152の上端において包囲壁部152の延長方向に沿って収容部150s側に向けて鍔状に突出するように形成される。上壁部154の中央には、モジュール2を収容部150sに挿入できるように、開口部156が形成されている。開口部156は、例えば、モジュール2を平面視したときの形状よりも小さい相似形状で形成される。なお、開口部156の形状は、モジュール2を台座3から着脱可能であれば特に限定されない。
モジュール2は、開口部156から台座3に押し込まれることによって台座3に収容されてタイヤ10に装着される。収容部150sに収容されたモジュール2は、側面部51が、台座3の内側側面151に密着し、上面部56の周縁部が上壁部154により押し下げるように保持されることで、下面部58が収容部底面158に密着した状態となる。
台座3のタイヤ内周面10sへの固定方法は、特に限定されない。接着剤で接着されてもよいし、可能であれば、タイヤ10の加硫時に一体として成形されてもよい。
図5は、台座3内にモジュール2を収容したときの図を示している。
上述のように、モジュール2の平面形状に対して台座3の収容部150sの内側側面151の平面形状を設定することにより、図5に示すように、モジュール2の平面形状における重心G2が、台座3の内側側面151の平面形状における重心G3に対してずれた状態で装着されることになる。このように、台座3に対するモジュール2の重心位置がずれて装着されると、外力によって回転する力がモジュール2に作用しても、台座3内におけるモジュール2の回転を防止することができる。なお、図5において、台座3の内側側面151とモジュール2の側面部51との間に隙間があるが、説明の便宜上見られるものであって、その寸法は図5から限定されるものではない。
従来のように、円形の平面形状を有するモジュールを、モジュール2の平面形状と同一の平面形状を有する台座内に収容した場合、仮に、モジュールを締め付けるように収容部の大きさを設定したとしても、平面視におけるモジュールの重心と、台座3における収容部の重心とが一致するため、モジュールに外力が加わったときに、重心を中心として回転し易い。
即ち、定幅形状は、転がした時に重心が変化するため、モジュール2が回転しようとすると、モジュール2の重心と台座3の重心とがずれるため、円形よりも回転しにくい形状といえる。モジュール2に作用する外力は、モジュール2を台座3の重心周りに回転させようと作用するため、モジュール2が台座3の内側側面151によって支持されることになり、その結果として台座3に対する回転が規制されることになる。
したがって、台座3内におけるモジュール2の回転防止には、台座3の収容部150sの平面視における内側側面151の形状が円形を除く定幅形状であることが好ましい。また、収容部150sの大きさは、上述のように重心G2,G3の間にずれが維持されるように、モジュール2の寸法に対して設定されることが好ましい。
したがって、上述のように、台座3の形状を設定することにより、台座3内におけるモジュール2の回転の防止と、応力集中による台座3の破損を防ぐことができる。
また、内側側面151の平面形状は、上述したルーローの多角形に限定されない。なお、ルーローの多角形は厳密には角が存在するものの、通常の(正)多角形等に比べて角部の形状は丸い。したがって、ルーローの多角形において、角数を多くするほど全体としてモジュール2を平面視したときの形状(円形)に近づくことになる。即ち、図7に見られるように、上述のルーローの7角形では、各辺に設定された円弧と円弧とが交差する角が存在してしまうが、角数の多い多角形をルーローの方法により定幅形状を設定することにより、角はより滑らかにしてすることができる。
図6は、本実施形態に係る内側側面151の平面形状として設定されるルーローの7角形の設定方法について説明する。ルーローの多角形は、奇数角形、本実施形態では、正7角形に基づいて設定される。図6に示すように、ルーローの方法によれば、ルーローの正7角形は、各頂点a1〜a7から最も遠い対角線を半径とする円c1〜c7を描き、元の正7角形を形成する各辺(線分)に対向する頂点(例えば、辺a1a2に対向する頂点a5等のように)を中心とする円弧に置き換えることで得られる。
即ち、ルーローの多角形状とは、正奇数角形の各頂点を中心とし、各頂点から最も長い対角線を半径とする円を描いたときの共通部分により形成され、元の正奇数角形を形成する各辺(線分)が、対向する頂点を中心とする円弧に置き換えられる。なお、ルーローの多角形が作図できるのは、頂点と辺が向かい合う正奇数角形にのみ可能である。例えば、頂点と辺ではなく、頂点と頂点、辺と辺が向かい合っている正偶数角形からは定幅図形として得られない。例えば、辺に向かい合った頂点のかわりに向かい合った辺の中点を採用することで似たような膨らんだ偶数角形を得ることも考えられるが、定幅図形とはならず、ルーローの偶数角形とはみなさない。
なお、角のない滑らかな定幅形状が設定可能であることは知られており、適宜選択すれば良い。例えば、角のない滑らかな定幅形状を設定する方法として以下のようにしても良い。ここでいう滑らかとは、数学的に連続、即ち、定幅形状をなす輪郭線のすべてにおいて微分可能であることをいう。以下の説明では、説明の便宜上、三角形を用いて説明するが、三角形以上の奇数角形の多角形を用いても良い。
図7は、正三角形に基づいて定幅形状を設定したときの図である。図7に示す三角形は、一辺の長さxの正三角形ABCである。この正三角形ABCに基づいて定幅形状を設定する場合には、まず各辺AB,BC,ACをそれぞれ延長した延長線k1,k2,k3を設定する。
次に、頂点Aの外角側で延長線k1;k3で挟まれる範囲に頂点Aを中心とする半径xの円弧、頂点Aの内角側で延長線k1;k3で挟まれる範囲に頂点Aを中心とする半径2xの円弧をそれぞれ描く。
次に、頂点Bの外角側で延長線k1;k2で挟まれる範囲に頂点Bを中心とする半径xの円弧、頂点Bの内角側で延長線k1;k2で挟まれる範囲に頂点Bを中心とする半径2xの円弧をそれぞれ描く。
次に、頂点Cの外角側で延長線k2;k3で挟まれる範囲に頂点Cを中心とする半径xの円弧、頂点Cの内角側で延長線k2;k3で挟まれる範囲に頂点Cを中心とする半径2xの円弧をそれぞれ描く。
このような手順により、正三角形ABCに基づいて図形化することで滑らかに連続する定幅形状を設定することができる。また、基準となる図形は正三角形に限定されず以下に示すように正三角形以外の三角形でも良い。
図8は、各辺AB,BC,ACの長さの異なる三角形に基づいて定幅形状を設定したときの図である。このような三角形ABCに基づいて定幅形状を設定する場合、上記正三角形ABCと同様に、まず各辺AB,BC,ACをそれぞれ延長した延長線k1,k2,k3を設定する。
次に、頂点Aの外角側で延長線k1;k3で挟まれる範囲に頂点Aを中心とする頂点Aの対辺BCの長さx2を半径とする円弧を描く。
次に、頂点Bの外角側で延長線k1;k2で挟まれる範囲に頂点Bを中心とする頂点Bの対辺ACの長さx3を半径とする円弧を描く。
次に、頂点Cの外角側で延長線k2;k3で挟まれる範囲に頂点Cを中心とする頂点Cの対辺ACの長さx1を半径とする円弧を描く。
次に、頂点Aの内角側で延長線k1;k3で挟まれる範囲に頂点Aを中心とし、頂点Aを形成する辺AB及び辺ACの長さを合算した長さx1+x3を半径とする円弧を描く。
次に、頂点Bの内角側で延長線k1;k2で挟まれる範囲に頂点Bを中心とし、頂点Bを形成する辺AB及び辺BCの長さを合算した長さx1+x2を半径とする円弧を描く。
次に、頂点Cの内角側で延長線k2;k3で挟まれる範囲に頂点Cを中心とし、頂点Cを形成する辺BC及び辺ACの長さを合算した長さx2+x3を半径とする円弧を描く。
このような手順により、各辺の長さの異なる三角形ABCに基づいても、滑らかに連続する定幅形状を設定することができる。
なお、本実施形態は、モジュール2の平面形状を電池46の形状、即ち、ボタン電池の形状に倣い円形としたがこれに限定されない。例えば、モジュールの平面形状を定幅形状に設定する場合、電池46の平面形状を、モジュールの平面形状を相似に縮小した形状にしても良い。このように、電池46の平面形状とモジュールの平面形状とを同一形状とすることにより、収容部を形成する包囲壁部152の壁厚さを一定にできるので、ケースを形成するときの資源を最小化できる。
また、上記実施形態では、モジュール2の平面形状を円形とし、台座3の収容部150sの平面形状を定幅形状としたが、モジュール2の平面形状を定幅形状とし、台座3の収容部150sの平面形状を円形としても良い。
なお、定幅形状に、さらに、凸部や凹部等を設定することで回転防止の効果を得ることができるが、凸部や凹部を基点としてゴムが切れる等の台座3損傷の危険性が高まる虞があるため、形状の設定において凸部や凹部の設定は避けることが好ましい。
2 モジュール、3 台座、10 タイヤ、10s タイヤ内周面、
30 回路基板、51 側面部、150s 収容部、151 内側側面、
152 包囲壁部。

Claims (4)

  1. タイヤの状態を検出するモジュールと、タイヤ内面に取り付けられ、モジュールが収容される収容部を有する台座とを有する電子装置であって、
    前記収容部に収容された前記モジュールの平面視における外形形状の重心と、前記台座の収容部の平面視における断面形状の重心とがずれるように、前記モジュールの外形形状及び前記収容部の形状を設定したことを特徴とする電子装置。
  2. 前記モジュールの前記外形形状又は前記収容部の前記断面形状の一方を円形とし、
    他方を円形を除く定幅形状としたことを特徴とする請求項1記載の電子装置。
  3. 前記定幅形状は、ルーローの多角形であることを特徴とする請求項2記載の電子装置。
  4. 前記請求項1乃至請求項3いずれかに記載の電子装置を備えたタイヤ。
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