JP2014158424A - 農用車両の車輪昇降装置 - Google Patents

農用車両の車輪昇降装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014158424A
JP2014158424A JP2013030053A JP2013030053A JP2014158424A JP 2014158424 A JP2014158424 A JP 2014158424A JP 2013030053 A JP2013030053 A JP 2013030053A JP 2013030053 A JP2013030053 A JP 2013030053A JP 2014158424 A JP2014158424 A JP 2014158424A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
axle case
agricultural vehicle
wheel
front axle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013030053A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Konishi
達也 小西
Osamu Fujioka
修 藤岡
Yuichi Yamada
祐一 山田
Masanori Ishikawa
昌範 石川
Yu Takei
祐 武井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Agriculture and Food Research Organization
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
National Agriculture and Food Research Organization
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Agriculture and Food Research Organization, Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd filed Critical National Agriculture and Food Research Organization
Priority to JP2013030053A priority Critical patent/JP2014158424A/ja
Publication of JP2014158424A publication Critical patent/JP2014158424A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Transplanting Machines (AREA)
  • Lifting Devices For Agricultural Implements (AREA)

Abstract

【課題】フロントアクスルケース及びリヤアクスルケースを昇降可能に支持し、畦等をスムーズに乗り越えることが可能であって、構造も簡略化された農用車両の車輪昇降装置を提供することを課題とする。
【解決手段】オペレータが乗込む操縦席8を有する走行機体3における枠体6に、フロントアクスルケース38及びリヤアクスルケース39を昇降可能に支持した農用車両の車輪昇降装置において、左右の前輪1,1用に単一のフロントアクスルケース38を一体的に形成し、左右の後輪2,2用に単一のリヤアクスルケース39を一体的に形成し、前記フロントアクスルケース38及びリヤアクスルケース39を昇降駆動させるアクチュエータ59,64を、該2つのアクスルケース38,39毎に設ける。
【選択図】図4

Description

この発明は、農用車両の車輪昇降装置に関する。
オペレータが乗込む操縦席を有する走行機体における枠体に、フロントアクスルケース及びリヤアクスルケースを昇降可能に支持し、リヤアクスルケースを昇降駆動させるアクチュエータを設けた農用車両の車輪昇降装置が公知である(例えば、特許文献1)。
特許第3498364号公報
上記文献の農用車両の車輪昇降装置では、リヤアクスルケースの左右の端部を各別に昇降駆動させるために2つのアクチュエータが必要になり、構造が複雑である他、フロントアクスルケースには、アクチュエータが設けられておらず、畦等を乗り越える際に支障をきたす場合がある。
フロントアクスルケース及びリヤアクスルケースを昇降可能に支持し、畦等をスムーズに乗り越えることが可能であって、構造も簡略化された農用車両の車輪昇降装置を提供することと課題とする。
上記課題を解決するため、第1に、オペレータが乗込む操縦席8を有する走行機体3における枠体6に、フロントアクスルケース38及びリヤアクスルケース39を昇降可能に支持した農用車両の車輪昇降装置において、左右の前輪1,1用に単一のフロントアクスルケース38を一体的に形成し、左右の後輪2,2用に単一のリヤアクスルケース39を一体的に形成し、前記フロントアクスルケース38及びリヤアクスルケース39を昇降駆動させるアクチュエータ59,64を、該2つのアクスルケース38,39毎に設けたことを特徴としている。
第2に、前記フロントアクスルケース38を上下方向にスライド可能に走行機体3の上記枠体6に支持したことを特徴としている。
第3に、前記枠体6は、操縦席8の床面8a側のステップフレーム14と、該ステップフレーム14の下方に位置して前後方向に延びる下部フレーム19と、該ステップフレーム14と下部フレーム19とを連結固定する上下方向の複数の縦フレーム17,61,62とを備え、前記フロントアクスルケース38を、下部フレーム19を跨ぐようにしてステップフレーム14と該下部フレーム19との間に上下スライド自在に支持したことを特徴としている。
第4に、エンジン9からの動力を前後輪1,2に伝動する走行変速装置を備え、該エンジン9及び走行変速装置を、前記フロントアクスルケース38とリヤアクスルケース39との間に配置したことを特徴としている。
前輪及び後輪が専用のアクチュエータによって各別に昇降されるので、畦等をスムーズに乗り越えることが容易になる他、単一のフロントアクスルケース及び単一のリヤアクスルケースによって昇降の構造も簡略化され、これによって軽量化も可能になる。
また、前記フロントアクスルケースを上下方向にスライド可能に走行機体の上記枠体に支持したものによれば、揺動によって昇降させる場合に比べて必要な前後方向のスペースをコンパクトにできる。
また、前記枠体は、操縦席の床面側のステップフレームと、該ステップフレームの下方に位置して前後方向に延びる下部フレームと、該ステップフレームと下部フレームとを連結固定する上下方向の複数の縦フレームとを備え、前記フロントアクスルケースを、下部フレームを跨ぐようにしてステップフレームと該下部フレームとの間に上下スライド自在に支持したものによれば、操縦席の床面を支持する強度なステップフレームと、該ステップフレームに縦フレームを介して連結固定される下部フレームとによって、機体フレームの強度を維持しながら、このステップフレームと、下部フレームとの間に該フロントアクスルケースが設けられるため、設置スペースの確保が容易になる。
さらに、エンジンからの動力を前後輪に伝動する走行変速装置を備え、該エンジン及び走行変速装置を、前記フロントアクスルケースとリヤアクスルケースとの間に配置したものによれば、重心を前後方向の中央側に位置させることが容易になり、前後バランスを良好に保持できる。
本発明を適用した農用車両の側面図である。 本発明を適用した農用車両の平面図である。 本農用車両の要部構成を示す側面図である。 本農用車両の要部構成を示す斜視図である。 本農用車両の要部構成を示す背面図である。 前後の車輪を共に下降させて走行機体を車輪に対して上昇させた状態を示す側面図である。
図1,図2は、本発明を適用した農用車両の側面図及び平面図であり、図3乃至図5は、本農用車両の要部構成を示す側面図、斜視図及び背面図であり、図6は、前後の車輪を共に下降させて走行機体を車輪に対して上昇させた状態を示す側面図である。図示する農用車両は作業車両の一種であって、前後輪1,2によって支持された走行機体3と、走行機体3の後部に昇降リンク4を介して昇降自在に連結された植付作業機等の作業機(図示しない)とを備えている。
走行機体3は、左右一対の前輪1,1及び後輪2,2に支持されて前後方向に延びる車台フレーム(枠体)6と、前後左右の計4つの車輪1,1,2,2を昇降させる車輪昇降装置と、車台フレーム6上に設置されてオペレータが乗込む操縦席(操縦部)8と、車台フレーム6側に設置固定された動力源であるエンジン9とを備えている。
上記車台フレーム6は、ボックスフレーム(箱状フレーム)11と、該ボックスフレーム11から後方側に延出されたリヤフレーム12と、ボックスフレーム11の前面側から前方に一体的に突出したバンパー13とを有している。
ボックスフレーム11は、水平な方形枠状のステップフレーム14と、該ステップフレーム14の上面に載置固定された水平なステッププレート16と、ステップフレーム14の前端部から下方に延設された前部枠(縦フレーム)17と、ステップフレーム14の後方斜め下方に配置された後部枠18と、前部枠17の下端部と後部枠18の下端部とを連結固定する前後方向に延びる角材状の単一の下部フレーム19と、後部枠18とステップフレーム14の後端部とを連結固定する左右一対の連結枠21とを有している。ちなみに、ステップフレーム14は、方形枠状に限定されず、板状の部材であってもよい。
リヤフレーム12は、ステップフレーム14の後端部から上方に突出形成された左右一対の前支柱22,22と、後部枠18の後面側に取付固定されたミッションケース23と、後部枠18の後方に位置して該ミッションケース23の上面側に固設された支持枠24と、支持枠24の上面側から上方に突出形成された左右一対の後支柱26,26と、上記4つの支柱22,22,26,26の上端部に支持固定された方形状のシート支持枠27とを有している。
リヤフレーム12内には、ミッションケース23により下支えされた状態の上記エンジン9が収容されている。ミッションケース23には、図示しないトランスミッション(走行変速装置)が内装され、このトランスミッションを介して、エンジン9からの動力が車輪1,1,2,2及び作業機に変速伝動される。
上記操縦席8には、シート支持枠27に下支え固定された座席28と、ステッププレート16の上面側(ボックスフレーム11の上面側)に形成された床面8aと、車台フレーム6の前部に立設された上下方向のフロント側操作フレーム29と、該フロント側操作フレーム29の上端部に設置されたステアリングハンドル31と、座席28の左右一方側の側方に配設されて揺動により走行変速操作を行う変速レバー32と、座席28の左右他方側の側方に配置されて揺動により作業機の操作を行う作業機操作レバー33とを備えている。
ちなみに、シート支持枠27及びフロント側操作フレーム29を平面的に避けるようにして、車台フレーム6の上面側を覆うステップカバー34の前後中途部に、上述した床面8aが形成されている他、シート支持枠27及び前後左右の4つの支柱22,22,26,26の周囲と、フロント側操作フレーム29の周囲とが、それぞれカバー体36,37によって覆われている。
なお、ステップカバー34の上面には、座席28の左右両側方に位置するサイドステップ34a,34aと、該左右のサイドステップ34a,34aのそれぞれ後方に位置して一段高い一対のリヤステップ34b,34bと、ステアリングハンドル31の左右両側方に位置する左右一対のフロントステップ34c、34cとが形成されている。
上記車輪昇降装置は、左右の前輪1,1をまとめて支持する単一のフロントアクスルケース38と、左右の後輪2,2をまとめて支持する単一のリヤアクスルケース39と、フロントアクスルケース38を車台フレーム6に昇降駆動自在に支持する前側昇降機構(昇降機構)41と、リヤアクスルケース39を車台フレーム6に昇降自在に支持する後側昇降機構(昇降機構)42とを備えている。
リヤアクスルケース39は、ミッションケース23の後部に一体形成されて左右方向に延びる本体部23aと、本体部23aの左右の各端部に上下揺動自在に支持されたファイナルケース43と、この左右のファイナルケース43,43同士を連結固定する左右方向の横フレーム44とを有している。
左右の各ファイナルケース43は、揺動支点43a側となる基端部と反対側の端部(先端部)に、左右方向の車軸46が、外側側方に突出した状態で、回転駆動可能に支持されている。ちなみに、横フレーム44によって、左右のファイナルケース43,43が連結されて一体化されて強度が向上する他、この横フレーム44は、車軸46の上方に配置されている。
各車軸46には後輪2が装着される他、上述した横フレーム44によって、左右のファイナルケース43,43は、同一姿勢で一体的に上下揺動される。この他、ミッションケース23内でトランスミッションにより変速されたエンジン動力は、本体部23a内(トランスミッションの後方)に伝動され、その後に、左右のファイナルケース43,43内に入力され、最後に、車軸46を介して後輪2に出力され、左右の各車輪2を走行駆動させる。このようにトランスミッションの動力を後輪2に伝動するリヤアクスルケース39は、該トランスミッションの後方に配置されている。
フロントアクスルケース38は、左右方向に延びる本体ケース47と、本体ケース47の左右各端部から下方に延出されたファイナルケース48とを有し、全体が正面視でゲート状に成形されている。この左右の各ファイナルケース48は本体ケース47に水平回動可能に支持され、このファイナルケース48の下端部には、外側側方に突出した状態で、水平方向に延びる車軸49が回転駆動可能に支持されている。
この水平回動可能な左右一対のファイナルケース48,48は、操向機構51に連結されている。操向機構51は、ステアリングハンドル31のハンドル操作に連動して左右に水平揺動されるように車台フレーム6の前端部下面側に支持されたピットマンアーム52と、ピットマンアーム52と上記左右のファイナルケース48,48とをそれぞれ連結する左右一対の操向リンク53とを備えている。そして、ステアリングハンドル31の操向操作によって、ピットマンアーム52を左右揺動させ、各前輪1の向きを変更することにより、走行中の走行機体3を操向作動(旋回作動)させる。
また、エンジン9からトランスミッションに伝動された動力は、該ミッションケース23とフロントアクスルケース38との間に配置された前後方向のプロペラシャフト54を介して、フロントアクスルケース38内に入力され、この入力された動力によって、左右の前輪1,1が走行駆動される。
具体的には、ミッションケース23の前面側から前方に突出する出力軸(図示しない)がユニバーサルジョイント(図示しない)を介してプロペラシャフト54の後端部に動力伝動可能に連結されるとともに、該プロペラシャフト54の前端部がユニバーサルジョイント56を介して、フロントアクスルケース38の後面から後方に突出して該フロントアクスルケース38に動力を入力する前後方向の入力軸(図示しない)に動力伝動可能に連結されている。このようにして、トランスミッションは、フロントアクスルケース38の後方且つリヤアクスルケース39の前方に配置されている。
後側昇降機構42は、リヤアクスルケース39とリヤフレーム12(具体的には、支持枠24)とを左右でそれぞれ連結する一対のリンク機構57,57と、支持枠24側(具体的には、支持枠24から後方斜め上方に突出する後部ブラケット58)と、リヤアクスルケース39の左右方向中途部の上面側(具体的には、横フレーム44の左右方向中途側)との間に介設されて上下方向に伸縮作動する油圧式のアクチュエータであるリヤ昇降シリンダ59とを備えている。
左右の各リンク機構57は、側面視でくの字状をなすように上下一対のリンク57a,57bが上下回動自在に連結されている。また、リヤ昇降シリンダ59の上下の端部は、後部ブラケット58と、横フレーム44とにそれぞれ回転自在に連結されている。
リヤ昇降シリンダ59を伸長作動させると、各リンク機構57のリンク57a,57bの曲げ角が大きくなり(より直線に近い形になり)、左右のファイナルケース43,43が一体的に下方側に揺動して、各後輪2が走行機体3に対して下降作動する。一方、リヤ昇降シリンダ59を縮小作動させると、各リンク機構57のリンク57a,57bの曲げ角が小さくなり(更に折れ曲がり)、左右のファイナルケース43,43が一体的に上方側に揺動して、各後輪2が走行機体3に対して上昇作動する。
言換えると、リヤ昇降シリンダ59の伸縮作動によって、走行機体3の後部側が後輪2に対して昇降作動し、リヤアクスルケース39及び一対の後輪2,2は、ファイナルケース43の上記揺動支点43aを中心とした円弧軌跡に沿って上下に移動する。
前側昇降機構41は、ボックスフレーム11の前寄り位置(前側)に配設され、下部フレーム19を跨いだ状態のフロントアクスルケース38を、ステップフレーム14と下部フレーム19との間で昇降自在に支持している。
具体的な構成を説明すると、この前側昇降機構41は、上下方向に延びる棒状の左右一対の前側スライドレール(縦フレーム)61と、上下方向に延びる棒状の左右一対の後側スライドレール(縦フレーム)62と、該前後左右の計4本のスライドレール61,61,62,62にスライド自在に支持された単一のスライド体63と、スライド体63を昇降駆動させる油圧式のアクチュエータであるフロント昇降シリンダ64とを備えている。ちなみに、この前後のスライドレール61,62と、前部枠17とは、ステップフレーム14と、下部フレーム19とを連結して固定する上下方向の縦フレームとして機能している。
左右の各前側スライドレール61は、その両端部が、ステップフレーム14の前端部と、下部フレーム19の前端側に固設された前側固定ブラケット66とによって固定され、全体が若干後方に傾いている。一方、左右の各後側スライドレール62は、その両端部が、ステップフレーム14の前後方向中途部と、下部フレーム19の前後方向中途側に固設された後側固定ブラケット67とによって固定され、全体が若干後方に傾いている。また、この4つのスライドレール61,61,62,62は、互いに平行となるように姿勢が定められている。
スライド体63は、スライドレール61,62に挿通される支持スリーブ63aを介して、該スライドレール61,62の軸方向にスライド自在に支持されている。このようにして、支持スリーブ63a,63bによりスライドレール61,62方向にスライド自在に支持されたスライド体63は、左右方向に延びる上述したフロントアクスルケース38の前面の左右両側端部と、後面の左右両側端部とにボルト固定され、これによって、フロントアクスルケース38は、スライドレール61,62方向にスライド自在(昇降自在)に車台フレーム6に支持されている。ちなみに、このスライド体63は、前後に分割成形されている他、後側部分は、さらに左右にも分割成形されている。
フロント昇降シリンダ64は、上下方向に伸縮するように姿勢が定められ、このフロント昇降シリンダ64の上端部は、ボックスフレーム11の上面前端部から上方に一体的に突設された逆L字状の支持ブラケット68に前後回動自在に支持される一方で、該フロント昇降シリンダ64の下端部は、スライド体63の左右方向中途部に前後回動自在に支持されている。
また、ステッププレート16の前端部及びステップカバー34の前後方向中途側には、切欠き状の貫通部69が形成され、この貫通部69に挿通されたフロント昇降シリンダ64は、その上部側が床面8aから操縦席8側に突出しており、この突出部分が、カバー体71によってカバーされている。ちなみに、このフロント昇降シリンダ64及びカバー体71は、ステイリングハンドルの直下(言換えると、平面視で、床面8aの前端部の左右方向中央部)に配置されているため、フロント昇降シリンダ64及びそのカバー体71が、オペレータの足元で行われるペダル操作等の邪魔になることが効率的に防止され、操縦席8でのスムーズな操縦が容易になる。
フロント昇降シリンダ64を伸長作動させると、フロントアクスルケース38がスライドレール61,62に沿って下降し、前輪1が走行機体2に対して下降作動する。一方、フロント昇降シリンダ64を縮小作動させると、フロントアクスルケース38がスライドレール61,62に沿って上昇し、前輪1が走行機体2に対して上昇作動する。言換えると、フロント昇降シリンダ64の伸縮作動によって、走行機体2の前部側が前輪1に対して昇降作動する。
以上のように、前後のアクスルケース38,39毎に個別に設けられた昇降シリンダ59,64によって、走行機体3の前後を各別に車輪1,2に対して昇降駆動させることが可能になる。しかも、各アクスルケース38,39は、左右の車輪1,1,2,2が一体で昇降される構造を有しているため、アクスルケース38,39毎に1つのアクチュエータ59,64を用意すればよく、構成も簡略化できる。
また、この2つの昇降シリンダ59,64は、手動式または電磁式の油圧バルブによる圧油の供給・排出によって、伸縮制御が行われる。例えば、操縦席8に乗込んだオペレータの操作具を介した手動操作によって、この2つの昇降シリンダ59,64を伸縮させ、走行機体3の前後を昇降させてもよいし、マイコン等から構成される制御部によって、この2つの昇降シリンダ59,64の伸縮を制御してもよし、この手動操作と、自動制御を組合せて用いてもよい。
ちなみに、制御部によって、上記2つの昇降シリンダ59,64を制御する場合、走行機体3の前後傾斜姿勢を検出するジャイロセンサ等の傾斜検出手段を、制御部の入力側に接続し、この傾斜検出手段によって、圃場や路上等の走行面の凹凸に関係なく、走行機体3を予め定めた所定の姿勢(具体的には、前後水平姿勢)に保持させるような制御も可能になる。
また、この農用車両が畦等の段差を乗り越える場合、まず、自動制御又は手動操作によって、走行機体3の前部側を前輪1に対して下降駆動させるとともに、後部側を後輪2に対して上昇駆動させることにより、全体を前下がり傾斜させた後に前進走行させて前輪1を段差の頂部に乗り上げさせる。
続けて、走行機体3をさらに前進走行させ、前輪1が段差を乗り越えた時点で、今度は、自動制御又は手動操作によって、走行機体3の前部側を前輪1に対して上昇駆動させるとともに、後部側を後輪2に対して下降駆動させることにより、全体を前上がり傾斜させた後に前進走行させて、今度は後輪2を段差の頂部に乗り上げさせる。
続けて、走行機体3をさらに前進走行させ、後輪2が段差を乗り越えた時点で、今度は、自動制御又は手動操作によって、走行機体3の前部側及び後部側を前後輪1,2に対して上昇駆動させ、引続き前進走行させる。
このように走行機体3の前後傾斜を適宜制御することにより、オペレータが本農用車両から降りることなく、乗車したまま畦等の段差を乗り越えることが可能になる。
また、走行機体3の前部及び後部を同時に同一方向に昇降させることにより、走行機体3を、水平状態を維持させたまま、前後輪1,2に対して昇降させることが可能である。このため、圃場等での走行の際には、走行機体3を上昇させて泥等の操縦席8への入り込みを防止する(図3参照)。一方、路上での高速走行時には、安定性を重視するため、走行機体3を下降させることが可能である(図6参照)。
1 前輪(車輪)
2 後輪(車輪)
3 走行機体(機体)
6 車台フレーム(枠体)
8 操縦席(操縦部)
8a 床面(フロアステップ)
9 エンジン(動力源)
11 ボックスフレーム(箱状フレーム)
14 ステップフレーム
17 前部枠(縦フレーム)
19 下部フレーム
38 フロントアクスルケース(アクスルケース)
39 リヤアクスルケース(アクスルケース)
41 昇降機構
59 リヤ昇降シリンダ(アクチュエータ,昇降シリンダ)
61 前側スライドレール(縦フレーム)
62 後側スライドレール(縦フレーム)
64 フロント昇降シリンダ(アクチュエータ,昇降シリンダ)

Claims (4)

  1. オペレータが乗込む操縦席(8)を有する走行機体(3)における枠体(6)に、フロントアクスルケース(38)及びリヤアクスルケース(39)を昇降可能に支持した農用車両の車輪昇降装置において、左右の前輪(1,1)用に単一のフロントアクスルケース(38)を一体的に形成し、左右の後輪(2,2)用に単一のリヤアクスルケース(39)を一体的に形成し、前記フロントアクスルケース(38)及びリヤアクスルケース(39)を昇降駆動させるアクチュエータ(59,64)を、該2つのアクスルケース(38,39)毎に設けた農用車両の車輪昇降装置。
  2. 前記フロントアクスルケース(38)を上下方向にスライド可能に走行機体(3)の上記枠体(6)に支持した請求項1に記載の農用車両の車輪昇降装置。
  3. 前記枠体(6)は、操縦席(8)の床面(8a)側のステップフレーム(14)と、該ステップフレーム(14)の下方に位置して前後方向に延びる下部フレーム(19)と、該ステップフレーム(14)と下部フレーム(19)とを連結固定する上下方向の複数の縦フレーム(17,61,62)とを備え、前記フロントアクスルケース(38)を、下部フレーム(19)を跨ぐようにしてステップフレーム(14)と該下部フレーム(19)との間に上下スライド自在に支持した請求項2に記載の農用車両の車輪昇降装置。
  4. エンジン(9)からの動力を前後輪(1,2)に伝動する走行変速装置を備え、該エンジン(9)及び走行変速装置を、前記フロントアクスルケース(38)とリヤアクスルケース(39)との間に配置した請求項1乃至3の何れかに記載の農用車両の車輪昇降装置。
JP2013030053A 2013-02-19 2013-02-19 農用車両の車輪昇降装置 Pending JP2014158424A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013030053A JP2014158424A (ja) 2013-02-19 2013-02-19 農用車両の車輪昇降装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013030053A JP2014158424A (ja) 2013-02-19 2013-02-19 農用車両の車輪昇降装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014158424A true JP2014158424A (ja) 2014-09-04

Family

ID=51610720

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013030053A Pending JP2014158424A (ja) 2013-02-19 2013-02-19 農用車両の車輪昇降装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014158424A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111315600A (zh) * 2018-12-21 2020-06-19 深圳市大疆创新科技有限公司 悬挂机构、升降装置以及车辆

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59156806U (ja) * 1983-04-07 1984-10-22 ヤンマー農機株式会社 トラクタにおけるフロントアクスル部の上下位置調整機構
JPS60128874U (ja) * 1984-02-09 1985-08-29 セイレイ工業株式会社 農用4輪トラクタ
JPS6435106U (ja) * 1987-08-28 1989-03-03
JPH0474106U (ja) * 1990-11-07 1992-06-29
JPH0559750A (ja) * 1991-08-30 1993-03-09 Iseki & Co Ltd 作業機を昇降可能に装着する走行車両
JPH0781343A (ja) * 1993-09-13 1995-03-28 Kubota Corp 作業車の前輪支持構造
JPH07170817A (ja) * 1993-12-21 1995-07-11 Iseki & Co Ltd 乗用型農作業機
JPH0870644A (ja) * 1994-09-07 1996-03-19 Kubota Corp 3条植え乗用型田植機
JP2000152708A (ja) * 1988-04-04 2000-06-06 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 乗用型田植機
JP2004203356A (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Kubota Corp 乗用型作業車

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59156806U (ja) * 1983-04-07 1984-10-22 ヤンマー農機株式会社 トラクタにおけるフロントアクスル部の上下位置調整機構
JPS60128874U (ja) * 1984-02-09 1985-08-29 セイレイ工業株式会社 農用4輪トラクタ
JPS6435106U (ja) * 1987-08-28 1989-03-03
JP2000152708A (ja) * 1988-04-04 2000-06-06 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 乗用型田植機
JPH0474106U (ja) * 1990-11-07 1992-06-29
JPH0559750A (ja) * 1991-08-30 1993-03-09 Iseki & Co Ltd 作業機を昇降可能に装着する走行車両
JPH0781343A (ja) * 1993-09-13 1995-03-28 Kubota Corp 作業車の前輪支持構造
JPH07170817A (ja) * 1993-12-21 1995-07-11 Iseki & Co Ltd 乗用型農作業機
JPH0870644A (ja) * 1994-09-07 1996-03-19 Kubota Corp 3条植え乗用型田植機
JP2004203356A (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Kubota Corp 乗用型作業車

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111315600A (zh) * 2018-12-21 2020-06-19 深圳市大疆创新科技有限公司 悬挂机构、升降装置以及车辆

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6702999B2 (ja) 作業車両
JP3828856B2 (ja) スキッドステアローダ
KR20110093701A (ko) 작업 기계
JP6782526B2 (ja) 作業車両
KR20110093702A (ko) 작업 기계
US20190127194A1 (en) Excavator man-lift
JP5569188B2 (ja) 作業車両の無段変速操作装置
JP5658019B2 (ja) 農作業用トラクタ
JP2014158424A (ja) 農用車両の車輪昇降装置
JP4117273B2 (ja) ローダのリンク機構
JP2006256437A (ja) 軌道走行可能な作業車両のガイド輪昇降機構
JP4520338B2 (ja) 軌道走行可能な作業車両
JP7224279B2 (ja) 作業車
JP6794097B2 (ja) トラクタ
JP2014227061A (ja) 作業車両
JP7263930B2 (ja) 遠隔操作装置の配置構造
KR20190140914A (ko) 로더의 기계적 구동 제어기
JP2020076243A (ja) 作業車両
US20240100931A1 (en) Work Vehicle
JP6815228B2 (ja) 作業車
JP6587642B2 (ja) 牽引式グレーダ及び整地システム
JP2003088218A (ja) ミッドマウントモアの昇降装置
JP5730707B2 (ja) 作業車両
JP2006335094A (ja) 作業車のステアリング装置
JP2537402Y2 (ja) クローラ走行車輌

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20151215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160829

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160906

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170307