JP2014150923A - マットレス用シーツ - Google Patents

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JP2014150923A JP2013022019A JP2013022019A JP2014150923A JP 2014150923 A JP2014150923 A JP 2014150923A JP 2013022019 A JP2013022019 A JP 2013022019A JP 2013022019 A JP2013022019 A JP 2013022019A JP 2014150923 A JP2014150923 A JP 2014150923A
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孝正 荒井
Takuya Kotani
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Abstract

【課題】マットレス用シーツが洗濯により縮んだり経年により縮んでも、マットレスに対して着脱可能に容易に装着することができるマットレス用シーツを提供する。
【解決手段】マットレス用シーツ1は、ニット材のシーツ本体部2と、シーツ本体部2の短手方向Yの第1側部に設けられて、マットレス100の一方の短手方向の側面部と裏面側を覆うニット材の布により形成された第1被覆部11と、シーツ本体部2の短手方向Yの第2側部に設けられて、マットレス100の他方の短手方向の側面部と裏面側を覆うニット材の布により形成された第2被覆部12と、を有し、第1被覆部11の伸縮方向と第2被覆部12の伸縮方向は、シーツ本体部2の短手方向Yに対して斜めに設定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、病院用ベッド等で使用されているマットレスやエアーマット等を覆うように着脱可能に装着される、袋状に形成されたボックス状タイプのマットレス用シーツに関する。
病院用ベッド等で使用されている直方体形状のマットレスには、マットレス用シーツが、このマットレスを覆うようにして着脱可能に装着されている。このマットレス用シーツには、シーツを立体的にするための縫製がなされないシート状タイプのものと、マットレスを立体的に覆うために袋状に縫製されたボックス状タイプのものがある。
シート状タイプのマットレス用シーツは、マットレス用シーツの前後・左右の側部をマットレスの下側に押し込んで保持するようになっており、その装着作業には手間がかかる。しかも、シート状タイプのマットレス用シーツを用いると、使用者(就寝者、患者)の寝返り等によってマットレス用シーツがずれ易く、この乱れたシーツを直すにはさらに手間が掛かるという問題がある。
一方、ボックス状タイプのマットレス用シーツは、一面にマットレスを出し入れする開口部を形成したボックス状に縫製し、この開口部の周縁にゴムを取り付けた構造のものが多い。このように、ボックス状タイプのマットレス用シーツには、開口部の周縁にゴムが有るために折り畳みにくく、高温での業務用クリーニングを繰り返して行うことに伴って、この高温の業務用クリーニング洗剤によりゴムが劣化するという問題がある。
そこで、特許文献1には、開口部の周囲にゴムを設けないボックス状タイプのマットレス用シーツが、提案されている。特許文献1に記載されているボックス状タイプのマットレス用シーツをマットレスに対して着脱可能に装着できるようにするために、ニット材(編み物材)の布を使用している。ニット材の布は、例えば横方向に伸び縮みするものの、縦方向にはあまり伸び縮みしないものである。このようなニット材の布の特性を利用して、ボックス状タイプのマットレス用シーツは、マットレスに対する着脱作業を容易にしている。
特開2010−273828号公報
ところが、上述した特許文献1に記載のマットレス用シーツは、洗濯する度に縮むので、経年によっても縮む。このため、マットレス用シーツをマットレスの縮み量は、横方向(幅方向)の長さは、もともと縦方向(長さ方向)の長さに比べて短いので、マットレス用シーツをマットレスに着脱可能に装着する作業においてさほど問題は生じないが、縦方向(長さ方向)の長さはかなり縮む。このため、ボックス状タイプのマットレス用シーツは、マットレスに装着することが容易ではない。
また、さらに褥瘡防止のために、通常のマットレスの上にさらにエアーマットを重ねて使用する場合があるが、このように厚みの増した場合であっても、マットレスとエアーマットの側面を覆うように装着可能なマットレス用シーツが求められている。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、マットレス用シーツが洗濯により縮んだり経年により縮んでも、厚みの増したマットレスに対しても、着脱可能にかつ容易に装着することができるマットレス用シーツを提供することにある。
上記課題を達成するため、請求項1に記載のマットレス用シーツは、直方体形状のマットレスに着脱可能に装着されるニット材のボックス状タイプのマットレス用シーツであって、前記マットレスの上面部を覆う表面部と、前記マットレスの長手方向の一方の側面部と裏面側を覆う第1覆い部分と、前記マットレスの長手方向の他方の側面部と裏面側を覆う第2覆い部分とを有する1枚の前記ニット材の布により形成されたシーツ本体部と、前記シーツ本体部の短手方向の第1側部に設けられて、前記マットレスの一方の短手方向の側面部と裏面側を覆う前記ニット材の布により形成された第1被覆部と、前記シーツ本体部の短手方向の第2側部に設けられて、前記マットレスの他方の短手方向の側面部と裏面側を覆う前記ニット材の布により形成された第2被覆部と、を有し、前記第1被覆部の伸縮方向と前記第2被覆部の伸縮方向は、前記シーツ本体部の短手方向に対して斜めに設定されていることを要旨とする。
請求項1に記載のマットレス用シーツでは、ニット材で作られているニット材のマットレス用シーツは、第1被覆部と第2被覆部を有しており、第1被覆部の伸縮方向と第2被覆部の伸縮方向は、シーツ本体部の短手方向に対して斜めに設定されている。このため、マットレス用シーツが洗濯により縮んだり経年により縮んでも、マットレス用シーツをマットレスに装着する際に、第1被覆部と第2被覆部を斜め方向に伸ばすことで、マットレスに対して着脱可能に容易に装着することができる。
請求項2に記載のマットレス用シーツでは、前記第1被覆部と前記第2被覆部は、前記シーツ本体部の短手方向に対して斜めに設定された前記伸縮方向を有する第1領域部と、前記シーツ本体部の短手方向に対して斜めに設定された前記伸縮方向を有して前記第1領域部に突き合わせて接合された第2領域部と、をそれぞれ有し、前記第1領域部の前記伸縮方向と前記第2領域部の前記伸縮方向は、逆向きであることを要旨とする。
請求項2に記載のマットレス用シーツでは、第1被覆部あるいは第2被覆部の中央部を引っ張ることで第1被覆部あるいは第2被覆部を伸ばしながら、マットレスの角部を収容しながら容易に納めることができる。
前記シーツ本体部と前記第1被覆部と前記第2被覆部には、導電糸が編み込まれていることを要旨とする。
請求項3に記載のマットレス用シーツでは、使用者(就寝者)が就寝している時や、シーツ交換作業者がシーツを交換(ベッドメイキング)している時に、静電気が溜まらない。このため、使用者(就寝者)やシーツ交換作業者は、不快な静電気の影響を受けることが無くなる。また、マットレス用シーツには静電気により埃や花粉をも寄せ付けない。
本発明によれば、マットレス用シーツが洗濯により縮んだり経年により縮んでも、マットレスに対して着脱可能に容易に装着することができるマットレス用シーツを提供できる。
本発明のマットレス用シーツの実施形態とマットレスの例を示す斜視図である。 図1に示すマットレス用シーツの平面図である。 マットレスに対してマットレス用シーツを装着した例を示す斜視図である。 図1に示すマットレス用シーツの展開図である。 マットレス用シーツをマットレスに装着する作業手順の例を示す図である。
以下、図面を用いて、本発明を実施するための形態(以下、実施形態と称する)を説明する。
図1は、本発明のマットレス用シーツの実施形態とマットレスの例を示す斜視図である。図2は、図1に示すマットレス用シーツの平面図である。図3は、マットレスに対して図1に示すマットレス用シーツを装着した例を示す斜視図である。図4は、図1に示すマットレス用シーツの展開図である。図1から図4では、マットレス用シーツ1の構造を示すために、マットレス用シーツ1の裏面側を示している。
図1と図3に示すように、マットレス用シーツ1は、業務用のシーツであり、例えば病院用ベッド等で使用されているマットレス100に対して着脱可能に装着されることで、マットレス100を覆う。このマットレス100は直方体形状を有し、上面部101と、下面部102と、長手方向(長さ方向)Tに沿った左右の側面部103,104と、短手方向(幅方向)Sに沿った上下の側面部105,106を有している。この側面部103から側面部106の厚みは、例えば8cmであるが、特に限定されない。
図1に示すマットレス用シーツ1は、伸縮可能なニット材(編み物材)の布による作られている。このニット材は、伸縮性を有し、使用者(就寝者、患者)の身体になじむ材質である。ニット材は、ループによって面積を作り、このループにより伸び縮みをしたり、しなやかさを生じたり、ふくらみを生じる。マットレス用シーツ1の材質は、化学繊維例えばポリエステル100%の布、あるいは綿混紡の布等で作られているが、材質は特に限定されない。マットレス用シーツ1の長手方向(長さ方向)Xの長さは、例えば191cmから200cmの範囲であり、短手方向(幅方向)Yの幅は、例えば83cmから100cmの範囲である。
図1と図4に示すように、マットレス用シーツ1は、1枚のニット材の布から形成されているシーツ本体部2と、別のニット材の布から形成されている第1被覆部11と、さらに別のニット材の布から形成されている第2被覆部12と、を有している。図4に示すように、シーツ本体部2は、1枚のニット材の布を裁断してほぼ長方形状に形成されている。第1被覆部11と第2被覆部12は、それぞれシーツ本体部2とは別のニット材の布によりほぼ長方形状に形成されており、後で説明するが、第1被覆部11と第2被覆部12はシーツ本体部2に対して糸により縫合されている。
まず、図4と図1を参照して、シーツ本体部2の形状と機能を説明する。
図4の展開図に示すように、マットレス用シーツ1のシーツ本体部2は、すでに説明したように、1枚のニット材の布により形成されている。このマットレス用シーツ1のシーツ本体部2は、長方形状の表面部3と、ほぼ長方形状の第1覆い部分21と、ほぼ長方形状の第2覆い部分22と、を有している。
図4に示すシーツ本体部2の表面部3は、長手方向(長さ方向)Xと、短手方向(幅方向)Yに沿って形成された長方形の部材である。図1では、マットレス用シーツ1の構造を明示するために、シーツ本体部2の表面部3の内面側を示しているが、図1において、このシーツ本体部2を内面側から表面側にしてマットレス100を覆う。従って、シーツ本体部2の表面部3は、図1に示すマットレス100の上面部101を覆う。このシーツ本体部2の表面部3は、長手方向(長さ方向)Xに沿った左右の側部3A,3Bと、短手方向(幅方向)Yの上下の側部3C、3Dを有している。左右の側部3A,3Bは、それぞれ第1覆い部分21と第2覆い部分22を折り返すための折り返し部である。上下の側部3C、3Dは、第1被覆部11と第2被覆部12にそれぞれ糸により縫合される部分である。
図1に示すシーツ本体部2の第1覆い部分21は、図1に示すマットレス100の右側の側面部104と下面部102側(裏面側)の一部分を覆う部分である。第1覆い部分21は、左側の側部3Aから連続して形成されている。図1に示すシーツ本体部2の第2覆い部分22は、図1に示すマットレス100の左側の側面部103と下面部102側(裏面側)の一部分を覆う部分である。第2覆い部分22は、右側の側部3Bから連続して形成されている。
図4に示すように、第1覆い部分21は、側部21Aと、2つの傾斜した側部21Bと、2つの側部21Cを有する。側部21Aは、長手方向(長さ方向)Xに平行である。2つの傾斜した側部21Bは、側部21Aと側部21Cの間に形成されており、例えば長手方向(長さ方向)Xと短手方向(幅方向)Yに対して45度傾斜している。側部21Cは、傾斜した側部21Bと、側部3C(あるいは側部3D)の間に形成されており、短手方向(幅方向)Yに平行である。
一方、図4に示すように、第2覆い部分22は、側部22Aと、2つの傾斜した側部22Bと、2つの側部22Cを有する。側部22Aは、長手方向(長さ方向)Xに平行である。2つの傾斜した側部22Bは、側部22Aと側部22Cの間に形成されており、例えば長手方向(長さ方向)Xと短手方向(幅方向)Yに対して45度傾斜している。側部22Cは、傾斜した側部22Bと側部3C(あるいは側部3D)の間に形成されており、短手方向(幅方向)Yに平行である。
なお、図4に示す上下の側部21Cと上下の側部22Cは、伸長することで、図1に示すマットレス100の厚みDを有する側面部103,104を収容するために設けられている部分である。
図4に示すように、シーツ本体部2は、表面部3と、第1覆い部分21と、第2覆い部分22を有しているが、シーツ本体部2は、表面部3と第1覆い部分21と第2覆い部分22に渡って、短手方向(幅方向)Yに沿って伸縮可能であるが、長手方向(長さ方向)Xに沿っては伸縮し難くなっている。これにより、洗濯を繰り返しても、あるいは経年によっても、シーツ本体部2が長手方向(長さ方向)Xには縮み難いようになっている。
しかも、シーツ本体部2は、表面部3と第1覆い部分21と第2覆い部分22に渡って、導電糸30が例えばY方向に沿って織り込まれている。導電糸30の織り込まれている方向と、シーツ本体部2の伸縮できる方向は、共に短手方向(幅方向)Yである。
このように、シーツ本体部2の表面部3と第1覆い部分21と第2覆い部分22の全面に渡って、導電糸30が織り込まれていることにより、使用者(就寝者)が就寝している時や、シーツ交換作業者がシーツを交換(ベッドメイキング)している時に、静電気が溜まらない。このため、使用者(就寝者)やシーツ交換作業者は、不快な静電気の影響を受けることが無くなる効果がある。また、シーツ本体部2には、導電糸30が織り込まれているので、静電気により埃や花粉をも寄せ付けない効果がある。
次に、図4と図1を参照して、マットレス用シーツ1の第1被覆部11と、第2被覆部12の形状と機能を説明する。第1被覆部11と第2被覆部12は、シーツ本体部2とは別のニット材の布により、それぞれ形成されている。
図4に示すように、マットレス用シーツ1の第1被覆部11と第2被覆部12は、上下対称形状を有する。第1被覆部11は、図1に示すマットレス100の上側の側面部105と下面部102の一部分を覆う部分である。第2被覆部12は、図1に示すマットレス100の下側の側面部106と下面部102の一部分を覆う部分である。
図4に示すように、第1被覆部11は、第1領域部41と、第2領域部42を有している。第1領域部41と第2領域部42は、側部51と、2つの傾斜した側部52と、2つの側部53を有している。第1領域部41と第2領域部42は、縫合部54に関して左右対称形状を有している。側部51は、短手方向(幅方向)Yに平行であり、傾斜した側部52は、長手方向(長さ方向)Xと短手方向(幅方向)Yに対して45度傾いている。左右の側部53は、長手方向(長さ方向)Xに平行である。図4に示すように、第1領域部41と第2領域部42は、シーツ本体部2の表面部3の上の側部3Cに対して、糸による縫合部54,55により結合されている。
一方、図4に示すように、第2被覆部12は、第1領域部71と、第2領域部72を有している。第1領域部71と第2領域部72は、側部61と、2つの傾斜した側部62と、2つの側部63を有している。第1領域部71と第2領域部72は、縫合部64に関して左右対称形状を有している。側部61は、短手方向(幅方向)Yに平行であり、傾斜した側部62は、長手方向(長さ方向)Xと短手方向(幅方向)Yに対して45度傾いている。左右の側部63は、長手方向(長さ方向)Xに平行である。図4に示すように、第1領域部71と第2領域部72は、シーツ本体部2の表面部3の下の側部3Dに対して、糸による縫合部64,65により結合されている。
図4に示す左右の側部53と左右の側部63は、伸長することで、図1に示すマットレス100の厚みDを有する側面部105,106を収容するために設けられている部分である。
図4と図2に示すように、第1被覆部11の第1領域部41は、Z1方向に伸縮可能であるが、Z1方向と直交する方向に沿っては伸縮し難くなっている。しかも、第1領域部41には、Z1方向に沿って、導電糸31が織り込まれている。また、図4と図2に示すように、第1被覆部11の第2領域部42は、Z2方向に伸縮可能であるが、Z2方向と直交する方向に沿っては伸縮し難くなっている。しかも、第2領域部42には、Z2方向に沿って、導電糸32が織り込まれている。これらのZ1方向とZ2方向は、逆方向であり、互いに交差する方向である。Z1方向とZ2方向は、例えば長手方向(長さ方向)Xと短手方向(幅方向)Yに対して45度傾いている。
同様にして、図4と図2に示すように、第2被覆部12の第1領域部71は、Z3方向に伸縮可能であるが、Z3方向と直交する方向に沿っては伸縮し難くなっている。しかも、第1領域部71には、Z3方向に沿って、導電糸31が織り込まれている。また、図4と図2に示すように、第2被覆部12の第2領域部72は、Z4方向に伸縮可能であるが、Z4方向と直交する方向に沿っては伸縮し難くなっている。しかも、第2領域部72には、Z4方向に沿って、導電糸32が織り込まれている。これらのZ3方向とZ4方向は、逆方向であり、互いに交差する方向である。Z3方向とZ4方向は、例えば長手方向(長さ方向)Xと短手方向(幅方向)Yに対して45度傾いている。
ところで、ニット材で作られているマットレス用シーツは、特に12月から3月の乾燥している時期では静電気が発生し易い。そこで、シーツ本体部2と第1被覆部11と第2被覆部12には、全領域に渡って導電糸30、31,32が織り込まれている。このため、使用者(就寝者)が就寝している時や、シーツ交換作業者がシーツを交換(ベッドメイキング)している時に、マットレス用シーツ1には静電気が溜まらない。このため、使用者(就寝者)やシーツ交換作業者は、不快な静電気の影響を受けることが無くなる効果がある。また、マットレス用シーツ1には、静電気が原因となる埃や花粉をも寄せ付けない効果がある。
図2に示すように、上側の第1被覆部11では、側部21Cと側部53は、糸による縫合部分80により結合され、傾斜した側部21Bと側部52は、糸による縫合部分80により結合されている。しかも、第1被覆部11では、側部22Cと側部53は、糸による縫合部分80により結合され、傾斜した側部22Bと傾斜した側部52は、糸による縫合部分80により結合されている。
同様にして、図2に示すように、下側の第2被覆部12では、側部21Cと側部63は、糸による縫合部分80により結合され、傾斜した側部21Bと傾斜した側部62は、糸による縫合部分80により結合されている。しかも、第2被覆部12では、側部22Cと側部63は、糸による縫合部分80により結合され、傾斜した側部22Bと傾斜した側部62は、糸による縫合部分80により結合されている。なお、図2に示すように、第1覆い部分21と第2覆い部分22と第1被覆部11と第2被覆部12の各形成幅Wは、例えば20cmである。
これにより、図1と図2に示すように、マットレス用シーツ1は、X方向に沿った側部21A,22Aと、Y方向に沿った側部51、61により囲まれた長方形の開口部81を有している。図3に示すように、マットレス用シーツ1内には、この開口部81を通じてマットレス100を入れることができる。
次に、図1から図4および図5を参照して、マットレス用シーツ1の装着の仕方の例と、マットレス用シーツ1の機能を説明する。図5は、マットレス用シーツ1をマットレス100に装着する作業手順の例を示している。
図5(A)に示すように、使用者(例えば患者)が、マットレス100上に寝ている状態で、シーツ交換作業者は、使用者Mをマットレス100の片側(向こう側)に移して、反対側から使用済みのシーツ200を巻き込む。そして、シーツ交換作業者は、図1に示すマットレス用シーツ1のコーナ部C1からC4の内のコーナ部C1をマットレス100の角部B1に引っ掛ける。
次に、図5(B)に示すように、シーツ交換作業者は、マットレス100上にマットレス用シーツ1を伸ばしながら、図1に示すマットレス用シーツ1のコーナ部C4をマットレス100の角部B2に引っ掛ける。続いて、図5(C)に示すように、シーツ交換作業者は、使用者Mを、マットレス100上にマットレス用シーツ1を伸ばした側(手前側)に移して、使用済みのシーツ200を取り除く。そして、図1に示すマットレス用シーツ1のコーナ部C2をマットレス100の角部B3に引っ掛ける。
最後に、図5(D)に示すように、シーツ交換作業者は、マットレス100上にマットレス用シーツ1を伸ばしながら、図1に示すマットレス用シーツ1のコーナ部C3をマットレス100の角部B4に引っ掛けることで、マットレス100へのマットレス用シーツ1の装着作業が完了する。
図3はマットレス100の下面部102側を示しているが、マットレス100は、マットレス用シーツ1により覆うことができる。この場合に、マットレス用シーツ1は、マットレス100に対して、優れた伸縮性で床ずれの原因となる「シワ」の無い状態で自然に装着することができる。
図3に示すように、第1被覆部11は、第1領域部41と第2領域部42を有し、第2被覆部12は、第1領域部71と第2領域部72を有している。第1領域部41は、Z1方向に沿って斜め方向に伸縮でき、第2領域部42は、Z2方向に沿って斜め方向に伸縮できる。第1領域部41と第2領域部42がZ1、Z2方向に沿って斜め方向にそれぞれ伸縮できるので、シーツ交換作業者は、縫合部54付近を持つことで、マットレス用シーツ1のコーナ部C1、C2にマットレス200の角部B1、B3をそれぞれ引っ掛けるようにして、マットレス100を入れ込むことができる。
同様にして、図3に示すように、第1領域部71は、Z3方向に沿って斜め方向に伸縮でき、第2領域部72は、Z4方向に沿って斜め方向に伸縮できる。第1領域部71と第2領域部72がZ3、Z4方向に沿って斜め方向にそれぞれ伸縮できるので、シーツ交換作業者は、縫合部64付近を持つことで、マットレス用シーツ1のコーナ部C1、C2にマットレス200の角部B2、B4をそれぞれ引っ掛けるようにして、マットレス100を入れ込むことができる。従って、シーツ交換作業者は、マットレス用シーツ1の装着作業が軽く引くだけで簡単にしかもきれいに完了できる。
このように、第1領域部41(71)の伸縮方向と第2領域部42(72)の伸縮方向は、中央部(縫合部54,64)から見て逆向きであるので、シーツ交換作業者は、第1被覆部11あるいは第2被覆部12の例えば中央部(縫合部54,64)を引っ張ることで、第1被覆部11あるいは第2被覆部12を伸ばしながら、マットレス100の角部B1からB4を収容しながら、簡単に納めることができる。
また、図2に示すように、シーツ本体部2は、短手方向(幅方向)Yに沿って伸縮できるが、長手方向(長さ方向)Xに沿ってはあまり伸縮できないようにしているので、シーツ本体部2は、マットレス100の上面部101と側面部103,104と、そして下面部102に対して、「シワ」が生じないように装着できる。
上述したように、1人のシーツ交換作業者だけで、マットレス用シーツ1は、マットレス100に装着したり取り外す作業を、コストと手間をかけずに簡単に行うことができる。
マットレス用シーツ1は、伸縮性に優れたニット材を使用しているので、ギャッチベッド(背上げ・膝上げ・高さ調整等が可能なベッド)のフレキシブルな角度の変化や、低反発マットレス等の体圧分散性を持つマットレスに対しても、自在に装着することができ、シーツの装着時の「ズレ」が生じにくいので、「ズレ」による作業ストレスを最小限に抑えることができる。マットレス用シーツ1は、洗濯してもしわになり難く、速乾性に優れ、乾燥時間が短くて済むので、洗濯作業性が良い。
本発明の実施形態のマットレス用シーツ1は、マットレスの上面部を覆う表面部と、マットレスの長手方向の一方の側面部と裏面側を覆う第1覆い部分と、マットレスの長手方向の他方の側面部と裏面側を覆う第2覆い部分とを有する1枚のニット材の布により形成されたシーツ本体部と、シーツ本体部の短手方向の第1側部に設けられて、マットレスの一方の短手方向の側面部と裏面側を覆うニット材の布により形成された第1被覆部と、シーツ本体部の短手方向の第2側部に設けられて、マットレスの他方の短手方向の側面部と裏面側を覆うニット材の布により形成された第2被覆部と、を有し、第1被覆部の伸縮方向と第2被覆部の伸縮方向は、シーツ本体部の短手方向に対して斜めに設定されている。
これにより、ニット材で作られているニット材のマットレス用シーツは、第1被覆部と第2被覆部を有しており、第1被覆部の伸縮方向と第2被覆部の伸縮方向は、シーツ本体部の短手方向に対して斜めに設定されている。このため、マットレス用シーツが洗濯により縮んだり経年により縮んでも、マットレス用シーツをマットレスに装着する際に、第1被覆部と第2被覆部を斜め方向に伸ばすことで、マットレスに対して着脱可能に容易に装着することができる。
また、マットレス用シーツ1では、第1被覆部と第2被覆部は、シーツ本体部の短手方向に対して斜めに設定された伸縮方向を有する第1領域部と、シーツ本体部の短手方向に対して斜めに設定された伸縮方向を有して第1領域部に突き合わせて接合された第2領域部と、それぞれ有し、第1領域部の伸縮方向と第2領域部の伸縮方向は、逆向きである。
これにより、第1被覆部あるいは第2被覆部の中央部を引っ張ることで第1被覆部あるいは第2被覆部を伸ばしながら、マットレスの角部を収容しながら容易に納めることができる。
マットレス用シーツ1のシーツ本体部と第1被覆部と第2被覆部には、導電糸が編み込まれている。これにより、使用者(就寝者)が就寝している時や、シーツ交換作業者がシーツを交換(ベッドメイキング)している時に、マットレス用シーツ1には静電気が溜まらない。このため、使用者(就寝者)やシーツ交換作業者は、不快な静電気の影響を受けることが無くなる。また、マットレス用シーツ1には埃や花粉をも寄せ付けない。
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、各実施形態は一例であり、特許請求の範囲に記載される発明の範囲は、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更できるものである。
例えば、上述した本発明の実施形態では、導電糸は、マットレス用シーツ1の伸縮方向(Y方向)に沿って配置されているが、これに限らず伸縮方向と交差する方向に配置しても良い。
1 マットレス用シーツ
2 シーツ本体部
3 表面部
11 第1被覆部
12 第2被覆部
21 第1覆い部分
22 第2覆い部分
30 導電糸
31 導電糸
32 導電糸
41 第1被覆部の第1領域部
42 第1被覆部の第2領域部
71 第2被覆部の第1領域部
72 第2被覆部の第2領域部
100 マットレス

Claims (3)

  1. 直方体形状のマットレスに着脱可能に装着されるニット材のボックス状タイプのマットレス用シーツであって、
    前記マットレスの上面部を覆う表面部と、前記マットレスの長手方向の一方の側面部と裏面側を覆う第1覆い部分と、前記マットレスの長手方向の他方の側面部と裏面側を覆う第2覆い部分とを有する1枚の前記ニット材の布により形成されたシーツ本体部と、
    前記シーツ本体部の短手方向の第1側部に設けられて、前記マットレスの一方の短手方向の側面部と裏面側を覆う前記ニット材の布により形成された第1被覆部と、
    前記シーツ本体部の短手方向の第2側部に設けられて、前記マットレスの他方の短手方向の側面部と裏面側を覆う前記ニット材の布により形成された第2被覆部と、
    を有し、
    前記第1被覆部の伸縮方向と前記第2被覆部の伸縮方向は、前記シーツ本体部の短手方向に対して斜めに設定されていることを特徴とするマットレス用シーツ。
  2. 前記第1被覆部と前記第2被覆部は、前記シーツ本体部の短手方向に対して斜めに設定された前記伸縮方向を有する第1領域部と、前記シーツ本体部の短手方向に対して斜めに設定された前記伸縮方向を有して前記第1領域部に突き合わせて接合された第2領域部と、をそれぞれ有し、
    前記第1領域部の前記伸縮方向と前記第2領域部の前記伸縮方向は、逆向きであることを特徴とする請求項1に記載のマットレス用シーツ。
  3. 前記シーツ本体部と前記第1被覆部と前記第2被覆部には、導電糸が編み込まれていることを特徴とする請求項1または2に記載のマットレス用シーツ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021078963A (ja) * 2019-11-21 2021-05-27 株式会社チェリージャパン 寝具敷物用の敷物カバーの製造方法及び寝具敷物用の敷物カバー
KR102383541B1 (ko) * 2021-07-20 2022-04-08 염선자 일체형 주름 방지 매트리스 커버

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