JP2014148730A - 通電装置及び加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】連続的に搬送される線材を直接抵抗加熱によって加熱する加熱装置を小型化する。
【解決手段】加熱装置は、線材Wの搬送方向に間隔をあけて配置された第1通電装置10及び第2通電装置を備える。第1通電装置10及び第2通電装置の各々は、線材Wを外周面間に挟み込んで線材上を転動する一対のローラ20と、一対のローラを回転可能に支持し且つ線材搬送方向と直交する方向に互いに逆に並進移動させることによって一対のローラを線材に対して接離させる支持部22と、一対のローラに摺接し、線材に流す電流の電流経路に接続される接触部21とを有しており、支持部は、一対のローラの第1の端面側に隣設され、接触部は、一対のローラの第2の端面20aに摺接する。
【選択図】図3

Description

本発明は、直接抵抗加熱によって加熱される線材用の通電装置、及びこの通電装置を備える加熱装置に関する。
線材に対して焼き入れや焼鈍しといった熱処理を施し、あるいは鍛造加工を施す際に線材を加熱する加熱装置として、連続的に搬送される線材の搬送経路の一部区間において、この区間を走行している線材に電流を流し、直接抵抗加熱によって線材を加熱する加熱装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された加熱装置は、線材の搬送方向に間隔をあけて配置された2つのローラ対と、これら2つのローラ対間に配置された環状コアを有するトランスと、トランスを跨いで2つのローラ対を接続する導電部材とを備えている。線材はトランスの中央の孔を通過して搬送される。ローラ対は、線材を外周面間に挟み込み、搬送される線材上を転動する。
2つのローラ対、及び2つのローラ対を接続する導電部材、並びに2つのローラ対間を走行している線材によってトランスの二次巻線が構成される。トランスの一次巻線に交流電力を供給すると、電磁誘導によって、2つのローラ対間を走行している線材に電流が流れ、線材が加熱される。
特開昭63−128125号公報
線材の生産ラインにおける装置レイアウトの制約や、生産ラインの長さを短縮する観点から、加熱装置の小型化が要請され、特に線材搬送方向に加熱装置の小型化が要請されている。
加熱装置を小型化するには、例えばローラの径を小さくすることが考えられる。しかし、直接抵抗加熱によって線材を加熱するには多大な電流を線材に流す必要がある。ローラの径を小さくするとローラと線材との接触面積が縮小し、ローラと線材との間でスパークが発生する虞がある。そして、スパークが発生すると、線材表面にスパーク痕が生じ、線材の品質低下が懸念される。そのため、ローラの径を小さくすることは難しいと考えられていた。
本発明は、上述した事情に鑑みなされたものであり、直接抵抗加熱によって線材を加熱する加熱装置を小型化することを目的としている。
(1) 直接抵抗加熱によって加熱される線材用の通電装置であって、連続的に搬送される線材を外周面間に挟み込んで該線材上を転動する一対のローラと、前記一対のローラを回転可能に支持し、且つ前記一対のローラを前記線材の搬送方向と直交する方向に互いに逆に並進移動させることによって該一対のローラを前記線材に対して接離させる支持部と、前記一対のローラに摺接し、前記線材に流す電流の電流経路に接続される接触部と、を備え、前記支持部は、前記一対のローラの第1の端面側に隣設されており、前記接触部は、前記一対のローラの各々の前記第1の端面とは反対側の第2の端面に摺接する通電装置。
(2) 連続的に搬送される線材を直接抵抗加熱によって加熱する加熱装置であって、前記線材の搬送方向に間隔をあけて配置された第1通電装置及び第2通電装置と、前記第1通電装置及び前記第2通電装置を介して前記線材に電流を供給する電流供給部と、を備え、前記第1通電装置及び前記第2通電装置の各々は、前記線材を外周面間に挟み込んで該線材上を転動する一対のローラと、前記一対のローラを回転可能に支持し、且つ前記一対のローラを前記線材の搬送方向と直交する方向に互いに逆に並進移動させることによって該一対のローラを前記線材に対して接離させる支持部と、前記一対のローラに摺接し、前記線材に流す電流の電流経路に接続される接触部と、を有し、前記支持部は、前記一対のローラの第1の端面側に隣設されており、前記接触部は、前記一対のローラの各々の前記第1の端面とは反対側の第2の端面に摺接する加熱装置。
一対のローラを線材搬送方向と直交する方向に互いに逆に並進移動させてこれら一対のローラの外周面間に線材を挟み込み、一対のローラと線材との導通をとることにより、通電装置及びこの通電装置を備える加熱装置を線材搬送方向に小型化できる。
そして、一対のローラを並進移動させる支持部が隣設される側とは反対側のローラの端面に接触部を摺接させ、一対のローラと接触部との導通をとることにより、接触部の配置の自由度を高めることができる。それにより、接触部のローラからの線材搬送方向へのはみ出しを回避することができ、通電装置及び加熱装置を線材搬送方向に小型化できる。
本発明の実施形態を説明するための、加熱装置を備える線材の生産ラインの一例の構成を模式的に示す図である。 図1の生産ラインに設置された加熱装置の構成を模式的に示す図である。 図2の加熱装置に設けられた通電装置の構成を示す図である。 図2の加熱装置の変形例の構成を模式的に示す図である。 参考例としての通電装置の構成を示す図である。 図5の通電装置の構成を示す図である。
図1は、本発明の実施形態を説明するための、加熱装置を備える線材の生産ラインの一例の構成を示す。
図1に示す生産ラインは線材Wの伸線ラインであって、線材表面のスケール等を除去するショットブラスト装置1と、線材Wの曲がり癖等を矯正する矯正装置2と、加熱装置3と、線材Wを所望の断面形状に成形する引き抜き装置4とを備えており、これらの装置が線材Wの搬送方向に順に設置されている。
加熱装置3は、連続的に搬送される線材Wを、矯正装置2と引き抜き装置4との間において、直接抵抗加熱によって温間加工温度、即ち室温より高く線材材料の再結晶温度未満の温度まで加熱する。伸線加工は、一般的には冷間で行われるが、温間で行うことによって線材Wの割れを防止することができる。
図2は加熱装置3の構成を示す。
加熱装置3は、線材Wの搬送方向に間隔をあけて配置された第1通電装置10及び第2通電装置11と、第1通電装置10及び第2通電装置11を介して線材Wに電流を供給する電流供給部12とを備えている。
第1通電装置10及び第2通電装置11の各々は、線材Wを外周面間に挟み込み、連続的に搬送される線材W上を転動する一対のローラ20と、これらのローラ20に摺接する接触部21とを有している。
加熱装置3において、電流供給部12は、線材Wを挿通させる環状のコア30と、コア30に巻回された一次巻線31と、一次巻線31に交流電流を供給する電源32と、第1通電装置10及び第2通電装置11の各々の接触部21を互いに接続する導電部材33とで構成されている。
第1通電装置10及び第2通電装置11の各々の一対のローラ20及び接触部21、これら2つの接触部21を接続する導電部材33、並びに第1通電装置10と第2通電装置11との間を走行している線材Wによって、コア30を周回する二次巻線が形成される。一次巻線31に交流電力を供給すると、電磁誘導によって、二次巻線の一部をなす線材W、即ち第1通電装置10と第2通電装置11との間の加熱区間を走行している線材Wに電流が流れ、線材Wは直接抵抗加熱によって温間加工温度まで加熱される。
温間加工温度は、線材材料や線材Wに対する加工によって異なるが、例えば鋼線の鍛造加工であれば500℃程度である。また、鋼線をコイル状に成形してコイルばねを製造する場合に、鋼線をコイル状に成形するにあたり、焼入れ及び焼戻しが施された鋼線を550℃以下の温間加工温度にて加熱した状態でコイル状に成形する場合にも、加熱装置3を用いることができる。ここで使用される鋼線はオイルテンパー線であり、例えばSWOSC−B(ばね用シリコンクロム鋼オイルテンパー線)を基本に、必要に応じて特殊元素(例えばV(バナジウム)等)が添加された鋼線である。
図3は第1通電装置10の構成を示す。
第1通電装置10は、上述したとおり、一対のローラ20と、接触部21とを有しており、さらに一対のローラ20を回転可能に支持し且つ線材Wに対して接離させる支持部22を有している。
線材Wを温間加工温度まで加熱する加熱装置3では、焼き入れや焼鈍しといった熱処理の処理温度ないし熱間加工温度(線材材料の再結晶温度以上)まで加熱する場合に比べて、線材Wに流す電流が比較的小さく、加熱温度の影響が少ないため、加熱装置3の第1通電装置10では、ローラ20と線材Wとの間にスパークが発生しない範囲で、ローラ20の径が小さくされている。それにより、第1通電装置10は線材搬送方向に小型化される。
そして、ローラ20は、搬送される線材Wとの摩擦によって受動的に転動するアイドラとして構成されている。
直接抵抗加熱によって線材Wを熱処理温度ないし熱間加工温度まで加熱する場合に、上述したとおり、線材Wに流す電流や加熱温度との関係でローラの径を比較的大きくする必要があり、ローラの回転に要するトルクが大きい。そのため、典型的にはローラを回転駆動するモータが設けられ、ローラはモータによって回転駆動されて線材W上で能動的に転動する。これに対して、第1通電装置10では、線材Wに流す電流や加熱温度との関係でローラ20の径が比較的小さく、ローラ20の回転に要するトルクも小さいため、ローラ20をアイドラとして構成することが可能となる。換言すれば、ローラ20の径は、アイドラとして構成可能な程に小さくされている。
また、ローラ20をアイドラとして構成することによって、ローラ20を回転駆動するためのモータを省くことができる。それにより、第1通電装置10は小型化される。なお、ローラ20をアイドラとして構成することは必須ではなく、ローラ20の回転に要するトルクが小さくともローラ20を回転駆動するモータ(駆動部)を設けてもよい。
例えば、これまで線材の加熱温度によらずφ360mm程度のローラが用いられていたところ、下記の条件で線材を加熱する場合に、スパークを発生させずにローラ20の径をφ250mm程度に小さくできた。
線材材料 :鉄鋼
線径 :φ20mm max
搬送速度 :50m/min max
加熱温度 :温間加工温度範囲
支持部22は、一対のローラ20が並設された面内でこれらのローラ20を線材Wの搬送方向と直交する方向に互いに逆に並進移動させ、一対のローラ20が外周面間に線材Wを挟み込むように、一対のローラ20を線材Wに対して接近させ、また線材Wから離間させる。
支持部22はローラ20毎に設けられる直動機構を有しており、各直動機構は、ローラ20を回転可能に支持するガイドブロック40と、ローラ20の並進移動方向にガイドブロック40を移動可能に支持するガイドレール41と、ガイドブロック40を移動させる駆動源とを含んで構成されている。
ガイドブロック40を移動させる駆動源は、図示の例では、ガイドブロック40に接続されるピストンロッドを有する流体圧シリンダ42と、シリンダ42に空気等の作動流体を供給するポンプ(不図示)とで構成されている。
シリンダ42は、作動流体を介してポンプから伝達される圧力によってガイドブロック40を押圧し、ローラ20が線材Wに接近する向きにガイドブロック40を移動させる。また、シリンダ42にはピストンロッドを押し戻すバネ(不図示)が設けられており、シリンダ42は、その内部の圧力が解放されるのに伴ってローラ20を自動的に線材Wから離間させる。
なお、ガイドブロック40を移動させる駆動源は、ボールねじやラック・アンド・ピニオンなどを用いて構成することもできる。
一対のローラ20は、支持部22によって、線材Wの搬送方向と直交する方向に互いに逆に並進移動され、その外周面間に線材Wを挟み込む。それにより、一対のローラ20と線材Wとの導通がとられる。
このように、一対のローラ20の外周面間に線材Wを挟み込んで一対のローラ20と線材Wとの導通をとる際に、一対のローラ20を線材Wの搬送方向と直交する方向に互いに逆に並進移動させることにより、各ローラ20は線材搬送方向に変位せず、各ローラ20の線材搬送方向隣にスペースを設けておく必要がなくなる。それにより、第1通電装置10は線材搬送方向に小型化される。
以上のとおり構成された支持部22は、ローラ20の鉛直下に向く第1の端面側に隣設されている。
接触部21は、一対のローラ20に摺接する複数の接触子50と、これらの接触子50を保持する保持体51とを有している。接触子50は、ローラ20毎に1つ以上設けられ、対応するローラ20の鉛直上に向く第2の端面20aに接触した状態を保って位置を固定されており、ローラ20の転動に伴って第2の端面20aを相対的に摺動する。それにより、接触部21と一対のローラ20との導通がとられる。そして、これらの接触子50は、図示しないケーブル及び保持体51を介して導電部材33(図2参照)に電気的に接続される。
なお、ローラ20毎の接触子50の数は線材Wに流す電流に応じて適宜設定されるものであり、図示の例では、ローラ20毎に4つの接触子50が設けられている。
ここで、支持部22側を向くローラ20の第1の端面に接触子50を摺接させることもできるが、その場合に、第1の端面の中心部に重なる支持部22のガイドブロック40の移動軌跡を避けて接触子50を配置する必要があり、第1の端面の線材搬送方向寄りの縁部に接触子50を摺接させることとなる。そのため、特にローラ20が比較的小径な第1通電装置10においては、接触部21がローラ20から線材搬送方向にはみ出す可能性がある。
また、ローラ20の外周面に接触子50を摺接させる場合には、ローラ20の移動軌跡を避けて接触子50を配置する必要があることから、接触部21は、必然的にローラ20から線材搬送方向にはみ出すこととなる。
これに対し、接触子50をローラ20の第2の端面20aに摺接させて接触部21と一対のローラ20との導通をとるようにすれば、支持部22やローラ20と干渉することもないので接触部21の配置の自由度が高く、接触部21のローラ20からの線材搬送方向へのはみ出しを回避することができる。それにより、第1通電装置10は線材搬送方向に小型化される。
さらに、第1通電装置10において、接触子50は、対応するローラ20の第2の端面20aにおける中心部に摺接するように配置されている。それにより、接触子50の摺接に起因するトルクの増加を抑制することができ、アイドラとして構成されるローラ20を円滑に転動させることができる。
第2通電装置11は、上述した第1通電装置10と同一に構成されており、第1通電装置10と同様に小型化されている。
以上、説明したとおり、一対のローラ20を線材搬送方向と直交する方向に互いに逆に並進移動させてこれら一対のローラ20の外周面間に線材を挟み込み、一対のローラ20と線材Wとの導通をとることにより、通電装置10,11、及び通電装置10,11を備える加熱装置3を線材搬送方向に小型化できる。
そして、一対のローラ20を並進移動させる支持部22が隣設される側とは反対側のローラ20の第2の端面20aに接触子50を摺接させ、接触部21と一対のローラ20との導通をとることにより、接触部21の配置の自由度を高めることができる。それにより、接触部21のローラ20からの線材搬送方向へのはみ出しを回避することができ、通電装置10,11及び加熱装置3を線材搬送方向に小型化できる。
なお、上述した通電装置10,11の接触部21及び支持部22の構成は、直接抵抗加熱によって線材を熱処理温度ないし熱間加工温度まで加熱する加熱装置の通電装置にも適用可能であり、その場合にも加熱装置及び通電装置を小型化できる。
また、加熱装置において線材に電流を供給する電流供給部の構成は上述したものに限られない。図4に示す加熱装置103の電流供給部112は、電源132と、電源132を第1通電装置10及び第2通電装置11の各々の接触部21に接続する導電部材133とで構成されており、電源132から線材Wに電流が直接供給される。
図5及び図6は参考例としての通電装置の構成を示す。
図5及び図6に示す通電装置210は、一対のローラ220と、一対のローラ220に摺接する接触部221と、一対のローラ220を回転可能に支持し且つ線材Wに対して接離させる支持部222とを有している。
支持部222は、一対のローラ220が並設された面内でこれらのローラ220を互いに逆に揺動させ、一対のローラ220が外周面間に線材Wを挟み込むように、一対のローラ220を線材Wに対して接近させ、また線材Wから離間させる。
支持部222は、ローラ220毎に設けられる揺動機構を有しており、各揺動機構は、ローラ220を回転可能に支持するアーム240と、アーム240を揺動させる駆動源としてのシリンダ242とを含んで構成されている。
アーム240は、一方の端部240aにおいてローラ220を回転可能に支持しており、アーム240の他方の端部240bには、このアーム240の回転軸Oが設けられている。
シリンダ242は、ローラ220が線材Wに接近する向きに、ローラ220を支持したアーム240の端部240aを押圧する。それにより、ローラ220は、アーム240の回転軸Oを中心に揺動され、線材Wに接近する。
そして、一対のローラ220は、支持部222によって、互いに逆に揺動され、その外周面間に線材Wを挟み込む。それにより、一対のローラ220と線材Wとの導通がとられる。
以上のとおり構成された支持部222は、一対のローラ220の鉛直下に向く第1の端面220b側に隣設されている。
接触部221は、一対のローラ220に摺接する複数の接触子250と、これらの接触子250を保持する保持体251とを有している。接触子250は、ローラ220毎に1つ以上設けられ、対応するローラ220の鉛直下に向く第1の端面220bに接触した状態を保って位置を固定されており、ローラ220の転動に伴って第1の端面220bを相対的に摺動する。それにより、接触部221と一対のローラ220との導通がとられる。そして、これらの接触子250は、ケーブル252及び保持体251を介して、例えば上述した加熱装置3の導電部材33(図2参照)又は加熱装置103の導電部材133(図4参照)に電気的に接続される。
この通電装置210では、一対のローラ220が揺動されて線材搬送方向に変位するため、これらのローラ220の線材搬送方向隣にスペースSが設けられる。また、接触子250は、支持部222側を向くローラ220の第1の端面220bに摺接するため、支持部222のアーム240移動軌跡を避けて、第1の端面220bの線材搬送方向寄りの縁部に摺接するように配置されている。
以上のとおり構成された通電装置210では、接触子250が、ローラ220の鉛直下に向く第1の端面220bに摺接しており、塵埃やその他の異物がローラ220と接触子250との接触部に堆積することが防止される。よって、装置のメンテナンス性に優れる。
なお、この通電装置210においても、上述した通電装置10と同様に、一対のローラ220を線材搬送方向と直交する方向に互いに逆に並進移動させてこれら一対のローラ220の外周面間に線材を挟み込み、一対のローラ220と線材Wとの導通をとるようにしてもよい。それによれば、通電装置210を線材搬送方向に小型化することができる。
3 加熱装置
10 第1通電装置
11 第2通電装置
12 電流供給部
20 ローラ
20a ローラの第2の端面
21 接触部
22 支持部
30 コア
31 一次巻線
32 電源
33 導電部材
W 線材

Claims (7)

  1. 直接抵抗加熱によって加熱される線材用の通電装置であって、
    連続的に搬送される線材を外周面間に挟み込んで該線材上を転動する一対のローラと、
    前記一対のローラを回転可能に支持し、且つ前記一対のローラを前記線材の搬送方向と直交する方向に互いに逆に並進移動させることによって該一対のローラを前記線材に対して接離させる支持部と、
    前記一対のローラに摺接し、前記線材に流す電流の電流経路に接続される接触部と、
    を備え、
    前記支持部は、前記一対のローラの第1の端面側に隣設されており、
    前記接触部は、前記一対のローラの各々の前記第1の端面とは反対側の第2の端面に摺接する通電装置。
  2. 請求項1に記載の通電装置であって、
    温間加工温度まで加熱される線材用の通電装置。
  3. 請求項1又は2に記載の通電装置であって、
    前記接触部は、前記一対のローラの各々の前記第2の端面における中心部に摺接する通電装置。
  4. 連続的に搬送される線材を直接抵抗加熱によって加熱する加熱装置であって、
    前記線材の搬送方向に間隔をあけて配置された第1通電装置及び第2通電装置と、
    前記第1通電装置及び前記第2通電装置を介して前記線材に電流を供給する電流供給部と、
    を備え、
    前記第1通電装置及び前記第2通電装置の各々は、
    前記線材を外周面間に挟み込んで該線材上を転動する一対のローラと、
    前記一対のローラを回転可能に支持し、且つ前記一対のローラを前記線材の搬送方向と直交する方向に互いに逆に並進移動させることによって該一対のローラを前記線材に対して接離させる支持部と、
    前記一対のローラに摺接し、前記線材に流す電流の電流経路に接続される接触部と、
    を有し、
    前記支持部は、前記一対のローラの第1の端面側に隣設されており、
    前記接触部は、前記一対のローラの各々の前記第1の端面とは反対側の第2の端面に摺接する加熱装置。
  5. 請求項4に記載の加熱装置であって、
    前記線材を温間加工温度まで加熱する加熱装置。
  6. 請求項4又は5に記載の加熱装置であって、
    前記接触部は、前記一対のローラの各々の前記第2の端面における中心部に摺接する加熱装置。
  7. 請求項4から6のいずれか一項に記載の加熱装置であって、
    前記電流供給部は、前記線材を挿通させる環状のコアと、前記コアに巻回された一次巻線と、前記一次巻線に交流電流を供給する電源と、前記第1通電装置及び前記第2通電装置の各々の前記接触部を互いに接続して前記線材とともに二次巻線を形成する導電部材と、を有する加熱装置。
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