JP2014147458A - スリットパイプ及びそれを備えたガイドワイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】
少なくとも一方向回転におけるトルク伝達性を向上させると共に、切断された場合の安全性を向上させたスリットパイプ、更には、円周断面においてバランスの取れたトルク伝達性を向上させたスリットパイプ、若しくは軸方向への伸縮を防止したスリットパイプ、又はそれらのスリットパイプを使用した、簡単に製造することができるガイドワイヤを提供する。
【解決手段】
スリットパイプは、長手方向両端部以外の領域に、複数本の並行な螺旋状のスリットを長手方向に形成しているので、スリットパイプ自体を柔軟にして、スリットパイプ端部の解れを防止するのみならず、少なくとも一方向回転におけるトルク伝達性を向上させると共に、切断された場合のスリットパイプの安全性を向上させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、表面にスリットを形成したスリットパイプ及びそのスリットパイプを備えたガイドワイヤに関する。
従来、血管、消化管、尿管等の管状器官や体内組織に挿入して使用されるカテーテル等の医療器具を案内するために種々のガイドワイヤが提案されてきた。
例えば、特許文献1には、内側コイル42がロウ付け部40によってガイドワイヤの先端に固着されている点が記載されている(Fig.1b参照)。また、特許文献1には、内側コイル108の先端又は内側コイル108’の先端がガイドワイヤの先端から基端側に離間した場合において、内側コイル108がロウ付け部104又は、内側コイル108’がロウ付け部104’に固着されている点が記載されている(Fig.5A及び5B参照)。
一方、特許文献2には、管状部材20に複数の溝による切り込み24又は1本の螺旋状の切り込み22を形成した補強部材20が記載されている(図3A及び図3B参照)。
米国特許第5345945号明細書
特表2007−514458号公報
特許文献1に記載のガイドワイヤは、内側コイルを形成する素線の端部が解れる可能性が有り、ガイドワイヤを製造する際には、内側コイルの端部が解れないようにコアワイヤにロウ付けしなければならないという製造上の煩わしさがあった。
また、内側コイルはコアワイヤの周囲に螺旋状に巻回されている為、内側コイルの端部をロウ付けする際には、内側コイルの横断面周囲全体をロウ付けする必要があり、その点にも気をつけて内側コイルをコアワイヤにロウ付けしなければならないという問題があった。
また、特許文献2の図3Bに記載の補強部材は、同心円状に複数の溝が管状部材に形成されている為、補強部材の剛性(特に、柔軟性)を調整することはできるものの、術者がガイドワイヤの基端側を回転させた場合におけるガイドワイヤの先端へのトルク伝達性の向上、延いてはガイドワイヤの病変内における推進力の向上を期待することはできなかった。
また、特許文献2の図3Aに記載の補強部材は、一本のらせん状の切り込みのみが管状部材に形成されている為、切り込みを除く部分は、一本の短冊により形成されているものであるから、この一本の短冊による管状部材は柔軟性が十分ではなく、また、この1本の短冊が体内で切断された場合には、ガイドワイヤ自体を患者の体内から取り出すことができなくなってしまうという、ガイドワイヤの使用中における安全上の問題があった。
また、特許文献2の図3Aに記載の補強部材は、一本のらせん状の切り込みのみが管状部材に形成されている為、切り込みを除く部分は、単線により形成されたバネの構造と同様の構造であり、管状部材の横断面全体から見た場合には構造上の偏りが発生しており、この偏りを解消して、バランスの良いトルク伝達性を向上させる必要もある。
また、切り込みは、ある意味でガイドワイヤを回転される際の遊びを形成する要因となることから、その幅は、ガイドワイヤの遊びを考慮して設定される必要があり、管状部材の軸方向への伸縮も極力防止する必要がある。
さらに、ガイドワイヤが例えば慢性完全閉塞病変(以下、CTO病変と記す)に進入した際に、術者がガイドワイヤの基端側に対して押し引き動作を繰り返しても、ガイドワイヤの先端がCTO病変の内部へ進行していかない場合がある。CTO病変内においては、ガイドワイヤのトルク伝達性の向上が非常に重要な要件であるから、最近では、ガイドワイヤの一方向の回転によるトルク伝達性だけでも向上させて、ガイドワイヤの先端をCTO病変のさらなる内部へ進行させるための方策が試みられてきたところである。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、少なくとも一方向回転におけるトルク伝達性を向上させると共に、切断された場合の安全性を向上させたスリットパイプ、更には、円周断面においてバランスの取れたトルク伝達性を向上させたスリットパイプ、又は軸方向への伸縮を防止したスリットパイプ及び、そのスリットパイプを使用した、簡単に製造することができるガイドワイヤを提供することを目的とする。
これらの目的を達成するために、態様1のスリットパイプは、長手方向両端部以外の領域に、前記長手方向に対して複数本の並行な螺旋状のスリットを形成したことを特徴とする。
また、態様2のスリットパイプは、態様1のスリットパイプにおいて、前記螺旋状のスリットは、横断面の中心に対して点対称な位置に配置されていることを特徴とする。
また、態様3のスリットパイプは、態様1のスリットパイプにおいて、前記螺旋状のスリットは、横断面全体に均等に配置されていることを特徴とする。
また、態様4のスリットパイプは、態様1乃至態様3の何れかのスリットパイプにおいて、前記螺旋状のスリットは、一端から他端に向かって前記スリットのピッチが徐々に小さくなっていることを特徴とする。
また、態様5のスリットパイプは、態様1乃至態様3の何れかのスリットパイプにおいて、前記螺旋状のスリットは、一端から他端に向かって前記スリットのピッチが段階的に小さくなっていることを特徴とする。
また、態様6のスリットパイプは、態様1乃至態様5の何れかのスリットパイプにおいて、前記螺旋状のスリットは、一端から他端に向かって前記スリットの幅が徐々に大きくなっていることを特徴とする。
また、態様7のスリットパイプは、態様1乃至態様5の何れかのスリットパイプにおいて、前記螺旋状のスリットは、一端から他端に向かって前記スリットの幅が段階的に大きくなっていることを特徴とする。
また、態様8のスリットパイプは、態様1乃至態様7の何れかのスリットパイプにおいて、前記螺旋状のスリットの途中には前記スリットを跨ぐように桁が形成されていることを特徴とする。
また、態様9のスリットパイプは、態様8のスリットパイプにおいて、前記桁は、隣接するスリットの桁に対して、前記長手方向の所定距離毎に断面視所定角度変位して配置されていることを特徴とする。
また、態様10のスリットパイプは、態様8又は態様9のスリットパイプにおいて、各スリットに形成された前記桁は、前記スリットの螺旋形状とは異なる螺旋形状を形成するように配置されていることを特徴とする。
また、態様11のスリットパイプは、態様8乃至態様10の何れかのスリットパイプにおいて、前記桁は、前記長手方向両端以外の少なくとも一箇所に円筒状に形成されていることを特徴とする。
また、態様12のスリットパイプは、態様1乃至態様11の何れかのスリットパイプにおいて、断面形状が円であること特徴とする。
また、態様13のガイドワイヤは、コアシャフトと、そのコアシャフトの先端部を覆う態様1乃至態様12の何れかのスリットパイプと、を備えたことを特徴とする。
また、態様14のガイドワイヤは、コアシャフトと、そのコアシャフトの先端部を覆い、前記他端が先端側に配置された態様4乃至態様7の何れかのスリットパイプと、を備えたことを特徴とする。
また、態様15のガイドワイヤは、コアシャフトと、そのコアシャフトの先端部を覆うコイル体と、そのコイル体の内部に収納され、前記コアシャフトの先端部を覆う態様1乃至態様12の何れかのスリットパイプと、を備えたことを特徴とする。
また、態様16のガイドワイヤは、コアシャフトと、そのコアシャフトの先端部を覆うコイル体と、そのコイル体の内部に収納され、前記コアシャフトの先端部を覆い、前記他端が先端側に配置された態様4乃至態様7の何れかのスリットパイプと、を備えたことを特徴とする。
さらに、態様17のガイドワイヤは、態様15又は態様16のガイドワイヤにおいて、前記スリットパイプの先端は、前記コアシャフトの先端から基端側に所定距離離間していることを特徴とする。
態様1のスリットパイプによれば、長手方向両端部以外の領域に、複数本の並行な螺旋状のスリットを長手方向に形成しているので、スリットパイプ自体を柔軟にして、スリットパイプ端部の解れを防止するのみならず、少なくとも一方向回転におけるトルク伝達性を向上させると共に、切断された場合のスリットパイプの安全性を向上させることができる。
また、態様2のスリットパイプによれば、螺旋状のスリットが断面の中心に対して点対称な位置に配置されているので、態様1のスリットパイプの効果に加えて、スリットパイプ自体のトルク伝達性を円周断面においてバランス良く向上させることができる。
また、態様3のスリットパイプによれば、螺旋状のスリットは、断面全体に均等に配置されているので、態様1のスリットパイプの効果に加えて、スリットパイプ自体のトルク伝達性を円周断面においてさらにバランス良く向上させることができる。
また、態様4のスリットパイプによれば、螺旋状のスリットは、一端から他端に向かってスリットのピッチが徐々に小さくなっているので、態様1乃至態様3の何れかのスリットパイプの効果に加えて、スリットパイプの他端における柔軟性を向上させることができる。
また、態様5のスリットパイプによれば、螺旋状のスリットは、一端から他端に向かってスリットのピッチが段階的に小さくなっているので、態様1乃至態様3の何れかのスリットパイプの効果に加えて、スリットパイプの他端における柔軟性を向上させると共に、スリットパイプを湾曲させた場合における基点を容易に形成することができる。
また、態様6のスリットパイプによれば、螺旋状のスリットは、一端から他端に向かってスリットの幅が徐々に大きくなっているので、態様1乃至態様5の何れかのスリットパイプの効果に加えて、スリットパイプの他端における柔軟性を向上させることができる。
また、態様7のスリットパイプによれば、螺旋状のスリットは、一端から他端に向かってスリットの幅が段階的に大きくなっているので、態様1乃至態様5の何れかのスリットパイプの効果に加えて、スリットパイプの他端における柔軟性を向上させると共に、スリットパイプを湾曲させた場合における基点を容易に形成することができる。
また、態様8のスリットパイプによれば、螺旋状のスリットの途中にはスリットを跨ぐように桁が形成されているので、態様1乃至態様7の何れかのスリットパイプの効果に加え、スリットパイプの軸方向への伸縮を防止して、スリットパイプのトルク伝達性をさらに向上させると共に、切断された場合のスリットパイプの安全性をさらに向上させることができる。
また、態様9のスリットパイプによれば、桁は、隣接するスリットの桁に対して、長手方向の所定距離毎に断面視所定角度変位して配置されているので、態様8のスリットパイプの効果に加えて、スリットパイプ自体のトルク伝達性を円周断面においてバランス良く向上させると共に、切断された場合のスリットパイプの安全性をさらに向上させることができる。
また、態様10のスリットパイプによれば、各スリットに形成された桁は、スリットの螺旋形状とは異なる螺旋形状を形成するように配置されているので、態様8又は態様9のスリットパイプの効果に加えて、トルク伝達性をさらに向上させると共に、切断された場合のスリットパイプの安全性をさらに向上させることができる。
また、態様11のスリットパイプによれば、桁は、前記長手方向両端以外の少なくとも一箇所に円筒状に形成されているので、態様8乃至態様10の何れかのスリットパイプの効果に加えて、トルク伝達性をさらに向上させると共に、切断された場合のスリットパイプの安全性をさらに向上させることができる。
また、態様12のスリットパイプによれば、断面形状が円であるので、態様1乃至態様11の何れかのスリットパイプの効果に加えて、回転トルクを円周全体に均等に伝達することができる。
また、態様13に記載のガイドワイヤによれば、コアシャフトと、そのコアシャフトの先端部を覆う態様1乃至態様12の何れかのスリットパイプとを備えているので、ガイドワイヤを簡単に製造することができ、ガイドワイヤの少なくとも一方向回転におけるトルク伝達性を向上させると共に、切断された場合のガイドワイヤの安全性を向上させることができる。
また、態様14のガイドワイヤは、コアシャフトと、そのコアシャフトの先端部を覆い、前記他端が先端側に配置された態様4乃至態様7の何れかのスリットパイプと、を備えているので、ガイドワイヤを簡単に製造することができ、ガイドワイヤの少なくとも一方向回転におけるトルク伝達性を向上させ、切断された場合のガイドワイヤの安全性を向上させると共に、スリットパイプによってガイドワイヤの先端の柔軟性をさらに向上させることができる。
また、態様15のガイドワイヤによれば、コアシャフトと、そのコアシャフトの先端部を覆うコイル体と、そのコイル体の内部に収納され、コアシャフトの先端部を覆う態様1乃至態様12の何れかのスリットパイプと、を備えているので、ガイドワイヤを簡単に製造することができ、ガイドワイヤの少なくとも一方向回転におけるトルク伝達性を向上させ、切断された場合のガイドワイヤの安全性を向上させると共に、コイル体の外径を維持したまま、内部に備えたスリットパイプによってガイドワイヤの柔軟性を調整することができる。
また、態様16のガイドワイヤによれば、コアシャフトと、そのコアシャフトの先端部を覆うコイル体と、そのコイル体の内部に収納され、コアシャフトの先端部を覆い、他端が先端側に配置された態様4乃至態様7の何れかのスリットパイプと、を備えているので、ガイドワイヤを簡単に製造することができ、ガイドワイヤの少なくとも一方向回転におけるトルク伝達性を向上させ、切断された場合のガイドワイヤの安全性を向上させると共に、コイル体の外径を維持したまま、内部に備えたスリットパイプによってガイドワイヤの先端の柔軟性を調整することができ、かつガイドワイヤの先端の柔軟性を向上させることができる。
さらに、態様17のガイドワイヤによれば、スリットパイプの先端が、コアシャフトの先端から基端側に所定距離離間しているので、態様15又は態様16のガイドワイヤの効果に加えて、ガイドワイヤの先端部分を容易に屈曲することができ、ガイドワイヤの血管選択性を向上させることができる。
本発明のスリットパイプの第1実施形態を示す全体図である。(a)が第1実施形態の斜視図であり、(b)が図1(a)のA−Aにおける横断面図である。 本発明のスリットパイプの第2実施形態を示す全体図である。(a)が第2実施形態の斜視図であり、(b)が図2(a)のB−Bにおける横断面図である。 本発明のスリットパイプの第3実施形態を示す全体図である。(a)が第3実施形態の斜視図であり、(b)が図3(a)のC−Cにおける横断面図である。 本発明のスリットパイプの第4実施形態を示す全体図である。(a)が第4実施形態の斜視図であり、(b)が図4(a)のD−Dにおける横断面図であり、(c)が図4(a)のE−Eにおける横断面図であり、(d)が図4(a)のF−Fにおける横断面図である。 本発明のスリットパイプの第5実施形態を示す全体図である。(a)が第5実施形態の斜視図であり、(b)が図5(a)のG−Gにおける横断面図であり、(c)が図5(a)のH−Hにおける横断面図であり、(d)が図5(a)のJ−Jにおける横断面図である。 本発明のスリットパイプの第6実施形態を示す全体図である。(a)が第6実施形態の斜視図であり、(b)が図6(a)のK−Kにおける横断面図であり、(c)が図6(a)のM−Mにおける横断面図であり、(d)が図6(a)のN−Nにおける横断面図である。 本発明のスリットパイプの第7実施形態を示す全体図である。(a)が第7実施形態の斜視図であり、(b)が図7(a)のS−Sにおける横断面図であり、(c)が図7(a)のT−Tにおける横断面図であり、(d)が図7(a)のU−Uにおける横断面図である。 本発明のスリットパイプの第8実施形態を示す全体図である。(a)が第8実施形態の斜視図であり、(b)が図8(a)のV−Vにおける横断面図である。 本発明のスリットパイプの第9実施形態を示す全体図である。(a)が第9実施形態の斜視図であり、(b)が図9(a)のW−Wにおける横断面図である。 本発明のスリットパイプの第10実施形態を示す全体図である。(a)が第10実施形態の斜視図であり、(b)が図10(a)のY−Yにおける横断面図である。 本発明のガイドワイヤの第1実施形態を示す全体図である。 本発明のガイドワイヤの第2実施形態を示す全体図である。 本発明のガイドワイヤの第3実施形態を示す全体図である。
先ず、本発明のスリットパイプを図面に示す好適実施形態に基づいて説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明のスリットパイプの第1実施形態を示す全体図である。(a)が第1実施形態の斜視図であり、(b)が図1(a)のA−Aにおける横断面図である。
なお、図1及び後述する図2乃至図10では、理解を容易にするため、スリットパイプの長さ方向を短縮し、全体的に模式的に図示しているため、全体の寸法は実際とは異なる。
図1において、スリットパイプ1は、管状部材3の長手方向に沿った3本の並行な螺旋形状のスリット(5a、5b及び5c)が、管状部材3の表面に、レーザー加工またはエッチングによって管状部材3を貫通して形成されたものである。
なお、本実施形態では、管状部材3の横断面視反対側の位置(180度回転した位置)にも、3本のスリット(5d、5e及び5f)が形成されている。すなわち、螺旋形状のスリットは、スリットパイプ1の横断面の中心に対して点対称な位置に配置されている。具体的には、スリット5aの点対称な位置にスリット5dが配置され、スリット5bの点対称な位置にスリット5eが配置され、スリット5cの点対称な位置にスリット5fが配置されている。
なお、螺旋形状のスリットは、スリットパイプ1の横断面の中心に対して点対称な位置に配置される必要はなく、例えば、螺旋形状のスリット5a〜5cのみでも発明の目的は達成するものであるが、螺旋形状の複数本のスリットをスリットパイプ1の横断面の中心に対して点対称な位置に配置することにより、スリットパイプ自体のトルク伝達性を円周断面においてバランス良く向上させることができるという効果を奏するものである。
一方、スリットパイプ1の長手方向両端には、スリットは形成されておらず、図面上のスリットパイプ1の左端部からL1の距離内及びスリットパイプ1の右端部からL2の距離内においては、スリットは形成されていない。すなわち、スリット5a〜5fは、スリットパイプ1内で閉じた空間を形成している。したがって、スリットパイプ1は、スリット5a〜5fによって分離されることはなく、スリットパイプ1を一体として取り扱うことができ、スリットパイプ1自体の取扱いが容易となる。
また、スリット5a〜5fによって分離された帯状の螺旋部7a〜7fは、各々が独立して動作することが可能となる為、たとい、螺旋部7a〜7fの一本が切断されるようなことがあったとしても、残った螺旋部によってスリットパイプ全体の切断を防止することができる。したがって、本実施形態では、スリットを5a〜5fの6本形成したが、少なくとも2本のスリットを形成したスリットパイプであれば、一部が切断された場合でもスリットパイプ全体の切断を防止することができる。
また、スリットパイプ1は、表面にスリット(5a〜5f)が形成されることにより柔軟性を向上させることができ、患者の血管に挿入した場合には、血管の穿孔を防止することができる。
また、スリットパイプ1は、表面に複数の螺旋形状のスリット(5a〜5f)を形成している為、スリットパイプ1の一端側に加えられた回転力が他端側に伝達される際の遊びが形成され、スリットパイプ1の一端側に多大な力が不意に加えられた場合でも即座にその力が他端側に伝達されることを防止することができ、延いては、不慮の事故を事前に防止することができる。
一方、スリットパイプ1は、表面に複数の螺旋形状のスリット(5a〜5f)を形成している為、スリットパイプ1の一端が何かにロックされた場合でも、スリットパイプ1を更に回転させれば、スリットパイプ1の他端へのトルク伝達性を向上させることができ、ロックを解除する可能性が増大する。
なお、本実施形態では、スリット(5a〜5f)は、管状部材3の長手方向に沿って左回転方向の螺旋形状を成しているので、本実施形態の場合は、スリット(5a〜5f)を狭くする方向、すなわち、一端側を右回転させることにより、スリットパイプ1の他端側へのトルク伝達性を向上させることができる。
スリットパイプ1の材料は特に限定されるものではないが、本実施形態では、ステンレス鋼(SUS304)が使用されており、その他Ni−Ti合金のような超弾性合金を使用することも可能である。
なお、本実施形態におけるスリットパイプ1は、中空円筒形状として記載されているが、中空円筒形状に限らず、その他の形状であっても適用が可能である。例えば、横断面形状が三角形、四角形、六角形、八角形等の多角形の角柱形状であっても良く、図2に示すように、横断面形状が楕円形状であっても良い。
但し、上述したように、本実施形態におけるスリットパイプ1のように中空円筒形状とした方が、管状部材の表面に形成された螺旋形状の複数のスリットとの関係により、スリットパイプの一端部に回転力を付加したときの他端部へのトルク伝達性をより向上させることができる。
<第2実施形態>
図2は、本発明のスリットパイプの第2実施形態を示す全体図である。(a)が第2実施形態の斜視図であり、(b)が図2(a)のB−Bにおける横断面図である。
図2において、スリットパイプ11は、横断面形状が楕円形状である点を除いては上述した第1実施形態のスリットパイプ1と同様である。スリットパイプ11は、管状部材13の長手方向に沿った6本の並行な螺旋形状のスリット(15a、15b、15c、15d、15e及び15f)が、管状部材13の表面に管状部材13を貫通して形成されたものである。
スリットパイプ11は、一方向に湾曲させるものの、他方向には湾曲させたくない場合に利用できる。例えば、2次元的な空間においてスリットパイプを利用する場合に、横断面視楕円形状の短辺方向の湾曲のみを利用して、長辺方向には湾曲させたくない場合に特有の効果を奏する。
なお、スリットパイプ11の長手方向両端には、上述したスリットパイプ1と同様、スリットは形成されておらず、図面上のスリットパイプ11の左端部からL1の距離内及びスリットパイプ11の右端部からL2の距離内においては、スリットは形成されていない。したがって、スリットパイプ11は、スリットパイプ1と同様、スリット15a〜15fによって分離されることはなく、スリットパイプ11を一体として取り扱うことができ、スリットパイプ11自体の取扱いが容易となる。
また、スリット15a〜15fによって分離された帯状の螺旋部17a〜17fの各々が独立して動作することが可能となる為、たとい、スリットの一部が切断された場合でもスリットパイプ全体の切断を防止することができる点、スリットパイプ11の表面に複数の螺旋形状のスリット(15a〜15f)を形成している為、スリットパイプ11の一端側に加えられた回転力が他端側に伝達される際の遊びが形成され、スリットパイプ11の一端側に多大な力が不意に加えられた場合でも即座にその力が他端側に伝達されることを防止することができる点、及びスリットパイプ11が表面に複数の螺旋形状のスリット(15a〜15f)を形成している為、スリットパイプ11の一端が何かにロックされた場合でも、スリットパイプ11を更に回転させれば、スリットパイプ11の他端へのトルク伝達性を向上させることができる点は、スリットパイプ1と同様である。
<第3実施形態>
図3は、本発明のスリットパイプの第3実施形態を示す全体図である。(a)が第3実施形態の斜視図であり、(b)が図3(a)のC−Cにおける横断面図である。
図3において、スリットパイプ21は、実施形態1及び実施形態2と異なり、管状部材23の長手方向に沿った12本の並行な螺旋形状のスリット(25a、25b、25c、25d、25e、25f、25g、25h、25j、25k、25m、25n)が、横断面全体に均等に配置されたものである。このようなスリットパイプ21によれば、螺旋状のスリットは、断面全体に均等に配置されているので、スリットパイプ自体のトルク伝達性を円周断面においてバランス良く向上させることができる。
なお、本実施形態でも、螺旋形状の各スリットは、スリットパイプ21の横断面の中心に対して点対称な位置に配置されている。
一方、スリットパイプ21の長手方向両端には、上述したスリットパイプ1及びスリットパイプ11と同様、スリットは形成されておらず、図面上のスリットパイプ21の左端部からL1の距離内及びスリットパイプ21の右端部からL2の距離内においては、スリットは形成されていない。したがって、スリットパイプ21は、スリット25a〜25nによって分離されることはなく、スリットパイプ21を一体として取り扱うことができ、スリットパイプ21自体の取扱いが容易となる。
また、スリット25a〜25nによって分離された帯状の螺旋部27a〜27nは、各々が独立して動作することが可能となる為、たとい、螺旋部27a〜27nの一部が切断されるようなことがあったとしても、残った螺旋部によってスリットパイプ全体の切断を防止することができる。
また、スリットパイプ21は、表面にスリット(25a〜25n)が形成されることにより柔軟性をさらに向上させることができ、患者の血管に挿入した場合には、血管の穿孔をさらに防止することができる。
また、スリットパイプ21は、表面に複数の螺旋形状のスリット(25a〜25n)を形成している為、スリットパイプ21の一端側に加えられた回転力が他端側に伝達される際の遊びが多く形成され、スリットパイプ21の一端側に多大な力が不意に加えられた場合でも即座にその力が他端側に伝達されることをさらに防止することができ、延いては、不慮の事故を事前にさらに防止することができる。
スリットパイプ21が表面に多くの螺旋形状のスリット(25a〜25n)を形成している為、スリットパイプ21の一端が何かにロックされた場合でも、スリットパイプ21を更に回転させれば、スリットパイプ21の他端へのトルク伝達性を向上させることができる点は、スリットパイプ1及びスリットパイプ11と同様である。
<第4実施形態>
図4は、本発明のスリットパイプの第4実施形態を示す全体図である。(a)が第4実施形態の斜視図であり、(b)が図4(a)のD−Dにおける横断面図であり、(c)が図4(a)のE−Eにおける横断面図であり、(d)が図4(a)のF−Fにおける横断面図である。
図4において、スリットパイプ31は、上述の第1実施形態乃至第3実施形態と異なり、管状部材33の長手方向に沿った12本の並行な螺旋形状のスリットのピッチが、スリットパイプ31の一端から他端に向かって徐々に小さくなっている。具体的には、螺旋形状の各スリット(35a、35b、35c、35d、35e、35f、35g、35h、35j、35k、35m、35n)のピッチが、スリットパイプ31の一端(図面上右側)から他端(図面上左側)に向かって徐々に小さくなっている。このようなスリットパイプによれば、スリットパイプ31の他端(図面上左側)における柔軟性を向上させることができる。したがって、スリットパイプ31を患者の血管に挿入した場合には、血管の穿孔をさらに防止することができる。
なお、本実施形態でも、螺旋形状のスリットは、スリットパイプ31の横断面の中心に対して点対称な位置に配置されており、スリットパイプ31の長手方向両端にはスリットは形成されていない。すなわち、図面上のスリットパイプ31の左端部からL1の距離内及びスリットパイプ31の右端部からL2の距離内においては、スリットは形成されていない。したがって、スリットパイプ31は、スリット35a〜35nによって分離されることはなく、スリットパイプ31を一体として取り扱うことができ、スリットパイプ31自体の取扱いが容易となる。
また、スリット35a〜35nによって分離された帯状の螺旋部37a〜37nは、各々が独立して動作することが可能となる為、たとい、螺旋部37a〜37nの一部が切断されるようなことがあったとしても、残った螺旋部によってスリットパイプ全体の切断を防止することができる。
また、スリットパイプ31の一端側に多大な力が不意に加えられた場合でも即座にその力が他端側に伝達されることをさらに防止することができる点、スリットパイプ31を更に回転させれば、スリットパイプ31の他端へのトルク伝達性を向上させることができる点は、スリットパイプ1、スリットパイプ11及びスリットパイプ21と同様である。
<第5実施形態>
図5は、本発明のスリットパイプの第5実施形態を示す全体図である。(a)が第5実施形態の斜視図であり、(b)が図5(a)のG−Gにおける横断面図であり、(c)が図5(a)のH−Hにおける横断面図であり、(d)が図5(a)のJ−Jにおける横断面図である。
図5において、スリットパイプ41は、上述の第1実施形態乃至第4実施形態と異なり、管状部材43の長手方向に沿った12本の並行な螺旋形状のスリットのピッチが、一端から他端に向かって段階的に小さくなっている。具体的には、螺旋形状の各スリット(45a、45b、45c、45d、45e、45f、45g、45h、45j、45k、45m、45n)のピッチが、スリットパイプ41の一端(図面上右側)から他端(図面上左側)に向かって3段階に分けて段階的に小さくなっている。このようなスリットパイプ41よれば、スリットパイプ41の他端(図面上左側)における柔軟性を向上させることができ、スリットパイプ41を患者の血管に挿入した場合には、血管の穿孔をさらに防止することができると共に、スリットパイプ41を湾曲させた場合における基点を容易に形成することができる。
なお、本実施形態でも、スリットパイプ41の左端部からL1の距離内及びスリットパイプ41の右端部からL2の距離内においては、スリットは形成されていないので、スリットパイプ41は、スリット45a〜45nによって分離されることはなく、スリットパイプ41を一体として取り扱うことができ、スリットパイプ41自体の取扱いが容易となる。
また、スリット45a〜45nによって分離された帯状の螺旋部47a〜47nは、各々が独立して動作することが可能となる為、たとい、螺旋部47a〜47nの一部が切断されるようなことがあったとしても、残った螺旋部によってスリットパイプ全体の切断を防止することができる。
また、スリットパイプ41の一端側に多大な力が不意に加えられた場合でも即座にその力が他端側に伝達されることをさらに防止することができる点、スリットパイプ41を更に回転させれば、スリットパイプ41の他端へのトルク伝達性を向上させることができる点は、スリットパイプ1、スリットパイプ11、スリットパイプ21及びスリットパイプ31と同様である。
<第6実施形態>
図6は、本発明のスリットパイプの第6実施形態を示す全体図である。(a)が第6実施形態の斜視図であり、(b)が図6(a)のK−Kにおける横断面図であり、(c)が図6(a)のM−Mにおける横断面図であり、(d)が図6(a)のN−Nにおける横断面図である。
図6において、スリットパイプ51は、上述の第1実施形態乃至第5実施形態と異なり、管状部材53の長手方向に沿った12本の並行な螺旋形状のスリットの幅が、一端から他端に向かって徐々に大きくなっている。具体的には、螺旋形状の各スリット(55a、55b、55c、55d、55e、55f、55g、55h、55j、55k、55m、55n)の幅が、スリットパイプ51の一端(図面上右側)から他端(図面上左側)に向かって徐々に大きくなっている。このようなスリットパイプ51によれば、スリットパイプ51の他端(図面上左側)における柔軟性を向上させることができ、スリットパイプ51を患者の血管に挿入した場合には、血管の穿孔をさらに防止することができる。
なお、本実施形態でも、スリットパイプ51の左端部からL1の距離内及びスリットパイプ51の右端部からL2の距離内においては、スリットは形成されていないので、スリットパイプ51は、スリット55a〜55nによって分離されることはなく、スリットパイプ51を一体として取り扱うことができ、スリットパイプ51自体の取扱いが容易となる。
また、スリット55a〜55nによって分離された帯状の螺旋部57a〜57nは、各々が独立して動作することが可能となる為、たとい、螺旋部57a〜57nの一部が切断されるようなことがあったとしても、残った螺旋部によってスリットパイプ全体の切断を防止することができる。
また、スリットパイプ51の一端側に多大な力が不意に加えられた場合でも即座にその力が他端側に伝達されることをさらに防止することができる点、スリットパイプ51を更に回転させれば、スリットパイプ51の他端へのトルク伝達性を向上させることができる点は、スリットパイプ1、スリットパイプ11、スリットパイプ21、スリットパイプ31及びスリットパイプ41と同様である。
なお、本実施形態のスリットパイプ51については、幾つかの変形形態が考えられる。例えば、スリットパイプ51の構成に上述の実施形態4の構成を加えることも可能である。すなわち、管状部材53の長手方向に沿った螺旋形状の各スリット(55a、55b、55c、55d、55e、55f、55g、55h、55j、55k、55m、55n)のピッチを、スリットパイプ51の一端から他端に向かって徐々に小さくするようにしても良い。
また、スリットパイプ51の構成に上述の実施形態5の構成を加えることも可能である。すなわち、管状部材53の長手方向に沿った螺旋形状の各スリット(55a、55b、55c、55d、55e、55f、55g、55h、55j、55k、55m、55n)のピッチを、スリットパイプ51の一端から他端に向かって段階的に小さくするようにしても良い。
<第7実施形態>
図7は、本発明のスリットパイプの第7実施形態を示す全体図である。(a)が第7実施形態の斜視図であり、(b)が図7(a)のS−Sにおける横断面図であり、(c)が図7(a)のT−Tにおける横断面図であり、(d)が図7(a)のU−Uにおける横断面図である。
図7において、スリットパイプ61は、上述の第1実施形態乃至第6実施形態と異なり、管状部材63の長手方向に沿った12本の並行な螺旋形状のスリットの幅が、一端から他端に向かって段階的に大きくなっている。具体的には、螺旋形状の各スリット(65a、65b、65c、65d、65e、65f、65g、65h、65j、65k、65m、65n)の幅が、スリットパイプ61の一端(図面上右側)から他端(図面上左側)に向かって3段階に分けて段階的に大きくなっている。このようなスリットパイプ61によれば、スリットパイプ61の他端(図面上左側)における柔軟性を向上させることができ、スリットパイプ61を患者の血管に挿入した場合には、血管の穿孔をさらに防止することができると共に、スリットパイプ61を湾曲させた場合における基点を容易に形成することができる。
なお、本実施形態でも、スリットパイプ61の左端部からL1の距離内及びスリットパイプ61の右端部からL2の距離内においては、スリットは形成されていないので、スリットパイプ61は、スリット65a〜65nによって分離されることはなく、スリットパイプ61を一体として取り扱うことができ、スリットパイプ61自体の取扱いが容易となる。
また、スリット65a〜65nによって分離された帯状の螺旋部67a〜67nは、各々が独立して動作することが可能となる為、たとい、螺旋部67a〜67nの一部が切断されるようなことがあったとしても、残った螺旋部によってスリットパイプ全体の切断を防止することができる。
また、スリットパイプ61の一端側に多大な力が不意に加えられた場合でも即座にその力が他端側に伝達されることをさらに防止することができる点、スリットパイプ61を更に回転させれば、スリットパイプ61の他端へのトルク伝達性を向上させることができる点は、スリットパイプ1、スリットパイプ11、スリットパイプ21、スリットパイプ31、スリットパイプ41及びスリットパイプ51と同様である。
なお、本実施形態のスリットパイプ61についても、幾つかの変形形態が考えられる。例えば、スリットパイプ61の構成に上述の実施形態4の構成を加えることも可能である。すなわち、管状部材63の長手方向に沿った螺旋形状の各スリット(65a、65b、65c、65d、65e、65f、65g、65h、65j、65k、65m、65n)のピッチを、スリットパイプ51の一端から他端に向かって徐々に小さくするようにしても良い。
また、スリットパイプ61の構成に上述の実施形態5の構成を加えることも可能である。すなわち、管状部材63の長手方向に沿った螺旋形状の各スリット(65a、65b、65c、65d、65e、65f、65g、65h、65j、65k、65m、65n)のピッチを、スリットパイプ61の一端から他端に向かって段階的に小さくするようにしても良い。
<第8実施形態>
図8は、本発明のスリットパイプの第8実施形態を示す全体図である。(a)が第8実施形態の斜視図であり、(b)が図8(a)のV−Vにおける横断面図である。
図8において、スリットパイプ71は、上述の第1実施形態乃至第7実施形態と異なり、螺旋状のスリットの途中にスリットを跨ぐように桁が形成されている。具体的には、管状部材73の長手方向に沿った12本の並行な螺旋形状のスリット(75a、75b、75c、75d、75e、75f、75g、75h、75j、75k、75m及び75n)に、各スリットを跨ぐ桁79a、79b、79c、79d、79e、79f、79g・・・・が形成されている。また、これらの桁は、図8(b)に示すように、横断面の中心に対して点対称な位置に2箇所(79e及び79g)配置されている。このようなスリットパイプ71によれば、螺旋状のスリットの途中にスリットを跨ぐように桁が形成されているので、スリットパイプ71の軸方向への伸縮が防止され、スリットパイプのトルク伝達性をさらに向上させると共に、切断された場合のスリットパイプの安全性をさらに向上させることができる。
また、桁は、隣接するスリットの桁に対して、長手方向の所定距離毎に断面視所定角度変位して配置するのが望ましい。そうすることにより、スリットパイプ自体のトルク伝達性を円周断面においてバランス良く向上させると共に、切断された場合のスリットパイプの安全性をさらに向上させることができる。
さらに、桁は、螺旋形状に直交する方向ではなく、管状部材73の長手方向の軸に平行な方向P1に延びる形状であることが望ましい。そうすることにより、スリットパイプ71の軸方向への伸縮をさらに防止することができる。
なお、本実施形態でも、スリットパイプ71の左端部からL1の距離内及びスリットパイプ71の右端部からL2の距離内においては、スリットは形成されていないので、スリットパイプ71は、スリット75a〜75nによって分離されることはなく、スリットパイプ71を一体として取り扱うことができ、スリットパイプ71自体の取扱いが容易となる。
また、スリット75a〜75nによって分離された帯状の螺旋部77a〜77nは、各々が独立して動作することが可能となる為、たとい、螺旋部77a〜77nの一部が切断されるようなことがあったとしても、残った螺旋部によってスリットパイプ全体の切断を防止することができる。
また、スリットパイプ71の一端側に多大な力が不意に加えられた場合でも即座にその力が他端側に伝達されることをさらに防止することができる点、スリットパイプ71を更に回転させれば、スリットパイプ71の他端へのトルク伝達性を向上させることができる点は、スリットパイプ1、スリットパイプ11、スリットパイプ21、スリットパイプ31、スリットパイプ41、スリットパイプ51及びスリットパイプ61と同様である。
<第9実施形態>
図9は、本発明のスリットパイプの第9実施形態を示す全体図である。(a)が第4実施形態の斜視図であり、(b)が図9(a)のW−Wにおける横断面図である。
図9において、スリットパイプ81には、管状部材83の長手方向に沿った12本の並行な螺旋形状のスリット(85a、85b、85c、85d、85e、85f、85g、85h、85j、85k、85m及び85n)に、各スリットを跨ぐ桁(89a、89b、89c、89d、89e、89f・・・・)が形成されている。また、これらの桁は、上述の第8実施形態と異なり、図9(b)に示すように、横断面の中心に対して点対称な位置に4箇所(89a、89b、89e及び89f)配置されており、スリットパイプ81の表面に、スリットの螺旋形状とは異なる螺旋形状Q又は螺旋形状Rを形成するように配置されている。このようなスリットパイプ81によれば、トルク伝達性をさらに向上させると共に、切断された場合のスリットパイプの安全性をさらに向上させることができる。
また、桁は、対向する2辺(スリットを跨ぐ2辺)が螺旋形状に直交する方向に延びる形状であっても良く、対向する2辺が管状部材83の長手方向の軸に平行な方向P2に延びる形状であっても良い。すなわち、対向する2辺が螺旋形状に直交する方向に延びる形状であれば、スリット85a〜85nを螺旋形状に沿って断続的に形成する際に自動的に桁を容易に形成することができ、対向する2辺が管状部材83の長手方向の軸に平行な方向P2に延びる形状であれば、スリットパイプ81の軸方向への伸縮をさらに防止することができる。
なお、本実施形態における桁は、横断面の中心に対して点対称な位置に4箇所配置されているが、横断面全体に均等に配置される方がより好ましい。そうすることにより、トルク伝達性をさらにバランスよく向上させることができる。
また、本実施形態でも、スリットパイプ81の左端部からL1の距離内及びスリットパイプ81の右端部からL2の距離内においては、スリットは形成されていないので、スリットパイプ81は、スリット85a〜85nによって分離されることはなく、スリットパイプ81を一体として取り扱うことができ、スリットパイプ71自体の取扱いが容易となる。
また、スリット85a〜85nによって分離された帯状の螺旋部87a〜87nは、各々が独立して動作することが可能となる為、たとい、螺旋部87a〜87nの一部が切断されるようなことがあったとしても、残った螺旋部によってスリットパイプ全体の切断を防止することができる。
また、スリットパイプ81の一端側に多大な力が不意に加えられた場合でも即座にその力が他端側に伝達されることをさらに防止することができる点、スリットパイプ81を更に回転させれば、スリットパイプ81の他端へのトルク伝達性を向上させることができる点は、スリットパイプ1、スリットパイプ11、スリットパイプ21、スリットパイプ31、スリットパイプ41、スリットパイプ51、スリットパイプ61及びスリットパイプ71と同様である。
<第10実施形態>
図10は、本発明のスリットパイプの第10実施形態を示す全体図である。(a)が第10実施形態の斜視図であり、(b)が図10(a)のY−Yにおける横断面図である。
図10において、スリットパイプ91には、管状部材93の長手方向に沿った6本の並行な螺旋形状のスリット(95a、95b、95c、95d、95e及び95f)が形成されている。スリットパイプ91は、上述の第1実施形態と異なり、スリットパイプ91の長手方向に沿って、長手方向両端以外の3箇所に円筒状に桁97a、97b及び97cが形成され、それらの桁の範囲には、スリット95a〜95fは形成されていない。このようなスリットパイプ91によれば、トルク伝達性をさらに向上させると共に、切断された場合のスリットパイプの安全性をさらに向上させることができる。
なお、本実施形態でも、スリットパイプ91の左端部からL1の距離内及びスリットパイプ91の右端部からL2の距離内においては、スリットは形成されていないので、スリットパイプ91は、スリット95a〜95fによって分離されることはなく、スリットパイプ91を一体として取り扱うことができ、スリットパイプ91自体の取扱いが容易となる。
また、スリット95a〜95fによって分離された帯状の螺旋部97d〜97jは、各々が独立して動作することが可能となる為、たとい、螺旋部97d〜97jの一部が切断されるようなことがあったとしても、残った螺旋部によってスリットパイプ全体の切断を防止することができる。
また、スリットパイプ91の一端側に多大な力が不意に加えられた場合でも即座にその力が他端側に伝達されることをさらに防止することができる点、スリットパイプ91を更に回転させれば、スリットパイプ91の他端へのトルク伝達性を向上させることができる点は、スリットパイプ1、スリットパイプ11、スリットパイプ21、スリットパイプ31、スリットパイプ41、スリットパイプ51、スリットパイプ61、スリットパイプ71及びスリットパイプ81と同様である。
以上、本発明のスリットパイプの各種実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
例えば、上記実施形態においては、桁の螺旋形状に沿った長さをすべて一定としたが、桁の螺旋形状に沿った長さを、スリットパイプの長手方向における剛性に応じて変えるようにしても良い。その場合には、スリットパイプの剛性が高い(硬い)場合には、桁の長さを長くし、スリットパイプの剛性が低い(柔らかい)場合には、桁の長さを短くする。
また、桁の螺旋形状に沿った長さは、桁の長さとスリットの長さとを一体として考えるのが望ましい。すなわち、桁の長さとスリットの長さとの合計の長さをすべて一定(例えば、L3)とし、単位長さL3における、スリットの螺旋形状に沿った長さ(L3−X)に対する桁の螺旋形状に沿った長さ(X)の割合を変えることによって、スリットパイプの長手方向における剛性を変えるようにすることが望ましい。これによれば、スリットパイプを製造する際のプログラムの設定が簡単となり、スリットパイプを簡単に製造することができるとともに、スリットパイプの長手方向における剛性を簡単に設定又は変更することができる。
また、スリットの螺旋形状に沿った長さに対する桁の螺旋形状に沿った長さの割合を、スリットパイプの長手方向の一端から他端に向かって小さくなるようにしても良い。このようなスリットパイプによれば、スリットパイプの他端における柔軟性をさらに向上させることができる。
また、その場合にも、上述の通り、桁の長さとスリットの長さとを一体として考えるのが望ましく、桁の長さとスリットの長さとの合計の長さをすべて一定とし、単位長さにおける、スリットの螺旋形状に沿った長さに対する桁の螺旋形状に沿った長さの割合を変えることによって、スリットパイプの長手方向における剛性を変えるのが望ましい。これによれば、スリットパイプを製造する際のプログラムの設定が簡単となり、スリットパイプを簡単に製造することができるとともに、スリットパイプの長手方向における剛性を簡単に設定又は変更することができる。
また、スリットパイプについては、スリットパイプの外径を一端から他端に向かって徐々に小さくしたテーパ形状を呈するようにしても良い。このようなスリットパイプによれば、他端におけるスリットパイプの柔軟性をさらに向上させることができる。
さらに、スリットパイプの外径を一端から他端に向かって段階的に小さくしても良い。このようなスリットパイプによれば、他端におけるスリットパイプの柔軟性をさらに向上させるとともに、電解研磨等により簡単にスリットパイプを形成することができる。
以下に、上述した第1実施形態から第10実施形態のスリットパイプをガイドワイヤに適用した場合について、図面を参照して説明する。
なお、図11乃至図13では、理解を容易にするため、ガイドワイヤの長さ方向を短縮し、全体的に模式的に図示しているため、全体の寸法は実際とは異なる。
<第11実施形態>
図11は、本発明のガイドワイヤの第1実施形態を示す全体図である。
図11において、ガイドワイヤ101は、例えば、心臓等の血管の治療に使用されるものである。なお、ガイドワイヤ101は、本実施形態の場合、約1900mmの長さを有する。ガイドワイヤ101は、コアシャフト102と、実施形態1乃至実施形態10の何れかのスリットパイプ103と、コアシャフト102の先端とスリットパイプ103の先端とを接合する先端ロウ付け部113と、コアシャフト102とスリットパイプ103の後端とを接合する後端ロウ付け部105とからなる。
コアシャフト102は、最先端の第1先端部112と、第1先端部の基端側に隣接する第2先端部111と、第2先端部111の基端側に隣接する第3先端部110と、第3先端部110の基端側に隣接する第1テーパ部109と、第1テーパ部109の基端側に隣接する第2テーパ部108と、第2テーパ部108の基端側に隣接する第3テーパ部107と、第3テーパ部107の基端側に隣接する第1円筒部106と、第1円筒部106の基端側に隣接する第4テーパ部105と、第4テーパ部105の基端側に隣接する円筒状の基端部104とからなる。
なお、ガイドワイヤ101の先端からスリットパイプ103を経てコアシャフト102の第4テーパ部105までの外表面には親水性コーティング剤が施されている。
コアシャフト102の材料は特に限定されるものではないが、本実施形態の場合、ステンレス鋼(SUS304)が使用されている。これ以外の材料としては、Ni−Ti合金のような超弾性合金又はピアノ線等が使用される。
親水性材料としては、例えば、セルロース系高分子物質、ポリエチレンオキサイド系高分子物質、無水マレイン酸系高分子物質(例えば、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体等の無水マレイン酸共重合体)、アクリルアミド系高分子物質(例えば、ポリアクリルアミド、ポリグリシジルメタクリレート−ジメチルアクリルアミドのブロック共重合体)、水溶性ナイロン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ヒアルロン酸塩等が挙げられる。なお、本実施形態における親水性材料は、ヒアルロン酸塩である。
本実施形態のガイドワイヤ101によれば、コアシャフト102と、そのコアシャフト102の先端部を覆うスリットパイプ103とを備えているので、両端にスリットが形成されていないスリットパイプ103をコアシャフト102に容易に固定することができ、延いては、ガイドワイヤ101自体を簡単に製造することができる。さらに、本実施形態のガイドワイヤ101によれば、ガイドワイヤ101の少なくとも一方向回転におけるトルク伝達性を向上させると共に、切断された場合のガイドワイヤ101の安全性を向上させることができる。
なお、実施形態4乃至実施形態7のスリットパイプにおいては、スリットパイプの他端をコアシャフトの先端側に配置されるようにするのが望ましい。そうすれば、ガイドワイヤを簡単に製造することができ、ガイドワイヤの少なくとも一方向回転におけるトルク伝達性を向上させ、切断された場合のガイドワイヤの安全性を向上させると共に、スリットパイプによってガイドワイヤの先端の柔軟性をさらに向上させることができる。
また、コアシャフト102とスリットパイプ103との間には空隙が形成されるのが望ましい。その場合には、ガイドワイヤを湾曲させた際の柔軟性をさらに向上させることができ、延いては、血管の端部までガイドワイヤを容易に挿入することができる。
<第12実施形態>
図12は、本発明のガイドワイヤの第2実施形態を示す全体図である。
なお、図12において図11と同一の構成については同一の番号を付し説明を省略する。
図12において、ガイドワイヤ121は、コアシャフト102の先端を覆う外側コイル125と、その外側コイル125の内部に配置され、コアシャフト102の先端を覆う、実施形態1乃至実施形態10の何れかのスリットパイプ123と、コアシャフト102の先端、外側コイル125の先端及びスリットパイプ123の先端を接合する先端ロウ付け部129と、スリットパイプ123の後端とコアシャフト102とを接合する内側後端ロウ付け部124と、コアシャフト102と外側コイル125の後端とを接合する後端ロウ付け部127とからなる。
なお、ガイドワイヤ121の先端から外側コイル125を経てコアシャフト102の第4テーパ部105までの外表面には親水性コーティング剤が施されている。
本実施形態のガイドワイヤ121によれば、コアシャフト102と、そのコアシャフト102の先端部を覆う外側コイル125と、その外側コイル125の内部に収納され、コアシャフト102の先端部を覆うスリットパイプ123とを備えているので、ガイドワイヤ121を簡単に製造することができ、ガイドワイヤ121の少なくとも一方向回転におけるトルク伝達性を向上させ、切断された場合のガイドワイヤの安全性を向上させると共に、外側コイル125の外径を維持したまま、内部に備えたスリットパイプ124によってガイドワイヤ121の柔軟性を調整することができる。
なお、実施形態4乃至実施形態7のスリットパイプにおいては、スリットパイプの他端をコアシャフトの先端側に配置されるようにするのが望ましい。そうすれば、ガイドワイヤ121を簡単に製造することができ、ガイドワイヤ121の少なくとも一方向回転におけるトルク伝達性を向上させ、切断された場合のガイドワイヤの安全性を向上させると共に、外側コイル125の外径を維持したまま、内部に備えたスリットパイプ124によってガイドワイヤ121の先端の柔軟性を向上させることができる。
また、コアシャフト102とスリットパイプ123との間、及び外側コイル125とスリットパイプ123との間には空隙が形成されているのが望ましい。その場合には、ガイドワイヤ121を湾曲させた際の柔軟性を向上させることができ、延いては、血管の端部までガイドワイヤを容易に挿入することができる。
<第13実施形態>
図13は、本発明のガイドワイヤの第3実施形態を示す全体図である。
なお、図13において図11と同一の構成については同一の番号を付し説明を省略する。
図13において、ガイドワイヤ131は、コアシャフト102と、コアシャフト102の先端を覆う外側コイル135と、その外側コイル135の内部に配置され、コアシャフト102の先端を覆う、実施形態1乃至実施形態10の何れかのスリットパイプ133と、コアシャフト102の先端及び外側コイル135の先端を接合する先端ロウ付け部139と、スリットパイプ133の先端とコアシャフト102とを接合する内側先端ロウ付け部132と、スリットパイプ133の後端とコアシャフト102とを接合する内側後端ロウ付け部134と、コアシャフト102と外側コイル135の後端とを接合する後端ロウ付け部137とからなる。
なお、本実施形態においては、スリットパイプ133の先端が、コアシャフト102の先端から基端側に所定距離離間している。また、ガイドワイヤ131の先端から外側コイル135を経てコアシャフト102の第4テーパ部105までの外表面には親水性コーティング剤が施されている。
本実施形態のガイドワイヤ131によれば、スリットパイプ133の先端が、コアシャフト102の先端から基端側に所定距離離間しているので、ガイドワイヤ131の先端部分を容易に屈曲させることができ、さらに、ガイドワイヤ131の血管選択性を向上させることができる。
また、コアシャフト102とスリットパイプ133との間、及び外側コイル135とスリットパイプ133との間には空隙が形成されているのが望ましい。その場合には、ガイドワイヤ131を湾曲させた際の柔軟性を向上させることができ、延いては、血管の端部までガイドワイヤを容易に挿入することができる。
(態様18)
前記桁は、前記長手方向における剛性に応じて、前記螺旋形状に沿った長さを変えていることを特徴とする態様8のスリットパイプ。
(態様19)
前記長手方向における剛性に応じて、単位長さにおける、前記スリットの前記螺旋形状に沿った長さに対する前記桁の前記螺旋形状に沿った長さの割合を変えていることを特徴とする態様18のスリットパイプ。
(態様20)
単位長さにおける、前記スリットの前記螺旋形状に沿った長さに対する前記桁の前記螺旋形状に沿った長さの割合が、前記長手方向一端から他端に向かって小さくなっていることを特徴とする態様19のスリットパイプ。
1,11,21,31,41,51,61,71,81,91,103、123,
133 スリットパイプ
3,13,23,33,43,53,63,73,83,93 管状部材
5,15,25,35,45,55,65,75,85,95 スリット
7,17,27,37,47,57,67,77,87,97 螺旋部
79,89 桁
102 コアシャフト
125,135 外側コイル

Claims (17)

  1. 長手方向両端部以外の領域に、前記長手方向に対して複数本の並行な螺旋状のスリットを形成したことを特徴とするスリットパイプ。
  2. 前記螺旋状のスリットは、横断面の中心に対して点対称な位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のスリットパイプ。
  3. 前記螺旋状のスリットは、横断面全体に均等に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のスリットパイプ。
  4. 前記螺旋状のスリットは、一端から他端に向かって前記スリットのピッチが徐々に小さくなっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のスリットパイプ。
  5. 前記螺旋状のスリットは、一端から他端に向かって前記スリットのピッチが段階的に小さくなっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のスリットパイプ。
  6. 前記螺旋状のスリットは、一端から他端に向かって前記スリットの幅が徐々に大きくなっていることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載のスリットパイプ。
  7. 前記螺旋状のスリットは、一端から他端に向かって前記スリットの幅が段階的に大きくなっていることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載のスリットパイプ。
  8. 前記螺旋状のスリットの途中には前記スリットを跨ぐように桁が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記載のスリットパイプ。
  9. 前記桁は、隣接するスリットの桁に対して、前記長手方向の所定距離毎に断面視所定角度変位して配置されていることを特徴とする請求項8に記載のスリットパイプ。
  10. 各スリットに形成された前記桁は、前記スリットの螺旋形状とは異なる螺旋形状を形成するように配置されていることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載のスリットパイプ。
  11. 前記桁は、前記長手方向両端以外の少なくとも一箇所に円筒状に形成されていることを特徴とする請求項8乃至請求項10の何れかに記載のスリットパイプ。
  12. 断面形状が円である請求項1乃至請求項11の何れかに記載のスリットパイプ。
  13. コアシャフトと、そのコアシャフトの先端部を覆う請求項1乃至請求項12の何れかに記載のスリットパイプと、を備えたことを特徴とするガイドワイヤ。
  14. コアシャフトと、そのコアシャフトの先端部を覆い、前記他端が先端側に配置された請求項4乃至請求項7の何れかに記載のスリットパイプと、を備えたことを特徴とするガイドワイヤ。
  15. コアシャフトと、そのコアシャフトの先端部を覆うコイル体と、そのコイル体の内部に収納され、前記コアシャフトの先端部を覆う請求項1乃至請求項12の何れかに記載のスリットパイプと、を備えたことを特徴とするガイドワイヤ。
  16. コアシャフトと、そのコアシャフトの先端部を覆うコイル体と、そのコイル体の内部に収納され、前記コアシャフトの先端部を覆い、前記他端が先端側に配置された請求項4乃至請求項7の何れかに記載のスリットパイプと、を備えたことを特徴とするガイドワイヤ。
  17. 前記スリットパイプの先端は、前記コアシャフトの先端から基端側に所定距離離間していることを特徴とする請求項15又は請求項16に記載のガイドワイヤ。
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