JP7051032B1 - ガイドワイヤ - Google Patents

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Abstract

体腔壁を傷つけることを抑制しつつ、穿通性能の低下を抑制する。ガイドワイヤは、コアシャフトと、コアシャフトの先端側部分の外周を囲むように配置されている筒状体と、を備える。筒状体は、第1の筒状部と、第1の筒状部に対して筒状体の基端側に位置する第2の筒状部と、を有する。第2の筒状部の横断面の外形における最大寸法は、第1の筒状部の横断面の外形における最大寸法よりも大きく、かつ、第2の筒状部の横断面の外形における最小寸法は、第1の筒状部の横断面の外形における最小寸法よりも小さい。

Description

本明細書に開示される技術は、体腔内の目的位置へ医療用デバイスを案内するガイドワイヤに関する。
体腔内(血管等)における狭窄部や閉塞部(以下「病変部」という。)を治療または検査する方法として、カテーテルを用いた方法が広く行われている。一般に、カテーテルを体腔内の病変部に案内するために、ガイドワイヤが用いられる。ガイドワイヤは、コアシャフトと、そのコアシャフトの外周を囲むように配置されているコイル体とを備えている。従来のガイドワイヤでは、コイル体の横断面の形状が、コイル体の全長にわたって同一形状(例えば円形や楕円形)になっている(例えば、特許文献1~3参照)。
特開2015-171519号公報 特開2013-176488号公報 特開平09-56822号公報
ガイドワイヤは、例えば慢性完全閉塞(Chronic Total Occlusion、略して「CTO」)と呼ばれる病変部のように比較的硬い病変部を確実に穿通するなど、高い穿通性能が求められる。一方で、ガイドワイヤの穿通性能が高すぎると、誤って体腔壁(血管等)を傷つけるおそれが高まる。従来、ガイドワイヤにおいて、体腔壁を傷つけることを抑制しつつ、ガイドワイヤの穿通性能の低下を抑制するための構成は提案されていない。
なお、このような課題は、コイル体がコアシャフトの外周を囲むように配置されたガイドワイヤに限らず、コイル体以外の筒状体(例えばスリットが形成されたパイプ体など)がコアシャフトの外周を囲むように配置されたガイドワイヤに共通の問題である。
本明細書では、上述した課題の少なくとも一部を解決することが可能な技術を開示する。
本明細書に開示される技術は、例えば、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本明細書に開示されるガイドワイヤは、ガイドワイヤであって、コアシャフトと、前記コアシャフトの先端側部分の外周を囲むように配置されている筒状体と、を備え、前記筒状体は、第1の筒状部と、前記第1の筒状部に対して前記筒状体の基端側に位置する第2の筒状部と、を有し、前記第2の筒状部の横断面の外形における最大寸法は、前記第1の筒状部の横断面の外形における最大寸法よりも大きく、かつ、前記第2の筒状部の横断面の外形における最小寸法は、前記第1の筒状部の横断面の外形における最小寸法よりも小さい。以下、このような寸法の関係を、「筒状体の所定の寸法関係」という。
ガイドワイヤが例えば体腔内における病変部を通過する過程において、ガイドワイヤの第1の筒状部が病変部に進入し、その後、ガイドワイヤの第2の筒状部が病変部に進入し始める。ここで、本ガイドワイヤでは、第2の筒状部の横断面の外形における最大寸法は、第1の筒状部の横断面の外形における最大寸法よりも大きい。そのため、ガイドワイヤの第2の筒状部が病変部や血管壁に進入し始めるとき、第1の筒状部と第2の筒状部とにおける最大寸法の差に応じて挿入抵抗力が増大する。手技者は、例えば手技中のX線透視画像下におけるガイドワイヤの配置と、ガイドワイヤの挿入抵抗の変化とを頼りにガイドワイヤ100の挿入操作を慎重に行うことができるため、例えば、血管を傷つけることを抑制することができる。
また、本ガイドワイヤでは、第2の筒状部の横断面の外形における最小寸法は、第1の筒状部の横断面の外形における最小寸法よりも小さい。そのため、本ガイドワイヤによれば、第2の筒状部の横断面の外形における最小寸法が、第1の筒状部の横断面の外形における最小寸法以上である構成に比べて、第2の筒状部の横断面の面積が小さい分だけ、ガイドワイヤの穿通性能の低下を抑制することができる。このように本ガイドワイヤによれば、体腔壁を傷つけることを抑制しつつ、穿通性能の低下を抑制することができる。
(2)上記ガイドワイヤにおいて、前記筒状体は、前記第2の筒状部に対して前記筒状体の基端側に位置する第3の筒状部と、を有し、前記第3の筒状部の横断面の外形における最大寸法は、前記第2の筒状部の横断面の外形における最大寸法よりも小さい構成としてもよい。本ガイドワイヤによれば、例えば第3の筒状部の横断面の外形における最大寸法が、第2の筒状部の横断面の外形における最大寸法以上である構成に比べて、ガイドワイヤ全体としての挿入抵抗が過剰に大きくなることを抑制することができる。詳細には、第3の筒状部において病変部への挿入抵抗が過剰に大きくなることを抑制することができる。
(3)上記ガイドワイヤにおいて、前記第3の筒状部の横断面の外形における最大寸法は、前記第2の筒状部の横断面の外形における最大寸法よりも前記第1の筒状部の横断面の外形における最大寸法に近く、かつ、前記第3の筒状部の横断面の外形における最小寸法は、前記第2の筒状部の横断面の外形における最小寸法よりも前記第1の筒状部の横断面の外形における最小寸法に近い構成としてもよい。本ガイドワイヤによれば、例えば第3の筒状部の横断面の外形における最大寸法および最小寸法が第2の筒状部の横断面の外形における最大寸法および最小寸法に近い構成に比べて、ガイドワイヤ全体としての挿入抵抗が過剰に大きくなることをより効果的に抑制することができる。詳細には、第3の筒状部において病変部への挿入抵抗が過剰に大きくなることをより効果的に抑制することができる。
(4)上記ガイドワイヤにおいて、前記第1の筒状部の横断面の外形は、円形であり、前記第2の筒状部の横断面の外形は、長円形である構成としてもよい。本ガイドワイヤによれば、円筒状の部材に機械的な力を付与することにより横断面が長円形となった部分を上記第2の筒状部とし、その機械的な力が付与されることなく横断面が円形である部分を上記第1の筒状部とすることにより、上記「筒状体の所定の寸法関係」を満足するガイドワイヤを容易に得ることができる。また、本ガイドワイヤによれば、例えば第1の筒状部の横断面の外形も長円形である構成に比べて、ガイドワイヤの先端部の円滑な回転操作を行うことができる。
(5)上記ガイドワイヤにおいて、前記コアシャフトおよび前記筒状体は、前記第2の筒状部において曲がっている構成としてもよい。本ガイドワイヤによれば、体腔選択性の向上を図りつつ、体腔壁を傷つけることを抑制しつつ穿通性能の低下を抑制することができる。
(6)上記ガイドワイヤにおいて、前記筒状体は、1本または複数本の素線が螺旋状に巻回された構成を有するコイル体である構成としてもよい。本ガイドワイヤによれば、コイル体を備えるガイドワイヤについて、体腔壁を傷つけることを抑制しつつ穿通性能の低下を抑制することができる。
(7)上記ガイドワイヤにおいて、前記素線は、単線または撚線である構成としてもよい。本ガイドワイヤによれば、素線が単線または撚線であるコイル体を備えるガイドワイヤについて、体腔壁を傷つけることを抑制しつつ穿通性能の低下を抑制することができる。
(8)上記ガイドワイヤにおいて、前記素線のうち、前記コイル体の長さ方向に沿って隣り合う部分は、互いに接触している構成としてもよい。本ガイドワイヤによれば、コイル体に機械的な力を付与することにより、第2の筒状部を簡易に作製することができる。
(9)上記ガイドワイヤにおいて、前記筒状体は、スリットが形成されたパイプ体である構成としてもよい。本ガイドワイヤによれば、スリットが形成されたパイプ体を備えるガイドワイヤについて、体腔壁を傷つけることを抑制しつつ穿通性能の低下を抑制することができる。
(10)上記ガイドワイヤにおいて、前記筒状体の少なくとも前記第2の筒状部に収容され、かつ、前記コアシャフトの前記先端側部分の少なくとも一部を囲むように配置されている内側筒状体を備えている構成としてもよい。本ガイドワイヤによれば、ガイドワイヤのトルク伝達性を向上させることができる。詳細には、ガイドワイヤの基端側に加えられた回転方向の力を先端側に十分に伝達させることが可能になる。
(11)上記ガイドワイヤにおいて、前記内側筒状体は、第1の内側筒状部と、前記第1の内側筒状部に対して前記内側筒状体の基端側に位置する第2の内側筒状部と、を有し、前記第2の内側筒状部の横断面の外形における最大寸法は、前記第1の内側筒状部の横断面の外形における最大寸法よりも大きく、かつ、前記第2の内側筒状部の横断面の外形における最小寸法は、前記第1の筒状部の横断面の外形における最小寸法よりも小さい構成としてもよい。以下、このような寸法の関係を、「内側筒状体の所定の寸法関係」という。本ガイドワイヤによれば、コアシャフトが回転操作された際に、非円形同士である第2の筒状部と第2の内側筒状部とが、互いに係合し、一体となって回転し易くなるため、ガイドワイヤのトルク伝達性を更に向上させることができる。
(12)上記ガイドワイヤにおいて、前記第1の内側筒状部の横断面の外形は、円形であり、前記第2の内側筒状部の横断面の外形は、長円形である構成としてもよい。本ガイドワイヤによれば、円筒状の部材に機械的な力を付与することにより横断面が長円形となった部分を上記第2の内側筒状部とし、その機械的な力が付与されることなく横断面が円形である部分を上記第1の内側筒状部とすることにより、上記「内側筒状体の所定の寸法関係」を満足するガイドワイヤを容易に得ることができる。また、仮に、第1の内側筒状部の横断面の外形も長円形である構成では、第1の内側筒状部は、該横断面の短手方向に曲がり易く、横断面の長手方向に曲がり難くなるため、第1の内側筒状部の曲がり方向が所定方向に限定され、その結果、例えば血管選択性が低下するおそれがある。これに対して、本ガイドワイヤによれば、第1の内側筒状部の横断面の外形が円形であるため、第1の内側筒状部の曲がり方向は限定されず、例えば血管選択性が低下することを抑制することができる。
(13)上記ガイドワイヤにおいて、前記内側筒状体は、第1の内側筒状部と、前記第1の内側筒状部に対して前記内側筒状体の基端側に位置する第2の内側筒状部と、を有し、前記筒状体の前記第2の筒状部と、前記内側筒状体の前記第2の内側筒状部とは、互いに接触している構成としてもよい。本ガイドワイヤによれば、コアシャフトが回転操作された際に、第2の筒状部と第2の内側筒状部とが、両者の間に生じる摩擦抵抗により一体となって回転し易くなるため、ガイドワイヤのトルク伝達性を更に向上させることができる。
(14)上記ガイドワイヤにおいて、前記内側筒状体は、第1の内側筒状部と、前記第1の内側筒状部に対して前記内側筒状体の基端側に位置する第2の内側筒状部と、を有し、前記内側筒状体の前記第2の筒状部と、前記コアシャフトとは、互いに接触している構成としてもよい。本ガイドワイヤによれば、コアシャフト10が回転操作された際に、第2の筒状部とコアシャフトとが、両者の間に生じる摩擦抵抗により一体となって回転し易くなるため、ガイドワイヤのトルク伝達性を更に向上させることができる。
なお、本明細書に開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、ガイドワイヤやその製造方法等の形態で実現することができる。
第1実施形態におけるガイドワイヤの構成を概略的に示す説明図 ガイドワイヤの先端部の外観構成を示す説明図 ガイドワイヤの先端部の横断面構成を示す説明図である。 第2実施形態におけるガイドワイヤの構成を概略的に示す説明図 ガイドワイヤの先端部の横断面構成を示す説明図である。 第1実施形態の変形例1におけるガイドワイヤの先端部の横断面構成を示す説明図である。 第1実施形態の変形例2におけるガイドワイヤの先端部の横断面構成を示す説明図である。 第1実施形態の変形例3におけるガイドワイヤの先端部の横断面構成を示す説明図である。 第1実施形態の変形例4におけるガイドワイヤの先端部の横断面構成を示す説明図である。 第1実施形態の変形例5におけるガイドワイヤの先端部の横断面構成を示す説明図である。
A.第1実施形態:
A-1.ガイドワイヤの構成:
図1は、第1実施形態におけるガイドワイヤ100の構成を概略的に示す説明図である。図1には、方向を特定するための互いに直交するXYZ軸が示されており、X軸正方向視におけるガイドワイヤ100の全体構成が示されており、後述するコイル体20および先端側接合部30については、縦断面構成が示されている。縦断面とは、ガイドワイヤ100の軸方向に平行な断面(本実施形態では、YZ断面)である。図1において、Z軸正方向側が、体内に挿入される先端側(遠位側)であり、Z軸負方向側が、医師等の手技者によって操作される基端側(近位側)である。これらの点は、図2以降の図についても同様である。ガイドワイヤ100は、湾曲させることができる程度の柔軟性を有している。なお、以下において、ガイドワイヤ100及びガイドワイヤ100の各構成部材について、先端を含み先端から基端側に向かって中途まで延びる部分を「先端部」という。同様に、ガイドワイヤ100及びガイドワイヤ100の各構成部材について、基端を含み基端から先端側に向かって中途まで延びる部分を「基端部」という。
ガイドワイヤ100は、例えば血管における比較的硬い病変部(例えば、CTO)を穿通することを目的として血管に挿入される、可撓性を有する長尺状の医療用デバイスである。ガイドワイヤ100の全長は、例えば1500mm以上、2000mm以下程度である。
ガイドワイヤ100は、コアシャフト10と、コイル体20と、先端側接合部30と、基端側接合部32と、内側コイル体40とを備える。
コアシャフト10は、略一定の外径を有する太径部13と、太径部13に対して先端側に位置し、太径部13の外径より小さい略一定の外径を有する細径部11と、太径部13と細径部11との間に位置し、太径部13との境界位置から細径部11との境界位置に向けて外径が徐々に小さくなるテーパ部12とから構成されている。コアシャフト10の各位置における横断面の形状は、任意の形状を取り得るが、例えば、円形や平板形である。横断面とは、ガイドワイヤ100の軸方向に直交する断面(ガイドワイヤ100の軸が湾曲している場合には、該軸に対する接線に直交する断面)である。太径部13の外径は、例えば0.2mm以上、0.8mm以下程度であり、細径部11の外径は、例えば0.05mm以上、0.3mm以下程度である。
コアシャフト10を形成する材料としては、例えば、ステンレス鋼(SUS302、SUS304、SUS316等)、Ni-Ti合金等の超弾性合金、ピアノ線等が用いられる。コアシャフト10は、全体が同じ材料により形成されていてもよいし、部分毎に互いに異なる材料により形成されていてもよい。
コイル体20は、複数本(例えば、8本)の素線が螺旋状に巻回された構成を有している。コイル体20の素線の本数は、1本または複数本である。コイル体20を複数本の素線から構成する場合には、素線の本数は、例えば、2本~20本の範囲内の本数に設定することができる。コイル体20は、特許請求の範囲における筒状体の一例である。
コイル体20が備える8本の素線としては、撚線22a,22b,22c,22d,22e,22f,22g,22hが用いられている。撚線(コイル体20の素線の一例)22a,22b,22c,22d,22e,22f,22g,22hのうち、コイル体20の長さ方向に沿って隣り合う部分は、互いに接触している。例えば、コイル体20の長さ方向に沿って隣り合う撚線22aの部分と撚線22bの部分は、互いに接触しており、同様にコイル体20の長さ方向に沿って隣り合う撚線22bの部分と撚線22cの部分、撚線22cの部分と撚線22dの部分、撚線22dの部分と撚線22eの部分、撚線22eの部分と撚線22fの部分、撚線22fの部分と撚線22gの部分、撚線22gの部分と撚線22hの部分、そして撚線22hの部分と撚線22aの部分は、それぞれ互いに接触している。コイル体20は、1本または複数本の素線が、コイル体20の長さ方向に隙間なく巻回された構成(密巻きされた構成)を有していてもよい。
上記各撚線、例えば、撚線22cは、1本の芯線(単線)24と6本の側線(単線)26とが撚り合わされた構成を有している。図1にX1で示す箇所には、コイル体20の素線として用いる撚線、例えば、撚線22cの断面の構成が拡大して示されている。コイル体20の素線としては、単線または撚線を用いることができる。コイル体20が複数本の素線から構成されている場合には、複数の素線のうちの少なくとも1本の素線として単線を用い、残りの素線として撚線を用いることができる。
なお、図1において、コイル体20の素線、例えば、素線22cの断面の外形や、素線22cの芯線24および側線26のそれぞれの断面の外形は、概略的に円形として記載されている。同様に図3~図5においても、コイル体20の素線、芯線、そして側線の外形は、概略的に円形として記載されている。実際には、コイル体20の素線、例えば、素線22cは、他の素線とともに螺旋状に巻回されていて、図1の紙面に垂直な方向(Z軸方向)に対して傾斜した方向に延びていること、そして素線22cの側線26は、芯線24に対して傾斜する方向に延びていることから、素線22c、芯線24、そして側線26の断面の外形は、実際には円形とは異なる形状(例えば、長円形)となっている。
コイル体20は、コアシャフト10を覆うように、コアシャフト10の周囲に配置されている。本実施形態では、コイル体20は、コアシャフト10の細径部11およびテーパ部12を覆っている。細径部11およびテーパ部12は、特許請求の範囲におけるコアシャフトの先端側部分の一例である。
コイル体20を形成する材料としては、例えば、金属材料、より具体的には、ステンレス鋼(SUS302、SUS304、SUS316等)、ピアノ線、Ni-Ti合金等の超弾性合金、あるいは白金、金、タングステン、またはこれらの合金といった放射線不透過材料が用いられる。コイル体20は、全体が同じ材料により形成されていてもよいし、部分毎に互いに異なる材料により形成されていてもよい。
先端側接合部30は、コイル体20の先端とコアシャフト10の先端とを接合する部材である。すなわち、コイル体20の先端とコアシャフト10の先端とが、先端側接合部30の内部に埋め込まれるようにして固着されている。基端側接合部32は、コイル体20の基端とコアシャフト10とを接合する部材である。先端側接合部30および基端側接合部32を形成する材料としては、例えば、金属ハンダ(Au-Sn合金、Sn-Ag合金、Sn-Pb合金、Pb-Ag合金等)、ロウ材(アルミニウム合金ロウ、銀ロウ、金ロウ等)、接着剤(エポキシ系接着剤等)等が用いられる。先端側接合部30および基端側接合部32を形成する材料は、同一であってもよいし、互いに異なっていてもよい。また、先端側接合部30および基端側接合部のそれぞれについて、全体が同じ材料により形成されていてもよいし、部分毎に互いに異なる材料により形成されていてもよい。
コイル体20とコアシャフト10との間には、内側コイル体40が備えられている。内側コイル体40は、後述の第2の筒状部L2に収容され、コアシャフト10の先端側部分の一部を囲むように配置されている。内側コイル体40の先端は、先端側接合部30に接合され、内側コイル体40の基端は、基端側接合部(図示しない)を介してコアシャフト10の細径部11に接合されている。内側コイル体40は、特許請求の範囲における内側筒状体の一例である。
内側コイル体40は、1本または複数本の素線を螺旋状に巻回すことにより中空形状に形成したコイル状の部材である。図1に示す内側コイル体40の素線としては、単線42が用いられている。内側コイル体40は、例えば、6本の単線42a,42b,42c,42d,42e,42fから構成されている。内側コイル体40は、例えば、金属材料、より具体的には、ステンレス鋼(SUS302、SUS304、SUS316等)、ピアノ線、Ni-Ti合金等の超弾性合金、あるいは白金、金、タングステン、またはこれらの合金といった放射線不透過材料が用いられる。
図1に示すように、ガイドワイヤ100では、ガイドワイヤ100の先端部が所定の角で曲げられている。具体的には、コアシャフト10および筒状体として用いるコイル体20は、後述の第2の筒状部L2において曲がっている(屈曲または湾曲している)。詳細には、コアシャフト10の細径部11とコイル体20と内側コイル体40とが所定の角度で曲がっている。これにより、ガイドワイヤ100の血管選択性(分岐した複数の血管から特定の血管を選択してガイドワイヤ100の先端部を進入させる性能)の向上が図られている。
A-2.コイル体20の詳細構成:
図2は、ガイドワイヤ100の先端部の外観構成を示す説明図である。図2(A)には、ガイドワイヤ100の先端部のX軸方向から見たYZ側面構成が示されており、図2(B)には、ガイドワイヤ100の先端部のY軸方向から見たXZ側面構成が示されている。図3は、ガイドワイヤ100の先端部の横断面構成を示す説明図である。図3(A)には、図2のIIIA-IIIAの位置におけるコアシャフト10(コイル体20の後述する第1の筒状部L1)の横断面構成が示されており、図3(B)には、図2のIIIB-IIIBの位置におけるコアシャフト10(コイル体20の後述する第2の筒状部L2)の横断面構成が示されている。
図1および図2に示すように、コイル体20は、第1の筒状部L1と、第2の筒状部L2と、第3の筒状部L3とを有している。第1の筒状部L1は、コイル体20の先端を含み、ガイドワイヤ100(コアシャフト10の細径部11の先端部)の軸方向に沿って直線状に延びる部分である。第1の筒状部L1は、細径部11および内側コイル体40の直線状の先端部を囲んでいる。第3の筒状部L3は、コイル体20の基端を含み、ガイドワイヤ100(コアシャフト10の細径部11の基端部)の軸方向に沿って直線状に延びる部分である。第3の筒状部L3は、細径部11、テーパ部12の一部および内側コイル体40の直線状の基端部を囲んでいる。第2の筒状部L2は、第1の筒状部L1と第3の筒状部L3とをつなぐとともに変形した部分である。第2の筒状部L2は、細径部11および内側コイル体40の屈曲部を囲んでいる。
図3(A)に示すように、コイル体20の第1の筒状部L1の横断面の外形は、円形である。詳細には、第1の筒状部L1の横断面において、各撚線22(撚線22a,22b,22c,22d,22e,22f,22g,22hのそれぞれ)の中心または重心は、円M31上に配置されている。また、内側コイル体40のうち、第1の筒状部L1内に位置する第1の内側筒状部L4の横断面の外形は、円形である。詳細には、第1の内側筒状部L4の横断面において、各単線42(42a,42b,42c,42d,42e,42fのそれぞれ)の中心または重心は、円N31上に配置されている。
図3(B)に示すように、コイル体20の第2の筒状部L2の横断面の外形は、非円形とされ、例えば、長円形とされる。詳細には、第2の筒状部L2の横断面において、各撚線22(撚線22a,22b,22c,22d,22e,22f,22g,22hのそれぞれ)の中心または重心は、長円M32上に配置されている。なお、本明細書において「長円形」には、楕円形が含まれる。また、内側コイル体40のうち、第2の筒状部L2内に位置する第2の内側筒状部L5の横断面の外形は、円形である。詳細には、第2の内側筒状部L5の横断面において、各単線42(42a,42b,42c,42d,42e,42fのそれぞれ)の中心または重心は、円N32上に配置されている。
図3に示すように、コイル体20の第2の筒状部L2の横断面の外形における最大寸法D4(以下、「第2の筒状部L2の最大寸法D4」という)は、第1の筒状部L1の横断面の外形における最大寸法D1(直径 以下、「第1の筒状部L1の最大寸法D1」という)よりも大きい。図2(B)に示すように、第2の筒状部L2の横断面の外形の短手方向(Y軸方向)から見たとき、コイル体20の幅寸法は、第2の筒状部L2から第1の筒状部L1に向かって連続的に狭くなるように緩やかに変化している。
図3に示すように、コイル体20の第2の筒状部L2の横断面の外形における最小寸法D3(以下、「第2の筒状部L2の最小寸法D3」という)は、第1の筒状部L1の横断面の外形における最小寸法D1(直径 以下、「第1の筒状部L1の最小寸法D1」という)よりも小さい。図2(A)に示すように、第2の筒状部L2の横断面の外形の長手方向(X軸方向)から見たとき、コイル体20の幅寸法は、第2の筒状部L2から第1の筒状部L1に向かって連続的に広くなるように緩やかに変化している。このような構成であれば、血管内におけるガイドワイヤ100の後述の挿入抵抗の変化を緩やかにすることができる。
図2に示すように、コイル体20の第3の筒状部L3の横断面の外形は、第1の筒状部L1の横断面の外形と同一であり、寸法も同一(D2=D1)である。コイル体20の第3の筒状部L3の横断面の外形における最大寸法D2は、第2の筒状部L2の最大寸法D4(直径)よりも小さい。図2(B)に示すように、第2の筒状部L2の横断面の外形の短手方向(Y軸方向)から見たとき、コイル体20の幅寸法は、第2の筒状部L2から第3の筒状部L3に向かって連続的に狭くなるように緩やかに変化している。
図2に示すように、第3の筒状部L3の横断面の外形における最小寸法D2(直径)は、第2の筒状部L2の最小寸法D3よりも大きい。図2(A)に示すように、第2の筒状部L2の横断面の外形の長手方向(X軸方向)から見たとき、コイル体20の幅寸法は、第2の筒状部L2から第3の筒状部L3に向かって連続的に広くなるように緩やかに変化している。
コイル体20の第1の筒状部L1の最大寸法D1に対する、コイル体20の第2の筒状部L2の最大寸法D4の割合(=D4/D1)は、1.02以上であることが好ましく、1.19以下であることが好ましい。また、コイル体20の第1の筒状部L1の最小寸法D1に対する、コイル体20の第2の筒状部L2の最小寸法D3の割合(=D3/D1)は、0.81以上であることが好ましく、0.98以下であることが好ましい。また、第2の筒状部L2の最小寸法D3に対する、コイル体20の第2の筒状部L2の最大寸法D4の割合(=D4/D3)は、1.03以上であることが好ましく、1.45以下であることが好ましい。
図3(A)に示すように、コイル体20の第1の筒状部L1は、全周にわたって、内側コイル体40から離間している。一方、図3(B)に示すように、第2の筒状部L2の長手方向における第2の筒状部L2と内側コイル体40との離間距離は、短手方向における第2の筒状部L2と内側コイル体40との離間距離よりも長い。
A-3.ガイドワイヤ100の製造方法:
本実施形態のガイドワイヤ100は、例えば以下の方法により製造することができる。まず、機械研磨等によって形状を加工したコアシャフト10と、複数本(例えば、8本)の撚線(素線)螺旋状に巻回して作製したコイル体20(横断面が円形のもの)と、6本の単線(素線)を螺旋状に巻回して作製した内側コイル体40(横断面が円形のもの)を準備する。コアシャフト10の細径部11の周囲に内側コイル体40を固定する。このとき、コアシャフト10および内側コイル体40は、全長にわたって直線状であり屈曲部を有しない。
次に、内側コイル体40を固定したコアシャフト10をコイル体20の中空部に挿入し、コイル体20とコアシャフト10とを接合する先端側接合部30および基端側接合部32を形成する。その後、コイル体20のうち、第2の筒状部L2となる所定部分に対して、コイル体20の軸方向に直交する方向から力を加えながら、コイル体20をその横断面の外形が長円形となるように塑性変形させて、これと同時に曲げ加工を施す。これにより、第2の筒状部L2を有するコイル体20が形成される。例えば以上のような方法により、上述した構成のガイドワイヤ100を製造することができる。
A-4.本実施形態の効果:
本実施形態のガイドワイヤ100が例えば血管における病変部や血管壁(以下、「病変部等」という)に進入する過程において、ガイドワイヤ100におけるコイル体20の第1の筒状部L1が病変部等に進入し、その後、コイル体20の第2の筒状部L2が病変部等に進入し始める。ここで、本実施形態では、第2の筒状部L2の最大寸法D4は、第1の筒状部L1の最大寸法D1よりも大きい(図2(B)参照)。そのため、第2の筒状部L2が病変部に進入し始めるとき、第1の筒状部L1と第2の筒状部L2とにおける最大寸法の差(=D4-D1)に応じて、血管に対するガイドワイヤ100の挿入抵抗力が増大する。具体的には、ガイドワイヤ100を使用する医師等の手技者は、その挿入抵抗力の変化を、ガイドワイヤ100の基端部を把持する手に感じることにより、ガイドワイヤ100の第2の筒状部L2が血管内のどの辺りに達したかを感覚的に把握することができる。手技者は、例えば手技中のX線透視画像下におけるガイドワイヤの配置と、ガイドワイヤ100の挿入抵抗の変化とを頼りにガイドワイヤ100の挿入操作を慎重に行うことができるため、例えば、血管を傷つけることを抑制することができる。
本実施形態では、第2の筒状部L2の最小寸法D3は、第1の筒状部L1の最小寸法D1よりも小さい(図2(A)参照)。そのため、本実施形態によれば、第2の筒状部L2の最小寸法D3が、第1の筒状部L1の最小寸法D1以上である構成に比べて、第2の筒状部L2の横断面の面積が小さい分だけ、ガイドワイヤ100の穿通性能の低下を抑制することができる。このように本実施形態によれば、血管を傷つけることを抑制しつつ、ガイドワイヤ100の穿通性能の低下を抑制することができる。
本実施形態では、コイル体20の第3の筒状部L3の横断面の外形における最大寸法D2は、第2の筒状部L2の最大寸法D4よりも小さい(図2(B)参照)。そのため、本実施形態によれば、例えば第3の筒状部L3の横断面の外形における最大寸法D2が、第2の筒状部L2の最大寸法D4以上である構成に比べて、ガイドワイヤ100全体としての挿入抵抗が過剰に大きくなることを抑制することができる。
本実施形態では、第1の筒状部L1の横断面の外形は、円形(好ましくは真円形)であり、第2の筒状部L2の横断面の外形は長円形である。そのため、本実施形態によれば、例えば第1の筒状部L1の横断面の外形も長円形等である構成に比べて、ガイドワイヤ100の先端部の円滑な回転操作を行うことができる。
本実施形態では、コイル体20が備える撚線(コイル体20の素線の一例)22a,22b,22c,22d,22e,22f,22g,22hのうち、コイル体20の長さ方向に沿って隣り合う部分は、互いに接触している。そのため、本実施形態によれば、コイル体20に機械的な力を付与することにより、第2の筒状部L2を簡易に作製することができる。
B.第2実施形態:
B-1.ガイドワイヤ100aの構成:
図4は、第2実施形態におけるガイドワイヤ100aの構成を概略的に示す説明図である。図4には、X軸正方向視におけるガイドワイヤ100aの全体構成が示されており、後述するコイル体20aおよび先端側接合部30については、縦断面構成が示されている。
第2実施形態のガイドワイヤ100aの構成は、上述した第1実施形態のガイドワイヤ100の構成と比較して、コイル体20aの構成が異なっている。また、第2実施形態のガイドワイヤ100aの構成では、内側筒状体(内側コイル体40)を備えない点と、ガイドワイヤ100aが屈曲部を有しない点とで、第1実施形態のガイドワイヤ100の構成とは異なる。以下では、第2実施形態のガイドワイヤ100aの構成の内、上述した第1実施形態のガイドワイヤ100の構成と同一の構成については、同一の符号を付すことによってその説明を適宜省略する。
図4に示すように、ガイドワイヤ100aは、コアシャフト10と、コイル体20aと、先端側接合部30と、基端側接合部32とを備える。コイル体20aは、例えば10本の素線22a(単線)を密巻きすることにより中空円筒形状に形成した構成である。コイル体20aは、コアシャフト10を覆うように、コアシャフト10aの周囲に配置されている。ここで、ガイドワイヤ100aは、シェイピングが施される前のものであり、コアシャフト10aとコイル体20aとは、いずれも屈曲部を有していない。また、コアシャフト10とコイル体20aとの間に内側筒状体を備えていない。
図5は、ガイドワイヤ100aの先端部の横断面構成を示す説明図である。図5(A)には、図4のVA-VAの位置におけるコアシャフト10a(コイル体20aの後述する第1の筒状部L1a)の横断面構成が示されており、図5(B)には、図4のVB-VBの位置におけるコアシャフト10a(コイル体20aの後述する第2の筒状部L2a)の横断面構成が示されている。
図4に示すように、コイル体20aは、第1の筒状部L1aと、第2の筒状部L2aと、第3の筒状部L3aとを有している。第1の筒状部L1aは、コイル体20aの先端を含み、ガイドワイヤ100a(コアシャフト10の細径部11の先端部)の軸方向に沿って直線状に延びる部分である。第3の筒状部L3aは、コイル体20aの基端を含み、ガイドワイヤ100a(コアシャフト10の細径部11の基端部)の軸方向に沿って直線状に延びる部分である。第2の筒状部L2は、第1の筒状部L1と第3の筒状部L3とをつなぎ、かつ、ガイドワイヤ100a(コアシャフト10の細径部11)の軸方向に沿って直線状に延びる部分である。
図5(A)に示すように、コイル体20aの第1の筒状部L1aの横断面の外形は、円形(好ましくは真円形)である。詳細には、第1の筒状部L1aの横断面において、各素線(単線)22aの中心または重心は、円M51上に配置されている。図5(B)に示すように、第2の筒状部L2aの横断面において、各素線(単線)22aの中心または重心は、長円(楕円)M52上に配置されている。
コイル体20aの第2の筒状部L2aの横断面の外形における最大寸法D4aは、第1の筒状部L1aの横断面の外形における最大寸法D1aよりも大きい。また、コイル体20aの第2の筒状部L2aの横断面の外形における最小寸法D3aは、第1の筒状部L1aの横断面の外形における最小寸法D1a(直径)よりも小さい。
このように屈曲部を有しない本実施形態のガイドワイヤ100aについても、血管を傷つけることを抑制しつつ、ガイドワイヤ100aの穿通性能の低下を抑制することができる。手技者は、第2の筒状部L2aを手作業で曲げることにより、ガイドワイヤ100aを、第2の筒状部L2aが湾曲または屈曲した形状に設定された状態で(シェイピングされた状態で)使用することができる。
C.変形例:
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
上記各実施形態におけるガイドワイヤ100,100aの構成は、あくまで一例であり、種々変形可能である。上記各実施形態において、ガイドワイヤ100,100aの最外周(コイル体20の外周)にコート層が形成された構成でもよい。なお、コート層を形成する材料としては、例えば、シリコーンオイルやフッ素樹脂等の疎水性のコーティング材料、又は、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、無水マレイン酸共重合体、ヒアルロン酸等の親水性のコーティング材料が用いられる。なお、ガイドワイヤ100,100aの病変部に対する穿通性を向上させるためには、コート層は親水性であることが好ましい。
上記各実施形態では、コイル体20,20aはコアシャフト10の細径部11およびテーパ部12を覆っているが、コイル体20,20aが覆うコアシャフト10の部分は任意に変更可能である。例えば、コイル体20,20aがコアシャフト10の細径部11のみを覆っていてもよいし、コイル体20,20aがコアシャフト10の細径部11およびテーパ部12に加えて太径部13の一部または全部を覆っていてもよい。また、上記各実施形態では、筒状体として、コイル体20,20aを例示したが、筒状体は、例えばスリットが形成されることにより柔軟性を有するパイプ体(いわゆるスリットパイプ)や、弾性材料等で形成されることにより柔軟性を有するチューブ体などでもよい。
上記第1実施形態では、コイル体20は、複数の素線24,26を撚り合わせた複数本の撚線22を螺旋状に巻回することにより中空円筒形状に形成した構成である。しかし、コイル体20は、1本または複数本の素線(単線または撚線)を螺旋状に密巻きまたは粗巻きすることにより構成することができる。また、撚線22は、芯線24を含まず、側線26のみで構成されてもよい。
上記第1実施形態において、ガイドワイヤ100の出荷時には、上記屈曲部を有さず、かつ、コイル体20が第1の筒状部L1および第2の筒状部L2を有する構成でもよい。このような場合、医師等の手技者がガイドワイヤ100を血管等に挿入する前に予めガイドワイヤ100の先端部(第2の筒状部L2)を所定の角度に曲げておく「シェイピング」と呼ばれる処置において、第1の筒状部の横断面の外形と第2の筒状部の横断面の外形とが上記所定の寸法関係(第2の筒状部の横断面の外形における最大寸法は、第1の筒状部の横断面の外形における最大寸法よりも大きく、かつ、第2の筒状部の横断面の外形における最小寸法は、第1の筒状部の横断面の外形における最小寸法よりも小さい)を満足するように形状付けを行うことになる。また、上記実施形態において、内側コイル体40を備えない構成でもよい。
上記第1実施形態において、コイル体20の第1の筒状部L1の横断面の外形は、円形に限らず、上記所定の寸法関係を満足する限り、長円形や多角形などでもよい。また、コイル体20の第2の筒状部L2の横断面の外形は、上記所定の寸法関係を満足する非円形であれば足り、例えば、長円形であり、これに限らず、長丸形でもよいし、矩形等でもよい。要するに、コイル体20の第2の筒状部L2の最大寸法D4は、第1の筒状部L1の最大寸法D1よりも大きく、かつ、コイル体20の第2の筒状部L2の最小寸法D3は、第1の筒状部L1の最小寸法D1よりも小さい、という関係(所定の寸法関係)が成り立てば、本発明の効果を奏する。また、上記実施形態において、第2の筒状部L2の横断面の外形の長手方向(X軸方向)から見たとき、コイル体20の幅寸法は、第2の筒状部L2から第1の筒状部L1に向かって段階的に広くなるように変化している構成でもよい。また、第2の筒状部L2の横断面の外形の短手方向(Y軸方向)から見たとき、コイル体20の幅寸法は、第2の筒状部L2から第1の筒状部L1に向かって段階的に狭くなるように変化している構成でもよい。
上記第1実施形態において、第3の筒状部L3の横断面の外形における最小寸法D2は、第2の筒状部L2の最小寸法D3以下でもよい。また、上記第1実施形態において、コイル体20の第3の筒状部L3の横断面の外形における最大寸法D2は、第2の筒状部L2の最大寸法D4以上でもよい。なお、例えば、上記第1実施形態の図2に示すように、第3の筒状部L3の横断面の外形における最大寸法D2は、第2の筒状部L2の最大寸法D4よりも第1の筒状部L1の最大寸法D1に近く、かつ、第3の筒状部L3の横断面の外形における最小寸法D2は、第2の筒状部L2の最小寸法D3よりも第1の筒状部L1の最小寸法D1に近ければ、第2の筒状部L2以外の部分の挿入抵抗が略均一となるため、ガイドワイヤ100全体としての挿入性や操作性が向上する。
図6は、第1実施形態の変形例1におけるガイドワイヤの先端部の横断面構成を示す説明図である。図6に示すように、変形例1は、コイル体20の第2の筒状部L2と、内側コイル体40の第2の内側筒状部L5とが互いに接触している点で、第1実施形態とは異なり、その他の点は、第1実施形態と共通する。変形例1において、コイル体20の第2の筒状部L2における内径の最小値は、内側コイル体40の第2の内側筒状部L5の外径に等しい。詳細には、第2の筒状部L2の横断面の短手方向において、第2の筒状部L2(両側に位置する一対の撚線22(側線26))が、第2の内側筒状部L5を挟み込むように接触している。本変形例1によれば、コアシャフト10が回転操作された際に、第2の筒状部L2と第2の内側筒状部L5とが、両者の間に生じる摩擦抵抗により一体となって回転し易くなるため、上記第1実施形態のガイドワイヤ100の効果に加えて、ガイドワイヤ100のトルク伝達性(特に回転初期のトルク伝達性)を向上させることができる。
図7は、第1実施形態の変形例2におけるガイドワイヤの先端部の横断面構成を示す説明図である。図7に示すように、変形例2は、第2の内側筒状部L5とコアシャフト10x(細径部11)とが互いに接触している点で、変形例1とは異なり、その他の点は、変形例1と共通する。変形例2において、コイル体40の第2の内側筒状部L5における内径の最小値は、コアシャフト10xの直径(直径の最大値)に等しい。詳細には、第2の内側筒状部L5(単線42)が、コアシャフト10xの周囲を囲むようにコアシャフト10xの外周面に接触している。本変形例2によれば、コアシャフト10xが回転操作された際に、第2の筒状部L2とコアシャフト10xとが、両者の間に生じる摩擦抵抗により一体となって回転し易くなるため、上記変形例1のガイドワイヤ100の効果に加えて、ガイドワイヤ100のトルク伝達性(特に回転初期のトルク伝達性)を効果的に向上させることができる。
図8は、第1実施形態の変形例3におけるガイドワイヤの先端部の横断面構成を示す説明図である。図8に示すように、変形例3は、内側コイル体40の第2の内側筒状部L5の外形が長円形である。詳細には、第2の内側筒状部L5の横断面において、各単線42の中心または重心は、長円(楕円)N82上に配置されている。第2の内側筒状部L5の横断面の外形における最大寸法D5は、最小寸法D6よりも大きい。第2の内側筒状部L5の横断面の外形における最大寸法D5は、第1の内側筒状部L4(図3(A)参照)の横断面の外形における最大寸法よりも大きく、かつ、第2の内側筒状部L5の横断面の外形における最小寸法D6は、第1の内側筒状部L4(図3(A)参照)の横断面の外形における最小寸法よりも小さい。本変形例3によれば、円筒状の部材に機械的な力を付与することにより横断面が長円形となった部分を上記第2の内側筒状部L5とし、その機械的な力が付与されることなく横断面が円形である部分を上記第1の内側筒状部L4とすることにより、上記「内側筒状体の所定の寸法関係」を満足するガイドワイヤを容易に得ることができる。また、コアシャフト10が回転操作された際に、非円形同士である第2の筒状部L2と第2の内側筒状部L5とが、互いに係合し、一体となって回転し易くなるため、上記第1実施形態のガイドワイヤ100の効果に加えて、ガイドワイヤ100のトルク伝達性を更に向上させることができる。なお、第2の内側筒状部L5の最大寸法D5が、第2の筒状部L2の内径の最小値よりも大きければ、第2の筒状部L2と第2の内側筒状部L5とが、さらに互いに係合し易くなるため、ガイドワイヤ100のトルク伝達性を更に向上させることができる。
図9は、第1実施形態の変形例4におけるガイドワイヤの先端部の横断面構成を示す説明図である。図9に示すように、変形例4は、コイル体20の第2の筒状部L2の横断面において、コイル体20の第2の筒状部L2と、内側コイル体40の第2の内側筒状部L5とが互いに接触している点で、変形例3とは異なり、その他の点は、変形例3と共通する。変形例4において、コイル体20の第2の筒状部L2における内径の最小値は、内側コイル体40の第2の内側筒状部L5の外径の最小値に等しい。詳細には、第2の筒状部L2の短手方向において、第2の筒状部L2(両側に位置する一対の撚線22(側線26))が、第2の内側筒状部L5を挟み込むように接触している。本変形例4によれば、コアシャフト10が回転操作された際に、第2の筒状部L2と第2の内側筒状部L5とが、両者の間に生じる摩擦抵抗により一体となって回転し易くなるため、上記変形例3のガイドワイヤ100の効果に加えて、ガイドワイヤ100のトルク伝達性(特に回転初期のトルク伝達性)を更に向上させることができる。
図10は、第1実施形態の変形例5におけるガイドワイヤの先端部の横断面構成を示す説明図である。図10に示すように、変形例5は、第2の内側筒状部L5とコアシャフト10x(細径部11)とが互いに接触している点で、変形例4とは異なり、その他の点は、変形例4と共通する。変形例5において、コイル体40の第2の内側筒状部L5における内径の最小値は、コアシャフト10xの直径(直径の最大値)に等しい。詳細には、第2の内側筒状部L5(単線42)が、コアシャフト10xの周囲を囲むようにコアシャフト10xの外周面に接触している。本変形例5によれば、コアシャフト10xが回転操作された際に、第2の筒状部L2とコアシャフト10xとが、両者の間に生じる摩擦抵抗により一体となって回転し易くなるため、上記変形例4のガイドワイヤ100の効果に加えて、ガイドワイヤ100のトルク伝達性(特に回転初期のトルク伝達性)を効果的に向上させることができる。
上記実施形態における各部材の材料は、あくまで一例であり、種々変形可能である。また、上記実施形態におけるガイドワイヤの製造方法は、あくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、横断面が円形の芯金(コアシャフト)の形状を一部潰して、その一部が潰れた芯金に素線や撚線を巻き付けてコイル体を形成してもよい。
上記実施形態では、血管内の目的位置へカテーテルを案内するためのガイドワイヤを例に用いて説明したが、本明細書に開示される技術は、体腔(血管、消化管、尿管等)内の目的位置へ医療用デバイスを案内するためのガイドワイヤについて、同様に適用可能である。
10,10a,10x:コアシャフト 11:細径部 12:テーパ部 13:太径部 20,20a:コイル体 22,22a,22b,22c,22d,22e,22f,22g,22h:撚線 42,42a,42b,42c,42d,42e,42f:単線 24:芯線 26:側線 30:先端側接合部 32:基端側接合部 40:内側コイル体 100,100a:ガイドワイヤ L1,L1a:第1の筒状部 L2,L2a:第2の筒状部 L3,L3a:第3の筒状部 L4:第1の内側筒状部 L5:第2の内側筒状部

Claims (14)

  1. ガイドワイヤであって、
    コアシャフトと、
    前記コアシャフトの先端側部分の外周を囲むように配置されている筒状体と、を備え、
    前記筒状体は、第1の筒状部と、前記第1の筒状部に対して前記筒状体の基端側に位置する第2の筒状部と、を有し、
    前記第2の筒状部の横断面の外形における最大寸法は、前記第1の筒状部の横断面の外形における最大寸法よりも大きく、かつ、前記第2の筒状部の横断面の外形における最小寸法は、前記第1の筒状部の横断面の外形における最小寸法よりも小さい、
    ガイドワイヤ。
  2. 請求項1に記載のガイドワイヤであって、
    前記筒状体は、前記第2の筒状部に対して前記筒状体の基端側に位置する第3の筒状部と、を有し、
    前記第3の筒状部の横断面の外形における最大寸法は、前記第2の筒状部の横断面の外形における最大寸法よりも小さい、
    ガイドワイヤ。
  3. 請求項2に記載のガイドワイヤであって、
    前記第3の筒状部の横断面の外形における最大寸法は、前記第2の筒状部の横断面の外形における最大寸法よりも前記第1の筒状部の横断面の外形における最大寸法に近く、かつ、前記第3の筒状部の横断面の外形における最小寸法は、前記第2の筒状部の横断面の外形における最小寸法よりも前記第1の筒状部の横断面の外形における最小寸法に近い、
    ガイドワイヤ。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のガイドワイヤであって、
    前記第1の筒状部の横断面の外形は、円形であり、前記第2の筒状部の横断面の外形は、長円形である、
    ガイドワイヤ。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のガイドワイヤであって、
    前記コアシャフトおよび前記筒状体は、前記第2の筒状部において曲がっている、
    ガイドワイヤ。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のガイドワイヤであって、
    前記筒状体は、1本または複数本の素線が螺旋状に巻回された構成を有するコイル体である、
    ガイドワイヤ。
  7. 請求項6に記載のガイドワイヤであって、
    前記素線は、単線または撚線である、
    ガイドワイヤ。
  8. 請求項6または請求項7に記載のガイドワイヤであって、
    前記素線のうち、前記コイル体の長さ方向に沿って隣り合う部分は、互いに接触している、
    ガイドワイヤ。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載のガイドワイヤであって、
    前記筒状体は、スリットが形成されたパイプ体である、
    ガイドワイヤ。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載のガイドワイヤであって、
    前記筒状体の少なくとも前記第2の筒状部に収容され、かつ、前記コアシャフトの前記先端側部分の少なくとも一部を囲むように配置されている内側筒状体を備えている、
    ガイドワイヤ。
  11. 請求項10に記載のガイドワイヤであって、
    前記内側筒状体は、第1の内側筒状部と、前記第1の内側筒状部に対して前記内側筒状体の基端側に位置する第2の内側筒状部と、を有し、
    前記第2の内側筒状部の横断面の外形における最大寸法は、前記第1の内側筒状部の横断面の外形における最大寸法よりも大きく、かつ、前記第2の内側筒状部の横断面の外形における最小寸法は、前記第1の筒状部の横断面の外形における最小寸法よりも小さい、
    ガイドワイヤ。
  12. 請求項11に記載のガイドワイヤであって、
    前記第1の内側筒状部の横断面の外形は、円形であり、前記第2の内側筒状部の横断面の外形は、長円形である、
    ガイドワイヤ。
  13. 請求項10から請求項12までのいずれか一項に記載のガイドワイヤであって、
    前記内側筒状体は、第1の内側筒状部と、前記第1の内側筒状部に対して前記内側筒状体の基端側に位置する第2の内側筒状部と、を有し、
    前記筒状体の前記第2の筒状部と、前記内側筒状体の前記第2の内側筒状部とは、互いに接触している、
    ガイドワイヤ。
  14. 請求項10から請求項13までのいずれか一項に記載のガイドワイヤであって、
    前記内側筒状体は、第1の内側筒状部と、前記第1の内側筒状部に対して前記内側筒状体の基端側に位置する第2の内側筒状部と、を有し、
    前記内側筒状体の前記第2の内側筒状部と、前記コアシャフトとは、互いに接触している、
    ガイドワイヤ。
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