JP2987555B2 - 医療用ガイドワイヤ - Google Patents
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M25/00—Catheters; Hollow probes
- A61M25/01—Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
- A61M25/09—Guide wires
-
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- A61M2025/09058—Basic structures of guide wires
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、心臓血管系内にカテー
テルを導入する際に用いる医療用ガイドワイヤに関する
ものである。
テルを導入する際に用いる医療用ガイドワイヤに関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】血管造影を目的として、極細可撓管体の
カテーテルを血管内に挿入したり、または、冠状動脈の
閉塞部位の治療に、バルーンカテーテルを血管内に挿入
するのに際し、そのカテーテルの挿入を安全確実にする
ために、可撓性線材からなる医療用ガイドワイヤが用い
られており、特公平４ー２５０２４号公報・特公平４ー
２９２１７５号公報に示される公知例がある。
カテーテルを血管内に挿入したり、または、冠状動脈の
閉塞部位の治療に、バルーンカテーテルを血管内に挿入
するのに際し、そのカテーテルの挿入を安全確実にする
ために、可撓性線材からなる医療用ガイドワイヤが用い
られており、特公平４ー２５０２４号公報・特公平４ー
２９２１７５号公報に示される公知例がある。
【０００３】そして、この医療用ガイドワイヤ１（以
下、単にガイドワイヤ１という）は、（図３・図４参
照）曲りくねった複雑な径路の血管１２や、分岐血管１
３に先端部位４から挿入するので、柔軟な可撓性と進行
方向の荷重に対する垂直荷重性（耐座屈性）が要求さ
れ、さらに、体外に位置する基端１４を回転させながら
血管内へ挿入し進行させるので、その回転に対する応分
の捩り剛性と、基端１４の操作によって血管内の先端部
位４の方向が操作できるステアリング性を併有する機械
的性質が必要であり、その先端部位４は、ワイヤ主体と
なる極細線の芯材２に、コイルスプリング３を嵌装着し
た基本構造を有している。
下、単にガイドワイヤ１という）は、（図３・図４参
照）曲りくねった複雑な径路の血管１２や、分岐血管１
３に先端部位４から挿入するので、柔軟な可撓性と進行
方向の荷重に対する垂直荷重性（耐座屈性）が要求さ
れ、さらに、体外に位置する基端１４を回転させながら
血管内へ挿入し進行させるので、その回転に対する応分
の捩り剛性と、基端１４の操作によって血管内の先端部
位４の方向が操作できるステアリング性を併有する機械
的性質が必要であり、その先端部位４は、ワイヤ主体と
なる極細線の芯材２に、コイルスプリング３を嵌装着し
た基本構造を有している。
【０００４】即ち、例えば分岐血管１３に挿入する場合
は、先端部位４の若干を指先等で「くの字状」に塑性変
形させた腰折れ部１１を形成して血管内に挿入し、その
腰折れ部１１が、挿入すべき分岐血管１３の分岐点の近
傍に達すると、ガイドワイヤ１を回転させて腰折れ部１
１を分岐血管１３に導入する操作が行われ、その導入操
作によって、ガイドワイヤ１を分岐血管１３に円滑に挿
入進行することができる。
は、先端部位４の若干を指先等で「くの字状」に塑性変
形させた腰折れ部１１を形成して血管内に挿入し、その
腰折れ部１１が、挿入すべき分岐血管１３の分岐点の近
傍に達すると、ガイドワイヤ１を回転させて腰折れ部１
１を分岐血管１３に導入する操作が行われ、その導入操
作によって、ガイドワイヤ１を分岐血管１３に円滑に挿
入進行することができる。
【０００５】そこで、その分岐血管導入操作をし易くす
るには、腰折れ部１１が形成し易くして形状安定性に優
れると共に、その腰折れ部１１を有する先端部位４が、
腰折れ部１１の折れ方向のみに容易に曲り、かつ、その
折れ方向以外の方向には応分の曲げ剛性が存在する一軸
方向曲げ容易の曲げ特性が好ましく、このような曲げ特
性を有するものとして特開平４ー２９２１７５号公報に
示されるガイドワイヤがあり、（図４参照）先端部位の
芯材２を一軸方向に偏平にして「先端幅広・後方幅狭」
のダックビル形状になし、このダックビル形状の芯材２
の芯材先端部６に、真円コイルのコイルスプリング３を
嵌装着した構造を有している。
るには、腰折れ部１１が形成し易くして形状安定性に優
れると共に、その腰折れ部１１を有する先端部位４が、
腰折れ部１１の折れ方向のみに容易に曲り、かつ、その
折れ方向以外の方向には応分の曲げ剛性が存在する一軸
方向曲げ容易の曲げ特性が好ましく、このような曲げ特
性を有するものとして特開平４ー２９２１７５号公報に
示されるガイドワイヤがあり、（図４参照）先端部位の
芯材２を一軸方向に偏平にして「先端幅広・後方幅狭」
のダックビル形状になし、このダックビル形状の芯材２
の芯材先端部６に、真円コイルのコイルスプリング３を
嵌装着した構造を有している。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】以上の公知例のダック
ビル形状芯材のガイドワイヤ１は、先端部位４が分岐血
管内導入をし易くする前記の曲げ特性を「コイル内径が
０．２粍直径程度の極小サイズのコイルスプリング３に
内在する微小サイズにして、先端部位４全体の曲げ特性
の寄与度が構造上低い芯材２」に頼るので、前記のダッ
クビル形状の幅広部を相当大形に設定しないと、前記の
曲げ特性が機械的に満足できない。
ビル形状芯材のガイドワイヤ１は、先端部位４が分岐血
管内導入をし易くする前記の曲げ特性を「コイル内径が
０．２粍直径程度の極小サイズのコイルスプリング３に
内在する微小サイズにして、先端部位４全体の曲げ特性
の寄与度が構造上低い芯材２」に頼るので、前記のダッ
クビル形状の幅広部を相当大形に設定しないと、前記の
曲げ特性が機械的に満足できない。
【０００７】従って、芯材先端部６が大形化して、コイ
ルスプリング３の径大化が避けられないと共に、芯材２
の垂直荷重性を満足させるためにも、ダックビル形状を
かなり大形にせざるを得ないので、この大形化による先
端部位４の形状肥大化によって、ガイドワイヤ１の血管
内挿入性が阻害されると共に、バルーン膨出等による血
管狭窄部等の治療が困難になる。そして、その先端部位
４が血管内断面積を大きく占有して、カテーテル挿入時
の血流不足をもたらす難点がある。
ルスプリング３の径大化が避けられないと共に、芯材２
の垂直荷重性を満足させるためにも、ダックビル形状を
かなり大形にせざるを得ないので、この大形化による先
端部位４の形状肥大化によって、ガイドワイヤ１の血管
内挿入性が阻害されると共に、バルーン膨出等による血
管狭窄部等の治療が困難になる。そして、その先端部位
４が血管内断面積を大きく占有して、カテーテル挿入時
の血流不足をもたらす難点がある。
【０００８】本発明は、以上の従来技術の難点を解消す
るガイドワイヤを提供するものである。
るガイドワイヤを提供するものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】以上の技術課題を解決す
る本発明の医療用ガイドワイヤは「ガイドワイヤ主体の
線状の芯材の先端部位に、コイルスプリングを嵌装着し
た医療用ガイドワイヤにおいて、前記コイルスプリング
は、同一長径と同一短径のそれぞれが同一方向に連続す
るヘリカル形状の楕円径コイルまたは長円形コイルから
なると共に、前記コイル内周の少くとも一部が前記芯材
の縁部と接合する構造」になっている。
る本発明の医療用ガイドワイヤは「ガイドワイヤ主体の
線状の芯材の先端部位に、コイルスプリングを嵌装着し
た医療用ガイドワイヤにおいて、前記コイルスプリング
は、同一長径と同一短径のそれぞれが同一方向に連続す
るヘリカル形状の楕円径コイルまたは長円形コイルから
なると共に、前記コイル内周の少くとも一部が前記芯材
の縁部と接合する構造」になっている。
【００１０】即ち、本発明のガイドワイヤは、嵌装着す
るコイルスプリングを前記形状特定の楕円形コイルまた
は長円形コイルにすることによって、先端部位を前記楕
円・長円の短径方向の一軸方向に曲げ易くすると共に、
その一軸方向以外の方向に応分の曲げ剛性を付与し、前
記の好ましい曲げ特性にすることを特徴とするものであ
り、そのコイルスプリングと芯材の同芯結合を確保する
ために、コイルスプリングの内周と芯材の縁部の一部を
接合して組合せ嵌装着される。そして、その芯材はコイ
ルスプリングの前記曲げ特性を阻害しない範囲内で、径
違い段差つきの丸線形状または偏平形状等の自由な形状
が採択され、そのコイルスプリングまたは芯材は、ガイ
ドワイヤの血管内位置が体外からの放射線によって認知
できるように、その一部を放射線不透過材料によって形
成される。
るコイルスプリングを前記形状特定の楕円形コイルまた
は長円形コイルにすることによって、先端部位を前記楕
円・長円の短径方向の一軸方向に曲げ易くすると共に、
その一軸方向以外の方向に応分の曲げ剛性を付与し、前
記の好ましい曲げ特性にすることを特徴とするものであ
り、そのコイルスプリングと芯材の同芯結合を確保する
ために、コイルスプリングの内周と芯材の縁部の一部を
接合して組合せ嵌装着される。そして、その芯材はコイ
ルスプリングの前記曲げ特性を阻害しない範囲内で、径
違い段差つきの丸線形状または偏平形状等の自由な形状
が採択され、そのコイルスプリングまたは芯材は、ガイ
ドワイヤの血管内位置が体外からの放射線によって認知
できるように、その一部を放射線不透過材料によって形
成される。
【００１１】
【作用】以上の構成の本発明のガイドワイヤは、構造上
ガイドワイヤの先端部位の可撓性・剛性・曲げ特性等の
機械的性質を支配するコイルスプリングが楕円形コイル
または長円形コイルからなるので、その楕円・長円の短
径方向の一軸方向のみに曲げ易くして、その一軸方向以
外の方向に応分の曲げ剛性が存在する特有の曲げ特性
を、先端部位に必要にして充分に付与することができ
る。そして、その特有の曲げ特性は、楕円形コイルまた
は長円形コイルの長径サイズを許容値範囲にして、コイ
ル線材径・コイルピッチ等によって考量設定できると共
に、そのコイルスプリングの中心空間に存在する芯材
は、前記曲げ特性のための拘束が緩和され、有害な形状
肥大化をもたらすことなく応分の垂直荷重性を有する自
由な形状が採択できる。従って、先端部位の形状肥大化
をもたらすことなく前記曲げ特性の付与が可能になる。
ガイドワイヤの先端部位の可撓性・剛性・曲げ特性等の
機械的性質を支配するコイルスプリングが楕円形コイル
または長円形コイルからなるので、その楕円・長円の短
径方向の一軸方向のみに曲げ易くして、その一軸方向以
外の方向に応分の曲げ剛性が存在する特有の曲げ特性
を、先端部位に必要にして充分に付与することができ
る。そして、その特有の曲げ特性は、楕円形コイルまた
は長円形コイルの長径サイズを許容値範囲にして、コイ
ル線材径・コイルピッチ等によって考量設定できると共
に、そのコイルスプリングの中心空間に存在する芯材
は、前記曲げ特性のための拘束が緩和され、有害な形状
肥大化をもたらすことなく応分の垂直荷重性を有する自
由な形状が採択できる。従って、先端部位の形状肥大化
をもたらすことなく前記曲げ特性の付与が可能になる。
【００１２】そして、血管内挿入状態では、その楕円形
コイル（長円形コイル）の短径側に、血流路を確保する
ことができるので、ガイドワイヤ挿入による血流不足を
防止することができる。
コイル（長円形コイル）の短径側に、血流路を確保する
ことができるので、ガイドワイヤ挿入による血流不足を
防止することができる。
【００１３】
【実施例】以下、実施例に基づいて詳しく説明する。ま
ず、本発明第一実施例のガイドワイヤ１を示す図１を参
照して、概ね０．３５粍直径の極細線材からなるワイヤ
主体の芯材２からなり、この芯材２の芯材先端部６に、
コイルスプリング３を嵌装着して、血管挿入時の先導部
となるカテーテル先端部位４（以下、単に先端部位４と
いう）を構成するものにおいて、コイルスプリング３は
長径Ｄ１と短径Ｄ２を同一方向に連続するヘリカル形状
の楕円コイル５からなる楕円形コイルスプリングになっ
ている。
ず、本発明第一実施例のガイドワイヤ１を示す図１を参
照して、概ね０．３５粍直径の極細線材からなるワイヤ
主体の芯材２からなり、この芯材２の芯材先端部６に、
コイルスプリング３を嵌装着して、血管挿入時の先導部
となるカテーテル先端部位４（以下、単に先端部位４と
いう）を構成するものにおいて、コイルスプリング３は
長径Ｄ１と短径Ｄ２を同一方向に連続するヘリカル形状
の楕円コイル５からなる楕円形コイルスプリングになっ
ている。
【００１４】そして、ガイドワイヤ１のワイヤ主体とな
る極細線材の芯材２の先端部分にしてコイルスプリング
３を嵌装着する芯材先端部６は、帯状平板形の前半部７
と、平行面で円周を切欠いた切欠円形の後半部８からな
り、前半部７は帯状方向を長径Ｄ１と平行すると共に、
楕円コイル５の内側に側縁９を接合させて長径軸１５上
に内設され、後半部８は楕円コイル５の内側と空隙１０
を介して、コイルスプリング３の中空部に内嵌されてい
る。そして、この芯材先端部６は芯材２として必要な垂
直荷重性を満足すると共に、コイルスプリング３と有機
的に連動機能して、先端部位４として必要な可撓性と前
記曲げ特性を満足する形状を有している。
る極細線材の芯材２の先端部分にしてコイルスプリング
３を嵌装着する芯材先端部６は、帯状平板形の前半部７
と、平行面で円周を切欠いた切欠円形の後半部８からな
り、前半部７は帯状方向を長径Ｄ１と平行すると共に、
楕円コイル５の内側に側縁９を接合させて長径軸１５上
に内設され、後半部８は楕円コイル５の内側と空隙１０
を介して、コイルスプリング３の中空部に内嵌されてい
る。そして、この芯材先端部６は芯材２として必要な垂
直荷重性を満足すると共に、コイルスプリング３と有機
的に連動機能して、先端部位４として必要な可撓性と前
記曲げ特性を満足する形状を有している。
【００１５】なお、この実施例のコイルスプリング３
は、全長Ｌ：約３００粍、長径Ｄ１：０．３２５粍、短
径：０．２４５粍、楕円コイル５の線材径：０．０６５
粍のサイズであり、そのコイルスプリング３は、先端部
分の約２０粍が放射線不透過材の「白金−ニッケル合金
線」、その先端部分以外の部分は放射線透過材の「オー
ステナイト系ステンレス線」によって形成されており、
血管内へ挿入された先端部位４の位置と腰折れ部１１の
方向が、体外からの放射線によって認知できるようにな
っている。なお、図中の１７は血管損傷防止のために芯
材先端部６の先端に設けた丸型軟質頭である。
は、全長Ｌ：約３００粍、長径Ｄ１：０．３２５粍、短
径：０．２４５粍、楕円コイル５の線材径：０．０６５
粍のサイズであり、そのコイルスプリング３は、先端部
分の約２０粍が放射線不透過材の「白金−ニッケル合金
線」、その先端部分以外の部分は放射線透過材の「オー
ステナイト系ステンレス線」によって形成されており、
血管内へ挿入された先端部位４の位置と腰折れ部１１の
方向が、体外からの放射線によって認知できるようにな
っている。なお、図中の１７は血管損傷防止のために芯
材先端部６の先端に設けた丸型軟質頭である。
【００１６】以上の図１実施例のカテーテル１は、前記
の作用がある。即ち、先端部位４の前半部分は、楕円型
コイルスプリング３の長径Ｄ１方向に帯幅を有する帯状
の芯材２の前半部７が内在するので、長径軸１５を曲げ
中立面とする短径Ｄ２方向へは曲げ易く、かつ、短径Ｄ
２方向以外の方向へは、長径Ｄ１のコイルスプリング３
の曲げ抵抗と前半部７の曲げ抵抗が加重して曲げ難くな
り、応分の曲げ剛性が存在する。従って、分岐血管１３
へ挿入するのに際し、腰折れ部１１の形成がし易くなる
と共に、その腰折れ部１１の曲げ形状が曲げ方向以外の
方向に崩れるおそれが少くして形状が安定する。
の作用がある。即ち、先端部位４の前半部分は、楕円型
コイルスプリング３の長径Ｄ１方向に帯幅を有する帯状
の芯材２の前半部７が内在するので、長径軸１５を曲げ
中立面とする短径Ｄ２方向へは曲げ易く、かつ、短径Ｄ
２方向以外の方向へは、長径Ｄ１のコイルスプリング３
の曲げ抵抗と前半部７の曲げ抵抗が加重して曲げ難くな
り、応分の曲げ剛性が存在する。従って、分岐血管１３
へ挿入するのに際し、腰折れ部１１の形成がし易くなる
と共に、その腰折れ部１１の曲げ形状が曲げ方向以外の
方向に崩れるおそれが少くして形状が安定する。
【００１７】そして、腰折れ部１１を分岐血管１３の分
岐部に導入案内するのに際し、体外に存在するガイドワ
イヤ１の基端１４を回転させて操作しても、腰折れ部１
１の曲げ方向以外の方向には応分の曲げ剛性が存在する
ので、腰折れ部１１がふらつかず分岐血管１３への先端
部位４の方向決めと案内導入がし易く、良好なステアリ
ング性が得られる。
岐部に導入案内するのに際し、体外に存在するガイドワ
イヤ１の基端１４を回転させて操作しても、腰折れ部１
１の曲げ方向以外の方向には応分の曲げ剛性が存在する
ので、腰折れ部１１がふらつかず分岐血管１３への先端
部位４の方向決めと案内導入がし易く、良好なステアリ
ング性が得られる。
【００１８】さらに、図１実施例のガイドワイヤ１は、
コイルスプリング３の長径Ｄ１を血管内挿入性を阻害し
ないサイズに設定し、コイルピッチや線材系の選択によ
って、前記の曲げ特性を満足させる形状選択ができるの
で、コイルスプリング３の径大による血管内挿入性低下
と治療困難性が防止されると共に、血管内挿入状態にお
いて、短径Ｄ２のコイル外周と血管壁間に血流路が確保
できるので、ガイドワイヤ１の挿入による血流不足のト
ラブルが防止できる。
コイルスプリング３の長径Ｄ１を血管内挿入性を阻害し
ないサイズに設定し、コイルピッチや線材系の選択によ
って、前記の曲げ特性を満足させる形状選択ができるの
で、コイルスプリング３の径大による血管内挿入性低下
と治療困難性が防止されると共に、血管内挿入状態にお
いて、短径Ｄ２のコイル外周と血管壁間に血流路が確保
できるので、ガイドワイヤ１の挿入による血流不足のト
ラブルが防止できる。
【００１９】さらに、本発明のガイドワイヤ１と前記従
来のガイドワイヤ１において、コイルプリング３が同一
最大外径の真円コイルと楕円コイルの相違点以外の条件
を同一にして、先端部位４の曲げ作用を相対比較する
と、従来のものの先端部位４Ｂの曲げ曲率より、本発明
のものの先端部位４Ａの曲げ曲率が、前記短径方向曲げ
によって小となり、血管内導入案内の先導部として機能
する先端部位４の性能が相対的に向上する。そして、そ
の性能向上によって先端部位４をより小径化して血管内
挿入性の向上を図ることができる。
来のガイドワイヤ１において、コイルプリング３が同一
最大外径の真円コイルと楕円コイルの相違点以外の条件
を同一にして、先端部位４の曲げ作用を相対比較する
と、従来のものの先端部位４Ｂの曲げ曲率より、本発明
のものの先端部位４Ａの曲げ曲率が、前記短径方向曲げ
によって小となり、血管内導入案内の先導部として機能
する先端部位４の性能が相対的に向上する。そして、そ
の性能向上によって先端部位４をより小径化して血管内
挿入性の向上を図ることができる。
【００２０】なお、本発明のガイドワイヤ１は、前記の
実施例に限定されず、コイルスプリング３を図２例示の
ように、長円コイル１６からなる長円型コイルスプリン
グにしたり、芯材先端部６を、径違い肩部のある段付棒
形状にして、その肩部に意図的に曲げ応力を集中させ、
先端部位４の曲げ特性を特有のものにしたりする変化が
あり、芯体先端部６は自由な形状が採択される。
実施例に限定されず、コイルスプリング３を図２例示の
ように、長円コイル１６からなる長円型コイルスプリン
グにしたり、芯材先端部６を、径違い肩部のある段付棒
形状にして、その肩部に意図的に曲げ応力を集中させ、
先端部位４の曲げ特性を特有のものにしたりする変化が
あり、芯体先端部６は自由な形状が採択される。
【００２１】
【発明の効果】以上の説明のとおり、本発明の医療用ガ
イドワイヤ１は、極細線芯材の先端部分にコイルスプリ
ングを嵌装着するものにおいて、血管・分岐血管への挿
入性を向上すると共に、形状肥大化による血管内治療の
障害がなく、ガイドワイヤの性能を向上し、併せて、ガ
イドワイヤ挿入時の血流不足を防止して治療性の向上を
図る効果がある。
イドワイヤ１は、極細線芯材の先端部分にコイルスプリ
ングを嵌装着するものにおいて、血管・分岐血管への挿
入性を向上すると共に、形状肥大化による血管内治療の
障害がなく、ガイドワイヤの性能を向上し、併せて、ガ
イドワイヤ挿入時の血流不足を防止して治療性の向上を
図る効果がある。
【図１】本発明第一実施例の医療用ガイドワイヤを示
し、（Ａ）はその正面図、（Ｂ）はその側面図、（Ｃ）
は（Ａ）のＦＦ断面図、（Ｄ）は（Ａ）のＧＧ断面図、
（Ｅ）はその先端部位の作用説明図
し、（Ａ）はその正面図、（Ｂ）はその側面図、（Ｃ）
は（Ａ）のＦＦ断面図、（Ｄ）は（Ａ）のＧＧ断面図、
（Ｅ）はその先端部位の作用説明図
【図２】本発明の他の実施例の医療用ガイドワイヤの先
端部位の横断面図
端部位の横断面図
【図３】医療用ガイドワイヤの使用方法の説明図
【図４】従来の医療用ガイドワイヤを示し、（Ａ）はそ
の正面図、（Ｂ）はその側面図
の正面図、（Ｂ）はその側面図
１ 医療用ガイドワイヤ ２ 芯材 ３ コイルスプリング ４ 先端部位 ５ 楕円コイル ６ 芯材先端部 ７ 前半部 ８ 後半部 ９ 側縁 １０ 空隙 １１ 腰折れ部 １２ 血管 １３ 分岐血管 １４ 基端 １５ 長径軸 １６ 長円コイル
Claims (3)
- 【請求項１】 ガイドワイヤ主体の線状の芯材の先端部
位に、コイルスプリングを嵌装着した医療用ガイドワイ
ヤにおいて、前記コイルスプリングは、同一長径と同一
短径のそれぞれが同一方向に連続するヘリカル形状の楕
円径コイルまたは長円形コイルからなると共に、前記コ
イル内周の少くとも一部が前記芯材の縁部と接合する構
造を特徴とする医療用ガイドワイヤ。 - 【請求項２】 コイルスプリングを嵌装着する芯材先端
部の少くとも一部を、帯状板体に形成し、前記帯状板体
の側縁を、前記コイルスプリングの長径側のコイル内側
に接合させた請求項１の医療用ガイドワイヤ。 - 【請求項３】 コイルスプリングの一部または芯材先端
部の一部を、放射線不透過材によって形成した請求項１
または請求項２の医療用ガイドワイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7242453A JP2987555B2 (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 医療用ガイドワイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7242453A JP2987555B2 (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 医療用ガイドワイヤ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0956822A JPH0956822A (ja) | 1997-03-04 |
| JP2987555B2 true JP2987555B2 (ja) | 1999-12-06 |
Family
ID=17089333
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7242453A Expired - Fee Related JP2987555B2 (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 医療用ガイドワイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2987555B2 (ja) |
Families Citing this family (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5924998A (en) * | 1997-03-06 | 1999-07-20 | Scimed Life System, Inc. | Guide wire with hydrophilically coated tip |
| JP3762290B2 (ja) * | 2001-12-03 | 2006-04-05 | 朝日インテック株式会社 | 医療用ガイドワイヤ |
| EP1581293B1 (en) * | 2002-12-20 | 2009-09-09 | Brivant Research & Development Limited | A guide wire for use with a catheter |
| JP3971320B2 (ja) | 2003-02-17 | 2007-09-05 | 修 加藤 | カテーテル |
| JP4845144B2 (ja) * | 2008-03-24 | 2011-12-28 | 朝日インテック株式会社 | 医療用ガイドワイヤの製造方法 |
| JP2011062320A (ja) * | 2009-09-17 | 2011-03-31 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | ガイドワイヤおよびカテーテルシステム |
| JP5004256B2 (ja) * | 2009-12-25 | 2012-08-22 | 朝日インテック株式会社 | 医療用ガイドワイヤ |
| JP2011209467A (ja) | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Seiko Instruments Inc | 駆動モジュール及び電子機器 |
| JP6171239B1 (ja) * | 2016-08-02 | 2017-08-02 | 株式会社エフエムディ | 医療用ガイドワイヤ及び医療用ガイドワイヤの製造方法 |
| CN118201671A (zh) | 2021-11-01 | 2024-06-14 | 朝日英达科株式会社 | 导丝 |
-
1995
- 1995-08-28 JP JP7242453A patent/JP2987555B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0956822A (ja) | 1997-03-04 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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