JP2022166396A - ガイドワイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】ガイドワイヤにおいて、先端荷重を低減しつつ曲げ形状の復元性を向上させ、かつ、ねじれた状態で形状付けされることを抑制する。【解決手段】ガイドワイヤ1は、長尺状の外形を有するコアシャフト10と、コアシャフトの先端部を覆う超弾性材料で形成された管状部材と、コアシャフトの先端部と管状部材との外側に配置されたコイル体20と、コアシャフトの先端とコイル体の先端とを接合する第1接合部51と、コアシャフトの一部分と管状部材の基端とを接合する第2接合部52と、を備え、管状部材は、弧形状の角部を備えた矩形形状の横断面を有しており、第1接合部の基端から基端側に離間して配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、ガイドワイヤに関する。
血管にカテーテル等を挿入する際に用いられるガイドワイヤが知られている。このようなガイドワイヤにおいて、血管選択性を向上させて血管内の目的部位までスムーズにガイドワイヤを導くために、ガイドワイヤの先端部分に小さな湾曲等の形状を付す場合がある。例えば、特許文献1には、先端部に板状の板状部を設けることで、形状付けを容易にしたガイドワイヤが開示されている。例えば、特許文献2には、歪み硬化により超弾性を制限した先端部(遠位端部)を設けることで、指の圧力により先端部を永久変形させるガイドワイヤが開示されている。例えば、特許文献3には、コアシャフトの先端部を平板状にすることで形状付けを容易にし、かつ、コアシャフトの先端側に撚線円筒体を設けることでトルク伝達性を向上させたガイドワイヤが開示されている。
特開2018-27221号公報 特開2017-35495号公報 特開2012-200291号公報
しかし、特許文献1に記載のガイドワイヤでは、板状部が固定材料を介してコアシャフト(コア線)の先端部に固定されているため、ガイドワイヤの先端荷重が高くなるという課題があった。また、特許文献2に記載のガイドワイヤでは、形状付けのやり方によっては、先端部(遠位端部)が平坦化されている方向と、形状付けの曲げ方向とが一致せず、ねじれた状態で形状付けされてしまう虞があった。このようなねじれは、血管選択性を損なうため好ましくない。さらに、特許文献2に記載のガイドワイヤでは、曲げ形状の復元性に劣るという課題があった。同様に、特許文献3に記載のガイドワイヤでは、形状付けのやり方によっては、平板状の先端部の方向と、形状付けの曲げ方向とが一致せず、ねじれた状態で形状付けされてしまう虞があった。なお、このような課題は、血管系に限らず、リンパ腺系、胆道系、尿路系、気道系、消化器官系、分泌腺及び生殖器官等、人体内の各器官に挿入されるガイドワイヤに共通する。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、ガイドワイヤにおいて、先端荷重を低減しつつ曲げ形状の復元性を向上させ、かつ、ねじれた状態で形状付けされることを抑制することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、ガイドワイヤが提供される。このガイドワイヤは、長尺状の外形を有するコアシャフトと、前記コアシャフトの先端部を覆う超弾性材料で形成された管状部材と、前記コアシャフトの先端部と前記管状部材との外側に配置されたコイル体と、前記コアシャフトの先端と前記コイル体の先端とを接合する第1接合部と、前記コアシャフトの一部分と前記管状部材の基端とを接合する第2接合部と、を備え、前記管状部材は、弧形状の角部を備えた矩形形状の横断面を有しており、前記第1接合部の基端から基端側に離間して配置されている。
この構成によれば、管状部材は矩形形状の横断面を有しているため、ガイドワイヤの先端部分に小さな湾曲等の形状を付す場合の形状付けの方向を、管状部材の平坦面がある方向に限定することができ、ガイドワイヤがねじれた状態で形状付けされることを抑制できる。また、管状部材は第1接合部の基端から基端側に離間して配置されているため、板状部がコアシャフトの先端部に固定された構成(換言すれば、管状部材が第1接合部に接合されている構成)と比較して、先端荷重を低減でき、ガイドワイヤの安全性を向上できる。さらに、管状部材は超弾性材料で形成されているため、曲げ形状の復元性に優れる。さらに、管状部材は矩形形状の横断面を有しているため、手元側の回転操作をリアルタイムに先端側へと伝達することが可能となり、ハネを抑えた回転性能を実現できる。これらの結果、本構成によれば、ガイドワイヤにおいて、先端荷重を低減しつつ曲げ形状の復元性を向上させ、かつ、ねじれた状態で形状付けされることを抑制することができる。
(2)上記形態のガイドワイヤにおいて、前記コアシャフトの先端部のうち、前記コアシャフトの先端と、前記管状部材の先端との間には、一対の主面を有する平板状の平板部が形成されていてもよい。
この構成によれば、コアシャフトの先端部には平板状の平板部が形成されているため、ガイドワイヤの先端部分に対する形状付けをより容易にできると共に、ガイドワイヤの先端荷重を低減でき、ガイドワイヤの安全性を向上できる。
(3)上記形態のガイドワイヤにおいて、前記管状部材は、前記横断面において前記矩形形状を形成するための4つの面を有し、前記4つの面のうちの一部の面と、前記平板部の前記主面とが略平行となる向きに配置されていてもよい。
この構成によれば、管状部材の4つの面(平坦面)のうちの一部の面と、コアシャフトの先端部に設けられた平板部の主面と、が略平行となる向きに配置されている。このため、ガイドワイヤのうち、管状部材の基端よりも先端側の全体において、ガイドワイヤの形状付けの方向を、管状部材の一部の面がある方向に限定することができ、ガイドワイヤがねじれた状態で形状付けされることをより一層抑制できる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、ガイドワイヤに用いられる管状部材、ガイドワイヤの製造方法などの形態で実現することができる。
第1実施形態のガイドワイヤの構成を例示した説明図である。 コアシャフトの先端部と管状部材を表す斜視図である。 図1のA-A線におけるコアシャフト及び管状部材の横断面構成を例示した説明図である。 図2のB方向から見たコアシャフト及び管状部材を表す図である。 第2実施形態のガイドワイヤについて説明する図である。 第3実施形態のガイドワイヤについて説明する図である。 第4実施形態のガイドワイヤについて説明する図である。 第5実施形態のガイドワイヤについて説明する図である。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態のガイドワイヤ1の構成を例示した説明図である。ガイドワイヤ1は、血管や消化器官にカテーテル等の医療デバイスを挿入する際に用いられる医療器具である。ガイドワイヤ1は、コアシャフト10と、コイル体20と、管状部材30と、第1接合部51と、第2接合部52と、第3接合部53とを備えている。ガイドワイヤ1は、後述する管状部材30を有していることにより、板状部がコアシャフトの先端部に固定された構成(換言すれば、管状部材30が第1接合部51に接合されている構成)と比較して先端荷重を低減しつつ、曲げ形状の復元性を向上させ、かつ、ねじれた状態で形状付けされることを抑制できる。なお、以降の例では、血管を例示して説明するが、ガイドワイヤ1は、血管系に限らず、リンパ腺系、胆道系、尿路系、気道系、消化器官系、分泌腺及び生殖器官といった、生体管腔内に挿入して使用できる。
図1では、ガイドワイヤ1の中心を通る軸を軸線O(一点鎖線)で表す。図1の例では、軸線Oは、コアシャフト10、コイル体20、及び管状部材30の各中心を通る軸とそれぞれ一致している。しかし、軸線Oは、上述の各構成部材の各中心軸と相違していてもよい。図1には、相互に直交するXYZ軸を図示する。X軸はガイドワイヤ1の長手方向に対応し、Y軸はガイドワイヤ1の高さ方向に対応し、Z軸はガイドワイヤ1の幅方向に対応する。図1の左側(-X軸方向)をガイドワイヤ1及び各構成部材の「先端側」と呼び、図1の右側(+X軸方向)をガイドワイヤ1及び各構成部材の「基端側」と呼ぶ。また、ガイドワイヤ1及び各構成部材の長手方向(X軸方向)における両端のうち、先端側に位置する一端を「先端」と呼び、基端側に位置する他端を「基端」と呼ぶ。また、先端及びその近傍を「先端部」と呼び、基端及びその近傍を「基端部」と呼ぶ。先端側は生体内部へ挿入され、基端側は医師等の術者により操作される。これらの点は、図1以降においても共通する。
図2は、コアシャフト10の先端部と管状部材30を表す斜視図である。図3は、図1のA-A線におけるコアシャフト10及び管状部材30の横断面構成を例示した説明図である。図4は、図2のB方向から見たコアシャフト10及び管状部材30を表す図である。なお、図2~図4では、説明の便宜上、コアシャフト10の平板部11及び細径部12にドットハッチングを付して表す。
コアシャフト10は、軸線Oに沿って延びる長尺状の外形を有している。コアシャフト10は、先端から基端に向かって、平板部11と、細径部12と、縮径部13と、太径部14とを有している。
平板部11は、コアシャフト10の最も先端側に配置されている。図2に示すように、平板部11は、ガイドワイヤ1の軸線Oと同軸に延びる長尺状である。図2及び図4に示すように、平板部11は、Y軸方向の長さがZ軸方向の長さよりも短い、平板状の外形を有する部分である。平板部11は、一対の主面(平坦面)を有している。以降、+Y軸方向の主面を第1主面111とも呼び、-Y軸方向の主面を第2主面112とも呼ぶ。図1に示すように、平板部11の先端は、第1接合部51によって、コイル体20と固定されている。平板部11の基端には、細径部12が接続している。図1に示すように、平板部11は、管状部材30によって覆われておらず、コアシャフト10の先端と、管状部材30の先端との間に位置している。
平板部11は、術者がガイドワイヤ1の先端部に湾曲などの形状を付す際、形状付けを容易にするために設けられる。なお、平板部11の外径(図2及び図4のY軸方向及びZ軸方向の長さ)、長手方向(X軸方向)の長さ、及び横断面形状は、任意に決定できる。なお、平板部11と、細径部12よりも基端側の各部とは同軸でなくてもよい。この場合、平板部11の基端側の一側面と、細径部12の先端側の一側面とが接合されてもよい。また、平板部11は省略されてもよい。
図1に示すように、細径部12は、平板部11と縮径部13との間に配置されている。細径部12は、基端から先端にかけて略一定の外径を有する略円柱形状の部分である。細径部12の先端には平板部11が接続しており、細径部12の基端には縮径部13が接続している。本実施形態では、コアシャフト10のうち、平板部11と細径部12とが設けられている部分を「コアシャフト10の先端部」とも呼ぶ。
縮径部13は、細径部12と太径部14との間に配置されている。縮径部13は、基端から先端にかけて外径が細径化された、略円錐台形状の部分である。縮径部13の先端には細径部12が接続しており、縮径部13の基端には太径部14が接続している。太径部14は、コアシャフト10の最も基端側に配置されている。太径部14は、基端から先端にかけて略一定の外径を有する略円柱形状の部分である。太径部14の外径は、細径部12よりも大きい。太径部14の先端には縮径部13が接続している。太径部14の基端部は、術者によって把持され、操作される。
コアシャフト10は、例えば、超弾性合金よりも塑性変形しやすい材料により形成されている。超弾性合金よりも塑性変形しやすい材料としては、例えば、SUS304、SUS316等のステンレス合金、コバルトクロム合金、タングステン等が挙げられる。なお、細径部12、縮径部13、及び太径部14の外径、長手方向(X軸方向)の長さ、及び横断面形状は、任意に決定できる。
コイル体20は、図1に示すように、コアシャフト10の先端部と、管状部材30との外側に配置されている。具体的には、コイル体20は、コアシャフト10のうちの平板部11、細径部12、及び縮径部13と、管状部材30と、を取り囲んで配置されている。コイル体20の先端は、第1接合部51によって、コアシャフト10と固定されている。コイル体20の基端は、第3接合部53によって、コアシャフト10と固定されている。なお、コイル体20の内径、外径、及び長さは任意に決定できる。
コイル体20は、素線21を螺旋状に巻回して構成されている。コイル体20は、1本の素線21を単条に巻回して形成される単条コイルであってもよく、複数本の素線21を多条に巻回して形成される多条コイルであってもよく、複数本の素線21を撚り合せた撚線を単条に巻回して形成される単条撚線コイルであってもよく、複数本の素線21を撚り合せた撚線を複数用い、各撚線を多条に巻回して形成される多条撚線コイルであってもよい。コイル体20を構成する素線21は、任意の材料により形成できる。素線21は、例えば、SUS304、SUS316等のステンレス合金、NiTi合金等の超弾性合金、ピアノ線、ニッケル-クロム系合金、コバルト合金等の放射線透過性合金、金、白金、タングステン、これらの元素を含む合金(例えば、白金-ニッケル合金)等の放射線不透過性合金で形成できる。なお、素線21の外径は任意に決定してよい。
管状部材30は、図2に示すように、丸い角部34を有する略四角柱状である。具体的には、管状部材30は、先端面31と、先端面31に対向する基端面32と、先端面31から基端面32までを貫通する円孔である貫通孔33と、4つの角部34と、Y軸方向に対向する第1面351及び第2面352と、Z軸方向に対向する第3面353及び第4面354と、を有している。換言すれば、管状部材30は、図3に示す任意の横断面において、弧形状の4つの角部34を備えた、矩形形状を有している。管状部材30の第1面351、第2面352、第3面353、及び第4面354は、図3に示す横断面において、矩形形状を形成するための4つの面(平坦面)に相当する。本実施形態の例では、管状部材30のY軸方向の長さLyと、管状部材30のZ軸方向長さLzとは、略同一である。しかし、長さLyと長さLzとは相違してもよい。また、貫通孔33の内径Φ33は、長さLy及び長さLzより小さい限りにおいて、任意に決定できる。
管状部材30は、図1に示すように、コアシャフト10のうちの細径部12を覆うように配置されている。管状部材30の先端は、第1接合部51の基端から基端側に離間して配置されている。長手方向(X軸方向)における離間長さL1(換言すれば、第1接合部51の基端と、管状部材30の先端との間の長さL1)は任意に決定できるが、数mmとすることが好ましい。長さL1が短すぎる場合は、ガイドワイヤ1の先端部の柔軟性を損なう虞があり、長さL1が長すぎる場合は、ガイドワイヤ1の先端部の形状付け性能に劣る虞があるためである。図1に示すように、管状部材30の先端は、コアシャフト10やコイル体20には固定されていない。一方、管状部材30の基端は、第2接合部52によって、コアシャフト10の一部分(図示の例では、細径部12の基端部)に固定されている。
管状部材30は、図4に示すように、矩形形状を形成するための4つの面(平坦面)のうちの一部の面と、コアシャフト10の平板部11の主面と、が略平行となる向きに配置されている。具体的には、図4の例では、管状部材30の第1面351及び第2面352と、コアシャフト10の第1主面111及び第2主面112とが、略平行となる向きに配置されている。ここで「略平行」とは、概ね平行であることを意味し、製造誤差等に起因した角度の相違を許容する意味である。なお、図4の例では、管状部材30の4つの面のうちの2つと、コアシャフト10の一対の主面とがそれぞれ平行である。しかし、管状部材30の4つの面のうちの1つ(例えば、第1面351)と、コアシャフト10の1つの主面(例えば、第1主面111)とが平行であってもよい。
管状部材30は、超弾性材料により形成されている。超弾性材料としては、例えば、NiTi合金や、NiTiと他の金属との合金を例示できる。
第1接合部51は、コアシャフト10の平板部11の先端に配置され、コアシャフト10の先端と、コイル体20の先端とを接合している。第1接合部51は、「先端チップ」とも呼ばれる。第2接合部52は、コアシャフト10の細径部12の基端に配置され、コアシャフト10の一部分と、管状部材30の基端とを接合している。第3接合部53は、コアシャフト10の縮径部13の基端部に配置され、コアシャフト10の一部分と、コイル体20の基端とを接合している。第1接合部51、第2接合部52、及び第3接合部53は、任意の接合剤、例えば、銀ロウ、金ロウ、亜鉛、Sn-Ag合金、Au-Sn合金等の金属はんだや、エポキシ系接着剤などの接着剤によって形成できる。
以上のように、第1実施形態のガイドワイヤ1によれば、管状部材30は矩形形状の横断面を有している(図3)。このため、ガイドワイヤ1の先端部分に小さな湾曲等の形状を付す場合の形状付けの方向を、管状部材30の平坦面がある方向(具体的には、図4において斜線ハッチングを付した矢印の方向であって、第1~第4面351~354がある方向)に限定することができ、ガイドワイヤ1がねじれた状態で形状付けされることを抑制できる。また、管状部材30は第1接合部51の基端から基端側に離間して配置されている(図1)。このため、板状部がコアシャフトの先端部に固定された構成(換言すれば、管状部材30が第1接合部51に接合されている構成)と比較して、ガイドワイヤ1の先端荷重を低減でき、ガイドワイヤ1の安全性を向上できる。さらに、管状部材30は超弾性材料で形成されているため、曲げ形状の復元性に優れる。さらに、管状部材30は矩形形状の横断面を有しているため(図3)、手元側の回転操作をリアルタイムに先端側へと伝達することが可能となり、ハネを抑えた回転性能を実現できる。これらの結果、第1実施形態のガイドワイヤ1によれば、ガイドワイヤ1において、先端荷重を低減しつつ曲げ形状の復元性を向上させ、かつ、ねじれた状態で形状付けされることを抑制することができる。
また、第1実施形態のガイドワイヤ1では、コアシャフト10の先端部には平板状の平板部11が形成されている(図1)。このため、ガイドワイヤ1の先端部分に対する形状付けをより容易にできると共に、ガイドワイヤ1の先端荷重を低減でき、ガイドワイヤ1の安全性を向上できる。
さらに、第1実施形態のガイドワイヤ1では、管状部材30の4つの面(平坦面)のうちの一部の面(図4:第1面351及び第2面352)と、コアシャフト10の先端部に設けられた平板部11の主面(図4:第1主面111及び第2主面112)と、が略平行となる向きに配置されている。このため、ガイドワイヤ1のうち、管状部材30の基端よりも先端側の全体において、ガイドワイヤ1の形状付けの方向を、管状部材30の一部の面がある方向(図4:第1面351及び第2面352、図4において斜線ハッチングを付すと共に太線で表す矢印の方向)に限定することができ、ガイドワイヤ1がねじれた状態で形状付けされることをより一層抑制できる。
さらに、第1実施形態のガイドワイヤ1では、コアシャフト10が超弾性合金よりも塑性変形しやすい材料により形成されており、NiTi合金等よりも強度の高いステンレスやコバルト合金等を選択することができる。このため、本実施形態のように、コアシャフト10の先端部(平板部11及び細径部12)を細径とした場合であっても、破損に耐えうる先端強度を得ることができる。
<第2実施形態>
図5は、第2実施形態のガイドワイヤ1Aについて説明する図である。図5では、図2と同様に、第2実施形態のガイドワイヤ1Aのコアシャフト10の先端部と、管状部材30Aとを表している。第2実施形態のガイドワイヤ1Aは、第1実施形態で説明した構成において、管状部材30に代えて管状部材30Aを備える。管状部材30Aは、貫通孔33に代えて貫通孔33Aを有している点を除いて、第1実施形態と同様の構成を有する。貫通孔33Aは、先端面31から基端面32までを貫通する矩形形状の貫通孔である。図5の例では、貫通孔33Aの平坦面の方向は、管状部材30Aの平坦面(第1~第4面351~354)の方向と一致している。
このように、管状部材30Aの構成は種々の変更が可能であり、図5に示す矩形形状の貫通孔33Aのほか、任意の形状の貫通孔33Aを有していてよい。このような第2実施形態のガイドワイヤ1Aにおいても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、第2実施形態の管状部材30Aは、例えば、円筒形状のチューブ体を、Y軸方向とZ軸方向とから、それぞれプレスすることによって簡単に作製できる。
<第3実施形態>
図6は、第3実施形態のガイドワイヤ1Bについて説明する図である。図6では、図2と同様に、第3実施形態のガイドワイヤ1Bのコアシャフト10の先端部と、管状部材30Bとを表している。第3実施形態のガイドワイヤ1Bは、第1実施形態で説明した構成において、管状部材30に代えて管状部材30Bを備える。管状部材30Bは、4つの角部34に代えて4つの角部34Bを有している点を除いて、第1実施形態と同様の構成を有する。角部34Bは、管状部材30の隣り合う2面(例えば、第1面351と第4面354、第1面351と第3面353)が略90度に交差しており、丸まっていない。このように、管状部材30Bの構成は種々の変更が可能であり、丸くない角部34Bを有していてもよい。角部34Cには、C面取りが施されていてもよい。このような第3実施形態のガイドワイヤ1Bにおいても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
<第4実施形態>
図7は、第4実施形態のガイドワイヤ1Cについて説明する図である。図7では、図2と同様に、第4実施形態のガイドワイヤ1Cのコアシャフト10Cの先端部と、管状部材30とを表している。第4実施形態のガイドワイヤ1Cは、第1実施形態で説明した構成において、コアシャフト10に代えてコアシャフト10Cを備える。コアシャフト10Cは、平板部11を有しておらず、細径部12がコアシャフト10Cの先端まで延びている。ガイドワイヤ1Cでは、細径部12の先端が、第1接合部51によってコイル体20と固定されている(図1)。このように、コアシャフト10Cの構成は種々の変更が可能であり、平板部11を有さない構成とされてもよい。また、コアシャフト10Cは、縮径部13を有さない構成であってもよく、太径部14が太さや材料の異なる複数の部分に分割されていてもよい。このような第4実施形態のガイドワイヤ1Cにおいても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
<第5実施形態>
図8は、第5実施形態のガイドワイヤ1Dについて説明する図である。図8では、図4と同様に、図2のB方向から見たコアシャフト10及び管状部材30Dを表している。第5実施形態のガイドワイヤ1Dは、第1実施形態で説明した構成において、管状部材30に代えて管状部材30Dを備える。管状部材30Dは、コアシャフト10の平板部11に対する向きが異なる点を除いて、第1実施形態と同様の構成を有する。具体的には、管状部材30Dは、4つの面である第1~第4面351~354と、コアシャフト10の第1主面111及び第2主面112とが、平行とならない向きに配置されている。このように、管状部材30Dの構成は種々の変更が可能であり、周方向(YZ軸方向)において任意の向きとされてよい。このような第5実施形態のガイドワイヤ1Dにおいても、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
<本実施形態の変形例>
本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
[変形例1]
上記第1~5実施形態では、ガイドワイヤ1,1A~1Dの構成の一例を示した。しかし、ガイドワイヤ1の構成は種々の変更が可能である。例えば、ガイドワイヤ1は、コイル体20の内側に設けられた内側コイル体をさらに備えていてもよい。例えば、ガイドワイヤ1において、コアシャフト10やコイル体20の一部分は、親水性樹脂や疎水性樹脂によってコーティングされていてもよい。
[変形例2]
上記第1~5実施形態では、管状部材30,30A,30B,30Dの構成の一例を示した。しかし、管状部材30の構成は種々の変更が可能である。例えば、管状部材30は、第1接合部51の基端から基端側に離間して配置されている限りにおいて、任意の位置に配置されてよい。具体的には、例えば、管状部材30は、細径部12に加えてさらに平板部11の基端側の一部分を覆って配置されてもよい。例えば、管状部材30は、細径部12に加えてさらに縮径部13の先端側の一部分を覆って配置されていてもよい。例えば、管状部材30は、長さLyと長さLzとが異なる、長方形状の横断面を有していてもよい。
[変形例3]
第1~5実施形態のガイドワイヤの構成、及び上記変形例1,2のガイドワイヤの構成は、適宜組み合わせてもよい。例えば、第2,3実施形態で説明した形状を有する管状部材30と、第4実施形態で説明した構成のコアシャフト10とを組み合わせてガイドワイヤ1を構成してもよい。例えば、第2,3実施形態で説明した形状を有する管状部材30を、第5実施形態で説明した向きで配置してもよい。
以上、実施形態、変形例に基づき本態様について説明してきたが、上記した態様の実施の形態は、本態様の理解を容易にするためのものであり、本態様を限定するものではない。本態様は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本態様にはその等価物が含まれる。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することができる。
1,1A~1D…ガイドワイヤ
10,10C…コアシャフト
11…平板部
12…細径部
13…縮径部
14…太径部
20…コイル体
21…素線
30,30A,30B,30D…管状部材
31…先端面
32…基端面
33,33A…貫通孔
34,34B,34C…角部
51…第1接合部
52…第2接合部
53…第3接合部
111…第1主面
112…第2主面
351…第1面
352…第2面
353…第3面
354…第4面

Claims (3)

  1. ガイドワイヤであって、
    長尺状の外形を有するコアシャフトと、
    前記コアシャフトの先端部を覆う超弾性材料で形成された管状部材と、
    前記コアシャフトの先端部と前記管状部材との外側に配置されたコイル体と、
    前記コアシャフトの先端と前記コイル体の先端とを接合する第1接合部と、
    前記コアシャフトの一部分と前記管状部材の基端とを接合する第2接合部と、
    を備え、
    前記管状部材は、弧形状の角部を備えた矩形形状の横断面を有しており、前記第1接合部の基端から基端側に離間して配置されている、ガイドワイヤ。
  2. 請求項1に記載のガイドワイヤであって、
    前記コアシャフトの先端部のうち、前記コアシャフトの先端と、前記管状部材の先端との間には、一対の主面を有する平板状の平板部が形成されている、ガイドワイヤ。
  3. 請求項2に記載のガイドワイヤであって、
    前記管状部材は、前記横断面において前記矩形形状を形成するための4つの面を有し、前記4つの面のうちの一部の面と、前記平板部の前記主面とが略平行となる向きに配置されている、ガイドワイヤ。
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