JP2014147459A - スリットパイプ及びそれを備えたガイドワイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】少なくとも一方向回転におけるトルク伝達性を向上させると共に、軸方向への伸縮を防止したスリットパイプ、簡単に剛性を調整することができるスリットパイプ、若しくは円周断面においてバランスの取れたトルク伝達性を向上させたスリットパイプ、又は、そのスリットパイプを使用した、簡単に製造することができるガイドワイヤを提供する。
【解決手段】スリットパイプ1は、長手方向両端部以外の領域に、前記長手方向に対して螺旋状に形成されたスリット5と、その螺旋状のスリットの途中に前記スリットを跨ぐように形成された複数の桁とを備えているので、スリットパイプ自体を柔軟にして、スリットパイプ端部の解れを防止するのみならず、少なくとも一方向回転におけるトルク伝達性を向上させると共に、軸方向への伸縮を防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、表面にスリットを形成したスリットパイプ及びそのスリットパイプを備えたガイドワイヤに関する。
従来、血管、消化管、尿管等の管状器官や体内組織に挿入して使用されるカテーテル等の医療器具を案内するために種々のガイドワイヤが提案されてきた。
例えば、特許文献1には、内側コイル42がロウ付け部40によってガイドワイヤの先端に固着されている点が記載されている(Fig.1b参照)。また、特許文献1には、内側コイル108の先端又は内側コイル108’の先端がガイドワイヤの先端から基端側に離間した場合において、内側コイル108がロウ付け部104又は、内側コイル108’がロウ付け部104’に固着されている点が記載されている(Fig.5A及び5B参照)。
一方、特許文献2には、管状部材20に複数の溝による切り込み24又は1本の螺旋状の切り込み22を形成した補強部材20が記載されている(図3A及び図3B参照)。
米国特許第5345945号明細書
特表2007−514458号公報
特許文献1に記載のガイドワイヤは、内側コイルを形成する素線の端部が解れる可能性が有り、ガイドワイヤを製造する際には、内側コイルの端部が解れないようにコアワイヤにロウ付けしなければならないという製造上の煩わしさがあった。
また、内側コイルはコアワイヤの周囲に螺旋状に巻回されている為、内側コイルの端部をロウ付けする際には、内側コイルの横断面周囲全体をロウ付けする必要があり、その点にも気をつけて内側コイルをコアワイヤにロウ付けしなければならないという問題があった。
また、特許文献2の図3Bに記載の補強部材は、同心円状に複数の溝が管状部材に形成されている為、補強部材の剛性(特に、柔軟性)を調整することはできるものの、術者がガイドワイヤの基端側を回転させた場合におけるガイドワイヤの先端へのトルク伝達性の向上、延いてはガイドワイヤの病変内における推進力の向上を期待することはできなかった。
また、特許文献2の図3Aに記載の補強部材は、一本のらせん状の切り込みのみが管状部材に形成されている。切り込みは、ある意味でガイドワイヤを回転される際の遊びを形成する要因となることから、その幅は、ガイドワイヤの遊びを考慮して設定される必要があり、管状部材の軸方向への伸縮も極力防止する必要がある。
さらに、ガイドワイヤが例えば慢性完全閉塞病変(以下、CTO病変と記す)に進入した際に、術者がガイドワイヤの基端側に対して押し引き動作を繰り返しても、ガイドワイヤの先端がCTO病変の内部へ進行していかない場合がある。CTO病変内においては、ガイドワイヤのトルク伝達性の向上が非常に重要な要件であるから、最近では、ガイドワイヤの一方向の回転によるトルク伝達性だけでも向上させて、ガイドワイヤの先端をCTO病変のさらなる内部へ進行させるための方策が試みられてきたところである。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、少なくとも一方向回転におけるトルク伝達性を向上させると共に、軸方向への伸縮を防止したスリットパイプ、更には、簡単に剛性を調整することができるスリットパイプ、円周断面においてバランスの取れたトルク伝達性を向上させたスリットパイプ、及び、そのスリットパイプを使用した、簡単に製造することができるガイドワイヤを提供することを目的とする。
これらの目的を達成するために、態様1のスリットパイプは、長手方向両端部以外の領域に、前記長手方向に対して螺旋状に形成されたスリットと、その螺旋状のスリットの途中に前記スリットを跨ぐように形成された複数の桁とを備えたことを特徴とする。
また、態様2のスリットパイプは、態様1のスリットパイプにおいて、前記桁が、隣接するスリットの桁に対して、前記長手方向の所定距離毎に断面視所定角度変位して配置されていることを特徴とする。
また、態様3のスリットパイプは、態様1又は態様2のスリットパイプにおいて、各スリットに形成された前記桁が、前記スリットの螺旋形状とは異なる螺旋形状を形成するように配置されていることを特徴とする。
また、態様4のスリットパイプは、態様1乃至態様3の何れかのスリットパイプにおいて、前記桁が、前記長手方向における剛性に応じて、前記螺旋形状に沿った長さを変えていることを特徴とする。
また、態様5のスリットパイプは、態様1乃至態様3の何れかのスリットパイプにおいて、前記長手方向における剛性に応じて、単位長さにおける、前記スリットの前記螺旋形状に沿った長さに対する前記桁の前記螺旋形状に沿った長さの割合を変えていることを特徴とする。
また、態様6のスリットパイプは、態様4又は態様5のスリットパイプにおいて、前記スリットの前記螺旋形状に沿った長さに対する前記桁の前記螺旋形状に沿った長さの割合が、前記長手方向一端から他端に向かって小さくなっていることを特徴とする。
また、態様7のスリットパイプは、態様1乃至態様6の何れかのスリットパイプにおいて、前記螺旋状のスリットのピッチが、前記長手方向一端から他端に向かって徐々に小さくなっていることを特徴とする。
また、態様8のスリットパイプは、態様1乃至態様6の何れかのスリットパイプにおいて、前記螺旋状のスリットのピッチが、前記長手方向一端から他端に向かって段階的に小さくなっていることを特徴とする。
また、態様9のスリットパイプは、態様1乃至態様8の何れかのスリットパイプにおいて、前記螺旋状のスリットの幅が、前記長手方向一端から他端に向かって徐々に大きくなっていることを特徴とする。
また、態様10のスリットパイプは、態様1乃至態様8の何れかのスリットパイプにおいて、前記螺旋状のスリットの幅が、前記長手方向一端から他端に向かって段階的に大きくなっていることを特徴とする。
また、態様11のスリットパイプは、態様1乃至態様10の何れかのスリットパイプにおいて、前記桁が、前記長手方向両端以外の少なくとも一箇所に円筒状に形成されていることを特徴とする。
また、態様12のスリットパイプは、態様1乃至態様11の何れかのスリットパイプにおいて、断面形状が円であることを特徴とする。
また、態様13のスリットパイプは、態様1乃至態様12の何れかのスリットパイプにおいて、外径が前記長手方向一端から他端に向かって徐々に小さくなるテーパ形状を呈していることを特徴とする。
また、態様14のスリットパイプは、態様1乃至態様12の何れかのスリットパイプにおいて、外径が前記長手方向一端から他端に向かって段階的に小さくなっていることを特徴とする。
また、態様15のガイドワイヤは、コアシャフトと、そのコアシャフトの先端部を覆う態様1乃至態様14の何れかのスリットパイプと、を備えたことを特徴とする。
また、態様16のガイドワイヤは、態様15ガイドワイヤにおいて、前記コアシャフトと前記態様1乃至態様14の何れかのスリットパイプとの間には空隙が形成されていることを特徴とする。
また、態様17のガイドワイヤは、コアシャフトと、そのコアシャフトの先端部を覆い、前記他端が先端側に配置された態様6乃至態様10の何れかのスリットパイプと、を備えたことを特徴とする。
また、態様18のガイドワイヤは、コアシャフトと、そのコアシャフトの先端部を覆うコイル体と、そのコイル体の内部に収納され、前記コアシャフトの先端部を覆う態様1乃至態様14の何れかのスリットパイプと、を備えたことを特徴とする。
また、態様19のガイドワイヤは、態様18ガイドワイヤにおいて、前記コアシャフトと前記態様1乃至態様14の何れかのスリットパイプとの間、及び前記コイル体と前記態様1乃至態様14の何れかのスリットパイプとの間には空隙が形成されていることを特徴とする。
また、態様20のガイドワイヤは、コアシャフトと、そのコアシャフトの先端部を覆うコイル体と、そのコイル体の内部に収納され、前記コアシャフトの先端部を覆い、前記他端が先端側に配置された態様6乃至態様10の何れかのスリットパイプと、を備えたことを特徴とする。
さらに、態様21のガイドワイヤは、態様18乃至態様20の何れかのガイドワイヤにおいて、前記スリットパイプの先端は、前記コアシャフトの先端から基端側に所定距離離間していることを特徴とする。
態様1のスリットパイプによれば、長手方向両端部以外の領域に、前記長手方向に対して螺旋状に形成されたスリットと、その螺旋状のスリットの途中に前記スリットを跨ぐように形成された複数の桁とを備えているので、スリットパイプ自体を柔軟にして、スリットパイプ端部の解れを防止するのみならず、少なくとも一方向回転におけるトルク伝達性を向上させると共に、スリットパイプの軸方向への伸縮を防止することができる。
また、態様2のスリットパイプによれば、桁が、隣接するスリットの桁に対して、長手方向の所定距離毎に断面視所定角度変位して配置されているので、態様1のスリットパイプの効果に加えて、スリットパイプ自体のトルク伝達性を円周断面においてバランス良く向上させることができる。
また、態様3のスリットパイプによれば、各スリットに形成された桁が、スリットの螺旋形状とは異なる螺旋形状を形成するように配置されているので、態様1又は態様2のスリットパイプの効果に加えて、トルク伝達性をさらに向上させることができる。
また、態様4のスリットパイプによれば、態様1乃至態様3の何れかのスリットパイプにおいて、前記桁が、前記長手方向における剛性に応じて、前記螺旋形状に沿った長さを変えているので、態様1乃至態様3の何れかのスリットパイプの効果に加えて、スリットの長さ変えるという簡単な方法によってスリットパイプの剛性を変えることができ、そのようなスリットパイプを簡単に製造することができる。
また、態様5のスリットパイプによれば、長手方向における剛性に応じて、単位長さにおける、スリットの螺旋形状に沿った長さに対する桁の螺旋形状に沿った長さの割合を変えているので、態様1乃至態様3の何れかのスリットパイプの効果に加えて、スリットパイプを製造する際のプログラムの設定が簡単となり、スリットパイプを簡単に製造することができるとともに、スリットパイプの長手方向における剛性を簡単に設定又は変更することができる。
また、態様6のスリットパイプによれば、スリットの螺旋形状に沿った長さに対する桁の螺旋形状に沿った長さの割合が、長手方向一端から他端に向かって小さくなっているので、態様5のスリットパイプの効果に加えて、スリットパイプの他端における柔軟性を向上させることができる。
また、態様7のスリットパイプによれば、螺旋状のスリットのピッチが、長手方向一端から他端に向かって徐々に小さくなっているので、態様1乃至態様6の何れかのスリットパイプの効果に加えて、スリットパイプの他端における柔軟性をさらに向上させることができる。
また、態様8のスリットパイプによれば、螺旋状のスリットのピッチが、長手方向一端から他端に向かって段階的に小さくなっているので、態様1乃至態様6の何れかのスリットパイプの効果に加えて、スリットパイプの他端における柔軟性をさらに向上させると共に、スリットパイプを湾曲させた場合における基点を容易に形成することができる。
また、態様9のスリットパイプによれば、螺旋状のスリットの幅が、長手方向一端から他端に向かって徐々に大きくなっているので、態様1乃至態様8の何れかのスリットパイプの効果に加え、スリットパイプの他端における柔軟性をさらに向上させることができる。
また、態様10のスリットパイプによれば、螺旋状のスリットの幅が、長手方向一端から他端に向かって段階的に大きくなっているので、態様1乃至態様8の何れかのスリットパイプの効果に加えて、スリットパイプの他端における柔軟性をさらに向上させると共に、スリットパイプを湾曲させた場合における基点を容易に形成することができる。
また、態様11のスリットパイプによれば、桁が、長手方向両端以外の少なくとも一箇所に円筒状に形成されているので、態様1乃至態様10の何れかのスリットパイプの効果に加えて、トルク伝達性をさらに向上させることができる。
また、態様12のスリットパイプによれば、断面形状が円であるので、態様1乃至態様11の何れかのスリットパイプの効果に加えて、回転トルクを円周全体に均等に伝達することができる。
また、態様13のスリットパイプによれば、外径が長手方向一端から他端に向かって徐々に小さくなるテーパ形状を呈しているので、態様1乃至態様12の何れかのスリットパイプの効果に加えて、他端におけるスリットパイプの柔軟性をさらに向上させることができる。
また、態様14のスリットパイプによれば、外径が長手方向一端から他端に向かって段階的に小さくなっているので、態様1乃至態様12の何れかのスリットパイプの効果に加えて、他端におけるスリットパイプの柔軟性をさらに向上させるとともに、電解研磨等により簡単にスリットパイプを形成することができる。
また、態様15のガイドワイヤによれば、コアシャフトと、そのコアシャフトの先端部を覆う態様1乃至態様14何れかのスリットパイプとを備えているので、ガイドワイヤを簡単に製造することができ、ガイドワイヤの少なくとも一方向回転におけるトルク伝達性を向上させると共に、切断された場合のガイドワイヤの安全性を向上させることができる。
また、態様16のガイドワイヤによれば、コアシャフトと態様1乃至態様14の何れかのスリットパイプとの間には空隙が形成されているので、態様15のスリットパイプの効果に加えて、ガイドワイヤを湾曲させた際の柔軟性を向上させることができ、延いては、血管の端部までガイドワイヤを容易に挿入することができる。
また、態様17ガイドワイヤは、コアシャフトと、そのコアシャフトの先端部を覆い、前記他端が先端側に配置された態様6乃至態様10の何れかのスリットパイプと、を備えているので、ガイドワイヤを簡単に製造することができ、ガイドワイヤの少なくとも一方向回転におけるトルク伝達性を向上させると共に、スリットパイプによってガイドワイヤの先端の柔軟性をさらに向上させることができる。
また、態様18のガイドワイヤによれば、コアシャフトと、そのコアシャフトの先端部を覆うコイル体と、そのコイル体の内部に収納され、コアシャフトの先端部を覆う態様1乃至態様14の何れかのスリットパイプとを備えているので、ガイドワイヤを簡単に製造することができ、ガイドワイヤの少なくとも一方向回転におけるトルク伝達性を向上させると共に、コイル体の外径を維持したまま、内部に備えたスリットパイプによってガイドワイヤの柔軟性を調整することができる。
また、態様19のガイドワイヤによれば、コアシャフトと態様1乃至態様14の何れかのスリットパイプとの間、及びコイル体と態様1乃至態様14の何れかのスリットパイプとの間には空隙が形成されているので、態様18のスリットパイプの効果に加えて、ガイドワイヤを湾曲させた際の柔軟性を向上させることができ、延いては、血管の端部までガイドワイヤを容易に挿入することができる。
また、態様20のガイドワイヤによれば、コアシャフトと、そのコアシャフトの先端部を覆うコイル体と、そのコイル体の内部に収納され、コアシャフトの先端部を覆い、他端が先端側に配置された態様6乃至態様10の何れかのスリットパイプと、を備えているので、ガイドワイヤを簡単に製造することができ、ガイドワイヤの少なくとも一方向回転におけるトルク伝達性を向上させると共に、コイル体の外径を維持したまま、内部に備えたスリットパイプによってガイドワイヤの先端の柔軟性を調整することができ、かつガイドワイヤの先端の柔軟性を向上させることができる。
さらに、態様21のガイドワイヤによれば、スリットパイプの先端が、コアシャフトの先端から基端側に所定距離離間しているので、態様18乃至態様20の何れかのガイドワイヤの効果に加えて、ガイドワイヤの先端部分を容易に屈曲することができ、ガイドワイヤの血管選択性を向上させることができる。
本発明のスリットパイプの第1実施形態を示す全体図である。(a)が第1実施形態の斜視図であり、(b)が図1(a)のA−Aにおける横断面図である。 本発明のスリットパイプの第2実施形態を示す全体図である。(a)が第2実施形態の斜視図であり、(b)が図2(a)のB−Bにおける横断面図である。 本発明のスリットパイプの第3実施形態を示す全体図である。(a)が第3実施形態の斜視図であり、(b)が図3(a)のC−Cにおける横断面図であり、(c)が単位長さにおけるスリットの螺旋形状に沿った長さと桁の螺旋形状に沿った長さとを説明した説明図である。 本発明のスリットパイプの第4実施形態を示す全体図である。(a)が第4実施形態の斜視図であり、(b)が図4(a)のD−Dにおける横断面図である。 本発明のスリットパイプの第5実施形態を示す全体図である。(a)が第5実施形態の斜視図であり、(b)が図5(a)のE−Eにおける横断面図である。 本発明のスリットパイプの第6実施形態を示す全体図である。(a)が第6実施形態の斜視図であり、(b)が図6(a)のF−Fにおける横断面図であり、(c)が図6(a)のG−Gにおける横断面図であり、(d)が図6(a)のH−Hにおける横断面図である。 本発明のスリットパイプの第7実施形態を示す全体図である。(a)が第7実施形態の斜視図であり、(b)が図7(a)のJ−Jにおける横断面図であり、(c)が図7(a)のK−Kにおける横断面図であり、(d)が図7(a)のM−Mにおける横断面図である。 本発明のスリットパイプの第8実施形態を示す全体図である。(a)が第8実施形態の斜視図であり、(b)が図8(a)のN−Nにおける横断面図であり、(c)が図8(a)のS−Sにおける横断面図であり、(d)が図8(a)のT−Tにおける横断面図である。 本発明のスリットパイプの第9実施形態を示す全体図である。(a)が第9実施形態の斜視図であり、(b)が図9(a)のU−Uにおける横断面図であり、(c)が図9(a)のV−Vにおける横断面図であり、(d)が図9(a)のW−Wにおける横断面図である。 本発明のスリットパイプの第10実施形態を示す全体図である。(a)が第10実施形態の斜視図であり、(b)が図10(a)のY−Yにおける横断面図である。 本発明のスリットパイプの第11実施形態を示す全体図である。(a)が第11実施形態の斜視図であり、(b)が図11(a)のZ−Zにおける横断面図である。 本発明のガイドワイヤの第1実施形態を示す全体図である。 本発明のガイドワイヤの第2実施形態を示す全体図である。 本発明のガイドワイヤの第3実施形態を示す全体図である。
先ず、本発明のスリットパイプを図面に示す好適実施形態に基づいて説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明のスリットパイプの第1実施形態を示す全体図である。(a)が第1実施形態の斜視図であり、(b)が図1(a)のA−Aにおける横断面図である。
なお、図1及び後述する図2乃至図11では、理解を容易にするため、スリットパイプの長さ方向を短縮し、全体的に模式的に図示しているため、全体の寸法は実際とは異なる。
図1において、スリットパイプ1は、管状部材3の長手方向に沿った1本の螺旋形状のスリット5が、管状部材3の表面に、レーザー加工またはエッチングによって管状部材3を貫通して形成されたものである。
スリットパイプ1には、スリット5によって分離された帯状の螺旋部7と、螺旋状のスリット5の途中にスリット5を跨ぐ桁、すなわち、管状部材3の長手方向に沿った螺旋形状のスリット5に、スリット5を跨ぐ桁9a、9b、9c、9d、9e、9f・・・・とが形成されている。このようなスリットパイプ1によれば、螺旋状のスリット5の途中にスリットを跨ぐように複数の桁9a等が形成されているので、スリットパイプ1の軸方向への伸縮が防止され、スリットパイプのトルク伝達性を向上させることができる。
また、桁は、隣接するスリットの桁に対して、長手方向の所定距離毎に断面視所定角度変位して配置するのが望ましい。そうすることにより、スリットパイプ自体のトルク伝達性を円周断面においてバランス良く向上させることができる。
本実施形態における桁9の形状は矩形状であるが、その矩形は、螺旋形状に直交する方向に延びる矩形形状であっても良く、管状部材3の長手方向の軸に平行な方向P1に延びる矩形形状であっても良い。桁9が螺旋形状に直交する方向に延びる矩形形状とするのであれば、その形状は、レーザー等の出力をオン/オフするのみで簡単に形成することできるという効果を奏する。また、桁9が管状部材3の長手方向の軸に平行な方向P1に延びる矩形形状とするのであれば、スリットパイプ1の軸方向への伸縮をさらに防止することができる。
なお、本実施形態では、スリットパイプ1の左端部からL1の距離内及びスリットパイプ1の右端部からL2の距離内においては、スリットは形成されていないので、スリットパイプ1は、スリット5によって分離されることはなく、スリットパイプ1を一体として取り扱うことができ、スリットパイプ1自体の取扱いが容易となる。
また、スリットパイプ1は、表面にスリット5が形成されることにより柔軟性を向上させることができ、患者の血管に挿入した場合には、血管の穿孔を防止することができる。
また、スリットパイプ1は、表面に螺旋形状のスリット5を形成している為、スリットパイプ1の一端側に加えられた回転力が他端側に伝達される際の遊びが形成され、スリットパイプ1の一端側に多大な力が不意に加えられた場合でも即座にその力が他端側に伝達されることを防止することができ、延いては、不慮の事故を事前に防止することができる。
一方、スリットパイプ1は、表面に螺旋形状のスリット5を形成している為、スリットパイプ1の一端が何かにロックされた場合でも、スリットパイプ1を更に回転させれば、スリットパイプ1の他端へのトルク伝達性を向上させることができ、ロックを解除する可能性が増大する。
なお、本実施形態では、スリット5は、管状部材3の長手方向に沿って左回転方向の螺旋形状を成しているので、本実施形態の場合は、スリット5を狭くする方向、すなわち、一端側を右回転させることにより、スリットパイプ1の他端側へのトルク伝達性を向上させることができる。
スリットパイプ1の材料は特に限定されるものではないが、本実施形態では、ステンレス鋼(SUS304)が使用されており、その他Ni−Ti合金のような超弾性合金を使用することも可能である。
なお、本実施形態におけるスリットパイプ1は、中空円筒形状として記載されているが、中空円筒形状に限らず、その他の形状であっても適用が可能である。例えば、横断面形状が三角形、四角形、六角形、八角形等の多角形の角柱形状であっても良く、図2に示すように、横断面形状が楕円形状であっても良い。
但し、上述したように、本実施形態におけるスリットパイプ1のように中空円筒形状とした方が、管状部材の表面に形成された螺旋形状のスリットとの関係により、スリットパイプの一端部に回転力を付加したときの他端部へのトルク伝達性をより向上させることができる。
<第2実施形態>
図2は、本発明のスリットパイプの第2実施形態を示す全体図である。(a)が第2実施形態の斜視図であり、(b)が図2(a)のB−Bにおける横断面図である。
図2において、スリットパイプ11は、横断面形状が楕円形状である点を除いては上述した第1実施形態のスリットパイプ1と同様であり、管状部材13の長手方向に沿った1本の螺旋形状のスリット15が、管状部材13の表面に、レーザー加工またはエッチングによって管状部材13を貫通して形成されたものである。
スリットパイプ11には、スリット15によって分離された帯状の螺旋部17と、螺旋状のスリット15の途中にスリット15を跨ぐ桁19a、19b、19c、19d、19e、19f・・・・とが形成されている。
スリットパイプ11は、一方向に湾曲させるものの、他方向には湾曲させたくない場合に利用できる。例えば、2次元的な空間においてスリットパイプを利用する場合に、横断面視楕円形状の短辺方向の湾曲のみを利用して、長辺方向には湾曲させたくない場合に特有の効果を奏する。
なお、スリットパイプ11の長手方向両端には、上述したスリットパイプ1と同様、スリットは形成されておらず、図面上のスリットパイプ11の左端部からL1の距離内及びスリットパイプ11の右端部からL2の距離内においては、スリットは形成されていない。したがって、スリットパイプ11は、スリットパイプ1と同様、スリット15によって分離されることはなく、スリットパイプ11を一体として取り扱うことができ、スリットパイプ11自体の取扱いが容易となる。
また、スリットパイプ11の表面に1本の螺旋形状のスリット15を形成している為、スリットパイプ11の一端側に加えられた回転力が他端側に伝達される際の遊びが形成され、スリットパイプ11の一端側に多大な力が不意に加えられた場合でも即座にその力が他端側に伝達されることを防止することができる点、及びスリットパイプ11が表面に1本の螺旋形状のスリット15を形成している為、スリットパイプ11の一端が何かにロックされた場合でも、スリットパイプ11を更に回転させれば、スリットパイプ11の他端へのトルク伝達性を向上させることができる点は、スリットパイプ1と同様である。
<第3実施形態>
図3は、本発明のスリットパイプの第3実施形態を示す全体図である。(a)が第3実施形態の斜視図であり、(b)が図3(a)のC−Cにおける横断面図であり、(c)が単位長さにおけるスリットの螺旋形状に沿った長さと桁の螺旋形状に沿った長さとを説明した説明図である。
図3において、スリットパイプ71は、実施形態1及び実施形態2と異なり、スリットパイプ71の長手方向における剛性に応じて、桁の螺旋形状に沿った長さが変えられている。すなわち、スリットパイプ71には、管状部材73の長手方向に沿った1本の螺旋形状のスリット75と、スリット75によって分離された帯状の螺旋部77と、螺旋状のスリット75の途中にスリット75を跨ぐ桁79a、79b、79c、79d、79e、79f・・・・とが形成されており、その桁79a、79b、79c、79d、79eの螺旋形状に沿った長さXが、スリットパイプ71の剛性に応じて変えられている。
具体的には、スリットパイプ71の剛性が高い(硬い)場合には、桁Xの長さが長く、スリットパイプ71の剛性が低い(柔らかい)場合には、桁Xの長さが短い。
なお、本実施形態においては、スリットパイプ71の図面上右側から剛性の低い領域、剛性の高い領域、剛性の中程度の領域及び剛性の低い領域の4領域に設定されている。
なお、桁の螺旋形状に沿った長さは、図3(c)に示すように、桁79の長さとスリット75の長さとを一体として考えるのが望ましい。図3(c)は、スリットパイプ71の表面に形成されたスリット75の螺旋形状を直線形状に変換して示している。すなわち、桁79の長さとスリット75の長さとの合計の長さはすべてL3であり、単位長さL3における、スリット75の螺旋形状に沿った長さ(L3−X)に対する桁79の螺旋形状に沿った長さ(X)の割合を変えることによって、スリットパイプ71の長手方向における剛性を変えている。これによれば、スリットパイプ71を製造する際のプログラムの設定が簡単となり、スリットパイプ71を簡単に製造することができるとともに、スリットパイプ71の長手方向における剛性を簡単に設定又は変更することができる。
一方、スリットパイプ71の長手方向両端には、上述したスリットパイプ1及びスリットパイプ11と同様、スリットは形成されておらず、図面上のスリットパイプ71の左端部からL1の距離内及びスリットパイプ71の右端部からL2の距離内においては、スリットは形成されていない。したがって、スリットパイプ71は、スリット75によって分離されることはなく、スリットパイプ71を一体として取り扱うことができ、スリットパイプ71自体の取扱いが容易となる。
また、スリットパイプ71は、表面に螺旋形状のスリット75を形成している為、スリットパイプ71の一端側に加えられた回転力が他端側に伝達される際の遊びが形成され、スリットパイプ71の一端側に多大な力が不意に加えられた場合でも即座にその力が他端側に伝達されることをさらに防止することができ、延いては、不慮の事故を事前にさらに防止することができる。
また、スリットパイプ71の表面に螺旋形状のスリット75を形成している為、スリットパイプ71の一端が何かにロックされた場合でも、スリットパイプ71を更に回転させれば、スリットパイプ71の他端へのトルク伝達性を向上させることができる点は、スリットパイプ1及びスリットパイプ11と同様である。
<第4実施形態>
図4は、本発明のスリットパイプの第4実施形態を示す全体図である。(a)が第4実施形態の斜視図であり、(b)が図4(a)のD−Dにおける横断面図である。
図4において、スリットパイプ21は、実施形態1乃至実施形態3と異なり、スリットの螺旋形状に沿った長さに対する桁の螺旋形状に沿った長さの割合が、スリットパイプ21の長手方向の一端から他端に向かって小さくなっている。すなわち、スリットパイプ21には、管状部材23の長手方向に沿った螺旋形状のスリット25と、スリット25によって分離された帯状の螺旋部27と、螺旋状のスリット25の途中にスリット25を跨ぐ桁29a、29b、29c、29d、29e、29f・・・・とが形成されており、スリット25の螺旋形状に沿った長さに対する桁29a、29b、29c、29d、29eの螺旋形状に沿った長さの割合が、スリットパイプ21の長手方向の一端(図面上右側)から他端(図面上左側)に向かって小さくなっている。
このようなスリットパイプ21によれば、スリットパイプ21の他端(図面上左側)における柔軟性を向上させることができる。
また、本実施形態においても、第3実施形態と同様、桁29の長さとスリット25の長さとを一体として考えるのが望ましい。その際には、桁29の長さとスリット25の長さとの合計の長さはすべて同一とし、単位長さにおける、スリット25の螺旋形状に沿った長さに対する桁29の螺旋形状に沿った長さの割合を変えることによって、スリットパイプ21の長手方向における剛性を変えるのが望ましい。これによれば、スリットパイプ21を製造する際のプログラムの設定が簡単となり、スリットパイプ21を簡単に製造することができるとともに、スリットパイプ21の長手方向における剛性を簡単に設定又は変更することができる。
一方、スリットパイプ21の長手方向両端には、上述したスリットパイプ1、スリットパイプ11及びスリットパイプ71と同様、スリットは形成されておらず、図面上のスリットパイプ21の左端部からL1の距離内及びスリットパイプ21の右端部からL2の距離内においては、スリットは形成されていない。したがって、スリットパイプ21は、スリット25によって分離されることはなく、スリットパイプ21を一体として取り扱うことができ、スリットパイプ21自体の取扱いが容易となる。
また、スリットパイプ21は、表面に螺旋形状のスリット25を形成している為、スリットパイプ21の一端側に加えられた回転力が他端側に伝達される際の遊びが形成され、スリットパイプ21の一端側に多大な力が不意に加えられた場合でも即座にその力が他端側に伝達されることをさらに防止することができ、延いては、不慮の事故を事前にさらに防止することができる。
また、スリットパイプ21の表面に螺旋形状のスリット25を形成している為、スリットパイプ21の一端が何かにロックされた場合でも、スリットパイプ21を更に回転させれば、スリットパイプ21の他端へのトルク伝達性を向上させることができる点は、スリットパイプ1、スリットパイプ11及びスリットパイプ71と同様である。
<第5実施形態>
図5は、本発明のスリットパイプの第5実施形態を示す全体図である。(a)が第5実施形態の斜視図であり、(b)が図5(a)のE−Eにおける横断面図である。
図5において、スリットパイプ81には、管状部材83の長手方向に沿った1本の螺旋形状のスリット85と、スリット85によって分離された帯状の螺旋部87と、螺旋状のスリット85の途中にスリット85を跨ぐ桁89a、89b、89c、89d、89e・・・・とが形成されている。また、これらの桁は、上述の第1実施形態と異なり、スリットパイプ81の表面に、スリット85の螺旋形状とは異なる螺旋形状Q又は螺旋形状Rを形成するように配置されており、このようなスリットパイプ81によれば、トルク伝達性をさらに向上させることができる。
また、本実施形態でも、スリットパイプ81の左端部からL1の距離内及びスリットパイプ81の右端部からL2の距離内においては、スリットは形成されていないので、スリットパイプ81は、スリット85によって分離されることはなく、スリットパイプ81を一体として取り扱うことができ、スリットパイプ71自体の取扱いが容易となる。
また、スリットパイプ81の一端側に多大な力が不意に加えられた場合でも即座にその力が他端側に伝達されることをさらに防止することができる点、スリットパイプ81を更に回転させれば、スリットパイプ81の他端へのトルク伝達性を向上させることができる点は、スリットパイプ1、スリットパイプ11、スリットパイプ21及びスリットパイプ71と同様である。
なお、本実施形態における桁89の形状は矩形状であるが、その矩形は、螺旋形状に直交する方向に延びる矩形形状であっても良く、管状部材83の長手方向の軸に平行な方向P2に延びる矩形形状であっても良い。桁89が螺旋形状に直交する方向に延びる矩形形状とするのであれば、その形状は、レーザー等の出力をオン/オフするのみで簡単に形成することできるという効果を奏する。また、桁89が管状部材83の長手方向の軸に平行な方向P1に延びる矩形形状とするのであれば、スリットパイプ81の軸方向への伸縮をさらに防止することができる。
<第6実施形態>
図6は、本発明のスリットパイプの第6実施形態を示す全体図である。(a)が第6実施形態の斜視図であり、(b)が図6(a)のF−Fにおける横断面図であり、(c)が図6(a)のG−G
における横断面図であり、(d)が図6(a)のH−Hにおける横断面図である。
図6において、スリットパイプ31は、上述の第1実施形態乃至第5実施形態と異なり、管状部材33の長手方向に沿った1本の螺旋形状のスリットのピッチが、スリットパイプ31の一端から他端に向かって徐々に小さくなっている。すなわち、スリットパイプ31には、管状部材33の長手方向に沿った螺旋形状のスリット35と、スリット35によって分離された帯状の螺旋部37と、螺旋状のスリット35の途中にスリット35を跨ぐ桁39a、39b、39c、39d、39e、39f・・・・とが形成され、スリット35のピッチが、スリットパイプ31の長手方向の一端(図面上右側)から他端(図面上左側)に向かって小さくなっている。このようなスリットパイプ31によれば、スリットパイプ31の他端(図面上左側)における柔軟性を向上させることができる。したがって、スリットパイプ31を患者の血管に挿入した場合には、血管の穿孔をさらに防止することができる。
なお、本実施形態でも、螺旋形状のスリット35は、スリットパイプ31の長手方向両端には形成されていない。すなわち、図面上のスリットパイプ31の左端部からL1の距離内及びスリットパイプ31の右端部からL2の距離内においては、スリットは形成されていない。したがって、スリットパイプ31は、スリット35によって分離されることはなく、スリットパイプ31を一体として取り扱うことができ、スリットパイプ31自体の取扱いが容易となる。
また、スリットパイプ31の一端側に多大な力が不意に加えられた場合でも即座にその力が他端側に伝達されることをさらに防止することができる点、スリットパイプ31を更に回転させれば、スリットパイプ31の他端へのトルク伝達性を向上させることができる点は、スリットパイプ1、スリットパイプ11、スリットパイプ21、スリットパイプ71及びスリットパイプ81と同様である。
<第7実施形態>
図7は、本発明のスリットパイプの第7実施形態を示す全体図である。(a)が第7実施形態の斜視図であり、(b)が図7(a)のJ−Jにおける横断面図であり、(c)が図7(a)のK−Kにおける横断面図であり、(d)が図7(a)のM−Mにおける横断面図である。
図7において、スリットパイプ41は、上述の第1実施形態乃至第6実施形態と異なり、管状部材43の長手方向に沿った1本の螺旋形状のスリットのピッチが、一端から他端に向かって段階的に小さくなっている。すなわち、スリットパイプ41には、管状部材43の長手方向に沿った螺旋形状のスリット45と、スリット45によって分離された帯状の螺旋部47と、螺旋状のスリット45の途中にスリット45を跨ぐ桁49a、49b、49c、49d、49e、49f・・・・とが形成され、スリット45のピッチが、スリットパイプ41の長手方向の一端(図面上右側)から他端(図面上左側)に向かって3段階に分けて段階的に小さくなっている。このようなスリットパイプ41よれば、スリットパイプ41の他端(図面上左側)における柔軟性を向上させることができ、スリットパイプ41を患者の血管に挿入した場合には、血管の穿孔をさらに防止することができると共に、スリットパイプ41を湾曲させた場合における基点を容易に形成することができる。
なお、本実施形態でも、スリットパイプ41の左端部からL1の距離内及びスリットパイプ41の右端部からL2の距離内においては、スリットは形成されていないので、スリットパイプ41は、スリット45によって分離されることはなく、スリットパイプ41を一体として取り扱うことができ、スリットパイプ41自体の取扱いが容易となる。
また、スリットパイプ41の一端側に多大な力が不意に加えられた場合でも即座にその力が他端側に伝達されることをさらに防止することができる点、スリットパイプ41を更に回転させれば、スリットパイプ41の他端へのトルク伝達性を向上させることができる点は、スリットパイプ1、スリットパイプ11、スリットパイプ21、スリットパイプ31、スリットパイプ71及びスリットパイプ81と同様である。
<第8実施形態>
図8は、本発明のスリットパイプの第8実施形態を示す全体図である。(a)が第8実施形態の斜視図であり、(b)が図8(a)のN−Nにおける横断面図であり、(c)が図8(a)のS−Sにおける横断面図であり、(d)が図8(a)のT−Tにおける横断面図である。
図8において、スリットパイプ51は、上述の第1実施形態乃至第7実施形態と異なり、管状部材53の長手方向に沿った1本の螺旋形状のスリットの幅が、一端から他端に向かって徐々に大きくなっている。すなわち、スリットパイプ51には、管状部材53の長手方向に沿った螺旋形状のスリット55と、スリット55によって分離された帯状の螺旋部57と、螺旋状のスリット55の途中にスリット55を跨ぐ桁59a、59b、59c、59d、59e、59f・・・・とが形成され、スリット55の幅が、スリットパイプ51の長手方向の一端(図面上右側)から他端(図面上左側)に向かって徐々に大きくなっている。このようなスリットパイプ51によれば、スリットパイプ51の他端(図面上左側)における柔軟性を向上させることができ、スリットパイプ51を患者の血管に挿入した場合には、血管の穿孔をさらに防止することができる。
なお、本実施形態でも、スリットパイプ51の左端部からL1の距離内及びスリットパイプ51の右端部からL2の距離内においては、スリットは形成されていないので、スリットパイプ51は、スリット55によって分離されることはなく、スリットパイプ51を一体として取り扱うことができ、スリットパイプ51自体の取扱いが容易となる。
また、スリットパイプ51の一端側に多大な力が不意に加えられた場合でも即座にその力が他端側に伝達されることをさらに防止することができる点、スリットパイプ51を更に回転させれば、スリットパイプ51の他端へのトルク伝達性を向上させることができる点は、スリットパイプ1、スリットパイプ11、スリットパイプ21、スリットパイプ31、スリットパイプ41、スリットパイプ71及びスリットパイプ81と同様である。
なお、本実施形態のスリットパイプ51については、幾つかの変形形態が考えられる。例えば、スリットパイプ51の構成に上述の実施形態6の構成を加えることも可能である。すなわち、管状部材53の長手方向に沿った螺旋形状の各スリット55のピッチを、スリットパイプ51の一端から他端に向かって徐々に小さくするようにしても良い。
また、スリットパイプ51の構成に上述の実施形態7の構成を加えることも可能である。すなわち、管状部材53の長手方向に沿った螺旋形状の各スリット55のピッチを、スリットパイプ51の一端から他端に向かって段階的に小さくするようにしても良い。
<第9実施形態>
図9は、本発明のスリットパイプの第9実施形態を示す全体図である。(a)が第9実施形態の斜視図であり、(b)が図9(a)のU−Uにおける横断面図であり、(c)が図9(a)のV−Vにおける横断面図であり、(d)が図9(a)のW−Wにおける横断面図である。
図9において、スリットパイプ61は、上述の第1実施形態乃至第8実施形態と異なり、管状部材63の長手方向に沿った1本の螺旋形状のスリットの幅が、一端から他端に向かって段階的に大きくなっている。すなわち、スリットパイプ61には、管状部材63の長手方向に沿った螺旋形状のスリット65と、スリット65によって分離された帯状の螺旋部67と、螺旋状のスリット65の途中にスリット65を跨ぐ桁69a、69b、69c、69d、69e・・・・とが形成され、スリット65の幅が、スリットパイプ61の長手方向の一端(図面上右側)から他端(図面上左側)に向かって3段階に分けて段階的に大きくなっている。このようなスリットパイプ61によれば、スリットパイプ61の他端(図面上左側)における柔軟性を向上させることができ、スリットパイプ61を患者の血管に挿入した場合には、血管の穿孔をさらに防止することができると共に、スリットパイプ61を湾曲させた場合における基点を容易に形成することができる。
なお、本実施形態でも、スリットパイプ61の左端部からL1の距離内及びスリットパイプ61の右端部からL2の距離内においては、スリットは形成されていないので、スリットパイプ61は、スリット65によって分離されることはなく、スリットパイプ61を一体として取り扱うことができ、スリットパイプ61自体の取扱いが容易となる。
また、スリットパイプ61の一端側に多大な力が不意に加えられた場合でも即座にその力が他端側に伝達されることをさらに防止することができる点、スリットパイプ61を更に回転させれば、スリットパイプ61の他端へのトルク伝達性を向上させることができる点は、スリットパイプ1、スリットパイプ11、スリットパイプ21、スリットパイプ31、スリットパイプ41、スリットパイプ51、スリットパイプ71及びスリットパイプ81と同様である。
なお、本実施形態のスリットパイプ61についても、幾つかの変形形態が考えられる。例えば、スリットパイプ61の構成に上述の実施形態6の構成を加えることも可能である。すなわち、管状部材63の長手方向に沿った螺旋形状の各スリット65のピッチを、スリットパイプ51の一端から他端に向かって徐々に小さくするようにしても良い。
また、スリットパイプ61の構成に上述の実施形態7の構成を加えることも可能である。すなわち、管状部材63の長手方向に沿った螺旋形状の各スリット65のピッチを、スリットパイプ61の一端から他端に向かって段階的に小さくするようにしても良い。
<第10実施形態>
図10は、本発明のスリットパイプの第10実施形態を示す全体図である。(a)が第10実施形態の斜視図であり、(b)が図10(a)のY−Yにおける横断面図である。
図10において、スリットパイプ91は、上述の第1実施形態乃至第9実施形態と異なり、スリットパイプ91の長手方向両端以外の3箇所に円筒状に桁が形成され、それらの桁の範囲には、スリットは形成されていない。すなわち、スリットパイプ91には、管状部材93の長手方向に沿った螺旋形状のスリット95と、スリット95によって分離された帯状の螺旋部97dと、螺旋状のスリット95の途中にスリット95を跨ぐ桁99a、99b、99c、99d・・・・とが形成され、スリットパイプ91の長手方向両端以外の3箇所に円筒状に桁97a、97b及び97cが形成されている。このようなスリットパイプ91によれば、トルク伝達性をさらに向上させることができる。
なお、本実施形態でも、スリットパイプ91の左端部からL1の距離内及びスリットパイプ91の右端部からL2の距離内においては、スリットは形成されていないので、スリットパイプ91は、スリット95によって分離されることはなく、スリットパイプ91を一体として取り扱うことができ、スリットパイプ91自体の取扱いが容易となる。
また、スリットパイプ91の一端側に多大な力が不意に加えられた場合でも即座にその力が他端側に伝達されることをさらに防止することができる点、スリットパイプ91を更に回転させれば、スリットパイプ91の他端へのトルク伝達性を向上させることができる点は、スリットパイプ1、スリットパイプ11、スリットパイプ21、スリットパイプ31、スリットパイプ41、スリットパイプ51、スリットパイプ61、スリットパイプ71及びスリットパイプ81と同様である。
<第11実施形態>
図11は、本発明のスリットパイプの第11実施形態を示す全体図である。(a)が第11実施形態の斜視図であり、(b)が図11(a)のZ−Zにおける横断面図である。
図11において、スリットパイプ141は、上述の第1実施形態乃至第10実施形態と異なり、スリットパイプ141の外径が一端(図面上右側)から他端(図面上左側)に向かって徐々に小さくなるテーパ形状を呈している。すなわち、スリットパイプ141には、管状部材143の長手方向に沿った螺旋形状のスリット145と、スリット145によって分離された帯状の螺旋部147と、螺旋状のスリット145の途中にスリット145を跨ぐ桁149a、149b、149c、149d、149e・・・・とが形成され、スリットパイプ141の外径が一端(図面上右側)から他端(図面上左側)に向かって徐々に小さくなっている。このようなスリットパイプ141によれば、他端(図面上左側)におけるスリットパイプの柔軟性をさらに向上させることができる。
なお、本実施形態のスリットパイプ141についても、変形形態が考えられる。例えば、スリットパイプ141外径を一端(図面上右側)から他端(図面上左側)に向かって段階的に小さくすることも可能である。そうすることにより、外径が一端から他端に向かって段階的に小さくなっているので、他端(図面上左側)におけるスリットパイプ141の柔軟性をさらに向上させるとともに、電解研磨等により簡単にスリットパイプ141を形成することができる。
なお、本実施形態でも、スリットパイプ141の左端部からL1の距離内及びスリットパイプ141の右端部からL2の距離内においては、スリットは形成されていないので、スリットパイプ141は、スリット145によって分離されることはなく、スリットパイプ141を一体として取り扱うことができ、スリットパイプ141自体の取扱いが容易となる。
また、スリットパイプ141の一端側に多大な力が不意に加えられた場合でも即座にその力が他端側に伝達されることをさらに防止することができる点、スリットパイプ141を更に回転させれば、スリットパイプ141の他端へのトルク伝達性を向上させることができる点は、スリットパイプ1、スリットパイプ11、スリットパイプ21、スリットパイプ31、スリットパイプ41、スリットパイプ51、スリットパイプ61、スリットパイプ71、スリットパイプ81及びスリットパイプ91と同様である。
次に、上述した第1実施形態から第11実施形態のスリットパイプをガイドワイヤに適用した場合について、図面を参照して説明する。
なお、図12乃至図14では、理解を容易にするため、ガイドワイヤの長さ方向を短縮し、全体的に模式的に図示しているため、全体の寸法は実際とは異なる。
<第12実施形態>
図12は、本発明のガイドワイヤの第1実施形態を示す全体図である。
図12において、ガイドワイヤ101は、例えば、心臓等の血管の治療に使用されるものである。なお、ガイドワイヤ101は、本実施形態の場合、約1900mmの長さを有する。ガイドワイヤ101は、コアシャフト102と、実施形態1乃至実施形態11の何れかのスリットパイプ103と、コアシャフト102の先端とスリットパイプ103の先端とを接合する先端ロウ付け部113と、コアシャフト102とスリットパイプ103の後端とを接合する後端ロウ付け部115とからなる。
コアシャフト102は、最先端の第1先端部112と、第1先端部の基端側に隣接する第2先端部111と、第2先端部111の基端側に隣接する第3先端部110と、第3先端部110の基端側に隣接する第1テーパ部109と、第1テーパ部109の基端側に隣接する第2テーパ部108と、第2テーパ部108の基端側に隣接する第3テーパ部107と、第3テーパ部107の基端側に隣接する第1円筒部106と、第1円筒部106の基端側に隣接する第4テーパ部105と、第4テーパ部105の基端側に隣接する円筒状の基端部104とからなる。
なお、ガイドワイヤ101の先端からスリットパイプ103を経てコアシャフト102の第4テーパ部105までの外表面には親水性コーティング剤が施されている。
コアシャフト102の材料は特に限定されるものではないが、本実施形態の場合、ステンレス鋼(SUS304)が使用されている。これ以外の材料としては、Ni−Ti合金のような超弾性合金又はピアノ線等が使用される。
親水性材料としては、例えば、セルロース系高分子物質、ポリエチレンオキサイド系高分子物質、無水マレイン酸系高分子物質(例えば、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体等の無水マレイン酸共重合体)、アクリルアミド系高分子物質(例えば、ポリアクリルアミド、ポリグリシジルメタクリレート−ジメチルアクリルアミドのブロック共重合体)、水溶性ナイロン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ヒアルロン酸塩等が挙げられる。なお、本実施形態における親水性材料は、ヒアルロン酸塩である。
本実施形態のガイドワイヤ101によれば、コアシャフト102と、そのコアシャフト102の先端部を覆うスリットパイプ103とを備えているので、両端にスリットが形成されていないスリットパイプ103をコアシャフト102に容易に固定することができ、延いては、ガイドワイヤ101自体を簡単に製造することができる。
さらに、本実施形態のガイドワイヤ101によれば、ガイドワイヤ101の少なくとも一方向回転におけるトルク伝達性を向上させることができる。
なお、実施形態4、実施形態6乃至実施形態9及び実施形態11のスリットパイプにおいては、スリットパイプの他端をコアシャフトの先端側に配置されるようにするのが望ましい。そうすれば、ガイドワイヤを簡単に製造することができ、ガイドワイヤの少なくとも一方向回転におけるトルク伝達性を向上させると共に、スリットパイプによってガイドワイヤの先端の柔軟性をさらに向上させることができる。
また、コアシャフト102とスリットパイプ103との間には空隙が形成されるのが望ましい。その場合には、ガイドワイヤを湾曲させた際の柔軟性をさらに向上させることができ、延いては、血管の端部までガイドワイヤを容易に挿入することができる。
<第13実施形態>
図13は、本発明のガイドワイヤの第2実施形態を示す全体図である。
なお、図13において図12と同一の構成については同一の番号を付し説明を省略する。
図13において、ガイドワイヤ121は、コアシャフト102の先端を覆う外側コイル125と、その外側コイル125の内部に配置され、コアシャフト102の先端を覆う、実施形態1乃至実施形態10の何れかのスリットパイプ123と、コアシャフト102の先端、外側コイル125の先端及びスリットパイプ123の先端を接合する先端ロウ付け部129と、スリットパイプ123の後端とコアシャフト102とを接合する内側後端ロウ付け部124と、コアシャフト102と外側コイル125の後端とを接合する後端ロウ付け部127とからなる。
なお、ガイドワイヤ121の先端から外側コイル125を経てコアシャフト102の第4テーパ部105までの外表面には親水性コーティング剤が施されている。
本実施形態のガイドワイヤ121によれば、コアシャフト102と、そのコアシャフト102の先端部を覆う外側コイル125と、その外側コイル125の内部に収納され、コアシャフト102の先端部を覆うスリットパイプ123とを備えているので、ガイドワイヤ121を簡単に製造することができ、ガイドワイヤ121の少なくとも一方向回転におけるトルク伝達性を向上させると共に、外側コイル125の外径を維持したまま、内部に備えたスリットパイプ124によってガイドワイヤ121の柔軟性を調整することができる。
なお、実施形態4、実施形態6乃至実施形態9及び実施形態11のスリットパイプにおいては、スリットパイプの他端をコアシャフトの先端側に配置されるようにするのが望ましい。そうすれば、ガイドワイヤ121を簡単に製造することができ、ガイドワイヤ121の少なくとも一方向回転におけるトルク伝達性を向上させると共に、外側コイル125の外径を維持したまま、内部に備えたスリットパイプ124によってガイドワイヤ121の先端の柔軟性を向上させることができる。
また、コアシャフト102とスリットパイプ123との間、及び外側コイル125とスリットパイプ123との間には空隙が形成されているのが望ましい。その場合には、ガイドワイヤ121を湾曲させた際の柔軟性を向上させることができ、延いては、血管の端部までガイドワイヤを容易に挿入することができる。
<第14実施形態>
図14は、本発明のガイドワイヤの第3実施形態を示す全体図である。
なお、図14において図12と同一の構成については同一の番号を付し説明を省略する。
図14において、ガイドワイヤ131は、コアシャフト102と、コアシャフト102の先端を覆う外側コイル135と、その外側コイル135の内部に配置され、コアシャフト102の先端を覆う、実施形態1乃至実施形態10の何れかのスリットパイプ133と、コアシャフト102の先端及び外側コイル135の先端を接合する先端ロウ付け部139と、スリットパイプ133の先端とコアシャフト102とを接合する内側先端ロウ付け部132と、スリットパイプ133の後端とコアシャフト102とを接合する内側後端ロウ付け部134と、コアシャフト102と外側コイル135の後端とを接合する後端ロウ付け部137とからなる。
なお、本実施形態においては、スリットパイプ133の先端が、コアシャフト102の先端から基端側に所定距離離間している。また、ガイドワイヤ131の先端から外側コイル135を経てコアシャフト102の第4テーパ部105までの外表面には親水性コーティング剤が施されている。
本実施形態のガイドワイヤ131によれば、スリットパイプ133の先端が、コアシャフト102の先端から基端側に所定距離離間しているので、ガイドワイヤ131の先端部分を容易に屈曲させることができ、さらに、ガイドワイヤ131の血管選択性を向上させることができる。
また、コアシャフト102とスリットパイプ133との間、及び外側コイル135とスリットパイプ133との間には空隙が形成されているのが望ましい。その場合には、ガイドワイヤ131を湾曲させた際の柔軟性を向上させることができ、延いては、血管の端部までガイドワイヤを容易に挿入することができる。
1,11,21,31,41,51,61,71,81,91,103、123,
133,141 スリットパイプ
3,13,23,33,43,53,63,73,83,93,143 管状部材
5,15,25,35,45,55,65,75,85,95,145 スリット
7,17,27,37,47,57,67,77,87,97,147 螺旋部
9,19,29,39,49,59,69,79,89,99,149 桁
102 コアシャフト
125,135 外側コイル

Claims (21)

  1. 長手方向両端部以外の領域に、前記長手方向に対して螺旋状に形成されたスリットと、
    その螺旋状のスリットの途中に前記スリットを跨ぐように形成された複数の桁と
    を備えたことを特徴とするスリットパイプ。
  2. 前記桁は、隣接するスリットの桁に対して、前記長手方向の所定距離毎に断面視所定角度変位して配置されていることを特徴とする請求項1に記載のスリットパイプ。
  3. 前記スリットに形成された前記桁は、前記スリットの螺旋形状とは異なる螺旋形状を形成するように配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスリットパイプ。
  4. 前記桁は、前記長手方向における剛性に応じて、前記螺旋形状に沿った長さを変えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のスリットパイプ。
  5. 前記長手方向における剛性に応じて、単位長さにおける、前記スリットの前記螺旋形状に沿った長さに対する前記桁の前記螺旋形状に沿った長さの割合を変えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のスリットパイプ。
  6. 前記スリットの前記螺旋形状に沿った長さに対する前記桁の前記螺旋形状に沿った長さの割合が、前記長手方向一端から他端に向かって小さくなっていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のスリットパイプ。
  7. 前記螺旋状のスリットは、前記長手方向一端から他端に向かって前記スリットのピッチが徐々に小さくなっていることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載のスリットパイプ。
  8. 前記螺旋状のスリットは、前記長手方向一端から他端に向かって前記スリットのピッチが段階的に小さくなっていることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載のスリットパイプ。
  9. 前記螺旋状のスリットは、前記長手方向一端から他端に向かって前記スリットの幅が徐々に大きくなっていることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに記載のスリットパイプ。
  10. 前記螺旋状のスリットは、前記長手方向一端から他端に向かって前記スリットの幅が段階的に大きくなっていることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに記載のスリットパイプ。
  11. 前記桁は、前記長手方向両端以外の少なくとも一箇所に円筒状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れかに記載のスリットパイプ。
  12. 断面形状が円である請求項1乃至請求項11の何れかに記載のスリットパイプ。
  13. 外径が前記長手方向一端から他端に向かって徐々に小さくなるテーパ形状を呈していることを特徴とする請求項1乃至請求項12の何れかに記載のスリットパイプ。
  14. 外径が前記長手方向一端から他端に向かって段階的に小さくなっていることを特徴とする請求項1乃至請求項12の何れかに記載のスリットパイプ。
  15. コアシャフトと、そのコアシャフトの先端部を覆う請求項1乃至請求項14の何れかに記載のスリットパイプと、を備えたことを特徴とするガイドワイヤ。
  16. 前記コアシャフトと前記請求項1乃至請求項14の何れかに記載のスリットパイプとの間には空隙が形成されていることを特徴とする請求項15に記載のガイドワイヤ。
  17. コアシャフトと、そのコアシャフトの先端部を覆い、前記他端が先端側に配置された請求項6乃至請求項10の何れかに記載のスリットパイプと、を備えたことを特徴とするガイドワイヤ。
  18. コアシャフトと、そのコアシャフトの先端部を覆うコイル体と、そのコイル体の内部に収納され、前記コアシャフトの先端部を覆う請求項1乃至請求項14の何れかに記載のスリットパイプと、を備えたことを特徴とするガイドワイヤ。
  19. 前記コアシャフトと前記請求項1乃至請求項14の何れかに記載のスリットパイプとの間、及び前記コイル体と前記請求項1乃至請求項14の何れかに記載のスリットパイプとの間には空隙が形成されていることを特徴とする請求項18に記載のガイドワイヤ。
  20. コアシャフトと、そのコアシャフトの先端部を覆うコイル体と、そのコイル体の内部に収納され、前記コアシャフトの先端部を覆い、前記他端が先端側に配置された請求項6乃至請求項10の何れかに記載のスリットパイプと、を備えたことを特徴とするガイドワイヤ。
  21. 前記スリットパイプの先端は、前記コアシャフトの先端から基端側に所定距離離間していることを特徴とする請求項18乃至請求項20の何れかに記載のガイドワイヤ。
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