JP2014144903A - ダイヤモンドの製造方法 - Google Patents

ダイヤモンドの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014144903A
JP2014144903A JP2013024932A JP2013024932A JP2014144903A JP 2014144903 A JP2014144903 A JP 2014144903A JP 2013024932 A JP2013024932 A JP 2013024932A JP 2013024932 A JP2013024932 A JP 2013024932A JP 2014144903 A JP2014144903 A JP 2014144903A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diamond
explosive
pressure
container
filled
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013024932A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadamasa Fujimura
忠正 藤村
Shigeru Shiozaki
茂 塩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Vision Development Co Ltd
Original Assignee
Vision Development Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Vision Development Co Ltd filed Critical Vision Development Co Ltd
Priority to JP2013024932A priority Critical patent/JP2014144903A/ja
Publication of JP2014144903A publication Critical patent/JP2014144903A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Abstract

【課題】簡易な装置を用いて有機系爆薬から、比較的多くの親水性官能基を表面に有するダイヤモンドを、簡便に、効率よく、かつ高い収率で合成する方法を提供する。
【解決手段】不活性ガスを満たした容器又は袋中に爆薬を充填し、その容器を耐圧性容器内に設置し、前記爆薬を前記耐圧性容器中で爆発させることを特徴とするダイヤモンド製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、簡易な装置を用いて爆薬を爆発させることによって爆薬中の炭素原子から直接ダイヤモンドを容易に効率よく製造することができるダイヤモンドの製造方法に関する。
従来から、爆薬の爆発により、3000〜5000℃及び数十万気圧程度の高温高圧状態を発生させ、爆発によって得られた生成物を、回収して、異物を分離し、硝酸や硫酸等で化学的に処理し精製することにより、爆薬由来の炭素からダイヤモンドの微粒子を合成する方法が知られている。このダイヤモンドの一次粒子の大きさはナノメータサイズであり、精密研磨剤、減摩剤、潤滑剤、増強剤、コーティング剤等に利用されている。
前記ナノサイズダイヤモンドの合成方法としては、(a)圧力容器内を爆薬中の炭素原子に対して不活性なガスで満たし、その中で爆薬を爆発させる合成方法(空冷式爆射法)と、(b)水中で爆薬を爆発させる合成方法(水冷式爆射法)とがある(例えば、非特許文献1の342頁右欄5〜9行及びTable3を参照)。
空冷式爆射法で得られたダイヤモンドは、水冷式爆射法で得られたものに比べて、一次粒子が小さい(すなわち、粒子の比表面積が大きい)、親水性官能基(−COOH基、−OH基、−NH基、−NH基等)が多いといった特徴を有している(非特許文献2の13頁を参照)。空冷式爆射法で得られたダイヤモンドは、前述のように、−COOH、−OH等の親水性官能基が多いため、その表面を様々な分子及び原子(例えば、フッ素原子、フッ素原子含有化合物、ケイ素化合物)で修飾することが可能となる。
しかしながら、不活性ガスを用いた空冷式爆射法の場合、爆薬の爆発生成物を冷却するために冷却効果を有する不活性ガスを多く用いる必要があることから、必然的に圧力容器を大型にするか、又は爆発時に圧力容器内を高圧にする必要がある。爆射法では、通常耐圧容器内での爆発を連続して繰り返すことによってダイヤモンドの収率を高めることが行われるが、空冷式爆射法の場合、爆発前に耐圧容器内を不活性ガスで満たした状態とする必要があるため、容器を大型にしたり圧力容器内を高圧にしたりすると作業効率が大きく低下してしまう。
従って、比較的多くの親水性官能基を表面に有することにより、容易に表面修飾が可能なダイヤモンドを、簡便な方法で効率よく、かつ高い収率で製造する空冷式爆射法の開発が望まれている。
従って、本発明の目的は、簡易な装置を用いて有機系爆薬から、比較的多くの親水性官能基を表面に有するダイヤモンドを、簡便に、効率よく、かつ高い収率で合成する方法を提供することにある。
上記目的に鑑み鋭意研究の結果、本発明者らは、ダイヤモンドを合成するための空冷式爆射法において、不活性ガスを満たした容器又は袋中に爆薬を充填し、前記容器又は袋に充填した爆薬を耐圧性容器中で爆発させることにより、高い効率及び高い収率で、多くの親水性官能基を表面に有するダイヤモンドを合成することができることを見出し、本発明に想到した。
すなわち、本発明のダイヤモンドの製造法は、爆薬を、不活性ガスを満たした容器又は袋中に充填し、前記不活性ガスを満たした容器又は袋中に充填した爆薬を、耐圧性容器内に設置し、爆発させることを特徴とする。
前記不活性ガスを満たした容器又は袋中に充填した爆薬を、前記耐圧性容器中に設置し、爆発させる工程は連続して2回以上繰り返すのが好ましい。
前記爆薬を爆発させた後、前記耐圧性容器の内壁を水で洗い流し、合成されたダイヤモンドを回収する工程を有するのが好ましい。
前記不活性ガスに、酸素を0〜1容量%添加してもよい。
前記爆薬はトリニトロトルエンとシクロトリメチレントリニトロアミンとの混合物、又はトリニトロトルエンとテトラメチレンテトラニトラミンとの混合物であるのが好ましい。
前記爆薬の酸素バランスは負であるのが好ましい。
前記不活性ガスは、窒素、アルゴン、二酸化炭素又はヘリウムであるのが好ましい。
前記耐圧性容器を冷却しながら爆発をさせるのが好ましい。
前記耐圧性容器は、前記爆薬1kgに対して5〜500mの容積を有するのが好ましい。
前記耐圧性容器にリーク弁又はラバルノズルを設け、前記リーク弁又はラバルノズルの下流側にさらに耐圧性の密閉容器を設け、前記爆発によって発生した圧力を、前記リーク弁又はラバルノズルを介して、前記密閉容器に開放するのが好ましい。
本発明の方法は、不活性ガスを満たした容器又は袋中に爆薬を充填し、それを耐圧性容器中で爆発させることを特徴とし、本発明の方法により、不活性ガスで耐圧容器内を置換する作業をできるだけ省略することが可能となるため、爆発を連続して繰り返し行っても作業効率が低下せず、高い収率でダイヤモンドを合成することができる。
本発明のダイヤモンドの製造方法で用いる装置の一例を示す模式断面図である。 本発明のダイヤモンドの製造方法で用いる容器の例を示す模式図である。 本発明のダイヤモンドの製造方法で用いる装置の他の一例を示す模式断面図である。 実施例1で用いた爆薬及び窒素を充填するための容器を示す模式図である。 比較例2で用いた氷の容器を示す模式図である。
[1]ダイヤモンドの製造方法
本発明のダイヤモンドの製造方法の好ましい実施の形態について詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(1)ダイヤモンドの合成
本発明のダイヤモンド製造方法は、爆薬を不活性ガスで満たした容器に充填し、その容器ごと耐圧性容器中に設置し、前記爆薬を爆発させることにより行う空冷式爆射法である。前記爆薬は、有機系爆薬を使用する。爆薬を充填するための容器は、不活性ガスを満たした状態を保持できる程度に密閉できるものであれば特にどのような材質及び構造であってもよいが、爆薬を爆発させたときに破壊される材質又は構造のものであるのが好ましい。
爆薬3は、図1に示すように、不活性ガスで満たした容器2に充填した状態で、耐圧性容器1の内部に吊材4で吊設して設置する。吊設する位置は、得られるダイヤモンドの収率ができるだけ高くなるように、容器の形状、爆薬の種類・量等によって、適宜調節する。図1に示すような球状の耐圧性容器1の場合、前記耐圧性容器1のほぼ中央部に位置するように吊設するのが好ましい。前記吊材4として、銅線等の金属線を使用することにより、爆薬に取り付けた電気雷管への電流を供給するための導線として使用することができる。
爆薬3を、不活性ガスで満たした容器2に充填して爆発させることによって、爆発時に発生する圧力を効果的に高めることができると共に、不活性ガスで爆薬3の周囲が満たされているため、精製するダイヤモンドの酸化が効率的に抑止される。使用する不活性ガスとしては、炭素原子に対して不活性なものが好ましく、窒素、アルゴン、二酸化炭素、ヘリウム等のガスが好ましい。前記容器内を満たす不活性ガスの圧力は、常圧でかまわないが、常圧よりも高い圧力としてもよい。なお、ダイヤモンド表面に存在する親水性官能基の量を増やすという観点で、使用する爆薬の種類、耐圧製容器の形状等の条件によっては、容器2内の酸素濃度がゼロであるよりも、1容量%以下の範囲で微量含有しているのが好ましい場合がある。
前記有機系爆薬由来の炭素から生成されるダイヤモンドは、爆発後の高温の状態から室温に冷却される過程で、1200℃付近から室温に冷却されるスピードが遅いと生成されたダイヤモンドが容易にグラファイトへ相転換する。従って、前記相転移を抑止しダイヤモンドの純度及び収率を高めるため、耐圧性容器内をすみやかに冷却するのが好ましい。耐圧性容器内の冷却は、自然冷却でも可能であるが、より効率よく冷却するために、例えば、耐圧製容器の外壁に風を送る等の方法により、耐圧製容器自体を周囲から冷却するのが好ましい。
爆発によって得られた生成物は、前記耐圧性容器1の内壁を水で洗い流して、水分散物として回収する。生成物の回収は、1回の爆発を実施した後で行っても良いが、2回以上の爆発を連続して実施した後でまとめて回収した方が効率的である。このように連続して2回以上の爆発を繰り返し実施することにより、作業性が向上すると共に、ダイヤモンドの収率が向上する。連続して2回以上爆発を実施した場合、1回目の爆発で耐圧性容器内の酸素が消費されるので、2回目以降の爆発においてダイヤモンドの酸化が抑止されるという効果も得られる。
連続して2回以上の爆発を実施する場合、1回目の爆発後、耐圧製容器を冷却し、不活性ガスで満たした容器2に充填した爆薬3を新たに設置し、2回目以降の爆発を実施する。このとき、不活性ガスで満たした容器2に充填した爆薬3を爆発の回数分だけあらかじめ準備しておき、爆発及び冷却を繰り返し実施する。このように、不活性ガスで満たした容器2に充填した爆薬3をあらかじめ準備して空冷式爆射法を実施することにより、2回目以降の爆発のために耐圧性容器1の上蓋7を開けて爆薬を仕込む際に外気(酸素)が耐圧性容器1内に混入しても、爆薬3の周囲は容器2に満たされた不活性ガスが存在するため、外気混入による酸素濃度上昇の影響、すなわち、生成するダイヤモンドの酸化をごく小さいものにすることができ、その結果ダイヤモンドの収率が向上する。
新たな爆薬3を耐圧製容器1に設置するために耐圧性容器1の上蓋7を解放したときに、耐圧製容器1内へ流入する空気をできるだけ少なくするため、耐圧性容器1に設けたガス流入口(図示せず。)から耐圧製容器1内に不活性ガスを流入させ、耐圧性容器1内を大気圧よりも高圧にした状態で爆薬3の設置作業を行ってもよい。ただし、生成したダイヤモンドの粉末が飛散してしまわない程度の、少量の不活性ガスを流入させるようにする必要がある。
爆薬3を充填するための容器2は、前述のように不活性ガスを満たした状態を保持できる材質及び構造のものが好ましい。材質としては、樹脂、金属、ガラス、セラミック等が挙げられるが、生成したダイヤモンドを回収する際に分離が容易であるという観点から、樹脂又は金属が好ましい。樹脂としては、特に限定されず、広くどのようなものでも使用することができるが、ポリエチレン、ポリプロピレン、PET等が好ましい。金属としては、アルミニウム、ステンレス、銅、金等のものが使用できる。構造としては、容易に破壊される程度の壁厚及び/又は形状を有しているのが好ましく、例えば図2に示すように、箱状(図2(a))、カプセル状(図2(b))、袋状(図2(c))等が好ましい。容器の大きさは、作業時にハンドリングしやすい大きさであれば特に限定されない。
前記耐圧性容器の内部は、酸素を含まない状態又は微量の酸素(1容量%以下)を含んだ状態にするのが好ましい。そのためには、前記耐圧性容器の内部の空気をあらかじめ前述の不活性ガスで置換した状態で1回目の爆発を実施するのが好ましい。不活性ガスで充填する場合、酸素の含有量が10容量%以下であるのが好ましく、5容量%以下であるのがより好ましく、1容量%以下であるのが最も好ましい。前述したように爆発を複数回連続して行う場合、2回目以降の爆発時にも不活性ガスでの置換を行っても良いが、本発明の方法で爆射を実施する場合は、爆薬は不活性ガスに満たされた容器内に充填されているので、2回目以降の不活性ガスの置換は省略してもかまわない。
前記耐圧性容器は、前記爆薬1kgに対して5〜500mの容積を有するのが好ましい。5mより小さい場合、爆発時に高温高圧になりすぎるため、効率よく熱を発散させることが困難な場合があり、500mより大きくなると爆発による生成物を回収するのに手間がかかり収率が低下する。
前記耐圧性容器をより効率的に冷却し、かつ爆発生成物を効率よく回収するため、図3に示すように、前記耐圧性容器1にリーク弁5(又はラバルノズル)を設け、さらに前記リーク弁5(又はラバルノズル)の下流側に耐圧性の密閉容器6を設け、前記爆発によって発生した圧力を、前記リーク弁5(又はラバルノズル)を介して、前記密閉容器6に開放する構成とするのが好ましい。このような構成にして冷却速度を高めることにより、ダイヤモンドの収率が向上する。前記耐圧性の密閉容器6は、前記耐圧性容器1に対して、1〜30倍の容量を有するのが好ましく、2〜20倍の容量を有するのがより好ましく、3〜15倍の容量を有するのが最も好ましい。
本発明には、高性能爆薬として知られている公知の有機系爆薬を用いることができる。有機系爆薬としては、トリニトロトルエン(TNT)、トリニトロベンゼン(TNB)、トリメチレントリニトラミン(RDX)、テトラメチレンテトラニトラミン(HMX)、テトラニトロメチルアニリン(テトリル)、トリアミノトリニトロベンゼン(TATB)、ジアミノトリニトロベンゼン(DATB)、ヘキサニトロスチルベン(HNS)、ヘキサニトロアゾベンゼン(HNAB)、ヘキサニトロジフェニルアミン(HNDP)、ピクリン酸、ピクリン酸アンモニウム、ベンゾトリアゾール(TACOT)、エチレンジニトラミン(EDNA)、ニトログアニジン(NQ)、ペンタエリスリトールテトラナイトレート(ペンスリット)、ベンゾトリフルオキサン(BTF)等が挙げられ、これらを単独又は混合して使用する。特に、RDX(60%)とTNT(40%)との混合爆薬であるコンポジションB、HMX(75%)とTNT(25%)との混合爆薬であるオクトール等を使用するのが好ましい。
これらの有機系爆薬は、炭素原子含有率が15質量%以上、好ましくは20〜35質量%、密度が1.5g/cc以上、好ましくは1.6g/cc以上、爆速は7000m/s以上、好ましくは7500m/s以上であり、酸素バランスが負、好ましくは−0.2〜−0.6であり、爆轟圧が18GPa以上、好ましくは20〜30GPa、爆轟温度が3000K以上、好ましくは3000〜4000Kである。そのため、爆薬中の炭素原子を効率よくダイヤモンドに転換することができ、また酸素バランスが負であることから爆発時にダイヤモンドが酸化されて収率を低下させることがない。
有機系爆薬として、RDXとTNTとの混合物であるコンポジションBを用いた場合には、溶填により、所望の形状に成型することができる。有機系爆薬として、粉状体の爆薬(例えば、平均粒径が100μm程度のもの)を用いる場合には、高分子等の有機系結合剤と併用することによって、所定形状に成型して用いるのが好ましい。この有機系結合剤としては、コンポジット系推進薬のバインダ成分として知られているポリブタジエン系(ポリブタジエン)、ポリウレタン系(ポリウレタン)、ポリエーテル系(ポリエチレングリコール)等の高分子物質を用いてもよいし、それ自身の燃焼熱が大きなポリマーとして知られているグリシジルアジドポリマー(GAP)、ポリニトラトメチルメチルオキタセン、ポリグリシジルナイトレート等、又はワックスを用いてもよい。この有機系結合剤の割合は1〜40質量%、粉状体の有機系爆薬の割合が60〜99質量%程度であるのが好ましい。
(2)爆発生成物の精製
回収した爆発生成物は、ナノオーダーサイズのダイヤモンドの表面をグラファイト系炭素が覆ったコア/シェル構造を有しており、黒く着色している。この未精製のナノダイヤモンドは、2.4〜2.6g/cm程度の密度を有し、メジアン径(動的光散乱法)は50〜500nm程度である。この未精製のダイヤモンドを後述の方法で酸化処理することにより、グラファイト系炭素のシェル層を除去し、ナノダイヤモンドの粒子を得ることができる。酸化処理により精製したダイヤモンド粒子は、2〜10nm程度の一次粒子からなるメジアン径5〜250nm程度の二次粒子である。
未精製のナノダイヤモンドの酸化処理方法としては、(a)硝酸等の共存下で高温高圧処理する方法(酸化処理A)、(b)水及び/又はアルコールからなる超臨界流体中で処理する方法(酸化処理B)、(c)水及び/又はアルコールからなる溶媒に酸素を共存させて、前記溶媒の標準沸点以上の温度及び0.1MPa(ゲージ圧)以上の圧力で処理する方法(酸化処理C)、又は(d)380〜450℃で酸素を含む気体により処理する方法(酸化処理D)が挙げられる。これらの酸化処理は、単独で行ってもよいし、組合せて行っても良い。酸化処理を組合せる場合は、爆射法で得られた未精製のナノダイヤモンドにまず酸化処理Aを施し、さらに酸化処理B〜Cのいずれかを施すのが好ましい。
爆射法で得られた未精製のダイヤモンドに酸化処理Aを施すことによりグラファイト相の一部が除去されたダイヤモンド粒子(グラファイト−ダイヤモンド粒子)が得られ、このグラファイト−ダイヤモンド粒子に酸化処理B〜Cのいずれかの処理を施すことにより前記グラファイト層をさらに除去することができる。
酸化処理したダイヤモンドの密度は、ダイヤモンド粒子中のダイヤモンドとグラファイトとの量によって決まる。すなわち、未精製のナノダイヤモンドに施す酸化処理の程度によって、ダイヤモンド粒子中のダイヤモンドとグラファイトとの量を変え、ダイヤモンド粒子の密度を調節することができる。グラファイト系炭素(グラファイトの密度:2.25g/cm)の残存量が少なくなればなるほどダイヤモンドの密度(3.50g/cm)に近づく。従って、精製度が高くグラファイト系炭素の残存量が少ないほど密度が高くなる。
本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。
実施例1
(1)爆薬の準備F
図4(a)に示すように、TNT(トリニトロトルエン)とRDX(シクロトリメチレントリニトロアミン)を60/40の比で含む0.65kgの爆薬3を、円筒状のPET製の容器20aに充填し、同じくPET製の蓋20bをして容器20aを密閉した。前記蓋20bに設けられたノズル21から容器20a内の空気を吸引し、代わりに窒素ガスを充填する操作を5回繰り返した後、ノズルを閉めて容器20aを密閉した。このような操作により、容器20a内は窒素ガスで満たされ、このときの酸素濃度は0.5容量%であった。なお爆薬3には、起爆用爆薬及び電気雷管を取り付けた。
(2)爆薬の設置
この爆薬3を充填した容器20aを、図1に示すように、5mの大きさの耐圧性容器1内のほぼ中央部分に吊材4で吊り下げ、耐圧性容器1内の空気を窒素と置換した。前記吊材4として銅線を使用し、爆薬3を起爆するための電気雷管への電流はこの銅線を通して供給した。このときの耐圧性容器1内は1気圧であり、酸素濃度は4容量%であった。
(3)爆発
耐圧性容器1の外壁に、送風機で風を当てながら窒素ガスで満たした容器20aに充填した爆薬3を爆発させた。
(4)爆発生成物の回収
爆発後5分間静置し、耐圧性容器1の上蓋7を開け、水で耐圧性容器の内壁面を洗浄しながら黒色液状の爆発生成物(未精製のダイヤモンド)を回収した。この未精製のダイヤモンドの収率は使用した爆薬量に対して7.5質量%であり、密度は2.44g/cm、メジアン径(動的光散乱法)は100nmであった。この未精製のダイヤモンドは、密度から計算して、85体積%のグラファイト系炭素と15体積%のダイヤモンドからなっていると推定された。
(5)ダイヤモンドの精製
この未精製のダイヤモンドを60質量%硝酸水溶液と混合し、160℃、14気圧、20分の条件で酸化性分解処理を行った後、130℃、13気圧、1時間で酸化性エッチング処理を行った。酸化性エッチング処理により、グラファイトが一部除去された粒子が得られた。この粒子を、アンモニアを用いて、210℃、20気圧、20分還流し中和処理した後、自然沈降させデカンテーションにより35質量%硝酸での洗浄を行い、さらにデカンテーションにより3回水洗し、遠心分離により脱水し、120℃で加熱乾燥し、ダイヤモンドの粉末を得た。このダイヤモンド粉末の収率は使用した爆薬量に対して4.1質量%であり、密度は3.36g/cm、メジアン径は35nm(動的光散乱法)であった。密度から計算して、89体積%のダイヤモンドと11体積%のグラファイト系炭素からなっていると推定された。
実施例2
実施例1と同様にして、(1)爆薬の準備、(2)爆薬の設置、及び(3)爆発の操作を行った後、さらに、(1)爆薬の準備、(2)爆薬の設置、及び(3)爆発の操作を4回繰り返し、続けて合計で5回の爆発を行った。ただし、2回目以降の爆発においては、爆薬を設置した後に容器内のガスを窒素で置換する操作は省略した。5回目の爆発後、実施例1と同様にして、(4)爆発生成物の回収作業、及び(5)ダイヤモンドの精製を行った。得られたダイヤモンド粉末の収率は使用した爆薬量に対して4.3質量%であり、密度は3.38g/cm、メジアン径は20nm(動的光散乱法)であった。密度から計算して、90体積%のダイヤモンドと10体積%のグラファイト系炭素からなっていると推定された。
比較例1
(1)爆薬の準備
実施例1で使用した爆薬3を、図5に示すように、脱気した水を凍らせて形成した氷の容器22aに充填し(図5(a)及び図5(b))、同じく脱気した水を凍らせて形成した氷の容器22bで蓋をした(図5(c))。前記爆薬3には、起爆用爆薬及び電気雷管を取り付けた。氷の重さは容器5a,5b合わせて13kgであった。
(2)爆薬の設置
この爆薬3を充填した氷の容器22a,22bを、図1に示すように、3mの大きさの耐圧製容器1内のほぼ中央部分に吊材4で吊り下げ、耐圧性容器1内の空気を窒素と置換した。前記吊材4として銅線を使用し、爆薬を起爆するための電気雷管への電流はこの銅線を通して供給した。このときの耐圧性容器1内は1気圧であり、酸素濃度は4容量%であった。
(3)爆発
耐圧性容器1の内壁全体に、60kg/minの供給量でシャワー状の水をかけながら氷の容器22a,22bに充填した爆薬3を爆発させた。
(4)爆発生成物の回収
爆発後5分間静置し、耐圧性容器1の上蓋7を開け、水で耐圧性容器の内壁面を洗浄しながら黒色液状の爆発生成物(未精製のナノダイヤモンド)を回収した。この未精製のナノダイヤモンドの収率は使用した爆薬量に対して10.2質量%であり、密度は2.55g/cm、メジアン径(動的光散乱法)は230nmであった。この未精製のナノダイヤモンドは、密度から計算して、76体積%のグラファイト系炭素と24体積%のダイヤモンドからなっていると推定された。
(5)ダイヤモンドの精製
この未精製のダイヤモンドを、実施例1と同様にして精製し、ダイヤモンドの粉末を得た。このダイヤモンド粉末の収率は使用した爆薬量に対して6.0質量%であり、密度は3.38g/cm、メジアン径は130nm(動的光散乱法)であった。密度から計算して、90体積%のダイヤモンドと10体積%のグラファイト系炭素からなっていると推定された。
実施例1、2及び比較例1で得られたダイヤモンドの表面に存在する親水性官能基(−COOH基、−OH基、−NH基及び−NH基)を気相化学修飾法によるXPS分析によって定量した。−COOH基の定量は、Y.Nakayama,T.Takahagi and F.Soeda,J.Polym.Sci.:Part A,26,559(1988)を参考にして行い、−OH基、−NH基及び−NH基の定量は、トリフルオロ無水酢酸(TFAA)を定量的に反応させた後、XPS測定を行い、検出されたF濃度からダイヤモンド表面に存在する−OH基、−NH基及び−NH基の合計量を求める方法によって行った。なお結果は、−COOH基、−OH基、−NH基及び−NH基の合計量を、実施例1を100とした相対値で示した。
Figure 2014144903
注(1):密度から見積もったグラファイト(G)とダイヤモンド(D)との比率
注(2):ダイヤモンド表面の−COOH基、−OH基、−NH基及び−NH基の合計量であり、実施例1を100とした相対値で示した。
表1から明らかなように、本発明の空冷式爆射法によって製造されたダイヤモンドは、水冷式爆射法によって製造されたダイヤモンドよりも、粒径が小さく、親水性官能基量が多かった。親水性官能基量が多い理由は、空冷式爆射法によって製造されたダイヤモンドは水冷式爆射法によって製造されたダイヤモンドと比較して、冷却速度が遅く、グラファイト量が多くなり、ダイヤモンド精製時に親水性官能基が多く生成されたためと考えられる。
1・・・耐圧性容器
2・・・容器
3・・・爆薬
4・・・吊材
5・・・リーク弁
6・・・耐圧性の密閉容器
7・・・上蓋
20a・・・容器
20b・・・蓋
21・・・ノズル
22a,22b・・・氷の容器

Claims (10)

  1. 耐圧性容器中で、爆薬を爆発させることによりダイヤモンドを製造する方法であって、前記爆薬を、不活性ガスを満たした容器又は袋中に充填し、前記不活性ガスを満たした容器又は袋中に充填した爆薬を、前記耐圧性容器内に設置し、爆発させることを特徴とするダイヤモンド製造方法。
  2. 請求項1に記載のダイヤモンド製造方法において、前記不活性ガスを満たした容器又は袋中に充填した爆薬を、前記耐圧性容器中に設置し、爆発させる工程を連続して2回以上繰り返すことを特徴とするダイヤモンド製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載のダイヤモンド製造方法において、前記爆薬を爆発させた後、前記耐圧性容器の内壁を水で洗い流し、合成されたダイヤモンドを回収する工程を有することを特徴とするダイヤモンド製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のダイヤモンド製造方法において、前記不活性ガスに、酸素を0〜1容量%添加することを特徴とするダイヤモンド製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のダイヤモンド製造方法において、前記爆薬がトリニトロトルエンとシクロトリメチレントリニトロアミンとの混合物、又はトリニトロトルエンとテトラメチレンテトラニトラミンとの混合物であることを特徴とするダイヤモンド製造方法。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のダイヤモンド製造方法において、前記爆薬の酸素バランスが負であることを特徴とするダイヤモンド製造方法。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のダイヤモンド製造方法において、前記不活性ガスが、窒素、アルゴン、二酸化炭素又はヘリウムであることを特徴とするダイヤモンド製造方法。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のダイヤモンド製造方法において、前記耐圧性容器を冷却しながら爆発をさせることを特徴とするダイヤモンド製造方法。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載のダイヤモンド製造方法において、前記耐圧性容器が、前記爆薬1kgに対して5〜500mの容積を有することを特徴とするダイヤモンド製造方法。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載のダイヤモンド製造方法において、前記耐圧性容器にリーク弁又はラバルノズルを設け、前記リーク弁又はラバルノズルの下流側にさらに耐圧性の密閉容器を設け、前記爆発によって発生した圧力を、前記リーク弁又はラバルノズルを介して、前記密閉容器に開放することを特徴とするダイヤモンド製造方法。
JP2013024932A 2013-01-25 2013-01-25 ダイヤモンドの製造方法 Pending JP2014144903A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013024932A JP2014144903A (ja) 2013-01-25 2013-01-25 ダイヤモンドの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013024932A JP2014144903A (ja) 2013-01-25 2013-01-25 ダイヤモンドの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014144903A true JP2014144903A (ja) 2014-08-14

Family

ID=51425473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013024932A Pending JP2014144903A (ja) 2013-01-25 2013-01-25 ダイヤモンドの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014144903A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016072138A1 (ja) * 2014-11-07 2016-05-12 株式会社ダイセル 酸性官能基を有するナノダイヤモンド、及びその製造方法
WO2017002823A1 (ja) * 2015-07-01 2017-01-05 株式会社神戸製鋼所 グラファイト群、該グラファイト群を含む炭素粒子
JP2017075220A (ja) * 2015-10-14 2017-04-20 株式会社ダイセル Cmp用研磨材組成物
JP2017088449A (ja) * 2015-11-11 2017-05-25 株式会社ダイセル ナノダイヤモンド分散液およびその製造方法
WO2018225433A1 (ja) 2017-06-06 2018-12-13 株式会社ダイセル ナノダイヤモンド合成用爆薬体
CN115362140A (zh) * 2020-03-27 2022-11-18 株式会社大赛璐 金刚石合成用炸药组合物

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57501080A (ja) * 1980-07-31 1982-06-24
JP2007269576A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Nof Corp クラスターダイヤモンドの合成方法、及び合成装置
JP2012135718A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Vision Development Co Ltd ダイヤモンドの製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57501080A (ja) * 1980-07-31 1982-06-24
JP2007269576A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Nof Corp クラスターダイヤモンドの合成方法、及び合成装置
JP2012135718A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Vision Development Co Ltd ダイヤモンドの製造方法

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102465599B1 (ko) * 2014-11-07 2022-11-10 주식회사 다이셀 산성 관능기를 갖는 나노다이아몬드 및 그의 제조 방법
KR20170084136A (ko) * 2014-11-07 2017-07-19 주식회사 다이셀 산성 관능기를 갖는 나노다이아몬드 및 그의 제조 방법
JPWO2016072138A1 (ja) * 2014-11-07 2017-08-17 株式会社ダイセル 酸性官能基を有するナノダイヤモンド、及びその製造方法
CN107074554A (zh) * 2014-11-07 2017-08-18 株式会社大赛璐 具有酸性官能团的纳米金刚石及其制造方法
WO2016072138A1 (ja) * 2014-11-07 2016-05-12 株式会社ダイセル 酸性官能基を有するナノダイヤモンド、及びその製造方法
RU2696439C2 (ru) * 2014-11-07 2019-08-01 Дайсел Корпорэйшн Наноалмазы, имеющие кислотную функциональную группу, и способ их получения
WO2017002823A1 (ja) * 2015-07-01 2017-01-05 株式会社神戸製鋼所 グラファイト群、該グラファイト群を含む炭素粒子
JP2017014071A (ja) * 2015-07-01 2017-01-19 株式会社神戸製鋼所 グラファイト群、該グラファイト群を含む炭素粒子
RU2690347C1 (ru) * 2015-07-01 2019-05-31 Кабусики Кайся Кобе Сейко Се (Кобе Стил, Лтд.) Турбостратный графит, углеродные частицы, содержащие такой графит
JP2017075220A (ja) * 2015-10-14 2017-04-20 株式会社ダイセル Cmp用研磨材組成物
JP2017088449A (ja) * 2015-11-11 2017-05-25 株式会社ダイセル ナノダイヤモンド分散液およびその製造方法
WO2018225433A1 (ja) 2017-06-06 2018-12-13 株式会社ダイセル ナノダイヤモンド合成用爆薬体
JPWO2018225433A1 (ja) * 2017-06-06 2020-04-23 株式会社ダイセル ナノダイヤモンド合成用爆薬体
JP7162220B2 (ja) 2017-06-06 2022-10-28 株式会社ダイセル ナノダイヤモンド合成用爆薬体
CN110998222A (zh) * 2017-06-06 2020-04-10 株式会社大赛璐 纳米金刚石合成用炸药体
CN115362140A (zh) * 2020-03-27 2022-11-18 株式会社大赛璐 金刚石合成用炸药组合物
KR20220163397A (ko) 2020-03-27 2022-12-09 주식회사 다이셀 다이아몬드 합성용 폭약 조성물

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014144903A (ja) ダイヤモンドの製造方法
JP5324556B2 (ja) ダイヤモンドの製造方法
US9765271B2 (en) Nanoparticles, compositions, manufacture and applications
US10858296B1 (en) Energetics, compositions, manufacture and applications
WO2007078210A1 (fr) Nanodiamant et procede de fabrication correspondant
JP6114717B2 (ja) 爆轟法による炭素粒子の製造方法
JP5819683B2 (ja) 磁性ダイヤモンド微粒子及びその製造方法
JP6152052B2 (ja) 水分散性に優れたダイヤモンド微粒子の製造方法、及びダイヤモンド微粒子水分散体
JP2007269576A (ja) クラスターダイヤモンドの合成方法、及び合成装置
JP5509668B2 (ja) ダイヤモンドの製造方法、及びこの製造方法によって製造されたダイヤモンド
US6939389B2 (en) Method and apparatus for manufacturing fine powders
EP3385222A1 (en) Coated particle
US20080317659A1 (en) Diamond-Carbon Material and a Method for the Production Thereof
JP6220769B2 (ja) 爆轟法による炭素粒子の製造方法
JP2005289677A (ja) ダイヤモンド合成用爆薬組成物およびダイヤモンドの合成方法
JP7162220B2 (ja) ナノダイヤモンド合成用爆薬体
JP2016052648A (ja) ダイヤモンドの製造方法
JP2017154960A (ja) 熱伝導性に優れたダイヤモンド焼結体及びその製造法。
JP6558897B2 (ja) 熱伝導性に優れたダイヤモンド構造体の製造法。
JP2016079085A (ja) ダイヤモンドの製造方法
JP2006102656A (ja) ダイヤモンドの製造方法
RU2327637C1 (ru) Способ получения детонационных наноалмазов
CN109704315A (zh) 一种石墨烯的制备方法
WO2016010783A1 (en) Noble gas infused emulsion explosive
RU2676614C1 (ru) Способ детонационного синтеза наноалмазов

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160106

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160106

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20160902

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160902

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161108

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170509