JP7162220B2 - ナノダイヤモンド合成用爆薬体 - Google Patents

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Description

本発明は、爆轟法によるナノダイヤモンドの合成に使用することのできる爆薬体に関する。また、本願は、2017年6月6日付の日本出願 特願2017-111342号に基づく優先権を主張し、当該出願に記載されている全ての内容を援用するものである。
近年、ナノダイヤモンドと呼称される微粒子状のダイヤモンド材料の開発が進められている。ナノダイヤモンドの合成法として、爆轟法が知られている。爆轟法においては、例えば、所定組成の爆薬が例えば密閉容器内で爆発させられ、使用爆薬が部分的に不完全燃焼を起こして遊離した炭素を原料として、爆発で生じた衝撃波の圧力とエネルギーの作用によってナノダイヤモンドが生成する。このような爆轟法に関する技術については、例えば下記の特許文献1~3に記載されている。
特開2005-289677号公報 特開2014-144903号公報 特開2016-113310号公報
ナノダイヤモンド合成法としての爆轟法については、生成物であるナノダイヤモンドの収率向上に対する要求がある。
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであり、爆轟法によるナノダイヤモンド合成において収率の向上を図るのに適したナノダイヤモンド合成用爆薬体を提供することを、目的とする。
本発明により提供されるナノダイヤモンド合成用爆薬体は、錐台部と柱状部とを有する爆薬本体を備える。錐台部は、起爆部組付け穴の開口端を有する上底面と、当該上底面の側に仮想頂角をなす傾斜側面とを有する。柱状部は、錐台部における上底面とは反対の側に連なり、且つ、上底面から離れる方向に延びる。本ナノダイヤモンド合成用爆薬体において、具体的には、錐台部の上底面は、錐台部において柱状部との境界に想定される下底面よりも狭く、錐台部の傾斜側面は、これら上底面と下底面との間において、上底面の側に仮想頂角をなすように傾斜している。すなわち、錐台部は、相対的に広い 想定の下底面から相対的に狭い上底面にかけて、両面の離隔方向に直交する断面の面積が漸減する、形状を有する。これとともに、柱状部において錐台部との境界に想定される一底面が、錐台部の想定の下底面に連なる。このようなナノダイヤモンド合成用爆薬体は、爆薬本体の起爆部組付け穴に起爆用ユニットである起爆部が例えば嵌入された形態で使用され、爆薬本体に組み付けられた起爆部を介して爆薬本体が起爆される。
ナノダイヤモンド合成用の爆薬において、爆薬を適切に起爆するためには、起爆用ユニットないし起爆部の一部を爆薬本体の内部にある程度の長さで入り込ませた状態で起爆用ユニットに起爆エネルギーを供給して、当該ユニットの起爆用爆発現象を爆薬本体内で生じさせる必要がある。また、起爆エネルギーは、爆薬本体に組み付けられている起爆用ユニット内をその爆薬本体外にある部分から爆薬本体内にある部分へと伝播するように、進行する。このようなナノダイヤモンド合成用爆薬体に関し、起爆用ユニット組付け穴の開口端を有する所定面においては、開口端から遠い箇所ほど、即ち、爆薬本体に組み付けられた起爆用ユニットから遠い箇所ほど、点火ないし起爆の後に定常爆轟に至りにくい傾向にあるという知見を、本発明者らは得ている。
本発明のナノダイヤモンド合成用爆薬体の爆薬本体は、上述のように、相対的に広い 想定の下底面から相対的に狭い上底面にかけて両面離隔方向に直交の断面の面積が漸減する形状の錐台部を有し、その錐台部の狭い上底面に起爆部組付け穴の開口端を有する。このような構成は、起爆部組付け穴の開口端を有する面(上底面)とその近傍において、起爆後に定常爆轟に至りにくい領域を減じるのに好適であり、従って、爆薬本体の全体において、起爆後に定常爆轟に至る領域の占める割合を増大させるのに好適である。このような本ナノダイヤモンド合成用爆薬体は、爆轟法によるナノダイヤモンドの合成において収率の向上を図るのに適する。
本ナノダイヤモンド合成用爆薬体において、錐台部の傾斜側面のなす上記の仮想頂角は、好ましくは20°~130°、より好ましくは20°~30°である。このような構成は、本ナノダイヤモンド合成用爆薬体を用いて行う爆轟法ナノダイヤモンド合成における収率の向上に資する。
本ナノダイヤモンド合成用爆薬体において、錐台部は好ましくは円錐台形状を有する。また、本ナノダイヤモンド合成用爆薬体において、好ましくは、錐台部は円錐台形状を有し、柱状部は円柱形状を有し、爆薬本体は回転対称体である。爆薬本体の形状について対称性が高いほど、爆薬本体の全体において定常爆轟に至る領域の占める割合を増大させるのに適し、従って、ナノダイヤモンドの収率向上に適する。
本ナノダイヤモンド合成用爆薬体は、好ましくは、起爆部組付け穴に嵌入している部位を有する起爆部を更に備える。この起爆部は、好ましくは、雷管部と伝爆薬部とを有する。伝爆薬部は、好ましくは、錐台部と柱状部との境界をまたぐように配されている。起爆部組付け穴に対する起爆部の嵌入長さ、即ち、爆薬本体に対する起爆部の入り込み長さLは、好ましくは1~50mm、より好ましくは2~40mm、より好ましくは5~30mmである。本ナノダイヤモンド合成用爆薬体が起爆用ユニットとして以上のような起爆部を備えるという構成は、爆薬本体を効率よく起爆させるうえで好適であり、従って、ナノダイヤモンドの収率向上に資する。
本ナノダイヤモンド合成用爆薬体の爆薬本体は、好ましくはコンポジット爆薬を含む。コンポジット爆薬は、好ましくは、爆薬主剤として2,4,6-トリニトロトルエン(TNT)およびヘキソーゲン(RDX)を含む。コンポジット爆薬中の爆薬主剤におけるTNTとRDXの質量比は、好ましくは30:70~70:30である。これら構成は、爆轟法によりナノダイヤモンドを合成するうえで好適である。
本発明の一の実施形態に係るナノダイヤモンド合成用爆薬体の斜視図である。 図1における線II―IIに沿った断面図である。 (a)は、実施例1の爆薬体の断面模式図であり、(b)は、比較例1の爆薬体の断面模式図である。
図1および図2は、本発明の一の実施形態に係るナノダイヤモンド合成用爆薬体である爆薬体Xを表す。図1は、爆薬体Xの斜視図であり、図2は、図1における線II―IIに沿った断面図である。爆薬体Xは、爆薬本体10および起爆部20を備え、ナノダイヤモンド合成法としての爆轟法に使用するためのものである。
爆薬体Xの爆薬本体10は、錐台部11と柱状部12とを含む形状を有する。錐台部11は、上底面11aおよび傾斜側面11bを有する。上底面11aには、起爆部組付け用の穴Hが開口している。すなわち、上底面11aには穴Hの開口端Haが形成されている。傾斜側面11bは、上底面11aの側に図2に示す仮想頂角θをなすように傾斜している。具体的には、錐台部11の上底面11aは、錐台部11において柱状部12との境界に想定される下底面11cよりも狭く、且つ、錐台部11の傾斜側面11bは、これら上底面11aと下底面11cとの間において、上底面11aの側に仮想頂角θをなすように傾斜している。錐台部11は、相対的に広い 想定の下底面11cから相対的に狭い上底面11aにかけて、両面の離隔方向に直交する断面の面積が漸減する、形状を有するのである。傾斜側面11bのなす仮想頂角θは、好ましくは20°~130°、より好ましくは20°~30°である。一方、爆薬体Xの柱状部12は、底面12aおよび側面12bを有し、錐台部11における上底面11aとは反対の側、即ち想定の下底面11cに連なり、且つ、上底面11aから離れる方向に延びる。本実施形態では、錐台部11は円錐台形状を有し、柱状部12は円柱形状を有し、爆薬本体10は回転軸Axを有する回転対称体である。
爆薬本体10の構成材料としては、例えばコンポジット爆薬が挙げられる。コンポジット爆薬とは、粉末状の爆薬主剤とバインダーポリマーとを含む火薬組成物である。爆薬主剤としては、例えば、シクロトリメチレントリニトラミン(RDX)即ちヘキソーゲン、2,4,6-トリニトロトルエン(TNT)、2,4,6-トリニトロフェニルメチルニトラミン、シクロテトラメチレンテトラニトラミン即ちオクトーゲン、ニトログアニジン、四硝酸ペンタエリスリトール(PENT)、およびジアゾニトロフェノール(DDNP)が挙げられる。爆薬本体10形成用のコンポジット爆薬には、一種類の爆薬主剤が配合されてもよいし、二種類以上の爆薬主剤が配合されてもよい。本実施形態では、コンポジット爆薬中の爆薬主剤は、好ましくはTNTとRDXとの混合物である。この場合、TNTとRDXの質量比(TNT/RDX)は例えば30/70~70/30の範囲とされる。コンポジット爆薬のバインダーポリマーとしては、例えば、ポリウレタンおよびポリエステルが挙げられる。爆薬本体10形成用のコンポジット爆薬は、これら爆薬主剤およびバインダーポリマーに加えて、可塑剤や老化防止剤などを含有していてもよい。
このような爆薬本体10は、例えば、注填法や圧填法によって作製することができる。注填法では、バインダーポリマーを形成することとなる重合性成分や架橋剤など反応性成分と爆薬主剤粒子とを含む混合組成物を型内に流し込んだ後に硬化させ、これによって爆薬本体が成形される。圧填法では、まず、溶剤に溶解させたバインダーポリマーと爆薬主剤粒子とを水中で混合し、その混合物から溶剤を揮散させ、爆薬主剤粒子が表面にバインダーポリマー被膜を伴う形態の複合粒子を作製する。次に、こうして得られた複合粒子について、圧填容器内で必要に応じて加熱しつつ圧填する。これによって爆薬本体が成形される。
爆薬体Xの起爆部20は、爆薬体Xの使用時に爆薬本体10を起爆させるための起爆用ユニットであり、爆薬本体10の上述の穴Hに嵌入されて爆薬本体10に組み付けられている。起爆部20は、本実施形態では雷管部21および伝爆薬部22を有する。雷管部21をなすための雷管としては、例えば、瞬発電気雷管、段発電気雷管、耐静電気雷管、電子式遅延雷管、および導火線式雷管が挙げられる。伝爆薬部22をなすための伝爆薬としては、例えば、2,4,6-トリニトロフェニルメチルニトラミンや、四硝酸ペンタエリスリトール、RDX、TNTとRDXとの混合物などを基材として含有する高感度爆薬が挙げられる。伝爆薬部22は、好ましくは、図2に示すように錐台部11と柱状部12との境界をまたぐ位置に、設けられている。組付け用の穴Hに対する起爆部20の嵌入長さL、即ち、爆薬本体10に対する起爆部20の入り込み長さLは、好ましくは1~50mm、より好ましくは2~40mm、より好ましくは5~30mmである。
このような爆薬体Xは、例えば以下のようにして、爆轟法によるナノダイヤモンド合成に使用することができる。
ナノダイヤモンドを合成するための爆轟法において、まず、耐圧性容器の内部に上述の爆薬体Xを設置し、容器内において所定の気体と使用爆薬とが共存する状態で、容器を密閉する。容器は例えば鉄製で、容器の容積は、例えば0.5~40m3である。爆薬体Xは、好ましくは、容器内で吊り下げられた状態に設置される。例えば、爆薬体Xにおける起爆部20ないし雷管部21への電流供給用の導線を吊下用ひも材を兼ねて使用して、爆薬体Xを容器内に吊り下げることが可能である。また、こうして吊り下げられる爆薬体Xにおいては、爆薬本体10からの起爆部20の脱離を防止するために、粘着テープが使用されて爆薬本体10に対する起爆部20の固定状態の強化が図られてもよい。爆薬本体10の使用量ないし重量は、例えば0.05~2.0kgである。使用爆薬とともに容器内に密閉される上記の気体は、大気組成を有してもよいし、不活性ガスであってもよい。一次粒子表面の官能基量の少ないナノダイヤモンドを生じさせるという観点からは、使用爆薬とともに容器内に密閉される上記気体は、不活性ガスであるのが好ましい。すなわち、一次粒子表面の官能基量の少ないナノダイヤモンドを生じさせるという観点からは、ナノダイヤモンドを生じさせるための爆轟法は不活性ガス雰囲気下で行われるのが好ましい。当該不活性ガスとしては、例えば、窒素、アルゴン、二酸化炭素、およびヘリウムから選択される少なくとも一種を用いることができる。
爆轟法においては、次に、容器内で起爆部20に点火して起爆部20を起爆し、それを端緒として爆薬本体10を起爆して爆轟を生じさせる。起爆部20への点火は、起爆部20の雷管部21への通電などの起爆エネルギーの供給により実現される。爆轟とは、化学反応に伴う爆発のうち反応の生じる火炎面が音速を超えた高速で移動するものをいう。爆轟の際、使用爆薬が部分的に不完全燃焼を起こして遊離した炭素を原料として、爆発で生じた衝撃波の圧力とエネルギーの作用によってナノダイヤモンドが生成する。爆轟法によると、一次粒子の粒径が10nm以下のナノダイヤモンドを適切に生じさせることが可能である。ナノダイヤモンドは、爆轟法により得られる生成物にて先ずは、隣接する一次粒子ないし結晶子の間がファンデルワールス力の作用に加えて結晶面間クーロン相互作用が寄与して非常に強固に集成し、凝着体をなす。以上のようにして、爆薬体Xを使用して行う爆轟法によってナノダイヤモンドを合成することができる。
爆轟法を行った後には、室温での例えば24時間の放置により、容器およびその内部を降温させる。この放冷の後、ナノダイヤモンド粗生成物を回収する。例えば、容器の内壁に付着しているナノダイヤモンド粗生成物(上述のようにして生成したナノダイヤモンドの凝着体と煤を含む)をヘラで掻き取る作業によって、ナノダイヤモンド粗生成物を回収することができる。以上のような爆轟法を必要回数行うことによって、所望量のナノダイヤモンド粗生成物を取得することが可能である。こうして得られるナノダイヤモンド粗生成物は、必要に応じて精製される。
爆薬体Xの爆薬本体10は、上述のように、相対的に広い 想定の下底面11cから相対的に狭い上底面11aにかけて両面離隔方向に直交の断面の面積が漸減する形状の錐台部11を有し、その錐台部11の狭い上底面11aに起爆部組付け用の穴Hの開口端Haを有する。このような構成は、起爆部組付け用穴の開口端を有する面(爆薬本体10では上底面11a)とその近傍において、起爆後に定常爆轟に至りにくい領域を減じるのに好適であり、従って、爆薬本体の全体において、起爆後に定常爆轟に至る領域の占める割合を増大させるのに好適である。このような爆薬体Xは、爆轟法によるナノダイヤモンドの合成において収率の向上を図るのに適する。
爆薬体Xにおいて、錐台部11の傾斜側面11bのなす図2に示す仮想頂角θは、上述のように、好ましくは20°~130°、より好ましくは20°~30°である。このような構成は、爆薬体Xを用いて行う爆轟法ナノダイヤモンド合成における収率の向上に資する。
本実施形態では、錐台部11は、上述のように円錐台形状を有する。また、本実施形態では、上述のように、錐台部11は円錐台形状を有し、柱状部12は円柱形状を有し、爆薬本体10は回転対称体である。爆薬本体10の形状について対称性が高いほど、爆薬本体10の全体において、定常爆轟に至る領域の占める割合を増大させるのに適し、従って、ナノダイヤモンドの収率向上に適する。
また、本実施形態では、上述のように、爆薬体Xは、雷管部21と伝爆薬部22とを有する起爆部20を備え、伝爆薬部22は、好ましくは錐台部11と柱状部12との境界をまたぐように配されている。そして、起爆部組付け用の穴Hに対する起爆部20の嵌入長さL、即ち、爆薬本体10に対する起爆部20の入り込み長さLは、上述のように、好ましくは1~50mm、より好ましくは2~40mm、より好ましくは5~30mmである。爆薬体Xが起爆用ユニットとして以上のような起爆部20を備えるという構成は、爆薬本体10を効率よく起爆させるうえで好適であり、従って、ナノダイヤモンドの収率向上に資する。
爆轟法によって生じるナノダイヤモンド粗生成物からは、例えば以下のような精製工程を経ることによって、クラスターナノダイヤモンドを得ることができる。
精製工程では、ナノダイヤモンド粗生成物に例えば水溶媒中で強酸を作用させる酸処理が行われる。爆轟法で得られるナノダイヤモンド粗生成物には金属酸化物が含まれやすいところ、この金属酸化物は、爆轟法に使用される容器等に由来するFe,Co,Ni等の酸化物である。例えば水溶媒中で所定の強酸を作用させることにより、ナノダイヤモンド粗生成物から金属酸化物を溶解・除去することができる(酸処理)。この酸処理に用いられる強酸としては、鉱酸が好ましく、例えば、塩酸、フッ化水素酸、硫酸、硝酸、および王水が挙げられる。酸処理では、一種類の強酸を用いてもよいし、二種類以上の強酸を用いてもよい。酸処理で使用される強酸の濃度は例えば1~50質量%である。酸処理温度は例えば70~150℃である。酸処理時間は例えば0.1~24時間である。また、酸処理は、減圧下、常圧下、または加圧下で行うことが可能である。このような酸処理の後、例えばデカンテーションにより、固形分(ナノダイヤモンド凝着体を含む)の水洗を行う。沈殿液のpHが例えば2~3に至るまで、デカンテーションによる当該固形分の水洗を反復して行うのが好ましい。爆轟法で得られるナノダイヤモンド粗生成物における金属酸化物の含有量が少ない場合には、以上のような酸処理を省略してもよい。
精製工程では、酸化剤を用いてナノダイヤモンド粗生成物(精製終了前のナノダイヤモンド凝着体)からグラファイトやアモルファス炭素等の非ダイヤモンド炭素を除去するための溶液酸化処理が行われる。爆轟法で得られるナノダイヤモンド粗生成物にはグラファイト(黒鉛)やアモルファス炭素等の非ダイヤモンド炭素が含まれているところ、この非ダイヤモンド炭素は、使用爆薬が部分的に不完全燃焼を起こして遊離した炭素のうちナノダイヤモンド結晶を形成しなかった炭素に由来する。例えば上記の酸処理を経た後に、例えば水溶媒中で所定の酸化剤を作用させることにより、ナノダイヤモンド粗生成物から非ダイヤモンド炭素を除去することができる(溶液酸化処理)。この溶液酸化処理に用いられる酸化剤としては、例えば、クロム酸、無水クロム酸、二クロム酸、過マンガン酸、過塩素酸、及びこれらの塩、硝酸、並びに混酸(硫酸と硝酸の混合物)が挙げられる。溶液酸化処理では、一種類の酸化剤を用いてもよいし、二種類以上の酸化剤を用いてもよい。溶液酸化処理で使用される酸化剤の濃度は例えば3~50質量%である。溶液酸化処理における酸化剤の使用量は、溶液酸化処理に付されるナノダイヤモンド粗生成物100質量部に対して例えば300~2000質量部である。溶液酸化処理温度は例えば50~250℃である。溶液酸化処理時間は例えば1~72時間である。溶液酸化処理は、減圧下、常圧下、または加圧下で行うことが可能である。このような溶液酸化処理の後、例えばデカンテーションにより、固形分(ナノダイヤモンド凝着体を含む)の水洗を行う。水洗当初の上澄み液は着色しているところ、上澄み液が目視で透明になるまで、デカンテーションによる当該固形分の水洗を反復して行うのが好ましい。
〔実施例1〕
図3(a)に示す寸法を有する実施例1の爆薬体を用意した。実施例1の爆薬体の爆薬本体10は、円錐台形状の錐台部11と円柱形状の柱状部12とを有する爆薬成形体であり、爆薬主剤としてトリニトロトルエン(TNT)およびヘキソーゲン(RDX)を含む。爆薬本体10の質量は70gであり、その密度は1.68g/cm3である。爆薬本体10中の爆薬主剤におけるTNTとRDXの質量比(TNT/RDX)は50/50である。爆薬本体10の錐台部11の傾斜側面11bがなす仮想の頂角θは23°である。また、実施例1の爆薬体の起爆部20は雷管部21と伝爆薬部22とを有する。雷管部21は、円柱形状の6号雷管(商品名「6号瞬発電気雷管」,直径6.9mm×長さ50mm,カヤク・ジャパン株式会社製)である。伝爆薬部22は、直径約7mm×高さ14mmの円柱形状を有し、800mgのブースター爆薬よりなる。爆薬本体10に対する起爆部20の入り込み長さLは30mmである。爆薬本体10に組み付けられている起爆部20は、粘着テープ(図示略)が使用されて組み付け状態ないし固定状態の強化が図られている。
実施例1の爆薬体を使用して、ナノダイヤモンド合成法としての爆轟法を窒素雰囲気下で行った。具体的には、耐圧性容器である爆轟チャンバー(鉄製,容積15m3)の内部に実施例1の爆薬体をその雷管部への電流供給用導線を利用して吊り下げ且つ当該チャンバーを密閉した状態で、窒素雰囲気下、雷管部21を作動させて起爆部20を起爆し、爆薬本体10を起爆して爆轟を生じさせた。そして、室温での24時間の放置によって爆轟チャンバーおよびその内部を降温させた後、チャンバー内からナノダイヤモンド粗生成物(上記爆轟法で生成したナノダイヤモンド粒子の凝着体と煤を含む)を回収した。回収したナノダイヤモンド粗生成物を後記のように精製して得られたナノダイヤモンドを秤量し、そのナノダイヤモンド質量を上述の爆薬本体質量(70g)で除した値からナノダイヤモンド(ND)の収率(%)を求めた。その値を表1に掲げる。
実施例1の爆薬体を使用して、ナノダイヤモンド合成法としての爆轟法を二酸化炭素雰囲気下で行った。具体的には、耐圧性容器である爆轟チャンバー(鉄製,容積15m3)の内部に実施例1の爆薬体をその雷管部への電流供給用導線を利用して吊り下げ且つ当該チャンバーを密閉した状態で、二酸化炭素雰囲気下、雷管部21を作動させて起爆部20を起爆し、爆薬本体10を起爆して爆轟を生じさせた。そして、室温での24時間の放置によって爆轟チャンバーおよびその内部を降温させた後、チャンバー内からナノダイヤモンド粗生成物(上記爆轟法で生成したナノダイヤモンド粒子の凝着体と煤を含む)を回収した。回収したナノダイヤモンド粗生成物を後記のように精製して得られたナノダイヤモンドを秤量し、そのナノダイヤモンド質量を上述の爆薬本体質量(70g)で除した値からナノダイヤモンド(ND)の収率(%)を求めた。その値を表1に掲げる。
実施例1の爆薬体を使用して、ナノダイヤモンド合成法としての爆轟法をアルゴン雰囲気下で行った。具体的には、耐圧性容器である爆轟チャンバー(鉄製,容積15m3)の内部に実施例1の爆薬体をその雷管部への電流供給用導線を利用して吊り下げ且つ当該チャンバーを密閉した状態で、アルゴン雰囲気下、雷管部21を作動させて起爆部20を起爆し、爆薬本体10を起爆して爆轟を生じさせた。そして、室温での24時間の放置によって爆轟チャンバーおよびその内部を降温させた後、チャンバー内からナノダイヤモンド粗生成物(上記爆轟法で生成したナノダイヤモンド粒子の凝着体と煤を含む)を回収した。回収したナノダイヤモンド粗生成物を後記のように精製して得られたナノダイヤモンドを秤量し、そのナノダイヤモンド質量を上述の爆薬本体質量(70g)で除した値からナノダイヤモンド(ND)の収率(%)を求めた。その値を表1に掲げる。
〔実施例2~4〕
仮想の頂角θが23°ではなく30°(実施例2)、90°(実施例3)、または120°(実施例4)であること以外は実施例1と同様の設計で用意された実施例2~4の各爆薬体を使用して、実施例1に関して上述したのと同様の各爆轟法(窒素雰囲気下での爆轟法,二酸化炭素雰囲気下での爆轟法,アルゴン雰囲気下での爆轟法)を行った。そして、実施例1に関して上述したのと同様に、各爆轟法で得られたナノダイヤモンド粗生成物を精製した後にナノダイヤモンド(ND)の収率(%)を求めた。その値を表1に掲げる。
〔比較例1〕
図3(b)に示す寸法を有する比較例1の爆薬体を使用して、実施例1に関して上述したのと同様の各爆轟法(窒素雰囲気下での爆轟法,二酸化炭素雰囲気下での爆轟法,アルゴン雰囲気下での爆轟法)を行った。比較例1の爆轟体の爆薬本体は、底面が直径32mmで高さが52mmの円柱形状を有し、実施例1の爆薬本体10と同一の構成材料(TNTとRDXを含む)よりなり、その質量は70gである。比較例1の爆薬体の起爆部(雷管部,伝爆薬部)は、実施例1における起爆部20(雷管部21,伝爆薬部22)と同一構成のものであり、爆薬本体に対する起爆部の入り込み長さLは30mmである。そして、実施例1に関して上述したのと同様に、各爆轟法で得られたナノダイヤモンド粗生成物を精製した後にナノダイヤモンド(ND)の収率(%)を求めた。その値を表1に掲げる。
〈ナノダイヤモンドの精製〉
以下のような精製工程を経て、クラスターナノダイヤモンドを得た。
まず、爆轟法によって得られたナノダイヤモンド粗生成物に対して精製工程の酸処理を行った。具体的には、当該ナノダイヤモンド粗生成物200gに6Lの10質量%塩酸を加えて得られたスラリーに対し、常圧条件での還流下で1時間の加熱処理を行った。この酸処理における加熱温度は85~100℃である。次に、冷却後、デカンテーションにより、固形分(ナノダイヤモンド凝着体と煤を含む)の水洗を行った。沈殿液のpHが低pH側から2に至るまで、デカンテーションによる当該固形分の水洗を反復して行った。次に、精製工程の溶液酸化処理としての混酸処理を行った。具体的には、酸処理後のデカンテーションを経て得た沈殿液(ナノダイヤモンド凝着体を含む)に、6Lの98質量%硫酸水溶液と1Lの69質量%硝酸水溶液とを加えてスラリーとした後、このスラリーに対し、常圧条件での還流下で48時間の加熱処理を行った。この酸化処理における加熱温度は140~160℃である。次に、冷却後、デカンテーションにより、固形分(ナノダイヤモンド凝着体を含む)の水洗を行った。水洗当初の上澄み液は着色しているところ、上澄み液が目視で透明になるまで、デカンテーションによる当該固形分の水洗を反復して行った。次に、デカンテーションによって上澄みを除いた。そして、デカンテーション後の残留画分について乾燥処理に付して乾燥粉体(ナノダイヤモンド粉体)を得た。乾燥処理の手法としては、エバポレーターを使用して行う蒸発乾固を採用した。以上のようにして、爆轟法によって得られたナノダイヤモンド粗生成物から、クラスターナノダイヤモンドの粉体を得た。
[評価]
実施例1~4の爆薬体の爆薬本体10は、円錐台形状の錐台部11と円柱形状の柱状部12とが連なる形状を有する。このような実施例1~4における爆薬本体10によると、比較例1の円柱形状の爆薬本体によるよりも、爆轟法において高いナノダイヤモンド収率を達成することができた。
Figure 0007162220000001
以上のまとめとして、本発明の構成およびそのバリエーションを以下に付記として列記する。
〔付記1〕起爆部組付け穴の開口端を有する上底面、および、当該上底面の側に仮想頂角をなす傾斜側面、を有する錐台部と、
前記錐台部における前記上底面とは反対の側に連なり、且つ前記上底面から離れる方向に延びる、柱状部と、を有する爆薬本体を備える、ナノダイヤモンド合成用爆薬体。
〔付記2〕前記仮想頂角は20°~130°である、付記1に記載のナノダイヤモンド合成用爆薬体。
〔付記3〕前記仮想頂角は20°~30°である、付記1に記載のナノダイヤモンド合成用爆薬体。
〔付記4〕前記錐台部は円錐台形状を有する、付記1から3のいずれか一つに記載のナノダイヤモンド合成用爆薬体。
〔付記5〕前記錐台部は円錐台形状を有し、前記柱状部は円柱形状を有し、前記爆薬本体は回転対称体である、付記1から4のいずれか一つに記載のナノダイヤモンド合成用爆薬体。
〔付記6〕前記起爆部組付け穴に嵌入している部位を有する起爆部を更に備える、付記1から5のいずれか一つに記載のナノダイヤモンド合成用爆薬体。
〔付記7〕前記起爆部は雷管部と伝爆薬部とを有する、付記6に記載のナノダイヤモンド合成用爆薬体。
〔付記8〕前記伝爆薬部は、前記錐台部と前記柱状部との境界をまたいで位置する、付記7に記載のナノダイヤモンド合成用爆薬体。
〔付記9〕前記起爆部組付け穴に対する前記起爆部の嵌入長さは、1~50mm、2~40mm、または5~30mmである、付記6から8のいずれか一つに記載のナノダイヤモンド合成用爆薬体。
〔付記10〕前記爆薬本体はコンポジット爆薬を含む、付記1から9のいずれか一つに記載のナノダイヤモンド合成用爆薬体。
〔付記11〕前記コンポジット爆薬は、爆薬主剤として2,4,6-トリニトロトルエン(TNT)およびヘキソーゲン(RDX)を含む、付記10に記載のナノダイヤモンド合成用爆薬体。
〔付記12〕前記爆薬主剤における2,4,6-トリニトロトルエンとヘキソーゲンの質量比は30:70~70:30である、付記11に記載のナノダイヤモンド合成用爆薬体。
X 爆薬体(ナノダイヤモンド合成用爆薬体)
10 爆薬本体
11 錐台部
11a 上底面
11b 傾斜側面
12 柱状部
20 起爆部
21 雷管部
22 伝爆薬部
H 穴(起爆部組付け穴)
Ha 開口端

Claims (7)

  1. 起爆部組付け穴の開口端を有する上底面、および、当該上底面の側に仮想頂角をなす傾斜側面、を有する錐台部と、
    前記錐台部における前記上底面とは反対の側に連なり、且つ前記上底面から離れる方向に延びる、柱状部と、を有する爆薬本体を備える、ナノダイヤモンド合成用爆薬体であって、
    前記起爆部組付け穴に嵌入している部位を有する起爆部を更に備え、
    前記起爆部は雷管部と伝爆薬部とを有し、
    前記伝爆薬部は、前記錐台部と前記柱状部との境界をまたいで位置する、 ナノダイヤモンド合成用爆薬体。
  2. 前記仮想頂角は20°~130°である、請求項1に記載のナノダイヤモンド合成用爆薬体。
  3. 前記仮想頂角は20°~30°である、請求項1に記載のナノダイヤモンド合成用爆薬体。
  4. 前記錐台部は円錐台形状を有する、請求項1から3のいずれか一つに記載のナノダイヤモンド合成用爆薬体。
  5. 前記起爆部組付け穴に対する前記起爆部の嵌入長さは1~50mmである、請求項1から4のいずれか一つに記載のナノダイヤモンド合成用爆薬体。
  6. 前記爆薬本体はコンポジット爆薬を含む、請求項1からのいずれか一つに記載のナノダイヤモンド合成用爆薬体。
  7. 前記コンポジット爆薬は、爆薬主剤として2,4,6-トリニトロトルエンおよびヘキソーゲンを含む、請求項に記載のナノダイヤモンド合成用爆薬体。
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