図1〜図10、図15および図16を参照すると、図示されている閉鎖手段1が備える容器部分2は、容器3の端部領域に設けられるとともに、開放端部5を具備したベース要素4を形成している。さらに容器部分2は、キャップ7が係合する首部6を有している。
容器部分2は、例えばボール紙から製造された、または1つ若しくは複数のボール紙の薄板を1つ若しくは複数の合成樹脂および/または金属材料の薄板と組み合わせることによって得られる、多層積層要素から製造された容器の容器本体に係合可能となっている。
容器部分2は、ガスおよび/または光線に対するバリヤとしてのバリヤ材から製造された層を有することができる。
図1〜図8、図15および図16に示したように、首部6に設けられているねじ8は、キャップ7の内側に設けられているねじ9と協働するように構成されている。この場合、キャップ7は、ねじ蓋タイプである。
あるいは、図9および図10に示したように、首部6には、キャップ7に設けられた引掛手段11と協働するように構成された隆起10を設けることができる。この場合、キャップ7はスナップタイプである。引掛手段11には、閉鎖手段1が開放されたことを示す開放表示装置53が設けられている。この開放表示装置53は、不正操作防止リング54を有している。不正操作防止リング54とキャップ7の本体部分55との間に、意図する開放線56が設けられている。
首部6は、単一のブロックとして製造された、吐出開口13を形成する側壁12と端部14とを有している。
側壁12と端部14との間に、弱め線15が介設されている。
弱め線15は、首部6の周囲の領域の全体に沿って、あるいはその1つ若しくは複数の領域だけに沿って延びることができる。言い換えると、弱め線15は、首部の周囲領域が、弱め線15が延在する領域と、これらの領域の間に介設されて弱め線15が延在しない他の領域とを有するように、実質的に連続的にあるいは断続的とすることができる。
図1〜図5および図7〜図16に示したように、弱め線15は、1つあるいはいくつかの非貫通切れ目を首部6の厚みに形成することによって、得ることができる。
上述した非貫通切れ目は、例えば切断工具によって、または超音波装置あるいはレーザ装置によって、機械的に形成できる。
図2、図3および図7〜図11においては、閉鎖手段1の軸線Aに対して横方向へと首部6の壁の外側表面17から延びる、1つの非貫通切れ目16だけが設けられている。特に、この非貫通切れ目16は、軸線Aに対して実質的に垂直に延びている。
図示されない実施形態においては、非貫通切れ目が首部6の壁の内側表面19から延びる。
図4および図5においては、軸線Aと実質的に平行に首部6の壁の内側表面19から延びる、1つの非貫通切れ目18だけが設けられている。
図示されない実施形態においては、非貫通切れ目が首部6の壁の外側表面17から延びる。
図1、図13、図15および図16においては、首部6の壁の外側表面17から延びる第1の非貫通切れ目20と、首部6の壁の内側表面19から延びる第2の非貫通切れ目21との、2つの非貫通切れ目が設けられている。
第1の非貫通切れ目20および第2の非貫通切れ目21は、軸線Aに対して横方向に延びている。
特に、第1の非貫通切れ目20および第2非貫通切れ目21は、軸線Aに対して実質的に垂直に延びている。
第1の非貫通切れ目20および第2非貫通切れ目21は、同一直線上に位置合わせされている。
第1の非貫通切れ目20および第2の非貫通切れ目21は、1つの平面を形成している。
図示されない一実施形態において、第1の非貫通切れ目20および第2非貫通切れ目21は、図4および図5に示されているものと同様に軸線Aに対して実質的に平行に延びる。
図12においては、首部6の壁の外側表面17から延びる第1の非貫通切れ目22と、首部6の壁の内側表面19から延びてる第2の非貫通切れ目23の、2つの非貫通切れ目が設けられている。
第1の非貫通切れ目22および第2非貫通切れ目23は、軸線Aに対して横方向に延びている。
より詳しくは、第1の非貫通切れ目22および第2非貫通切れ目23は、軸線Aに対して実質的に垂直に延びている。
第1の非貫通切れ目22および第2非貫通切れ目23は、軸線Aに沿って少しずつずらして互い違いに配置されている。
第1の非貫通切れ目20および第2非貫通切れ目21は、互いに実質的に平行な2つの平面を形成している。
第1の非貫通切れ目22は、第2の非貫通切れ目23よりも、端部14に対して(図12に示すように)より離れて、あるいはより近くに配設できる。
図示されない実施形態においては、第1の非貫通切れ目22および第2の非貫通切れ目23が、図4および図5に示したものと同様に軸線Aに対して実質的に平行に延びる。
第1の非貫通切れ目22および第2非貫通切れ目23は、軸線Aからの距離を異ならせつつ、少しずつずらして互い違いに配置されている。第1の非貫通切れ目22は、軸線Aからより遠くに、あるいはより近くに配設できる。
図14においては、首部6の壁の外側表面17から延びている第1の非貫通切れ目24と、首部6の壁の内側表面19から延びる第2非貫通切れ目25および第3の非貫通切れ目26との、3つの非貫通切れ目が設けられている。
第1の非貫通切れ目24、第2の非貫通切れ目25および第3の非貫通切れ目26は、軸線Aに対して横方向に延びている。特に、第1の非貫通切れ目24、第2非貫通切れ目25および第3の非貫通切れ目26は、軸線Aに対して実質的に垂直に延びている。
第1の非貫通切れ目24、第2非貫通切れ目25および第3の非貫通切れ目26は、第1の非貫通切れ目24が第2非貫通切れ目25と第3の非貫通切れ目26との間に介設されるように、軸線Aに沿って少しずつずらして互い違いに配置されている。
図示されない実施形態において、第1の非貫通切れ目24、第2非貫通切れ目25および第3の非貫通切れ目26は、図4および図5に示したものと同様に軸線Aに対し実質的に平行に延びている。
第1の非貫通切れ目24、第2非貫通切れ目25および第3の非貫通切れ目26は、軸線Aからの距離を異ならせて、少しずつずらして互い違いに配置されている。
図示されない実施形態においては、首部6の壁の内側表面19から延びる第1の非貫通切れ目と、首部6の壁の外側表面17から延びる第2非貫通切れ目および第3の非貫通切れ目との、3つの非貫通切れ目が設けられている。
あるいは図6に示したように、弱め線15は、例えば、残りの部分より厚みの薄い領域27を具備した壁が設けられている首部6を製造する、首部6の成形工程の間に直接的に得ることができる。
より厚みの薄い領域は、軸線Aに対して横方向、特に実質的に垂直に、あるいは実質的に平行に配設できる。
首部6には、厚みの薄い単一領域に代えて、先に開示した非貫通切れ目と同様に配設された厚みの薄い複数の領域を設けることができる。
キャップ7は、端部14を弱め線15に沿って首部6から切り離すために、端部14の他の開放促進手段29と係合するように配設された開放促進手段28を有している。
この開放促進手段28は、キャップ7の周縁領域を完全に、あるいは部分的に占めることができる。
開放促進手段28は、連続した要素として、あるいは互いに隣接する複数の分離した要素として形作ることができる。
開放促進手段が複数の分離した要素から構成される場合、これらの分離した要素は軸線に沿って少しずつずらして互い違いに配置できる。
これにより、閉鎖手段1を開放する操作の第1の時点においては、開放促進手段28と他の開放促進手段29との接触が、減少された範囲領域において、局所的に発生し、首部6の外周全体に沿って生じることがない。
端部14は段階的に首部6から切り離されるため、ユーザが発揮する力は、軸線Aに対して実質的に垂直な同一平面上に上述した分離した要素を配置する場合よりも少なくて済む。特に、キャップ7がねじ蓋タイプの場合には、キャップ7および端部14を首部6から取り外すために必要な、ねじを緩めるトルクは、より小さくなる。
図1〜図7および図9に示したように、開放促進手段28はキャップ7の内側に突出する引っ掛け手段を有している。
図15および図16に示すように、開放促進手段28は、キャップ7上にヒンジ結合された端部31と、この端部31の反対側にある他の端部32とを具備する、他の開放促進手段29と相互に作用するように配設されたタブ手段30を有することができる。
タブ手段30は、複数の分離したタブあるいは連続したタブを有することができる。タブ手段30は、他の開放手段29と協働する引っ掛け要素としての作用に加えて、弱め線15の破壊を容易にするための応力を効果的に加える内向きの推力を閉鎖手段1の内部で作用させる。言い換えると、タブ手段30は、他の開放促進手段29に係合するだけでなく、首部6と端部14の間にそれ自体が楔として入り込んでその互いの分離を促進する。
開放促進手段28は、首部6から取り外された後に端部14がキャップ7により保持されるように形付けられている。特に、端部14は、開放促進手段28およびキャップ7の底壁34の内側表面33により形成された、キャップ7の収容領域35内に保持される。閉鎖手段1を得るために首部6上にキャップ7を嵌着する間、開放促進手段28および他の開放促進手段29は弾性的に変形し、端部14は収容領域35内に受容される。すると端部14は、意図的ではない方法によっては、すなわち、例えば内側表面33に付随している宣伝用の表示および/またはメッセージにアクセスするために端部14を収容領域35から故意に引き抜こうとするユーザなしには、収容領域35から出ることができないようになる。
閉鎖手段1は、この閉鎖手段1を最初に開放した後にキャップ7を再び首部6に取り付けるときに、端部14をキャップ7、したがって首部6に対して位置決めするべく構成された、図示されない位置決め装置を含むことができる。端部14は、望ましくない位置にある場合、キャップ7を首部6に再び位置決めすることが困難になり、あるいは妨げられることさえある。
この位置決め装置は、端部14から突出して底壁34に設けられた空洞内に受容される突出体を有することができる。
あるいは、位置決め装置は、ベース壁34から突出して端部14に設けられた空洞内に受容される突出体を有することができる。
さらに位置決め装置は、端部14から半径方向に延びて、キャップ7の円筒外壁37の内側表面と相互に作用するタブ要素を有することができる。
図1および図16に示したように、閉鎖手段1は、この閉鎖手段1を最初に開放した後でキャップ7を再び首部6に取り付けたときに、容器の内部に収容されている製品が容器から出ることを防止するべく構成されたシール手段38を有している。
このシール手段38は、キャップ7の隆起39と、一緒に協働する首部6の他の隆起40とから構成されている。
このシール手段38によって、キャップ7に対する端部14の位置、すなわち収容領域35の内部における端部14の位置は、キャップ7を再び首部6に取り付けたときの閉鎖手段1による密封には影響を及ぼさない。シール手段38は、実際に、首部6に対する端部14の位置に関係なく、隆起39および他の隆起40によって、密封がもたらされるように形作られている。
図15に示したように、容器部分2は、合成樹脂から製造されたドーム41を含むことができる。
容器部分2、特にドーム41は、シート材料を熱成形することによって、製作できる。
あるいは、容器部分2、特にドーム41は、合成樹脂の射出成形によって、あるいは合成樹脂の圧縮形成によって、製作できる。
熱成形には、引抜き加工および/またはブロー成形が含まれる。
シート材料は、光および/またはガスに対してバリヤとなる特性を有した材料から製造された、1つ若しくは複数の層を含むことができる。
このシート材料は、共押出によって、得ることができる。
ドーム41は、容器への固定が意図されている接続領域を形成する第1の端部と、第1の端部の反対側にあって吐出体45を形成する第2の端部とを有している。
吐出体45は、側部領域46とベース領域47とを有している。
容器部分2は、ねじ部49を具備した首部48と、閉鎖部分50とをさらに有している。首部48は、キャップ7の開放表示装置53と相互に作用するように構成された環状ビード51と、環状隆起52とをさらに有している。
首部48は、側部領域46上に合成樹脂を形成することによって、得ることができる。
閉鎖部分50は、ベース領域47上に合成樹脂を形成することによって、得ることができる。
閉鎖部分50およびベース領域47は、確実に一体に取り付けられて、共に端部14を形成している。
首部48および閉鎖部分50は、合成樹脂の圧縮成形あるいは合成樹脂の射出成形によって、得ることができる。
図15に示したように、開放表示装置は、例えばタブまたはフックとして形作られた当接要素55がそこから延出する、不正操作防止リング54を有することができる。
不正操作防止リング54とキャップ7の本体55との間には、例えば複数の壊れやすいブリッジ要素により形成された意図的な開放線56が設けられている。
キャップ7を最初に首部6から取り外すときに、当接要素は環状ビード51と相互作用し、不正操作防止リング54が意図的な開放線56に沿って本体55から切り離されるようにする。
不正操作防止リング54は、端部14が弱め線15に沿って首部6から分離する前に、意図的な開放線56に沿って本体55と分離することが好ましい。
これは、閉鎖手段を最初に開放する前に、開放促進手段28および他の開放促進手段29が予め設定された距離で離間するように、開放促進手段28および他の開放促進手段29を形作ることによって、達成できる。
開放促進手段28および他の開放促進手段29は、閉鎖手段1を開放する操作の第一のステップにおいて、キャップ7を端部14に対して回転させることができるように形作られている。端部14は、キャップ7が首部6に対し設定値より大きい角度で回転するまで、首部6から分離しない。この設定値は、開放促進手段28および他の開放促進手段29の特有の形状、特に開放促進手段28と他の開放促進手段29の間の距離に応じて定まる。
本発明の閉鎖手段においては、そこにおいて、弱め線15に沿った破壊が生じるキャップ7の首部6からの距離の値、およびそこにおいて、端部14が取り外される、すなわち密封が失われるキャップ7の首部6からの距離の値を調整できる。
閉鎖手段1が、(ねじを緩めることによって、首部6から取り外される)ねじ蓋タイプのキャップ7である場合、そこにおいて弱め線15に沿った破壊が生じるキャップ7の首部6からの距離は、予め設定された破壊角度によって定まり、かつそこにおいて端部14の取り外しが生じるキャップ7の首部6からの距離は、ある密封消失角度によって定まる。
開放促進手段28および他の開放手段29の端部14の特有の形状により、かつ弱め線15により、上述した距離を調整することは可能であるが、この閉鎖手段1の構造上の優れた単純性は維持される。
実際に、閉鎖手段1は、容器部分2およびキャップ7という2つの部分のみから構成されている。上述した距離の調整が可能な公知の閉鎖装置は、少なくとも3つの部分を含むために、かなり複雑なものとなっている。
図17を参照すると、図示されている閉鎖手段1は、容器、例えば瓶の首部と係合するキャップ60を備えている。
このキャップ60は、ねじ蓋タイプであり、かつ上述した首部のねじと係合するように構成されたねじ67を有している。
図示されない実施形態においては、キャップ60はスナップタイプである。
キャップ60は、弱め線15が設けられた側壁61を有している。弱め線15は、外壁63および端部壁64を具備したキャップ本体62と、上述した首部の当接要素と相互に作用するように構成されたタブ66を具備した不正操作防止リング65との間に挿入されている。
操作の際に、ユーザは、上述した首部に対してキャップ60のねじを緩めることにより、弱め線15に沿ってキャップ本体62を不正操作防止リング65から切り離す。
弱め線15は、1つ若しくは複数の非貫通切れ目を首部6の厚みに形成することによって、得ることができる。
図12を参照して開示したものと同様に、弱め線15は、壁61の外側表面17から延びる第1の非貫通切れ目22と、壁61の内側表面19から延びる第2の非貫通切れ目23との2つの非貫通切れ目から構成されている。
第1の非貫通切れ目22および第2非貫通切れ目23は、キャップ60の軸線Bに対して横方向に延びている。特に、第1の非貫通切れ目22および第2の非貫通切れ目23は、軸線Bに対して実質的に垂直に延びている。
第1の非貫通切れ目22および第2非貫通切れ目23は、軸線Bに沿って少しずつずらして互い違いに並んでいる。あるいは、弱め線は、特に図13および図14を参照して先に開示したように形成される非貫通切れ目から構成できる。
あるいは、図6に示したように、弱め線15は、壁61の残りの部分より厚みが薄くて壁61の両側の表面から延びる少なくとも第1の領域および第2の領域が設けられた壁61を作成することによって、得ることができる。
図18を参照すると、弱め線15を形成する非貫通切れ目を閉鎖手段1の壁72の厚みに作成するように構成された切開手段70が示されている。
この切開手段70は、壁72に第1の非貫通切れ目22を作成する第1の切開要素73と、壁72に第2の非貫通切れ目23を作成する第2の切開要素74とを備えているが、第1の非貫通切れ目22および第2非貫通切れ目23は図12を参照して開示したタイプのものとなっている。
図19を参照すると、切開手段70は、壁72に第1の非貫通切れ目24を形成する第1の切開要素75と、壁72に第2非貫通切れ目25を形成する第1の切開体77および壁72に第3の非貫通切れ目26を形成する第2の切開体78とが設けられた第2の切開要素76と、を備えている。なお、第1の非貫通切れ目24、第2非貫通切れ目25および第3の非貫通切れ目26は図14を参照して開示したタイプのものとなっている。
図20を参照すると、切開手段70は、壁72に第1の非貫通切れ目20を形成する第1の切開要素79と、壁72に第2の非貫通切れ目21を形成する第2の切開要素80と、を備えている。なお、第1の非貫通切れ目20および第2非貫通切れ目21は、図13を参照して開示したタイプのものとなっている。
図21を参照すると、切開手段70は、輪郭80が形作られたブレード79を備えることができる。ブレード79は、壁72の厚みに沿って測定したときにある幅の、すなわち一定でない幅の弱め線15を閉鎖手段1に形成する。実際に、この弱め線15は、より大きな幅の領域の間に介設されたより小さな幅の領域を有している。
より小さな寸法の領域は、弱め線15に沿った閉鎖手段1の破損がそこから拡がる複数の起点を形成する。
図22〜図24は、本発明の閉鎖手段1のさらに他の実施形態を示している。このとき、他の開放促進手段29は、首部6にヒンジ結合された一端101およびこの一端101の反対側の他端102を具備して、開放促進手段28と相互に作用するように構成された他のタブ手段100に結合されている。
この他のタブ手段100は、複数の分離したタブ、あるいは首部6の外周の全体あるいはその一部に延びる連続したタブから構成できる。
他のタブ手段100は、弱め線15の段階的な破壊を促進すると共に、弱め線15の破壊を生じさせるために必要な力を減少させるために、変化する高さとすることができる。
キャップ7を首部6に組み立てるときに、他のタブ手段100は開放促進手段28によって、弾性的に変形させられて、キャップ7の首部6への組み立てをより容易なものとする(図23)。
キャップ7を取り外すときに、他のタブ手段100は、開放促進手段28によって、他の開放促進手段29と接触するまで変形させられ、他の開放促進手段29と連動して、弱め線15の破壊をより容易にする強固な要素として作用する。
図25〜図27は、図22〜図24に示した実施形態の変形例を示しており、タブ手段100′は開放促進手段28に結合されている。
他のタブ手段100′は、キャップ7上にヒンジ結合された一端101′およびこの一端101′の反対側の他端102′を具備して、他の開放促進手段29と相互作用するように構成されている。
この他のタブ手段100′は、複数の分離したタブ、またはキャップ7の外周の全体あるいはその一部に延びる連続したタブから構成できる。
他のタブ手段100′は、弱め線15の段階的な破壊を促進すると共に、弱め線15の破壊を生じさせるために必要な力を減少させるために、変化する高さとすることができる。
キャップ7を首部6に組み立てるときに、他のタブ手段100′は開放促進手段29によって、弾性的に変形させられて、キャップ7の首部6への組み立てをより容易なものとする(図26)。
キャップ7を取り外すときに、他のタブ手段100′は、開放促進手段29によって、他の開放促進手段28と接触するまで変形させられ、他の開放促進手段28と連動して弱め線15の破壊をより容易にする強固な要素として作用する。
図28〜図30は、本発明の閉鎖手段1の他の実施形態を示している。このとき、開放促進手段28は、キャップ7上にヒンジ結合された一端104と、この一端104の反対側の他端105を具備して、他の開放促進手段29と相互作用するように構成されたタブ手段103を有している。タブ手段103は、複数の分離したタブ、またはキャップ7の外周の全体あるいはその一部だけに延びる連続したタブから構成できる。
タブ手段103は、弱め線15の段階的な破壊を促進すると共に、弱め線15の破壊を生じさせるために必要な力を減少させるために、変化する高さとすることができる。
キャップ7を首部6に組み立てるときに、タブ手段103は開放促進手段29によって、弾性的に変形させられて、キャップ7の首部6への組み立てをより容易なものとする(図29)。
キャップ7を取り外すときに、タブ手段103は、開放促進手段29に推力を及ぼして、弱め線15の破壊、および端部14の首部6からの分離を生じさせる(図30)。
図31および図32は、図28〜図30に示した閉鎖手段1の実施形態の、第1および第2の変形例をそれぞれ示している。
第1および第2の変形例の両方において、開放促進手段28には、弾性的に変形可能な端部106,107がそれぞれ設けられており、キャップ7を取り外すときに他の開放促進手段29と相互作用して弱め線15の破壊を生じさせるのに適したものとなっている。第1の変形例(図31)においては、下方に向いた非貫通切れ目108が、端部106と開放促進手段28との間に設けられていて、端部106が開放促進手段28に対して回転できるようになっている。
第2の変形例(図32)においては、上方に向いた非貫通切れ目109が、端部107と開放促進手段28との間に設けられていて、端部107が開放促進手段28に対して回転できるようにしている。
図33〜図35は、本発明の閉鎖手段1のさらに他の実施形態を示している。
この実施形態において、開放促進手段28は、キャップ7上にヒンジ結合された一端111およびこの一端111の反対側の他端112を具備して、他の開放促進手段29と相互作用するように構成された第1のタブ手段110を有している。
他の開放促進手段29は、首部6上にヒンジ結合された一端114およびこの一端114の反対側の他端115を具備して、開放促進手段28の第1のタブ手段110と相互作用するように構成された具備した第2のタブ手段113を有している。
第1のタブ手段110および第2タブ手段113は、複数の分離したタブ、またはキャップ7および首部6の各外周の全体、あるいはその一部に延びる連続したタブから構成できる。第1のタブ手段110は、弱め線15の段階的破壊を促進すると共に、弱め線15の破壊を生じさせるために必要な力を減少させるために、変化する長さとすることができる。
キャップ7を首部6に組み立てるときに、第1のタブ手段110および第2タブ手段113は弾性的に変形して、キャップ7の首部6への組み立てをより容易なものとする(図34)。
キャップ7を取り外すときに、第1のタブ手段110および第2タブ手段113は互いに噛み合って、弱め線15の破壊および端部14の首部6からの分離を生じさせる(図35)。
図36〜図39は、本発明の閉鎖手段1のさらに他の実施形態を示している。この実施形態において、開放促進手段28は、キャップ7上に設けられて首部6の方を向いた少なくとも一つの半径方向突起116を有し、かつ他の開放促進手段29は、首部6の端部14上に設けられてキャップ7の方を向いた少なくとも一つの他の半径方向突起117を有している。キャップ7の少なくとも一つの半径方向突起116は、下向きの斜面118を有しているが、端部14の少なくとも一つの他の半径方向の突起117は上向きの斜面119を有している。
好ましくは、複数の半径方向の突起116がキャップ7上に設けられ、かつ複数の他の半径方向突起が首部6の端部14上に設けられる。
首部6に対して第1の方向に回転させることによって、キャップ7を首部6に組み立てるときに、半径方向突起116の斜面118は他の半径方向突起117の斜面119上をスライドして、キャップ7の首部6への組み立てをより容易なものとする(図38)。
首部6に対して第1の方向とは反対の第2の方向に回転させることによって、キャップ7を取り外すときに、半径方向突起116は他の半径方向突起118の下側に入り込んでそれらを押し上げ、弱め線15の破壊と、端部14の首部6からの分離とを生じさせる(図39)。
図40〜図42は、本発明の閉鎖手段1の他の実施形態を示している。
この実施形態において、開放促進手段28は、キャップ7に設けられて首部6の方を向いた少なくとも一つの半径方向突起120、好ましくは複数の半径方向突起を有し、かつ他の開放促進手段29は、首部6の端部14に設けられてキャップ7の方を向いた少なくとも一つの他の半径方向突起121、好ましくは複数の半径方向突起を有する。
首部6に対して第1の方向に回転させることによって、キャップ7を首部6に組み付けるときに、半径方向突起120は他の半径方向の突起121上をスライドして、キャップ7の首部6への組み付けより容易なものとする(図41)。
首部6に対して第1の方向とは反対の第2の方向に回転させることによって、キャップ7を取り外すときに、半径方向突起120は他の半径方向の突起121に係合し、弱め線15のねじれ破壊および端部14の首部6からの分離を生じさせる(図42)。
図43は、本発明の閉鎖手段1のさらに2つの実施形態を示している。第1の実施形態は図43の左半分に示され、第2の実施形態は図43の右半分および図43Aに示されている。
第1の実施形態において、首部6には凸形状の端部14’が設けられている。端部14’の凸形状は、弱め線15を破壊してキャップ7を開放するときに端部14´が受ける変形を補償して、この変形によって開放促進手段28が他の開放促進手段29から離脱して弱め線15の破壊が不可能となることを回避することを意図したものである。加えて、端部14’の凸形状は、キャップ7の首部6上への組み付けをより容易なものとする。
第2の実施形態において、首部6の端部14”には、首部6に向かって傾斜した周囲部分122が設けられている。周囲部分122は、端部14”の上述した変形の補償を意図したものである。
周囲部分122は、この周囲部分122により高い剛性をもたらして上述した変形の補償を改良する各リブ122Bによって、互いに分離した複数の部分122Aに分けることができる。
加えて、周囲部分122は、首部6上へのキャップ7の組み付けをより容易にする。
図44および図45は、本発明の閉鎖手段1の他の実施形態を示しているが、その首部6には、弱め線15の直下に配設された環状の内側突起123が設けられている。この内側環状突起は、容器から首部6に流れ出る液体の流れのガイドを構成して、弱め線15の破壊によって生じたバリが、液体の流れをそらすことを回避する。
図46は、首部6に弱め線15を刻設するための刻設装置124の一実施形態を示している。
この刻設装置124は、刻設動作の間に首部6をガイドするべく首部6に挿入し得るマンドレル125と、刻設動作の間に首部6が当接する支持要素126とを備えている。
弱め線15を刻設するために、首部6は切開要素127に接触すると共に、マンドレル125によって、ガイドされつつ切開要素127上を転動するように移動する。
マンドレル125は、弱め線15の刻設を容易にするべく、首部6を切開要素127上で回転させてスライドさせるために、回転させることができる。
図47は、刻設装置124の他の実施形態を示しているが、そのマンドレル125には、首部6に対応して設けられている図示されない刻み目と係合する刻み目128が設けられていて、マンドレル125と首部6の安定した連結を得るとともに、マンドレル125に対する首部6のいかなる回転をも防止するようになっている。
加えて支持要素126は、首部を切開要素127上にガイドするときの首部6と支持要素126との間の摩擦を取り除くために、マンドレル125の軸に一致する軸の周りに回転自在とすることができる。摩擦を取り除くことは、摩擦によって、首部に生じ得るあらゆる損傷を防止する利点を有している。