JP2007261599A - 容器蓋及び蓋付き密封容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】密封性、再封性、衛生性に優れ、且つ開封動作が単純で且つ開封性に優れ、しかも開封前の誤開封防止性にも優れている蓋及び蓋付き密封容器を得る。
【解決手段】上蓋3には注出口開口用の上蓋側係合部18と封鎖用の雌ネジ部17を有し、前記蓋本体2の注出筒部5には上蓋と螺合する雄ネジ部7と、上蓋側係合部18と係合する本体側係合部8と、雄ネジ部7と本体側係合部8との間にスコア9が形成されており、上蓋3を回転することによりスコア9が破断し、蓋本体2の注出口が開口し、開封後は上蓋3により再封することがきる。
【選択図】図1

Description

本発明は、飲料缶等に適用される再封可能な容器蓋及び蓋付き密封容器に関する。
従来の飲料容器の封鎖構造として、一般にボトル等注出口部が開口しそれを螺子キャップ等で封鎖しているもの、イージオープン缶等飲み口となる部分がスコアを介して蓋材と一体になっているものに大別され、前者は開封後の再封性には優れているが流通段階での密封性が後者に比べて劣る点、後者は流通段階での密封性には優れているが再封性がない点、及び開口となる部分が外部に露出しているので衛生性において後者に劣っている等の一長一短を有している。そこで、本出願人は、その両者の長所のみを有する容器の封鎖構造として、内キャップと、該内キャップを内部に装着するキャップ装着部を備え、前記内キャップはキャップ装着部に螺合するネジ部と下方に突出部を有する底部から形成され、前記キャップ装着部は内キャップに螺合するネジ部と、スコア溝及びヒンジ部を有する底部から形成されている、キャップ付密封容器を先に提供した(特許文献1参照)。該容器の密封構造は、流通段階での未開封状態では注出筒部と開口となる部分がスコアを介して連続して一体構造となっているので密封性に優れ、且つ開口部となる部分が内キャップにより覆われて外気に曝されることがないので飲み口となる部分の衛生性に優れ、さらに開封後は内キャップによる再封性があり、しかも開封性に優れているという特徴を有するものであった。
特開2003‐246344号公報
しかしながら、その後の研究により上記提案の密封構造は、キャップをねじ込んで、キャップ側凸部でスコアを押して開封する構造をとるため、開封の際異なる動作が必要である、また、開封前にキャップ凸部をスコアと接触させないためにシュリンクフイルム等でキャップを固定する必要がある点で、開封動作性、誤開封防止性について改善すべき点が見出された。
そこで、本発明は上記提案の容器の封鎖構造をさらに改良して、密封性、再封性、衛生性に優れ、且つ開封動作が単純で且つ開封性に優れ、しかも開封前の誤開封防止性にも優れている容器の新たな封鎖構造を備えた蓋及び蓋付き密封容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の容器蓋は、上蓋と、該上蓋を装着する注出筒部及び該注出筒部と一体の天壁を有する蓋本体からなり、前記上蓋には注出口開口用の上蓋側係合部と封鎖用の雌ネジ部を有し、前記蓋本体の注出筒部には前記上蓋と螺合する雄ネジ部と、前記上蓋側係合部と係合する本体側係合部と、前記雄ネジ部と前記本体側係合部との間に易破断部が形成されており、前記上蓋を回転することにより前記易破断部が破断し、前記蓋本体の注出口が開口することを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の容器蓋において、前記蓋本体の注出筒部が、前記雄ネジ部の上方に段差面を介して径小の径小部を有し、該径小部に前記本体側係合部が形成され、前記段差面の略水平部に前記易破断部が形成されていることを特徴とする。請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の容器蓋において、前記蓋本体の注出筒部が、前記雄ネジ部の上方に段差面を介して径小の径小部を有し、前記段差面に凸状の環状ビードが形成されていることを特徴とするものである。さらに、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3何れかに記載の容器蓋において、前記本体側係合部及び/又は前記上蓋側係合部が、非軸対称に形成されていることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4何れかに記載の容器蓋において、前記本体側係合部及び前記上蓋側係合部が、封鎖用の前記雄ネジ及び前記雌ネジと異なるネジリードを有する係合ネジとして形成されていることを特徴とする。また、請求項6に記載の発明は、請求項2〜5いずれかに記載の容器蓋において、前記上蓋に、前記蓋本体の前記段差面の略水平部に形成されている易破断部に当接する易破断部押さえが形成されていることを特徴とするものである。請求項7に記載の発明は、請求項1〜6何れかに記載の容器蓋において、前記蓋本体の開口して注出口となる部分と、該注出口となる部分と面している上蓋内面との間にシール材が設けられていることを特徴とするものである。さらに、請求項8に記載の発明は、請求項1〜7何れかに記載の容器蓋において、前記注出口が該容器蓋を装着する容器胴部上方の略全面に渡って開口するフルオープンの容器蓋であることを特徴とするものである。さらに、上記問題点を解決する請求項9に記載された発明の蓋付き容器は、請求項1〜8何れかに記載の容器蓋を有し、該容器蓋の前記蓋本体が容器本体の開口部に巻締、接着又は溶着されてなることを特徴とするものである。さらにまた、請求項10に記載された発明の蓋付き容器は、請求項1〜8何れかに記載の容器蓋を有し、該容器蓋の前記蓋本体が容器本体の胴部と一体成形されてなることを特徴とするものである。
本願発明に係る容器蓋は、注出口が易破断部の破断による開口であるため密封性能が高く、且つ開封動作が同一方向の回転のみであるから単純であり、またネジの推力を利用するため易開封性が実現でき、また開封後は上蓋により再封可能であり、かつ流通段階では注出口となる部分が上蓋に覆われているので衛生性にも優れている。また、螺着された上蓋で易破断部が覆われ、且つネジを開栓方向に回さない限り易破断部に負荷が作用することがないので、易破断部の破断事故防止性にも優れている。
請求項2に係る容器蓋は、上記効果に加え、前記易破断部が段差面の略水平部に形成されているので、開口時の易破断部の破断が剪断方向となる為、破断力が低く、開封性に優れている。請求項3に記載の発明は、さらに段差面に凸状の環状ビードが形成されているので、開封後の易破断部の破断縁に手や唇が触れることが緩和され安全性に優れている。請求項4及び請求項5に記載の発明は、注出口開口用の係合部がカム作用又はネジ作用により軸力が作用するので、注出口開口の際、易破断部の破断がより容易である。請求項6の発明は、上蓋が易破断部に当接する易破断部押さえを有しているので、内圧上昇による易破断部の破断を防止し、耐圧性能を向上させることができる。請求項7の発明によれば、注出口となる部分と上蓋内面との間にシール材が介在しているので、開封後の再封状態での密封性にも優れている容器蓋を得ることができる。また、請求項8の発明によれば、フルオープンの広口に形成できるから、開栓トルクが増大して容易に開封することができ、且つ内容物は液体飲料に限らず、果肉入り飲料、または固形物を充填する容器の蓋として好適である。また、請求項9及び請求項10に記載の蓋付き容器は、上記効果を有する蓋を装着しており、上記同様な効果を有する蓋付き容器を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を基に詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係る容器蓋の正面断面図であり、本実施形態の容器蓋1は、金属缶の胴部開口部に巻締して密封するタイプの容器蓋であり、蓋本体2と該蓋本体2に装着する上蓋3とから構成されている。蓋本体2は、その下端部に容器胴部に巻締するためのカール部4、該カール部の底部から立ち上がっている注出筒部5、該注出筒部の頂部に注出筒部と一体の天壁6とからなる。そして、注出筒部5に封鎖用のネジ部を形成する雄ネジ部7とその上方に注出口開口用係合部を形成する本体側係合部8、さらに該本体側係合部8と雄ネジ部7との間に易破断部であるスコア9が形成されている。本実施形態では、注出筒部5は雄ネジ部7の上方が段差面10を介して径小筒部11となっており、該径小筒部に前記本体側係合部8が環状の溝に形成されている。
一方、上蓋3は、天壁15とスカート壁16とを有し、スカート壁16には蓋本体の雄ネジ部7と螺合する雌ネジ部17と、蓋本体の本体側係合部8と係合する環状ビード状の上蓋側係合部18とを有している。注出口開口用係合部は、回転方向には自在であるが、上下方向に対しては抵抗を与えるものであり、図1に示すように本体側係合部8に嵌合係合し、上蓋がネジ作用により上方へ移動する際に上蓋側係合部18を介して蓋本体の径小筒部11に上方に引き上げる張力を与え、該上蓋側係止部と本体側係合部が一体に移動しない限り開封できないように構成されている。図1に示すような状態に上蓋3を蓋本体2に装着するには、製造段階で蓋本体2を注出筒部に段差面が形成されるように筒状シェルを絞り成形し、段差面にスコアを形成してから筒状の上蓋シェルを被せ、その状態で後加工により蓋本体シェルの内周面と上蓋シェルの外周面とからネジ成形ツールを押し当て雄ネジ部と雌ネジ部を一体に形成し、且つ同様にたとえば溝状の凹部を有するインナーロールと前記溝状の凹部に嵌合する外周面を有するアウターロールからなる工具によって一体に注出口開口用係合部を形成する。なお、蓋本体のカール部4は、シェルの状態の時に予め形成するか、上蓋の装着が完了した時点で形成するなどの任意の工程で形成することができる。以上のようにして、図1に示すような状態の容器蓋1を得ることができるが、ネジ形成及び係合部形成は必ずしも一体で行う必要はなく、それぞれ別工程としても良い。また、蓋本体の雄ネジ及び上蓋の雌ネジは1条ネジに限らず、多条ネジとしても良い。
このように形成された容器蓋1を通常の缶蓋と同様に内容物の充填が終了した缶体に巻締することによって、容器を密封することができる。容器を開封するには、上蓋3を開封方向(反時計方向)に回転することによって、ネジ作用により上蓋3が蓋本体2から上昇しようとするが、上蓋側係合部18と本体側係合部8が嵌合して係合しているので上昇を阻止され、蓋本体の雄ネジ部7と本体側係合部8間に張力が作用する。その張力に打ち勝って蓋を回転させると、スコア9が破断され、該スコアから上部の蓋本体部が上蓋と一体に上昇し、注出口が開口される。つまり、本発明では、上蓋3の回転のみでスコアが破断されて密封が解かれ容器の開口が可能である。スコア9の破断によって開口した開口部が注出口となる。該注出口は、図示のように蓋本体2の略全面積が開口するフルオープン蓋を形成する広口となる。従って、スコアの直径も大きくなり開口が容易となると共に、通常のコップと同様に内容物に果肉等の固形物が含まれている場合でも注出あるいは飲みやすくなり、かつ内容物の香り等を味わいながら飲むことができる。しかも本実施形態では、スコア9が段差面10の略水平面に形成されているので、スコアの破断が剪断方向となる為、破断力が低く、開口しやすいという特徴がある。スコア破断後は、スコアから上部に位置する蓋本体部分(径小部11)は本体側係合部8が上蓋3に係合した状態で上蓋と一体に移動する。また開封後再封するときには、その状態で上蓋3を蓋本体2にネジ締めすることによって容易に装着でき、容器を再封することができる。
以上のように、本実施形態の容器蓋は、再封可能な蓋でありながら、未開封状態では注出口部となる部分がスコアを介して一体となっているので、密封性能が非常に高いという利点がある。また、スコアを破断することにより開口するので、開口時にスコア破断の抵抗や音の有無により、開封が行われたか否かの確認ができ、タンパーエビデンス性も有している。さらに公知の手段ではあるが、上蓋スカート壁16にミシン目状の易破断部を設け、蓋本体注出筒部5に環状に設けたビードに係合させ、開封時にミシン目状易破断部を破断させるといったタンパーエビデンス性の付与も可能である。
図2は、上記缶蓋の蓋本体が容器本体と一体成形されている場合の蓋付き容器の実施形態を示している。本実施形態の蓋では蓋本体部が前記実施形態と相違して缶胴と一体成形されているが、蓋部のその他の構成は前記実施形態の蓋と同様であるので、同じ部分については同一符号を付し、主な相違点についてのみ説明する。本実施形態の蓋付き容器20は、缶体となる円筒カップを適宜絞りしごき成形等によりその底部に相当する部分に前記実施形態の蓋本体に相当する部分22を一体に形成し、且つ外部に上蓋23となる上蓋シェルを被せて一体に加工することにより、図2に示すようなキャップ付蓋24と胴部21が一体になった容器を得ることができる。該容器の場合、底部の開口部から内容物を充填後、底蓋25を巻締して密封している。本実施形態の容器20は、図2に示すように注出口が広口で頂部が平坦であるので、通常のいわゆるボトル缶の場合と比べて製造が容易であると共に、内容物の充填、密封等取り扱いも容易である。なお、本発明の容器は、この実施形態に限るものでなく、基本的形態として図1に示すような容器蓋の場合は該蓋を缶胴に巻締することによって、蓋付き密封容器を得ることができる。また、図1に示すような蓋において、注出筒下端部に巻締用のカール部を形成するのに代えて、下端を単に円筒状にストレートに形成して缶胴の開口端に接着又は溶接することによって一体化して缶体を形成し、該缶体の他端の開口部から内容物を充填して,底蓋を巻締できるようにして、蓋付き密封容器を得ることもできる。
以上の実施形態は、本発明の基本的な実施形態の蓋及び該蓋を装着した蓋付き密封容器を示したが、本発明の容器蓋は上記実施形態に限るものでなく、種々の設計変更が可能である。以下、その中の幾つかの実施形態を示すが、前記基本的な実施形態と同様な部分については同様な符号を付すのみで説明を省略し、変更した特徴的な部分のみを重点的に説明する。
図3は、本発明に係る他の実施形態の容器蓋を示し、本実施形態の容器蓋30の前記実施形態のものとの相違点は、蓋本体31において雄ネジ部7と本体側係合部8との間に段差面を形成せずに、スコア9を円筒面に形成したことにある。この実施形態の場合は、蓋本体31に段差面を形成してないので、その分蓋本体31及び上蓋32の成形が容易になるという利点がある。
図4は、本発明の他の実施形態に係る容器蓋を示している。本実施形態の容器蓋35の図1に示す実施形態のものとの相違点は、蓋本体36の段差面37に上方に突出する環状ビード38を形成し、スコア9を環状ビード38の頂部よりも低い位置の円筒面に形成したことにある。段差面に環状ビード38を設け、該環状ビードの頂部よりも低い位置にスコア9を形成することによって、開口後にスコアの破断縁が直接手に触れることを緩和し、かつ容器から直接飲料を飲む場合に破断縁が唇に当たることを緩和し、安全性を向上させる効果がある。
図5は、本発明の他の実施形態に係る容器蓋を示している。本実施形態の容器蓋40の図1に示す実施形態のものとの相違点は、上蓋41に蓋本体43の段差面10と合わせて雌ネジ部17と凸状の上蓋側係合部18との間に、蓋本体43の段差面10に当接する段差面42を形成したことにある。したがって、該段差面42がスコア(易破断部)を押さえる易破断部押さえとなり、容器に装着した状態で容器内圧が上昇した場合にスコア部が外側に膨んで破断することを防止し、耐圧性を向上させることができる。
図6は、本発明の容器蓋のさらに他の実施形態を示している。本実施形態の容器蓋45は、図1、図4及び図5の実施形態の容器蓋の利点を合わせて有するものに相当し、蓋本体46の段差面47の外周部に凸状の環状ビード48を形成すると共に段差面にスコア9を形成してある。一方、上蓋50には蓋本体46の段差面47と係合する段差面51を形成すると共に、その外周部に前記環状ビード48が入る十分な大きさを有する環状突出部52が形成してある。
従って、本実施形態の容器蓋45によれば、スコア9が略水平な段差面に形成されているから開口が容易であり、且つスコア9の上面を上蓋の段差面51で抑えているので耐圧性が向上し、しかも注出口の外周部に環状ビード48を形成しているので、開封後にスコアの破断縁が手や唇に当たることを緩和し、安全性が向上する。
図7は、本発明の容器蓋のさらに他の実施形態を示している。本実施形態の容器蓋60は、図6に示す実施形態の容器蓋50において、蓋本体61の環状ビード48と上蓋62の環状突出部52との隙間にシール材63を介在させ、開封後に再封した場合の密封性をより向上させたものである。シール材63の配置は、図示のように環状ビード48の上端部と上蓋62の環状突出部52の頂部内周面との間に設けるのが望ましいが、それに限るものではない。
図8は、本発明の容器蓋のさらに他の実施形態を示している。本実施形態の容器蓋65は、図1に示す実施形態において容器本体及び上蓋の天面開口用の係合部を形成する部分の形態をより開口が容易となるように変更したものに相当する。すなわち、本実施形態の容器蓋65においては、蓋本体66の本体側係合部67を上下方向に幅広に形成し、上蓋68の上蓋側係合部69を本体側係合部67の範囲で非軸対称に形成してある。本実施形態では上蓋側係合部69を次第に周方向に幅広になるように形成してある。それにより、開口に際して上蓋68を回した場合、上蓋側係合部69と本体側係合部67との係止面が全周にわたって一様に接触するのでなく、部分的に接触して係止面が次第に変化するので、係止面下方のスコアに応力集中が生じ、弱い力で部分的にスコアが破断した後、さらに上蓋68を回すに従って破断が進展し、最終的にスコア全周を破断させることができる為、開栓トルクの低減を図ることができる。
図9は、本発明の容器蓋のさらに他の実施形態を示している。本実施形態の容器蓋70は、図8に示す実施形態における上蓋側係合部と本体側係合部との軸方向非対称の関係を逆にしたものであり、本実施形態では蓋本体71の本体側係合部72を軸方向非対称に形成している。すなわち、幅広の本体側係合部72の上側係合壁(係止面)73を上蓋75が蓋本体71に装着されて密封状態にある状態から所定の回転角度まで次第に上昇するように所定範囲にわたって所定角度傾斜して形成し、カム面74となっている。一方、上蓋75の上蓋側係合部76は軸方向対称の環状凸状に形成され、カムフォロワーの役目を果たす。
図10は、本発明の容器蓋のさらに他の実施形態を示している。本実施形態の容器蓋80は、上蓋側係合部と本体側係合部をネジ状に形成したものである。その場合、開封に際してスコアを破断させるためには、スコア形成位置より下方部と上方位置間に異なる大きさの軸方向力を作用させねばならないので、注出口開口用ネジ部83のリードと封鎖用ネジ部84とのリードを異ならしめる必要がある。図10に示す実施形態では、開口用ネジ部83のリードを封鎖用ネジ部84のリードよりも小さく形成してある。したがって、開封に際して上蓋82を蓋本体81に対して開栓方向に回すと上蓋82は封鎖用ネジ部84のリードにより該リードに応じて上方に上昇するが開口用ネジ部83が噛み合っている部分はリードが小さいので、上蓋82の上昇に対して蓋本体81を上方に引き上げる力が作用し、スコア9に軸方向の荷重が作用してスコア9を破断させることができる。
また、図示の実施形態と逆に、注出口開口用ネジ部83のリードと封鎖用ネジ部84との関係を、注出口開口用ネジ部83を封鎖用ネジ部84より大きいリードで形成してもよい。その場合は、開口に際して上蓋を回すと封鎖用ネジ部84より注出口開口用ネジ部83が大きく進むので、結果的にスコア9には下方向きの押し込み力が作用することになり、同様にスコアを破断させて開口することができる。
図11は、本発明の容器蓋のさらに他の実施形態を示している。本実施形態の容器蓋90は、合成樹脂で形成した場合を示している。本実施形態では前記各実施形態の蓋本体に相当する部分が容器本体91と一体に成形され、それに上蓋92を装着してある。すなわち容器本体の注出口筒部93の上部に封鎖用の雄ネジ98を形成し、その上部に段差部99を介して径小筒部95を形成し、その上面が注出口筒部を密閉する天壁94となっている。段差部99には、易破断部となる環状のスコア97が形成され、且つ径小筒部95の外周面には本体側係合部96となる環状の係合溝が形成されている。一方、上蓋92は天壁100とスカート壁101を有し、スカート壁101の内周面に前記封鎖用の雄ネジ98に螺合する雌ネジ103が形成され、その上方がちょうど段差面99に載るように径小になってその径小筒面内周面に本体側係合部96に係合するように、環状の係合突起状の上蓋側係合部102が突出形成されている。
本実施形態の容器は、以上のように形成され、蓋本体即ち容器本体91と上蓋92は別々に成形し、成形後に上蓋92をネジ締めすることによって、上蓋92の上蓋側係合部102が弾性変形により本体側係合部96より上部の径小筒部95の周壁外面を通過して本体側係合部96の位置に達すると弾性により復帰して本体側係合部96に係合し、開栓方向の回転による上昇に抵抗を与える。その作用を確実にするため、上蓋側係合部102の下方は図示のようにテーパー面104とすると共に、その上面を平坦面にして、上方への移動に対して確実に本体側係合部96と係合するようにしている。したがって、その状態では容器本体の注出口は天壁94によって完全に密封されている。かつその状態で天壁94の上面は上蓋92によって覆われているので、容器本体の開口部には外部からの負荷が直接かからず、流通段階等でスコアが不用意に破断する事故を防ぐことができる。
この状態から、上蓋92を回すことにより、ネジ作用により上蓋92が容器本体91に対して上昇し、上蓋側係合部102と本体側係合部96の係合により、径小部が上方にひきあげられてスコア97に破断荷重が作用し、スコアが破断し、径小部が上蓋と一体に上昇して注出口を開口することができる。
以上、本発明の種々の実施形態を示したが、本発明はこれらの実施形態に限るものでなく、種々の設計変更が可能である。たとえば、上記各実施形態では、注出口開口用の係合部は、図10に示す実施形態を除き、径方向内側に突出して形成されているが、逆に径方向外側に突出するように形成することも可能である。また、それらの注出口開口用の係合部は、本体側係合部及び上蓋側係合部とも必ずしも環状に全周にわたって形成する必要はなく、一定範囲に渡って部分的に形成することも可能である。
本発明の容器蓋及び該蓋を採用した蓋付き密封容器は、密封性能が高く、開封動作が単純で開封性に優れ、また上蓋による再封性にも優れているので、通常の飲料から高密封性が要求される内容品用容器の蓋又は容器として好適である。また、フルオープンの広口に形成できるから、液体飲料に限らず、果肉入り飲料、または固形内容物用の再封性容器蓋及び容器として好適である。そして、本発明の容器蓋及び容器は、その材質は金属に限らず合成樹脂製のものにも適用可能である。
本発明の実施形態に係る容器蓋の正面断面図である。 本発明の実施形態に係る蓋付き密封容器の正面断面図である。 本発明の他の実施形態に係る容器蓋の正面断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る容器蓋の正面断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る容器蓋の正面断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る容器蓋の正面断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る容器蓋の正面断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る容器蓋の正面断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る容器蓋の正面断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る容器蓋の正面断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る容器蓋の正面断面図である。
符号の説明
1、30、35、40、45、60、65、70、80、90 容器蓋
2、31、36、42、46、61、66、71、81、91 蓋本体
3、23、32、39、41、50、62、68、75、92 上蓋
4 カール部 5、93 注出筒部
6、94 蓋本体天壁 7、98 雄ネジ部
8、67,72、96 本体側係合部 9、97 スコア
10,37、47、99 段差面 11、95 径小筒部
15、100 上蓋天壁 16 スカート壁
17、103 雌ネジ部
18,69、76、102 上蓋側係合部
20 蓋付き容器 38、48 環状ビード
63 シール材 74 カム面
83 開口用ネジ部 84 封鎖用ネジ部

Claims (10)

  1. 上蓋と、該上蓋を装着する注出筒部及び該注出筒部と一体の天壁を有する蓋本体からなり、前記上蓋には注出口開口用の上蓋側係合部と封鎖用の雌ネジ部を有し、前記蓋本体の注出筒部には前記上蓋と螺合する雄ネジ部と、前記上蓋側係合部と係合する本体側係合部と、前記雄ネジ部と前記本体側係合部との間に易破断部が形成されており、前記上蓋を回転することにより前記易破断部が破断し、前記蓋本体の注出口が開口することを特徴とする容器蓋。
  2. 前記蓋本体の注出筒部は、前記雄ネジ部の上方に段差面を介して径小の径小部を有し、該径小部に前記本体側係合部が形成され、前記段差面の略水平部に前記易破断部が形成されている請求項1に記載の容器蓋。
  3. 前記蓋本体の注出筒部は、前記雄ネジ部の上方に段差面を介して径小の径小部を有し、前記段差面に凸状の環状ビードが形成されている請求項1に記載の容器蓋。
  4. 前記本体側係合部及び/又は前記上蓋側係合部が、非軸対称に形成されている請求項1〜3何れかに記載の容器蓋。
  5. 前記本体側係合部及び前記上蓋側係合部が、封鎖用の前記雄ネジ及び前記雌ネジと異なるネジリードを有する係合ネジとして形成されている請求項1〜4何れかに記載の容器蓋。
  6. 前記上蓋に、前記蓋本体の前記段差面の略水平部に形成されている易破断部に当接する易破断部押さえが形成されている請求項2〜5いずれかに記載の容器蓋。
  7. 前記蓋本体の開口して注出口となる部分と、該注出口となる部分と面している上蓋内面との間にシール材が設けられている請求項1〜6何れかに記載の容器蓋。
  8. 前記注出口が該容器蓋を装着する容器胴部上方の略全面に渡って開口するフルオープンの容器蓋である請求項1〜7何れかに記載の容器蓋
  9. 請求項1〜8何れかに記載の容器蓋を有し、該容器蓋の前記蓋本体が容器本体の開口部に巻締、接着又は溶着されてなることを特徴とする蓋付き容器。
  10. 請求項1〜8何れかに記載の容器蓋を有し、該容器蓋の前記蓋本体が容器本体の胴部と一体成形されてなることを特徴とする蓋付き容器。
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