JP2014141240A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】回動リンク同士の干渉を抑えつつ収納状態をよりコンパクト化することが可能な車両用シートを提供する。
【解決手段】収納可能なシートSにおいて、シートSのシートクッション1に連結されシートクッション1を収納位置に移動させるために車体フロアに対して回動する内側リンク21、外側リンク22、及びガイドリンク23が備えられている。内側リンク21、外側リンク22、及びガイドリンク23は、シートSの幅方向において互いに異なる位置に配置されており、回動リンク同士の干渉が抑えられる。さらに、ガイドリンク23は、シートSの前後方向において内側リンク21及び外側リンク22とは異なる位置に配置されており、シートSをコンパクトに収納することが可能となる。
【選択図】図11

Description

本発明は、車両用シートに係り、特に、シートクッションに連結された回動リンクを回動させることで、シートクッション及びシートバックを車体フロアに形成された収納位置に収納可能な車両用シートに関する。
従来、シート本体を構成するシートクッション及びシートバックを車体フロアに形成された収納位置に収納可能な車両用シートは既に知られており、その中には、車両の後部座席に相当するシートであって、シート本体を後方に跳ね上げてシート後方に設けられた凹部に収納可能な車両用シートが存在する。
シート本体を収納する機構としては、シートクッションと車体フロアとの間を連結し、車体フロアに対して回動する回動リンクが知られている。この回動リンクの回転によって、シートクッション及びシートバックを収納位置に移動させることができる(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1に記載の車両用シートでは、図15に示すように、上記の回動リンク50がシートクッションの前側に2個、後側に2個備えられており、シート収納時にはこれらの回動リンク50が同期しながら車体フロアに対して回動する。
特許文献2に記載の自動車用シートは、シートクッションの前方部分に連結された脚部材と、シートクッションの後方部分に車体フロアに対して回動可能に連結されたリンク部材とを備えている。シート本体の収納操作時には、シートバックをシートクッション側に折り畳んだ上で、脚部材の下端に設けられたフック部材と、車体フロア側に固定されたコ字形状のストライカとの係合を解除し、リンク部材を車体フロアに対してシート後方側へ回転させることで、シート本体を収納凹部に収納可能な構成となっている。
また、シートが収納状態にあるときに、脚部材に別途設けられたフック部材が、収納位置に別途固定されたストライカに係合する構成となっている。
特許第4019456号公報 特許第3979460号公報
ここで、特許文献1のような収納可能な車両用シートでは、通常、上記の回動リンク50が複数設けられるが、当然ながら、これらの回動リンク50は、回動時に互いに干渉しないような位置に配置される必要がある。一方で、車両用シートの収納についてはよりコンパクトに収納できることが望ましい。ただし、複数の回動リンク50の配置レイアウト次第ではより広い設置スペースを確保しなければならなくなり、収納状態での車両用シートのコンパクト化を実現することが困難となる。
また、複数の回動リンク50を配置する際には、バランスを考慮する必要があり、例えば、車両用シートの幅方向一端側と他端側との間で回動リンク50による支持剛性が均衡していることが望ましい。
また、複数の回動リンク50の配置位置については、収納状態での車両シートのコンパクト化を図りつつも、配置の自由度が確保され、さらにまた、回動リンク50同士の干渉若しくは回動リンク50と他の部材との間の干渉を抑制するような位置に設定する必要がある。
ところで、特許文献2のように、シート本体を収納位置に収納可能なシートでは、シート本体を前後方向に移動させて、着座可能状態と収納状態との間で切り替える構成からなり、脚部材に設けられたフック部材をストライカに対して前後方向に引っ掛けて係合させたり、離脱させたりする構成となっている。
しかしながら、上記構成では、シートを収納状態から着座可能状態に復帰させるために脚部材をストライカに再係合させるとき、脚部材が前後方向に振れてしまうことで、フック部材をストライカに引っ掛けることが困難であった。
そのため、シンプルな構造で、脚部材をストライカに係合させる操作性を向上させた車両用シートが望まれていた。
また、特許文献2のシートでは、シート本体を収納したときに、脚部材に別途設けられた係合フックが、収納フロア上のストライカに係合する構成となっており、シート収納時の安定性が向上するものの、シンプルな構造でシート収納時の安定性を一層向上させた車両用シートが望まれていた。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、回動リンク同士の干渉を抑えつつ収納状態をよりコンパクト化することが可能な車両用シートを提供することである。
また、本発明の他の目的は、回動リンクによる支持剛性が均衡するように複数の回動リンクをバランスよく配置した車両用シートを提供することである。
また、本発明の他の目的は、収納状態での車両シートのコンパクト化を図りつつも、回動リンクの配置の自由度を確保し、回動リンク同士の干渉及び回動リンクと他の部材との間の干渉を抑制することが可能な車両用シートを提供することである。
また、本発明の他の目的は、シンプルな構造で、着座可能状態と収納状態の間で切り替え操作が容易な車両用シートを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、シンプルな構造でシート収納時の安定性を向上させた車両用シートを提供することにある。
前記課題は、本発明の車両用シートによれば、車体フロアに形成された収納位置に収納可能な車両用シートであって、該車両用シートが備えるシートクッションに連結され、該シートクッションを前記収納位置に移動させるために前記車体フロアに対して回動する第1リンク、第2リンク及び第3リンクを備え、前記車両用シートの幅方向において、前記第1リンク、前記第2リンク及び前記第3リンクは、互いに異なる位置に配置され、かつ、前記第3リンクは、前記車両用シートの前後方向において前記第1リンク及び前記第2リンクとは異なる位置に配置されていることにより解決される。
上記の車両用シートでは、第1リンク、第2リンク及び第3リンクが車両用シートの幅方向において互いに異なる位置に配置されているので、回動リンク同士の干渉が抑制される。また、上記の車両用シートでは、第3リンクは、車両用シートの前後方向において第1リンク及び第2リンクとは異なる位置に配置されている。このように一つの回動リンクの配置位置を残り二つの回動リンクの配置位置とずらすことにより、車内スペースを有効に活用して回動リンクを配置できるので、収納状態の車両用シートをよりコンパクト化することが可能となる。
また、上記の車両用シートにおいて、前記幅方向において前記第1リンク及び前記第2リンクのうち、該第2リンクにより近い位置に前記第3リンクが配置されており、前記第1リンクは、前記前後方向における長さ、前記幅方向における長さ及び断面2次モーメントの少なくとも一つ以上において前記第2リンクよりも大きくなっていると、好適である。
以上の構成では、よりサイズの大きい第1リンク、及び、よりサイズの小さい第2リンクのうち、第2リンクに近くなるように第3リンクを配置することで、回動リンクによる支持剛性が均衡するように複数の回動リンクをバランスよく配置することが可能となる。
また、上記の車両用シートにおいて、前記第1リンクの配置位置は、前記第2リンクの配置位置よりも前記幅方向において前記車両用シートの中央に近い位置であると、より好適である。
第1リンクは、前述したように、第2リンクと比較して大きいため、第1リンクを車両用シートの端側に配置すると、車両用シートの脇に位置する機器(例えば、隣り合う車両用シート)と干渉し易くなる。これに対して、第1リンクを車両用シートの中央により近い位置に配置すれば、第1リンクと車両用シートの脇に位置する機器との干渉を抑制することが可能となる。
また、上記の車両用シートにおいて、前記第1リンクと前記第2リンクとの間を連結する連結部が設けられていると、好適である。かかる構成であれば、第2リンクの剛性が向上する。
さらに、上記の車両用シートにおいて、前記連結部は、前記第2リンクの一部分であると、より好適である。かかる構成であれば、部品数を増加させることなく第1リンクと第2リンクとの間を連結することが可能となる。
さらにまた、上記の車両用シートにおいて、前記連結部は、前記第1リンク及び前記第2リンクの各々の延出方向一端側の部分同士を連結する第1連結部と、前記第1リンク及び前記第2リンクの各々の延出方向他端側の部分同士を連結する第2連結部とを備えると、より一層好適である。かかる構成であれば、第2リンクの剛性が更に向上する。
また、上記の車両用シートにおいて、前記第1リンクは、前記幅方向において前記シートクッションの一端側に配置され、前記第2リンクは、前記幅方向において前記シートクッションの他端側に配置され、前記第3リンクの配置位置は、前記第1リンク及び前記第2リンクの各々の配置位置よりも前記幅方向において前記車両用シートが搭載される車両の側壁に近い位置であると、尚一層好適である。
以上の構成のように、第3リンクを第1リンクや第2リンクも車両の側壁側(すなわち、外側)に配置するので、第1リンクや第2リンクに拘束されることなく第3リンクの配置位置を自由に決定することが可能となる。また、第1リンクと第2リンクとの間に連結部が備えられている構成において第3リンクが両リンク間に配置されると、第3リンクが連結部と干渉してしまう可能性がある。これに対して、第3リンクを第1リンクや第2リンクも車両の側壁側に配置すれば第3リンクと連結部との干渉を抑制することが可能となる。
また、上記の車両用シートにおいて、前記第3リンクは、前記シートクッションが所定の軌道に沿って前記収納位置に移動するように前記シートクッションをガイドするガイドリンクであり、前記前後方向において前記ガイドリンクと並ぶ位置に、前記シートクッションを付勢しながら前記ガイドリンクとともに前記車体フロアに対して回動する付勢部材が設けられていると、好適である。
以上の構成であれば、シートクッションがガイドリンクにガイドされながら収納位置に向かう際、ガイドリンクとともに回動する付勢部材からシートクッションに付勢力が作用する。これにより、ガイドリンクは、付勢部材の付勢力にアシストされながらシートクッションを収納位置にスムーズに移動させることが可能となる。
また、上記の車両用シートにおいて、前記車体フロアと前記シートクッションとの間に配置されて前記シートクッションを支持する支持部材を備え、該支持部材は、回動自在な状態で前記シートクッションに連結されており前記車両用シートの収納時に折り畳まれるように回動し、前記幅方向において前記第1リンク及び前記第2リンクの間に位置すると、好適である。
以上の構成であれば、支持部材が車両用シートの幅方向において第1リンク及び第2リンクの間に位置するので、支持部材と各回動リンクとの干渉を抑制することが可能となる。
また、上記の車両用シートにおいて、前記幅方向に沿って2つの前記車両用シートが並んだ状態で設けられている場合に、前記第1リンク、前記第2リンク、前記第3リンク及び前記支持部材は、前記車両用シート別に備えられ、2つの前記車両用シートのうち、少なくとも一方の前記車両用シートは、前記幅方向において前記第1リンクと前記第2リンクとの間に位置する前記支持部材と、前記車両用シート別の前記第1リンク同士の間に位置する前記支持部材とを備えると、より好適である。
以上の構成であれば、少なくとも一方の車両用シートが第1リンクと第2リンクとの間に位置する支持部材の他に、車両用シート別の第1リンク同士の間に位置する支持部材を備えるので、車両用シートの支持状態をより安定化する。さらに、車両用シート別の第1リンク同士の間に位置する支持部材については、第1リンクとの干渉が抑制される位置に配置されているので、各車両用シートを個別に収納させる際の支障となり難くなる。
本発明の請求項1に記載の車両用シートによれば、回動リンク同士の干渉を抑えつつ、収納状態の車両用シートをよりコンパクト化することが可能となる。
本発明の請求項2に記載の車両用シートによれば、回動リンクによる支持剛性が均衡するように複数の回動リンクをバランスよく配置することが可能となる。
本発明の請求項3に記載の車両用シートによれば、第1リンクと車両用シートの脇に位置する機器との干渉を抑制することが可能となる。
本発明の請求項4に記載の車両用シートによれば、第2リンクの剛性が向上する。
本発明の請求項5に記載の車両用シートによれば、部品数を増加させることなく第1リンクと第2リンクとの間を連結することが可能となる。
本発明の請求項6に記載の車両用シートによれば、第2リンクの剛性が更に向上する。
本発明の請求項7に記載の車両用シートによれば、第3リンクの配置位置の自由度が向上するとともに、第1リンクと第2リンクとの間を連結する連結部と第3リンクとの干渉を抑制することが可能となる。
本発明の請求項8に記載の車両用シートによれば、ガイドリンクが付勢部材の付勢力にアシストされてシートクッションを収納位置にスムーズに移動させることが可能となる。
本発明の請求項9に記載の車両用シートによれば、支持部材と各回動リンクとの干渉を抑制することが可能となる。
本発明の請求項10に記載の車両用シートによれば、車両用シートの支持状態をより安定化するとともに、車両用シート別の第1リンク同士の間に位置する支持部材については、第1リンクとの干渉が抑制され、各車両用シートを個別に収納させる際の支障となり難くなる。
本発明の車両用シートの外観図である。 本発明の車両用シートを収納する様子を示す図である(その1)。 本発明の車両用シートを収納する様子を示す図である(その2)。 本発明の車両用シートを収納する様子を示す図である(その3)。 本発明の車両用シートを収納する様子を示す図である(その4)。 シート収納機構の動きを説明するための模式図である(その1)。 シート収納機構の動きを説明するための模式図である(その2)。 シート収納機構の動きを説明するための模式図である(その3)。 本発明の車両用シートの内部機構を後方から見たときの図である。 シート収納機構の斜視図である。 シート収納機構の側面図である。 シート収納機構の背面図である。 各回動リンクの模式断面図である。 シート収納機構の変形例を示す図であり、図12と対応する図である。 従来の車両用シートの構成を示す側面図である。 本発明に係る車両用シートの概略斜視図である。 車両用シートの骨格となるシートフレームの概略側面図である。 シートフレームの概略斜視図である。 第1ロック装置がロックした状態を示す説明図である。 第1ロック装置がロック解除し、ロック不能となった状態を示す説明図である。 第1ロック装置がロック可能となった状態を示す説明図である。 第1ロック装置が再ロックした状態を示す説明図である。 ストライカの概略平面図である。 (a)は、第2ロック装置がロック可能な係合可能位置を示す説明図であり、(b)は、第2ロック装置がロック不能な係合不能位置を示す説明図である。 車両用シートの概略側面図であり、着座可能状態から収納状態へ移動する動作を説明する図である(その1)。 着座可能状態から収納状態へ移動する動作を説明する図である(その2)。 収納状態から着座可能状態に復帰する動作を説明する図である(その1)。 収納状態から着座可能状態に復帰する動作を説明する図である(その2)。
<<本発明の一実施形態に係る車両用シートの概略構成>>
以下、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)に係る車両用シートについて図面を参照しながら説明する。
なお、以下の説明において、前後方向とは、車両の前後方向(全長方向)を意味し、車両用シートの前後方向に相当する。また、幅方向とは、車両の左右方向(横幅方向)を意味し、車両用シートの幅方向に相当する。
また、以下に説明する各部材の位置や姿勢等については、特に断る場合を除き、車両用シートが使用状態、すなわち、着座状態にあるときの位置や姿勢等であることとする。
本実施形態に係る車両用シート(以下、単にシート)Sは、車両の後部座席を構成するものであり、本実施形態では図1に示すように幅方向において2つ並んで配置されている。幅方向に2つ並んだシートSについては、その横幅(幅方向における長さ)が異なっており、本実施形態では横幅の比が約4:6に設定されている。ただし、これに限定されるものではなく、横幅の比は任意に設定可能であり、例えば5:5であってもよい。
幅方向に2つ並んだシートSは、それぞれ着座部S1を備え、着座部S1は、乗員が着座するシートクッション1、乗員を背側から支えるシートバック2及び乗員の頭部を支えるヘッドレスト3からなる。また、図2等に示すように、各シートSの後方には車体フロアTに形成された凹型の収納スペースT1が設けられている。この収納スペースT1の内部が収納位置に相当し、各シートSは、収納スペースT1に収納可能となるように構成されている。
シートSの収納動作について概説すると、シートSが収納前の状態、すなわち、図2に図示の着座可能状態にあるときに乗員が不図示の操作ストラップを引っ張ると、シートバック2が前傾して着座部S1が折り畳まれるようになる。その後、折り畳まれた着座部S1は、図3及び4に示すように後方に沈み込む方向へ移動する。そして、最終的には、図5に示すように収納スペースT1内にシートS全体が格納される。
そして、シートSは、上記の収納動作を実現するために着座部S1の下部にシート収納機構4を備えている。このシート収納機構4は、着座部S1を収納スペースT1内に向けて移動させるための機構であり、図2等に図示のフットリンク10及び回動リンク20を主たる構成要素として備えている。
フットリンク10は、支持部材に相当し、車体フロアTとシートクッション1との間に配置され、シートクッション1を含む着座部S1を支持する。このフットリンク10は、図12等に図示のロック機構10bを下端部に備えており、車体フロアT上に取り付けられた図10等に図示のストライカT2に係合する。フットリンク10がストライカT2に係合していることにより、着座部S1が着座可能位置に位置した状態でロックされる。反対に、フットリンク10とストライカT2との係合状態が解除されると、着座部S1を含むシートS全体は、移動自在となり、収納スペースT1内に向かって移動することが可能となる。
フットリンク10とストライカT2との係合状態は、不図示のロック解除機構により解除され、当該ロック解除機構は、着座部S1が所定の姿勢となったとき、より具体的にはシートバック2が前傾して所定位置に至ったときに作動する。
なお、フットリンク10の構成については後に詳述する。
回動リンク20は、長尺状の部材であり、その延出方向一端部(上端部)がシートクッション1、より具体的にはシートクッション1の骨格をなす図9等に図示のシートクッションフレーム1aに連結している。また、回動リンク20の延出方向他端部(下端部)は、車体フロアTに対して回動自在に軸支されている。そして、フットリンク10とストライカT2との係合状態が解除された状態において、回動リンク20が後傾するように回動すると、着座部S1が収納スペースT1内に向かって移動するようになる。すなわち、回動リンク20は、着座可能位置と収納位置との間で着座部S1を移動させるために車体フロアTに対して回動する。
なお、回動リンク20の構成については後に詳述する。
以下、シート収納機構4の動作例について図6〜8を参照しながら概説する。なお、図6〜8では、シート収納機構4及び着座部S1の各部を一直線で模式的に示している。また、図6乃至8の各図中、黒塗りの円は、回動中心を示している。
先ず、シートSが着座可能状態にあるときに乗員が不図示の操作ストラップを引っ張ると、前述したように、シートバック2が前傾する。すなわち、シートバック2がシートクッション1に対して図6中、記号d1にて示される方向に回動する。
そして、シートバック2とシートクッション1とがなす角度(図6中、記号αにて示される角度)が所定角度まで小さくなると、これに連動する形で不図示のロック解除機構が作動し、車体フロアT上に取り付けられたストライカT2とフットリンク10との係合状態が解除される。このとき、図7に示すように、シートクッション1の前端部が後述のピストンダンパ24の付勢力により幾分上方に持ち上がるようになる。
また、ストライカT2とフットリンク10との係合状態が解除されると、前述したように、着座部S1が移動自在となり、かかる状態で回動リンク20が後傾すると、折り畳まれた状態の着座部S1が収納スペースT1に向かって移動するようになる。すなわち、回動リンク20が車体フロアTに対して図7中、記号d2にて示される方向に回動すると、着座部S1が後方に廻り込みながら下降する。
また、着座部S1自体は、回動リンク20に対して記号d3にて示す方向に回動することが可能である。これにより、着座部S1は、後方に廻り込みながら下降する際、同時に、シートクッション1と回動リンク20とがなす角度(図7中、記号βにて示される角度)が小さくなるように回動する。
さらに、回動リンク20とフットリンク10は、図10や図11等に図示した中継部材25によって連結されている。この中継部材25が回動リンク20とフットリンク10との間に介在していることにより、回動リンク20の回動がフットリンク10に伝達されるようになる。この結果、フットリンク10は、回動リンク20が後傾すると、折り畳まれるように回動するようになる。すなわち、フットリンク10は、回動リンク20の後傾動作に連動して図7中、記号d4にて示される方向に回動し、当該回動動作が進むにつれてフットリンク10とシートクッション1とがなす角度(図7中、記号γにて示される角度)が小さくなる。
そして、最終的に回動リンク20が所定の位置(具体的には、図8に図示した回動リンク20の位置)に到達するまで後傾した時点で、折り畳まれた状態の着座部S1及びフットリンク10が回動リンク20とともに収納スペースT1内に収納されるようになる。このとき、フットリンク10及び回動リンク20は、幅方向においてシートクッション1(より具体的にはシートクッションフレーム1a)の内側に収まった状態となっている。
<シート収納機構の構成について>
次に、前述したシート収納機構4の構成について図9乃至13を参照しながら詳しく説明する。
シート収納機構4は、図9に示すように、後部座席を構成し横幅の異なる2つのシートSのそれぞれに対して個別に設けられている。ここで、横幅が短いシートSに設けられたシート収納機構4と横幅が長いシートSに設けられたシート収納機構4とでは、フットリンク10の個数が異なる等、若干の相違があるものの、基本的な構成については両機構間で同様である。したがって、以下では、横幅が短いシートSのシート収納機構4の構成のみを説明することとする。
シート収納機構4は、図9乃至12に示すように、フットリンク10を備えるとともに、回動リンク20を3つ備えている。より具体的に説明すると、シート収納機構4は、3つの回動リンク20として、内側リンク21、外側リンク22及びガイドリンク23を備えている。また、シート収納機構4は、図10及び11に示すように、付勢部材としてのピストンダンパ24を備えている。
フットリンク10は、板状の鋼材からなり、その両端を折り曲げることによりフランジ部10aを形成して剛性を確保している。フットリンク10は、図12に示すようにロック機構10bを下端部に備えており、車体フロアTに取り付けられたストライカT2に係合する。また、フットリンク10は、回動自在な状態でシートクッション1に連結されている。
より具体的に説明すると、図11に示すように、シートクッション1(厳密には、シートクッションフレーム1a)の前端部にはフットリンク用回動軸10cを固定するための固定ブラケット1bが溶接にて取り付けられている。この固定ブラケット1bに固定されたフットリンク用回動軸10cにフットリンク10の上端部が支持されている。これにより、フットリンク10は、起立位置(図6に図示したフットリンク10の位置)と折り畳み位置(図8に図示したフットリンク10の位置)との間を往来することが可能である。
なお、フットリンク用回動軸10cには不図示のコイルばねが介装されており、当該コイルばねの一端は、フットリンク10の後面に締結され、当該コイルばねの他端は、シートクッションフレーム1aに締結されている。これにより、フットリンク10は、起立位置に向かうようにコイルばねによって付勢される。
一方、フットリンク10には前述した中継部材25の一端部が取り付けられており、回動リンク20(より具体体には、内側リンク21または外側リンク22)から駆動力が伝達されるようになっている。具体的に説明すると、回動リンク20が後傾する向きに回動すると、当該回動動作を利用して中継部材25がフットリンク10の上端部、厳密にはフットリンク用回動軸10cよりも上方に位置する部分を前方に押圧する。これにより、フットリンク10は、上記のコイルばねの付勢力に抗して折り畳まれるように回動するようになる。
なお、図9に示すように、横幅が小さいシートSには、略幅方向中央部分にフットリンク10が1個取り付けられているのに対し、幅方向が大きいシートSには、幅方向外側及び内側にそれぞれ1個ずつ、計2個のフットリンク10が取り付けられている。
内側リンク21は、第1リンクに相当し、シートSが使用状態にある際には着座部S1を支持し、シートSの収納時には着座部S1を収納スペースT1内に移動させる。外側リンク22は、第2リンクに相当し、シートSの収納時には内側リンク21と協働して着座部S1を収納スペースT1内に移動させる。ここで、内側リンク21は、幅方向において内側に位置し、外側リンク22は、幅方向において外側に位置している。なお、幅方向の外側とは、シートSが搭載される車両の側壁(厳密には、シートSから見てより近くに位置する側壁)に近い側のことであり、幅方向の内側とは、車両の側壁から離れている側、より具体的には、隣り合うシートSに近い側のことである。
ガイドリンク23は、第3リンクに相当し、シートSの収納時にシートクッション1が所定の軌道に沿って収納スペースT1に移動するようにシートクッション1をガイドする。
内側リンク21、外側リンク22及びガイドリンク23は、いずれもシートクッション1(厳密には、シートクッションフレーム1a)の後端部に連結されており、車体フロアTに対して回動自在に支持されている。
より具体的に説明すると、車体フロアT(厳密には、収納スペースT1の前側壁面)に取り付けブラケットT3が取り付けられており、取り付けブラケットT3上には、図10乃至12に図示した軸固定具26a、26bが溶接にて取り付けてられている。
そして、一方の軸固定具26aには内側リンク用回動軸21aが固定されており、内側リンク21の下端部が内側リンク用回動軸21aに支持されている。また、他方の軸固定具26bには外側リンク用回動軸22a及びガイドリンク用回動軸23aが固定されており、外側リンク22の下端部が外側リンク用回動軸22aに支持され、ガイドリンク23の下端部がガイドリンク用回動軸23aに支持されている。
以上のように内側リンク21、外側リンク22及びガイドリンク23の各々は、対応する回動軸21a、22a、23aを中心にして前傾又は後傾するように回動する。
なお、内側リンク用回動軸21aと外側リンク用回動軸22aとの位置関係については、各回動軸21a、22aの軸中心が前後方向及び上下方向において一致するように設計されている。一方、外側リンク用回動軸22aとガイドリンク用回動軸23aとの位置関係については、図11に示すように、外側リンク用回動軸22aの軸中心がガイドリンク用回動軸23aの軸中心よりも前方かつ上方に位置するように設計されている。
また、内側リンク21、外側リンク22及びガイドリンク23の各々は、シートクッション1に対して回動自在な状態でシートクッション1に連結されている。より具体的に説明すると、図10乃至12に示すように、シートクッション1(厳密には、シートクッションフレーム1a)の後端部には連結軸21b、22b、23bを固定するための固定ブラケット1c、1dが取り付けられている。
一方の固定ブラケット1cには、内側リンク21の上端部を回動自在に支持する連結軸21bが固定される。他方の固定ブラケット1dには、外側リンク22の上端部を回動自在に支持する連結軸22b、及び、ガイドリンク23の上端部を回動自在に支持する連結軸23bが固定される。
以上のように内側リンク21、外側リンク22及びガイドリンク23の各々は、その上端部が連結軸21b、22b、23bに支持されることにより、シートクッション1に対して相対的に回動することが可能である。換言すると、シートクッション1は、内側リンク21、外側リンク22及びガイドリンク23に対して相対的に回動可能となっている。
次に、内側リンク21、外側リンク22及びガイドリンク23の各々の構造について説明する。
内側リンク21は、略角筒状の鋼材からなり、より詳しく説明すると略U字状に折り曲げられた2つの鋼板を組み合わせて筒状にしたものである。すなわち、内側リンク21の断面(延出方向と交差する断面)は、閉断面となっている。一方で、内側リンク21の延出方向両端部には舌状突起が形成されており、一方(下側)の舌状突起には内側リンク用回動軸21aが取り付けられ、他方(上側)の舌状突起には連結軸21bが取り付けられている。
さらにまた、内側リンク21の前側壁には、図10や11に図示のロック機構21cが取り付けられている。このロック機構21cは、フットリンク10に設けられたロック機構10bと同様、着座部S1を着座可能位置に位置した状態でロックするためのものである。具体的に説明すると、ロック機構21cは、着座部S1を着座可能位置でロックするために、車体フロアTのうち、収納スペースT1の前壁面に取り付けられた図11に示すストライカT4に係合する。なお、ロック機構21cとストライカT4との係合状態は、フットリンク10に設けられたロック機構10bとストライカT2との係合状態が解除されるタイミングで解除される。以上のように、内側リンク21の前側壁にロック機構21cが取り付けられているので、その分、内側リンク21の剛性がより高くなっている。
外側リンク22は、円筒の金属パイプを略L字状に折り曲げてなり、長尺部分22gが内側リンク21に沿うように設けられている。一方、L字状の外側リンク22のうち、短尺部分22hは、内側リンク21に向かって延出している。そして、当該短尺部分22hは、内側リンク21の延出方向一端部(下端部)に溶接にて接合されている。このように内側リンク21と外側リンク22との間には、両リンク21、22の間を連結する連結部が設けられ、当該連結部は、外側リンク22の一部分、より具体的には外側リンク22の短尺部分22hにより構成されている。以上のように内側リンク21と外側リンク22との間が連結することにより、外側リンク22の剛性が向上する。さらに、外側リンク22の短尺部分22hを連結部として用いているので、部品数を増加させることなく内側リンク21と外側リンク22との間を連結することが可能となる。
なお、外側リンク22は、図12に示すように、その屈曲している部分に溶接された延出ブラケット22iを備えている。この延出ブラケット22iは、下方に向かって延出しており、その先端部(下端部)に外側リンク用回動軸22aが取り付けられる。
ガイドリンク23は、アングル型の鋼板からなり、内側リンク21及び外側リンク22の長尺部分22gに沿うように設けられている。このガイドリンク23は、内側リンク21や外側リンク22に比して剛性が低く、着座部S1を支持し搬送するのに十分な強度を備えない。したがって、前述したように、ガイドリンク23は、シートSの収納時に着座部S1が正しい軌跡で収納スペースT1に向かうようにガイドする機能のみを有することになる。
そして、本実施形態では、内側リンク21のサイズ(太さ)が外側リンク22及びガイドリンク23のサイズ(太さ)に比べて大きくなっている。より詳しく説明すると、図13に示すように、内側リンク21は、中抜き四角状の断面を有し、外側リンク22は、中抜き円状の断面を有し、ガイドリンク23は、略L字状の断面を有する。ここで、各回動リンク20の断面とは、各回動リンク20本体(回動軸により支持されている端部とは異なる部分)の断面を意味する。そして、本実施形態では、図13に示すように、内側リンク21は、前後方向における長さ、幅方向における長さ及び断面2次モーメントのいずれにおいても外側リンク22及びガイドリンク23よりも大きくなっている。
ピストンダンパ24は、その延出方向の外側に向かって付勢力を付与する付勢部材であり、本実施形態では、シートSが使用状態にあるときに着座部S1のうち、シートクッション1を上方に付勢する。このピストンダンパ24が設けられていることにより、着座者の荷重が掛かったとしてもシートクッション1が所定位置で良好に保持することが可能となる。かかる性能を発揮するため、ピストンダンパ24の上端部は、シートクッションフレーム1aの側壁に固定されている。
また、ピストンダンパ24は、シートSの収納時、回動リンク20(つまり、内側リンク21、外側リンク22及びガイドリンク23)の回動方向と同じ方向に回動し、回動リンク20とともに後傾する。すなわち、ピストンダンパ24は、シートクッション1を付勢しながら回動リンク20とともに車体フロアTに対して回動する。このため、ピストンダンパ24は、その下端部が不図示の回動軸に支持されている。なお、当該回動軸は、外側リンク用回動軸22a及びガイドリンク用回動軸23aが固定された軸固定具26bに固定されている。
さらに、シートSが収納スペースT1に完全に収納された状態において、ピストンダンパ24は、水平姿勢よりもやや傾いた姿勢にあり、より詳しくは、シートクッションフレーム1aの側壁に固定されている側の端部が回動軸よりも下方に位置した姿勢となる。かかる姿勢にあるピストンダンパ24は、シートクッションフレーム1aを下方に付勢するようになる。これにより、シートSが収納スペースT1に完全に収納された状態において、シートクッション1は、ピストンダンパ24により下方に付勢されているため収納状態を良好に維持することが可能となる。
また、シートSを収納スペースT1に収納されている状態から起立させて使用状態に戻すときにピストンダンパ24による付勢力が上向きに作用すると、シートSが急に跳ね上がって操作者(乗員)に衝突してしまう虞がある。これに対して、本実施形態では、上述したようにシートSが収納状態にあるときにピストンダンパ24の付勢力が下向きに作用するので、シートSと乗員との衝突を抑制することが可能となる。
ところで、発明が解決しようとする課題の項で説明したように、シートクッション1を含む着座部S1を収納位置に移動させるための機構として複数の回動リンク20を設ける場合には、これらの回動リンク20の配置位置については、互いに干渉しないような位置であるとともに、収納状態でのシートSのコンパクト化を図ることが可能な位置である必要がある。
回動リンク20の配置位置については、また、シートSの幅方向一端側と他端側との間で回動リンク20による支持剛性が均衡するように各回動リンク20をバランスよく配置する必要がある。
回動リンク20の配置については、また、自由度を確保しつつ、回動リンク20同士の干渉若しくは回動リンク20と他の部材と間の干渉を抑制できる位置である必要がある。
そこで、本実施形態では、上述した3つの回動リンク20の配置位置が上記要求を満たすように設計されている。
具体的に説明すると、本実施形態に係る回動リンク20の配置は、図9及び図12に示すようにシートSの幅方向中央から見て非対称になっている。より具体的に説明すると、3つの回動リンク20は、幅方向において互いに異なる位置に配置されており、幅方向の外側から内側に向かってガイドリンク23、外側リンク22、内側リンク21の順で配置されている。以上のように各回動リンク20が幅方向において互いに異なる位置に配置されていることにより、回動リンク20同士の干渉を抑制することが可能となる。
特に本実施形態では、サイズ(太さ)が最も大きい回動リンク20(すなわち、内側リンク21)を幅方向内側に配置し、それ以外の回動リンク(すなわち、外側リンク22及びガイドリンク23)を幅方向外側に配置している。換言すると、幅方向において内側リンク21及び外側リンク22のうち、外側リンク22により近い位置にガイドリンク23が配置されている。これにより、幅方向の外側及び内側の一方に回動リンク20が偏って配置されるのを抑制することが可能となる。分かり易く説明すると、本実施形態では、よりサイズの大きい内側リンク21、及び、よりサイズの小さい外側リンク22のうち、外側リンク22に近くなるようにガイドリンク23が配置されている。これにより、3つの回動リンク20がバランスよく配置され、この結果、シートSの幅方向において回動リンク20による支持剛性が均衡するようになる。
なお、本実施形態では2つのシートSが幅方向に並んで設置されている構成であるので、シートSの幅方向内側では幅方向外側に比べて回動リンク20の設置スペースが制限されてしまう。このため、シートSの幅方向内側に配置される回動リンク20については、設置数を少なくし、その分、回動リンク20の剛性を高くする必要がある。かかる理由から、本実施形態では、シートSの幅方向外側については2個の回動リンク20(すなわち、外側リンク22及びガイドリンク23)を配置しているのに対して、シートSの幅方向内側についてはサイズが最も大きい回動リンク20(すなわち、内側リンク21)を1個だけ配置することとしている。
また、本実施形態では、図9及び図12に示すように、内側リンク21の配置位置が外側リンク22の配置位置よりもシートSの幅方向中央に近い位置となっている。これにより、内側リンク21の回動に支障が及ぶのを抑制することが可能となる。より詳しく説明すると、3つの回動リンク20の中で内側リンク21のサイズが最も大きく、かかる内側リンク21をシートSの端側に配置すると、シートSの脇位置にある機器(具体的には、隣のシートS)と内側リンク21とが互いに干渉する可能性がある。このため、内側リンク21をシートSの幅方向中央に寄せることにより、内側リンク21と隣のシートSとの干渉を抑制することが可能となる。
さらにまた、本実施形態では、内側リンク21及び外側リンク22は、幅方向において上述のフットリンク10を挟む位置に配置されている。換言すると、フットリンク10は、幅方向において内側リンク21及び外側リンク22の間に位置している。これにより、シートSの収納時、フットリンク10が折り畳まれるように回動する際、フットリンク10が内側リンク21及び外側リンク22と干渉してしまうのを抑制することが可能となる。
なお、本実施形態では、前述したように、横幅が長いシートSに2つのフットリンク10が取り付けられている。そして、図9に示すように、2つのフットリンク10のうち、一方(幅方向外側)のフットリンク10が内側リンク21及び外側リンク22の間にある。他方(幅方向内側)のフットリンク10については、横幅が短いシートSが備える内側リンク21と、横幅が長いシートSが備える内側リンク21との間に配置されている。このように横幅が長いシートSには2つのフットリンク10が取り付けられているので、当該シートSの支持状態をより安定化させることが可能となる。さらに、シートS別の内側リンク21同士の間に位置するフットリンク10については、内側リンク21との干渉が抑制される位置に配置されているので、各シートSを個別に収納させる際の支障となり難くなる。
そして、本実施形態では、ガイドリンク23がシートSの前後方向において内側リンク21及び外側リンク22とは異なる位置に配置されている。具体的に説明すると、内側リンク21及び外側リンク22は、前後方向において略同じ位置に配置されている。これに対し、ガイドリンク23は、図10及び11に示すように、上記2つの回動リンク20よりもやや後方に配置されている。以上のようなガイドリンク23の配置によって、本実施形態では、シートSをよりコンパクトに収納することが可能となる。つまり、本実施形態では、ガイドリンク23の配置位置を内側リンク21及び外側リンク22の配置位置とずらすことにより、車内スペースを有効に活用して回動リンク20を配置でき、この結果、収納状態のシートSをよりコンパクト化することが可能となる。
また、ガイドリンク23の配置位置は、内側リンク21及び外側リンク22の各々の配置位置よりも幅方向において外側、すなわち、シートSが搭載される車両の側壁に近い位置となっている。このような位置関係によって、ガイドリンク23の配置位置については、内側リンク21や外側リンク22に拘束されることなく自由に決定することが可能となる。さらに、内側リンク21と外側リンク22との間に連結部(具体的には、外側リンク22の短尺部分22h)が備えられている構成において、ガイドリンク23が両リンク21、22の間から外れた位置に配置されているので、ガイドリンク23と連結部との干渉を抑制することが可能となる。
さらに、本実施形態において、ガイドリンク23の傍には前述のピストンダンパ24が設けられている。より具体的に説明すると、ピストンダンパ24は、図11及び12に示すように、前後方向においてはガイドリンク23よりも前方に位置し、幅方向においてはガイドリンク23と略同じ位置に配置されている。換言すると、ピストンダンパ24は、前後方向においてガイドリンク23と並ぶ位置に設けられている。
以上のような位置関係により、シートSの収納時には、ピストンダンパ24がその延出方向外側に向かってシートクッション1を付勢しながらガイドリンク23とともに車体フロアTに対して回動するようになる。これにより、ガイドリンク23は、ピストンダンパ24の付勢力にアシストされながら、シートクッション1を含む着座部S1を収納位置にスムーズに移動させることが可能となる。
<その他の実施形態>
上記の実施形態には、主として本発明の車両用シートについて説明した。しかし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、上記の実施形態では、ガイドリンク23がシートSの前後方向において内側リンク21及び外側リンク22よりも後方に配置されていることとした。ただし、ガイドリンク23の配置位置については、内側リンク21及び外側リンク22の後方位置に限定されるものではない。すなわち、ガイドリンク23の配置位置については、回動リンク20同士の干渉を抑えつつシートSをよりコンパクトに収納することが可能な位置であればよく、前後方向において内側リンク21及び外側リンク22と異なる位置である限り、特に限定されるものではない。
また、上記の実施形態では、内側リンク21が前後方向における長さ、幅方向における長さ及び断面2次モーメントのいずれにおいても外側リンク22よりも大きくなっていることとしたが、これに限定されるものではない。つまり、内側リンク21は、前後方向における長さ、幅方向における長さ及び断面2次モーメントの少なくとも一つ以上において外側リンク22よりも大きくなっていればよい。
また、上記の実施形態では、内側リンク21と外側リンク22との間に両リンク21、22の間を連結する連結部が設けられていることとした。さらに、本実施形態では連結部が外側リンク22の一部分、より具体的には外側リンク22の短尺部分22hであることとした。これにより部品数を増加させることなく内側リンク21と外側リンク22との間を連結させて外側リンク22の剛性を確保することが可能となる。かかる効果をより有効発揮するために、図14に示すように、外側リンク22を横向きU字状に折り曲げて、上側及び下側に形成された短尺部分22hをそれぞれ連結部として用いることとしてもよい。
すなわち、内側リンク21及び外側リンク22の各々の延出方向一端側の部分同士を連結する第1連結部、及び、内側リンク21及び外側リンク22の各々の延出方向他端側の部分同士を連結する第2連結部を備えていることとしてもよい。かかる構成によれば、外側リンク22の剛性を更に向上させることが可能となる。そして、第1連結部及び第2連結部については、外側リンク22に形成された上側の短尺部分22h及び下側の短尺部分22hにより構成されていることとしてもよい。
また、上記の実施形態では、回動リンク20の個数が3つであることとしたが、回動リンク20の個数については少なくとも3つ以上であればよく、4つ以上の回動リンク20を有する車両用シートに対しても本発明は適用可能である。
<<その他シートクッション後端に別途ロック機構を備えたシートの実施形態>>
その他の実施形態は、シートクッション102を前後方向に移動させて車体フロア側に収納可能な車両用シート100であって、シートクッション102と車体フロアの間に着脱脚130を備え、この着脱脚130下端に取り付けられた係合フック132が、車体フロア上のストライカ137に対して左右方向に突出して係合されており、シート収納時には、シートクッション102後端部に設けられた係合フック151が、収納フロア上のストライカ154に係合されることを特徴とする車両用シート100の発明に関するものである。
なお、車両用シート100のシートバック101に対して乗員が着座する側がシート前方側となる。
その他の実施形態の車両用シート100は、例えば、車両の後部座席に相当するリアシートである。なお、車両前後方向に三列のシートを備える車両において二列目のミドルシートとしても利用可能である。
車両用シート100は、図16に示すように、シートバック101と、シートクッション102と、ヘッドレスト103とを備えるシート本体と、図17に示すように、上端がシートクッション102の前端部に取り付けられ、下端が車体フロア側に着脱可能に連結される着脱脚130と、上端がシートクッション102の後端部に取り付けられ、下端が車体フロア側に回動可能に連結される回動リンク140とピストンダンパ147と、回動リンク140及び着脱脚130を連結する伝達部材146と、から主に構成されている。
車両用シート100の後方側には、図17に示すように、車体フロアに形成された凹型の収納スペースとしての収納位置が設けられている。
また、車両用シート100には、シートクッション102に対してシートバック101を回動可能に連結するリクライニング装置112と、着脱脚130に設けられた係合フック132を車体フロアに固定されたストライカ137にロックする第1ロック装置131と、シートクッション102の後端部に取り付けられた係合フック151を収納位置に固定されたストライカ154にロックする第2ロック装置150と、が取り付けられている。
第1ロック装置131と第2ロック装置150は、図18に示すように、左右方向において重なる位置に配置され、前後方向で離間している。
なお、係合フック132とストライカ137とが、それぞれ第1被係合部と第1フロア係合部とに相当する。また、係合フック151とストライカ154とが、それぞれ第2被係合部と第2フロア係合部とに相当する。
車両用シート100は、乗員が着座可能な着座可能状態と、シート本体を収納位置に収納させた収納状態との2種類の形態のシートアレンジが可能なシートである。
具体的には、車両用シート100は、着座可能状態にあるときに、乗員が図16に示す操作ストラップ104を引っ張ると、シートバック101がシートクッション102側に前倒れして折り畳まれる。その後、折り畳まれたシート本体はシート後方に跳ね上げ回転し、沈み込む方向へ移動する。そして、シート本体が収納位置に収納されるようになる。
シートバック101は、図16に示すように、乗員の背中を後方から支持する背もたれ部であって、骨格となる図17に示すバックフレーム110に、クッションパッド101aを載置して、表皮101bで被覆されて構成されている。
シートクッション102は、乗員を下方から支持する着座部であって、骨格となる図17に示すクッションフレーム120に、クッションパッド102aを載置して、クッションパッド102aの上から表皮102bによって被覆されて構成されている。
ヘッドレスト103は、乗員の頭を後方から支持する頭部であって、芯材となる不図示のピラーにクッションパッド103aを載置して、表皮103bで被覆されて構成されている。
バックフレーム110は、シートバック101の骨格となる略矩形状の枠体からなり、図17に示すように、バックフレーム110の左右外側面の下端部には、クッションフレーム120と連結するための左右の連結ブラケット111が取り付けられている。
連結ブラケット111は、上下方向に延出する板金部材からなり、シート側面側から見て略弓形状に形成されており、連結ブラケット111の上端部がバックフレーム110と連結され、その下端部がクッションフレーム120と連結されている。
連結ブラケット111上端部の左右外側面には、クッションフレーム120に対してバックフレーム110を回動可能に連結するリクライニング装置112が取り付けられている。
リクライニング装置112は、公知の装置からなり、図17に示すように、リクライニング装置112の回動中心となる回動軸113と、バックフレーム110をクッションフレーム120側に付勢する不図示の渦巻きバネと、から主に構成されている。渦巻きバネは、その一端部がバックフレーム110側に係止され、他端部がクッションフレーム120側、詳しく言うと連結ブラケット111に係止されている。
リクライニング装置112は、バックフレーム110の回動動作をロック可能であって、バックフレーム110を起立状態にロックし、図16に示す操作ストラップ104が引っ張られることでロック解除し、渦巻きバネの付勢力によってバックフレーム110を前方側に回転させてクッションフレーム120側に折り畳むことができる。
クッションフレーム120は、シートクッション102の骨格となる略矩形状の枠体からなり、図18に示すように、左右側方に配置された板金部材からなるサイドフレーム121と、各サイドフレーム121の前方部分を連結する前方連結パイプ122と、各サイドフレームの後方部分を連結する後方連結パイプ123と、前方連結パイプ122の上面に架設された板状フレームとしてのパンフレーム124と、パンフレーム124及び後方連結パイプ123とを連結する複数のバネ部材126と、を主な構成品として備えている。
なお、バネ部材126は乗員臀部支持部材に相当する。
サイドフレーム121の前後方向の略中央部分には、不図示の回動ボルトをシート左右方向に締結することでピストンダンパ147の上端部が回動可能に連結されている。
前方連結パイプ122には、着脱脚130を回動可能に連結するための連結ブラケット122aが取り付けられている。連結ブラケット122aは、不図示の回動ボルトをシート左右方向に締結することで着脱脚130の上端部を回動可能に支持している。
後方連結パイプ123には、その下端部に回動リンク140を回動可能に連結するための左右2つの連結ブラケット123aと、後端部に左右方向に延びて配置された表皮掛け止め部125と、が取り付けられている。また、左右の連結ブラケット123aの間に第2ロック装置150が取り付けられている。
連結ブラケット123aは、不図示の回動ボルトをシート左右方向に締結することで回動リンク140の上端部を回動可能に支持しており、シート収納状態にあるときに第2ロック装置150よりも前方に位置する構成となっている。
表皮掛け止め部125は、シートクッション102を構成する表皮102bを掛け止めするためのワイヤ部材であって、図18に示すように、左右方向に長尺な掛け止め本体部125aと、掛け止め本体部125aの左右両端を折り曲げて後方連結パイプ123の外縁に沿わせて取り付けた取り付け部125bと、掛け止め本体部125aの略中央部分を湾曲させて形成した湾曲部125cと、から構成されている。
掛け止め本体部125aは、連結ブラケット123aよりも後方側に張り出すように配置されており、連結ブラケット123a及び回動リンク140と干渉しない位置関係にある。
湾曲部125cは、掛け止め本体部125aから連続して左右内側方向に上方傾斜した左右一対の傾斜部分と、左右の傾斜部分の上端同士を連結した水平部分とからなる。
湾曲部125cは、掛け止め本体部125aのうち、第2ロック装置150と対向する部分に形成されており、表皮掛け止め部125と第2ロック装置150が干渉しない位置関係にある。
バネ部材126は、着座する乗員の臀部に相当する位置を支持する部材であり、Sバネまたはジグザグバネと呼ばれる波形状の線状部材からなる。
複数のバネ部材126が、図18に示すように、左右方向に所定の間隔をおいて配設され、前後方向に略平行となるように蛇行しながら延出している。
3つのバネ部材126のうち、図18に示すように、左側のバネ部材126と中央のバネ部材126との左右方向の間に第2ロック装置150が配置される構成となっている。そのため、シート収納移動時に、バネ部材126と第2ロック装置150とが干渉することなく、コンパクトに収納されることになる。
なお、バネ部材126の代わりに弾性ゴム等の弾性体を用いても良い。
着脱脚130は、図18に示すように、上下方向に延出する略コ字形状の板金部材からなり、シートクッション102を支持する部材である。
着脱脚130は、その上端部に配置され、着脱脚130の回動中心となる脚回動軸130aと、下端部に配置され、車体フロアのストライカ137に着脱可能に係合する係合フック132と、係合フック132をストライカ137にロックする第1ロック装置131と、を備えている。
脚回動軸130aには、不図示の付勢バネが取り付けられており、着脱脚130は、付勢バネの付勢力によって車体フロア側のストライカ137に係合可能な位置に配置される。
着脱脚130は、伝達部材146を介して回動リンク140と連結されており、第1ロック装置131のロック解除後、回動リンク140の回転に連動して脚回動軸130aを中心としてシート後方側に回転し、シートクッション102側に折り畳まれる構成となっている。
第1ロック装置131は、図19乃至図23に示すように、係合フック132を左右方向に移動させてストライカ137に係合させる装置である。
また、第1ロック装置131は、ケーブル部材139を介して不図示の切り替え装置と連結されており、切り替え装置によって係合フック132をストライカ137にロック可能なロック可能状態と、ロック不能なロック不能状態とに切り替え可能な構成となっている。
第1ロック装置131は、図19に示すように、係合フック132と、第1回動プレート133と、第2回動プレート134と、作動プレート135と、第2回動プレート134を図19に示す位置に付勢する付勢バネ136と、から主に構成されている。
係合フック132は、上下方向の略中央部分に設けられ、着脱脚130に前後方向で軸支されるフック回動シャフト132aと、下端部に設けられ、ストライカ137に掛け止めされる突出部132bと、を備えている。係合フック132がフック回動シャフト132aを中心として回転することで、突出部132bが左右方向に移動し、ストライカ137に係合したり、係脱したりする構成となる。
第1回動プレート133は、着脱脚130に前後方向で軸支された第1回動シャフト133aを備えており、後述のケーブル部材139と連結されている。
第2回動プレート134は、着脱脚130に前後方向で軸支された第2回動シャフト134aと、前後方向に延びて付勢バネ136の一端が掛け止めされる掛け止めピン134bと、着脱脚130に連結される連結ピン134cとを備えており、連結ピン134cは、作動プレート135に形成された不図示の貫通穴を通過する。
作動プレート135は、係合フック132に前後方向で軸支される作動回動シャフト135aと、前後方向に延びて付勢バネ136の他端が掛け止めされる掛け止めピン135bと、を備えている。
ストライカ137は、図18又は図23に示すように、前後方向に延出する略コ字形状のパイプ部材からなり、車体フロア上に固定部材138を介して固定され、着脱脚130に係合される部材である。
ストライカ137は、固定部材138上面から立設し、前後方向において異なる位置に配置された前脚部137aと後脚部137bと、前脚部137a及び後脚部137bのそれぞれ上端を連結し、係合フック132に係合可能な脚連結部137cと、から構成されている。
脚連結部137cが、係合フック132に係合される部分であって、前後方向に略水平に延びている。
固定部材138は、前後方向に延出する略菱形形状の板金部材からなり、不図示の締結ボルトを車体フロアに向けて上下方向に締結した部分として第1固定部138a、第2固定部138b、及び第3固定部138cを備えている。
第1固定部138aと第2固定部138bは、前後方向で対向位置にあって左右方向で離間した配置となっており、第1固定部138aと第2固定部138bの左右方向の間に第3固定部138cが設けられている。
第3固定部138cは、第1固定部138a及び第2固定部138bの後方に配置されている。
ストライカ137は、左右方向において第1固定部138aと第2固定部138bの間に設けられ、第3固定部138cの前方に配置されている。
また、ストライカ137のうち、後脚部137bは、第1固定部138aと、第2固定部138bと、第3固定部138cとで囲まれた領域に配置されている。
なお、固定部材138のうち、ストライカ137が連結された部分は、第1固定部138a、第2固定部138b、及び第3固定部138cよりも上方に張り出した張り出し部分にあって、ストライカ137の支持剛性を高めている。
ケーブル部材139は、公知なケーブル部材からなり、図19に示すように、第1ロック装置131と、不図示の切り替え装置とを連結し、切り替え装置に牽引されて第1ロック装置131をロック可能状態からロック不能状態へ切り替えるものである。
上記構成により、第1ロック装置131は、図19に示す位置にあるとき、係合フック132がストライカ137に係合したロック状態となる。
図19に示す位置から、ケーブル部材139が図20に示す矢印の方向に引っ張られると、係合フック132がストライカ137からロック解除された状態となる。また、ケーブル部材139が常に図20に示す矢印の方向に引っ張られることで、第1ロック装置131はロック不能状態に維持される。
図20に示す位置から、ケーブル部材139が図21に示すように牽引された状態から解放されると、第1ロック装置131はロック可能状態へ切り替わる。
図21に示す位置から、着脱脚130の係合フック132をストライカ137に向けて押し当てると、図22に示すように、係合フック132がストライカ137に係合したロック状態に戻る。詳細は後述する。
回動リンク140は、図18に示すように、シートクッション102を収納位置まで移動させる長尺部材であり、3つの回動リンク140として、シートクッション102の左側部分に配置された第1回動リンク141と、シートクッション102の右側部分に配置された第2回動リンク142と、第2回動リンク142よりも右側に配置され、ガイドリンクとして機能する第3回動リンク143と、を備えている。
また、第3回動リンク143よりも右側には、図18に示すように、長尺部材からなるピストンダンパ147が配置されており、第1回動リンク141と第2回動リンク142との左右方向の間には、第2ロック装置150が配置されている。
第1回動リンク141及び第2回動リンク142は、それぞれ上端がシートクッション102の後端部に取り付けられた連結ブラケット123aに回動可能に連結され、それぞれ下端が車体フロア側に取り付けられたリンク回動軸144に連結されて構成される。
第3回動リンク143は、同様に上端がシートクッション102後端部に取り付けられた連結ブラケット123aに回動可能に連結され、下端がリンク回動軸145として車体フロア側に連結されて構成されており、シート本体の収納操作時に、シートクッション102が所定の軌道に沿って収納位置に移動するようにガイドする。
リンク回動軸144、145には、それぞれ不図示のリンク付勢バネが取り付けられており、回動リンク140は、リンク付勢バネによって常にリンク回動軸144、145を中心として収納位置側に付勢されている。
なお、リンク付勢バネは、リンク付勢部材に相当する。
回動リンク140は、シートクッション102を介して着脱脚130と連結されている。そのため、回動リンク140は、着座可能状態のときに着脱脚130と車体フロア側のストライカ137とがロックされることから、リンク付勢バネに抗してシートクッション102を下方から支持する位置に保持される構成となる。
また、回動リンク140は、着脱脚130とストライカ137とのロック解除後、リンク付勢バネの付勢力によってシートクッション102を収納位置まで移動させるようにリンク回動軸144、145を中心として回転する構成となる。
第2回動リンク142のうち、上端に設けられた回動軸142aよりも下方部分には、図17に示すように、着脱脚130と直接連結する伝達部材146が取り付けられている。
伝達部材146は、図17に示すように、長尺な伝達本体部146aと、第2回動リンク142に左右方向で軸支される伝達回動軸146bと、一端が伝達本体部146aの前端に回動可能に連結され、他端が着脱脚130のうち、脚回動軸130aよりも下方部分に固定された伝達リンク146cと、から構成されている。
伝達本体部146aは、第2回動リンク142に対して伝達回動軸146bを中心として回動可能であって、水平面に対して所定角度だけ後傾して配置されている。伝達本体部146aは、着座可能状態にあるとき、図17に示すように第2回動リンク142の長尺方向に対して交差して延びて配置され、シート収納状態に切り替わったとき、第2回動リンク142の長尺方向に沿って略平行に延びて配置される。
伝達リンク146cは、シート側面側から見て略弓形状に形成されており、伝達本体部146aの前端に左右方向で軸支された伝達リンク回動軸146dを備えている。
伝達リンク146cは、伝達リンク回動軸146dを中心として着脱脚130をシートクッション102側に折り畳み回転させるように回転する構成となっている。具体的には、伝達リンク146cのうち、伝達リンク回動軸146dが、シートクッション102に対して前方側に相対移動することで、言い換えれば、脚回動軸130aに近づく方向に移動することで、伝達リンク146cが着脱脚130と共にシート後方側に回転する構成となる。
なお、伝達リンク146cは左右方向に折り曲げられた略クランク形状からなり、伝達リンク回動軸146dは脚回動軸130aよりも左右外側に配置されており、互いに干渉しない構成となっている。
ピストンダンパ147は、その延出方向の外側に向かって付勢力を付与する付勢部材であり、着座可能状態にあるときにシートクッション102を上方に付勢する。
ピストンダンパ147は、図17に示すように、上端がシートクッション102の右側面に回動可能に連結され、下端がダンパ回動軸147aとして車体フロア側に連結されて構成される。
ダンパ回動軸147aには、不図示の付勢バネが取り付けられており、ピストンダンパ147は、回動リンク140と同様に、付勢バネによって常にダンパ回動軸147aを中心として収納位置側に付勢されている。
ピストンダンパ147は、着座可能状態にあるとき、付勢バネに抗してシートクッション102を支持する位置に保持される。
着脱脚130、回動リンク140、伝達部材146、及びピストンダンパ147の構成により、シート収納移動時に、回動リンク140の回転が伝達部材146によって着脱脚130に伝達されることになる。
具体的には、回動リンク140が、リンク回動軸144を中心としてシート後方に回転する。回動リンク140の後方回転に連動してピストンダンパ147も同様に後方回転し、シートクッション102を上方に付勢するピストンダンパ147の上方付勢力が徐々に低下していく。
ピストンダンパ147の上方付勢力の低下に伴い、回動リンク140上端の回動軸142aに連結されたシートクッション102、及びシートクッション102に連結された着脱脚130が、自重によって回動軸142aを中心としてシート下方に回転する。
シートクッション102及び着脱脚130の下方回転に伴い、着脱脚130に固定された伝達リンク146cは、同様に回動軸142aを中心としてシート下方に回転する。
その結果、伝達本体部146aが伝達回動軸146bを中心としてシート下方に回転すると共に、伝達本体部146aと伝達リンク146cとを連結する伝達リンク回動軸146dが、シートクッション102に対して前方側に相対移動することになる。そして伝達リンク146cと共に着脱脚130がシート後方側に回転する構成となる。
第2ロック装置150は、図17又は図24に示すように、係合フック151を左右方向に移動させてストライカ154に係合させる装置である。
また、第2ロック装置150は、ケーブル部材155を介して不図示の操作レバーと連結されており、操作レバーを引っ張ることで係合フック151をストライカ154から離脱することが可能である。詳しく言うと、係合フック151がストライカ154に係合可能な係合可能位置から、操作レバーを引っ張ることで係合不能位置へ切り替えることができる。
第2ロック装置150は、図24(a)に示すように、係合フック151と、係合フック151を係合可能位置に付勢する付勢バネ152と、作動プレート153と、から主に構成される。
係合フック151は、上方部分に設けられ、不図示の連結ブラケットを介してクッションフレーム120の後方連結パイプ123に前後方向で軸支されたフック回動シャフト151aと、下方部分に設けられ、前後方向に延びて作動プレート153に連結される連結ピン151bと、ストライカ154に掛け止めされる突出部151cと、を備えている。
係合フック151がフック回動シャフト151aを中心として回転することで、突出部151cが左右方向に移動し、ストライカ154に係合したり、係脱したりする構成となる。また、連結ピン151bは、作動プレート153に形成された不図示の貫通穴を通過している。
付勢バネ152は、フック回動シャフト151aに巻きつけられ、一端が係合フック151に掛け止めされた自由端であって、他端がクッションフレーム120側に掛け止めされた固定端として構成されている。
作動プレート153は、一端が連結ピン151bを介して係合フック151と連結されており、他端がケーブル部材155と連結されている。
第2ロック装置150では、図24(a)に示す位置にあるとき、係合フック151が係合可能位置に配置されている。
このとき、係合フック151を収納フロア上のストライカ154に上方から押し当てると、係合フック151がフック回動シャフト151aを中心としてシート背面側から見て時計回りに回転し、突出部151cがストライカ154を挟み込むようにして再び付勢バネ152の付勢力によって係合可能位置に戻る。
詳しく言うと、係合フック151のうち、連結ピン151bが作動プレート153の貫通穴の間を左右方向に自在に移動可能であるため、突出部151cは、ストライカ154に当接し、ストライカ154に押動されることで左右方向に移動可能な構成となる。
上記の結果、係合フック151がストライカ154に係合してロックされる。
図24(a)に示す位置から、ケーブル部材155が図24(b)に示す矢印の方向に引っ張られると、作動プレート153が、連結ピン151bを介して係合フック151をフック回動シャフト151aを中心として時計回りに押し回す。その結果、係合フック151が係合不能位置に移動し、ストライカ154を離脱させてロック解除する。
なお、ケーブル部材155が引っ張られている限り、係合フック151は常に係合不能位置に付勢される。ケーブル部材155の引っ張りを解放すると、係合フック151は係合可能位置に戻る。
<シート収納動作について>
次に、図25及び図26に基づいて車両用シート100を着座可能状態から収納状態へ移動させる動作を説明する。
車両用シート100が図25(a)に示す着座可能状態にあるとき、シートバック101は、リクライニング装置112によって起立状態にロックされており、シートクッション102は、着脱脚130及び回動リンク140によって下方から支持される構成となる。
このとき、第1ロック装置131では、係合フック132がストライカ137に係合した図19に示すロック状態となっている。
次に、車両用シート100を着座可能状態から収納状態へ移動させるときには、例えば、シートバック101上面に設けられた図16に示す操作ストラップ104を操作する。
乗員が操作ストラップ104を引っ張ることで、図25(b)に示すように、リクライニング装置112のロックが解除され、シートバック101は、不図示の渦巻きバネの付勢力によって、回動軸113を中心としてシートクッション102側に折り畳み回転を開始する。
シートバック101が所定の回転位置まで折り畳まれたとき、第1ロック装置131が着脱脚130の係合フック132とストライカ137とのロックを解除し、回動リンク140が、リンク付勢バネの付勢力によってシートクッション102を収納位置まで移動させるように回転開始する。このとき、ピストンダンパ147がシートクッション102を上方に付勢するため、ロック解除に伴い、シートクッション102が跳ね上がるように移動する。
なお、不図示の切り替え装置と、第1ロック装置131とがケーブル部材139で連結されており、シートバック101が所定の回転位置まで折り畳まれたとき、切り替え装置によってケーブル部材139の一端が引っ張られ、ケーブル部材139の他端に連結される第1ロック装置131のロックを解除する構成となっている。
第1ロック装置131について、具体的には、ケーブル部材139が図20に示す矢印の方向に引っ張られると、まず第1回動プレート133が、第1回動シャフト133aを中心としてシート背面側から見て反時計回りに回転する。そして、第1回動プレート133は、第2回動プレート134に当接し、付勢バネ136の付勢力に抗して第2回動プレート134を第2回動シャフト134aを中心として時計回りに押し回す。
第2回動プレート134は、連結ピン134cを介して作動プレート135を第2回動プレート134側に引き寄せるように回転する。詳しく言うと、作動プレート135は、作動回動シャフト135aを中心として反時計回りに回転し、第2回動シャフト134aに当接した位置から離れた位置へ移動する。
作動プレート135の回転に連動して、作動プレート135と連結シャフト35bを介して連結された係合フック132は、フック回動シャフト132aを中心として時計回りに押し回される。係合フック132の回転に伴い、徐々に係合フック132がストライカ137から離脱する。
結果として、第1ロック装置131が図20に示す位置にあるとき、係合フック132がストライカ137からロック解除された状態となる。また、ケーブル部材139が常に矢印の方向に引っ張られることで、第1ロック装置131はロック不能状態に維持される。
次に、回動リンク140がシートクッション102を収納位置まで移動させるように回転し始めると、着脱脚130は、回動リンク140の回転に連動してシートクッション102側に折り畳まれるように回転し始める。
詳しく言うと、着脱脚130の上端と回動リンク140の上端とが、伝達部材146によって連結されており、回動リンク140の回転が伝達部材146によって着脱脚130に伝達される。その結果、着脱脚130は、回動リンク140がシート後方に回転し始めると、シートクッション102側に折り畳み回転し始めるようになる。
次に、シートクッション102が、図26(a)に示すように、収納位置に向かって所定位置まで到達したとき、言い換えれば、回動リンク140及び着脱脚130が所定の回転位置まで到達したとき、不図示の切り替え装置によってケーブル部材139の一端が引っ張られた状態から解放され、ケーブル部材139の他端に連結される第1ロック装置131は、ロック不能状態から、図21に示すロック可能状態へ切り替わることになる。
第1ロック装置131について、具体的には、ケーブル部材139が図21に示すように牽引された状態から解放されると、第1回動プレート133が、第1回動シャフト133aを中心として時計回りに回転する。第2回動プレート134は、第1回動プレート133から解放され、付勢バネ136に付勢されて第2回動シャフト134aを中心として反時計回りに回転し、係合フック132に当接する。
そして、第2回動プレート134は、係合フック132をフック回動シャフト132aを中心として時計回りに押し回す。係合フック132は、連結シャフト35bを介して連結された作動プレート135に規制されて、図21に示す位置まで回転して静止する。
結果として、第1ロック装置131はロック可能状態へ切り替わる。
上記一連の動作によって、図26(b)に示すように、シート本体を構成するシートクッション102及びシートバック101が収納位置に収納され、車両用シート100が収納状態に移動する。シート収納状態に移動したときに、第2ロック装置150の係合フック151が収納フロア上のストライカ154に係合される。
<シート復帰動作について>
次に、図27及び図28に基づいて車両用シート100を収納状態から着座可能状態へ復帰させる動作を説明する。
車両用シート100を収納状態から着座可能状態へ復帰させるときには、図27(b)に示すように、例えば、乗員が手動でシート本体を上方に引き起こす。このとき、例えば、シートバック101背面に設けられた不図示の操作レバーを引っ張ることで、第2ロック装置150のロックが解除される。
回動リンク140は、シート本体を引き起こすことで、シートクッション102を着座位置に移動させるようにリンク回動軸144を中心としてシート前方側に回転する。
このとき、着脱脚130は、回動リンク140の回転に連動して、シートクッション102側に折り畳まれた状態から脚回動軸130aを中心としてシート前方側に回転する。
シート本体が、図28(a)に示すように、完全に上方に引き起こされた時点で、着脱脚130の係合フック132とストライカ137とが第1ロック装置131によってロックされる。
第1ロック装置131について、具体的には、着脱脚130の係合フック132がストライカ137に押し当たることで、図22に示すように、係合フック132がフック回動シャフト132aを中心としてストライカ137を挟持するように反時計回りに回転する。
結果として、第1ロック装置131は、係合フック132がストライカ137に係合したロック状態に戻る。
次に、シート本体を引き起こし後、シートバック101をシートクッション102側に折り畳まれた状態から起立状態に引き起こす。
シートバック101が、図28(b)に示すように、所定の回転位置まで引き起こされたとき、着座可能状態の位置に戻る。
上記一連の動作によって、車両用シート100が着座可能状態に復帰完了する。
上記構成の車両用シート100によれば、乗員が着座可能な着座可能状態と、シートクッション102を車体フロアに形成された収納位置に移動させた収納状態との間で切り替え可能な車両用シート100であって、一端が前記シートクッション102に取り付けられ、他端に設けられた第1被係合部が前記車体フロアに設けられた第1フロア係合部に着脱可能に連結される着脱脚130と、前記シートクッション102に取り付けられ、前記収納状態のときに前記車体フロアに設けられた第2フロア係合部に着脱可能に連結される第2被係合部と、を備え、前記着脱脚130の前記第1被係合部は、前記第1フロア係合部に対して前記シートクッション102の移動方向と直交する方向に突出し、前記第1フロア係合部のうち、前記第1被係合部に係合可能な部分は、前記シートクッション102の移動方向に沿って延びていると良い。
上記のように、着脱脚130の第1被係合部は、第1フロア係合部に対してシートクッション102の移動方向と直交する方向に突出し、第1フロア係合部のうち、第1被係合部に係合可能な部分は、シートクッション102の移動方向に沿って延びているため、例えば、収納状態から着座可能状態に復帰させるために着脱脚130の第1被係合部を第1フロア係合部に係合させるとき、たとえ着脱脚130が前後方向に振れてしまっても、第1フロア係合部の引っ掛ける部分がシートクッション102の移動方向に延びていることで、着脱脚130の前後方向の振れに伴うばらつきを吸収して係合させることができる。
つまり、シンプルな構造で、着脱脚130を第1フロア係合部に係合させる操作性を向上でき、着座可能状態と収納状態の間で切り替え操作が容易な車両用シート100を提供できる。
また、シートクッション102に取り付けられ、収納状態のときに車体フロアに設けられた第2フロア係合部に着脱可能に連結される第2被係合部を備えるため、シート収納時の安定性を向上できる。
このとき、前記第2被係合部は、前記シートクッション102の前後方向の両端のうち、前記収納位置が形成された一端側に取り付けられ、シート幅方向において前記第1被係合部と重なる位置に配置されていると良い。
上記構成により、シートクッション102の収納位置側の端部が第2フロア係合部に係合されることでシート収納時の安定性を一層向上できる。
また、第2被係合部は、シート幅方向において第1被係合部と重なる位置に配置されているため、シート幅方向のコンパクト化を図ることできる。
このとき、一端が前記シートクッション102に取り付けられ、他端が前記車体フロアに回動可能に連結される回動リンク140と、該回動リンク140を前記収納位置側に回転させるように付勢するリンク付勢部材と、を備え、前記回動リンク140は、前記リンク付勢部材の付勢力によって前記シートクッション102を前記収納位置側へ移動させるように回転可能であると良い。
上記のように、回動リンク140は、リンク付勢部材によって、シートクッション102を収納位置側へ移動させるように回転可能であるため、シート本体の収納操作性が向上する。
このとき、前記回動リンク140は、シート幅方向において異なる位置に配置される第1回動リンク141と、第2回動リンク142と、を備え、前記第2被係合部は、シート幅方向において前記第1回動リンク141と前記第2回動リンク142との間に配置されていると良い。
上記構成により、第2被係合部が、2つの回動リンクの間に挟まれることで第2フロア係合部との係合を安定化させることができる。
このとき、前記第2被係合部は、前記回動リンク140が前記シートクッション102に取り付けられた位置よりもシート前後方向において外側に配置されていると良い。
上記構成により、第2被係合部が、前後方向においてシートクッション102の外側位置に配置されることで、シート収納時の安定性を一層向上できる。
このとき、前記シートクッション102の前後方向の一端のうち、前記第2被係合部が取り付けられた側には、前記シートクッション102を構成する表皮を掛け止めする表皮掛け止め部125が設けられ、該表皮掛け止め部125は、シート幅方向に延びて配置され、該表皮掛け止め部125のうち、前記第2被係合部と対向する部分を湾曲させた湾曲部125cを備えると良い。
上記構成により、着座可能状態と収納状態の間でシートを切り替えるときに第2被係合部と表皮掛け止め部125との干渉を抑制できる。
このとき、前記シートクッション102は、骨格となるクッションフレーム120を備え、該クッションフレーム120は、シート前後方向に延びる複数の乗員臀部支持部材を備え、前記第2被係合部は、シート幅方向において複数の前記乗員臀部支持部材の間に配置されていると良い。
上記構成により、着座可能状態と収納状態の間でシートを切り替えるときに第2被係合部と乗員臀部支持部材との干渉を抑制できる。
このとき、前記第1フロア係合部は、前記第1被係合部に係合されるストライカ137と、該ストライカ137を車体フロアに固定する固定部材138と、からなり、前記ストライカ137は、前記固定部材138上面から立設し、シート前後方向において異なる位置に配置された前脚部137aと後脚部137bと、前記前脚部137a及び前記後脚部137bを連結し、前記第1被係合部に係合可能な脚連結部137cと、を備え、前記固定部材138は、シート幅方向において異なる位置に配置された第1固定部138aと第2固定部138bと、前記第1固定部138a及び前記第2固定部138bよりも後方に配置された第3固定部138cと、を備え、前記ストライカ137の前記後脚部137bは、前記第1固定部138aと、前記第2固定部138bと、前記第3固定部138cとで囲まれた領域に配置されていると良い。
上記構成により、ストライカ137が車体フロア側に安定して固定されるため、第1被係合部とストライカ137との係合が安定し、結果として車両用シート100が着座可能状態のときに安定する。
なお、上記実施形態において、車両用シート100は、シートクッション102をシート後方に形成した収納位置に収納可能な構成となっているが、これに限定されることなく、例えば、シートクッション102をシート前方に形成した収納位置に収納可能な構成としても良い。
上記実施形態において、車両用シート100の着脱脚130は、シートクッション102の前端部に1つ取り付けられているが、これに限定されることなく、シートクッション102への取り付け位置や数量を適宜変更可能である。例えば、シートクッション102の後端部にも別途着脱脚を取り付けた構成としても良い。このように構成することで、シートクッション102を下方から支持する着脱脚130の支持剛性が向上する。
上記実施形態において、着脱脚130下端部であって背面側に第1ロック装置131が取り付けられているが、これに限定されることなく、例えば、図17に示すように、回動リンク140の上下方向の略中央部分に第3ロック装置160を取り付けても良い。このように構成することで、着座可能状態のときにシート本体が安定して車体フロアに支持される。
このとき、第3ロック装置160の不図示の係合フックが上下方向に移動して不図示のストライカに係合したり、係脱したりする構成となると良い。そして、ストライカのうち、係合フックと係合する不図示の脚連結部が左右方向に延びるようにして、ストライカが車体フロア、特に車体フロアと収納フロアとの間の段差面に取り付けられていると良い。
なお、第3ロック装置160は、第1ロック装置131と同じタイミングでロック解除されると良い。
上記実施形態において、着脱脚130は、ストライカ137に着脱可能に係合する被係合部としての係合フック132を備えているが、係合フック132の形状に限定されることなく、ストライカ137に着脱可能に係合されるものであれば適宜変更可能である。
同様に係合フック132に係合可能なフロア係合部であれば、ストライカ137の形状に限定されることなく、適宜変更可能である。
上記実施形態では、具体例として自動車に用いられる収納可能な車両用シートについて説明したが、これに限定されることなく、電車、バス等の車両用シートのほか、飛行機、船等の乗物用シートとしても利用することができる。
上記実施形態では、主として本発明に係るシートクッション後端に別途ロック機構を備えた車両用シートに関して説明した。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
特に、着脱脚130、第1ロック装置131、回動リンク140、及び第2ロック装置150の配置や構成について、上記の実施形態にて説明したものは、あくまで一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。
S シート
S1 着座部
T 車体フロア
T1 収納スペース
T2 ストライカ
T3 取り付けブラケット
T4 ストライカ
1 シートクッション
1a シートクッションフレーム
1b、1c、1d 固定ブラケット
2 シートバック
3 ヘッドレスト
4 シート収納機構
10 フットリンク
10a フランジ部
10b ロック機構
10c フットリンク用回動軸
20 回動リンク
21 内側リンク
21a 内側リンク用回動軸
21b 連結軸
21c ロック機構
22 外側リンク
22a 外側リンク用回動軸
22b 連結軸
22g 長尺部分
22h 短尺部分
22i 延出ブラケット
23 ガイドリンク
23a ガイドリンク用回動軸
23b 連結軸
24 ピストンダンパ
25 中継部材
26a、26b 軸固定具
50 回動リンク
100 車両用シート
101 シートバック
101a、102a、103a クッションパッド
101b、102b、103b 表皮
102 シートクッション
103 ヘッドレスト
104 操作ストラップ
110 バックフレーム
111 連結ブラケット
112 リクライニング装置
113 回動軸
120 クッションフレーム
121 サイドフレーム
122 前方連結パイプ
122a 連結ブラケット
123 後方連結パイプ
123a 連結ブラケット
124 パンフレーム
125 表皮掛け止め部
125a 掛け止め本体部
125b 取り付け部
125c 湾曲部
126 バネ部材
130 着脱脚
130a 脚回動軸
131 第1ロック装置
132 係合フック
132a フック回動シャフト
132b 突出部
133 第1回動プレート
133a 第1回動シャフト
134 第2回動プレート
134a 第2回動シャフト
134b 掛け止めピン
134c 連結ピン
135 作動プレート
135a 作動回動シャフト
135b 掛け止めピン
136 付勢バネ
137 ストライカ
137a 前脚部
137b 後脚部
137c 脚連結部
138 固定部材
138a 第1固定部
138b 第2固定部
138c 第3固定部
139 ケーブル部材
140 回動リンク
141 第1回動リンク
142 第2回動リンク
142a 回動軸
143 第3回動リンク
144、145 リンク回動軸
146 伝達部材
146a 伝達本体部
146b 伝達回動軸
146c 伝達リンク
146d 伝達リンク回動軸
147 ピストンダンパ
147a ダンパ回動軸
150 第2ロック装置
151 係合フック
151a フック回動シャフト
151b 連結ピン
151c 突出部
152 付勢バネ
153 作動プレート
154 ストライカ
155 ケーブル部材
160 第3ロック装置

Claims (10)

  1. 車体フロアに形成された収納位置に収納可能な車両用シートであって、
    該車両用シートが備えるシートクッションに連結され、該シートクッションを前記収納位置に移動させるために前記車体フロアに対して回動する第1リンク、第2リンク及び第3リンクを備え、
    前記車両用シートの幅方向において、前記第1リンク、前記第2リンク及び前記第3リンクは、互いに異なる位置に配置され、かつ、前記第3リンクは、前記車両用シートの前後方向において前記第1リンク及び前記第2リンクとは異なる位置に配置されていることを特徴とする車両用シート。
  2. 前記幅方向において前記第1リンク及び前記第2リンクのうち、該第2リンクにより近い位置に前記第3リンクが配置されており、
    前記第1リンクは、前記前後方向における長さ、前記幅方向における長さ及び断面2次モーメントの少なくとも一つ以上において前記第2リンクよりも大きくなっていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記第1リンクの配置位置は、前記第2リンクの配置位置よりも前記幅方向において前記車両用シートの中央に近い位置であることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用シート。
  4. 前記第1リンクと前記第2リンクとの間を連結する連結部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車両用シート。
  5. 前記連結部は、前記第2リンクの一部分であることを特徴とする請求項4に記載の車両用シート。
  6. 前記連結部は、前記第1リンク及び前記第2リンクの各々の延出方向一端側の部分同士を連結する第1連結部と、前記第1リンク及び前記第2リンクの各々の延出方向他端側の部分同士を連結する第2連結部とを備えることを特徴とする請求項4又は5に記載の車両用シート。
  7. 前記第1リンクは、前記幅方向において前記シートクッションの一端側に配置され、
    前記第2リンクは、前記幅方向において前記シートクッションの他端側に配置され、
    前記第3リンクの配置位置は、前記第1リンク及び前記第2リンクの各々の配置位置よりも前記幅方向において前記車両用シートが搭載される車両の側壁に近い位置であることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか一項に記載の車両用シート。
  8. 前記第3リンクは、前記シートクッションが所定の軌道に沿って前記収納位置に移動するように前記シートクッションをガイドするガイドリンクであり、
    前記前後方向において前記ガイドリンクと並ぶ位置に、前記シートクッションを付勢しながら前記ガイドリンクとともに前記車体フロアに対して回動する付勢部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の車両用シート。
  9. 前記車体フロアと前記シートクッションとの間に配置されて前記シートクッションを支持する支持部材を備え、
    該支持部材は、回動自在な状態で前記シートクッションに連結されており前記車両用シートの収納時に折り畳まれるように回動し、前記幅方向において前記第1リンク及び前記第2リンクの間に位置することを特徴とする請求項1乃至8に記載の車両用シート。
  10. 前記幅方向に沿って2つの前記車両用シートが並んだ状態で設けられている場合に、前記第1リンク、前記第2リンク、前記第3リンク及び前記支持部材は、前記車両用シート別に備えられ、
    2つの前記車両用シートのうち、少なくとも一方の前記車両用シートは、前記幅方向において前記第1リンクと前記第2リンクとの間に位置する前記支持部材と、前記車両用シート別の前記第1リンク同士の間に位置する前記支持部材とを備えることを特徴とする請求項9に記載の車両用シート。
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