JP5801050B2 - クッションフレーム及び車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートのシートクッションを支えるクッションフレーム、及びクッションフレームを搭載した車両用シートに係り、特に、その側方からケーブルが引き込まれるクッションフレーム、及び当該クッションフレームを搭載した車両用シートに関する。
従来から、車両用シートのシートクッションを支えるクッションフレームは既に知られている。一方、車両用シートの中には、シートバックの傾きを調整するリクライニング機構、車両用シートを折り畳む折り畳み機構、車両用シートを所定方向にスライドさせるスライド機構等が備わっているものが存在する。このような機構では、その構成要素(特に、動力伝達要素)としてケーブルが用いられることがある。(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の乗物用シートでは、上記のリクライニング機構や、車両用シートのスライド移動に対するロックを解除する機構にケーブルが用いられている。
特開2009−292266号公報
ところで、上記のケーブルは、一般的にクッションフレーム周りで配索され、例えば、クッションフレームの側方から引き回されて当該クッションフレームの上面に配置される場合も考えられる。かかる場合、クッションフレームとその上に載置されるクッション材との間にケーブルが挟まれてしまい、シートへの着座時等においてケーブルに負荷が直接掛かり、圧迫によってケーブルが損傷したり変形したりする虞がある。
こうした状況に対し、ケーブルへの負荷を緩和させるクッション材をケーブル周りに配設することも考えられるが、部品数が増加し、製造コストも上昇させてしまうことになる。
そこで、本発明の目的は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、ケーブルをクッションフレームの側方から引き込む場合、着座時等に負荷が掛からないように、適切にケーブルを配索することにある。
前記課題は、本発明のクッションフレームによれば、車両用シートのシートクッションを支えるクッションフレームであって、その上面に前記シートクッションのクッション材が載置されるクッション材載置部と、該クッション材載置部の下部に設けられ、該クッション材載置部と交差した交差部と、該交差部の下部と隣接し、前記交差部と交差する底部と、前記交差部が位置する側とは反対側にて前記底部と隣接する第2の交差部と、を側部に有し、前記車両用シートの幅方向において前記交差部は、前記第2の交差部よりも外側に位置し、前記車両用シートが該車両用シートの前後方向に移動可能であるときに、前記交差部及び前記第2の交差部は、前記前後方向に沿って延出しており、前記交差部には、前記クッションフレームの側方から引き込まれるケーブルを通すための孔が形成されており、前記第2の交差部には、前記クッションフレームの側方から引き込まれて前記孔に通された前記ケーブルを通すための第2の孔が形成されており、前記孔及び前記第2の孔は、いずれも長孔であり、それぞれ、前記長孔の長手方向における端部に位置し前記ケーブルの外径よりも大きい内径を有する円孔部と、該円孔部と隣接し前記前後方向に沿って延びたスリット部と、を備え、前記長手方向と交差する交差方向における前記スリット部の幅は、前記円孔部の内径よりも小さく、かつ、前記ケーブルの外径よりも大きく、前記前後方向において、前記交差部における前記孔の前記スリット部の形成位置は、前記第2の交差部における前記第2の孔の前記スリット部の形成位置よりも後側に位置することにより解決される。
かかる構成により、クッションフレームの側方から引き込まれたケーブルは上記の孔に挿通されるので、クッション材載置部とクッション材との間にケーブルが挟まれるのを回避することが可能になる。この結果、着座時等にケーブルに負荷が直接掛かることがなく、ケーブルの損傷や変形を防止することが可能になる。また、ケーブルを整理してより適切に配索することが可能になる。さらに、車両用シートの動作を邪魔することなく、ケーブルをスムーズに移動させることが可能になる。
また、上記のクッションフレームにおいて、前記交差部の延出方向における前記孔の形成位置と、前記第2の交差部の延出方向における前記第2の孔の形成位置とは、前記前後方向において互いに異なる位置であると更に好適である。
かかる構成であれば、車両用シートを動かす際にケーブルの可動範囲を十分に確保することができ、車両用シートの動作を邪魔することなく、ケーブルをスムーズに移動させることが可能になる。
また、上記のクッションフレームにおいて、前記車両用シートが前記前後方向に移動する際、前記ケーブルは、前記孔及び前記第2の孔の各々の前記スリット部に沿って移動すると好適である。
かかる構成であれば、円孔部に通されたケーブルは、スリット部を通るようにずらされ、これにより車両用シートが動く際にはスリット部を通じてケーブルのバタツキを抑制することが可能になる。
また、上記のクッションフレームにおいて、前記孔には、前記クッションフレームの側方から引き込まれた複数の前記ケーブルが通されると好適である。
かかる構成であれば、クッションフレームの側方から引き込む複数のケーブルを整理して、各ケーブルを適切に配索することが可能になる。
また、上記のクッションフレームにおいて、前記交差部の外表面には、L字状に屈曲した屈曲部を備える棒状部材が取り付けられており、複数の前記ケーブルの各々は、前記屈曲部の内側に通されることで前記交差部の外表面に沿って前記孔まで引き回された上で、前記孔に通されると好適である。
かかる構成であれば、複数のケーブルを束ねて、ケーブル中、交差部の外表面に沿って引き回されている部分を整理することが可能になる。
また、上記クッションフレームは、前記シートクッションと、前記シートクッションに対して回動可能なシートバックとを備え、かつ、該シートバックの回動により折り畳み可能な前記車両用シートの、前記シートクッションを支えると好適である。
かかる構成であれば、交差部にケーブルを通す孔が形成されている効果がより有意義なものとなる。すなわち、折り畳まれた状態の車両用シート(詳しくは、シートバックの背面)には人や物が載せられるようになる。このような状況下では、クッション材載置部とクッション材との間にケーブルが挟まれていると、ケーブルに負荷が掛かることが多くなるので、ケーブルを孔に挿通してクッション材載置部とクッション材との間に挟まれるのを回避する本発明の効果がより有意義なものとなる。
さらに、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のクッションフレームと、該クッションフレーム上に載置されるクッション材を有するシートクッションと、前記クッションフレームの側方から引き込まれるケーブルと、を備えることを特徴とする車両用シートも実現可能である。
かかる車両用シートであれば、上述した効果を奏する車両用シートを実現することが可能になる。
請求項1に記載のクッションフレームによれば、クッションフレームの側方から引き込むケーブルを、クッション材載置部とクッション材との間に挟むことなく適切に配索することが可能になる。また、ケーブルを整理してより適切に配索することが可能になる。さらに、車両用シートの動作を邪魔することなく、ケーブルをスムーズに移動させることが可能になる。
請求項に記載のクッションフレームによれば、車両用シートを移動させる際のケーブルの可動範囲を十分に確保することができるので、車両用シートが動く際の妨げとならず、かつ、絡まりなくケーブルを移動させることが可能になる。
請求項に記載のクッションフレームによれば、ケーブルを孔や第2の孔に容易に挿通させることが可能になると共に、車両用シートが動く際にはケーブルのバタツキを抑制することが可能になる。
請求項に記載のクッションフレームによれば、クッションフレームの側方から引き込む複数のケーブルを整理して、各ケーブルを適切に配索することが可能になる。
請求項5に記載のクッションフレームによれば、複数のケーブルを束ねて、ケーブル中、交差部の外表面に沿って引き回されている部分を整理することが可能になる。
請求項6に記載のクッションフレームによれば、折り畳まれた状態の車両用シート上には人や物が載せられるため、クッション材載置部とクッション材との間にケーブルが挟まれていると、ケーブルに負荷が掛かることが多くなるので、本発明の効果がより有意義なものとなる。
請求項7に記載の車両用シートによれば、上述した効果を奏する車両用シートを提供することが可能である。
本発明の一実施形態に係る車両用シートを搭載している車両後部の側面模式図である。 本発明の一実施形態に係る車両用シートの前方斜視図である。 本発明の一実施形態に係るシートフレームの概略斜視図である。 本発明の一実施形態に係るストライカロック機構の概略説明図である。 本発明の一実施形態に係る車両用シートの折り畳み角度と各機構による作用との関係を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る車両用シートの格納操作時の操作説明図である。 本発明の一実施形態に係る車両用シートの復帰操作時の操作説明図である。 本発明の一実施形態に係るケーブルを通すための孔の周辺を示す概略斜視図である。 本発明の一実施形態に係るクッションフレームの概略断面図である。 本発明の一実施形態に係るケーブルを通すための孔の形状を示す図である。 図11(a)、(b)は、本発明の一実施形態に係るケーブルを通すための孔の周辺を示す概略斜視図である。 本発明の一実施形態に係る孔にケーブルが通された状態を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、図1〜図12を参照して説明する。ただし、以下に説明する部材、配置等については、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができると共に、その等価物が含まれることは勿論である。
なお、以下では、具体例として車両の左右に分割された2列目のシートについて説明するが、これに限定されず一体に形成された長いベンチタイプのシートや助手席、また、他のリヤシートについても同様の構成が適用可能であることは勿論である。
図1〜図12は、いずれも、本発明に係る実施の形態についての一例を示した図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両用シートを搭載している車両後部の側面模式図である。図2は、本発明の一実施形態に係る車両用シートの前方斜視図である。図3は、本発明の一実施形態に係るシートフレームの概略斜視図である。図4は、本発明の一実施形態に係るストライカロック機構の概略説明図である。
図5は、本発明の一実施形態に係る車両用シートの折り畳み角度と各機構による作用との関係を示す説明図である。図6は、本発明の一実施形態に係る車両用シートの格納操作時の操作説明図である。図7は、本発明の一実施形態に係る車両用シートの復帰操作時の操作説明図である。
図8は、本発明の一実施形態に係るケーブルを通すための孔の周辺を示す概略斜視図である。図9は、本発明の一実施形態に係るクッションフレームの概略断面図である。図10は、本発明の一実施形態に係るケーブルを通すための孔の形状を示す図である。図11(a)、(b)は、本発明の一実施形態に係るケーブルを通すための孔の周辺を示す概略斜視図である。図12は、本発明の一実施形態に係る孔にケーブルが通された状態を示す図である。
なお、以下の説明では、車両のフロント側を前方と称し、リア側を後方と称する。
<<本実施形態の車両用シートの概要>>
先ず、本実施形態に係る車両用シート(以下、本シートSと称する)について図1〜図4を参照しながら説明する。
本シートSを装備した車両は、前後に2列のシートを備えるものであり、2列目(後部側)のシートが格納可能に構成されている。本シートSは、車両の進行方向に沿った移動方向(図1中、矢印にて示す方向)にスライド移動可能に構成されている。
また、本シートSは、シートバック12をシートクッション11に対して回動させることにより折り畳み可能であり、折り畳んだ状態で車両の進行方向に対して前方向に回動して前方下部の車体フロアD上に格納されるように構成されている。なお、車体フロアDは段差を有しており、本シートSが配置される位置(通常使用時)が、格納される位置よりも一段高く形成されている。そのために、本シートSが前方に格納されることによって、シートバック12の背面と本シートSが配置される位置とでフラットな荷室を確保することができる。
本シートSは車体フロアD上に配置されており、図1及び図2に示すように、シートクッション11と、シートバック12と、ヘッドレスト13とから構成されている。また、シートバック12の所定部位には、本シートSのリクライニングの解除を行うためのリクライニング解除レバー14が配設されている。なお、リクライニング解除の操作手段としては、本実施形態に示すレバー状の他、紐状やストラップ状として構成してもよい。
本シートSは、図3に示したシートフレームFにクッション材としてのクッションパッドPを配置(載置)して表皮で被覆してなるものである。本シートSのシートフレームFは、シートクッション11とともに着座部を構成するシートクッションフレーム21と、シートバック12を構成するシートバックフレーム22と、から構成されている。また、シートバックフレーム22の上部には、不図示のヘッドレストを支持するピラーを挿入可能とするピラー支持部23が形成されている。
シートクッションフレーム21は、クッションフレームの一例であり、その上にクッション材としてのクッションパッドP(図9参照)が載置され、シートクッション11を下部から支持するものである。
シートクッションフレーム21の前側は、車体フロアDに対して車両の前後方向に回動可能に支持されている。シートクッションフレーム21の後側には、ストライカロック機構が設けられている。シートクッションフレーム21は、ストライカロック42を備えたストライカロック機構を介して車体フロアD側のストライカ41(図4参照)に係止されている。なお、ストライカロック機構は、ストライカ41とストライカロック42とは、その係止状態が操作レバー等の操作により解除できるように構成されている。
また、シートクッションフレーム21は、その底部にスライドレール24が配設されており、後述するリンク機構50又は公知のシート位置調整機構を介してシートバック12の操作に連動して前後方向に移動可能に構成されている。なお、スライドレール24は、シートクッション11側に配設されるインナレール(不図示)と、シートクッション11側とは反対側に取り付けられるアウタレール(不図示)とから構成されている。
シートバックフレーム22は、クッションパッドP等によって覆われて乗員の背中を後方から支持するシートバック12を構成するものである。シートバックフレーム22は、不図示のリクライニング機構を介してシートクッションフレーム21と連結されている。
そして、リクライニング機構により、シートバック12はシートクッション11に対して回動可能となっている。なお、本実施形態では、リクライニング機構として、リクライニング解除レバー14を操作することにより、シートバック12の回動の係止を解除する公知の機構が用いられている。
<<本シートSに設けられた機構>>
本シートSには、リクライニング機構と、アシスト機構と、シートスライド機構と、スライドロック機構と、ストライカロック機構とが設けられている。
リクライニング機構は、本シートSのシートバックフレーム22をシートクッションフレーム21に対して傾動可能に支持する機構である。このようにシートバックフレーム22の傾斜角度を任意で調整するリクライニング機構の構成は、公知の構成を用いることができる。
アシスト機構は、本シートSの復帰操作と格納操作をアシストする機構である。シートスライド機構は、本シートSをスライドレール24に沿って車両の前後方向に沿ってスライド移動させる機構である。スライドロック機構は、シートスライド機構の動作を規制又は許容する機構であり、本シートSがスライド移動するタイミングに合わせて、シートスライド機構のスライドロックを解除する。ストライカロック機構は、車体フロアDのストライカ41に本シートSを係止して本シートSの前方回動を規制する機構である。
以下、本シートSに設けられた機構のうち、シートスライド機構、スライドロック機構、アシスト機構、及び、ストライカロック機構について概説する。
<シートスライド機構>
シートスライド機構は、本シートSの折り畳み操作と連動して本シートSを後方にスライド移動させる。シートスライド機構の主な部材は、リンク機構50と不図示の変換機構の2つに分かれている。リンク機構50は、シートバックフレーム22側に設けられ、変換機構は、シートクッションフレーム21側に設けられている。
リンク機構50の構成部材の一(以下、リンク部材)は、ワイヤケーブルWによって、変換機構を介してスライドレール24に連結されており、本シートSの折り畳み操作に連動してワイヤケーブルWを引っ張るように作動する。変換機構は、リンク機構50のリンク部材によるワイヤケーブルWの引っ張り動作を本シートSのスライド移動動作に変換する。すなわち、リンク部材がワイヤケーブルWを引っ張ると、変換機構がワイヤケーブルWの引っ張り方向を変えることにより、当該ワイヤケーブルWに接続されたスライドレール24が引っ張られるようになる。
以上の構成のシートスライド機構において、本シートSの折り畳み操作が行われると、当該操作に連動してリンク機構50中のリンク部材がワイヤケーブルWを引っ張るようになる。このワイヤケーブルWの引っ張り動作は変換機構を介してスライドレール24に伝達されてスライドレール24が引っ張られるようになる結果、最終的に本シートSが後方にスライド移動するようになる。
<スライドロック機構>
本実施形態のスライドロック機構は、シートスライド機構のスライドロックを適宜解除する。スライドロック機構を駆動させる部材は、上述のリンク機構50とレール側機構60の2つに分かれており、レール側機構60はスライドレール24側に設けられている。これらの機構は、ワイヤケーブルWを介して連結されており、シートスライド機構によって本シートSがスライド移動するタイミングに合わせてスライドレール24のロックを解除するように構成されている。
具体的に説明すると、シートバックフレーム22側のリンク機構50を構成する部材(以下、他のリンク部材)が、ワイヤケーブルWによってスライドレール24のインナレールに設けられた係合部材(不図示)と連結しており、本シートSの折り畳み操作が行われると当該操作に連動してワイヤケーブルWを引っ張るように作動する。
レール側機構60は、上記の他のリンク部材とワイヤケーブルWを介して連結したインナレール側の係合部材と、アウタレール側に設けられた係合部材(不図示)とを有している。これらの係合部材が係合している状態にあるときに、ワイヤケーブルWがリンク機構50側に引っ張られると、係合部材間の係合状態が解除されるようになる。
以上のような構成のスライドロック機構において、本シートSの折り畳み操作が行われると、当該操作に連動してリンク機構50中の他のリンク部材がワイヤケーブルWを引っ張るように作動する。このワイヤケーブルWの引っ張り動作に伴って、インナレール側の係合部材とアウタレール側の係合部材との間の係合状態が解除され、本シートSのスライド移動が可能になる。
<アシスト機構>
本実施形態のアシスト機構は、本シートSの格納操作や復帰操作をアシストする。具体的に説明すると、アシスト機構は、複数のアシストばね31を有し、当該複数のアシストばね31の中には、本シートSの復帰操作時に本シートSを復帰方向に付勢するものと、本シートSの格納操作時に折り畳み方向(格納方向)に付勢するものが存在する。
一方、本シートS側には、アシストばね31と接触する位置に、アシストばね31の付勢力を受ける被付勢部(不図示)が設けられている。この被付勢部のアシストばね31との接触面は、本シートSの状態(格納状態又は設置状態)に応じて切り替わる。これにより、複数のアシストばね31のうち、被付勢部を付勢するアシストばね31が本シートSの状態によって切り替わることとなる。
以上の構成のアシスト機構において、本シートSが格納状態にあるとき、本シートSを復帰する方向に付勢するアシストばね31が被付勢部を付勢する。この結果、不図示のロック機構によって本シートSの回動がロックされた状態を脱すると、本シートSへ復帰方向に回動させるアシストばね31の付勢力が働く。これにより、本シートSが復帰方向に跳ね上がるため、少ない力で本シートSを復帰させることが可能となる。
一方、本シートSが設置状態にあるとき、本シートSを折り畳み方向に付勢するアシストばね31が被付勢部を付勢する。この結果、後述のストライカロック機構によって本シートSが車体フロアDに対してロックされた状態を脱すると、本シートSへ折り畳み方向に回動させるアシストばね31の付勢力が働く。これにより、本シートSが折り畳み方向に跳ね上がるため、少ない力で本シートSを格納することが可能になる。
<ストライカロック機構>
本実施形態のストライカロック機構は、シートバックフレーム22側に設けられた第2のリンク機構70と、シートクッションフレーム21側に設けられたストライカロック42とを主たる構成要素として有し、これらはワイヤケーブルWによって連結されている。
第2のリンク機構70は、本シートSを折り畳むときにワイヤケーブルWの一端部を引っ張るように作動する。ワイヤケーブルWの他端部は、シートクッションフレーム21側に備えられた鉤状のストライカロック42に取り付けられている。このストライカロック42は、車体フロアDのストライカ41に係止され、ワイヤケーブルWの一端部が引っ張られることによりストライカ41との係止状態を解除するように作動する。
なお、ストライカロック42とストライカ41との係止状態が解除されると、シートクッション11は、アシスト機構のみに支持されるようになるため前後方向に回動可能な状態となる。
<本シートの折り畳み角度と各機構の連動>
以下に、本シートSの折り畳み角度と各機構の連動について、図5に基づいて説明する。
まず、本シートSの起立状態(角度I)でリクライニング解除レバー14が操作されることにより、リクライニング機構の係止が解除され、リクライニング調整範囲内(角度I〜II)でリクライニング角度の調整が可能となる。リクライニング解除レバー14を操作しながら、更にシートバック12を前側に倒すと、角度IIIでスライドロック機構が作動し、スライドロックが解除されて本シートSのスライド移動が可能となる。
角度III〜IVの範囲で、シートスライド機構が作動して本シートSを後方へスライドさせる。そして、角度IV位置までシートバック12を倒したときにスライドロック機構によって再びスライドがロックされる。更にシートバック12を倒して角度Vに達したときに、ストライカロック42とストライカ41との係合状態が解除されて本シートSの前方回動が可能となる。このとき、本シートSのアシスト機構によって本シートSが格納方向に向かうようにアシストされる。本シートSを前方回動させながら更に折り畳むと、角度VIに達したときに公知の係止手段によって、シートクッション11に対するシートバック12の回動がロックされる。
以上のように、本実施形態では、リクライニング解除レバー14を操作する1回の操作により、本シートSの折り畳み、スライドロックの解除、本シートSの最後方位置へのスライド、スライド再ロック、ストライカロック42とストライカ41との係合状態の解除、本シートSの格納方向への回動のアシスト、の各操作を本シートSの折り畳み角度に応じて順番に連動させることが可能である。
次に、図6と図7に基づいて、本シートSの格納操作及び復帰操作について説明する。
まず、本シートSの格納操作について説明する。本シートSが設置状態(図6(a)に示す状態)にあるときにリクライニング解除レバー14が操作されると、リクライニング機構のロックが解除される。これにより、本シートSは、折り畳み操作中の状態(図6(b)に示す状態)となる。そして、折り畳み操作に連動してシートスライド機構が作動し、これにより本シートSが後方にスライド移動する。
本シートSの折り畳みが進行すると(図6(c)参照)、ストライカロック42がストライカ41から外れるようになり、本シートSが前方に回動可能になる。この際(図6(d)参照)、アシスト機構が本シートSの回動をアシストする。
本シートSの前方回動が終了して本シートSが格納状態(図6(e)に示す状態)となると、シートクッション11の裏面と車体フロアDとが一体の平坦面となり、広い荷室が確保される。なお、格納状態において本シートSを車体フロアD側に固定するために、公知の係止手段を取り付けることができる。本シートSを固定することで車両の走行中に本シートSが不意に動くことを防止できる。
続いて、本シートSの復帰操作について説明する。本シートSが格納状態(図7(a)に示す状態)にあるときに、本シートSを車体フロアDに固定している係止手段を解除すると、本シートSは後方に回動可能となる。そして、本シートSを後方回動させる操作を行う際には(図7(b)参照)、アシスト機構が本シートSの回動をアシストする。
後方回動が更に進み、当該後方回動の終了前の時点(図7(c)に示す状態)では、シートクッション11がアシストばね31によって格納方向へ付勢されるため、本シートSを下方(復帰方向)へ向けて押圧してストライカロック42を車体フロアD側のストライカ41にロックする。最終的に本シートSを設置位置まで回動させて(図7(d)参照)、シートバック12を起立させることにより本シートSの復帰操作が完了する。
<<シートクッションフレーム21の概略構造>>
次に、シートクッションフレーム21の概略構造について、図3及び図8、図9、図11(a)、11(b)に基づいて説明する。
シートクッションフレーム21は、図3及び図8に示すように、その幅方向の両側部にそれぞれ設けられた側部ブラケット27、側部ブラケット27間を連結する連結部材26、及び、シートクッションフレーム21の底部を規定する底部プレート25を有する。
各々の側部ブラケット27は、図9に示すように、正面視略U字状であり、構成要素として、外壁27a、内壁27b及び底壁27cを有している。
外壁27aは、図8に示すように、クッション材載置部としてのフランジ部27dと、該フランジ部27dと交差した交差部27eとを有している。
フランジ部27dは、側部ブラケット27において最も上側に位置し、車両の進行方向に沿って略水平状に延出している。なお、フランジ部27dの上面には、クッションパッドPが載置される。交差部27eは、フランジ部27dの下側でフランジ部27dと隣接しており、フランジ部27dに対して略直交した状態で車両の進行方向に沿って延出している。
底壁27cは、側部ブラケット27の中で底部に相当する部分であり、外壁27aの交差部27eの下部に隣接し、該交差部27eに対して略直交した状態で(すなわち、略水平状に)車両の進行方向に沿って延出している。
内壁27bは、側部ブラケット27の前端部にて外壁27aと対向するように設けられた部分であり、第2のフランジ部27fと、第2のフランジ部27fと交差した第2の交差部27gとを有している。
第2のフランジ部27fは、外壁27aのフランジ部27dと同様、側部ブラケット27において最も上側に位置して、車両の進行方向に沿って略水平状に延出し、その上面にはクッションパッドPが載置される。第2の交差部27gは、第2のフランジ部27fと交差し(つまり、外壁27aのフランジ部27dとも交差することになる)、外壁27aの交差部27eが位置する側とは反対側の位置にて底壁27cと隣接する。なお、第2の交差部27gも、交差部27eと同様、車両の進行方向に沿って延出している。
<<ワイヤケーブルWの配索>>
本シートSに設けられた各機構(例えば、スライドロック機構やストライカロック機構)ではワイヤケーブルWが動力伝達要素として用いられている。このワイヤケーブルWは、上述のように、各機構の構成要素間を連結するように配索されている。ワイヤケーブルWの配索については、本シートSが折り畳まれ又はスライド移動する際にワイヤケーブルWが絡まらないように適当な配索経路にて行われる必要がある。
本実施形態では、ワイヤケーブルWを適切に配索するための構造が採用されており、以下では、ワイヤケーブルWを配索するための構造、及び、当該構造によるワイヤケーブルWの配索パターンについて、図8〜図12を参照しながら説明する。
ワイヤケーブルWの配索に関して説明するにあたり、本実施形態において用いられるワイヤケーブルWの形状等について説明する。ワイヤケーブルWは、インナワイヤと、インナワイヤを内側に通して案内する管状の樹脂ケーブルと、から構成されており、樹脂ケーブルの端部には係止するためのブラケットが取り付けられている。また、本実施形態において、樹脂ケーブルの外径(ワイヤケーブルWの外径と同義)は約5mmである。
以上の構造のワイヤケーブルWは、その一端部が所定の取り付け箇所に取り付けられた状態で、シートフレームFの外側に引き出された後にシートフレームFの外縁に沿って引き回される。特に、本実施形態では、シートクッションフレーム21に設けられた側部ブラケット27の外壁27aに沿って当該外壁27aの前端部まで引き回される。
さらに、本実施形態では、ワイヤケーブルWを用いている機構が複数存在するため、ワイヤケーブルWも複数存在し、複数のワイヤケーブルWは纏まった状態で外壁27aに沿って引き回されることになる(図11(a)、11(b)参照)。
なお、外壁27aの外表面には棒状部材27hが取り付けられている。この棒状部材27hは、前後側にL字型の屈曲部27iと、屈曲部27i間を連結する連結部27jを有する。このような構造の棒状部材27hが外壁27aの外表面に設けられているため、外壁27aに沿って引き回されるワイヤケーブルWを上記の屈曲部27iの内側を通すことにより、複数のワイヤケーブルWを束ねて、ワイヤケーブルW中、外壁27aに沿って引き回されている部分を整理することが可能になる。
側部ブラケット27の外壁27aに沿って引き回された複数のワイヤケーブルWは、それぞれ、シートクッションフレーム21の側方からシートクッションフレーム21の内側(2つの側部ブラケット27に挟まれている空間内)に引き込まれる。
そして、本実施形態において、各ワイヤケーブルWは、外壁27aの交差部27eに形成された孔(以下、ケーブル孔100)に挿通されることによってシートクッションフレーム21の内側に向けて引き込まれる。さらに、ケーブル孔100に挿通された各ワイヤケーブルWは、内壁27bの第2の交差部27gに形成された第2の孔(以下、第2のケーブル孔110)に挿通される。
以上のように、本実施形態では、各ワイヤケーブルWをシートクッションフレーム21の側方から引き込む際にケーブル孔100及び第2のケーブル孔110に通す。これにより、各ワイヤケーブルWを整理した状態で配索することが可能になる。
なお、本実施形態では本シートSが折り畳まれ又はスライド移動するため、これらの動作に伴ってワイヤケーブルWも移動することになる。その際に、ワイヤケーブルWが整理されているため、ワイヤケーブルWが移動時に絡まるのを防止することが可能になる。
さらに、ワイヤケーブルWを通すケーブル孔100や第2のケーブル孔110は、側部ブラケット27においてフランジ部27dや第2のフランジ部27fではなく、これらの下部に位置する交差部27eや第2の交差部27gに形成されている。これにより、ワイヤケーブルWに対して負荷が掛からないようにワイヤケーブルWを配索することが可能になる。
すなわち、発明が解決しようとする課題の項で説明したように、仮に、ワイヤケーブルWをシートクッションフレーム21の側方から引き込む際にフランジ部27dや第2のフランジ部27fの上に載せてしまうと、フランジ部27dや第2のフランジ部27fとクッションパッドPとの間にワイヤケーブルWが挟まれる形になる。この場合、乗員が本シートSに着座する時やシート上に載る時にワイヤケーブルWに直接的に負荷が掛かり、ワイヤケーブルWの損傷や変形を招く虞がある。
これに対して、本実施形態では、フランジ部27dや第2のフランジ部27fの下部に位置する交差部27eや第2の交差部27gにワイヤケーブルWを通すための孔(ケーブル孔100及び第2のケーブル孔110)が形成されている。そして、ワイヤケーブルWをシートクッションフレーム21の側方から引き込む際には、上記の孔にワイヤケーブルWを通すこととしている。したがって、フランジ部27dや第2のフランジ部27fとクッションパッドPとの間にワイヤケーブルWが挟まれてしまうことはなく、ワイヤケーブルWに対して直接負荷が掛かることもなくなる。
以上の効果は、シートバック12の回動により折り畳み可能な構成を有する本シートSにおいて、特に有意義なものとなる。つまり、折り畳んでシートバック12の裏面に人や物を載せることが可能なシートにおいて、フランジ部27dや第2のフランジ部27fとクッションパッドPとの間にワイヤケーブルWが挟まれてしまうと、ワイヤケーブルWに負荷が掛かる頻度も多くなる。したがって、折り畳み可能なシートであれば、ケーブル孔100や第2のケーブル孔110にワイヤケーブルWを通してフランジ部27dや第2のフランジ部27fとクッションパッドPとの間にワイヤケーブルWが挟まれるのを回避するという効果が、より有効に奏されることとなる。
次に、本実施形態に係るケーブル孔100及び第2のケーブル孔110について、図10〜12を参照しながら説明する。なお、ケーブル孔100及び第2のケーブル孔110の各々の形状については、略同様であるため、主としてケーブル孔100の形状について説明する。
ケーブル孔100及び第2のケーブル孔110は、いずれも、長孔となっている。すなわち、ケーブル孔100及び第2のケーブル孔110は、いずれも十分な幅を有しているので、ケーブル孔100及び第2のケーブル孔110には複数のワイヤケーブルWを挿通させることが可能となる。なお、長孔たるケーブル孔100の長手方向は、交差部27eの延出方向に沿っており、長孔たる第2のケーブル孔110の長手方向は、第2の交差部27gの延出方向に沿っている。
長孔たるケーブル孔100は、円孔部100aと、当該円孔部100aと隣接するスリット部100bとから構成されている。円孔部100aは、長孔の長手方向における端部に位置し、ワイヤケーブルWの外径よりも幾分大きい内径を有する。各ワイヤケーブルWは、この円孔部100aを通じてケーブル孔100に挿通される。すなわち、円孔部100aは、ケーブル通し用の孔であり、この円孔部100aが設けられていることにより、各ワイヤケーブルWをケーブル孔100に通すことが容易になる。
スリット部100bは、円孔部100aと隣接し、長孔の長手方向に沿って延びている。このスリット100bについて、上記長手方向と交差する交差方向の幅(以下、スリット幅)は、円孔部100aの内径よりも小さく、かつ、ワイヤケーブルWの外径(本実施形態では約5mm)よりも僅かに大きくなっており、本実施形態では約6mmである。
各ワイヤケーブルWは、円孔部100aに通された後に、スリット部100bを通るように位置をずらされ、スリット部100bの上側及び下側に位置する部分に挟まれるようになる。この結果、各ワイヤケーブルWは、スリット部100bに沿う方向には移動自在であり、スリット部100bの幅方向(上下方向)の動きが規制される。このため、本シートSの折り畳みやスライド移動に伴ってワイヤケーブルWが移動する際、本シートSの動作の邪魔にならないようにワイヤケーブルWをスリット部100bに沿って移動させる一方で、当該ワイヤケーブルWの上下方向のバタツキが抑えられるようになる。
以上のような構成は、第2のケーブル孔110についても同様である。なお、本実施形態では、ケーブル孔100側の円孔部100aは、長孔の長手方向において前端部に位置し、第2のケーブル孔110側の円孔部110aは、長孔の長手方向におい後端部に位置しており、上記2つの円孔部100a、110aは、互いに対向する位置に位置している(図8参照)。かかる構成により、各ワイヤケーブルWをケーブル孔100に通し、さらに第2のケーブル孔110に通すことが容易となる。
さらに、本実施形態では、交差部27eの延出方向におけるケーブル孔100の形成位置と、第2の交差部27gの延出方向における第2のケーブル孔110の形成位置とが、車両の進行方向において互いに異なる位置である。すなわち、ケーブル孔100の形成位置と第2のケーブル孔110の形成位置とは、車両の進行方向においてずれた位置にある。これにより、本シートSをスライド移動させる際のワイヤケーブルWの可動範囲を十分に確保することが可能になる。
具体的に説明すると、ワイヤケーブルWは、本シートSの折り畳みやスライド移動に伴って移動するが、このときケーブル孔100及び第2のケーブル孔110の形成範囲内で移動する。すなわち、ケーブル孔100及び第2のケーブル孔110の長手方向における長さが、ワイヤケーブルWの可動範囲となる。ここで、ワイヤケーブルWの全可動範囲は、各ケーブル孔100、110の形成範囲を重ね合わせた範囲となるので、ケーブル孔100の形成位置と第2のケーブル孔110の形成位置がずれていれば、より可動範囲が広がることになる。このようにワイヤケーブルWの可動範囲を確保することにより、本シートSの動作を邪魔することなく、ワイヤケーブルWをスムーズに移動させることが可能になる。
11 シートクッション、12 シートバック、
13 ヘッドレスト、14 リクライニング解除レバー、
21 シートクッションフレーム、22 シートバックフレーム、
23 ピラー支持部、24 スライドレール、25 底部プレート、
26 連結部材、27 側部ブラケット、
27a 外壁、27b 内壁、27c 底壁、27d フランジ部、
27e 交差部、27f 第2のフランジ部、27g 第2の交差部、
27h 棒状部材、27i 屈曲部、27j 連結部、
31 アシストばね、41 ストライカ、42 ストライカロック、
50 リンク機構、60 レール側機構、70 第2のリンク機構、
100 ケーブル孔、100a 円孔部、100b スリット部、
110 第2のケーブル孔、110a 円孔部、110b スリット部、
S 本シート、D 車体フロア、F シートフレーム、P クッションパッド、
W ワイヤケーブル

Claims (7)

  1. 車両用シートのシートクッションを支えるクッションフレームであって、
    その上面に前記シートクッションのクッション材が載置されるクッション材載置部と、
    該クッション材載置部の下部に設けられ、該クッション材載置部と交差した交差部と、
    該交差部の下部と隣接し、前記交差部と交差する底部と、
    前記交差部が位置する側とは反対側にて前記底部と隣接する第2の交差部と、
    を側部に有し、
    前記車両用シートの幅方向において前記交差部は、前記第2の交差部よりも外側に位置し、
    前記車両用シートが該車両用シートの前後方向に移動可能であるときに、前記交差部及び前記第2の交差部は、前記前後方向に沿って延出しており、
    前記交差部には、前記クッションフレームの側方から引き込まれるケーブルを通すための孔が形成されており、
    前記第2の交差部には、前記クッションフレームの側方から引き込まれて前記孔に通された前記ケーブルを通すための第2の孔が形成されており、
    前記孔及び前記第2の孔は、いずれも長孔であり、それぞれ、前記長孔の長手方向における端部に位置し前記ケーブルの外径よりも大きい内径を有する円孔部と、該円孔部と隣接し前記前後方向に沿って延びたスリット部と、を備え、
    前記長手方向と交差する交差方向における前記スリット部の幅は、前記円孔部の内径よりも小さく、かつ、前記ケーブルの外径よりも大きく、
    前記前後方向において、前記交差部における前記孔の前記スリット部の形成位置は、前記第2の交差部における前記第2の孔の前記スリット部の形成位置よりも後側に位置することを特徴とするクッションフレーム。
  2. 前記交差部の延出方向における前記孔の形成位置と、前記第2の交差部の延出方向における前記第2の孔の形成位置とは、前記前後方向において互いに異なる位置であることを特徴とする請求項1に記載のクッションフレーム。
  3. 前記車両用シートが前記前後方向に移動する際、前記ケーブルは、前記孔及び前記第2の孔の各々の前記スリット部に沿って移動することを特徴とする請求項1又は2に記載のクッションフレーム。
  4. 前記孔には、前記クッションフレームの側方から引き込まれた複数の前記ケーブルが通されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のクッションフレーム。
  5. 前記交差部の外表面には、L字状に屈曲した屈曲部を備える棒状部材が取り付けられており、
    複数の前記ケーブルの各々は、前記屈曲部の内側に通されることで前記交差部の外表面に沿って前記孔まで引き回された上で、前記孔に通されることを特徴とする請求項4に記載のクッションフレーム。
  6. 前記クッションフレームは、
    前記シートクッションと、前記シートクッションに対して回動可能なシートバックとを備え、かつ、該シートバックの回動により折り畳み可能な前記車両用シートの、前記シートクッションを支えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のクッションフレーム。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載のクッションフレームと、
    該クッションフレーム上に載置されるクッション材を有するシートクッションと、
    前記クッションフレームの側方から引き込まれるケーブルと、を備えることを特徴とする車両用シート。
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