JP2014140993A - インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014140993A JP2014140993A JP2013009814A JP2013009814A JP2014140993A JP 2014140993 A JP2014140993 A JP 2014140993A JP 2013009814 A JP2013009814 A JP 2013009814A JP 2013009814 A JP2013009814 A JP 2013009814A JP 2014140993 A JP2014140993 A JP 2014140993A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- ink
- pigment
- general formula
- mass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/50—Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
- B41M5/502—Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording characterised by structural details, e.g. multilayer materials
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D11/00—Inks
- C09D11/30—Inkjet printing inks
- C09D11/32—Inkjet printing inks characterised by colouring agents
- C09D11/322—Pigment inks
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D11/00—Inks
- C09D11/30—Inkjet printing inks
- C09D11/38—Inkjet printing inks characterised by non-macromolecular additives other than solvents, pigments or dyes
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D11/00—Inks
- C09D11/30—Inkjet printing inks
- C09D11/40—Ink-sets specially adapted for multi-colour inkjet printing
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Ink Jet (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Abstract
【解決手段】インク飛翔工程を少なくとも含み、記録用メディアが、支持体の少なくとも一方の面上に表面層を有し、コロナ放電処理又はプラズマ処理で表面改質されてなり、記録用メディアの表面層を有する側の面を動的走査吸液計で測定した接触時間100msにおける純水の転移量が1〜10mL/m2、記録用インクが、水分散性着色剤、有機溶剤、界面活性剤、水分散性樹脂及び水を含有し、有機溶剤が、23℃80%RHにおける平衡水分量が30質量%以上である多価アルコールを1種以上含有し、所定のアミド化合物を少なくとも含有し、特定の化合物を少なくとも1種含有し、水分散性着色剤と水分散性樹脂の固形分量の合計が8〜35質量%、水分散性樹脂の固形分量が水分散性着色剤の固形分量の2〜8倍であるインクジェット記録方法である。
【選択図】なし
Description
また、印字直後の印字面の乾燥性や定着性を改良するため、印字面の乾燥補助手段として加熱ローラを備えたインクジェットプリンターが提案されている(特許文献2参照)。
また、顔料が残って耐擦性が低下した紙表面を保護するため、紫外線を照射することで固化するUVニスを塗布してなる保護層を設けるインクジェット式印刷機が提案されている(特許文献3参照)。
前記記録用メディアが、支持体の少なくとも一方の面上に表面層を有し、該表面層を有する側の面を動的走査吸液計で測定した接触時間100msにおける純水の転移量が1mL/m2〜10mL/m2であり、
前記記録用メディアが、コロナ放電処理及びプラズマ処理のいずれかで表面改質されてなり、
前記記録用インクが、水分散性着色剤、有機溶剤、界面活性剤、水分散性樹脂、及び水を少なくとも含有し、
前記有機溶剤が、温度23℃で相対湿度80%における平衡水分量が30質量%以上である多価アルコールを1種以上含有し、下記一般式(I)で表されるアミド化合物を少なくとも含有し、更に下記一般式(II)から(IV)で表される化合物を少なくとも1種含有し、
前記水分散性着色剤の固形分含有量と前記水分散性樹脂の固形分含有量との合計が8質量%〜35質量%であり、前記水分散性樹脂の固形分含有量(A)と、前記水分散性着色剤の固形分含有量(B)との質量比(A/B)が2〜8であることを特徴とする。
〔一般式(I)〕
〔一般式(II)〕
〔一般式(III)〕
〔一般式(IV)〕
本発明のインクジェット記録方法は、インク飛翔工程を少なくとも含み、更に必要に応じて適宜選択したその他の工程を含んでなる。
本発明のインクジェット記録装置は、インク飛翔手段を少なくとも有し、更に必要に応じて適宜選択したその他の手段を有してなる。
本発明のインクジェット記録方法は、本発明のインクジェット記録装置により好適に実施することができ、前記インク飛翔工程は前記インク飛翔手段により好適に行うことができる。また、前記その他の工程は、前記その他の手段により好適に行うことができる。
前記インク飛翔工程は、記録用インクに、刺激を印加し、前記記録用インクを飛翔させて記録用メディア上に画像を記録する工程であり、インク飛翔手段により実施される。
前記インク飛翔手段としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、インク吐出用の各種のインクジェットノズル、などが挙げられる。
前記記録用メディアとしては、支持体の少なくとも一方の面上に表面層を有するものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、要求される画像品質の点から、塗工紙、グロス紙、コート紙、アート紙、スーパーアート紙と呼ばれる汎用印刷用紙が好適である。これらの中でも、画像品質(画像濃度、彩度、ビーディング、カラーブリード)に優れ、かつ乾燥性及び定着性にも優れた画像を形成するためには、吸液特性が一定範囲内である必要があり、表面層を有する側の面を動的走査吸液計で測定した接触時間100msにおける純水の転移量が1mL/m2〜10mL/m2である記録用メディアが用いられる。前記純水の転移量は、2mL/m2〜8mL/m2が好ましい。記転移量が、1mL/m2未満であると、インクの吸収が間に合わず画像が滲んでしまったり、乾燥後に画像が定着し難くなることがあり、10mL/m2を超えると、コート層を持たない普通紙であり、光沢が出ない等の商業印刷画像として問題となることがある。
前記支持体としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、木材繊維主体の紙、木材繊維及び合成繊維を主体とした不織布のようなシート状物質、などが挙げられる。
(1)離解は、古紙をパルパーにて機械力と薬品で処理して繊維状にほぐし、印刷インキを繊維より剥離する。
(2)除塵は、古紙に含まれる異物(プラスチックなど)及びゴミをスクリーン、クリーナー等により除去する。
(3)脱墨は、繊維より界面活性剤を用いて剥離された印刷インキをフローテーション法、又は洗浄法で系外に除去する。
(4)漂白は、酸化作用や還元作用を用いて、繊維の白色度を高める。
前記古紙パルプを混合する場合、全パルプ中の古紙パルプの混合比率は、記録後のカール対策から40%以下が好ましい。
前記表面層は、顔料及びバインダー(結着剤)を含有してなり、更に必要に応じて、界面活性剤、その他の成分を含有してなる。
前記無機顔料としては、例えば、カオリン、タルク、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、亜硫酸カルシウム、非晶質シリカ、チタンホワイト、炭酸マグネシウム、二酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛、クロライト、などが挙げられる。これらの中でも、カオリンは光沢発現性に優れており、オフセット印刷用紙に近い風合いとすることができる点から特に好ましい。
前記カオリンには、デラミネーテッドカオリン、焼成カオリン、表面改質等によるエンジニアードカオリン、などがあるが、光沢発現性を考慮すると、粒子径が2μm以下の割合が80質量%以上の粒子径分布を有するカオリンが、カオリン全体の50質量%以上を占めていることが好ましい。
前記カオリンの添加量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記バインダー100質量部に対して50質量部以上が好ましい。前記添加量が、50質量部未満であると、光沢度において十分な効果が得られないことがある。前記添加量の上限は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、カオリンの流動性、特に高せん断力下での増粘性を考慮すると、塗工適性の点から、90質量部以下がより好ましい。
前記有機顔料の添加量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記表面層の全顔料100質量部に対して2質量部〜20質量部が好ましい。前記有機顔料は、光沢発現性に優れていることと、その比重が無機顔料と比べて小さいことから、嵩高く、高光沢で、表面被覆性の良好な表面層を得ることができる。前記添加量が、2質量部未満であると、前記効果がなく、20質量部を超えると、塗工液の流動性が悪化し、塗工操業性の低下に繋がることと、コスト面からも経済的ではない。
前記有機顔料には、その形態において、密実型、中空型、ドーナツ型等があるが、光沢発現性、表面被覆性及び塗工液の流動性のバランスを鑑み、平均粒径(D50)は0.2μm〜3.0μmが好ましく、より好ましくは空隙率40%以上の中空型が採用される。
前記水性樹脂としては、水溶性樹脂及び水分散性樹脂の少なくともいずれかが好適に用いられる。前記水溶性樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリビニルアルコール、アニオン変性ポリビニルアルコール、カチオン変性ポリビニルアルコール、アセタール変性ポリビニルアルコール等のポリビニルアルコールの変性物;ポリウレタン;ポリビニルピロリドン及びポリビニルピロリドンと酢酸ビニルの共重合体、ビニルピロリドンとジメチルアミノエチル・メタクリル酸の共重合体、四級化したビニルピロリドンとジメチルアミノエチル・メタクリル酸の共重合体、ビニルピロリドンとメタクリルアミドプロピル塩化トリメチルアンモニウムの共重合体等のポリビニルピロリドンの変性物;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース;カチオン化ヒドロキシエチルセルロース等のセルロースの変性物;ポリエステル、ポリアクリル酸(エステル)、メラミン樹脂、又はこれらの変性物、ポリエステルとポリウレタンの共重合体等の合成樹脂;ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリルアミド、酸化澱粉、燐酸エステル化澱粉、自家変性澱粉、カチオン化澱粉、各種変性澱粉、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリル酸ソーダ、アルギン酸ソーダ、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、インク吸収性の観点から、ポリビニルアルコール、カチオン変性ポリビニルアルコール、アセタール変性ポリビニルアルコール、ポリエステル、ポリウレタン、ポリエステルとポリウレタンの共重合体、などが特に好ましい。
前記水性樹脂の添加量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記顔料100質量部に対し、2質量部〜100質量部が好ましく、3質量部〜50質量部がより好ましい。前記水性樹脂の添加量は、記録用メディアの吸液特性が所望の範囲に入るように決定される。
これらの中でも、ジメチルアミン・エピクロルヒドリン重縮合物、ポリアリルアミン塩酸塩等の低分子量のカチオン性有機化合物と他の比較的高分子量のカチオン性有機化合物、例えば、ポリ(ジアリルジメチルアンモニウムクロライド)等とを組み合わせて使用するのが好ましい。併用により、単独使用の場合よりも画像濃度を向上させ、フェザリングが更に低減される。
ここで、前記コロイド滴定法によるカチオン当量の測定に当たっては、カチオン性有機化合物を固形分0.1質量%となるように蒸留水で希釈し、pH調整は行わないものとする。
前記多価アルコールとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、グリセロール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリット、ソルビトール、ショ糖、などが挙げられる。また、エチレンオキサイド付加物については、水溶性を維持できる範囲で、エチレンオキサイドの一部をプロピレンオキサイドあるいはブチレンオキサイド等のアルキレンオキサイドに置換したものも有効である。置換率は50%以下が好ましい。前記非イオン活性剤のHLB(親水性/親油性比)は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、4〜15が好ましく、7〜13がより好ましい。
前記含浸又は塗布の後、必要に応じて乾燥させてもよく、この場合の乾燥の温度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、100℃〜250℃が好ましい。
前記コロナ放電処理を行う場合の処理量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、20W・min/m2〜1,000W・min/m2が好ましく、50W・min/m2〜500W・min/m2がより好ましい。
前記プラズマ処理を行う場合の処理量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、20W・min/m2〜1,000W・min/m2が好ましく、50W・min/m2〜500W・min/m2がより好ましい。
一方、前記コロナ放電処理又はプラズマ処理の処理量が多すぎると、商業印刷用紙に対するダメージが激しくなり商業印刷用紙の劣化が起こってしまうと共に、表面の荒れが著しくなり、真円状のドットを得ることが難しくなることがある。
前記記録用インクは、有機溶剤、水分散性着色剤、水分散性樹脂、界面活性剤、及び水を少なくとも含有し、好ましくは浸透剤を含有し、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前記有機溶剤としては、温度23℃で相対湿度80%における平衡水分量が30質量%以上である多価アルコールを1種以上含有し、下記一般式(I)で表されるアミド化合物を少なくとも含有し、更に、下記一般式(II)〜(IV)で表される化合物を少なくとも1種を混合して用いることにより、商業印刷用紙に画像を形成した場合でも、高い画像濃度が得られ、光沢性及び乾燥性に優れ、ビーディング及びカラーブリードの発生を抑制することができる。
前記炭素数4〜6のアルキル基としては、例えば、ブチル基、イソブチル基、ターシャリーブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基などが挙げられる。
前記炭素数1〜2のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基が挙げられる。
前記炭素数1〜4のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ターシャリーブチル基などが挙げられる。
前記R3の炭素数1〜8のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ターシャリーブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、ヘプチル基、イソヘプチル基、オクチル基、イソオクチル基、などが挙げられる。
前記R3の環状アルキル基としては、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、などが挙げられる。
前記R3の芳香環基としては、例えば、フェニル基、トリル基、キシリル基、などが挙げられる。
前記炭素数1〜8のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ターシャリーブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、ヘプチル基、イソヘプチル基、オクチル基、イソオクチル基、などが挙げられる。
〔構造式(I−1)〕
〔構造式(II−1)〕
〔構造式(III−1)〕
〔構造式(IV−1)〕
前記含有量が、1質量%未満であると、インクの低粘度化に効果がなく、吐出安定性が低下することがあり、50質量%を超えると、記録用メディア上での乾燥性に劣り、画像滲みが生じて画像品質が低下してしまうことがある。
前記多価アルコールとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、1,2,3−ブタントリオール(38質量%)、1,2,4−ブタントリオール(41質量%)、グリセリン(49質量%)、ジグリセリン(38質量%)、トリエチレングリコール(39質量%)、テトラエチレングリコール(37質量%)、ジエチレングリコール(43質量%)、1,3−ブタンジオール(35質量%)、などが挙げられる。ここで、括弧内は、温度23℃、相対湿度80%における平衡水分量を示す。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、グリセリン、1,3−ブタンジオールが特に好ましい。
〔数式1〕
(多価アルコールに吸収された水分の質量)/(多価アルコールの質量+多価アルコールに吸収された水分の質量)×100
前記その他の有機溶剤としては、例えば、ジプロピレングリコール、1,5−ペンタンジオール、プロピレングリコール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、エチレングリコール、トリプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン等の23℃、80%RHにおける平衡水分量が30質量%未満である多価アルコール;エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル;エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル;2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ε−カプロラクタム、γ−ブチロラクトン等の含窒素複素環化合物;ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド等のアミド;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N,N−ジメチルモノエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−メチルエタノールアミン、N−フェニルエタノールアミン、3−アミノプロピルジエチルアミン等のアミン;ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジグリコール等の含硫黄化合物、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記糖類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、グルコース、マンノース、フルクトース、リボース、キシロース、アラビノース、ガラクトース等の単糖類;マルトース、セロビオース、ラクトース、スクロース、トレハロース等の二糖類;マルトトリオース等のオリゴ糖類;α−シクロデキストリン、セルロース等の多糖類、などが挙げられる。
前記糖類の誘導体としては、例えば、マルチトール、ソルビット糖の糖アルコール糖の糖類の還元糖;アルドン酸、ウロン酸糖の酸化糖;アミノ酸、チオ酸、などが挙げられる。
前記アルキルアルカンジオールとしては、炭素数3〜6のアルカンジオールを主鎖とし、炭素数1〜2のアルキルを分岐鎖とするものであれば、親水性基と疎水性基のバランスが水溶性であり、かつ疎水性基リッチになり、記録用メディアに浸透し易くなっている。これらの中でも、2−メチル−1,3−プロパンジオール(bp214℃)、3−メチル−1,5−ペンタンジオール(bp250℃)、2−エチル−1,3−へキサンジオール(bp243.2℃)が特に好ましい。
前記アルキルアルカンジオールの前記記録用インクにおける含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、2質量%〜40質量%が好ましく、5質量%〜30質量%がより好ましい。前記含有量が、2質量%未満であると、記録用メディアへの浸透性効果がなく、画像品質向上効果も見られない。更に、商業印刷用紙に対する浸透性が悪くなり、ビーディング及びカラーブリードが生じることがある。また、40質量%を超えると、インクの粘度が高くなり、インクの吐出性が低下することがある。
前記水分散性樹脂としては、造膜性(画像形成性)に優れ、かつ高撥水性、高耐水性、高耐候性を備えて、高耐水性で高画像濃度(高発色性)の画像記録に有用である。例えば、縮合系合成樹脂、付加系合成樹脂、天然高分子化合物、などが挙げられる。
前記縮合系合成樹脂としては、例えば、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリ(メタ)アクリル樹脂、アクリル−シリコーン樹脂、フッ素樹脂、などが挙げられる。
前記付加系合成樹脂としては、例えば、ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリビニルエステル系樹脂、ポリアクリル酸系樹脂、不飽和カルボン酸系樹脂、などが挙げられる。
前記天然高分子化合物としては、例えば、セルロース類、ロジン類、天然ゴム、などが挙げられる。
これら水分散性樹脂は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、ウレタン樹脂、アクリル−シリコーン樹脂、フッ素樹脂が特に好ましい。
前記フルオロオレフィン単位としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、−CF2CF2−、−CF2CF(CF3)−、−CF2CFCl−、などが挙げられる。
前記ビニルエーテル単位としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、下記構造式で表される化合物などが挙げられる。
このようなフッ素樹脂としては、特に制限はなく、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。該市販品としては、例えば、DIC株式会社製のフルオネートFEM−500、FEM−600、ディックガードF−52S、F−90、F−90M、F−90N,アクアフランTE−5A;旭硝子株式会社製のルミフロンFE4300、FE4500、FE4400、アサヒガードAG−7105、AG−950、AG−7600、AG−7000、AG−1100、などが挙げられる。
前記水分散性樹脂は、ホモポリマーとして使用されてもよく、また、コポリマーして使用して複合系樹脂として用いてもよく、単相構造型及びコアシェル型、パワーフィード型エマルジョンのいずれのものも使用できる。
前記単官能の(メタ)アクリル酸エステル単量体類としては、例えば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、n−アミルメタクリレート、イソアミルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、オクチルメタクリレート、デシルメタクリレート、ドデシルメタクリレート、オクタデシルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、フェニルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、メタクリロキシエチルトリメチルアンモニウム塩、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、メチルアクリレート、エチルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、n−アミルアクリレート、イソアミルアクリレート、n−へキシルアクリレート、2−エチルへキシルアクリレート、オクチルアクリレート、デシルアクリレート、ドデシルアクリレート、オクタデシルアクリレート、シクロへキシルアクリレート、フェニルアクリレート、ベンジルアクリレート、グリシジルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、アクリロキシエチルトリメチルアンモニウム塩、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記アリル化合物単量体類としては、例えば、アリルスルホン酸又はその塩、アリルアミン、アリルクロライド、ジアリルアミン、ジアリルジメチルアンモニウム塩、などが挙げられる。
前記オレフィン単量体類としては、例えば、エチレン、プロピレン、などが挙げられる。
前記ジエン単量体類としては、例えば、ブタジエン、クロロプレン、などが挙げられる。
前記不飽和炭素を持つオリゴマー類としては、例えば、メタクリロイル基を持つスチレンオリゴマー、メタクリロイル基を持つスチレン−アクリロニトリルオリゴマー、メタクリロイル基を持つメチルメタクリレートオリゴマー、メタクリロイル基を持つジメチルシロキサンオリゴマー、アクリロイル基を持つポリエステルオリゴマー、などが挙げられる。
前記水分散性着色剤としては、顔料が好ましい。着色剤が顔料である場合の好ましい形態としては、以下の第1〜第3の形態が挙げられる。
(1)第1形態では、前記着色剤としては、表面に少なくとも1種の親水基を有し、分散剤の不存在下で水分散性を示す顔料(以下、「自己分散性顔料」と称することもある。)を含有する。
前記アゾ顔料としては、例えば、アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料、などが挙げられる。
前記多環式顔料としては、例えば、フタロシアニン顔料、ぺリレン顔料、ぺリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、インジゴ顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフラロン顔料、などが挙げられる。
前記染料キレートとしては、例えば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キレート、などが挙げられる。
前記黒色用の着色剤としては、例えば、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック(C.I.ピグメントブラック7)類、銅、鉄(C.I.ピグメントブラック11)、酸化チタン等の金属類、アニリンブラック(C.I.ピグメントブラック1)等の有機顔料、などが挙げられる。
前記カーボンブラックの市販品としては、例えば、Regal(登録商標)、Black Pearls(登録商標)、Elftex(登録商標)、Monarch(登録商標)、Mogul(登録商標)、Vulcan(登録商標)の商標でCabot Corporationから入手し得るカーボンブラック、などが挙げられる。
前記第1形態の水分散性着色剤は、顔料の表面に少なくとも1種の親水基が直接もしくは他の原子団を介して結合するように表面改質されたものである。前記表面改質は、顔料の表面に、ある特定の官能基(スルホン基やカルボキシル基等の官能基)を化学的に結合させるか、あるいは次亜ハロゲン酸又はその塩の少なくともいずれかを用いて湿式酸化処理するなどの方法が用いられる。これらの中でも、顔料の表面にカルボキシル基が結合され、水中に分散している形態が特に好ましい。このように顔料が表面改質され、カルボキシル基が結合しているため、分散安定性が向上するばかりではなく、高品位な印字品質が得られるとともに、印字後の記録用メディアの耐水性がより向上する。
これらの中でも、−COOM、−SO3M、−PO3HM、−PO3M2が好ましく、−COOM、−SO3Mが特に好ましい。
前記官能基中における「M」は、アルカリ金属としては、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、等が挙げられる。前記有機アンモニウムとしては、例えば、モノ乃至トリメチルアンモニウム、モノ乃至トリエチルアンモニウム、モノ乃至トリメタノールアンモニウムが挙げられる。前記アニオン性に帯電したカラー顔料を得る方法としては、カラー顔料表面に−COONaを導入する方法として、例えば、カラー顔料を次亜塩素酸ソーダで酸化処理する方法、スルホン化による方法、ジアゾニウム塩を反応させる方法、などが挙げられる。
前記カチオン性親水基としては、例えば、第4級アンモニウム基が好ましく、下記に挙げる第4級アンモニウム基がより好ましい。
前記アニオン性官能基としては、特許第4697757号公報、特表2003−513137号公報、国際公開第97/48769号パンフレット、特開平10−110129号公報、特開平11−246807号公報、特開平11−57458号公報、特開平11−189739号公報、特開平11−323232号公報、特開2000−265094号公報などに記載の方法に従って、顔料粒子表面に結合させることができる。
前記他の原子団としては、例えば、炭素原子数1〜12のアルキル基、置換基を有してもよいフェニル基又は置換基を有してもよいナフチル基、などが挙げられる。前記親水基が他の原子団を介してカーボンブラックの表面に結合する場合の具体例としては、例えば、−C2H4COOM(ただし、Mは、アルカリ金属、又は第4級アンモニウムを表す)、−PhSO3M(ただし、Phはフェニル基を表す。Mは、アルカリ金属、又は第4級アンモニウムを表す)、−C5H10NH3 +、などが挙げられる。
前記第1形態における別の態様としては、前記ジェミナルビスホスホン酸基及びジェミナルビスホスホン酸塩基のいずれかで改質された改質顔料が好ましい。
このような改質顔料としては、下記構造式(i)、(ii)、(iii)及び(iv)のいずれかで表される基で修飾された改質顔料が挙げられる。
前記改質顔料を含む分散体は、次の概括的な手順の1つを用いて調製される。その方法は、顔料に下記構造式(IV)及び下記構造式(V)で表される化合物を反応させて、更に水への分散性を高めるため、ホスホン酸基をアルカリ金属及び有機アンモニウムで置換することが好ましい。
−方法A−
カーボンブラック20g、前記構造式(IV)の化合物又は前記構造式(V)の化合物20ミリモル、及びイオン交換高純水200mLを、室温環境下、Silversonミキサー(6,000rpm)で混合する。得られるスラリーのpHが4より高い場合は、硝酸20ミリモルを添加する。30分間後に、少量のイオン交換高純水に溶解された亜硝酸ナトリウム(20ミリモル)を上記混合物にゆっくりと添加する。更に、撹拌しながら60℃に加温し、1時間反応させる。カーボンブッラクに前記構造式(IV)の化合物又は前記構造式(V)の化合物を付加した改質顔料が生成できる。次いで、pHをNaOH水溶液により10に調整することにより、30分間後に改質顔料分散体が得られる。少なくとも1つのジェミナルビスホスホン酸基又はジェミナルビスホスホン酸ナトリウム塩と結合した顔料を含んだ分散体とイオン交換高純水を用いて透析膜を用いた限外濾過を行い、更に超音波分散を行って固形分量を濃縮した改質顔料分散体が得られる。
ProcessAll 4HVミキサー(4L)に、乾燥カーボンブラック500g、イオン交換高純水1L、及び前記構造式(IV)の化合物又は前記構造式(V)の化合物1モルを充填する。次いで、混合物を10分間、60℃に加温しながら300rpmで強く混合する。これに20質量%亜硝酸ナトリウム水性溶液[前記構造式(IV)の化合物又は前記構造式(V)の化合物に基づき1モル当量]を15分間かけて添加する。60℃に加温しながら、3時間混合撹拌した。前記反応物をイオン交換高純水750mLで希釈しながら取り出し、得られた改質顔料分散体とイオン交換高純水を用いて透析膜を用いた限外濾過を行い、更に、超音波分散を行って固形分量を濃縮した改質顔料分散体が得られる。更に、粗大粒子が多い場合は、遠心分離機等を用いて除去することが好ましい。
各改質顔料分散体について、ナトリウムイオン含量をイオンメータで測定する。更に、リンの合計量が元素分析により測定する。更に、Microtrac(登録商標)粒度分布測定装置を用いて、分散体中の改質顔料の体積平均粒径(D50)を測定する。
第2形態では、前記着色剤は、無機顔料、有機顔料、及び複合顔料等の顔料と、顔料分散剤と、高分子分散安定化剤とを含有する顔料分散体であり、前記高分子分散安定化剤が、α−オレフィン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−(メタ)アクリル共重合体、水溶性ポリウレタン樹脂及び水溶性ポリエステル樹脂から選択される少なくとも1種である。
前記第3形態の水分散性着色剤としては、前記顔料に加え、ポリマー微粒子に顔料を含有させたポリマーエマルジョンを使用することが好ましい。ポリマー微粒子に顔料を含有させたポリマーエマルジョンとは、ポリマー微粒子中に顔料を封入したもの、又はポリマー微粒子の表面に顔料を吸着させたものである。この場合、全ての顔料が封入又は吸着している必要はなく、本発明の効果が損なわれない範囲で該顔料がエマルジョン中に分散にしていてもよい。前記ポリマーエマルジョンを形成するポリマー(ポリマー微粒子におけるポリマー)としては、ビニル系ポリマー、ポリエステル系ポリマー、ポリウレタン系ポリマー、などが挙げられる。これらの中でも、ビニル系ポリマー及びポリエステル系ポリマーが好ましく、特開2000−53897号公報、特開2001−139849号公報に開示されているポリマーがより好ましい。
前記キナクリドンとしては、例えば、C.I.ピグメントオレンジ48、C.I.ピグメントオレンジ49、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド192、C.I.ピグメントレッド202、C.I.ピグメントレッド206、C.I.ピグメントレッド207、C.I.ピグメントレッド209、C.I.ピグメントバイオレット19、C.I.ピグメントバイオレット42、などが挙げられる。
前記モノアゾイエローとしては、例えば、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー109、C.I.ピグメントイエロー128、C.I.ピグメントイエロー151、などが挙げられる。
前記ジスアゾイエローとしては、例えば、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー16、C.I.ピグメントイエロー17、などが挙げられる。
前記複素環式イエローとしては、例えば、C.I.ピグメントイエロー117、C.I.ピグメントイエロー138、などが挙げられる。
その他の着色顔料としては、The Color Index、第三版(The Society of Dyers and Colourists,1982)に記載されている。
前記無機顔料粒子の一次粒子径は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、100nm以下が好ましく、5nm〜50nmがより好ましい。
前記界面活性剤としては、前記水分散性着色剤の種類、有機溶剤の組合せによって分散安定性を損なわず、表面張力が低く、浸透性、レベリング性の高いものが好ましく、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、アセチレングリコール系界面活性剤、アセチレンアルコール系界面活性剤が特に好ましい。
CnF2n+1−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)a−Y’
ただし、前記一般式(2)中、nは2〜6の整数であり、aは15〜50の整数であり、Y’は−CbH2b+1(bは11〜19の整数である)、又は−CH2CH(OH)CH2−CdF2d+1(dは2〜6の整数である)を表す。
前記パーフルオロアルキルスルホン酸化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸、パーフルオロアルキルスルホン酸塩、などが挙げられる。
前記パーフルオロアルキルカルボン酸化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルカルボン酸、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、などが挙げられる。
前記パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルキルリン酸エステルの塩、などが挙げられる。
前記パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの硫酸エステル塩、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの塩、などが挙げられる。これらフッ素系界面活性剤における塩の対イオンとしては、例えば、Li、Na、K、NH4、NH3CH2CH2OH、NH2(CH2CH2OH)2、NH(CH2CH2OH)3、などが挙げられる。
(1)アニオン系フッ素系界面活性剤
〔構造式(3−1)〕
〔一般式(9)〕
〔一般式(10)〕
前記一般式(2)で表される化合物の好ましい例としては、表面張力を下げる能力が高く浸透性が高い等の理由により、以下の式(a)〜式(v)の化合物が挙げられる。
(b)C4F9-CH2CH(OH)CH2O-(CH2CH2O)25-C12H25
(c)C4F9-CH2CH(OH)CH2O-(CH2CH2O)30-C12H25
(d)C4F9-CH2CH(OH)CH2O-(CH2CH2O)20-C14H29
(e)C4F9-CH2CH(OH)CH2O-(CH2CH2O)30-C14H29
(f)C4F9-CH2CH(OH)CH2O-(CH2CH2O)20-C16H33
(g)C4F9-CH2CH(OH)CH2O-(CH2CH2O)23-C16H33
(h)C4F9-CH2CH(OH)CH2O-(CH2CH2O)25-C16H33
(i)C4F9-CH2CH(OH)CH2O-(CH2CH2O)30-C16H33
(j)C4F9-CH2CH(OH)CH2O-(CH2CH2O)40-C16H33
(k)C4F9-CH2CH(OH)CH2O-(CH2CH2O)20-C18H37
(l)C4F9-CH2CH(OH)CH2O-(CH2CH2O)30-C18H37
(m)C4F9-CH2CH(OH)CH2O-(CH2CH2O)40-C18H37
(n)C4F9-CH2CH(OH)CH2O-(CH2CH2O)23-CH2CH(OH)CH2-C4F9
(o)C4F9-CH2CH(OH)CH2O-(CH2CH2O)35-CH2CH(OH)CH2-C4F9
(p)C4F9-CH2CH(OH)CH2O-(CH2CH2O)45-CH2CH(OH)CH2-C4F9
(q)C6F13-CH2CH(OH)CH2O-(CH2CH2O)21-C12H25
(r)C6F13-CH2CH(OH)CH2O-(CH2CH2O)25-C12H25
(s)C6F13-CH2CH(OH)CH2O-(CH2CH2O)30-C12H25
(t)C6F13-CH2CH(OH)CH2O-(CH2CH2O)23-CH2CH(OH)CH2-C6F13
(u)C6F13-CH2CH(OH)CH2O-(CH2CH2O)35-CH2CH(OH)CH2-C6F13
(v)C6F13-CH2CH(OH)CH2O-(CH2CH2O)45-CH2CH(OH)CH2-C6F13
これらの中でも、良好な印字品質、濡れ性などの点から、DuPont社製のFS−300、株式会社ネオス製のFT−110、FT−250、FT−251、FT−400S、FT−150、FT−400SW、オムノバ社製のポリフォックスPF−151N、及びダイキン工業株式会社製のユニダインDSN-403Nが特に好ましい。
これらの中でも、変性基としてポリオキシエチレン基、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基を有するポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤が水系界面活性剤として良好な性質を示す点から特に好ましい。
〔一般式(13)〕
前記ノニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、などが挙げられる。
前記水としては、例えば、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水、又は超純水を用いることができる。
前記水の前記記録用インクにおける含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記記録用インクは、浸透性と水への溶解性を両立させるために、浸透剤として炭素数8〜11の非湿潤剤性ポリオール化合物又はグリコールエーテル化合物を少なくとも1種を含有することが好ましい。ここで、前記非湿潤剤性とは、25℃の水中において0.2〜5.0質量%の間の溶解度を有することを意味する。これらの中でも、下記一般式(17)で表される1,3−ジオール化合物が好ましく、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール[溶解度:4.2%(25℃)]、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール[溶解度:2.0%(25℃)]が特に好ましい。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、必要に応じて適宜選択することができ、例えば、抑泡剤(消泡剤)、pH調整剤、防腐防黴剤、キレート試薬、防錆剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、酸素吸収剤、光安定化剤、などが挙げられる。
前記抑泡剤は、前記記録用インクに微量添加することによって、その発泡を抑えるために用いられる。ここで、発泡とは液体が薄い膜になって空気を包むことである。この泡の生成には記録用インクの表面張力や粘度等の特性が関与する。即ち、水のように表面張力が高い液体は、液体の表面積をできるだけ小さくしようとする力が働くために、発泡し難い。これに対し、高粘度で高浸透性の記録用インクは、表面張力が低いために発泡し易く、溶液の粘性により生成した泡が維持されやすく消泡し難い。
〔一般式(18)〕
前記pH調整剤としては、調合される記録用インクに悪影響を及ぼさずにpHを7〜11に調整できるものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、アルコールアミン類、アルカリ金属元素の水酸化物、アンモニウムの水酸化物、ホスホニウム水酸化物、アルカリ金属の炭酸塩、などが挙げられる。前記pHが7未満及び1を超えると、インクジェットのヘッドやインク供給ユニットを溶かし出す量が大きくなり、インクの変質や漏洩、吐出不良などの不具合が生じることがある。
前記アルコールアミン類としては、例えば、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール、などが挙げられる。
前記アルカリ金属元素の水酸化物としては、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、などが挙げられる。
前記アンモニウムの水酸化物としては、例えば、水酸化アンモニウム、第4級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホニウム水酸化物、などが挙げられる。
前記アルカリ金属の炭酸塩としては、例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、などが挙げられる。
前記防腐防黴剤としては、例えば、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、などが挙げられる。
前記キレート試薬としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸ナトリウム、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム、ウラミル二酢酸ナトリウム、などが挙げられる。
前記防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオジグリコール酸アンモン、ジイソプロピルアンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライト、などが挙げられる。
前記酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤(ヒンダードフェノール系酸化防止剤を含む)、アミン系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、などが挙げられる。
前記リン系酸化防止剤としては、トリフェニルフォスファイト、オクタデシルフォスファイト、トリイソデシルフォスファイト、トリラウリルトリチオフォスファイト、トリノニルフェニルフォスファイト、等が挙げられる。
前記紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、サリチレート系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤、ニッケル錯塩系紫外線吸収剤、などが挙げられる。
前記ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、例えば、2−(2'−ヒドロキシ−5'−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−4'−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3'−tert−ブチル−5'−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、などが挙げられる。
前記サリチレート系紫外線吸収剤としては、例えば、フェニルサリチレート、p−tert−ブチルフェニルサリチレート、p−オクチルフェニルサリチレート、などが挙げられる。
前記シアノアクリレート系紫外線吸収剤としては、例えば、エチル−2−シアノ−3,3'−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート、ブチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート、などが挙げられる。
前記ニッケル錯塩系紫外線吸収剤としては、例えば、ニッケルビス(オクチルフェニル)サルファイド、2,2’−チオビス(4−tert−オクチルフェレート)−n−ブチルアミンニッケル(II)、2,2’−チオビス(4−tert−オクチルフェレート)−2−エチルヘキシルアミンニッケル(II)、2,2’−チオビス(4−tert−オクチルフェレート)トリエタノールアミンニッケル(II)、などが挙げられる。
前記粘度は、例えば、粘度計(RE−550L、東機産業株式会社製)を使用して、25℃で測定することができる。
前記記録用インクの静的表面張力としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、25℃で、30mN/m以下が好ましく、28mN/m以下がより好ましい。前記表面張力を30mN/m以下にすることで、浸透性を高めることでビーディングの低減に効果が高く、普通紙印字での浸透乾燥が良好となる。
前記記録用インクの25℃において、最大泡圧法による表面寿命15ms時の動的表面張力は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、35mN/m以下が好ましく、33mN/m以下がより好ましい。前記動的表面張力を35mN/m以下にすることで、商業印刷用紙の濡れ性及び浸透性が良好となり、ビーディング、カラーブリードの低減に効果が高くなる。
前記最大泡圧法による表面寿命15ms時の動的表面張力は、例えば、SITA_DynoTester(SITA社製)を使用して、25℃で測定することができる。
前記インクカートリッジは、前記記録用インクを容器中に収容してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の部材等を有してなる。
前記容器としては、特に制限はなく、目的に応じてその形状、構造、大きさ、材質等を適宜選択することができ、例えば、アルミニウムラミネートフィルム、樹脂フィルム等で形成されたインク袋などを少なくとも有するもの、などが好適に挙げられる。
インクカートリッジ200は、図1に示すように、インク注入口242からインク袋241内に充填され、排気した後、該インク注入口242は融着により閉じられる。使用時には、ゴム部材からなるインク排出口243に装置本体の針を刺して装置に供給される。
インク袋241は、透気性のないアルミニウムラミネートフィルム等の包装部材により形成されている。このインク袋241は、図2に示すように、通常、プラスチック製のカートリッジケース244内に収容され、各種インクジェット記録装置に着脱可能に装着して用いられるようになっている。
前記その他の工程としては、例えば、乾燥工程、制御工程、などが挙げられる。
前記その他の手段としては、例えば、乾燥手段、制御手段、などが挙げられる。
前記乾燥工程は、前記記録用インクで画像が記録された記録用メディアを加熱乾燥する工程であり、乾燥手段により行われる。
前記乾燥は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することは例えば、赤外線乾燥装置、マイクロ波乾燥装置、ロールヒーター、ドラムヒーターや温風により行うことができる。なお、画像形成表面を平滑化及び画像定着するため、加熱手段により100℃〜150℃に加熱して熱定着させる定着工程を設けてもよい。
前記制御工程は、前記各工程を制御する工程であり、制御手段により行われる。
前記制御手段としては、前記各手段の動きを制御することができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シークエンサー、コンピュータ等の機器が挙げられる。
図3に示すインクジェット記録装置は、装置本体101と、該装置本体101に装着した用紙を装填するための給紙トレイ102と、装置本体101に装着され画像が記録(形成)された用紙をストックするための排紙トレイ103と、インクカートリッジ装填部104とを有する。この給紙トレイ102を使用して各種記録用メディアの給紙が可能である。
インクカートリッジ装填部104の上面には、操作キーや表示器などの操作部105が配置されている。インクカートリッジ装填部104は、インクカートリッジ200の脱着を行うための開閉可能な前カバー115を有している。
装置本体101内には、図4及び図5に示すように、図示を省略している左右の側板に横架したガイド部材であるガイドロッド131とステー132とでキャリッジ133を主走査方向に摺動可能に保持し、主走査モータ(不図示)によって図5の矢示方向に移動走査する。
キャリッジ133には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する4個のインクジェット記録用ヘッドからなる記録ヘッド134を複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド134を構成するインクジェット記録用ヘッドとしては、圧電素子等の圧電アクチュエータ、発熱抵抗体等の電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータ等をインクを吐出するためのエネルギー発生手段として備えたものなどを使用できる。
また、キャリッジ133には、記録ヘッド134に各色のインクを供給するための各色のサブタンク135を搭載している。サブタンク135には、図示しないインク供給チューブを介して、インクカートリッジ装填部104に装填されたインクカートリッジ200から記録用インクが供給されて補充される。
この給紙部から給紙された用紙142を記録ヘッド134の下方側で搬送するための搬送部として、用紙142を静電吸着して搬送するための搬送ベルト151と、給紙部からガイド145を介して送られる用紙142を搬送ベルト151との間で挟んで搬送するためのカウンタローラ152と、略鉛直上方に送られる用紙142を略90°方向転換させて搬送ベルト151上に倣わせるための搬送ガイド153と、押え部材154で搬送ベルト151側に付勢された先端加圧コロ155とが備えられ、また、搬送ベルト151表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ156が備えられている。
前記インクジェット記録装置においては、給紙部から用紙142が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙142は、ガイド145で案内され、搬送ベルト151とカウンタローラ152との間に挟まれて搬送される。更に先端を搬送ガイド153で案内されて先端加圧コロ155で搬送ベルト151に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
そして、サブタンク135内の記録用インクの残量ニアーエンドが検知されると、インクカートリッジ200から所要量の記録用インクがサブタンク135に補給される。
なお、ここでは、キャリッジが走査するシリアル型(シャトル型)インクジェット記録装置に適用した例で説明したが、ライン型ヘッドを備えたライン型インクジェット記録装置にも同様に適用することができる。
−表面改質ブラック顔料分散液1の調製−
Cabot Corporation製Black Pearls(登録商標)1000(BET表面積343m2/g、及びDBPA 105mL/100gを有するカーボンブラック)100g、下記構造式(VI)で表される化合物100ミリモル、及びイオン交換高純水1Lを、室温環境下、Silversonミキサー(6,000rpm)で混合した。得られたスラリーのpHが4より高い場合は、硝酸を100ミリモル添加した。30分間後に、少量のイオン交換高純水に溶解された亜硝酸ナトリウム(100ミリモル)を前記混合物にゆっくりと添加した。更に、撹拌しながら60℃に加温し、1時間反応させた。前記カーボンブッラクに、下記構造式(VI)で表される化合物を付加した表面改質顔料が生成できた。
次に、pHをNaOH水溶液により10に調整することにより、30分間後に表面改質顔料分散体が得られた。少なくとも1つのジェミナルビスホスホン酸基又はジェミナルビスホスホン酸ナトリウム塩と結合した顔料を含んだ分散体とイオン交換高純水を用いて透析膜をいた限外濾過を行った。更に、超音波分散を行って顔料固形分量を20質量%に濃縮した表面改質顔料分散液を得た。
得られた表面改質顔料の表面処理レベルは0.75mmol/gであり、粒度分布測定装置(日機装株式会社製、ナノトラックUPA−EX150)で測定した体積平均粒径(D50)は120nmであった。ナトリウムイオン含有量をTOA−DKKイオンメータIM−32P(東亜ディーケーケー株式会社製)を用いて測定したところ、27,868ppmであり、元素分析測定したリン(P)の量は、2.31質量%であった。
〔構造式(VI)の化合物〕
−表面改質ブラック顔料分散液2の調製−
ProcessAll 4HV ミキサー(4L)に、Cabot Corporation製Black Pearls(登録商標)880(BET表面積220m2/g、及びDBPA 105mL/100gを有するカーボンブラック)500gに、イオン交換高純水1L、及び上記構造式(VI)で表される化合物1モルを添加した。
次に、混合物を10分間、60℃に加温しながら300rpmで強く混合した。これに20質量%亜硝酸ナトリウム水性溶液(上記構造式(VI)で表される化合物に基づき1モル当量)を15分間かけて添加した。60℃に加温しながら、3時間混合撹拌した。前記反応物をイオン交換高純水750mLで希釈しながら取り出した。得られた改質顔料分散体とイオン交換高純水を用いて透析膜を用いた限外濾過を行い、更に、超音波分散を行って顔料固形分量を20質量%に濃縮した表面改質顔料分散液を得た。
得られた表面改質顔料の表面処理レベルは0.5mmol/gであり、粒度分布測定装置(日機装株式会社製、ナノトラックUPA−EX150)で測定された体積平均粒径(D50)は104nmであった。更に、ナトリウムイオン含有量をTOA−DKKイオンメータIM−32P(東亜ディーケーケー株式会社製)を用いて測定したところ、19,940ppmであり、元素分析測定したリン(P)の量は、2.20質量%であった。
−表面改質マゼンタ顔料分散液の調製−
SENSIENT社製SMART Magenta 3122BA(C.I.Pigment Red 122表面処理分散体、顔料固形分量14.5質量%)690g、上記構造式(IV)で表される化合物50ミリモル、及びイオン交換高純水500mLを、室温環境下、Silversonミキサー(6,000rpm)で混合した。30分間後に、少量のイオン交換高純水に溶解した亜硝酸ナトリウム(100ミリモル)を前記混合物にゆっくりと添加した。更に、撹拌しながら60℃に加温し、1時間反応させて、C.I.Pigment Red 122に、上記構造式(IV)で表される化合物が付加した表面改質顔料が生成できた。
次に、pHを水酸化テトラメチルアンモニウムによりpH10に調整することにより、30分間後に表面改質顔料分散液が得られた。少なくとも1つのジェミナルビスホスホン酸基又はジェミナルビスホスホン酸テトラメチルアンモニウム塩と結合した顔料を含んだ分散体とイオン交換高純水を用いて透析膜を用いた限外濾過を行い、更に超音波分散を行って顔料固形分量を20質量%に濃縮した表面改質顔料分散液が得られた。
得られた表面改質顔料の表面処理レベルは0.50mmol/gであり、粒度分布測定装置(日機装株式会社製、ナノトラックUPA−EX150)で測定された体積平均粒径(D50)は106nmであった。更に、元素分析測定したリン(P)の量は、0.25質量%であった。
−表面改質シアン顔料分散液の調製−
SENSIENT社製SMART Cyan 3154BA(C.I.Pigment Blue 15:4表面処理分散体、顔料固形分量14.5質量%)690gと、上記構造式(IV)で表される化合物50ミリモル、及びイオン交換高純水500mLを室温環境下、Silversonミキサー(6,000rpm)で混合した。30分間後に、少量のイオン交換高純水に溶解された亜硝酸ナトリウム(100ミリモル)を前記混合物にゆっくりと添加した。更に、撹拌しながら60℃に加温し、1時間反応させた。C.I.Pigment Blue 15:4に、上記構造式(IV)で表される化合物が付加した表面改質顔料が生成できた。
次に、水酸化テトラメチルアンモニウムによりpH10に調整することにより、30分間後に表面改質顔料分散体が得られた。少なくとも1つのジェミナルビスホスホン酸基又はジェミナルビスホスホン酸テトラメチルアンモニウム塩と結合した顔料を含んだ分散体とイオン交換高純水を用いて透析膜を用いた限外濾過を行った。更に、超音波分散を行って顔料固形分量を20質量%に濃縮した表面改質顔料分散体が得た。
得られた表面改質顔料の表面処理レベルは0.50mmol/gであり、粒度分布測定装置(日機装株式会社製、ナノトラックUPA−EX150)で測定された体積平均粒径(D50)は113nmであった。更に、元素分析測定したリン(P)の量は、0.27質量%であった。
−表面改質イエロー顔料分散液の調製−
SENSIENT社製SMART Yellow 3074BA(C.I.Pigment Yellow 74表面処理分散体、顔料固形分量14.5質量%)690g、上記構造式(IV)で表される化合物50ミリモル、及びイオン交換高純水500mLを、室温環境下、Silversonミキサー(6,000rpm)で混合した。30分間後に、少量のイオン交換高純水に溶解した亜硝酸ナトリウム(100ミリモル)を前記混合物にゆっくりと添加した。更に、撹拌しながら60℃に加温し、1時間反応させて、C.I.Pigment Yellow 74に、上記構造式(IV)で表される化合物が付加した表面改質顔料が生成できた。
次に、水酸化テトラブチルアンモニウムによりpH10に調整することにより、30分間後に表面改質顔料分散体が得られた。少なくとも1つのジェミナルビスホスホン酸基又はジェミナルビスホスホン酸テトラブチルアンモニウム塩と結合した顔料を含んだ分散体とイオン交換高純水を用いて透析膜を用いた限外濾過を行った。更に、超音波分散を行って顔料固形分量を20質量%に濃縮した表面改質顔料分散液が得られた。
得られた表面改質顔料の表面処理レベルは0.50mmol/gであり、粒度分布測定装置(日機装株式会社製、ナノトラックUPA−EX150)で測定した体積平均粒径(D50)は142nmであった。更に、元素分析測定したリン(P)の量は、0.26質量%であった。
<マゼンタ顔料含有ポリマー微粒子分散液の調製>
−ポリマー溶液Aの調製−
機械式攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、還流管、及び滴下ロートを備えた1Lのフラスコ内を充分に窒素ガス置換した後、スチレン11.2g、アクリル酸2.8g、ラウリルメタクリレート12.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート4.0g、スチレンマクロマー4.0g、及びメルカプトエタノール0.4gを混合し、65℃に昇温した。次に、スチレン100.8g、アクリル酸25.2g、ラウリルメタクリレート108.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート36.0g、ヒドロキシルエチルメタクリレート60.0g、スチレンマクロマー36.0g、メルカプトエタノール3.6g、アゾビスメチルバレロニトリル2.4g、及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を2.5時間かけて、フラスコ内に滴下した。滴下後、アゾビスメチルバレロニトリル0.8g及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を0.5時間かけて、フラスコ内に滴下した。65℃で1時間熟成した後、アゾビスメチルバレロニトリル0.8gを添加し、更に1時間熟成した。反応終了後、フラスコ内にメチルエチルケトン364gを添加し、濃度が50質量%のポリマー溶液Aを800g得た。
ポリマー溶液Aを28g、顔料としてのC.I.ピグメントレッド122を42g、1mol/Lの水酸化カリウム水溶液13.6g、メチルエチルケトン20g、及びイオン交換水13.6gを十分に攪拌した後、ロールミルを用いて混練した。得られたペーストを純水200gに投入し、充分に攪拌した後、エバポレータ用いてメチルエチルケトン、及び水を留去した。更に、粗大粒子を除くためにこの分散液を平均孔径5.0μmのポリビニリデンフロライドメンブランフィルターにて加圧濾過し、顔料固形分量15質量%、固形分量20質量%のマゼンタ顔料含有ポリマー微粒子分散液を得た。
得られたマゼンタ顔料含有ポリマー微粒子分散液におけるポリマー微粒子の体積平均粒径(D50)を粒度分布測定装置(日機装株式会社製、ナノトラックUPA−EX150)により測定したところ、127nmであった。
−シアン顔料含有ポリマー微粒子分散液の調製−
調製例6において、顔料としてのC.I.ピグメントレッド122を、フタロシアニン顔料(C.I.ピグメントブルー15:3)に変更した以外は、調製例6と同様にして、顔料固形分量15質量%、固形分量20質量%のシアン顔料含有ポリマー微粒子分散液を調製した。
得られたシアン顔料含有ポリマー微粒子分散液におけるポリマー微粒子について、体積平均粒径(D50)を粒度分布測定装置(日機装株式会社製、ナノトラックUPA−EX150)により測定したところ、93nmであった。
−イエロー顔料含有ポリマー微粒子分散液の調製−
調製例6において、顔料としてのC.I.ピグメントレッド122を、モノアゾイエロー顔料(C.I.ピグメントイエロー74)に変更した以外は、調製例6と同様にして、顔料固形分量15質量%、固形分量20質量%のイエロー顔料含有ポリマー微粒子分散液を調製した。
得られたイエロー顔料含有ポリマー微粒子分散液におけるポリマー微粒子について、体積平均粒径(D50)を粒度分布測定装置(日機装株式会社製、ナノトラックUPA−EX150)により測定したところ、76nmであった。
−カーボンブラック顔料含有ポリマー微粒子分散液の調製−
調製例6において、顔料としてのC.I.ピグメントレッド122を、カーボンブラック(デグサ社製、FW100)に変更した以外は、調製例6と同様にして、顔料固形分量15質量%、固形分量20質量%のカーボンブラック顔料含有ポリマー微粒子分散液を調製した。
得られたカーボンブラック顔料含有ポリマー微粒子分散液におけるポリマー微粒子について、体積平均粒径(D50)を粒度分布測定装置(日機装株式会社製、ナノトラックUPA−EX150)により測定したところ、104nmであった。
−イエロー顔料界面活性剤分散液の調製−
・モノアゾイエロー顔料(C.I.ピグメントイエロー74、大日精化工業株式会社製)・・・30.0質量部
・ポリオキシエチレンスチレンフェニルエーテル(ノニオン系界面活性剤、第一工業製薬株式会社製、ノイゲンEA−177、HLB値=15.7)・・・10.0質量部
・イオン交換水・・・60.0質量部
まず、前記界面活性剤をイオン交換水に溶解し、前記モノアゾイエロー顔料を混合して充分に湿潤したところで、湿式分散機(ダイノーミルKDL A型、WAB社製)に直径0.5mmのジルコニアビーズを充填し、2,000rpmで2時間分散を行い、一次顔料分散体を得た。
次に、前記一次顔料分散体に水溶性高分子化合物水溶液として水溶性ポリウレタン樹脂(タケラックW−5661、三井武田ケミカル株式会社製、有効成分35.2質量%、酸価40mgKOH/g、重量平均分子量18,000)を4.26質量部添加し、充分に撹拌して、顔料固形分量29質量%のイエロー顔料界面活性剤分散液を得た。
得られたイエロー顔料界面活性剤分散液における顔料分散体の体積平均粒径(D50)を粒度分布測定装置(日機装株式会社製、ナノトラックUPA−EX150)により測定したところ、62nmであった。
−マゼンタ顔料界面活性剤分散液の調製−
・キナクリドン顔料(C.I.ピグメントレッド122、大日精化工業株式会社製)・・・30.0質量部
・ポリオキシエチレン−β−ナフチルエーテル(ノニオン系界面活性剤、竹本油脂株式会社製、RT−100、HLB値=18.5)・・・10.0質量部
・イオン交換水・・・60.0質量部
まず、前記界面活性剤をイオン交換水に溶解し、前記キナクリドン顔料を混合して充分に湿潤したところで、湿式分散機(ダイノーミルKDL A型、WAB社製)に直径0.5mmのジルコニアビーズを充填し、2,000rpmで2時間分散を行い、一次顔料分散液を得た。
次に、前記一次顔料分散液に、水溶性スチレン−(メタ)アクリル酸共重合体(JC−05、星光PMC株式会社製、有効成分21質量%、酸価170mgKOH/g、重量平均分子量16,000)7.14質量部を添加し、充分に撹拌して、顔料固形分量28質量%のマゼンタ顔料界面活性剤分散液を得た。
得られたマゼンタ顔料界面活性剤分散液における顔料分散体の体積平均粒径(D50)を粒度分布測定装置(日機装株式会社製、ナノトラックUPA−EX150)により測定したところ、83nmであった。
−シアン顔料界面活性剤分散液の調製−
・フタロシアニン顔料(C.I.ピグメントブルー15:3、大日精化工業株式会社製)・・・30.0質量部
・ポリオキシエチレンスチレンフェニルエーテル(ノニオン系界面活性剤、第一工業製薬株式会社製、ノイゲンEA−177、HLB値=15.7)・・・10.0質量部
・イオン交換水・・・60.0質量部
まず、前記界面活性剤をイオン交換水に溶解し、前記フタロシアニン顔料を混合して充分に湿潤したところで、湿式分散機(ダイノーミルKDL A型、WAB社製)に直径0.5mmジルコニアビーズを充填し、2,000rpmで2時間分散を行い、一次顔料分散液を得た。
次に、前記一次顔料分散液に、水溶性ポリエステル樹脂(ニチゴポリエスターW−0030、日本合成化学工業株式会社製、有効成分29.9質量%、酸価100mgKOH/g、重量平均分子量7,000)を5.02質量部添加し、充分に撹拌して、顔料固形分量29質量%のシアン顔料界面活性剤分散液を得た。
得られたシアン顔料界面活性剤分散液における顔料分散体の体積平均粒径(D50)を粒度分布測定装置(日機装株式会社製、ナノトラックUPA−EX150)により測定したところ、78nmであった。
−記録用インクの作製−
下記表1〜表10に示すように、有機溶剤、浸透剤、界面活性剤、抑泡剤(消泡剤)、防カビ剤、及び純水を混合し、1時間攪拌を行い均一に混合した。次いで、水分散性樹脂を添加して1時間撹拌した。更に、水分散性着色剤(顔料分散液)及びpH調整剤を添加し、1時間攪拌した。得られたインクを平均孔径1.2μmのポリビニリデンフロライドメンブランフィルターにて加圧濾過し、粗大粒子及びごみを除去した。以上により、製造例1〜46の各記録用インクを作製した。なお、表1〜表10中の各成分の量は仕込み量であり、固形分換算した値ではない。また、調製例6〜9の水分散性着色剤(樹脂被覆顔料)については、被覆樹脂量も水分散性樹脂の固形分量に含める。
〔構造式(I−1)のアミド化合物〕
*フッ素樹脂エマルジョン:旭硝子株式会社製、ルミフロンFE4300、固形分50質量%、平均粒径150nm、最低造膜温度(MFT)=30℃以下
*ポリウレタンエマルジョン:DIC社製、ハイドランAPX−101H、固形分45質量%、平均粒径160nm、最低造膜温度(MFT)=20℃
*KF-643:ポリエーテル変性シリコーン化合物(信越化学工業株式会社製、有効成分100質量%)
*ゾニールFS−300:ポリオキシエチレンパーフロロアルキルエーテル(Dupont社製、有効成分40質量%)
*フッ素系界面活性剤(前記一般式(2)の式(q))
C6F13-CH2CH(OH)CH2O-(CH2CH2O)21-C12H25
*サーフィノール104E:アセチレングリコール系化合物(日信化学工業株式会社製、有効成分50質量%、エチレングリコール含有)
*ソフタノールEP−7025:ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(日本触媒株式会社製、有効成分100質量%)
*Proxel GXL:1,2−benzisothiazolin−3−oneを主成分とした防カビ剤(アビシア社製、有効成分20質量%、ジプロピレングリコール含有)
インクの粘度は、粘度計(RE−550L、東機産業株式会社製)を使用して、25℃で測定した。
インクのpHは、pHメータ計(HM−30R型、TOA−DKK株式会社製)を使用して、25℃で測定した。
インクの動的表面張力は、最大泡圧法による表面寿命15ms時の動的表面張力を、SITA_DynoTester(SITA社製)を使用して、25℃で測定した。
<記録用メディア>
以下の(1)〜(9)の記録用メディアを用意した。
(1)OKトップコート+ :王子製紙株式会社製、オフセット印刷用紙、グレードA2
(2)OK金藤+ :王子製紙株式会社製、オフセット印刷用紙、グレードA1
(3)SA金藤+ :王子製紙株式会社製、オフセット印刷用紙、グレードA0
(4)オーロラコート :日本製紙株式会社製、オフセット印刷用紙、グレードA2
(5)スーパーMIダル :日本製紙株式会社製、オフセット印刷用紙、グレードA2
(6)リコービジネスコートグロス100:株式会社リコー製、ジェルジェット用紙、グレードA2
(7)スペースDX :日本製紙株式会社製、グラビア印刷用紙
(8)ミラーコートプラチナ:王子製紙株式会社製、オフセット印刷用紙、キャストコート紙
(9)Type6200 :株式会社リコー製、PPC用紙
ここで、前記(1)〜(5)のグレードについては、塗工紙は、上質紙又は中質紙をベースに、塗料を塗布したものである。ベースの用紙と塗工量によって、下記表12に示すように大別できる。また、塗工量以外に光沢性及び平滑性でアート紙がA1又はA0グレードになる。
<動的走査吸液計による純水の転移量の測定>
前記記録用メディア(1)〜(9)について、動的走査吸液計(KM500win型、熊谷理機工業株式会社製)を用いて、純水の吸収曲線を測定した。吸収曲線は転移量(mL/m2)と接触時間の平方根√(ms)でプロットして一定の傾きを持つ直線とし、内挿法により、接触時間100msにおける純水の転移量を測定した。
前記記録用メディアの表面改質処理は、下記のようにして、コロナ放電処理又はプラズマ処理で、表14に示した処理量で行った。
(1)コロナ放電処理
春日電機株式会社製 コロナ表面改質評価装置 TEC−4AXを用いて表面改質処理を行った。
(2)プラズマ処理
株式会社浅草製作所製 プラズマシャワー照射装置 PS−601SWを用いて表面改質処理を行った。
各記録用メディアに対し、Microsoft Word2000(Microsoft社製)で作成した64point文字「黒四角」のあるチャートを打ち出した。
印字面の「黒四角」部をX−Rite939(X−Rite社製)で測色し、各色の画像濃度を、下記評価基準により判定した。印字モードは、プリンタ添付のドライバで「光沢紙−きれい」モードを「色補正なし」と改変したモードを使用した。なお、「黒四角」とは、四角を黒く塗り潰した文字(符号)であるが、使用できないため止むを得ず「黒四角」と表現したものである。
〔評価基準〕
◎:Black 2.0以上
Yellow 1.25以上
Magenta 2.0以上、又は
Cyan 2.0以上
○:Black 1.9以上2.0未満
Yellow 1.2以上1.25未満
Magenta 1.9以上2.0未満、又は
Cyan 1.9以上2.0未満
△:Black 1.8以上1.9未満
Yellow 1.15以上1.2未満
Magenta 1.8以上1.9未満、又は
Cyan 1.8以上1.9未満
×:Black 1.8未満
Yellow 1.15未満
Magenta 1.8未満、又は
Cyan 1.8未満
前記画像濃度の場合と同様にして、各記録用メディアに64point文字「黒四角」のあるチャートを打ち出した直後に拍車が接触し、拍車に付着したインクが記録用メディアの地肌部に転写された拍車汚れを目視観察し、この拍車汚れ跡を乾燥性の評価とし、下記基準でランク評価した。なお、乾燥性が一番悪いブラックインクで評価した。
〔評価基準〕
× ランク1:はっきり見える
△ ランク2:かすかに見える
○ ランク3:全く無し
各記録用メディアに対し、Microsoft Word2000(Microsoft社製)にて作成した3cm×15cmの単色ベタ画像「黒四角」のあるチャートを打ち出した。
印字面の「黒四角」部を、光沢度計(BYK Gardener社製、4501)を用いて60度光沢度を測定した。印字モードはプリンタ添付のドライバで「光沢紙−きれい」モードを「色補正なし」と改変したモードを使用した。未記録部とベタ画像部の光沢度差を下記基準で評価した。なお、画像光沢性が一番悪いブラックインクで評価した。
〔評価基準〕
◎:光沢度差±5未満
○:光沢度差±10未満
△:光沢度差±15未満
×:光沢度差±15以上
各記録用メディアに対し、シアン、マゼンタ、及びグリーンのベタ画像を印字し、温風乾燥した。ベタ画像の濃度ムラ(ビーディング)を観察し、下記評価基準により判定した。なお、シアン、マゼンタ、及びグリーンのビーディングで一番悪い色で評価した。
〔評価基準〕
◎:濃度ムラが全くなし
○:濃度ムラが僅かにあり
△:濃度ムラがかなりあり
×:濃度ムラが激しくあり
各記録用メディアについて、イエローのベタ画像内にマゼンタ、シアン、及びブラックの0.5mmの線画像をそれぞれ形成し、異なった色のインクが隣接した場合に滲んでおこる色境界にじみの発生を目視により観察した。同様にシアンのベタ画像内にマゼンタ、イエロー、及びブラックの0.5mmの線画像をそれぞれ形成した場合と、マゼンタのベタ画像内にシアン、イエロー、及びブラックの0.5mmの線画像をそれぞれ形成した場合とについても色境界にじみの発生を目視により観察した。なお、ビーディングと同様一番悪い組合せのカラーブリードで評価した。
〔評価基準〕
◎:全く問題なし
○:僅かに発生問題なし
×:発生問題あり
*2:比較例13は、製造例46のインクは、保湿性が無くヘッドノズル付近で乾き、吐出せず、画像品質評価ができなかった。
<1> 記録用インクに刺激を印加し、前記記録用インクを飛翔させて記録用メディア上に画像を記録するインク飛翔工程を少なくとも含んでなり、
前記記録用メディアが、支持体の少なくとも一方の面上に表面層を有し、該表面層を有する側の面を動的走査吸液計で測定した接触時間100msにおける純水の転移量が1mL/m2〜10mL/m2であり、
前記記録用メディアが、コロナ放電処理及びプラズマ処理のいずれかで表面改質されてなり、
前記記録用インクが、水分散性着色剤、有機溶剤、界面活性剤、水分散性樹脂、及び水を少なくとも含有し、
前記有機溶剤が、温度23℃で相対湿度80%における平衡水分量が30質量%以上である多価アルコールを1種以上含有し、下記一般式(I)で表されるアミド化合物を少なくとも含有し、更に下記一般式(II)から(IV)で表される化合物を少なくとも1種含有し、
前記水分散性着色剤の固形分含有量と前記水分散性樹脂の固形分含有量との合計が8質量%〜35質量%であり、前記水分散性樹脂の固形分含有量(A)と、前記水分散性着色剤の固形分含有量(B)との質量比(A/B)が2〜8であることを特徴とするインクジェット記録方法である。
〔一般式(I)〕
〔一般式(II)〕
〔一般式(III)〕
〔一般式(IV)〕
<2> 有機溶剤が、下記構造式(1)で表されるアミド化合物を含有する前記<1>に記載のインクジェット記録方法である。
〔構造式(1)〕
<4> 水分散性樹脂が、ウレタン樹脂、アクリル−シリコーン樹脂及びフッ素樹脂から選択される少なくとも1種を含有する前記<1>から<3>のいずれかに記載のインクジェット記録方法である。
<5> 水分散性着色剤が顔料であり、該顔料がアニオン性の自己分散性顔料及び顔料含有ポリマー微粒子のいずれかである前記<1>から<4>のいずれかに記載のインクジェット記録方法である。
<6> 界面活性剤が、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、アセチレングリコール系界面活性剤及びアセチレンアルコール系界面活性剤から選択される少なくとも1種を含有する前記<1>から<5>のいずれか記載のインクジェット記録方法である。
<7> 浸透剤を含有し、該浸透剤が、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール及び2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールのいずれかである前記<1>から<6>のいずれかに記載のインクジェット記録方法である。
<8> 記録用インクにおける25℃での最大泡圧法による表面寿命15ms時の動的表面張力が35mN/m以下である前記<1>から<7>のいずれか記載のインクジェット記録方法である。
<9> コロナ放電処理及びプラズマ処理のいずれかの処理量が、50W・min/m2〜500W・min/m2である前記<1>から<8>のいずれか記載のインクジェット記録方法である。
<10> 記録用インクに刺激を印加し、前記記録用インクを飛翔させて記録用メディア上に画像を記録するインク飛翔手段を少なくとも有してなり、
前記記録用メディアが、支持体の少なくとも一方の面上に表面層を有し、該表面層を有する側の面を動的走査吸液計で測定した接触時間100msにおける純水の転移量が1mL/m2〜10mL/m2であり、
前記記録用メディアが、コロナ放電処理及びプラズマ処理のいずれかで表面改質されてなり、
前記記録用インクが、水分散性着色剤、有機溶剤、界面活性剤、水分散性樹脂、及び水を少なくとも含有し、
前記有機溶剤が、温度23℃で相対湿度80%における平衡水分量が30質量%以上である多価アルコールを1種以上含有し、下記一般式(I)で表されるアミド化合物を少なくとも含有し、更に下記一般式(II)から(IV)で表される化合物を少なくとも1種含有し、
前記水分散性着色剤の固形分含有量と前記水分散性樹脂の固形分含有量との合計が8質量%〜35質量%であり、前記水分散性樹脂の固形分含有量(A)と、前記水分散性着色剤の固形分含有量(B)との質量比(A/B)が2〜8であることを特徴とするインクジェット記録装置である。
〔一般式(I)〕
〔一般式(II)〕
〔一般式(III)〕
〔一般式(IV)〕
134 記録ヘッド
142 用紙
200 インクカートリッジ
Claims (10)
- 記録用インクに刺激を印加し、前記記録用インクを飛翔させて記録用メディア上に画像を記録するインク飛翔工程を少なくとも含んでなり、
前記記録用メディアが、支持体の少なくとも一方の面上に表面層を有し、該表面層を有する側の面を動的走査吸液計で測定した接触時間100msにおける純水の転移量が1mL/m2〜10mL/m2であり、
前記記録用メディアが、コロナ放電処理及びプラズマ処理のいずれかで表面改質されてなり、
前記記録用インクが、水分散性着色剤、有機溶剤、界面活性剤、水分散性樹脂、及び水を少なくとも含有し、
前記有機溶剤が、温度23℃で相対湿度80%における平衡水分量が30質量%以上である多価アルコールを1種以上含有し、下記一般式(I)で表されるアミド化合物を少なくとも含有し、更に下記一般式(II)から(IV)で表される化合物を少なくとも1種含有し、
前記水分散性着色剤の固形分含有量と前記水分散性樹脂の固形分含有量との合計が8質量%〜35質量%であり、前記水分散性樹脂の固形分含有量(A)と、前記水分散性着色剤の固形分含有量(B)との質量比(A/B)が2〜8であることを特徴とするインクジェット記録方法。
〔一般式(I)〕
〔一般式(II)〕
〔一般式(III)〕
〔一般式(IV)〕
- 有機溶剤が、下記構造式(1)で表されるアミド化合物を含有する請求項1に記載のインクジェット記録方法。
〔構造式(1)〕
- 多価アルコールが、グリセリン及び1,3−ブタンジオールの少なくともいずれかである請求項1から2のいずれかに記載のインクジェット記録方法。
- 水分散性樹脂が、ウレタン樹脂、アクリル−シリコーン樹脂及びフッ素樹脂から選択される少なくとも1種を含有する請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット記録方法。
- 水分散性着色剤が顔料であり、該顔料がアニオン性の自己分散性顔料及び顔料含有ポリマー微粒子のいずれかである請求項1から4のいずれかに記載のインクジェット記録方法。
- 界面活性剤が、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、アセチレングリコール系界面活性剤及びアセチレンアルコール系界面活性剤から選択される少なくとも1種を含有する請求項1から5のいずれか記載のインクジェット記録方法。
- 浸透剤を含有し、該浸透剤が、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール及び2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールのいずれかである請求項1から6のいずれかに記載のインクジェット記録方法。
- 記録用インクにおける25℃での最大泡圧法による表面寿命15ms時の動的表面張力が35mN/m以下である請求項1から7のいずれか記載のインクジェット記録方法。
- コロナ放電処理及びプラズマ処理のいずれかの処理量が、50W・min/m2〜500W・min/m2である請求項1から8のいずれか記載のインクジェット記録方法。
- 記録用インクに刺激を印加し、前記記録用インクを飛翔させて記録用メディア上に画像を記録するインク飛翔手段を少なくとも有してなり、
前記記録用メディアが、支持体の少なくとも一方の面上に表面層を有し、該表面層を有する側の面を動的走査吸液計で測定した接触時間100msにおける純水の転移量が1mL/m2〜10mL/m2であり、
前記記録用メディアが、コロナ放電処理及びプラズマ処理のいずれかで表面改質されてなり、
前記記録用インクが、水分散性着色剤、有機溶剤、界面活性剤、水分散性樹脂、及び水を少なくとも含有し、
前記有機溶剤が、温度23℃で相対湿度80%における平衡水分量が30質量%以上である多価アルコールを1種以上含有し、下記一般式(I)で表されるアミド化合物を少なくとも含有し、更に下記一般式(II)から(IV)で表される化合物を少なくとも1種含有し、
前記水分散性着色剤の固形分含有量と前記水分散性樹脂の固形分含有量との合計が8質量%〜35質量%であり、前記水分散性樹脂の固形分含有量(A)と、前記水分散性着色剤の固形分含有量(B)との質量比(A/B)が2〜8であることを特徴とするインクジェット記録装置。
〔一般式(I)〕
〔一般式(II)〕
〔一般式(III)〕
〔一般式(IV)〕
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013009814A JP6075075B2 (ja) | 2013-01-23 | 2013-01-23 | インクジェット記録方法及び記録用インクと記録用メディアのセット |
US14/158,969 US9296204B2 (en) | 2013-01-23 | 2014-01-20 | Inkjet recording method and inkjet recording device |
CN201410028334.XA CN103935148B (zh) | 2013-01-23 | 2014-01-21 | 喷墨记录方法和喷墨记录装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013009814A JP6075075B2 (ja) | 2013-01-23 | 2013-01-23 | インクジェット記録方法及び記録用インクと記録用メディアのセット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014140993A true JP2014140993A (ja) | 2014-08-07 |
JP6075075B2 JP6075075B2 (ja) | 2017-02-08 |
Family
ID=51183139
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013009814A Active JP6075075B2 (ja) | 2013-01-23 | 2013-01-23 | インクジェット記録方法及び記録用インクと記録用メディアのセット |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US9296204B2 (ja) |
JP (1) | JP6075075B2 (ja) |
CN (1) | CN103935148B (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016216701A (ja) * | 2015-05-14 | 2016-12-22 | 株式会社リコー | インク、画像形成方法、画像形成装置、及び画像形成物 |
JP2017132973A (ja) * | 2016-01-22 | 2017-08-03 | キヤノン株式会社 | インク、インクカートリッジ、及び画像記録方法 |
WO2017187905A1 (ja) * | 2016-04-28 | 2017-11-02 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成方法および画像形成装置 |
JP2017226752A (ja) * | 2016-06-22 | 2017-12-28 | 株式会社リコー | インク、インク収容容器、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置 |
JP2018039913A (ja) * | 2016-09-07 | 2018-03-15 | 株式会社リコー | インク、インクジェット印刷装置、インクジェット印刷方法 |
JP2018039969A (ja) * | 2016-05-26 | 2018-03-15 | 株式会社リコー | インク、インクの製造方法、インク収容容器、記録装置及び記録方法 |
US10119042B2 (en) | 2015-12-18 | 2018-11-06 | Ricoh Company, Ltd. | Ink, inkjet printing apparatus, inkjet printing method, and printed matter |
JP2019130869A (ja) * | 2018-02-02 | 2019-08-08 | 大阪シーリング印刷株式会社 | インクジェット印刷物の製造方法および製造装置 |
JP2020016353A (ja) * | 2018-07-23 | 2020-01-30 | 株式会社リコー | 乾燥装置、印刷装置 |
WO2021192720A1 (ja) * | 2020-03-27 | 2021-09-30 | 富士フイルム株式会社 | インクジェット記録用インク、及び、画像記録方法 |
US11649365B2 (en) | 2020-07-14 | 2023-05-16 | Ricoh Company, Ltd. | Ink, ink set, ink container, method of printing, and printing device |
JP7543694B2 (ja) | 2019-11-20 | 2024-09-03 | 株式会社リコー | インク、インク収容容器、記録装置、記録方法、及びインクセット |
Families Citing this family (23)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2988946B1 (en) * | 2013-04-24 | 2017-08-16 | OCE-Technologies B.V. | Method of printing |
JP2016020469A (ja) | 2013-09-13 | 2016-02-04 | 株式会社リコー | インクジェット用インク、インクセット、インクカートリッジ、インクジェット記録装置、インクジェット記録方法及びインク記録物 |
JP6308065B2 (ja) * | 2014-07-29 | 2018-04-11 | 株式会社リコー | インクジェット用インクセット、インクジェット記録方法 |
US10280321B2 (en) | 2015-01-29 | 2019-05-07 | Ricoh Company, Ltd. | Ink, ink container, inkjet recording device, and recorded matter |
US9938421B2 (en) | 2015-07-24 | 2018-04-10 | Ricoh Company, Ltd. | Set of ink and print medium, inkjet printing method, inkjet printing apparatus, printed matter, ink, and ink stored container |
JP2017031252A (ja) * | 2015-07-29 | 2017-02-09 | キヤノン株式会社 | インク、インクカートリッジ及び画像記録方法 |
JP2017031395A (ja) * | 2015-07-29 | 2017-02-09 | キヤノン株式会社 | インク、インクカートリッジ及び画像記録方法 |
US10000067B2 (en) * | 2015-08-22 | 2018-06-19 | Ricoh Company, Ltd. | Ink, inkjet recording method, and inkjet recorded matter |
JP2017082043A (ja) | 2015-10-23 | 2017-05-18 | 株式会社リコー | インク、画像形成方法、及び画像形成装置 |
EP3196261B1 (en) * | 2016-01-22 | 2019-06-19 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink, ink cartridge, and image recording method |
EP3196262B2 (en) | 2016-01-22 | 2023-06-07 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink, ink cartridge, and image recording method |
EP3196259A1 (en) * | 2016-01-22 | 2017-07-26 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink, ink cartridge, and image recording method |
CN106009895A (zh) * | 2016-07-05 | 2016-10-12 | 广东汇益纺织有限公司 | 一种用于印花机的高稳定性油墨及其配制方法 |
JP7081774B2 (ja) | 2017-02-16 | 2022-06-07 | 花王株式会社 | 印刷物の製造方法 |
JP7140501B2 (ja) * | 2017-03-10 | 2022-09-21 | キヤノン株式会社 | 水性インク、インクカートリッジ、及びインクジェット記録方法 |
JP7167471B2 (ja) | 2017-06-28 | 2022-11-09 | 株式会社リコー | インク、インクセット、インク容器、画像形成方法、及び画像形成装置 |
GB2575229C (en) | 2018-03-28 | 2024-02-21 | Domino Printing Sciences Plc | Ink composition comprising siloxane surfactant and metal conductivity salt |
JP7258285B2 (ja) * | 2019-06-11 | 2023-04-17 | 株式会社リコー | 印刷方法及び印刷装置 |
EP3828242A1 (en) * | 2019-11-29 | 2021-06-02 | TIGER Coatings GmbH & Co. KG | Aqueous inkjet ink and use thereof |
EP3828241A1 (en) | 2019-11-29 | 2021-06-02 | TIGER Coatings GmbH & Co. KG | Aqueous pigment concentrate, aqueous inkjet ink and use thereof |
JP2022162657A (ja) * | 2021-04-13 | 2022-10-25 | セイコーエプソン株式会社 | 記録方法および記録装置 |
US20220396083A1 (en) * | 2021-06-15 | 2022-12-15 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink jet recording apparatus and ink jet recording method |
US20220396069A1 (en) * | 2021-06-15 | 2022-12-15 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink jet printing method |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000218926A (ja) * | 1999-01-28 | 2000-08-08 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | インクジェット記録シートおよびその製造方法 |
JP2008163238A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Ricoh Co Ltd | 記録用インク、インクメディアセット、インクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及びインク記録物 |
JP2012071501A (ja) * | 2010-09-29 | 2012-04-12 | Nippon Paper Industries Co Ltd | インクジェット記録媒体およびその製造方法 |
JP2012167154A (ja) * | 2011-02-10 | 2012-09-06 | Ricoh Co Ltd | インクジェット記録用インクセット、該インクセットを用いたインクジェット記録方法及び記録物 |
JP2012188545A (ja) * | 2011-03-10 | 2012-10-04 | Ricoh Co Ltd | インクジェット記録用インクセット、並びにインクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置及びインク記録物 |
JP2012207202A (ja) * | 2011-03-14 | 2012-10-25 | Ricoh Co Ltd | インクジェット用インク、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置 |
JP2013031990A (ja) * | 2011-06-28 | 2013-02-14 | Ricoh Co Ltd | インクジェット記録用インク−記録用メディアセット及びインクジェット記録方法 |
JP2013163370A (ja) * | 2012-01-10 | 2013-08-22 | Ricoh Co Ltd | 画像形成方法 |
Family Cites Families (36)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2860123B2 (ja) | 1989-11-30 | 1999-02-24 | 株式会社リコー | インクジェットプリンター |
US6786588B2 (en) * | 2001-03-23 | 2004-09-07 | Ricoh Company Limited | Pretreatment liquid for recording material and image recording method using the pretreatment liquid |
US6762208B2 (en) * | 2001-10-01 | 2004-07-13 | Air Products And Chemicals, Inc. | Alkane diol foam controlling agents |
JP2004330568A (ja) | 2003-05-06 | 2004-11-25 | Seiko Epson Corp | インクジェット式印刷機及び印刷方法 |
CN100349996C (zh) * | 2003-06-30 | 2007-11-21 | 株式会社理光 | 喷墨记录油墨、记录方法和记录装置 |
EP1630211B1 (en) * | 2004-08-27 | 2007-04-25 | Kao Corporation | Water-based inks for ink-jet printing |
DE602005018507D1 (de) * | 2004-09-17 | 2010-02-04 | Ricoh Kk | Aufzeichnungstinte, tintenpatrone, tintenaufzeichnung, tintenstrahlaufzeichnungsvorrichtung sowie tintenstrahlaufzeichnungsverfahren |
JP2007144975A (ja) | 2005-10-26 | 2007-06-14 | Ricoh Co Ltd | インクジェット記録メディア及び記録方法 |
WO2007072951A1 (en) | 2005-12-22 | 2007-06-28 | Ricoh Company, Ltd. | Pigment dispersion, recording ink, ink cartridge, ink-jet recording method and ink-jet recording apparatus |
JP4866092B2 (ja) | 2006-01-18 | 2012-02-01 | 株式会社リコー | 記録用インク、並びにインクカートリッジ、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置 |
US20070197685A1 (en) | 2006-01-18 | 2007-08-23 | Tamotsu Aruga | Recording ink as well as ink media set, ink cartridge, ink recorded matter, inkjet recording apparatus and inkjet recording method |
WO2007105806A1 (en) | 2006-03-10 | 2007-09-20 | Ricoh Company, Ltd. | Recording ink, ink cartridge, inkjet recording method, and inkjet recording apparatus |
JP5118832B2 (ja) | 2006-08-22 | 2013-01-16 | 株式会社リコー | 記録用インク及びインクメディアセット、並びにインクカートリッジ、インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 |
US7919544B2 (en) | 2006-12-27 | 2011-04-05 | Ricoh Company, Ltd. | Ink-media set, ink composition, ink cartridge, inkjet recording method, inkjet recording apparatus, and ink recorded matter |
JP5240501B2 (ja) | 2007-03-19 | 2013-07-17 | 株式会社リコー | インクセット、インクカートリッジ、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置 |
JP5263584B2 (ja) | 2007-06-12 | 2013-08-14 | 株式会社リコー | インクジェット記録用インク、インクメディアセット、インクカートリッジ、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 |
JP2009166387A (ja) | 2008-01-17 | 2009-07-30 | Ricoh Co Ltd | 画像形成方法および画像形成記録物 |
JP2009279796A (ja) | 2008-05-20 | 2009-12-03 | Tohoku Ricoh Co Ltd | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 |
JP5621192B2 (ja) | 2008-09-05 | 2014-11-05 | 株式会社リコー | インクジェット用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録装置、インクジェット記録方法、画像形成方法、及びインク記録物 |
JP5776141B2 (ja) | 2009-06-23 | 2015-09-09 | 株式会社リコー | インクジェット記録用インク、並びに、該インクを用いたインクジェット記録方法、該インクを収容したカートリッジ、及び記録物 |
WO2011021591A1 (en) * | 2009-08-21 | 2011-02-24 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming method, and image formed matter |
JP2011167968A (ja) | 2010-02-19 | 2011-09-01 | Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd | 活性エネルギー線硬化型インキ組成物および画像形成方法 |
EP2539156B1 (en) | 2010-02-26 | 2016-11-02 | Ricoh Company, Ltd. | Inkjet treatment liquid and inkjet recording apparatus |
US8722175B2 (en) * | 2010-06-29 | 2014-05-13 | Ricoh Company, Ltd. | Liquid composition, recording method, and recorded matter |
JP5601075B2 (ja) | 2010-08-04 | 2014-10-08 | 株式会社リコー | インクジェット用インク、並びにインクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置及びインク記録物 |
JP5811759B2 (ja) | 2010-10-18 | 2015-11-11 | 株式会社リコー | 記録用インク、並びにインクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置及びインク記録物 |
JP5737141B2 (ja) * | 2010-12-14 | 2015-06-17 | 株式会社リコー | 活性エネルギー線硬化型インクジェット用インク、インク収容容器、画像形成装置及び画像形成方法 |
JP5655618B2 (ja) | 2011-02-18 | 2015-01-21 | 株式会社リコー | インクジェット用処理液及び該処理液を用いた画像形成方法 |
JP5942708B2 (ja) | 2011-09-13 | 2016-06-29 | 株式会社リコー | インクジェット用インク、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置及びインク記録物 |
JP6051695B2 (ja) | 2011-09-15 | 2016-12-27 | 株式会社リコー | 画像形成方法、及び該画像形成方法を実施するためのインクジェット画像形成装置 |
JP6031903B2 (ja) | 2011-09-16 | 2016-11-24 | 株式会社リコー | インクジェット記録用インク組成物、及びインクジェット記録方法 |
JP5810883B2 (ja) | 2011-12-14 | 2015-11-11 | 株式会社リコー | 画像形成方法 |
JP5957915B2 (ja) | 2012-02-01 | 2016-07-27 | 株式会社リコー | 洗浄液兼充填液、該洗浄液兼充填液を収容したカートリッジ、該洗浄液兼充填液を用いたインクジェット記録装置の洗浄、充填、保管方法 |
JP6051531B2 (ja) | 2012-02-01 | 2016-12-27 | 株式会社リコー | インクジェット記録方法 |
JP5939039B2 (ja) | 2012-05-30 | 2016-06-22 | 株式会社リコー | インクジェット画像形成方法 |
JP2015044405A (ja) * | 2013-08-02 | 2015-03-12 | 株式会社リコー | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 |
-
2013
- 2013-01-23 JP JP2013009814A patent/JP6075075B2/ja active Active
-
2014
- 2014-01-20 US US14/158,969 patent/US9296204B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2014-01-21 CN CN201410028334.XA patent/CN103935148B/zh not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000218926A (ja) * | 1999-01-28 | 2000-08-08 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | インクジェット記録シートおよびその製造方法 |
JP2008163238A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Ricoh Co Ltd | 記録用インク、インクメディアセット、インクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及びインク記録物 |
JP2012071501A (ja) * | 2010-09-29 | 2012-04-12 | Nippon Paper Industries Co Ltd | インクジェット記録媒体およびその製造方法 |
JP2012167154A (ja) * | 2011-02-10 | 2012-09-06 | Ricoh Co Ltd | インクジェット記録用インクセット、該インクセットを用いたインクジェット記録方法及び記録物 |
JP2012188545A (ja) * | 2011-03-10 | 2012-10-04 | Ricoh Co Ltd | インクジェット記録用インクセット、並びにインクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置及びインク記録物 |
JP2012207202A (ja) * | 2011-03-14 | 2012-10-25 | Ricoh Co Ltd | インクジェット用インク、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置 |
JP2013031990A (ja) * | 2011-06-28 | 2013-02-14 | Ricoh Co Ltd | インクジェット記録用インク−記録用メディアセット及びインクジェット記録方法 |
JP2013163370A (ja) * | 2012-01-10 | 2013-08-22 | Ricoh Co Ltd | 画像形成方法 |
Cited By (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016216701A (ja) * | 2015-05-14 | 2016-12-22 | 株式会社リコー | インク、画像形成方法、画像形成装置、及び画像形成物 |
US10119042B2 (en) | 2015-12-18 | 2018-11-06 | Ricoh Company, Ltd. | Ink, inkjet printing apparatus, inkjet printing method, and printed matter |
JP2017132973A (ja) * | 2016-01-22 | 2017-08-03 | キヤノン株式会社 | インク、インクカートリッジ、及び画像記録方法 |
WO2017187905A1 (ja) * | 2016-04-28 | 2017-11-02 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成方法および画像形成装置 |
US10589557B2 (en) | 2016-04-28 | 2020-03-17 | Konica Minolta, Inc. | Image forming method and image forming apparatus |
JPWO2017187905A1 (ja) * | 2016-04-28 | 2019-02-28 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成方法および画像形成装置 |
JP2018039969A (ja) * | 2016-05-26 | 2018-03-15 | 株式会社リコー | インク、インクの製造方法、インク収容容器、記録装置及び記録方法 |
JP2017226752A (ja) * | 2016-06-22 | 2017-12-28 | 株式会社リコー | インク、インク収容容器、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置 |
JP2018039913A (ja) * | 2016-09-07 | 2018-03-15 | 株式会社リコー | インク、インクジェット印刷装置、インクジェット印刷方法 |
JP2019130869A (ja) * | 2018-02-02 | 2019-08-08 | 大阪シーリング印刷株式会社 | インクジェット印刷物の製造方法および製造装置 |
JP7197246B2 (ja) | 2018-02-02 | 2022-12-27 | 大阪シーリング印刷株式会社 | インクジェット印刷物の製造方法および製造装置 |
JP7172229B2 (ja) | 2018-07-23 | 2022-11-16 | 株式会社リコー | 乾燥装置、印刷装置 |
JP2020016353A (ja) * | 2018-07-23 | 2020-01-30 | 株式会社リコー | 乾燥装置、印刷装置 |
JP7543694B2 (ja) | 2019-11-20 | 2024-09-03 | 株式会社リコー | インク、インク収容容器、記録装置、記録方法、及びインクセット |
CN115315491A (zh) * | 2020-03-27 | 2022-11-08 | 富士胶片株式会社 | 喷墨记录用油墨及图像记录方法 |
JPWO2021192720A1 (ja) * | 2020-03-27 | 2021-09-30 | ||
CN115315491B (zh) * | 2020-03-27 | 2023-06-09 | 富士胶片株式会社 | 喷墨记录用油墨及图像记录方法 |
JP7513700B2 (ja) | 2020-03-27 | 2024-07-09 | 富士フイルム株式会社 | インクジェット記録用インク、及び、画像記録方法 |
WO2021192720A1 (ja) * | 2020-03-27 | 2021-09-30 | 富士フイルム株式会社 | インクジェット記録用インク、及び、画像記録方法 |
US11649365B2 (en) | 2020-07-14 | 2023-05-16 | Ricoh Company, Ltd. | Ink, ink set, ink container, method of printing, and printing device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN103935148B (zh) | 2016-03-23 |
US20140204156A1 (en) | 2014-07-24 |
US9296204B2 (en) | 2016-03-29 |
CN103935148A (zh) | 2014-07-23 |
JP6075075B2 (ja) | 2017-02-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6075075B2 (ja) | インクジェット記録方法及び記録用インクと記録用メディアのセット | |
JP5825126B2 (ja) | インクジェット用インク、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置 | |
JP6292330B2 (ja) | インク、インクジェット記録装置、インクジェット記録方法、及び記録セット | |
JP5097395B2 (ja) | 記録用インク、インクメディアセット、インクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及びインク記録物 | |
JP5118832B2 (ja) | 記録用インク及びインクメディアセット、並びにインクカートリッジ、インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 | |
JP5263584B2 (ja) | インクジェット記録用インク、インクメディアセット、インクカートリッジ、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 | |
JP5888589B2 (ja) | インクジェット記録用インク−記録用メディアセット及びインクジェット記録方法 | |
JP5757215B2 (ja) | インクジェット用インク、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置 | |
US9010918B2 (en) | Inkjet recording method and inkjet recording device | |
JP6064602B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP5299748B2 (ja) | インクジェット記録方法、そのための記録メディア及び水系インク | |
EP2136999A1 (en) | Ink-jet recording method, ink, ink cartridge, recording apparatus, and recorded matter | |
JP2008284874A (ja) | インクメディアセット、並びにインクカートリッジ、インク記録物、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置 | |
JP2009096054A (ja) | 画像記録方法及び画像記録装置、並びに画像記録物 | |
JP2007284191A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2015030788A (ja) | インクジェット用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録装置 | |
JP2008119907A (ja) | 画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151210 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160913 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160914 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161021 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161213 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161226 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6075075 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |